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JPH09231523A - 磁気抵抗効果ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果ヘッド

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Publication number
JPH09231523A
JPH09231523A JP8039327A JP3932796A JPH09231523A JP H09231523 A JPH09231523 A JP H09231523A JP 8039327 A JP8039327 A JP 8039327A JP 3932796 A JP3932796 A JP 3932796A JP H09231523 A JPH09231523 A JP H09231523A
Authority
JP
Japan
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layer
magnetic
bias
head
magnetoresistive
Prior art date
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Pending
Application number
JP8039327A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Ishi
勉 石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP8039327A priority Critical patent/JPH09231523A/ja
Priority to US08/806,690 priority patent/US5800935A/en
Publication of JPH09231523A publication Critical patent/JPH09231523A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • G11B5/3929Disposition of magnetic thin films not used for directly coupling magnetic flux from the track to the MR film or for shielding
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センス電流の利用効率の高い、狭トラック化
に適した構造のMRヘッドを提供する。 【解決手段】 本発明に係る磁気抵抗効果ヘッドは、磁
気記録媒体からの信号磁界を抵抗変化を利用して検出す
る磁気抵抗効果層6と、磁気抵抗効果層6に横方向バイ
アス磁界を印加するための軟磁性バイアス層4と、磁気
抵抗効果層6に縦方向バイアス磁界を印加するための縦
バイアス印加層7と、磁気抵抗効果層6にセンス電流を
供給するための電極層8とを備えている。そして、軟磁
性バイアス層4の飽和磁束密度と比抵抗との積が、80
〔T・μΩcm〕以上である。ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体から
情報の読み出しを行う磁気抵抗効果ヘッドに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】薄膜磁気ヘッドは、薄膜形成技術やフォ
トリソグラフィ技術を駆使して基板上に微細な磁気回路
を形成後、機械加工工程を経て作製される。この薄膜磁
気ヘッドは、近年の磁気ディスク装置及び磁気テープ装
置等の磁気記録装置の高記録密度化に欠かせない、主要
な技術の一つとなっている。特に、磁気抵抗効果を利用
した読み出し専用の磁気抵抗効果ヘッド(以下、「MR
ヘッド」という。)は、ハード磁気ディスク装置の小型
化及び大容量化を推進するキーデバイスである。
【0003】ハード磁気ディスク装置を大容量化するに
は、情報記録トラックの高密度化が必須の条件であるた
め、MRヘッドの狭トラック化を進める必要がある。と
ころが、MRヘッドの読み出し出力はその読み出しトラ
ック幅に比例するために、狭トラック化が進むほど、出
力が低下するという問題がある。
【0004】狭トラック化が進んだ場合にも読み出し出
力を常に一定のレベルに維持する施策として、MRヘッ
ドのセンス電流を大きくする方法が考えられる。しか
し、この場合、MR素子(磁気抵抗効果素子)のジュー
ル発熱による温度上昇が懸念される。温度上昇によるM
Rヘッドの劣化は、MR素子の抵抗値及び抵抗変化率の
変動、MR素子を最適なバイアス状態に保持するための
バイアス膜の磁気特性変化、熱応力等として現れる。そ
して、実用上最も注意すべき点は、エレクトロマイグレ
ーションの加速進行によるMR素子の寿命の低減であ
る。例えば、環境温度に対し30℃程度のMR素子の温
度上昇があった場合、エレクトロマイグレーションによ
り断線に至るまでの寿命は、温度上昇がない場合に比べ
10分の1以下となることが予測される。
【0005】これとは別の方法として、センス電流値そ
のものは大きく変えずに、センス電流の利用効率を高め
る方法が考えられる。MR素子は、通常、磁気記録媒体
からの信号磁界を抵抗変化を利用して検出する磁気抵抗
効果層(以下、「MR層」という。)と、磁気抵抗変化
を媒体磁界に対し線形応答化するためにMR層に横方向
バイアス磁界を印加するための軟磁性バイアス層(以
下、「SAL層」という。)と、MR層及びSAL層を
磁気的に分離する磁気分離層との積層構造からなる。セ
ンス電流は、これらの層のトラック部領域(感磁領域)
の抵抗比に従いそれぞれの層に分流する。そのため、S
AL層や磁気分離層のトラック部領域の抵抗値がMR層
のそれに対し相対的に小さい場合、MR層に流れるセン
ス電流の分流比が小さくなる。MRヘッドの読み出し出
力はMR層を流れるセンス電流に比例するため、同じセ
ンス電流を流してもMR層へのセンス電流分流比が小さ
い場合は、読み出し出力のロスが大きくなる。したがっ
て、ある一定のセンス電流値に対し、MRヘッドの読み
出し出力のロスを低減するには、MR層へのセンス電流
分流比を大きくすること、すなわちセンス電流の利用効
率を高めることが有効な手段となり得る。
【0006】MR層へのセンス電流分流比を大きくする
施策として、実開昭60−159518号公報にはSA
L層に非晶質の軟磁性層を用いた構造が開示されてい
る。また、特開平3−054713号公報には、Fe又
はFeを主成分とする合金と、Sio2 又はSio2
主成分とする絶縁体との積層膜により、SAL層を形成
した構造が開示されている。いずれの場合も、SAL層
の比抵抗がMR層のそれに比較して著しく高いため、M
R層へのセンス電流分流比の大きい、センス電流の利用
効率の高いMRヘッドを実現することが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上で述べた二つの例で
は、SAL層のトラック部領域の抵抗値を高める施策と
して、SAL層を形成する材料の比抵抗値に着目してい
る。しかし、実際にMRヘッドを設計する場合には、M
R層に好適な横バイアス磁界を印加するために、SAL
層の飽和磁束密度と膜厚との積が重要なパラメータとな
る。これについては、例えば特公平7−60498公報
に記載されているように、SAL層の飽和磁束密度と膜
厚との積を、MR層の飽和磁束密度と膜厚との積に対し
60%以上90%以下の値に設定することが望ましい。
【0008】このことを考慮すると、仮にSAL層に高
比抵抗特性を有する材料を用いたとしても、その飽和磁
束密度が小さい場合にはSAL層として好適な膜厚値は
相対的に大きくしなければならない。つまり、SAL層
のトラック部領域の抵抗値はその比抵抗に比例し膜厚に
反比例するため、SAL層に飽和磁束密度の低い材料を
用いた場合は、結果的にSAL層の高比抵抗特性が十分
に生かされないという問題が生ずる。従来技術では、こ
のようなSAL層の飽和磁束密度と比抵抗との最適な関
係について何ら考慮されていない。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は、SAL層の飽和磁束密
度と比抵抗との値を最適な範囲に設定することにより、
センス電流の利用効率の高い、狭トラック化に適した構
造のMRヘッドを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るMRヘッド
は、磁気記録媒体からの信号磁界を抵抗変化を利用して
検出するMR層と、MR層に横方向バイアス磁界を印加
するためのSAL層と、MR層に縦方向バイアス磁界を
印加するための縦バイアス印加層と、MR層にセンス電
流を供給するための電極層とを備えたものである。そし
て、SAL層の飽和磁束密度と比抵抗との積が80〔T
・μΩcm〕(テスラ・マイクロオームセンチメートル)
以上となっている。
【0011】SAL層は、Coを主成分とした非晶質材
料からなるものとしてもよい。SAL層は、Ni−Fe
−Mを含む材料からなり、このMがRh,Pd,Nb,
Zr,Ta,Ti,Hf,Al,Pt,Au,Cr,I
r,Mo,W,Siの中から選択される少なくとも1つ
の元素であってもよい。縦バイアス印加層は、硬質磁性
体、又は強磁性体の層に直接接触する反強磁性体からな
るものでもよい。MR層及びSAL層は、磁気記録装置
として組み立てられたときのトラック部領域(感磁領
域)の長さと実質的に等しく形成されたものでもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るMRヘッド
の第1及び第2実施形態を示し、磁気記録装置として組
み立てられたときの、磁気記録媒体の表面に平行な面で
切った場合の断面図である。以下の文中における横方向
及び縦方向は、それぞれ図面における紙面垂直方向及び
左右方向に対応している。
【0013】第1実施形態のMRヘッドは、MR層6
と、磁気分離層5と、MR層6に対し横方向バイアス磁
界を印加するためのSAL層4とが、基板1上の、磁気
記録装置として組み立てられたときのトラック部領域
(感磁領域)10に形成されている。そして、その両側
に、MR層6に縦バイアス磁界を印加するための縦バイ
アス印加層7が設けられ、その上部にMR層6にセンス
電流を供給するための電極層8が形成されている。これ
らは、非磁性かつ電気絶縁性を有するギャップ層3a,
3bを介して一対の磁気シールド層2a,3bに挟み込
まれるように形成されており、さらにその上部にオーバ
ーコート層9が形成された構造となっている。
【0014】次に、本実施形態のMRヘッドを実際に作
製した例を説明する。
【0015】基板1としてAl2 3 −TiC基板を用
い、磁気シールド層2aとして膜厚2〔μm〕のメッキ
Ni−Fe膜を成膜し、イオンエッチングにより所定形
状にパターニングした。続いて、ギャップ層3aとして
膜厚0.1〔μm〕のAl23 膜をスパッタ法で成膜
した後、スパッタ法により、SAL層4としてCo−Z
r−Mo膜、磁気分離層5として膜厚10[nm]のTa
膜、MR層6として膜厚15[nm]のNi−Fe膜を形成
し、これらの積層体がトラック部領域(感磁領域)10
のみに残存するようにイオンエッチングによりパターニ
ングした。このとき、SAL層4を形成するCo−Zr
−Mo膜の組成比を変化させることにより、図2に示す
ような5つの試料を作製した。また、MR層6における
飽和磁束密度の値と膜厚との積に対し、SAL層4の飽
和磁束密度の大きさと膜厚との積が70%の値になるよ
うに、SAL層4の膜厚値を調整した。続いて、この三
層積層膜の両側にスパッタ法により、縦バイアス印加層
7として膜厚25[nm]のCo−Cr−Pt膜を形成し
た。その後、膜厚0.15〔μm〕のAuスパッタ膜に
より、所定形状の電極層8を形成し、再びギャップ層3
bとして膜厚0.15〔μm〕のAl2 3 膜をスパッ
タ法で成膜した後、膜厚2〔μm〕のメッキNi−Fe
膜により磁気シールド層2bを形成した。最後にオーバ
ーコート層9として、スパッタ法により膜厚50〔μ
m〕のAl2 3 膜を成膜した。以上の工程を終えた
後、所定の機械研磨工程及びヘッドアセンブリ工程を経
て、MRヘッドの作製が完了した。
【0016】作製したMRヘッドについて、同一センス
電流値(6[mA])の条件のもとで電磁変換特性を調べた
結果を、図3に示す。MRヘッドが動作上十分なS/N
比(出力−ノイズ比)を確保するためには、孤立波出力
が500〔μV〕以上であること、及び波形の非対称性
が+10〜−10%の範囲にあることが必要である。こ
こで波形の非対称性は、(VoP+ −VoP- )/(VoP+
+VoP- ) で定義される量である。図3より、試料N
o. 3,4,5のMRヘッド、すなわちSAL層の飽和
磁束密度と比抵抗との積が80〔T・μΩcm〕以上のM
Rヘッドについては、この条件を満たしており、優れた
電磁変換特性が実現した。これは、SAL層の飽和磁束
密度と比抵抗との積を上記範囲に設定することによっ
て、同一センス電流値の場合でもMR層へのセンス電流
分流比が大きい、センス電流の利用効率の高い構造が実
現したことに起因すると考えられる。
【0017】次に、本発明に係るMRヘッドの第2実施
形態について図1を用いて説明する。
【0018】基板1としてAl2 3 −TiC基板を用
い、磁気シールド層2aとして膜厚2〔μm〕のメッキ
Ni−Fe膜を成膜し、イオンエッチングにより所定形
状にパターニングした。続いて、ギャップ層3aとして
膜厚0.1〔μm〕のAl23 膜をスパッタ法で成膜
した後、スパッタ法により、SAL層4としてNi−F
e−Nb膜、磁気分離層5として膜厚10[nm]のTa
膜、MR層6として膜厚15[nm]のNi−Fe膜を形成
し、これらの積層体がトラック部領域(感磁領域)10
のみに残存するようにイオンエッチングによりパターニ
ングした。このとき、SAL層4を形成するNi−Fe
−Nb膜のNi組成比を変化させることにより、図4に
示すような5つの試料を作製した。また、MR層6にお
ける飽和磁束密度の値と膜厚との積に対し、SAL層4
の飽和磁束密度の大きさと膜厚との積が70%の値にあ
るようSAL層4の膜厚値を調整した。以下、第1実施
形態と同様の工程を経てMRヘッドの作製が完了した。
【0019】作製したMRヘッドについて、同一センス
電流値(6[mA])の条件のもとで電磁変換特性を調べた
結果を、図5に示す。図5から明らかなように、第1実
施形態の場合と同様に、SAL層の飽和磁束密度と比抵
抗との積が80〔T・μΩcm〕以上のMRヘッド(試料
No. 8,9)については、孤立波出力として500
〔μV〕以上、及び再生波形の非対称性が+10〜−1
0%の優れた電磁変換特性が実現した。
【0020】図6は、本発明に係るMRヘッドの第3実
施形態を示し、磁気記録装置として組み立てられたとき
の、磁気記録媒体の表面に平行な面で切った場合の断面
図である。以下の文中における横方向及び縦方向は、そ
れぞれ図面における紙面垂直方向及び左右方向に対応し
ている。
【0021】本実施形態のMRヘッドは、基板11上
に、MR層16と、磁気分離層15と、MR層16に対
し横方向バイアス磁界を印加するためのSAL層14と
が形成されている。その上部にMR層16に縦バイアス
磁界を印加するための縦バイアス印加層17と、MR層
16にセンス電流を供給するための電極層18とが形成
されている。電極層18は、磁気記録装置として組み立
てられたときのトラック部領域(感磁領域)10に相当
する距離だけ離れている。これらは、非磁性かつ電気絶
縁性を有するギャップ層13a,13bを介して一対の
磁気シールド層12a,12bに挟み込まれるように形
成されており、さらにその上部にオーバーコート層19
が形成された構造となっている。
【0022】次に、第3実施形態のMRヘッドを実際に
作製した例を説明する。
【0023】基板11としてAl2 3 −TiC基板を
用い、磁気シールド層12aとして膜厚2〔μm〕のメ
ッキNi−Fe膜を成膜し、イオンエッチングにより所
定形状にパターニングした。続いて、ギャップ層13a
として膜厚0.1〔μm〕のAl2 3 膜をスパッタ法
で成膜した後、スパッタ法により、SAL層14として
Co−Zr−Mo非晶質膜、磁気分離層15として膜厚
15[nm]のTa膜、MR層16として膜厚20[nm]のN
i−Fe膜を形成した。このとき、SAL層14を形成
するCo−Zr−Mo膜のCo組成比を変化させること
により、図7に示すような5つの試料を作製した。ま
た、MR層16における飽和磁化の値と膜厚との積に対
し、SAL層14の飽和磁束密度の大きさと膜厚との積
が70%の値になるように、SAL層14の膜厚値を調
整した。続いて、これらの積層体に接して、縦バイアス
印加層17として膜厚25[nm]のNi−Mn膜と電極層
18として膜厚0.15〔μm〕のAuスパッタ膜とを
成膜し、所定形状にパターニングすることにより、トラ
ック部領域(感磁領域)10を形成した。そして、再び
ギャップ層13bとして膜厚0.15〔μm〕のAl2
3 膜をスパッタ法で成膜した後、膜厚2〔μm〕のメ
ッキNi−Fe膜により磁気シールド層12bを形成し
た。最後に、オーバーコート層19として、スパッタ法
により膜厚50〔μm〕のAl2 3 膜を成膜した。以
上の工程を終えた後、所定の機械研磨工程及びヘッドア
センブリ工程を経て、MRヘッドの作製が完了した。
【0024】作製したMRヘッドについて、同一センス
電流値(6[mA])の条件のもとで電磁変換特性を調べた
結果を、図7に示す。図7から明らかなように、第1及
び第2実施形態の場合と同様、SAL層の飽和磁束密度
と比抵抗との積が80〔T・μΩcm〕以上のMRヘッド
(試料NO.13,14,15)については、独立波出力
として500〔μV〕以上、及び再生波形の非対称性が
+10〜−10%の優れた電磁変換特性が実現した。
【0025】なお、上記三つの実施形態において、磁気
分離層5,15は、Ta以外にも、Ti,Zr,W,N
bなどの単体又は二元以上の合金でもよい。また、MR
層6,16はNi−Fe以外にもNi−Fe−Coであ
っても、電極層8,18はAu以外にもTa,W,C
u,Moであっても同様の結果が得られる。
【0026】第1及び第2実施形態における縦バイアス
印加層7は、Co−Cr−Pt以外にも、Co−Pt,
Co−Cr,Co−Cr−Ni,Co−Cr−Taであ
ってもよい。第3実施形態における縦バイアス印加層1
7は、Ni−Mn以外にも、Ni−Mn−Cr,Fe−
Mn,Fe−Mn−Cr,Ir−Mn,Pd−Mn,P
t−Mn,Rh−Mn,Ni−O,Co−O,Ni−C
o−O,Ni−O/Co−O積層膜であってもよい。
【0027】また上記三つの実施形態において、MR層
の飽和磁束密度の値と膜厚との積に対し、SAM層の飽
和磁束密度の大きさと膜厚との積が70%の値になるよ
うSAL層の膜厚値を調整したが、他にもMR層の飽和
磁束密度の値と膜厚の積に対し、SALの飽和磁束密度
の大きさと膜厚との積が60%〜90%の範囲に設定し
ても同様の効果が得られる。
【0028】本発明は、上述のMRヘッドに書き込み用
のインダクティブ(ID)ヘッドを備えた、いわゆるM
R−ID複合ヘッドについても適用できる。もちろんこ
の場合にも、その作用及び効果は同様に得られる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
SAL層の飽和磁束密度と比抵抗の値を最適な範囲に設
定することにより、センス電流の利用効率の高い、狭ト
ラック化に適した構造のMRヘッドを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るMRヘッドの第1及び第2実施形
態を示す断面図である。
【図2】本発明に係るMRヘッドの第1実施形態におけ
る、SAL層に関する図表である。
【図3】本発明に係るMRヘッドの第1実施形態におけ
る、「孤立波出力及び再生波形非対称性」と「SAL層
の飽和磁束密度と比抵抗との積」との関係を示す図であ
る。
【図4】本発明に係るMRヘッドの第2実施形態におけ
る、SAL層に関する図表である。
【図5】本発明に係るMRヘッドの第2実施形態におけ
る、「孤立波出力及び再生波形非対称性」と「SAL層
の飽和磁束密度と比抵抗との積」との関係を示す図であ
る。
【図6】本発明に係るMRヘッドの第3実施形態を示す
断面図である。
【図7】本発明に係るMRヘッドの第3実施形態におけ
る、SAL層に関する図表である。
【図8】本発明に係るMRヘッドの第3実施形態におけ
る、「孤立波出力及び再生波形非対称性」と「SAL層
の飽和磁束密度と比抵抗との積」との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,11 基板 2a,2b,12a,12b 磁気シールド層 3a,3b,13a,13b ギャップ層 4,14 軟磁性バイアス(SAL)層 5,15 磁気分離層 6,16 磁気抵抗効果(MR)層 7,17 縦バイアス印加層 8,18 電極層 9,19 オーバーコート層 10 トラック部領域(感磁領域)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体からの信号磁界を抵抗変化
    を利用して検出する磁気抵抗効果層と、この磁気抵抗効
    果層に横方向バイアス磁界を印加するための軟磁性バイ
    アス層と、前記磁気抵抗効果層に縦方向バイアス磁界を
    印加するための縦バイアス印加層と、前記磁気抵抗効果
    層にセンス電流を供給するための電極層とを備えた磁気
    抵抗効果ヘッドにおいて、 前記軟磁性バイアス層の飽和磁束密度と比抵抗との積が
    80〔T・μΩcm〕以上であることを特徴とする磁気抵
    抗効果ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記軟磁性バイアス層がCoを主成分と
    した非晶質材料からなることを特徴とする請求項1記載
    の磁気抵抗効果ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記軟磁性バイアス層がNi−Fe−M
    を含む材料からなり、このMがRh,Pd,Nb,Z
    r,Ta,Ti,Hf,Al,Pt,Au,Cr,I
    r,Mo,W,Siの中から選択される少なくとも1つ
    の元素である請求項1記載の磁気抵抗効果ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記縦バイアス印加層が硬質磁性体から
    なることを特徴とする請求項2又は3記載の磁気抵抗効
    果ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記縦バイアス印加層が強磁性体の層に
    直接接触する反強磁性体からなることを特徴とする請求
    項2又は3記載の磁気抵抗効果ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記磁気抵抗効果層及び前記軟磁性バイ
    アス層が、磁気記録装置として組み立てられたときのト
    ラック部領域(感磁領域)の長さと実質的に等しいこと
    を特徴とする請求項4又は5記載の磁気抵抗効果ヘッ
    ド。
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