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JPH09502205A - 偏頭痛の治療に有用なインドール誘導体、およびそれらの組成物と使用 - Google Patents

偏頭痛の治療に有用なインドール誘導体、およびそれらの組成物と使用

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JPH09502205A
JPH09502205A JP8501679A JP50167995A JPH09502205A JP H09502205 A JPH09502205 A JP H09502205A JP 8501679 A JP8501679 A JP 8501679A JP 50167995 A JP50167995 A JP 50167995A JP H09502205 A JPH09502205 A JP H09502205A
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methyl
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JP8501679A
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デル・カスティロ・ニエト,フアン・カルロス
カルデロ・ゲス,ホセ・マリア
ロカシン,ホアン
ジメネス・グアシュ,フェルナンド
ボスチェ・ロビラ,アンナ
ダルマセス・バルホアン,ペドロ
ウゲト,クロテト・ホアン
マルキラス・オロンドリツ,フランシスコ
Original Assignee
ヴィタ−インヴェスト・ソシエダッド・アノニマ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Abstract

(57)【要約】 式(I) 〔式中、R1はH、アルキル基、またはアシル基であり;R2はH、ハロゲン、アルキル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、シアノ基、カルボキサミド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、フェニル基、フェニルオキシ基、または基−(CH2)n−R6{式中、n=1〜3であり、R6はシアノ基、ニトロ基、フェニル基、カルボキシル基、−CO27、−CONR78、−SO2NR78、−COR7、または−SO27(式中、R7とR8はHまたはアルキル基であるか、あるいはR7とR8は、Nと一緒になって4〜7員の環を形成してもよい)である}であり;R3、R4、およびR5は、H、ハロゲン、アルキル基、フェニル基、置換フェニル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、フェニルオキシ基、ベンジルオキシ基、またはNR1112(式中、R11とR12は、H、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、カルボキサミド基、またはR3基である)であり;Aは、アルキリデン基−(CH2)m−(式中、m=1〜5である)、またはアルケニル基であり;Bは、ピペラジン環(a)、アミノピロリジン環(b)、ピロリジンアミノ環(c)、ピペリジン環(d)、またはエチレンジアミノ−NR9−CH2−CH2−NR10−(式中、R9とR10は、Hまたはアルキル基である)〕を有するインドール誘導体。本化合物は、偏頭痛の治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 偏頭痛の治療に有用なインドール誘導体、およびそれらの組成物と使用 説明 発明の分野 本発明は、一般式I (式中、R1、R2、R3、R4、およびR5は後記にて定義するとおりであり、A は必要に応じて置換されたアルキル鎖またはアルケニル鎖であり、Bは、必要に 応じて置換されたピペラジン、アミノピロリジン、ピロリジンアミン、ピペリジ ン、またはエチレンジアミンから選ばれる、1個または2個の窒素原子を含有し た基である)で示される偏頭痛の治療に有用なインドール誘導体に関する。 これらの化合物は、セロトニン受容体に対して、そして特に5−HT1Dに対し て(サブタイプの5HT1Dαと5HT1Dβの両方に対して)作用するので、偏頭 痛の治療に有用である。 従来の技術 偏頭痛によって引き起こされる痛みは、ある特定の脳血管の過剰な膨張に関連 していることが示されており、偏頭痛の治療には血管収縮特性を有する化合物を 投与することが知られている。 ドウィー(Dowie)らは最近、GB-B-2124210において、5HT1のような受容体 に対する選択的な作用薬(agonist)であるインドール類を開示している。 同様に、特許DE-3527648も類似の生成物を開示しており、その内の1つかスマ トリブタン(sumatriptan)であって、これは偏頭痛の治療に有効であることが 明らかとなっている化合物である。 一般式IにおいてBはピペラジン基でもよく、この場合、式Iの化合物はイン ドールアルキルピペラジンである。 文献中に多くのインドールアルキルピペラジンが記載されており、そのうちの 幾つかは、中枢神経抑制作用、抗高血圧作用、抗アドレナリン作用、抗炎症作用 、抗嘔吐作用(antihemetic activity)、および筋肉弛緩作用などを有するもの として特許請求されている。これらの化合物は以下の特許中に開示されている: US 3466287; US 3547922; US 3562278; US 13189064; US 3188313; US 944443; US 3888861; US 3888860; US 3466287; FR 1551082; FR 2102282; GB 1075156; EP 0548813; EP 0464558; および EP 0464604など。 文献中に記載のこうした全ての生成物の中で、スミス(Smith)らだけが、特 許EP 0464558、EP 0464604、およびEP 0548813 において、ピペラジン環上の置 換基が4−ピリミジルである置換インドールアルキルピペラジン(さらに順に置 換される)を開示している。 一般式IのB基がピペリジンのとき、これらの化合物はインドールアルキルピ ペリジンの一般式に対応する。 インドールアルキルピペリジンは文献中に殆ど開示されておらず(DE 3308668 ; GB 2044254; DE 2609289)、またこれらの化合物は、ピペリジン環がピリミジ ン複素環で置換されていない。 Bがアミノピロリジン基、ピロリジンアミン基、またはエチレンジアミン基( アミノエチルアミン)の場合にも、同じことが言える。 スミスらにより EP 0464558、EP 0464604、およびEP 0548813 において開示さ れているインドールアルキルピペラジンの場合、低分子量のアルコキシ基だけが ピリミジン環における置換基として特許請求されている。 発明の要約 本発明に関する研究により、このピリミシン環における置換が、セロトニン受 容体、特に5−HT1D(αとβ)セロトニン受容体に対する一般式Iの化合物の 活性、親和性、および選択性にとって極めて重要であること、また置換基の数、 置換基の相対位置、および置換基の化学的性質によって、5−HT1D(αとβ) セロトニン受容体に対する活性、親和性、および選択性が、5−HT1Dαセロト ニン受容体と5−HT1Dβ受容体の両方に対して殆ど親和性がないかあるいは選 択性の低い化合物から、大きな親和性と高い選択性を有する化合物にわたって大 きく変化すること(こうした点は、R1とR4が低分子量のアルコキシ基であると きの、ピリミジン環が置換された一般式Iの化合物の場合もそうである)が明ら かとなった。 本発明は、セロトニン受容体に対して親和性を有し、特に5−HT1D(αおよ び/またはβ)受容体における作用薬(agonist)および/または拮抗薬(antag onist)であり、したがってセロトニンが関与する中枢神経系や末梢神経系の障 害(例えば、不安、鬱病、高血圧症、精神病の進行など)に適用できる、一般式 Iのインドール化合物を特許請求する。一般式Iの化合物は特に、偏頭痛の予防 と治療において適用することができる。 一般式Iにおいて、 R1は水素原子、C1-6低級アルキル基、またはC1-6低級アシル基であり: R2は水素原子、ハロゲン、C1-6低級アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6低級 アルコキシ基、シアノ基、カルボキサミド基、カルボキシ基、アルコキシカルボ ニル基、フェニル基、または−(CH2)n−R6基〔式中、nは1、2、または3 であり、R6はシアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、−CO27、−CONR7、 −SO2NR78、−COR7、または−SO27(式中、R7とR8は、互いに独 立的に水素原子またはC1-6低級アルキル基であり、R7とR8はNと一緒になっ て、1つ以上のヘテロ原子を含んだ4〜7員の環を形成してもよく、このとき前 記環は、必要に応じてアルキル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルコキシカ ルボニル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキサミド基、スルホンアミド基、フェ ニルオキシ基、またはベンジルオキシ基で置換されていてもよい)である〕であ り; R3、R4、およびR5は互いに独立していて、水素原子、ハロゲン、C1-6低級 アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6低級アルコキシ基、必要に応じて置換された フェニル基、必要に応じて置換されたフェニルオキシ基、必要に応じてフェニル 環が置換されたベンジルオキシ基、またはNR1112〔式中、R11とR12は互い に独立していて、水素原子、C1-6低級アルキル基、シアノ基、ニトロ基、カル ボキシ基、アルコキシカルボニル基、カルボキサミド基、または-(CH2)n−R6 (式中、nとR6は前記にて定義したとおりである)〕であるが、R4とR5が水 素で、Bがピペラジン環であるときは、R3は水素または低級アルコキシとはな らず; Aは、必要に応じてヒドロキシ基で置換されたアルキリデン基−(CH2)m−( 式中、mは1〜5の整数である)、またはC1-5アルケニル基であり; Bはビベラジン環 アミノピロリジン環 ピロリジンアミノ環 ピペリジン環 またはエチレンジアミノ−NR9−CH2−CH2−NR10−(式中、R9とR10は 互いに独立していて、水素原子またはC1-6低級アルキル基である)である。 本発明はさらに、式Iの化合物の生理学的に許容しうる塩、溶媒和物、および 溶媒和物の塩を含み、無機酸や有機酸で形成される酸付加塩(例えば、塩酸塩、 臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、ギ酸塩、メタンスルホン酸塩、クエ ン酸塩、安息香酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、およびコハク酸塩) などがある。式Iの化合物の塩をジカルボン酸(例えばコハク酸)を使用して形 成させる場合、この塩は、酸1モル当たり式Iの化合物を1〜2モル含有しても よい。 好ましい塩は塩酸塩とコハク酸塩である。好ましい溶媒和物は水和物である。 式Iの化合物はさらに、Aがアルケニル基のときの幾何異性体ZとE、ならび に立体異性体と光学異性体(例えば、本発明のある特定の化合物において存在す る構造上の不斉から生じる個々の鏡像異性体またはジアステレオ異性体、および 鏡像異性体の混合物)を含む。 式Iで示される好ましい種類の化合物は、 R1が水素原子または低級アルキル基であり; R2が−CH2−SO2NR78(式中、R7とR8は互いに独立していて、C1-6 低級アルキル基である)であり; Aがプロペニル基−(CH2)3−であり; Bが、ピペラジン環又はエチレンジアミン基−NR9−CH2−CH2−NR10 (式中、R9、とR10は互いに独立していて、水素原子またはC1-6低級アルキル 基である)であり; R3が、C1-6低級アルコキシ基または必要に応じて置換されたフェニル環であ り;そして R4がC1-6低級アルコキシ基であるような化合物である。 本発明にしたがった好ましい化合物は、C−(3−{3−[4−(5,6−ジメト キシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル]−プロピル}−1H−イ ンドール−5−イル)−N−メチルメタンスルホンアミド、および生理学的に許 容しうる前記化合物の塩と溶媒和物である。 本発明の化合物は、群発性頭痛等の頭痛に関係した疾患、慢性の発作性偏頭痛 、血管障害に関係した痛み、物質の投与または投与中止(例えば、薬物の投与中 止)に関係した頭痛、および精神的緊張によって引き起こされる頭痛の治療に対 して有効であり、特に、偏頭痛の治療に有効である。 処置は、予防措置であっても治療措置であってもよく、式Iの化合物、または 生理学的に許容しうる式Iの化合物の塩もしくは溶媒和物を従来の投与法で投与 することによって行われる。 さらに詳細には、本発明は以下のような化学名を有するインドール誘導体に関 する。 C−(3−{3−[1−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピロリジン−3 −イル−アミノ]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチルメタ ンスルホンアミド C−(3−{3−[1−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピロリジン −3−イル−アミノ]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチル メタンスルホンアミド C−(3−{3−[3−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル−アミノ)−ピロリ ジン−1−イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチルメタ ンスルホンアミド C−(3−{3−[3−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル−アミノ)−ピ ロリジン−1−イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチル メタンスルホンアミド C−[3−(3−{2−[(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−メチル−アミノ ]−エチルアミノ}−プロピル)−1H−インドール−5−イル]−N−メチルメタ ンスルホンアミド C−[3−(3−{2−[(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−メチル− アミノ]−エチルアミノ}−プロピル)−1H−インドール−5−イル]−N−メチ ルメタンスルホンアミド C−{3−[3−({2−[(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−メチルアミノ] −エチル}−メチルアミノ)−プロピル]−1H−インドール−5−イル}−N−メ チルメタンスルホンアミド C−{3−[3−({2−[(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−メチルア ミノ]−エチル}−メチルアミノ)−プロピル]−1H−インドール−5−イル}− N−メチルメタンスルホンアミド C−[3−(3−{2−[(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−アミノ]− エチルアミノ}−プロピル)−1H−インドール−5−イル}−N−メチルメタン スルホンアミド C−(3−{3−[4−(6−メチルアミノ−5−メトキシ−ピリミジン−4−イル )−ピペラジン−1−イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メ チルメタンスルホンアミド 3−{3−[4−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1 −イル]−プロピル}−5−フルオロ−1H−インドール 3−{3−[4−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1 −ィル]−プロピル}−5−メトキシ−1H−インドール C−(3−{3−[3−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン −1−イル]−1−メチル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチルメタン スルホンアミド C−(3−{3−[3−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン −1−イル]−1−メチル}−1H−インドール−5−イル)−N,N−ジメチルメ タンスルホンアミド C−(3−{3−[4−(5−フェニル−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1 −イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチルメタンスルホ ンアミド 本発明はさらに、(a)薬学的に有効量の式Iの化合物および/またはその塩 もしくは溶媒和物;および(b)経口投与、舌下投与、非経口投与、直腸投与、 または鼻腔内投与のための、あるいは吸入もしくは吹き込みよる投与に適した形 態の、薬学的に許容しうる賦形剤;を含んだ、内科治療に使用するための医薬用 組成物を提供する。 本発明はさらに、治療学的に適用可能な抗偏頭痛薬を製薬するために、式Iで 示されるインドール誘導体を使用することに関する。 経口投与に使用する医薬用組成物は、固体(例えば、薬学的に許容しうる賦形 剤を用いた従来手段によって作製される錠剤またはカプセル)であってもよいし 、あるいは液体(例えば、薬学的に許容しうる添加剤を用いた従来手段によって 作 製される水溶液、油状液、シロップ、エリキシル、乳濁液、または懸濁液)であ ってもよい。 本発明の化合物は、必要であれば、1種以上の治療用薬物(例えば鎮痛薬、抗 炎症薬、および抗嘔吐薬)と組み合わせて投与することができる。 式Iの化合物、および生理学的に許容しうる前記化合物の塩と溶媒和物は、以 下に説明する一般的な方法によって製造することができる。 スキームIの方法においては、R1〜R5およびBは前記にて定義したとおりで ある。試剤Y-Xは有機離脱基を示しており、このときXは離脱基のフラグメン トであって、トシル、メシル、ハライド、サルフェート、またはホスフェート等 でよく、Yはプロトンまたは対イオンである。Y-Xは、例えばHBrやp−ト ルエンスルホニルクロリド等でよい。 スキームIによれば、式IIのインドールアルキルアルコールが式IIIの活性化 中間体に転化され、この中間体においては、分子のアルコール性部分が有機離脱 基に転化されている。中間体IIIと中間体アミンIVとの反応により式Iの化合物 が得られ、このとき一般式に記載の基Aはプロピレン基である。 中間体アミンIVは、文献(スミスD.W.ら、EP-A 0548813)に記載されている一 般的な方法のいずれによっても製造することができ、これらの方法は、スキーム IIに示されているように、H-B-Hタイプ(式中、Bは、前記したように、ピペ ラジン基、アミノピロリジン基、ピロリジンアミン基、またはエチレンジアミン 基である)のアミンによる、化合物Vのピペリジン環の4位置ハロゲン原子の置 換からなる。 式Iaの化合物は、中間体IVの製造に関してスキームIIに示されているのと類 似の方法によって製造することもできる。この場合における方法をスキームIII に示す。 この方法では、式IIIの化合物(式中、R1、R2、およびXは前記にて定義し たとおりである)とアミンH-B-H(式中、Bは前記にて定義したとおりである )とを反応させて中間体VIIIを生成させ、引き続きこれを中間体V(式中、Xは ハロゲン原子であり、R3、R4、およびR5は前記にて定義したとおりである) と反応させて、一般式Iaの生成物を得る(このとき一般式Iに記載の基Aはプ ロピレン基である)。 式Iの化合物を製造するための他の方法をスキームIVに示す。 この方法によれば、文献〔例えば、F.Troxlerによる“Helv.Chiar Acta 42, 2073(1959)”またはMarchese G.P.による“Chim.Ind.(Milan)51 (3),258- 262(1969)”を参照〕に記載の方法にしたがって、式IXのインドールを塩化3− クロロプロピオニルでアシル化して式Xの化合物を生成させ、次いでインドール の3位置からの側鎖の塩素原子を、前記のタイプIVのアミンによって置換して、 一般式XIの化合物(式中、R1、R2、R3、R4、R5、およびBは前記にて定義 したとおりである)を得る。一般式XIの化合物は、種々の公知の方法によって一 般式Iの化合物に転化することができる〔この場合、Aはプロピレン基(Ia)、 ヒドロキシ基もしくはアルコキシ基で置換されたプロピレン基(Ib)またはプロ ペニレン基(Ic)である〕。 一般式Iの化合物を製造するための他の方法(スキームV)では、ES 2033577 とES 2033578に説明されているように、一般式XIIのインドール(式中、Xは、 例えばp−トルエンスルホニル等の離脱基であり、Rはアルキル基である)とタ イプIVのアミンとを反応させて化合物XIIIを生成させ、次いでこの化合物に対し 、第1段階にてインドール環の2位置のエステル基のケン化処理を、そして第2 段階において得られた酸の脱炭酸処理を施して、式Idの化合物(この場合、一般 式Iに記載の基Aはエチレン基である)を得る。 最後に、一般式Iの化合物は、文献にて公知の方法にしたがって、一般式Iの 置換基のあるものを他の置換基で変性することからなる方法によって、スキーム VIに記載のように製造することができる。 したがって、一般式Iの化合物においてR1が水素である場合、これらの化合 物は、X-R試剤(このときXはハロゲン、トシル、メシル、またはサルフェー ト等の良好な離脱基である)を使用してアルキル化またはアシル化を行うことに よって、R1がアルキルまたはアシルであるような一般式Iの化合物に転化する ことができる。 同様に、R4がハロゲン原子であるような式Iの化合物においては、アルキレ ートまたはアミンの存在下にて適切な溶媒中で式Iの化合物を還流することによ って、ハロゲン原子をアルコキシまたはアミンで置換することができる。 R4におけるハロゲン原子はさらに、好ましくはPd触媒の存在下において2 0〜60気圧で水素化分解を行うことによって、水素原子で置換することもでき る。 これらの転化反応(この場合、R4が、アルコキシ基もしくはアミノ基で、あ るいは水素原子で置換されるハロゲン原子である)はさらに、一般式IVの中間体 に対しても行うことができ、これによって同じ一般式の中間体(このときR4は 、それぞれアルコキシ、アミノ、または水素である)を生成させることもできる 。 式Vの化合物 実施例1 4,6−ジヒドロキシ−5−メトキシピリミジン スミス D.W.らによるEP 0548813 に記載の方法と同様の方法で、175g(3 .24モル)のナトリウムメトキシドを1.0リットルの無水メタノール中に溶解 した。本混合物を10℃に冷却し、162.1g(1.0モル)のジメチルメトキ シマロネートと104.1g(1.0モル)の酢酸ホルムアミジンを加えた。本混 合物を0℃で30分攪拌した後、1時間還流を行った。氷水浴中で冷却し、35 0mlの濃塩酸を加えた。生成した沈殿物を濾過し、10℃で400mlの水中 に懸濁させ、再び濾過した。得られた白色固体を減圧にて乾燥して115.7g (収率81%)の生成物を得た。実施例2 4−ヒドロキシ−2−メチル−5−メトキシピリミジン マッコス・マルコルム(Maccoss Malcolm)によるEP 330263 に記載の方法を 修正を加えた形で使用した。 ナトリウム(4.88g,0.212at-gr)を300mlのエチルエーテル中 に懸濁して得られる懸濁液に、25g(0.212モル)のエチルメトキシアセ テートと23.5g(0.23モル)のギ酸エチルとの混合物を1時間で滴下した 。滴下終了後、反応混合物を窒素雰囲気下で2時間還流し、次いで室温で一晩攪 拌し た。デカンテーションによって溶媒を除去し、残留物を100mlのエチルエー テルで3回洗浄した。残留物を250mlのエタノール中に溶解し、20g(0 .212モル)の塩化アセトアミジンを加えた。本混合物を6時間還流した。次 いで室温に冷却し、塩を濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルによるクロマトグ ラフィー処理を行い、ジクロロメタン/エタノール(7/3)で溶離して16.7 g(収率56.2%)の白色固体を得た。実施例3 4,6−ジクロロ−5−メトキシピリミジン ブレットシュナイダー(Bretschneider)、リヒター(Richter)、およびクレ ッツェ(Klotze)による“Monatsh.Chem.96(6),1661-76(1965)”に記載の方 法を修正を加えた形で使用した。 4,6−ジヒドロキシ−5−メトキシピリミジン(113.6g,0.8モル) 、POCl3(600ml)、およびN,N−ジエチルアニリン(50ml)の混 合物を3時間加熱還流した。過剰のオキシ塩化リンを減圧蒸留によって除去した 。残留物を氷水上に注いだ。生成した白色固体を濾過した。この固体をヘプタン −酢酸エチル(7/3)(400ml)中に溶解し、シリカゲルによるクロマト グラフィー処理を行い、ヘプタン/酢酸エチル(7/3)で溶離して108.2g (収率75.6%)の白色固体を得た。実施例4 2,4−ジクロロピリミジン ウラシル(11.2g,0.1モル)を出発物質とし、上記と同様の手順で操作 して10.5g(70.5%)の白色固体を得た。実施例5 2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジン 12.6g(0.1モル)のチミンを出発物質とし、上記と同様の手順で操作し て12.4g(70%)の生成物を得た。実施例6 4−クロロ−2−メチル−5−メトキシピリミシン 14g(0.1モル)の4−ヒドロキシ−2−メチル−5−メトキシピリミジ ンを出発物質とし、上記と同様の手順で操作して12.3g(69.1%)の生成 物を白色固体として得た。実施例7 (6−クロロ−5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−メチルアミン 17.9g(0.1モル)の4,6−ジクロロ−5−メトキシピリミジンを10 0mlの無水エタノール中に溶解して得た溶液に、メチルアミンのエタノール溶 液(8モル濃度)を31.25ml(0.25モル)加えた。温度が30℃を越え ないように制御しつつ反応混合物を攪拌した。1時間後、1規定濃度のNaOH 溶液を100ml加えた。反応混合物を濃縮し、残留物を100mlの蒸留水で 処理し、100mlのCH2Cl2で3回抽出した。抽出物を乾燥し、そして濃縮 して13.4g(92%)の白色固体を得た。 実施例8 4−クロロ−5,6−ジメトキシピリミジン ブレットシュナイダーらによる“Monatsh.Chem.96(6),1661-76(1965)”に 記載の方法を修正を加えた形で使用した。6g(0.11モル)のナトリウムメ トキシドを150mlのメタノール中に溶解して得た溶液に、0℃にて17.9 g(0.1モル)の4,6−ジクロロ−5−メトキシピリミジンを加えた。本混合 物を攪拌しながら0℃で1時間保持した。室温(25℃)にまで自然上昇させ、 生成した塩を濾過した。濾液を濃縮し、残留物を100mlの蒸留水で処理し、 100mlのCH2Cl2で3回抽出した。抽出物を乾燥し、濃縮して16.1g (92.2%)の極めて高純度の白色固体を得た。 式IVの化合物 実施例9 4−クロロ−5−メトキシ−6−ピペラジン−1−イル−ピリミジン スミスらによる EP 0464604 に記載の方法を修正を加えた形で使用した。 21.5g(0.25モル)のピペラジンを150mlのEtOHと50mlの 水に溶解して得られた溶液に、25℃にて激しく攪拌しながら17.9g(0.1 モル)の4,6−ジクロロ−5−メトキシピリミジンを加えた。温度を25〜3 0℃に保持しながら、反応混合物を3時間攪拌した。次いで反応混合物を濃縮し 、残留物に1NのNaOH溶液100mlを加え、100mlのジクロロメタン で3回抽出した。有機相を乾燥し濃縮した。残留物をシリカゲルによるクロマト グラフィーによって精製し、CH2Cl2/EtOH/NH4OH(70/25/5) で溶離して19.2g(83.9%)の無色油状物を得た(本物質は直ちに固化し た)。実施例10 N1−(6−クロロ−5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−N1,N2−ジメ チルエタン−1,2−ジアミン 17.9g(0.1モル)の4,6−ジクロロ−5−メトキシピリミジンと22 g(0.25モル)の de N,N'−ジメチルエチレンジアミン(アルドリッチ D1 5,780-5)を出発物質とし、実施例9に記載の方法にしたがって操作して、20. 6g(89.3%)の油状物を得た。 実施例11 N1−(6−クロロ−5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−N1−メチル−エ タン−1,2−ジアミン 17.9g(0.1モル)の4,6−ジクロロ−5−メトキシピリミジンと11. 1g(0.15モル)のN−メチルエチレンジアミンを出発物質とし、実施 例9に記載の方法にしたがって操作して、13.6g(62.8%)の油状物を得 た。 実施例12 N1−(6−クロロ−5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)エタン−1,2−ジ アミン ピペラジンの代わりに15g(0.25モル)のエチレンジアミン(アルドリ ッチ 12 701-9)を使用し、実施例9に記載の方法にしたがって操作して、16. 2g(79.9%)の油状物を得た(本物質は直ちに結晶化した)。 実施例13 4−クロロ−5−メトキシ−6−(3−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリミ ジン ピペラジンの代わりに15g(0.15モル)の2−メチルピペラジン(アル ドリッチ M7,240-4)を使用し、実施例9に記載の方法にしたがって操作して、 23g(94.8%)の白色固体を得た。 実施例14 4−(6−クロロ−5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1−カ ルボアルデヒド(carbaldehyde) 17.9g(0.1モル)の4,6−ジクロロ−5−メトキシピリミジン、11. 4g(0.1モル)の1−ピペラジニルカルボキシアルデヒド (1-piperazinylcarboxaldehyde)、および13.8g(0.1モル)の炭酸カリ ウムを150mlのアセトニトリル中に溶解して得られた溶液を、20℃で48 時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、100mlの蒸留水を加え、100mlの CH2Cl2で3回抽出した。抽出物を乾燥し、濃縮して24.3g(94.7%) の白色固体を得た。 実施例15 1−(6−クロロ−5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピロリジン−3−イ ル−アミン 実施例9に記載の方法にしたがって、17.9g(0.1モル)の4,6−ジク ロロ−5−メトキシピリミジンを150mlのエタノールと50mlの水に溶解 して得られた溶液に、47.7gの3−アミノピロリジン二塩酸塩を60mlの 5N濃度NaOHで中和することによって得られた3−アミノピロリジン(0. 3モル)の水溶液を加えた。12時間後、反応混合物を1N濃度のNaOH(1 00ml)でアルカリ化し、150mlのエタノールが除去されるまでロータリ ー・エバポレーターで濃縮した。こうして得られた水溶液を、100mlのCH2 Cl2で3回抽出した。抽出物を乾燥し、濃縮して21.4g(94%)の白色 固体を得た。この白色固体を、さらなる精製を行うことなくこのあとの操作に使 用した。 実施例16 (1−ベンジル−ピロリジン−3−イル)−(6−クロロ−5−メトキシ−ピリミ ジン−4−イル)アミン 1−ベンジルピロリジン−3−イル−アミン 32g(0.2モル)の3−アミノピロリジン二塩酸塩を50mlの水中に溶 解して得られた溶液に、5N濃度のNaOH水溶液80ml(0.4モル)を加 えた。この溶液に、25.3g(0.2ml)の塩化ベンジルを150mlのエタ ノール中に溶解して得られた溶液を加えた。反応混合物を80℃で6時間加熱し た後、室温に冷却した。5N濃度のNaOH水溶液を40ml加えた。本混合物 を濃縮し、残留物をシリカゲルによりクロマトグラフィー処理し、CH2Cl2/ EtOH/NH4OH(70/25/5)で溶離して26g(73.9%)の液体を 得た。(1−ベンジル−ピロリジン−3−イル)−(6−クロロ−5−メトキシ−ピリミ ジン−4−イル)アミン 上記の工程で得られた24.6g(0.14モル)の3−アミノ−1−ベンジル ピロリジンと17.9g(0.1モル)の4,6−ジクロロ−5−メトキシピリミ ジンを300mlのアセトニトリル中に溶解して6時間加熱還流し、室温で一晩 静置した。本混合物を濃縮して1N濃度のNaOH水溶液を100ml加え、次 いで100mlのジクロロメタンで3回抽出した。100mlの塩化ナトリウム 飽和水溶液で抽出物を洗浄した。有機相を乾燥し、濃縮した。得られた残留物を シリカゲルによりクロマトグラフィー処理し、CH2Cl2/EtOH(95/5) で溶離して18.7g(64.3%)の生成物を得た。 実施例17 2−クロロ−4−ピペラジン−1−イルーピリミジン 7.45g(0.05モル)の2,4−ジクロロピリミジンと21.5g(0.2 5モル)のピペラジンを出発物質として使用し、実施例9に記載の方法したがっ て操作して、8.4g(84.6%)の白色固体を得た。 実施例18 5,6−ジメトキシ−4−ピペラジン−1−イル−ピリミジン 方法A 12.8g(0.05モル)の4−(6−クロロ−5−メトキシ−ピリミジン− 4−イル)−ピペラジン−1−カルボアルデヒド(実施例14)と6.5g(0. 12モル)のナトリウムメトキシドを50mlの無水メタノール中に溶解し、1 4時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、50mlの蒸留水を加え、次いで5 0mlのCH2Cl2で4回抽出した。有機相を乾燥し、濃縮した。残留物をシリ カゲルによりクロマトグラフィー処理し、CH2Cl2/EtOH/NH4OH(7 0/25/5)で溶離して、7.6g(67.8%)の白色固体を得た。 方法B 4−クロロ−5−メトキシ−6−ピペラジン−1−イル−ピリミジン(11. 4g,0.05ml)を出発物質として使用し、同じ方法にしたがって操作して 9.1g(81.5%)の生成物を得た。方法C 8.73g(0.05モル)の4−クロロ−5,6−ジメトキシ−ピリミジンと 8.6g(0.1モル)のピペラジンを50mlの無水メタノール中に溶解し、5 時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、50mlの1N濃度NaOH水溶液を 加え、次いで50mlのCH2Cl2で3回抽出した。抽出物を乾燥し、濃縮した 。残留物をシリカゲルによりクロマトグラフィー処理し、CH2Cl2/EtOH/ NH4OH(70/25/5)で溶離して、9.8g(87.4%)の生成物を得た 。実施例19 N1−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−N1,N2−ジメチル−エ タン−1,2−ジアミン 6.9g(0.03モル)のN1−(6−クロロ−5−メトキシ−ピリミジン− 4 −イル)−N1,N2−ジメチル一エタン−1,2−ジアミン(実施例10)を5 0mlの無水メタノール中に溶解して得た溶液に、9.6g(0.15モル)のナ トリウムメトキシドを加え、反応混合物を12時間還流した。反応混合物を濃縮 し、50mlの蒸留水を加え、50mlのジクロロメタンで5回抽出した。有機 相を乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲルによりクロマトグラフィー処理し、 CH2Cl2/EtOH/NH4OH(70/25/5)で溶離して5.6g(82.5 %)の白色固体を得た。 対応するアミノピリミジン(実施例11〜12、15〜16、7)を出発物質 とし、上記実施例に記載の方法と同じ方法を使用して、下記のような生成物を得 た。実施例20 N1−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−N1−メチル−エタン− 1,2−ジアミン 実施例21 N1−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−エタン−1,2−ジアミン 実施例22 1−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)ピロリジン−3−イル−アミ 実施例23 (1−ベンジル−ピロリジン−3−イル)−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4 −イル)アミン 実施例24 (5−メトキシ−6−ピペラジン−1−イル−ピリミジン−4−イル)−メチルア ミン 実施例25 1−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル),N−(ピロリジン−3−イル )−アミン 6.3g(0.02モル)の(1−ベンジル−ピロリジン−3−イル)−(5,6− ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)アミンを50mlのエタノール中に溶解し て得られた溶液に0.6gの10%Pd/Cを加え、大気圧下にて48時間水素化 分解を行った。触媒を濾過して取り除いた。濾液を濃縮し、残留物をシリカゲル によりクロマトグラフィー処理し、CH2Cl2/EtOH/NH4OH(75/25 /5)で溶離して4.2g(93.6%)の白色固体を得た。 実施例26 N1−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−N1,N2−ジメチル−エタン −1,2−ジアミン 11.4g(0.05モル)のN−1−(6−クロロ−5−メトキシ−ピリミジ ン−4−イル)−N1,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(実施例10) を50mlのエタノールに溶解して得られた溶液に、5N濃度の塩酸を10ml と10%Pd/Cを1.1g加えた。本混合物を、25℃で60気圧にて12時間 水素化分解に付した。デカライト(decalite)を介して濾過し、デカライトを水 で洗浄した。濾液を濃縮し、残留物を50mlの2N濃度NaOH水溶液で処理 し、50mlのCH2Cl2で4回抽出した。抽出物を乾燥し、そして濃縮して7 .6g(77.5%)の油状物を得た(本物質は静置しておくと結晶化し、さらな る精製を施すことなく次の操作に使用した)。 同じ方法を使用して、以下のような化合物を得た。実施例27 N1−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−N1−メチル−エタン−1,2 −ジアミン 実施例28 1−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピロリジン−3−イルアミン 実施例29 N−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル),N−(ピロリジン−3−イル)−ア ミン 実施例16で得られた生成物5.8g(0.02モル)を出発物質とし、実施例 26に記載の方法にしたがって操作して、2.8g(72%)のN−(5−メトキ シ−ピリミジン−4−イル),N−(ピロリジン−3−イル)−アミンを得た。 実施例30 4−クロロ−5−フェニル−2−メチルチオ−6−ピペラジン−1−イル−ピリ ミジン 13.56g(0.05モル)の4,6−ジクロロ−5−フェニル−2−メチル チオピリミジン(アルドリッチ14,419-3)および10.76g(0.12 5モル)のピペラジンを出発物質とし、実施例9に記載の方法にしたがって操作 して、15.1g(94%)の白色固体を得た。 実施例31 4−クロロ−5−フェニル−6−ピペラジン−1−イル−ピリミジン 上記実施例で得た生成物12.8g(0.04モル)を300mlのメタノール および150mlのTHF中に溶解して得た溶液に、66.4g(0.28モル) の塩化ニッケル(II)六水和物を加えた。本混合物を−20℃に冷却し、30.2 5g(0.8モル)のホウ水素化ナトリウムを徐々に加えた。添加終了後、本混 合物の温度を自然上昇させて室温にし、さらに3時間攪拌した。デカライトを介 して本混合物を濾過した。デカライトを50mlのメタノールで洗浄し、濾液を 濃縮し、そして残留物をシリカゲルによりクロマトグラフィー処理した。CH2 Cl2/EtOH/NH4OH(75/25/5)で溶離して2.1g(19%)の白 色固体を得た。実施例32 5−フェニル−6−ピペラジン−1−イル−ピリミジン 上記反応混合物のクロマトグラフィーカラムをCH2Cl2/EtOH/NH4O H(75/25/5)で溶離すると、2.8g(29%)の他の生成物(本物質は 5−フェニル−6−ピペラジン−1−イル−ピリミジンであることが確認された )が得られた。式IIの化合物 実施例33 3−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−プロパン−1−オール 本化合物については、スミスらによる EP-A-0464558 に説明されている。我々 は、これらの研究者が説明している方法とは異なる方法を使用して本化合物を合 成した。我々は、“Med.Chem.19,391-395(1976)”においてデマーソン C.A. らが1−シクロプロピルトリプトフォール(1-cyclopropyltryptophol)の合成 に関して説明している方法を改良して使用した。 90.8g(0.558モル)の4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩を50 mlの水および500mlの2−メトキシエタノール中に溶解して得られた溶液 を30℃に加熱し、これに72.8ml(0.8モル)のジヒドロピランを滴下し た。 滴下終了後、反応混合物を85〜90℃に加熱した。反応混合物を15分加熱 還流した。反応混合物を20℃に冷却し、沈殿した塩を濾過した。2リットルの エチルエーテルを加え、沈殿した塩を再び濾過した。濾液を500mlの蒸留水 で2回洗浄した。エーテル抽出物を乾燥し、濃縮した。得られた残留物をシリカ ゲルによってクロマトグラフィー処理し、ジクロロメタンで溶離して105g( 97.4%)の油状物を得た。 実施例34 3−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−プロパン−1−オール 17.5g(0.1モル)の4−メトキシフェニルヒドラジン塩酸塩を出発物質 とし、実施例33に記載の方法と類似の方法を使用して、8.5g(41.5%) の油状物を得た。実施例35 C−[3−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−インドール−5−イル]−N−メチ ル−メタンスルホンアミド 本化合物については、スミスD.W.らによるEP-A-0548813 に説明されている。 ここでは、これらの研究者が使用している方法とは異なる方法(すなわち、実施 例33に記載の方法を改良したもの)を使用した。 151g(0.6モル)のN−メチル−4−メタンスルホンアミドフェニルヒ ドラジン塩酸塩を1リットルの蒸留水および1リットルのエタノール中に溶解し て得られた溶液を10℃に冷却し、これに60ml(0.66モル)の新たに蒸 留したジヒドロピランを30分で滴下した。滴下終了後、反応混合物を20℃で 3時間保持し、このときTLC〔CH2Cl2/EtOH(9/1)〕によってヒド ラゾン中間体の形成が観察された。次いで反応混合物を60℃で6時間加熱し、 その後室温で一晩保持した。反応混合物を、全容積が700mlに減少するまで ロー タリーエバポレーターで濃縮した。 得られた残留物を300mlの酢酸エチルで3回処理した。酢酸エチル抽出物 を乾燥し、濃縮し、得られた残留物をシリカゲルによりクロマトグラフィー処理 し、そしてCH2Cl2/EtOH(9/1)で溶離して68.2g(40.3%)の 固体を得た。 式IIIの化合物 実施例36 一般法3−[5−[[(メチルアミノ)スルホニル]メチル]−1H−インドール−3−イル プロピル−p−トルエンスルホネート 68.2g(0.241モル)のC−[3−(3−ヒドロキシプロピル)−1H− インドール−5−イル]−N−メチル−メタンスルホンアミド(実施例35に記 載の手順にしたがって製造)を400mlの蒸留ピリジン中に溶解して得られた 溶液を0℃に冷却し、これに50.7g(0.266モル)のp−トルエンスルホ ニルクロリドを加えた。付加は、温度を0℃に保持しながら少量ずつ行った。付 加終了後(約15分)、反応混合物の温度を室温にし、攪拌しながら3時間保持 した。反応混合物を0℃にて1リットルの水に注ぎ込み、濃塩酸で酸性にした。 本混合物を、500mlのジクロロメタンで3回抽出した。抽出物を200ml の1N濃度HClで、次に200mlの2N濃度NaOHで、そして最後に30 0mlの塩化ナトリウム飽和水溶液で2回洗浄した。 有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残留物をシリカ ゲルによりクロマトグラフィー処理し、CH2Cl2/EtOH(98/2)で溶離 して50g(47.4%)の白色固体を得た。 実施例37 3−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−プロピル−p−トルエンス ルホネート 8.5g(0.041モル)の5−メトキシ−3−(3−ヒドロキシプロピル)イ ンドールを出発物質とし、上記の方法にしたがって操作して8g(53.7%) の油状物を得た。実施例38 3−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−プロピル−p−トルエンス ルホネート 本化合物(EP-A-0464558 に開示されているように、既にスミスらによって製 造されている)を、105gの5−フルオロ−3−(3−ヒドロキシプロピル)イ ンドールを出発物質として、実施例36に記載の一般法によって製造した。引き 続きシリカゲルのカラムにて精製を行い、ヘプタン/AcOEt(7/3)で溶離 して141.4g(74.9%)の固体を得た。 式VIIIの化合物 実施例39: 一般法5−フルオロ−3−(3−ピペラジン−1−イル−プロピル)−1H−インドール 3−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−プロピル−p−トルエン スルホネート(20.8g,0.06モル)を400mlのアセトニトリル中に溶 解して得た溶液に、15.5g(0.18モル)のピペラジンを加えた。反応混合 物を2時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、残留物を170mlの1N濃度 NaOH水溶液で処理し、次いで100mlのCH2Cl2で3回抽出した。抽出 物をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物をシリカゲルによりクロマト グラフィー処理し、そしてCH2Cl2/EtOH/NH4OH(45/45/10) で溶離して9.2g(58.7%)の白色固体を得た。 実施例40 C−{3−[3−(3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−プロピル]−1H−イン ドール−5−イル}−N−メチル−メタンスルホンアミド 実施例36に記載の手順にしたがって製造した3−[5−[[(メチルアミノ)ス ルホニル]メチル]−1H−インドール−3−イル]プロピル−p−トルエンスル ホネート8.7g(0.02モル)を40mlのEtOH中に溶解して得た溶液に 、15.9g(0.1モル)の3−アミノピロリジン二塩酸塩を50mlの2N濃 度NaOH水溶液に加えることによって得られた3−アミノピロリジンの溶液を 加えた。反応混合物を6時間加熱還流した。次いで、容積が40mlに減少する まで、反応混合物をロータリーエバポレーターにて濃縮した。20mlの2N濃 度NaOH水溶液を加え、混合物を100mlのCH2Cl2で3回抽出した。有 機相を乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲルによりクロマトグラフィー処理し 、CH2Cl2/EtOH/NH4OH(70/25/5)で溶離して3.8g(54. 2%)の固体を得た。 式Xの化合物 実施例41 :一般法3−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル)−プロパン−1−オン マーチェセス(Marcheses)G.P.とF.サクリニ(Sacrini)による“Chim.In d.(Milan)51(3),258-262(1969)”に記載の一般法にしたがって製造した。 500mlの丸底フラスコ中に6.075g(0.25グラム原子)のマグネシ ウムと80mlの乾燥エチルエーテルを仕込んだ。ヨウ素の結晶を加えた後、1 9.25ml(0.25モル)の臭化エチルを1時間で滴下した。溶液を−10℃ に冷却し、29.4g(0.2モル)のインドールを100mlのエチルエーテル 中に溶解して得た溶液を滴下した。滴下が終了すると、二相が形成された。10 0mlのCH2Cl2を加えた。本混合物を−20℃に冷却し、17.8g(0.1 4モル)の3−クロロプロピオニルクロリドを70mlのエチルエーテル中に溶 解して得た溶液を徐々に加えた。混合物を20℃で2時間攪拌し、150mlの 蒸留水を加え、沈殿した固体を濾過した。10.7gの高純度物質が得られた。 濾液をデカントし、有機相を乾燥・濃縮した。残留物をシリカゲルによりクロマ トグラフィー処理し、AcOEtで溶離してさらに7.7gの高純度物質を得た 。 実施例42 3−クロロ−1−[1−(3−クロロ−プロピオニル)−1H−インドール−3− ル]−プロパン−1−オン 上記反応において、0.14モルの3−クロロプロピオニルクロリドを加える 代わりに0.2モルの3−クロロプロピオニルクロリドを加え、次いで150m lの蒸留水を加えると、3.2gの上記実施例に記載の生成物が析出沈殿した。 濾液をデカントし、有機相を乾燥・濃縮した。残留物をシリカゲルによりクロマ トグラフィー処理し、ヘプタン/AcOEt(2/1)で溶離して11.8gの固 体を得た。 実施例43 3−クロロ−1−[1−(3−クロロ−プロピオニル)−5−フルオロ−1H−イ ンドール−3−イル]−プロパン−1−オン 0.1mlの5−フルオロインドールおよび0.1モルの3−クロロプロピオニ ルクロリドを出発物質とし、上記の一般法にしたがって操作した。シリカゲルの カラムにて引き続き精製し、ヘプタン/AcOEt(1/1)で溶離して12.3 g(43.8%)の固体を得た。 実施例44 3−クロロ−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−プロパン−1 −オン 上記反応の副生物として、シリカゲルカラムをCH2Cl2/EtOH(9/1) で溶離して2.3g(10.2%)の固体を得た。 実施例45 3−クロロ−1−[1−(3−クロロ−プロピオニル)5−メトキシ−1H−イン ドール−3−イル]プロパン−1−オン 0.1mlの5−メトキシインドールおよび0.1mlの3−クロロプロピオニ ルクロリドを出発物質とし、上記の一般法にしたがって操作して、15.7g( 47.8%)の固体を得た。 実施例46 3−クロロ−1−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−プロパン−1 −オン 上記反応の副生物として、シリカゲルカラムをCH2Cl2/EtOH(9/1) で溶離して1.6g(6.73%)の固体を得た。 実施例47 3−[4−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル]−1 −(1H−インドール−3−イル)−プロパン−1−オン塩酸塩 方法A 3.1g(0.015ml)の3−クロロ−1−(1H−インドール−3−イル) −プロパン−1−オンおよび2.9g(0.015ml)の5−メトキシ−4−ピ ペラジン−1−イル−ピリミジンを50mlのエタノール中に溶解し、24時間 加熱還流した。本混合物を室温に冷却し、沈殿した白色固体を濾過して4.8g (79.6%)の生成物を得た。 方法B 4.28gの3−クロロ−1−[1−(3−クロロプロピオニル)−1H−インド ール−3−イル]−プロパン−1−オンおよび4gの5−メトキシ−4−ピペラ ジン−1−イル−ピリミジンを50mlのエタノール中に溶解し、2時間加熱還 流した。混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルによりクロマトグラフィー処理し 、CH2Cl2/EtOH(8/2)で溶離して3.7g(56.5%)の生成物を得 た。実施例48 3−[4−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル]−1 −(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−プロパン−1−オン塩酸塩 3.6g(0.01モル)の3−クロロ−1−[1−(3−クロロプロピオニル) −5−フルオロ−1H−インドール−3−イル]−プロパン−1−オンと4.9g (0.025モル)の5−メトキシ−4−ピペラジン−1−イル−ピリミジンを メタノール中にて3時間攪拌還流した。本混合物を濃縮し、CH2Cl2層と水層 に分けた。生成した沈殿物を濾過し、先ずCH2Cl2で洗浄し、次いで冷水で洗 浄した。4.2g(93%)の白色固体が得られた。 実施例49 3−[4−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル −1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−プロパン−1−オン塩酸 2.8g(0.01ml)の3−クロロ−1−[1−(3−クロロ−プロピオニル )−5−フルオロ−1H−インドール−3−イル]−プロパン−1−オンと6.8 g(0.03モル)の5,6−ジメトキシ−4−ピペラジン−1−イル−ピリミジ ンを50mlのTHF中に溶解し、室温で12時間攪拌した。沈殿した固体を濾 過して3.1gの生成物を得た。濾液を濃縮し、シリカゲルによりクロマトグラ フィー処理し、CH2Cl2/EtOH(95/5)で溶離してさらに0.9gの生 成物を得た。 実施例50 3−[4−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル −1−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−プロパン−1−オン 方法A 1.19g(5ミリモル)の3−クロロ−1−(5−メトキシ−1H−インドー ル−3−イル)−プロパン−1−オン、1.12g(5ミリモル)の5,6−ジメ トキシ−4−ピペラジン−1−イル−ピリミジン、および0.53g(5ミリモ ル)の炭酸ナトリウムを50mlのTHFおよび10mlの水中に溶解し、24 時間攪拌還流した。反応混合物を濃縮し、50mlの蒸留水を加え、次いで50 mlのジクロロメタンで3回抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過 し、そして濃縮した。得られた残留物をシリカゲルによりクロマトグラフィー処 理し、CH2Cl2/EtOH(95/5)で溶離して1.85g(87%)の白色 固体を得 た。 方法B 1.64g(5ミリモル)の3−クロロ−1−[1−(3−クロロプロピオニル) −5−フルオロ−1H−インドール−3−イル]−プロパン−1−オン、3.36 g(15ミリモル)の5,6−ジメトキシ−4−(ピペラジン−1−イル)−ピリ ミジン、および1.6g(15ミリモル)の炭酸ナトリウムを出発物質とし、方 法Aと同様に操作して1.74g(81.8%)の同一物質を得た。式Iの化合物 方法A:一般法 実施例51: C−(3−(3−[4−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン −1−イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチル−メタン スルホンアミド 2.18g(5ミリモル)の3−[5−[[(メチルアミノ)スルホニル]メチル]− 1H−インドール−3−イル]プロピルp−トルエンスルホネートを50mlの 無水アセトニトリル中に溶解して得た溶液に、1.12g(5ミリモル)の5,6 −ジメトキシ−4−ピペラジン−1−イル−ピリミジンと0.5g(6ミリモル )の重炭酸ナトリウムを加えた。反応混合物を5時間還流した。沈殿した有機塩 を濾過した。濾液を濃縮し、50mlの2N濃度NaOH水溶液を加え、次いで 50mlのCH2Cl2で3回抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過 し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルによりクロマトグラフィー処理し、C H2Cl2/EtOH(9/1)で溶離して2.01g(86%)の固体を得た。 m.p.:156〜157℃。 IR(KBr):3000;1570cmー1 実施例52 C−(3−{3−[4−(2−クロロ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1− イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチルメタンスルホン アミド 5,6−ジメトキシ−4−ピペラジン−1−イル−ピリミジンの代わりに等量 の2−クロロ−4−ピペラジン−1−イル−ピリミジンを使用し、同様の手順に したがって製造した。 m.p.:67〜68℃ IR(KBr):1590cm-1 実施例53 C−(3−{3−[4−(6−クロロ−5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−2 −メチル−ピペラジン−1−イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル) −N−メチル−メタンスルホンアミド 5,6−ジメチル−4−ピペラジン−1−イル−ピリミジンの代わりに等量の 4 −クロロ−5−メトキシ−6−(3−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリミジ ンを使用し、実施例51に記載の一般法により製造した。 m.p.:60〜61℃ IR(KBr):1560cm-1 実施例54 C−(3−{3−[1−(6−クロロ−5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピ ロリジン−3−イルアミノ]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N− メチル−メタンスルホンアミド 5,6−ジメトキシ−4−ピペラジン−1−イル−ピリミジンの代わりに1−( 6−クロロ−5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピロリジン−3−イル− アミンを使用し、実施例51に記載の一般法により製造した。 m.p.:57〜58℃ IR(KBr):1560cmー1 5,6−ジメトキシ−4−(1−ピペラジニル)ピリミジンの代わりに対応する アミンを使用し、実施例51に記載の方法にしたがって操作して下記の化合物を 得た。実施例55 C−(3−{3−[1−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピロリジン−3 −イルアミノ]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチル−メタ ンスルホンアミド m.p.:81〜82℃ IR(KBr):1580cm-1 実施例56 C−(3−{3−[1−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピロリジン −3−イルアミノ]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチル− メタンスルホンアミド m.p.:64〜65℃ IR(KBr):1580cm-1 実施例57 C−(3−{3−[3−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イルアミノ−ピロリジン −1−イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチル−メタン スルホンアミド m.p.:62〜63℃ IR(KBr):1600cm-1 実施例58 C−(3−{3−[3−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イルアミノ)−ピロ リジン−1−イル]プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチル−メ タンスルホンアミド m.p.:72〜73℃ IR(KBr):1600cm-1 実施例59 C−[3−(3−{2−[5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−メチルアミノ]エ チルアミノ}−プロピル)−1H−インドール−5−イル]−N−メチル−メタン スルホンアミド m.p.:55〜56℃ IR(KBr):1600cm-1 実施例60 C−[3−(3−{2−[(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−メチルア ミノ]−エチルアミノ}−プロピル)−1H−インドール−5−イル]−N−メチル −メタンスルホンアミド m.p.50〜51℃ IR(KBr):1580cm-1 実施例61 C−{3−[3−({2−[(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−メチル−アミ ノ−エチル−メチル−アミノ)−プロピル]−1H−インドール−5−イル}−N −メチル−メタンスルホンアミド m.p.:54〜55℃ IR(KBr):1580cm-1 実施例62 C−{3−[3−({2−[(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−メチル− アミノ]−エチル}−メチル−アミノ)−プロピル]−1H−インドール−5−イル }−N−メチル−メタンスルホンアミド m.p.:47〜48℃ IR(KBr):1580cm-1 実施例63 C−[3−(3−{2−[(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−アミノ]− エチルアミノ}−プロピル)−1H−インドール−5−イル]−N−メチル−メタ ンスルホンアミド m.p.:56〜57℃ IR(KBr):1600cm-1 実施例64 C−(3−{3−[4−(6−メチルアミノ−5−メトキシ−ピリミジン−4−イル )−ピペラジン−1−イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メ チル−メタンスルホンアミド m.p.:86〜87℃ IR(KBr):1600cm-1 実施例65 5−フルオロ−3−{3−[4−(6−クロロ−5−メトキシ−ピリミジン−4− イル)−2−メチル−ピペラジン−1−イル]−プロピル}−1H−インドール m.p.:49〜50℃ IR(KBr):1570cm-1 実施例66 5−フルオロ−3−{3−[4−(2−クロロ−ピリミジン−4−イル−ピペラジ ン−1−イル]−プロピル}−1H−インドール m.p.:63〜64℃ IR(KBr):1580cm-1 実施例67 3−{3−[4−(6−クロロ−5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジ ン−1−イル]−プロピル}−5−フルオロ−1H−インドール塩酸塩 の実施例39に記載の方法にしたがって製造した5−フルオロ−3−(3−ピ ペラジン−1−イル−プロピル)−1H−インドール5.2g(0.02ml)お よび3.6g(0.02モル)の4,6−ジクロロ−5−メトキシピリミジンを5 0mlのアセトニトリル中に溶解し、本混合物を24時間加熱還流した。混合物 を室温にし、沈殿した固体を濾過し、20mlのアセトニトリルで洗浄した。こ れによって4.3gの生成物が得られた。濾液を濃縮し、残留物をシリカゲルに よりクロマトグラフィー処理し、そしてCH2Cl2/MeOH(9/1)で溶離し てさらに1.4gの生成物を得た。トータル量は5.7g(収率64.7%)。 m.p.:216〜217℃ IR(KBr):1560;2450;2550cm-1 4,6−ジクロロ−5−メトキシ−ピリミジンの代わりに対応する置換クロロ −ピリミジンを使用し、同じ方法で操作することによって、下記の生成物を65 〜82%の収率で製造した。実施例68 3−{3−[4−(2−クロロ−5−メチル−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン −1−イル]−プロピル}−5−フルオロ−1H−インドール塩酸塩 m.p.:213〜214℃ IR(KBr):1580;2450;2530cm-1 実施例69 6−クロロ−4−{4−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−プロピ ル−ピペラジン−1−イル}−ピリミジン−5−イルアミン塩酸塩 m.p.:100〜101℃ IR(KBr):1550;2450cm-1 実施例70 5−フルオロ−3−{3−[4−(2−メチル−5−メトキシ−ピリミジン−4− イル)−ピペラジン−1−イル]−プロピル}−1H−インドール m.p.:54〜55℃ IR(KBr):1590;2440;2560cm-1 実施例71 3−{3−[4−(6−クロロ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル] −プロピル}−5−フルオロ−1H−インドール塩酸塩 m.p.:228〜229℃ IR(KBr):1590;2490;2600cm-1 実施例72 C−(3−{3−[3−(6−クロロ−5−メトキシ−ピリミジン−4−イルアミノ )−ピロリジン−1−イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メ チル−メタンスルホンアミド 実施例40に記載の方法にしたがって製造したC−{3−[3−(3−アミノ− ピロリジン−1−イル)−プロピル]−1H−インドール−5−イル}−N−メチ ル−メタンスルホンアミド2.1g(6ミリモル)と1.07g(6ミリモル)の 4,6−ジクロロ−5−メトキシピリミジンを、50mlのエタノールおよび1 0mlの水中に溶解して得た溶液を40℃で3時間攪拌し、次いで室温で一晩攪 拌した。本混合物を濃縮し、残留物を50mlの2N濃度NaOH水溶液で処理 し、そして50mlのジクロロメタンで3回抽出した。有機相を硫酸ナトリウム で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルによりクロマトグラフ ィー処理し、CH2Cl2/EtOH/NH4OH(9/1/1)で溶離して2g(6 8%)の生成物を得た。 m.p.:66〜67℃ IR(KBr):1580cmー1 実施例73 3−{3−[4−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1 −イル]−プロピル}−5−フルオロ−1H−インドール 1.35g(25ミリモル)のナトリウムメトキシドを50mlの無水メタノ ール中に溶解して得た溶液に、実施例67において製造した化合物4.4g(1 0ミリモル)を加えた。反応混合物を8時間還流した。反応混合物を濃縮し、残 留物を50mlの水で処理し、次いで50mlのCH2Cl2で3回抽出した。抽 出物を乾燥して濃縮し、残留物をシリカゲルによりクロマトグラフィー処理し、 そしてCH2Cl2/MeOH(95/5)で溶離して2.48g(62%)の白色 固体を得た。 m.p.:155〜156℃ IR(KBr):1580cm-1 実施例74 5−フルオロ−3−{3−[4−(5−メチル−2−メトキシ−ピリミジン−4− イル)−ピペラジン−1−イル]−プロピル}−1H−インドール二塩酸塩 実施例68において製造した生成物(5ミリモル)を出発物質とし、上記実施 例に記載の方法にしたがって操作して得た生成物をメタノールに溶解し、これに 2当量の塩酸を加えた。このようにして1.8g(79%)の生成物を二塩酸塩 の形で得た。 m.p.:186〜187℃ IR(KBr):1610;2550cm-1 実施例75 4−{4−[3−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−プロピル]−ピ ペラジン−1−イル}−6−メトキシ−ピリミジン−5−イル−アミン二塩酸塩 実施例69において製造した化合物を出発物質とし、上記実施例に記載の方法 にしたがって操作して本化合物を合成した。 m.p.:156〜157℃ IR(KBr):1620;2560;2650cm-1 実施例76 3−{3−[4−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−2−メチル−ピ ペラジン−1−イル]−プロピル}−5−フルオロ−1H−インドール 実施例65において製造した化合物4.17g(0.01ml)を出発物質とし 、実施例73に記載の方法にしたがって操作して、3.9g(94.4%)の生成 物 を得た。 m.p.:51〜52℃ IR(KBr):1580cm-1 実施例74に記載の方法と類似の方法にしたがって、本化合物の二塩酸塩を製 造した。実施例77 4−{4−[3−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−プロピル−ピペ ラジン−1−イル}−ピリミジン−5−イル−アミン塩酸塩 実施例69において製造した化合物2.5g(5.88ミリモル)を50mlの メタノール中に溶解して得た溶液に0.3gの10%Pd/Cペーストを加えた。 本反応混合物を水素化装置中に入れ、60気圧にて15時間処理した。デカライ トを介して濾過し、デカライトを50mlのメタノールで洗浄した。濾液を濃縮 し、残留物をシリカゲルによりクロマトグラフィー処理し、CH2Cl2/EtO H(9/1)で溶離して0.9g(39.2%)の生成物を塩酸塩として得た。 m.p.:219〜220℃ IR(KBr):1580;2600cm-1 実施例78 C−(3−{3−[3−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン −1−イル]−1−メチル−1H−インドール−5−イル)−N−メチル−メタン スルホンアミド 実施例51において製造した化合物4.9g(10ミリモル)を100mlの 無水N,N−ジメチルホルムアミド中に溶解して得た溶液に、鉱油中60%水素 化ナトリウム0.8g(20ミリモル)を窒素気流下にて加えた。本混合物を− 13℃に冷却し、0.47ml(5ミリモル)の硫酸ジメチルを15mlのN,N −ジメチルホルムアミド中に溶解して得た溶液を滴下した。攪拌を1時間継続す ると、温度が15℃に上昇した。再び−5℃に冷却し、0.2ml(2.1ミリモ ル)の硫酸ジメチルを15mlのDMF中に溶解して得た溶液をさらに加えた。 攪拌をさらに1時間継続した。15.4mlの25%アンモニア水を加え、本溶 液を減圧にて濃縮した。残留物に50mlの水を加え、50mlのジクロロメタ ンで3回抽出した。有機相を50mlの25%アンモニア水で2回洗浄した。有 機相を乾燥した後で濃縮し、残留物をシリカゲルによってクロマトグラフィー処 理した。CH2Cl2/EtOH(95/5)で溶離して0.7g(13.9%)の生 成物を得た。 m.p.:60〜61℃ IR(KBr):1590cm-1 実施例79 C−(3−{3−[3−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)ピペラジン− 1−イル]−1−メチル−1H−インドール−5−イル)−N,N−ジメチル−メ タンスルホンアミド 上記の反応混合物から、シリカゲルカラムをCH2Cl2/EtOH(98/2) で溶離することによって本化合物を製造した。1.6gの生成物が油状物(静置 すると固化)の形で得られた。 m.p.:97〜98℃ 実施例80 3−{3−[4−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1 −イル]−プロピル}−5−メトキシ−1H−インドール 実施例50において製造した化合物(NaOHで塩基性にした水中に希釈する ことによって塩基に転化させ、CH2Cl2で抽出)2.1g(5ミリモル)を6 0mlのTHF中に溶解して得た溶液に、0.38g(10ミリモル)の水素化 リチウムアルミニウムを加えた。反応混合物を4時間還流した。過剰のHLAを 加水分解させ、沈殿した塩を濾過し、40mlのTHFで洗浄した。濾液を濃縮 し、残留物を50mlの水で処理し、50mlのCH2Cl2で抽出した。抽出物 を乾燥してから濃縮した。残留物をシリカゲルによってクロマトグラフィー処理 し、CH2Cl2/EtOH(95/5)で溶離して0.9g(43.7%)の白色固 体を得た。 m.p.:151〜152℃ IR(KBr):1590cm−1 実施例81 1−(1H−インドール−3−イル)−3−[4−(5−メトキシ−ピリミジン−4 −イル)−ピペラジン−1−イル]−プロパン−1−オール 実施例47において製造した化合物36g(7ミリモル)を50mlのメタノ ール中に溶解し、この溶液に0.53g(14ミリモル)のホウ水素化ナトリウ ムを加えた。反応混合物を6時間加熱還流し、次いで室温で一晩静置した。反応 混合物を濃縮し、100mlの水で処理し、そして50mlのジクロロメタンで 4回抽出した。抽出物を乾燥・濃縮し、残留物をシリカゲルによりクロマトグラ フィー処理し、CH2Cl2/EtOH(9/1)で溶離して1.6g(62.2%) の生成物を得た。 IR(KBr):1590cm-1 実施例82 3−{3−[4−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル プロペニル}−1H−インドール 上記実施例において製造した化合物1.2g(3.3ミリモル)を80℃にて6 時間加熱し、このとき反応中に生成する水を減圧にて追い出した。残留物をシリ カゲルによりクロマトグラフィー処理し、CH2Cl2/EtOH(95/5)で溶 離して0.4g(34.7%)の固体(融点64〜65℃、シス異性体とトランス 異性体の混合物)を得た。実施例83 5−フルオロ−3−{3−[4−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラ ジン−1−イル]−プロペニル}−1H−インドール 実施例48において遊離塩基の形で製造した化合物2.2g(5.2ミリモル) を50mlのメタノール中に溶解して得た溶液に、0.43g(11.4ミリモル )のホウ水素化ナトリウムを加えた。反応混合物を6時間加熱還流し、次いで室 温で一晩静置した。反応混合物を濃縮し、残留物を100mlの水で処理し、5 0mlのジクロロメタンで3回抽出した。抽出物を乾燥・濃縮し、残留物をシリ カゲルによりクロマトグラフィー処理し、CH2Cl2/EtOH(93/7)で溶 離して0.8g(41.9%)の油状物(シス異性体とトランス異性体の混合物) を得た。 m.p.:70〜71℃実施例84 1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−[4−(5−メトキシ− ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1−イル]−プロパン−1−オール 上記実施例に記載の方法にしたがい、シリカゲルカラムをCH2Cl2/EtO H/NH4OH(9/1/1)で溶離することによって本化合物を製造した。0.4 gの固体(融点82〜83℃)が得られた。実施例85 C−(3−{2−[4−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1 −イル]−エチル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチル−メタンスルホ ンアミド プロセスA メチル・3−{2−[4−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン− 1−イル]−エチル}−5−メチルスルファモイルメチル−1H−インドール−2 −カルボキシレート 9.6g(0.02ml)のエチル・5−メチルスルファモイルメチル−3−[ 2−(トルエン−4−スルホニルオキシ)−エチル]−1H−インドール−2−カ ルボキシレート(ES 2033577 A1)を100mlのアセトニトリル中に溶解して 得た溶液に、4.3g(0.022モル)の5−メトキシ−4−ピペラジン−1− イル−ピリミジンと1.85g(0.022モル)の重炭酸ナトリウムを加えた。 反応混 合物を18時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、残留物に2N濃度NaOH 水溶液100mlを加え、100mlのCH2Cl2で3回抽出した。有機相を乾 燥・濃縮し、残留物をシリカゲルによりクロマトグラフィー処理し、CH2Cl2 /EtOH(9/1)で溶離して6.7gの固体を得た。 IR(KBr):1590;1710cm−1 プロセスB 3−{2−[4−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1−イ− エチル}−5−メチルスルファモイルメチル−1H−インドール−2−カルボン プロセスAにおいて製造した化合物5.5g(0.011モル)に、2.18g の85%KOHを30mlの蒸留水中に溶解して得た溶液を加えた。反応混合物 を40℃で2時間保持した。酢酸を加えて酸性化(pH=6)した。混合物を濃 縮し、残留物を10mlの水で処理し、そして濾過した。4.9g(91.2%) のベージュ色の固体が得られた。 IR(KBr):1590cm-1 プロセスC C−(3−{2−[4−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1 −イル]−エチル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチルメタンスルホン アミ プロセスBにおいて製造した化合物3.9g(8ミリモル)を20mlのキノ リン中に溶解して得た溶液に、0.14gの酸化銅(I)を加えた。混合物を18 0℃で1時間加熱した。混合物を自然冷却し、デカライトを介して触媒を濾別し た。減圧蒸留にてキノリンを除去し、残留物を100mlのCH2Cl2中に溶解 し、50mlの2N濃度NaOH水溶液で洗浄し、次いで50mlの水で洗浄し 、最後に50mlの塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリ ウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲルによりクロマトグ ラフィー処理し、CH2Cl2/EtOH(9/1)で溶離して1.5g(42.2% )の固体を得た。 IR(KBr):1590cm-1 実施例86 C−(3−{3−[4−(4−クロロ−5−フェニル−ピリミジン−4−イル)−ピ ペラジン−1−イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチル メタンスルホンアミド 1.38g(5ミリモル)の4−クロロ−5−フェニル−6−ピペラジン−1 −イル−ピリミジンと2.18g(5ミリモル)の3−[5−[[(メチルアミノ)ス ルホニル]メチル]−1H−インドール−3−イル]プロピル−p−トルエンスル ホネートを出発物質とし、実施例51に記載の方法にしたがって操作して1.4 g(52%)の生成物を白色固体として得た。 m.p.:76〜77℃ IR(KBr):1560;1520;1440cm-1 実施例87 C−(3−{3−[4−(5−フェニル−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1 −イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチルメタンスルホ ンアミド 1.2g(5ミリモル)の5−フェニル−6−ピペラジン−1−イル−ピリミ ジンと2.18g(5ミリモル)の3−[5−[[(メチルアミノ)スルホニル]メチ ル]−1H−インドール−3−イル]プロピル・p−トルエンスルホネートを出発 物質とし、実施例51に記載の方法にしたがって操作して1.6g(63%)の 生成物を白色固体として得た。 m.p.:76〜77℃ IR(KBr):1590;1540;1450cm-1 隔離されたウサギの伏在静脈プレパラート(isolated rabbit saphenous vein preparation)に対するこれら合成化合物の5HT1様作用薬活性 本研究は、ヴァン・ヒューベン−ノルセン(Van Heuven-Nolsen)が説明して いる方法(ヴァン・ヒューベン−ノルセンらによる“Eur.J.Pharmacol.191( 3); 375-382; 1990”)を使用して行い、雄のニュージーランドウサギを使用し た。過剰のCO2にさらすことによってこの動物を犠牲にした。次いで、各後部 下肢の伏在静脈を摘出した。各静脈から長さ5mmのセグメントを得た。カーボ ゲン(carbogen)を満たしたクレブス−ヘンセライト(Krebs-Henseleit soluti on) 溶液を含み、サーモスタットで37℃に調温した臓器浴(organ bath)中に、適 切な支持体を使用して各セグメントを配置した。これらの条件を25分保持した 後、フェノキシベンズアミン(0.3μM)とパルギリン(500μM)を30 分で臓器浴に加えると同時にプレパラートを2gの牽引(traction)に付した。 フェノキシベンズアミンはα−アドレノ受容体の不可逆性拮抗薬(irreversible antagonist)であり、一方パルギリンは選択性のモノアミノオキシダーゼ(M AO)抑制薬である。この30分の後、さらに30分にわたって7分ごとにクレ ブス溶液で継続的に洗浄を行って過剰のフェノキシベンズアミンを除去した。そ の後、累加投与量のスマトリプタン(3×105Mにて10-9)を加えることに よってプレパラートの収縮を増大させ、次いで洗浄し、セグメントがその基本的 な張力に戻るまで、30分そのままの状態にした。この時間の後、さらなる累加 曲線(a further cumulative curve)を、調べようとする化合物に関してプロッ トした。pD2(−log EC50,最大収縮の50%を生じる化合物の濃度)およ びEmax(達成される最大収縮)を算出した。結合技術による特定の脳受容体(5HT1D)に対する結合の研究 本研究は、ワイスバーグ(Weisberg)とタイトラー(Teitler)による方法〔 ワイスバーグ & タイトラー,Drug Dev.res.26; 225-234,(1992)〕を若干修 正して行った。子牛の脳の尾状核ホモジェネートをTris−HCl緩衝液中で 調製した。ホモジェネートを遠心分離にかけて洗浄し、ペレットを同じ緩衝液中 に再び懸濁させ、そして再度遠心分離にかけた。得られたペレットを、0.1% のアスコルビン酸塩と10μMのパルギリンを含んだTris−HCl緩衝液中 に再び懸濁させた。3H−5−HT、ピンドロール(pindolol)、およびメスレ ルガイド(mesulergide)を1μM含んだ懸濁液をインキュベートすることによ って試験を行った。試験管をインキュベートして速やかに濾過し、放射能を測定 した。標識付けされていない対照標準物質としてスマトリプタンを使用した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07D 403/14 209 9159−4C C07D 403/14 209 // C07M 7:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AM,AT,AU,BB,B G,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK ,EE,ES,FI,GB,GE,HU,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LU,L V,MD,MG,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK,TJ, TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ロカシン,ホアン スペイン国 エ―08006 バルセロナ,ア テネス 5 (72)発明者 ジメネス・グアシュ,フェルナンド スペイン国 エ―08028 バルセロナ,ポ ブラ・デ・リレット 3 (72)発明者 ボスチェ・ロビラ,アンナ スペイン国 エ―08017 バルセロナ,カ ミ・ベル・デ・サンタ・クレウ・デオロル デ,ベルビドレラ 4 (72)発明者 ダルマセス・バルホアン,ペドロ スペイン国 エ―08980 サン・フェリ ウ・デ・リョブレガト,ピ・イ・マルガル 7 (72)発明者 ウゲト,クロテト・ホアン スペイン国 エ―08970 サン・ホアン・ デスピ,リエラ・デエン・ノフレ 11 (72)発明者 マルキラス・オロンドリツ,フランシスコ スペイン国 エ―08034 バルセロナ,プ ラカ・デ・ペドラルベス 12 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式I 〔式中、 R1は、水素原子、C1-6低級アルキル基、またはC1-6低級アシル基であり; R2は、水素原子、ハロゲン、C1-6低級アルキル基、ヒドロキシ基、C1-6低 級アルコキシ基、シアノ基、カルボキサミド基、カルボキシ基、アルコキシカル ボニル基、フェニル基、必要に応じて置換されたフェニルオキシ基、または−( CH2)n−R6{式中、nは1、2、または3であり、R6はシアノ基、ニトロ基 、必要に応じて置換されたフェニル基、カルボキシ基、−CO27、−CONR78、−SO2NR78、−COR7、または−SO27(式中、R7とR8は、互 いに独立的に水素原子またはC1-6低級アルキル基であるか、あるいはR7とR8 はNと一緒になって、1つ以上のヘテロ原子を含んだ4〜7員の環を形成しても よく、このとき前記環は、必要に応じてアルキル基、ヒドロキシ基、アルコキシ 基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキサミド基、スルホ ンアミド基、フェニルオキシ基、またはベンジルオキシ基で置換されていてもよ い)である}であり; R3、R4、およびR5は互いに独立していて水素原子、ハロゲン、C1-6低級ア ルキル基、ヒドロキシ基、C1-6低級アルコキシ基、必要に応じて置換されたフ ェニル基、必要に応じて置換されたフェニルオキシ基、必要に応じてフェニル環 が置換されたベンジルオキシ基、またはNR1112{式中、R11とR12は互いに 独立していて、水素原子、C1-6低級アルキル基、シアノ基、ニトロ基、カルボ キシ基、アルコキシカルボニル基、カルボキサミド基、または−(CH2)n−R6 (式中、 nとR6は前記にて定義したとおりである)である}であるが、R4とR5が水素 で、Bがピペラジン環であるときは、R3は水素または低級アルコキシとはなら ず; Aは、必要に応じてヒドロキシ基で置換されたアルキリデン基−(CH2)m−( 式中、mは1〜5の整数である)、またはC1-5アルケニル基であり; Bは、ピペラジン環 アミノピロリジン環 ピロリジンアミノ環 ピペリジン環 またはエチレンジアミノ−NR9−CH2−CH2−NR10−(式中、R9とR10は 互いに独立していて、水素原子またはC1-6低級アルキル基である)〕 で示される偏頭痛の治療に有用なインドール誘導体、あるいは薬学的に許容しう る式Iの化合物の塩および/または溶媒和物および/または立体異性体。 2. R2が−CH2−SO2NR78である、請求の範囲第1項に記載のイン ドール誘導体。 3. R3とR4が−OCH3基である、請求の範囲第1項に記載のインドール 誘導体。 4. 化学名 C−(3−{3−[4−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン −1−イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチルメタンス ルホンアミド; C−(3−{3−[1−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピロリジン−3 −イル−アミノ]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチルメタ ンスルホンアミド; C−(3−{3−[1−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピロリジン −3−イル−アミノ]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチル メタンスルホンアミド; C−(3−{3−[3−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル−アミノ)−ピロリ ジン−1−イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチルメタ ンスルホンアミド; C−(3−{3−[3−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル−アミノ)−ピ ロリジン−1−イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチル メタンスルホンアミド; C−[3−(3−{2−[(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−メチル−アミノ ]−エチルアミノ}−プロピル)−1H−インドール−5−イル]−N−メチルメタ ンスルホンアミド; C−[3−(3−{2−[(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−メチル− アミノ]−エチルアミノ}−プロピル)−1H−インドール−5−イル]−N−メチ ルメタンスルホンアミド; C−{3−[3−({2−[(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−メチル−アミ ノ]−エチル}−メチルアミノ)−プロピル]−1H−インドール−5−イル}−N −メチルメタンスルホンアミド; C−{3−[3−({2−[(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−メチル− アミノ]−エチル}−メチルアミノ)−プロピル]−1H−インドール−5−イル} −N−メチルメタンスルホンアミド; C−[3−(3−{2−[(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−アミノ]− エチルアミノ}−プロピル)−1H−インドール−5−イル}−N−メチルメタン スルホンアミド; C−(3−{3−[4−(6−メチルアミノ−5−メトキシ−ピリミジン−4−イル )−ピペラジン−1−イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N− メチルメタンスルホンアミド; 3−{3−[4−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1 −イル]−プロピル}−5−フルオロ−1H−インドール; 3−{3−[4−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1 −イル]−プロピル}−5−メトキシ−1H−インドール; C−(3−{3−[3−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン −1−イル]−1−メチル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチルメタン ス ルホンアミド; C−(3−{3−[3−(5,6−ジメトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン −1−イル]−1−メチル}−1H−インドール−5−イル)−N,N−ジメチルメ タンスルホンアミド;および C−(3−{3−[4−(5−フェニル−ピリミジン−4−イル)−ピペラジン−1 −イル]−プロピル}−1H−インドール−5−イル)−N−メチルメタンスルホ ンアミド; を有する、請求の範囲第1項に記載のインドール誘導体。 5. (a)請求の範囲第1〜4項のいずれか一項に記載の、薬学的に有効量 のインドール誘導体;および(b)薬学的に許容しうる賦形剤;を含む組成物。 6. 治療学的に適用可能な抗偏頭痛薬を製造するために、請求の範囲第1〜 4項のいずれか一項に記載のインドール誘導体を使用すること。 7. 抗偏頭痛製剤として使用するための、請求の範囲第5項または6項のい ずれか一項に記載の医薬用製剤。
JP8501679A 1994-06-21 1995-06-13 偏頭痛の治療に有用なインドール誘導体、およびそれらの組成物と使用 Pending JPH09502205A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

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ES9401346 1994-06-21
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