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JPH09237941A - 半導体レーザ装置の製造方法 - Google Patents

半導体レーザ装置の製造方法

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Publication number
JPH09237941A
JPH09237941A JP8070997A JP7099796A JPH09237941A JP H09237941 A JPH09237941 A JP H09237941A JP 8070997 A JP8070997 A JP 8070997A JP 7099796 A JP7099796 A JP 7099796A JP H09237941 A JPH09237941 A JP H09237941A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor laser
radiator
laser chip
brazing material
submount
Prior art date
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Pending
Application number
JP8070997A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Nitori
耕一 似鳥
Tatsuya Suzuki
龍也 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP8070997A priority Critical patent/JPH09237941A/ja
Publication of JPH09237941A publication Critical patent/JPH09237941A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザチップ1と放熱器2との付着強度の向
上、通電時のチップ1の放熱向上、レーザチップ1のP
N接合の短絡防止等を達成する半導体レーザ装置の製造
方法を提供する。 【解決手段】 チップ1を放熱器2上にろう付け固定す
る半導体レーザ装置Cの製造方法であって、放熱器2上
にその面積が接着面1bの面積と略等しくかつ少なくと
も1箇所の切れ目6a〜6dを入れたろう材形成部6を
形成する工程と、放熱器2上に形成したろう材形成部6
上にチップ1を搭載する工程と、ろう材形成部6を加熱
溶融し、チップ1に荷重をかけ、ろう材形成部6表面の
酸化膜を突き破って流出する未酸化のろう材3を用いて
チップ1を放熱器2上にろう付け固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザ装置
の組立工程、特に半導体レーザチップをダイマウントす
るダイマウント工程における、製造歩留の向上に有効な
半導体レーザ装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体レーザ装置Aは、図6に示
すように、半導体レーザチップ1がSi(シリコン)、
Cu(銅)、ダイヤモンド等の放熱器2又は受光素子等
を兼ねたサブマウント(図示せず)上に金属のろう材3
でろう付け固定されてなる。以下説明の都合上、レーザ
チップ1を放熱器2上にろう付け固定する場合について
説明するが、レーザチップ1をサブマウント2上にろう
付け固定しても良いことは言うまでもない。このレーザ
チップ1は多く偏平な直方体をしており、このうちの上
面1aは−電極、底面(接着面)1bは+電極として用
いられる。こうして、上面1aと底面1bとの間はPN
接合状態である。特定波長のレーザ光を出射する光出射
面1dは放熱器2の前面2dと同一平面上にあり、かつ
その面上には保護膜(図示せず)が形成されている。1
c,1eは側面でありかつ各面上には保護膜は形成され
ていない。1fは背面であり、光出射面1dと同様に保
護膜が形成されている。上記した構成を有する半導体レ
ーザ装置Aは、レーザチップ1の底面(接着面)1bは
ろう材3で放熱器2と平行にろう付け固定されている。
【0003】又、従来の半導体レーザ装置Bは、図7に
示すように、レーザチップ1が放熱器2上に金属のろう
材4でろう付け固定されてなる。前述した半導体レーザ
装置Aの構成と同一部分には同一符号を付しその説明を
省略する。ここで用いるろう材4としてはIn(インジ
ウム)、Sn(スズ)、Au(金)系の材料が挙げられ
る。同図中、5はPN接合状態の側面1cに融着して2
電極(面1a,1b)が短絡状態を形成するInの球。
この半導体レーザ装置Bは、レーザチップ1の底面(接
着面)1bはろう材3で放熱器2と不平行にろう付け固
定されていると共に、2電極は短絡状態である。
【0004】以下、前記したろう材4としてInを用い
て、レーザチップ1を放熱器2上にマウントする場合の
手順(1)〜(4)について説明する。
【0005】(1) ろう材4を放熱器2上にパターニ
ングする。ろう材4は、ろう付けするレーザチップ1の
底面1bの寸法程度、又はこの底面1bよりやや小さい
程度の長方形又は正方形に真空蒸着等でパターニングさ
れる。 (2) パターニングされたろう材4上にレーザチップ
1を搭載する。 (3) このレーザチップ1の上面1a側から荷重(4
〜5g)をかけながら、放熱器2を少なくともInの融
点以上に加熱し、ろう材4を溶融する。こうして、ろう
材4を用いてレーザチップ1を放熱器2上にマウントす
る。 (4) 放熱器2を冷却することによりろう材4を固化
して、レーザチップ1を放熱器2上にろう付け固定す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、金属ろう材4で
あるInは空気中で非常に酸化しやすいため、前述した
ように、放熱器2上に予めパターニングしておいたIn
の表面には通常、自然酸化膜が形成されている。このよ
うな酸化膜はレーザチップ1を放熱器2上にろう付け固
定するために放熱器2を加熱する通常の加熱温度(少な
くともInの融点以上の加熱温度)では蒸発しない。従
って、レーザチップ1の上面1a側から荷重をかけなが
ら放熱器2を加熱してInを溶融した後、放熱器2を冷
却してInを固化することにより、レーザチップ1を放
熱器2上にろう付け固定すると、レーザチップ1の底面
1bと放熱器2との間にはInの酸化膜が介在すること
になる。このInの酸化膜の介在により、レーザチップ
1と放熱器2との間は未酸化のInで全面がぬれ状態に
なっていないため、付着強度は著しく劣化してしまい、
また、これにより通電時に生じるレーザチップ1の発熱
の放熱器2による放熱が妨げられ、レーザチップ1の動
作性能や信頼性に悪影響を与えるという問題があった。
【0007】一方、放熱器2上にろう付け固定されたレ
ーザチップ1において光出射面1d以外の2側面1c,
1eは、コーティング処理(保護膜形成処理)を施す場
合は別として、コーティング処理していないので、通常
はPN接合の端部が露出している(2電極(面1a,1
b)の境界が露出している)。また、+電極(底面1
b)から5〜6μm程度の位置にPN接合があるので、
放熱器2上にレーザチップ1をマウントするに際し、溶
けたInの酸化膜がレーザチップ1自身の荷重でその周
辺(面1c,1e,1f)に押し出され、その一部が盛
り上がる。
【0008】レーザチップ1に荷重をかけながらInを
加熱溶融させたり、又はInを加熱溶融させた状態でレ
ーザチップ1に荷重をかけると、溶けたInが荷重でレ
ーザチップ1の周辺(面1c,1e,1f)に押し出さ
れ、放熱器2の表面が特にInとのぬれ性が考慮された
ものでない場合、押し出された未酸化のInの表面張力
で球状を形づくる。この状態でInを冷却すると、チッ
プ1の周辺(面1c)に接してInの金属球5が形成さ
れることになる(図7に図示の球5)。チップ1の光出
射面1d以外の2側面1c,1eは既述の通りPN接合
が露出しているため、Inの球5がこのPN接合の一部
に接触した状態では、電気的な短絡状態となり、チップ
1そのものが不良品となる問題があった。
【0009】他方、上記した半導体レーザ装置A,Bの
製造時には、ろう材4であるInの球5が前記したPN
接合部分に接触していなくても、使用時(通電時)にお
いて、PN接合により発生する電界により、その近傍に
ある金属球5がチップ1に引き寄せられ、ついにはPN
接合部分を短絡してしまうことがあった。
【0010】この他、レーザチップ1と放熱器2との間
に介在するろう材4の厚み不均一により放熱器2上のレ
ーザチップ1から出射するレーザ光の水平度が必ずしも
満たされず、また、レーザチップ1をろう付け固定した
放熱器2をサブマウント(図示せず)にダイマウントす
る時のろう材4の厚み均一制御そのものも難しいため、
半導体レーザ装置A,Bの完成品において放熱器2に対
するレーザの発光点の高さの高精度な制御が要求される
場合には不適であった。
【0011】本発明は、ろう材4を用いて放熱器2上に
レーザチップ1をろう付け固定する際、レーザチップ1
と放熱器2との間に介在するろう材4の酸化膜により発
生する、レーザチップ1と放熱器2との付着強度の低
下、通電時のレーザチップ1の放熱低下、これらによる
レーザチップ1の動作性能や信頼性に悪影響が発生する
という課題を解決する半導体レーザ装置を製造する半導
体レーザ装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、ろう材4を用いて放熱器
2上にレーザチップ1をろう付け固定する際、加熱溶融
したろう材4がレーザチップ1の周囲に回り込んで、レ
ーザチップ1の2電極をショートする恐れを防止する半
導体レーザ装置を製造する半導体レーザ装置の製造方法
を提供することを目的とする。
【0013】さらに、本発明は、レーザチップ1と放熱
器2との間でろう付け固化するろう材4の不均一な厚み
により、放熱器2に対するレーザの発光点の高さの高精
度な高さ制御が要求される場合にも対応可能な半導体レ
ーザ装置を製造する半導体レーザ装置の製造方法を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は下記する(1)〜(4)の構成の半導
体レーザ装置の製造方法を提供する。
【0015】(1) 図1、図2に示すように、半導体
レーザチップ1を放熱器又はサブマウント(例えば放熱
器2)上にろう付け固定してなる半導体レーザ装置C,
D,Eを製造する半導体レーザ装置の製造方法であっ
て、前記半導体レーザチップ1の接着面(底面)1bが
ろう付けされる前記放熱器又はサブマウント(例えば放
熱器2)上に、その面積が前記接着面(底面)1bの面
積と略等しくかつ少なくとも1箇所の切れ目6a〜6
d,7a〜7d,8a〜8cを入れた形状(「井」の字
状のろう材形成部6、「方形斜め交差」のろう材形成部
7、「方形横裁断」状のろう材形成部8)でろう材3を
形成する第1の工程と、前記放熱器又はサブマウント
(例えば放熱器2)上に形成した前記形状(「井」の字
状のろう材形成部6、「方形斜め交差」のろう材形成部
7、「方形横裁断」状のろう材形成部8)のろう材3上
に前記半導体レーザチップ1を搭載する第2の工程と、
前記形状(「井」の字状のろう材形成部6、「方形斜め
交差」のろう材形成部7、「方形横裁断」状のろう材形
成部8)のろう材3を加熱溶融し、前記半導体レーザチ
ップ1に荷重をかけ、前記形状のろう材表面の酸化膜を
突き破ってこの酸化膜内から流出する未酸化のろう材3
を用いて、前記半導体レーザチップ1の接着面(底面)
1bと前記放熱器又はサブマウント(例えば放熱器2)
とが接着している部分全面をぬれ状態とする第3の工程
と、前記ろう材(「井」の字状のろう材形成部6、「方
形斜め交差」のろう材形成部7、「方形横裁断」状のろ
う材形成部8)を冷却して前記ぬれ状態のろう材3を固
化し、前記半導体レーザチップ1を前記放熱器又はサブ
マウント(例えば放熱器2)上にろう付け固定する第4
の工程とを有することを特徴とする半導体レーザ装置の
製造方法。
【0016】(2) 図3に示すように、半導体レーザ
チップ10を放熱器又はサブマウント(例えば放熱器2
0)上にろう付け固定してなる半導体レーザ装置Fを製
造する半導体レーザ装置の製造方法であって、前記半導
体レーザチップ10には、前記放熱器又はサブマウント
(例えば放熱器20)上に形成されるろう材30を覆う
ため、その接着面(底面)10bに一対のリブ10g,
10hを形成して溝部10iを設け、前記放熱器又はサ
ブマウント(例えば放熱器20)上に、前記半導体レー
ザチップ10の接着面(底面)10bにおける一対のリ
ブ10g,10hで覆うことが可能な形状のろう材30
を形成する第1の工程と、前記放熱器又はサブマウント
(例えば放熱器20)上に形成した前記形状のろう材3
0上に前記半導体レーザチップ10を搭載して、その接
着面(底面)10bにおける一対のリブ10g,10h
で前記形状のろう材30を覆う第2の工程と、前記溝部
10iに内包した前記形状のろう材30を加熱溶融し、
前記半導体レーザチップ1に荷重をかけ、かつ前記溝部
10i内で加熱溶融するろう材30が前記一対のリブ1
0g,10hを乗り越えない(しみでない)ように、前
記半導体レーザチップ10の接着面(底面)10bと前
記放熱器又はサブマウント(例えば放熱器20)とをろ
う付けする第3の工程と、前記ろう材30を冷却してろ
う材を固化し、前記半導体レーザチップ10を前記放熱
器又はサブマウント(例えば放熱器20)上に固定する
第4の工程とを有することを特徴とする半導体レーザ装
置の製造方法。
【0017】(3) 図4に示すように、半導体レーザ
チップ110を放熱器又はサブマウント(例えば放熱器
120)上にろう付け固定してなる半導体レーザ装置G
を製造する半導体レーザ装置の製造方法であって、前記
半導体レーザチップ110には、ろう材130を収納固
定するため、その接着面(底面)110bに一対のリブ
110g,110hを形成して溝部110iを設け、前
記放熱器又はサブマウント(例えば放熱器120)上に
は、前記半導体レーザチップ110の接着面(底面)1
10bの溝部110iに収納したろう材130の形状に
対応する(平坦な)凸部120bが形成され、前記放熱
器又はサブマウント(例えば放熱器120)上に形成し
た前記凸部120b上に前記半導体レーザチップ110
を搭載して、その接着面(底面)110bの溝部110
iに収納固定したろう材130に前記凸部120bを接
着する第1の工程と、前記溝部110i内のろう材13
0を加熱溶融し、前記半導体レーザチップ110に荷重
をかけ、かつ前記溝部110i内で加熱溶融するろう材
130が前記一対のリブ110g,110hを乗り越え
ない(しみでない)ように、前記半導体レーザチップ1
10の接着面(底面)110bと前記放熱器又はサブマ
ウント(例えば放熱器120)の前記凸部120bとを
ろう付けする第2の工程と、前記ろう材130を冷却し
てろう材130を固化し、前記半導体レーザチップ11
0を前記放熱器又はサブマウント(例えば放熱器12
0)上に固定する第3の工程とを有することを特徴とす
る半導体レーザ装置の製造方法。
【0018】(4) 図5に示すように、半導体レーザ
チップ210を放熱器又はサブマウント(例えば放熱器
220)上にろう付け固定してなる半導体レーザ装置H
を製造する半導体レーザ装置の製造方法であって、前記
半導体レーザチップ210の接着面(底面)210bが
ろう付けされる前記放熱器又はサブマウント(例えば放
熱器220)上に、前記接着面(底面)210bと略同
形状の接着面形状230baとこの接着面形状230b
aに連続するはみ出し形状230bbとを合わせたパタ
ーン形状230bを前記ろう材230で形成する第1の
工程と、前記放熱器又はサブマウント(例えば放熱器2
20)上に形成した前記接着面形状230baのろう材
230上に前記半導体レーザチップ210を搭載する第
2の工程と、前記パターン形状230bのろう材230
を加熱溶融し、前記半導体レーザチップ210に荷重を
かけ、前記半導体レーザチップ210の接着面(底面)
210bと前記放熱器又はサブマウント(例えば放熱器
220)とが接着している部分全面(接着面形状230
baの部分)をぬれ状態にすると共に、余分なろう材2
30を前記はみ出し形状部分230bbに誘導する第3
の工程と、前記ろう材230を冷却して前記ぬれ状態の
ろう材230を固化し、前記半導体レーザチップ210
を前記放熱器又はサブマウント(例えば放熱器220)
上にろう付け固定する第4の工程とを有することを特徴
とする半導体レーザ装置の製造方法。
【0019】
【発明の実施の態様】以下、本発明の半導体レーザ装置
の製造方法を図1〜図5に沿って説明する。図1〜図5
はそれぞれ、本発明の半導体レーザ装置の製造方法の第
1実施例図〜第6実施例図である。前述したものと同一
構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0020】[第1実施例] 図1に図示 本発明の半導体レーザ装置の製造方法の第1実施例は、
図1に示すように、半導体レーザチップ1を放熱器2上
に、ろう材3であるInで形成した「井」の字状のろう
材形成部6を用いて、ろう付け固定してなる半導体レー
ザ装置Cを製造するものである。
【0021】本発明の第1実施例は、次の(1)〜
(4)の工程を備えている。
【0022】(1) 第1の工程 半導体レーザチップ1の接着面(底面)1bがろう付け
される放熱器2上に、ろう材3で「井」の字状のろう材
形成部6を形成する。この「井」の字状のろう材形成部
6は、その面積が半導体レーザチップ1の接着面(底
面)1bの面積と略等しく、かつ切れ目6a〜6dを入
れた形状である。
【0023】(2) 第2の工程 放熱器2上に形成した「井」の字状のろう材形成部6上
に半導体レーザチップ1を搭載する。
【0024】(3) 第3の工程 放熱器2を少なくともInの融点以上に加熱して、
「井」の字状のろう材形成部6を加熱溶融し、半導体レ
ーザチップ1に上面1a側から荷重(4〜5g)をか
け、ろう材3の表面のInの酸化膜(同図中斜線部分)
3aを突き破ってこの酸化膜3a内から流出する未酸化
のIn3を用いて、半導体レーザチップ1の接着面(底
面)1bと放熱器2とが接着している部分全面をぬれ状
態とする。
【0025】(4) 第4の工程 放熱器2を冷却して、「井」の字状のろう材形成部6を
冷却してぬれ状態のInを固化し、半導体レーザチップ
1を放熱器2上にろう付け固定する。
【0026】こうして、上記した(1)〜(4)の工程
により、図1に図示の半導体レーザ装置Cを製造するこ
とができる。
【0027】 上述したのは、第1の工程において、放熱器2上にろう
材3で「井」の字状のろう材形成部6をろう材3である
Inで形成することについて述べたが、放熱器2上に形
成するInの形状はこれに限ることはない。例えば、後
述する「方形斜め交差」状(図2(A)に図示)、「方
形横裁断」状(図2(B)に図示)であっても良い。
【0028】[第2実施例] 図2(A)に図示 本発明の半導体レーザ装置の製造方法の第2実施例は、
図2(A)に示すように、半導体レーザチップ1を放熱
器2上に、ろう材3であるInで形成した「方形斜め交
差」状のろう材形成部7を用いて、ろう付け固定してな
る半導体レーザ装置Dを製造するものである。
【0029】本発明の第2実施例は、次の(1)〜
(4)の工程を備えている。
【0030】(1) 第1の工程 半導体レーザチップ1の接着面(底面)1bがろう付け
される放熱器2上に、ろう材3であるInで「方形斜め
交差」状のろう材形成部7を形成する。この「方形斜め
交差」状のろう材形成部7は、その面積が半導体レーザ
チップ1の接着面(底面)1bの面積と略等しく、かつ
切れ目7a〜7dを入れた形状である。
【0031】(2) 第2の工程 放熱器2上に形成した「方形斜め交差」状のろう材形成
部7上に半導体レーザチップ1を搭載する。
【0032】(3) 第3の工程 放熱器2を少なくともろう材3であるInの融点以上に
加熱して、「方形斜め交差」状のろう材形成部7を加熱
溶融し、半導体レーザチップ1に上面1a側から荷重
(4〜5g)をかけ、ろう材3の表面の酸化膜(同図中
斜線部分)3aを突き破ってこの酸化膜3a内から流出
する未酸化のろう材3を用いて、半導体レーザチップ1
の接着面(底面)1bと放熱器2とが接着している部分
全面をぬれ状態とする。
【0033】 (4) 第4の工程放熱器2を冷却して、「方形斜め交
差」状のろう材形成部7を冷却してぬれ状態のろう材3
を固化し、半導体レーザチップ1を放熱器2上にろう付
け固定する。
【0034】こうして、上記した(1)〜(4)の工程
により、図2(A)に図示の半導体レーザ装置Dを製造
することができる。
【0035】[第3実施例] 図2(B)に図示 本発明の半導体レーザ装置の製造方法の第3実施例は、
図2(B)に示すように、半導体レーザチップ1を放熱
器2上に、ろう材3であるInで形成した「方形横裁
断」状のろう材形成部8を用いて、ろう付け固定してな
る半導体レーザ装置Eを製造するものである。
【0036】本発明の第3実施例は、次の(1)〜
(4)の工程を備えている。
【0037】(1) 第1の工程 半導体レーザチップ1の接着面(底面)1bがろう付け
される放熱器2上に、ろう材3で「方形横裁断」状のろ
う材形成部8を形成する。この「方形横裁断」状のろう
材形成部8は、その面積が半導体レーザチップ1の接着
面(底面)1bの面積と略等しく、かつ切れ目8a〜8
cを入れた形状である。
【0038】(2) 第2の工程 放熱器2上に形成した「方形横裁断」状のろう材形成部
8上に半導体レーザチップ1を搭載する。
【0039】(3) 第3の工程 放熱器2を少なくともろう材3であるInの融点以上に
加熱して、「方形横裁断」状のろう材形成部8を加熱溶
融し、半導体レーザチップ1に上面1a側から荷重(4
〜5g)をかけ、ろう材3の表面の酸化膜3aを突き破
ってこの酸化膜3a内から流出する未酸化のろう材3を
用いて、半導体レーザチップ1の接着面(底面)1bと
放熱器2とが接着している部分全面をぬれ状態とする。
【0040】(4) 第4の工程 放熱器2を冷却して、「方形横裁断」状のろう材形成部
8を冷却してぬれ状態のろう材3を固化し、半導体レー
ザチップ1を放熱器2上にろう付け固定する。
【0041】こうして、上記した(1)〜(4)の工程
により、図2(B)に図示の半導体レーザ装置Eを製造
することができる。
【0042】上述したように、半導体レーザ装置C〜E
の製造過程において、「井」の字状のろう材形成部6、
「方形斜め交差」状のろう材形成部7、「方形横裁断」
状のろう材形成部8を加熱溶融し、半導体レーザチップ
1に上面1a側から荷重(4〜5g)をかけ、ろう材3
の表面の酸化膜3aを突き破ってこの酸化膜3a内から
流出する未酸化のろう材3を用いて、半導体レーザチッ
プ1の接着面(底面)1bと放熱器2とが接着している
部分全面をぬれ状態とすることができる。
【0043】この結果、半導体レーザチップ1と放熱器
2との間に介在するろう材3の酸化膜3aは、切れ目が
ないものよりも切れ目6a〜6d,7a〜7d,8a〜
8cのあるものの方が細かくひび割れるので、その内部
の加熱溶融した未酸化のろう材3を酸化膜3a外へ効果
的に流出させることができるため、両者を未酸化のろう
材3でより強固にろう付け固定できるので、半導体レー
ザチップ1と放熱器2との付着強度を一段と向上させる
ことができ、また、通電時の半導体レーザチップ1の放
熱器2による放熱向上ができ、さらに、ぬれ性が良い加
熱溶融したろう材3であるInが半導体レーザチップ1
の周囲(側面1c,1e)に回り込んで、半導体レーザ
チップ1の2電極の接合部分(PN接合部分、面1a,
1b)をショートする恐れを確実に防止することができ
る。さらに、半導体レーザチップ1の光出射面1dへの
ろう材3盛り上がりが極めて小さく抑えることができる
ので、レーザ光の取り出し不良がなくなり、製造歩留ま
りが改善される。さらに、半導体レーザ装置の構造面の
変更は放熱器2上のろう材3の形状の変更のみであるか
ら、現行の製造設備を変更することなく上記した効果を
得ることができる。
【0044】[第4実施例] 図3に図示 さて、上述した本発明の半導体レーザ装置C〜Eの製造
方法は、放熱器2上に形成するろう材3の形状を変更す
ることにより、半導体レーザチップ1と放熱器2との良
好なろう付け固定を図ったものであるが、ここでは、半
導体レーザチップ1の接着面(底面)の形状を変更する
と共に、その接着面(底面)の形状に応じて放熱器上に
形成するろう材の形状をも変更したものである。
【0045】本発明の半導体レーザ装置の製造方法の第
4実施例は、図3に示すように、半導体レーザチップ1
0には放熱器20上に形成されるろう材30を覆うた
め、その接着面(底面)10bに一対のリブ10g,1
0hを形成して溝部10iを設け、これに対する放熱器
20上には、半導体レーザチップ10の接着面(底面)
10bにおける一対のリブ10g,10hで覆うことが
可能な形状のろう材30を形成し、このろう材30で、
半導体レーザチップ10を放熱器20上にろう付け固定
してなる半導体レーザ装置Fを製造するものである。
【0046】本発明の第4実施例は、次の(1)〜
(4)の工程を備えている。
【0047】(1) 第1の工程 図3(A)に示すように、放熱器20上に、半導体レー
ザチップ10の接着面(底面)10bにおける一対のリ
ブ10g,10hで覆うことが可能な形状のろう材30
を形成する。放熱器20は導電性のSiウエハ20aを
原料とし、Au系の電極膜20b,20cを真空蒸着法
で形成した後、通常のリソグラフィの手法により、その
電極膜20b上に、厚さd=0.5μm、幅W2 =15
0μmの方形パターンであるろう材30を形成した。
【0048】また、図3(B)に示すように、半導体レ
ーザチップ10に、放熱器20上に形成されるろう材3
0の一部を覆うため、その接着面(底面)10bに一対
のリブ10g,10hを形成して溝部10iを設ける。
半導体レーザチップ10の縦の長さはW2 =150μ
m。一対のリブ10g,10hの高さはh=0.4μ
m、その間隔W1 =200μmとし、半導体レーザチッ
プ10のエピタキシャル成長層の最上層である接着面
(底面)10bをエッチング加工することにより形成し
た。
【0049】(2) 第2の工程 図3(C)に示すように、放熱器20上に形成したろう
材30上に半導体レーザチップ10を搭載して、その接
着面(底面)10bにおける一対のリブ10g,10h
でろう材30を覆う。
【0050】(3) 第3の工程 放熱器20を少なくともろう材30であるInの融点以
上に加熱して、半導体レーザチップ10の溝部10iに
内包したろう材30を加熱溶融し、半導体レーザチップ
10に荷重(4〜5g)をかけ、溝部10i内で加熱溶
融するろう材30が一対のリブ10g,10hを乗り越
えない(しみでない)ように、半導体レーザチップ10
の接着面(底面)10bと放熱器20とをろう付けす
る。
【0051】(4) 第4の工程 ろう材30を冷却して、ろう材30を固化し、半導体レ
ーザチップ10を放熱器20上に固定する。
【0052】こうして、上記した(1)〜(4)の工程
により、図3に図示の半導体レーザ装置Fを製造するこ
とができる。
【0053】[第5実施例] 図4に図示 本発明の半導体レーザ装置の製造方法の第5実施例は、
図4に示すように、半導体レーザチップ110には、ろ
う材130を収納固定するため、その接着面(底面)1
10bに一対のリブ110g,110hを形成して溝部
110iを設け、これに対する放熱器120上には、半
導体レーザチップ110の接着面(底面)110bの溝
部110iに収納したろう材130の形状に対応する
(平坦な)凸部120bを形成し、このろう材130
で、半導体レーザチップ110を放熱器120上にろう
付け固定してなる半導体レーザ装置Gを製造するもので
ある。
【0054】本発明の第5実施例は、次の(1)〜
(3)の工程を備えている。
【0055】(1) 第1の工程 図4(A)に示すように、放熱器120上に、半導体レ
ーザチップ110の接着面(底面)110bの溝部11
0iに収納したろう材130の形状に対応する(平坦
な)形成する。放熱器120は導電性のSiウエハ12
0aを原料とし、Au系の電極膜120b,120cを
真空蒸着法で形成した後、通常のリソグラフィの手法に
より、その電極膜120b上に、厚さd=0.5μm、
幅W2 =150μmのInの方形パターンである凸部1
20bを形成した。
【0056】また、図4(B)に示すように、半導体レ
ーザチップ110には、ろう材130を収納固定するた
め、その接着面(底面)110bに一対のリブ110
g,110hを形成して溝部110iを設けた。半導体
レーザチップ110の縦の長さはW2 =150μm。一
対のリブ110g,110hの高さはh=0.4μm、
その間隔W1 =200μmとし、半導体レーザチップ1
0のエピタキシャル成長層の最上層である接着面(底
面)10bをエッチング加工することにより形成した。
ろう材130は厚さd=0.5μm、幅W2 =150μ
mのInの方形パターンである。放熱器120上に形成
した凸部120b上に半導体レーザチップ110を搭載
して、その接着面(底面)110bの溝部110iに収
納固定したろう材130に凸部120bを接着する。
【0057】(2) 第2の工程 放熱器120を少なくともろう材130であるInの融
点以上に加熱して、半導体レーザチップ110の溝部1
10i内のろう材130を加熱溶融し、半導体レーザチ
ップ110に荷重(4〜5g)をかけ、溝部110i内
で加熱溶融するろう材130が一対のリブ110g,1
10hを乗り越えない(しみでない)ように、半導体レ
ーザチップ110の接着面(底面)110bと放熱器1
20とをろう付けする。
【0058】(3) 第3の工程 ろう材130を冷却してろう材130を固化し、半導体
レーザチップ110を放熱器120上に固定する。
【0059】こうして、上記した(1)〜(3)の工程
により、図4に図示の半導体レーザ装置Gを製造するこ
とができる。
【0060】上述したように、半導体レーザ装置F,G
の製造過程において、放熱器20,120上に形成され
るろう材30,130を一対のリブ10g,10h、1
10g,110h及び溝部10i,110iを備えた半
導体レーザチップ10,110で覆った後、このろう材
30,130を加熱溶融し、半導体レーザチップ10,
110に荷重(4〜5g)をかけ、ろう材30,130
の表面の酸化膜を突き破ってこの酸化膜内から流出する
未酸化のろう材30,130を用いて、半導体レーザチ
ップ10,110の接着面(底面)10b,110bと
放熱器20,120とが接着している部分全面をぬれ状
態とすることができる。
【0061】この結果、半導体レーザチップ10,11
0と放熱器20,120との間に介在するろう材30,
130の酸化膜を直接介することなく、両者を未酸化の
ろう材30,130でろう付け固定できるので、半導体
レーザチップ10,110と放熱器20,120との付
着強度を向上することができ、また、通電時の半導体レ
ーザチップ10,110の放熱器20,120による放
熱向上ができ、さらに、加熱溶融したろう材が半導体レ
ーザチップ1の周囲(面10c,10e、110c,1
10e)に回り込んで、半導体レーザチップ10,11
0の2電極(PN接合部分、面10a,10b、110
a,110b)をショートする恐れを確実に防止するこ
とができる。さらに、半導体レーザチップ10,110
の光出射面10d,110dへのろう材30,130の
盛り上がりによるレーザ光の取り出し不良がなくなり、
製造歩留まりが改善される。
【0062】[第6実施例] 図5に図示 本発明の半導体レーザ装置の製造方法の第6実施例は、
図5に示すように、半導体レーザチップ210を放熱器
220上に、ろう材230であるInで形成した、半導
体レーザチップ210の接着面(底面)210bと略同
形状の接着面形状230baとこの接着面形状230b
aに連続するはみ出し形状230bbとを合わせたパタ
ーン形状230bを用いて、ろう付け固定してなる半導
体レーザ装置Cを製造するものである。
【0063】本発明の第6実施例は、次の(1)〜
(4)の工程を備えている。
【0064】(1) 第1の工程 図5(A)に示すように、半導体レーザチップ210の
接着面(底面)210bがろう付けされる放熱器220
上に、接着面(底面)210bと略同形状の接着面形状
230baとこの接着面形状230baに連続するはみ
出し形状230bbとを合わせたパターン形状230b
をろう材230で形成する。
【0065】(2) 第2の工程 図5(B)に示すように、放熱器220上に形成した接
着面形状230baのろう材230上に半導体レーザチ
ップ210を搭載する。
【0066】(3) 第3の工程 放熱器220を少なくともろう材230であるInの融
点以上に加熱して、パターン形状230bのろう材23
0を加熱溶融し、半導体レーザチップ210に荷重(4
〜5g)をかけ、半導体レーザチップ210の接着面
(底面)210bと放熱器220とが接着している部分
全面(接着面形状230baの部分)をぬれ状態にする
と共に、余分なろう材230をはみ出し形状部分230
bbに誘導する。
【0067】(4) 第4の工程 ろう材230を冷却してぬれ状態のろう材230を固化
し、半導体レーザチップ210を放熱器220上にろう
付け固定する。
【0068】こうして、上記した(1)〜(4)の工程
により、図5に図示の半導体レーザ装置Hを製造するこ
とができる。
【0069】上述したように、半導体レーザ装置Hの製
造過程において、放熱器220上に形成される接着面形
状230baとこの接着面形状230baに連続するは
み出し形状230bbとを合わせたパターン形状230
bを加熱溶融し、半導体レーザチップ210に荷重(4
〜5g)をかけ、ろう材230の表面の酸化膜を突き破
ってこの酸化膜内から流出する未酸化のろう材230を
用いて、半導体レーザチップ210の接着面(底面)2
10bと放熱器220とが接着している部分全面をぬれ
状態とすることができる。
【0070】この結果、半導体レーザチップ210と放
熱器220との間に介在するろう材230の酸化膜を直
接介することなく、両者を未酸化のろう材230でろう
付け固定できるので、半導体レーザチップ210と放熱
器220との付着強度を向上することができ、また、通
電時の半導体レーザチップ210の放熱器220による
放熱向上ができ、さらに、加熱溶融したろう材220が
半導体レーザチップ210の周囲(面210c,210
e)に回り込んで、半導体レーザチップ210の2電極
(PN接合部分、面210a,210b)をショートす
る恐れを確実に防止することができる。さらに、半導体
レーザチップ210の光出射面210dへのろう材23
0の盛り上がりによるレーザ光の取り出し不良がなくな
り、製造歩留まりが改善される。
【0071】
【発明の効果】上述の如く、本発明の半導体レーザ装置
の製造方法は、ろう材を用いて放熱器又はサブマウント
上にレーザチップをろう付け固定する際、レーザチップ
と放熱器又はサブマウントとの間に介在するろう材の酸
化膜により発生する、レーザチップと放熱器又はサブマ
ウントとの付着強度の低下、通電時のレーザチップの放
熱低下、これらによるレーザチップの動作性能や信頼性
に悪影響が発生するという課題を解決することができ、
レーザチップと放熱器又はサブマウントとの付着強度の
向上、通電時のレーザチップの放熱向上、これらによる
レーザチップの動作性能や信頼性を一段と向上させるこ
とができる。また、本発明は、ろう材を用いて放熱器又
はサブマウント上にレーザチップをろう付け固定する
際、加熱溶融したろう材がレーザチップの周囲に回り込
んで、レーザチップの2電極(PN接合部分)をショー
トする恐れを確実に防止することができるので、製造上
の歩留まりが向上し、生産効率を一段と高めることがで
きる。さらに、本発明は、レーザチップと放熱器放熱器
又はサブマウントとの間でろう付け固化するろう材の不
均一な厚みにより、放熱器又はサブマウントに対するレ
ーザの発光点の高さの高精度な高さ制御が要求される場
合にも十分対応できる製造方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体レーザ装置の製造方法の第1実
施例図である。
【図2】本発明の半導体レーザ装置の製造方法の第2,
第3実施例図である。
【図3】本発明の半導体レーザ装置の製造方法の第4実
施例図である。
【図4】本発明の半導体レーザ装置の製造方法の第5実
施例図である。
【図5】本発明の半導体レーザ装置の製造方法の第6実
施例図である。
【図6】従来の半導体レーザ装置の製造方法を説明する
ための図である。
【図7】従来の半導体レーザ装置の製造方法を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1,10,110,210 半導体レーザチップ 1b,10b,110b,210b 接着面(底面) 2,20,120,220 放熱器,サブマウント 3,30,130,230 ろう材 3a 酸化膜 6〜8 ろう材形成部 6a〜6d,7a〜7d,8a〜8c 切れ目 10g,10h,110g,110h リブ 10i,110i 溝部 120b 凸部 230b パターン形状 230ba 接着面形状 230bb はみ出し形状 C,D,E,F,G,H 半導体レーザ装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザチップを放熱器又はサブマウ
    ント上にろう付け固定してなる半導体レーザ装置を製造
    する半導体レーザ装置の製造方法であって、 前記半導体レーザチップの接着面がろう付けされる前記
    放熱器又はサブマウント上に、その面積が前記接着面の
    面積と略等しくかつ少なくとも1箇所の切れ目を入れた
    形状で前記ろう材を形成する第1の工程と、 前記放熱器又はサブマウント上に形成した前記形状のろ
    う材上に前記半導体レーザチップを搭載する第2の工程
    と、 前記形状のろう材を加熱溶融し、前記半導体レーザチッ
    プに荷重をかけ、前記形状のろう材表面の酸化膜を突き
    破ってこの酸化膜内から流出する未酸化のろう材を用い
    て、前記半導体レーザチップの接着面と前記放熱器又は
    サブマウントとが接着している部分全面をぬれ状態とす
    る第3の工程と、 前記ろう材を冷却して前記ぬれ状態のろう材を固化し、
    前記半導体レーザチップを前記放熱器又はサブマウント
    上にろう付け固定する第4の工程とを有することを特徴
    とする半導体レーザ装置の製造方法。
  2. 【請求項2】半導体レーザチップを放熱器又はサブマウ
    ント上にろう付け固定してなる半導体レーザ装置を製造
    する半導体レーザ装置の製造方法であって、 前記半導体レーザチップには、前記放熱器又はサブマウ
    ント上に形成されるろう材を覆うため、その接着面に一
    対のリブを形成して溝部を設け、前記放熱器又はサブマ
    ウント上に、前記半導体レーザチップの接着面における
    一対のリブで覆うことが可能な形状のろう材を形成する
    第1の工程と、 前記放熱器又はサブマウント上に形成した前記形状のろ
    う材上に前記半導体レーザチップを搭載して、その接着
    面における一対のリブで前記形状のろう材を覆う第2の
    工程と、 前記溝部に内包した前記形状のろう材を加熱溶融し、前
    記半導体レーザチップに荷重をかけ、かつ前記溝部内で
    加熱溶融するろう材が前記一対のリブを乗り越えないよ
    うに、前記半導体レーザチップの接着面と前記放熱器又
    はサブマウントとをろう付けする第3の工程と、 前記ろう材を冷却してろう材を固化し、前記半導体レー
    ザチップを前記放熱器又はサブマウント上に固定する第
    4の工程とを有することを特徴とする半導体レーザ装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】半導体レーザチップを放熱器又はサブマウ
    ント上にろう付け固定してなる半導体レーザ装置を製造
    する半導体レーザ装置の製造方法であって、 前記半導体レーザチップには、ろう材を収納固定するた
    め、その接着面に一対のリブを形成して溝部を設け、前
    記放熱器又はサブマウント上には、前記半導体レーザチ
    ップの接着面の溝部に収納したろう材の形状に対応する
    凸部が形成され、前記放熱器又はサブマウント上に形成
    した前記凸部上に前記半導体レーザチップを搭載して、
    その接着面の溝部に収納固定したろう材に前記凸部を接
    着する第1の工程と、 前記溝部内のろう材を加熱溶融し、前記半導体レーザチ
    ップに荷重をかけ、かつ前記溝部内で加熱溶融するろう
    材が前記一対のリブを乗り越えないように、前記半導体
    レーザチップの接着面と前記放熱器又はサブマウントの
    前記凸部とをろう付けする第2の工程と、 前記ろう材を冷却してろう材を固化し、前記半導体レー
    ザチップを前記放熱器又はサブマウント上に固定する第
    3の工程とを有することを特徴とする半導体レーザ装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】半導体レーザチップを放熱器又はサブマウ
    ント上にろう付け固定してなる半導体レーザ装置を製造
    する半導体レーザ装置の製造方法であって、 前記半導体レーザチップの接着面がろう付けされる前記
    放熱器又はサブマウント上に、前記接着面と略同形状の
    接着面形状とこの接着面形状に連続するはみ出し形状と
    を合わせたパターン形状を前記ろう材で形成する第1の
    工程と、 前記放熱器又はサブマウント上に形成した前記接着面形
    状のろう材上に前記半導体レーザチップを搭載する第2
    の工程と、 前記パターン形状のろう材を加熱溶融し、前記半導体レ
    ーザチップに荷重をかけ、前記半導体レーザチップの接
    着面と前記放熱器又はサブマウントとが接着している部
    分全面をぬれ状態にすると共に、余分なろう材を前記は
    み出し形状部分に誘導する第3の工程と、 前記ろう材を冷却して前記ぬれ状態のろう材を固化し、
    前記半導体レーザチップを前記放熱器又はサブマウント
    上にろう付け固定する第4の工程とを有することを特徴
    とする半導体レーザ装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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