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JPH09185625A - 構造化文書編集システム - Google Patents

構造化文書編集システム

Info

Publication number
JPH09185625A
JPH09185625A JP7354211A JP35421195A JPH09185625A JP H09185625 A JPH09185625 A JP H09185625A JP 7354211 A JP7354211 A JP 7354211A JP 35421195 A JP35421195 A JP 35421195A JP H09185625 A JPH09185625 A JP H09185625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
caret
insertion position
character
document
characters
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7354211A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoichi Mikami
陵一 三上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP7354211A priority Critical patent/JPH09185625A/ja
Publication of JPH09185625A publication Critical patent/JPH09185625A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造化文書を作成、編集する際に、現在挿入
位置における文字挿入の可否を常時ユーザに示すことが
可能である構造化文書編集システムを提供する。 【解決手段】 図8は、現在挿入位置を示すキャレット
の形状を要素挿入の可否に応じて変更して文書表示画面
上に表示している様子を示している。図8aは、文字の
挿入が可能な位置におけるキャレットの形状の例であり
背景とのコントラストの高い状態でキャレットが表示さ
れている。図8bは、文字の挿入が不可能な位置におけ
るキャレットの形状の例であり背景とのコントラストが
低い状態でキャレットが表示されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造化文書編集シ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】SGML(Standard Gene
ralized Markup Language,I
SO 8879−1986)に代表されるような構造化
文書は大きく分けて「構造要素」と「文字要素」から構
成される。その構造化文書の一例を図1に示す。図1の
構造化文書において、矩形で示されている要素が構造要
素であり、丸印で示されている要素が文字要素である。
構造化文書の編集を行うための構造化エディタにおいて
は、いわゆる「文書型定義」と呼ばれるものにより、文
書内の位置ごとに出現可能な要素を定めることができ
る。構造化エディタは、構造化文書の編集開始に先だっ
て、必ずこの文書型定義を読み込み、定められた文書型
から逸脱しないように検証を行いながら、ユーザに文書
編集を行わせる。これにより、学術論文、操作手引き
書、会計報告書などのような、多数の著者が介在しなが
ら、文書に対し一定の構造を持たせる必要がある文書に
ついての編集を行うことを可能としている。
【0003】図2は、図1の構造化文書に関する文書型
定義の一例を示したものである。この例では、「報告
書」構造内に「題目」、「ヘッダ」、「章」構造要素が
この順番で現れ、なおかつ「章」構造要素については0
回以上繰り返して出現しなければならないことが示され
ている(すなわち、「章」構造は存在しなくともよ
い)。「題目」構造内では文字要素(#PCDATE)
が0回以上現れなければならない。「ヘッダ」構造内で
は「年」、「月」、「著者」、「概要」構造要素がこの
順で現れ、かつ「著者」構造要素は1回以上繰り返して
出現しなければならない。「年」、「月」、「著者」構
造内には文字要素、「概要」構造内には「段落」構造要
素、「段落」構造内には文字要素のみが存在できること
が示されている(以下は同様なので省略する)。勿論、
この文書型定義は単なる一例であり、出現できる要素や
その出現規則は、文書作成の目的に応じて決められる性
質のものである。
【0004】ところで構造化エディタにおいては、現在
挿入位置を示すためにキャレット表示が行われる。その
例を図3に示す。図3(a)は構造要素を示すタグを表
示する「タグ表示モード」で、図3(b)はタグを表示
しないで、印刷される文書を表示する「タグ非表示モー
ド」である。この表示されているキャレットの部分に、
文字要素や構造要素を入力する。先に述べた通り、構造
化文書では文書を構成する構造要素ごとにそれぞれ出現
可能な要素が定められているため、構造化エディタによ
る編集中にキャレットを移動していくと、挿入可能な要
素が次々と移り変わっていくことになる。例えば、キャ
レットが「章題目」構造内にある場合には文字要素の挿
入が可能であるが、「章」構造要素の直後(「章題目」
構造要素の直前)にある場合には文字要素は挿入できな
いというようなものである。
【0005】このように構造化文書編集には、所望の要
素の挿入が可能な位置にキャレットを移動した上で要素
入力を行う、という特徴があるため、文書作成者が所望
の要素の挿入可能位置にキャレットが移動できたことを
確認できることが必要になる。とりわけ、文字要素は、
著者が表現しようとしている内容そのものの最小単位で
あり、著者の思考の流れに伴って連続的に現れ出てくる
ものであるから、著者の思考の流れを断ち切ることなく
一連の文字挿入(入力)を行えることが構造化エディタ
においては極めて重要となってくる。
【0006】このような背景から、構造化エディタにお
いては、キャレットの文書構造上の位置をユーザに示す
ための様々な工夫が行われてきた。
【0007】その従来方式の代表的なものは、図3
(a)に示したように構造の開始と終了を表すマーク
(これをタグと呼ぶ)を文書と同時に表示する方式であ
る(タグ表示モード)。この方式の特徴は、キャレット
とその前後のタグとの関係によりキャレットの位置する
構造が特定でき、これをもとに現在何が入力可能である
かについての判断材料をユーザに与えることにある。た
だし、この方式においては、現在位置する構造は特定で
きるものの、その構造において文字挿入が可能かどうか
等については直接的には示されない。このため、ユーザ
が文字挿入が不可能な構造内で文字の入力を行った時に
は、その時点で文字入力が不正であることが初めて警告
されることになる。この例を図4に示す。これは、文字
の挿入ができない部分にキャレットがあるときに、文字
挿入を行うと、この様な警告のウィンドウが開いて警告
されることを示している。この場合、ユーザはいったん
文章の作成に関する思考を中断し、適切な文字入力可能
な構造内にキャレットを移動した上で、改めて文章の作
成を再開することになる。さらに、このタグは専ら構造
化文書作成のためのものであり、完成された文書として
画面上に表示されたり、あるいは紙面に印刷される場合
には図3(b)のようにレイアウトが行われる(タグ非
表示モード)。この方式の下で構造化文書を作成する場
合、構造化エディタのユーザは正しい位置に入力を行う
ためにタグ表示モードに切り替え、どのようにレイアウ
トされるかを確かめるためにタグ非表示モードに切り替
えることを繰り返しながら文書作成を行っていた。
【0008】文字の挿入可能性がユーザに示されないと
いう問題点が一部改善された方式として、タグの形状を
変更する方式が現れた。この例を図5に示す。図5に示
されている方式は、文字入力が可能な構造と不可能な構
造とでタグの形状を異なるものにするというものであ
る。即ち、文字挿入が可能なタグはとがった形状をして
おり、また、文字挿入が不可能なタグは四角形をしてい
る。これにより、タグ表示モードにおいてはユーザが無
効な文字入力を行う可能性はなくなった。ただし、この
方式においても最終レイアウト形式を確認するために、
ユーザがタグ非表示モードに変更した時点で文字入力が
可能かどうかの情報は示されなくなるため、タグ表示モ
ードとタグ非表示モードとの煩雑な切り替えが必要であ
ることに変わりはない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】文字入力が、文書作成
者の思考の連続性と密接に関わっていることを考えれ
ば、キャレット位置での文字入力が可能かどうかを常に
判定できることは特に重要である。従来方式では、図6
に示すように、段落構造の中にキャレットを移動しよう
として段落構造の直前にキャレットが移動してしまった
ような場合においては、タグ非表示モードによって編集
を行っている限り、不正な位置に移動したことをそのキ
ャレット位置からは判断することはできない。このた
め、従来方式では、ユーザはほとんど全ての要素操作は
タグ表示モードで行い、最終レイアウト形式確認のため
にタグ非表示モードにすることを煩雑に繰り返しながら
編集を行わなければならないという欠点があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
表示画面で表示しながら構造化文書を編集するシステム
において、現在挿入位置を検出する手段と、現在挿入位
置に指定要素の挿入が可能であるかどうかを判定する手
段と、該判定結果によりキャレットの表示形態を変更す
る手段と、キャレットを表示する手段とを備えることを
特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、表示画面で表示し
ながら構造化文書を編集するシステムにおいて、現在挿
入位置を検出する手段と、現在挿入位置に指定要素の挿
入が可能であるかどうかを判定する手段と、文書表示領
域近傍に別途表示領域を設ける手段と、別途表示領域に
前記判定結果を表示する手段とを備えることを特徴とす
る。
【0012】請求項3記載の発明は、表示画面で表示し
ながら構造化文書を編集するシステムにおいて、現在挿
入位置を検出する手段と、現在挿入位置が属する構造要
素とその上位構造要素名全てを取得する手段と、指定構
造要素に対し要素が挿入可能かどうかを判定する手段
と、文書表示領域近傍に別途表示領域を設ける手段と、
該別途表示領域に前記取得した構造要素名を前記挿入判
定の結果とともに表示する手段とを備えることを特徴と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して詳細に説明する。
【0014】図7は、本発明の一実施例の構造化文書編
集方式が適用される文書処理システムの構成を示すブロ
ック図である。
【0015】1は描画内容を表示するCRTであり、2
はCRT1の画面に表示されるイメージを展開するビデ
オRAM(以下、VRAM)であり、3はメモリ間ある
いはメモリと各デバイス間のデータ転送をコントロール
するビット処理ユニット(以下、BMU)であり、4は
処理を指定するための各種キーを備えたキーボードであ
り、5は画面上のアイコンなどを指し示すためなどに用
いられるポインティングデバイスであり、6は本装置処
理全体の制御を司るCPUであり、7はCPU6の動作
処理手順を記憶しているROMである。なおこのROM
7には文書処理に係るアプリケーションプログラムやエ
ラー処理プログラムをはじめ、本方式に係るプログラム
も記憶されている。8は上述した各種プログラムをCP
U6が実行する時に作業領域、一時退避領域として用い
られるRAMを示している。9はハードディスクドライ
ブ(以下、HDD)、10はフロッピディスクドライブ
(以下、FDD)をそれぞれ示し、11はネットワーク
インターフェース(以下、Net−I/F)を示す。1
2は上述した各ユニット間を接続するI/Oバス(アド
レスバス、データバスおよび制御バスからなる)であ
る。
【0016】なお、本発明は、11を介して接続された
複数の機器から構成されるシステムに適用しても1つの
機器から構成される機器に適用してもよい。また、本発
明は、ROM7以外にもシステムあるいは装置にプログ
ラムをHDD9やFDD10により供給することによっ
て達成される場合にも適用でき、また本発明はシステム
あるいは装置にプログラムを供給するHDD9やFDD
10等の記憶媒体にも適用できることはいうまでもな
い。
【0017】次に、図8,図9および図10を参照し
て、第1実施例の動作を説明する。図8は現在挿入位置
を示すキャレットの形状を要素挿入の可否に応じて変更
して文書表示画面上に表示している様子を示している。
図8(a)は文字の挿入が可能な位置におけるキャレッ
トの形状の例であり背景とのコントラストの高い状態で
キャレットが表示されている。図8(b)は文字の挿入
が不可能な位置におけるキャレットの形状の例であり背
景とのコントラストが低い状態でキャレットが表示され
ている。
【0018】図9(a)は、ある編集中の文書の現在挿
入位置がX構造内の3番目(C構造要素)と4番目(文
字要素)の間に置かれている例を示している。図9
(b)は、その編集中の文書の段階構造と脚注構造の文
書型の例を示している。この文書型はX構造内には、A
構造またはB構造のいずれかを選択することの繰り返し
“(A|B)* ”に続いて、C構造が現れ、それに続い
て0個以上の文字要素“#PCDATA”が現れなけれ
ばならないことを示している。また、A,B,Cそれぞ
れの構造要素は0個以上の文字から構成されなければな
らないことも示している。図9(c)は文書型のツリー
構造を構造検査において取り扱い易い形式に変換して示
した例である。最も上のXに関する箱は、X内ではその
要素グループが順序付きで現れることを示してい
る“(,)”。2段目の3つの箱の最も左側のものは、
副グループであることを示しており、その副グループは
AまたはBの内いずれか選択することを0回以上繰り返
すことにより構成されていることを示している。2段目
の中央の箱は先の副グループに続いてC構造が現れるこ
とを示しており、最も右の箱はCに続いて文字要素副グ
ループが0回以上繰り返して現れることを示している。
【0019】次に、図9(a)における現在挿入位置に
文字が入り得るかどうかを検査する方法についての例を
述べる。まず、現在挿入位置がX構造内にあることがわ
かったとすると、図9(c)における1)が参照され
る。この時点ではX内に順序つき要素が現れ得ることま
でわかる。
【0020】次に、図9(a)に示した文書内のX構造
内に実存する要素を読むと最初にA構造が現れているの
で、図9(c)におけるツリーを1つ下にたどって2)
に行き、許される要素を調べる。するとAまたはBが許
されることがわかるので、構造中の実存要素Aは正当で
あることが判明する。この時点で、2)の繰り返しのマ
ーク“* ”から、副グループの繰り返しが許されること
がわかるので、参照は3)に推移することなく、まだ
2)に留まる。2番目に文書中に現れる要素は再びAで
あるが、現在は参照2)にいるので、AまたはBが許さ
れることがわかり、2番目のAの正当性も検査される。
この時点でもさらなる繰り返しの可能性があるので、参
照は2)に留まることはいうまでもない。3番目の実在
要素はCであるが、2)の参照によるAまたはBの要素
にはマッチしないので、副グループの検査を終了し、次
の候補である3)に参照位置に移動する。ここで3)を
見ると、そこではCが許容されることがわかるので、3
番目のCも正当であることが判明した。1)により、2
段目の各要素グループは順序付きで現れることがわかっ
ているので、参照は3)に留まることなく4)へと推移
する。
【0021】さてここで、現在挿入位置に達したが、今
仮りに文字入力の正当性を検査する場合、4)により文
字が許容されることがわかるので、現在挿入位置に文字
入力が可能であることがわかる。ここで、4)は文字副
グループに関する繰り返しを表しているので、参照は
4)に留まる。
【0022】以降は、X構造内の実在要素終了までの残
りの要素を順に図9(c)を用いて調べることにより、
現在のX構造内の現在位置に文字が入り得るかどうかの
完全な検査を行うことができる。今、現在挿入位置への
文字挿入の可否を検査したが、これが構造の場合でも考
え方は変わらない。現在挿入位置がX構造内にあること
がわかった時点で、X内の出現候補構造、A,B,Cを
得ることは、図9(c)のツリーを順に手操ることによ
り容易に可能である。そこで、先と同様に現在挿入位置
直前までの正当性を検査した直後に、A,B,Cをそれ
ぞれ挿入することを仮定して検査すれば、現在挿入位置
におけるA,B,Cそれぞれの挿入可否がわかる。後
は、現在挿入位置以降の残りの実在要素を検査すること
により完全な結果を得ることができる。
【0023】図10は、第1実施例の編集方式の動作手
順を表すフローチャートである。
【0024】図10において、まず、最初に現在挿入位
置を検出(S101)する。この検出において現在挿入
位置が属する構造と、構造要素の何番目に位置するのか
が明らかになる。次に、文字挿入の可能性を検査する
(S102)がこの手順は後ほど詳しく説明する。検査
の結果、文字挿入が可能であると判断された場合には
(S103)、挿入可能状態を示すキャレットに変更す
る(S104)。一方、挿入不可能であると判定された
場合には(S103)、挿入不可能状態を示すキャレッ
トに変更する(S105)。キャレットの変更が完了し
たら最後にキャレットの表示を行う(S106)。
【0025】図11は、上記の文字挿入の可能性を検査
するステップS102の詳細を示したものである。挿入
可否検査はまず、文書型情報を得て(S151)、それ
を図9(c)に示したような形式に変換する(S15
2)。これは勿論挿入可否検査の度に行う必要はなく、
全ての手順に先立ち最初で1回だけ行うようにすること
もできる。次に、現在挿入位置が属する構造内の要素デ
ータを、現在挿入位置に達したと判定されるまで(S1
53)順に読み、図9(c)に示したツリー構造をたど
ることにより検査を行う(S154)。検査の結果、要
素が不当であると判断されない場合(S155)は、再
びステップS153に戻る。一方、ステップS155に
おいて内容が不正であると判定された場合は、内容が不
正および挿入不可能を記憶して(S162、S164)
終了する。ステップS153において、現在挿入位置に
達したと判定された場合は、文字要素を挿入すると考え
て文字挿入可否の検査を行う(S156)。挿入可能で
ないと判定された場合は、ステップS160に進み、挿
入不可を記憶して終了する。一方、挿入可能な場合は、
構造内要素終了と判定されるまで(S160)、現在挿
入位置以降の要素を順に検査し(S158)、内容が不
正でない限り(S159)、ステップS160に戻って
処理を繰り返す。ステップS159で内容が不正と判定
された場合は、内容が不正および挿入不可能を記憶して
(S163、S164)終了する。ステップS160で
構造内終了と判定されると、挿入可能を記憶して(S1
61)、終了する。
【0026】図8においては、黒と灰色のキャレットが
それぞれ挿入可能と挿入不可能を表したが、必ずしも色
の濃淡により区別する必要はない。例えば実線と破線の
区別により挿入可能性を示してもよいし、形状自体を異
なるものとすることにより挿入可能性を示すこともでき
る。また、構造内容が不正の場合、その表示を行っても
よい。
【0027】また、文字挿入可能性と同様に、論理構造
の挿入可能性についてもキャレットにより表現すること
ができる。図12(a)と図12(b)は、それぞれ論
理構造要素が挿入可能である場合と不可能な場合とのキ
ャレットの様子を示したものである。挿入可能な場合に
は背景とのコントラストが高い状態のキャレット(図1
2(a))が、挿入不可能な場合は低い状態のキャレッ
ト(図12(b))が表示される。
【0028】文字要素の挿入可能性だけではなく、構造
挿入可能性の検査を行う場合は、図1のフローチャート
において、ステップS153の直前に、構造内で現れる
候補の構造一覧を得るステップを追加し、それぞれの候
補について順次挿入して要素としながらステップS15
3以降の検査を行えばよい。
【0029】図12では、文字の挿入可能性と論理構造
の挿入可能性を個別なものを示したが、これらを組み合
わせて図13(a),図13(b),図13(c),図
13(d)のように文字と構造の挿入可能性を同時に示
すことができることは勿論である。図13(a)は、文
字も論理構造も挿入可能であることを示す全てが高いコ
ントラスト状態のキャレットである。図13(b)は、
文字は挿入可能、論理構造は挿入不可能であることを示
す縦線の部分が高いコントラスト状態のキャレットであ
る。図13(c)は、文字は挿入不可能、論理構造は挿
入可能であることを示す三角の部分が高いコントラスト
状態のキャレットである。図13(d)は、文字も論理
構造も挿入不可能であることを示す全てが低いコントラ
スト状態のキャレットである。
【0030】その場合には、図10に示したフローチャ
ートにおけるステップS102の文字挿入可能性の検査
を、文字ならびに構造挿入可能性の検査に変更し、ステ
ップS103の判定後の分岐のそれぞれに構造挿入の可
能性の判定ステップを設け、最終的に4つに分岐したそ
れぞれの直後に「文字構造も構造も挿入可能なキャレッ
ト状態にする」、「文字は挿入可能、構造は挿入不可能
なキャレット状態にする」、「文字は挿入不可能、構造
は挿入可能なキャレット状態にする」、「文字も構造も
挿入不可能なキャレット状態にする」のステップをS1
04,S105の代わりに設けることにより実現可能で
ある。そして、図11のフローチャートで、上記のよう
に構造の挿入も調べることは当然である。
【0031】[第2実施例]第1実施例のようにキャレ
ットの状態の変更によって挿入可能性を示すのではな
く、図14のような現在挿入位置を表す領域を別に設け
てその領域上に挿入可能か否かを示すことも可能であ
る。図14において、高いコントラストで表示される構
造要素が挿入可能であり、低いコントラストで表示され
る構造要素が挿入不可であることを示している。
【0032】この場合、図10におけるステップS10
1の直前に表示領域作成ステップを設け、ステップS1
04、ステップS105の代わりに結果表示内容を作成
するステップを設け、ステップS106の代わりに結果
を表示するステップを設ければよい。
【0033】[第3実施例]キャレットの形態のみを変
更したり、あるいは現在位置の挿入可否のみを別途表示
領域に表示するのではなく、図15に示すように現在挿
入位置と現在挿入位置を含む全上位構造全ての挿入可否
を同時に示すことが可能である。このタグの形状は、従
来例の図6(a)で説明したものと同じである。
【0034】図16は、この実施例の編集方式の動作手
順を表すフローチャートである。まず、別途表示される
現在挿入位置表示装置を作成する(S201)。次に、
現在挿入位置を検出し(S202)、その位置を内包す
る構造を得る(S203)。さらに、この構造内におけ
る文字挿入可能性を検査し(S204)、文字挿入が可
能と判定された場合には(S205)、文字挿入が可能
であることを示す状態のタグを作成する(S206)。
一方、文字挿入が不可能であると判定された場合には
(S205)、文字挿入が不可能であることを示す状態
のタグを作成する(S207)。タグ作成ステップの終
了後は、作成したタグをいったん記憶し(S208)、
現在処理した構造が構造化文書内で最上位構造であるか
どうかを判定する(S209)。ここで、最上位構造で
ないと判定された場合には、さらに一段上位の構造を得
て(S210)、ステップS204の処理に戻る。一
方、ステップS209において最上位構造であると判定
された場合には、今まで記憶したタグを順に並べてステ
ップS201で作成した装置上に表示する(S21
1)。ステップS204における検査方法は図11と同
様である。
【0035】この実施例では、文字挿入可能性のみに注
目して動作説明を行ったが、さらに別のタグの形状や色
の違いを設けることにより、構造要素の挿入可能性も同
時に示すことができることは第1実施例からも明らかで
ある。
【0036】また、本実施例においては、現在挿入位置
を内包する構造のタグに加え、全ての上位構造のタグも
装置上に表示したが、現在挿入位置が属するタグのみが
表示されていてもよいことは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、現在挿入位置にお
ける文字挿入の可否を常時ユーザに示すことが可能とな
る。この結果、段落内先頭と段落直前のような、従来の
タグ非表示モードではキャレット位置の特定が不可能な
場所へのキャレット移動の度に逐一タグ表示モードに変
更しなくても済むようになり、煩雑な表示モードの変更
を行わない構造化文書の編集が実現可能となる。
【0038】また、現在挿入位置とその位置における要
素挿入の可否を常時ユーザに示すことが可能となる。こ
の結果、タグ非表示モードにおける文書編集が可能とな
り、煩雑な表示モードの変更を行わない構造化文書の編
集が実現可能となる。
【0039】現在挿入位置とその文書内における構造深
さをそれらに対する要素挿入の可否と共に常時ユーザに
示すことが可能となる。この結果、タグ非表示モードに
おける文書編集が可能となり、煩雑な表示モードの変更
を行わない構造化文書の編集が実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】構造化文書を説明する図である。
【図2】文書型を説明する図である。
【図3】構造化文書処理におけるキャレット表示を説明
する図である。
【図4】従来方式を用いて文字挿入の可否をユーザに示
している様子を説明する図である。
【図5】別の従来方式を用いて文字挿入可否をユーザに
示している様子を説明する図である。
【図6】従来方式の問題点を説明する図である。
【図7】本発明の一実施例の構造化文書編集方式が適用
される文書処理システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図8】第1実施例を適用した表示画面の例を説明する
図である。
【図9】第1実施例の挿入可能性検査方法を説明する図
である。
【図10】第1実施例の編集方式の動作手順を表すフロ
ーチャートである。
【図11】第1実施例の文字挿入可能性の検査手順を表
すフローチャートである。
【図12】第1実施例の別の表示画面例を説明する図で
ある。
【図13】第1実施例の別の表示画面例を説明する図で
ある。
【図14】第2実施例の表示画面例を説明する図であ
る。
【図15】第3実施例の表示画面例を説明する図であ
る。
【図16】第3実施例の編集方式の動作手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 CRT 2 VRAM 3 BMU 4 KBD 5 PD 6 CPU 7 ROM 8 RAM 9 HDD 10 FDD 11 Net−I/F 12 I/O BUS

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面で表示しながら構造化文書を編
    集するシステムにおいて、 現在挿入位置を検出する手段と、 現在挿入位置に指定要素の挿入が可能であるかどうかを
    判定する手段と、 該判定結果によりキャレットの表示形態を変更する手段
    と、 キャレットを表示する手段とを備えることを特徴とする
    構造化文書編集システム。
  2. 【請求項2】 表示画面で表示しながら構造化文書を編
    集するシステムにおいて、 現在挿入位置を検出する手段と、 現在挿入位置に指定要素の挿入が可能であるかどうかを
    判定する手段と、 文書表示領域近傍に別途表示領域を設ける手段と、 別途表示領域に前記判定結果を表示する手段とを備える
    ことを特徴とする構造化文書編集システム。
  3. 【請求項3】 表示画面で表示しながら構造化文書を編
    集するシステムにおいて、 現在挿入位置を検出する手段と、 現在挿入位置が属する構造要素とその上位構造要素名全
    てを取得する手段と、 指定構造要素に対し要素が挿入可能かどうかを判定する
    手段と、 文書表示領域近傍に別途表示領域を設ける手段と、 該別途表示領域に前記取得した構造要素名を前記挿入判
    定の結果とともに表示する手段とを備えることを特徴と
    する構造化文書編集システム。
JP7354211A 1995-12-29 1995-12-29 構造化文書編集システム Pending JPH09185625A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008245177A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Kyocera Corp 携帯端末装置及び表示方法

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