JPH0946216A - 半導体装置 - Google Patents
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- JPH0946216A JPH0946216A JP7212929A JP21292995A JPH0946216A JP H0946216 A JPH0946216 A JP H0946216A JP 7212929 A JP7212929 A JP 7212929A JP 21292995 A JP21292995 A JP 21292995A JP H0946216 A JPH0946216 A JP H0946216A
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- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims abstract description 61
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 abstract description 40
- 230000010354 integration Effects 0.000 abstract description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 56
- 238000000034 method Methods 0.000 description 38
- 239000010409 thin film Substances 0.000 description 38
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 30
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 28
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 12
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 10
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- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 230000005669 field effect Effects 0.000 description 2
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- Logic Circuits (AREA)
- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 少ない製造工程数で形成して、低コスト化す
るとともに、高集積化が可能であり、リーク電流が小さ
く、適正な出力レベルが得られるようにする。 【解決手段】 pMOSトランジスタQ1とQ2のソー
ス及びドレインは、電源とグラウンドとの間に直列に接
続され、pMOSトランジスタQ1のゲートには、入力
(IN)側から正論理又は負論理が印加され、pMOS
トランジスタQ2のゲートには、反転入力( ̄IN)側
から入力(IN)を反転した論理が印加される。そし
て、その反転入力( ̄IN)からpMOSトランジスタ
Q2のゲートに致る間に、pMOSトランジスタQ3の
ソース・ドレインを介在させ、そのpMOSトランジス
タQ3の出力側とpMOSトランジスタQ2のゲートと
の間と、pMOSトランジスタQ1とQ2の接続部との
間にコンデンサC1を介在させたことにより、出力端部
(OUT)からの出力レベルが適正化される。
るとともに、高集積化が可能であり、リーク電流が小さ
く、適正な出力レベルが得られるようにする。 【解決手段】 pMOSトランジスタQ1とQ2のソー
ス及びドレインは、電源とグラウンドとの間に直列に接
続され、pMOSトランジスタQ1のゲートには、入力
(IN)側から正論理又は負論理が印加され、pMOS
トランジスタQ2のゲートには、反転入力( ̄IN)側
から入力(IN)を反転した論理が印加される。そし
て、その反転入力( ̄IN)からpMOSトランジスタ
Q2のゲートに致る間に、pMOSトランジスタQ3の
ソース・ドレインを介在させ、そのpMOSトランジス
タQ3の出力側とpMOSトランジスタQ2のゲートと
の間と、pMOSトランジスタQ1とQ2の接続部との
間にコンデンサC1を介在させたことにより、出力端部
(OUT)からの出力レベルが適正化される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、詳細には、同じ導電型のMOSトランジスタからな
る半導体装置に関する。
し、詳細には、同じ導電型のMOSトランジスタからな
る半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置、例えば、薄膜トラン
ジスタ(TFT:Thin Film Transistor)などからなる
薄膜半導体装置は、AND(論理積)回路、NAND
(否定的論理積)回路、OR(論理和)回路、NOR
(否定的論理和)回路、EXOR(排他的論理和)回
路、EXNOR(否定的排他的論理和)回路、あるいは
INV(インバータ:否定)回路などの論理回路や種々
の基本回路素子を構成することが可能である。そして、
これらの基本回路を組み合わせて構成する装置には、例
えば、全ての論理演算を行うことができる演算装置や、
液晶表示ディスプレイなどの液晶駆動装置などがある。
ジスタ(TFT:Thin Film Transistor)などからなる
薄膜半導体装置は、AND(論理積)回路、NAND
(否定的論理積)回路、OR(論理和)回路、NOR
(否定的論理和)回路、EXOR(排他的論理和)回
路、EXNOR(否定的排他的論理和)回路、あるいは
INV(インバータ:否定)回路などの論理回路や種々
の基本回路素子を構成することが可能である。そして、
これらの基本回路を組み合わせて構成する装置には、例
えば、全ての論理演算を行うことができる演算装置や、
液晶表示ディスプレイなどの液晶駆動装置などがある。
【0003】上記したように、半導体装置を用いた従来
の論理回路や種々の基本回路素子には、通常、pMOS
トランジスタとnMOSトランジスタとを組み合わせた
CMOS回路が用いられている。このCMOS回路は、
低消費電力であって、適正な出力が得られることなどの
利点があり、広く用いられている。
の論理回路や種々の基本回路素子には、通常、pMOS
トランジスタとnMOSトランジスタとを組み合わせた
CMOS回路が用いられている。このCMOS回路は、
低消費電力であって、適正な出力が得られることなどの
利点があり、広く用いられている。
【0004】例えば、図14は、CMOSインバータ回
路1の構成を示す図である。図14に示すように、CM
OSインバータ回路1は、pMOS2とnMOS3の二
種類のトランジスタを対にして用いている。このCMO
Sインバータ回路1は、IN(入力)が「0」のときに
pMOS2がオンして電源(Vdd)から「1」がOUT
(出力)される。また、入力が「1」のときは、nMO
S3がオンとなってグラウンドからの「0」が出力され
る。このように、CMOSインバータ回路1は、入力を
反転したものが出力される。
路1の構成を示す図である。図14に示すように、CM
OSインバータ回路1は、pMOS2とnMOS3の二
種類のトランジスタを対にして用いている。このCMO
Sインバータ回路1は、IN(入力)が「0」のときに
pMOS2がオンして電源(Vdd)から「1」がOUT
(出力)される。また、入力が「1」のときは、nMO
S3がオンとなってグラウンドからの「0」が出力され
る。このように、CMOSインバータ回路1は、入力を
反転したものが出力される。
【0005】また、これとは別に、pMOSもしくはn
MOSの何れか一方のトランジスタを用いてインバータ
回路を構成することも可能である。このインバータ回路
には、比率形インバータ回路と無比率形インバータ回路
とがあり、さらに、比率形インバータ回路の中には、抵
抗負荷形、E/E形、E/D形などがある。
MOSの何れか一方のトランジスタを用いてインバータ
回路を構成することも可能である。このインバータ回路
には、比率形インバータ回路と無比率形インバータ回路
とがあり、さらに、比率形インバータ回路の中には、抵
抗負荷形、E/E形、E/D形などがある。
【0006】例えば、図15は、無比率形インバータ回
路4の構成を示す図であり、ここでは2個のpMOS5
とpMOS6とを使って構成している。この無比率形イ
ンバータ回路4は、同じ導電型(ここではp型)のMO
Sトランジスタで構成しているので、イオンドーピング
工程をCMOSの場合に比べて少なくすることができ
る。
路4の構成を示す図であり、ここでは2個のpMOS5
とpMOS6とを使って構成している。この無比率形イ
ンバータ回路4は、同じ導電型(ここではp型)のMO
Sトランジスタで構成しているので、イオンドーピング
工程をCMOSの場合に比べて少なくすることができ
る。
【0007】上記従来例では、インバータ回路を例にあ
げて説明したが、これ以外の論理回路として、AND・
NAND回路、OR・NOR回路、EXOR・EXNO
R回路等を構成する場合もCMOS等が使われていた。
げて説明したが、これ以外の論理回路として、AND・
NAND回路、OR・NOR回路、EXOR・EXNO
R回路等を構成する場合もCMOS等が使われていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の半導体装置にあっては、図14に示すCMO
Sインバータ回路1がpMOS2とnMOS3の二種類
のトランジスタから構成されているため、CMOSイン
バータ回路を製造する際に、pMOSとnMOSの両方
を作る必要があり、イオンドーピング工程が増加すると
ともに、マスク枚数も増えるため、製造コスト高くなる
という問題があった。そこで、上記したCMOSを使わ
ずに、pMOSもしくはnMOSの何れか一方のトラン
ジスタのみを用いる無比率形インバータ回路とすること
が考えられる。
うな従来の半導体装置にあっては、図14に示すCMO
Sインバータ回路1がpMOS2とnMOS3の二種類
のトランジスタから構成されているため、CMOSイン
バータ回路を製造する際に、pMOSとnMOSの両方
を作る必要があり、イオンドーピング工程が増加すると
ともに、マスク枚数も増えるため、製造コスト高くなる
という問題があった。そこで、上記したCMOSを使わ
ずに、pMOSもしくはnMOSの何れか一方のトラン
ジスタのみを用いる無比率形インバータ回路とすること
が考えられる。
【0009】しかし、この無比率形インバータ回路4
は、図15に示すように、PMOS5のゲートに「0」
が入力されると、PMOS5がオンして、電源から
「1」が出力される。また、このときPMOS6のゲー
トには、「1」が入力されるため、PMOS6がオフし
て、電源からの電流はグラウンド側に流れない。
は、図15に示すように、PMOS5のゲートに「0」
が入力されると、PMOS5がオンして、電源から
「1」が出力される。また、このときPMOS6のゲー
トには、「1」が入力されるため、PMOS6がオフし
て、電源からの電流はグラウンド側に流れない。
【0010】逆に、PMOS5のゲートに「1」が入力
されると、PMOS5がオフし、また、PMOS6のゲ
ートには、「0」が入力されるため、PMOS6がオン
して、グラウンド電位の「0」が出力されるはずであ
る。ところが、この出力されるロー側の「0」は、トラ
ンジスタのしきい値電圧分だけ上昇するため、グラウン
ド電位のように充分低い電位を出力することができない
という問題がある。
されると、PMOS5がオフし、また、PMOS6のゲ
ートには、「0」が入力されるため、PMOS6がオン
して、グラウンド電位の「0」が出力されるはずであ
る。ところが、この出力されるロー側の「0」は、トラ
ンジスタのしきい値電圧分だけ上昇するため、グラウン
ド電位のように充分低い電位を出力することができない
という問題がある。
【0011】そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなさ
れたものであって、pMOSあるいはnMOSのように
同じ導電型のトランジスタで構成することにより、少な
い製造工程で形成できるとともに、高集積化が可能であ
り、リーク電流が小さく、適正な出力レベルが得られる
半導体装置を提供することを目的としている。
れたものであって、pMOSあるいはnMOSのように
同じ導電型のトランジスタで構成することにより、少な
い製造工程で形成できるとともに、高集積化が可能であ
り、リーク電流が小さく、適正な出力レベルが得られる
半導体装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体装
置は、同一導電型のMOSトランジスタのソースもしく
はドレインを電源からグラウンドに向かって少なくとも
2個直列に接続した第1および第2のMOSトランジス
タと、その何れか一方のMOSトランジスタのゲートに
正または負極性のゲート信号を入力する入力端部と、他
方のMOSトランジスタのゲートに前記入力端部とは逆
極性のゲート信号を入力する反転入力端部と、前記第1
のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタの接
続部から前記入力端部または反転入力端部からの入力信
号の極性を反転させた出力信号を出力する出力端部と、
を備えたインバータ回路からなる半導体装置であって、
前記インバータ回路の入力端部と反転入力端部の少なく
とも一方とゲートとの間に前記出力端部から出力される
出力レベルを補正するレベル補正回路を備えていること
により、上記目的を達成する。
置は、同一導電型のMOSトランジスタのソースもしく
はドレインを電源からグラウンドに向かって少なくとも
2個直列に接続した第1および第2のMOSトランジス
タと、その何れか一方のMOSトランジスタのゲートに
正または負極性のゲート信号を入力する入力端部と、他
方のMOSトランジスタのゲートに前記入力端部とは逆
極性のゲート信号を入力する反転入力端部と、前記第1
のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタの接
続部から前記入力端部または反転入力端部からの入力信
号の極性を反転させた出力信号を出力する出力端部と、
を備えたインバータ回路からなる半導体装置であって、
前記インバータ回路の入力端部と反転入力端部の少なく
とも一方とゲートとの間に前記出力端部から出力される
出力レベルを補正するレベル補正回路を備えていること
により、上記目的を達成する。
【0013】従って、前記インバータ回路のMOSトラ
ンジスタは、同一導電型であって、例えば、pMOSト
ランジスタのみで構成するようにしたため、半導体工程
を使って基板上にインバータ回路を形成する際のイオン
ドーピング工程数やマスク枚数が、CMOSトランジス
タの場合よりも少なくなり、製造コストを低減すること
ができる。もちろん、pMOSトランジスタに代えて、
nMOSトランジスタのみで構成することもできる。
ンジスタは、同一導電型であって、例えば、pMOSト
ランジスタのみで構成するようにしたため、半導体工程
を使って基板上にインバータ回路を形成する際のイオン
ドーピング工程数やマスク枚数が、CMOSトランジス
タの場合よりも少なくなり、製造コストを低減すること
ができる。もちろん、pMOSトランジスタに代えて、
nMOSトランジスタのみで構成することもできる。
【0014】また、前記インバータ回路は、レベル補正
回路を備えているため、インバータ回路の出力端部から
常に適正なレベルを出力できることから、このインバー
タ回路を組込んだ回路を構成しても誤動作等が発生せ
ず、信頼性の高い回路とすることができる。
回路を備えているため、インバータ回路の出力端部から
常に適正なレベルを出力できることから、このインバー
タ回路を組込んだ回路を構成しても誤動作等が発生せ
ず、信頼性の高い回路とすることができる。
【0015】請求項2記載の半導体装置は、同一導電型
のMOSトランジスタを複数用いて複数の入力に対する
論理演算を実行する論理回路と、前記論理回路と同じ導
電型のMOSトランジスタのソースもしくはドレインを
電源からグラウンドに向かって少なくとも2個直列に接
続し、その2個のMOSトランジスタの各ゲートに前記
論理回路の出力部から論理出力がそれぞれ入力され、直
列に接続された2個のMOSトランジスタの間の接続部
の出力端部から論理演算結果を出力するインバータ回路
と、前記論理回路の出力部と前記インバータ回路のゲー
トとの間に設けられ、前記インバータ回路の出力端部か
ら出力される出力レベルを補正するレベル補正回路と、
を備えていることにより、上記目的を達成する。
のMOSトランジスタを複数用いて複数の入力に対する
論理演算を実行する論理回路と、前記論理回路と同じ導
電型のMOSトランジスタのソースもしくはドレインを
電源からグラウンドに向かって少なくとも2個直列に接
続し、その2個のMOSトランジスタの各ゲートに前記
論理回路の出力部から論理出力がそれぞれ入力され、直
列に接続された2個のMOSトランジスタの間の接続部
の出力端部から論理演算結果を出力するインバータ回路
と、前記論理回路の出力部と前記インバータ回路のゲー
トとの間に設けられ、前記インバータ回路の出力端部か
ら出力される出力レベルを補正するレベル補正回路と、
を備えていることにより、上記目的を達成する。
【0016】従って、前記論理演算を実行する論理回路
は、その出力段にインバータ回路を設けて論理出力の出
力レベルを適正化するとともに、そのインバータ回路の
ゲート部分にレベル補正回路を設けて、インバータ回路
から出力される出力レベルを補正することで、適正な出
力レベルが得られることから、この論理回路を組込んだ
回路を構成しても誤動作等が発生せず、信頼性の高い回
路とすることができる。
は、その出力段にインバータ回路を設けて論理出力の出
力レベルを適正化するとともに、そのインバータ回路の
ゲート部分にレベル補正回路を設けて、インバータ回路
から出力される出力レベルを補正することで、適正な出
力レベルが得られることから、この論理回路を組込んだ
回路を構成しても誤動作等が発生せず、信頼性の高い回
路とすることができる。
【0017】また、上記論理回路を構成するMOSトラ
ンジスタは、同一導電型の、例えば、pMOSトランジ
スタのみで構成するようにしたため、イオンドーピング
工程数やマスク枚数が少なくて済み、製造コストを低減
することができる。もちろん、この場合もpMOSトラ
ンジスタに代えて、nMOSトランジスタのみで構成す
ることもできる。
ンジスタは、同一導電型の、例えば、pMOSトランジ
スタのみで構成するようにしたため、イオンドーピング
工程数やマスク枚数が少なくて済み、製造コストを低減
することができる。もちろん、この場合もpMOSトラ
ンジスタに代えて、nMOSトランジスタのみで構成す
ることもできる。
【0018】請求項3記載の半導体装置の論理回路は、
論理積を実行する論理回路を含むようにしてもよい。従
って、論理積を実行する論理回路、すなわち、AND回
路では、その出力段にインバータ回路を設けることによ
り論理積の出力レベルが適正化され、そのインバータ回
路のゲート部分にはレベル補正回路を設けて、インバー
タ回路から出力される出力レベルを補正することによ
り、適正な論理積の出力レベルが得られることから、こ
のAND回路を組込んだ回路を構成しても誤動作等が発
生せず、信頼性の高い回路とすることができる。
論理積を実行する論理回路を含むようにしてもよい。従
って、論理積を実行する論理回路、すなわち、AND回
路では、その出力段にインバータ回路を設けることによ
り論理積の出力レベルが適正化され、そのインバータ回
路のゲート部分にはレベル補正回路を設けて、インバー
タ回路から出力される出力レベルを補正することによ
り、適正な論理積の出力レベルが得られることから、こ
のAND回路を組込んだ回路を構成しても誤動作等が発
生せず、信頼性の高い回路とすることができる。
【0019】請求項4記載の半導体装置の論理回路は、
論理和を実行する論理回路を含むようにしてもよい。従
って、論理和を実行する論理回路、すなわち、OR回路
では、その出力段にインバータ回路を設けることにより
論理和の出力レベルが適正化され、そのインバータ回路
のゲート部分にはレベル補正回路を設けて、インバータ
回路から出力される出力レベルを補正することにより、
適正な論理和の出力レベルが得られることから、このO
R回路を組込んだ回路を構成しても誤動作等が発生せ
ず、信頼性の高い回路とすることができる。
論理和を実行する論理回路を含むようにしてもよい。従
って、論理和を実行する論理回路、すなわち、OR回路
では、その出力段にインバータ回路を設けることにより
論理和の出力レベルが適正化され、そのインバータ回路
のゲート部分にはレベル補正回路を設けて、インバータ
回路から出力される出力レベルを補正することにより、
適正な論理和の出力レベルが得られることから、このO
R回路を組込んだ回路を構成しても誤動作等が発生せ
ず、信頼性の高い回路とすることができる。
【0020】請求項5記載の半導体装置の論理回路は、
排他的論理和を実行する論理回路を含むようにしてもよ
い。従って、排他的論理和を実行する論理回路、すなわ
ち、EXOR回路では、その出力段にインバータ回路を
設けることにより排他的論理和の出力レベルが適正化さ
れ、そのインバータ回路のゲート部分にはレベル補正回
路を設けて、インバータ回路から出力される出力レベル
を補正することにより、適正な排他的論理和の出力レベ
ルが得られることから、このEXOR回路を組込んだ回
路を構成しても誤動作等が発生せず、信頼性の高い回路
とすることができる。
排他的論理和を実行する論理回路を含むようにしてもよ
い。従って、排他的論理和を実行する論理回路、すなわ
ち、EXOR回路では、その出力段にインバータ回路を
設けることにより排他的論理和の出力レベルが適正化さ
れ、そのインバータ回路のゲート部分にはレベル補正回
路を設けて、インバータ回路から出力される出力レベル
を補正することにより、適正な排他的論理和の出力レベ
ルが得られることから、このEXOR回路を組込んだ回
路を構成しても誤動作等が発生せず、信頼性の高い回路
とすることができる。
【0021】請求項1から請求項5の何れかに記載の半
導体装置は、例えば、請求項6に記載されているよう
に、前記レベル補正回路は、前記インバータ回路と同じ
導電型のMOSトランジスタとコンデンサとで構成さ
れ、前記レベル補正回路を構成するMOSトランジスタ
が、前記インバータ回路の少なくとも一方のMOSトラ
ンジスタのゲートと入力との間にソースとドレインを介
して接続され、前記レベル補正回路を構成するコンデン
サの両端が、レベル補正回路のMOSトランジスタの出
力側とゲートとの間と、前記インバータ回路の直列に接
続された2個のMOSトランジスタの間の接続部との間
に接続され、前記インバータ回路のMOSトランジスタ
のゲート電位の変動を補償するようにしてもよい。
導体装置は、例えば、請求項6に記載されているよう
に、前記レベル補正回路は、前記インバータ回路と同じ
導電型のMOSトランジスタとコンデンサとで構成さ
れ、前記レベル補正回路を構成するMOSトランジスタ
が、前記インバータ回路の少なくとも一方のMOSトラ
ンジスタのゲートと入力との間にソースとドレインを介
して接続され、前記レベル補正回路を構成するコンデン
サの両端が、レベル補正回路のMOSトランジスタの出
力側とゲートとの間と、前記インバータ回路の直列に接
続された2個のMOSトランジスタの間の接続部との間
に接続され、前記インバータ回路のMOSトランジスタ
のゲート電位の変動を補償するようにしてもよい。
【0022】従って、前記レベル補正回路は、インバー
タ回路のゲート容量をMOSトランジスタとコンデンサ
とを使って増大させて、インバータ回路を構成するMO
Sトランジスタのゲート電位の変動を補償する、いわゆ
る、ブートストラップ法を採用することにより、インバ
ータ回路から適正な出力レベルを得ることができる。
タ回路のゲート容量をMOSトランジスタとコンデンサ
とを使って増大させて、インバータ回路を構成するMO
Sトランジスタのゲート電位の変動を補償する、いわゆ
る、ブートストラップ法を採用することにより、インバ
ータ回路から適正な出力レベルを得ることができる。
【0023】また、前記レベル補正回路は、論理回路や
インバータ回路と同じ導電型の、例えば、pMOSトラ
ンジスタを用いており、全てのMOSトランジスタを同
一導電型に統一することが可能なため、イオンドーピン
グ工程数やマスク枚数が少なくなり、製造コストを低減
することができる。もちろん、pMOSトランジスタに
代えて、nMOSトランジスタとしてもよい。
インバータ回路と同じ導電型の、例えば、pMOSトラ
ンジスタを用いており、全てのMOSトランジスタを同
一導電型に統一することが可能なため、イオンドーピン
グ工程数やマスク枚数が少なくなり、製造コストを低減
することができる。もちろん、pMOSトランジスタに
代えて、nMOSトランジスタとしてもよい。
【0024】請求項2から請求項6の何れかに記載の半
導体装置は、例えば、請求項7に記載されているよう
に、前記インバータ回路は、前記論理回路に対して2組
設けられ、該論理回路から出力される逆極性の2つの論
理出力に対して前記2組のインバータ回路の各MOSト
ランジスタのゲートへの接続位置が正反対になるように
接続され、前記2組のインバータ回路からの出力が、当
該論理回路の論理結果と、その否定とからなるようにし
てもよい。
導体装置は、例えば、請求項7に記載されているよう
に、前記インバータ回路は、前記論理回路に対して2組
設けられ、該論理回路から出力される逆極性の2つの論
理出力に対して前記2組のインバータ回路の各MOSト
ランジスタのゲートへの接続位置が正反対になるように
接続され、前記2組のインバータ回路からの出力が、当
該論理回路の論理結果と、その否定とからなるようにし
てもよい。
【0025】従って、各論理回路は、インバータ回路を
1組追加するだけで、AND回路とNAND回路、OR
回路とNOR回路、EXOR回路とEXNOR回路の2
つの論理回路を合わせ持つことができ、その場合も、同
一導電型のMOSトランジスタで構成できるとともに、
適正な出力レベルを得ることができる。
1組追加するだけで、AND回路とNAND回路、OR
回路とNOR回路、EXOR回路とEXNOR回路の2
つの論理回路を合わせ持つことができ、その場合も、同
一導電型のMOSトランジスタで構成できるとともに、
適正な出力レベルを得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体装置の
実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図13
は、本発明の半導体装置の実施の形態例を示す図であ
り、ここでは、半導体装置に用いる同一導電型のトラン
ジスタとしてpMOSトランジスタのみを使って実施し
たものである。
実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図13
は、本発明の半導体装置の実施の形態例を示す図であ
り、ここでは、半導体装置に用いる同一導電型のトラン
ジスタとしてpMOSトランジスタのみを使って実施し
たものである。
【0027】(第1の実施の形態)図1は、第1の実施
の形態に係るpMOSインバータ回路11の構成を示す
図であり、図2は、図1のpMOSインバータ回路11
のシンボルとその入出力信号とを示す図である。まず、
構成を説明する。図1に示すpMOSインバータ回路1
1は、2つのインバータ回路12および13とから構成
されている。
の形態に係るpMOSインバータ回路11の構成を示す
図であり、図2は、図1のpMOSインバータ回路11
のシンボルとその入出力信号とを示す図である。まず、
構成を説明する。図1に示すpMOSインバータ回路1
1は、2つのインバータ回路12および13とから構成
されている。
【0028】インバータ回路12は、電源(Vdd)から
グラウンド(GND)に向かってpMOSトランジスタ
Q1とQ2のソースもしくはドレインを直列に接続し、
pMOSトランジスタQ1のゲートに入力端部(IN)
からの入力信号が入力され、pMOSトランジスタQ2
のゲートに反転入力端部( ̄IN)からの入力信号が入
力されるように接続されている。そして、本第1の実施
の形態の特徴は、pMOSトランジスタQ2のゲート側
にゲート電位の変動を補償して出力レベルを補正するレ
ベル補正回路14を付加したことにある。
グラウンド(GND)に向かってpMOSトランジスタ
Q1とQ2のソースもしくはドレインを直列に接続し、
pMOSトランジスタQ1のゲートに入力端部(IN)
からの入力信号が入力され、pMOSトランジスタQ2
のゲートに反転入力端部( ̄IN)からの入力信号が入
力されるように接続されている。そして、本第1の実施
の形態の特徴は、pMOSトランジスタQ2のゲート側
にゲート電位の変動を補償して出力レベルを補正するレ
ベル補正回路14を付加したことにある。
【0029】このレベル補正回路14は、前記インバー
タ回路12がpMOSトランジスタのみで構成されてい
ることから、pMOSトランジスタQ2をオンしてグラ
ウンドレベル「0」を出力する際に、出力レベルがトラ
ンジスタのしきい値電圧分だけ上昇するため、これを補
正することで充分低いグラウンド電位を出力するように
したものである。具体的には、図1に示すように、pM
OSトランジスタQ2のゲートと反転入力端部( ̄I
N)との間に、ゲートがグラウンドに接地されたpMO
SトランジスタQ3のソースおよびドレインが接続さ
れ、さらに、そのpMOSトランジスタQ3の出力側
と、前記pMOSトランジスタQ1とQ2の接続部との
間に、コンデンサC1を接続するようにしたブートスト
ラップ法を採用している。
タ回路12がpMOSトランジスタのみで構成されてい
ることから、pMOSトランジスタQ2をオンしてグラ
ウンドレベル「0」を出力する際に、出力レベルがトラ
ンジスタのしきい値電圧分だけ上昇するため、これを補
正することで充分低いグラウンド電位を出力するように
したものである。具体的には、図1に示すように、pM
OSトランジスタQ2のゲートと反転入力端部( ̄I
N)との間に、ゲートがグラウンドに接地されたpMO
SトランジスタQ3のソースおよびドレインが接続さ
れ、さらに、そのpMOSトランジスタQ3の出力側
と、前記pMOSトランジスタQ1とQ2の接続部との
間に、コンデンサC1を接続するようにしたブートスト
ラップ法を採用している。
【0030】このように、レベル補正回路14は、pM
OSトランジスタQ3とコンデンサC1とを使うことに
より、pMOSトランジスタQ2のゲート容量が大きく
なって、pMOSトランジスタQ2を確実にオンさせる
ためのゲート電位が保持されることから、MOSトラン
ジスタのしきい値電圧分だけ出力レベルが上昇すること
が無くなり、充分に低いグラウンド電位が出力できるよ
うになった。
OSトランジスタQ3とコンデンサC1とを使うことに
より、pMOSトランジスタQ2のゲート容量が大きく
なって、pMOSトランジスタQ2を確実にオンさせる
ためのゲート電位が保持されることから、MOSトラン
ジスタのしきい値電圧分だけ出力レベルが上昇すること
が無くなり、充分に低いグラウンド電位が出力できるよ
うになった。
【0031】また、インバータ回路13は、インバータ
回路12と同様にpMOSトランジスタQ4とQ5とで
構成されており、さらに、pMOSトランジスタQ6と
コンデンサC2とでレベル補正回路15が構成されてい
る。インバータ回路12と異なる点は、入力端部(I
N)と反転入力端部( ̄IN)とがインバータ回路13
のpMOSトランジスタQ4とQ5のゲートに対して逆
に接続されていることにある。このため、インバータ回
路13の出力は、インバータ回路12から出力される論
理の否定が出力される。すなわち、インバータ回路12
の出力端部(OUT)からは、入力端部(IN)から入
力される信号の極性を反転させた信号が出力され、イン
バータ回路13の反転出力端部( ̄OUT)からは、反
転入力端部(IN)から入力される信号の極性を反転さ
せた信号が出力されることになる。
回路12と同様にpMOSトランジスタQ4とQ5とで
構成されており、さらに、pMOSトランジスタQ6と
コンデンサC2とでレベル補正回路15が構成されてい
る。インバータ回路12と異なる点は、入力端部(I
N)と反転入力端部( ̄IN)とがインバータ回路13
のpMOSトランジスタQ4とQ5のゲートに対して逆
に接続されていることにある。このため、インバータ回
路13の出力は、インバータ回路12から出力される論
理の否定が出力される。すなわち、インバータ回路12
の出力端部(OUT)からは、入力端部(IN)から入
力される信号の極性を反転させた信号が出力され、イン
バータ回路13の反転出力端部( ̄OUT)からは、反
転入力端部(IN)から入力される信号の極性を反転さ
せた信号が出力されることになる。
【0032】図1で説明したpMOSインバータ回路1
1のシンボルは、図2のようになり、その入力端部(I
N)から入力される論理の否定が出力端部(OUT)か
ら出力され、また、反転入力端部( ̄IN)から入力さ
れる論理の否定が反転出力端部( ̄OUT)から出力さ
れる。
1のシンボルは、図2のようになり、その入力端部(I
N)から入力される論理の否定が出力端部(OUT)か
ら出力され、また、反転入力端部( ̄IN)から入力さ
れる論理の否定が反転出力端部( ̄OUT)から出力さ
れる。
【0033】また、本第1の実施の形態に係るpMOS
インバータ回路11では、インバータ回路12、13
と、そのレベル補正回路14、15とに用いるトランジ
スタをpMOSトランジスタのみで構成したため、半導
体工程を使って基板上にインバータ回路を形成する場
合、イオンドーピング工程数やマスク枚数が少なくなっ
て、製造工程が簡略化されることにより、製造コストを
低減することができる。
インバータ回路11では、インバータ回路12、13
と、そのレベル補正回路14、15とに用いるトランジ
スタをpMOSトランジスタのみで構成したため、半導
体工程を使って基板上にインバータ回路を形成する場
合、イオンドーピング工程数やマスク枚数が少なくなっ
て、製造工程が簡略化されることにより、製造コストを
低減することができる。
【0034】なお、本実施の形態で使用したpMOSト
ランジスタは、例えば、トランジスタサイズがL(チャ
ネル長)=4μm,W(チャネル幅)=4μm、しきい
値電圧が−3V、電界効果移動度が40cm2/V・
S、ゲート電極容量が1.22×10-14F、S/D
(ソース/ドレイン)抵抗が200Ω、基板電圧が電源
電圧(Vdd)と等電位のものを使用している。また、基
本回路に用いたコンデンサは、0.2pFの容量のもの
を使用している。
ランジスタは、例えば、トランジスタサイズがL(チャ
ネル長)=4μm,W(チャネル幅)=4μm、しきい
値電圧が−3V、電界効果移動度が40cm2/V・
S、ゲート電極容量が1.22×10-14F、S/D
(ソース/ドレイン)抵抗が200Ω、基板電圧が電源
電圧(Vdd)と等電位のものを使用している。また、基
本回路に用いたコンデンサは、0.2pFの容量のもの
を使用している。
【0035】また、上記したpMOSインバータ回路1
1では、使用するMOSトランジスタにpMOSトラン
ジスタのみを使って構成したが、これに限定されず、p
MOSトランジスタに代えてnMOSトランジスタを用
いて回路を構成した場合でも、同様の効果が得られる。
1では、使用するMOSトランジスタにpMOSトラン
ジスタのみを使って構成したが、これに限定されず、p
MOSトランジスタに代えてnMOSトランジスタを用
いて回路を構成した場合でも、同様の効果が得られる。
【0036】次に、動作を説明する。pMOSインバー
タ回路11は、例えば、入力端部(IN)に負論理
「0」が入力され、反転入力端部( ̄IN)に正論理
「1」が入力されると、インバータ回路12のpMOS
トランジスタQ1がオンして、電源Vddから「1」が出
力(OUT)され、pMOSトランジスタQ2はオフす
る。
タ回路11は、例えば、入力端部(IN)に負論理
「0」が入力され、反転入力端部( ̄IN)に正論理
「1」が入力されると、インバータ回路12のpMOS
トランジスタQ1がオンして、電源Vddから「1」が出
力(OUT)され、pMOSトランジスタQ2はオフす
る。
【0037】逆に、インバータ回路13は、pMOSト
ランジスタQ4がオフし、pMOSトランジスタQ5が
オンして、反転出力( ̄OUT)としてグラウンドレベ
ルの「0」が出力される。
ランジスタQ4がオフし、pMOSトランジスタQ5が
オンして、反転出力( ̄OUT)としてグラウンドレベ
ルの「0」が出力される。
【0038】さらに、上記pMOSインバータ回路11
において、入力端部(IN)と反転入力端部( ̄IN)
の論理が上記と逆の場合は、出力端部(OUT)側から
「0」が出力され、反転出力端部( ̄OUT)側からは
「1」が出力されることになる。このように、本実施の
形態のpMOSインバータ回路11は、正論理・負論理
の両方が入力および反転入力として入力されると、それ
らを否定した論理が出力端部および反転出力端部から出
力される。
において、入力端部(IN)と反転入力端部( ̄IN)
の論理が上記と逆の場合は、出力端部(OUT)側から
「0」が出力され、反転出力端部( ̄OUT)側からは
「1」が出力されることになる。このように、本実施の
形態のpMOSインバータ回路11は、正論理・負論理
の両方が入力および反転入力として入力されると、それ
らを否定した論理が出力端部および反転出力端部から出
力される。
【0039】また、本実施の形態のpMOSインバータ
回路11は、インバータ回路12のpMOSトランジス
タQ2あるいはインバータ回路13のpMOSトランジ
スタQ5がオンした場合、グラウンドレベルが出力ある
いは反転出力として出力される。このとき、本実施の形
態では、図1に示すように、レベル補正回路14および
15がpMOSトランジスタQ2およびQ5のゲート側
に設けられているため、出力や反転出力としてローレベ
ルを出力する際に、そのローレベルの上昇を防止するこ
とが可能となる。従って、本実施の形態のpMOSイン
バータ回路11は、常に適正なVddレベルの「1」とグ
ラウンドレベルの「0」とを出力端部あるいは反転出力
端部から出力することができる。
回路11は、インバータ回路12のpMOSトランジス
タQ2あるいはインバータ回路13のpMOSトランジ
スタQ5がオンした場合、グラウンドレベルが出力ある
いは反転出力として出力される。このとき、本実施の形
態では、図1に示すように、レベル補正回路14および
15がpMOSトランジスタQ2およびQ5のゲート側
に設けられているため、出力や反転出力としてローレベ
ルを出力する際に、そのローレベルの上昇を防止するこ
とが可能となる。従って、本実施の形態のpMOSイン
バータ回路11は、常に適正なVddレベルの「1」とグ
ラウンドレベルの「0」とを出力端部あるいは反転出力
端部から出力することができる。
【0040】そして、上記した図1のpMOSインバー
タ回路11をシンボルで書き表したのが図2であり、入
力端部(IN)から入力される信号の極性を反転させた
信号が出力端部(OUT)から出力され、反転入力端部
(IN)から入力される信号の極性を反転させた信号が
反転出力端部( ̄OUT)から出力される。
タ回路11をシンボルで書き表したのが図2であり、入
力端部(IN)から入力される信号の極性を反転させた
信号が出力端部(OUT)から出力され、反転入力端部
(IN)から入力される信号の極性を反転させた信号が
反転出力端部( ̄OUT)から出力される。
【0041】(第2の実施の形態)図3は、第2の実施
の形態に係るAND・NAND回路21の構成を示す図
であり、図4は、図3のAND・NAND回路21のシ
ンボルとその入出力信号とを示す図である。
の形態に係るAND・NAND回路21の構成を示す図
であり、図4は、図3のAND・NAND回路21のシ
ンボルとその入出力信号とを示す図である。
【0042】まず、構成を説明する。図3に示すAND
・NAND回路21は、インバータ回路22、23と、
レベル補正回路24、25と、論理回路26とで構成さ
れている。
・NAND回路21は、インバータ回路22、23と、
レベル補正回路24、25と、論理回路26とで構成さ
れている。
【0043】論理回路26を構成する4個のpMOSト
ランジスタQ21〜Q24は、パス・トランジスタ・ロ
ジックを用いて4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に対
する論理積とその否定とを生成するものである。すなわ
ち、入力がa、b2つの場合は、その否定である反転a
( ̄a)と反転b( ̄b)も入力される。そして、aの
入力端部とグラウンドとの間には、pMOSトランジス
タQ21とQ22とが直列に接続され、また、反転aの
入力端部と電源(Vdd)との間には、pMOSトランジ
スタQ23とQ24とが直列に接続されている。上記の
pMOSトランジスタQ22とQ24のゲートには、b
が入力されてスイッチングが行われ、また、pMOSト
ランジスタQ21とQ23のゲートには、反転bが入力
されてスイッチングが行われる。そして、上記した4個
のpMOSトランジスタのスイッチングの結果に応じ
て、pMOSトランジスタQ21とQ22の接続部、お
よびpMOSトランジスタQ23とQ24の接続部から
ハイレベル「1」又はローレベル「0」の信号が出力さ
れる。
ランジスタQ21〜Q24は、パス・トランジスタ・ロ
ジックを用いて4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に対
する論理積とその否定とを生成するものである。すなわ
ち、入力がa、b2つの場合は、その否定である反転a
( ̄a)と反転b( ̄b)も入力される。そして、aの
入力端部とグラウンドとの間には、pMOSトランジス
タQ21とQ22とが直列に接続され、また、反転aの
入力端部と電源(Vdd)との間には、pMOSトランジ
スタQ23とQ24とが直列に接続されている。上記の
pMOSトランジスタQ22とQ24のゲートには、b
が入力されてスイッチングが行われ、また、pMOSト
ランジスタQ21とQ23のゲートには、反転bが入力
されてスイッチングが行われる。そして、上記した4個
のpMOSトランジスタのスイッチングの結果に応じ
て、pMOSトランジスタQ21とQ22の接続部、お
よびpMOSトランジスタQ23とQ24の接続部から
ハイレベル「1」又はローレベル「0」の信号が出力さ
れる。
【0044】しかし、論理回路26は、上記のpMOS
トランジスタQ21〜Q24だけで構成すると、ローレ
ベルを出力する際にトランジスタのしきい値電圧分だけ
損失した出力レベルが出力される。このため、本実施の
形態のAND・NAND回路21では、論理回路26の
出力側にインバータ回路22、23を付加して、論理回
路26の出力をインバータ回路22、23のゲートに印
加し、各pMOSトランジスタをスイッチングさせるこ
とで、電源電位(Vdd)あるいはグラウンド電位(GN
D)を出力するようにしたものである。
トランジスタQ21〜Q24だけで構成すると、ローレ
ベルを出力する際にトランジスタのしきい値電圧分だけ
損失した出力レベルが出力される。このため、本実施の
形態のAND・NAND回路21では、論理回路26の
出力側にインバータ回路22、23を付加して、論理回
路26の出力をインバータ回路22、23のゲートに印
加し、各pMOSトランジスタをスイッチングさせるこ
とで、電源電位(Vdd)あるいはグラウンド電位(GN
D)を出力するようにしたものである。
【0045】しかし、上記インバータ回路22、23
は、pMOSトランジスタのみで構成されているため、
図3のpMOSトランジスタQ27、30をオンさせて
グラウンドレベル「0」を出力する場合、出力レベルが
トランジスタのしきい値電圧分だけ上昇する。このた
め、本実施の形態では、さらにレベル補正回路24、2
5を設けて出力レベルの補正を行うことにより、充分に
低いグラウンド電位を出力するようにしている。
は、pMOSトランジスタのみで構成されているため、
図3のpMOSトランジスタQ27、30をオンさせて
グラウンドレベル「0」を出力する場合、出力レベルが
トランジスタのしきい値電圧分だけ上昇する。このた
め、本実施の形態では、さらにレベル補正回路24、2
5を設けて出力レベルの補正を行うことにより、充分に
低いグラウンド電位を出力するようにしている。
【0046】本第2の実施の形態における具体的なレベ
ル補正回路24の構成は、論理回路26からの一方の出
力と、pMOSトランジスタQ27のゲートとの間に、
ゲートがグラウンドに接地されたpMOSトランジスタ
Q25のソースおよびドレインが接続され、さらに、そ
のpMOSトランジスタQ25の出力側と、前記pMO
SトランジスタQ26とQ27の接続部との間に、コン
デンサC21を接続したブートストラップ法を採用して
いる。
ル補正回路24の構成は、論理回路26からの一方の出
力と、pMOSトランジスタQ27のゲートとの間に、
ゲートがグラウンドに接地されたpMOSトランジスタ
Q25のソースおよびドレインが接続され、さらに、そ
のpMOSトランジスタQ25の出力側と、前記pMO
SトランジスタQ26とQ27の接続部との間に、コン
デンサC21を接続したブートストラップ法を採用して
いる。
【0047】このように、レベル補正回路24は、pM
OSトランジスタQ25とコンデンサC21とを付加し
たことにより、pMOSトランジスタQ27のゲート容
量が大きくなって、pMOSトランジスタQ27が確実
にオンするのに必要なゲート電位が保持されることか
ら、MOSトランジスタのしきい値電圧分だけ出力レベ
ルが上昇することが無くなり、充分に低いグラウンド電
位に補正して出力することができる。
OSトランジスタQ25とコンデンサC21とを付加し
たことにより、pMOSトランジスタQ27のゲート容
量が大きくなって、pMOSトランジスタQ27が確実
にオンするのに必要なゲート電位が保持されることか
ら、MOSトランジスタのしきい値電圧分だけ出力レベ
ルが上昇することが無くなり、充分に低いグラウンド電
位に補正して出力することができる。
【0048】また、レベル補正回路25は、レベル補正
回路24と同様に、pMOSトランジスタQ28とコン
デンサC22とを使うことにより、pMOSトランジス
タQ30のゲート容量を大きくして、pMOSトランジ
スタQ30を確実にオンするのに必要なゲート電位を保
持するので、しきい値電圧分だけ出力レベルが上昇する
ことが無くなり、充分低いグラウンド電位に補正して出
力することができる。
回路24と同様に、pMOSトランジスタQ28とコン
デンサC22とを使うことにより、pMOSトランジス
タQ30のゲート容量を大きくして、pMOSトランジ
スタQ30を確実にオンするのに必要なゲート電位を保
持するので、しきい値電圧分だけ出力レベルが上昇する
ことが無くなり、充分低いグラウンド電位に補正して出
力することができる。
【0049】上記のように構成されたAND・NAND
回路21は、4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に対し
て、インバータ回路22からは論理積(AND)が、イ
ンバータ回路23からはその論理積の否定(NAND)
が出力される。図3で説明したAND・NAND回路2
1のシンボルは、図4のようになり、そのa入力端部と
b入力端部に対する、AND出力とNAND出力とが出
力される。
回路21は、4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に対し
て、インバータ回路22からは論理積(AND)が、イ
ンバータ回路23からはその論理積の否定(NAND)
が出力される。図3で説明したAND・NAND回路2
1のシンボルは、図4のようになり、そのa入力端部と
b入力端部に対する、AND出力とNAND出力とが出
力される。
【0050】また、本実施の形態に係るAND・NAN
D回路21は、インバータ回路22、23と、そのレベ
ル補正回路24、25と、パス・トランジスタ・ロジッ
クからなる論理回路26に用いるトランジスタをpMO
Sトランジスタのみで構成したため、半導体工程を使っ
て基板上にAND・NAND回路を形成する場合、イオ
ンドーピング工程数やマスク枚数が少なくなって、製造
工程が簡略化されることにより、製造コストを低減する
ことができる。なお、上記AND・NAND回路21で
は、pMOSトランジスタを使って回路を構成している
が、このpMOSトランジスタの代わりにnMOSトラ
ンジスタを使って構成してもよい。
D回路21は、インバータ回路22、23と、そのレベ
ル補正回路24、25と、パス・トランジスタ・ロジッ
クからなる論理回路26に用いるトランジスタをpMO
Sトランジスタのみで構成したため、半導体工程を使っ
て基板上にAND・NAND回路を形成する場合、イオ
ンドーピング工程数やマスク枚数が少なくなって、製造
工程が簡略化されることにより、製造コストを低減する
ことができる。なお、上記AND・NAND回路21で
は、pMOSトランジスタを使って回路を構成している
が、このpMOSトランジスタの代わりにnMOSトラ
ンジスタを使って構成してもよい。
【0051】次に、動作を説明する。入力されるaが
「0」(反転aは「1」)で、bが「0」(反転bは
「1」)の場合は、図3に示すように、pMOSトラン
ジスタのQ21とQ23がオフし、Q22とQ24がオ
ンするため、インバータ回路22、23のpMOSトラ
ンジスタQ26とQ30はオフするが、pMOSトラン
ジスタQ27とQ29がオンして、AND出力が
「0」、NAND出力が「1」となる。
「0」(反転aは「1」)で、bが「0」(反転bは
「1」)の場合は、図3に示すように、pMOSトラン
ジスタのQ21とQ23がオフし、Q22とQ24がオ
ンするため、インバータ回路22、23のpMOSトラ
ンジスタQ26とQ30はオフするが、pMOSトラン
ジスタQ27とQ29がオンして、AND出力が
「0」、NAND出力が「1」となる。
【0052】上記と同様に、入力されるaが「0」(反
転aは「1」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場
合は、AND出力が「0」、NAND出力が「1」とな
る。また、入力されるaが「1」(反転aは「0」)
で、bが「0」(反転bは「1」)の場合は、AND出
力が「0」、NAND出力が「1」となる。
転aは「1」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場
合は、AND出力が「0」、NAND出力が「1」とな
る。また、入力されるaが「1」(反転aは「0」)
で、bが「0」(反転bは「1」)の場合は、AND出
力が「0」、NAND出力が「1」となる。
【0053】さらに、入力されるaが「1」(反転aは
「0」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場合は、
AND出力が「1」、NAND出力が「0」となる。こ
のように、本実施の形態のAND・NAND回路21
は、a、bの入力に対する論理積と否定的論理積とがイ
ンバータ回路22、23からそれぞれ出力される。
「0」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場合は、
AND出力が「1」、NAND出力が「0」となる。こ
のように、本実施の形態のAND・NAND回路21
は、a、bの入力に対する論理積と否定的論理積とがイ
ンバータ回路22、23からそれぞれ出力される。
【0054】そして、本実施の形態のAND・NAND
回路21は、インバータ回路22、23のpMOSトラ
ンジスタQ27あるいはQ30がオンした場合、グラウ
ンドレベルをAND出力あるいはNAND出力として出
力する。このとき、本実施の形態では、図3に示すよう
に、レベル補正回路24および25がpMOSトランジ
スタQ27およびQ30のゲート側に設けられているた
め、AND出力やNAND出力としてローレベルを出力
する際に、そのローレベルの上昇を防止することができ
る。従って、本実施の形態に係るAND・NAND回路
21は、常に適正なVddレベルの「1」とグラウンドレ
ベルの「0」とをAND出力あるいはNAND出力とし
て出力することができる。
回路21は、インバータ回路22、23のpMOSトラ
ンジスタQ27あるいはQ30がオンした場合、グラウ
ンドレベルをAND出力あるいはNAND出力として出
力する。このとき、本実施の形態では、図3に示すよう
に、レベル補正回路24および25がpMOSトランジ
スタQ27およびQ30のゲート側に設けられているた
め、AND出力やNAND出力としてローレベルを出力
する際に、そのローレベルの上昇を防止することができ
る。従って、本実施の形態に係るAND・NAND回路
21は、常に適正なVddレベルの「1」とグラウンドレ
ベルの「0」とをAND出力あるいはNAND出力とし
て出力することができる。
【0055】そして、上記図3で説明したAND・NA
ND回路21は、シンボルで書き表すと図4のようにな
り、2つの入力(a、b)に対して、AND・NAND
回路21の出力側から論理積(AND)と、その論理積
の否定(NAND)とが出力されている。
ND回路21は、シンボルで書き表すと図4のようにな
り、2つの入力(a、b)に対して、AND・NAND
回路21の出力側から論理積(AND)と、その論理積
の否定(NAND)とが出力されている。
【0056】(第3の実施の形態)図5は、第3の実施
の形態に係るOR・NOR回路31の構成を示す図であ
り、図6は、図5のOR・NOR回路31のシンボルと
その入出力信号とを示す図である。
の形態に係るOR・NOR回路31の構成を示す図であ
り、図6は、図5のOR・NOR回路31のシンボルと
その入出力信号とを示す図である。
【0057】まず、構成を説明する。図5に示すOR・
NOR回路31は、インバータ回路32、33と、レベ
ル補正回路34、35と、論理回路36とで構成されて
いる。
NOR回路31は、インバータ回路32、33と、レベ
ル補正回路34、35と、論理回路36とで構成されて
いる。
【0058】論理回路36を構成する4個のpMOSト
ランジスタQ31〜Q34は、パス・トランジスタ・ロ
ジックを用いて4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に対
する論理和とその否定とを生成するものである。すなわ
ち、入力がa、b2つの場合は、その否定である反転a
( ̄a)と反転b( ̄b)も入力される。そして、反転
aの入力端部とグラウンドとの間には、pMOSトラン
ジスタQ31とQ32とが直列に接続され、また、aの
入力端部と電源(Vdd)との間には、pMOSトランジ
スタQ33とQ34とが直列に接続されている。上記の
pMOSトランジスタQ32とQ34のゲートには反転
bが入力されてスイッチングが行われ、また、pMOS
トランジスタQ31とQ33のゲートにはbが入力され
てスイッチングが行われる。そして、上記4つのMOS
トランジスタのスイッチングの結果に応じて、pMOS
トランジスタQ31とQ32の接続部、およびpMOS
トランジスタQ33とQ34の接続部からハイレベル
「1」又はローレベル「0」の信号が出力される。
ランジスタQ31〜Q34は、パス・トランジスタ・ロ
ジックを用いて4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に対
する論理和とその否定とを生成するものである。すなわ
ち、入力がa、b2つの場合は、その否定である反転a
( ̄a)と反転b( ̄b)も入力される。そして、反転
aの入力端部とグラウンドとの間には、pMOSトラン
ジスタQ31とQ32とが直列に接続され、また、aの
入力端部と電源(Vdd)との間には、pMOSトランジ
スタQ33とQ34とが直列に接続されている。上記の
pMOSトランジスタQ32とQ34のゲートには反転
bが入力されてスイッチングが行われ、また、pMOS
トランジスタQ31とQ33のゲートにはbが入力され
てスイッチングが行われる。そして、上記4つのMOS
トランジスタのスイッチングの結果に応じて、pMOS
トランジスタQ31とQ32の接続部、およびpMOS
トランジスタQ33とQ34の接続部からハイレベル
「1」又はローレベル「0」の信号が出力される。
【0059】しかし、論理回路36は、上記のpMOS
トランジスタQ31〜Q34だけで構成すると、ローレ
ベルを出力する際にトランジスタのしきい値電圧分だけ
損失した出力レベルが出力される。このため、本実施の
形態のOR・NOR回路31では、論理回路36の出力
側にインバータ回路32、33を付加して、論理回路3
6の出力をインバータ回路32、33のゲートに印加
し、各pMOSトランジスタをスイッチングさせること
で、電源電位(Vdd)あるいはグラウンド電位(GN
D)を出力するようにしたものである。
トランジスタQ31〜Q34だけで構成すると、ローレ
ベルを出力する際にトランジスタのしきい値電圧分だけ
損失した出力レベルが出力される。このため、本実施の
形態のOR・NOR回路31では、論理回路36の出力
側にインバータ回路32、33を付加して、論理回路3
6の出力をインバータ回路32、33のゲートに印加
し、各pMOSトランジスタをスイッチングさせること
で、電源電位(Vdd)あるいはグラウンド電位(GN
D)を出力するようにしたものである。
【0060】しかし、上記インバータ回路32、33
は、pMOSトランジスタのみで構成されているため、
図5のpMOSトランジスタQ37、40をオンさせて
グラウンドレベル「0」を出力する場合、出力レベルが
トランジスタのしきい値電圧分だけ上昇する。このた
め、本実施の形態では、さらにレベル補正回路34、3
5を設けて出力レベルの補正を行うことにより、充分に
低いグラウンド電位を出力するようにしている。
は、pMOSトランジスタのみで構成されているため、
図5のpMOSトランジスタQ37、40をオンさせて
グラウンドレベル「0」を出力する場合、出力レベルが
トランジスタのしきい値電圧分だけ上昇する。このた
め、本実施の形態では、さらにレベル補正回路34、3
5を設けて出力レベルの補正を行うことにより、充分に
低いグラウンド電位を出力するようにしている。
【0061】本第3の実施の形態における具体的なレベ
ル補正回路34の構成は、論理回路36からの一方の出
力とpMOSトランジスタQ37のゲートとの間に、ゲ
ートがグラウンドに接地されたpMOSトランジスタQ
35のソースおよびドレインが接続され、さらに、その
pMOSトランジスタQ35の出力側と、前記pMOS
トランジスタQ36とQ37の間の接続部との間にコン
デンサC31を接続したブートストラップ法を採用して
いる。
ル補正回路34の構成は、論理回路36からの一方の出
力とpMOSトランジスタQ37のゲートとの間に、ゲ
ートがグラウンドに接地されたpMOSトランジスタQ
35のソースおよびドレインが接続され、さらに、その
pMOSトランジスタQ35の出力側と、前記pMOS
トランジスタQ36とQ37の間の接続部との間にコン
デンサC31を接続したブートストラップ法を採用して
いる。
【0062】従って、レベル補正回路34では、pMO
SトランジスタQ35とコンデンサC31とを使うこと
により、pMOSトランジスタQ37のゲート容量が大
きくなって、pMOSトランジスタQ37を確実にオン
させるためのゲート電位が保持されることから、出力レ
ベルがしきい値電圧分だけ上昇することが無くなり、充
分に低いグラウンド電位にレベルを補正して出力するこ
とができる。
SトランジスタQ35とコンデンサC31とを使うこと
により、pMOSトランジスタQ37のゲート容量が大
きくなって、pMOSトランジスタQ37を確実にオン
させるためのゲート電位が保持されることから、出力レ
ベルがしきい値電圧分だけ上昇することが無くなり、充
分に低いグラウンド電位にレベルを補正して出力するこ
とができる。
【0063】また、レベル補正回路35では、レベル補
正回路34と同様にpMOSトランジスタQ40のゲー
ト容量を大きくして、pMOSトランジスタQ40を確
実にオンさせるためのゲート電位が保持されるため、出
力レベルが補正されて適正なレベルを出力することがで
きる。
正回路34と同様にpMOSトランジスタQ40のゲー
ト容量を大きくして、pMOSトランジスタQ40を確
実にオンさせるためのゲート電位が保持されるため、出
力レベルが補正されて適正なレベルを出力することがで
きる。
【0064】上記のように構成されたOR・NOR回路
31は、4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に対して、
インバータ回路32からは論理和(OR)が、インバー
タ回路33からはその論理和の否定(NOR)が出力さ
れる。図5で説明したOR・NOR回路31のシンボル
は、図6のようになり、そのa入力端部とb入力端部に
対する、OR出力とNOR出力とが出力される。
31は、4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に対して、
インバータ回路32からは論理和(OR)が、インバー
タ回路33からはその論理和の否定(NOR)が出力さ
れる。図5で説明したOR・NOR回路31のシンボル
は、図6のようになり、そのa入力端部とb入力端部に
対する、OR出力とNOR出力とが出力される。
【0065】また、本実施の形態に係るOR・NOR回
路31は、インバータ回路32、33と、そのレベル補
正回路34、35と、パス・トランジスタ・ロジックか
らなる論理回路36に用いるトランジスタをpMOSト
ランジスタのみで構成したため、半導体工程を使って基
板上にインバータ回路を形成する場合、イオンドーピン
グ工程数やマスク枚数が少なくなって、製造工程が簡略
化されることにより、製造コストを低減することができ
る。なお、上記OR・NOR回路31では、pMOSト
ランジスタを使って回路を構成したが、このpMOSト
ランジスタの代わりにnMOSトランジスタを使って構
成してもよい。
路31は、インバータ回路32、33と、そのレベル補
正回路34、35と、パス・トランジスタ・ロジックか
らなる論理回路36に用いるトランジスタをpMOSト
ランジスタのみで構成したため、半導体工程を使って基
板上にインバータ回路を形成する場合、イオンドーピン
グ工程数やマスク枚数が少なくなって、製造工程が簡略
化されることにより、製造コストを低減することができ
る。なお、上記OR・NOR回路31では、pMOSト
ランジスタを使って回路を構成したが、このpMOSト
ランジスタの代わりにnMOSトランジスタを使って構
成してもよい。
【0066】次に、動作を説明する。入力されるaが
「0」(反転aは「1」)で、bが「0」(反転bは
「1」)の場合は、図5に示すように、pMOSトラン
ジスタのQ32とQ34がオフし、Q31とQ33がオ
ンするため、インバータ回路32、33のpMOSトラ
ンジスタQ36とQ40はオフするが、pMOSトラン
ジスタQ37とQ39がオンして、OR出力が「0」、
NOR出力が「1」となる。
「0」(反転aは「1」)で、bが「0」(反転bは
「1」)の場合は、図5に示すように、pMOSトラン
ジスタのQ32とQ34がオフし、Q31とQ33がオ
ンするため、インバータ回路32、33のpMOSトラ
ンジスタQ36とQ40はオフするが、pMOSトラン
ジスタQ37とQ39がオンして、OR出力が「0」、
NOR出力が「1」となる。
【0067】上記と同様に、入力されるaが「0」(反
転aは「1」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場
合は、OR出力が「1」、NOR出力が「0」となる。
また、入力されるaが「1」(反転aは「0」)で、b
が「0」(反転bは「1」)の場合は、OR出力が
「1」、NOR出力が「0」となる。
転aは「1」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場
合は、OR出力が「1」、NOR出力が「0」となる。
また、入力されるaが「1」(反転aは「0」)で、b
が「0」(反転bは「1」)の場合は、OR出力が
「1」、NOR出力が「0」となる。
【0068】さらに、入力されるaが「1」(反転aは
「0」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場合は、
OR出力が「1」、NOR出力が「0」となる。このよ
うに、本実施の形態のOR・NOR回路31は、a、b
の入力に対する論理和がOR出力端部から出力され、そ
れを否定した否定的論理和がNOR出力端部からそれぞ
れ出力される。
「0」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場合は、
OR出力が「1」、NOR出力が「0」となる。このよ
うに、本実施の形態のOR・NOR回路31は、a、b
の入力に対する論理和がOR出力端部から出力され、そ
れを否定した否定的論理和がNOR出力端部からそれぞ
れ出力される。
【0069】そして、本実施の形態のOR・NOR回路
31は、インバータ回路32、33のpMOSトランジ
スタQ37あるいはQ40がオンした場合、グラウンド
レベルがOR出力あるいはNOR出力として出力する。
このとき、本実施の形態では、図5に示すように、レベ
ル補正回路34および35がpMOSトランジスタQ3
7およびQ40のゲート側に設けられているため、OR
出力やNOR出力としてローレベルを出力する際に、そ
のローレベルの上昇を防止することができる。従って、
本実施の形態に係るOR・NOR回路31は、常に適正
なVddレベルの「1」とグラウンドレベルの「0」とを
OR出力あるいはNOR出力として出力することができ
る。
31は、インバータ回路32、33のpMOSトランジ
スタQ37あるいはQ40がオンした場合、グラウンド
レベルがOR出力あるいはNOR出力として出力する。
このとき、本実施の形態では、図5に示すように、レベ
ル補正回路34および35がpMOSトランジスタQ3
7およびQ40のゲート側に設けられているため、OR
出力やNOR出力としてローレベルを出力する際に、そ
のローレベルの上昇を防止することができる。従って、
本実施の形態に係るOR・NOR回路31は、常に適正
なVddレベルの「1」とグラウンドレベルの「0」とを
OR出力あるいはNOR出力として出力することができ
る。
【0070】そして、上記図5で説明したOR・NOR
回路31は、シンボルで書き表すと図6のようになり、
2つの入力(a、b)に対して、OR・NOR回路31
の出力側から論理和(OR)と、その論理和の否定(N
OR)とが出力されている。
回路31は、シンボルで書き表すと図6のようになり、
2つの入力(a、b)に対して、OR・NOR回路31
の出力側から論理和(OR)と、その論理和の否定(N
OR)とが出力されている。
【0071】(第4の実施の形態)図7は、第4の実施
の形態に係るEXOR・EXNOR回路41の構成を示
す図であり、図8は、図7のEXOR・EXNOR回路
41のシンボルとその入出力信号とを示す図である。
の形態に係るEXOR・EXNOR回路41の構成を示
す図であり、図8は、図7のEXOR・EXNOR回路
41のシンボルとその入出力信号とを示す図である。
【0072】まず、構成を説明する。図7に示すEXO
R・EXNOR回路41は、インバータ回路42、43
と、レベル補正回路44、45と、論理回路46とで構
成されている。論理回路46を構成する4個のpMOS
トランジスタQ41〜Q44は、パス・トランジスタ・
ロジックを用いて4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に
対する排他的論理和(EXOR)とその否定(EXNO
R)とを生成するものである。すなわち、入力がa、b
2つの場合は、その否定である反転a( ̄a)と反転b
( ̄b)も入力される。
R・EXNOR回路41は、インバータ回路42、43
と、レベル補正回路44、45と、論理回路46とで構
成されている。論理回路46を構成する4個のpMOS
トランジスタQ41〜Q44は、パス・トランジスタ・
ロジックを用いて4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に
対する排他的論理和(EXOR)とその否定(EXNO
R)とを生成するものである。すなわち、入力がa、b
2つの場合は、その否定である反転a( ̄a)と反転b
( ̄b)も入力される。
【0073】そして、反転bの入力は、pMOSトラン
ジスタQ41を介して次段のレベル補正回路44に入力
され、また、bの入力は、pMOSトランジスタQ42
を介して次段のレベル補正回路45に入力されるととも
に、前記pMOSトランジスタQ41の入力側からpM
OSトランジスタQ43を介して前記pMOSトランジ
スタQ42の出力側に接続され、また、前記pMOSト
ランジスタQ42の入力側からpMOSトランジスタQ
44を介して前記pMOSトランジスタQ41の出力側
に接続されている。
ジスタQ41を介して次段のレベル補正回路44に入力
され、また、bの入力は、pMOSトランジスタQ42
を介して次段のレベル補正回路45に入力されるととも
に、前記pMOSトランジスタQ41の入力側からpM
OSトランジスタQ43を介して前記pMOSトランジ
スタQ42の出力側に接続され、また、前記pMOSト
ランジスタQ42の入力側からpMOSトランジスタQ
44を介して前記pMOSトランジスタQ41の出力側
に接続されている。
【0074】上記のpMOSトランジスタQ41とQ4
2のゲートには、反転aが入力されてスイッチングを行
い、pMOSトランジスタQ43とQ44のゲートに
は、aが入力されてスイッチングを行うことにより、排
他的論理和の論理回路46を構成している。そして、上
記MOSトランジスタのスイッチング結果に応じて、レ
ベル補正回路44と45にハイレベル「1」又はローレ
ベル「0」の信号が出力される。
2のゲートには、反転aが入力されてスイッチングを行
い、pMOSトランジスタQ43とQ44のゲートに
は、aが入力されてスイッチングを行うことにより、排
他的論理和の論理回路46を構成している。そして、上
記MOSトランジスタのスイッチング結果に応じて、レ
ベル補正回路44と45にハイレベル「1」又はローレ
ベル「0」の信号が出力される。
【0075】しかし、論理回路46は、上記のpMOS
トランジスタQ41〜Q44だけで構成すると、ローレ
ベルを出力する際に、トランジスタのしきい値電圧分だ
け損失した出力レベルが出力される。このため、本実施
の形態のEXOR・EXNOR回路41では、論理回路
46の出力側にインバータ回路42、43を付加して、
論理回路46の出力をインバータ回路42、43のゲー
トに印加し、各pMOSトランジスタをスイッチングさ
せることで、電源電位(Vdd)あるいはグラウンド電位
(GND)を出力するようにしたものである。
トランジスタQ41〜Q44だけで構成すると、ローレ
ベルを出力する際に、トランジスタのしきい値電圧分だ
け損失した出力レベルが出力される。このため、本実施
の形態のEXOR・EXNOR回路41では、論理回路
46の出力側にインバータ回路42、43を付加して、
論理回路46の出力をインバータ回路42、43のゲー
トに印加し、各pMOSトランジスタをスイッチングさ
せることで、電源電位(Vdd)あるいはグラウンド電位
(GND)を出力するようにしたものである。
【0076】しかし、上記インバータ回路32、33
は、pMOSトランジスタのみで構成されているため、
図7のpMOSトランジスタQ47とQ50をオンさせ
てグラウンドレベル「0」を出力する場合、出力レベル
がトランジスタのしきい値電圧分だけ上昇する。このた
め、本実施の形態では、さらにレベル補正回路44、4
5を設けて出力レベルの補正を行うことにより、充分に
低いグラウンド電位を出力するようにしている。
は、pMOSトランジスタのみで構成されているため、
図7のpMOSトランジスタQ47とQ50をオンさせ
てグラウンドレベル「0」を出力する場合、出力レベル
がトランジスタのしきい値電圧分だけ上昇する。このた
め、本実施の形態では、さらにレベル補正回路44、4
5を設けて出力レベルの補正を行うことにより、充分に
低いグラウンド電位を出力するようにしている。
【0077】本第4の実施の形態における具体的なレベ
ル補正回路44の構成は、論理回路46からの一方の出
力とpMOSトランジスタQ47のゲートとの間に、ゲ
ートがグラウンドに接地されたpMOSトランジスタQ
45のソースおよびドレインが接続され、さらに、その
pMOSトランジスタQ45の出力側と、前記pMOS
トランジスタQ46とQ47の間の接続部との間にコン
デンサC41を接続したブートストラップ法を採用して
いる。
ル補正回路44の構成は、論理回路46からの一方の出
力とpMOSトランジスタQ47のゲートとの間に、ゲ
ートがグラウンドに接地されたpMOSトランジスタQ
45のソースおよびドレインが接続され、さらに、その
pMOSトランジスタQ45の出力側と、前記pMOS
トランジスタQ46とQ47の間の接続部との間にコン
デンサC41を接続したブートストラップ法を採用して
いる。
【0078】従って、レベル補正回路44では、pMO
SトランジスタQ45とコンデンサC41とを使うこと
により、pMOSトランジスタQ47のゲート容量が大
きくなって、pMOSトランジスタQ47を確実にオン
させるためのゲート電位が保持されることから、出力レ
ベルがしきい値電圧分だけ上昇することが無くなり、充
分に低いグラウンド電位にレベルを補正して出力するこ
とができる。
SトランジスタQ45とコンデンサC41とを使うこと
により、pMOSトランジスタQ47のゲート容量が大
きくなって、pMOSトランジスタQ47を確実にオン
させるためのゲート電位が保持されることから、出力レ
ベルがしきい値電圧分だけ上昇することが無くなり、充
分に低いグラウンド電位にレベルを補正して出力するこ
とができる。
【0079】また、レベル補正回路45では、レベル補
正回路44と同様にpMOSトランジスタQ50のゲー
ト容量が大きくして、pMOSトランジスタQ50を確
実にオンさせるためのゲート電位が保持されるため、出
力レベルが補正されて適正なレベルを出力することがで
きる。
正回路44と同様にpMOSトランジスタQ50のゲー
ト容量が大きくして、pMOSトランジスタQ50を確
実にオンさせるためのゲート電位が保持されるため、出
力レベルが補正されて適正なレベルを出力することがで
きる。
【0080】上記のように構成されたEXOR・EXN
OR回路41は、4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に
対して、インバータ回路42からは排他的論理和(EX
OR)が、インバータ回路43からは否定的排他的論理
和(EXNOR)が出力される。
OR回路41は、4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に
対して、インバータ回路42からは排他的論理和(EX
OR)が、インバータ回路43からは否定的排他的論理
和(EXNOR)が出力される。
【0081】図7で説明したEXOR・EXNOR回路
41のシンボルは、図8のようになり、a入力端部とb
入力端部に対する、EXOR出力とEXNOR出力とが
出力される。また、本実施の形態に係るEXOR・EX
NOR回路41は、インバータ回路42、43と、その
レベル補正回路44、45と、パス・トランジスタ・ロ
ジックからなる論理回路46に用いるトランジスタをp
MOSトランジスタのみで構成したため、半導体工程を
使って基板上にインバータ回路を形成する場合、イオン
ドーピング工程数やマスク枚数が少なくなって、製造工
程が簡略化されることにより、製造コストを低減するこ
とができる。
41のシンボルは、図8のようになり、a入力端部とb
入力端部に対する、EXOR出力とEXNOR出力とが
出力される。また、本実施の形態に係るEXOR・EX
NOR回路41は、インバータ回路42、43と、その
レベル補正回路44、45と、パス・トランジスタ・ロ
ジックからなる論理回路46に用いるトランジスタをp
MOSトランジスタのみで構成したため、半導体工程を
使って基板上にインバータ回路を形成する場合、イオン
ドーピング工程数やマスク枚数が少なくなって、製造工
程が簡略化されることにより、製造コストを低減するこ
とができる。
【0082】なお、上記EXOR・EXNOR回路41
では、pMOSトランジスタを使って回路を構成した
が、このpMOSトランジスタの代わりにnMOSトラ
ンジスタを使って構成してもよい。
では、pMOSトランジスタを使って回路を構成した
が、このpMOSトランジスタの代わりにnMOSトラ
ンジスタを使って構成してもよい。
【0083】次に、動作を説明する。入力されるaが
「0」(反転aは「1」)で、bが「0」(反転bは
「1」)の場合は、図7に示すように、pMOSトラン
ジスタのQ41とQ42がオフし、Q43とQ44がオ
ンするため、インバータ回路42、43のpMOSトラ
ンジスタQ36とQ40はオフするが、pMOSトラン
ジスタQ47とQ49がオンして、EXOR出力が
「0」、EXNOR出力が「1」となる。
「0」(反転aは「1」)で、bが「0」(反転bは
「1」)の場合は、図7に示すように、pMOSトラン
ジスタのQ41とQ42がオフし、Q43とQ44がオ
ンするため、インバータ回路42、43のpMOSトラ
ンジスタQ36とQ40はオフするが、pMOSトラン
ジスタQ47とQ49がオンして、EXOR出力が
「0」、EXNOR出力が「1」となる。
【0084】上記と同様に、入力されるaが「0」(反
転aは「1」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場
合は、EXOR出力が「1」、EXNOR出力が「0」
となる。また、入力されるaが「1」(反転aは
「0」)で、bが「0」(反転bは「1」)の場合は、
EXOR出力が「1」、EXNOR出力が「0」とな
る。
転aは「1」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場
合は、EXOR出力が「1」、EXNOR出力が「0」
となる。また、入力されるaが「1」(反転aは
「0」)で、bが「0」(反転bは「1」)の場合は、
EXOR出力が「1」、EXNOR出力が「0」とな
る。
【0085】さらに、入力されるaが「1」(反転aは
「0」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場合は、
EXOR出力が「0」、EXNOR出力が「1」とな
る。このように、本実施の形態のEXOR・EXNOR
回路41は、a、bの入力に対する排他的論理和がEX
OR出力端部から出力され、それを否定した否定的排他
的論理和がEXNOR出力端部からそれぞれ出力され
る。
「0」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場合は、
EXOR出力が「0」、EXNOR出力が「1」とな
る。このように、本実施の形態のEXOR・EXNOR
回路41は、a、bの入力に対する排他的論理和がEX
OR出力端部から出力され、それを否定した否定的排他
的論理和がEXNOR出力端部からそれぞれ出力され
る。
【0086】また、本実施の形態のEXOR・EXNO
R回路41は、インバータ回路42および43のpMO
SトランジスタQ47あるいはpMOSトランジスタQ
50がオンした場合、グラウンドレベルがOR出力ある
いはNOR出力として出力される。このとき、本実施の
形態では、図5に示すように、レベル補正回路44およ
び45がpMOSトランジスタQ47およびQ50のゲ
ート側に設けられているため、EXOR出力やEXNO
R出力としてローレベルを出力する際に、そのローレベ
ルの上昇を防止することができる。従って、本実施の形
態のEXOR・EXNOR回路41は、常に適正なVdd
レベルの「1」とグラウンドレベルの「0」とをEXO
R出力あるいはEXNOR出力として出力される。
R回路41は、インバータ回路42および43のpMO
SトランジスタQ47あるいはpMOSトランジスタQ
50がオンした場合、グラウンドレベルがOR出力ある
いはNOR出力として出力される。このとき、本実施の
形態では、図5に示すように、レベル補正回路44およ
び45がpMOSトランジスタQ47およびQ50のゲ
ート側に設けられているため、EXOR出力やEXNO
R出力としてローレベルを出力する際に、そのローレベ
ルの上昇を防止することができる。従って、本実施の形
態のEXOR・EXNOR回路41は、常に適正なVdd
レベルの「1」とグラウンドレベルの「0」とをEXO
R出力あるいはEXNOR出力として出力される。
【0087】そして、上記した図7のEXOR・EXN
OR回路41をシンボルで書き表すと図8のようにな
り、2つの入力(a、b)に対して、EXOR・EXN
OR回路41からは排他的論理和(EXOR)と、その
排他的論理和の否定(EXNOR)とが出力される。
OR回路41をシンボルで書き表すと図8のようにな
り、2つの入力(a、b)に対して、EXOR・EXN
OR回路41からは排他的論理和(EXOR)と、その
排他的論理和の否定(EXNOR)とが出力される。
【0088】以上述べたように、上記第1〜第4までの
実施の形態では、インバータ回路にレベル補正回路を付
加した4種類の基本的な論理回路と、その否定回路の構
成を説明したが、これらの論理回路同士を組み合わせる
ことによって、16個のプール代数を全て演算すること
が可能となる。
実施の形態では、インバータ回路にレベル補正回路を付
加した4種類の基本的な論理回路と、その否定回路の構
成を説明したが、これらの論理回路同士を組み合わせる
ことによって、16個のプール代数を全て演算すること
が可能となる。
【0089】また、インバータ回路にレベル補正回路を
付加した上記実施の形態で説明した回路構成は、論理回
路以外の基本回路として、例えば、ラッチ回路やトライ
ステート回路等を構成することができる。そこで、以下
の第5の実施の形態ではラッチ回路の構成例を、また、
第6の実施の形態ではトライステート回路の構成例を説
明する。
付加した上記実施の形態で説明した回路構成は、論理回
路以外の基本回路として、例えば、ラッチ回路やトライ
ステート回路等を構成することができる。そこで、以下
の第5の実施の形態ではラッチ回路の構成例を、また、
第6の実施の形態ではトライステート回路の構成例を説
明する。
【0090】(第5の実施の形態)図9は、第5の実施
の形態に係るラッチ回路51の構成を示す図である。ま
ず、構成を説明する。図9に示すラッチ回路51は、図
1で説明した第1の実施の形態に係るpMOSインバー
タ回路11の構成に対して、その入力側からの入力信号
を制御する入力信号制御部56と、出力側から入力側に
出力信号をフィードバックさせるフィードバック信号制
御部57とを加えて構成したものである。
の形態に係るラッチ回路51の構成を示す図である。ま
ず、構成を説明する。図9に示すラッチ回路51は、図
1で説明した第1の実施の形態に係るpMOSインバー
タ回路11の構成に対して、その入力側からの入力信号
を制御する入力信号制御部56と、出力側から入力側に
出力信号をフィードバックさせるフィードバック信号制
御部57とを加えて構成したものである。
【0091】そこで、図1のpMOSインバータ回路1
1に相当する部分の構成は、図9に示すように、各pM
OSトランジスタではQ1→Q56、Q2→Q57、Q
3→Q55、Q4→Q59、Q5→Q60、Q6→Q5
8にそれぞれ相当し、コンデンサではC1→C51、C
2→C52にそれぞれ相当し、2組のインバータ回路5
2、53とそのレベル補正回路54、55とを構成して
いる。
1に相当する部分の構成は、図9に示すように、各pM
OSトランジスタではQ1→Q56、Q2→Q57、Q
3→Q55、Q4→Q59、Q5→Q60、Q6→Q5
8にそれぞれ相当し、コンデンサではC1→C51、C
2→C52にそれぞれ相当し、2組のインバータ回路5
2、53とそのレベル補正回路54、55とを構成して
いる。
【0092】そして、上記2組のインバータ回路52、
53を構成するpMOSトランジスタの各ゲートと入力
端部(I)および反転入力端部( ̄I)との間には、入
力信号を制御する入力信号制御部56が設けられてい
る。この入力信号制御部56は、スイッチング素子であ
るpMOSトランジスタQ51とQ52とで構成されて
おり、このpMOSトランジスタQ51、Q52のゲー
トには、スイッチングさせるための反転クロック信号
( ̄clk)が反転制御信号入力端部( ̄L)から入力
される。
53を構成するpMOSトランジスタの各ゲートと入力
端部(I)および反転入力端部( ̄I)との間には、入
力信号を制御する入力信号制御部56が設けられてい
る。この入力信号制御部56は、スイッチング素子であ
るpMOSトランジスタQ51とQ52とで構成されて
おり、このpMOSトランジスタQ51、Q52のゲー
トには、スイッチングさせるための反転クロック信号
( ̄clk)が反転制御信号入力端部( ̄L)から入力
される。
【0093】また、インバータ回路52、53の出力側
と入力側との間には、フィードバック信号制御部57が
設けられ、フィードバックループとpMOSトランジス
タQ53、Q54とで構成されている。
と入力側との間には、フィードバック信号制御部57が
設けられ、フィードバックループとpMOSトランジス
タQ53、Q54とで構成されている。
【0094】すなわち、インバータ回路52の出力端部
( ̄O)からの出力( ̄OUT)は、フィードバックル
ープによって上記したpMOSトランジスタQ52のド
レイン側に、スイッチング素子であるpMOSトランジ
スタQ54を介して接続され、また、インバータ回路5
3の出力端部(O)からの出力(OUT)は、フィード
バックループによって上記したpMOSトランジスタQ
51のドレイン側に、スイッチング素子であるpMOS
トランジスタQ53を介して接続されている。
( ̄O)からの出力( ̄OUT)は、フィードバックル
ープによって上記したpMOSトランジスタQ52のド
レイン側に、スイッチング素子であるpMOSトランジ
スタQ54を介して接続され、また、インバータ回路5
3の出力端部(O)からの出力(OUT)は、フィード
バックループによって上記したpMOSトランジスタQ
51のドレイン側に、スイッチング素子であるpMOS
トランジスタQ53を介して接続されている。
【0095】そして、上記したpMOSトランジスタQ
53とQ54のゲートには、スイッチングを制御するた
めのクロック信号(clk)が制御信号入力端部(L)
から入力されるように構成されている。このように、図
9に示すラッチ回路51は、図1に示すインバータ回路
に4個のpMOSトランジスタQ51〜Q54を新たに
付加したものである。そして、pMOSトランジスタQ
51〜Q54は、外部からの反転制御信号入力端部( ̄
L)および制御信号入力端部(L)からの制御信号によ
って、ラッチ回路51をスルー動作させるかラッチ動作
させるかを切換えるものである。
53とQ54のゲートには、スイッチングを制御するた
めのクロック信号(clk)が制御信号入力端部(L)
から入力されるように構成されている。このように、図
9に示すラッチ回路51は、図1に示すインバータ回路
に4個のpMOSトランジスタQ51〜Q54を新たに
付加したものである。そして、pMOSトランジスタQ
51〜Q54は、外部からの反転制御信号入力端部( ̄
L)および制御信号入力端部(L)からの制御信号によ
って、ラッチ回路51をスルー動作させるかラッチ動作
させるかを切換えるものである。
【0096】次に、動作を説明する。図9に示すラッチ
回路51は、制御信号入力端部(L)に入力されるクロ
ック信号(clk)がハイ「1」で、反転制御信号入力
端部( ̄L)の反転クロック信号( ̄clk)がロー
「0」の場合は、スルー状態となり、逆に、制御信号入
力端部(L)に入力されるクロック信号(clk)がロ
ー「0」で、反転制御信号入力端部( ̄L)の反転クロ
ック信号( ̄clk)がハイ「1」の場合は、ラッチ状
態となる。
回路51は、制御信号入力端部(L)に入力されるクロ
ック信号(clk)がハイ「1」で、反転制御信号入力
端部( ̄L)の反転クロック信号( ̄clk)がロー
「0」の場合は、スルー状態となり、逆に、制御信号入
力端部(L)に入力されるクロック信号(clk)がロ
ー「0」で、反転制御信号入力端部( ̄L)の反転クロ
ック信号( ̄clk)がハイ「1」の場合は、ラッチ状
態となる。
【0097】上記したスルー状態とは、入力端部(I)
からの入力信号(IN)がそのまま出力端部(O)の出
力信号(OUT)として出力され、反転入力端部( ̄
I)からの反転入力信号( ̄IN)がそのまま反転出力
端部( ̄O)の反転出力信号( ̄OUT)として出力さ
れる状態をいう。また、上記したラッチ状態とは、ラッ
チ前の出力状態を保持することをいう。
からの入力信号(IN)がそのまま出力端部(O)の出
力信号(OUT)として出力され、反転入力端部( ̄
I)からの反転入力信号( ̄IN)がそのまま反転出力
端部( ̄O)の反転出力信号( ̄OUT)として出力さ
れる状態をいう。また、上記したラッチ状態とは、ラッ
チ前の出力状態を保持することをいう。
【0098】具体的には、図9に示すように、クロック
信号(clk)がハイ「1」で、反転クロック信号( ̄
clk)がロー「0」の場合は、スルー状態となり、p
MOSトランジスタQ53とQ54はオフし、pMOS
トランジスタQ51とQ52はオンとなる。
信号(clk)がハイ「1」で、反転クロック信号( ̄
clk)がロー「0」の場合は、スルー状態となり、p
MOSトランジスタQ53とQ54はオフし、pMOS
トランジスタQ51とQ52はオンとなる。
【0099】このため、入力信号(IN)が「0」で、
反転入力信号( ̄IN)が「1」の場合は、pMOSト
ランジスタQ57とQ59がオフし、pMOSトランジ
スタQ56とQ60がオンするため、そのまま出力され
るスルー状態となり、出力信号(OUT)に「0」が、
反転出力信号( ̄OUT)に「1」が出力される。
反転入力信号( ̄IN)が「1」の場合は、pMOSト
ランジスタQ57とQ59がオフし、pMOSトランジ
スタQ56とQ60がオンするため、そのまま出力され
るスルー状態となり、出力信号(OUT)に「0」が、
反転出力信号( ̄OUT)に「1」が出力される。
【0100】次に、クロック信号(clk)がロー
「0」で、反転クロック信号( ̄clk)がハイ「1」
の場合は、ラッチ状態となり、図9のpMOSトランジ
スタQ53とQ54はオンし、pMOSトランジスタQ
51とQ52はオフする。このため、入力端部(I)と
反転入力端部( ̄I)の入力信号に関わりなく、直前の
スルー状態における出力信号(OUT)の「0」がpM
OSトランジスタQ53を介して、pMOSトランジス
タQ56とQ60とをオンさせ、反転出力信号( ̄OU
T)の「1」がpMOSトランジスタQ54を介して、
pMOSトランジスタQ57とQ59とをオフするた
め、従前の出力状態が保持され、出力信号(IN)が
「0」で反転入力信号( ̄IN)の「1」がそのまま出
力される。
「0」で、反転クロック信号( ̄clk)がハイ「1」
の場合は、ラッチ状態となり、図9のpMOSトランジ
スタQ53とQ54はオンし、pMOSトランジスタQ
51とQ52はオフする。このため、入力端部(I)と
反転入力端部( ̄I)の入力信号に関わりなく、直前の
スルー状態における出力信号(OUT)の「0」がpM
OSトランジスタQ53を介して、pMOSトランジス
タQ56とQ60とをオンさせ、反転出力信号( ̄OU
T)の「1」がpMOSトランジスタQ54を介して、
pMOSトランジスタQ57とQ59とをオフするた
め、従前の出力状態が保持され、出力信号(IN)が
「0」で反転入力信号( ̄IN)の「1」がそのまま出
力される。
【0101】このように、図9に示すラッチ回路は、4
個のpMOSトランジスタQ51〜Q54のゲートを外
部からの制御信号に従って、スルー動作とラッチ動作の
切換えを行っている。
個のpMOSトランジスタQ51〜Q54のゲートを外
部からの制御信号に従って、スルー動作とラッチ動作の
切換えを行っている。
【0102】また、上記実施の形態のラッチ回路51
は、図9に示すように、インバータ回路52、53のp
MOSトランジスタQ57、Q60のゲート部分に、p
MOSトランジスタQ55、Q58とコンデンサC5
1、C52とからなるレベル補正回路54、55がそれ
ぞれ設けられているため、出力レベルの損失が無くなる
とともに、直流的なリーク電流が無くなり、消費電力を
低減化することができる。
は、図9に示すように、インバータ回路52、53のp
MOSトランジスタQ57、Q60のゲート部分に、p
MOSトランジスタQ55、Q58とコンデンサC5
1、C52とからなるレベル補正回路54、55がそれ
ぞれ設けられているため、出力レベルの損失が無くなる
とともに、直流的なリーク電流が無くなり、消費電力を
低減化することができる。
【0103】さらに、上記実施の形態のラッチ回路51
は、使用するMOSトランジスタを全て同一導電型のp
MOSトランジスタで構成したため、半導体工程を用い
て基板上に形成する際に、イオンドーピング工程数やマ
スク枚数が従来のCMOSを使った回路と比べて少くで
きることから、製造コストを低減することができる。
は、使用するMOSトランジスタを全て同一導電型のp
MOSトランジスタで構成したため、半導体工程を用い
て基板上に形成する際に、イオンドーピング工程数やマ
スク枚数が従来のCMOSを使った回路と比べて少くで
きることから、製造コストを低減することができる。
【0104】なお、上記ラッチ回路51では、pMOS
トランジスタで回路を構成したが、これに限定されるも
のではなく、pMOSトランジスタに代えてnMOSト
ランジスタで構成してもよい。
トランジスタで回路を構成したが、これに限定されるも
のではなく、pMOSトランジスタに代えてnMOSト
ランジスタで構成してもよい。
【0105】(第6の実施の形態)図10は、交流化電
圧を生成するトライステート回路61の一構成例を示す
図である。このトライステート回路61は、例えば、液
晶駆動装置などで液晶を駆動する際に、液晶に直流電圧
を印加すると液晶が劣化することから、交流化された駆
動電圧を生成する場合などに用いられる。
圧を生成するトライステート回路61の一構成例を示す
図である。このトライステート回路61は、例えば、液
晶駆動装置などで液晶を駆動する際に、液晶に直流電圧
を印加すると液晶が劣化することから、交流化された駆
動電圧を生成する場合などに用いられる。
【0106】まず、構成を説明する。図10に示すよう
に、pMOSトランジスタQ61〜Q68は、d、反転
d( ̄d)、WF、反転WF( ̄WF)の4つの入力信
号に基づいて、所定の論理を生成する論理回路66を構
成している。そして、このトライステート回路61は、
d、WFそれぞれに正論理・負論理を入力することによ
り、3種類の電源電圧VH 、VC 、VL を切換えて生成
される交流化電圧が出力Dから出力するものである(但
し、VH >VC >VL )。ここでは、上記した実施の形
態と同様にパス・トランジスタ・ロジックの手法を用い
ている。
に、pMOSトランジスタQ61〜Q68は、d、反転
d( ̄d)、WF、反転WF( ̄WF)の4つの入力信
号に基づいて、所定の論理を生成する論理回路66を構
成している。そして、このトライステート回路61は、
d、WFそれぞれに正論理・負論理を入力することによ
り、3種類の電源電圧VH 、VC 、VL を切換えて生成
される交流化電圧が出力Dから出力するものである(但
し、VH >VC >VL )。ここでは、上記した実施の形
態と同様にパス・トランジスタ・ロジックの手法を用い
ている。
【0107】そして、例えば、このトライステート回路
61を液晶駆動装置に用いる場合は、上記入力信号のd
が書き込みデータの有り/無し、すなわち、液晶を駆動
するか/しないかを表し、WFが液晶駆動電圧の正/負
を表すように用いることができる。
61を液晶駆動装置に用いる場合は、上記入力信号のd
が書き込みデータの有り/無し、すなわち、液晶を駆動
するか/しないかを表し、WFが液晶駆動電圧の正/負
を表すように用いることができる。
【0108】次に、論理回路66の出力側には、インバ
ータ回路62、63が形成されている。例えば、このイ
ンバータ回路62は、電源(Vdd)からグラウンド(G
ND)に向かって、pMOSトランジスタQ71とQ7
0のソースもしくはドレインが直列に接続されていて、
論理回路66からの出力がpMOSトランジスタQ7
1、Q70のゲートに入力されている。そして、本実施
の形態では、インバータ回路62のpMOSトランジス
タQ70のゲートと、論理回路66の所定の出力端部と
の間にゲートをグラウンドに接地したpMOSトランジ
スタQ69が接続され、そのpMOSトランジスタQ6
9の出力側と前記pMOSトランジスタQ71とQ70
との接続部の間にコンデンサC61を接続してレベル補
正回路64を構成している。
ータ回路62、63が形成されている。例えば、このイ
ンバータ回路62は、電源(Vdd)からグラウンド(G
ND)に向かって、pMOSトランジスタQ71とQ7
0のソースもしくはドレインが直列に接続されていて、
論理回路66からの出力がpMOSトランジスタQ7
1、Q70のゲートに入力されている。そして、本実施
の形態では、インバータ回路62のpMOSトランジス
タQ70のゲートと、論理回路66の所定の出力端部と
の間にゲートをグラウンドに接地したpMOSトランジ
スタQ69が接続され、そのpMOSトランジスタQ6
9の出力側と前記pMOSトランジスタQ71とQ70
との接続部の間にコンデンサC61を接続してレベル補
正回路64を構成している。
【0109】また、インバータ回路63は、上記したイ
ンバータ回路62と同様にpMOSトランジスタQ7
4、Q73で構成されるとともに、レベル補正回路65
がpMOSトランジスタQ72とコンデンサC62とで
構成されている。このように、インバータ回路62、6
3のpMOSトランジスタのゲートには、レベル補正回
路64、65が設けられたことにより、pMOSトラン
ジスタQ70またはQ73のゲート容量が増大して確実
にスイッチングが行われて、適正なローレベル「L」の
信号を出力することができる。
ンバータ回路62と同様にpMOSトランジスタQ7
4、Q73で構成されるとともに、レベル補正回路65
がpMOSトランジスタQ72とコンデンサC62とで
構成されている。このように、インバータ回路62、6
3のpMOSトランジスタのゲートには、レベル補正回
路64、65が設けられたことにより、pMOSトラン
ジスタQ70またはQ73のゲート容量が増大して確実
にスイッチングが行われて、適正なローレベル「L」の
信号を出力することができる。
【0110】そして、本実施の形態に係るトライステー
ト回路61は、上記したインバータ回路62、63から
の出力信号をpMOSトランジスタQ75、Q76のゲ
ートにそれぞれ印加してスイッチングさせることによ
り、高電位の電源電圧VH 、あるいは、低電位の電源電
圧VL を選択的に出力端部Dから出力するとともに、中
間電位の電源電圧VC は、pMOSトランジスタQ77
がd入力によってスイッチングされて出力される。
ト回路61は、上記したインバータ回路62、63から
の出力信号をpMOSトランジスタQ75、Q76のゲ
ートにそれぞれ印加してスイッチングさせることによ
り、高電位の電源電圧VH 、あるいは、低電位の電源電
圧VL を選択的に出力端部Dから出力するとともに、中
間電位の電源電圧VC は、pMOSトランジスタQ77
がd入力によってスイッチングされて出力される。
【0111】本実施の形態では、上記構成に加えて、さ
らに、pMOSトランジスタQ75のゲートとグラウン
ドとの間にコンデンサC63を介して接続され、また、
pMOSトランジスタQ76のゲートとグラウンドとの
間にコンデンサC64を介して接続されている。このた
め、高電位(VH )と低電位(VL )の電源電圧に接続
されたpMOSトランジスタQ75、Q76は、ゲート
容量が増大することから、pMOSトランジスタQ7
5、Q76を確実にスイッチングすることが可能とな
り、電圧の上昇や電圧降下の無い適正なレベルの電源電
圧VH 、VL が出力される。
らに、pMOSトランジスタQ75のゲートとグラウン
ドとの間にコンデンサC63を介して接続され、また、
pMOSトランジスタQ76のゲートとグラウンドとの
間にコンデンサC64を介して接続されている。このた
め、高電位(VH )と低電位(VL )の電源電圧に接続
されたpMOSトランジスタQ75、Q76は、ゲート
容量が増大することから、pMOSトランジスタQ7
5、Q76を確実にスイッチングすることが可能とな
り、電圧の上昇や電圧降下の無い適正なレベルの電源電
圧VH 、VL が出力される。
【0112】このように、本実施の形態のトライステー
ト回路61は、論理回路66の出力側にインバータ回路
62、63を設けたことにより、論理回路66の出力レ
ベルが適正化される。特に、そのインバータ回路62、
63がpMOSトランジスタで構成されている場合は、
グラウンド側のpMOSトランジスタQ70やQ73側
に、pMOSトランジスタQ69あるいはQ72と、コ
ンデンサC61あるいはC62からなるレベル補正回路
64、65を設けることにより、pMOSトランジスタ
のしきい値電圧分だけ出力レベルが上昇することを防止
することができる。さらに、本実施の形態に係るトライ
ステート回路61は、上記インバータ回路62、63の
出力が高電位(VH )と低電位(VL )の電源電圧に接
続されたpMOSトランジスタQ75、Q76をスイッ
チングさせて選択出力するため、それらのゲート側にコ
ンデンサC63、C64を設けてゲート容量を増大さ
せ、適正なレベルの電源電圧VH 、VL を出力するもの
である。
ト回路61は、論理回路66の出力側にインバータ回路
62、63を設けたことにより、論理回路66の出力レ
ベルが適正化される。特に、そのインバータ回路62、
63がpMOSトランジスタで構成されている場合は、
グラウンド側のpMOSトランジスタQ70やQ73側
に、pMOSトランジスタQ69あるいはQ72と、コ
ンデンサC61あるいはC62からなるレベル補正回路
64、65を設けることにより、pMOSトランジスタ
のしきい値電圧分だけ出力レベルが上昇することを防止
することができる。さらに、本実施の形態に係るトライ
ステート回路61は、上記インバータ回路62、63の
出力が高電位(VH )と低電位(VL )の電源電圧に接
続されたpMOSトランジスタQ75、Q76をスイッ
チングさせて選択出力するため、それらのゲート側にコ
ンデンサC63、C64を設けてゲート容量を増大さ
せ、適正なレベルの電源電圧VH 、VL を出力するもの
である。
【0113】次に、動作について説明する。図10に示
すトライステート回路61は、dとWFのそれぞれに正
論理・負論理の何れかを入力することにより、DからV
H 、VC 、VL の何れかが選択的に出力される。実際に
は、入力d、WFを変化させることによって、VH 、V
C 、VL からなる交流化信号が生成される。
すトライステート回路61は、dとWFのそれぞれに正
論理・負論理の何れかを入力することにより、DからV
H 、VC 、VL の何れかが選択的に出力される。実際に
は、入力d、WFを変化させることによって、VH 、V
C 、VL からなる交流化信号が生成される。
【0114】まず、入力信号のdとWFが「0」の場合
は、pMOSトランジスタQ75、Q76がオフとな
り、pMOSトランジスタQ77がオンするため、Dか
ら中間電位(VC )が出力される。また、入力信号のd
が「0」で、WFが「1」の場合も上記と同様にDから
中間電位(VC )が出力される。これは、dが「0」の
場合は、論理回路66のpMOSトランジスタQ61、
Q63、Q65、Q67がオフするため、WFの入力信
号に影響されることなくpMOSトランジスタQ77を
オンして、DからVcが出力されることによる。
は、pMOSトランジスタQ75、Q76がオフとな
り、pMOSトランジスタQ77がオンするため、Dか
ら中間電位(VC )が出力される。また、入力信号のd
が「0」で、WFが「1」の場合も上記と同様にDから
中間電位(VC )が出力される。これは、dが「0」の
場合は、論理回路66のpMOSトランジスタQ61、
Q63、Q65、Q67がオフするため、WFの入力信
号に影響されることなくpMOSトランジスタQ77を
オンして、DからVcが出力されることによる。
【0115】また、入力信号のdが「1」の場合は、ス
イッチングトランジスタのQ77がオフし、論理回路6
6のpMOSトランジスタQ62、Q64、Q66、Q
68がオフするとともに、逆に、pMOSトランジスタ
Q61、Q63、Q65、Q67がオンする。このた
め、WFの入力信号に基づいてDからの出力電圧が変化
する。
イッチングトランジスタのQ77がオフし、論理回路6
6のpMOSトランジスタQ62、Q64、Q66、Q
68がオフするとともに、逆に、pMOSトランジスタ
Q61、Q63、Q65、Q67がオンする。このた
め、WFの入力信号に基づいてDからの出力電圧が変化
する。
【0116】そこで、WFが「0」の場合は、pMOS
トランジスタQ76がオンしてQ75がオフするため、
Dから低電位(VL )が出力される。また、WFが
「1」の場合は、pMOSトランジスタQ75がオンし
てQ76がオフするため、Dから高電位(VH )が出力
される。
トランジスタQ76がオンしてQ75がオフするため、
Dから低電位(VL )が出力される。また、WFが
「1」の場合は、pMOSトランジスタQ75がオンし
てQ76がオフするため、Dから高電位(VH )が出力
される。
【0117】このように、本実施の形態のトライステー
ト回路61は、pMOSトランジスタとコンデンサだけ
で構成できることから、構造が簡単となり、少ない工程
数で製造できるため、低コスト化が図れる。
ト回路61は、pMOSトランジスタとコンデンサだけ
で構成できることから、構造が簡単となり、少ない工程
数で製造できるため、低コスト化が図れる。
【0118】また、上記実施の形態のトライステート回
路61は、インバータ回路62、63とレベル補正回路
64、65とを用いることにより、pMOSトランジス
タQ61〜Q68で構成された論理回路66の出力レベ
ルを補正するとともに、コンデンサC63、C64を設
けてpMOSトランジスタQ75、Q76を確実にスイ
ッチングさせることにより、適正なレベルの電源電圧V
H 、VL を選択的に出力することができる。特に、pM
OSトランジスタで構成されている場合は、ローレベル
の出力電圧であるVL が充分下がりきらないという問題
を解決することができ、常に所定の電位まで確実に下が
った状態の電圧レベルを出力することができるようにな
った。
路61は、インバータ回路62、63とレベル補正回路
64、65とを用いることにより、pMOSトランジス
タQ61〜Q68で構成された論理回路66の出力レベ
ルを補正するとともに、コンデンサC63、C64を設
けてpMOSトランジスタQ75、Q76を確実にスイ
ッチングさせることにより、適正なレベルの電源電圧V
H 、VL を選択的に出力することができる。特に、pM
OSトランジスタで構成されている場合は、ローレベル
の出力電圧であるVL が充分下がりきらないという問題
を解決することができ、常に所定の電位まで確実に下が
った状態の電圧レベルを出力することができるようにな
った。
【0119】なお、上記トライステート回路61では、
pMOSトランジスタを使って回路構成したが、このp
MOSトランジスタの代わりにnMOSトランジスタを
使って構成してもよい。
pMOSトランジスタを使って回路構成したが、このp
MOSトランジスタの代わりにnMOSトランジスタを
使って構成してもよい。
【0120】(第7の実施の形態)図11は、本発明の
半導体装置を適用した駆動回路一体型のTFT−LCD
71の概略構成図である。この駆動回路一体型TFT−
LCD71は、LCD(Liquid Crystal Display)の表
示領域において、ガラス基板上の各画素毎にスイッチン
グ素子となるTFT(Thin Film Transistor)を形成す
るとともに、ドレインドライバ(データ線駆動回路)や
ゲートドライバ(走査線駆動回路)からなる液晶駆動回
路をガラス基板上に一体形成したものである。
半導体装置を適用した駆動回路一体型のTFT−LCD
71の概略構成図である。この駆動回路一体型TFT−
LCD71は、LCD(Liquid Crystal Display)の表
示領域において、ガラス基板上の各画素毎にスイッチン
グ素子となるTFT(Thin Film Transistor)を形成す
るとともに、ドレインドライバ(データ線駆動回路)や
ゲートドライバ(走査線駆動回路)からなる液晶駆動回
路をガラス基板上に一体形成したものである。
【0121】まず、構成を説明する。図11に示すよう
に、駆動回路一体型TFT−LCD71は、ガラス基板
72上の表示領域内の各画素毎にTFTを形成する液晶
表示パネル(TFT−LCD)73と、その液晶表示パ
ネル73の各TFTのゲートに走査信号を印加して選択
状態と非選択状態とを作り出すゲートドライバ74と、
そのゲートドライバ74によって選択状態にしたTFT
に表示信号を印加して各画素毎の液晶を駆動するドレイ
ンドライバ75とで構成されている。
に、駆動回路一体型TFT−LCD71は、ガラス基板
72上の表示領域内の各画素毎にTFTを形成する液晶
表示パネル(TFT−LCD)73と、その液晶表示パ
ネル73の各TFTのゲートに走査信号を印加して選択
状態と非選択状態とを作り出すゲートドライバ74と、
そのゲートドライバ74によって選択状態にしたTFT
に表示信号を印加して各画素毎の液晶を駆動するドレイ
ンドライバ75とで構成されている。
【0122】上記した液晶表示パネル73、ゲートドラ
イバ74およびドレインドライバ75は、ガラス基板7
2上に一体形成されている。図12は、図11に示すド
レインドライバ75をpMOSトランジスタからなる論
理回路とインバータ回路とレベル補正回路とを備えた上
記ラッチ回路、AND・NAND回路、およびトライス
テート回路とで構成した部分回路図である。。
イバ74およびドレインドライバ75は、ガラス基板7
2上に一体形成されている。図12は、図11に示すド
レインドライバ75をpMOSトランジスタからなる論
理回路とインバータ回路とレベル補正回路とを備えた上
記ラッチ回路、AND・NAND回路、およびトライス
テート回路とで構成した部分回路図である。。
【0123】図12に示すドレインドライバ75は、ラ
ッチ回路81、82、83……、AND・NAND回路
91、92……、ラッチ回路101、102……、ラッ
チ回路111、112、……、トライステート回路12
1、122……などで構成されている。
ッチ回路81、82、83……、AND・NAND回路
91、92……、ラッチ回路101、102……、ラッ
チ回路111、112、……、トライステート回路12
1、122……などで構成されている。
【0124】ラッチ回路81、82、83は、図示しな
いコントローラから入力される水平同期信号(XSC
L)と、反転水平同期信号( ̄XSCL)とが制御信号
入力端部(L)と反転制御信号入力端部( ̄L)とに1
つ置きに逆の位相で入力されて、制御信号入力端部
(L)に「1」が入ると入力信号をスルーで出力し、
「0」が入ると従前の入力信号をラッチする。
いコントローラから入力される水平同期信号(XSC
L)と、反転水平同期信号( ̄XSCL)とが制御信号
入力端部(L)と反転制御信号入力端部( ̄L)とに1
つ置きに逆の位相で入力されて、制御信号入力端部
(L)に「1」が入ると入力信号をスルーで出力し、
「0」が入ると従前の入力信号をラッチする。
【0125】ラッチ回路81への入力信号は、XDクロ
ックと反転XDクロックが入力され、スルー状態とラッ
チ状態に応じた出力信号が出力端部(O)と反転出力端
部( ̄O)から出力され、AND・NAND回路91と
次段のラッチ回路82の入力端部に入力される。同様
に、ラッチ回路82の出力信号は、AND・NAND回
路91と92および次段のラッチ回路83の入力端部に
入力される。
ックと反転XDクロックが入力され、スルー状態とラッ
チ状態に応じた出力信号が出力端部(O)と反転出力端
部( ̄O)から出力され、AND・NAND回路91と
次段のラッチ回路82の入力端部に入力される。同様
に、ラッチ回路82の出力信号は、AND・NAND回
路91と92および次段のラッチ回路83の入力端部に
入力される。
【0126】そして、AND・NAND回路91は、上
記ラッチ回路81の出力(OUT)とラッチ回路82の
反転出力( ̄OUT)とを入力して、論理積とその否定
とをラッチ回路101の制御信号入力端部(L)と反転
制御信号入力端部( ̄L)とに入力する。AND・NA
ND回路92も同様に、ラッチ回路82の反転出力( ̄
OUT)とラッチ回路83の出力(OUT)とが入力さ
れて、論理積とその否定とがラッチ回路102の制御信
号入力端部(L)と反転制御信号入力端部( ̄L)に入
力される。
記ラッチ回路81の出力(OUT)とラッチ回路82の
反転出力( ̄OUT)とを入力して、論理積とその否定
とをラッチ回路101の制御信号入力端部(L)と反転
制御信号入力端部( ̄L)とに入力する。AND・NA
ND回路92も同様に、ラッチ回路82の反転出力( ̄
OUT)とラッチ回路83の出力(OUT)とが入力さ
れて、論理積とその否定とがラッチ回路102の制御信
号入力端部(L)と反転制御信号入力端部( ̄L)に入
力される。
【0127】ラッチ回路101とラッチ回路102は、
上記したAND・NAND回路91と92からの出力信
号のタイミングに応じて、図示しないデータ変換回路か
ら入力される各画素毎のデータをラッチし、そのラッチ
したデータをそれぞれ次段のラッチ回路111と112
に出力する。ラッチ回路111と112は、クロックO
Pのタイミングで入力された各画素毎のデータをラッチ
して、その出力をそれぞれのトライステート回路121
と122に出力する。
上記したAND・NAND回路91と92からの出力信
号のタイミングに応じて、図示しないデータ変換回路か
ら入力される各画素毎のデータをラッチし、そのラッチ
したデータをそれぞれ次段のラッチ回路111と112
に出力する。ラッチ回路111と112は、クロックO
Pのタイミングで入力された各画素毎のデータをラッチ
して、その出力をそれぞれのトライステート回路121
と122に出力する。
【0128】トライステート回路121と122は、上
記したラッチ回路111と112からの入力信号と、交
流化信号WFとの組み合わせによって、VH 、VC 、V
L からなる3種類の電源電圧を適宜選択することによ
り、交流化された表示信号が生成される。トライステー
ト回路121から出力される交流化された表示信号は、
ドレインラインのD1に出力され、トライステート回路
122から出力される交流化された表示信号は、ドレイ
ンラインのD2に出力される。
記したラッチ回路111と112からの入力信号と、交
流化信号WFとの組み合わせによって、VH 、VC 、V
L からなる3種類の電源電圧を適宜選択することによ
り、交流化された表示信号が生成される。トライステー
ト回路121から出力される交流化された表示信号は、
ドレインラインのD1に出力され、トライステート回路
122から出力される交流化された表示信号は、ドレイ
ンラインのD2に出力される。
【0129】なお、図12は、2ライン分のドレインラ
インに供給するドレインドライバ75の一部の構成を説
明したにすぎず、実際には上記各回路が水平走査方向に
画素数に応じて連なって配置されている。これにより、
各ドレインラインには、その位置に応じた表示信号を供
給することができる。
インに供給するドレインドライバ75の一部の構成を説
明したにすぎず、実際には上記各回路が水平走査方向に
画素数に応じて連なって配置されている。これにより、
各ドレインラインには、その位置に応じた表示信号を供
給することができる。
【0130】上記したように、ラッチ回路、AND・N
AND回路およびトライステート回路で構成されたドレ
インドライバ75は、pMOSトランジスタとコンデン
サだけで構成することが可能なため、従来例のCMOS
トランジスタで構成した場合と比べると、トランジスタ
構造が簡単になって、製造工程数が少なくなるととも
に、画素のTFTトランジスタにもpMOSトランジス
タを採用するならば、ガラス基板の同一平面上に駆動回
路一体型TFT−LCDを同時に作成することができ、
低コスト化が図れるという利点がある。
AND回路およびトライステート回路で構成されたドレ
インドライバ75は、pMOSトランジスタとコンデン
サだけで構成することが可能なため、従来例のCMOS
トランジスタで構成した場合と比べると、トランジスタ
構造が簡単になって、製造工程数が少なくなるととも
に、画素のTFTトランジスタにもpMOSトランジス
タを採用するならば、ガラス基板の同一平面上に駆動回
路一体型TFT−LCDを同時に作成することができ、
低コスト化が図れるという利点がある。
【0131】また、本実施の形態に係るドレインドライ
バ75は、CMOSトランジスタで構成した場合と同様
に直流のリーク電流が少なく、低消費電力性を有し、適
正な出力レベル、特に、ローレベルの出力を充分低く抑
えることができるという利点がある。
バ75は、CMOSトランジスタで構成した場合と同様
に直流のリーク電流が少なく、低消費電力性を有し、適
正な出力レベル、特に、ローレベルの出力を充分低く抑
えることができるという利点がある。
【0132】次に、図13は、図11に示すゲートドラ
イバ74をpMOSトランジスタからなる論理回路とイ
ンバータ回路とレベル補正回路とを備えたラッチ回路、
NOR回路、およびインバータ回路とで構成した部分回
路図である。図13に示すゲートドライバ74は、ラッ
チ回路131、132、133、134……、NOR回
路141、142、143、144……、インバータ回
路151、152、153、154……、インバータ回
路161、162、163、164……、インバータ回
路171、172、173、174……などで構成され
ている。
イバ74をpMOSトランジスタからなる論理回路とイ
ンバータ回路とレベル補正回路とを備えたラッチ回路、
NOR回路、およびインバータ回路とで構成した部分回
路図である。図13に示すゲートドライバ74は、ラッ
チ回路131、132、133、134……、NOR回
路141、142、143、144……、インバータ回
路151、152、153、154……、インバータ回
路161、162、163、164……、インバータ回
路171、172、173、174……などで構成され
ている。
【0133】ラッチ回路131、132、133、13
4……は、図示しないコントローラから入力される垂直
同期信号(YSCL)と、反転垂直同期信号( ̄YSC
L)とが制御信号入力端部(L)と反転制御信号入力端
部( ̄L)とに1つ置きに逆の位相で入力され、制御信
号入力端部(L)に「1」が入ると入力信号をスルーで
出力し、「0」が入ると従前の入力信号をラッチする。
4……は、図示しないコントローラから入力される垂直
同期信号(YSCL)と、反転垂直同期信号( ̄YSC
L)とが制御信号入力端部(L)と反転制御信号入力端
部( ̄L)とに1つ置きに逆の位相で入力され、制御信
号入力端部(L)に「1」が入ると入力信号をスルーで
出力し、「0」が入ると従前の入力信号をラッチする。
【0134】ラッチ回路131への入力信号は、YDク
ロックが入力され、スルー状態とラッチ状態に応じた出
力信号が出力端部(O)と反転出力端部( ̄O)から出
力され、NOR回路141と次段のラッチ回路132の
入力端部に入力される。同様に、ラッチ回路132の出
力信号は、NOR回路141とNOR回路142および
次段のラッチ回路133の入力端部に入力される。
ロックが入力され、スルー状態とラッチ状態に応じた出
力信号が出力端部(O)と反転出力端部( ̄O)から出
力され、NOR回路141と次段のラッチ回路132の
入力端部に入力される。同様に、ラッチ回路132の出
力信号は、NOR回路141とNOR回路142および
次段のラッチ回路133の入力端部に入力される。
【0135】そして、NOR回路141は、上記ラッチ
回路131の出力(OUT)とラッチ回路132の反転
出力( ̄OUT)とが入力されて、否定的論理和がイン
バータ回路151から161、171と連続して入力さ
れてゲートラインG1にゲート信号が出力される。上記
と同様の動作により、各インバータ回路172、17
3、174の出力端部からは、ゲートラインG2、G
3、G4に対してそれぞれゲート信号が順次出力され
る。
回路131の出力(OUT)とラッチ回路132の反転
出力( ̄OUT)とが入力されて、否定的論理和がイン
バータ回路151から161、171と連続して入力さ
れてゲートラインG1にゲート信号が出力される。上記
と同様の動作により、各インバータ回路172、17
3、174の出力端部からは、ゲートラインG2、G
3、G4に対してそれぞれゲート信号が順次出力され
る。
【0136】なお、図13は、2ライン分のゲートライ
ンに供給するゲートドライバ74の一部の構成を説明し
たにすぎず、上記した各回路が垂直方向に配列されたラ
イン数に応じて配列されている。これにより、各ゲート
ラインを所定の走査方式によってライン走査することに
より、それぞれのゲートラインを選択状態、あるいは非
選択状態とするものである。
ンに供給するゲートドライバ74の一部の構成を説明し
たにすぎず、上記した各回路が垂直方向に配列されたラ
イン数に応じて配列されている。これにより、各ゲート
ラインを所定の走査方式によってライン走査することに
より、それぞれのゲートラインを選択状態、あるいは非
選択状態とするものである。
【0137】上記したように、ラッチ回路、NOR回路
およびインバータ回路で構成されたゲートドライバ74
は、ドレインドライバ75の場合と同様に、pMOSト
ランジスタとコンデンサだけで構成することができるた
め、従来例のCMOSトランジスタで構成した場合と比
べると、トランジスタ構造が簡単になり、製造工程数を
少なくすることができる。特に、画素のTFTトランジ
スタにpMOSトランジスタを採用すれば、ガラス基板
の同一平面上に駆動回路一体型TFT−LCDを作成す
ることができるため、低コスト化が図れる。また、本実
施例のゲートドライバ74は、CMOSと同様の低消費
電力性と、適正な出力レベル、特に、ローレベルの出力
を充分低く抑えることができるという利点がある。
およびインバータ回路で構成されたゲートドライバ74
は、ドレインドライバ75の場合と同様に、pMOSト
ランジスタとコンデンサだけで構成することができるた
め、従来例のCMOSトランジスタで構成した場合と比
べると、トランジスタ構造が簡単になり、製造工程数を
少なくすることができる。特に、画素のTFTトランジ
スタにpMOSトランジスタを採用すれば、ガラス基板
の同一平面上に駆動回路一体型TFT−LCDを作成す
ることができるため、低コスト化が図れる。また、本実
施例のゲートドライバ74は、CMOSと同様の低消費
電力性と、適正な出力レベル、特に、ローレベルの出力
を充分低く抑えることができるという利点がある。
【0138】以上述べたように、同一導電型のMOSト
ランジスタ(pMOS、nMOS)とコンデンサとを用
いて4種類の基本論理回路を構成して、これを組み合わ
せることにより、あらゆる論理演算が可能な回路を構成
することができ、これらの回路を低コストで製造するこ
とができる。また、レベル補正回路を必ず付加したた
め、同一導電型のMOSトランジスタを用いて構成して
も、出力レベルの低下が発生せず、適正な出力レベルが
得られる。
ランジスタ(pMOS、nMOS)とコンデンサとを用
いて4種類の基本論理回路を構成して、これを組み合わ
せることにより、あらゆる論理演算が可能な回路を構成
することができ、これらの回路を低コストで製造するこ
とができる。また、レベル補正回路を必ず付加したた
め、同一導電型のMOSトランジスタを用いて構成して
も、出力レベルの低下が発生せず、適正な出力レベルが
得られる。
【0139】もちろん、上記した同一導電型のMOSト
ランジスタ(pMOS、nMOS)とコンデンサとを用
いて論理回路だけでなく、ラッチ回路やトライステート
回路等の基本回路を構成し、これらを組み合わせて用い
ることにより、上記と同様の効果を得ることができる。
ランジスタ(pMOS、nMOS)とコンデンサとを用
いて論理回路だけでなく、ラッチ回路やトライステート
回路等の基本回路を構成し、これらを組み合わせて用い
ることにより、上記と同様の効果を得ることができる。
【0140】
【発明の効果】請求項1記載の半導体装置によれば、イ
ンバータ回路のMOSトランジスタが同一導電型からな
るので、半導体工程を使って基板上にインバータ回路を
形成する際のイオンドーピング工程数やマスク枚数が、
従来のCMOSトランジスタの場合と比べて少なくな
り、製造コストを低減することができる。また、前記イ
ンバータ回路は、レベル補正回路を備えているため、イ
ンバータ回路の出力端部から常に適正なレベルを出力す
ることができる。
ンバータ回路のMOSトランジスタが同一導電型からな
るので、半導体工程を使って基板上にインバータ回路を
形成する際のイオンドーピング工程数やマスク枚数が、
従来のCMOSトランジスタの場合と比べて少なくな
り、製造コストを低減することができる。また、前記イ
ンバータ回路は、レベル補正回路を備えているため、イ
ンバータ回路の出力端部から常に適正なレベルを出力す
ることができる。
【0141】請求項2〜5記載の半導体装置によれば、
AND回路、OR回路、EXOR回路の出力段にインバ
ータ回路を設けて論理出力の出力レベルを適正化すると
ともに、そのインバータ回路のゲート部分にレベル補正
回路を設けて、インバータ回路から出力される出力レベ
ルを補正することで、適正な出力レベルが得られる。ま
た、そのAND回路、OR回路、EXOR回路を構成す
るMOSトランジスタは、同一導電型のみで構成するよ
うにしたため、イオンドーピング工程数やマスク枚数が
少なくて済み、製造コストを低減することができる。
AND回路、OR回路、EXOR回路の出力段にインバ
ータ回路を設けて論理出力の出力レベルを適正化すると
ともに、そのインバータ回路のゲート部分にレベル補正
回路を設けて、インバータ回路から出力される出力レベ
ルを補正することで、適正な出力レベルが得られる。ま
た、そのAND回路、OR回路、EXOR回路を構成す
るMOSトランジスタは、同一導電型のみで構成するよ
うにしたため、イオンドーピング工程数やマスク枚数が
少なくて済み、製造コストを低減することができる。
【0142】請求項6記載の半導体装置によれば、請求
項1〜請求項5に記載された半導体装置のレベル補正回
路は、MOSトランジスタとコンデンサとからなり、イ
ンバータ回路のゲート容量を増大させて、インバータ回
路を構成するMOSトランジスタのゲート電位の変動を
補償する、いわゆる、ブートストラップ法を採用するこ
とにより、インバータ回路から適正な出力レベルが得ら
れる。また、そのレベル補正回路は、論理回路やインバ
ータ回路と同じ導電型のMOSトランジスタを用いてい
るため、イオンドーピング工程数やマスク枚数が少なく
なり、製造コストを低減することができる。
項1〜請求項5に記載された半導体装置のレベル補正回
路は、MOSトランジスタとコンデンサとからなり、イ
ンバータ回路のゲート容量を増大させて、インバータ回
路を構成するMOSトランジスタのゲート電位の変動を
補償する、いわゆる、ブートストラップ法を採用するこ
とにより、インバータ回路から適正な出力レベルが得ら
れる。また、そのレベル補正回路は、論理回路やインバ
ータ回路と同じ導電型のMOSトランジスタを用いてい
るため、イオンドーピング工程数やマスク枚数が少なく
なり、製造コストを低減することができる。
【0143】請求項7記載の半導体装置は、請求項2〜
請求項6に記載のインバータ回路が論理回路に対して2
組設けられ、その論理回路から出力される逆極性の2つ
の論理出力に対して前記2組のインバータ回路の各MO
Sトランジスタのゲートへの接続位置が正反対になるよ
うに接続するようにしたので、2組のインバータ回路か
らの出力が、当該論理回路の論理結果と、その否定とを
出力することができる。もちろん、その場合も、同一導
電型のMOSトランジスタで構成できるとともに、適正
な出力レベルが得られる。
請求項6に記載のインバータ回路が論理回路に対して2
組設けられ、その論理回路から出力される逆極性の2つ
の論理出力に対して前記2組のインバータ回路の各MO
Sトランジスタのゲートへの接続位置が正反対になるよ
うに接続するようにしたので、2組のインバータ回路か
らの出力が、当該論理回路の論理結果と、その否定とを
出力することができる。もちろん、その場合も、同一導
電型のMOSトランジスタで構成できるとともに、適正
な出力レベルが得られる。
【図1】第1の実施の形態に係るpMOSインバータ回
路の構成を示す図。
路の構成を示す図。
【図2】図1のpMOSインバータ回路のシンボルとそ
の入出力信号とを示す図。
の入出力信号とを示す図。
【図3】第2の実施の形態に係るAND・NAND回路
の構成を示す図。
の構成を示す図。
【図4】図3のAND・NAND回路のシンボルとその
入出力信号とを示す図。
入出力信号とを示す図。
【図5】第3の実施の形態に係るOR・NOR回路の構
成を示す図。
成を示す図。
【図6】図5のOR・NOR回路のシンボルとその入出
力信号とを示す図。
力信号とを示す図。
【図7】第4の実施の形態に係るEXOR・EXNOR
回路の構成を示す図。
回路の構成を示す図。
【図8】図7のEXOR・EXNOR回路のシンボルと
その入出力信号とを示す図。
その入出力信号とを示す図。
【図9】第5の実施の形態に係るラッチ回路の構成を示
す図。
す図。
【図10】交流化電圧を生成するトライステート回路の
一構成例を示す図。
一構成例を示す図。
【図11】本発明の半導体装置を適用した駆動回路一体
型のTFT−LCDの概略構成図。
型のTFT−LCDの概略構成図。
【図12】図11に示すドレインドライバをpMOSト
ランジスタからなる論理回路とインバータ回路とレベル
補正回路とを備えた上記ラッチ回路、AND・NAND
回路、およびトライステート回路とで構成した部分回路
図。
ランジスタからなる論理回路とインバータ回路とレベル
補正回路とを備えた上記ラッチ回路、AND・NAND
回路、およびトライステート回路とで構成した部分回路
図。
【図13】図11に示すゲートドライバをpMOSトラ
ンジスタからなる論理回路とインバータ回路とレベル補
正回路とを備えたラッチ回路、NOR回路、およびイン
バータ回路とで構成した部分回路図。
ンジスタからなる論理回路とインバータ回路とレベル補
正回路とを備えたラッチ回路、NOR回路、およびイン
バータ回路とで構成した部分回路図。
【図14】CMOSインバータ回路の構成を示す図。
【図15】無比率形インバータ回路の構成を示す図。
11 pMOSインバータ回路 12、13 インバータ回路 14、15 レベル補正回路 21 AND・NAND回路 22、23 インバータ回路 24、25 レベル補正回路 26 論理回路 31 OR・NOR回路 32、33 インバータ回路 34、35 レベル補正回路 36 論理回路 41 EXOR・EXNOR回路 42、43 インバータ回路 44、45 レベル補正回路 46 論理回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 半導体装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、詳細には、同じ導電型の薄膜トランジスタからなる
半導体装置に関する。
し、詳細には、同じ導電型の薄膜トランジスタからなる
半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置、例えば、薄膜トラン
ジスタ(TFT:Thin Film Transistor)などからなる
薄膜半導体装置は、AND(論理積)回路、NAND
(否定的論理積)回路、OR(論理和)回路、NOR
(否定的論理和)回路、EXOR(排他的論理和)回
路、EXNOR(否定的排他的論理和)回路、あるいは
INV(インバータ:否定)回路などの論理回路や種々
の基本回路素子を構成することが可能である。そして、
これらの基本回路を組み合わせて構成する装置には、例
えば、全ての論理演算を行うことができる演算装置や、
液晶表示ディスプレイなどの液晶駆動装置などがある。
ジスタ(TFT:Thin Film Transistor)などからなる
薄膜半導体装置は、AND(論理積)回路、NAND
(否定的論理積)回路、OR(論理和)回路、NOR
(否定的論理和)回路、EXOR(排他的論理和)回
路、EXNOR(否定的排他的論理和)回路、あるいは
INV(インバータ:否定)回路などの論理回路や種々
の基本回路素子を構成することが可能である。そして、
これらの基本回路を組み合わせて構成する装置には、例
えば、全ての論理演算を行うことができる演算装置や、
液晶表示ディスプレイなどの液晶駆動装置などがある。
【0003】上記したように、半導体装置を用いた従来
の論理回路や種々の基本回路素子には、通常、pMOS
トランジスタとnMOSトランジスタとを組み合わせた
CMOS回路が用いられている。このCMOS回路は、
低消費電力であって、適正な出力が得られることなどの
利点があり、広く用いられている。
の論理回路や種々の基本回路素子には、通常、pMOS
トランジスタとnMOSトランジスタとを組み合わせた
CMOS回路が用いられている。このCMOS回路は、
低消費電力であって、適正な出力が得られることなどの
利点があり、広く用いられている。
【0004】例えば、図14は、CMOSインバータ回
路1の構成を示す図である。図14に示すように、CM
OSインバータ回路1は、pMOS2とnMOS3の二
種類のトランジスタを対にして用いている。このCMO
Sインバータ回路1は、IN(入力)が「0」のときに
pMOS2がオンして電源(Vdd)から「1」がOUT
(出力)される。また、入力が「1」のときは、nMO
S3がオンとなってグラウンドからの「0」が出力され
る。このように、CMOSインバータ回路1は、入力を
反転したものが出力される。
路1の構成を示す図である。図14に示すように、CM
OSインバータ回路1は、pMOS2とnMOS3の二
種類のトランジスタを対にして用いている。このCMO
Sインバータ回路1は、IN(入力)が「0」のときに
pMOS2がオンして電源(Vdd)から「1」がOUT
(出力)される。また、入力が「1」のときは、nMO
S3がオンとなってグラウンドからの「0」が出力され
る。このように、CMOSインバータ回路1は、入力を
反転したものが出力される。
【0005】また、これとは別に、pMOSもしくはn
MOSの何れか一方のトランジスタを用いてインバータ
回路を構成することも可能である。このインバータ回路
には、比率形インバータ回路と無比率形インバータ回路
とがあり、さらに、比率形インバータ回路の中には、抵
抗負荷形、E/E形、E/D形などがある。
MOSの何れか一方のトランジスタを用いてインバータ
回路を構成することも可能である。このインバータ回路
には、比率形インバータ回路と無比率形インバータ回路
とがあり、さらに、比率形インバータ回路の中には、抵
抗負荷形、E/E形、E/D形などがある。
【0006】例えば、図15は、無比率形インバータ回
路4の構成を示す図であり、ここでは2個のpMOS5
とpMOS6とを使って構成している。この無比率形イ
ンバータ回路4は、同じ導電型(ここではp型)のMO
Sトランジスタで構成しているので、イオンドーピング
工程をCMOSの場合に比べて少なくすることができ
る。
路4の構成を示す図であり、ここでは2個のpMOS5
とpMOS6とを使って構成している。この無比率形イ
ンバータ回路4は、同じ導電型(ここではp型)のMO
Sトランジスタで構成しているので、イオンドーピング
工程をCMOSの場合に比べて少なくすることができ
る。
【0007】上記従来例では、インバータ回路を例にあ
げて説明したが、これ以外の論理回路として、AND・
NAND回路、OR・NOR回路、EXOR・EXNO
R回路等を構成する場合もCMOS等が使われていた。
げて説明したが、これ以外の論理回路として、AND・
NAND回路、OR・NOR回路、EXOR・EXNO
R回路等を構成する場合もCMOS等が使われていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の半導体装置にあっては、図14に示すCMO
Sインバータ回路1がpMOS2とnMOS3の二種類
のトランジスタから構成されているため、CMOSイン
バータ回路を製造する際に、pMOSとnMOSの両方
を作る必要があり、イオンドーピング工程が増加すると
ともに、マスク枚数も増えるため、製造コスト高くなる
という問題があった。そこで、上記したCMOSを使わ
ずに、pMOSもしくはnMOSの何れか一方のトラン
ジスタのみを用いる無比率形インバータ回路とすること
が考えられる。
うな従来の半導体装置にあっては、図14に示すCMO
Sインバータ回路1がpMOS2とnMOS3の二種類
のトランジスタから構成されているため、CMOSイン
バータ回路を製造する際に、pMOSとnMOSの両方
を作る必要があり、イオンドーピング工程が増加すると
ともに、マスク枚数も増えるため、製造コスト高くなる
という問題があった。そこで、上記したCMOSを使わ
ずに、pMOSもしくはnMOSの何れか一方のトラン
ジスタのみを用いる無比率形インバータ回路とすること
が考えられる。
【0009】しかし、この無比率形インバータ回路4
は、図15に示すように、PMOS5のゲートに「0」
が入力されると、PMOS5がオンして、電源から
「1」が出力される。また、このときPMOS6のゲー
トには、「1」が入力されるため、PMOS6がオフし
て、電源からの電流はグラウンド側に流れない。
は、図15に示すように、PMOS5のゲートに「0」
が入力されると、PMOS5がオンして、電源から
「1」が出力される。また、このときPMOS6のゲー
トには、「1」が入力されるため、PMOS6がオフし
て、電源からの電流はグラウンド側に流れない。
【0010】逆に、PMOS5のゲートに「1」が入力
されると、PMOS5がオフし、また、PMOS6のゲ
ートには、「0」が入力されるため、PMOS6がオン
して、グラウンド電位の「0」が出力されるはずであ
る。ところが、この出力されるロー側の「0」は、トラ
ンジスタのしきい値電圧分だけ上昇するため、グラウン
ド電位のように充分低い電位を出力することができない
という問題がある。
されると、PMOS5がオフし、また、PMOS6のゲ
ートには、「0」が入力されるため、PMOS6がオン
して、グラウンド電位の「0」が出力されるはずであ
る。ところが、この出力されるロー側の「0」は、トラ
ンジスタのしきい値電圧分だけ上昇するため、グラウン
ド電位のように充分低い電位を出力することができない
という問題がある。
【0011】そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなさ
れたものであって、pMOSあるいはnMOSのように
同じ導電型のトランジスタで構成することにより、少な
い製造工程で形成できるとともに、高集積化が可能であ
り、リーク電流が小さく、適正な出力レベルが得られる
半導体装置を提供することを目的としている。
れたものであって、pMOSあるいはnMOSのように
同じ導電型のトランジスタで構成することにより、少な
い製造工程で形成できるとともに、高集積化が可能であ
り、リーク電流が小さく、適正な出力レベルが得られる
半導体装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体装
置は、同一導電型の薄膜トランジスタのソースもしくは
ドレインを電源からグラウンドに向かって少なくとも2
個直列に接続した第1および第2の薄膜トランジスタ
と、その何れか一方の薄膜トランジスタのゲートに正ま
たは負極性のゲート信号を入力する入力端部と、他方の
薄膜トランジスタのゲートに前記入力端部とは逆極性の
ゲート信号を入力する反転入力端部と、前記第1の薄膜
トランジスタと第2の薄膜トランジスタの接続部から前
記入力端部または反転入力端部からの入力信号の極性を
反転させた出力信号を出力する出力端部と、を備えたイ
ンバータ回路からなる半導体装置であって、前記インバ
ータ回路の入力端部と反転入力端部の少なくとも一方と
ゲートとの間に前記出力端部から出力される出力レベル
を補正するレベル補正回路を備えていることにより、上
記目的を達成する。
置は、同一導電型の薄膜トランジスタのソースもしくは
ドレインを電源からグラウンドに向かって少なくとも2
個直列に接続した第1および第2の薄膜トランジスタ
と、その何れか一方の薄膜トランジスタのゲートに正ま
たは負極性のゲート信号を入力する入力端部と、他方の
薄膜トランジスタのゲートに前記入力端部とは逆極性の
ゲート信号を入力する反転入力端部と、前記第1の薄膜
トランジスタと第2の薄膜トランジスタの接続部から前
記入力端部または反転入力端部からの入力信号の極性を
反転させた出力信号を出力する出力端部と、を備えたイ
ンバータ回路からなる半導体装置であって、前記インバ
ータ回路の入力端部と反転入力端部の少なくとも一方と
ゲートとの間に前記出力端部から出力される出力レベル
を補正するレベル補正回路を備えていることにより、上
記目的を達成する。
【0013】従って、前記インバータ回路の薄膜トラン
ジスタは、同一導電型であって、例えば、pMOSトラ
ンジスタのみで構成するようにしたため、半導体工程を
使って基板上にインバータ回路を形成する際のイオンド
ーピング工程数やマスク枚数が、CMOSトランジスタ
の場合よりも少なくなり、製造コストを低減することが
できる。もちろん、pMOSトランジスタに代えて、n
MOSトランジスタのみで構成することもできる。
ジスタは、同一導電型であって、例えば、pMOSトラ
ンジスタのみで構成するようにしたため、半導体工程を
使って基板上にインバータ回路を形成する際のイオンド
ーピング工程数やマスク枚数が、CMOSトランジスタ
の場合よりも少なくなり、製造コストを低減することが
できる。もちろん、pMOSトランジスタに代えて、n
MOSトランジスタのみで構成することもできる。
【0014】また、前記インバータ回路は、レベル補正
回路を備えているため、インバータ回路の出力端部から
常に適正なレベルを出力できることから、このインバー
タ回路を組込んだ回路を構成しても誤動作等が発生せ
ず、信頼性の高い回路とすることができる。
回路を備えているため、インバータ回路の出力端部から
常に適正なレベルを出力できることから、このインバー
タ回路を組込んだ回路を構成しても誤動作等が発生せ
ず、信頼性の高い回路とすることができる。
【0015】請求項2記載の半導体装置は、同一導電型
の薄膜トランジスタを複数用いて複数の入力に対する論
理演算を実行する論理回路と、前記論理回路と同じ導電
型の薄膜トランジスタのソースもしくはドレインを電源
からグラウンドに向かって少なくとも2個直列に接続
し、その2個の薄膜トランジスタの各ゲートに前記論理
回路の出力部から論理出力がそれぞれ入力され、直列に
接続された2個の薄膜トランジスタの間の接続部の出力
端部から論理演算結果を出力するインバータ回路と、前
記論理回路の出力部と前記インバータ回路のゲートとの
間に設けられ、前記インバータ回路の出力端部から出力
される出力レベルを補正するレベル補正回路と、を備え
ていることにより、上記目的を達成する。
の薄膜トランジスタを複数用いて複数の入力に対する論
理演算を実行する論理回路と、前記論理回路と同じ導電
型の薄膜トランジスタのソースもしくはドレインを電源
からグラウンドに向かって少なくとも2個直列に接続
し、その2個の薄膜トランジスタの各ゲートに前記論理
回路の出力部から論理出力がそれぞれ入力され、直列に
接続された2個の薄膜トランジスタの間の接続部の出力
端部から論理演算結果を出力するインバータ回路と、前
記論理回路の出力部と前記インバータ回路のゲートとの
間に設けられ、前記インバータ回路の出力端部から出力
される出力レベルを補正するレベル補正回路と、を備え
ていることにより、上記目的を達成する。
【0016】従って、前記論理演算を実行する論理回路
は、その出力段にインバータ回路を設けて論理出力の出
力レベルを適正化するとともに、そのインバータ回路の
ゲート部分にレベル補正回路を設けて、インバータ回路
から出力される出力レベルを補正することで、適正な出
力レベルが得られることから、この論理回路を組込んだ
回路を構成しても誤動作等が発生せず、信頼性の高い回
路とすることができる。
は、その出力段にインバータ回路を設けて論理出力の出
力レベルを適正化するとともに、そのインバータ回路の
ゲート部分にレベル補正回路を設けて、インバータ回路
から出力される出力レベルを補正することで、適正な出
力レベルが得られることから、この論理回路を組込んだ
回路を構成しても誤動作等が発生せず、信頼性の高い回
路とすることができる。
【0017】また、上記論理回路を構成する薄膜トラン
ジスタは、同一導電型の、例えば、pMOSトランジス
タのみで構成するようにしたため、イオンドーピング工
程数やマスク枚数が少なくて済み、製造コストを低減す
ることができる。もちろん、この場合もpMOSトラン
ジスタに代えて、nMOSトランジスタのみで構成する
こともできる。
ジスタは、同一導電型の、例えば、pMOSトランジス
タのみで構成するようにしたため、イオンドーピング工
程数やマスク枚数が少なくて済み、製造コストを低減す
ることができる。もちろん、この場合もpMOSトラン
ジスタに代えて、nMOSトランジスタのみで構成する
こともできる。
【0018】請求項3記載の半導体装置の論理回路は、
論理積を実行する論理回路を含むようにしてもよい。従
って、論理積を実行する論理回路、すなわち、AND回
路では、その出力段にインバータ回路を設けることによ
り論理積の出力レベルが適正化され、そのインバータ回
路のゲート部分にはレベル補正回路を設けて、インバー
タ回路から出力される出力レベルを補正することによ
り、適正な論理積の出力レベルが得られることから、こ
のAND回路を組込んだ回路を構成しても誤動作等が発
生せず、信頼性の高い回路とすることができる。
論理積を実行する論理回路を含むようにしてもよい。従
って、論理積を実行する論理回路、すなわち、AND回
路では、その出力段にインバータ回路を設けることによ
り論理積の出力レベルが適正化され、そのインバータ回
路のゲート部分にはレベル補正回路を設けて、インバー
タ回路から出力される出力レベルを補正することによ
り、適正な論理積の出力レベルが得られることから、こ
のAND回路を組込んだ回路を構成しても誤動作等が発
生せず、信頼性の高い回路とすることができる。
【0019】請求項4記載の半導体装置の論理回路は、
論理和を実行する論理回路を含むようにしてもよい。従
って、論理和を実行する論理回路、すなわち、OR回路
では、その出力段にインバータ回路を設けることにより
論理和の出力レベルが適正化され、そのインバータ回路
のゲート部分にはレベル補正回路を設けて、インバータ
回路から出力される出力レベルを補正することにより、
適正な論理和の出力レベルが得られることから、このO
R回路を組込んだ回路を構成しても誤動作等が発生せ
ず、信頼性の高い回路とすることができる。
論理和を実行する論理回路を含むようにしてもよい。従
って、論理和を実行する論理回路、すなわち、OR回路
では、その出力段にインバータ回路を設けることにより
論理和の出力レベルが適正化され、そのインバータ回路
のゲート部分にはレベル補正回路を設けて、インバータ
回路から出力される出力レベルを補正することにより、
適正な論理和の出力レベルが得られることから、このO
R回路を組込んだ回路を構成しても誤動作等が発生せ
ず、信頼性の高い回路とすることができる。
【0020】請求項5記載の半導体装置の論理回路は、
排他的論理和を実行する論理回路を含むようにしてもよ
い。従って、排他的論理和を実行する論理回路、すなわ
ち、EXOR回路では、その出力段にインバータ回路を
設けることにより排他的論理和の出力レベルが適正化さ
れ、そのインバータ回路のゲート部分にはレベル補正回
路を設けて、インバータ回路から出力される出力レベル
を補正することにより、適正な排他的論理和の出力レベ
ルが得られることから、このEXOR回路を組込んだ回
路を構成しても誤動作等が発生せず、信頼性の高い回路
とすることができる。
排他的論理和を実行する論理回路を含むようにしてもよ
い。従って、排他的論理和を実行する論理回路、すなわ
ち、EXOR回路では、その出力段にインバータ回路を
設けることにより排他的論理和の出力レベルが適正化さ
れ、そのインバータ回路のゲート部分にはレベル補正回
路を設けて、インバータ回路から出力される出力レベル
を補正することにより、適正な排他的論理和の出力レベ
ルが得られることから、このEXOR回路を組込んだ回
路を構成しても誤動作等が発生せず、信頼性の高い回路
とすることができる。
【0021】請求項1から請求項5の何れかに記載の半
導体装置は、例えば、請求項6に記載されているよう
に、前記レベル補正回路は、前記インバータ回路と同じ
導電型の薄膜トランジスタとコンデンサとで構成され、
前記レベル補正回路を構成する薄膜トランジスタが、前
記インバータ回路の少なくとも一方の薄膜トランジスタ
のゲートと入力との間にソースとドレインを介して接続
され、前記レベル補正回路を構成するコンデンサの両端
が、レベル補正回路の薄膜トランジスタの出力側とゲー
トとの間と、前記インバータ回路の直列に接続された2
個の薄膜トランジスタの間の接続部との間に接続され、
前記インバータ回路の薄膜トランジスタのゲート電位の
変動を補償するようにしてもよい。
導体装置は、例えば、請求項6に記載されているよう
に、前記レベル補正回路は、前記インバータ回路と同じ
導電型の薄膜トランジスタとコンデンサとで構成され、
前記レベル補正回路を構成する薄膜トランジスタが、前
記インバータ回路の少なくとも一方の薄膜トランジスタ
のゲートと入力との間にソースとドレインを介して接続
され、前記レベル補正回路を構成するコンデンサの両端
が、レベル補正回路の薄膜トランジスタの出力側とゲー
トとの間と、前記インバータ回路の直列に接続された2
個の薄膜トランジスタの間の接続部との間に接続され、
前記インバータ回路の薄膜トランジスタのゲート電位の
変動を補償するようにしてもよい。
【0022】従って、前記レベル補正回路は、インバー
タ回路のゲート容量を薄膜トランジスタとコンデンサと
を使って増大させて、インバータ回路を構成する薄膜ト
ランジスタのゲート電位の変動を補償する、いわゆる、
ブートストラップ法を採用することにより、インバータ
回路から適正な出力レベルを得ることができる。
タ回路のゲート容量を薄膜トランジスタとコンデンサと
を使って増大させて、インバータ回路を構成する薄膜ト
ランジスタのゲート電位の変動を補償する、いわゆる、
ブートストラップ法を採用することにより、インバータ
回路から適正な出力レベルを得ることができる。
【0023】また、前記レベル補正回路は、論理回路や
インバータ回路と同じ導電型の、例えば、pMOSトラ
ンジスタを用いており、全てのMOSトランジスタを同
一導電型に統一することが可能なため、イオンドーピン
グ工程数やマスク枚数が少なくなり、製造コストを低減
することができる。もちろん、pMOSトランジスタに
代えて、nMOSトランジスタとしてもよい。
インバータ回路と同じ導電型の、例えば、pMOSトラ
ンジスタを用いており、全てのMOSトランジスタを同
一導電型に統一することが可能なため、イオンドーピン
グ工程数やマスク枚数が少なくなり、製造コストを低減
することができる。もちろん、pMOSトランジスタに
代えて、nMOSトランジスタとしてもよい。
【0024】請求項2から請求項6の何れかに記載の半
導体装置は、例えば、請求項7に記載されているよう
に、前記インバータ回路は、前記論理回路に対して2組
設けられ、該論理回路から出力される逆極性の2つの論
理出力に対して前記2組のインバータ回路の各薄膜トラ
ンジスタのゲートへの接続位置が正反対になるように接
続され、前記2組のインバータ回路からの出力が、当該
論理回路の論理結果と、その否定とからなるようにして
もよい。
導体装置は、例えば、請求項7に記載されているよう
に、前記インバータ回路は、前記論理回路に対して2組
設けられ、該論理回路から出力される逆極性の2つの論
理出力に対して前記2組のインバータ回路の各薄膜トラ
ンジスタのゲートへの接続位置が正反対になるように接
続され、前記2組のインバータ回路からの出力が、当該
論理回路の論理結果と、その否定とからなるようにして
もよい。
【0025】従って、各論理回路は、インバータ回路を
1組追加するだけで、AND回路とNAND回路、OR
回路とNOR回路、EXOR回路とEXNOR回路の2
つの論理回路を合わせ持つことができ、その場合も、同
一導電型の薄膜トランジスタで構成できるとともに、適
正な出力レベルを得ることができる。
1組追加するだけで、AND回路とNAND回路、OR
回路とNOR回路、EXOR回路とEXNOR回路の2
つの論理回路を合わせ持つことができ、その場合も、同
一導電型の薄膜トランジスタで構成できるとともに、適
正な出力レベルを得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体装置の
実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図13
は、本発明の半導体装置の実施の形態例を示す図であ
り、ここでは、半導体装置に用いる同一導電型の薄膜ト
ランジスタとしてpMOSトランジスタのみを使って実
施したものである。
実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図13
は、本発明の半導体装置の実施の形態例を示す図であ
り、ここでは、半導体装置に用いる同一導電型の薄膜ト
ランジスタとしてpMOSトランジスタのみを使って実
施したものである。
【0027】(第1の実施の形態)図1は、第1の実施
の形態に係るpMOSインバータ回路11の構成を示す
図であり、図2は、図1のpMOSインバータ回路11
のシンボルとその入出力信号とを示す図である。まず、
構成を説明する。図1に示すpMOSインバータ回路1
1は、2つのインバータ回路12および13とから構成
されている。
の形態に係るpMOSインバータ回路11の構成を示す
図であり、図2は、図1のpMOSインバータ回路11
のシンボルとその入出力信号とを示す図である。まず、
構成を説明する。図1に示すpMOSインバータ回路1
1は、2つのインバータ回路12および13とから構成
されている。
【0028】インバータ回路12は、電源(Vdd)から
グラウンド(GND)に向かってpMOSトランジスタ
Q1とQ2のソースもしくはドレインを直列に接続し、
pMOSトランジスタQ1のゲートに入力端部(IN)
からの入力信号が入力され、pMOSトランジスタQ2
のゲートに反転入力端部( ̄IN)からの入力信号が入
力されるように接続されている。そして、本第1の実施
の形態の特徴は、pMOSトランジスタQ2のゲート側
にゲート電位の変動を補償して出力レベルを補正するレ
ベル補正回路14を付加したことにある。
グラウンド(GND)に向かってpMOSトランジスタ
Q1とQ2のソースもしくはドレインを直列に接続し、
pMOSトランジスタQ1のゲートに入力端部(IN)
からの入力信号が入力され、pMOSトランジスタQ2
のゲートに反転入力端部( ̄IN)からの入力信号が入
力されるように接続されている。そして、本第1の実施
の形態の特徴は、pMOSトランジスタQ2のゲート側
にゲート電位の変動を補償して出力レベルを補正するレ
ベル補正回路14を付加したことにある。
【0029】このレベル補正回路14は、前記インバー
タ回路12がpMOSトランジスタのみで構成されてい
ることから、pMOSトランジスタQ2をオンしてグラ
ウンドレベル「0」を出力する際に、出力レベルがトラ
ンジスタのしきい値電圧分だけ上昇するため、これを補
正することで充分低いグラウンド電位を出力するように
したものである。具体的には、図1に示すように、pM
OSトランジスタQ2のゲートと反転入力端部( ̄I
N)との間に、ゲートがグラウンドに接地されたpMO
SトランジスタQ3のソースおよびドレインが接続さ
れ、さらに、そのpMOSトランジスタQ3の出力側
と、前記pMOSトランジスタQ1とQ2の接続部との
間に、コンデンサC1を接続するようにしたブートスト
ラップ法を採用している。
タ回路12がpMOSトランジスタのみで構成されてい
ることから、pMOSトランジスタQ2をオンしてグラ
ウンドレベル「0」を出力する際に、出力レベルがトラ
ンジスタのしきい値電圧分だけ上昇するため、これを補
正することで充分低いグラウンド電位を出力するように
したものである。具体的には、図1に示すように、pM
OSトランジスタQ2のゲートと反転入力端部( ̄I
N)との間に、ゲートがグラウンドに接地されたpMO
SトランジスタQ3のソースおよびドレインが接続さ
れ、さらに、そのpMOSトランジスタQ3の出力側
と、前記pMOSトランジスタQ1とQ2の接続部との
間に、コンデンサC1を接続するようにしたブートスト
ラップ法を採用している。
【0030】このように、レベル補正回路14は、pM
OSトランジスタQ3とコンデンサC1とを使うことに
より、pMOSトランジスタQ2のゲート容量が大きく
なって、pMOSトランジスタQ2を確実にオンさせる
ためのゲート電位が保持されることから、MOSトラン
ジスタのしきい値電圧分だけ出力レベルが上昇すること
が無くなり、充分に低いグラウンド電位が出力できるよ
うになった。
OSトランジスタQ3とコンデンサC1とを使うことに
より、pMOSトランジスタQ2のゲート容量が大きく
なって、pMOSトランジスタQ2を確実にオンさせる
ためのゲート電位が保持されることから、MOSトラン
ジスタのしきい値電圧分だけ出力レベルが上昇すること
が無くなり、充分に低いグラウンド電位が出力できるよ
うになった。
【0031】また、インバータ回路13は、インバータ
回路12と同様にpMOSトランジスタQ4とQ5とで
構成されており、さらに、pMOSトランジスタQ6と
コンデンサC2とでレベル補正回路15が構成されてい
る。インバータ回路12と異なる点は、入力端部(I
N)と反転入力端部( ̄IN)とがインバータ回路13
のpMOSトランジスタQ4とQ5のゲートに対して逆
に接続されていることにある。このため、インバータ回
路13の出力は、インバータ回路12から出力される論
理の否定が出力される。すなわち、インバータ回路12
の出力端部(OUT)からは、入力端部(IN)から入
力される信号の極性を反転させた信号が出力され、イン
バータ回路13の反転出力端部( ̄OUT)からは、反
転入力端部(IN)から入力される信号の極性を反転さ
せた信号が出力されることになる。
回路12と同様にpMOSトランジスタQ4とQ5とで
構成されており、さらに、pMOSトランジスタQ6と
コンデンサC2とでレベル補正回路15が構成されてい
る。インバータ回路12と異なる点は、入力端部(I
N)と反転入力端部( ̄IN)とがインバータ回路13
のpMOSトランジスタQ4とQ5のゲートに対して逆
に接続されていることにある。このため、インバータ回
路13の出力は、インバータ回路12から出力される論
理の否定が出力される。すなわち、インバータ回路12
の出力端部(OUT)からは、入力端部(IN)から入
力される信号の極性を反転させた信号が出力され、イン
バータ回路13の反転出力端部( ̄OUT)からは、反
転入力端部(IN)から入力される信号の極性を反転さ
せた信号が出力されることになる。
【0032】図1で説明したpMOSインバータ回路1
1のシンボルは、図2のようになり、その入力端部(I
N)から入力される論理の否定が出力端部(OUT)か
ら出力され、また、反転入力端部( ̄IN)から入力さ
れる論理の否定が反転出力端部( ̄OUT)から出力さ
れる。
1のシンボルは、図2のようになり、その入力端部(I
N)から入力される論理の否定が出力端部(OUT)か
ら出力され、また、反転入力端部( ̄IN)から入力さ
れる論理の否定が反転出力端部( ̄OUT)から出力さ
れる。
【0033】また、本第1の実施の形態に係るpMOS
インバータ回路11では、インバータ回路12、13
と、そのレベル補正回路14、15とに用いるトランジ
スタをpMOSトランジスタのみで構成したため、半導
体工程を使って基板上に複数の薄膜トランジスタからな
るインバータ回路を形成する場合、イオンドーピング工
程数やマスク枚数が少なくなって、製造工程が簡略化さ
れることにより、製造コストを低減することができる。
インバータ回路11では、インバータ回路12、13
と、そのレベル補正回路14、15とに用いるトランジ
スタをpMOSトランジスタのみで構成したため、半導
体工程を使って基板上に複数の薄膜トランジスタからな
るインバータ回路を形成する場合、イオンドーピング工
程数やマスク枚数が少なくなって、製造工程が簡略化さ
れることにより、製造コストを低減することができる。
【0034】なお、本実施の形態で使用したpMOSト
ランジスタは、例えば、トランジスタサイズがL(チャ
ネル長)=4μm,W(チャネル幅)=4μm、しきい
値電圧が−3V、電界効果移動度が40cm2/V・
S、ゲート電極容量が1.22×10-14F、S/D
(ソース/ドレイン)抵抗が200Ω、基板電圧が電源
電圧(Vdd)と等電位のものを使用している。また、基
本回路に用いたコンデンサは、0.2pFの容量のもの
を使用している。
ランジスタは、例えば、トランジスタサイズがL(チャ
ネル長)=4μm,W(チャネル幅)=4μm、しきい
値電圧が−3V、電界効果移動度が40cm2/V・
S、ゲート電極容量が1.22×10-14F、S/D
(ソース/ドレイン)抵抗が200Ω、基板電圧が電源
電圧(Vdd)と等電位のものを使用している。また、基
本回路に用いたコンデンサは、0.2pFの容量のもの
を使用している。
【0035】また、上記したpMOSインバータ回路1
1では、使用するMOSトランジスタにpMOSトラン
ジスタのみを使って構成したが、これに限定されず、p
MOSトランジスタに代えてnMOSトランジスタを用
いて回路を構成した場合でも、同様の効果が得られる。
1では、使用するMOSトランジスタにpMOSトラン
ジスタのみを使って構成したが、これに限定されず、p
MOSトランジスタに代えてnMOSトランジスタを用
いて回路を構成した場合でも、同様の効果が得られる。
【0036】次に、動作を説明する。pMOSインバー
タ回路11は、例えば、入力端部(IN)に負論理
「0」が入力され、反転入力端部( ̄IN)に正論理
「1」が入力されると、インバータ回路12のpMOS
トランジスタQ1がオンして、電源Vddから「1」が出
力(OUT)され、pMOSトランジスタQ2はオフす
る。
タ回路11は、例えば、入力端部(IN)に負論理
「0」が入力され、反転入力端部( ̄IN)に正論理
「1」が入力されると、インバータ回路12のpMOS
トランジスタQ1がオンして、電源Vddから「1」が出
力(OUT)され、pMOSトランジスタQ2はオフす
る。
【0037】逆に、インバータ回路13は、pMOSト
ランジスタQ4がオフし、pMOSトランジスタQ5が
オンして、反転出力( ̄OUT)としてグラウンドレベ
ルの「0」が出力される。
ランジスタQ4がオフし、pMOSトランジスタQ5が
オンして、反転出力( ̄OUT)としてグラウンドレベ
ルの「0」が出力される。
【0038】さらに、上記pMOSインバータ回路11
において、入力端部(IN)と反転入力端部( ̄IN)
の論理が上記と逆の場合は、出力端部(OUT)側から
「0」が出力され、反転出力端部( ̄OUT)側からは
「1」が出力されることになる。このように、本実施の
形態のpMOSインバータ回路11は、正論理・負論理
の両方が入力および反転入力として入力されると、それ
らを否定した論理が出力端部および反転出力端部から出
力される。
において、入力端部(IN)と反転入力端部( ̄IN)
の論理が上記と逆の場合は、出力端部(OUT)側から
「0」が出力され、反転出力端部( ̄OUT)側からは
「1」が出力されることになる。このように、本実施の
形態のpMOSインバータ回路11は、正論理・負論理
の両方が入力および反転入力として入力されると、それ
らを否定した論理が出力端部および反転出力端部から出
力される。
【0039】また、本実施の形態のpMOSインバータ
回路11は、インバータ回路12のpMOSトランジス
タQ2あるいはインバータ回路13のpMOSトランジ
スタQ5がオンした場合、グラウンドレベルが出力ある
いは反転出力として出力される。このとき、本実施の形
態では、図1に示すように、レベル補正回路14および
15がpMOSトランジスタQ2およびQ5のゲート側
に設けられているため、出力や反転出力としてローレベ
ルを出力する際に、そのローレベルの上昇を防止するこ
とが可能となる。従って、本実施の形態のpMOSイン
バータ回路11は、常に適正なVddレベルの「1」とグ
ラウンドレベルの「0」とを出力端部あるいは反転出力
端部から出力することができる。
回路11は、インバータ回路12のpMOSトランジス
タQ2あるいはインバータ回路13のpMOSトランジ
スタQ5がオンした場合、グラウンドレベルが出力ある
いは反転出力として出力される。このとき、本実施の形
態では、図1に示すように、レベル補正回路14および
15がpMOSトランジスタQ2およびQ5のゲート側
に設けられているため、出力や反転出力としてローレベ
ルを出力する際に、そのローレベルの上昇を防止するこ
とが可能となる。従って、本実施の形態のpMOSイン
バータ回路11は、常に適正なVddレベルの「1」とグ
ラウンドレベルの「0」とを出力端部あるいは反転出力
端部から出力することができる。
【0040】そして、上記した図1のpMOSインバー
タ回路11をシンボルで書き表したのが図2であり、入
力端部(IN)から入力される信号の極性を反転させた
信号が出力端部(OUT)から出力され、反転入力端部
(IN)から入力される信号の極性を反転させた信号が
反転出力端部( ̄OUT)から出力される。
タ回路11をシンボルで書き表したのが図2であり、入
力端部(IN)から入力される信号の極性を反転させた
信号が出力端部(OUT)から出力され、反転入力端部
(IN)から入力される信号の極性を反転させた信号が
反転出力端部( ̄OUT)から出力される。
【0041】(第2の実施の形態)図3は、第2の実施
の形態に係るAND・NAND回路21の構成を示す図
であり、図4は、図3のAND・NAND回路21のシ
ンボルとその入出力信号とを示す図である。
の形態に係るAND・NAND回路21の構成を示す図
であり、図4は、図3のAND・NAND回路21のシ
ンボルとその入出力信号とを示す図である。
【0042】まず、構成を説明する。図3に示すAND
・NAND回路21は、インバータ回路22、23と、
レベル補正回路24、25と、論理回路26とで構成さ
れている。
・NAND回路21は、インバータ回路22、23と、
レベル補正回路24、25と、論理回路26とで構成さ
れている。
【0043】論理回路26を構成する4個のpMOSト
ランジスタQ21〜Q24は、パス・トランジスタ・ロ
ジックを用いて4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に対
する論理積とその否定とを生成するものである。すなわ
ち、入力がa、b2つの場合は、その否定である反転a
( ̄a)と反転b( ̄b)も入力される。そして、aの
入力端部とグラウンドとの間には、pMOSトランジス
タQ21とQ22とが直列に接続され、また、反転aの
入力端部と電源(Vdd)との間には、pMOSトランジ
スタQ23とQ24とが直列に接続されている。上記の
pMOSトランジスタQ22とQ24のゲートには、b
が入力されてスイッチングが行われ、また、pMOSト
ランジスタQ21とQ23のゲートには、反転bが入力
されてスイッチングが行われる。そして、上記した4個
のpMOSトランジスタのスイッチングの結果に応じ
て、pMOSトランジスタQ21とQ22の接続部、お
よびpMOSトランジスタQ23とQ24の接続部から
ハイレベル「1」又はローレベル「0」の信号が出力さ
れる。
ランジスタQ21〜Q24は、パス・トランジスタ・ロ
ジックを用いて4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に対
する論理積とその否定とを生成するものである。すなわ
ち、入力がa、b2つの場合は、その否定である反転a
( ̄a)と反転b( ̄b)も入力される。そして、aの
入力端部とグラウンドとの間には、pMOSトランジス
タQ21とQ22とが直列に接続され、また、反転aの
入力端部と電源(Vdd)との間には、pMOSトランジ
スタQ23とQ24とが直列に接続されている。上記の
pMOSトランジスタQ22とQ24のゲートには、b
が入力されてスイッチングが行われ、また、pMOSト
ランジスタQ21とQ23のゲートには、反転bが入力
されてスイッチングが行われる。そして、上記した4個
のpMOSトランジスタのスイッチングの結果に応じ
て、pMOSトランジスタQ21とQ22の接続部、お
よびpMOSトランジスタQ23とQ24の接続部から
ハイレベル「1」又はローレベル「0」の信号が出力さ
れる。
【0044】しかし、論理回路26は、上記のpMOS
トランジスタQ21〜Q24だけで構成すると、ローレ
ベルを出力する際にトランジスタのしきい値電圧分だけ
損失した出力レベルが出力される。このため、本実施の
形態のAND・NAND回路21では、論理回路26の
出力側にインバータ回路22、23を付加して、論理回
路26の出力をインバータ回路22、23のゲートに印
加し、各pMOSトランジスタをスイッチングさせるこ
とで、電源電位(Vdd)あるいはグラウンド電位(GN
D)を出力するようにしたものである。
トランジスタQ21〜Q24だけで構成すると、ローレ
ベルを出力する際にトランジスタのしきい値電圧分だけ
損失した出力レベルが出力される。このため、本実施の
形態のAND・NAND回路21では、論理回路26の
出力側にインバータ回路22、23を付加して、論理回
路26の出力をインバータ回路22、23のゲートに印
加し、各pMOSトランジスタをスイッチングさせるこ
とで、電源電位(Vdd)あるいはグラウンド電位(GN
D)を出力するようにしたものである。
【0045】しかし、上記インバータ回路22、23
は、pMOSトランジスタのみで構成されているため、
図3のpMOSトランジスタQ27、30をオンさせて
グラウンドレベル「0」を出力する場合、出力レベルが
トランジスタのしきい値電圧分だけ上昇する。このた
め、本実施の形態では、さらにレベル補正回路24、2
5を設けて出力レベルの補正を行うことにより、充分に
低いグラウンド電位を出力するようにしている。
は、pMOSトランジスタのみで構成されているため、
図3のpMOSトランジスタQ27、30をオンさせて
グラウンドレベル「0」を出力する場合、出力レベルが
トランジスタのしきい値電圧分だけ上昇する。このた
め、本実施の形態では、さらにレベル補正回路24、2
5を設けて出力レベルの補正を行うことにより、充分に
低いグラウンド電位を出力するようにしている。
【0046】本第2の実施の形態における具体的なレベ
ル補正回路24の構成は、論理回路26からの一方の出
力と、pMOSトランジスタQ27のゲートとの間に、
ゲートがグラウンドに接地されたpMOSトランジスタ
Q25のソースおよびドレインが接続され、さらに、そ
のpMOSトランジスタQ25の出力側と、前記pMO
SトランジスタQ26とQ27の接続部との間に、コン
デンサC21を接続したブートストラップ法を採用して
いる。
ル補正回路24の構成は、論理回路26からの一方の出
力と、pMOSトランジスタQ27のゲートとの間に、
ゲートがグラウンドに接地されたpMOSトランジスタ
Q25のソースおよびドレインが接続され、さらに、そ
のpMOSトランジスタQ25の出力側と、前記pMO
SトランジスタQ26とQ27の接続部との間に、コン
デンサC21を接続したブートストラップ法を採用して
いる。
【0047】このように、レベル補正回路24は、pM
OSトランジスタQ25とコンデンサC21とを付加し
たことにより、pMOSトランジスタQ27のゲート容
量が大きくなって、pMOSトランジスタQ27が確実
にオンするのに必要なゲート電位が保持されることか
ら、MOSトランジスタのしきい値電圧分だけ出力レベ
ルが上昇することが無くなり、充分に低いグラウンド電
位に補正して出力することができる。
OSトランジスタQ25とコンデンサC21とを付加し
たことにより、pMOSトランジスタQ27のゲート容
量が大きくなって、pMOSトランジスタQ27が確実
にオンするのに必要なゲート電位が保持されることか
ら、MOSトランジスタのしきい値電圧分だけ出力レベ
ルが上昇することが無くなり、充分に低いグラウンド電
位に補正して出力することができる。
【0048】また、レベル補正回路25は、レベル補正
回路24と同様に、pMOSトランジスタQ28とコン
デンサC22とを使うことにより、pMOSトランジス
タQ30のゲート容量を大きくして、pMOSトランジ
スタQ30を確実にオンするのに必要なゲート電位を保
持するので、しきい値電圧分だけ出力レベルが上昇する
ことが無くなり、充分低いグラウンド電位に補正して出
力することができる。
回路24と同様に、pMOSトランジスタQ28とコン
デンサC22とを使うことにより、pMOSトランジス
タQ30のゲート容量を大きくして、pMOSトランジ
スタQ30を確実にオンするのに必要なゲート電位を保
持するので、しきい値電圧分だけ出力レベルが上昇する
ことが無くなり、充分低いグラウンド電位に補正して出
力することができる。
【0049】上記のように構成されたAND・NAND
回路21は、4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に対し
て、インバータ回路22からは論理積(AND)が、イ
ンバータ回路23からはその論理積の否定(NAND)
が出力される。図3で説明したAND・NAND回路2
1のシンボルは、図4のようになり、そのa入力端部と
b入力端部に対する、AND出力とNAND出力とが出
力される。
回路21は、4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に対し
て、インバータ回路22からは論理積(AND)が、イ
ンバータ回路23からはその論理積の否定(NAND)
が出力される。図3で説明したAND・NAND回路2
1のシンボルは、図4のようになり、そのa入力端部と
b入力端部に対する、AND出力とNAND出力とが出
力される。
【0050】また、本実施の形態に係るAND・NAN
D回路21は、インバータ回路22、23と、そのレベ
ル補正回路24、25と、パス・トランジスタ・ロジッ
クからなる論理回路26に用いるトランジスタをpMO
Sトランジスタのみで構成したため、半導体工程を使っ
て基板上にAND・NAND回路を形成する場合、イオ
ンドーピング工程数やマスク枚数が少なくなって、製造
工程が簡略化されることにより、製造コストを低減する
ことができる。なお、上記AND・NAND回路21で
は、pMOSトランジスタを使って回路を構成している
が、このpMOSトランジスタの代わりにnMOSトラ
ンジスタを使って構成してもよい。
D回路21は、インバータ回路22、23と、そのレベ
ル補正回路24、25と、パス・トランジスタ・ロジッ
クからなる論理回路26に用いるトランジスタをpMO
Sトランジスタのみで構成したため、半導体工程を使っ
て基板上にAND・NAND回路を形成する場合、イオ
ンドーピング工程数やマスク枚数が少なくなって、製造
工程が簡略化されることにより、製造コストを低減する
ことができる。なお、上記AND・NAND回路21で
は、pMOSトランジスタを使って回路を構成している
が、このpMOSトランジスタの代わりにnMOSトラ
ンジスタを使って構成してもよい。
【0051】次に、動作を説明する。入力されるaが
「0」(反転aは「1」)で、bが「0」(反転bは
「1」)の場合は、図3に示すように、pMOSトラン
ジスタのQ21とQ23がオフし、Q22とQ24がオ
ンするため、インバータ回路22、23のpMOSトラ
ンジスタQ26とQ30はオフするが、pMOSトラン
ジスタQ27とQ29がオンして、AND出力が
「0」、NAND出力が「1」となる。
「0」(反転aは「1」)で、bが「0」(反転bは
「1」)の場合は、図3に示すように、pMOSトラン
ジスタのQ21とQ23がオフし、Q22とQ24がオ
ンするため、インバータ回路22、23のpMOSトラ
ンジスタQ26とQ30はオフするが、pMOSトラン
ジスタQ27とQ29がオンして、AND出力が
「0」、NAND出力が「1」となる。
【0052】上記と同様に、入力されるaが「0」(反
転aは「1」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場
合は、AND出力が「0」、NAND出力が「1」とな
る。また、入力されるaが「1」(反転aは「0」)
で、bが「0」(反転bは「1」)の場合は、AND出
力が「0」、NAND出力が「1」となる。
転aは「1」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場
合は、AND出力が「0」、NAND出力が「1」とな
る。また、入力されるaが「1」(反転aは「0」)
で、bが「0」(反転bは「1」)の場合は、AND出
力が「0」、NAND出力が「1」となる。
【0053】さらに、入力されるaが「1」(反転aは
「0」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場合は、
AND出力が「1」、NAND出力が「0」となる。こ
のように、本実施の形態のAND・NAND回路21
は、a、bの入力に対する論理積と否定的論理積とがイ
ンバータ回路22、23からそれぞれ出力される。
「0」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場合は、
AND出力が「1」、NAND出力が「0」となる。こ
のように、本実施の形態のAND・NAND回路21
は、a、bの入力に対する論理積と否定的論理積とがイ
ンバータ回路22、23からそれぞれ出力される。
【0054】そして、本実施の形態のAND・NAND
回路21は、インバータ回路22、23のpMOSトラ
ンジスタQ27あるいはQ30がオンした場合、グラウ
ンドレベルをAND出力あるいはNAND出力として出
力する。このとき、本実施の形態では、図3に示すよう
に、レベル補正回路24および25がpMOSトランジ
スタQ27およびQ30のゲート側に設けられているた
め、AND出力やNAND出力としてローレベルを出力
する際に、そのローレベルの上昇を防止することができ
る。従って、本実施の形態に係るAND・NAND回路
21は、常に適正なVddレベルの「1」とグラウンドレ
ベルの「0」とをAND出力あるいはNAND出力とし
て出力することができる。
回路21は、インバータ回路22、23のpMOSトラ
ンジスタQ27あるいはQ30がオンした場合、グラウ
ンドレベルをAND出力あるいはNAND出力として出
力する。このとき、本実施の形態では、図3に示すよう
に、レベル補正回路24および25がpMOSトランジ
スタQ27およびQ30のゲート側に設けられているた
め、AND出力やNAND出力としてローレベルを出力
する際に、そのローレベルの上昇を防止することができ
る。従って、本実施の形態に係るAND・NAND回路
21は、常に適正なVddレベルの「1」とグラウンドレ
ベルの「0」とをAND出力あるいはNAND出力とし
て出力することができる。
【0055】そして、上記図3で説明したAND・NA
ND回路21は、シンボルで書き表すと図4のようにな
り、2つの入力(a、b)に対して、AND・NAND
回路21の出力側から論理積(AND)と、その論理積
の否定(NAND)とが出力されている。
ND回路21は、シンボルで書き表すと図4のようにな
り、2つの入力(a、b)に対して、AND・NAND
回路21の出力側から論理積(AND)と、その論理積
の否定(NAND)とが出力されている。
【0056】(第3の実施の形態)図5は、第3の実施
の形態に係るOR・NOR回路31の構成を示す図であ
り、図6は、図5のOR・NOR回路31のシンボルと
その入出力信号とを示す図である。
の形態に係るOR・NOR回路31の構成を示す図であ
り、図6は、図5のOR・NOR回路31のシンボルと
その入出力信号とを示す図である。
【0057】まず、構成を説明する。図5に示すOR・
NOR回路31は、インバータ回路32、33と、レベ
ル補正回路34、35と、論理回路36とで構成されて
いる。
NOR回路31は、インバータ回路32、33と、レベ
ル補正回路34、35と、論理回路36とで構成されて
いる。
【0058】論理回路36を構成する4個のpMOSト
ランジスタQ31〜Q34は、パス・トランジスタ・ロ
ジックを用いて4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に対
する論理和とその否定とを生成するものである。すなわ
ち、入力がa、b2つの場合は、その否定である反転a
( ̄a)と反転b( ̄b)も入力される。そして、反転
aの入力端部とグラウンドとの間には、pMOSトラン
ジスタQ31とQ32とが直列に接続され、また、aの
入力端部と電源(Vdd)との間には、pMOSトランジ
スタQ33とQ34とが直列に接続されている。上記の
pMOSトランジスタQ32とQ34のゲートには反転
bが入力されてスイッチングが行われ、また、pMOS
トランジスタQ31とQ33のゲートにはbが入力され
てスイッチングが行われる。そして、上記4つのMOS
トランジスタのスイッチングの結果に応じて、pMOS
トランジスタQ31とQ32の接続部、およびpMOS
トランジスタQ33とQ34の接続部からハイレベル
「1」又はローレベル「0」の信号が出力される。
ランジスタQ31〜Q34は、パス・トランジスタ・ロ
ジックを用いて4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に対
する論理和とその否定とを生成するものである。すなわ
ち、入力がa、b2つの場合は、その否定である反転a
( ̄a)と反転b( ̄b)も入力される。そして、反転
aの入力端部とグラウンドとの間には、pMOSトラン
ジスタQ31とQ32とが直列に接続され、また、aの
入力端部と電源(Vdd)との間には、pMOSトランジ
スタQ33とQ34とが直列に接続されている。上記の
pMOSトランジスタQ32とQ34のゲートには反転
bが入力されてスイッチングが行われ、また、pMOS
トランジスタQ31とQ33のゲートにはbが入力され
てスイッチングが行われる。そして、上記4つのMOS
トランジスタのスイッチングの結果に応じて、pMOS
トランジスタQ31とQ32の接続部、およびpMOS
トランジスタQ33とQ34の接続部からハイレベル
「1」又はローレベル「0」の信号が出力される。
【0059】しかし、論理回路36は、上記のpMOS
トランジスタQ31〜Q34だけで構成すると、ローレ
ベルを出力する際にトランジスタのしきい値電圧分だけ
損失した出力レベルが出力される。このため、本実施の
形態のOR・NOR回路31では、論理回路36の出力
側にインバータ回路32、33を付加して、論理回路3
6の出力をインバータ回路32、33のゲートに印加
し、各pMOSトランジスタをスイッチングさせること
で、電源電位(Vdd)あるいはグラウンド電位(GN
D)を出力するようにしたものである。
トランジスタQ31〜Q34だけで構成すると、ローレ
ベルを出力する際にトランジスタのしきい値電圧分だけ
損失した出力レベルが出力される。このため、本実施の
形態のOR・NOR回路31では、論理回路36の出力
側にインバータ回路32、33を付加して、論理回路3
6の出力をインバータ回路32、33のゲートに印加
し、各pMOSトランジスタをスイッチングさせること
で、電源電位(Vdd)あるいはグラウンド電位(GN
D)を出力するようにしたものである。
【0060】しかし、上記インバータ回路32、33
は、pMOSトランジスタのみで構成されているため、
図5のpMOSトランジスタQ37、40をオンさせて
グラウンドレベル「0」を出力する場合、出力レベルが
トランジスタのしきい値電圧分だけ上昇する。このた
め、本実施の形態では、さらにレベル補正回路34、3
5を設けて出力レベルの補正を行うことにより、充分に
低いグラウンド電位を出力するようにしている。
は、pMOSトランジスタのみで構成されているため、
図5のpMOSトランジスタQ37、40をオンさせて
グラウンドレベル「0」を出力する場合、出力レベルが
トランジスタのしきい値電圧分だけ上昇する。このた
め、本実施の形態では、さらにレベル補正回路34、3
5を設けて出力レベルの補正を行うことにより、充分に
低いグラウンド電位を出力するようにしている。
【0061】本第3の実施の形態における具体的なレベ
ル補正回路34の構成は、論理回路36からの一方の出
力とpMOSトランジスタQ37のゲートとの間に、ゲ
ートがグラウンドに接地されたpMOSトランジスタQ
35のソースおよびドレインが接続され、さらに、その
pMOSトランジスタQ35の出力側と、前記pMOS
トランジスタQ36とQ37の間の接続部との間にコン
デンサC31を接続したブートストラップ法を採用して
いる。
ル補正回路34の構成は、論理回路36からの一方の出
力とpMOSトランジスタQ37のゲートとの間に、ゲ
ートがグラウンドに接地されたpMOSトランジスタQ
35のソースおよびドレインが接続され、さらに、その
pMOSトランジスタQ35の出力側と、前記pMOS
トランジスタQ36とQ37の間の接続部との間にコン
デンサC31を接続したブートストラップ法を採用して
いる。
【0062】従って、レベル補正回路34では、pMO
SトランジスタQ35とコンデンサC31とを使うこと
により、pMOSトランジスタQ37のゲート容量が大
きくなって、pMOSトランジスタQ37を確実にオン
させるためのゲート電位が保持されることから、出力レ
ベルがしきい値電圧分だけ上昇することが無くなり、充
分に低いグラウンド電位にレベルを補正して出力するこ
とができる。
SトランジスタQ35とコンデンサC31とを使うこと
により、pMOSトランジスタQ37のゲート容量が大
きくなって、pMOSトランジスタQ37を確実にオン
させるためのゲート電位が保持されることから、出力レ
ベルがしきい値電圧分だけ上昇することが無くなり、充
分に低いグラウンド電位にレベルを補正して出力するこ
とができる。
【0063】また、レベル補正回路35では、レベル補
正回路34と同様にpMOSトランジスタQ40のゲー
ト容量を大きくして、pMOSトランジスタQ40を確
実にオンさせるためのゲート電位が保持されるため、出
力レベルが補正されて適正なレベルを出力することがで
きる。
正回路34と同様にpMOSトランジスタQ40のゲー
ト容量を大きくして、pMOSトランジスタQ40を確
実にオンさせるためのゲート電位が保持されるため、出
力レベルが補正されて適正なレベルを出力することがで
きる。
【0064】上記のように構成されたOR・NOR回路
31は、4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に対して、
インバータ回路32からは論理和(OR)が、インバー
タ回路33からはその論理和の否定(NOR)が出力さ
れる。図5で説明したOR・NOR回路31のシンボル
は、図6のようになり、そのa入力端部とb入力端部に
対する、OR出力とNOR出力とが出力される。
31は、4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に対して、
インバータ回路32からは論理和(OR)が、インバー
タ回路33からはその論理和の否定(NOR)が出力さ
れる。図5で説明したOR・NOR回路31のシンボル
は、図6のようになり、そのa入力端部とb入力端部に
対する、OR出力とNOR出力とが出力される。
【0065】また、本実施の形態に係るOR・NOR回
路31は、インバータ回路32、33と、そのレベル補
正回路34、35と、パス・トランジスタ・ロジックか
らなる論理回路36に用いるトランジスタをpMOSト
ランジスタのみで構成したため、半導体工程を使って基
板上にインバータ回路を形成する場合、イオンドーピン
グ工程数やマスク枚数が少なくなって、製造工程が簡略
化されることにより、製造コストを低減することができ
る。なお、上記OR・NOR回路31では、pMOSト
ランジスタを使って回路を構成したが、このpMOSト
ランジスタの代わりにnMOSトランジスタを使って構
成してもよい。
路31は、インバータ回路32、33と、そのレベル補
正回路34、35と、パス・トランジスタ・ロジックか
らなる論理回路36に用いるトランジスタをpMOSト
ランジスタのみで構成したため、半導体工程を使って基
板上にインバータ回路を形成する場合、イオンドーピン
グ工程数やマスク枚数が少なくなって、製造工程が簡略
化されることにより、製造コストを低減することができ
る。なお、上記OR・NOR回路31では、pMOSト
ランジスタを使って回路を構成したが、このpMOSト
ランジスタの代わりにnMOSトランジスタを使って構
成してもよい。
【0066】次に、動作を説明する。入力されるaが
「0」(反転aは「1」)で、bが「0」(反転bは
「1」)の場合は、図5に示すように、pMOSトラン
ジスタのQ32とQ34がオフし、Q31とQ33がオ
ンするため、インバータ回路32、33のpMOSトラ
ンジスタQ36とQ40はオフするが、pMOSトラン
ジスタQ37とQ39がオンして、OR出力が「0」、
NOR出力が「1」となる。
「0」(反転aは「1」)で、bが「0」(反転bは
「1」)の場合は、図5に示すように、pMOSトラン
ジスタのQ32とQ34がオフし、Q31とQ33がオ
ンするため、インバータ回路32、33のpMOSトラ
ンジスタQ36とQ40はオフするが、pMOSトラン
ジスタQ37とQ39がオンして、OR出力が「0」、
NOR出力が「1」となる。
【0067】上記と同様に、入力されるaが「0」(反
転aは「1」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場
合は、OR出力が「1」、NOR出力が「0」となる。
また、入力されるaが「1」(反転aは「0」)で、b
が「0」(反転bは「1」)の場合は、OR出力が
「1」、NOR出力が「0」となる。
転aは「1」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場
合は、OR出力が「1」、NOR出力が「0」となる。
また、入力されるaが「1」(反転aは「0」)で、b
が「0」(反転bは「1」)の場合は、OR出力が
「1」、NOR出力が「0」となる。
【0068】さらに、入力されるaが「1」(反転aは
「0」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場合は、
OR出力が「1」、NOR出力が「0」となる。このよ
うに、本実施の形態のOR・NOR回路31は、a、b
の入力に対する論理和がOR出力端部から出力され、そ
れを否定した否定的論理和がNOR出力端部からそれぞ
れ出力される。
「0」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場合は、
OR出力が「1」、NOR出力が「0」となる。このよ
うに、本実施の形態のOR・NOR回路31は、a、b
の入力に対する論理和がOR出力端部から出力され、そ
れを否定した否定的論理和がNOR出力端部からそれぞ
れ出力される。
【0069】そして、本実施の形態のOR・NOR回路
31は、インバータ回路32、33のpMOSトランジ
スタQ37あるいはQ40がオンした場合、グラウンド
レベルがOR出力あるいはNOR出力として出力する。
このとき、本実施の形態では、図5に示すように、レベ
ル補正回路34および35がpMOSトランジスタQ3
7およびQ40のゲート側に設けられているため、OR
出力やNOR出力としてローレベルを出力する際に、そ
のローレベルの上昇を防止することができる。従って、
本実施の形態に係るOR・NOR回路31は、常に適正
なVddレベルの「1」とグラウンドレベルの「0」とを
OR出力あるいはNOR出力として出力することができ
る。
31は、インバータ回路32、33のpMOSトランジ
スタQ37あるいはQ40がオンした場合、グラウンド
レベルがOR出力あるいはNOR出力として出力する。
このとき、本実施の形態では、図5に示すように、レベ
ル補正回路34および35がpMOSトランジスタQ3
7およびQ40のゲート側に設けられているため、OR
出力やNOR出力としてローレベルを出力する際に、そ
のローレベルの上昇を防止することができる。従って、
本実施の形態に係るOR・NOR回路31は、常に適正
なVddレベルの「1」とグラウンドレベルの「0」とを
OR出力あるいはNOR出力として出力することができ
る。
【0070】そして、上記図5で説明したOR・NOR
回路31は、シンボルで書き表すと図6のようになり、
2つの入力(a、b)に対して、OR・NOR回路31
の出力側から論理和(OR)と、その論理和の否定(N
OR)とが出力されている。
回路31は、シンボルで書き表すと図6のようになり、
2つの入力(a、b)に対して、OR・NOR回路31
の出力側から論理和(OR)と、その論理和の否定(N
OR)とが出力されている。
【0071】(第4の実施の形態)図7は、第4の実施
の形態に係るEXOR・EXNOR回路41の構成を示
す図であり、図8は、図7のEXOR・EXNOR回路
41のシンボルとその入出力信号とを示す図である。
の形態に係るEXOR・EXNOR回路41の構成を示
す図であり、図8は、図7のEXOR・EXNOR回路
41のシンボルとその入出力信号とを示す図である。
【0072】まず、構成を説明する。図7に示すEXO
R・EXNOR回路41は、インバータ回路42、43
と、レベル補正回路44、45と、論理回路46とで構
成されている。論理回路46を構成する4個のpMOS
トランジスタQ41〜Q44は、パス・トランジスタ・
ロジックを用いて4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に
対する排他的論理和(EXOR)とその否定(EXNO
R)とを生成するものである。すなわち、入力がa、b
2つの場合は、その否定である反転a( ̄a)と反転b
( ̄b)も入力される。
R・EXNOR回路41は、インバータ回路42、43
と、レベル補正回路44、45と、論理回路46とで構
成されている。論理回路46を構成する4個のpMOS
トランジスタQ41〜Q44は、パス・トランジスタ・
ロジックを用いて4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に
対する排他的論理和(EXOR)とその否定(EXNO
R)とを生成するものである。すなわち、入力がa、b
2つの場合は、その否定である反転a( ̄a)と反転b
( ̄b)も入力される。
【0073】そして、反転bの入力は、pMOSトラン
ジスタQ41を介して次段のレベル補正回路44に入力
され、また、bの入力は、pMOSトランジスタQ42
を介して次段のレベル補正回路45に入力されるととも
に、前記pMOSトランジスタQ41の入力側からpM
OSトランジスタQ43を介して前記pMOSトランジ
スタQ42の出力側に接続され、また、前記pMOSト
ランジスタQ42の入力側からpMOSトランジスタQ
44を介して前記pMOSトランジスタQ41の出力側
に接続されている。
ジスタQ41を介して次段のレベル補正回路44に入力
され、また、bの入力は、pMOSトランジスタQ42
を介して次段のレベル補正回路45に入力されるととも
に、前記pMOSトランジスタQ41の入力側からpM
OSトランジスタQ43を介して前記pMOSトランジ
スタQ42の出力側に接続され、また、前記pMOSト
ランジスタQ42の入力側からpMOSトランジスタQ
44を介して前記pMOSトランジスタQ41の出力側
に接続されている。
【0074】上記のpMOSトランジスタQ41とQ4
2のゲートには、反転aが入力されてスイッチングを行
い、pMOSトランジスタQ43とQ44のゲートに
は、aが入力されてスイッチングを行うことにより、排
他的論理和の論理回路46を構成している。そして、上
記MOSトランジスタのスイッチング結果に応じて、レ
ベル補正回路44と45にハイレベル「1」又はローレ
ベル「0」の信号が出力される。
2のゲートには、反転aが入力されてスイッチングを行
い、pMOSトランジスタQ43とQ44のゲートに
は、aが入力されてスイッチングを行うことにより、排
他的論理和の論理回路46を構成している。そして、上
記MOSトランジスタのスイッチング結果に応じて、レ
ベル補正回路44と45にハイレベル「1」又はローレ
ベル「0」の信号が出力される。
【0075】しかし、論理回路46は、上記のpMOS
トランジスタQ41〜Q44だけで構成すると、ローレ
ベルを出力する際に、トランジスタのしきい値電圧分だ
け損失した出力レベルが出力される。このため、本実施
の形態のEXOR・EXNOR回路41では、論理回路
46の出力側にインバータ回路42、43を付加して、
論理回路46の出力をインバータ回路42、43のゲー
トに印加し、各pMOSトランジスタをスイッチングさ
せることで、電源電位(Vdd)あるいはグラウンド電位
(GND)を出力するようにしたものである。
トランジスタQ41〜Q44だけで構成すると、ローレ
ベルを出力する際に、トランジスタのしきい値電圧分だ
け損失した出力レベルが出力される。このため、本実施
の形態のEXOR・EXNOR回路41では、論理回路
46の出力側にインバータ回路42、43を付加して、
論理回路46の出力をインバータ回路42、43のゲー
トに印加し、各pMOSトランジスタをスイッチングさ
せることで、電源電位(Vdd)あるいはグラウンド電位
(GND)を出力するようにしたものである。
【0076】しかし、上記インバータ回路32、33
は、pMOSトランジスタのみで構成されているため、
図7のpMOSトランジスタQ47とQ50をオンさせ
てグラウンドレベル「0」を出力する場合、出力レベル
がトランジスタのしきい値電圧分だけ上昇する。このた
め、本実施の形態では、さらにレベル補正回路44、4
5を設けて出力レベルの補正を行うことにより、充分に
低いグラウンド電位を出力するようにしている。
は、pMOSトランジスタのみで構成されているため、
図7のpMOSトランジスタQ47とQ50をオンさせ
てグラウンドレベル「0」を出力する場合、出力レベル
がトランジスタのしきい値電圧分だけ上昇する。このた
め、本実施の形態では、さらにレベル補正回路44、4
5を設けて出力レベルの補正を行うことにより、充分に
低いグラウンド電位を出力するようにしている。
【0077】本第4の実施の形態における具体的なレベ
ル補正回路44の構成は、論理回路46からの一方の出
力とpMOSトランジスタQ47のゲートとの間に、ゲ
ートがグラウンドに接地されたpMOSトランジスタQ
45のソースおよびドレインが接続され、さらに、その
pMOSトランジスタQ45の出力側と、前記pMOS
トランジスタQ46とQ47の間の接続部との間にコン
デンサC41を接続したブートストラップ法を採用して
いる。
ル補正回路44の構成は、論理回路46からの一方の出
力とpMOSトランジスタQ47のゲートとの間に、ゲ
ートがグラウンドに接地されたpMOSトランジスタQ
45のソースおよびドレインが接続され、さらに、その
pMOSトランジスタQ45の出力側と、前記pMOS
トランジスタQ46とQ47の間の接続部との間にコン
デンサC41を接続したブートストラップ法を採用して
いる。
【0078】従って、レベル補正回路44では、pMO
SトランジスタQ45とコンデンサC41とを使うこと
により、pMOSトランジスタQ47のゲート容量が大
きくなって、pMOSトランジスタQ47を確実にオン
させるためのゲート電位が保持されることから、出力レ
ベルがしきい値電圧分だけ上昇することが無くなり、充
分に低いグラウンド電位にレベルを補正して出力するこ
とができる。
SトランジスタQ45とコンデンサC41とを使うこと
により、pMOSトランジスタQ47のゲート容量が大
きくなって、pMOSトランジスタQ47を確実にオン
させるためのゲート電位が保持されることから、出力レ
ベルがしきい値電圧分だけ上昇することが無くなり、充
分に低いグラウンド電位にレベルを補正して出力するこ
とができる。
【0079】また、レベル補正回路45では、レベル補
正回路44と同様にpMOSトランジスタQ50のゲー
ト容量が大きくして、pMOSトランジスタQ50を確
実にオンさせるためのゲート電位が保持されるため、出
力レベルが補正されて適正なレベルを出力することがで
きる。
正回路44と同様にpMOSトランジスタQ50のゲー
ト容量が大きくして、pMOSトランジスタQ50を確
実にオンさせるためのゲート電位が保持されるため、出
力レベルが補正されて適正なレベルを出力することがで
きる。
【0080】上記のように構成されたEXOR・EXN
OR回路41は、4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に
対して、インバータ回路42からは排他的論理和(EX
OR)が、インバータ回路43からは否定的排他的論理
和(EXNOR)が出力される。
OR回路41は、4つの入力(a、 ̄a、b、 ̄b)に
対して、インバータ回路42からは排他的論理和(EX
OR)が、インバータ回路43からは否定的排他的論理
和(EXNOR)が出力される。
【0081】図7で説明したEXOR・EXNOR回路
41のシンボルは、図8のようになり、a入力端部とb
入力端部に対する、EXOR出力とEXNOR出力とが
出力される。また、本実施の形態に係るEXOR・EX
NOR回路41は、インバータ回路42、43と、その
レベル補正回路44、45と、パス・トランジスタ・ロ
ジックからなる論理回路46に用いるトランジスタをp
MOSトランジスタのみで構成したため、半導体工程を
使って基板上にインバータ回路を形成する場合、イオン
ドーピング工程数やマスク枚数が少なくなって、製造工
程が簡略化されることにより、製造コストを低減するこ
とができる。
41のシンボルは、図8のようになり、a入力端部とb
入力端部に対する、EXOR出力とEXNOR出力とが
出力される。また、本実施の形態に係るEXOR・EX
NOR回路41は、インバータ回路42、43と、その
レベル補正回路44、45と、パス・トランジスタ・ロ
ジックからなる論理回路46に用いるトランジスタをp
MOSトランジスタのみで構成したため、半導体工程を
使って基板上にインバータ回路を形成する場合、イオン
ドーピング工程数やマスク枚数が少なくなって、製造工
程が簡略化されることにより、製造コストを低減するこ
とができる。
【0082】なお、上記EXOR・EXNOR回路41
では、pMOSトランジスタを使って回路を構成した
が、このpMOSトランジスタの代わりにnMOSトラ
ンジスタを使って構成してもよい。
では、pMOSトランジスタを使って回路を構成した
が、このpMOSトランジスタの代わりにnMOSトラ
ンジスタを使って構成してもよい。
【0083】次に、動作を説明する。入力されるaが
「0」(反転aは「1」)で、bが「0」(反転bは
「1」)の場合は、図7に示すように、pMOSトラン
ジスタのQ41とQ42がオフし、Q43とQ44がオ
ンするため、インバータ回路42、43のpMOSトラ
ンジスタQ36とQ40はオフするが、pMOSトラン
ジスタQ47とQ49がオンして、EXOR出力が
「0」、EXNOR出力が「1」となる。
「0」(反転aは「1」)で、bが「0」(反転bは
「1」)の場合は、図7に示すように、pMOSトラン
ジスタのQ41とQ42がオフし、Q43とQ44がオ
ンするため、インバータ回路42、43のpMOSトラ
ンジスタQ36とQ40はオフするが、pMOSトラン
ジスタQ47とQ49がオンして、EXOR出力が
「0」、EXNOR出力が「1」となる。
【0084】上記と同様に、入力されるaが「0」(反
転aは「1」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場
合は、EXOR出力が「1」、EXNOR出力が「0」
となる。また、入力されるaが「1」(反転aは
「0」)で、bが「0」(反転bは「1」)の場合は、
EXOR出力が「1」、EXNOR出力が「0」とな
る。
転aは「1」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場
合は、EXOR出力が「1」、EXNOR出力が「0」
となる。また、入力されるaが「1」(反転aは
「0」)で、bが「0」(反転bは「1」)の場合は、
EXOR出力が「1」、EXNOR出力が「0」とな
る。
【0085】さらに、入力されるaが「1」(反転aは
「0」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場合は、
EXOR出力が「0」、EXNOR出力が「1」とな
る。このように、本実施の形態のEXOR・EXNOR
回路41は、a、bの入力に対する排他的論理和がEX
OR出力端部から出力され、それを否定した否定的排他
的論理和がEXNOR出力端部からそれぞれ出力され
る。
「0」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場合は、
EXOR出力が「0」、EXNOR出力が「1」とな
る。このように、本実施の形態のEXOR・EXNOR
回路41は、a、bの入力に対する排他的論理和がEX
OR出力端部から出力され、それを否定した否定的排他
的論理和がEXNOR出力端部からそれぞれ出力され
る。
【0086】また、本実施の形態のEXOR・EXNO
R回路41は、インバータ回路42および43のpMO
SトランジスタQ47あるいはpMOSトランジスタQ
50がオンした場合、グラウンドレベルがOR出力ある
いはNOR出力として出力される。このとき、本実施の
形態では、図5に示すように、レベル補正回路44およ
び45がpMOSトランジスタQ47およびQ50のゲ
ート側に設けられているため、EXOR出力やEXNO
R出力としてローレベルを出力する際に、そのローレベ
ルの上昇を防止することができる。従って、本実施の形
態のEXOR・EXNOR回路41は、常に適正なVdd
レベルの「1」とグラウンドレベルの「0」とをEXO
R出力あるいはEXNOR出力として出力される。
R回路41は、インバータ回路42および43のpMO
SトランジスタQ47あるいはpMOSトランジスタQ
50がオンした場合、グラウンドレベルがOR出力ある
いはNOR出力として出力される。このとき、本実施の
形態では、図5に示すように、レベル補正回路44およ
び45がpMOSトランジスタQ47およびQ50のゲ
ート側に設けられているため、EXOR出力やEXNO
R出力としてローレベルを出力する際に、そのローレベ
ルの上昇を防止することができる。従って、本実施の形
態のEXOR・EXNOR回路41は、常に適正なVdd
レベルの「1」とグラウンドレベルの「0」とをEXO
R出力あるいはEXNOR出力として出力される。
【0087】そして、上記した図7のEXOR・EXN
OR回路41をシンボルで書き表すと図8のようにな
り、2つの入力(a、b)に対して、EXOR・EXN
OR回路41からは排他的論理和(EXOR)と、その
排他的論理和の否定(EXNOR)とが出力される。
OR回路41をシンボルで書き表すと図8のようにな
り、2つの入力(a、b)に対して、EXOR・EXN
OR回路41からは排他的論理和(EXOR)と、その
排他的論理和の否定(EXNOR)とが出力される。
【0088】以上述べたように、上記第1〜第4までの
実施の形態では、インバータ回路にレベル補正回路を付
加した4種類の基本的な論理回路と、その否定回路の構
成を説明したが、これらの論理回路同士を組み合わせる
ことによって、16個のプール代数を全て演算すること
が可能となる。
実施の形態では、インバータ回路にレベル補正回路を付
加した4種類の基本的な論理回路と、その否定回路の構
成を説明したが、これらの論理回路同士を組み合わせる
ことによって、16個のプール代数を全て演算すること
が可能となる。
【0089】また、インバータ回路にレベル補正回路を
付加した上記実施の形態で説明した回路構成は、論理回
路以外の基本回路として、例えば、ラッチ回路やトライ
ステート回路等を構成することができる。そこで、以下
の第5の実施の形態ではラッチ回路の構成例を、また、
第6の実施の形態ではトライステート回路の構成例を説
明する。
付加した上記実施の形態で説明した回路構成は、論理回
路以外の基本回路として、例えば、ラッチ回路やトライ
ステート回路等を構成することができる。そこで、以下
の第5の実施の形態ではラッチ回路の構成例を、また、
第6の実施の形態ではトライステート回路の構成例を説
明する。
【0090】(第5の実施の形態)図9は、第5の実施
の形態に係るラッチ回路51の構成を示す図である。ま
ず、構成を説明する。図9に示すラッチ回路51は、図
1で説明した第1の実施の形態に係るpMOSインバー
タ回路11の構成に対して、その入力側からの入力信号
を制御する入力信号制御部56と、出力側から入力側に
出力信号をフィードバックさせるフィードバック信号制
御部57とを加えて構成したものである。
の形態に係るラッチ回路51の構成を示す図である。ま
ず、構成を説明する。図9に示すラッチ回路51は、図
1で説明した第1の実施の形態に係るpMOSインバー
タ回路11の構成に対して、その入力側からの入力信号
を制御する入力信号制御部56と、出力側から入力側に
出力信号をフィードバックさせるフィードバック信号制
御部57とを加えて構成したものである。
【0091】そこで、図1のpMOSインバータ回路1
1に相当する部分の構成は、図9に示すように、各pM
OSトランジスタではQ1→Q56、Q2→Q57、Q
3→Q55、Q4→Q59、Q5→Q60、Q6→Q5
8にそれぞれ相当し、コンデンサではC1→C51、C
2→C52にそれぞれ相当し、2組のインバータ回路5
2、53とそのレベル補正回路54、55とを構成して
いる。
1に相当する部分の構成は、図9に示すように、各pM
OSトランジスタではQ1→Q56、Q2→Q57、Q
3→Q55、Q4→Q59、Q5→Q60、Q6→Q5
8にそれぞれ相当し、コンデンサではC1→C51、C
2→C52にそれぞれ相当し、2組のインバータ回路5
2、53とそのレベル補正回路54、55とを構成して
いる。
【0092】そして、上記2組のインバータ回路52、
53を構成するpMOSトランジスタの各ゲートと入力
端部(I)および反転入力端部( ̄I)との間には、入
力信号を制御する入力信号制御部56が設けられてい
る。この入力信号制御部56は、スイッチング素子であ
るpMOSトランジスタQ51とQ52とで構成されて
おり、このpMOSトランジスタQ51、Q52のゲー
トには、スイッチングさせるための反転クロック信号
( ̄clk)が反転制御信号入力端部( ̄L)から入力
される。
53を構成するpMOSトランジスタの各ゲートと入力
端部(I)および反転入力端部( ̄I)との間には、入
力信号を制御する入力信号制御部56が設けられてい
る。この入力信号制御部56は、スイッチング素子であ
るpMOSトランジスタQ51とQ52とで構成されて
おり、このpMOSトランジスタQ51、Q52のゲー
トには、スイッチングさせるための反転クロック信号
( ̄clk)が反転制御信号入力端部( ̄L)から入力
される。
【0093】また、インバータ回路52、53の出力側
と入力側との間には、フィードバック信号制御部57が
設けられ、フィードバックループとpMOSトランジス
タQ53、Q54とで構成されている。
と入力側との間には、フィードバック信号制御部57が
設けられ、フィードバックループとpMOSトランジス
タQ53、Q54とで構成されている。
【0094】すなわち、インバータ回路52の出力端部
( ̄O)からの出力( ̄OUT)は、フィードバックル
ープによって上記したpMOSトランジスタQ52のド
レイン側に、スイッチング素子であるpMOSトランジ
スタQ54を介して接続され、また、インバータ回路5
3の出力端部(O)からの出力(OUT)は、フィード
バックループによって上記したpMOSトランジスタQ
51のドレイン側に、スイッチング素子であるpMOS
トランジスタQ53を介して接続されている。
( ̄O)からの出力( ̄OUT)は、フィードバックル
ープによって上記したpMOSトランジスタQ52のド
レイン側に、スイッチング素子であるpMOSトランジ
スタQ54を介して接続され、また、インバータ回路5
3の出力端部(O)からの出力(OUT)は、フィード
バックループによって上記したpMOSトランジスタQ
51のドレイン側に、スイッチング素子であるpMOS
トランジスタQ53を介して接続されている。
【0095】そして、上記したpMOSトランジスタQ
53とQ54のゲートには、スイッチングを制御するた
めのクロック信号(clk)が制御信号入力端部(L)
から入力されるように構成されている。このように、図
9に示すラッチ回路51は、図1に示すインバータ回路
に4個のpMOSトランジスタQ51〜Q54を新たに
付加したものである。そして、pMOSトランジスタQ
51〜Q54は、外部からの反転制御信号入力端部( ̄
L)および制御信号入力端部(L)からの制御信号によ
って、ラッチ回路51をスルー動作させるかラッチ動作
させるかを切換えるものである。
53とQ54のゲートには、スイッチングを制御するた
めのクロック信号(clk)が制御信号入力端部(L)
から入力されるように構成されている。このように、図
9に示すラッチ回路51は、図1に示すインバータ回路
に4個のpMOSトランジスタQ51〜Q54を新たに
付加したものである。そして、pMOSトランジスタQ
51〜Q54は、外部からの反転制御信号入力端部( ̄
L)および制御信号入力端部(L)からの制御信号によ
って、ラッチ回路51をスルー動作させるかラッチ動作
させるかを切換えるものである。
【0096】次に、動作を説明する。図9に示すラッチ
回路51は、制御信号入力端部(L)に入力されるクロ
ック信号(clk)がハイ「1」で、反転制御信号入力
端部( ̄L)の反転クロック信号( ̄clk)がロー
「0」の場合は、スルー状態となり、逆に、制御信号入
力端部(L)に入力されるクロック信号(clk)がロ
ー「0」で、反転制御信号入力端部( ̄L)の反転クロ
ック信号( ̄clk)がハイ「1」の場合は、ラッチ状
態となる。
回路51は、制御信号入力端部(L)に入力されるクロ
ック信号(clk)がハイ「1」で、反転制御信号入力
端部( ̄L)の反転クロック信号( ̄clk)がロー
「0」の場合は、スルー状態となり、逆に、制御信号入
力端部(L)に入力されるクロック信号(clk)がロ
ー「0」で、反転制御信号入力端部( ̄L)の反転クロ
ック信号( ̄clk)がハイ「1」の場合は、ラッチ状
態となる。
【0097】上記したスルー状態とは、入力端部(I)
からの入力信号(IN)がそのまま出力端部(O)の出
力信号(OUT)として出力され、反転入力端部( ̄
I)からの反転入力信号( ̄IN)がそのまま反転出力
端部( ̄O)の反転出力信号( ̄OUT)として出力さ
れる状態をいう。また、上記したラッチ状態とは、ラッ
チ前の出力状態を保持することをいう。
からの入力信号(IN)がそのまま出力端部(O)の出
力信号(OUT)として出力され、反転入力端部( ̄
I)からの反転入力信号( ̄IN)がそのまま反転出力
端部( ̄O)の反転出力信号( ̄OUT)として出力さ
れる状態をいう。また、上記したラッチ状態とは、ラッ
チ前の出力状態を保持することをいう。
【0098】具体的には、図9に示すように、クロック
信号(clk)がハイ「1」で、反転クロック信号( ̄
clk)がロー「0」の場合は、スルー状態となり、p
MOSトランジスタQ53とQ54はオフし、pMOS
トランジスタQ51とQ52はオンとなる。
信号(clk)がハイ「1」で、反転クロック信号( ̄
clk)がロー「0」の場合は、スルー状態となり、p
MOSトランジスタQ53とQ54はオフし、pMOS
トランジスタQ51とQ52はオンとなる。
【0099】このため、入力信号(IN)が「0」で、
反転入力信号( ̄IN)が「1」の場合は、pMOSト
ランジスタQ57とQ59がオフし、pMOSトランジ
スタQ56とQ60がオンするため、そのまま出力され
るスルー状態となり、出力信号(OUT)に「0」が、
反転出力信号( ̄OUT)に「1」が出力される。
反転入力信号( ̄IN)が「1」の場合は、pMOSト
ランジスタQ57とQ59がオフし、pMOSトランジ
スタQ56とQ60がオンするため、そのまま出力され
るスルー状態となり、出力信号(OUT)に「0」が、
反転出力信号( ̄OUT)に「1」が出力される。
【0100】次に、クロック信号(clk)がロー
「0」で、反転クロック信号( ̄clk)がハイ「1」
の場合は、ラッチ状態となり、図9のpMOSトランジ
スタQ53とQ54はオンし、pMOSトランジスタQ
51とQ52はオフする。このため、入力端部(I)と
反転入力端部( ̄I)の入力信号に関わりなく、直前の
スルー状態における出力信号(OUT)の「0」がpM
OSトランジスタQ53を介して、pMOSトランジス
タQ56とQ60とをオンさせ、反転出力信号( ̄OU
T)の「1」がpMOSトランジスタQ54を介して、
pMOSトランジスタQ57とQ59とをオフするた
め、従前の出力状態が保持され、出力信号(IN)が
「0」で反転入力信号( ̄IN)の「1」がそのまま出
力される。
「0」で、反転クロック信号( ̄clk)がハイ「1」
の場合は、ラッチ状態となり、図9のpMOSトランジ
スタQ53とQ54はオンし、pMOSトランジスタQ
51とQ52はオフする。このため、入力端部(I)と
反転入力端部( ̄I)の入力信号に関わりなく、直前の
スルー状態における出力信号(OUT)の「0」がpM
OSトランジスタQ53を介して、pMOSトランジス
タQ56とQ60とをオンさせ、反転出力信号( ̄OU
T)の「1」がpMOSトランジスタQ54を介して、
pMOSトランジスタQ57とQ59とをオフするた
め、従前の出力状態が保持され、出力信号(IN)が
「0」で反転入力信号( ̄IN)の「1」がそのまま出
力される。
【0101】このように、図9に示すラッチ回路は、4
個のpMOSトランジスタQ51〜Q54のゲートを外
部からの制御信号に従って、スルー動作とラッチ動作の
切換えを行っている。
個のpMOSトランジスタQ51〜Q54のゲートを外
部からの制御信号に従って、スルー動作とラッチ動作の
切換えを行っている。
【0102】また、上記実施の形態のラッチ回路51
は、図9に示すように、インバータ回路52、53のp
MOSトランジスタQ57、Q60のゲート部分に、p
MOSトランジスタQ55、Q58とコンデンサC5
1、C52とからなるレベル補正回路54、55がそれ
ぞれ設けられているため、出力レベルの損失が無くなる
とともに、直流的なリーク電流が無くなり、消費電力を
低減化することができる。
は、図9に示すように、インバータ回路52、53のp
MOSトランジスタQ57、Q60のゲート部分に、p
MOSトランジスタQ55、Q58とコンデンサC5
1、C52とからなるレベル補正回路54、55がそれ
ぞれ設けられているため、出力レベルの損失が無くなる
とともに、直流的なリーク電流が無くなり、消費電力を
低減化することができる。
【0103】さらに、上記実施の形態のラッチ回路51
は、使用するMOSトランジスタを全て同一導電型のp
MOSトランジスタで構成したため、半導体工程を用い
て基板上に形成する際に、イオンドーピング工程数やマ
スク枚数が従来のCMOSを使った回路と比べて少くで
きることから、製造コストを低減することができる。
は、使用するMOSトランジスタを全て同一導電型のp
MOSトランジスタで構成したため、半導体工程を用い
て基板上に形成する際に、イオンドーピング工程数やマ
スク枚数が従来のCMOSを使った回路と比べて少くで
きることから、製造コストを低減することができる。
【0104】なお、上記ラッチ回路51では、pMOS
トランジスタで回路を構成したが、これに限定されるも
のではなく、pMOSトランジスタに代えてnMOSト
ランジスタで構成してもよい。
トランジスタで回路を構成したが、これに限定されるも
のではなく、pMOSトランジスタに代えてnMOSト
ランジスタで構成してもよい。
【0105】(第6の実施の形態)図10は、交流化電
圧を生成するトライステート回路61の一構成例を示す
図である。このトライステート回路61は、例えば、液
晶駆動装置などで液晶を駆動する際に、液晶に直流電圧
を印加すると液晶が劣化することから、交流化された駆
動電圧を生成する場合などに用いられる。
圧を生成するトライステート回路61の一構成例を示す
図である。このトライステート回路61は、例えば、液
晶駆動装置などで液晶を駆動する際に、液晶に直流電圧
を印加すると液晶が劣化することから、交流化された駆
動電圧を生成する場合などに用いられる。
【0106】まず、構成を説明する。図10に示すよう
に、pMOSトランジスタQ61〜Q68は、d、反転
d( ̄d)、WF、反転WF( ̄WF)の4つの入力信
号に基づいて、所定の論理を生成する論理回路66を構
成している。そして、このトライステート回路61は、
d、WFそれぞれに正論理・負論理を入力することによ
り、3種類の電源電圧VH 、VC 、VL を切換えて生成
される交流化電圧が出力Dから出力するものである(但
し、VH >VC >VL )。ここでは、上記した実施の形
態と同様にパス・トランジスタ・ロジックの手法を用い
ている。
に、pMOSトランジスタQ61〜Q68は、d、反転
d( ̄d)、WF、反転WF( ̄WF)の4つの入力信
号に基づいて、所定の論理を生成する論理回路66を構
成している。そして、このトライステート回路61は、
d、WFそれぞれに正論理・負論理を入力することによ
り、3種類の電源電圧VH 、VC 、VL を切換えて生成
される交流化電圧が出力Dから出力するものである(但
し、VH >VC >VL )。ここでは、上記した実施の形
態と同様にパス・トランジスタ・ロジックの手法を用い
ている。
【0107】そして、例えば、このトライステート回路
61を液晶駆動装置に用いる場合は、上記入力信号のd
が書き込みデータの有り/無し、すなわち、液晶を駆動
するか/しないかを表し、WFが液晶駆動電圧の正/負
を表すように用いることができる。
61を液晶駆動装置に用いる場合は、上記入力信号のd
が書き込みデータの有り/無し、すなわち、液晶を駆動
するか/しないかを表し、WFが液晶駆動電圧の正/負
を表すように用いることができる。
【0108】次に、論理回路66の出力側には、インバ
ータ回路62、63が形成されている。例えば、このイ
ンバータ回路62は、電源(Vdd)からグラウンド(G
ND)に向かって、pMOSトランジスタQ71とQ7
0のソースもしくはドレインが直列に接続されていて、
論理回路66からの出力がpMOSトランジスタQ7
1、Q70のゲートに入力されている。そして、本実施
の形態では、インバータ回路62のpMOSトランジス
タQ70のゲートと、論理回路66の所定の出力端部と
の間にゲートをグラウンドに接地したpMOSトランジ
スタQ69が接続され、そのpMOSトランジスタQ6
9の出力側と前記pMOSトランジスタQ71とQ70
との接続部の間にコンデンサC61を接続してレベル補
正回路64を構成している。
ータ回路62、63が形成されている。例えば、このイ
ンバータ回路62は、電源(Vdd)からグラウンド(G
ND)に向かって、pMOSトランジスタQ71とQ7
0のソースもしくはドレインが直列に接続されていて、
論理回路66からの出力がpMOSトランジスタQ7
1、Q70のゲートに入力されている。そして、本実施
の形態では、インバータ回路62のpMOSトランジス
タQ70のゲートと、論理回路66の所定の出力端部と
の間にゲートをグラウンドに接地したpMOSトランジ
スタQ69が接続され、そのpMOSトランジスタQ6
9の出力側と前記pMOSトランジスタQ71とQ70
との接続部の間にコンデンサC61を接続してレベル補
正回路64を構成している。
【0109】また、インバータ回路63は、上記したイ
ンバータ回路62と同様にpMOSトランジスタQ7
4、Q73で構成されるとともに、レベル補正回路65
がpMOSトランジスタQ72とコンデンサC62とで
構成されている。このように、インバータ回路62、6
3のpMOSトランジスタのゲートには、レベル補正回
路64、65が設けられたことにより、pMOSトラン
ジスタQ70またはQ73のゲート容量が増大して確実
にスイッチングが行われて、適正なローレベル「L」の
信号を出力することができる。
ンバータ回路62と同様にpMOSトランジスタQ7
4、Q73で構成されるとともに、レベル補正回路65
がpMOSトランジスタQ72とコンデンサC62とで
構成されている。このように、インバータ回路62、6
3のpMOSトランジスタのゲートには、レベル補正回
路64、65が設けられたことにより、pMOSトラン
ジスタQ70またはQ73のゲート容量が増大して確実
にスイッチングが行われて、適正なローレベル「L」の
信号を出力することができる。
【0110】そして、本実施の形態に係るトライステー
ト回路61は、上記したインバータ回路62、63から
の出力信号をpMOSトランジスタQ75、Q76のゲ
ートにそれぞれ印加してスイッチングさせることによ
り、高電位の電源電圧VH 、あるいは、低電位の電源電
圧VL を選択的に出力端部Dから出力するとともに、中
間電位の電源電圧VC は、pMOSトランジスタQ77
がd入力によってスイッチングされて出力される。
ト回路61は、上記したインバータ回路62、63から
の出力信号をpMOSトランジスタQ75、Q76のゲ
ートにそれぞれ印加してスイッチングさせることによ
り、高電位の電源電圧VH 、あるいは、低電位の電源電
圧VL を選択的に出力端部Dから出力するとともに、中
間電位の電源電圧VC は、pMOSトランジスタQ77
がd入力によってスイッチングされて出力される。
【0111】本実施の形態では、上記構成に加えて、さ
らに、pMOSトランジスタQ75のゲートとグラウン
ドとの間にコンデンサC63を介して接続され、また、
pMOSトランジスタQ76のゲートとグラウンドとの
間にコンデンサC64を介して接続されている。このた
め、高電位(VH )と低電位(VL )の電源電圧に接続
されたpMOSトランジスタQ75、Q76は、ゲート
容量が増大することから、pMOSトランジスタQ7
5、Q76を確実にスイッチングすることが可能とな
り、電圧の上昇や電圧降下の無い適正なレベルの電源電
圧VH 、VL が出力される。
らに、pMOSトランジスタQ75のゲートとグラウン
ドとの間にコンデンサC63を介して接続され、また、
pMOSトランジスタQ76のゲートとグラウンドとの
間にコンデンサC64を介して接続されている。このた
め、高電位(VH )と低電位(VL )の電源電圧に接続
されたpMOSトランジスタQ75、Q76は、ゲート
容量が増大することから、pMOSトランジスタQ7
5、Q76を確実にスイッチングすることが可能とな
り、電圧の上昇や電圧降下の無い適正なレベルの電源電
圧VH 、VL が出力される。
【0112】このように、本実施の形態のトライステー
ト回路61は、論理回路66の出力側にインバータ回路
62、63を設けたことにより、論理回路66の出力レ
ベルが適正化される。特に、そのインバータ回路62、
63がpMOSトランジスタで構成されている場合は、
グラウンド側のpMOSトランジスタQ70やQ73側
に、pMOSトランジスタQ69あるいはQ72と、コ
ンデンサC61あるいはC62からなるレベル補正回路
64、65を設けることにより、pMOSトランジスタ
のしきい値電圧分だけ出力レベルが上昇することを防止
することができる。さらに、本実施の形態に係るトライ
ステート回路61は、上記インバータ回路62、63の
出力が高電位(VH )と低電位(VL )の電源電圧に接
続されたpMOSトランジスタQ75、Q76をスイッ
チングさせて選択出力するため、それらのゲート側にコ
ンデンサC63、C64を設けてゲート容量を増大さ
せ、適正なレベルの電源電圧VH 、VL を出力するもの
である。
ト回路61は、論理回路66の出力側にインバータ回路
62、63を設けたことにより、論理回路66の出力レ
ベルが適正化される。特に、そのインバータ回路62、
63がpMOSトランジスタで構成されている場合は、
グラウンド側のpMOSトランジスタQ70やQ73側
に、pMOSトランジスタQ69あるいはQ72と、コ
ンデンサC61あるいはC62からなるレベル補正回路
64、65を設けることにより、pMOSトランジスタ
のしきい値電圧分だけ出力レベルが上昇することを防止
することができる。さらに、本実施の形態に係るトライ
ステート回路61は、上記インバータ回路62、63の
出力が高電位(VH )と低電位(VL )の電源電圧に接
続されたpMOSトランジスタQ75、Q76をスイッ
チングさせて選択出力するため、それらのゲート側にコ
ンデンサC63、C64を設けてゲート容量を増大さ
せ、適正なレベルの電源電圧VH 、VL を出力するもの
である。
【0113】次に、動作について説明する。図10に示
すトライステート回路61は、dとWFのそれぞれに正
論理・負論理の何れかを入力することにより、DからV
H 、VC 、VL の何れかが選択的に出力される。実際に
は、入力d、WFを変化させることによって、VH 、V
C 、VL からなる交流化信号が生成される。
すトライステート回路61は、dとWFのそれぞれに正
論理・負論理の何れかを入力することにより、DからV
H 、VC 、VL の何れかが選択的に出力される。実際に
は、入力d、WFを変化させることによって、VH 、V
C 、VL からなる交流化信号が生成される。
【0114】まず、入力信号のdとWFが「0」の場合
は、pMOSトランジスタQ75、Q76がオフとな
り、pMOSトランジスタQ77がオンするため、Dか
ら中間電位(VC )が出力される。また、入力信号のd
が「0」で、WFが「1」の場合も上記と同様にDから
中間電位(VC )が出力される。これは、dが「0」の
場合は、論理回路66のpMOSトランジスタQ61、
Q63、Q65、Q67がオフするため、WFの入力信
号に影響されることなくpMOSトランジスタQ77を
オンして、DからVcが出力されることによる。
は、pMOSトランジスタQ75、Q76がオフとな
り、pMOSトランジスタQ77がオンするため、Dか
ら中間電位(VC )が出力される。また、入力信号のd
が「0」で、WFが「1」の場合も上記と同様にDから
中間電位(VC )が出力される。これは、dが「0」の
場合は、論理回路66のpMOSトランジスタQ61、
Q63、Q65、Q67がオフするため、WFの入力信
号に影響されることなくpMOSトランジスタQ77を
オンして、DからVcが出力されることによる。
【0115】また、入力信号のdが「1」の場合は、ス
イッチングトランジスタのQ77がオフし、論理回路6
6のpMOSトランジスタQ62、Q64、Q66、Q
68がオフするとともに、逆に、pMOSトランジスタ
Q61、Q63、Q65、Q67がオンする。このた
め、WFの入力信号に基づいてDからの出力電圧が変化
する。
イッチングトランジスタのQ77がオフし、論理回路6
6のpMOSトランジスタQ62、Q64、Q66、Q
68がオフするとともに、逆に、pMOSトランジスタ
Q61、Q63、Q65、Q67がオンする。このた
め、WFの入力信号に基づいてDからの出力電圧が変化
する。
【0116】そこで、WFが「0」の場合は、pMOS
トランジスタQ76がオンしてQ75がオフするため、
Dから低電位(VL )が出力される。また、WFが
「1」の場合は、pMOSトランジスタQ75がオンし
てQ76がオフするため、Dから高電位(VH )が出力
される。
トランジスタQ76がオンしてQ75がオフするため、
Dから低電位(VL )が出力される。また、WFが
「1」の場合は、pMOSトランジスタQ75がオンし
てQ76がオフするため、Dから高電位(VH )が出力
される。
【0117】このように、本実施の形態のトライステー
ト回路61は、pMOSトランジスタとコンデンサだけ
で構成できることから、構造が簡単となり、少ない工程
数で製造できるため、低コスト化が図れる。
ト回路61は、pMOSトランジスタとコンデンサだけ
で構成できることから、構造が簡単となり、少ない工程
数で製造できるため、低コスト化が図れる。
【0118】また、上記実施の形態のトライステート回
路61は、インバータ回路62、63とレベル補正回路
64、65とを用いることにより、pMOSトランジス
タQ61〜Q68で構成された論理回路66の出力レベ
ルを補正するとともに、コンデンサC63、C64を設
けてpMOSトランジスタQ75、Q76を確実にスイ
ッチングさせることにより、適正なレベルの電源電圧V
H 、VL を選択的に出力することができる。特に、pM
OSトランジスタで構成されている場合は、ローレベル
の出力電圧であるVL が充分下がりきらないという問題
を解決することができ、常に所定の電位まで確実に下が
った状態の電圧レベルを出力することができるようにな
った。
路61は、インバータ回路62、63とレベル補正回路
64、65とを用いることにより、pMOSトランジス
タQ61〜Q68で構成された論理回路66の出力レベ
ルを補正するとともに、コンデンサC63、C64を設
けてpMOSトランジスタQ75、Q76を確実にスイ
ッチングさせることにより、適正なレベルの電源電圧V
H 、VL を選択的に出力することができる。特に、pM
OSトランジスタで構成されている場合は、ローレベル
の出力電圧であるVL が充分下がりきらないという問題
を解決することができ、常に所定の電位まで確実に下が
った状態の電圧レベルを出力することができるようにな
った。
【0119】なお、上記トライステート回路61では、
pMOSトランジスタを使って回路構成したが、このp
MOSトランジスタの代わりにnMOSトランジスタを
使って構成してもよい。
pMOSトランジスタを使って回路構成したが、このp
MOSトランジスタの代わりにnMOSトランジスタを
使って構成してもよい。
【0120】(第7の実施の形態)図11は、本発明の
半導体装置を適用した駆動回路一体型のTFT−LCD
71の概略構成図である。この駆動回路一体型TFT−
LCD71は、LCD(Liquid Crystal Display)の表
示領域において、ガラス基板上の各画素毎にスイッチン
グ素子となる薄膜トランジスタを形成するとともに、ド
レインドライバ(データ線駆動回路)やゲートドライバ
(走査線駆動回路)からなる液晶駆動回路をガラス基板
上に一体形成したものである。
半導体装置を適用した駆動回路一体型のTFT−LCD
71の概略構成図である。この駆動回路一体型TFT−
LCD71は、LCD(Liquid Crystal Display)の表
示領域において、ガラス基板上の各画素毎にスイッチン
グ素子となる薄膜トランジスタを形成するとともに、ド
レインドライバ(データ線駆動回路)やゲートドライバ
(走査線駆動回路)からなる液晶駆動回路をガラス基板
上に一体形成したものである。
【0121】まず、構成を説明する。図11に示すよう
に、駆動回路一体型TFT−LCD71は、ガラス基板
72上の表示領域内の各画素毎にTFTを形成する液晶
表示パネル(TFT−LCD)73と、その液晶表示パ
ネル73の各TFTのゲートに走査信号を印加して選択
状態と非選択状態とを作り出すゲートドライバ74と、
そのゲートドライバ74によって選択状態にしたTFT
に表示信号を印加して各画素毎の液晶を駆動するドレイ
ンドライバ75とで構成されている。
に、駆動回路一体型TFT−LCD71は、ガラス基板
72上の表示領域内の各画素毎にTFTを形成する液晶
表示パネル(TFT−LCD)73と、その液晶表示パ
ネル73の各TFTのゲートに走査信号を印加して選択
状態と非選択状態とを作り出すゲートドライバ74と、
そのゲートドライバ74によって選択状態にしたTFT
に表示信号を印加して各画素毎の液晶を駆動するドレイ
ンドライバ75とで構成されている。
【0122】上記した液晶表示パネル73、ゲートドラ
イバ74およびドレインドライバ75は、ガラス基板7
2上に一体形成されている。図12は、図11に示すド
レインドライバ75をpMOSトランジスタからなる論
理回路とインバータ回路とレベル補正回路とを備えた上
記ラッチ回路、AND・NAND回路、およびトライス
テート回路とで構成した部分回路図である。
イバ74およびドレインドライバ75は、ガラス基板7
2上に一体形成されている。図12は、図11に示すド
レインドライバ75をpMOSトランジスタからなる論
理回路とインバータ回路とレベル補正回路とを備えた上
記ラッチ回路、AND・NAND回路、およびトライス
テート回路とで構成した部分回路図である。
【0123】図12に示すドレインドライバ75は、ラ
ッチ回路81、82、83……、AND・NAND回路
91、92……、ラッチ回路101、102……、ラッ
チ回路111、112、……、トライステート回路12
1、122……などで構成されている。
ッチ回路81、82、83……、AND・NAND回路
91、92……、ラッチ回路101、102……、ラッ
チ回路111、112、……、トライステート回路12
1、122……などで構成されている。
【0124】ラッチ回路81、82、83は、図示しな
いコントローラから入力される水平同期信号(XSC
L)と、反転水平同期信号( ̄XSCL)とが制御信号
入力端部(L)と反転制御信号入力端部( ̄L)とに1
つ置きに逆の位相で入力されて、制御信号入力端部
(L)に「1」が入ると入力信号をスルーで出力し、
「0」が入ると従前の入力信号をラッチする。
いコントローラから入力される水平同期信号(XSC
L)と、反転水平同期信号( ̄XSCL)とが制御信号
入力端部(L)と反転制御信号入力端部( ̄L)とに1
つ置きに逆の位相で入力されて、制御信号入力端部
(L)に「1」が入ると入力信号をスルーで出力し、
「0」が入ると従前の入力信号をラッチする。
【0125】ラッチ回路81への入力信号は、XDクロ
ックと反転XDクロックが入力され、スルー状態とラッ
チ状態に応じた出力信号が出力端部(O)と反転出力端
部( ̄O)から出力され、AND・NAND回路91と
次段のラッチ回路82の入力端部に入力される。同様
に、ラッチ回路82の出力信号は、AND・NAND回
路91と92および次段のラッチ回路83の入力端部に
入力される。
ックと反転XDクロックが入力され、スルー状態とラッ
チ状態に応じた出力信号が出力端部(O)と反転出力端
部( ̄O)から出力され、AND・NAND回路91と
次段のラッチ回路82の入力端部に入力される。同様
に、ラッチ回路82の出力信号は、AND・NAND回
路91と92および次段のラッチ回路83の入力端部に
入力される。
【0126】そして、AND・NAND回路91は、上
記ラッチ回路81の出力(OUT)とラッチ回路82の
反転出力( ̄OUT)とを入力して、論理積とその否定
とをラッチ回路101の制御信号入力端部(L)と反転
制御信号入力端部( ̄L)とに入力する。AND・NA
ND回路92も同様に、ラッチ回路82の反転出力( ̄
OUT)とラッチ回路83の出力(OUT)とが入力さ
れて、論理積とその否定とがラッチ回路102の制御信
号入力端部(L)と反転制御信号入力端部( ̄L)に入
力される。
記ラッチ回路81の出力(OUT)とラッチ回路82の
反転出力( ̄OUT)とを入力して、論理積とその否定
とをラッチ回路101の制御信号入力端部(L)と反転
制御信号入力端部( ̄L)とに入力する。AND・NA
ND回路92も同様に、ラッチ回路82の反転出力( ̄
OUT)とラッチ回路83の出力(OUT)とが入力さ
れて、論理積とその否定とがラッチ回路102の制御信
号入力端部(L)と反転制御信号入力端部( ̄L)に入
力される。
【0127】ラッチ回路101とラッチ回路102は、
上記したAND・NAND回路91と92からの出力信
号のタイミングに応じて、図示しないデータ変換回路か
ら入力される各画素毎のデータをラッチし、そのラッチ
したデータをそれぞれ次段のラッチ回路111と112
に出力する。ラッチ回路111と112は、クロックO
Pのタイミングで入力された各画素毎のデータをラッチ
して、その出力をそれぞれのトライステート回路121
と122に出力する。
上記したAND・NAND回路91と92からの出力信
号のタイミングに応じて、図示しないデータ変換回路か
ら入力される各画素毎のデータをラッチし、そのラッチ
したデータをそれぞれ次段のラッチ回路111と112
に出力する。ラッチ回路111と112は、クロックO
Pのタイミングで入力された各画素毎のデータをラッチ
して、その出力をそれぞれのトライステート回路121
と122に出力する。
【0128】トライステート回路121と122は、上
記したラッチ回路111と112からの入力信号と、交
流化信号WFとの組み合わせによって、VH 、VC 、V
L からなる3種類の電源電圧を適宜選択することによ
り、交流化された表示信号が生成される。トライステー
ト回路121から出力される交流化された表示信号は、
ドレインラインのD1に出力され、トライステート回路
122から出力される交流化された表示信号は、ドレイ
ンラインのD2に出力される。
記したラッチ回路111と112からの入力信号と、交
流化信号WFとの組み合わせによって、VH 、VC 、V
L からなる3種類の電源電圧を適宜選択することによ
り、交流化された表示信号が生成される。トライステー
ト回路121から出力される交流化された表示信号は、
ドレインラインのD1に出力され、トライステート回路
122から出力される交流化された表示信号は、ドレイ
ンラインのD2に出力される。
【0129】なお、図12は、2ライン分のドレインラ
インに供給するドレインドライバ75の一部の構成を説
明したにすぎず、実際には上記各回路が水平走査方向に
画素数に応じて連なって配置されている。これにより、
各ドレインラインには、その位置に応じた表示信号を供
給することができる。
インに供給するドレインドライバ75の一部の構成を説
明したにすぎず、実際には上記各回路が水平走査方向に
画素数に応じて連なって配置されている。これにより、
各ドレインラインには、その位置に応じた表示信号を供
給することができる。
【0130】上記したように、ラッチ回路、AND・N
AND回路およびトライステート回路で構成されたドレ
インドライバ75は、pMOSトランジスタとコンデン
サだけで構成することが可能なため、従来例のCMOS
トランジスタで構成した場合と比べると、トランジスタ
構造が簡単になって、製造工程数が少なくなるととも
に、画素のTFTトランジスタにもpMOSトランジス
タを採用するならば、ガラス基板の同一平面上に駆動回
路一体型TFT−LCDを同時に作成することができ、
低コスト化が図れるという利点がある。
AND回路およびトライステート回路で構成されたドレ
インドライバ75は、pMOSトランジスタとコンデン
サだけで構成することが可能なため、従来例のCMOS
トランジスタで構成した場合と比べると、トランジスタ
構造が簡単になって、製造工程数が少なくなるととも
に、画素のTFTトランジスタにもpMOSトランジス
タを採用するならば、ガラス基板の同一平面上に駆動回
路一体型TFT−LCDを同時に作成することができ、
低コスト化が図れるという利点がある。
【0131】また、本実施の形態に係るドレインドライ
バ75は、CMOSトランジスタで構成した場合と同様
に直流のリーク電流が少なく、低消費電力性を有し、適
正な出力レベル、特に、ローレベルの出力を充分低く抑
えることができるという利点がある。
バ75は、CMOSトランジスタで構成した場合と同様
に直流のリーク電流が少なく、低消費電力性を有し、適
正な出力レベル、特に、ローレベルの出力を充分低く抑
えることができるという利点がある。
【0132】次に、図13は、図11に示すゲートドラ
イバ74をpMOSトランジスタからなる論理回路とイ
ンバータ回路とレベル補正回路とを備えたラッチ回路、
NOR回路、およびインバータ回路とで構成した部分回
路図である。図13に示すゲートドライバ74は、ラッ
チ回路131、132、133、134……、NOR回
路141、142、143、144……、インバータ回
路151、152、153、154……、インバータ回
路161、162、163、164……、インバータ回
路171、172、173、174……などで構成され
ている。
イバ74をpMOSトランジスタからなる論理回路とイ
ンバータ回路とレベル補正回路とを備えたラッチ回路、
NOR回路、およびインバータ回路とで構成した部分回
路図である。図13に示すゲートドライバ74は、ラッ
チ回路131、132、133、134……、NOR回
路141、142、143、144……、インバータ回
路151、152、153、154……、インバータ回
路161、162、163、164……、インバータ回
路171、172、173、174……などで構成され
ている。
【0133】ラッチ回路131、132、133、13
4……は、図示しないコントローラから入力される垂直
同期信号(YSCL)と、反転垂直同期信号( ̄YSC
L)とが制御信号入力端部(L)と反転制御信号入力端
部( ̄L)とに1つ置きに逆の位相で入力され、制御信
号入力端部(L)に「1」が入ると入力信号をスルーで
出力し、「0」が入ると従前の入力信号をラッチする。
4……は、図示しないコントローラから入力される垂直
同期信号(YSCL)と、反転垂直同期信号( ̄YSC
L)とが制御信号入力端部(L)と反転制御信号入力端
部( ̄L)とに1つ置きに逆の位相で入力され、制御信
号入力端部(L)に「1」が入ると入力信号をスルーで
出力し、「0」が入ると従前の入力信号をラッチする。
【0134】ラッチ回路131への入力信号は、YDク
ロックが入力され、スルー状態とラッチ状態に応じた出
力信号が出力端部(O)と反転出力端部( ̄O)から出
力され、NOR回路141と次段のラッチ回路132の
入力端部に入力される。同様に、ラッチ回路132の出
力信号は、NOR回路141とNOR回路142および
次段のラッチ回路133の入力端部に入力される。
ロックが入力され、スルー状態とラッチ状態に応じた出
力信号が出力端部(O)と反転出力端部( ̄O)から出
力され、NOR回路141と次段のラッチ回路132の
入力端部に入力される。同様に、ラッチ回路132の出
力信号は、NOR回路141とNOR回路142および
次段のラッチ回路133の入力端部に入力される。
【0135】そして、NOR回路141は、上記ラッチ
回路131の出力(OUT)とラッチ回路132の反転
出力( ̄OUT)とが入力されて、否定的論理和がイン
バータ回路151から161、171と連続して入力さ
れてゲートラインG1にゲート信号が出力される。上記
と同様の動作により、各インバータ回路172、17
3、174の出力端部からは、ゲートラインG2、G
3、G4に対してそれぞれゲート信号が順次出力され
る。
回路131の出力(OUT)とラッチ回路132の反転
出力( ̄OUT)とが入力されて、否定的論理和がイン
バータ回路151から161、171と連続して入力さ
れてゲートラインG1にゲート信号が出力される。上記
と同様の動作により、各インバータ回路172、17
3、174の出力端部からは、ゲートラインG2、G
3、G4に対してそれぞれゲート信号が順次出力され
る。
【0136】なお、図13は、2ライン分のゲートライ
ンに供給するゲートドライバ74の一部の構成を説明し
たにすぎず、上記した各回路が垂直方向に配列されたラ
イン数に応じて配列されている。これにより、各ゲート
ラインを所定の走査方式によってライン走査することに
より、それぞれのゲートラインを選択状態、あるいは非
選択状態とするものである。
ンに供給するゲートドライバ74の一部の構成を説明し
たにすぎず、上記した各回路が垂直方向に配列されたラ
イン数に応じて配列されている。これにより、各ゲート
ラインを所定の走査方式によってライン走査することに
より、それぞれのゲートラインを選択状態、あるいは非
選択状態とするものである。
【0137】上記したように、ラッチ回路、NOR回路
およびインバータ回路で構成されたゲートドライバ74
は、ドレインドライバ75の場合と同様に、pMOSト
ランジスタとコンデンサだけで構成することができるた
め、従来例のCMOSトランジスタで構成した場合と比
べると、トランジスタ構造が簡単になり、製造工程数を
少なくすることができる。特に、画素のTFTトランジ
スタにpMOSトランジスタを採用すれば、ガラス基板
の同一平面上に駆動回路一体型TFT−LCDを作成す
ることができるため、低コスト化が図れる。また、本実
施例のゲートドライバ74は、CMOSと同様の低消費
電力性と、適正な出力レベル、特に、ローレベルの出力
を充分低く抑えることができるという利点がある。
およびインバータ回路で構成されたゲートドライバ74
は、ドレインドライバ75の場合と同様に、pMOSト
ランジスタとコンデンサだけで構成することができるた
め、従来例のCMOSトランジスタで構成した場合と比
べると、トランジスタ構造が簡単になり、製造工程数を
少なくすることができる。特に、画素のTFTトランジ
スタにpMOSトランジスタを採用すれば、ガラス基板
の同一平面上に駆動回路一体型TFT−LCDを作成す
ることができるため、低コスト化が図れる。また、本実
施例のゲートドライバ74は、CMOSと同様の低消費
電力性と、適正な出力レベル、特に、ローレベルの出力
を充分低く抑えることができるという利点がある。
【0138】以上述べたように、同一導電型のMOSト
ランジスタ(pMOS、nMOS)とコンデンサとを用
いて4種類の基本論理回路を構成して、これを組み合わ
せることにより、あらゆる論理演算が可能な回路を構成
することができ、これらの回路を低コストで製造するこ
とができる。また、レベル補正回路を必ず付加したた
め、同一導電型のMOSトランジスタを用いて構成して
も、出力レベルの低下が発生せず、適正な出力レベルが
得られる。
ランジスタ(pMOS、nMOS)とコンデンサとを用
いて4種類の基本論理回路を構成して、これを組み合わ
せることにより、あらゆる論理演算が可能な回路を構成
することができ、これらの回路を低コストで製造するこ
とができる。また、レベル補正回路を必ず付加したた
め、同一導電型のMOSトランジスタを用いて構成して
も、出力レベルの低下が発生せず、適正な出力レベルが
得られる。
【0139】もちろん、上記した同一導電型のMOSト
ランジスタ(pMOS、nMOS)とコンデンサとを用
いて論理回路だけでなく、ラッチ回路やトライステート
回路等の基本回路を構成し、これらを組み合わせて用い
ることにより、上記と同様の効果を得ることができる。
ランジスタ(pMOS、nMOS)とコンデンサとを用
いて論理回路だけでなく、ラッチ回路やトライステート
回路等の基本回路を構成し、これらを組み合わせて用い
ることにより、上記と同様の効果を得ることができる。
【0140】
【発明の効果】請求項1記載の半導体装置によれば、イ
ンバータ回路の薄膜トランジスタが同一導電型からなる
ので、半導体工程を使って基板上にインバータ回路を形
成する際のイオンドーピング工程数やマスク枚数が、従
来のCMOSトランジスタの場合と比べて少なくなり、
製造コストを低減することができる。また、前記インバ
ータ回路は、レベル補正回路を備えているため、インバ
ータ回路の出力端部から常に適正なレベルを出力するこ
とができる。
ンバータ回路の薄膜トランジスタが同一導電型からなる
ので、半導体工程を使って基板上にインバータ回路を形
成する際のイオンドーピング工程数やマスク枚数が、従
来のCMOSトランジスタの場合と比べて少なくなり、
製造コストを低減することができる。また、前記インバ
ータ回路は、レベル補正回路を備えているため、インバ
ータ回路の出力端部から常に適正なレベルを出力するこ
とができる。
【0141】請求項2〜5記載の半導体装置によれば、
AND回路、OR回路、EXOR回路の出力段にインバ
ータ回路を設けて論理出力の出力レベルを適正化すると
ともに、そのインバータ回路のゲート部分にレベル補正
回路を設けて、インバータ回路から出力される出力レベ
ルを補正することで、適正な出力レベルが得られる。ま
た、そのAND回路、OR回路、EXOR回路を構成す
る薄膜トランジスタは、同一導電型のみで構成するよう
にしたため、イオンドーピング工程数やマスク枚数が少
なくて済み、製造コストを低減することができる。
AND回路、OR回路、EXOR回路の出力段にインバ
ータ回路を設けて論理出力の出力レベルを適正化すると
ともに、そのインバータ回路のゲート部分にレベル補正
回路を設けて、インバータ回路から出力される出力レベ
ルを補正することで、適正な出力レベルが得られる。ま
た、そのAND回路、OR回路、EXOR回路を構成す
る薄膜トランジスタは、同一導電型のみで構成するよう
にしたため、イオンドーピング工程数やマスク枚数が少
なくて済み、製造コストを低減することができる。
【0142】請求項6記載の半導体装置によれば、請求
項1〜請求項5に記載された半導体装置のレベル補正回
路は、薄膜トランジスタとコンデンサとからなり、イン
バータ回路のゲート容量を増大させて、インバータ回路
を構成する薄膜トランジスタのゲート電位の変動を補償
する、いわゆる、ブートストラップ法を採用することに
より、インバータ回路から適正な出力レベルが得られ
る。また、そのレベル補正回路は、論理回路やインバー
タ回路と同じ導電型の薄膜トランジスタを用いているた
め、イオンドーピング工程数やマスク枚数が少なくな
り、製造コストを低減することができる。
項1〜請求項5に記載された半導体装置のレベル補正回
路は、薄膜トランジスタとコンデンサとからなり、イン
バータ回路のゲート容量を増大させて、インバータ回路
を構成する薄膜トランジスタのゲート電位の変動を補償
する、いわゆる、ブートストラップ法を採用することに
より、インバータ回路から適正な出力レベルが得られ
る。また、そのレベル補正回路は、論理回路やインバー
タ回路と同じ導電型の薄膜トランジスタを用いているた
め、イオンドーピング工程数やマスク枚数が少なくな
り、製造コストを低減することができる。
【0143】請求項7記載の半導体装置は、請求項2〜
請求項6に記載のインバータ回路が論理回路に対して2
組設けられ、その論理回路から出力される逆極性の2つ
の論理出力に対して前記2組のインバータ回路の各薄膜
トランジスタのゲートへの接続位置が正反対になるよう
に接続するようにしたので、2組のインバータ回路から
の出力が、当該論理回路の論理結果と、その否定とを出
力することができる。もちろん、その場合も、同一導電
型の薄膜トランジスタで構成できるとともに、適正な出
力レベルが得られる。
請求項6に記載のインバータ回路が論理回路に対して2
組設けられ、その論理回路から出力される逆極性の2つ
の論理出力に対して前記2組のインバータ回路の各薄膜
トランジスタのゲートへの接続位置が正反対になるよう
に接続するようにしたので、2組のインバータ回路から
の出力が、当該論理回路の論理結果と、その否定とを出
力することができる。もちろん、その場合も、同一導電
型の薄膜トランジスタで構成できるとともに、適正な出
力レベルが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るpMOSインバータ回
路の構成を示す図。
路の構成を示す図。
【図2】図1のpMOSインバータ回路のシンボルとそ
の入出力信号とを示す図。
の入出力信号とを示す図。
【図3】第2の実施の形態に係るAND・NAND回路
の構成を示す図。
の構成を示す図。
【図4】図3のAND・NAND回路のシンボルとその
入出力信号とを示す図。
入出力信号とを示す図。
【図5】第3の実施の形態に係るOR・NOR回路の構
成を示す図。
成を示す図。
【図6】図5のOR・NOR回路のシンボルとその入出
力信号とを示す図。
力信号とを示す図。
【図7】第4の実施の形態に係るEXOR・EXNOR
回路の構成を示す図。
回路の構成を示す図。
【図8】図7のEXOR・EXNOR回路のシンボルと
その入出力信号とを示す図。
その入出力信号とを示す図。
【図9】第5の実施の形態に係るラッチ回路の構成を示
す図。
す図。
【図10】交流化電圧を生成するトライステート回路の
一構成例を示す図。
一構成例を示す図。
【図11】本発明の半導体装置を適用した駆動回路一体
型のTFT−LCDの概略構成図。
型のTFT−LCDの概略構成図。
【図12】図11に示すドレインドライバをpMOSト
ランジスタからなる論理回路とインバータ回路とレベル
補正回路とを備えた上記ラッチ回路、AND・NAND
回路、およびトライステート回路とで構成した部分回路
図。
ランジスタからなる論理回路とインバータ回路とレベル
補正回路とを備えた上記ラッチ回路、AND・NAND
回路、およびトライステート回路とで構成した部分回路
図。
【図13】図11に示すゲートドライバをpMOSトラ
ンジスタからなる論理回路とインバータ回路とレベル補
正回路とを備えたラッチ回路、NOR回路、およびイン
バータ回路とで構成した部分回路図。
ンジスタからなる論理回路とインバータ回路とレベル補
正回路とを備えたラッチ回路、NOR回路、およびイン
バータ回路とで構成した部分回路図。
【図14】CMOSインバータ回路の構成を示す図。
【図15】無比率形インバータ回路の構成を示す図。
【符号の説明】 11 pMOSインバータ回路 12、13 インバータ回路 14、15 レベル補正回路 21 AND・NAND回路 22、23 インバータ回路 24、25 レベル補正回路 26 論理回路 31 OR・NOR回路 32、33 インバータ回路 34、35 レベル補正回路 36 論理回路 41 EXOR・EXNOR回路 42、43 インバータ回路 44、45 レベル補正回路 46 論理回路
Claims (7)
- 【請求項1】同一導電型のMOSトランジスタのソース
もしくはドレインを電源からグラウンドに向かって少な
くとも2個直列に接続した第1および第2のMOSトラ
ンジスタと、 その何れか一方のMOSトランジスタのゲートに正また
は負極性のゲート信号を入力する入力端部と、 他方のMOSトランジスタのゲートに前記入力端部とは
逆極性のゲート信号を入力する反転入力端部と、 前記第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジ
スタの接続部から前記入力端部または反転入力端部から
の入力信号の極性を反転させた出力信号を出力する出力
端部と、 を備えたインバータ回路からなる半導体装置であって、 前記インバータ回路の入力端部と反転入力端部の少なく
とも一方とゲートとの間に前記出力端部から出力される
出力レベルを補正するレベル補正回路を備えていること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】同一導電型のMOSトランジスタを複数用
いて複数の入力に対する論理演算を実行する論理回路
と、 前記論理回路と同じ導電型のMOSトランジスタのソー
スもしくはドレインを電源からグラウンドに向かって少
なくとも2個直列に接続し、その2個のMOSトランジ
スタの各ゲートに前記論理回路の出力部から論理出力が
それぞれ入力され、直列に接続された2個のMOSトラ
ンジスタの間の接続部の出力端部から論理演算結果を出
力するインバータ回路と、 前記論理回路の出力部と前記インバータ回路のゲートと
の間に設けられ、前記インバータ回路の出力端部から出
力される出力レベルを補正するレベル補正回路と、 を備えていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】前記論理回路は、論理積を実行する論理回
路を含むことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。 - 【請求項4】前記論理回路は、論理和を実行する論理回
路を含むことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。 - 【請求項5】前記論理回路は、排他的論理和を実行する
論理回路を含むことを特徴とする請求項2記載の半導体
装置。 - 【請求項6】前記レベル補正回路は、 前記インバータ回路と同じ導電型のMOSトランジスタ
とコンデンサとで構成され、 前記レベル補正回路を構成するMOSトランジスタが、
前記インバータ回路の少なくとも一方のMOSトランジ
スタのゲートと入力との間にソースとドレインを介して
接続され、 前記レベル補正回路を構成するコンデンサの両端が、レ
ベル補正回路のMOSトランジスタの出力側とゲートと
の間と、前記インバータ回路の直列に接続された2個の
MOSトランジスタの間の接続部との間に接続され、 前記インバータ回路のMOSトランジスタのゲート電位
の変動を補償することを特徴とする請求項1から請求項
5までの何れかに記載の半導体装置。 - 【請求項7】前記インバータ回路は、 前記論理回路に対して2組設けられ、 該論理回路から出力される逆極性の2つの論理出力に対
して前記2組のインバータ回路の各MOSトランジスタ
のゲートへの接続位置が正反対になるように接続され、 前記2組のインバータ回路からの出力が、当該論理回路
の論理結果と、その否定とからなることを特徴とする請
求項2から請求項6までの何れかに記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7212929A JPH0946216A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7212929A JPH0946216A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0946216A true JPH0946216A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16630634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7212929A Pending JPH0946216A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0946216A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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