JPH09227376A - 白血病治療剤 - Google Patents
白血病治療剤Info
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- JPH09227376A JPH09227376A JP4266896A JP4266896A JPH09227376A JP H09227376 A JPH09227376 A JP H09227376A JP 4266896 A JP4266896 A JP 4266896A JP 4266896 A JP4266896 A JP 4266896A JP H09227376 A JPH09227376 A JP H09227376A
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- Japan
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- leukemia
- tretinoin
- agent
- cells
- tocopheryl
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 新規な白血病治療剤の提供。
【解決手段】 本白血病治療剤は、トレチノイントコフ
ェリルおよび1α,25−ジヒドロキシビタミンD3を有
効成分として成るものである。
ェリルおよび1α,25−ジヒドロキシビタミンD3を有
効成分として成るものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トレチノイントコフェ
リルおよび1α,25−ジヒドロキシビタミンD3(以
下、「VD3」という)を有効成分とする白血病治療剤
に関する。
リルおよび1α,25−ジヒドロキシビタミンD3(以
下、「VD3」という)を有効成分とする白血病治療剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】わが国において、各種疾患の中で癌が死
因の第1位となっており、これに対する新規な治療方法
を早急に確立することが求められている。特に、血液の
癌である白血病に対しては、白血病細胞増殖抑制作用お
よび細胞分化誘導作用を有する薬剤を用い、その治療が
試みられてきた。
因の第1位となっており、これに対する新規な治療方法
を早急に確立することが求められている。特に、血液の
癌である白血病に対しては、白血病細胞増殖抑制作用お
よび細胞分化誘導作用を有する薬剤を用い、その治療が
試みられてきた。
【0003】天然型レチノイドの活性体であるオールト
ランス−レチノイン酸(以下、「RA」という)はPM
L/RARα遺伝子転移を伴う急性前骨髄球性白血病患
者の90%以上を完全に緩解させると報告されている
(New Eng.J.Med. 329:177,1993)。しかし、RAは
副作用が大きく、高用量で投与すると皮膚、中枢神経
系、肝臓などに多くの障害を引き起こし、この高用量投
与による障害の克服がむしろ患者にとって課題となるこ
とすらありうる。さらには、RAを継続して投与する
と、多くの組織で細胞内RA−結合蛋白のような結合蛋
白が誘導され、その結果、RAの血清中の濃度が減少し
て、白血病治療の目的の達成にそぐわない結果が起こり
得ることも知られている(Blood, 82, 1949,1993年参
照)。そこで、このRAを他の制癌剤と組合わせて用い
るか、またはRAをその誘導体に転化して上記したRA
の欠点を回避しようとする試みがなされている。
ランス−レチノイン酸(以下、「RA」という)はPM
L/RARα遺伝子転移を伴う急性前骨髄球性白血病患
者の90%以上を完全に緩解させると報告されている
(New Eng.J.Med. 329:177,1993)。しかし、RAは
副作用が大きく、高用量で投与すると皮膚、中枢神経
系、肝臓などに多くの障害を引き起こし、この高用量投
与による障害の克服がむしろ患者にとって課題となるこ
とすらありうる。さらには、RAを継続して投与する
と、多くの組織で細胞内RA−結合蛋白のような結合蛋
白が誘導され、その結果、RAの血清中の濃度が減少し
て、白血病治療の目的の達成にそぐわない結果が起こり
得ることも知られている(Blood, 82, 1949,1993年参
照)。そこで、このRAを他の制癌剤と組合わせて用い
るか、またはRAをその誘導体に転化して上記したRA
の欠点を回避しようとする試みがなされている。
【0004】一方、VD3は骨代謝改善剤として知られ
ているが、RAと同様に分化誘導作用を有し、結腸癌、
乳癌および白血病由来の細胞株の分化を誘導し(Endocr
ineRev. 13, 765, 1992年参照)、制癌剤としての使用
も期待されている。しかしながら、VD3は低投与量に
おいのみ使用可能で、例えば、その血清中濃度が10- 9
Mを越えると高カルシウム血症等の副作用を生じるた
め、かかる血清中のVD3濃度を招来する投与量での臨
床上の使用は制限されている(Cancer Treat Rep.,69,
1399,1985年参照)。
ているが、RAと同様に分化誘導作用を有し、結腸癌、
乳癌および白血病由来の細胞株の分化を誘導し(Endocr
ineRev. 13, 765, 1992年参照)、制癌剤としての使用
も期待されている。しかしながら、VD3は低投与量に
おいのみ使用可能で、例えば、その血清中濃度が10- 9
Mを越えると高カルシウム血症等の副作用を生じるた
め、かかる血清中のVD3濃度を招来する投与量での臨
床上の使用は制限されている(Cancer Treat Rep.,69,
1399,1985年参照)。
【0005】このRAとVD3の組合せの技術として、
特開平7−2674号公報の従来技術の欄に、両者の併
用はHL−60白血病細胞の成育阻害および分化誘導に
対し相加的な効果しか生じない旨の記載があり、同公報
に記載の発明は相乗的な効果を得るために、RAおよび
VD3アナローグを含有する白血病治療剤を開示してい
る。しかし、この発明は、白血病細胞の50%以上の生
育阻害率を達成するためのVD3アナローグの血清中濃
度は10-8M以上であることがその表1の記載から明ら
かで、かかる高濃度におけるVD3アナローグの使用
は、前記した重篤な副作用が予想される所である。かか
る状況から、副作用が少なく、かつ有効な白血病治療剤
の開発が望まれていた。
特開平7−2674号公報の従来技術の欄に、両者の併
用はHL−60白血病細胞の成育阻害および分化誘導に
対し相加的な効果しか生じない旨の記載があり、同公報
に記載の発明は相乗的な効果を得るために、RAおよび
VD3アナローグを含有する白血病治療剤を開示してい
る。しかし、この発明は、白血病細胞の50%以上の生
育阻害率を達成するためのVD3アナローグの血清中濃
度は10-8M以上であることがその表1の記載から明ら
かで、かかる高濃度におけるVD3アナローグの使用
は、前記した重篤な副作用が予想される所である。かか
る状況から、副作用が少なく、かつ有効な白血病治療剤
の開発が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、生体
に対する副作用が少なく、白血病治療の上で有効な薬剤
が求められているが、現在までに充分に有効な薬剤は見
いだされていない。かかる状況のもとで、既知の白血病
治療剤と比べてより安全かつ有効な治療効果を有する薬
剤を得ることが課題になっている。
に対する副作用が少なく、白血病治療の上で有効な薬剤
が求められているが、現在までに充分に有効な薬剤は見
いだされていない。かかる状況のもとで、既知の白血病
治療剤と比べてより安全かつ有効な治療効果を有する薬
剤を得ることが課題になっている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究の結果、トレチノイントコフ
ェリルをVD3と共に用いれば、VD3をその副作用が現
れない低用量で用いることによって、生体に対する副作
用がなく、白血病治療の上で極めて有効な薬剤が得られ
ることを見出して本発明を完成させたのである。すなわ
ち、本発明は、トレチノイントコフェリルおよびVD3
を有効成分とする白血病治療剤に関する。
を解決するために鋭意研究の結果、トレチノイントコフ
ェリルをVD3と共に用いれば、VD3をその副作用が現
れない低用量で用いることによって、生体に対する副作
用がなく、白血病治療の上で極めて有効な薬剤が得られ
ることを見出して本発明を完成させたのである。すなわ
ち、本発明は、トレチノイントコフェリルおよびVD3
を有効成分とする白血病治療剤に関する。
【0008】トレチノイントコフェリルはRAのα−ト
コフェロールエステルであるが、皮膚潰瘍の治療等に使
用されており(本出願人の出願に係る特公平5−290
12号参照)、また、抗腫瘍剤としても知られている
(本出願人の出願に係る特公昭62−31687号参
照)。また、トレチノイントコフェリルはRAの誘導体
でありながら非常に安全性が高く、ラットで静注した際
に、1000mg/kg以上投与しても薬剤由来の副作用を
示さないことが知られている(本出願人の出願にかかる
特公昭49−26632号参照)。
コフェロールエステルであるが、皮膚潰瘍の治療等に使
用されており(本出願人の出願に係る特公平5−290
12号参照)、また、抗腫瘍剤としても知られている
(本出願人の出願に係る特公昭62−31687号参
照)。また、トレチノイントコフェリルはRAの誘導体
でありながら非常に安全性が高く、ラットで静注した際
に、1000mg/kg以上投与しても薬剤由来の副作用を
示さないことが知られている(本出願人の出願にかかる
特公昭49−26632号参照)。
【0009】トレチノイントコフェリルはそれ自体白血
病細胞の増殖を多少抑制し、白血病細胞の分化を誘導す
る作用を多少有するが、さらにこれにVD3を併用する
ことにより両者は相乗的な効果を発揮し、VD3の投与
量を軽減することができ、これによりVD3固有の副作
用の発現を抑制することが出来たのである。
病細胞の増殖を多少抑制し、白血病細胞の分化を誘導す
る作用を多少有するが、さらにこれにVD3を併用する
ことにより両者は相乗的な効果を発揮し、VD3の投与
量を軽減することができ、これによりVD3固有の副作
用の発現を抑制することが出来たのである。
【0010】本発明の白血病治療剤の治療対象の白血病
とは、血液学的腫瘍である白血病、特に急性前骨髄球性
白血病およびリンパ腫である。
とは、血液学的腫瘍である白血病、特に急性前骨髄球性
白血病およびリンパ腫である。
【0011】本発明のトレチノイントコフェリルおよび
VD3を有効成分とする白血病治療剤は、トレチノイン
トコフェリルとVD3の併用による相乗的な効果が十分
に発揮され、しかもVD3の副作用が生じない低用量、
すなわち、患者の血清中の濃度が10-9Mの濃度以下の
用量で投与されることが必要である。トレチノイントコ
フェリルとVD3の相乗的な効果が十分発揮されるため
の成人(体重60kgとして)の血清中のトレチノイント
コフェリルの濃度は、1×10-9M〜5×10 -5Mであ
る。この両者の血清中の濃度を満足するための成人1日
あたりの具体的な投与量は、トレチノイントコフェリル
として好ましくは10〜1200mg、より好ましくは2
00〜600mgであり、VD3として好ましくは約0.0
05μg〜5μg、より好ましくは約0.025μg〜
0.50μgであり、この2者が同時に投与されること
が必要である。
VD3を有効成分とする白血病治療剤は、トレチノイン
トコフェリルとVD3の併用による相乗的な効果が十分
に発揮され、しかもVD3の副作用が生じない低用量、
すなわち、患者の血清中の濃度が10-9Mの濃度以下の
用量で投与されることが必要である。トレチノイントコ
フェリルとVD3の相乗的な効果が十分発揮されるため
の成人(体重60kgとして)の血清中のトレチノイント
コフェリルの濃度は、1×10-9M〜5×10 -5Mであ
る。この両者の血清中の濃度を満足するための成人1日
あたりの具体的な投与量は、トレチノイントコフェリル
として好ましくは10〜1200mg、より好ましくは2
00〜600mgであり、VD3として好ましくは約0.0
05μg〜5μg、より好ましくは約0.025μg〜
0.50μgであり、この2者が同時に投与されること
が必要である。
【0012】このトレチノイントコフェリルおよびVD
3を有効成分とする白血病治療剤の投与方法としては、
例えば、経口投与、静脈内投与、皮下投与、筋肉内投
与、直腸内投与などが挙げられるが、静脈内投与および
皮下投与等の非経口投与が好ましい。
3を有効成分とする白血病治療剤の投与方法としては、
例えば、経口投与、静脈内投与、皮下投与、筋肉内投
与、直腸内投与などが挙げられるが、静脈内投与および
皮下投与等の非経口投与が好ましい。
【0013】このトレチノイントコフェリルおよびVD
3を有効成分とする白血病治療剤は、任意慣用の製剤方
法を用いて調製することができる。経口投与剤として
は、例えば、錠剤、顆粒剤、粉末剤、硬カプセル剤、軟
カプセル剤、経口用液体製剤などである。非経口投与用
の剤型としては注射剤、坐剤などが挙げられる。
3を有効成分とする白血病治療剤は、任意慣用の製剤方
法を用いて調製することができる。経口投与剤として
は、例えば、錠剤、顆粒剤、粉末剤、硬カプセル剤、軟
カプセル剤、経口用液体製剤などである。非経口投与用
の剤型としては注射剤、坐剤などが挙げられる。
【0014】これらの製剤の調製にあったては製剤化の
ための慣用の添加剤、例えば賦形剤、安定剤、防腐剤、
溶解剤、湿潤剤、乳化剤、滑沢剤、甘味剤、着色剤、香
味剤、酸化防止剤などを添加して通常の方法で製造する
ことができる。これらの添加剤としては、例えばデンプ
ン、白糖、果糖、乳糖、ブドウ糖、マンニトール、ソル
ビトール、沈降性炭酸カルシウム、結晶セルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、デキストリン、ゼラチン、
アラビアゴム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。
ための慣用の添加剤、例えば賦形剤、安定剤、防腐剤、
溶解剤、湿潤剤、乳化剤、滑沢剤、甘味剤、着色剤、香
味剤、酸化防止剤などを添加して通常の方法で製造する
ことができる。これらの添加剤としては、例えばデンプ
ン、白糖、果糖、乳糖、ブドウ糖、マンニトール、ソル
ビトール、沈降性炭酸カルシウム、結晶セルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、デキストリン、ゼラチン、
アラビアゴム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。
【0015】このトレチノイントコフェリルおよびVD
3を有効成分とする白血病治療剤を液剤、注射剤として
用いるときは活性成分を慣用の希釈剤中に溶解または懸
濁して用いることができる。希釈剤としては、生理食塩
水、リンゲル液、ブドウ糖水溶液、アルコール類、脂肪
酸エステル類、グリコール類、グリセリン、脂肪酸グリ
セリド、動植物由来の油脂、パラフィン類などが含まれ
る。注射剤は、必要によりpH調製剤、緩衝剤、安定化
剤、保存剤、可溶化剤などを添加し常法により調製され
る。
3を有効成分とする白血病治療剤を液剤、注射剤として
用いるときは活性成分を慣用の希釈剤中に溶解または懸
濁して用いることができる。希釈剤としては、生理食塩
水、リンゲル液、ブドウ糖水溶液、アルコール類、脂肪
酸エステル類、グリコール類、グリセリン、脂肪酸グリ
セリド、動植物由来の油脂、パラフィン類などが含まれ
る。注射剤は、必要によりpH調製剤、緩衝剤、安定化
剤、保存剤、可溶化剤などを添加し常法により調製され
る。
【0016】以下、実施例により本発明を具体的に説明
する。なお、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。
する。なお、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。
【0017】
【実施例】以下の製造例、実施例で用いた薬剤、試薬等
は以下の方法により入手した。トレチノイントコフェリ
ルは特公昭49−26632号に従い合成を行なった。
ジメチルスルホキシド(以下、「DMSO」という)お
よびVD3は和光純薬工業社製のものを用いた。ニトロ
ブルーテトラゾリウム(以下、「NBT」という)、R
A、α−トコフェロールおよびホルボール−12−ミリ
ステート13−アセテート(以下「TPA」という)は
シグマ社製のものを用いた。
は以下の方法により入手した。トレチノイントコフェリ
ルは特公昭49−26632号に従い合成を行なった。
ジメチルスルホキシド(以下、「DMSO」という)お
よびVD3は和光純薬工業社製のものを用いた。ニトロ
ブルーテトラゾリウム(以下、「NBT」という)、R
A、α−トコフェロールおよびホルボール−12−ミリ
ステート13−アセテート(以下「TPA」という)は
シグマ社製のものを用いた。
【0018】(製造例)RA9gとDL−α−トコフェ
ロール14gを無水ジオキサン100mlに溶解し、この
溶液に、トリフルオロ酢酸無水物10gを無水ジオキサ
ンに溶解した溶液を、10℃以下で撹拌しつつ滴下し
た。滴下終了後40℃に3時間放置し、反応物をエチル
エーテルで抽出し、この抽出液を水、稀アルカリ水溶
液、水にて順次洗浄し、エチルエーテル層を無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去し、淡黄色油状物
質22gを得た。これをシリカゲルクロマトグラフィー
にて精製を行い、2%エチルエーテル含有ヘキサンにて
溶出してくる黄色を示すフラクションを集め、溶媒を留
去すると、明黄色油状のRAのDL−α−トコフェロー
ルエステル、すなわちトレチノイントコフェリル15g
を得た。
ロール14gを無水ジオキサン100mlに溶解し、この
溶液に、トリフルオロ酢酸無水物10gを無水ジオキサ
ンに溶解した溶液を、10℃以下で撹拌しつつ滴下し
た。滴下終了後40℃に3時間放置し、反応物をエチル
エーテルで抽出し、この抽出液を水、稀アルカリ水溶
液、水にて順次洗浄し、エチルエーテル層を無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去し、淡黄色油状物
質22gを得た。これをシリカゲルクロマトグラフィー
にて精製を行い、2%エチルエーテル含有ヘキサンにて
溶出してくる黄色を示すフラクションを集め、溶媒を留
去すると、明黄色油状のRAのDL−α−トコフェロー
ルエステル、すなわちトレチノイントコフェリル15g
を得た。
【0019】(培養細胞および培養条件)以下に示す測
定および実施例等で用いる培養細胞として、ヒト骨髄単
球性白血病の培養細胞であるHL−60(ATCC CCL−24
0)、U937(ATCC CRL−1593.2)、ML−1(Leuke
mia, New York:Grune & Stratton, p.119,1982年参
照)、THP−1(ATCC TIB202)、P39/TSU〔J
pn. J. Cancer Res.(Gann),75, 1100,1984年参照〕お
よびP31/FUJ〔Jpn. J. Cancer Res.(Gann),73,
735, 1982年参照〕を、5%のCO2を含む湿った空気
中、37℃で、10%のウシ胎児血清(以下、「FB
S]という)および80μg/mlのゲンタマイシンを添
加したRPMI1640培地(ギブコ ビー・アール・
エル社製)中で、懸濁し培養したものを用いた。ML−
1はローズウエルパーク癌研究所(米国)から、P39
/TSUおよびP31/FUJ細胞は財団法人癌研究振
興財団リサーチリソースバンク(東京)から入手した。
定および実施例等で用いる培養細胞として、ヒト骨髄単
球性白血病の培養細胞であるHL−60(ATCC CCL−24
0)、U937(ATCC CRL−1593.2)、ML−1(Leuke
mia, New York:Grune & Stratton, p.119,1982年参
照)、THP−1(ATCC TIB202)、P39/TSU〔J
pn. J. Cancer Res.(Gann),75, 1100,1984年参照〕お
よびP31/FUJ〔Jpn. J. Cancer Res.(Gann),73,
735, 1982年参照〕を、5%のCO2を含む湿った空気
中、37℃で、10%のウシ胎児血清(以下、「FB
S]という)および80μg/mlのゲンタマイシンを添
加したRPMI1640培地(ギブコ ビー・アール・
エル社製)中で、懸濁し培養したものを用いた。ML−
1はローズウエルパーク癌研究所(米国)から、P39
/TSUおよびP31/FUJ細胞は財団法人癌研究振
興財団リサーチリソースバンク(東京)から入手した。
【0020】(培養細胞の増殖および分化の測定)上記
の培養細胞は、培養プレート中、トレチノイントコフェ
リルおよび/またはVD3を添加し、上記と同様の条件
で培養を行った。培養細胞の数はコールター エレクト
ロニクス社(Coulter Electronics社;英国)製コール
ターカウンターZM型で計測した.また、トレチノイン
トコフェリルおよび/またはVD3の各培養細胞の50
%増殖阻害濃度(以下、「IC50値」という)を算出し
た。骨髄単球性白血病の培養細胞の分化誘導の指標とし
て、NBT還元活性値を以下の方法に従い測定した。 1) NBT試液の調製:10%FBSを含むRPMI1
640培地100mlに、NBT100mgをDMSO1ml
に溶解したものを加え、さらに100μ/mlに調製した
TPAのDMSO溶液100μlを加え、よく撹拌し、
NBT試液とした。 2) 培養細胞を10mlの試験管に入れ培養細胞の数を計
測し、その後遠心分離して上清を廃棄したものに、上記
NBT試液を1mlずつ添加する。その後、37℃で30
分間振とうし、5N塩酸を0.3ml添加し反応を終了さ
せた後、室温で1〜2時間放置する。室温で放置した前
記培養細胞液を遠心分離し上清を除いたのち、0.7ml
のDMSOを添加し、分光吸光度計(日立製作所社製U
−2000)にて、560nmにおける吸光度を測定し、
培養細胞107個あたりの吸光度に換算し、これをNB
T還元活性値とした。NBT還元活性値が高くなるとい
うことは、白血病細胞の分化誘導が促進されることを意
味する。
の培養細胞は、培養プレート中、トレチノイントコフェ
リルおよび/またはVD3を添加し、上記と同様の条件
で培養を行った。培養細胞の数はコールター エレクト
ロニクス社(Coulter Electronics社;英国)製コール
ターカウンターZM型で計測した.また、トレチノイン
トコフェリルおよび/またはVD3の各培養細胞の50
%増殖阻害濃度(以下、「IC50値」という)を算出し
た。骨髄単球性白血病の培養細胞の分化誘導の指標とし
て、NBT還元活性値を以下の方法に従い測定した。 1) NBT試液の調製:10%FBSを含むRPMI1
640培地100mlに、NBT100mgをDMSO1ml
に溶解したものを加え、さらに100μ/mlに調製した
TPAのDMSO溶液100μlを加え、よく撹拌し、
NBT試液とした。 2) 培養細胞を10mlの試験管に入れ培養細胞の数を計
測し、その後遠心分離して上清を廃棄したものに、上記
NBT試液を1mlずつ添加する。その後、37℃で30
分間振とうし、5N塩酸を0.3ml添加し反応を終了さ
せた後、室温で1〜2時間放置する。室温で放置した前
記培養細胞液を遠心分離し上清を除いたのち、0.7ml
のDMSOを添加し、分光吸光度計(日立製作所社製U
−2000)にて、560nmにおける吸光度を測定し、
培養細胞107個あたりの吸光度に換算し、これをNB
T還元活性値とした。NBT還元活性値が高くなるとい
うことは、白血病細胞の分化誘導が促進されることを意
味する。
【0021】(薬剤併用効果の分析)上記の培養細胞に
対するトレチノイントコフェリルおよびVD3の併用効
果を評価するためにIsobologram分析を用いた。トレチ
ノイントコフェリルおよびVD3のの相互作用は、以下
に示す古典的なIsobologram式による併用係数(以下
「CI値」という)を算出することにより定量化した
(Cancer Res., 54, 3494, 1994年参照)。 CI値 = (D)1/(Dx)1 + (D)2/(Dx)2 ここで、(Dx)1はある効果を生み出すために必要なト
レチノイントコフェリルの用量を、(Dx)2はある効果
を生み出すために必要なVD3の用量を意味し、(D)1お
よび(D)2は同じ効果を生み出す組合わせにおいて、ト
レチノイントコフェリルおよびVD3の用量を意味す
る。この算出されたCI値から、二つの薬剤の併用効果
は次のように評価される。 加算的(加法的すなわち相互作用なし) CI値=1 相乗的 CI値<1 拮抗的 CI値>1
対するトレチノイントコフェリルおよびVD3の併用効
果を評価するためにIsobologram分析を用いた。トレチ
ノイントコフェリルおよびVD3のの相互作用は、以下
に示す古典的なIsobologram式による併用係数(以下
「CI値」という)を算出することにより定量化した
(Cancer Res., 54, 3494, 1994年参照)。 CI値 = (D)1/(Dx)1 + (D)2/(Dx)2 ここで、(Dx)1はある効果を生み出すために必要なト
レチノイントコフェリルの用量を、(Dx)2はある効果
を生み出すために必要なVD3の用量を意味し、(D)1お
よび(D)2は同じ効果を生み出す組合わせにおいて、ト
レチノイントコフェリルおよびVD3の用量を意味す
る。この算出されたCI値から、二つの薬剤の併用効果
は次のように評価される。 加算的(加法的すなわち相互作用なし) CI値=1 相乗的 CI値<1 拮抗的 CI値>1
【0022】(統計学的評価)実験の統計学的解析はSt
udent's t−検定を用いて行った。
udent's t−検定を用いて行った。
【0023】実施例 1 培養細胞としてHL−60(2×105細胞/ml)を用
い、これにVD3をその濃度が10-9Mになるように添
加し、さらにトレチノイントコフェリルを3×10-7M
の濃度になるように添加して4日間培養し、細胞の分化
誘導に対する効果を検討した。比較としてVD3のみを
10-9Mの濃度になるように添加し、トレチノイントコ
フェリルが無添加のものを同様に培養した。細胞の分化
誘導に対する効果はNBT還元活性値を測定することに
より検討した。結果を表1に示す。数値は3回の実験の
平均値である。
い、これにVD3をその濃度が10-9Mになるように添
加し、さらにトレチノイントコフェリルを3×10-7M
の濃度になるように添加して4日間培養し、細胞の分化
誘導に対する効果を検討した。比較としてVD3のみを
10-9Mの濃度になるように添加し、トレチノイントコ
フェリルが無添加のものを同様に培養した。細胞の分化
誘導に対する効果はNBT還元活性値を測定することに
より検討した。結果を表1に示す。数値は3回の実験の
平均値である。
【0024】
【表1】
【0025】表1の結果から、VD3とトレチノイント
コフェリルを併用した時のNBT還元活性値は、VD3
単独の場合の2倍であり、HL−60細胞の分化誘導が
飛躍的に促進されることがわかる。
コフェリルを併用した時のNBT還元活性値は、VD3
単独の場合の2倍であり、HL−60細胞の分化誘導が
飛躍的に促進されることがわかる。
【0026】実施例 2 培養細胞としてU937(1×105細胞/ml)を用
い、これにトレチノイントコフェリルを無添加、3×1
0-8Mまたは9×10-8Mの濃度で添加したものに、V
D3を10-9Mまでの各濃度で添加して4日間培養し、
細胞の増殖抑制に対する効果を検討した。結果を図1に
示す。数値は3回の実験の平均値である。 また、2×104細胞/mlのU937、HL−60、T
HP−1、P39/TSUおよびP31/FUJならび
に4×104細胞/mlのML−1に、各種濃度のトレチ
ノイントコフェリルまたはVD3を添加して6日間培養
し、トレチノイントコフェリルまたはVD3の各培養細
胞のIC50値を求めた。また、VD3を添加した培養細
胞に、さらに9×10-8Mの濃度のトレチノイントコフ
ェリルを添加し、同様に各培養細胞のIC50値を求め
た。各培養細胞に対するIC50値を算出し、これらの結
果を表2に示す。表2中、TTはトレチノイントコフェ
リルを、−TTはトレチノイントコフェリル無添加を、
+TTは9×10-8Mの濃度のトレチノイントコフェリ
ル添加を示す。また、CI値は、前記の式において(D)
1に9×10-8Mを、(Dx)1にトレチノイントコフェリ
ルのIC50値を、(D)2にトレチノイントコフェリル添
加におけるVD3のIC50値を、(Dx)2にトレチノイン
トコフェリル無添加におけるVD3のIC50値をあては
めて算出した。
い、これにトレチノイントコフェリルを無添加、3×1
0-8Mまたは9×10-8Mの濃度で添加したものに、V
D3を10-9Mまでの各濃度で添加して4日間培養し、
細胞の増殖抑制に対する効果を検討した。結果を図1に
示す。数値は3回の実験の平均値である。 また、2×104細胞/mlのU937、HL−60、T
HP−1、P39/TSUおよびP31/FUJならび
に4×104細胞/mlのML−1に、各種濃度のトレチ
ノイントコフェリルまたはVD3を添加して6日間培養
し、トレチノイントコフェリルまたはVD3の各培養細
胞のIC50値を求めた。また、VD3を添加した培養細
胞に、さらに9×10-8Mの濃度のトレチノイントコフ
ェリルを添加し、同様に各培養細胞のIC50値を求め
た。各培養細胞に対するIC50値を算出し、これらの結
果を表2に示す。表2中、TTはトレチノイントコフェ
リルを、−TTはトレチノイントコフェリル無添加を、
+TTは9×10-8Mの濃度のトレチノイントコフェリ
ル添加を示す。また、CI値は、前記の式において(D)
1に9×10-8Mを、(Dx)1にトレチノイントコフェリ
ルのIC50値を、(D)2にトレチノイントコフェリル添
加におけるVD3のIC50値を、(Dx)2にトレチノイン
トコフェリル無添加におけるVD3のIC50値をあては
めて算出した。
【0027】
【表2】
【0028】図1に示すとおり、トレチノイントコフェ
リル無添加のものは、VD3の濃度を変えてもほとんど
細胞の増殖を抑制しないのに対し、トレチノイントコフ
ェリルを3×10-8Mまたは9×10-8M添加してさら
にVD3を濃度を変えて添加したものは、細胞の増殖を
顕著に抑制することがわかる。また、表2に示すとお
り、トレチノイントコフェリルとVD3の併用は、細胞
の増殖阻害が顕著であり、たとえばVD3を単独で添加
すると、U937細胞の6日培養後のVD3のIC50値
は22.9×10-10Mであるのに対し、トレチノイント
コフェリルとVD3との併用では、VD3のIC50濃度を
4.26×10-10M(トレチノイントコフェリル無添加
時の18.6%)まで低下させ、飛躍的に細胞増殖を阻
害することがわかる。
リル無添加のものは、VD3の濃度を変えてもほとんど
細胞の増殖を抑制しないのに対し、トレチノイントコフ
ェリルを3×10-8Mまたは9×10-8M添加してさら
にVD3を濃度を変えて添加したものは、細胞の増殖を
顕著に抑制することがわかる。また、表2に示すとお
り、トレチノイントコフェリルとVD3の併用は、細胞
の増殖阻害が顕著であり、たとえばVD3を単独で添加
すると、U937細胞の6日培養後のVD3のIC50値
は22.9×10-10Mであるのに対し、トレチノイント
コフェリルとVD3との併用では、VD3のIC50濃度を
4.26×10-10M(トレチノイントコフェリル無添加
時の18.6%)まで低下させ、飛躍的に細胞増殖を阻
害することがわかる。
【0029】実施例 3 培養細胞としてU937(1×105細胞/ml)を用
い、これにトレチノイントコフェリルを各種濃度で添加
し、また、VD3を無添加、または10-9Mの濃度で添
加した後4日間培養し、分化誘導に対する効果をNBT
還元活性値を測定することにより検討した。結果を図2
に示す。数値は3回の実験の平均値である。図2に示す
とおり、VD3が無添加でトレチノイントコフェリルの
みを添加したものは、U937のNBT還元活性値はほ
とんど変化がなかった。しかし、トレチノイントコフェ
リルとVD3とを併用すると、U937細胞のNBT還
元活性値を飛躍的に増大させることがわかる。このよう
に、VD3およびトレチノイントコフェリルを併用する
ことにより、U937細胞の分化誘導に対して相乗効果
が認められた。
い、これにトレチノイントコフェリルを各種濃度で添加
し、また、VD3を無添加、または10-9Mの濃度で添
加した後4日間培養し、分化誘導に対する効果をNBT
還元活性値を測定することにより検討した。結果を図2
に示す。数値は3回の実験の平均値である。図2に示す
とおり、VD3が無添加でトレチノイントコフェリルの
みを添加したものは、U937のNBT還元活性値はほ
とんど変化がなかった。しかし、トレチノイントコフェ
リルとVD3とを併用すると、U937細胞のNBT還
元活性値を飛躍的に増大させることがわかる。このよう
に、VD3およびトレチノイントコフェリルを併用する
ことにより、U937細胞の分化誘導に対して相乗効果
が認められた。
【0030】実施例 4 培養細胞としてML−1、THP−1およびP39/T
SUを用い、これらの培養細胞に対するVD3の分化誘
導作用を検討した。これらの培養細胞(2×105細胞
/ml)に各種濃度のVD3を添加し、また、トレチノイ
ントコフェリルを無添加または9×10-8Mの濃度で添
加し、4日間培養し、細胞の分化誘導に対する効果をN
BT還元活性値を測定することにより検討した。結果を
表3に示す。数値は3回の実験の平均値である。
SUを用い、これらの培養細胞に対するVD3の分化誘
導作用を検討した。これらの培養細胞(2×105細胞
/ml)に各種濃度のVD3を添加し、また、トレチノイ
ントコフェリルを無添加または9×10-8Mの濃度で添
加し、4日間培養し、細胞の分化誘導に対する効果をN
BT還元活性値を測定することにより検討した。結果を
表3に示す。数値は3回の実験の平均値である。
【0031】
【表3】
【0032】表3に示されるように、VD3とトレチノ
イントコフェリルとを併用すると、培養細胞のNBT還
元活性値が飛躍的に増大し、その結果、細胞の分化誘導
が飛躍的に促進されることがわかる。
イントコフェリルとを併用すると、培養細胞のNBT還
元活性値が飛躍的に増大し、その結果、細胞の分化誘導
が飛躍的に促進されることがわかる。
【0033】製剤例 製剤例1 (経口投与用軟カプセル剤) トレチノイントコフェリル50gおよびVD3 5μgを
ヤシ油130gを混合し、均一な溶液とする。別にゼラ
チン93g、グリセリン19g、D−ソルビトール(7
0w/v%)10g、パラオキシ安息香酸エチル0.4
g、パラオキシ安息香酸プロピル0.2g及び酸化チタ
ン0.4gの組成物からなるゼラチン溶液を作りこれを
カプセル皮膜剤として手動式平板打抜法によりトレチノ
イントコフェリル180mgおよびVD3 0.018μg
を含有するソフトカプセルを製造した。
ヤシ油130gを混合し、均一な溶液とする。別にゼラ
チン93g、グリセリン19g、D−ソルビトール(7
0w/v%)10g、パラオキシ安息香酸エチル0.4
g、パラオキシ安息香酸プロピル0.2g及び酸化チタ
ン0.4gの組成物からなるゼラチン溶液を作りこれを
カプセル皮膜剤として手動式平板打抜法によりトレチノ
イントコフェリル180mgおよびVD3 0.018μg
を含有するソフトカプセルを製造した。
【0034】製剤例2 (注射液) トレチノイントコフェリル5g、VD3 0.5μgダイ
ズ油適量およびベンジルアルコール1gを混合し、さら
にダイズ油を使用して全量100ccとする。本溶液を無
菌操作によりアンプルに2cc分注し、溶閉する。
ズ油適量およびベンジルアルコール1gを混合し、さら
にダイズ油を使用して全量100ccとする。本溶液を無
菌操作によりアンプルに2cc分注し、溶閉する。
【0035】
【発明の効果】本発明のトレチノイントコフェリルおよ
びVD3を有効成分とする白血病治療剤は、極めて効果
的に白血病細胞の増殖を阻害し且つそれら細胞の分化誘
導を飛躍的に促進する。また、VD3の血清中濃度が1
0-9M以下の副作用のない安全な濃度でも白血病の治療
に有効であり、極めて有用である。
びVD3を有効成分とする白血病治療剤は、極めて効果
的に白血病細胞の増殖を阻害し且つそれら細胞の分化誘
導を飛躍的に促進する。また、VD3の血清中濃度が1
0-9M以下の副作用のない安全な濃度でも白血病の治療
に有効であり、極めて有用である。
【図1】U937細胞に対して、VD3を単独で使用し
た場合またはトレチノイントコフェリルとVD3を併用
した場合のVD3の濃度と増殖率との関係を示す。図
中、−●−はVD3単独使用の場合を示し、−▲−はト
レチノイントコフェリル(3×10-8M)とVD3併用
の場合を示し、−■−はトレチノイントコフェリル(9
×10-8M)とVD3併用の場合を示す。
た場合またはトレチノイントコフェリルとVD3を併用
した場合のVD3の濃度と増殖率との関係を示す。図
中、−●−はVD3単独使用の場合を示し、−▲−はト
レチノイントコフェリル(3×10-8M)とVD3併用
の場合を示し、−■−はトレチノイントコフェリル(9
×10-8M)とVD3併用の場合を示す。
【図2】U937細胞に対して、VD3を単独で使用し
た場合またはトレチノイントコフェリルとVD3を併用
した場合のトレチノイントコフェリル濃度とNBT還元
活性値の関係を示す。図中、−●−はVD3単独使用の
場合を示し、−▲−はトレチノイントコフェリルとVD
3併用の場合を示す。
た場合またはトレチノイントコフェリルとVD3を併用
した場合のトレチノイントコフェリル濃度とNBT還元
活性値の関係を示す。図中、−●−はVD3単独使用の
場合を示し、−▲−はトレチノイントコフェリルとVD
3併用の場合を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本間 良夫 埼玉県南埼玉郡菖蒲町菖蒲5013番地474
Claims (2)
- 【請求項1】 トレチノイントコフェリルおよび1α,
25−ジヒドロキシビタミンD3を有効成分とする白血
病治療剤。 - 【請求項2】 成人1日あたりの投与量がトレチノイン
トコフェリル10〜1200mgおよび1α,25−ジヒ
ドロキシビタミンD3 0.05〜5μgである請求項1記
載の白血病治療剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4266896A JPH09227376A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 白血病治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4266896A JPH09227376A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 白血病治療剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09227376A true JPH09227376A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12642412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4266896A Pending JPH09227376A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 白血病治療剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09227376A (ja) |
-
1996
- 1996-02-29 JP JP4266896A patent/JPH09227376A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20061212 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20071016 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |