JPH09241733A - 燃焼ガス循環式光輝焼鈍装置 - Google Patents
燃焼ガス循環式光輝焼鈍装置Info
- Publication number
- JPH09241733A JPH09241733A JP5350996A JP5350996A JPH09241733A JP H09241733 A JPH09241733 A JP H09241733A JP 5350996 A JP5350996 A JP 5350996A JP 5350996 A JP5350996 A JP 5350996A JP H09241733 A JPH09241733 A JP H09241733A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion gas
- chamber
- burner
- air
- work chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
環チャンバー15に、バーナー17の燃焼ガスを循環させ
て、線材11を光輝焼鈍する装置において、燃焼ガス吹き
出し口21付近の圧力降下による外気吸引をなくし、酸化
変色を防止する。 【解決手段】 循環チャンバー15内のバーナー17の下流
側に、内部に空気が流通する熱交換器43を設置し、この
熱交換器43で燃焼ガスの温度を制御する。バーナー17の
燃焼ガス発生量は、循環する燃焼ガスの流量がワークチ
ャンバー13の線材入口41から空気が流入しない流量にな
るように、一定に保つ。炉内の圧力変動がないため、外
気を吸引するおそれがない。
Description
を燃焼させて得た高温の燃焼ガスにより、線材や条材な
どの被焼鈍材を光輝焼鈍する装置に関するものである。
輝焼鈍装置を示す。この装置は銅線などの線材11を光
輝焼鈍するものである。図において、13は線材11が
通過するワークチャンバー、15はワークチャンバー1
3と共に燃焼ガスの循環路を構成する循環チャンバー、
17は循環チャンバー15の途中に設置されたバーナ
ー、19は燃焼ガスを矢印方向に強制循環させるファン
である。
13の一端側に設けられた燃焼ガス吹き出し口21と他
端側に設けられた燃焼ガス吸い込み口23との間を連通
するものである。バーナー17は、燃料弁25で流量調
節された燃料ガスを、空気弁27で流量調節された空気
と一定の比率で混合して燃焼させ、その燃焼ガスを循環
チャンバー15内に供給するものである。ファン19は
循環チャンバー15内の燃焼ガス吸い込み口23付近に
設置されている。ワークチャンバー13の線材出口に
は、外部からの空気の流入および燃焼ガスの外部への流
出を阻止するためウォーターシール29が設けられてい
る。
ス吹き出し口21付近に設置された温度検出器31によ
り検出され、温度調節計33で設定温度と比較される。
検出温度と設定温度に差があるときは、演算器35が燃
料弁25の開度調節モーター37と空気弁27の開度調
節モーター39を制御して、バーナー17の燃焼ガス発
生量(すなわち発生熱量)を制御するようになってい
る。
ナー17の燃焼状態が常に不完全燃焼気味になるよう
に、フィードフォワード制御により空燃比(空気と燃料
ガスの比)の制御が行われる。空燃比の制御は、燃料弁
25の開度に対する空気弁27の開度を演算器35にプ
ログラミングしておき、そのプログラムに従って行われ
る。この制御により炉内の酸素濃度を0.5%以下に保
つようにしている。なお空燃比の制御はマイクロレシオ
バルブ等を用いた機械的制御で行うことも可能である。
た線材11は、ワークチャンバー13内を通過するうち
に上記のように温度制御された燃焼ガスにより加熱さ
れ、焼鈍されて、ウォーターシール29で冷却された
後、外部に引き出される。
温度制御をバーナー17の燃焼ガス発生量(燃料ガスと
空気の供給量)を制御することにより行っているため、
炉内を流通する燃焼ガス量はバーナーの最高燃焼状態か
ら最低燃焼状態の間で大きく変化することになる。また
炉内は線材11の入口41を除いて気密状態にあるか
ら、炉内を流通する燃焼ガス量の変化は炉内圧力の変動
を生じさせることになる。すなわちバーナーが高燃焼状
態のときは炉内圧力が高く、低燃焼状態のときは炉内圧
力が低くなる。
スは吹き出し口21からワークチャンバー11内に線材
11の走行方向に向けて斜めに吹き出すようになってい
る。このため吹き出し口21付近にはエゼクタ効果によ
る圧力降下が発生する。この圧力降下は燃焼ガスの流速
が高くなればなるほど大きくなる。この圧力降下が大き
くなると線材入口41から外気を吸い込もうとする力が
発生する。その結果、前述のようにバーナーが低燃焼状
態で炉内圧力が低い場合には、この吸引力の方が勝って
しまい、線材入口から外気が流入して、循環する燃焼ガ
ス中の酸素濃度が上昇し、線材の酸化変色が発生すると
いう問題がある。またこの問題は、燃焼ガスの循環速度
を高くして高速焼鈍を行おうとする場合に大きな障害と
なっている。
み、被焼鈍材の入口から外気が流入するおそれのない燃
焼ガス循環式光輝焼鈍装置を提供することにある。
本発明は、被焼鈍材が通過するワークチャンバーと、ワ
ークチャンバーの一端側の燃焼ガス吹き出し口と他端側
の燃焼ガス吸い込み口との間を連通する循環チャンバー
と、循環チャンバーの途中に設置された、燃料ガスを空
気と混合して燃焼させるバーナーと、循環チャンバーと
ワークチャンバーで構成される循環路に燃焼ガスを強制
循環させるファン、を備えた燃焼ガス循環式光輝焼鈍装
置において、前記循環チャンバー内のバーナーの下流側
に、内部を冷却媒体が流通する熱交換器を設置し、循環
する燃焼ガスの流量をワークチャンバーの被焼鈍材入口
から空気が流入しない流量に保った状態で、前記熱交換
器で燃焼ガスの温度を制御するようにした、ことを特徴
とするものである。
参照して詳細に説明する。図1において先に説明した図
2と同一部分には同一符号を付してあるので、重複する
説明は省略する。この光輝焼鈍装置の特徴は、循環チャ
ンバー15内のバーナー17の下流側に熱交換器43が
設置されていることである。熱交換器43内には冷却媒
体として送風機45から送り込まれる空気が流通するよ
うになっている。熱交換器43内を流通する空気の量
は、送風機45の回転数を送風機コントローラー47で
制御することにより調節できるようになっている。
ば、バーナー17の燃焼量を一定に保ったままでも、吹
き出し口21からワークチャンバー13へ吹き出す燃焼
ガスの温度を制御することが可能となる。すなわち、温
度検出器31で検出した燃焼ガスの温度が設定温度より
高いときは、温度調節計33からの指令により送風機コ
ントローラー47が送風機45の回転数を上げ、送風量
を多くする。すると熱交換器43による燃焼ガスからの
吸収熱量が多くなるので、燃焼ガスの温度を低下させる
ことができる。逆に温度検出器31で検出した燃焼ガス
の温度が設定温度より低いときは、温度調節計33から
の指令により送風機コントローラー47が送風機45の
回転数を下げ、送風量を少なくする。すると熱交換器4
3による燃焼ガスからの吸収熱量が少なくなるので、燃
焼ガスの温度を上昇させることができる。
ーナー17の燃焼ガス発生量で温度制御をする必要がな
いので、バーナー17の燃焼ガス発生量は、炉内を循環
する燃焼ガスの流量(すなわち炉内圧力)が、燃焼ガス
吹き出し口21付近で圧力降下があっても線材入口41
から空気が流入することのない流量となるようにほぼ一
定に保っておけばよい。これにより線材入口41から炉
内に空気が流入するおそれはなくなくなるので、光輝焼
鈍を安定して行うことができる。また空気の流入がなけ
れば、燃焼ガスの循環速度を高めて、焼鈍速度(線速)
をアップすることも可能である。
はそのまま大気中に放出されるようになっているが、こ
の空気は加熱されているので、ウォーターシール29か
ら出た線材11の水切り乾燥に使用することもできる
し、またバーナー17へ供給する空気として使用するこ
とも可能である。
はこれに限定されるものではない。例えば熱交換器43
内に流通させる冷却媒体としては液体例えば水を使用す
ることもできる。また被焼鈍材は線材でなく条材などで
あってもよい。
鈍温度を決める燃焼ガスの温度を循環チャンバー内に設
置した熱交換器で制御するようにしたので、バーナーの
燃焼ガス発生量をほぼ一定に保ったままで炉内の温度制
御を行うことが可能となる。このため炉内圧力を常に被
焼鈍材入口から外気を吸引しない圧力に保つことが可能
となり、外気吸引に影響されない温度制御を実現でき
る。その結果、被焼鈍材の酸化変色が発生することのな
い安定した光輝焼鈍を行うことができる。また燃焼ガス
の循環速度を高くすることも可能であるので、焼鈍速度
を向上させ、生産性の向上を図ることもできる。
一実施形態を示す断面図。
示す断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】被焼鈍材が通過するワークチャンバーと、 ワークチャンバーの一端側の燃焼ガス吹き出し口と他端
側の燃焼ガス吸い込み口との間を連通する循環チャンバ
ーと、 循環チャンバーの途中に設置された、燃料ガスを空気と
混合して燃焼させるバーナーと、 循環チャンバーとワークチャンバーで構成される循環路
に燃焼ガスを強制循環させるファン、 を備えた燃焼ガス循環式光輝焼鈍装置において、 前記循環チャンバー内のバーナーの下流側に、内部を冷
却媒体が流通する熱交換器を設置し、循環する燃焼ガス
の流量をワークチャンバーの被焼鈍材入口から空気が流
入しない流量に保った状態で、前記熱交換器で燃焼ガス
の温度を制御するようにした、 ことを特徴とする燃焼ガス循環式光輝焼鈍装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5350996A JPH09241733A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 燃焼ガス循環式光輝焼鈍装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5350996A JPH09241733A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 燃焼ガス循環式光輝焼鈍装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09241733A true JPH09241733A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12944793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5350996A Pending JPH09241733A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 燃焼ガス循環式光輝焼鈍装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09241733A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013518986A (ja) * | 2010-02-04 | 2013-05-23 | シーピーエー コンピューター プロセス オートメーション ゲーエムベーハー | 鋼線を熱処理する装置および方法 |
CN103924044A (zh) * | 2014-05-05 | 2014-07-16 | 淄博高新区百力工贸有限公司 | 烟气回收燃烧回火炉 |
WO2014176620A3 (de) * | 2013-04-29 | 2015-01-22 | Cpa Computer Process Automation Gmbh | Verfahren und vorrichtung zum wärmebehandeln von langprodukten |
-
1996
- 1996-03-11 JP JP5350996A patent/JPH09241733A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013518986A (ja) * | 2010-02-04 | 2013-05-23 | シーピーエー コンピューター プロセス オートメーション ゲーエムベーハー | 鋼線を熱処理する装置および方法 |
JP2015178680A (ja) * | 2010-02-04 | 2015-10-08 | ステインクラウバー インダストリエベテイリガン アンド ヴァーモゲンスヴァーワルタン ゲーエムベーハー | 金属部材を熱処理する方法 |
WO2014176620A3 (de) * | 2013-04-29 | 2015-01-22 | Cpa Computer Process Automation Gmbh | Verfahren und vorrichtung zum wärmebehandeln von langprodukten |
JP2016518524A (ja) * | 2013-04-29 | 2016-06-23 | ステインクラウバー インダストリエベテイリガン アンド ヴァーモゲンスヴァーワルタン ゲーエムベーハー | 延伸製品を熱処理する方法及び装置 |
CN103924044A (zh) * | 2014-05-05 | 2014-07-16 | 淄博高新区百力工贸有限公司 | 烟气回收燃烧回火炉 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR910001522B1 (ko) | 공기 조화기 | |
JPH09241733A (ja) | 燃焼ガス循環式光輝焼鈍装置 | |
JP4149687B2 (ja) | 熱処理方法 | |
US3448969A (en) | Fluid pressure sealing system for processing oven | |
CN1074049C (zh) | 气流控制装置 | |
JP2001343104A (ja) | 加熱装置および加熱炉の操業方法 | |
KR100436954B1 (ko) | 가스 조리기 | |
KR900006880B1 (ko) | 연소 제어장치 | |
JP3395316B2 (ja) | 雰囲気循環式熱処理炉 | |
JPS6291751A (ja) | 温風暖房機 | |
JP2919122B2 (ja) | 熱風循環式光輝焼鈍装置 | |
KR950002641B1 (ko) | 온풍 난방기 | |
JP3208685B2 (ja) | 白煙防止型冷却塔の運転方法 | |
JP2002178399A (ja) | ステンターの温度調節装置 | |
JPH04124585A (ja) | 連続炉の窒素ガス利用冷却装置 | |
JPH08145472A (ja) | 温風暖房機 | |
JP2598593B2 (ja) | 炭酸給湯装置 | |
JP2711864B2 (ja) | 糊付機等の熱風乾燥装置 | |
JP3129857B2 (ja) | 炭酸給湯装置 | |
JP2022103888A (ja) | 燃焼装置 | |
JP2024044230A (ja) | 燃焼装置および燃焼装置の運転方法 | |
JP2000220818A (ja) | 排ガス急冷装置 | |
JPS63238221A (ja) | 連続光輝焼鈍炉 | |
JPH05209216A (ja) | 雰囲気熱処理炉の温度制御方法 | |
JP2002267269A (ja) | 温風暖房機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20061017 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061213 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070227 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20070416 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070501 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20071012 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 |