JPH09222333A - ナビゲーションシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレータが方向情報を容易且つ迅速にアク
セスしうるようにする。 【解決手段】 ナビゲーションシステムは、データを蓄
積するメモリＭと、位置を決定する位置センサユニット
Ｌと、制御ユニットＣと、入力ユニットＩと、画像メモ
リＰと、ディスプレイスクリーンＤ，１とを有する。デ
ィスプレイスクリーンは、オペレータが選択しうる少な
くとも２種類の表示を入力ユニットを介して示すのに適
しており、第１の種類の表示２は瞬時位置３を有する地
図２とする。この第１の種類の表示２において制御ユニ
ットＣを介して方向記号４，８を表示しうる。この方向
記号はオペレータに方向情報を提供し、ディスプレイス
クリーンＤ，１上の予め決定しうる位置に位置させる。
この方向記号を第１の種類の表示と少なくとも１つの他
の種類の表示とで表示しうるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、データを蓄積する
メモリと、位置を決定する位置センサユニットと、制御
ユニットと、入力ユニットと、画像メモリと、ディスプ
レイスクリーンとを有するナビゲーションシステムであ
って、前記ディスプレイスクリーンはオペレータが前記
入力ユニットを介して選択しうる少なくとも２種類の表
示に適しており、第１の種類の表示は瞬時位置を有する
マップであり、この第１の種類の表示で前記制御ユニッ
トによる制御の下で方向記号を前記ディスプレイスクリ
ーン上に表示してオペレータに方向情報を与えることが
できるようになっている当該ナビゲーションシステムに
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】上述した種類のナビゲーションシステム
は欧州特許出願公開ＥＰ５４２３３１Ａ１号明細書に記
載されており既知である。この既知のナビゲーションシ
ステムでは、既に通過したルート区分が第１の種類の表
示で地図に第１の色で表示され、まだ通過していないル
ート区分が第２の色で表示され、第１の色と第２の色と
の間のコントラストはできるだけ大きくなるように選択
されている。オペレータに方向情報を与えるために、瞬
時位置で関連の地図に方向記号を表示しうる。しかし、
この方向記号を関連の地図上で認識するために、オペレ
ータはまず最初に地図を調べ、地図上の自分の瞬時位置
を見つける必要がある。ナビゲーションシステムを自動
車に用いる場合、方向情報の提供により運転手の注意を
交通情況からできるだけそらさないようにする必要があ
る。従って、方向情報を知るために運転手がまず最初に
地図上の方向記号を見い出す必要があるということが問
題となる。この既知のナビゲーションシステムにおける
第２の種類の表示は瞬時の周囲を抽出表示したものから
成る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、オペ
レータが方向情報を容易に且つ迅速にアクセスしうるよ
うにした前述した種類のナビゲーションシステムを提供
せんとするにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、データを蓄積
するメモリと、位置を決定する位置センサユニットと、
制御ユニットと、入力ユニットと、画像メモリと、ディ
スプレイスクリーンとを有するナビゲーションシステム
であって、前記ディスプレイスクリーンはオペレータが
前記入力ユニットを介して選択しうる少なくとも２種類
の表示に適しており、第１の種類の表示は瞬時位置を有
するマップであり、この第１の種類の表示で前記制御ユ
ニットによる制御の下で方向記号を前記ディスプレイス
クリーン上に表示してオペレータに方向情報を与えるこ
とができるようになっている当該ナビゲーションシステ
ムにおいて、前記方向記号がディスプレイスクリーン上
の予め決定しうる位置に位置し、第１の種類の表示と少
なくとも１つの他の種類の表示で表示しうるようになっ
ていることを特徴とする。

【０００５】ナビゲーションシステムを始動する前に、
オペレータは、方向記号を表示すべきディスプレイスク
リーン上の位置を決定することができる。オペレータが
運転中方向情報を有したい場合には、予め決定した位置
で方向情報を直接見て方向情報を認識することができ
る。オペレータは瞬時位置を見い出すのにまず最初に地
図を調べる必要はない。更に、方向記号を少なくとも１
つの他の種類の表示に表示しうる。このような他の種類
の表示は例えばメニュー表示、次のガソリンスタンドま
での距離の表示、瞬時の周囲温度の表示等にすることが
できる。従って、オペレータはルート地図の表示以外の
種類の表示においても方向情報を得ることができる。

【０００６】本発明の他の好適例では、前記ディスプレ
イスクリーンが、無線制御又は電話制御又はデジタル信
号プロセッサ制御に対する種類の表示のような、ナビゲ
ーションシステムのナビゲーション機能と関連しない少
なくとも１種類の表示を表示することができ、方向記号
をナビゲーション機能と関連しないこれらの種類の表示
のうちの少なくとも１種類の表示において表示しうるよ
うにする。

【０００７】この種類のナビゲーションシステムは極め
て融通性があり汎用性に豊む。ディスプレイエクリーン
は無線、電話等の制御に用いることができ、同時に方向
情報を方向記号から得ることができる。

【０００８】本発明の更に他の好適例では、各種の表示
で方向記号を表示しうるようにする。

【０００９】本発明の更に他の好適例では、方向記号を
ディスプレイスクリーンの隅に表示しうるようにする。

【００１０】方向記号をディスプレイスクリーンの隅に
位置させるのはエルゴノミックス（人間工学）の点から
有利なことであり、オペレータをして方向記号を迅速に
認識しうるようにもでき、従って方向情報を迅速に取出
しうる。

【００１１】本発明の更に他の好適例では、第２の種類
の表示が、オペレータに方向情報を与える交差点抽出表
示に関するものとする。

【００１２】方向記号は、交差点の抽出表示を有する第
２の種類の表示でディスプレイスクリーンの比較的小さ
な部分上にのみ、例えばディスプレイスクリーンの隅部
に表示される為、ディスプレイスクリーンの大部分をこ
の抽出表示に用いることができ、複雑な交差点で進行す
べきルートをより一層正確に表示しうる。これにより、
複雑な交差点の場合のオペレータへの方向情報の提供を
信頼的且つ正確にしうる。実際には、種々のケースの９
０％の割合で、方向記号により方向情報を充分正確に提
供しうる。到来する複雑な交差点で進行すべきルートを
オペレータに明確に提供するのに、種々のケースの残り
の１０％の割合で、抽出交差点表示を有する第２の種類
の表示を用いれば有利である。

【００１３】この例の他の好適な変形例では、第１の種
類の表示で予め決定しうる複雑な方向情報がある場合
に、第２の種類の表示に切換えることをオペレータに可
視的又は可聴的にアドバイスしうるようにする。

【００１４】複雑な交差点の場合で、地図を有する第１
の種類の表示を選択しているオペレータに、到来する複
雑な交差点で進行すべき方向情報又はルートに関してよ
り正確に知らせるのが有効である場合には、可視又は可
聴手段により、抽出交差点表示を有する第２の種類の表
示から現在の方向情報を取出すのが好ましいことをオペ
レータに知らせる。

【００１５】本発明の更に他の好適例では、予め決定し
うる複雑な方向情報の場合に、第１の種類の表示から第
２の種類の表示に自動的な切換えが行なわれるようにす
る。

【００１６】複雑な交差点の場合に、ナビゲーションシ
ステムが、地図を有する第１の種類の表示から抽出交差
点表示を有する第２の種類の表示に自動的に切換えるよ
うにすることもできる。本発明によるナビゲーションシ
ステムは乗物に用いるのが有利である。

【００１７】

【発明の実施の形態】図１は、地図製作上のデータ及び
その他のデータを蓄積するメモリＭを有する、自動車用
のナビゲーションシステムを示す。このナビゲーション
システムはメモリＭに蓄積された地図に対する自動車の
位置を連続的に決定する位置センサユニットＬをも有す
る。この位置センサユニットＬは瞬時位置を決定するた
めに例えば衛星から信号を受信しうるも、この位置セン
サユニットが、例えば車輪速センサや磁気センサにより
供給されるか又は組合わせられるデータに基づいて或い
は他の方法で完全に自動的に動作しうるようにすること
もできる。無線（例えばラジオ）システムＲ及び電話シ
ステムＴをも設けられている。

【００１８】ナビゲーションシステムは入力ユニットＩ
を有し、運転手はこの入力ユニットを介して例えば出発
地及び目的地を入力することができる。ディスプレイス
クリーンＤ上に示しうる種々の表示の種類をこの入力ユ
ニットＩにより選択しうる。更に、種々の表示の種類で
制御機能を実行しうる。例えば、無線制御又は電話制御
に対し対応する表示の種類を選択した場合には、無線シ
ステムＲ又は電話システムＴを入力ユニットＩにより動
作させめることができる。ナビゲーションシステムは、
位置センサユニットＬからのデータ及びメモリＭに蓄積
された地図製作上のデータに基づいて、予め決定したル
ートに沿って運転手又はオペレータをナビゲートするよ
うに動作する制御ユニットＣをも有する。この制御ユニ
ットは所望に応じ、ユーザが入力した出発地及び目的地
に基づいてルートを自動的に決定しうるようにしうる。
この制御ユニットＣは、位置センサユニットＬにより決
定される自動車の瞬時位置に依存して画像メモリＰへの
地図製作上のデータの蓄積を制御しうる。又、制御ユニ
ットＣはディスプレイスクリーンＤにおける方向情報の
表示と、ディスプレイスクリーンにおける種々の表示の
種類間の切換えと、無線システムＲ、電話システムＴ、
メモリＭ、位置センサユニットＬ、入力ユニットＩ、画
像メモリＰ及びディスプレイスクリーンＤ間でのあらゆ
るデータ転送とをも制御する。これと同時に、オプショ
ンで、ディスプレイスクリーンＤ又は音声出力ユニット
（図示せず）により、例えば接近する交差点での進むべ
き方向に関する方向情報を運転手に知らせうるようにし
うる。

【００１９】オペレータはディスプレイスクリーンＤに
対する種々の表示の種類を入力ユニットＩにより選択し
うる。

【００２０】図２は第１の種類の表示を示す。この図２
は、自動車の瞬時位置３を有する地図を第１の種類の表
示として示してあるディスプレイスクリーン１を示して
いる。ディスプレイスクリーン１の右手上部の隅には、
次の交差点で右に曲がることを運転手に知らせる方向記
号４が示されている。地図２を含むこの種類の表示で
は、運転手は地図２上のどこに自分が位置しているかを
必要な時に認識しうる。しかし、次の交差点で自分がど
うしたらよいかを知りたい場合のみ、ディスプレイスク
リーン１の右手上部の隅を見れば充分であり、次の交差
点で右に曲がれば良いということが直ちに分かる。更
に、この方向情報は音声出力ユニット（図示せず）によ
り音声で与えることもできる。

【００２１】図３は、複雑な交差点の場合に、方向情報
を信頼的且つ正確に伝達しうる抽出交差点表示７を第２
の種類の表示として示している。ディスプレイスクリー
ン１の右手上部の隅には方向記号８が追加的に示してあ
る。運転手は入力ユニット１を介して、地図２を有する
第１の種類の表示と抽出交差点表示７を有する第２の種
類の表示とを自由に選択することができる。運転手が地
図２を有する第１の種類の表示を選択しており、複雑な
交差点の場合で方向記号により瞬時方向情報を充分に明
瞭に表わすことができない場合には、例えば音声又は可
視手段により、抽出交差点表示を有する第２の種類の表
示に切換えることを運転手にアドバイスすることができ
る。実際には、運転手が必要とする方向情報は種々のケ
ースの約９０％の割合で方向記号８により充分明瞭に運
転手に伝達しうる。種々のケースの約１０％の割合での
み抽出交差点表示７を有する第２の種類の表示に切換え
るのが有利である。

【００２２】図４は第３の種類の表示９を有するディス
プレイスクリーン１を示す。この第３の種類の表示９は
自動車の無線システム９のデジタル信号プロセッサを制
御する作用をする。この信号プロセッサの機能は入力ユ
ニットＩにより調整することができる。デジタル信号プ
ロセッサを制御するこの第３の種類の表示９でも、運転
手はディスプレイスクリーン１の右手上部の隅に示され
ている方向記号８により方向情報を目で得ることができ
る。

【００２３】図５は電話システムＴを動作させる第４の
種類の表示１１を示す。この第４の種類の表示１１で
も、運転手はディスプレイスクリーン１の右手上部の隅
に示す方向記号４により方向情報を目で得ることができ
る。

【００２４】方向記号４及び８や他の方向記号（例えば
“直進”をアドバイスする方向記号）は例えばメモリＭ
に蓄積されている。瞬時の位置に対し適した方向記号の
選択は制御ユニットＣにより制御される。

【図面の簡単な説明】

【図１】ナビゲーションシステムを示すブロック線図で
ある。

【図２】方向情報に対する方向記号がディスプレイスク
リーンの右手上部の隅に示されており、現在の位置を有
している地図を、第１の種類の表示として示している図
である。

【図３】方向記号がディスプレイスクリーンの右手上部
の隅に付加的に示されている、交差点の抽出表示を第２
の種類の表示として示す図である。

【図４】方向記号がディスプレイスクリーンの右手上部
の隅に示されている、デジタル信号プロセッサを制御す
る表示を第３の種類の表示として示す図である。

【図５】方向記号がディスプレイスクリーンの右手上部
の隅に示されている、電話動作用表示を第４の種類の表
示として示す図である。

【符号の説明】

Ｍ メモリ Ｌ 位置センサユニット Ｉ 入力ユニット Ｒ 無線システム Ｔ 電話システム Ｄ ディスプレイスクリーン Ｃ 制御ユニット Ｐ 画像メモリ １ ディスプレイスクリーン ２ 地図 ３ 瞬時位置 ４ 方向記号

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データを蓄積するメモリ（Ｍ）と、位置
   を決定する位置センサユニット（Ｌ）と、制御ユニット
   （Ｃ）と、入力ユニット（Ｉ）と、画像メモリ（Ｐ）
   と、ディスプレイスクリーン（Ｄ，１）とを有するナビ
   ゲーションシステムであって、前記ディスプレイスクリ
   ーン（Ｄ，１）はオペレータが前記入力ユニット（Ｉ）
   を介して選択しうる少なくとも２種類の表示に適してお
   り、第１の種類の表示（２）は瞬時位置（３）を有する
   マップ（２）であり、この第１の種類の表示（２）で前
   記制御ユニット（Ｃ）による制御の下で方向記号（４，
   ８）を前記ディスプレイスクリーン（Ｄ，１）上に表示
   してオペレータに方向情報を与えることができるように
   なっている当該ナビゲーションシステムにおいて、 前記方向記号がディスプレイスクリーン（Ｄ，１）上の
   予め決定しうる位置に位置し、第１の種類の表示（２）
   と少なくとも１つの他の種類の表示で表示しうるように
   なっていることを特徴とするナビゲーションシステム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のナビゲーションシステ
   ムにおいて、 前記ディスプレイスクリーン（Ｄ，１）が、無線制御又
   は電話制御（１１）又はデジタル信号プロセッサ制御
   （９）に対する種類の表示のような、ナビゲーションシ
   ステムのナビゲーション機能と関連しない少なくとも１
   種類の表示（９，１１）を表示することができ、方向記
   号（４，８）をナビゲーション機能と関連しないこれら
   の種類の表示（９，１１）のうちの少なくとも１種類の
   表示において表示しうるようになっていることを特徴と
   するナビゲーションシステム。
3. 【請求項３】 請求項１又は２に記載のナビゲーション
   システムにおいて、 方向記号（４，８）を各種類の表示（２，７，９，１
   １）で表示しうるようになっていることを特徴とするナ
   ビゲーションシステム。
4. 【請求項４】 請求項１〜３のいずれか一項に記載のナ
   ビゲーションシステムにおいて、 方向記号（４，８）をディスプレイスクリーン（Ｄ，
   １）の隅部に表示しうるようになっていることを特徴と
   するナビゲーションシステム。
5. 【請求項５】 請求項１〜４のいずれか一項に記載のナ
   ビゲーションシステムにおいて、 第２の種類の表示（７）が、オペレータに方向情報を与
   える交差点抽出表示（７）に関するものとなっているこ
   とを特徴とするナビゲーションシステム。
6. 【請求項６】 請求項１〜５のいずれか一項に記載のナ
   ビゲーションシステムにおいて、 第１の種類の表示（２）で予め決定しうる複雑な方向情
   報がある場合に、第２の種類の表示（７）に切換えるこ
   とをオペレータに可視的又は可聴的にアドバイスしうる
   ようになっていることを特徴とするナビゲーションシス
   テム。
7. 【請求項７】 請求項１〜５のいずれか一項に記載のナ
   ビゲーションシステムにおいて、 予め決定しうる複雑な方向情報の場合に、第１の種類の
   表示（２）から第２の種類の表示（７）に自動的な切換
   えが行なわれるようになっていることを特徴とするナビ
   ゲーションシステム。
8. 【請求項８】 請求項１〜７のいずれか一項に記載のナ
   ビゲーションシステムを有する乗物。