JPH09330865A - X線マスク基板の熱処理方法とその装置、およびレジスト処理装置とレジスト処理方法 - Google Patents
X線マスク基板の熱処理方法とその装置、およびレジスト処理装置とレジスト処理方法Info
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- JPH09330865A JPH09330865A JP14731896A JP14731896A JPH09330865A JP H09330865 A JPH09330865 A JP H09330865A JP 14731896 A JP14731896 A JP 14731896A JP 14731896 A JP14731896 A JP 14731896A JP H09330865 A JPH09330865 A JP H09330865A
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Abstract
熱処理方法を提供する。 【解決手段】 マスク支持枠に支持された基板と、この
基板上に順次形成されたX線透過膜及びX線吸収体とを
有し、前記X線吸収体上に感光性レジスト膜が形成され
たX線マスク基板の熱処理する方法である。前記感光性
レジスト膜が形成されたX線吸収体膜の上方及び前記X
線マスク基板の裏面の下方には、前記感光性レジスト膜
及びX線マスク基板を加熱又は冷却するための第1及び
第2の温度調整部材を、それぞれ近接して配置し、前記
第1及び第2の温度調整部材の少なくとも一方の部材の
温度を制御することにより、前記感光性レジスト膜及び
X線マスク基板の温度を所定範囲に設定することを特徴
とする。
Description
処理方法およびその装置に係わり、特に感光性レジスト
が塗布されたX線マスク基板を電子線、X線、イオン
線、紫外線等で露光する前あるいは後に行なわれる熱処
理方法およびその装置に関する。また、本発明は、レジ
ストを用いたパターン形成における処理装置および処理
方法に関する。
が微細化、高精度化の一途を辿るなか、露光技術の革新
に伴い露光用マスクの寸法規格、精度に対する要求は厳
しくなりつつある。このような要求に応えるために、高
解像度かつ高感度レジストの開発が急展開で行なわれて
いる。特に、従来のノボラック系レジストに比べて高感
度、高解像度を有する化学増幅型レジストは、次期半導
体プロセスにおいて有望とされており、将来的に必要不
可欠な材料として期待されている。化学増幅型レジスト
は、露光により酸を発生する酸発生剤と、酸により架橋
または分解する置換基を有する化合物とを含有する感光
性組成物であり、露光を施すことによってポリマ系の反
応が起こるのではなく、酸発生剤から酸が発生する。こ
こで発生した酸が露光後の熱処理(PEB)によって触
媒として作用し、ネガ型レジストの場合にはポリマに架
橋反応が生じて露光部が選択的に現像液に不溶化するこ
とによって、また一方、ポジ型レジストの場合には、溶
解抑止基が変化して露光部が選択的に現像液に可溶化す
ることによってパターンが形成される。
は、熱処理による酸の反応量がレジスト寸法に直接影響
を及ぼすので、所望の寸法精度でパターンを形成するた
めには、熱処理温度を厳密に制御する必要がある。例え
ば、ある種の化学増幅型レジストの場合には、線幅0.
35μmをパターンを形成するには、露光後の熱処理温
度を0.3℃以内に設定しなければならない。さらに微
細なパターン寸法では、当然のことながら処理温度の精
度はよりいっそう厳しくなり、例えば0.15μmルー
ルの寸法では0.2℃程度の精度が要求されている。
主として露光光の定在波によるレジスト側壁のガタつき
を低減するために施されているにすぎず、熱処理温度が
多少変化してもレジストパターン寸法はほとんど変化し
なかった。今後化学増幅型レジストを使用するために
は、従来よりプロセス的な問題である環境依存性を低減
することが非常に重要な要因となることが明らかであ
り、前述したように微細な線幅を制御するうえでは、露
光後の熱処理時の温度均一性の向上と、正確な温度制御
とが要求されることになる。
ットプレート上に半導体基板を接触あるいは近接して配
置し、基板の裏面側から熱を加えることによって行なわ
れている。このため、半導体基板上に塗布されたレジス
トの温度均一性向上は、ホットプレートの温度制御の精
密化によってなさざるを得ない。それにもかからず、ホ
ットプレート自体の性能不足や基板周辺の加熱雰囲気の
対流による温度分布の発生のために、現状では十分な温
度制御がなされていない。このため、化学増幅型レジス
トを使用する場合には、基板面内におけるレジストパタ
ーン寸法のバラツキを改善しにくいという問題があっ
た。光露光用マスクパターンにおいても、レジストパタ
ーンの寸法には同様にバラツキが生じている。さらに、
シリコンウエハや光露光用マスクの大口径化が進む中、
このような大型半導体基板の温度制御を高精度で達成す
ることは、ますます困難な状況に直面している。同様の
問題は、0.15μm以下の露光技術として有望視され
ているX線リソグラフィで用いられるX線マスクに対し
てはさらに深刻であり、もはや従来の手法を用いて高精
度な温度制御を行なうことは困難になっている。
図21に示すような構成である。図21に示すX線マス
ク基板は、W−Reの合金からなるX線吸収体膜(0.
4μm厚)1aとこの下に設けられたSiCよりなるX
線透過性薄膜(2μm厚)1b、X線透過性薄膜を支持
するSi支持基板(600μm厚、外径76mm)1
c、およびこれらを補強する支持枠SiO2 ガラス(4
mm厚、外径100mm、開口部60mmφ)1dによ
り構成されている。さらに、Si基板1cの一部はバッ
クエッチングによって除去されてX線の透過する窓(4
0mm角)1eが形成されている。
エハや光露光用マスクに比べて構造が複雑であるととも
に、複数の材料から構成されているために、基板面内、
特に基板の厚さ方向における熱伝達が異なることにな
る。したがって、基板表面に塗布されたレジストに対し
て均一な熱処理を施すことが、いっそう困難になってい
る。このため、必然的に基板面内における温度分布が生
じやすくなり、結果としてレジストに供給される熱量が
面内でバラツキ、所望する寸法精度が達成できないとい
う問題があった。
置の一例を図22に示す。図22に示す熱処理装置10
0においては、温度制御装置101によりホットプレー
ト102を所望の温度に設定し、X線マスク基板103
の裏面から加熱が行なわれる。この熱処理装置を用い
て、図21に示したものと同様の構造のX線マスク基板
上に塗布した化学増幅型ネガレジスト膜に露光後、11
0℃で1分間加熱処理し、さらに現像処理を施して得ら
れたレジストパターン寸法を、基板中央40mm角の範
囲で寸法SEMにより測定したところ、中心寸法0.1
5μmパターンの面内分布は30%程度あることがわか
った。この寸法の面内分布の値から、レジスト寸法と露
光後の熱処理温度との関係に基づいて温度ばらつきを換
算してみると、マスク基板面内の温度分布は±1℃程度
であったと予測される。
ク基板面内のレジストの温度分布が発生し、マスク基板
の中心部に位置するほどレジストが高温であり、一方、
マスク開口部近傍では低温であったことに起因する。こ
のような温度分布が生じたのは、従来装置のホットプレ
ートの温度均一性が不足であったことのみが原因ではな
く、実際のパターンが形成されるX線透過性薄膜領域
と、マスク開口部に位置するX線透過性薄膜を支持する
マスク支持枠領域とにおける熱伝達率が異なることにも
起因しているためである。
度、高解像度という優れた特性を有しているため次期半
導体プロセスにおいて不可欠な材料であるにもかかわら
ず、0.1℃程度の十分に精度の高い熱処理を行なうこ
とは、現状では極めて困難である。しかも、さらに複雑
な構造を有するX線マスク基板においては、事実上面内
均一性の高い温度処理を行なうことができず、その結
果、レジストパターン寸法制御性が不足して、寸法精度
の高いX線マスク基板を製造することができないという
問題があった。
ンルールが微細化、高精度化しているので、これを構成
するLSI素子の回路パターンはますます微細化の傾向
にある。パターンの微細化には、単に線幅が細くするの
みならず、パターンの寸法精度や位置精度の向上も要求
され、これらの要求を満たすために多くの技術開発が行
なわれている。なお、通常、微細パターンの形成に当た
っては、基板上に形成されたレジスト膜上に、電子線を
はじめとする荷電粒子ビームを走査して回路パターンを
半導体基板上に直接描画する手法、あるいは紫外線やX
線を照射してマスクパターンを半導体基板上に転写する
手法が用いられている。またマスクパターン自体も、多
くの場合レジストを用いてパターン形成が行なわれてい
る。したがって、レジストの処理を再現性良く高精度か
つ均一に行なうことが、微細パターンを形成するための
重要な課題となる。
は、いくつかの加熱処理工程が必要であり、それらの加
熱処理の再現性や均一性が重要になる。化学増幅型レジ
ストは、上述したように露光後現像前にPEBと呼ばれ
る加熱処理を行なうことにより、レジスト膜中で露光に
より発生した酸の拡散を利用してパターン形成を行なう
ので、高感度化を図ることが可能であるという利点を有
している。しかしながら、このPEB工程が不均一に行
われると、得られるパターンの均一性が大きく低下する
という悪影響を及ぼすことになるため、0.2℃未満の
高い精度の加熱処理装置が必要とされている。
の一例の概要図を図23に示す。図23に示す加熱処理
装置においては、炉体110の全体がヒーター線112
により均一に加熱されており、この炉体の内側に被処理
基板111を挿入して加熱処理が行なわれる。このよう
な構成の加熱処理装置では、炉体110の壁の一部を被
加工物111の出入口とする必要があるため、基板の出
し入れの際に内部温度の均一性が崩れてしまう。しか
も、炉壁と被処理基板との距離が離れているので、昇温
や降温の速度が遅いといった問題があった。また、従来
の加熱処理装置の他の例として、図24に示すようなホ
ットプレートを用いるものも知られている。この装置に
おいては、ヒーター115により均一に加熱されたホッ
トプレート114と、基板を上下に駆動させるための上
下駆動機構116とが備えられており、レジストが塗布
された被加工面111aを上方に向けて、基板111を
均一に降下させてホットプレート114に接近させて基
板の下面、すなわち被加工面111aとは反対側から加
熱することにより加熱処理が行なわれる。
の塗布や現像などの際に液体を被加工面に供給する操作
が必要とされるので、被加工面が上方を向いていること
が要求される。このために、図23および図24に示す
ような構成の装置が、加熱処理に用いられてきた。
度が高くなることに伴なって、露光に使用される半導体
基板やマスクの面積は増大する傾向にあり、その結果、
これらの基板等の変形を抑制するために、その厚さ方向
においても大きくせざるを得ない。従来のようなレジス
トが塗布された被加工面の反対側の面から基板を加熱す
る方法では、基板が厚くなるにしたがって昇温や降温の
速度が遅くなり、処理の際の温度均一性を保つことも難
しくなりつつある。このような問題は、0.15μm以
下の微細パターンの形成に有力な候補として挙げられて
いる、X線転写に用いられるX線マスク基板の処理にお
いて特に顕著となる。
を示したように、立体的に複雑であり、熱容量や熱伝導
率の異なる複数の部材より形成されているため、被加工
面の反対側の面から加熱を行なった場合には、厚い気体
の層を介して基板を加熱することになる。したがって、
昇温や降温の速度が遅く、しかも周辺支持枠の影響によ
り被加工面全体に均一に熱処理することが極めて困難で
あり、被加工基板の大型化やX線マスクの処理に対応す
る有効な方法は見出されていない。
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、特に
感光性レジストが塗布されたX線マスク基板の熱処理
を、高い温度均一性で行ない得る熱処理方法およびその
装置を提供することにある。
線マスク基板に対しても、寸法均一性の高いレジストパ
ターンを形成可能なレジスト処理装置およびレジスト処
理方法を提供することにある。
に、本発明は、マスク支持枠に支持された基板と、この
基板上に順次形成されたX線透過膜およびX線吸収体と
を有し、前記X線吸収体上に感光性レジスト膜が形成さ
れたX線マスク基板の熱処理方法であって、前記感光性
レジスト膜が形成されたX線吸収体膜の上方に、前記感
光性レジスト膜およびX線マスク基板を加熱または冷却
するための第1の温度調整部材を近接して配置するとと
もに、前記X線マスク基板の裏面の下方に、前記感光性
レジスト膜およびX線マスク基板を加熱または冷却する
ための第2の温度調整部材を近接して配置し、前記第1
の温度調整部材および第2の温度調整部材の少なくとも
一方の部材の温度を制御することにより、前記感光性レ
ジスト膜およびX線マスク基板の温度を所定範囲に設定
することを特徴とするX線マスク基板の熱処理方法を提
供する。
た基板と、この基板上に順次形成されたX線透過膜およ
びX線吸収体とを有し、前記X線吸収体上に感光性レジ
スト膜が形成されたX線マスク基板を、前記感光性レジ
スト膜を上面に向けて熱処理する装置であって、前記X
線マスク基板の感光性レジスト膜が形成されたX線吸収
体膜の上方に近接して配置され、前記感光性レジスト膜
およびX線マスク基板を加熱または冷却するための第1
の温度調整部材と、前記X線マスク基板の裏面の下方に
近接して配置され、前記感光性レジスト膜およびX線マ
スク基板を加熱または冷却するための第2の温度調整部
材と、前記感光性レジスト膜およびX線マスク基板の温
度を所定範囲に設定するように、前記第1および第2の
温度調整部材の少なくとも一方の部材の温度を制御する
ための温度制御手段とを具備することを特徴とするX線
マスク基板の熱処理装置を提供する。
面上に、被加工表面の上方から薬液を供給する工程と、
前記被加工面に薬液が供給された被加工基板を加熱また
は冷却する工程とを具備し、被加工基板の加熱は、前記
薬液が塗布された被加工面と加熱手段表面との相対位置
関係を決定して、被加工面と加熱手段表面とを離間・対
向させることにより行なわれることを特徴とするレジス
ト処理方法を提供する。
工基板上に供給する薬液供給機構と、被加工基板をこの
基板の主面の法線と有意な角度をなす軸の回りに回転さ
せる回転機構と、前記被加工基板の回転時に基板の脱落
を防止する脱落防止機構と、前記被加工基板を加熱また
は冷却する加熱冷却機構とを具備し、前記加熱冷却機構
は、面法線が上方を向いた加熱手段、前記被加工基板を
上下に駆動させる上下駆動手段、前記被加工基板の被加
工面とこの被加工面に離間・対向した前記加熱手段表面
との位置関係を決める位置決め手段、および前記被加工
基板の被加工面の反対側に設けられた可動手段を有する
ことを特徴とするレジスト処理装置を用いて行なうこと
ができる。
薬液を被加工基板上に供給する薬液供給機構と、被加工
基板を加熱または冷却する加熱冷却機構とを具備し、前
記加熱冷却機構は、面法線が下方を向いた加熱手段、前
記被加工基板を上下に駆動させる上下駆動手段、前記被
加工基板の被加工面とこの被加工面に離間・対向した前
記加熱手段表面との位置関係を決める位置決め手段、お
よび前記被加工基板の被加工面と反対側に設けられた可
動手段を有することを特徴とするレジスト処理装置を用
いて行なうことも可能である。
り詳細に説明する。 (実施例I)実施例Iにおいては、本発明のX線マスク
基板の熱処理方法およびその装置を説明する。
スク基板の熱処理装置の一例を表す概要図である。ここ
では、化学増幅型ネガレジストを用いて露光後に熱処理
する場合を例に挙げて説明する。まず、図21に示した
ものと同様の構成のX線マスク基板1に化学増幅型レジ
ストを塗布してレジスト膜を得、このレジスト膜に対し
て露光を施した。その後、以下のようにしてX線マスク
基板の熱処理を行なった。すなわち、熱処理装置2内
は、熱媒体となる不活性ガスN2 で満たしておき、前述
の基板をこの装置内に搬送して保持台14上に載せ、第
1の温度調整製部材3と第2の温度調整部材4との間隙
に配置した。
図および平面図を、図2に示す。図2(a)に示すよう
に、第1の温度調整部材は、平面形状厚さ20mmで外
径76mmの円形である。なお、この第1の温度調整部
材の内部には、図2(b)に示すように温度制御装置5
により制御されるヒーター線15が形成されており、さ
らに5個の温度センサー17が埋め込まれている。ま
た、第2の温度調整部材4の側面図および平面図を、図
3に示す。第2の温度調整材は、図3(a)に示すよう
にX線マスク基板1の開口部形状と相似形状で開口部に
挿入し得るように外径48mmの円形を有しており、そ
の上面は40mm角の正四角すい形状である。図3
(b)に示すように、この第2の温度調整部材4の内部
にも、第1の温度調整部材と同様に温度制御装置6によ
り制御されるヒーター線16が形成されており、5個の
温度センサー18が埋め込まれている。各温度センサー
17および18からの信号は、5,6温度制御装置に取
り込まれ、温度制御する際にフィードバックされる。
温度調整部材3および第2の温度調整部材4は、X線マ
スク基板1が搬送される前に、各々温度制御装置5およ
び3によって所望の温度に予め設定されている。なお、
本実施例においては、設定温度は110℃とし、第1の
温度調整部材および第2の温度調整部材の温度は、面内
でほぼ均一に分布するようにそれそれ各温度制御装置5
および6で調整されている。
動機構7によって第1の駆動制御装置9の制御のもと
で、X線マスク基板1に近接配置し、第1の温度調整部
材とレジスト表面の間隙を概ね100μmに設定した。
また、これとは独立に、第2の温度調整部材4を、第2
の駆動機構8によって第2の駆動制御装置10の制御の
もとで、X線マスク基板1の裏面に近接配置し、第2の
温度調整部材4とマスク基板裏面との間隙を約100μ
mに設定した。その際、第1の部材に設けられた距離セ
ンサー11および第2の部材に設けられた距離センサー
12により、X線マスク基板1の外周部の位置をモニタ
ーして、第1および第2の温度調整部材3,4とX線マ
スク基板1との距離の設定を行なった。これらの距離セ
ンサー11および12からの信号は、各々の駆動制御装
置5,6に各部材3,4とX線マスク基板1との間隙量
の情報を提供し、駆動制御にフィードバックされてい
る。
することによって熱処理を施した後、各温度調整部材3
および4を駆動機構7,8によって駆動制御装置9,1
0の制御のもとで退避させ、X線マスク基板1を搬出し
た。
ク基板1上のレジストを現像してパターンを形成した
後、パターン寸法を40mm角の面内で測定したとこ
ろ、X線マスク基板開口部周辺のパターン寸法が、設計
寸法0.15μmに対して10%細くなっていることが
わかった。
熱した際のパターン寸法精度に比べると、本実施例の方
法によりレジストパターン寸法の面内均一性が向上して
いることを確認できた。しかしながら、X線マスク基板
の中心部に位置するほどレジストパターン寸法が太くな
っており、その寸法差は露光後の加熱温度換算で0.2
℃に相当していることがわかった。そこで、寸法精度の
面内均一性をさらに向上させるために、第1の温度調整
部材3の温度設定は変更せずに、第2の温度調整部材4
に温度制御装置6により、中心から外周部に向けて0.
2℃の昇温勾配を有する温度分布を与えて同様の熱処理
を行なった。この熱処理条件で設定した第1の温度調整
部材3と第2の温度調整部材4の温度分布の概略を、図
4のグラフに示す。図4中、曲線aおよびbは、それぞ
れ第1の温度調整部材および第2の温度調整部材の温度
分布を表す。第1の温度調整部材の温度(曲線a)は、
Si基板領域76mm内にわたって、±0.1℃の範囲
内に設定し、第2の温度調整部材の温度(曲線b)は、
窓領域の端部で約110.4℃として、前述の温度勾配
をもって基板中央に向かって低下している。
レジストパターンを形成し、得られたパターン寸法を図
5のグラフに示す。図5に示すように現像後のレジスト
パターン寸法の面内バラツキは、中心寸法0.15μm
に対して±3%を達成していることがわかる。
合の現像後に得られたレジストパターン寸法の面内均一
性について、中心寸法0.15μmの結果も併せて示し
た。従来装置で熱処理した場合には、パターン寸法の面
内バラツキは、±20%にも及んでおり、本発明により
パターン寸法のバラツキを大きく低減できたことがわか
る。
の熱処理装置の第2の例の概要図を図6に示す。図6に
示す熱処理装置の構成は、基本的には図1に示した熱処
理装置2と同様であるが、被熱処理のX線マスク基板2
2の形状に対応して第1の温度調整部材24と第2の温
度調整部材25の形状が異なる。ここで用いたX線マス
ク基板22は、図7に示すようにパターン形成領域が周
辺部よりも凸形状の、いわゆるメサ構造を有するもので
あり、またこのマスクでは円形状にX線透過性薄膜が形
成されている。
4は、X線マスク基板22のメサ構造に対応して、X線
マスク基板表面と近接する部材の一部をくぼんだ形状と
した。第2の温度調整部材25は、X線マスク基板22
の開口部に相似形の円形状とした。各々の部材には(実
施例I−1)の場合と同様に、ヒーター線および温度セ
ンサー(図示せず)が形成されている。
様のレシピで、化学増幅型ネガレジストが塗布されたX
線マスク基板22を熱処理装置21に搬送して保持台1
4上に載せた後、第1の温度調整部材24とレジスト膜
23表面との間隙、および第2の温度調整部材25とマ
スク基板22裏面の間隙を各々概ね100μmに設定し
た。各部材とX線マスク基板との間隙は、距離センサー
11および12でモニターし、また部材24および25
の駆動は、それぞれ駆動機構7および8により駆動制御
装置9と10とで制御して行なった。予め温度制御装置
5と6で110℃に温度設定した温度調整部材24およ
び25によって1分間加熱することによって、レジスト
膜23およびマスク基板22に熱処理を施した後、各部
材24および25を駆動機構7,8により駆動装置5,
6で制御して退避し、X線マスク基板22を搬出した。
次に、熱処理の後のレジスト膜23を現像してレジスト
パターンを得た。
性は、中心寸法に対して±3%以内であることを寸法測
定より確認した。この寸法均一性の値に基づいて、レジ
ストパターン寸法と露光後の熱処理温度との関係より温
度の均一性を換算してみると、マスク基板面内の温度分
布は、±0.1℃以内と極めて高い精度で達成されてい
たことが予測される。
の熱処理装置の第3の例の概要図を図8に示す。図8に
示す熱処理装置の構成は、基本的には(実施例I−1)
で説明した図1に示す熱処理装置2同様であり、被熱処
理X線マスク基板1としては、(実施例I−1)で示し
たものと同様の構造の基板を使用する。第1の温度調整
部材3および第2の温度調整部材4の形状は、(実施例
I−1)と同一とした。
シピでレジストを塗布していないX線マスク基板を装置
内に搬送した後、第1の温度調整部材3とX線マスク基
板表面との間隔、および第2の温度調整部材4とX線マ
スク基板の裏面との間隙を、各々約100μmに設定し
た。その際、第1の温度調整部材3と第2の温度調整部
材4とを、独立に駆動機構7と8によって駆動制御装置
9と10の制御のもと、X線マスク基板に近接配置し
た。さらにX線マスク基板は、X線マスク基板駆動機構
29によりその駆動制御装置30の制御のもと、位置を
調整して設定した。
線マスク基板との間隙は、距離センサー11と12によ
りモニターした。次に、予め各々温度制御装置5と6で
110℃に温度設定した各部材3,4によって、X線マ
スク基板に熱処理を施した。この熱処理中のX線マスク
基板の面内温度分布を、マスク基板表面に予め形成した
サーミスタ31で測定したところ、マスク開口部周辺の
温度が設定温度よりも0.5℃低くなっていることがわ
かった。
温度制御装置5によってさらに第1の温度調整部材3の
設定温度を変更して、その周辺部が高温になるような温
度分布を与えながら、基板面内の温度分布をサーミスタ
31で逐一モニターすることによって、X線マスク基板
面内の温度分布が所定の範囲内になるような第1の温度
調整部材3の設定温度および分布の条件を求めた。な
お、ここで所定の温度分布は、±0.1℃の範囲内とし
た。
板表面と第1の温度調整部材3との間隙量、およびX線
マスク基板裏面と第2の温度調整部材4との間隙量を記
憶した。
線マスク基板を搬出した後、化学増幅型レジストを塗布
した別のX線マスク基板をこの装置内に搬送して熱処理
を施した。この際、各部材の設定温度および第1の温度
調整部材の温度分布は、先に得られた条件とし、また、
X線マスク基板と第1および第2の温度調整部材との間
隙量も、先に記憶した値となるように、各部材の駆動制
御装置9,10とマスク駆動制御装置30により、それ
ぞれの駆動機構を制御してX線マスク基板2に近接配置
した。このような条件の下、レジスト膜に1分間の熱処
理を施した後、X線マスク基板を装置から搬出し、現像
処理を施してレジストパターンを形成した。
たところ、その面内均一性は中心寸法に対して±3%以
内であり、寸法精度はレジストパターン寸法上のスペッ
クの1/2の許容値であった。
処理方法によれば、基板上に形成された感光性レジスト
膜に供給される熱が制御されるために、寸法精度が格段
に向上する。
は、上述した例に限定されることなく、種々の変更が可
能である。例えば、X線マスク基板は、裏面に窓が形成
された構造に限られず、任意の構造の基板を使用するこ
とができる。また、X線マスク基板の各構成要素である
X線吸収体膜、X線透過性薄膜、Si支持基板および支
持補強枠の形状や寸法も、材料は従来技術の中で示した
ものに限定されるものではなく、窓形状やサイズも適宜
決定することができる。
学増幅型ポジ型レジストであっても構わない。本発明の
熱処理方法および装置は、化学増幅型レジストのように
レジストパターン寸法に及ぼす熱処理温度の影響が非常
に大きい場合に、特にその効果を発揮するが、化学増幅
型レジスト以外の従来レジストを用いた場合でも、熱処
理の精密な制御を必要とされる場合には有効である。
される第1の温度調整部材、および裏面側に近接配置さ
れる第2の温度調整部材の形状も、被熱処理基板の形状
およびサイズに応じて適宜変更可能であり、熱伝達の手
段として機能するものであれば形状は構わない。この意
味から、第1および第2の温度調整部材に微細な穴や、
雰囲気ガスの通り抜ける貫通穴を設けることも可能であ
る。なお、実施例で用いた部材は内部にヒーター線を有
しているが、その他の手段によって部材の温度を制御す
ることもでき、例えば、熱媒体として作用する液体や気
体の流路となる管路を内部に設けて構わない。
温度調整部材はX線マスク基板と平行となるように配置
し、その間隙寸法を約100μmとしたが、これに限定
されるものではなく適宜選択することができる。場合に
よっては、被熱処理基板の面に対して、部材の面が傾斜
しても構わない。各部材と被熱処理基板面の間隙量を制
御することにより熱処理することも可能である。
ト膜の熱処理を例に挙げて説明したが、露光前のレジス
ト膜の熱処理であっても構わず、あるいは加熱処理後の
基板冷却も、本発明の熱処理方法に含まれる。さらに実
施例ではレジスト温度の面内均一性向上のために第1あ
るいは第2の温度調整部材の温度分布を調整したが、こ
れらの両方の部材の温度調整を行ってレジスト温度の均
一化を図っても構わない。
レジスト温度の面内均一性向上のために各部材の温度や
形状の制御を行なうことに限定されるものではなく、X
線マスク基板に所望の面内分布を付与するために、第1
の部材と第2の部材に積極的に面内温度分布を与えるこ
とも可能である。あるいは、各部材の温度に差を与え
て、厚さ方向に所望する温度分布を達成する場合にも本
発明を適用することができる。 (実施例II)実施例IIにおいては、本発明のレジスト処
理装置およびレジスト処理方法を説明する。
スト処理装置における上下反転機構の一例を表す斜視図
を示し、図10には、この上下反転機構を用いたレジス
ト処理装置の構成を表す説明図を示した。図10の構成
に示されるように、本実施例のレジスト処理装置におい
ては、通常のレジスト処理装置の構成に、被加工基板を
上下に反転するための上下反転機構55が設けられてい
る。
ける上下反転機構は、図9に示すように基板保持機構5
5aと回転機構55bとにより構成されており、基板保
持機構55aは、支持ブロック55cを上下に開閉運動
することにより基板の保持および解放を行なう。この支
持ブロック55cは、被加工基板に過度の力を加えるこ
とのないように弾性体55dを介して上下運動機構55
eに連結されている。また、ダストの影響を低減し、か
つ基板表面のパターン形成部およびその近傍に接触する
ことのないように、上下運動機構55eは、X線マスク
基板における基板補強枠の部分のみを支持するように設
計されている。なお、基板を上下反転させても脱落する
ことのないように、基板の上下に接触する部分には脱落
防止部60が形成されている。この脱落防止部60は実
際の動作を考慮し、テーパーを付けて位置決めの誤差を
救済するようになっている。また一方、回転機構55b
は、基板の主平面に平行な回転軸を中心として基板を回
転させる機能を有する。
れる。まず、基板保持機構55aは上下に開き、基板支
持部61が上昇した状態で、基板(図示せず)は搬送機
構のアーム58上に載置されている。基板は、まず搬送
機構57により搬送機構のアーム58上に載置されたま
ま基板支持部61上に移動され、その移動をセンサー5
9により確認した後、搬送機構57により搬送機構のア
ームは下方に移動して基板は基板支持部61に載置され
る。その後、搬送機構のアーム58を待避させ、これを
搬送機構のセンサー59により確認するとともに、基板
が基板支持部61上に正常な位置に載置されたことをセ
ンサー64により確認した後、基板保持機構55aが上
下から挟むようにして基板を支持し、基板支持部61は
下方に移動し待避する。すなわち、基板保持機構55a
の下側の支持ブロック55cは、基板保持前は基板支持
部61よりも下方に位置し、基板保持時には基板支持部
61よりも上方に位置するように設計されている。
板保持機構55aに移動させた後、基板保持機構55a
が正常に基板を支持していることをセンサー62により
確認し、基板支持部61の待避をセンサー63より確認
して、回転機構55bを用いて基板を主平面に平行な回
転軸を中心に180°回転する。この際、基板の回転量
はモーターへの供給パルス数を監視することによってモ
ニターすることができる。続いて、基板が正常に主平面
を下方に向けていることをセンサー65により確認した
後、下方に待避していた基板支持部61を上昇させ、こ
の上昇をセンサー63により確認し、基板保持機構55
aを上下に開いて基板を基板支持部61上に載置する。
基板が基板支持部上の正常な位置に載置されたことをセ
ンサー64により確認し、搬送機構のアーム58を基板
の下方に差し入れる。そして基板支持部61を下方に移
動し待避することにより、基板は搬送機構のアーム58
上に載置され、搬送機構57に基板は上下反転して引き
渡すことができる。
冷却処理部53の加熱部分の詳細を、図11に示す。図
11に示すように、基板支持部68は、搬送機構57の
アームからX線マスク基板49を受け取った後、ヒータ
ー67および温度センサー71の組み込まれているホッ
トプレート66の上方で上下運動をすることにより、X
線マスク基板49の加熱処理を制御する。この際、加熱
処理の均一性を保つためには、ホットプレート66の表
面とX線マスク基板49の被加工面との間隔を正確に決
定することが重要であるので、ホットプレート66上に
は、ホットプレート表面と、X線マスク基板表面との間
隔を正確に決定できるように、位置決め機構69が備え
られている。この位置決め機構69により、レジストの
塗布されている被加工面がホットプレートに直面して
も、被加工面がホットプレート表面に接触してパターン
に欠陥を発生させることのないように配慮されている。
また、当然のことではあるが、位置決め機構69とX線
マスク基板49の接触部近傍はダストの発生や温度むら
が予想されるので、パターン形成領域からは十分に離れ
ていることが望ましい。
決め機構69はホットプレートの面内の3箇所に配置さ
れており、それぞれ独立に調整可能であるので、温度分
布に勾配がある場合には、X線マスク基板49の傾きを
調整することにより、面内温度の均一性を向上させるこ
とができる。また、図11に示す加熱冷却処理部におい
ては、加熱処理の均一性を向上させるために、バックプ
レート70が設けられており、基板支持部68の上下運
動と同期してX線マスク基板49の裏面に接近・待避す
るようになっている。このバックプレート70にはセン
サー72が取り付けられており、搬送機構57からのX
線マスク基板49の受け渡しの際に、基板が正常な位置
に載置されているか否かを検知することができる。ま
た、バックプレート70に取り付けられたセンサー72
はX線マスク基板49とバックプレート70の間の距離
を監視する機能も有しており、このセンサーにより両者
の相対位置が適正であることを確認することができる。
なお、冷却部分の詳細は、加熱部分からヒーター67の
機能が省略されていることを除いて、本質的な構造は図
11と同様である。
の製造工程を説明する。図12および13に、X線マス
ク基板の製造工程を表す断面図を示す。まず、図12
(a)に示すような厚さ625μmの4インチSi(1
00)ウェハー41を用意し、このSiウェハー上に減
圧CVD法を用いて、基板温度1025℃、圧力30T
orrの条件のもと、10%水素希釈のシランガス15
0sccm、10%水素希釈のアセチレンガス65sc
cm、および100%塩化水素ガス150sccmを、
キャリアガスである水素10SLMと共に反応管内に導
入して、図12(b)に示すような膜厚1μmのSiC
膜42を、ウェハー41の表面全体に成膜した。
面にRFスパッタリング装置を用いて、Ar圧力1mT
orrの条件で、図12(c)に示すように膜厚98n
mのアルミナ膜43を成膜し、さらにこのアルミナ膜4
3の上に、同様にしてRFスパッタリング装置を用いて
Ar圧力3mTorrの条件で膜厚0.35μmのWR
e合金膜44を成膜して図12(d)に示すような構造
を得た。
の引っ張り応力であったので、イオン注入装置を用いて
加速電圧30kVで5×1015atoms/cm2 のA
rイオンを注入して、3MPaの圧縮応力に調整した
後、WRe膜44の上に電子ビーム蒸着装置を用いて図
12(e)に示すようにCr膜を50nm蒸着した。
を用いてRIE装置により、圧力10mTorr、RT
パワー200Wの条件のもと、CF4 ガス25scc
m、およびO2 ガス40sccmを供給することによっ
て、図13(a)に示すようにSiウェハー41の裏面
の中心部30mm四方の領域のSiC膜42を除去し
た。さらに、バックエッチング装置を用いて、SiC膜
の除去された部分に弗酸と硝酸との1対1混合液を滴下
し、この領域のSiをエッチング除去して図13(b)
に示すような構造を得た。
て、Ar圧力1mTorrの条件で膜厚98nmのアル
ミナ膜46を、アルミニウム製ステンシルマスクを介し
てX線マスク上で転写時のアライメントマークが形成さ
れる部分に裏面より成膜した。最後に、紫外線硬化型エ
ポキシ樹脂接着剤を用いて、外径125mm、内径72
mm、厚さ6mmのガラスリング47を補強枠として接
合し、図13(c)に示すようなX線マスク基板49を
作成した。
に、図14に示すような工程にしたがって、レジスト処
理を施した。以下、図10の説明図と図14のフローチ
ャートとを参照して、本発明のレジスト処理方法を説明
する。なおレジスト処理装置は、化学フィルターにより
十分に周辺雰囲気よりアミン類を除去した状態に保たれ
ている。
に、レジスト処理装置の搬出入部(図10中の56)に
被加工面を上向きにセットされたX線マスク基板は搬送
機構(同57)により、前処理部(同51)に搬送さ
れ、ここで10秒間のヘキサメチルジシラザン蒸気処理
を行なった後、搬送機構(同57)により塗布部(同5
2)に搬送した。ここで、X線基板上に化学増幅型ポジ
レジストを3cm3 を滴下し、10rpmで3秒間、5
00rpmで30秒間、さらに3000rpmで3秒間
というステップで処理を行なってレジストを回転塗布し
た。その後、いわゆるエッジカット処理として2000
rpmで回転させた状態で、溶剤プロピレングリコール
モノメチルエーテルをウェハエッジおよび裏面周辺部に
5秒間噴射し、溶剤供給を停止し、その後さらに20秒
間、2000rpmでウェハを回転させることによって
乾燥を行なった。
り上下反転機構(同55)に搬送されて、上下反転して
被加工面を下向きとした後、加熱冷却処理部(同53)
に搬送した。そして、110℃に加熱されたホットプレ
ート上で2分間の塗布後ベーク処理を行なうことによ
り、不要な残留溶剤を除去し、さらに冷却プレート上で
冷却した。以上の工程により、膜厚350nmのレジス
ト膜が形成された。なお、X線マスク基板49上にレジ
スト膜48が形成された状態は、図13(d)に示すと
おりである。
は、再び搬送機構(同57)により上下反転機構(同5
5)に搬送され、上下反転して被加工面を上向きとした
後、搬出入部(同56)に搬送され、次いで露光工程に
送られる。
画装置を用いて、標準照射量は9μC/cm2 の条件
で、照射量補正により近接効果補正して行なった。露光
後のX線マスク基板は、再びレジスト処理装置の搬出入
部(同56)に被加工面を上向きにセットし、搬送機構
(同57)により上下反転機構(同55)に転送され、
上下反転して被加工面を下向きとした後、再度加熱冷却
処理部(同53)に搬送される。続いて、75℃に加熱
されたホットプレート上で150秒間の熱処理(PE
B)を行ない、引き続き冷却プレート上で冷却を行なっ
た。
により上下反転機構(同55)に搬送され、上下反転し
て被加工面を上向きとした後、現像部(同54)に搬送
した。この現像部では、濃度0.27Nの専用現像液
(AD−10)を基板上方から噴霧し、70秒間のパド
ルにより現像処理を施した。その後、脱イオン純水を用
いて2000rpmで15秒間のリンスを行ない、40
00rpmで10秒間回転させることにより乾燥を行な
った。その後、再び搬送機構(同57)により搬出入部
(同56)に搬送されて、図13(e)に示すようなレ
ジストパターンを形成してレジスト処理が終了する。
ンの評価を、寸法測定用SEMを用いて行なった。具体
的には、図15のパターン幅d1 およびd2 を測定し、
その寸法均一性の面内分布を評価した。この測定によ
り、本実施例のレジスト処理装置で処理を行なった場合
のレジストパターンの線幅のバラツキは、3σで27n
mであることがわかった。なお、従来のレジスト処理装
置で処理を行なった場合の線幅のばらつきは3σ値で3
5nmであり、本発明によりパターン寸法の面内均一性
を向上させることができたことがわかる。
スト処理装置における上下反転機構の他の例を表す斜視
図を示し、図18には、この上下反転機構を用いたレジ
スト処理装置の構成を表す説明図を示す。図18の構成
に示されるように、本実施例のレジスト処理装置におい
ては、被加工基板を上下反転させるための上下反転機構
が、搬送機構自体に組み込まれている。
いては、図16に示すように搬送機構のアーム73は、
上下一対で構成されており、これらが上下に開閉運動す
ることにより、基板の保持および解放を行なう。このア
ーム73は、被加工基板に過度の力を加えることのない
ように、弾性体76を介して上下運動機構77に連結さ
れている。また、ダストの影響を低減し、かつパターン
形成部およびその近傍に接触することのないように、ア
ーム73はX線マスク基板における基板補強枠の部分の
みを支持するように設計されている。なお、基板を上下
反転させても脱落することのないように、基板の上下に
脱落防止部74が形成されている。また、アーム73は
実際の動作を考慮し、テーパーを付けて位置決めの誤差
を救済するようになっている。また一方、回転機構78
は、基板を主平面に平行な回転軸を中心に回転する機能
を有する。
われる。まず、アーム73は上下に開き、基板支持部6
1が上昇した状態で、基板(図示せず)は基板支持部6
1に載置されている。そして、基板が基板支持部61上
の正常な位置に載置されていることをセンサー64によ
り確認した後、アーム73が上下から挟むようにして基
板を支持し、基板支持部61は下方に移動して待避す
る。すなわち、アーム73の下側の支持ブロックは、基
板保持前は基板支持部61よりも下方に位置し、一方、
基板保持時には基板支持部61よりも上方に位置するよ
うに設計されている。
ていることをセンサー75により確認し、基板支持部6
1の待避をセンサーに63より確認した後、回転機構7
8を用いて基板を主平面に平行な回転軸を中心に180
°回転する。この際、基板の回転量はモーターへの供給
パルス数を監視することによりモニターすることができ
る。続いて、基板が正常に主平面を下方に向けているこ
とをセンサー79により確認して、次のレジスト処理部
に搬送する。さらに、待避していた別の基板支持部6
1′(図示せず)を上昇させて、この上昇をセンサー6
3′(図示せず)により確認した後に、アーム73を上
下に開いて基板を基板支持部61′上に載置する。そし
てアーム73を後方に待避させることにより、基板を上
下反転させて引き渡すことができる。
搬送機構57が上下反転機構の機能を兼ね備えている点
が、実施例(II−1)と異なる以外は、図11に示され
ている加熱冷却処理部の詳細等は同一である。しかしな
がら、本実施例では、図17における塗布部52および
現像部54以外の部分において、基板の被加工面を下向
きにしておくことが可能であるため、処理の際に基板の
被加工面に降着するダストを大幅に低減することが可能
であり、製品歩留まりを向上させることができるという
利点を有している。
たレジスト処理方法を、図18のフローチャートおよび
図17の説明図を参照して説明する。なお、レジスト処
理装置は、化学フィルターにより十分に周辺雰囲気より
アミン類を除去した状態に保たれている。
に、レジスト処理装置の搬出入部(図17中の56)に
被加工面を下向きにセットされたX線マスク基板は、搬
送機構(同57)により前処理部(同51)に搬送さ
れ、ここで10秒間のヘキサメチルジシラザン蒸気処理
を行なった後、搬送機構(同57)により塗布部(同5
2)に搬送されて、基板の上下反転を行なって塗布部5
2に引き渡される。ここで化学増幅型ポジレジスト3c
m3 を滴下し、10rpmで3秒間、500rpmで3
秒間、さらに3000rpmで30秒間というステップ
で処理を行なってレジストを回転塗布した。その後、い
わゆるエッジカット処理として2000rpmで回転し
た状態で、溶剤プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルをウェハエッジおよび裏面周辺部に5秒間噴射し、溶
剤供給を停止した後にさらに20秒間、2000rpm
でウェハを回転させることによって乾燥を行なった。
り上下反転され被加工面を下向きとした後、加熱冷却処
理部(同53)に搬送される。そして、110℃に加熱
されたホットプレートで2分間の塗布後ベーク処理を行
ない、不要な残留溶剤を除去した後、冷却プレート上で
冷却を行なった。これにより膜厚350nmのレジスト
膜を形成した。レジスト膜が形成されたX線マスク基板
は、搬送機構(同57)により再度搬出入部(同56)
に搬送され、次いで露光工程に送られる。
画装置を用いて、標準照射量は9μC/cm2 の条件
で、照射量補正により近接効果補正して行なった。露光
後のX線マスク基板は、再びレジスト処理装置の搬出入
部(同56)に被加工面を下向きにセットし、搬送機構
(同57)により加熱冷却処理部(同53)に搬送され
る。続いて、75℃に加熱されたホットプレート上で1
50秒間の熱処理(PEB)を行ない、引き続き冷却プ
レート上で冷却を行なった。
り現像部(同54)に搬送され、上下反転して被加工面
を上向きとした後、現像部(同54)に引き渡される。
この現像部では、濃度0.27Nの専用現像液(AD−
10)を基板の上方から噴霧し、70秒間のパドルによ
り現像処理を施した。その後、脱イオン純水を用いて2
000rpmで15秒間のリンスを行ない、4000r
pmで10秒間回転させることにより乾燥を行なった。
そして、再び搬送機構(同57)により上下反転された
後、搬出入部(同56)に搬送されて、レジスト処理が
終了する。
ンの評価を、寸法測定用SEMを用いて行なった。具体
的には、図15のパターン幅d1 およびd2 を測定し、
その寸法均一性の面内分布を評価した。その結果、従来
のレジスト処理装置で処理を行なった場合の線幅のバラ
ツキは3σ値で35nmであったのに対し、27nmに
することができた。また、本実施例により、被加工面上
のダストの量も従来の6割に低減することが可能となっ
た。
−2)においては、基板の主平面に平行な軸の回りに回
転させることによって基板の上下反転を行なったが、基
板の反転方法はこれに限定されるものではなく、他の方
法を用いても可能である。例えば、図19に模式的に示
すように、基板の主平面と45°角度をなす二つの回転
軸(80a,80b)の回りに各々180°ずつ回転を
行えば、先端部を上下反転することができる。一般的に
は、基板の主平面の法線と平行でない二つの独立した回
転軸が存在すれば、基板の上下反転を行なうことが可能
である。
3)のレジスト処理装置における加熱冷却処理部を表
す。実施例(II−3)のレジスト処理装置の加熱冷却処
理部においては、図20に示すように、レジストの塗布
されている被加工面を上方に向けて被加工基板49を上
方に上昇させ、その上方にあるホットプレート66に近
接させることにより加熱処理を行なう。加熱冷却処理部
53以外の構造は、従来のレジスト処理装置と同様とす
ることができる。
いては、基板支持部68は、搬送機構のアームkらX線
マスク基板49を受け取った後、ヒーター67および温
度センサー71の組み込まれているホットプレート66
の下方で上下運動をすることにより、X線マスク基板4
9の加熱処理を制御する。この際、X線マスク基板の加
熱処理の均一性を保つためには、ホットプレート表面と
被加工面との間隔を正確に決定することが重要であるの
で、ホットプレート66上には、ホットプレート表面
と、X線マスク基板表面との間隔を正確に決定できるよ
うに、位置決め機構69が備えられている。この位置決
め機構69により、レジストの塗布されている被加工面
がホットプレートに直面しても、被加工面がホットプレ
ート表面に接触してパターンに欠陥を発生させることの
ないように配慮されている。また、当然のことながら、
位置決め機構69とX線マスク基板49の接触部近傍は
ダストの発生や温度むらが予想されるので、パターン形
成領域からは十分に離れていることが望ましい。
が、位置決め機構69は3箇所に配置されており、それ
ぞれ独立に調整可能であるので、温度分布に勾配がある
場合には、X線マスク基板49の傾きを調整することに
より、面内温度の均一性を向上させることができる。ま
た、図20に示す加熱冷却処理部においては、加熱処理
の均一性を向上させるために、バックプレート70が設
けられており、基板支持部68の上下運動と同期してX
線マスク基板49の裏面に接近・待避するようになって
いる。さらにバックプレート70にはセンサー72が取
り付けられており、このセンサーによって搬送機構から
X線マスク基板を受け取る際に、基板が正常な位置に載
置されているか否かを検知する。
ク基板49との相対位置を決めるための位置決め機構8
5が3ヵ所に取り付けられており、バックプレート70
とX線マスク基板49との間隔を、正確に決定すること
ができる。そして、基板支持部68とその上下駆動機構
42、およびバックプレート70とその上下駆動機構8
4の間には、それぞれ弾性体81および83が配置され
ており、この弾性体を介することによりX線マスク基板
49に過大な力を加えることなく、上下駆動を伝達する
機構となっている。なお、冷却部分の詳細は加熱部分よ
りヒーター67の機能が省略されているのみで、本質的
な構造は同一である。
(II−1)および(II−2)のように複雑な上下反転機
構を必要としないので、製造コストの削減につながる。
かかる装置および方法により前述の実施例と同様にして
レジスト処理を行ない、得られた結果を前述と同様の方
法で評価したところ、寸法均一性の面内分布としての線
幅のばらつきは3σ値で28nmとなり、実施例(II−
1)および(II−2)とほぼ同様の結果が得られた。
よれば、レジストの塗布されている被加工面がホットプ
レートの表面に直面させる構成であるため、基板が厚い
場合や複雑な構造の場合であっても、昇温や降温の速度
を遅くすることなく、温度均一性の乱れを抑制すること
が可能となる。これによって、レジストパターン寸法の
仕上り均一性を著しく向上させることができる。
ク基板を用いたレジスト処理を例に挙げて説明した、本
発明のレジスト処理装置および処理方法は、X線マスク
基板に限らずウェハやガラスレチクルマスク等の製作等
にも適用することができることは明らかである。
ば、感光性レジストが塗布されたX線マスク基板の熱処
理を、高い温度均一性をもって行ない得る熱処理方法お
よびその装置が提供される。このような第1の発明の方
法および装置を用いることにより、寸法精度の高いX線
マスク基板を製造することが可能となる。
線マスクの様に基板が厚い場合や複雑な構造の場合であ
っても、寸法均一性の高いレジストパターンを形成し得
るレジスト処理装置およびその方法が提供される。本発
明の方法および装置は、レジストを用いたパターン形成
に有効であり、その工業的価値は絶大である。
示す概要図。
を示す概要図。
を示す概要図。
図。
構成図。
の一例を示す説明図。
製造工程を示す断面図。
製造工程を示す断面図。
ーチャート。
す図。
明図。
成図。
ローチャート。
る模式図。
明図。
要図。
図。
図。
ンサー 60,74…脱落防止部 61,68…基板支持部 66…ホットプレート 67…ヒーター 69,85…位置決め機構 70…バックプレート 71…温度センサー 80a,80b…回転軸 82,84…上下駆動機構 102…ホットプレート 103…X線マスク基板 104…レジスト膜 110…炉体 111…被処理基板 112,115…ヒーター線 114…ホットプレート 116…上下駆動機構 117…温度センサー
Claims (16)
- 【請求項1】 マスク支持枠に支持された基板と、この
基板上に順次形成されたX線透過膜およびX線吸収体と
を有し、前記X線吸収体上に感光性レジスト膜が形成さ
れたX線マスク基板の熱処理方法であって、 前記感光性レジスト膜が形成されたX線吸収体膜の上方
に、前記感光性レジスト膜およびX線マスク基板を加熱
または冷却するための第1の温度調整部材を近接して配
置するとともに、前記X線マスク基板の裏面の下方に、
前記感光性レジスト膜およびX線マスク基板を加熱また
は冷却するための第2の温度調整部材を近接して配置
し、 前記第1の温度調整部材および第2の温度調整部材の少
なくとも一方の部材の温度を制御することにより、前記
感光性レジスト膜およびX線マスク基板の温度を所定範
囲に設定することを特徴とするX線マスク基板の熱処理
方法。 - 【請求項2】 前記第1の温度調整部材および第2の温
度調整部材の少なくとも一方の部材は、前記X線マスク
基板の形状に対応した形状を有する請求項1に記載のX
線マスク基板の熱処理方法。 - 【請求項3】 前記第1の温度調整部材および第2の温
度調整部材の少なくとも一方の部材の温度分布は、所望
する感光性レジスト膜およびX線マスク基板の面内温度
分布に応じて温度制御装置により制御される請求項1ま
たは2に記載のX線マスク基板の熱処理方法。 - 【請求項4】 前記第1の温度調整部材は、第1の駆動
制御装置により制御された第1の駆動機構により、前記
X線マスク基板のX線吸収体膜上に形成された感光性レ
ジスト膜表面から所定の距離に移動・配置され、前記第
2の温度調整部材は、第2の駆動制御装置により制御さ
れた第2の駆動機構により、前記X線マスク基板の裏面
から所定の距離に移動・配置される請求項1に記載のX
線マスク基板の熱処理方法。 - 【請求項5】 前記第1の温度調整部材は、第1の駆動
制御装置により制御された第1の駆動機構により駆動さ
れ、前記第2の温度調整部材は、第2の駆動制御装置に
より制御された第2の駆動機構により駆動されて前記第
1の温度調整部材との間に間隙を形成し、前記X線マス
ク基板は、第3の駆動制御装置により制御された第3の
駆動機構により、前記第1の温度調整部材と第2の温度
調整部材との間隙の所定の位置に移動・配置される請求
項1に記載のX線マスク基板の熱処理方法。 - 【請求項6】 マスク支持枠に支持された基板と、この
基板上に順次形成されたX線透過膜およびX線吸収体と
を有し、前記X線吸収体上に感光性レジスト膜が形成さ
れたX線マスク基板を、前記感光性レジスト膜を上面に
向けて熱処理する装置であって、 前記X線マスク基板の感光性レジスト膜が形成されたX
線吸収体膜の上方に近接して配置され、前記感光性レジ
スト膜およびX線マスク基板を加熱または冷却するため
の第1の温度調整部材と、 前記X線マスク基板の裏面の下方に近接して配置され、
前記感光性レジスト膜およびX線マスク基板を加熱また
は冷却するための第2の温度調整部材と、 前記感光性レジスト膜およびX線マスク基板の温度を所
定範囲に設定するように、前記第1の温度調整部材およ
び第2の温度調整部材の少なくとも一方の部材の温度を
制御するための温度制御手段とを具備することを特徴と
するX線マスク基板の熱処理装置。 - 【請求項7】 前記第1の温度調整部材および第2の温
度調整部材の少なくとも一方の部材は、前記Xマスク基
板の形状に対応した形状を有する請求項6に記載のX線
マスク基板の熱処理装置。 - 【請求項8】 前記第1の温度調整部材および第2の温
度調整部材の少なくとも一方の部材の温度分布を、所望
される感光性レジスト膜およびX線マスク基板の面内温
度分布に応じて制御するための温度制御装置を具備する
請求項6または7に記載のX線マスク基板の熱処理装
置。 - 【請求項9】 前記第1の温度調整部材を、前記X線マ
スク基板のX線吸収体膜上に形成された感光性レジスト
膜から所定の距離に移動・配置するための第1の駆動機
構およびこの駆動機構を制御する第1の駆動制御装置
と、前記第2の温度制御部材を、前記X線マスク基板の
裏面から所定の距離に移動・配置するための第2の駆動
機構およびこの駆動機構を制御する第2の駆動制御装置
とを具備する請求項6に記載のX線マスク基板の熱処理
装置。 - 【請求項10】 前記第1の温度調整部材を駆動するた
めの第1の駆動機構およびこの駆動機構を制御する第1
の駆動制御装置と、前記第1の温度調整部材との間に所
定の間隙を形成するように前記第2の温度制御部材を駆
動するための第2の駆動機構およびこの駆動機構を制御
する第2の駆動制御装置と、前記X線マスク基板を前記
第1および第2の温度調整部材の間に形成された前記間
隙の所定の位置に移動・配置するための第3の駆動機構
とこの駆動機構を制御する第3の駆動制御装置とを具備
する請求項6に記載のX線マスク基板の熱処理装置。 - 【請求項11】 薬液を被加工基板上に供給する薬液供
給機構と、被加工基板をこの基板の主面の法線と有意な
角度をなす軸の回りに回転させる回転機構と、前記被加
工基板の回転時に基板の脱落を防止する脱落防止機構
と、前記被加工基板を加熱または冷却する加熱冷却機構
とを具備し、 前記加熱冷却機構は、面法線が上方を向いた加熱手段、
前記被加工基板を上下に駆動させる上下駆動手段、前記
被加工基板の被加工面とこの被加工面に離間・対向した
前記加熱手段表面との位置関係を決める位置決め手段、
および前記被加工基板の被加工面の反対側に設けられた
可動手段を有することを特徴とするレジスト処理装置。 - 【請求項12】 前記有意な角度が90°である請求項
11に記載のレジスト処理装置。 - 【請求項13】 薬液を被加工基板上に供給する薬液供
給機構と、被加工基板を加熱または冷却する加熱冷却機
構とを具備し、 前記加熱冷却機構は、面法線が下方を向いた加熱手段、
前記被加工基板を上下に駆動させる上下駆動手段、前記
被加工基板の被加工面とこの被加工面に離間・対向した
前記加熱手段表面との位置関係を決める位置決め手段、
および前記被加工基板の被加工面と反対側に設けられた
可動手段を有することを特徴とするレジスト処理装置。 - 【請求項14】 被加工基板の被加工表面上に、被加工
表面の上方から薬液を供給する工程と、前記被加工面に
薬液が供給された被加工基板を加熱または冷却する工程
とを具備し、 被加工基板の加熱は、前記薬液が塗布された被加工面と
加熱手段表面との相対位置関係を決定して、被加工面と
加熱手段表面とを離間・対向させることにより行なわれ
ることを特徴とするレジスト処理方法。 - 【請求項15】 前記被加工基板を加熱する工程に先だ
って、前記被加工基板を回転させて被加工表面を下向き
に反転させる工程、面法線が上方を向いた加熱手段に前
記被加工基板を接近させる工程、前記被加工基板の被加
工面とこの被加工面に離間・対向する前記加熱手段表面
との位置関係を決める工程、および前記被加工基板の被
加工面の反対側に設けられた可動手段を上下に駆動させ
る工程を具備し、 前記被加工基板を加熱する工程の後に、前記被加工基板
の被加工面の反対側に設けられた可動手段を上下に駆動
させる工程、前記加熱手段から前記被加工基板を待機さ
せる工程、および前記被加工基板を回転させて被加工面
を上向きに反転させる工程を具備する請求項14に記載
のレジスト処理方法。 - 【請求項16】 前記被加工基板を加熱する工程に先だ
って、面法線が下方を向いた加熱手段に被加工基板を接
近させる工程、前記被加工基板の被加工面とこの被加工
面に離間・対向する前記加熱手段表面との位置関係を決
める工程、および前記被加工基板の被加工面の反対側に
設けられた可動手段を上下に駆動させる工程を具備し、 前記被加工基板を加熱する工程の後に、前記被加工基板
の被加工面の反対側に設けられた可動手段を上下に駆動
させる工程、および前記加熱手段から前記被加工基板を
待機させる工程を具備する請求項14に記載のレジスト
処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14731896A JP3626284B2 (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | マスク基板の熱処理方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14731896A JP3626284B2 (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | マスク基板の熱処理方法とその装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09330865A true JPH09330865A (ja) | 1997-12-22 |
JP3626284B2 JP3626284B2 (ja) | 2005-03-02 |
Family
ID=15427481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14731896A Expired - Fee Related JP3626284B2 (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | マスク基板の熱処理方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3626284B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005150696A (ja) * | 2003-10-22 | 2005-06-09 | Tokyo Electron Ltd | 熱処理装置および熱処理方法 |
JP2012253171A (ja) * | 2011-06-02 | 2012-12-20 | Toppan Printing Co Ltd | プリベーク装置およびプリベーク方法 |
JP2013142763A (ja) * | 2012-01-11 | 2013-07-22 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | ポジ型感光性樹脂組成物の塗膜形成方法 |
-
1996
- 1996-06-10 JP JP14731896A patent/JP3626284B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012253171A (ja) * | 2011-06-02 | 2012-12-20 | Toppan Printing Co Ltd | プリベーク装置およびプリベーク方法 |
JP2013142763A (ja) * | 2012-01-11 | 2013-07-22 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | ポジ型感光性樹脂組成物の塗膜形成方法 |
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JP3626284B2 (ja) | 2005-03-02 |
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