JPH09227858A - シーリング材 - Google Patents
シーリング材Info
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- JPH09227858A JPH09227858A JP8036478A JP3647896A JPH09227858A JP H09227858 A JPH09227858 A JP H09227858A JP 8036478 A JP8036478 A JP 8036478A JP 3647896 A JP3647896 A JP 3647896A JP H09227858 A JPH09227858 A JP H09227858A
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- sealing material
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- Sealing Material Composition (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シーリング特性、即ち、気密性、水密
性に優れ、取扱性、作業性が著しく良好で、耐久性に優
れたシーリング材を提供する。 【解決手段】 高分子有機材料と軟化剤とを含み、J
IS A硬度が0°〜25°であり、100℃における
圧縮永久歪みが50%以下であり、230℃におけるM
FRが10g/10分以上である。さらに、高分子有機
材料100重量部に対して、軟化剤50〜500重量部
を含み、高分子有機材料と軟化剤の各々の溶解度パラメ
ーターの差が3.0以下であり、ポリフェニレンエーテ
ル10〜250重量部を含有し、高分子有機材料がポリ
スチレン及びポリブタジエンのブロックを含む共重合体
を水添して得られる重合体であり、軟化剤はナフテン
系、パラフィン系、ポリイソブチレン系オイルから選択
されることが好ましい。
性に優れ、取扱性、作業性が著しく良好で、耐久性に優
れたシーリング材を提供する。 【解決手段】 高分子有機材料と軟化剤とを含み、J
IS A硬度が0°〜25°であり、100℃における
圧縮永久歪みが50%以下であり、230℃におけるM
FRが10g/10分以上である。さらに、高分子有機
材料100重量部に対して、軟化剤50〜500重量部
を含み、高分子有機材料と軟化剤の各々の溶解度パラメ
ーターの差が3.0以下であり、ポリフェニレンエーテ
ル10〜250重量部を含有し、高分子有機材料がポリ
スチレン及びポリブタジエンのブロックを含む共重合体
を水添して得られる重合体であり、軟化剤はナフテン
系、パラフィン系、ポリイソブチレン系オイルから選択
されることが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシーリング材に係
り、特に、取扱性、作業性に優れたシーリング材に関す
る。
り、特に、取扱性、作業性に優れたシーリング材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建築部材の接合個所、窓枠取付け部周
辺、ガラスはめ込み部の隙間や建築部材のひび割れ部等
には、隙間充填材としてシーリング材が適用される。特
に、建築物のプレハブ化、軽量化が進むに従って、建築
部材の接合がより一層必要とされ、このためシーリング
材の需要は益々増加している。さらに、近年の建築物の
高機能化に伴い、建築物の水密性、気密性の向上が要求
され、シーリング材について、より一層のシール性能の
向上、更には取扱性や作業性の改善が求められている。
辺、ガラスはめ込み部の隙間や建築部材のひび割れ部等
には、隙間充填材としてシーリング材が適用される。特
に、建築物のプレハブ化、軽量化が進むに従って、建築
部材の接合がより一層必要とされ、このためシーリング
材の需要は益々増加している。さらに、近年の建築物の
高機能化に伴い、建築物の水密性、気密性の向上が要求
され、シーリング材について、より一層のシール性能の
向上、更には取扱性や作業性の改善が求められている。
【0003】従来、シーリング材には、無定形で現場に
て充填する方式のものと、予め成形されたものとがあ
り、例えば、無定形シーリング材としては次のようなも
のが用いられている。
て充填する方式のものと、予め成形されたものとがあ
り、例えば、無定形シーリング材としては次のようなも
のが用いられている。
【0004】(1) 油性コーキング材:炭酸カルシウムな
どの鉱物質充填材と油脂又は樹脂などの液状展色材など
を混練したもので非弾性材料。
どの鉱物質充填材と油脂又は樹脂などの液状展色材など
を混練したもので非弾性材料。
【0005】(2) ガラスパテ:油性コーキング材と成分
的には同様であり、粘度が高い。これらの非弾性シーリ
ング材は、適用される被着材との接着性は良好である
が、変形を受けた後の復元性が極めて小さく、被着材間
に変形を生ずるような接合部には適さないため、下記の
粘着性や弾性を有するシーリング材が汎用されている。
的には同様であり、粘度が高い。これらの非弾性シーリ
ング材は、適用される被着材との接着性は良好である
が、変形を受けた後の復元性が極めて小さく、被着材間
に変形を生ずるような接合部には適さないため、下記の
粘着性や弾性を有するシーリング材が汎用されている。
【0006】(3) ゴム状コーキング材(弾性シーラン
ト):ポリサルファイド系、シリコーン系、ポリウレタ
ン系、アクリル系、SBR系などのポリマーを主成分と
し、無機充填材や溶剤等の混和剤を配合してなるシーリ
ング材であり、空気にふれたり、加熱によって硬化する
1成分型と施工時に硬化成分を配合して用いる2成分型
のものがある。
ト):ポリサルファイド系、シリコーン系、ポリウレタ
ン系、アクリル系、SBR系などのポリマーを主成分と
し、無機充填材や溶剤等の混和剤を配合してなるシーリ
ング材であり、空気にふれたり、加熱によって硬化する
1成分型と施工時に硬化成分を配合して用いる2成分型
のものがある。
【0007】さらに、成形シーリング材としては、弾性
を有さないか、弾性が低いブチルゴム、ポリブテン、粘
着性を有するゴム入りアスファルト等を主材として成形
されたひも状シーリング材と、塩化ビニル、熱可塑性エ
ラストマー、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、EP
DM等の合成樹脂や合成ゴム、アスファルト含浸発泡ウ
レタン等により成形されたガスケット等が挙げられる。
これらの成形シーリング材は、天然ゴム、合成樹脂、合
成ゴム等の材料を特殊な断面に押出成形したもので、被
着材に押しつけられた状態で使用され、プレハブやカー
テンウォール構法に汎用され、気密材、グレイジングガ
スケット、目地ガスケット等が挙げられる。
を有さないか、弾性が低いブチルゴム、ポリブテン、粘
着性を有するゴム入りアスファルト等を主材として成形
されたひも状シーリング材と、塩化ビニル、熱可塑性エ
ラストマー、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、EP
DM等の合成樹脂や合成ゴム、アスファルト含浸発泡ウ
レタン等により成形されたガスケット等が挙げられる。
これらの成形シーリング材は、天然ゴム、合成樹脂、合
成ゴム等の材料を特殊な断面に押出成形したもので、被
着材に押しつけられた状態で使用され、プレハブやカー
テンウォール構法に汎用され、気密材、グレイジングガ
スケット、目地ガスケット等が挙げられる。
【0008】前記のような材料を用いたシーリング材
は、例えば、無定形シーリング材は施工後に硬化によっ
て弾性が低下するため、変形を受けた場合には気密性が
低下し、また、成形シーリング材は常に加圧された状態
で使用されているため、材料によっては経時的に変形し
気密性が低下する虞があった。
は、例えば、無定形シーリング材は施工後に硬化によっ
て弾性が低下するため、変形を受けた場合には気密性が
低下し、また、成形シーリング材は常に加圧された状態
で使用されているため、材料によっては経時的に変形し
気密性が低下する虞があった。
【0009】また、形状追随性を向上するために溶剤や
低分子材料の配合を増加すると材料中の低分子成分がブ
リードして外観が悪化したり、被着材に悪影響を与える
懸念があった。
低分子材料の配合を増加すると材料中の低分子成分がブ
リードして外観が悪化したり、被着材に悪影響を与える
懸念があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】シーリング材として
は、シーリング特性に優れること、即ち、目地に充填さ
れたときに、隙間を構成している材料の相互変位によく
追随し、はだわかれや亀裂など、密閉性を阻害するよう
な欠陥を生じないために、長期間柔軟性を保持し得るこ
とが要求される上に、当然、施行性、作業性に優れてい
ることが要求されることから、これらの特性のより一層
の改善が望まれている。
は、シーリング特性に優れること、即ち、目地に充填さ
れたときに、隙間を構成している材料の相互変位によく
追随し、はだわかれや亀裂など、密閉性を阻害するよう
な欠陥を生じないために、長期間柔軟性を保持し得るこ
とが要求される上に、当然、施行性、作業性に優れてい
ることが要求されることから、これらの特性のより一層
の改善が望まれている。
【0011】本発明は上記従来の実情に鑑みてなされた
ものであって、シーリング特性、即ち、気密性に優れる
上に、取扱性、作業性も著しく良好で、且つ、耐久性に
優れたシーリング材を提供することを目的とする。
ものであって、シーリング特性、即ち、気密性に優れる
上に、取扱性、作業性も著しく良好で、且つ、耐久性に
優れたシーリング材を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、優れた特
性を備えるシーリング材について鋭意研究を重ねた結
果、本発明に係る熱可塑性材料が取扱性に優れる上に、
隙間の変位の追随性などにおいても良好な特性を有し、
この熱可塑性材料を用いることによって極めて優れたシ
ーリング材を得ることができることを知見し、本発明を
完成させた。
性を備えるシーリング材について鋭意研究を重ねた結
果、本発明に係る熱可塑性材料が取扱性に優れる上に、
隙間の変位の追随性などにおいても良好な特性を有し、
この熱可塑性材料を用いることによって極めて優れたシ
ーリング材を得ることができることを知見し、本発明を
完成させた。
【0013】即ち、本発明の請求項1記載のシーリング
材は、高分子有機材料と軟化剤とを含む熱可塑性材料で
あって、硬度がJIS K6301規格Aスケールで0
°〜25°であり、100℃における圧縮永久歪みがJ
IS K6301規格で50%以下であり、且つ、23
0℃におけるMFRがJIS K7210規格で10g
/10分以上であることを特徴とする。
材は、高分子有機材料と軟化剤とを含む熱可塑性材料で
あって、硬度がJIS K6301規格Aスケールで0
°〜25°であり、100℃における圧縮永久歪みがJ
IS K6301規格で50%以下であり、且つ、23
0℃におけるMFRがJIS K7210規格で10g
/10分以上であることを特徴とする。
【0014】また、前記熱可塑性材料は、高分子有機材
料100重量部と、軟化剤50〜500重量部と、を含
み、高分子有機材料と軟化剤の各々の溶解度パラメータ
ーの差が3.0以下であることが好ましい。
料100重量部と、軟化剤50〜500重量部と、を含
み、高分子有機材料と軟化剤の各々の溶解度パラメータ
ーの差が3.0以下であることが好ましい。
【0015】前記熱可塑性材料は、ポリフェニレンエー
テルを10〜250重量部含んでなることが好ましい。
テルを10〜250重量部含んでなることが好ましい。
【0016】本発明のシーリング材に用いられる前記高
分子有機材料は、ビニル芳香族化合物を主体とする重合
体ブロックの少なくとも1つと、共役ジエン化合物を主
体とする重合体ブロックの少なくとも1つからなるブロ
ック共重合体を水添して得られる水添ブロック共重合体
であり、その平均分子量が150,000〜400,0
00であることを特徴とする。
分子有機材料は、ビニル芳香族化合物を主体とする重合
体ブロックの少なくとも1つと、共役ジエン化合物を主
体とする重合体ブロックの少なくとも1つからなるブロ
ック共重合体を水添して得られる水添ブロック共重合体
であり、その平均分子量が150,000〜400,0
00であることを特徴とする。
【0017】さらに、前記軟化剤は、ナフテン系オイ
ル、パラフィン系オイル又はポリイソブチレン系オイル
から選択される一種又は二種以上であり、その平均分子
量が450〜5,000であることであることを特徴と
する。
ル、パラフィン系オイル又はポリイソブチレン系オイル
から選択される一種又は二種以上であり、その平均分子
量が450〜5,000であることであることを特徴と
する。
【0018】本発明のシーリング材は、高分子有機材料
と軟化剤とを組み合わせることにより、低硬度の材料が
得られ、形状追随性と密着性が良好なことから、シーリ
ング特性と作業性に優れており、且つ、高分子有機材料
と軟化剤の各々の溶解度パラメーターの差を3.0以下
とすることにより、材料の相溶性が向上し、低分子成分
のブリードを防止することができるため、被着材に低分
子成分に起因する影響を与える懸念がなく、耐久性にも
優れている。
と軟化剤とを組み合わせることにより、低硬度の材料が
得られ、形状追随性と密着性が良好なことから、シーリ
ング特性と作業性に優れており、且つ、高分子有機材料
と軟化剤の各々の溶解度パラメーターの差を3.0以下
とすることにより、材料の相溶性が向上し、低分子成分
のブリードを防止することができるため、被着材に低分
子成分に起因する影響を与える懸念がなく、耐久性にも
優れている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。
る。
【0020】本発明において、シーリング材を構成する
高分子有機材料としては、数平均分子量が20,000
以上、特に、30,000以上、とりわけ40,000
以上の熱可塑性高分子有機材料が好ましく、例えば、ス
チレン系(ブタジエンスチレン系、イソプレンスチレン
系など)、エステル系、アミド系、ウレタン系などの各
種熱可塑性エラストマー、並びに、それらの水添、その
他による変性物、スチレン系、ABS系、オレフィン系
(エチレン系、プロピレン系、エチレンプロピレン系、
エチレンスチレン系、プロピレンスチレン系など)、塩
化ビニル系、アクリル酸エステル系(アクリル酸メチル
系など)、メタクリル酸エステル系(メタクリル酸メチ
ル系、など)カーボネート系、アセタール系、ナイロン
系、ハロゲン化ポリエーテル系(塩化ポリエーテル系な
ど)、ハロゲン化オレフィン系(四フッ化エチレン系、
フッ化−塩化エチレン系、フッ化エチレンプロピレン系
など)、セルロース系(アセチルセルロース系、エチル
セルロース系など)、ビニリデン系、ビニルブチラール
系、アルキレンオキサイド系(プロピレンオキサイド系
など)などの熱可塑性樹脂、及びこれらの樹脂のゴム変
性物などが挙げられる。
高分子有機材料としては、数平均分子量が20,000
以上、特に、30,000以上、とりわけ40,000
以上の熱可塑性高分子有機材料が好ましく、例えば、ス
チレン系(ブタジエンスチレン系、イソプレンスチレン
系など)、エステル系、アミド系、ウレタン系などの各
種熱可塑性エラストマー、並びに、それらの水添、その
他による変性物、スチレン系、ABS系、オレフィン系
(エチレン系、プロピレン系、エチレンプロピレン系、
エチレンスチレン系、プロピレンスチレン系など)、塩
化ビニル系、アクリル酸エステル系(アクリル酸メチル
系など)、メタクリル酸エステル系(メタクリル酸メチ
ル系、など)カーボネート系、アセタール系、ナイロン
系、ハロゲン化ポリエーテル系(塩化ポリエーテル系な
ど)、ハロゲン化オレフィン系(四フッ化エチレン系、
フッ化−塩化エチレン系、フッ化エチレンプロピレン系
など)、セルロース系(アセチルセルロース系、エチル
セルロース系など)、ビニリデン系、ビニルブチラール
系、アルキレンオキサイド系(プロピレンオキサイド系
など)などの熱可塑性樹脂、及びこれらの樹脂のゴム変
性物などが挙げられる。
【0021】具体的な熱可塑性高分子有機材料として
は、このうちで結晶構造、凝集構造などの硬質ブロック
を形成しやすい部分と、アモルファス構造などの軟質ブ
ロックとを一緒に持ち合わせているものが特に好まし
く、具体的には、下記〜が挙げられる。
は、このうちで結晶構造、凝集構造などの硬質ブロック
を形成しやすい部分と、アモルファス構造などの軟質ブ
ロックとを一緒に持ち合わせているものが特に好まし
く、具体的には、下記〜が挙げられる。
【0022】 ポリブタジエンとブタジエン−スチレ
ンランダム共重合体とのブロック共重合体を水添して得
られる結晶性ポリエチレンとエチレン/ブチレン−スチ
レンランダム共重合体とのブロック共重合体。
ンランダム共重合体とのブロック共重合体を水添して得
られる結晶性ポリエチレンとエチレン/ブチレン−スチ
レンランダム共重合体とのブロック共重合体。
【0023】 ポリブタジエンとポリスチレンとのブ
ロック共重合体、あるいは、ポリブタジエン又はエチレ
ン−ブタジエンランダム共重合体とポリスチレンとのブ
ロック共重合体を水添して得られる、例えば、結晶性ポ
リエチレンとポリスチレンとのジブロック共重合体、ス
チレン−エチレン/ブチレン−スチレンのトリブロック
共重合体等、なかでも、スチレン−エチレン/ブチレン
−スチレンブロック共重合体。
ロック共重合体、あるいは、ポリブタジエン又はエチレ
ン−ブタジエンランダム共重合体とポリスチレンとのブ
ロック共重合体を水添して得られる、例えば、結晶性ポ
リエチレンとポリスチレンとのジブロック共重合体、ス
チレン−エチレン/ブチレン−スチレンのトリブロック
共重合体等、なかでも、スチレン−エチレン/ブチレン
−スチレンブロック共重合体。
【0024】 エチレン/ブチレン共重合体の片末端
又は両末端に結晶性ポリエチレンが連結したブロック共
重合体。
又は両末端に結晶性ポリエチレンが連結したブロック共
重合体。
【0025】 エチレン−プロピレンゴム。 このうち特にに挙げられた、少なくとも1個のビニル
芳香族化合物を主体とする重合体ブロックと、少なくと
も1個の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック
からなるブロック共重合体を水添して得られる水添ブロ
ック共重合体であって、その平均分子量が150,00
0〜400,000であるものが好ましい。すなわち、
ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックの少な
くとも1つ(1セグメント)と、共役ジエン化合物を主
体とする重合体ブロックの少なくとも1つとからなるブ
ロック共重合体を水添して得られるものが好ましいが、
ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックの少な
くとも2つと、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブ
ロックの少なくとも1つとを有するブロック共重合体
(例えば、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共
重合体等)を水添して得られる水添ブロック共重合体が
さらに好ましい。このスチレン−エチレン/ブチレン−
スチレンブロック共重合体に代表される水添ブロック共
重合体においては、平均分子量が150,000未満で
あると、圧縮永久歪みが悪化して気密性が経時的に低下
する虞があり、400,000を超えると材料の流動性
が低下して成形性、作業性が悪化するため、平均分子量
は、前記範囲であることが好ましい。
芳香族化合物を主体とする重合体ブロックと、少なくと
も1個の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック
からなるブロック共重合体を水添して得られる水添ブロ
ック共重合体であって、その平均分子量が150,00
0〜400,000であるものが好ましい。すなわち、
ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックの少な
くとも1つ(1セグメント)と、共役ジエン化合物を主
体とする重合体ブロックの少なくとも1つとからなるブ
ロック共重合体を水添して得られるものが好ましいが、
ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックの少な
くとも2つと、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブ
ロックの少なくとも1つとを有するブロック共重合体
(例えば、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共
重合体等)を水添して得られる水添ブロック共重合体が
さらに好ましい。このスチレン−エチレン/ブチレン−
スチレンブロック共重合体に代表される水添ブロック共
重合体においては、平均分子量が150,000未満で
あると、圧縮永久歪みが悪化して気密性が経時的に低下
する虞があり、400,000を超えると材料の流動性
が低下して成形性、作業性が悪化するため、平均分子量
は、前記範囲であることが好ましい。
【0026】上記ブロック共重合体の非晶質スチレンブ
ロックの含有量は、10〜70重量%、好ましくは15
〜60重量%の範囲のものが望ましい。また、非晶質ス
チレンブロック部のガラス転移温度(Tg)は、60℃
以上、好ましくは80℃以上であるものが望ましい。ま
た、両末端の非晶質スチレンブロックを連結する部分の
重合体としては、やはり非晶質のものが好ましく、例え
ば、エチレン−ブチレン共重合体、ブタジエン重合体、
イソプレン重合体等を挙げることができ、これらのブロ
ック或いはランダム共重合体であってもよい。
ロックの含有量は、10〜70重量%、好ましくは15
〜60重量%の範囲のものが望ましい。また、非晶質ス
チレンブロック部のガラス転移温度(Tg)は、60℃
以上、好ましくは80℃以上であるものが望ましい。ま
た、両末端の非晶質スチレンブロックを連結する部分の
重合体としては、やはり非晶質のものが好ましく、例え
ば、エチレン−ブチレン共重合体、ブタジエン重合体、
イソプレン重合体等を挙げることができ、これらのブロ
ック或いはランダム共重合体であってもよい。
【0027】これらの各種熱可塑性高分子有機材料は主
に単独で用いられるが、2種以上をブレンドして用いて
もよい。
に単独で用いられるが、2種以上をブレンドして用いて
もよい。
【0028】また、本発明に用いられる軟化剤として
は、数平均分子量は20,000未満の低分子の材料を
使用することが好ましく、物性的には、100℃におけ
る粘度が5×105 センチポイズ以下、特に、1×10
5 センチポイズ以下であることが好ましく、また、分子
量の観点からは、数平均分子量は20,000未満、特
に10,000以下、とりわけ5,000以下であるこ
とが好ましい。このような軟化剤としては、通常、室温
で液体または液状の材料が好適に用いられる。また、親
水性、疎水性のいずれの軟化剤も使用できる。軟化剤と
しては特に限定されないが、次のものが適している。鉱
物油系、植物油系、合成系などの各種ゴム用または樹脂
用軟化剤、鉱物油系としては、ナフテン系、パラフィン
系などのプロセス油が挙げられる。植物油系としては、
ひまし油、綿実油、あまみ油、なたね油、大豆油、パー
ム油、やし油、落花生油、木ろう、パインオイル、オリ
ーブ油などが挙げられる。なかでも、鉱物油系オイルの
パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、又はポリイソ
ブチレン系オイルから選択される一種又は二種以上であ
って、その平均分子量が450〜5,000であるもの
が好ましい。この軟化剤として好ましく用いられるオイ
ルにおいては、平均分子量が450未満であると圧縮永
久歪みが悪化して気密性が経時的に低下する虞があり、
5,000を超えると得られたシーリング材表面にベタ
ツキが生じるため、平均分子量が前記範囲であることが
好ましい。
は、数平均分子量は20,000未満の低分子の材料を
使用することが好ましく、物性的には、100℃におけ
る粘度が5×105 センチポイズ以下、特に、1×10
5 センチポイズ以下であることが好ましく、また、分子
量の観点からは、数平均分子量は20,000未満、特
に10,000以下、とりわけ5,000以下であるこ
とが好ましい。このような軟化剤としては、通常、室温
で液体または液状の材料が好適に用いられる。また、親
水性、疎水性のいずれの軟化剤も使用できる。軟化剤と
しては特に限定されないが、次のものが適している。鉱
物油系、植物油系、合成系などの各種ゴム用または樹脂
用軟化剤、鉱物油系としては、ナフテン系、パラフィン
系などのプロセス油が挙げられる。植物油系としては、
ひまし油、綿実油、あまみ油、なたね油、大豆油、パー
ム油、やし油、落花生油、木ろう、パインオイル、オリ
ーブ油などが挙げられる。なかでも、鉱物油系オイルの
パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、又はポリイソ
ブチレン系オイルから選択される一種又は二種以上であ
って、その平均分子量が450〜5,000であるもの
が好ましい。この軟化剤として好ましく用いられるオイ
ルにおいては、平均分子量が450未満であると圧縮永
久歪みが悪化して気密性が経時的に低下する虞があり、
5,000を超えると得られたシーリング材表面にベタ
ツキが生じるため、平均分子量が前記範囲であることが
好ましい。
【0029】これらの軟化剤は1種を単独で用いてもよ
く、互いの相溶性が良好であれば2種以上を混合して用
いてもよい。
く、互いの相溶性が良好であれば2種以上を混合して用
いてもよい。
【0030】これらの軟化剤の配合量は高分子有機材料
100重量部に対して50〜500重量部であり、特に
50〜300重量部であることが好ましい。配合量が5
0重量部未満であると、十分な低硬度を達成しえず、材
料の柔軟性が不充分となって作業性が低下し、500重
量部を超えると軟化剤のブリードを生じ易くなり、ま
た、材料の機械的強度が低下するため、いずれも好まし
くない。
100重量部に対して50〜500重量部であり、特に
50〜300重量部であることが好ましい。配合量が5
0重量部未満であると、十分な低硬度を達成しえず、材
料の柔軟性が不充分となって作業性が低下し、500重
量部を超えると軟化剤のブリードを生じ易くなり、ま
た、材料の機械的強度が低下するため、いずれも好まし
くない。
【0031】本発明のシーリング材が好ましい気密性、
柔軟性(形状追随性)と耐久性を発現するためには、そ
の物性が、硬度がJIS K6301規格Aスケールで
0°〜25°であり、100℃における圧縮永久歪みが
JIS K6301規格で50%以下であり、且つ、2
30℃におけるMFRがJIS K7210規格で10
g/10分以上であることを要する。
柔軟性(形状追随性)と耐久性を発現するためには、そ
の物性が、硬度がJIS K6301規格Aスケールで
0°〜25°であり、100℃における圧縮永久歪みが
JIS K6301規格で50%以下であり、且つ、2
30℃におけるMFRがJIS K7210規格で10
g/10分以上であることを要する。
【0032】本発明のシーリング材の硬度がJIS K
6301規格Aスケールで25°を超えると材料の硬度
が高くなって被着材に対する好ましい形状追随性が得ら
れず気密性、作業性が悪化し、100℃における圧縮永
久歪みがJIS K6301規格で50%を超えると材
料が経時的に変形し、気密性、水密性が低下する虞があ
り、230℃におけるMFRがJIS K7210規格
で10g/10分未満であったりすると加工性が低下し
て、現場施工性(作業性)や生産性が悪化するため、い
ずれも好ましくない。
6301規格Aスケールで25°を超えると材料の硬度
が高くなって被着材に対する好ましい形状追随性が得ら
れず気密性、作業性が悪化し、100℃における圧縮永
久歪みがJIS K6301規格で50%を超えると材
料が経時的に変形し、気密性、水密性が低下する虞があ
り、230℃におけるMFRがJIS K7210規格
で10g/10分未満であったりすると加工性が低下し
て、現場施工性(作業性)や生産性が悪化するため、い
ずれも好ましくない。
【0033】これらの物性の試験方法はいずれもJIS
K6301規格又はK7210規格に準拠して測定す
ることができる。
K6301規格又はK7210規格に準拠して測定す
ることができる。
【0034】さらに、シーリング材の特性として、前記
熱可塑性材料の破断時の伸びが100%以上、より好ま
しくは200%以上であり、且つ、前記熱可塑性材料と
被着材との粘着力が0.1kg/cm2 以上、より好ま
しくは0.2kg/cm2 以上であることが好ましく、
破断時の伸びが100%未満であると振動や変形に対す
るシーリング材の追随性が低下して、所望の気密性が失
われる虞があり、被着材との粘着力が0.1kg/cm
2 未満であると被着材と剥がれやすく十分な気密性を保
持できない虞があるため、いずれも好ましくない。
熱可塑性材料の破断時の伸びが100%以上、より好ま
しくは200%以上であり、且つ、前記熱可塑性材料と
被着材との粘着力が0.1kg/cm2 以上、より好ま
しくは0.2kg/cm2 以上であることが好ましく、
破断時の伸びが100%未満であると振動や変形に対す
るシーリング材の追随性が低下して、所望の気密性が失
われる虞があり、被着材との粘着力が0.1kg/cm
2 未満であると被着材と剥がれやすく十分な気密性を保
持できない虞があるため、いずれも好ましくない。
【0035】ここで、破断時の伸びはJIS K625
1における加硫ゴムの引張試験法に準拠して測定するこ
とができる。被着材との粘着性は、シーリング材を2.
5cm×2.5cm、厚さ1.0cmに成型し、コンク
リート、発泡ボード、発泡コンクリート、金属板等の被
着材の試験片(5cm×1cmで厚さは任意)2枚の間
に挟み、100kg/cm2 の荷重で 分間加重して密
着させて作成した粘着性試験用サンプルの被着材の試験
片を25℃の雰囲気下、引張試験機で50mm/min
の速度で引っ張り、シーリング材が剥がれた時点での値
から計算して求めることができる。
1における加硫ゴムの引張試験法に準拠して測定するこ
とができる。被着材との粘着性は、シーリング材を2.
5cm×2.5cm、厚さ1.0cmに成型し、コンク
リート、発泡ボード、発泡コンクリート、金属板等の被
着材の試験片(5cm×1cmで厚さは任意)2枚の間
に挟み、100kg/cm2 の荷重で 分間加重して密
着させて作成した粘着性試験用サンプルの被着材の試験
片を25℃の雰囲気下、引張試験機で50mm/min
の速度で引っ張り、シーリング材が剥がれた時点での値
から計算して求めることができる。
【0036】前記の各特性を備えるためには、本発明の
熱可塑性材料を構成する高分子有機材料は三次元連続の
網状骨格構造を有することが好ましく、形成される三次
元連続の網状骨格構造は、その骨格の平均径が50μm
以下、好ましくは30μm以下、セル(網目)の平均径
は、500μm以下、好ましくは300μm以下であ
り、高分子有機材料の体積分率を[高分子有機材料の体
積/(高分子有機材料の体積+軟化剤の体積)]×10
0(%)と定義したとき、高分子有機材料の体積分率が
50%以下、特に33%以下であることが好ましい。
熱可塑性材料を構成する高分子有機材料は三次元連続の
網状骨格構造を有することが好ましく、形成される三次
元連続の網状骨格構造は、その骨格の平均径が50μm
以下、好ましくは30μm以下、セル(網目)の平均径
は、500μm以下、好ましくは300μm以下であ
り、高分子有機材料の体積分率を[高分子有機材料の体
積/(高分子有機材料の体積+軟化剤の体積)]×10
0(%)と定義したとき、高分子有機材料の体積分率が
50%以下、特に33%以下であることが好ましい。
【0037】また、多量の軟化剤とより少ない量の高分
子有機材料を含むシーリング材を得るために、用いる軟
化剤と高分子有機材料の各々の溶解度パラメーター値δ
=(ΔE/V)1/2 (ΔE=モル蒸発エネルギー、V=
モル体積)の差が3.0以下、好ましくは2.5以下と
なるよう、両材料を選択することが好ましい。この差が
3.0を超えると両材料の相溶性の点から、軟化剤が多
量に保持されにくく、得られるシーリング材の低弾性化
の障害となり、また、軟化剤のブリードが発生しやす
く、被着材への影響が懸念されるため好ましくない。
子有機材料を含むシーリング材を得るために、用いる軟
化剤と高分子有機材料の各々の溶解度パラメーター値δ
=(ΔE/V)1/2 (ΔE=モル蒸発エネルギー、V=
モル体積)の差が3.0以下、好ましくは2.5以下と
なるよう、両材料を選択することが好ましい。この差が
3.0を超えると両材料の相溶性の点から、軟化剤が多
量に保持されにくく、得られるシーリング材の低弾性化
の障害となり、また、軟化剤のブリードが発生しやす
く、被着材への影響が懸念されるため好ましくない。
【0038】また、本発明のシーリング材には、材料の
圧縮永久歪みを改善し、シーリング材の耐久性を向上さ
せる目的でポリフェニレンエーテル樹脂を配合すること
ができる。ここで用いられるポリフェニレンエーテル樹
脂は、下記式で表される結合単位からなる単独重合体又
は該結合単位を含む共重合体である。
圧縮永久歪みを改善し、シーリング材の耐久性を向上さ
せる目的でポリフェニレンエーテル樹脂を配合すること
ができる。ここで用いられるポリフェニレンエーテル樹
脂は、下記式で表される結合単位からなる単独重合体又
は該結合単位を含む共重合体である。
【0039】
【化1】
【0040】式中、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれぞ
れ独立に、水素原子、ハロゲン原子又は炭化水素基を表
す。
れ独立に、水素原子、ハロゲン原子又は炭化水素基を表
す。
【0041】ポリフェニレンエーテル樹脂は公知のもの
を用いることができ、具体的には、例えば、ポリ(2,
6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ
(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)、ポリ(2,6−ジフェニル−1,4−フェニレン
エーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニレン−1,
4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジクロロ−
1,4−フェニレンエーテル)等が挙げられ、また、
2,6−ジメチルフェノールと1価のフェノール類(例
えば、2,3,6−トリメチルフェノールや2−メチル
−6−ブチルフェノール)との共重合体の如きポリフェ
ニレンエーテル共重合体も用いることができる。なかで
も、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエー
テル)や2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−ト
リメチルフェノールとの共重合体が好ましく、さらに、
ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)が好ましい。
を用いることができ、具体的には、例えば、ポリ(2,
6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ
(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)、ポリ(2,6−ジフェニル−1,4−フェニレン
エーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニレン−1,
4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジクロロ−
1,4−フェニレンエーテル)等が挙げられ、また、
2,6−ジメチルフェノールと1価のフェノール類(例
えば、2,3,6−トリメチルフェノールや2−メチル
−6−ブチルフェノール)との共重合体の如きポリフェ
ニレンエーテル共重合体も用いることができる。なかで
も、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエー
テル)や2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−ト
リメチルフェノールとの共重合体が好ましく、さらに、
ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)が好ましい。
【0042】ポリフェニレンエーテル樹脂の配合量は、
高分子有機材料100重量部に対して10〜250重量
部の範囲で好適に選択することができる。250重量部
を超えると熱可塑性材料の硬度が高くなって柔軟性が失
われ、10重量部未満では配合して得られる圧縮永久歪
みの改善効果が不十分であるため好ましくない。
高分子有機材料100重量部に対して10〜250重量
部の範囲で好適に選択することができる。250重量部
を超えると熱可塑性材料の硬度が高くなって柔軟性が失
われ、10重量部未満では配合して得られる圧縮永久歪
みの改善効果が不十分であるため好ましくない。
【0043】なお、本発明に係るシーリング材には、必
要に応じて、更に、公知のコーキング材や弾性シーラン
トに配合される充填材を含む次のような充填材を配合し
てもよい。すなわち、クレー、珪藻土、シリカ、タル
ク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、金属酸化物、マイカ、グラファイト、水酸化アルミ
ニウム、ガラスフレークなどの麟片状無機充填材、各種
の金属粉、木片、ガラス粉、セラミックス粉、粒状ない
し粒末ポリマーなどの粒状ないし粉末状固体充填材、そ
の他の各種の天然または人工の短繊維、長繊維(例え
ば、ワラ、毛、石綿、炭素繊維、ガラスファイバー、金
属ファイバー、その他各種のポリマーファイバーなど)
などの繊維状充填材等を配合することができる。
要に応じて、更に、公知のコーキング材や弾性シーラン
トに配合される充填材を含む次のような充填材を配合し
てもよい。すなわち、クレー、珪藻土、シリカ、タル
ク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、金属酸化物、マイカ、グラファイト、水酸化アルミ
ニウム、ガラスフレークなどの麟片状無機充填材、各種
の金属粉、木片、ガラス粉、セラミックス粉、粒状ない
し粒末ポリマーなどの粒状ないし粉末状固体充填材、そ
の他の各種の天然または人工の短繊維、長繊維(例え
ば、ワラ、毛、石綿、炭素繊維、ガラスファイバー、金
属ファイバー、その他各種のポリマーファイバーなど)
などの繊維状充填材等を配合することができる。
【0044】また、中空フィラー、例えば、ガラスバル
ーン、シリカバルーンなどの無機中空フィラー、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン共重合体からな
る有機中空フィラーを配合することにより、軽量化を図
ることができる。更に軽量化などの各種物性に改善のた
めに、各種発泡剤を混入することも可能であり、また、
混合時などに機械的に気体を混ぜ込むことも可能であ
る。
ーン、シリカバルーンなどの無機中空フィラー、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン共重合体からな
る有機中空フィラーを配合することにより、軽量化を図
ることができる。更に軽量化などの各種物性に改善のた
めに、各種発泡剤を混入することも可能であり、また、
混合時などに機械的に気体を混ぜ込むことも可能であ
る。
【0045】本発明のシーリング材には、前記成分のほ
か、諸特性の改良のため、公知の樹脂成分や添加剤を併
用することができる。
か、諸特性の改良のため、公知の樹脂成分や添加剤を併
用することができる。
【0046】樹脂成分としては、例えば、ポリオレフィ
ン樹脂やポリスチレン樹脂などを併用することができ
る。これらを添加することによりシーリング材の加工
性、耐熱性の向上を図ることができる。ポリオレフィン
樹脂としては、例えば、ポリエチレン、アイソタクチッ
クポリプロピレン、プロピレンと他の少量のα−オレフ
ィンとの共重合体(例えば、プロピレン−エチレン共重
合体、プロピレン/4−メチル−1ペンテン共重合
体)、ポリ(4−メチル−1ペンテン)、ポリブテン−
1等を挙げることができる。ポリオレフィン樹脂として
アイソタクチックポリプロピレンまたはその共重合体を
用いる場合、そのMFR(JIS K7210)が0.
1〜50g/10分、特に、0.5〜30g/10分の
範囲のものが好適に使用できる。
ン樹脂やポリスチレン樹脂などを併用することができ
る。これらを添加することによりシーリング材の加工
性、耐熱性の向上を図ることができる。ポリオレフィン
樹脂としては、例えば、ポリエチレン、アイソタクチッ
クポリプロピレン、プロピレンと他の少量のα−オレフ
ィンとの共重合体(例えば、プロピレン−エチレン共重
合体、プロピレン/4−メチル−1ペンテン共重合
体)、ポリ(4−メチル−1ペンテン)、ポリブテン−
1等を挙げることができる。ポリオレフィン樹脂として
アイソタクチックポリプロピレンまたはその共重合体を
用いる場合、そのMFR(JIS K7210)が0.
1〜50g/10分、特に、0.5〜30g/10分の
範囲のものが好適に使用できる。
【0047】また、ポリスチレン樹脂としては、公知の
製造方法で得られるものであれば、ラジカル重合法、イ
オン重合法のいずれで得られたものも好適に使用でき
る。ポリスチレン樹脂の数平均分子量は5,000〜5
00,000、好ましくは10,000〜200,00
0の範囲から選択でき、分子量分布〔重量平均分子量
(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/M
n)〕は5以下のものが好ましい。
製造方法で得られるものであれば、ラジカル重合法、イ
オン重合法のいずれで得られたものも好適に使用でき
る。ポリスチレン樹脂の数平均分子量は5,000〜5
00,000、好ましくは10,000〜200,00
0の範囲から選択でき、分子量分布〔重量平均分子量
(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/M
n)〕は5以下のものが好ましい。
【0048】このスチレン樹脂としては、例えば、ポリ
スチレン、スチレン含有量60重量%以上のスチレン−
ブタジエンブロック共重合体、ゴム補強ポリスチレン、
ポリα−メチルスチレン、ポリp−第3ブチルスチレン
等が挙げられ、これらは一種又は二種以上を併用しても
よい。さらに、これらポリマーを構成するモノマーの混
合物を重合して得られる共重合体も用いることができ
る。
スチレン、スチレン含有量60重量%以上のスチレン−
ブタジエンブロック共重合体、ゴム補強ポリスチレン、
ポリα−メチルスチレン、ポリp−第3ブチルスチレン
等が挙げられ、これらは一種又は二種以上を併用しても
よい。さらに、これらポリマーを構成するモノマーの混
合物を重合して得られる共重合体も用いることができ
る。
【0049】また、前記ポリオレフィン樹脂とポリスチ
レン樹脂とを併用することもできる。本発明のシーリン
グ材にこれらの樹脂を添加する場合、ポリオレフィン樹
脂単独を添加する場合に比較してポリスチレン樹脂を併
用すると、得られる材料の硬度が高くなる傾向にある。
従って、これらの配合比率を選択することにより、得ら
れるシーリング材の硬度を調整することもできる。この
場合、ポリオレフィン樹脂/ポリスチレン樹脂の比率は
95/5〜5/95(重量比)の範囲から選択すること
が好ましい。
レン樹脂とを併用することもできる。本発明のシーリン
グ材にこれらの樹脂を添加する場合、ポリオレフィン樹
脂単独を添加する場合に比較してポリスチレン樹脂を併
用すると、得られる材料の硬度が高くなる傾向にある。
従って、これらの配合比率を選択することにより、得ら
れるシーリング材の硬度を調整することもできる。この
場合、ポリオレフィン樹脂/ポリスチレン樹脂の比率は
95/5〜5/95(重量比)の範囲から選択すること
が好ましい。
【0050】これらの樹脂成分を併用する場合、本発明
の効果を損なわない範囲において使用すべきであり、配
合量は高分子有機材料100重量部に対して0〜100
重量部程度であることが好ましい。樹脂成分の配合料が
100重量部を超えると得られるシーリング材の硬度が
高くなり過ぎて柔軟性が失われ、気密性、作業性が低下
するため好ましくない。
の効果を損なわない範囲において使用すべきであり、配
合量は高分子有機材料100重量部に対して0〜100
重量部程度であることが好ましい。樹脂成分の配合料が
100重量部を超えると得られるシーリング材の硬度が
高くなり過ぎて柔軟性が失われ、気密性、作業性が低下
するため好ましくない。
【0051】また、他の添加剤として、必要に応じて、
難燃剤、抗菌剤、ヒンダードアミン系光安定剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、着色剤、シリコーンオイル、クマ
ロン樹脂、クマロン−インデン樹脂、フェノールテルペ
ン樹脂、石油系炭化水素、ロジン誘導体等の各種粘着付
与剤(タッキファイヤー)、レオストマー(商品名:理
研ビニル社製)等の各種接着剤、ハイブラー(商品名:
クラレ社製、ビニル−ポリイソプレンブロックの両末端
にポリスチレンブロックが連結したブロック共重合
体)、ノーレックス(商品名:日本ゼオン社製、ノルボ
ルネンを開環重合して得られるポリノルボルネン)等の
熱可塑性エラストマー又は樹脂等を併用することができ
る。
難燃剤、抗菌剤、ヒンダードアミン系光安定剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、着色剤、シリコーンオイル、クマ
ロン樹脂、クマロン−インデン樹脂、フェノールテルペ
ン樹脂、石油系炭化水素、ロジン誘導体等の各種粘着付
与剤(タッキファイヤー)、レオストマー(商品名:理
研ビニル社製)等の各種接着剤、ハイブラー(商品名:
クラレ社製、ビニル−ポリイソプレンブロックの両末端
にポリスチレンブロックが連結したブロック共重合
体)、ノーレックス(商品名:日本ゼオン社製、ノルボ
ルネンを開環重合して得られるポリノルボルネン)等の
熱可塑性エラストマー又は樹脂等を併用することができ
る。
【0052】本発明のシーリング材の製造方法には特に
制限はなく、公知の方法を適用することができる。例え
ば、前記の各材料及び所望により添加剤成分を加熱混練
機、例えば、一軸押出機、二軸押出機、ロール、バンバ
リーミキサー、ブラベンダー、ニーダー、高剪断ミキサ
ー等、を用いて溶融混練りしたり、または、さらに、前
記の混練りした材料に所望により有機パーオキサイド等
の架橋剤、架橋助剤などを添加したり、又は、これら必
要な成分を同時に混合し、加熱溶融混練することによ
り、容易に製造することができる。
制限はなく、公知の方法を適用することができる。例え
ば、前記の各材料及び所望により添加剤成分を加熱混練
機、例えば、一軸押出機、二軸押出機、ロール、バンバ
リーミキサー、ブラベンダー、ニーダー、高剪断ミキサ
ー等、を用いて溶融混練りしたり、または、さらに、前
記の混練りした材料に所望により有機パーオキサイド等
の架橋剤、架橋助剤などを添加したり、又は、これら必
要な成分を同時に混合し、加熱溶融混練することによ
り、容易に製造することができる。
【0053】また、高分子有機材料と低分子材料とを混
練りした熱可塑性材料を予め用意し、この材料を、ここ
に用いたものと同種か若しくは種類が異なる1種以上の
高分子有機材料にさらに混ぜ合わせて製造することもで
きる。
練りした熱可塑性材料を予め用意し、この材料を、ここ
に用いたものと同種か若しくは種類が異なる1種以上の
高分子有機材料にさらに混ぜ合わせて製造することもで
きる。
【0054】また、本発明のシーリング材においては、
有機パーオキサイド等の架橋剤、架橋助剤などを添加し
て架橋することも可能である。
有機パーオキサイド等の架橋剤、架橋助剤などを添加し
て架橋することも可能である。
【0055】ここで、部分架橋のために添加しうる架橋
剤としては、有機パーオキサイドが好適に挙げられ、具
体的には、例えば、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパーオキシ)−ヘキサン、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)−ヘキサン、t−
ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイ
ド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジイソプロピル
ベンゾハイドロパーオキサイド、1,3−ビス−(t−
ブチルパーオキシイソプロピル)−ベンゼン、ベンゾイ
ルパーオキサイド、1,1−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等が挙げ
られ、また、有用な架橋助剤としては、例えば、ジビニ
ルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、エチレンジメタクリレート、ジアリルフタレート、
キノンジオキシム、フェニレンビスマレイミド、ポリエ
チレングリコールジメタクリレート、不飽和シラン化合
物等が挙げられる。これら有機パーオキサイド及び架橋
助剤は、配合材料全体を100重量部としたとき、0.
1〜5重量部の範囲で、任意に使用して架橋度を調整す
ることができる。これらの有機パーオキサイド及び架橋
助剤は必要に応じてそれぞれ2種以上を併用することも
できる。なお、架橋助剤として不飽和シラン化合物を使
用した場合には、さらにシラノール縮合触媒の存在下で
水分と接触させて架橋を進行させることができる。
剤としては、有機パーオキサイドが好適に挙げられ、具
体的には、例えば、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパーオキシ)−ヘキサン、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)−ヘキサン、t−
ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイ
ド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジイソプロピル
ベンゾハイドロパーオキサイド、1,3−ビス−(t−
ブチルパーオキシイソプロピル)−ベンゼン、ベンゾイ
ルパーオキサイド、1,1−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等が挙げ
られ、また、有用な架橋助剤としては、例えば、ジビニ
ルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、エチレンジメタクリレート、ジアリルフタレート、
キノンジオキシム、フェニレンビスマレイミド、ポリエ
チレングリコールジメタクリレート、不飽和シラン化合
物等が挙げられる。これら有機パーオキサイド及び架橋
助剤は、配合材料全体を100重量部としたとき、0.
1〜5重量部の範囲で、任意に使用して架橋度を調整す
ることができる。これらの有機パーオキサイド及び架橋
助剤は必要に応じてそれぞれ2種以上を併用することも
できる。なお、架橋助剤として不飽和シラン化合物を使
用した場合には、さらにシラノール縮合触媒の存在下で
水分と接触させて架橋を進行させることができる。
【0056】かくして得られた本発明のシーリング材
は、そのまま無定形シーリング材として用いてもよく、
公知の方法、例えば、射出成型等により所望の形状に成
形してひも状シーリング材やガスケット等の成形シーリ
ング材として使用することもできる。
は、そのまま無定形シーリング材として用いてもよく、
公知の方法、例えば、射出成型等により所望の形状に成
形してひも状シーリング材やガスケット等の成形シーリ
ング材として使用することもできる。
【0057】例えば、具体的には、無定形のシーリング
材としては、空気や温度により硬化する一剤型のシーリ
ング材、コーキング材、パテ、現場で硬化成分を含む剤
と混合して適用する二剤型のシーリング材等が挙げら
れ、成形シーリング材としては、テープ状の剥離材と積
層してテープ状に成形し、必要に応じてハサミやカッタ
ーで所定の長さに切断して用いるテープ状シーリング
材、使用部位に適する所定の断面に成形した気密材、グ
レイジングガスケット、目地ガスケット等が挙げられ
る。
材としては、空気や温度により硬化する一剤型のシーリ
ング材、コーキング材、パテ、現場で硬化成分を含む剤
と混合して適用する二剤型のシーリング材等が挙げら
れ、成形シーリング材としては、テープ状の剥離材と積
層してテープ状に成形し、必要に応じてハサミやカッタ
ーで所定の長さに切断して用いるテープ状シーリング
材、使用部位に適する所定の断面に成形した気密材、グ
レイジングガスケット、目地ガスケット等が挙げられ
る。
【0058】前記成形シーリング材は、本発明のシーリ
ング材を構成する熱可塑性高分子材料1種のみで構成さ
れていてもよく、また、2種以上の前記材料を積層して
用いてもよく、さらに、本発明のシーリング材の表層を
ウレタン系、ポリ酢酸ビニル系、シリコーン系等の有機
材料で被覆して用いてもよい。
ング材を構成する熱可塑性高分子材料1種のみで構成さ
れていてもよく、また、2種以上の前記材料を積層して
用いてもよく、さらに、本発明のシーリング材の表層を
ウレタン系、ポリ酢酸ビニル系、シリコーン系等の有機
材料で被覆して用いてもよい。
【0059】本発明のシーリング材は、特に、無定形の
シーリング材として、住宅の外壁、屋内、水回り(配管
や流し台)、窓枠、自動車用途として防水シーリング材
(ドアミラー、トランク等)等のシーリング施工に有用
である。
シーリング材として、住宅の外壁、屋内、水回り(配管
や流し台)、窓枠、自動車用途として防水シーリング材
(ドアミラー、トランク等)等のシーリング施工に有用
である。
【0060】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるもので
はない。
明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるもので
はない。
【0061】なお、これらの実施例の物性評価は以下の
方法によって行った。 (1)材料の硬度 JIS K6301 Aタイプの評価法に準拠した。
方法によって行った。 (1)材料の硬度 JIS K6301 Aタイプの評価法に準拠した。
【0062】(2)圧縮永久歪み JIS K6301に準拠し、100℃×22時間、2
5%変形後の歪残率で評価した。
5%変形後の歪残率で評価した。
【0063】(3)MFR JIS K7210の熱可塑性プラスチックの流れ試験
方法に準拠し、230℃において評価した。 (実施例1) (1)シーリング材の調整 下記の原料を用いてシーリング材を調整した。
方法に準拠し、230℃において評価した。 (実施例1) (1)シーリング材の調整 下記の原料を用いてシーリング材を調整した。
【0064】 高分子有機材料 100重量部 (スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体: 分子量 200,000、SP値 8.5) 軟化剤:パラフィン系オイル 58重量部 (分子量1,500、SP値 7.8) 軟化剤:パラフィン系オイル 170重量部 (分子量750、SP値 7.8) ポリフェニレンエーテル樹脂 10重量部 〔ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)〕 ポリプロピレン樹脂 13.1重量部 (アイソタクチックポリプロピレンM−1300、旭ポリプロ社製) 粘着付与剤 3.0重量部 (芳香族系樹脂、ネオポリマー、日本石油社製) 前記各原料をヘンシェルミキサーでよく混合し、この混
合物を50mm径の二軸押出機にて240℃の条件下で
溶融混練りして、熱可塑性材料のペレットを得た。
合物を50mm径の二軸押出機にて240℃の条件下で
溶融混練りして、熱可塑性材料のペレットを得た。
【0065】この熱可塑性材料の硬度はJIS−Aにて
0°、永久圧縮歪みは48%、MFRは300g/分、
粘着力は0.1kg/cm2 、破断時の伸びは150%
であった。 (2)シーリング材の施工 この材料を住宅の外壁のシーリング材として、現場にて
カーテンウォールの隙間に押し込み充填したところ、極
めて容易に充填してシーリング施工を行うことができ
た。シール部は、3カ月経過後も亀裂や変形などを生じ
ることなく、十分な気密性、水密性が保たれており、十
分なシーリング特性とその耐久性を有することが確認さ
れた。 (実施例2) (1)シーリング材の調整 下記の原料を用いて実施例1と同様にしてシーリング材
を調整した。
0°、永久圧縮歪みは48%、MFRは300g/分、
粘着力は0.1kg/cm2 、破断時の伸びは150%
であった。 (2)シーリング材の施工 この材料を住宅の外壁のシーリング材として、現場にて
カーテンウォールの隙間に押し込み充填したところ、極
めて容易に充填してシーリング施工を行うことができ
た。シール部は、3カ月経過後も亀裂や変形などを生じ
ることなく、十分な気密性、水密性が保たれており、十
分なシーリング特性とその耐久性を有することが確認さ
れた。 (実施例2) (1)シーリング材の調整 下記の原料を用いて実施例1と同様にしてシーリング材
を調整した。
【0066】 高分子有機材料 100重量部 (スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体: 分子量 200,000、SP値 8.5) 軟化剤:パラフィン系オイル 58重量部 (分子量1,500、SP値 7.8) 軟化剤:パラフィン系オイル 73重量部 (分子量750、SP値 7.8) ポリフェニレンエーテル樹脂 10重量部 〔ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)〕 ポリプロピレン樹脂 13.1重量部 (アイソタクチックポリプロピレンM−1300、旭ポリプロ社製) 粘着付与剤 3.0重量部 (芳香族系樹脂、ネオポリマー、日本石油社製) この熱可塑性材料の硬度はJIS−Aにて10°、永久
圧縮歪みは40%、MFRは119g/分、粘着力は
0.1kg/cm2 、破断時の伸びは150%であっ
た。 (2)シーリング材の施工 この材料を用いて、実施例1と同様のシーリング施工を
行ったところ、極めて容易に充填してシーリング施工を
行うことができた。シール部は、3カ月経過後も亀裂や
変形などを生じることなく、十分なシーリング特性とそ
の耐久性を有することが確認された。 (比較例1) (1)シーリング材の調整 下記の原料を用いて実施例1と同様にしてシーリング材
を調整した。
圧縮歪みは40%、MFRは119g/分、粘着力は
0.1kg/cm2 、破断時の伸びは150%であっ
た。 (2)シーリング材の施工 この材料を用いて、実施例1と同様のシーリング施工を
行ったところ、極めて容易に充填してシーリング施工を
行うことができた。シール部は、3カ月経過後も亀裂や
変形などを生じることなく、十分なシーリング特性とそ
の耐久性を有することが確認された。 (比較例1) (1)シーリング材の調整 下記の原料を用いて実施例1と同様にしてシーリング材
を調整した。
【0067】 高分子有機材料 100重量部 (スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体: 分子量 30,000、SP値 8.5) 軟化剤:パラフィン系オイル 58重量部 (分子量1,500、SP値 7.8) 軟化剤:パラフィン系オイル 73重量部 (分子量750、SP値 7.8) ポリフェニレンエーテル樹脂 15重量部 〔ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)〕 ポリプロピレン樹脂 12重量部 (アイソタクチックポリプロピレンM−1300、旭ポリプロ社製) 粘着付与剤 3.0重量部 (芳香族系樹脂、ネオポリマー、日本石油社製) この熱可塑性材料の硬度はJIS−Aにて5°、永久圧
縮歪みは95%、MFRは300g/分、粘着力は0.
1kg/cm2 、破断時の伸びは150%であった。 (2)シーリング材の施工 この材料を実施例1と同様にシーリング施工したとこ
ろ、材料が経時的にへたってしまい、気密性に劣ること
が確認された。 (比較例2) (1)シーリング材の調整 下記の原料を用いて実施例1と同様にしてシーリング材
を調整した。
縮歪みは95%、MFRは300g/分、粘着力は0.
1kg/cm2 、破断時の伸びは150%であった。 (2)シーリング材の施工 この材料を実施例1と同様にシーリング施工したとこ
ろ、材料が経時的にへたってしまい、気密性に劣ること
が確認された。 (比較例2) (1)シーリング材の調整 下記の原料を用いて実施例1と同様にしてシーリング材
を調整した。
【0068】 高分子有機材料 100重量部 (スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体: 分子量 200,000、SP値 8.5) 軟化剤:パラフィン系オイル 58重量部 (分子量1,500、SP値 7.8) 軟化剤:パラフィン系オイル 73重量部 (分子量400、SP値 7.8) ポリフェニレンエーテル樹脂 15重量部 〔ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)〕 ポリプロピレン樹脂 12重量部 (アイソタクチックポリプロピレンM−1300、旭ポリプロ社製) 粘着付与剤 3.0重量部 (芳香族系樹脂、ネオポリマー、日本石油社製) この熱可塑性材料の硬度はJIS−Aにて8°、永久圧
縮歪みは100%、MFRは200g/分、粘着力は
0.1g/cm2 、破断時の伸びは150%であった。 (2)シーリング材の施工 この材料を実施例1と同様にシーリング施工したとこ
ろ、材料が経時的にへたってしまい、気密性に劣ること
が確認された。
縮歪みは100%、MFRは200g/分、粘着力は
0.1g/cm2 、破断時の伸びは150%であった。 (2)シーリング材の施工 この材料を実施例1と同様にシーリング施工したとこ
ろ、材料が経時的にへたってしまい、気密性に劣ること
が確認された。
【0069】以上の実施例から明らかなように、本発明
のシーリング材は、施工性に優れ、気密性、水密性が良
好であり、また、長期間使用してもシーリング材に亀裂
や弾性の低下、変型を生じることもなく、耐久性にも優
れていた。
のシーリング材は、施工性に優れ、気密性、水密性が良
好であり、また、長期間使用してもシーリング材に亀裂
や弾性の低下、変型を生じることもなく、耐久性にも優
れていた。
【0070】一方、高分子有機材料として分子量の低い
水添ブロック共重合体を用いて得られた比較例1及び軟
化剤として低分子量のパラフィン系オイルを用いて得ら
れた比較例2は、いずれも低硬度ではあるが、圧縮永久
歪みの値が高く、本発明の範囲外であった。このシーリ
ング材は、へたりによって変型してシール部に隙間を生
じ、経時的に気密性が低下してシーリング材としては不
適当であった。
水添ブロック共重合体を用いて得られた比較例1及び軟
化剤として低分子量のパラフィン系オイルを用いて得ら
れた比較例2は、いずれも低硬度ではあるが、圧縮永久
歪みの値が高く、本発明の範囲外であった。このシーリ
ング材は、へたりによって変型してシール部に隙間を生
じ、経時的に気密性が低下してシーリング材としては不
適当であった。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシーリン
グ材は、シーリング特性、即ち、気密性に優れる上に、
取扱性、作業性も著しく良好で、耐久性が高いという優
れた効果を奏する。
グ材は、シーリング特性、即ち、気密性に優れる上に、
取扱性、作業性も著しく良好で、耐久性が高いという優
れた効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 1/682 E04B 1/68 L
Claims (5)
- 【請求項1】 高分子有機材料と軟化剤とを含む熱可塑
性材料であって、硬度がJIS K6301規格Aスケ
ールで0°〜25°であり、100℃における圧縮永久
歪みがJIS K6301規格で50%以下であり、且
つ、230℃におけるMFRがJIS K7210規格
で10g/10分以上であることを特徴とするシーリン
グ材。 - 【請求項2】 前記熱可塑性材料が、高分子有機材料1
00重量部と、軟化剤50〜500重量部と、を含み、 前記高分子有機材料と前記軟化剤の各々の溶解度パラメ
ーターの差が3.0以下であることを特徴とする請求項
1記載のシーリング材。 - 【請求項3】 前記熱可塑性材料が、ポリフェニレンエ
ーテルを10〜250重量部含んでなることを特徴とす
る請求項1又は2記載のシーリング材。 - 【請求項4】 前記高分子有機材料が、ビニル芳香族化
合物を主体とする重合体ブロックの少なくとも1つと、
共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックの少なく
とも1つからなるブロック共重合体を水添して得られる
水添ブロック共重合体であり、その平均分子量が15
0,000〜400,000であることを特徴とする請
求項1乃至3記載のシーリング材。 - 【請求項5】 前記軟化剤が、ナフテン系オイル、パラ
フィン系オイル又はポリイソブチレン系オイルから選択
される一種又は二種以上であり、その平均分子量が45
0〜5,000であることであることを特徴とする請求
項1乃至4記載のシーリング材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8036478A JPH09227858A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | シーリング材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8036478A JPH09227858A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | シーリング材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09227858A true JPH09227858A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12470930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8036478A Pending JPH09227858A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | シーリング材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09227858A (ja) |
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- 1996-02-23 JP JP8036478A patent/JPH09227858A/ja active Pending
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---|---|---|---|
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