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JPH09265095A - 液晶分子の配向膜の製造方法 - Google Patents

液晶分子の配向膜の製造方法

Info

Publication number
JPH09265095A
JPH09265095A JP8072699A JP7269996A JPH09265095A JP H09265095 A JPH09265095 A JP H09265095A JP 8072699 A JP8072699 A JP 8072699A JP 7269996 A JP7269996 A JP 7269996A JP H09265095 A JPH09265095 A JP H09265095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
thin layer
laser
substrate
crystal molecules
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8072699A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yamazoe
博司 山添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP8072699A priority Critical patent/JPH09265095A/ja
Publication of JPH09265095A publication Critical patent/JPH09265095A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現液晶配向法は、ゴミや静電気が発生しやす
い。 【解決手段】 一対の基板18主面上に形成された主とし
てアクリレート系モノマー等の重合性モノマーを含む薄
層15に、所望の2つの干渉し得るレーザー光線13, 14を
所望の2つの角度から照射して、薄層15内において、重
合性モノマーの重合状態を局部的に変動させることを特
徴とする液晶分子の配向膜の製造方法であって、二つの
可干渉性レーザー光を干渉させ、この干渉光による光反
応による微細構造により、配向作用を生起させる。他の
配向性高分子フィルムの製造にも貢献する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子に必
須な液晶分子の配向に係る液晶分子の配向膜の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基板上に、数100nmの厚みの
有機膜、例えば、ポリイミド膜を塗布して形成し、その
あと、高速の繊維束で摩擦する。いわゆる、ラビング処
理である。かくすることにより、例えばポリイミド膜の
主鎖が繊維束の運動方向に延伸される。いわゆる、ポリ
イミド膜の配向現象である。このポリイミド主鎖と液晶
分子が接触した時、お互いの相互作用により、液晶分子
が配向する。この事情から、この配向したポリイミド膜
等を配向膜と称する。このあたりは、培風館刊、「液晶
−基礎編」、岡野、小林 共編に詳しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】液晶素子の生産におい
ては、ラビング法のみが適用されている。このラビング
法は、ポリイミド膜を高速で摩擦するものであり、必然
的に、多かれ少なかれ、塵の発生を伴う。これは、例え
ば、液晶表示装置の場合、表示の欠陥となり、すべから
く、回避すべき事象である。
【0004】また、十分、ラビング処理を、ポリイミド
膜等になすためには、かなり、強く摩擦する必要があ
る。これは、場合により、局部的な破壊的な傷を例えば
ポリイミド膜に生ぜしめ、液晶分子の配向の均一性を損
なう。これを、回避するためには、この摩擦状態の管理
に厳格さが必要となる。
【0005】さらに、このラビングの際、このような膜
との間に、ともすれば静電気が発生する。この結果とし
て、例えば、アクティブ・マトリクス型液晶表示装置の
場合、薄膜トランジスターが破壊される可能性がある。
【0006】これらの弱点を克服するために、なんらか
の非接触法で、基板上有機膜の配向現象を生起させる試
みはある。代表的な試みは、偏光された紫外光によるポ
リビニール・シンナメート膜の異方的重合法がある。こ
れは、液晶分子の配向には成功している。しかしなが
ら、このような非接触法は、研究開発段階にあり、生産
現場には全く適用されていない。この理由の一つは、非
接触法が、約2゜程度のプレチルトの再現性ある発現に
成功していないことにある。
【0007】かたや、従来のラビング法では、配向膜材
料として、ポリイミド主鎖の構造に工夫したり、側鎖に
アルキル基やフルオロアルキル基を結合させたりして、
再現性あるプレチルトの発現に成功している。
【0008】なお、再現性あるプレチルトの発現は、安
定な液晶分子の配向には、必須の技術である。現状の液
晶素子においても、少なくとも、ほぼ約10゜までの所
定の角度のプレチルトの発現が、必要と考えられる。将
来的には任意の角度のプレチルト制御が必要となろう。
【0009】本発明は、非接触プロセスで、任意の角度
の安定なプレチルト発現を企図し、成功したものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために、一対の基板主面上に形成された主として
重合性モノマーを含む薄層に、所望の2つの干渉し得る
レーザー光を、所望の2つの角度から照射して、前記薄
層内において、重合性モノマーの重合状態を局部的に変
動させてなるような液晶分子の配向膜の製造方法を提示
する。
【0011】さらには、一対の基板主面上に形成された
主として重合性モノマーと溶剤を含む薄層に、所望の2
つの干渉し得るレーザー光を、所望の2つの角度から照
射して、前記薄層内において、重合性モノマーの重合状
態を局部的に変動させてなるような液晶分子の配向膜の
製造方法を明かにする。
【0012】2つのレーザー光が、TEM00モードであ
り、かつ、各レーザー光の偏光方向の基板への射影が、
2つのレーザー光線と基板法線を含む平面内にあるか、
前記平面に垂直であるようにするのが、液晶分子の配向
の設計において考えやすかった。
【0013】ここにおいて、重合性モノマーとしては、
アクリレート系モノマーを使うのがこの分野の技術が成
熟している関係で望ましい。この時、薄層に増感剤を添
加するのが、重合速度の点で望ましいものであった。
【0014】使用するレーザーとしては、アルゴンイオ
ンレーザー、ヘリウム−ネオンレーザー、ヘリウム−カ
ドミウムレーザーが、この関係の技術が成熟している故
に、望ましい。ただし、この時、使用するレーザー波長
により、光重合開始剤は適合したものを使用する必要が
ある。
【0015】また、本発明は前述の課題を解決するため
に、一対の基板主面上に形成された主として光反応性オ
リゴマーを含む薄層に、所望の2つの干渉し得るレーザ
ー光を、所望の2つの角度から照射して、前記薄層内に
おいて、光反応性オリゴマーの光反応状態を局部的に変
動させてなるような液晶分子の配向膜を明かにする。
【0016】さらに、本発明は、一対の基板主面上に形
成された主として、光反応性オリゴマーと溶剤を含む薄
層に、所望の2つの干渉し得るレーザー光を、所望の2
つの角度から照射して、前記薄層内において、光反応性
オリゴマーの光反応状態を局部的に変動させてなるよう
な液晶分子の配向膜をも提示する。
【0017】光反応性オリゴマーとは、光エネルギーに
より、オリゴマーの主鎖または側鎖が開裂したり、また
はオリゴマー内での重合や、オリゴマー間の重合、ない
しこれらの複合プロセスが生起し得るようなオリゴマー
のことである。
【0018】2つのレーザー光が、TEM00モードであ
り、かつ、各レーザー光の偏光方向の基板への射影が、
2つのレーザー光線と基板法線を含む平面内にあるか、
前記平面に垂直であるようにするのが、液晶分子の配向
の設計において考えやすかった。
【0019】このような例として、光反応性オリゴマー
が、ポリ(メチルフェニルシラン)であり、この場合の
レーザー光の波長が380nm以下であるような液晶分
子の配向膜の製造方法を提示する。
【0020】さらに、光反応性オリゴマーが、ポリビニ
ルシンナマート、またはポリビニルシンナミリデンアセ
タートであるのが、この分野の技術が成熟している関係
で、望ましい。この時、薄層に適量の増感剤を添加され
るのが、光反応速度の点で望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】可干渉性とは、2つのレーザー光
について、干渉し得ることをさしている。このために
は、位相の揃い、モードの揃い(もちろん、偏光軸の一
致)などが必要となる。光の空間的な干渉パターンを得
るためには、各種発振横モードのうち、最も基本的なT
EM00が望ましい。横モードとは、レーザー光の断面の
強度分布のことである。光は、マイクロ波でいうTEM
波(Transverse Electro Magnetic wave)なので、種々
の横モードをTEMab で表す。最も基本となる強度分
布はガウシアン型であり、これをTEM00と称する。も
ちろん、この場合の光の偏光は、一定の方位の直線偏光
である。
【0022】本発明の本質は、以下の考え、ないし考察
に端を発する。可干渉性の二つのレーザー光の、それぞ
れ所定の角度での照射により、薄層内に望ましい干渉波
を発生させる。薄層内において、干渉波の電気ベクトル
成分の振幅が大きい、すなわち山の部分と、干渉波の電
気ベクトル成分の振幅が小さい、すなわち谷の部分が、
空間的な周期的な平面をなし、しかも、この平面の法線
の基板主面に対する立体的角度が望ましいものとなるよ
うにする。
【0023】これでもって、適切な条件での照射におい
て、薄層内において、これを構成する成分の光反応状態
に縞が発生すると考えた。この現象の一部は、高倍率走
査型電子顕微鏡で確認されている。もちろん、この縞
は、何らかの化学的性質、とくに極性等の性質の周期的
変動をも示唆していると考えた。
【0024】液晶分子がこの照射された薄層に接した時
点において、この液晶分子と所望の立体角度で薄層内に
広がる縞のうち、表層近傍の構造と極性相互作用ないし
無極性の相互作用をなし、液晶分子が所望のプレチルト
をもって、規則的に配向すると考えた。
【0025】また、液晶分子の一軸配向性を上げるこ
と、これはプレチルト等の制御性を向上にもつながる
が、このために以下のようにも考えた。
【0026】通常、分子の反応基の反応は、偏光の方向
あるいは電気ベクトルの方向によって、大きく、生起確
率が異なる。すなわち、反応基のエネルギー遷移に伴う
光吸収は、光の偏光状態を選ぶ。以下の議論はこれに基
づいている。ある方向の偏光と2つのレーザー光が、T
EM00モードであることはもちろんだが、かつ、各レー
ザー光の偏光方向の基板への射影が、2つのレーザー光
線と基板法線を含む平面内にあるか、前記平面に垂直で
あるようにすることにより、干渉波の腹の部分におい
て、薄膜内分子の反応基のうち、2つのレーザー光線と
基板法線を含む平面内にあるか、この平面に垂直な不飽
和結合や、この方向に主鎖方向を持ち、すなわちこの方
向に双極子を持ったようなものが優先的に反応する。す
なわち、前記のどちらかの方向に、優先的に結合が起こ
る。
【0027】かくすることにより、液晶分子がこの照射
された薄層に接した時点において、この液晶分子と所望
の立体角度で薄層内に広がる縞のうち、表層近傍の構造
が、分子レベルでもより鮮明となり、液晶分子との極性
相互作用の程度をより向上させ得ると考える。
【0028】以下、仮想図を使って説明する。図4は、
薄層に、可干渉性の2つのレーザー光の照射の場合の、
本発明の本質を説明するための構成断面図である。この
時、2つのレーザー光の偏光方位の基板への射影は一致
しているが、その方位についてこれ以上の制限は無い。
同図において、29は基板の法線、30は2つのレーザ
ー光線の中線、31は一つ目のレーザー光線、32は二
つ目のレーザー光線、33は干渉光の電気ベクトルの腹
からなる平面の切線、34はレーザー干渉光の電気ベク
トルの節に位置し、光反応程度が低い状態に対応する薄
層部分、35はレーザー干渉光の電気ベクトルの腹に位
置し、光反応程度が進んだ状態に対応する薄層部分、3
6はレーザー干渉光の照射により光反応した薄層全体、
37は透明電極層、38はガラス等の基材、39は基板
全体である。ここにおいて、中線30は、図4では、レ
ーザー光線31の延長線とレーザー光線32の2等分線
になっている。
【0029】図5は、薄層に、可干渉性の2つのレーザ
ー光の照射の場合の、本発明の本質を説明するための構
成断面図である。この時、2つのレーザー光の偏光方位
は、基板法線と2つのレーザー光線のなす平面内に、す
なわち、同図から言えば、レーザー光の偏光方位は紙面
内にある。同図において、40は基板の法線、41は2
つのレーザー光線の中線、42は一つ目のレーザー光
線、43は紙面内にあるレーザー光の偏光軸、44は二
つ目のレーザー光線、45は紙面内にあるレーザー光の
偏光軸、46は干渉光の電気ベクトルの腹からなる平面
の切線、47はレーザー干渉光の電気ベクトルの節に位
置し、光反応程度が低い状態に対応する薄層部分、48
はレーザー干渉光の電気ベクトルの腹に位置し、光反応
程度が進んだ状態に対応する薄層部分、49はレーザー
干渉光の照射により光反応した薄層全体、50は透明電
極層、51はガラス等の基材、52は基板全体である。
ここにおいて、中線41は、図5では、レーザー光線4
2の延長線とレーザー光線44の2等分線になってい
る。
【0030】図6は、薄層に、可干渉性の2つのレーザ
ー光の照射の場合の、本発明の本質を説明するための構
成断面図である。この時、2つのレーザー光の偏光方位
は、基板法線と2つのレーザー光線のなす平面に垂直
に、即ち、同図から言えば、レーザー光の偏光方位は紙
面に垂直である。同図において、53は基板の法線、5
4は2つのレーザー光線の中線、55は一つ目のレーザ
ー光線、56は紙面に垂直なレーザー光の偏光軸、57
は二つ目のレーザー光線、58は紙面に垂直なレーザー
光の偏光軸、59は干渉光の電気ベクトルの腹からなる
平面の切線、60はレーザー干渉光の電気ベクトルの節
に位置し、光反応程度が低い状態に対応する薄層部分、
61はレーザー干渉光の電気ベクトルの腹に位置し、光
反応程度が進んだ状態に対応する薄層部分、62はレー
ザー干渉光の照射により光反応した薄層全体、63は透
明電極層、64はガラス等の基材、65は基板全体であ
る。ここにおいて、中線54は、図6では、レーザー光
線55の延長線とレーザー光線57の2等分線になって
いる。
【0031】まず、図4で説明する。この場合、基材3
8は、レーザー光に対して、ほとんど透明とする。ま
ず、可干渉性、望ましくはTEM00モードで発振してい
るレーザー光をハーフミラーにより、分割し、レーザー
光線31と32とする。基板主面に光反応性薄層を形成
し、基板裏面より一つ目のレーザー光31を基板法線2
9からθ1−θ2の角度で照射する。2つ目のレーザー光
32を、基板の主面側から、基板法線29とレーザー光
線31のなす平面内で、基板法線29に対して、レーザ
ー光線31と逆側から、θ1+θ2の角度で基板主面に照
射する。このようにすると、薄層内にも干渉波がたち、
同図のように、電気ベクトルの振幅の大きい腹の部分、
電気ベクトルの振幅の小さい節の部分が周期的な縞模様
に出来る。
【0032】例えば、それぞれの腹の部分は平面をな
し、この平面の切線33は、2つのレーザー光線の中線
と直交する。腹の部分は、光反応が進み、節の部分は、
光反応が遅れる。すなわち、同図のように、光反応の進
んだ部分と遅れた部分が、断面において縞模様となる。
これは自ずから、化学的性質、例えば、極性等異なる縞
模様の発生を意味する。液晶分子との相互作用には、薄
層の表面近傍の物理化学的性質が効くと考えられる。従
って、薄層表面での縞模様の周期的露頭と共に、表面近
傍の縞模様の角度(切線33に対応する)も、液晶分子
のプレチルトを決定すると考えた。
【0033】計算によれば、レーザー光、31と32
を、基板主面の同一側から照射してもよいが、干渉光の
腹と節の電気ベクトルの振幅の差が小さくなる。その
点、2つのレーザー光を基板を挟むように照射するのが
望ましい。図4において、また、角度θ1は、照射装置
の都合、その他により決定される。θ2と干渉波の空間
的周期dとの関係は、d=λ/2×(1/cosθ2)
となる。
【0034】ここにおいて、λはレーザー光の波長であ
る。従って、θ2は、0゜が最も、dを小さく出来る。
これから見ると、レーザー光の波長λは小さいほうが、
縞模様が細密になり、望ましい。通常、薄層は100n
m以下の厚みであり、このことは重要である。しかしな
がら、基板を通して照射する場合、光が実質的に吸収さ
れない状況が必要であり、この点で、波長λは制限を受
ける。
【0035】図5については、図4の効果に追加して、
図5、切線46方向に偏光した、すなわち電気ベクトル
がこの方向に向いたレーザー光を吸収して重合等の反応
に方向差を生じさせ、結果として、プレチルト発生を含
め、液晶分子の異方的配列を強固に出来ると考えた。こ
の場合の重合等の特異方向は、図5、切線46方向であ
る。このようなものとして、現実にポリビニルシンナメ
ート等が考えられる。図6についても、同様の現象が考
えられる。ただし、この場合、重合等の特異方向は、図
6においては、紙面に垂直な方向である。これは、多く
の場合、液晶分子の安定な水平配向に資する。なお、光
重合開始剤や、増感剤が薄層に存在する場合、照射時間
は飛躍的に短く出来るが、プレチルトはこれらが無い場
合に比べて、かなり下がった。
【0036】(実施例1)HOYA(株)から透明電極
層、より詳しくは錫添加酸化インジウム(ITO)層付
き石英ガラスを購入し、基板とした。窒素石油化学
(株)から、ノーマルメチルピロリドン(NMP)で約
5重量%に希釈されたポリアミック酸溶液、PSI−2
004を入手した。これを、スピナーを用い、約300
0RPMの条件で塗布し、さらに約150℃に2時間、
加温処理をなして薄層を得た。この処理をされた薄層
は、分析の結果、溶剤、NMPは、検出不能であった。
前記薄層の厚みは約120nmであった。
【0037】図1はレーザー照射の概要を示す構成断面
図である。図1において、1は基板法線、2は2つのレ
ーザー光線の中線、3は一つ目のレーザー光線、4は二
つ目のレーザー光線、5は前記薄層、6は前記透明電極
層、7は基材、8は基板である。同図において、中線2
はレーザー光3の延長線とレーザー光4の2等分線にな
っている。
【0038】レーザーは、コヒーレント社製、アルゴン
レーザー、INNOVA 200−25を使用し、TE
00モードで連続発振させ、333.6nm〜363.
8nmの波長の光を取りだした。光出力は5Wと公称さ
れている。これを、ハーフミラーで分割し、レーザー光
3、4とした。この時、レーザー光3、4の偏光軸方向
は特に意識して調整しなかった。θ1は、約10゜と
し、θ2は、約5゜とし、照射時間は約10秒とした。
中線2の向きを含めた方向を、基板8の裏面にマーキン
グした。
【0039】この結果の薄層表面を高倍率走査型電子顕
微鏡で観察したところ、約200nm弱の周期の縞模様
が観察された。このような基板一対を、薄層が、約10
μmの間隙を保って対向するように、かつ裏面のマーキ
ングにより、一対の各中線が平行となるように公知の手
段で貼り合わせる。この間隙にメルク社製、ネマチック
液晶、ZLI−2293を注入し、液晶セルとした。こ
のような液晶セルを、20セット作製した。
【0040】この液晶セルを用い、磁場ー容量法でもっ
て、液晶分子のプレチルトを測定したところ、7.3゜
±0.5゜の範囲の数値であった。
【0041】(実施例2)実施例1と同様に、第2の実
施例を行った。ただし、ポリアミック酸、PSI−20
04のスピナー塗布後、すぐレーザー照射を行った。別
の確認実験で、スピナー塗布後の薄層は、約10重量%
の溶剤が残留しているのが確認されている。さらに、レ
ーザー照射後、約150℃、2時間の加温処理を行い、
それから、実施例1と同様に、公知の手法で液晶セルを
20セット作製した。
【0042】この液晶セルを用い、磁場−容量法でもっ
て、液晶分子のプレチルトを測定したところ、7.1゜
±0.7゜の範囲の数値であった。
【0043】(実施例3)実施例1と同様の基板を使用
した。この基板主面を、信越シリコーン(株)製、シラ
ンカップラー、KBC1003で、約5000RPMの
条件で塗布した。その上に、共栄社化学(株)から入手
したジアクリレート・モノマー、ライトアクリレート
DCP−A、約3重量%、同じく、共栄社化学(株)か
ら入手したモノアクリレート・モノマー、HOA−H
H、約3重量%を、イソプロピル・アルコール(IP
A)に溶解させ、スピナーを用い、約2000RPMの
条件で塗布し、あと、基板を約3時間以上風乾させて薄
層を得た。この風乾条件は、溶剤IPAがほとんど揮発
する条件であることは事前に確認した。前記薄層の厚み
は約150nmであった。
【0044】図2はレーザー照射の概要を示す構成断面
図である。図2において、9は基板法線、10は2つの
レーザー光線の中線、11は一つ目のレーザー光線、1
2は紙面に平行に直線偏光した光の偏光軸、13は二つ
目のレーザー光線、14は紙面に平行に直線偏光した光
の偏光軸、15は前記薄層、16は前記透明電極層、1
7は基材、18は基板である。同図において、中線10
はレーザー光11の延長線とレーザー光13の2等分線
になっている。
【0045】レーザーは、金門(株)製、約325nm
の発振波長のヘリウム−カドニウム・レーザーを使用し
た。レーザーはTEM00モードで連続発振させた。これ
をハーフミラーで分割し、レーザー光11、13とし
た。この時、レーザー光11、13の偏光軸方向が、図
2において、紙面内にあるように調整した。θ1は、約
15゜とし、θ2は、約3゜とし、照射時間は約20秒
とした。中線10の向きを含めた方向を、基板18の裏
面にマーキングした。
【0046】この結果の薄層表面を高倍率走査型電子顕
微鏡で観察したところ、約200nm弱の周期の縞模様
が観察された。
【0047】このような基板一対を、薄層が、約10μ
mの間隙を保って対向するように、かつ裏面のマーキン
グにより、一対の各中線が平行となるように公知の手段
で貼り合わせる。この間隙にメルク社製、ネマチック液
晶、ZLI−2293を注入し、液晶セルとした。この
ような液晶セルを20セット作製した。
【0048】この液晶セルを用い、磁場−容量法でもっ
て、液晶分子のプレチルトを測定したところ、14.1
゜±0.2゜の範囲の数値であった。
【0049】一般に、この偏光状態のレーザーを用いた
場合、測定されたプレチルト値とθ1との差異は比較的
小さく、またプレチルト測定値の分散も小さくなる。
【0050】このような検討において、ジアクリレート
・モノマー単独またはモノアクリレート・モノマー単独
を薄層成分として使用した場合、同様の結果が得られる
が、測定プレチルト値の分散が比較的大きくなった。
【0051】(実施例4)実施例1と同様の基板を使用
した。この基板主面を、信越シリコーン(株)製、シラ
ンカップラー、KBC1003で、約5000RPMの
条件で塗布した。その上に、共栄社化学(株)から入手
したジアクリレート・モノマー、ライトアクリレート
DCP−A、約3重量%、同じく、共栄社化学(株)か
ら入手したモノアクリレート・モノマー、HOA−HH
約3重量%をイソプロピル・アルコール(IPA)に溶
解させ、スピナーを用い、約2000RPMの条件で塗
布し、あと、基板を約3時間以上風乾させて薄層を得
た。この風乾条件は、溶剤IPAがほとんど揮発する条
件であることは事前に確認した。前記薄層の厚みは約1
50nmであった。
【0052】レーザー照射の概要を示す構成断面図は、
図3である。同図において、19は基板法線、20は2
つのレーザー光線の中線、21は一つ目のレーザー光
線、22は紙面に垂直に直線偏光した光の偏光軸、23
は二つ目のレーザー光線、24は紙面に垂直に直線偏光
した光の偏光軸、25は前記薄層、26は前記透明電極
層、27は基材、28は基板である。同図において、中
線20は、レーザー光21の延長線とレーザー光23の
2等分線となっている。
【0053】レーザーは、金門(株)製、約325nm
の発振波長のヘリウム−カドニウム・レーザーを使用し
た。レーザーはTEM00モードで連続発振させた。これ
をハーフミラーで分割し、レーザー光21、23とし
た。この時、レーザー光21、23の偏光軸方向が、図
3におけるように、紙面に垂直になるように調整した。
θ1は、約5゜とし、θ2は、約3゜とし、照射時間は約
20秒とした。中線20の向きを含めた方向を、基板2
8の裏面にマーキングした。
【0054】この結果の薄層表面を高倍率走査型電子顕
微鏡で観察したところ、約200nm弱の周期の縞模様
が観察された。
【0055】このような基板一対を、薄層が、約10μ
mの間隙を保って対向するように、かつ裏面のマーキン
グにより、一対の各中線が平行となるように公知の手段
で貼り合わせる。この間隙にメルク社製、ネマチック液
晶、ZLI−2293を注入し、液晶セルとした。この
ような液晶セルを20セット作製した。
【0056】この液晶セルを用い、磁場−容量法でもっ
て、液晶分子のプレチルトを測定したところ、0.4゜
±0.2゜の範囲の数値であった。ただし、偏光顕微鏡
による観察によれば、液晶分子は完全に一軸に配向して
いた。
【0057】一般に、この偏光状態のレーザーを用いた
場合、測定されたプレチルト値は、極端に小さくなる。
これは、重合したアクリレートの主鎖が、基板主面に平
行に並ぶだろうという予測を裏付けていると考える。
【0058】(実施例5)実施例1と同様の基板を使用
した。この基板主面を、信越シリコーン(株)製、シラ
ンカップラー、KBC1003で、約5000RPMの
条件で塗布した。その上に、共栄社化学(株)から入手
したジアクリレート・モノマー、ライトアクリレート
DCP−A、約3重量%、同じく、共栄社化学(株)か
ら入手したモノアクリレート・モノマー、HOA−H
H、約3重量%、チバガイギー(株)から入手した光重
合開始剤、イルガキュア369、約0.03重量%を、
イソプロピル・アルコール(IPA)に溶解させ、スピ
ナーを用い、約2000RPMの条件で塗布し、あと、
基板を約3時間以上風乾させて薄層を得た。この風乾条
件は、溶剤IPAがほとんど揮発する条件であることは
事前に確認した。前記薄層の厚みは約150nmであっ
た。また、イルガキュア369の光吸収係数は大きいの
で、検討には慎重を期した。
【0059】レーザー照射の概要を示す構成断面図は、
図1のようにした。レーザーは、金門(株)製、約32
5nmの発振波長のヘリウム−カドニウム・レーザーを
使用した。レーザーはTEM00モードで連続発振させ
た。これを、ハーフミラーで分割し、レーザー光3、4
とした。この時、レーザー光3、4の偏光軸方向には、
特に注意を払わなかった。θ1は、約5゜とし、θ2は、
約2゜とし、照射時間は約10秒とした。中線2の向き
を含めた方向を、基板8の裏面にマーキングした。
【0060】この結果の薄層表面を高倍率走査型電子顕
微鏡で観察したところ、約200nm弱の周期の縞模様
が観察された。
【0061】このような基板一対を、薄層が、約10μ
mの間隙を保って対向するように、かつ裏面のマーキン
グにより、一対の各中線2が平行となるように公知の手
段で貼り合わせる。この間隙にメルク社製、ネマチック
液晶、ZLI−2293を注入し、液晶セルとした。こ
のような液晶セルを20セット作製した。
【0062】この液晶セルを用い、磁場−容量法でもっ
て、液晶分子のプレチルトを測定したところ、3.2゜
±0.7゜の範囲の数値であった。
【0063】(実施例6)実施例1と同様の基板を使用
した。この基板主面を、信越シリコーン(株)製、シラ
ンカップラー、KBM903で、約5000RPMの条
件で塗布した。アルドリッチ試薬(株)から入手したメ
チルフェニルジクロロシラン・モノマーのナトリウムを
使ったトルエン中でのウルツ反応により、ポリ(メチル
フェニルシラン)
【0064】
【化1】
【0065】を合成した。ポリ(メチルフェニルシラ
ン)を約5重量%含むトルエン溶液を、スピナーを用
い、約3000RPMで基板上に塗布し、約100℃で
約30分乾燥させて薄層を得た。厚みは、約104nm
であった。
【0066】レーザー照射の概要は、図2のようであっ
た。レーザーは、コヒーレント社製、INNOVA 2
00−25を使用した。レーザーはTEM00モードで波
長333.6nm〜363.8nmで連続発振させた。
これを、ハーフミラーで分割し、レーザー光11、13
とした。この時、レーザー光11、13の偏光軸方向
が、図2において、紙面内にあるように調整した。θ1
は、約10゜とし、θ2は、約3゜とし、照射時間は約
5秒とした。
【0067】図2において、中線10の向きを含めた方
向を、基板18の裏面にマーキングした。
【0068】つぎに、この基板を、従って薄層も約10
0℃、約10分、熱処理した。この処理により、光反応
していないシラン骨格部位には影響せず、光反応した骨
格部位を安定なシロキサン結合に変換するためである。
【0069】このような基板、一対を、薄層が、約10
μmの間隙を保って対向するように、かつ裏面のマーキ
ングにより、一対の各中線が平行となるように公知の手
段で貼り合わせる。この間隙にメルク社製、ネマチック
液晶、ZLI−2293を注入し、液晶セルとした。こ
のような液晶セルを、20セット作製した。
【0070】この液晶セルを用い、磁場−容量法でもっ
て、液晶分子のプレチルトを測定したところ、9.4゜
±0.2゜の範囲の数値であった。
【0071】(実施例7)実施例1と同様の基板を使用
した。アルドリッチ試薬(株)から、ポリビニルアルコ
ールと塩化ケイ皮酸を入手、コダック社で案出されたい
わゆるピリジン法でもって、ポリビニルシンナマート
【0072】
【化2】
【0073】を合成した。これの約2重量%をキシレン
に溶解させ、スピナーを用い、約3000RPMの条件
で塗布し、あと、基板を約80℃、約1時間以上、暗所
で乾燥させて薄層を得た。前記薄層の厚みは約160n
mであった。
【0074】レーザー光照射の概要は、図2のようであ
った。レーザーは、金門(株)製、約325nmの発振
波長のヘリウム−カドニウム・レーザーを使用した。レ
ーザーはTEM00モードで連続発振させた。これを、ハ
ーフミラーで分割し、レーザー光11、13とした。こ
の時、レーザー光11、13の偏光軸方向が、図2にお
いて、紙面内にあるように調整した。θ1は、約15゜
とし、θ2は、約5゜とし、照射時間は約20秒とし
た。中線10の向きを含めた方向を、基板18の裏面に
マーキングした。
【0075】この結果の薄層表面を高倍率走査型電子顕
微鏡で観察したところ、約200nm弱の周期の縞模様
が観察された。
【0076】このような基板、一対を、薄層が、約10
μmの間隙を保って対向するように、かつ裏面のマーキ
ングにより、一対の各中線が平行となるように公知の手
段で貼り合わせる。この間隙にメルク社製、ネマチック
液晶、ZLI−2293を注入し、液晶セルとした。こ
のような液晶セルを20セット作製した。
【0077】この液晶セルを用い、磁場−容量法でもっ
て、液晶分子のプレチルトを測定したところ、14.8
゜±0.2゜の範囲の数値であった。
【0078】(実施例8)実施例1と同様の基板を使用
した。アルドリッチ試薬(株)から、ポリビニルアルコ
ールと、関東化学(株)からシンナミリデン酢酸クロリ
ドを入手、実施例7と同様にして、エステル化させ、ポ
リビニルシンナミリデンアセタート
【0079】
【化3】
【0080】を得た。これの約2重量%をキシレンに溶
解させ、スピナーを用い、約3000RPMの条件で塗
布し、あと、基板を約80℃、約1時間以上、暗所で乾
燥させて薄層を得た。前記薄層の厚みは約180nmで
あった。
【0081】レーザー光照射の概要は、図2のようであ
った。レーザーは、金門(株)製、約325nmの発振
波長のヘリウム−カドニウム・レーザーを使用した。レ
ーザーはTEM00モードで連続発振させた。これを、ハ
ーフミラーで分割し、レーザー光11、13とした。こ
の時、レーザー光11、13の偏光軸方向が、図2にお
いて、紙面内にあるように調整した。θ1は、約8゜と
し、θ2は、約3゜とし、照射時間は約20秒とした。
中線10の向きを含めた方向を、基板18の裏面にマー
キングした。
【0082】この結果の薄層表面を高倍率走査型電子顕
微鏡で観察したところ、約200nm弱の周期の縞模様
が観察された。
【0083】このような基板一対を、薄層が、約10μ
mの間隙を保って対向するように、かつ裏面のマーキン
グにより、一対の各中線が平行となるように公知の手段
で貼り合わせる。この間隙にメルク社製、ネマチック液
晶、ZLI−2293を注入し、液晶セルとした。この
ような液晶セルを20セット作製した。
【0084】この液晶セルを用い、磁場−容量法でもっ
て、液晶分子のプレチルトを測定したところ、7.8゜
±0.2゜の範囲の数値であった。
【0085】(実施例9)実施例1と同様の基板を使用
した。実施例7と同様に、ポリビニルシンナマートを合
成した。さらに、3−メチル−1,3−ジアザ−1,9
−ベンゾアントロンをアルドリッチ試薬(株)から入手
した。ポリビニルシンナマート、約2重量%と、3−メ
チル−1,3−ジアザ−1,9−ベンゾアントロン、約
0.04重量%をキシレンに溶解させ、スピナーを用
い、約4000RPMの条件で塗布し、あと、基板を約
80℃、約1時間以上、暗所で乾燥させて薄層を得た。
前記薄層の厚みは約120nmであった。なお、3−メ
チル−1,3−ジアザ−1,9−ベンゾアントロンは、
ポリビニルシンナマートの増感剤として公知である。
【0086】レーザー光照射の概要は、図1のようであ
った。レーザーは、金門(株)製、約441.6nmの
発振波長のヘリウム−カドニウム・レーザーを使用し
た。レーザーはTEM00モードで連続発振させた。
【0087】これを、ハーフミラーで分割し、レーザー
光3、4とした。この時、レーザー光3、4の偏光軸方
向については、特に配慮しなかった。θ1は、約10゜
とし、θ2は、約3゜とし、照射時間は約3秒とした。
中線2の向きを含めた方向を、基板8の裏面にマーキン
グした。
【0088】この結果の薄層表面を高倍率走査型電子顕
微鏡で観察したところ、約200nm弱の周期の縞模様
が観察された。
【0089】このような基板一対を、薄層が、約10μ
mの間隙を保って対向するように、かつ裏面のマーキン
グにより、一対の各中線が平行となるように公知の手段
で貼り合わせる。この間隙にメルク社製、ネマチック液
晶、ZLI−2293を注入し、液晶セルとした。この
ような液晶セルを20セット作製した。
【0090】この液晶セルを用い、磁場−容量法でもっ
て、液晶分子のプレチルトを測定したところ、9.1゜
±0.4゜の範囲の数値であった。
【0091】(実施例10)本実施例では、実施例1と
同様の基板を使用した。実施例8と同様に、ポリビニル
シンナミリデンアセテートを合成した。さらに、チオミ
ヒラーケトンをアルドリッチ試薬(株)から入手した。
ポリビニルシンナミリデンアセタート、約2重量%と、
チオミヒラーケトン、約0.04重量%をキシレンに溶
解させ、スピナーを用い、約4000RPMの条件で塗
布し、あと、基板を約80℃、約1時間以上、暗所で乾
燥させて薄層を得た。前記薄層の厚みは約130nmで
あった。なお、チオミヒラーケトンは、ポリビニルシン
ナミリデンアセタートの増感剤として公知である。
【0092】レーザー光照射の概要は、図1のようであ
った。レーザーは、メレスグリオ社製、約632.8n
mの発振波長のヘリウム−ネオン・レーザーを使用し
た。レーザーはTEM00モードで連続発振させた。
【0093】これを、ハーフミラーで分割し、レーザー
光3、4とした。この時、レーザー光3、4の偏光軸方
向については、特に配慮しなかった。
【0094】θ1は、約12゜とし、θ2は、約3゜と
し、照射時間は約15秒とした。中線2の向きを含めた
方向を、基板8の裏面にマーキングした。
【0095】この結果の薄層表面を高倍率走査型電子顕
微鏡で観察したところ、約200nm弱の周期の縞模様
が観察された。
【0096】このような基板一対を、薄層が、約10μ
mの間隙を保って対向するように、かつ裏面のマーキン
グにより、一対の各中線が平行となるように公知の手段
で貼り合わせる。この間隙にメルク社製、ネマチック液
晶、ZLI−2293を注入し、液晶セルとした。この
ような液晶セルを、20セット作製した。
【0097】この液晶セルを用い、磁場−容量法でもっ
て、液晶分子のプレチルトを測定したところ、10.1
゜±0.5゜の範囲の数値であった。
【0098】(実施例11)実施例1と同様の基板を使
用した。東京応化(株)から、ゴム系ネガレジスト、O
MR−15を入手した。これを、スピナーを用い、約4
000RPMの条件で塗布し、さらに約80℃に1時
間、加温処理をなして薄層を得た。前記薄層の厚みは約
80nmであった。
【0099】レーザー照射の概要は図1のようにした。
レーザーは、コヒーレント社製、アルゴンレーザー、I
NNOVA 200ー25を使用し、TEM00モードで
連続発振させ、333.6nm〜363.8nmの波長
の光を取りだした。光出力は5Wと公称されている。こ
れを、ハーフミラーで分割し、レーザー光3、4とし
た。この時、レーザー光3、4の偏光軸方向は特に意識
して調整しなかった。θ1は、約7゜とし、θ2は、約3
゜とし、照射時間は約2秒とした。中線2の向きを含め
た方向を、基板8の裏面にマーキングした。
【0100】この結果の薄層表面を高倍率走査型電子顕
微鏡で観察したところ、約200nm弱の周期の縞模様
が観察された。
【0101】このような基板一対を、薄層が、約10μ
mの間隙を保って対向するように、かつ裏面のマーキン
グにより、一対の各中線が平行となるように公知の手段
で貼り合わせる。この間隙にメルク社製、ネマチック液
晶、ZLI−2293を注入し、液晶セルとした。この
ような液晶セルを20セット作製した。
【0102】この液晶セルを用い、磁場−容量法でもっ
て、液晶分子のプレチルトを測定したところ、6.2゜
±0.3゜の範囲の数値であった。
【0103】
【発明の効果】以上、主に液晶分子の配向法に係わる
が、この技術は大きくは、高配向フィルムの生産にも係
わり、これは新機能フィルムに結びつくように考えら
れ、産業上の価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための構成断面図
【図2】本発明の実施例を説明するための構成断面図
【図3】本発明の実施例を説明するための構成断面図
【図4】本発明の本質を説明するための構成断面図
【図5】本発明の本質を説明するための構成断面図
【図6】本発明の本質を説明するための構成断面図
【符号の説明】 1 基板法線 2 2つのレーザー光線の中線 3 一つ目のレーザー光線 4 二つ目のレーザー光線 5 薄層 6 透明電極層 7 基材 8 基板 9 基板法線 10 2つのレーザー光線の中線 11 一つ目のレーザー光線 12 紙面に平行に直線偏光した光の偏光軸 13 二つ目のレーザー光線 14 紙面に平行に直線偏光した光の偏光軸 15 薄層 16 透明電極層 17 基材 18 基板 19 基板法線 20 2つのレーザー光線の中線 21 一つ目のレーザー光線 22 紙面に垂直に直線偏光した光の偏光軸 23 二つ目のレーザー光線 24 紙面に垂直に直線偏光した光の偏光軸 25 薄層 26 透明電極層 27 基材 28 基板 29 基板法線 30 2つのレーザー光線の中線 31 一つ目のレーザー光線 32 二つ目のレーザー光線 33 干渉光の電気ベクトルの腹からなる平面の切線 34 レーザー干渉光の電気ベクトルの節に位置し、光
反応程度が低い状態に対応する薄層部分 35 レーザー干渉光の電気ベクトルの腹に位置し、光
反応程度が進んだ状態に対応する薄層部分 36 レーザー干渉光の照射により光反応した薄層全体 37 透明電極層 38 ガラス等の基材 39 基板 40 基板法線 41 2つのレーザー光線の中線 42 一つ目のレーザー光線 43 紙面内にあるレーザー光の偏光軸 44 二つ目のレーザー光線 45 紙面内にあるレーザー光の偏光軸 46 干渉光の電気ベクトルの腹からなる平面の切線 47 レーザー干渉光の電気ベクトルの節に位置し、光
反応程度が低い状態に対応する薄層部分 48 レーザー干渉光の電気ベクトルの腹に位置し、光
反応程度が進んだ状態に対応する薄層部分 49 レーザー干渉光の照射により光反応した薄層全体 50 透明電極層 51 ガラス等の基材 52 基板 53 基板法線 54 2つのレーザー光線の中線 55 一つ目のレーザー光線 56 紙面に垂直なレーザー光の偏光軸 57 二つ目のレーザー光線 58 紙面に垂直なレーザー光の偏光軸 59 干渉光の電気ベクトルの腹からなる平面の切線 60 レーザー干渉光の電気ベクトルの節に位置し、光
反応程度が低い状態に対応する薄層部分 61 レーザー干渉光の電気ベクトルの腹に位置し、光
反応程度が進んだ状態に対応する薄層部分 62 レーザー干渉光の照射により光反応した薄層全体 63 透明電極層 64 ガラス等の基材 65 基板

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の基板主面上に形成された主として重
    合性モノマーを含む薄層に、所望の2つの干渉し得るレ
    ーザー光を所望の2つの角度から照射して、前記薄層内
    において、重合性モノマーの重合状態を局部的に変動さ
    せてなることを特徴とする液晶分子の配向膜の製造方
    法。
  2. 【請求項2】一対の基板主面上に形成された主として重
    合性モノマーと溶剤を含む薄層に、所望の2つの干渉し
    得るレーザー光を、所望の2つの角度から照射して、前
    記薄層内において、重合性モノマーの重合状態を局部的
    に変動させてなることを特徴とする液晶分子の配向膜の
    製造方法。
  3. 【請求項3】重合性モノマーがアクリレート系モノマー
    であることを特徴とする請求項1または2記載の液晶分
    子の配向膜の製造方法。
  4. 【請求項4】薄層が光重合開始剤を添加してなることを
    特徴とする請求項3記載の液晶分子の配向膜の製造方
    法。
  5. 【請求項5】レーザー光が、アルゴンイオンレーザー、
    ヘリウム−ネオンレーザー、ヘリウム−カドミウムレー
    ザーから出射されることを特徴とする請求項3記載の液
    晶分子の配向膜の製造方法。
  6. 【請求項6】2つのレーザー光が、TEM00モードであ
    り、かつ、各レーザー光の偏光方向の基板への射影が、
    2つのレーザー光線と基板法線を含む平面内にあるか、
    前記平面に垂直であることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の液晶分子の配向膜の製造方法。
  7. 【請求項7】一対の基板主面上に形成された主として光
    反応性オリゴマーを含む薄層に、所望の2つの干渉し得
    るレーザー光を、所望の2つの角度から照射して、前記
    薄層内において、光反応性オリゴマーの光反応状態を局
    部的に変動させてなることを特徴とする液晶分子の配向
    膜の製造方法。
  8. 【請求項8】一対の基板主面上に形成された主として、
    光反応性オリゴマーと溶剤を含む薄層に、所望の2つの
    干渉し得るレーザー光を、所望の2つの角度から照射し
    て、前記薄層内において、光反応性オリゴマーの光反応
    状態を局部的に変動させてなることを特徴とする液晶分
    子の配向膜の製造方法。
  9. 【請求項9】光反応性オリゴマーが、ポリ(メチルフェ
    ニルシラン)であり、レーザー光の波長が380nm以
    下であることを特徴とする請求項7または8記載の液晶
    分子の配向膜の製造方法。
  10. 【請求項10】光反応性オリゴマーが、ポリビニルシン
    ナマート、またはポリビニルシンナミリデンアセタート
    であることを特徴とする請求項7または8記載の液晶分
    子の配向膜の製造方法。
  11. 【請求項11】薄層が増感剤を添加されてなることを特
    徴とする請求項10記載の液晶分子の配向膜の製造方
    法。
  12. 【請求項12】2つのレーザー光が、TEM00モードで
    あり、かつ、各レーザー光の偏光方向の基板への射影
    が、2つのレーザー光線と基板法線を含む平面内にある
    か、前記平面に垂直であることを特徴とする請求項7〜
    10のいずれかに記載の液晶分子の配向膜の製造方法。
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