JPH09170429A - 排気ガス浄化用メタル担体触媒コンバーター - Google Patents
排気ガス浄化用メタル担体触媒コンバーターInfo
- Publication number
- JPH09170429A JPH09170429A JP32774495A JP32774495A JPH09170429A JP H09170429 A JPH09170429 A JP H09170429A JP 32774495 A JP32774495 A JP 32774495A JP 32774495 A JP32774495 A JP 32774495A JP H09170429 A JPH09170429 A JP H09170429A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer cylinder
- honeycomb body
- cone
- catalytic converter
- exhaust pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明はメタル担体の外筒とコーン部との接
合位置、或いは材料を選択することにより、ハニカム体
と外筒の接合部応力を緩和してずれ発生を防止する安価
な排気ガス浄化用メタル担体触媒コンバーターを提供す
る。 【解決手段】 装入したハニカム体外周を内周面で適宜
接合した外筒を、排気管に直接或いは排気管へ接続する
コーンと溶接で接続するメタル担体触媒コンバーターに
おいて、ハニカム体と外筒とが接合している部位以外の
位置で、外筒とコーン或いは排気管とを溶接接合したこ
と、或いはハニカム体と外筒とが接合している横断面部
位で、外筒とコーン或いは排気管とを溶接接合するに際
し、外筒とコーン或いは排気管の材質が、熱膨張係数
で、外筒の熱膨張係数A≧コーン或いは排気管の熱膨張
係数Bになるように構成したことを特徴とする。
合位置、或いは材料を選択することにより、ハニカム体
と外筒の接合部応力を緩和してずれ発生を防止する安価
な排気ガス浄化用メタル担体触媒コンバーターを提供す
る。 【解決手段】 装入したハニカム体外周を内周面で適宜
接合した外筒を、排気管に直接或いは排気管へ接続する
コーンと溶接で接続するメタル担体触媒コンバーターに
おいて、ハニカム体と外筒とが接合している部位以外の
位置で、外筒とコーン或いは排気管とを溶接接合したこ
と、或いはハニカム体と外筒とが接合している横断面部
位で、外筒とコーン或いは排気管とを溶接接合するに際
し、外筒とコーン或いは排気管の材質が、熱膨張係数
で、外筒の熱膨張係数A≧コーン或いは排気管の熱膨張
係数Bになるように構成したことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等のエンジン
排ガス系に設け、排ガス中に含有する有害成分を浄化す
るためのメタル担体触媒コンバーターに関するものであ
る。
排ガス系に設け、排ガス中に含有する有害成分を浄化す
るためのメタル担体触媒コンバーターに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】エンジン排ガス中に含有される窒素酸化
物や硫黄酸化物等を浄化するために、触媒を担持したセ
ラミック製担体が排ガス系に設置されるが、近時このセ
ラミック製担体に代ってメタル製担体の使用が多くなり
つつある。
物や硫黄酸化物等を浄化するために、触媒を担持したセ
ラミック製担体が排ガス系に設置されるが、近時このセ
ラミック製担体に代ってメタル製担体の使用が多くなり
つつある。
【0003】このメタル担体は、幾つかの部材を組み合
わせて、排ガス系(管)に接続され、その一例は図8に
示す通りである。すなわち図において21はメタル担体
であり、耐熱性金属箔よりなる平板と、この平板を波形
に加工した波板とを重ねこれを渦巻き状に巻回して成形
したハニカム体22を外筒23に圧入し、ハニカム体を
構成する箔同志、およびハニカム体外周と外筒内周面と
を適宜の部位でロウ材或いは熱拡散等の手段で固定して
構成されている。このハニカム体には触媒が担持され
る。24および25はメタル担体21の前・後に配置さ
れるコーン部であり、それぞれ所定の径を持つ連結管2
6,27を有している。28,29は排ガス管との接続
部に位置するように配置されるフランジである。上記し
た各部材は図8(b)に示したように、触媒を担持した
メタル担体21にはその前および後に配置したコーン2
4,25をそれぞれ溶接で接合し、またそれぞれのコー
ンの連結管26,27先端部にはフランジ28,29を
接合して一体化される。
わせて、排ガス系(管)に接続され、その一例は図8に
示す通りである。すなわち図において21はメタル担体
であり、耐熱性金属箔よりなる平板と、この平板を波形
に加工した波板とを重ねこれを渦巻き状に巻回して成形
したハニカム体22を外筒23に圧入し、ハニカム体を
構成する箔同志、およびハニカム体外周と外筒内周面と
を適宜の部位でロウ材或いは熱拡散等の手段で固定して
構成されている。このハニカム体には触媒が担持され
る。24および25はメタル担体21の前・後に配置さ
れるコーン部であり、それぞれ所定の径を持つ連結管2
6,27を有している。28,29は排ガス管との接続
部に位置するように配置されるフランジである。上記し
た各部材は図8(b)に示したように、触媒を担持した
メタル担体21にはその前および後に配置したコーン2
4,25をそれぞれ溶接で接合し、またそれぞれのコー
ンの連結管26,27先端部にはフランジ28,29を
接合して一体化される。
【0004】メタル担体にはその外筒21とコーン部2
4,25とが図7に示すように接合(溶接)されるが、
この際、外筒21とコーン部24,25との接合30,
31の一方または両方の位置は、ハニカム体22と外筒
21との接合部32の横断面部位と一致する位置に存在
するのが通常である。この様に、接合部32と31が同
一横断面にあると、エンジンの稼働時の加熱冷却の繰返
しによって、コーン部と外筒の部材によって異なるが、
熱膨張の差によりコーン部によって接合された外筒が外
側に引張られ、従って、外筒とハニカム体間に引張りの
外力が繰返し作用し、外筒−ハニカム体の接合部32に
亀裂が発生し、これが次第に進行して接合部32を破壊
して剥離することになり、外筒よりハニカム体がずれる
という不具合が生じる。
4,25とが図7に示すように接合(溶接)されるが、
この際、外筒21とコーン部24,25との接合30,
31の一方または両方の位置は、ハニカム体22と外筒
21との接合部32の横断面部位と一致する位置に存在
するのが通常である。この様に、接合部32と31が同
一横断面にあると、エンジンの稼働時の加熱冷却の繰返
しによって、コーン部と外筒の部材によって異なるが、
熱膨張の差によりコーン部によって接合された外筒が外
側に引張られ、従って、外筒とハニカム体間に引張りの
外力が繰返し作用し、外筒−ハニカム体の接合部32に
亀裂が発生し、これが次第に進行して接合部32を破壊
して剥離することになり、外筒よりハニカム体がずれる
という不具合が生じる。
【0005】この様な問題を解消するために、実開平3
−1318号公報では図6に示すように、外筒21の軸
方向両端部に連続し、ハニカム体両端より軸方向に延長
するつば21a,21bを設置し、このつば部21a,
21bとコーン部24,25を接合する構造の触媒コン
バーターを提案している。しかし、外筒の両端につばを
設けることは、担体構造が大型になり構造設計上不利で
あるとともにコストアップになる。
−1318号公報では図6に示すように、外筒21の軸
方向両端部に連続し、ハニカム体両端より軸方向に延長
するつば21a,21bを設置し、このつば部21a,
21bとコーン部24,25を接合する構造の触媒コン
バーターを提案している。しかし、外筒の両端につばを
設けることは、担体構造が大型になり構造設計上不利で
あるとともにコストアップになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解消するものであって、メタル担体の外筒と
コーン部との接合位置、或いは材料を選択することによ
り、ハニカム体と外筒の接合部応力を緩和してずれ発生
を防止する安価な排気ガス浄化用メタル担体触媒コンバ
ーターを提供することを目的とする。
の問題点を解消するものであって、メタル担体の外筒と
コーン部との接合位置、或いは材料を選択することによ
り、ハニカム体と外筒の接合部応力を緩和してずれ発生
を防止する安価な排気ガス浄化用メタル担体触媒コンバ
ーターを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、以下の構成を要旨とする。すなわち、(1)
金属箔で形成したハニカム体を装入し、該ハニカム体の
外周を内周面で適宜接合した外筒を、排気管に直接或い
は排気管へ接続するコーンと溶接で接続するメタル担体
触媒コンバーターにおいて、ハニカム体と外筒とが接合
している部位以外の位置で、外筒とコーン或いは排気管
とを溶接接合したことを特徴とする排気ガス浄化用メタ
ル担体触媒コンバーター。および(2) 金属箔で形成した
ハニカム体を装入し、該ハニカム体の外周を内周面で適
宜接合した外筒を、排気管に直接或いは排気管へ接続す
るコーンと溶接で接続するメタル担体触媒コンバーター
において、ハニカム体と外筒とが接合している部位で、
外筒とコーン或いは排気管とを溶接接合するに際し、外
筒とコーン或いは排気管の材質が、熱膨張係数で、外筒
の熱膨張係数A≧コーン或いは排気管の熱膨張係数Bに
なるように構成したことを特徴とする排気ガス浄化用メ
タル担体触媒コンバーター。および(3) メタル担体の外
筒が、つば部なしか、一側のみにつば部を有することを
特徴とする前記(1) 或いは(2) 記載の排気ガス浄化用メ
タル担体触媒コンバーターである。
に本発明は、以下の構成を要旨とする。すなわち、(1)
金属箔で形成したハニカム体を装入し、該ハニカム体の
外周を内周面で適宜接合した外筒を、排気管に直接或い
は排気管へ接続するコーンと溶接で接続するメタル担体
触媒コンバーターにおいて、ハニカム体と外筒とが接合
している部位以外の位置で、外筒とコーン或いは排気管
とを溶接接合したことを特徴とする排気ガス浄化用メタ
ル担体触媒コンバーター。および(2) 金属箔で形成した
ハニカム体を装入し、該ハニカム体の外周を内周面で適
宜接合した外筒を、排気管に直接或いは排気管へ接続す
るコーンと溶接で接続するメタル担体触媒コンバーター
において、ハニカム体と外筒とが接合している部位で、
外筒とコーン或いは排気管とを溶接接合するに際し、外
筒とコーン或いは排気管の材質が、熱膨張係数で、外筒
の熱膨張係数A≧コーン或いは排気管の熱膨張係数Bに
なるように構成したことを特徴とする排気ガス浄化用メ
タル担体触媒コンバーター。および(3) メタル担体の外
筒が、つば部なしか、一側のみにつば部を有することを
特徴とする前記(1) 或いは(2) 記載の排気ガス浄化用メ
タル担体触媒コンバーターである。
【0008】この様に、外筒とハニカム体間の接合部横
断面を除く部分で、外筒とコーン部(或いは排気管)を
溶接することにより、外筒−ハニカム体接合部での応力
が緩和され、ずれの発生を防止できる。また、少なくと
もコーン部との接合が、外筒とハニカム体んとの接合部
横断面でなされる場合には、メタル担体の外筒より熱膨
張率の小さい材料または同じ熱膨張率の材料をコーン部
(或いは排気管)に用いることにより、接合部に引っ張
り応力がの発生を防止し、上記と同様にずれの発生を防
止できる。
断面を除く部分で、外筒とコーン部(或いは排気管)を
溶接することにより、外筒−ハニカム体接合部での応力
が緩和され、ずれの発生を防止できる。また、少なくと
もコーン部との接合が、外筒とハニカム体んとの接合部
横断面でなされる場合には、メタル担体の外筒より熱膨
張率の小さい材料または同じ熱膨張率の材料をコーン部
(或いは排気管)に用いることにより、接合部に引っ張
り応力がの発生を防止し、上記と同様にずれの発生を防
止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を図に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明触媒コンバーターの実施例を断
面図で示したもので、メタル担体1は耐熱鋼(例えばS
US430)で形成された外筒3内にハニカム体2を装
入し、ハニカム体2の外周と外筒3の内周面を溶接等の
手段で中央部より下流部分である12で示す位置で接合
している。ハニカム体2は耐熱性の平箔(例えば20C
r−5Al)とこれを波加工した波箔とを重ねて渦巻き
状に巻回或いは積層して形成され、外筒に適宜の方法、
例えば接合部分にロウ材等の接合材を貼着せしめたもの
を圧入し、その後、ハニカム体2の平箔と波箔の接触部
にロウ粉を供給し、真空炉で高温処理してハニカム体自
体および外筒とを接合する。接合の方法は上記に限ら
ず、熱拡散処理や高密度エネルギーを用いる方法を採用
しても良い。
説明する。図1は本発明触媒コンバーターの実施例を断
面図で示したもので、メタル担体1は耐熱鋼(例えばS
US430)で形成された外筒3内にハニカム体2を装
入し、ハニカム体2の外周と外筒3の内周面を溶接等の
手段で中央部より下流部分である12で示す位置で接合
している。ハニカム体2は耐熱性の平箔(例えば20C
r−5Al)とこれを波加工した波箔とを重ねて渦巻き
状に巻回或いは積層して形成され、外筒に適宜の方法、
例えば接合部分にロウ材等の接合材を貼着せしめたもの
を圧入し、その後、ハニカム体2の平箔と波箔の接触部
にロウ粉を供給し、真空炉で高温処理してハニカム体自
体および外筒とを接合する。接合の方法は上記に限ら
ず、熱拡散処理や高密度エネルギーを用いる方法を採用
しても良い。
【0010】上記メタル担体1はその外筒3とコーン部
4,5或いは排気管若しくは連結管6,7を有するコー
ン部4,5(以下単にコーン部という)とを溶接で接合
11するのであるが、この際、ハニカム体2と外筒3と
の接合部12横断面上に当該接合部11が存在しないよ
うに、接合部11の位置を配置する必要がある。図1で
は接合部12に重ならないように、接合部12の後方の
非接合部8における外筒の外周にコーン5との接合部1
1を位置させている。これにより、外筒材より熱膨張係
数が大きいコーン部材を用いたとしても、接合部12へ
の応力は緩和され、剥離することがない。
4,5或いは排気管若しくは連結管6,7を有するコー
ン部4,5(以下単にコーン部という)とを溶接で接合
11するのであるが、この際、ハニカム体2と外筒3と
の接合部12横断面上に当該接合部11が存在しないよ
うに、接合部11の位置を配置する必要がある。図1で
は接合部12に重ならないように、接合部12の後方の
非接合部8における外筒の外周にコーン5との接合部1
1を位置させている。これにより、外筒材より熱膨張係
数が大きいコーン部材を用いたとしても、接合部12へ
の応力は緩和され、剥離することがない。
【0011】図2はコーン部の一部を省略した本発明の
他の例を示したものであり、ハニカム体2と外筒3の接
合部12を下方に設定し、これに対して外筒3とコーン
5との接合部11を接合部12横断面より外れた上部位
置に配置して接合している状態を示している。
他の例を示したものであり、ハニカム体2と外筒3の接
合部12を下方に設定し、これに対して外筒3とコーン
5との接合部11を接合部12横断面より外れた上部位
置に配置して接合している状態を示している。
【0012】また図3は、コーン部の一部を省略した本
発明の別の例を示したものであり、ハニカム体2と外筒
3の接合部12a,12bを上下端部側に設定し、これ
に対して外筒3とコーン4,5との接合部10,11を
接合部12横断面より外れた中央側上部位置に配置して
接合している状態を示している。すなわち、図2および
図3ともに図1と同様の応力緩和構造の触媒コンバータ
ーとなる。
発明の別の例を示したものであり、ハニカム体2と外筒
3の接合部12a,12bを上下端部側に設定し、これ
に対して外筒3とコーン4,5との接合部10,11を
接合部12横断面より外れた中央側上部位置に配置して
接合している状態を示している。すなわち、図2および
図3ともに図1と同様の応力緩和構造の触媒コンバータ
ーとなる。
【0013】図4は本発明のさらに別の例を示したもの
であり、外筒3の軸方向一端部にハニカム体2端部より
延長したつば3aを設け、ハニカム体2と外筒3の接合
部12をつば部上部の下端部側に設定し、これに対して
外筒3とコーン5との接合部11を接合部12横断面よ
り外れた外筒つば部3aに配置して接合している状態を
示している。
であり、外筒3の軸方向一端部にハニカム体2端部より
延長したつば3aを設け、ハニカム体2と外筒3の接合
部12をつば部上部の下端部側に設定し、これに対して
外筒3とコーン5との接合部11を接合部12横断面よ
り外れた外筒つば部3aに配置して接合している状態を
示している。
【0014】図5は本発明の別発明の例を示す断面図で
あって、接合形態としては図7と同様であり、接合部1
2横断面上に外筒3とコーン5との接合部11がある
が、外筒3とコーン部5(4)に使用する材料を選択す
るものであって、熱膨張係数で、外筒材3の熱膨張係数
Aがコーン部材5の熱膨張係数Bと等しいか、より大き
く(A≧B)なるような材料構成にする。この様に熱膨
脹がA≧Bになるように材料設定することにより、コー
ン部材による外筒への引張り応力の発生が緩和され、ハ
ニカム体のずれ等が防止されて長寿命の触媒コンバータ
ーが得られる。
あって、接合形態としては図7と同様であり、接合部1
2横断面上に外筒3とコーン5との接合部11がある
が、外筒3とコーン部5(4)に使用する材料を選択す
るものであって、熱膨張係数で、外筒材3の熱膨張係数
Aがコーン部材5の熱膨張係数Bと等しいか、より大き
く(A≧B)なるような材料構成にする。この様に熱膨
脹がA≧Bになるように材料設定することにより、コー
ン部材による外筒への引張り応力の発生が緩和され、ハ
ニカム体のずれ等が防止されて長寿命の触媒コンバータ
ーが得られる。
【0015】
[実施例1]厚さ50μmである20Cr−5Al−R
EM系耐熱鋼の平箔と、この平箔を波形に加工した波箔
を重ねて巻回し、直径77mm、長さ100mmのハニカム
体を成形した。このハニカム体を、SUS430成分よ
りなる厚み1.5mm、直径80mmの外筒に挿入し、ハニ
カム体と外筒を外筒の上端より40mm離れた位置から下
方に40mmだけロウ接合し、その下方20mmは非接合部
とした.コーン部は厚さ2mmのSUS304で成形した
ものを使用し、外筒の上端より10mm位置、および下端
より10mm位置にそれぞれを溶接して接合した。なお、
SUS430の熱膨脹係数は10×10-6、SUS30
4の熱膨脹係数は16×10-6である。
EM系耐熱鋼の平箔と、この平箔を波形に加工した波箔
を重ねて巻回し、直径77mm、長さ100mmのハニカム
体を成形した。このハニカム体を、SUS430成分よ
りなる厚み1.5mm、直径80mmの外筒に挿入し、ハニ
カム体と外筒を外筒の上端より40mm離れた位置から下
方に40mmだけロウ接合し、その下方20mmは非接合部
とした.コーン部は厚さ2mmのSUS304で成形した
ものを使用し、外筒の上端より10mm位置、および下端
より10mm位置にそれぞれを溶接して接合した。なお、
SUS430の熱膨脹係数は10×10-6、SUS30
4の熱膨脹係数は16×10-6である。
【0016】[比較例]実施例1と同様のメタル担体お
よびコーン部材料を使用し、外筒下端部より30mmの位
置に外筒とコーン部を溶接した。
よびコーン部材料を使用し、外筒下端部より30mmの位
置に外筒とコーン部を溶接した。
【0017】[実施例2]実施例1と同様のハニカム体
をSUS430からなる外筒に挿入し、同一成分からな
るコーン部を、外筒下端部より30mmの位置に外筒と溶
接した。上記各例の触媒コンバーターを自動車エンジン
排ガス系に設置し、900℃と常温での冷−熱繰返し耐
久テストを実施した。実施例1および2は繰返し500
サイクルでもハニカム体のずれは発生しなかったが、比
較例では300サイクルでずれが発生した。
をSUS430からなる外筒に挿入し、同一成分からな
るコーン部を、外筒下端部より30mmの位置に外筒と溶
接した。上記各例の触媒コンバーターを自動車エンジン
排ガス系に設置し、900℃と常温での冷−熱繰返し耐
久テストを実施した。実施例1および2は繰返し500
サイクルでもハニカム体のずれは発生しなかったが、比
較例では300サイクルでずれが発生した。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外筒とコ
ーン部の接合を、ハニカム体と外筒との非接合部位で行
うか、または外筒とコーン部を同一熱膨脹係数の材料に
するか、或いは外筒の方が大きくなるように選択して接
合することにより、外筒とハニカム体の接合部の引っ張
り応力を緩和し、外筒よりハニカム体がずれることのな
い、耐久性の優れた触媒コンバーターを得ることができ
る。
ーン部の接合を、ハニカム体と外筒との非接合部位で行
うか、または外筒とコーン部を同一熱膨脹係数の材料に
するか、或いは外筒の方が大きくなるように選択して接
合することにより、外筒とハニカム体の接合部の引っ張
り応力を緩和し、外筒よりハニカム体がずれることのな
い、耐久性の優れた触媒コンバーターを得ることができ
る。
【図1】本発明触媒コンバーターの実施例を示す断面
図。
図。
【図2】コーン部の一部を省略した本発明の他の実施例
を示断面図。
を示断面図。
【図3】コーン部の一部を省略した本発明の別の実施例
を示断面図。
を示断面図。
【図4】コーン部の一部を省略した本発明の更に別の実
施例を示断面図。
施例を示断面図。
【図5】コーン部の一部を省略した本発明の別発明の実
施例を示す断面図。
施例を示す断面図。
【図6】従来の触媒コンバーターを示す断面図。
【図7】従来の触媒コンバーターを示す断面説明図。
【図8】従来の触媒コンバーターであって、(a)は構
成部品を分解した説明図、(b)は組立品を示す説明
図。
成部品を分解した説明図、(b)は組立品を示す説明
図。
1 :メタル担体 2 :ハニカム体 3 :外筒 4,5 :コーン部 6,7 :連結管 8 :非接合部 10,11:接合部(外筒−コーン部) 12 :接合部(ハニカム体−外筒)
Claims (3)
- 【請求項1】 金属箔で形成したハニカム体を装入し、
該ハニカム体の外周を内周面で適宜接合した外筒を、排
気管に直接或いは排気管へ接続するコーンと溶接で接続
するメタル担体触媒コンバーターにおいて、ハニカム体
と外筒とが接合している部位以外の位置で、外筒とコー
ン或いは排気管とを溶接接合したことを特徴とする排気
ガス浄化用メタル担体触媒コンバーター。 - 【請求項2】 金属箔で形成したハニカム体を装入し、
該ハニカム体の外周を内周面で適宜接合した外筒を、排
気管に直接或いは排気管へ接続するコーンと溶接で接続
するメタル担体触媒コンバーターにおいて、ハニカム体
と外筒とが接合している部位で、外筒とコーン或いは排
気管とを溶接接合するに際し、外筒とコーン或いは排気
管の材質が、熱膨張係数で、外筒の熱膨張係数A≧コー
ン或いは排気管の熱膨張係数Bになるように構成したこ
とを特徴とする排気ガス浄化用メタル担体触媒コンバー
ター。 - 【請求項3】 メタル担体の外筒が一側のみにつば部を
有することを特徴とする請求項1或いは2記載の排気ガ
ス浄化用メタル担体触媒コンバーター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32774495A JPH09170429A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 排気ガス浄化用メタル担体触媒コンバーター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32774495A JPH09170429A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 排気ガス浄化用メタル担体触媒コンバーター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09170429A true JPH09170429A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18202500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32774495A Pending JPH09170429A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 排気ガス浄化用メタル担体触媒コンバーター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09170429A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1277931A2 (de) * | 2001-07-18 | 2003-01-22 | J. Eberspächer GmbH & Co. KG | Verbindung einer Rohrleitung an einem Abgas-Gehäuseteil eines Kraftfahrzeuges |
WO2011129359A1 (ja) * | 2010-04-15 | 2011-10-20 | いすゞ自動車株式会社 | 排気ガス浄化装置 |
KR20150096935A (ko) * | 2014-02-17 | 2015-08-26 | 현대중공업 주식회사 | 배기가스 처리 장치 |
US10221748B2 (en) | 2016-09-01 | 2019-03-05 | Hyundai Motor Company | Structure of warm-up catalytic converter for high-power engine |
-
1995
- 1995-12-15 JP JP32774495A patent/JPH09170429A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1277931A2 (de) * | 2001-07-18 | 2003-01-22 | J. Eberspächer GmbH & Co. KG | Verbindung einer Rohrleitung an einem Abgas-Gehäuseteil eines Kraftfahrzeuges |
EP1277931A3 (de) * | 2001-07-18 | 2003-05-28 | J. Eberspächer GmbH & Co. KG | Verbindung einer Rohrleitung an einem Abgas-Gehäuseteil eines Kraftfahrzeuges |
WO2011129359A1 (ja) * | 2010-04-15 | 2011-10-20 | いすゞ自動車株式会社 | 排気ガス浄化装置 |
CN102844532A (zh) * | 2010-04-15 | 2012-12-26 | 五十铃自动车株式会社 | 废气净化装置 |
US8973348B2 (en) | 2010-04-15 | 2015-03-10 | Isuzu Motors Limited | Exhaust gas purification device |
KR20150096935A (ko) * | 2014-02-17 | 2015-08-26 | 현대중공업 주식회사 | 배기가스 처리 장치 |
US10221748B2 (en) | 2016-09-01 | 2019-03-05 | Hyundai Motor Company | Structure of warm-up catalytic converter for high-power engine |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1122753C (zh) | 蜂窝体装置 | |
JPH08504917A (ja) | 金属のハニカム状の本体、特に、内側および外側のジャケットチューブに保持される触媒担体本体 | |
PL204999B1 (pl) | Obudowa dla korpusu o strukturze komórkowej , struktura nośna dla katalizatora oraz sposób wytwarzania struktury nośnej dla katalizatora | |
JP2004509264A (ja) | スリット付き外被管を備えたハニカム体 | |
JPS63176613A (ja) | 触媒支持体 | |
JP4549607B2 (ja) | スリーブおよび短くされた筒状ジャケットを備える触媒支持体 | |
JPH09170429A (ja) | 排気ガス浄化用メタル担体触媒コンバーター | |
JP3901303B2 (ja) | ヒーターユニット | |
US20040152594A1 (en) | Honeycomb body having a spring/damper system and method for producing the honeycomb body | |
EP1012454B1 (en) | Improvements in catalytic reactors | |
JP2004100598A (ja) | エンジンの排気ガス浄化装置及びこれを有する排気ガス浄化用ジョイントパイプ | |
JP2656617B2 (ja) | 自動車排ガス浄化触媒用メタル担体 | |
JPH0545298B1 (ja) | ||
JPH05146685A (ja) | 排気ガス浄化用触媒及びその製造方法 | |
JP2558005B2 (ja) | 良好な耐久性を有する自動車排ガス触媒用金属担体 | |
JP4248194B2 (ja) | 排気ガス浄化用メタル担体 | |
JP4809563B2 (ja) | 微細構造の膨張可能なスリーブを備えた触媒担体 | |
JPH07328451A (ja) | 耐熱疲労性に優れたメタル担体 | |
EP1120163B1 (en) | Method for manufacturing a metallic carrier for a catalytic converter | |
JPH03165842A (ja) | 耐熱応力・耐熱疲労特性を有するレーストラック型自動車排ガス浄化触媒用金属担体 | |
JPH04150948A (ja) | 間欠接合ハニカム部を有する排ガス浄化用触媒を担持する金属担体およびその製造方法 | |
JP2521839Y2 (ja) | メタル担体 | |
JP3347485B2 (ja) | 耐久性のある拡散接合メタル担体 | |
JPH0631833U (ja) | 排気ガス浄化用触媒担持体 | |
JPH10337481A (ja) | 触媒コンバータ用メタル担体およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041221 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050426 |