JPH09320485A - カラー陰極線管 - Google Patents
カラー陰極線管Info
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- JPH09320485A JPH09320485A JP9016767A JP1676797A JPH09320485A JP H09320485 A JPH09320485 A JP H09320485A JP 9016767 A JP9016767 A JP 9016767A JP 1676797 A JP1676797 A JP 1676797A JP H09320485 A JPH09320485 A JP H09320485A
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- H01J2229/966—Circuit elements other than coils, reactors or the like, associated with the tube associated with the gun structure
Abstract
(57)【要約】
【課題】 主電子レンズでの設計の自由度を上げ、電子
ビームスポット径を小さくして、高解像度の得られるカ
ラー陰極線管を提供する。 【解決手段】 フォーカス電圧Vfが印加されるフォー
カス電極15とアノード電圧Vaが印加されるアノード
電極17との間に、フォーカス電圧Vfより高くアノー
ド電圧Vaより低い電位Vmとなる中間電極16を有
し、フォーカス電極15、アノード電極17及び中間電
極16が夫々3つの電子ビーム透過部をインライン配列
してなる電界補正電極板25,26,27,28で閉塞
された断面長円形の筒体から成る構成とする。
ビームスポット径を小さくして、高解像度の得られるカ
ラー陰極線管を提供する。 【解決手段】 フォーカス電圧Vfが印加されるフォー
カス電極15とアノード電圧Vaが印加されるアノード
電極17との間に、フォーカス電圧Vfより高くアノー
ド電圧Vaより低い電位Vmとなる中間電極16を有
し、フォーカス電極15、アノード電極17及び中間電
極16が夫々3つの電子ビーム透過部をインライン配列
してなる電界補正電極板25,26,27,28で閉塞
された断面長円形の筒体から成る構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビームスポット径
を縮小し、画面全域で高解像度を得るようにしたカラー
陰極線管、特にその電子銃に関する。
を縮小し、画面全域で高解像度を得るようにしたカラー
陰極線管、特にその電子銃に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー陰極線管に対する解像度の
要求が、ますます高まってきている。解像度を決定する
大きな要因は、スクリーン(蛍光面)上でのビームスポ
ット径である。このため、解像度に大きな影響を与える
電子銃のビームスポットを出来るだけ小さく絞り込むこ
とが要求される。ビームスポット径は、通常〔数1〕の
式で表現される。
要求が、ますます高まってきている。解像度を決定する
大きな要因は、スクリーン(蛍光面)上でのビームスポ
ット径である。このため、解像度に大きな影響を与える
電子銃のビームスポットを出来るだけ小さく絞り込むこ
とが要求される。ビームスポット径は、通常〔数1〕の
式で表現される。
【0003】
【数1】ビームスポット径={(M×d+1/2×M×
CS ×θ3 )2 +Rep2 }1/2 ここで、M:像倍率 d:仮想物点径 CS :球面収差係数 θ:発散角 Rep:電子反発
CS ×θ3 )2 +Rep2 }1/2 ここで、M:像倍率 d:仮想物点径 CS :球面収差係数 θ:発散角 Rep:電子反発
【0004】数1からビームスポット径を小さくするに
は、主フォーカスレンズの球面収差係数CS を小さくす
るのが有効である。ビームスポット径を小さくするため
には、限られたネック径の制約のなかで、電子銃の電子
レンズの口径を出来るだけ大きくし、ビームを絞り込む
際の球面収差を小さくすることが必要である。
は、主フォーカスレンズの球面収差係数CS を小さくす
るのが有効である。ビームスポット径を小さくするため
には、限られたネック径の制約のなかで、電子銃の電子
レンズの口径を出来るだけ大きくし、ビームを絞り込む
際の球面収差を小さくすることが必要である。
【0005】従来、例えば特開昭61−131342号
公報に示される電子銃は、図19に示すように、フォー
カス電圧Vfが印加されるフォーカス電極105とアノ
ード電圧Vaが印加されるアノード電極106で主電子
レンズを構成し、フォーカス電極105を3つの電子ビ
ーム透過孔114a,114b,114cを有する補助
電極板114で閉塞した断面長円形の筒体113で形成
し、同様に、アノード電極106を電子ビーム透過孔1
16a,116b,116cを有する補助電極116で
閉塞した断面長円形の筒体115で形成し、3個の電子
ビーム透過孔114a,114b,114cと、3個の
電子ビーム透過孔116a,116b,116cとの間
に生成される3つの隣り合う主レンズ電界の一部をオー
バーラップさせて大口径の主レンズ電界を生成させるよ
うにしたものが提案されている。
公報に示される電子銃は、図19に示すように、フォー
カス電圧Vfが印加されるフォーカス電極105とアノ
ード電圧Vaが印加されるアノード電極106で主電子
レンズを構成し、フォーカス電極105を3つの電子ビ
ーム透過孔114a,114b,114cを有する補助
電極板114で閉塞した断面長円形の筒体113で形成
し、同様に、アノード電極106を電子ビーム透過孔1
16a,116b,116cを有する補助電極116で
閉塞した断面長円形の筒体115で形成し、3個の電子
ビーム透過孔114a,114b,114cと、3個の
電子ビーム透過孔116a,116b,116cとの間
に生成される3つの隣り合う主レンズ電界の一部をオー
バーラップさせて大口径の主レンズ電界を生成させるよ
うにしたものが提案されている。
【0006】また、例えば特開平8−22780号公報
に示された電子銃では、図20に示すように、さらに上
記フォーカス電極105とアノード電極106の間にそ
れらと同軸に断面長円形の筒体からなる中間電極109
を挿入し、この中間電極109にアノード電圧Vaとフ
ォーカス電圧Vfの中間の電位Vmを印加することによ
り、さらに主レンズ電界の大口径化を図ったものが提案
されている。
に示された電子銃では、図20に示すように、さらに上
記フォーカス電極105とアノード電極106の間にそ
れらと同軸に断面長円形の筒体からなる中間電極109
を挿入し、この中間電極109にアノード電圧Vaとフ
ォーカス電圧Vfの中間の電位Vmを印加することによ
り、さらに主レンズ電界の大口径化を図ったものが提案
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図20の構
成の場合、中間電極109をさらに長くすることによっ
て、更に主レンズ電界の大口径化が実現されるが、長く
した場合、フォーカス電極105、中間電極109、ア
ノード電極106にかけて電界が弱くなり、フォーカス
電極105、アノード電極106それぞれを閉塞してい
る補助電極114,116の形状だけで3本のビームの
スポット形状とコンバージェンスを同時に満足させるこ
とは困難となる。即ち、補助電極114,116のビー
ム透過孔114a〜114c,116a〜116cへの
電界のしみ込みが弱くなり、ここに形成されるレンズに
よる補正効果、従って、補正感度が低くなる。このため
最適なスポット形状及びコンバージェンスを両立させる
ことは困難となることから、中間電極の長さには限界が
あった。
成の場合、中間電極109をさらに長くすることによっ
て、更に主レンズ電界の大口径化が実現されるが、長く
した場合、フォーカス電極105、中間電極109、ア
ノード電極106にかけて電界が弱くなり、フォーカス
電極105、アノード電極106それぞれを閉塞してい
る補助電極114,116の形状だけで3本のビームの
スポット形状とコンバージェンスを同時に満足させるこ
とは困難となる。即ち、補助電極114,116のビー
ム透過孔114a〜114c,116a〜116cへの
電界のしみ込みが弱くなり、ここに形成されるレンズに
よる補正効果、従って、補正感度が低くなる。このため
最適なスポット形状及びコンバージェンスを両立させる
ことは困難となることから、中間電極の長さには限界が
あった。
【0008】本発明は、上述の点に鑑み、ビーム形状、
コンバージェンス等を両立させるための設計の自由度を
増すと共に、更なる球面収差係数の低減を図って、高解
像度を得るようにし、併せて電子銃の組立精度を向上で
きるようにしたカラー陰極線管を提供するものである。
コンバージェンス等を両立させるための設計の自由度を
増すと共に、更なる球面収差係数の低減を図って、高解
像度を得るようにし、併せて電子銃の組立精度を向上で
きるようにしたカラー陰極線管を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、フォーカス電
極とアノード電極との間にフォーカス電圧より高くアノ
ード電圧より低い電位となる中間電極を配し、フォーカ
ス電極、アノード電極及び中間電極を夫々電子ビーム透
過部を有する電界補正電極板で閉塞した断面長円形の筒
体によって形成した構成とする。
極とアノード電極との間にフォーカス電圧より高くアノ
ード電圧より低い電位となる中間電極を配し、フォーカ
ス電極、アノード電極及び中間電極を夫々電子ビーム透
過部を有する電界補正電極板で閉塞した断面長円形の筒
体によって形成した構成とする。
【0010】この構成によれば、夫々電界補正電極板を
有する筒体からなるフォーカス電極とアノード電極との
間に、フォーカス電圧とアノード電圧の中間の電位をと
り、同様に電界補正電極板を有する筒体の中間電極を配
することにより、中間電極の電界補正電極板のビーム透
過部への電界のしみ込みでビーム形状及びコンバージェ
ンスをコントロールできる新たなレンズが生成する。こ
の新たに生成されるレンズにより最適なビーム形状、コ
ンバージェンスを両立させるための設計の自由度が増
す。同時に中間電極の長さを更に大きくすることが可能
になり、主電子レンズにおける軸上電位分布の勾配が更
に緩やかになって実効的な主電子レンズ口径を拡大で
き、更に球面収差係数を低くすることができる。
有する筒体からなるフォーカス電極とアノード電極との
間に、フォーカス電圧とアノード電圧の中間の電位をと
り、同様に電界補正電極板を有する筒体の中間電極を配
することにより、中間電極の電界補正電極板のビーム透
過部への電界のしみ込みでビーム形状及びコンバージェ
ンスをコントロールできる新たなレンズが生成する。こ
の新たに生成されるレンズにより最適なビーム形状、コ
ンバージェンスを両立させるための設計の自由度が増
す。同時に中間電極の長さを更に大きくすることが可能
になり、主電子レンズにおける軸上電位分布の勾配が更
に緩やかになって実効的な主電子レンズ口径を拡大で
き、更に球面収差係数を低くすることができる。
【0011】また、フォーカス電極、アノード電極及び
中間電極の電界補正電極板に設けられたビーム透過部を
利用することにより、主電子レンズを構成する電極群の
組立精度を向上することができる。
中間電極の電界補正電極板に設けられたビーム透過部を
利用することにより、主電子レンズを構成する電極群の
組立精度を向上することができる。
【0012】本発明は、フォーカス電極とアノード電極
との間にフォーカス電圧とアノード電圧との中間電圧が
印加される中間電極を有し、内蔵分割抵抗器の第1の端
子をアノード電極に接続し、第2の端子をフォーカス電
極に接続し、中間の第3の端子から中間電圧を中間電極
に供給する構成とする。
との間にフォーカス電圧とアノード電圧との中間電圧が
印加される中間電極を有し、内蔵分割抵抗器の第1の端
子をアノード電極に接続し、第2の端子をフォーカス電
極に接続し、中間の第3の端子から中間電圧を中間電極
に供給する構成とする。
【0013】この構成によれば、内蔵分割抵抗器の全長
を短く形成することができ、ネック部内の電位分布の安
定化、放電の抑制を目的とする金属体を相対向するビー
ドガラス体の上に互いに対称的に巻装することができ
る。これによって、陰極線管の特性の安定化が得られ、
かつ、電子銃のレンズの大口径化が可能になる。
を短く形成することができ、ネック部内の電位分布の安
定化、放電の抑制を目的とする金属体を相対向するビー
ドガラス体の上に互いに対称的に巻装することができ
る。これによって、陰極線管の特性の安定化が得られ、
かつ、電子銃のレンズの大口径化が可能になる。
【0014】本発明は、フォーカス電極とアノード電極
との間にフォーカス電圧とアノード電圧との中間電圧が
印加される中間電極を有し、内蔵分割抵抗器を介して中
間電極に中間電圧を印加し、内蔵分割抵抗器の幅狭部分
に金属体を巻装した構成とする。
との間にフォーカス電圧とアノード電圧との中間電圧が
印加される中間電極を有し、内蔵分割抵抗器を介して中
間電極に中間電圧を印加し、内蔵分割抵抗器の幅狭部分
に金属体を巻装した構成とする。
【0015】この構成によれば、一方のビードガラス体
上の内蔵分割抵抗器の幅狭部分に金属体を巻装すること
により、両ビードガラス体側に巻装した金属体とネック
内壁間の距離をほぼ等しくすることができ、金属体に対
する加熱、蒸着によるネック内壁面への蒸着膜を内蔵分
割抵抗器の有る側と無い側で均一に形成でき、良好な耐
圧特性、安定した耐圧特性が得られる。同時に電子銃の
大口径化が可能になる。
上の内蔵分割抵抗器の幅狭部分に金属体を巻装すること
により、両ビードガラス体側に巻装した金属体とネック
内壁間の距離をほぼ等しくすることができ、金属体に対
する加熱、蒸着によるネック内壁面への蒸着膜を内蔵分
割抵抗器の有る側と無い側で均一に形成でき、良好な耐
圧特性、安定した耐圧特性が得られる。同時に電子銃の
大口径化が可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係るカラー陰極線管は、
フォーカス電圧が印加されるフォーカス電極とアノード
電圧が印加されるアノード電極との間に、フォーカス電
圧より高くアノード電圧より低い電位となる中間電極を
有し、フォーカス電極、アノード電極及び中間電極が夫
々3個の電子ビーム透過部をインライン配列してなる電
界補正電極板で閉塞された断面長円形の筒体から成る構
成とする。
フォーカス電圧が印加されるフォーカス電極とアノード
電圧が印加されるアノード電極との間に、フォーカス電
圧より高くアノード電圧より低い電位となる中間電極を
有し、フォーカス電極、アノード電極及び中間電極が夫
々3個の電子ビーム透過部をインライン配列してなる電
界補正電極板で閉塞された断面長円形の筒体から成る構
成とする。
【0017】電界補正電極板としては、少なくとも1つ
の電界補正電極板を筒体の開口から後退した位置に設け
られるようになす。
の電界補正電極板を筒体の開口から後退した位置に設け
られるようになす。
【0018】フォーカス電極とアノード電極との間に
は、中間電極を1つ以上配するようになす。
は、中間電極を1つ以上配するようになす。
【0019】中間電極としては、その電界補正電極板を
1つ、若しくは2つ設けるようになす。
1つ、若しくは2つ設けるようになす。
【0020】中間電極の電界補正電極板は、フォーカス
電極の電位と中間電極の電位とアノード電極の電位で決
まる軸上電位分布での中間電極の電位に相当する軸上の
位置よりずれた位置に設けることが好ましい。
電極の電位と中間電極の電位とアノード電極の電位で決
まる軸上電位分布での中間電極の電位に相当する軸上の
位置よりずれた位置に設けることが好ましい。
【0021】中間電極の電位は、中間電極にフォーカス
電圧より高くアノード電圧より低い電圧を印加すること
によって与えることができる。中間電極の電位は、フォ
ーカス電圧とアノード電圧によって誘起される自由電位
によって与えることができる。
電圧より高くアノード電圧より低い電圧を印加すること
によって与えることができる。中間電極の電位は、フォ
ーカス電圧とアノード電圧によって誘起される自由電位
によって与えることができる。
【0022】本発明に係るカラー陰極線管は、フォーカ
ス電圧が印加されるフォーカス電極とアノード電圧が印
加されるアノード電極との間に、フォーカス電圧とアノ
ード電圧との中間電圧が印加される中間電極を有し、内
蔵分割抵抗器の第1の端子をアノード電極に接続し、第
2の端子をフォーカス電極に接続し、第1の端子と第2
の端子との間の第3の端子から中間電圧を中間電極に供
給する構成とする。
ス電圧が印加されるフォーカス電極とアノード電圧が印
加されるアノード電極との間に、フォーカス電圧とアノ
ード電圧との中間電圧が印加される中間電極を有し、内
蔵分割抵抗器の第1の端子をアノード電極に接続し、第
2の端子をフォーカス電極に接続し、第1の端子と第2
の端子との間の第3の端子から中間電圧を中間電極に供
給する構成とする。
【0023】本発明に係るカラー陰極線管は、フォーカ
ス電圧が印加されるフォーカス電極とアノード電圧が印
加されるアノード電極との間に、フォーカス電圧とアノ
ード電圧との中間電圧が印加される中間電極を有し、内
蔵分割抵抗器を介して中間電極に中間電圧を印加し、内
蔵分割抵抗器の幅狭部分に金属体を巻装した構成とす
る。
ス電圧が印加されるフォーカス電極とアノード電圧が印
加されるアノード電極との間に、フォーカス電圧とアノ
ード電圧との中間電圧が印加される中間電極を有し、内
蔵分割抵抗器を介して中間電極に中間電圧を印加し、内
蔵分割抵抗器の幅狭部分に金属体を巻装した構成とす
る。
【0024】以下、図面を参照して本発明の実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
【0025】図1は本発明の一実施例を示す。本例にお
いては、フォーカス電圧Vfが印加されるフォーカス電
極(例えば第5電極)15とアノード電圧Vaが印加さ
れるアノード電極(例えば第7電極)17との間に、ア
ノード電圧Vaより低く、フォーカス電圧より高い中間
電圧Vmが印加される中間電極(例えば第6電極)16
が配置される。フォーカス電極15、中間電極16及び
アノード電極17は、夫々図2Aに示すように断面長円
形の筒体21,22及び23から成り、夫々同軸上に配
置される。
いては、フォーカス電圧Vfが印加されるフォーカス電
極(例えば第5電極)15とアノード電圧Vaが印加さ
れるアノード電極(例えば第7電極)17との間に、ア
ノード電圧Vaより低く、フォーカス電圧より高い中間
電圧Vmが印加される中間電極(例えば第6電極)16
が配置される。フォーカス電極15、中間電極16及び
アノード電極17は、夫々図2Aに示すように断面長円
形の筒体21,22及び23から成り、夫々同軸上に配
置される。
【0026】フォーカス電極15は、筒体21の開口部
より内方に後退した位置に置かれた電界補正電極板25
で閉塞されて成り、この電界補正電極板25に図2Bに
示すようにインライン配置された3つの電子ビーム透過
部、この例では電子ビーム透過孔25a,25b及び2
5cが設けられる。中央の電子ビーム透過孔25bは例
えば垂直方向に長軸を有する楕円形状をなし、両側の電
子ビーム透過孔25a,25cは例えば円弧と楕円弧で
囲まれた形状をなしている。或いは、両側の電子ビーム
透過孔25a,25cは透過するビームが円の中心から
はずれる位置を通るようにした円形状としてもよい。電
子ビーム透過孔25a,25b,25cの形状について
は、その他の形状もあり得る。
より内方に後退した位置に置かれた電界補正電極板25
で閉塞されて成り、この電界補正電極板25に図2Bに
示すようにインライン配置された3つの電子ビーム透過
部、この例では電子ビーム透過孔25a,25b及び2
5cが設けられる。中央の電子ビーム透過孔25bは例
えば垂直方向に長軸を有する楕円形状をなし、両側の電
子ビーム透過孔25a,25cは例えば円弧と楕円弧で
囲まれた形状をなしている。或いは、両側の電子ビーム
透過孔25a,25cは透過するビームが円の中心から
はずれる位置を通るようにした円形状としてもよい。電
子ビーム透過孔25a,25b,25cの形状について
は、その他の形状もあり得る。
【0027】アノード電極17は、フォーカス電極15
と同様に、筒体23の開口部より内方に後退した位置に
置かれた電界補正電極板26で閉塞されて成り、この電
界補正電極板26に図2Bに示すようにインライン配置
された3つの電子ビーム透過部、この例では電子ビーム
透過孔26a,26b及び26cが設けられる。
と同様に、筒体23の開口部より内方に後退した位置に
置かれた電界補正電極板26で閉塞されて成り、この電
界補正電極板26に図2Bに示すようにインライン配置
された3つの電子ビーム透過部、この例では電子ビーム
透過孔26a,26b及び26cが設けられる。
【0028】中間電極16は、筒体22のフォーカス電
極15側の開口部及びアノード電極17側の開口部より
夫々内方に後退した位置に置かれた2枚の電界補正電極
板27及び28で閉塞されて成り、之等の電界補正電極
板27及び28に図2Bに示すように、夫々インライン
配列された3つの電子ビーム透過部、この例では電子ビ
ーム透過孔27a,27b,27c及び28a,28
b,28cが設けられる。
極15側の開口部及びアノード電極17側の開口部より
夫々内方に後退した位置に置かれた2枚の電界補正電極
板27及び28で閉塞されて成り、之等の電界補正電極
板27及び28に図2Bに示すように、夫々インライン
配列された3つの電子ビーム透過部、この例では電子ビ
ーム透過孔27a,27b,27c及び28a,28
b,28cが設けられる。
【0029】このフォーカス電極15、中間電極16及
びアノード電極17によって主電子レンズ(主フォーカ
スレンズ)が構成される。
びアノード電極17によって主電子レンズ(主フォーカ
スレンズ)が構成される。
【0030】この主電子レンズを形成するフォーカス電
極15、中間電極16及びアノード電極17は、例え
ば、図4に示すように3つのカソード、他の電極と共に
電子銃19を構成する。即ち、赤,緑,青に対応する3
つのカソードKR ,KG 及びBB がインライン配列さ
れ、この3つのカソードKR ,KG 及びKB に対して共
通となるように同軸上に第1電極11、第2電極12,
第3電極13,第4電極14,第5電極(フォーカス電
極)15,第6電極(中間電極)16及び第7電極(ア
ノード電極)17が順次配列され、最終段にシールドカ
ップ18が配されて後述より明らかなように電界拡張レ
ンズ(軸上電位がなだらかになる)が追加されたユニバ
イポテンシャルレンズ方式3ビーム単電子銃19が構成
される。各第1電極11,第2電極12,第3電極1
3,第4電極14と、第5電極15の第4電極側の端板
には、図示せざるも各電子ビームBR ,BG 及びBB が
透過する電子ビーム透過孔が設けられている。第2電極
12と第4電極14は同電位が印加され、第3電極13
と第5電極15はフォーカス電位が印加される。
極15、中間電極16及びアノード電極17は、例え
ば、図4に示すように3つのカソード、他の電極と共に
電子銃19を構成する。即ち、赤,緑,青に対応する3
つのカソードKR ,KG 及びBB がインライン配列さ
れ、この3つのカソードKR ,KG 及びKB に対して共
通となるように同軸上に第1電極11、第2電極12,
第3電極13,第4電極14,第5電極(フォーカス電
極)15,第6電極(中間電極)16及び第7電極(ア
ノード電極)17が順次配列され、最終段にシールドカ
ップ18が配されて後述より明らかなように電界拡張レ
ンズ(軸上電位がなだらかになる)が追加されたユニバ
イポテンシャルレンズ方式3ビーム単電子銃19が構成
される。各第1電極11,第2電極12,第3電極1
3,第4電極14と、第5電極15の第4電極側の端板
には、図示せざるも各電子ビームBR ,BG 及びBB が
透過する電子ビーム透過孔が設けられている。第2電極
12と第4電極14は同電位が印加され、第3電極13
と第5電極15はフォーカス電位が印加される。
【0031】この電子銃19では、カソードKR ,
KG ,KB 、第1電極11及び第2電極12によって発
生、制御された各電子ビームBR ,BG 及びBB が、第
3電極13,第4電極14及び第5電極(フォーカス電
極)15によって形成される前段電子レンズ(前段フォ
ーカスレンズ)で発散角が調整された後、第5電極(フ
ォーカス電極)15、第6電極(中間電極)16及び第
7電極(アノード電極)17で構成される主電子レンズ
(主フォーカスレンズ)で収束される。
KG ,KB 、第1電極11及び第2電極12によって発
生、制御された各電子ビームBR ,BG 及びBB が、第
3電極13,第4電極14及び第5電極(フォーカス電
極)15によって形成される前段電子レンズ(前段フォ
ーカスレンズ)で発散角が調整された後、第5電極(フ
ォーカス電極)15、第6電極(中間電極)16及び第
7電極(アノード電極)17で構成される主電子レンズ
(主フォーカスレンズ)で収束される。
【0032】中間電極16の電圧は、フォーカス電圧1
5と同様にネック端より供給されるか、或いは図4に示
すように内蔵分割抵抗30によって高圧を分圧すること
によって供給される。内蔵分割抵抗30は、例えばセラ
ミック基板上に抵抗パターンR1 ,R2 を印刷して成
り、抵抗パターンR1 ,R2 の1端が高圧であるアノー
ド電極17に接続され、他端が接地され、その抵抗パタ
ーンR1 とR2 の中間から得られる中間電圧Vmを中間
電極16に供給するようなされる。
5と同様にネック端より供給されるか、或いは図4に示
すように内蔵分割抵抗30によって高圧を分圧すること
によって供給される。内蔵分割抵抗30は、例えばセラ
ミック基板上に抵抗パターンR1 ,R2 を印刷して成
り、抵抗パターンR1 ,R2 の1端が高圧であるアノー
ド電極17に接続され、他端が接地され、その抵抗パタ
ーンR1 とR2 の中間から得られる中間電圧Vmを中間
電極16に供給するようなされる。
【0033】一方、中間電極16は、電圧を供給せず
に、アノード電極17に印加されるアノード電圧Vaと
フォーカス電極15に印加されるフォーカス電圧Vfに
よって誘起される自由電位に保つこともできる。
に、アノード電極17に印加されるアノード電圧Vaと
フォーカス電極15に印加されるフォーカス電圧Vfに
よって誘起される自由電位に保つこともできる。
【0034】次に、電子銃19の具体例を示す。 中間電極16の長さ10mm フォーカス電極15と中間電極16間の間隔 0.9mm 中間電極16とアノード電極17間の間隔 0.9mm 第1電極11の電圧 0V 第2電極12及び第4電極14の電圧 500V 第3電極13及び第5電極15の電圧 6KV〜10KV 第6電極(中間電極)16の電圧 12KV〜20KV 第7電極(アノード電極)17の電圧 27KV
【0035】そして、この電子銃19が図5に示すよう
に、ガラスバルブによる陰極線管体32のネック部に配
置され、電子銃19で収束された電子ビームBR ,
BG ,BB を蛍光面33上にコンバージェンスしてスポ
ットを形成するカラー陰極線管34が構成される。35
は偏向ヨークを示す。
に、ガラスバルブによる陰極線管体32のネック部に配
置され、電子銃19で収束された電子ビームBR ,
BG ,BB を蛍光面33上にコンバージェンスしてスポ
ットを形成するカラー陰極線管34が構成される。35
は偏向ヨークを示す。
【0036】本例のフォーカス電極15,中間電極1
6,アノード電極17を構成する各筒体21,22及び
23は、図3に示すように、長径La及び短径Lbの長
円形のバーリング部を有する絞りプレス部品で形成さ
れ、電界補正電極板25,26,27,28は平板プレ
ス部品で形成される。
6,アノード電極17を構成する各筒体21,22及び
23は、図3に示すように、長径La及び短径Lbの長
円形のバーリング部を有する絞りプレス部品で形成さ
れ、電界補正電極板25,26,27,28は平板プレ
ス部品で形成される。
【0037】中間電極16の一部を構成する2枚の電界
補正電極板27及び28は、図6の軸上電位分布、即ち
フォーカス電極15のフォーカス電位Vfと中間電極1
6の中間電位Vmとアノード電極17のアノード電位V
aで決まる本実施例に係る軸上電位分布(I)の内で、
中間電位Vmに相当する軸上の位置Z0 よりずれた位置
に設けられる。
補正電極板27及び28は、図6の軸上電位分布、即ち
フォーカス電極15のフォーカス電位Vfと中間電極1
6の中間電位Vmとアノード電極17のアノード電位V
aで決まる本実施例に係る軸上電位分布(I)の内で、
中間電位Vmに相当する軸上の位置Z0 よりずれた位置
に設けられる。
【0038】上述の実施例によれば、フォーカス電極1
5とアノード電極17との間に、フォーカス電圧Vfと
アノード電圧Vaとの中間の電位Vmとなる中間電極1
6を配置することにより、図6で示すフォーカス電極1
5とアノード電極17との間のZ軸上電位分布(I)
(本実施例)が前述の図24の従来例のZ軸上電位分布
(II)に比べて緩やかなものにすることができる。
5とアノード電極17との間に、フォーカス電圧Vfと
アノード電圧Vaとの中間の電位Vmとなる中間電極1
6を配置することにより、図6で示すフォーカス電極1
5とアノード電極17との間のZ軸上電位分布(I)
(本実施例)が前述の図24の従来例のZ軸上電位分布
(II)に比べて緩やかなものにすることができる。
【0039】そして、中間電極16にその中間電位Vm
に相当する軸上の位置Z0 よりずれた位置に電子ビーム
透過孔27a〜27c,28a〜28cを有する電界補
正電極板27,28を有することによって、この中間電
極16の電界補正電極板27,28の電子ビーム透過孔
27a〜27c,28a〜28cに電界がしみ込み、こ
こにビーム形状、コンバージェンスをコントロールでき
るレンズが新たに生じる。これによって、電界の補正感
度が向上すると共に、最適なビーム形状及びコンバージ
ェンスを両立するための設計の自由度が上がり、更に理
想に近い電子銃の製作が可能になる。
に相当する軸上の位置Z0 よりずれた位置に電子ビーム
透過孔27a〜27c,28a〜28cを有する電界補
正電極板27,28を有することによって、この中間電
極16の電界補正電極板27,28の電子ビーム透過孔
27a〜27c,28a〜28cに電界がしみ込み、こ
こにビーム形状、コンバージェンスをコントロールでき
るレンズが新たに生じる。これによって、電界の補正感
度が向上すると共に、最適なビーム形状及びコンバージ
ェンスを両立するための設計の自由度が上がり、更に理
想に近い電子銃の製作が可能になる。
【0040】即ち、前述の図24の例では、設計の際、
フォーカス電極105を構成する補正電極板114、中
間電極109と対向する筒体部分113A、中間電極1
09、アノード電極106を構成する補正電極板116
及び中間電極109と対向する筒体部分115Aの5つ
のパラメータで、ビームスポット形状、スポットサイ
ズ、コンバージェンスの3つの解を求めている。
フォーカス電極105を構成する補正電極板114、中
間電極109と対向する筒体部分113A、中間電極1
09、アノード電極106を構成する補正電極板116
及び中間電極109と対向する筒体部分115Aの5つ
のパラメータで、ビームスポット形状、スポットサイ
ズ、コンバージェンスの3つの解を求めている。
【0041】之に対し、上述の図1の実施例では、設計
の際、フォーカス電極15を構成する電界補正電極板2
5、フォーカス電極15の中間電極16と対向する筒体
部分15A、中間電極16を構成する第1の電界補正電
極板27、第2の電界補正電極線28、中間電極16の
フォーカス電極15と対向する筒体部分16A、中間電
極16のアノード電極17と対向する筒体部分16B、
アノード電極17を構成する電界補正電極板26、アノ
ード電極17の中間電極16と対向する筒体部分17A
の8つのパラメータで、上述の3つの最適な解を求める
ことができる。従って、本実施例の場合には、主電子レ
ンズの設計の自由度が上がる。
の際、フォーカス電極15を構成する電界補正電極板2
5、フォーカス電極15の中間電極16と対向する筒体
部分15A、中間電極16を構成する第1の電界補正電
極板27、第2の電界補正電極線28、中間電極16の
フォーカス電極15と対向する筒体部分16A、中間電
極16のアノード電極17と対向する筒体部分16B、
アノード電極17を構成する電界補正電極板26、アノ
ード電極17の中間電極16と対向する筒体部分17A
の8つのパラメータで、上述の3つの最適な解を求める
ことができる。従って、本実施例の場合には、主電子レ
ンズの設計の自由度が上がる。
【0042】図1では、各電界補正電極板25,26,
27,28が筒体21,23,22の開口から後退した
位置にあるので、フォーカス電極15と中間電極16間
及び中間電極16とアノード電極17間で形成される大
きなレンズに加えて、各電界補正電極板の電子ビーム透
過孔でもビーム形状、スポットサイズ、コンバージェン
スをコントロールできるレンズが形成されることにな
る。
27,28が筒体21,23,22の開口から後退した
位置にあるので、フォーカス電極15と中間電極16間
及び中間電極16とアノード電極17間で形成される大
きなレンズに加えて、各電界補正電極板の電子ビーム透
過孔でもビーム形状、スポットサイズ、コンバージェン
スをコントロールできるレンズが形成されることにな
る。
【0043】中間電極16における電界補正電極板2
7,28によって電界の補正感度が向上することにより
中間電極16の長さを更に大きくでき、即ち、例えば中
間電極16の長さを8mm以上にすることが可能とな
り、更に主電子レンズにおける軸上電位分布の勾配を従
来に比べて緩やかなものにすることができる。
7,28によって電界の補正感度が向上することにより
中間電極16の長さを更に大きくでき、即ち、例えば中
間電極16の長さを8mm以上にすることが可能とな
り、更に主電子レンズにおける軸上電位分布の勾配を従
来に比べて緩やかなものにすることができる。
【0044】これにより、主電子レンズの口径が従来提
案された方法により、更に拡大され、レンズの球面収差
係数が減少する。従って、蛍光面上に収束されるビーム
スポット径が縮小し、画面全域で高い解像度を得ること
ができる。
案された方法により、更に拡大され、レンズの球面収差
係数が減少する。従って、蛍光面上に収束されるビーム
スポット径が縮小し、画面全域で高い解像度を得ること
ができる。
【0045】一方、中間電極16の長さを大きくするこ
とによって、中間電圧Vm,フォーカス電圧Vfが変わ
り、結果としてフォーカス電圧Vfと中間電極の電圧V
mの差、中間電極の電圧Vmとアノード電圧Vaの差が
減少する。このため、各電極間の間隔を小さくすること
ができ、ネック壁からの電界の影響が減少する。これに
より、図3に示すように電極のネックに対向する側壁と
レンズのバーリング部の距離Dを小さくすることがで
き、フォーカス電極15,中間電極16,アノード電極
17の長円形の長径Laを大きくとることができるよう
になり、さらにレンズ径の拡大が可能になる。
とによって、中間電圧Vm,フォーカス電圧Vfが変わ
り、結果としてフォーカス電圧Vfと中間電極の電圧V
mの差、中間電極の電圧Vmとアノード電圧Vaの差が
減少する。このため、各電極間の間隔を小さくすること
ができ、ネック壁からの電界の影響が減少する。これに
より、図3に示すように電極のネックに対向する側壁と
レンズのバーリング部の距離Dを小さくすることがで
き、フォーカス電極15,中間電極16,アノード電極
17の長円形の長径Laを大きくとることができるよう
になり、さらにレンズ径の拡大が可能になる。
【0046】また、フォーカス電極15,中間電極16
及びアノード電極17に夫々電界補正電極板25,2
7,28及び26が設けられているので、電子銃の組立
時に、図7に示す1対の内芯ピン42を電界補正電極板
25,27,28及び26の夫々対応する電子ビーム透
過孔に挿通することにより、主電子レンズ部分の電極群
を高い精度で組立てることができる。
及びアノード電極17に夫々電界補正電極板25,2
7,28及び26が設けられているので、電子銃の組立
時に、図7に示す1対の内芯ピン42を電界補正電極板
25,27,28及び26の夫々対応する電子ビーム透
過孔に挿通することにより、主電子レンズ部分の電極群
を高い精度で組立てることができる。
【0047】因みに、絞りプレスの長円形バーリング部
40の寸法精度と、平板プレス部品からなる電界補正電
極板のビーム透過孔の寸法精度を比較すると、後者の方
が優れている。例えば前者は公差が30μm程度である
のに対して、後者は公差が約半分の15μm程度であ
る。従って、精度の高いビーム透過孔を利用して位置決
めし、組立てることで、より高精度の組立が可能とな
る。
40の寸法精度と、平板プレス部品からなる電界補正電
極板のビーム透過孔の寸法精度を比較すると、後者の方
が優れている。例えば前者は公差が30μm程度である
のに対して、後者は公差が約半分の15μm程度であ
る。従って、精度の高いビーム透過孔を利用して位置決
めし、組立てることで、より高精度の組立が可能とな
る。
【0048】図8及び図9は、本発明の他の実施例を示
す。この例では、前述の図1の中間電極16の電界補正
電極板を1つだけ設けた場合である。本例は、前述と同
様に、フォーカス電圧Vfが印加されるフォーカス電極
(例えば第5電極)15とアノード電圧Vaが印加され
るアノード電極(例えば第7電極)17との間に、アノ
ード電圧より低く、フォーカス電圧より高い中間電圧V
mが印加される中間電極(例えば第6電極)16が配置
される。
す。この例では、前述の図1の中間電極16の電界補正
電極板を1つだけ設けた場合である。本例は、前述と同
様に、フォーカス電圧Vfが印加されるフォーカス電極
(例えば第5電極)15とアノード電圧Vaが印加され
るアノード電極(例えば第7電極)17との間に、アノ
ード電圧より低く、フォーカス電圧より高い中間電圧V
mが印加される中間電極(例えば第6電極)16が配置
される。
【0049】フォーカス電極15は、端面に3つの電子
ビーム透過孔45a,45b,45cを有する筒体から
なる前段レンズ構成部品45と、筒体からなるドリフト
空間部品46と、3つの電子ビーム透過孔48a,48
b,48cを有する平板プレス部品からなる電界補正電
極板48と、筒体からなり1つの長円形バーリング部4
0を有する絞りプレス部品47とから構成される。之等
各部品45,46,48,47は溶接等により一体化さ
れる。
ビーム透過孔45a,45b,45cを有する筒体から
なる前段レンズ構成部品45と、筒体からなるドリフト
空間部品46と、3つの電子ビーム透過孔48a,48
b,48cを有する平板プレス部品からなる電界補正電
極板48と、筒体からなり1つの長円形バーリング部4
0を有する絞りプレス部品47とから構成される。之等
各部品45,46,48,47は溶接等により一体化さ
れる。
【0050】アノード電極17は、筒体からなるドリフ
ト空間部品46と、3つの電子ビーム透過孔48a,4
8b,48cを有する平板プレス部品からなる電界補正
電極板48と、筒体からなり1つの長円形バーリング部
40を有する絞りプレス部品47とから構成され、之等
各部品46,48,47が溶接等により一体化される。
ト空間部品46と、3つの電子ビーム透過孔48a,4
8b,48cを有する平板プレス部品からなる電界補正
電極板48と、筒体からなり1つの長円形バーリング部
40を有する絞りプレス部品47とから構成され、之等
各部品46,48,47が溶接等により一体化される。
【0051】中間電極16は、中央に3つの電子ビーム
透過孔48a,48b,48cを有する平板プレス部品
からなる電界補正電極板48と、この電界補正電極板4
8を挟む両側の夫々筒体からなり1つの長円形バーリン
グ部40を有する絞りプレス部品47,47とから構成
され、之等各部品47,48,47が溶接等により一体
化される。
透過孔48a,48b,48cを有する平板プレス部品
からなる電界補正電極板48と、この電界補正電極板4
8を挟む両側の夫々筒体からなり1つの長円形バーリン
グ部40を有する絞りプレス部品47,47とから構成
され、之等各部品47,48,47が溶接等により一体
化される。
【0052】フォーカス電極15,中間電極16及びア
ノード電極17を夫々構成する筒体部品、特にそのバー
リング部40は、図2Aと同様に長円形をなし、また、
各電界補正電極板48のビーム透過孔48a,48b,
48cは、図2Bに示す形状で形成される。なお、ビー
ム透過孔48a〜48cは前例と同様に種々の形状を採
り得る。
ノード電極17を夫々構成する筒体部品、特にそのバー
リング部40は、図2Aと同様に長円形をなし、また、
各電界補正電極板48のビーム透過孔48a,48b,
48cは、図2Bに示す形状で形成される。なお、ビー
ム透過孔48a〜48cは前例と同様に種々の形状を採
り得る。
【0053】このように構成したフォーカス電極15、
中間電極16及びアノード電極17によって主電子レン
ズが構成される。前述の実施例でも同じであるが、ここ
で、主電子レンズに関係するのは、3つの電子ビーム透
過孔を有する平板プレス部品、即ち電界補正電極板48
と1つの長円形バーリング部40を有する絞りプレス部
品47である。
中間電極16及びアノード電極17によって主電子レン
ズが構成される。前述の実施例でも同じであるが、ここ
で、主電子レンズに関係するのは、3つの電子ビーム透
過孔を有する平板プレス部品、即ち電界補正電極板48
と1つの長円形バーリング部40を有する絞りプレス部
品47である。
【0054】中間電極16の電界補正電極板48は、前
述の実施例と同様に、フォーカス電位Vfと中間電位V
mとアノード電位Vaで決まる軸上電位分布の内で中間
電位Vmに相当する軸上の位置Z0 よりずれた位置に設
けるを可とする。その他の構成は前述の実施例で説明し
たと同様であるので、対応する部分には同一符号を付し
て重複説明を省略する。
述の実施例と同様に、フォーカス電位Vfと中間電位V
mとアノード電位Vaで決まる軸上電位分布の内で中間
電位Vmに相当する軸上の位置Z0 よりずれた位置に設
けるを可とする。その他の構成は前述の実施例で説明し
たと同様であるので、対応する部分には同一符号を付し
て重複説明を省略する。
【0055】尚、フォーカス電極15及びアノード電極
17においては、ドリフト空間部品46と1つの長円形
バーリング部40を有する絞りプレス部品47を一体の
部品として、その中に3つの電子ビーム透過孔48a〜
48cを有する平板プレス部品による電界補正電極部4
8を設置した構成でもよい。
17においては、ドリフト空間部品46と1つの長円形
バーリング部40を有する絞りプレス部品47を一体の
部品として、その中に3つの電子ビーム透過孔48a〜
48cを有する平板プレス部品による電界補正電極部4
8を設置した構成でもよい。
【0056】中間電極16においては、2つの絞りプレ
ス部品47,47を一体の部品とし、その中に3つの電
子ビーム透過孔48a〜48cを有する平板プレス部品
による電界補正電極板48を設置した構成でもよい。
ス部品47,47を一体の部品とし、その中に3つの電
子ビーム透過孔48a〜48cを有する平板プレス部品
による電界補正電極板48を設置した構成でもよい。
【0057】フォーカス電極15,中間電極16及びア
ノード電極17は、同じ3つの電子ビーム透過孔48a
〜48cを有する平板プレス部品の電界補正電極板4
8、1つの長円形バーリング部40を有する絞りプレス
部品47を用いているが、フォーカス電極15、中間電
極16及びアノード電極17で、寸法、形状等において
異なる部品を用いても構わない。
ノード電極17は、同じ3つの電子ビーム透過孔48a
〜48cを有する平板プレス部品の電界補正電極板4
8、1つの長円形バーリング部40を有する絞りプレス
部品47を用いているが、フォーカス電極15、中間電
極16及びアノード電極17で、寸法、形状等において
異なる部品を用いても構わない。
【0058】かかる図8の実施例においても、上例と同
様に、フォーカス電極15とアノード電極17の間に3
つの電子ビーム透過孔48a〜48cを有する1つの電
界補正電極板48を設けた筒体の中間電極16を配置す
ることによって、より中間電極の長さを大きくすること
が可能となり、主電子レンズの軸上電位分布の勾配を緩
やかにし、電界を拡張して主電子レンズの口径を拡大す
ることができる。これによって球面収差係数が減少し、
ビームスポット径が低減することで、高解像度化が図ら
れる。
様に、フォーカス電極15とアノード電極17の間に3
つの電子ビーム透過孔48a〜48cを有する1つの電
界補正電極板48を設けた筒体の中間電極16を配置す
ることによって、より中間電極の長さを大きくすること
が可能となり、主電子レンズの軸上電位分布の勾配を緩
やかにし、電界を拡張して主電子レンズの口径を拡大す
ることができる。これによって球面収差係数が減少し、
ビームスポット径が低減することで、高解像度化が図ら
れる。
【0059】この実施例においても、中間電極16にビ
ーム透過孔48a〜48cを有する1つの電界補正電極
板48が設けられていることによって、このビーム透過
孔48a〜48cへの電界のしみ込みによる新たなレン
ズが生じ、電界の補正感度が向上し、最適なビーム形
状、ビームサイズ及びコンバージェンスを両立するため
の設計の自由度が上がる。
ーム透過孔48a〜48cを有する1つの電界補正電極
板48が設けられていることによって、このビーム透過
孔48a〜48cへの電界のしみ込みによる新たなレン
ズが生じ、電界の補正感度が向上し、最適なビーム形
状、ビームサイズ及びコンバージェンスを両立するため
の設計の自由度が上がる。
【0060】即ち、フォーカス電極15を夫々構成する
平板プレス部品の電界補正電極板48と、中間電極16
と対向する長円形バーリング部を有する絞りプレス部品
47、中間電極16を夫々構成するフォーカス電極15
と対向する長円形バーリング部を有する絞りプレス部品
47と、平板プレス部品の電界補正電極板48と、アノ
ード電極17と対向する長円形バーリング部を有する絞
りプレス部品47、アノード電極17を夫々構成する中
間電極16と対向する長円形バーリング部を有する絞り
プレス部品47と、平板プレス部品の電界補正電極板4
8の7つのパラメータで電子ビームに対する前述の3つ
の最適な解を求めることができ、図12の従来例に比し
て、更に主電子レンズの設計の自由度が向上する。
平板プレス部品の電界補正電極板48と、中間電極16
と対向する長円形バーリング部を有する絞りプレス部品
47、中間電極16を夫々構成するフォーカス電極15
と対向する長円形バーリング部を有する絞りプレス部品
47と、平板プレス部品の電界補正電極板48と、アノ
ード電極17と対向する長円形バーリング部を有する絞
りプレス部品47、アノード電極17を夫々構成する中
間電極16と対向する長円形バーリング部を有する絞り
プレス部品47と、平板プレス部品の電界補正電極板4
8の7つのパラメータで電子ビームに対する前述の3つ
の最適な解を求めることができ、図12の従来例に比し
て、更に主電子レンズの設計の自由度が向上する。
【0061】また、中間電極16の長さを、より長くで
きるので、フォーカス電圧15と中間電極16との電圧
差、中間電極16とアノード電極との電圧差を減少する
ことができ、電極相互の間隔を小さくすることができ、
ネック壁からの電界の影響を減少できる。従って、バー
リング部40の距離Dを小さくでき、さらに長円形筒体
の長径Laを大きくして更なるレンズ径の拡大が可能に
なる。
きるので、フォーカス電圧15と中間電極16との電圧
差、中間電極16とアノード電極との電圧差を減少する
ことができ、電極相互の間隔を小さくすることができ、
ネック壁からの電界の影響を減少できる。従って、バー
リング部40の距離Dを小さくでき、さらに長円形筒体
の長径Laを大きくして更なるレンズ径の拡大が可能に
なる。
【0062】また、電子銃の組立には、前述の図7の1
対の内芯ピン42を用い、之を各フォーカス電極15、
中間電極16及びアノード電極17の各電界補正電極板
48の対応するビーム透過孔に挿入することにより、フ
ォーカス電極15、中間電極16及びアノード電極17
の相互間の位置決めを行うことにより、前述の実施例と
同様に主電子レンズ部分の電極群を高精度に組立てるこ
とができる。
対の内芯ピン42を用い、之を各フォーカス電極15、
中間電極16及びアノード電極17の各電界補正電極板
48の対応するビーム透過孔に挿入することにより、フ
ォーカス電極15、中間電極16及びアノード電極17
の相互間の位置決めを行うことにより、前述の実施例と
同様に主電子レンズ部分の電極群を高精度に組立てるこ
とができる。
【0063】尚、上述の各実施例では、フォーカス電極
15とアノード電極17との間に1つの中間電極16を
配置した場合であるが、主電子レンズの設計に当たって
2つ以上の複数の中間電極16を配置することも可能で
ある。中間電極16の数を増せばそれだけ電位勾配が緩
やかになる。
15とアノード電極17との間に1つの中間電極16を
配置した場合であるが、主電子レンズの設計に当たって
2つ以上の複数の中間電極16を配置することも可能で
ある。中間電極16の数を増せばそれだけ電位勾配が緩
やかになる。
【0064】上述の各実施例では、フォーカス電極1
5、アノード電極17及び中間電極16の夫々の電界補
正電極板25,27,28,26(又は48)を、いず
れも筒体の開口から内方に後退した位置に配置したが、
その他、主レンズ設計の解に応じてそのうちの所要の電
界補正電極板が筒体端部に配置される場合もある。従っ
て、本発明では、電界補正電極板の少なくとも1つが筒
体の開口から後退した位置に配されるものである。
5、アノード電極17及び中間電極16の夫々の電界補
正電極板25,27,28,26(又は48)を、いず
れも筒体の開口から内方に後退した位置に配置したが、
その他、主レンズ設計の解に応じてそのうちの所要の電
界補正電極板が筒体端部に配置される場合もある。従っ
て、本発明では、電界補正電極板の少なくとも1つが筒
体の開口から後退した位置に配されるものである。
【0065】上述の各実施例では電界補正電極板25,
27,28,26(又は48)の電子ビーム透過部を透
過孔で構成したが、その他、例えは図10に示すよう
に、電界補正電極板49の中央に1つの透過孔49bを
形成し、両側に円弧又は楕円弧の切欠き部51a,51
cを形成し、両側では切欠き部51a,51cと筒体5
0の円弧の側壁で囲まれた透過孔49a,49cで電子
ビーム透過部を構成することもできる。
27,28,26(又は48)の電子ビーム透過部を透
過孔で構成したが、その他、例えは図10に示すよう
に、電界補正電極板49の中央に1つの透過孔49bを
形成し、両側に円弧又は楕円弧の切欠き部51a,51
cを形成し、両側では切欠き部51a,51cと筒体5
0の円弧の側壁で囲まれた透過孔49a,49cで電子
ビーム透過部を構成することもできる。
【0066】上述の図1の例では中間電極16におい
て、その中間電位Vmに相当する軸上の位置Z0 よりず
れた位置に2つの電界補正電極板27,28を配した構
成としたが、その他、この2枚の電界補正電極板間の距
離を厚みとした1枚の電界補正電極板で置き代えて構成
することもできる。この場合には2枚の電極板を配した
ときと同様の作用効果を有する。
て、その中間電位Vmに相当する軸上の位置Z0 よりず
れた位置に2つの電界補正電極板27,28を配した構
成としたが、その他、この2枚の電界補正電極板間の距
離を厚みとした1枚の電界補正電極板で置き代えて構成
することもできる。この場合には2枚の電極板を配した
ときと同様の作用効果を有する。
【0067】一方、前述したように、中間電極16にア
ノード電圧Vaとフォーカス電圧Vfとの中間の電圧V
m、例えば12〜20KV程度の電圧を印加するため
に、電圧分割用のいわゆる内蔵分割抵抗器30が用いら
れる。前述の図4のように、内蔵分割抵抗器30の1方
端側の端子(第1の端子)t1 をアノード電圧Vaが印
加されるようにアノード電極17(図では之と一体のシ
ールドカップ18)に接続し、その他方端側の端子(第
2の端子)t2 を接地し(即ちステムピンに接続し)、
中間の電圧が得られる第3の端子t3 を中間電極16に
接続するような構成をとるときは、図12に示すよう
に、内蔵分割抵抗器30はアノード電極17(シールド
カップ18を含む)近傍からステムピン61近傍までの
長い全長となる。
ノード電圧Vaとフォーカス電圧Vfとの中間の電圧V
m、例えば12〜20KV程度の電圧を印加するため
に、電圧分割用のいわゆる内蔵分割抵抗器30が用いら
れる。前述の図4のように、内蔵分割抵抗器30の1方
端側の端子(第1の端子)t1 をアノード電圧Vaが印
加されるようにアノード電極17(図では之と一体のシ
ールドカップ18)に接続し、その他方端側の端子(第
2の端子)t2 を接地し(即ちステムピンに接続し)、
中間の電圧が得られる第3の端子t3 を中間電極16に
接続するような構成をとるときは、図12に示すよう
に、内蔵分割抵抗器30はアノード電極17(シールド
カップ18を含む)近傍からステムピン61近傍までの
長い全長となる。
【0068】内蔵分割抵抗器30は一方のビードガラス
体62A上に固定する場合がある。さらに、ネック部内
の電位分布を安定させ、放電を抑制する目的で電子銃上
下の夫々のビードガラス体62〔62A,62B〕を繞
るように金属体(いわゆる金属ワイヤ)63〔63A,
63B〕が巻装され、ネック部外周からの高周波加熱で
金属体63を加熱蒸発させてネック部内壁に金属蒸着膜
が形成される。この場合、一方の金属体63Aは内蔵分
割抵抗器30の外側を含んでビードガラス体62Aに巻
装され、他方の金属体63Bはビードガラス体62Bの
みに巻装されることになる。
体62A上に固定する場合がある。さらに、ネック部内
の電位分布を安定させ、放電を抑制する目的で電子銃上
下の夫々のビードガラス体62〔62A,62B〕を繞
るように金属体(いわゆる金属ワイヤ)63〔63A,
63B〕が巻装され、ネック部外周からの高周波加熱で
金属体63を加熱蒸発させてネック部内壁に金属蒸着膜
が形成される。この場合、一方の金属体63Aは内蔵分
割抵抗器30の外側を含んでビードガラス体62Aに巻
装され、他方の金属体63Bはビードガラス体62Bの
みに巻装されることになる。
【0069】ところで、一方の金属体63Aがビードガ
ラス体62Aと内蔵分割抵抗器30の双方を巻き込み、
他方の金属体63Bがビードガラス体62のみを巻き込
むようにしているので、金属体63A,63Bは上下非
対称となり(図17参照)、十分加熱しようとすると、
内蔵分割抵抗器30側の金属体63Aが反対側の金属体
63Bに比べてネック部内壁に接近し過ぎとなり、極端
な場合、ネック部内壁に接触してネッククラックが発生
する恐れがある。このため、控え目な加熱条件とする必
要があり、上下2つの金属体63A,63Bの側で均一
な蒸着膜を形成しにくくなり、良好な耐圧特性を維持で
きなくなってしまう。さらに、内蔵分割抵抗器30側の
金属体63Aがネック部内壁に接近するので、クリアラ
ンスの確保という点から電子銃の大口径化が妨げられ
る。
ラス体62Aと内蔵分割抵抗器30の双方を巻き込み、
他方の金属体63Bがビードガラス体62のみを巻き込
むようにしているので、金属体63A,63Bは上下非
対称となり(図17参照)、十分加熱しようとすると、
内蔵分割抵抗器30側の金属体63Aが反対側の金属体
63Bに比べてネック部内壁に接近し過ぎとなり、極端
な場合、ネック部内壁に接触してネッククラックが発生
する恐れがある。このため、控え目な加熱条件とする必
要があり、上下2つの金属体63A,63Bの側で均一
な蒸着膜を形成しにくくなり、良好な耐圧特性を維持で
きなくなってしまう。さらに、内蔵分割抵抗器30側の
金属体63Aがネック部内壁に接近するので、クリアラ
ンスの確保という点から電子銃の大口径化が妨げられ
る。
【0070】この点を改善した実施例を図11、図13
及び図14に示す。図11及び図12の実施例において
は、前述の図4の構成と同様に第1電極11〜第4電極
14及び主電子レンズ(主フォーカスレンズ)を構成す
るフォーカス電極15、中間電極16及びアノード電極
17を備えた電子銃19に対して、全長の短い内蔵分割
抵抗器301を配置し、その内蔵分割抵抗器301の一
方端側の端子(第1の端子)t1 をアノード電圧が印加
されるシールドカップ18と一体のアノード電極17に
接続すると共に、他方端側の端子(第2の端子)t2を
フォーカス電圧が印加されるフォーカス電極15に接続
し、第1の端子t1 と第2の端子t2 との間の第3の端
子t3 を中間電極16に接続してその第3の端子t3 に
得られる中間電圧Vmを中間電極16に供給するように
成す。
及び図14に示す。図11及び図12の実施例において
は、前述の図4の構成と同様に第1電極11〜第4電極
14及び主電子レンズ(主フォーカスレンズ)を構成す
るフォーカス電極15、中間電極16及びアノード電極
17を備えた電子銃19に対して、全長の短い内蔵分割
抵抗器301を配置し、その内蔵分割抵抗器301の一
方端側の端子(第1の端子)t1 をアノード電圧が印加
されるシールドカップ18と一体のアノード電極17に
接続すると共に、他方端側の端子(第2の端子)t2を
フォーカス電圧が印加されるフォーカス電極15に接続
し、第1の端子t1 と第2の端子t2 との間の第3の端
子t3 を中間電極16に接続してその第3の端子t3 に
得られる中間電圧Vmを中間電極16に供給するように
成す。
【0071】この構成によれば、内蔵分割抵抗器301
の第2の端子t2 は電子銃実働状態において、アノード
電圧より低い一定電圧となる電極に接続することで抵抗
体を短縮できると同時に、内蔵分割抵抗器301の全長
も短縮できる。即ち、内蔵分割抵抗器301の両端の第
1及び第2の端子t1 及びt2 を夫々アノード電極17
及びフォーカス電極15に接続するので、内蔵分割抵抗
器301の全長を短縮できる。従って、内蔵分割抵抗器
301側の金属体63Aは図11に示すように内蔵分割
抵抗器301から外れた位置のビードガラス体62Aの
みに巻装されるため(図14の金属体63Aの巻き位置
Pと内蔵分割抵抗器301の位置関係参照)、両金属体
63A,63Bは、上下対称に巻装される。これによっ
て、適正な加熱条件で金属体63A,63Bを加熱蒸発
することができ、均一な蒸着膜をネック部内壁に形成す
ることができ、良好な耐圧特性を維持することができ
る。また、両金属体63A,63Bが同じ条件で巻装さ
れるので、電子銃19のレンズの大口径化も図れる。さ
らに、内蔵分割抵抗器301の全長が短縮されるので、
内蔵分割抵抗器301のコストダウンが図れる。
の第2の端子t2 は電子銃実働状態において、アノード
電圧より低い一定電圧となる電極に接続することで抵抗
体を短縮できると同時に、内蔵分割抵抗器301の全長
も短縮できる。即ち、内蔵分割抵抗器301の両端の第
1及び第2の端子t1 及びt2 を夫々アノード電極17
及びフォーカス電極15に接続するので、内蔵分割抵抗
器301の全長を短縮できる。従って、内蔵分割抵抗器
301側の金属体63Aは図11に示すように内蔵分割
抵抗器301から外れた位置のビードガラス体62Aの
みに巻装されるため(図14の金属体63Aの巻き位置
Pと内蔵分割抵抗器301の位置関係参照)、両金属体
63A,63Bは、上下対称に巻装される。これによっ
て、適正な加熱条件で金属体63A,63Bを加熱蒸発
することができ、均一な蒸着膜をネック部内壁に形成す
ることができ、良好な耐圧特性を維持することができ
る。また、両金属体63A,63Bが同じ条件で巻装さ
れるので、電子銃19のレンズの大口径化も図れる。さ
らに、内蔵分割抵抗器301の全長が短縮されるので、
内蔵分割抵抗器301のコストダウンが図れる。
【0072】なお、図11及び図13の実施例では良好
な耐圧特性の確保及び電子銃の大口径化等に有利である
が、フォーカス電位を供給する電源に対する電気特性を
考慮する必要がある。之に対し、図15、図16及び図
18は、このような回路面での電気特性を考慮する必要
がなく、安定した耐圧特性及び電子銃の大口径化を可能
にした実施例を示す。
な耐圧特性の確保及び電子銃の大口径化等に有利である
が、フォーカス電位を供給する電源に対する電気特性を
考慮する必要がある。之に対し、図15、図16及び図
18は、このような回路面での電気特性を考慮する必要
がなく、安定した耐圧特性及び電子銃の大口径化を可能
にした実施例を示す。
【0073】図15及び図16の実施例においては、前
述と同様に第1電極11〜第4電極14及び主電子レン
ズ(主フォーカスレンズ)を構成するフォーカス電極1
5、中間電極16及びアノード電極17を備えた電子銃
19に対して、図18B又は図18Cに示すように金属
体63Aを巻装する部分が幅狭部65とされた基板形状
を有する内蔵分割抵抗器302〔302A又は302
B〕を配置し、その内蔵分割抵抗器302の一方端側の
端子(第1の端子)t1 をアノード電圧が印加されるア
ノード電極17に接続すると共に、他方端側の端子(第
2の端子)t2 を接地し(即ちステムピンに接続し)、
第1の端子t1 と第2の端子t2 との間の第3の端子t
3 を中間電極16に接続して、その第3の端子t3 に得
られる中間電圧Vmを中間電極16に供給するようにな
し、内蔵分割抵抗器302の幅狭部65にビードガラス
体62Aを含めて金属体63Aを巻装して構成される
(図16及び図18B,C参照)。
述と同様に第1電極11〜第4電極14及び主電子レン
ズ(主フォーカスレンズ)を構成するフォーカス電極1
5、中間電極16及びアノード電極17を備えた電子銃
19に対して、図18B又は図18Cに示すように金属
体63Aを巻装する部分が幅狭部65とされた基板形状
を有する内蔵分割抵抗器302〔302A又は302
B〕を配置し、その内蔵分割抵抗器302の一方端側の
端子(第1の端子)t1 をアノード電圧が印加されるア
ノード電極17に接続すると共に、他方端側の端子(第
2の端子)t2 を接地し(即ちステムピンに接続し)、
第1の端子t1 と第2の端子t2 との間の第3の端子t
3 を中間電極16に接続して、その第3の端子t3 に得
られる中間電圧Vmを中間電極16に供給するようにな
し、内蔵分割抵抗器302の幅狭部65にビードガラス
体62Aを含めて金属体63Aを巻装して構成される
(図16及び図18B,C参照)。
【0074】図18Bの内蔵分割抵抗器302Aは、金
属体63Aが巻装される位置近傍から第2の端子t2 側
の端部に亘って幅狭部65とする基板形状を有して成
る。図18Cの内蔵分割抵抗器302Bは、金属体63
Aが巻装される部分のみを幅狭部65とする基板形状を
有して成る。但し、図18Aは比較のための内蔵分割抵
抗器30を示す。
属体63Aが巻装される位置近傍から第2の端子t2 側
の端部に亘って幅狭部65とする基板形状を有して成
る。図18Cの内蔵分割抵抗器302Bは、金属体63
Aが巻装される部分のみを幅狭部65とする基板形状を
有して成る。但し、図18Aは比較のための内蔵分割抵
抗器30を示す。
【0075】この構成によれば、内蔵分割抵抗器302
に幅狭部65を設け、この幅狭部65において金属体6
3Aを巻装することにより、図16に示すように内蔵分
割抵抗器302を有する側の金属体63Aとネック部3
2nの内壁との距離d′が内蔵分割抵抗器302の無い
側の金属体63Bとネック部内壁との距離dにほぼ近似
し(d≒d′)、距離d,d′の対称性が得られる。
に幅狭部65を設け、この幅狭部65において金属体6
3Aを巻装することにより、図16に示すように内蔵分
割抵抗器302を有する側の金属体63Aとネック部3
2nの内壁との距離d′が内蔵分割抵抗器302の無い
側の金属体63Bとネック部内壁との距離dにほぼ近似
し(d≒d′)、距離d,d′の対称性が得られる。
【0076】従って、金属体63A,63Bを加熱、蒸
着させる際に、一方の金属体63Aがネック部内壁と接
触するのを防ぐことができ、十分な加熱、蒸着を行うこ
とができ、良好な耐圧特性を得ることができる。また、
内蔵分割抵抗器302の有る側と無い側で上下に均一な
蒸着膜67を形成することができ、耐圧特性の向上を図
り、且つ安定した耐圧特性を得ることができる。
着させる際に、一方の金属体63Aがネック部内壁と接
触するのを防ぐことができ、十分な加熱、蒸着を行うこ
とができ、良好な耐圧特性を得ることができる。また、
内蔵分割抵抗器302の有る側と無い側で上下に均一な
蒸着膜67を形成することができ、耐圧特性の向上を図
り、且つ安定した耐圧特性を得ることができる。
【0077】因みに、図4の実施例の場合には、図17
に示すように、内蔵分割抵抗器30を有する側の金属体
63Aとネック部内壁との距離d″が内蔵分割抵抗器3
0の無い側の金属体63Bとネック部内壁との距離dよ
り小さくなり(d>d″)、上下2本の金属体63A,
63Bとネック部内壁との位置関係が非対称であった。
図16の実施例では、この非対称性が解消される。
に示すように、内蔵分割抵抗器30を有する側の金属体
63Aとネック部内壁との距離d″が内蔵分割抵抗器3
0の無い側の金属体63Bとネック部内壁との距離dよ
り小さくなり(d>d″)、上下2本の金属体63A,
63Bとネック部内壁との位置関係が非対称であった。
図16の実施例では、この非対称性が解消される。
【0078】また、本実施例では、従来からある内蔵分
割抵抗器30を使った電子銃と同様の回路、同様の電気
特性で動作させることが可能となる。さらに、金属体6
3Aとネック部内壁の距離が小さくなってしまうという
問題についても、本実施例で解決できるため、結果とし
て、電子銃19の大口径化を図ることができる。
割抵抗器30を使った電子銃と同様の回路、同様の電気
特性で動作させることが可能となる。さらに、金属体6
3Aとネック部内壁の距離が小さくなってしまうという
問題についても、本実施例で解決できるため、結果とし
て、電子銃19の大口径化を図ることができる。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、フォーカス電極とアノ
ード電極間の中間電極の長さをより大きく形成すること
ができ、主電子レンズにおける軸上電位分布の勾配を更
に緩やかにすることができる。これにより、主電子レン
ズの口径を拡大し、レンズの球面収差係数を減ずること
ができ、蛍光面上の収束されるビームスポット径を縮小
し、画面全域で高い解像度を得ることができる。
ード電極間の中間電極の長さをより大きく形成すること
ができ、主電子レンズにおける軸上電位分布の勾配を更
に緩やかにすることができる。これにより、主電子レン
ズの口径を拡大し、レンズの球面収差係数を減ずること
ができ、蛍光面上の収束されるビームスポット径を縮小
し、画面全域で高い解像度を得ることができる。
【0080】筒体の中間電極にビーム透過部を有する電
界補正電極板が設けられることにより、ビーム形状、ビ
ームサイズ及びコンバージェンスをコントロールするた
めのパラメータが増加し、主電子レンズの設計の自由度
が上がり、より理想に近い設計を可能にする。
界補正電極板が設けられることにより、ビーム形状、ビ
ームサイズ及びコンバージェンスをコントロールするた
めのパラメータが増加し、主電子レンズの設計の自由度
が上がり、より理想に近い設計を可能にする。
【0081】フォーカス電極、中間電極及びアノード電
極に夫々電子ビーム透過部を有する電界補正電極板が設
けられることによって、この電子ビーム透過孔を利用し
て、内芯ピンを挿入し、組立てることができるので、電
子銃の組立に際し、その主電子レンズを構成する電極群
を、より高精度に組立てることができる。
極に夫々電子ビーム透過部を有する電界補正電極板が設
けられることによって、この電子ビーム透過孔を利用し
て、内芯ピンを挿入し、組立てることができるので、電
子銃の組立に際し、その主電子レンズを構成する電極群
を、より高精度に組立てることができる。
【0082】本発明によれば、内蔵分割抵抗器の一方端
側の第1の端子をアノード電圧が印加されるアノード電
極に接続し、他方端側の第2の端子をフォーカス電圧が
印加されるフォーカス電極に接続し、その中間の第3の
端子を介して中間電圧を中間電極に供給するように構成
するときは、内蔵分割抵抗器の全長を短縮することがで
きる。これによって、ネック部内の電位分布の安定化、
放電の抑制を目的とする金属体を電子銃の上下に対称的
に巻装することができ、カラー陰極線管の特性の安定化
が実現できる。同時に、金属体をネック部内壁より遠ざ
けることができるので、電子銃のレンズの大口径化が可
能になる。さらに、内蔵分割抵抗器の短縮により、内蔵
分割抵抗器のコストダウンも図れる。
側の第1の端子をアノード電圧が印加されるアノード電
極に接続し、他方端側の第2の端子をフォーカス電圧が
印加されるフォーカス電極に接続し、その中間の第3の
端子を介して中間電圧を中間電極に供給するように構成
するときは、内蔵分割抵抗器の全長を短縮することがで
きる。これによって、ネック部内の電位分布の安定化、
放電の抑制を目的とする金属体を電子銃の上下に対称的
に巻装することができ、カラー陰極線管の特性の安定化
が実現できる。同時に、金属体をネック部内壁より遠ざ
けることができるので、電子銃のレンズの大口径化が可
能になる。さらに、内蔵分割抵抗器の短縮により、内蔵
分割抵抗器のコストダウンも図れる。
【0083】本発明によれば、上記中間電極に中間電圧
を与えるための内蔵分割抵抗器に幅狭部を設け、この幅
狭部に金属体を巻装することにより、ネック部内壁と金
属体との距離を大きく保つことができ、この金属体を加
熱し、蒸着させる際に金属体がネック部内壁と接触する
のを防ぐことができ、十分な加熱、蒸着を可能にし、良
好な耐圧特性を得ることができる。内蔵分割抵抗器の有
る側と無い側でネック部内壁に均一な蒸着膜を形成する
ことができ、安定した耐圧特性を得ることができる。上
記効果を得る際、回路面での電気特性を考慮する必要が
なく、従来型電子銃と同様の扱いが出来る。ネック部内
壁から金属体を遠ざけることができるので、電子銃の大
口径化が可能になる。
を与えるための内蔵分割抵抗器に幅狭部を設け、この幅
狭部に金属体を巻装することにより、ネック部内壁と金
属体との距離を大きく保つことができ、この金属体を加
熱し、蒸着させる際に金属体がネック部内壁と接触する
のを防ぐことができ、十分な加熱、蒸着を可能にし、良
好な耐圧特性を得ることができる。内蔵分割抵抗器の有
る側と無い側でネック部内壁に均一な蒸着膜を形成する
ことができ、安定した耐圧特性を得ることができる。上
記効果を得る際、回路面での電気特性を考慮する必要が
なく、従来型電子銃と同様の扱いが出来る。ネック部内
壁から金属体を遠ざけることができるので、電子銃の大
口径化が可能になる。
【図1】本発明に係る電子銃の主電子レンズを構成する
電極群の一例を示す構成図である。
電極群の一例を示す構成図である。
【図2】A 図1の主電子レンズを構成する電極の筒体
の形状の一例を示す正面図である。 B 図1の電界補正電極板の一例を示す正面図である。
の形状の一例を示す正面図である。 B 図1の電界補正電極板の一例を示す正面図である。
【図3】本発明に係る主電子レンズを構成する電極群の
具体例を示す要部の断面図である。
具体例を示す要部の断面図である。
【図4】本発明に係る電子銃の一例を示す構成図であ
る。
る。
【図5】本発明に係るカラー陰極線管の一例を示す構成
図である。
図である。
【図6】本発明の説明に供する主電子レンズの軸上電位
分布図である。
分布図である。
【図7】電子銃の組立てに用いる内芯ピンの例を示す構
成図である。
成図である。
【図8】本発明に係る電子銃の主電子レンズを構成する
電極群の他の例を示す構成図である。
電極群の他の例を示す構成図である。
【図9】A 図8の主電子レンズを構成する電極の筒体
の形状の一例を示す正面図である。 B 図8の電界補正電極板の一例を示す正面図である。
の形状の一例を示す正面図である。 B 図8の電界補正電極板の一例を示す正面図である。
【図10】電界補正電極板の他の例を示す構成図であ
る。
る。
【図11】本発明に係る電子銃の他の例を示す構成図で
ある。
ある。
【図12】図4に係る電子銃の例を示す構成図である。
【図13】図11の電子銃の要部の構成図である。
【図14】図11の電子銃に用いられる内蔵分割抵抗器
の例を示す概略的構成図である。
の例を示す概略的構成図である。
【図15】本発明に係る電子銃の他の例を示す構成図で
ある。
ある。
【図16】図15の電子銃を備えたネック部の断面図で
ある。
ある。
【図17】図12の電子銃を備えたネック部の断面図で
ある。
ある。
【図18】図15の電子銃に用いられた内蔵分割抵抗器
の概略的構成図である。
の概略的構成図である。
【図19】従来の主電子レンズを構成する電極群の例を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図20】従来の主電子レンズを構成する電極群の他の
例を示す構成図である。
例を示す構成図である。
15 フォーカス電極、16 中間電極、17アノード
電極、19 電子銃、21,22,23 筒体、26,
26,27,48,49 電界補正電極板、25a〜2
5c,26a〜26c,27a〜27c 電子ビーム透
過孔、34 カラー陰極線管、40 バーリング部、3
0,301,302 内蔵分割抵抗器、62A,62B
ビードガラス体、63A,63B 金属体
電極、19 電子銃、21,22,23 筒体、26,
26,27,48,49 電界補正電極板、25a〜2
5c,26a〜26c,27a〜27c 電子ビーム透
過孔、34 カラー陰極線管、40 バーリング部、3
0,301,302 内蔵分割抵抗器、62A,62B
ビードガラス体、63A,63B 金属体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大重 洋一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 水木 雅彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 フォーカス電圧が印加されるフォーカス
電極とアノード電圧が印加されるアノード電極との間
に、 前記フォーカス電圧より高く前記アノード電圧より低い
電位となる中間電極を有し、 前記フォーカス電極、前記アノード電極及び前記中間電
極が夫々3つの電子ビーム透過部をインライン配列して
なる電界補正電極板で閉塞された断面長円形の筒体から
成ることを特徴とするカラー陰極線管。 - 【請求項2】 前記少なくとも1つの電界補正電極板が
前記筒体の開口から後退した位置に設けられることを特
徴とする請求項1に記載のカラー陰極線管。 - 【請求項3】 前記フォーカス電極と前記アノード電極
との間に前記中間電極が1つ以上配置されて成ることを
特徴とする請求項1に記載のカラー陰極線管。 - 【請求項4】 前記中間電極の電界補正電極板が1つ、
若しくは2つ設けられることを特徴とする請求項1に記
載のカラー陰極線管。 - 【請求項5】 前記中間電極の電界補正電極板が、フォ
ーカス電極の電位と中間電極の電位とアノード電極の電
位で決まる軸上電位分布での中間電極の電位に相当する
軸上の位置よりずれた位置に設けられることを特徴とす
る請求項1に記載のカラー陰極線管。 - 【請求項6】 前記中間電極の電位は、該中間電極にフ
ォーカス電圧より高くアノード電圧より低い電圧を印加
することによって与えられることを特徴とする請求項1
に記載のカラー陰極線管。 - 【請求項7】 前記中間電極の電位は、フォーカス電圧
とアノード電圧によって誘起される自由電位によって与
えられることを特徴とする請求項1に記載のカラー陰極
線管。 - 【請求項8】 フォーカス電圧が印加されるフォーカス
電極とアノード電圧が印加されるアノード電極との間
に、 前記フォーカス電圧と前記アノード電圧との中間電圧が
印加される中間電極を有し、 内蔵分割抵抗器の第1の端子が前記アノード電極に接続
され、第2の端子が前記フォーカス電極に接続され、 前記第1の端子と前記第2の端子との間の第3の端子か
ら前記中間電圧が前記中間電極に供給されることを特徴
とするカラー陰極線管。 - 【請求項9】 フォーカス電圧が印加されるフォーカス
電極とアノード電圧が印加されるアノード電極との間
に、 前記フォーカス電圧と前記アノード電圧との中間電圧が
印加される中間電極を有し、 内蔵分割抵抗器を介して前記中間電極に前記中間電圧が
印加され、 前記内蔵分割抵抗器の幅狭部分に金属体が巻装されて成
ることを特徴とするカラー陰極線管。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9016767A JPH09320485A (ja) | 1996-03-26 | 1997-01-30 | カラー陰極線管 |
US08/820,657 US6016030A (en) | 1996-03-26 | 1997-03-18 | Color cathode-ray tube with intermediate electrode |
KR1019970010041A KR100415914B1 (ko) | 1996-03-26 | 1997-03-24 | 컬러음극선관 |
EP97400681A EP0798759A3 (en) | 1996-03-26 | 1997-03-26 | Colour cathode-ray tube |
EP03076499A EP1365435A3 (en) | 1996-03-26 | 1997-03-26 | Colour cathode-ray tube |
EP99202918A EP0971385A3 (en) | 1996-03-26 | 1997-03-26 | In-line electron gun for a colour cathode-ray tube |
US09/229,682 US6100630A (en) | 1996-03-26 | 1999-01-13 | Color cathode-ray tube |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7046696 | 1996-03-26 | ||
JP8-70466 | 1996-03-26 | ||
JP9016767A JPH09320485A (ja) | 1996-03-26 | 1997-01-30 | カラー陰極線管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09320485A true JPH09320485A (ja) | 1997-12-12 |
Family
ID=26353162
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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---|---|
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KR (1) | KR100415914B1 (ja) |
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US6744191B2 (en) | 2000-11-30 | 2004-06-01 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Cathode ray tube including an electron gun with specific main lens section |
KR100822191B1 (ko) * | 2001-11-30 | 2008-04-16 | 삼성에스디아이 주식회사 | 칼라 음극선관용 전자총 |
KR100852106B1 (ko) * | 2002-04-12 | 2008-08-13 | 삼성에스디아이 주식회사 | 전자총의 전극과 이를 이용한 칼라 음극선관용 전자총 |
KR100863947B1 (ko) * | 2001-10-17 | 2008-10-16 | 삼성에스디아이 주식회사 | 음극선관용 전자총 |
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JP2002042680A (ja) * | 2000-07-26 | 2002-02-08 | Toshiba Corp | 陰極線管装置 |
JP2002082643A (ja) * | 2000-09-11 | 2002-03-22 | Mitsubishi Electric Corp | Crt表示装置 |
KR100768174B1 (ko) * | 2000-12-06 | 2007-10-17 | 삼성에스디아이 주식회사 | 음극선관용 전자총 |
JP4209603B2 (ja) | 2001-08-06 | 2009-01-14 | パナソニック株式会社 | インライン型電子銃及びカラー陰極線管 |
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DE60300792T2 (de) | 2002-05-09 | 2005-12-01 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd., Kadoma | Inline-Elektronenkanone und Farbbildröhre mit selbiger |
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- 1997-03-18 US US08/820,657 patent/US6016030A/en not_active Expired - Fee Related
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- 1997-03-26 EP EP97400681A patent/EP0798759A3/en not_active Withdrawn
- 1997-03-26 EP EP99202918A patent/EP0971385A3/en not_active Withdrawn
-
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- 1999-01-13 US US09/229,682 patent/US6100630A/en not_active Expired - Fee Related
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