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JPH0924703A - 軽量空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

軽量空気入りラジアルタイヤ

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Publication number
JPH0924703A
JPH0924703A JP7179161A JP17916195A JPH0924703A JP H0924703 A JPH0924703 A JP H0924703A JP 7179161 A JP7179161 A JP 7179161A JP 17916195 A JP17916195 A JP 17916195A JP H0924703 A JPH0924703 A JP H0924703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
height
tire
organic fiber
ply
cord
Prior art date
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Pending
Application number
JP7179161A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Tsuda
徹 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP7179161A priority Critical patent/JPH0924703A/ja
Publication of JPH0924703A publication Critical patent/JPH0924703A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた転がり抵抗性能を維持しつつ、操縦安
定性並びに耐久性を改善した軽量空気入りラジアルタイ
ヤを提供する。 【解決手段】 有機繊維コ−ドの単一プライに成るラジ
アルカ−カスを有し、そのプライ巻上げ端部の軸方向外
側に、有機繊維傾斜コ−ド層の1 枚を並設し補強したタ
イヤにおいて、プライ巻上げ端部の上端およびビ−ドフ
ィラ−の先細り上端のサイドウォ−ルベ−ス基準線より
の高さが、共にタイヤ断面高さの15〜35% の範囲に止る
一方、有機繊維コ−ド層上端の上記基準線よりの高さ
は、上記両上端をはるかに越えてタイヤ断面高さの50〜
75% の位置まで延在した軽量空気入りラジアルタイヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軽量空気入りラジア
ルタイヤに関し、特に、低燃費性の乗用車用軽量空気入
りラジアルタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】将来、確実に訪れる石油資源枯渇問題に
鑑み、原材料の大部分を石油に依存するタイヤにつおい
て、低燃費(転がり抵抗低減)にも通じる、軽量タイヤ
の開発が急がれている。軽量化のために通常とられる方
策としては、特に、乗用車用ラジアルタイヤの場合、諸
性能への寄与が比較的少ない使用部材の点数削減の他、
サイドウォ−ル下方区域を占める肉厚ビ−ド部の厚み低
減を目的として、カ−カスプライ巻上げ端部を低い位置
に止め、それによって縮減されるプライ巻上げ端部とカ
−カスに囲まれる空間に埋設する硬質ゴムビ−ドフィラ
−のボリュ−ム縮小が通常行われてる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】軽量化のための部材点
数削減は、現状では最早限界にきており、一方、プライ
巻上げ端部の短縮と、それによるビ−ドフィラ−のボリ
ュ−ム縮小は、タイヤの軽量化にはメリットはあって
も、サイドウォ−ルの剛性低下は避けることができない
ので、それに起因する操縦安定性への悪影響、およびプ
ライ巻上げ端部上端への歪集中に伴う早期故障が発生し
易い。本発明は、上記問題点を解決するためになされた
もので、優れた転がり抵抗性能を維持しつつ操縦安定性
並びに耐久性を改善した、軽量空気入りラジアルタイヤ
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、左右サイドウ
ォ−ルの一方から他方に亙って、有機繊維コ−ドの単一
プライから成るラジアルカ−カスがトロイド状に連な
り、このカ−カスのクラウン部周上に非伸長性ベルト層
およびトレッドを具えると共に、カ−カスプライの両端
部をサイドウォ−ルの下方端部に埋設したビ−ドリング
の回りに軸方向外側へ向かって巻上げた、プライ巻上げ
端部とカ−カスとの間に硬質ゴムの先細りビ−ドフィラ
−を配置し、上記プライ巻上げ端部の軸方向外側に、有
機繊維傾斜コ−ド層の1 枚を並設し補強したタイヤにお
いて、上記プライ巻上げ端部の上端およびビ−ドフィラ
−上端のサイドウォ−ルベ−ス基準線よりの高さが、共
にタイヤ断面高さの15〜35% の範囲に止る一方、有機繊
維傾斜コ−ド層上端の上記基準線よりの高さは、上記両
上端をはるかに越えて、タイヤ断面高さの50〜75% の位
置まで延在することを特徴とする軽量空気入りラジアル
タイヤである。
【0005】上記有機繊維傾斜コ−ド層のコ−ドはカ−
カス補強コ−ドに対し、30〜60°の角度範囲が好まし
く、また同コ−ド層の上端位置の高さは、タイヤ断面高
さの55〜65% が好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】図1 は本発明における一実施例を
示すタイヤの断面図である。図上タイヤ1 は、左右サイ
ドウォ−ル2 の一方から他方に亙って、有機繊維コ−ド
の単一プライから成るラジアルカ−カス4 がトロイド状
に連なり、このカ−カスのクラウン部3 における周上に
非伸長性ベルト層5 およびトレッド6 を具えると共に、
カ−カスプライの両端部をサイドウォ−ル2 の下方端部
に埋設したビ−ドリング8 の回りに軸方向外側へ向かっ
て巻上げた、プライ巻上げ端部4'とカ−カス4 との間
に、ビ−ドリング8 上より硬質ゴムの先細りビ−ドフィ
ラ−9 を配置し、プライ巻上げ端部4'の軸方向外側に、
ナイロン、ポリエステル、レ−ヨンコ−ドで代表される
有機繊維傾斜コ−ド層10の1 枚を並設し補強している。
そしてプライ巻上げ端部4'の上端Tpおよびビ−ドフィラ
−9 の上端Tbのサイドウォ−ルベ−ス基準線j よりの高
さHp、Hbが、共にタイヤ断面高さHtの15〜35%の範囲に
止る一方、有機繊維傾斜コ−ド層上端Trの上記基準線j
よりの高さHtは、上記両上端をはるかに越えて、タイヤ
断面高さHtの50〜75% の位置まで延在するものとする。
なお、図1 において、赤道面O より左側半分を省略して
いるが、左右対称である。
【0007】プライ巻上げ端部およびビ−ドフィラ−の
各高さHp、Hbが、下限15% に満たないときは、タイヤ製
造上困難が生じ、また上限35% を越えると、タイヤ軽量
化のメリットが減少してしまう。コ−ド層の高さHrが、
上記下限50% より小さいときは、サイドウォ−ル補強効
果の減少に加え、上端Trがサイドウォ−ル内で最も激し
く撓み変形に晒される屈曲区域内に位置することとな
り、また上限75% を越えると、トレッド(ゴム)端等と
のぶっつかりが生じ、耐久上不利となる。高さHrの好ま
しい範囲としては、タイヤ断面高さHtの55〜65% を挙げ
ることができる。
【0008】コ−ド層10のコ−ドの、カ−カス補強コ−
ドに対する傾斜配列は、このコ−ド層10の追加配置に伴
い懸念される、不所望な乗り心地の悪化に関係するサイ
ドウォ−ルの径方向剛性アップを極力抑える一方、操縦
安定性向上に必要な周方向剛性を高めるための措置であ
り、それによって、ビ−ドフィラ−の高さHbを上記低い
位置に止めることによるボリュ−ム削減、即ち重量低減
を行っても、必要なサイドウォ−ルの周方向剛性を保持
することができる。これらの観点に照らし、層10のコ−
ドのカ−カス補強コ−ドに対する角度は、30〜60°が好
ましい。またコ−ド種としては、有機繊維の中でも、ナ
イロンコ−ドが本発明の目的に照らし好ましい。
【0009】
【実施例】本発明における好適な実施例として、下記構
造により155SR13 サイズの乗用車用のタイヤを試作し
た。まずカ−カス4 として、1000d/2 ポリエステルコ−
ドのラジアル配列プライの1 枚により、ベルト層5 には
撚り構造が3本撚り(S撚り)のスチ−ルコ−ドを、赤
道面O °に対し22°で配列した層を2 枚、層間でコ−ド
が交差するように重ね合わせ、その周囲全体に、1260d/
2 ナイロンコ−ドを5 本並べてゴム引きしたストリップ
の周方向螺旋巻きによって形成したキャップ層の1 枚を
適用した。
【0010】次にビ−ドフィラ−9 にはJIS 高度A が95
°の硬質ゴムを用い、その高さHbとプライ巻上げ端部4'
の高さHpを、夫々タイヤ断面高さHtの20% および28% の
位置に止めた。次に、傾斜コ−ド層10には、840d/2ナイ
ロンコ−ドをカ−カス補強コ−ドに対し45°の角度で傾
斜配列したゴム引き層の1 枚を用い、ビ−ドリング8 の
レベル位置から断面高さHtの60% の高さHrに至る間を、
巻上げ端部4'と密着させ、巻上げ端部の上端Tpを越える
上方区域はカ−カス4 と密着させ配置した。
【0011】
【発明の効果】本発明に成るタイヤの効果を確かめるべ
く、上に述べた実施例のタイヤと、傾斜コ−ド補強層を
用いず、カ−カスプライ巻上げ端部4'の上端Tpを、タイ
ヤ断面高さHtの60% の地点まで延長した点において異な
る比較例のタイヤとの間で、タイヤ重量および転がり抵
抗の測定と、室内ドラム上での耐久性および実車による
操縦安定性テストを行い評価した。
【0012】テストタイヤは 4 1/2Jリムに組み、次の
条件を適用した。 転がり抵抗…内圧:2.5 Kgf/Cm2 、荷重:310 Kgf 。 耐久性 …内圧:3.0 Kgf/Cm2 、荷重:720 Kgf 、速度:60Km/H、 室温:40°C 。 操縦安定性…内圧:2.5 Kgf/Cm2 、場所:アスファルト舗装の周回路、 走行方法:スラロ−ム、円旋回等、 評価:ドライバ−のフィ−リング。 テスト結果を表1 に示す。
【0013】
【表1】
【0014】このように、有機繊維コ−ドの単一プライ
に成るラジアルカ−カスを有し、そのプライ巻上げ端部
の軸方向外側に、有機繊維傾斜コ−ド層の1 枚を並設し
補強したタイヤにおいて、プライ巻上げ端部の上端およ
びビ−ドフィラ−の先細り上端のサイドウォ−ルベ−ス
基準線よりの高さが、共にタイヤ断面高さの15〜35%の
範囲に止る一方、有機繊維コ−ド層上端の上記基準線よ
りの高さは、上記両上端をはるかに越えてタイヤ断面高
さの50〜75% の位置まで延在させることにより、転がり
抵抗を維持しつつ、耐久性並びに操縦安定性を有利に向
上させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すタイヤ断面図。
【符号の説明】
1 タイヤ 2 サイドウォ−ル 3 クラウン部 4 カ−カス 5 ベルト層 6 トレッド 8 ビ−ドリング 9 ビ−ドフィラ− 10 傾斜コ−ド層 11 サイドウォ−ルベ−ス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右サイドウォ−ルの一方から他方に亙
    って、有機繊維コ−ドの単一プライから成るラジアルカ
    −カスがトロイド状に連なり、このカ−カスのクラウン
    部周上に非伸長性ベルト層およびトレッドを具えると共
    に、カ−カスプライの両端部をサイドウォ−ルの下方端
    部に埋設したビ−ドリングの回りに軸方向外側へ向かっ
    て巻上げた、プライ巻上げ端部とカ−カスとの間に硬質
    ゴムの先細りビ−ドフィラ−を配置し、上記プライ巻上
    げ端部の軸方向外側に、有機繊維傾斜コ−ド層の1 枚を
    並設し補強したタイヤにおいて、上記プライ巻上げ端部
    の上端およびビ−ドフィラ−上端のサイドウォ−ルベ−
    ス基準線よりの高さが、共にタイヤ断面高さの15〜35%
    の範囲に止る一方、有機繊維傾斜コ−ド層上端の上記基
    準線よりの高さは、上記両上端をはるかに越えて、タイ
    ヤ断面高さの50〜75% の位置まで延在することを特徴と
    する軽量空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 有機繊維傾斜コ−ド層のコ−ドは、カ−
    カス補強コ−ドに対し30〜60°の角度を有することを特
    徴とする請求項1 の軽量空気入りラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】 有機繊維傾斜コ−ド層上端位置の高さ
    は、タイヤ断面高さの55〜65% であることを特徴とする
    請求項1 乃至2 の軽量空気入りラジアルタイヤ。
JP7179161A 1995-07-14 1995-07-14 軽量空気入りラジアルタイヤ Pending JPH0924703A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7320350B2 (en) * 2005-07-08 2008-01-22 Bridgestone Firestone North American Tire, Llc Sidewall reinforcing layer for pneumatic tires
JP2012176694A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Bridgestone Corp 空気入りラジアルタイヤ
CN107415591A (zh) * 2017-05-08 2017-12-01 安徽佳通乘用子午线轮胎有限公司 一种提升耐久力性能的充气子午线轮胎

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0672104A (ja) * 1992-08-27 1994-03-15 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りラジアルタイヤ

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