JPH09286928A - 紫外線吸収剤複合化粉体及びその製造方法 - Google Patents
紫外線吸収剤複合化粉体及びその製造方法Info
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- JPH09286928A JPH09286928A JP8159584A JP15958496A JPH09286928A JP H09286928 A JPH09286928 A JP H09286928A JP 8159584 A JP8159584 A JP 8159584A JP 15958496 A JP15958496 A JP 15958496A JP H09286928 A JPH09286928 A JP H09286928A
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- powder
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、油相への溶解性における問題を解
決し、かつ経時での紫外線防御能の低下を防ぐことを目
的とする。 【解決手段】 疎水性粉体上に紫外線吸収剤を均一に吸
着・被覆してなる紫外線吸収剤複合化粉体及びその製造
方法。
決し、かつ経時での紫外線防御能の低下を防ぐことを目
的とする。 【解決手段】 疎水性粉体上に紫外線吸収剤を均一に吸
着・被覆してなる紫外線吸収剤複合化粉体及びその製造
方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、疎水性粉体に紫外
線吸収剤を吸着・被覆させた紫外線吸収粉体及びその製
造方法に関する。
線吸収剤を吸着・被覆させた紫外線吸収粉体及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から紫外線吸収剤は、化粧料、塗
料、容器ならびにシートに用いられている。
料、容器ならびにシートに用いられている。
【0003】従来公知の紫外線吸収剤は多数あるが、そ
の中でケイ皮酸系、ベンゾフェノン系及びジベンゾイル
メタン系等の化合物がよく用いられている。これらの化
合物は紫外線防御能があるが、その中には溶媒や油分へ
の溶解性が低いものあるいは濃度を上げると衣類等への
染着性が現れるなどの問題のあるものがあり、使用が限
定されていた。
の中でケイ皮酸系、ベンゾフェノン系及びジベンゾイル
メタン系等の化合物がよく用いられている。これらの化
合物は紫外線防御能があるが、その中には溶媒や油分へ
の溶解性が低いものあるいは濃度を上げると衣類等への
染着性が現れるなどの問題のあるものがあり、使用が限
定されていた。
【0004】また、特開平6−239732号公報(固
定化紫外線吸収剤及びその製造方法)に記載の化学結合
によって粉体上に固定化する方法もあるが、多量の有機
溶媒を使用すること、及び固定化反応における未反応物
の除去等、環境問題的にも好ましくはなく、更に操作も
煩雑であった。
定化紫外線吸収剤及びその製造方法)に記載の化学結合
によって粉体上に固定化する方法もあるが、多量の有機
溶媒を使用すること、及び固定化反応における未反応物
の除去等、環境問題的にも好ましくはなく、更に操作も
煩雑であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、前記
した従来技術の問題点、即ち油相への溶解性及び染着性
における問題を解決し、それにより配合量を増やし紫外
線防御能を高めるとともに簡便な方法で製造することを
目的とする。
した従来技術の問題点、即ち油相への溶解性及び染着性
における問題を解決し、それにより配合量を増やし紫外
線防御能を高めるとともに簡便な方法で製造することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点は紫外線吸収
能を有し、油分へ分散する粉体を開発することによって
解決する。
能を有し、油分へ分散する粉体を開発することによって
解決する。
【0007】即ち、シリコーンポリマー被覆により表面
改質された疎水性の粉体上に、吸着・析出を利用して紫
外線吸収剤を均一に被覆を行った。これにより、油分へ
の分散性が良く、優れた紫外線吸収能を示すこと、また
シリコーンポリマー被覆により粉体の表面活性を消失さ
せ(本発明者らの先願に係わる特公平1−54380号
公報、特公平1−54381号公報に具体的に記載)、
被覆した紫外線吸収剤の安定性が向上することを見いだ
し、また、非常に簡便な方法であることから、本発明を
完成するに至った。
改質された疎水性の粉体上に、吸着・析出を利用して紫
外線吸収剤を均一に被覆を行った。これにより、油分へ
の分散性が良く、優れた紫外線吸収能を示すこと、また
シリコーンポリマー被覆により粉体の表面活性を消失さ
せ(本発明者らの先願に係わる特公平1−54380号
公報、特公平1−54381号公報に具体的に記載)、
被覆した紫外線吸収剤の安定性が向上することを見いだ
し、また、非常に簡便な方法であることから、本発明を
完成するに至った。
【0008】本発明の紫外線吸収剤複合化粉体及びその
製造方法について具体的に説明する。
製造方法について具体的に説明する。
【0009】粉体の種類については、例えば無機粉体の
場合、セリサイト、タルク、マイカ、シリカ及びカオリ
ン等の体質顔料系粉体、酸化亜鉛、酸化チタン、群青等
の金属酸化物、あるいはナイロンパウダー等の有機粉体
等が挙げられるが、本発明の範囲をこれらの例に限定す
るものではないことは言うまでもない。
場合、セリサイト、タルク、マイカ、シリカ及びカオリ
ン等の体質顔料系粉体、酸化亜鉛、酸化チタン、群青等
の金属酸化物、あるいはナイロンパウダー等の有機粉体
等が挙げられるが、本発明の範囲をこれらの例に限定す
るものではないことは言うまでもない。
【0010】本発明で用いる疎水性粉体に関する粉体の
疎水化処理方法は、それ自体公知であり、例えばシリコ
ーンポリマー被覆による方法では本発明者らの先願に係
わる特開昭63−171678号公報に具体的に記載さ
れるものを挙げることができる。被覆するシリコーンポ
リマーとしては、例えばシリコーンポリマーの前駆体な
るシリコーンモノマーあるいはオリコマーを粉体上に吸
着させ、その表面上で重合させることにより均一なシリ
コーンポリマー被覆を形成させたものが好ましい。この
被覆に都合の良いシリコーンモノマーまたはオリゴマー
としては、下記式化1のシリコーン化合物を使用するこ
とができる。
疎水化処理方法は、それ自体公知であり、例えばシリコ
ーンポリマー被覆による方法では本発明者らの先願に係
わる特開昭63−171678号公報に具体的に記載さ
れるものを挙げることができる。被覆するシリコーンポ
リマーとしては、例えばシリコーンポリマーの前駆体な
るシリコーンモノマーあるいはオリコマーを粉体上に吸
着させ、その表面上で重合させることにより均一なシリ
コーンポリマー被覆を形成させたものが好ましい。この
被覆に都合の良いシリコーンモノマーまたはオリゴマー
としては、下記式化1のシリコーン化合物を使用するこ
とができる。
【0011】
【化1】(R1HSiO)a(R2R3SiO)b(R4R5
R6SiO1/2)c (式中、R1,R2及びR3は相互に独立に水素原子であ
るかまたはハロゲン原子が少なくとも1個で置換されて
いることのある炭素数1〜10の炭化水素基であるが、
ただしR1,R2及びR3が同時に水素原子であることは
ないものとし、そしてR4,R5及びR6は相互に独立に
水素原子であるかまたはハロゲン原子が少なくとも1個
で置換されていることのある炭素数1〜10の炭化水素
基であり、aは1以上の整数であり、cは0または2で
あるが、但し、cが0である場合にはa+bが3以上の
整数であるものとし、そしてa+b+cの最大値は10
000であるものとし、この化合物はSi−H部分を少
なくとも1個含むものとする)
R6SiO1/2)c (式中、R1,R2及びR3は相互に独立に水素原子であ
るかまたはハロゲン原子が少なくとも1個で置換されて
いることのある炭素数1〜10の炭化水素基であるが、
ただしR1,R2及びR3が同時に水素原子であることは
ないものとし、そしてR4,R5及びR6は相互に独立に
水素原子であるかまたはハロゲン原子が少なくとも1個
で置換されていることのある炭素数1〜10の炭化水素
基であり、aは1以上の整数であり、cは0または2で
あるが、但し、cが0である場合にはa+bが3以上の
整数であるものとし、そしてa+b+cの最大値は10
000であるものとし、この化合物はSi−H部分を少
なくとも1個含むものとする)
【0012】前記式化1において基R1〜R6はそれぞ
れ、各繰り返し単位においてそれぞれ異なるものである
ことができる。
れ、各繰り返し単位においてそれぞれ異なるものである
ことができる。
【0013】上記一般式の具体的な化合物として、例え
ば、下記式化2、化3、化4及び化5で示される化合物
をあげることができる。
ば、下記式化2、化3、化4及び化5で示される化合物
をあげることができる。
【0014】
【化2】 (式中、R7は低級アルキル基例えばメチル基もしくは
エチル基またはアリール基例えばフェニル基であり、d
=3〜7である)
エチル基またはアリール基例えばフェニル基であり、d
=3〜7である)
【0015】
【化3】 (式中、R8及びR9は低級アルキル基またはアリール基
であり、R10はアルキル基またはアリール基であり、e
+fは3〜100である)
であり、R10はアルキル基またはアリール基であり、e
+fは3〜100である)
【0016】
【化4】 (式中、gは好ましくは1〜500、特に好ましくは2
〜5である)
〜5である)
【0017】
【化5】 (式中、h+iは1〜500であり、h≧2である)
【0018】また、化4及び化5中の1個またはそれ以
上のメチル基が、エチル基、プロピル基またはフェニル
基等1個またはそれ以上で置き換えたものを使用するこ
ともできる。
上のメチル基が、エチル基、プロピル基またはフェニル
基等1個またはそれ以上で置き換えたものを使用するこ
ともできる。
【0019】このような化合物としては、例えば、ジハ
イドロジェンヘキサメチルシクロテトラシロキサン、ト
リハイドロジェンペンタメチルシクロテトラシロキサ
ン、テトラハイドロジェンテトラメチルシクロテトラシ
ロキサン、ジハイドロジェンオクチルシクロペンタシロ
キサン、テトラハイドロジェンヘキサメチルシクロペン
タシロキサン及びペンタハイドロジェンペンタメチルシ
クロペンタシロキサンなどの環状シリコーン化合物なら
びに1,1,1,3,5,7,7,7−オクタメチルテ
トラシロキサン、1,1,1,3,5,7,9,9,9
−ノナメチルペンタシロキサンおよび1,1,1,3,
5,7,9,11,11,11−デカメチルヘキサシロ
キサンなどの直鎖状シリコーン化合物を挙げることがで
きる。これらのシリコーン化合物は、例えば前記公開公
報に示される固体表面上での重合によって、固体表面上
に堆積したシリコーンポリマー被覆を形成することがで
きる。
イドロジェンヘキサメチルシクロテトラシロキサン、ト
リハイドロジェンペンタメチルシクロテトラシロキサ
ン、テトラハイドロジェンテトラメチルシクロテトラシ
ロキサン、ジハイドロジェンオクチルシクロペンタシロ
キサン、テトラハイドロジェンヘキサメチルシクロペン
タシロキサン及びペンタハイドロジェンペンタメチルシ
クロペンタシロキサンなどの環状シリコーン化合物なら
びに1,1,1,3,5,7,7,7−オクタメチルテ
トラシロキサン、1,1,1,3,5,7,9,9,9
−ノナメチルペンタシロキサンおよび1,1,1,3,
5,7,9,11,11,11−デカメチルヘキサシロ
キサンなどの直鎖状シリコーン化合物を挙げることがで
きる。これらのシリコーン化合物は、例えば前記公開公
報に示される固体表面上での重合によって、固体表面上
に堆積したシリコーンポリマー被覆を形成することがで
きる。
【0020】本発明において、シリコーン化合物との接
触、及び重合は気相処理によって行うことが最も好まし
いが、前記シリコーン化合物を溶媒に溶かし粉体を分散
させた後に乾燥させて粉体表面上にシリコーンポリマー
被膜を形成させることもできるし、溶媒に溶かしたシリ
コーン化合物を直接噴霧し加熱乾燥してシリコーンポリ
マー被膜を形成させることもできる。即ち、液相処理を
利用することができ、液相処理の場合には、処理後乾燥
すれば、シリコーンポリマー被膜が表面上に形成され、
それだけでも安定な粉体が得られる。気相処理の場合は
乾燥工程さえ不要である。たとえば、適当な混合機(回
転ボールミル,振動式ボールミル,遊星型ボールミル,
サンドミル,アトライター,パグミル,ポニミキサー,
プラネタリーミキサー,擂潰機等の中に粉体を装入し、
メカノケミカルに処理することによって実施する。
触、及び重合は気相処理によって行うことが最も好まし
いが、前記シリコーン化合物を溶媒に溶かし粉体を分散
させた後に乾燥させて粉体表面上にシリコーンポリマー
被膜を形成させることもできるし、溶媒に溶かしたシリ
コーン化合物を直接噴霧し加熱乾燥してシリコーンポリ
マー被膜を形成させることもできる。即ち、液相処理を
利用することができ、液相処理の場合には、処理後乾燥
すれば、シリコーンポリマー被膜が表面上に形成され、
それだけでも安定な粉体が得られる。気相処理の場合は
乾燥工程さえ不要である。たとえば、適当な混合機(回
転ボールミル,振動式ボールミル,遊星型ボールミル,
サンドミル,アトライター,パグミル,ポニミキサー,
プラネタリーミキサー,擂潰機等の中に粉体を装入し、
メカノケミカルに処理することによって実施する。
【0021】次に、シリコーン被覆粉体表面上への紫外
線吸収剤の被覆方法について説明する。まず、有機溶媒
中に紫外線吸収剤を溶解させ、さらにシリコーン被覆粉
体を加え、攪拌してよく分散させる。その後、水を徐々
に滴下していくことにより紫外線吸収剤の溶解度が下が
り、シリコーン被覆粉体表面上に析出・被覆される。
線吸収剤の被覆方法について説明する。まず、有機溶媒
中に紫外線吸収剤を溶解させ、さらにシリコーン被覆粉
体を加え、攪拌してよく分散させる。その後、水を徐々
に滴下していくことにより紫外線吸収剤の溶解度が下が
り、シリコーン被覆粉体表面上に析出・被覆される。
【0022】また、前記方法により被覆される紫外線吸
収剤の被覆量は、シリコーン被覆粉体、紫外線吸収剤あ
るいは滴下する水の量を選ぶことにより任意に調整する
ことができる。なお、処理温度は、有機溶媒の沸点以下
であれば特に限定されない。
収剤の被覆量は、シリコーン被覆粉体、紫外線吸収剤あ
るいは滴下する水の量を選ぶことにより任意に調整する
ことができる。なお、処理温度は、有機溶媒の沸点以下
であれば特に限定されない。
【0023】シリコーン被覆粉体表面上への紫外線吸収
剤の被覆に用いる有機溶媒は、アセトン,エタノール,
トルエン等紫外線吸収剤を溶解せしめるものであればど
んなものでもよい。必要ならば、2種以上の有機溶媒を
組み合わせて使用しても良い。
剤の被覆に用いる有機溶媒は、アセトン,エタノール,
トルエン等紫外線吸収剤を溶解せしめるものであればど
んなものでもよい。必要ならば、2種以上の有機溶媒を
組み合わせて使用しても良い。
【0024】次に、シリコーン被覆粉体表面上に析出・
被覆させる紫外線吸収剤について例を挙げる。
被覆させる紫外線吸収剤について例を挙げる。
【0025】この処理で使用される紫外線吸収剤は、た
とえば4−アミノ安息香酸(以下PABAと略す)、PABAブ
チルエステル、PABAグリセリルエステル、N,N−ジイ
ソプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシ
PABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエス
テル、N,N−ジメチルPABAアミルエステル、N,N−
ジメチルPABAイソオクチルエステル等のPABA系紫外線吸
収剤、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等
のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸、アミル
サリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサ
リシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレ
ート、ベンジルサリシレート、ジプロピレングリコール
サリシレート、エチレングリコールサリシレート、p−
イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸
系紫外線吸収剤、オクチルシンナメート、エチル−4−
イソプロピルシンナメート、4−イソプロピルシンナメ
ート、2,5−ジイソプロピルシンナメート、2,4−
ジイソプロピルシンナメート、p−メトキシシンナメー
ト、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピ
ル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メト
キシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメー
ト、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、
2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シク
ロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−
シアノ−β−フェニルシンナメート、モノ−2−エチル
ヘキサノイル−ジ(−p−メトキシシンナモイル)グリ
セリン、3,4,5−トリメトキシシンナメート、3,
4,5−トリメトキシシンナメート、1−メチルアリル
−3,4,5−トリメトキシシンナメート等のケイ皮酸
系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,2’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4'−メトキシベンゾフェノン,2,2’−ジ
ヒドロキシ−4'−メトキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−2'−メチル
−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシベンゾ
フェノンスルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−(n−オクトキシ)ベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4'−クロルベンゾフェノン、
2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン
−3,3−ジスルホン酸塩等のベンゾフェノン系紫外線
吸収剤、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロ
カニン酸、ウロカニエチルエステル、4−イミダゾール
アクリル酸[ウロカニン酸誘導体]、2−フェニル−5
−メチルベンゾヘキサゾール、2−フェニルベンゾイミ
ダゾール−5−スルホン酸、ベンジルフタリド、アント
ラセン、2−(2'−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5
−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ベンゾ
トリアゾリルカーボネート、ジアニソイルメタン、2−
ヒドロキシ−4'−ヒドロキシジベンゾイルメタン、2
−ヒドロキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン、
4−メトキシ−4'−ヒドロキシジベンゾイルメタン、
4−ヒドロキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタ
ン、4−メトキシ−3’−アリル−4’−t−ブチルジ
ベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4'−t−ブチル
ジベンゾイルメタン、4−メトキシ−4'−t−ブチル
ジベンゾイルメタン、3−アリル−4−メトキシ−4’
−t−ブチルジベンゾイルメタン、2,3−ジヒドロキ
シ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン、2,3−ジ
メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン、3,
4−ジメトキシ−4',5'−ジ−t−ブチルジベンゾイ
ルメタン、3,5−ジ−t−ブトキシ−4',5'−ジ−
t−ブチルジベンゾイルメタン、3,4,5−トリメト
キシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等のジベン
ゾイルメタン系紫外線吸収剤、5−(3,3−ジメチル
−2−ノルボルニリデン)−3−ペンテン−2−オン、
グアニン、シンコニジン、ベラトロール、4−(3,4
−ジメトキシフェニルエチレン)−2,5−ジオキソイ
ミダゾリジン−1−プロピオン酸2−エチルヘキシルエ
ステル等のイミダゾリジン誘導体等の紫外線吸収剤が挙
げられる。
とえば4−アミノ安息香酸(以下PABAと略す)、PABAブ
チルエステル、PABAグリセリルエステル、N,N−ジイ
ソプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシ
PABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエス
テル、N,N−ジメチルPABAアミルエステル、N,N−
ジメチルPABAイソオクチルエステル等のPABA系紫外線吸
収剤、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等
のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸、アミル
サリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサ
リシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレ
ート、ベンジルサリシレート、ジプロピレングリコール
サリシレート、エチレングリコールサリシレート、p−
イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸
系紫外線吸収剤、オクチルシンナメート、エチル−4−
イソプロピルシンナメート、4−イソプロピルシンナメ
ート、2,5−ジイソプロピルシンナメート、2,4−
ジイソプロピルシンナメート、p−メトキシシンナメー
ト、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピ
ル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メト
キシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメー
ト、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、
2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シク
ロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−
シアノ−β−フェニルシンナメート、モノ−2−エチル
ヘキサノイル−ジ(−p−メトキシシンナモイル)グリ
セリン、3,4,5−トリメトキシシンナメート、3,
4,5−トリメトキシシンナメート、1−メチルアリル
−3,4,5−トリメトキシシンナメート等のケイ皮酸
系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,2’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4'−メトキシベンゾフェノン,2,2’−ジ
ヒドロキシ−4'−メトキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−2'−メチル
−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシベンゾ
フェノンスルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−(n−オクトキシ)ベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4'−クロルベンゾフェノン、
2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン
−3,3−ジスルホン酸塩等のベンゾフェノン系紫外線
吸収剤、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロ
カニン酸、ウロカニエチルエステル、4−イミダゾール
アクリル酸[ウロカニン酸誘導体]、2−フェニル−5
−メチルベンゾヘキサゾール、2−フェニルベンゾイミ
ダゾール−5−スルホン酸、ベンジルフタリド、アント
ラセン、2−(2'−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5
−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ベンゾ
トリアゾリルカーボネート、ジアニソイルメタン、2−
ヒドロキシ−4'−ヒドロキシジベンゾイルメタン、2
−ヒドロキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン、
4−メトキシ−4'−ヒドロキシジベンゾイルメタン、
4−ヒドロキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタ
ン、4−メトキシ−3’−アリル−4’−t−ブチルジ
ベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4'−t−ブチル
ジベンゾイルメタン、4−メトキシ−4'−t−ブチル
ジベンゾイルメタン、3−アリル−4−メトキシ−4’
−t−ブチルジベンゾイルメタン、2,3−ジヒドロキ
シ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン、2,3−ジ
メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン、3,
4−ジメトキシ−4',5'−ジ−t−ブチルジベンゾイ
ルメタン、3,5−ジ−t−ブトキシ−4',5'−ジ−
t−ブチルジベンゾイルメタン、3,4,5−トリメト
キシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等のジベン
ゾイルメタン系紫外線吸収剤、5−(3,3−ジメチル
−2−ノルボルニリデン)−3−ペンテン−2−オン、
グアニン、シンコニジン、ベラトロール、4−(3,4
−ジメトキシフェニルエチレン)−2,5−ジオキソイ
ミダゾリジン−1−プロピオン酸2−エチルヘキシルエ
ステル等のイミダゾリジン誘導体等の紫外線吸収剤が挙
げられる。
【0026】本発明において、前記紫外線吸収剤の被覆
量は特に限定されないが、本発明の紫外線吸収複合粉体
全量中5〜40重量%が好ましく、10〜20重量%が
より好ましい。被覆量を5重量%未満とすると、吸収能
が弱くなることがあり、40重量%を超えると、凝集
し、ざらつくこともある。
量は特に限定されないが、本発明の紫外線吸収複合粉体
全量中5〜40重量%が好ましく、10〜20重量%が
より好ましい。被覆量を5重量%未満とすると、吸収能
が弱くなることがあり、40重量%を超えると、凝集
し、ざらつくこともある。
【0027】こうして本発明の紫外線吸収剤複合化粉体
が得られる。なお、本発明による紫外線吸収剤複合化粉
体は、化粧料、塗料、容器、プラスチック、紙、繊維、
シート、ガラス、プリズム、レンズ等に利用することが
できる。
が得られる。なお、本発明による紫外線吸収剤複合化粉
体は、化粧料、塗料、容器、プラスチック、紙、繊維、
シート、ガラス、プリズム、レンズ等に利用することが
できる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に実施例を挙げて本発明をさら
に具体的に説明するが、本発明の範囲がこれらの実施例
に限定されないことはいうまでもない。
に具体的に説明するが、本発明の範囲がこれらの実施例
に限定されないことはいうまでもない。
【0029】調製例1:微粒子シリカゲルのシリコーン
ポリマー被覆 容積100リットルの回転式ダブルコーン型反応槽(ス
テンレススチール製、保温ジャケット付き)中に粒径5
0nmのシリカゲル4kgを入れた。その反応槽及びそ
れに直結させた容積10リットルの処理液供給タンク
(ステンレススチール製、保温ジャケット付き)の温度
は、80℃に加熱した熱媒体を循環ポンプで熱媒体加熱
槽から各保温ジャケットに供給することにより、80℃
に保持した。処理液供給タンクに窒素ガスを1.5リッ
トル/minで供給して、処理液をバブリングさせた。
なお、反応槽には凝縮器を取り付け、窒素ガスがそこか
ら放出され、未反応の処理剤が回収できるようにした。
また、反応槽は10分間隔で1分間回転させ、反応槽内
で微粒子シリカゲルを混合する操作を8時間繰り返し、
処理粉体を取り出した。
ポリマー被覆 容積100リットルの回転式ダブルコーン型反応槽(ス
テンレススチール製、保温ジャケット付き)中に粒径5
0nmのシリカゲル4kgを入れた。その反応槽及びそ
れに直結させた容積10リットルの処理液供給タンク
(ステンレススチール製、保温ジャケット付き)の温度
は、80℃に加熱した熱媒体を循環ポンプで熱媒体加熱
槽から各保温ジャケットに供給することにより、80℃
に保持した。処理液供給タンクに窒素ガスを1.5リッ
トル/minで供給して、処理液をバブリングさせた。
なお、反応槽には凝縮器を取り付け、窒素ガスがそこか
ら放出され、未反応の処理剤が回収できるようにした。
また、反応槽は10分間隔で1分間回転させ、反応槽内
で微粒子シリカゲルを混合する操作を8時間繰り返し、
処理粉体を取り出した。
【0030】得られた処理粉体は著しい疎水性を示し
た。
た。
【0031】調製例2 調製例1の微粒子シリカゲルを微粒子二酸化チタンに変
えて、同様の処理を行い、シリコーンポリマー被覆微粒
子二酸化チタンを得た。
えて、同様の処理を行い、シリコーンポリマー被覆微粒
子二酸化チタンを得た。
【0032】調製例3 調製例1の微粒子シリカゲルをセリサイト10kgに変
えて、同様の処理を行い、シリコーンポリマー被覆セリ
サイトを得た。
えて、同様の処理を行い、シリコーンポリマー被覆セリ
サイトを得た。
【0033】調製例4 調製例1の微粒子シリカゲルをタルク10kgに変え
て、同様の処理を行い、シリコーンポリマー被覆タルク
を得た。
て、同様の処理を行い、シリコーンポリマー被覆タルク
を得た。
【0034】調製例5 微粒子二酸化チタン20gを遊星形ボールミルに入れ5
分間混合摩砕後、メチルハイドロジェンポリシロキサン
(分子量6000)1gを加えてさらに混合摩砕を3時
間行った。
分間混合摩砕後、メチルハイドロジェンポリシロキサン
(分子量6000)1gを加えてさらに混合摩砕を3時
間行った。
【0035】得られたシリコン被覆微粒子二酸化チタン
は著しい疎水性を示した。
は著しい疎水性を示した。
【0036】調製例6 調製例5の微粒子二酸化チタンをセリサイトに変えて、
同様の処理を行い、シリコーンポリマー被覆セリサイト
を得た。
同様の処理を行い、シリコーンポリマー被覆セリサイト
を得た。
【0037】調製例7 調製例5の微粒子二酸化チタンをシリカゲルに変えて、
同様の操作を行い、シリコーンポリマー被覆シリカゲル
を得た。
同様の操作を行い、シリコーンポリマー被覆シリカゲル
を得た。
【0038】調製例8 調製例5の微粒子二酸化チタンを亜鉛華に変えて、同様
の操作を行い、シリコーンポリマー被覆亜鉛華を得た。
の操作を行い、シリコーンポリマー被覆亜鉛華を得た。
【0039】実施例1−1:シリコーンポリマー被覆微
粒子シリカゲル上への紫外線吸収剤の被覆 4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン2
0gを150mLのアセトンに溶解させ、これと調製例
1のシリコーンポリマー被覆微粒子シリカゲル60g及
びエタノール400mLを3リットルのビーカーに入れ
攪拌・分散させた。次に、すばやく攪拌しながら900
mLの水を徐々に滴下した。滴下終了後、ろ過及び乾燥
を行い、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイル
メタンを被覆した複合化粉体を得た。
粒子シリカゲル上への紫外線吸収剤の被覆 4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン2
0gを150mLのアセトンに溶解させ、これと調製例
1のシリコーンポリマー被覆微粒子シリカゲル60g及
びエタノール400mLを3リットルのビーカーに入れ
攪拌・分散させた。次に、すばやく攪拌しながら900
mLの水を徐々に滴下した。滴下終了後、ろ過及び乾燥
を行い、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイル
メタンを被覆した複合化粉体を得た。
【0040】実施例1−2 調製例2のシリコーンポリマー被覆微粒子二酸化チタン
を用いて、実施例1−1と同様の処理を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
を用いて、実施例1−1と同様の処理を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
【0041】実施例1−3 調製例3のシリコーンポリマー被覆セリサイトを用い
て、実施例1−1と同様の処理を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
て、実施例1−1と同様の処理を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
【0042】実施例1−4 調製例4のシリコーンポリマー被覆タルクを用いて、実
施例1−1と同様の処理を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
施例1−1と同様の処理を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
【0043】実施例1−5 調製例5のシリコーンポリマー被覆微粒子二酸化チタン
を用いて、実施例1−1と同様の処理を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
を用いて、実施例1−1と同様の処理を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
【0044】実施例1−6 調製例6のシリコーンポリマー被覆セリサイトを用い
て、実施例1−1と同様の処理を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
て、実施例1−1と同様の処理を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
【0045】実施例1−7 調製例7のシリコーンポリマー被覆シリカゲルを用い
て、実施例1−1と同様の処理を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
て、実施例1−1と同様の処理を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
【0046】実施例1−8 調製例8のシリコーンポリマー被覆亜鉛華を用いて、実
施例1−1と同様の処理を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
施例1−1と同様の処理を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
【0047】実施例2−1 調製例1のシリコーンポリマー被覆シリカゲルを用い
て、実施例1−1と同様の操作を3,4,5−トリメト
キシシンナメートにて行い、紫外線吸収剤複合化粉体を
得た。
て、実施例1−1と同様の操作を3,4,5−トリメト
キシシンナメートにて行い、紫外線吸収剤複合化粉体を
得た。
【0048】実施例2−2 調製例2のシリコーンポリマー被覆微粒子二酸化チタン
を用いて、実施例2−1と同様の操作を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
を用いて、実施例2−1と同様の操作を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
【0049】実施例2−3 調製例3のシリコーンポリマー被覆セリサイトを用い
て、実施例2−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
て、実施例2−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
【0050】実施例2−4 調製例4のシリコーンポリマー被覆タルクを用いて、実
施例2−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
施例2−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
【0051】実施例2−5 調製例5のシリコーンポリマー被覆微粒子二酸化チタン
を用いて、実施例2−1と同様の操作を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
を用いて、実施例2−1と同様の操作を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
【0052】実施例2−6 調製例6のシリコーンポリマー被覆セリサイトを用い
て、実施例2−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
て、実施例2−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
【0053】実施例2−7 調製例7のシリコーンポリマー被覆シリカゲルを用い
て、実施例2−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
て、実施例2−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
【0054】実施例2−8 調製例8のシリコーンポリマー被覆亜鉛華を用いて、実
施例2−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
施例2−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
【0055】実施例3−1 調製例1のシリコーンポリマー被覆シリカゲルを用い
て、実施例1−1と同様の操作を2−(2−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールにて行い、
ベンゾトリアゾールで表面修飾された紫外線吸収剤複合
化粉体を得た。
て、実施例1−1と同様の操作を2−(2−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールにて行い、
ベンゾトリアゾールで表面修飾された紫外線吸収剤複合
化粉体を得た。
【0056】実施例3−2 調製例2のシリコーンポリマー被覆微粒子二酸化チタン
を用いて、実施例3−1と同様の操作を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
を用いて、実施例3−1と同様の操作を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
【0057】実施例3−3 調製例3のシリコーンポリマー被覆セリサイトを用い
て、実施例3−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
て、実施例3−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
【0058】実施例3−4 調製例4のシリコーンポリマー被覆タルクを用いて、実
施例3−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
施例3−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
【0059】実施例3−5 調製例5のシリコーンポリマー被覆微粒子二酸化チタン
を用いて、実施例3−1と同様の操作を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
を用いて、実施例3−1と同様の操作を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
【0060】実施例3−6 調製例6のシリコーンポリマー被覆セリサイトを用い
て、実施例3−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
て、実施例3−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
【0061】実施例3−7 調製例7のシリコーンポリマー被覆シリカゲルを用い
て、実施例3−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
て、実施例3−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
【0062】実施例3−8 調製例8のシリコーンポリマー被覆亜鉛華を用いて、実
施例3−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
施例3−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
【0063】次に、本発明に係る紫外線吸収剤複合化粉
体を配合した各種皮膚外用剤の実施例について説明す
る。
体を配合した各種皮膚外用剤の実施例について説明す
る。
【0064】なお、各実施例の皮膚外用剤とも、皮膚刺
激性、アレルギー性は認められず、皮膚に対する安全性
は極めて高いものであった。
激性、アレルギー性は認められず、皮膚に対する安全性
は極めて高いものであった。
【0065】実施例4−1 調製例1のシリコーンポリマー被覆シリカゲルを用い
て、実施例1−1と同様の操作を2ーヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノンにて行い、ベンゾフェノンで表
面修飾された紫外線吸収剤複合化粉体を得た。
て、実施例1−1と同様の操作を2ーヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノンにて行い、ベンゾフェノンで表
面修飾された紫外線吸収剤複合化粉体を得た。
【0066】実施例4−2 調製例2のシリコーンポリマー被覆微粒子二酸化チタン
を用いて、実施例4−1と同様の操作を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
を用いて、実施例4−1と同様の操作を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
【0067】実施例4−3 調製例3のシリコーンポリマー被覆セリサイトを用い
て、実施例4−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
て、実施例4−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
【0068】実施例4−4 調製例4のシリコーンポリマー被覆タルクを用いて、実
施例4−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
施例4−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
【0069】実施例4−5 調製例5のシリコーンポリマー被覆微粒子二酸化チタン
を用いて、実施例4−1と同様の操作を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
を用いて、実施例4−1と同様の操作を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
【0070】実施例4−6 調製例6のシリコーンポリマー被覆セリサイトを用い
て、実施例4−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
て、実施例4−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
【0071】実施例4−7 調製例7のシリコーンポリマー被覆シリカゲルを用い
て、実施例4−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
て、実施例4−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
【0072】実施例4−8 調製例8のシリコーンポリマー被覆亜鉛華を用いて、実
施例4−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
施例4−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
【0073】実施例5−1 調製例1のシリコーンポリマー被覆シリカゲルを用い
て、実施例1−1と同様の操作を4−(3,4−ジメト
キシフェニルエチレン)−2、5−ジオキソイミダゾリ
ジン−1−プロピオン酸2−エチルヘキシルエステルで
行い、紫外線吸収剤複合化粉体を得た。
て、実施例1−1と同様の操作を4−(3,4−ジメト
キシフェニルエチレン)−2、5−ジオキソイミダゾリ
ジン−1−プロピオン酸2−エチルヘキシルエステルで
行い、紫外線吸収剤複合化粉体を得た。
【0074】実施例5−2 調製例2のシリコーンポリマー被覆微粒子二酸化チタン
を用いて、実施例5−1と同様の操作を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
を用いて、実施例5−1と同様の操作を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
【0075】実施例5−3 調製例3のシリコーンポリマー被覆セリサイトを用い
て、実施例5−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
て、実施例5−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
【0076】実施例5−4 調製例4のシリコーンポリマー被覆タルクを用いて、実
施例5−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
施例5−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
【0077】実施例5−5 調製例5のシリコーンポリマー被覆微粒子二酸化チタン
を用いて、実施例5−1と同様の操作を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
を用いて、実施例5−1と同様の操作を行い、紫外線吸
収剤複合化粉体を得た。
【0078】実施例5−6 調製例6のシリコーンポリマー被覆セリサイトを用い
て、実施例5−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
て、実施例5−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
【0079】実施例5−7 調製例7のシリコーンポリマー被覆シリカゲルを用い
て、実施例5−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
て、実施例5−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複
合化粉体を得た。
【0080】実施例5−8 調製例8のシリコーンポリマー被覆亜鉛華を用いて、実
施例5−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
施例5−1と同様の操作を行い、紫外線吸収剤複合化粉
体を得た。
【0081】 実施例6:ファンデーション 配 合 成 分 重量% (1)実施例2−3の紫外線吸収剤複合化粉体 10.0 (2)二酸化チタン 13.0 (3)コロイダルカオリン 25.0 (4)タルク 34.7 (5)ベンガラ 1.0 (6)黄酸化鉄 2.5 (7)黒酸化鉄 0.1 (8)流動パラフィン 8.0 (9)セスキオレイン酸ソルビタン 3.5 (10)グリセリン 2.0 (11)エチルパラベン 0.2
【0082】(製法)上記成分(1)〜(7)を混合
し、粉砕機を通して平均粒径1〜5μmに粉砕した。
これを高速ブレンダーに移し、成分(10)を加えて混合
した。 別に成分(8),(9)及び(11)を混合し、
均一にしたものを上記混合物に加えてさらに均一に混合
した。これを粉砕機で処理し、ふるいを通し粒度を整え
た後、圧縮成形し、ケーキ型ファンデーションを得た。
し、粉砕機を通して平均粒径1〜5μmに粉砕した。
これを高速ブレンダーに移し、成分(10)を加えて混合
した。 別に成分(8),(9)及び(11)を混合し、
均一にしたものを上記混合物に加えてさらに均一に混合
した。これを粉砕機で処理し、ふるいを通し粒度を整え
た後、圧縮成形し、ケーキ型ファンデーションを得た。
【0083】 実施例7:乳化ファンデーション 配 合 成 分 重量% (A) イオン交換水 43.5 コンドロイチン硫酸ナトリウム 1 乳酸ナトリウム 0.5 1,3-ブチレングリコール 3 メチルパラベン 適量 (B) ジメチルポリシロキサン(20cs) 16 デカメチルシクロペンタシロキサン 5 シリコーン樹脂 1 セチルイソオクタネート 1 ポリオキシアルキレン変性 オルガノポリシロキサン(変性率 20%) 4 酸化防止剤 適量 香料 適量 (C) 黄色酸化鉄 1 赤色酸化鉄 0.45 黒色酸化鉄 0.2 実施例1−2の紫外線吸収剤複合化粉体 11.7 実施例1−3の紫外線吸収剤複合化粉体 11.65
【0084】(製法)成分(B)を加熱溶解後、成分
(C)の粉体を添加分散する。さらに予め溶解加熱して
おいた成分(A)を添加乳化し室温まで冷却して乳化フ
ァンデーションを得た。
(C)の粉体を添加分散する。さらに予め溶解加熱して
おいた成分(A)を添加乳化し室温まで冷却して乳化フ
ァンデーションを得た。
【0085】 実施例8:プレストパウダー 配 合 成 分 重量% (1) 実施例1−6の紫外線吸収剤複合化粉体 30 (2) 実施例1−4の紫外線吸収剤複合化粉体 65.8 (3) 酸化鉄顔料 0.1 (4) スクワラン 2.0 (5) 2-エチルヘキシルパルミテート 2.0 (6) 香料 0.1
【0086】(製法)成分(1),(2)及び(3)を
ヘンシェルミキサーで混合し、これに成分(4)及び
(5)を加熱混合したものを吹き付け、混合後粉砕し、
中皿に成型してプレストパウダーを得た。
ヘンシェルミキサーで混合し、これに成分(4)及び
(5)を加熱混合したものを吹き付け、混合後粉砕し、
中皿に成型してプレストパウダーを得た。
【0087】 実施例9:紫外線防御スティック 配 合 成 分 重量% (1)実施例3−2の紫外線吸収剤複合化粉体 20.0 (2)実施例3−4の紫外線吸収剤複合化粉体 10.0 (3)実施例3−3の紫外線吸収剤複合化粉体 11.0 (4)酸化鉄(赤色、黄色、黒色) 0.5 (5)カルナウバロウ 1.0 (6)固形パラフィン 3.0 (7)流動パラフィン 45.0 (8)イソプロピルミリステート 8.0 (9)ソルビタンセスキオレート 1.5 (10)香料 適量
【0088】(製法)成分(7)〜(9)を釜に流し込
み、80〜90℃に加温し成分(5)(6)を加えて溶解さ
せる。これに成分(1)〜(4)を加えて均一に分散
し、脱気後成分(10)を加えてゆるやかに攪拌する。
これを80℃で容器に流し込み室温まで冷却することに
より紫外線防御スティックを得た。
み、80〜90℃に加温し成分(5)(6)を加えて溶解さ
せる。これに成分(1)〜(4)を加えて均一に分散
し、脱気後成分(10)を加えてゆるやかに攪拌する。
これを80℃で容器に流し込み室温まで冷却することに
より紫外線防御スティックを得た。
【0089】比較例1 実施例7の処方において、実施例3−2の紫外線吸収剤
複合化粉体を未処理の二酸化チタンに置換した他は実施
例7と同様にして比較例1の紫外線吸収剤複合化粉体を
得た。
複合化粉体を未処理の二酸化チタンに置換した他は実施
例7と同様にして比較例1の紫外線吸収剤複合化粉体を
得た。
【0090】実施例7のものは、比較例1のものに比べ
二酸化チタンの分散性が良く、きれいに仕上がり、日焼
け止め効果の高いものであった。
二酸化チタンの分散性が良く、きれいに仕上がり、日焼
け止め効果の高いものであった。
【0091】 実施例10:口紅 配 合 成 分 重量% (1)炭化水素ワックス 3.0 (2)カルナウバロウ 1.0 (3)グリセリルイソステアレート 40.0 (4)流動パラフィン 45.8 (5)実施例2−2の紫外線吸収剤複合化粉体 4.0 (6)酸化鉄,セリサイト混合粉体 6.0 (7)香料 0.2
【0092】(製法)成分(1)〜(4)を85℃で溶か
し、その中に成分(5)(6)を攪拌しながら加えた。
最後に、攪拌下で成分(7)を加えた。得られた混合物
を容器に裝入した。こうして、優れた分散性を持つ所望
の口紅が得られた。
し、その中に成分(5)(6)を攪拌しながら加えた。
最後に、攪拌下で成分(7)を加えた。得られた混合物
を容器に裝入した。こうして、優れた分散性を持つ所望
の口紅が得られた。
【0093】 実施例11:日焼け止めクリーム 配 合 成 分 重量% (A)デカメチルシクロペンタシロキサン 42.0 ポリエチレングリコール 5.0 分散剤 適量 (B)セチルアルコール 5.0 ワセリン 10.0 ジメチルポリシロキサン(10cs/25℃) 15.0 メチルフェニルポリシロキサン(20cs/25℃) 5.0 ミクロクリスタリンワックス 5.0 グリセリルモノステアレート 3.0 ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 3.0 香料 適量 防腐剤 適量 酸化防止剤 適量 (C)実施例4−2の紫外線吸収剤複合化粉体 5.0 着色顔料 適量
【0094】(製法)(A)相を加熱溶解した後(C)
相を添加しホモミキサーで均一に分散させる。それに
(B)相を加熱溶解したものを添加してよく攪拌し、ホ
モミキサーで均一に分散後、攪拌冷却することにより日
焼け止めクリームを得た。
相を添加しホモミキサーで均一に分散させる。それに
(B)相を加熱溶解したものを添加してよく攪拌し、ホ
モミキサーで均一に分散後、攪拌冷却することにより日
焼け止めクリームを得た。
【0095】 実施例12:ボディパウダー 配 合 成 分 重量% (A)タルク 50.0 実施例5−4の紫外線吸収剤複合化粉体 39.0 パール剤 1.0 着色顔料 適量 (B)亜鉛華 3.0 (C)ステアリン酸マグネシウム 4.0 流動パラフィン 1.0 殺菌剤 適量 (D)香料 適量
【0096】(製法)(A)をブレンダーで混合する。
これに(B)を添加してよく混合してから(C)を加
え、調色した後、香料(D)を噴霧し均一に混ぜる。こ
れを粉砕機で粉砕した後、ふるいを通すことによりボデ
ィパウダーを得た。
これに(B)を添加してよく混合してから(C)を加
え、調色した後、香料(D)を噴霧し均一に混ぜる。こ
れを粉砕機で粉砕した後、ふるいを通すことによりボデ
ィパウダーを得た。
【0097】実施例13 塗料 実施例3−5で得た紫外線吸収剤複合化粉体20gとア
クリル樹脂溶液(Mn48、200、Mw/Mn2.5
6)18gをガラスビーズ70gと共にペイントシェー
カーで20分間混練して塗料を得た。
クリル樹脂溶液(Mn48、200、Mw/Mn2.5
6)18gをガラスビーズ70gと共にペイントシェー
カーで20分間混練して塗料を得た。
【0098】得られた塗料は耐光性が向上していること
がわかった。
がわかった。
【0099】実施例14 容器 実施例1−3で得た紫外線吸収剤複合化粉体をポリエチ
レン中に2重量%混合して白色のポリスチレン広口瓶を
射出成形で成形した。
レン中に2重量%混合して白色のポリスチレン広口瓶を
射出成形で成形した。
【0100】比較例2 比較例2として紫外線吸収剤複合化粉体を混合しないで
白色のポリスチレン広口瓶を射出成形した。
白色のポリスチレン広口瓶を射出成形した。
【0101】実施例14と比較例2の広口瓶からそれぞ
れ4cm×4cmの大きさのピースを切り取り紫外線吸
収スペクトル(拡散反射法)を測定したところ実施例1
4で得られたピースの方に高い紫外線吸収効果がみられ
た。
れ4cm×4cmの大きさのピースを切り取り紫外線吸
収スペクトル(拡散反射法)を測定したところ実施例1
4で得られたピースの方に高い紫外線吸収効果がみられ
た。
【0102】(本発明の複合化粉体の被覆状態の確認)
図1に本発明の複合化粉体と紫外線吸収剤と粉末を乳鉢
で混合した単純混合品との熱分析(DTA曲線)を示し
た。
図1に本発明の複合化粉体と紫外線吸収剤と粉末を乳鉢
で混合した単純混合品との熱分析(DTA曲線)を示し
た。
【0103】同図に示したように、単純混合品では、8
5℃付近に吸収剤の融点のピークが認められるのに対
し、本発明の複合化粉体では、単純混合品のようなピー
クは認められず、均一にアモルファス状態で被覆されて
いるのがわかる。
5℃付近に吸収剤の融点のピークが認められるのに対
し、本発明の複合化粉体では、単純混合品のようなピー
クは認められず、均一にアモルファス状態で被覆されて
いるのがわかる。
【0104】(紫外線吸収能の評価1)本評価は本発明
の複合化粉体、単純混合品の各粉末をシリコーン油に5
%分散させ、石英板上に5μm塗布し紫外線吸収スペク
トルを測定した。結果を図2に示す。
の複合化粉体、単純混合品の各粉末をシリコーン油に5
%分散させ、石英板上に5μm塗布し紫外線吸収スペク
トルを測定した。結果を図2に示す。
【0105】同図に示されるように、本発明の複合化粉
体は、単純混合品と比較し紫外線吸収能が著しく向上し
ていることがわかった。
体は、単純混合品と比較し紫外線吸収能が著しく向上し
ていることがわかった。
【0106】(紫外線吸収能の評価2)本評価の測定方
法は、粘着テープに一定量の下記3種類の粉末を均一に
塗布後、につき透過スペクトルを測定した。
法は、粘着テープに一定量の下記3種類の粉末を均一に
塗布後、につき透過スペクトルを測定した。
【0107】A:本発明(本明細書中実施例1−3記載
の粉体使用) B:シリコーン被覆粉体上に特開平6−239732号
公報に記載の方法により3−アリル−4−メトキシ−
4’−t−ブチルジベンゾイルメタンを化学的に結合し
たもの C:シリコーン処理のみ施した雲母(本明細書中調製例
3に記載の粉体使用)結果を図3に示す。
の粉体使用) B:シリコーン被覆粉体上に特開平6−239732号
公報に記載の方法により3−アリル−4−メトキシ−
4’−t−ブチルジベンゾイルメタンを化学的に結合し
たもの C:シリコーン処理のみ施した雲母(本明細書中調製例
3に記載の粉体使用)結果を図3に示す。
【0108】同図に示されるように、本発明の複合化粉
体(A)は、シリコーン被覆粉体上に特開平6−239
732号公報に記載の方法により3−アリル−4−メト
キシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタンを化学的に
結合したもの(B)、及びシリコーン処理のみ施した雲
母(C)に比べ、紫外線吸収能が著しく向上しているこ
とがわかった。
体(A)は、シリコーン被覆粉体上に特開平6−239
732号公報に記載の方法により3−アリル−4−メト
キシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタンを化学的に
結合したもの(B)、及びシリコーン処理のみ施した雲
母(C)に比べ、紫外線吸収能が著しく向上しているこ
とがわかった。
【0109】(UV−A透過量の評価)つぎに、本発明
及び従来例につき下記の成分でUV−A透過量の評価を
行った。
及び従来例につき下記の成分でUV−A透過量の評価を
行った。
【0110】本発明Aとして、4−メトキシ−4'−t
−ブチルジベンゾイルメタンを複合化粉体として10重
量%被覆されているものを用い、また、該被覆量を20
重量%としたものを本発明Bとした。従来例としては、
前記4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタ
ンを酸化チタンに変更し、これを従来例Aとした。
−ブチルジベンゾイルメタンを複合化粉体として10重
量%被覆されているものを用い、また、該被覆量を20
重量%としたものを本発明Bとした。従来例としては、
前記4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタ
ンを酸化チタンに変更し、これを従来例Aとした。
【0111】 配 合 成 分 (重量%) 本発明A 本発明B 従来例A イオン交換水 52.65 52.65 52.65 イソステアリン酸 1 1 1 1,3-ブチレングリコール 5 5 5 メチルパラベン 0.15 0.15 0.15 フェノキシエタノール 0.2 0.2 0.2 ジメチルポリシロキサン(20cs) 5 5 5 デカメチルシクロペンタシロキサン 25 25 25 ポリオキシアルキレン変性 オルガノポリシロキサン(変性率 20%) 2 2 2 雲母 1 1 1 実施例1−1の紫外線吸収剤複合化粉体 (4-メトキシ-4´-t-ブチルジベンゾイル メタンの被覆量10重量%) 8 - - 実施例1−1の紫外線吸収剤複合化粉体 (4-メトキシ-4´-t-ブチルジベンゾイル メタンの被覆量20重量%) - 8 - 酸化チタン - - 8
【0112】 (評価結果) UV−A透過量(μW/cm2) 802 566 1060 上記の通り、本発明A及び本発明Bは従来例Aと比べU
V−A透過量が低く抑えられており、優れた紫外線吸収
能を示すことがわかった。
V−A透過量が低く抑えられており、優れた紫外線吸収
能を示すことがわかった。
【0113】(被覆方法の違いによる各種複合化粉体の
着色度)シリコーン処理の有無による吸収剤の着色度に
よる被覆状態の比較を行った。結果を図4に示す。
着色度)シリコーン処理の有無による吸収剤の着色度に
よる被覆状態の比較を行った。結果を図4に示す。
【0114】シリコーン処理した酸化チタンにUV−A
吸収剤を複合した粉末(本明細書中の実施例1−2記載
の粉体を使用)(□)は未処理酸化チタンに複合化した
もの(●)に比べて着色していない。これはUV−A吸
収剤が表面で分解していないためと考えられる。未処理
酸化チタンに複合化したもの(●)はUV−A吸収剤そ
のもの(■)の色よりも黄色味が増してしまった。
吸収剤を複合した粉末(本明細書中の実施例1−2記載
の粉体を使用)(□)は未処理酸化チタンに複合化した
もの(●)に比べて着色していない。これはUV−A吸
収剤が表面で分解していないためと考えられる。未処理
酸化チタンに複合化したもの(●)はUV−A吸収剤そ
のもの(■)の色よりも黄色味が増してしまった。
【0115】この結果により、シリコーン処理を施した
(□)は、着色していないため、吸収剤分解しておら
ず、未処理の(●)は、着色しているため吸収剤分解し
たことがわかった。
(□)は、着色していないため、吸収剤分解しておら
ず、未処理の(●)は、着色しているため吸収剤分解し
たことがわかった。
【0116】
【発明の効果】本発明によれば、油相への溶解性を高
め、安定に被覆でき、使用感も向上し、さらに、油相へ
の溶解性を高めることができるため、衣類などへの染着
性のなく、かつ製造方法が簡便な紫外線吸収粉体を提供
できる。
め、安定に被覆でき、使用感も向上し、さらに、油相へ
の溶解性を高めることができるため、衣類などへの染着
性のなく、かつ製造方法が簡便な紫外線吸収粉体を提供
できる。
【図1】粉体の熱分析(DTA曲線)を示すグラフであ
る。
る。
【図2】粉体のUV吸収スペクトルを示すグラフであ
る。
る。
【図3】粉体のUV吸収スペクトルを示すグラフであ
る。
る。
【図4】被覆方法の違いによる各種複合化粉体の着色度
を示す図である。
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 5/32 PPB C09D 5/32 PPB 7/12 PSK 7/12 PSK PSL PSL C09K 3/00 104 C09K 3/00 104Z
Claims (6)
- 【請求項1】 疎水性粉体上に紫外線吸収剤を均一に吸
着・被覆してなる紫外線吸収剤複合化粉体。 - 【請求項2】 前記吸着・被覆は析出・被覆であること
を特徴とする請求項1に記載の紫外線吸収剤複合化粉
体。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の紫外線吸収剤
複合化粉体を含有してなる化粧料。 - 【請求項4】 請求項1または2に記載の紫外線吸収剤
複合化粉体を含有してなる塗料。 - 【請求項5】 請求項1または2に記載の紫外線吸収剤
複合化粉体を含有してなる容器。 - 【請求項6】 有機溶媒中に紫外線吸収剤を溶解し、疎
水性粉体を加え、水を添加し、析出・被覆させることに
より紫外線吸収剤複合化粉体を製造することを特徴とす
る紫外線吸収剤複合化粉体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8159584A JPH09286928A (ja) | 1996-02-19 | 1996-06-20 | 紫外線吸収剤複合化粉体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3104896 | 1996-02-19 | ||
JP8-31048 | 1996-02-19 | ||
JP8159584A JPH09286928A (ja) | 1996-02-19 | 1996-06-20 | 紫外線吸収剤複合化粉体及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09286928A true JPH09286928A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=26369500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8159584A Pending JPH09286928A (ja) | 1996-02-19 | 1996-06-20 | 紫外線吸収剤複合化粉体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09286928A (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002363435A (ja) * | 2001-06-12 | 2002-12-18 | Toda Kogyo Corp | 有機無機複合顔料並びに該有機無機複合顔料を用いた塗料及び該有機無機複合顔料を用いた樹脂組成物 |
JP2007126030A (ja) * | 2005-11-04 | 2007-05-24 | Mazda Motor Corp | 車両の側面衝突用乗員保護装置 |
JP2008106003A (ja) * | 2006-10-25 | 2008-05-08 | Kose Corp | スティック状化粧料 |
WO2010098249A1 (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-02 | テイカ株式会社 | 紫外線遮蔽能を有する複合粉体及びその製造方法並びにそれらを配合した化粧料 |
JP2012530711A (ja) * | 2009-06-19 | 2012-12-06 | ユー.エス. コスメティックス コーポレイション | 高められた紫外線防御のための化粧用組成物および方法 |
JP2013501078A (ja) * | 2009-08-04 | 2013-01-10 | ロレアル | 複合顔料及びその調製方法 |
WO2013065644A1 (ja) * | 2011-10-31 | 2013-05-10 | 富士フイルム株式会社 | 化粧料 |
WO2013065643A1 (ja) * | 2011-10-31 | 2013-05-10 | 富士フイルム株式会社 | 化粧料 |
WO2013094639A1 (ja) * | 2011-12-20 | 2013-06-27 | 住友大阪セメント株式会社 | 紫外線遮蔽複合粒子、紫外線遮蔽複合粒子含有分散液及び紫外線遮蔽複合粒子含有樹脂組成物、多層紫外線遮蔽複合粒子及び紫外線遮蔽分散液並びに化粧料 |
JP2013129614A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 紫外線遮蔽複合粒子と紫外線遮蔽多層複合粒子及び紫外線遮蔽分散液並びに化粧料 |
JP2013155357A (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 複合粒子と複合粒子含有分散液及び複合粒子含有樹脂組成物及び複合粒子含有樹脂膜並びに化粧料 |
JP2014511397A (ja) * | 2011-02-04 | 2014-05-15 | ロレアル | 複合顔料及びその調製方法 |
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JP2020163604A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | 大日本印刷株式会社 | 化粧材 |
US11266584B2 (en) | 2012-07-13 | 2022-03-08 | L'oreal | Cosmetic composition comprising composite sunscreen particles |
US11523976B2 (en) | 2012-07-13 | 2022-12-13 | L'oreal | Composite pigment and method for preparing the same |
-
1996
- 1996-06-20 JP JP8159584A patent/JPH09286928A/ja active Pending
Cited By (25)
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CN103906499A (zh) * | 2011-10-31 | 2014-07-02 | 富士胶片株式会社 | 化妆料 |
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CN103917216A (zh) * | 2011-10-31 | 2014-07-09 | 富士胶片株式会社 | 化妆料 |
CN106074196A (zh) * | 2011-10-31 | 2016-11-09 | 富士胶片株式会社 | 化妆料 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031008 |