JPH09153741A - 変調器、間接変調型変調器、及び周波数逓倍器 - Google Patents
変調器、間接変調型変調器、及び周波数逓倍器Info
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- JPH09153741A JPH09153741A JP8029516A JP2951696A JPH09153741A JP H09153741 A JPH09153741 A JP H09153741A JP 8029516 A JP8029516 A JP 8029516A JP 2951696 A JP2951696 A JP 2951696A JP H09153741 A JPH09153741 A JP H09153741A
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- H03C—MODULATION
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- H03C3/38—Angle modulation by converting amplitude modulation to angle modulation
- H03C3/40—Angle modulation by converting amplitude modulation to angle modulation using two signal paths the outputs of which have a predetermined phase difference and at least one output being amplitude-modulated
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- H03C—MODULATION
- H03C3/00—Angle modulation
- H03C3/10—Angle modulation by means of variable impedance
- H03C3/12—Angle modulation by means of variable impedance by means of a variable reactive element
- H03C3/22—Angle modulation by means of variable impedance by means of a variable reactive element the element being a semiconductor diode, e.g. varicap diode
- H03C3/222—Angle modulation by means of variable impedance by means of a variable reactive element the element being a semiconductor diode, e.g. varicap diode using bipolar transistors
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- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03C—MODULATION
- H03C2200/00—Indexing scheme relating to details of modulators or modulation methods covered by H03C
- H03C2200/0037—Functional aspects of modulators
- H03C2200/0058—Quadrature arrangements
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- H03C—MODULATION
- H03C2200/00—Indexing scheme relating to details of modulators or modulation methods covered by H03C
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- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Amplitude Modulation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】位相シフタから出力されるキャリアの位相に係
わらず、キャリアリークを抑制できる変調器を提供す
る。 【解決手段】変調器21は、周波数逓倍器22、位相シ
フタ23及び直交変調器24を備える。周波数逓倍器2
2は相補のキャリアLO,LOXの周波数を2逓倍した
相補の信号2LO,2LOXを出力する。位相シフタ2
3は、出力信号2LO,2LOXを2分の1に分周して
位相が90度ずつずれた複数のキャリアLO0 ,L
O90,LO180 ,LO270 を出力する。直交変調器24
はベースバンド信号I,QとキャリアLO0 ,LO90,
LO180 ,LO270 とを入力し、ベースバンド信号I,
Qに基づいてキャリアLO0 ,LO90,LO180 ,LO
270 を変調した信号MFを出力する。
わらず、キャリアリークを抑制できる変調器を提供す
る。 【解決手段】変調器21は、周波数逓倍器22、位相シ
フタ23及び直交変調器24を備える。周波数逓倍器2
2は相補のキャリアLO,LOXの周波数を2逓倍した
相補の信号2LO,2LOXを出力する。位相シフタ2
3は、出力信号2LO,2LOXを2分の1に分周して
位相が90度ずつずれた複数のキャリアLO0 ,L
O90,LO180 ,LO270 を出力する。直交変調器24
はベースバンド信号I,QとキャリアLO0 ,LO90,
LO180 ,LO270 とを入力し、ベースバンド信号I,
Qに基づいてキャリアLO0 ,LO90,LO180 ,LO
270 を変調した信号MFを出力する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル移動体通信
機に使用される変調器に関する。近年、デジタル移動体
通信機には様々なアプリケーションが用意されている
が、その中核となる変調器において、精度よく変調を行
うためにはキャリアリークを抑制する必要がある。
機に使用される変調器に関する。近年、デジタル移動体
通信機には様々なアプリケーションが用意されている
が、その中核となる変調器において、精度よく変調を行
うためにはキャリアリークを抑制する必要がある。
【0002】
【従来の技術】図26は従来のデジタル移動体通信機に
用いられる変調器11を示す。変調器11は直交変調方
式であり、周波数逓倍器12、フリップフロップよりな
る位相シフタ13、及び直交変調器14を備える。
用いられる変調器11を示す。変調器11は直交変調方
式であり、周波数逓倍器12、フリップフロップよりな
る位相シフタ13、及び直交変調器14を備える。
【0003】周波数逓倍器12は図28に示すキャリア
LOを入力してキャリアLOの周波数を2逓倍した信号
2LOを位相シフタ13に出力する。位相シフタ13
は、信号2LOの周波数を2分の1に分周することによ
り、位相が互いに90度ずつずれたキャリアLO0 ,L
O90,LO180 ,LO270 を直交変調器14に出力す
る。キャリアLO0 ,LO180 は互いに相補となり、キ
ャリアLO90,LO270 は互いに相補となる。なお、添
字は相対角度を示す。
LOを入力してキャリアLOの周波数を2逓倍した信号
2LOを位相シフタ13に出力する。位相シフタ13
は、信号2LOの周波数を2分の1に分周することによ
り、位相が互いに90度ずつずれたキャリアLO0 ,L
O90,LO180 ,LO270 を直交変調器14に出力す
る。キャリアLO0 ,LO180 は互いに相補となり、キ
ャリアLO90,LO270 は互いに相補となる。なお、添
字は相対角度を示す。
【0004】直交変調器14は一対の変調用ミキサ1
5,16と加算回路17とを備える。変調用ミキサ15
はベースバンド信号IとキャリアLO0 ,LO180 とを
掛け合わせることにより、キャリアLO0 ,LO180 と
ベースバンド信号Iとを合成した変調信号を出力する。
5,16と加算回路17とを備える。変調用ミキサ15
はベースバンド信号IとキャリアLO0 ,LO180 とを
掛け合わせることにより、キャリアLO0 ,LO180 と
ベースバンド信号Iとを合成した変調信号を出力する。
【0005】変調用ミキサ16はベースバンド信号Qと
キャリアLO90,LO270 とを掛け合わせることによ
り、キャリアLO90,LO270 とベースバンド信号Qと
を合成した変調信号を出力する。
キャリアLO90,LO270 とを掛け合わせることによ
り、キャリアLO90,LO270 とベースバンド信号Qと
を合成した変調信号を出力する。
【0006】加算回路17は両変調用ミキサ15,16
の出力信号を加算し、出力信号MFを出力する。さて、
図27は一般的な変調器の出力信号MFのSSB(sing
le sideband )スペクトラム波形を示す。
の出力信号を加算し、出力信号MFを出力する。さて、
図27は一般的な変調器の出力信号MFのSSB(sing
le sideband )スペクトラム波形を示す。
【0007】キャリアLOの周波数においてキャリアリ
ークCLが現れ、キャリアLOの周波数よりもベースバ
ンド信号I,Qの周波数だけ高い周波数において変調信
号Poutが現れる。
ークCLが現れ、キャリアLOの周波数よりもベースバ
ンド信号I,Qの周波数だけ高い周波数において変調信
号Poutが現れる。
【0008】なお、キャリアLOの周波数よりもベース
バンド信号I,Qの周波数だけ低い周波数においてイメ
ージ・リジェクションIRが現れる。イメージ・リジェ
クションIRとは直交変調器の内部回路(I側,Q側)
の対称性と、位相シフタの性能とを表す。
バンド信号I,Qの周波数だけ低い周波数においてイメ
ージ・リジェクションIRが現れる。イメージ・リジェ
クションIRとは直交変調器の内部回路(I側,Q側)
の対称性と、位相シフタの性能とを表す。
【0009】上記のように構成された変調器11では、
位相シフタ13は周波数逓倍器12の出力信号2LOに
基づいて4つのキャリアLO0 ,LO90,LO180 ,L
O27 0 の位相差を作り出している。そのため、キャリア
LOの位相とキャリアLO0の位相との間の関係には2
つの場合がある。
位相シフタ13は周波数逓倍器12の出力信号2LOに
基づいて4つのキャリアLO0 ,LO90,LO180 ,L
O27 0 の位相差を作り出している。そのため、キャリア
LOの位相とキャリアLO0の位相との間の関係には2
つの場合がある。
【0010】1つ目は、図28に示すように、キャリア
LOの立ち上がりに対してキャリアLO0 が立ち上がる
場合である。2つ目は、図30に示すように、キャリア
LOの立ち下がりに対してキャリアLO0 が立ち上がる
場合である。従って、キャリアLOの位相とキャリアL
O0 の位相とが同相になるか、逆相になるかは決まらな
い。
LOの立ち上がりに対してキャリアLO0 が立ち上がる
場合である。2つ目は、図30に示すように、キャリア
LOの立ち下がりに対してキャリアLO0 が立ち上がる
場合である。従って、キャリアLOの位相とキャリアL
O0 の位相とが同相になるか、逆相になるかは決まらな
い。
【0011】図28に示すように、キャリアLOの位相
とキャリアLO0 の位相とが同相になる場合には、図2
9のSSBスペクトラム波形に示すように、出力信号M
FのキャリアリークCLの電力レベルは小さくなり、変
調器11は良好なモードで動作する。
とキャリアLO0 の位相とが同相になる場合には、図2
9のSSBスペクトラム波形に示すように、出力信号M
FのキャリアリークCLの電力レベルは小さくなり、変
調器11は良好なモードで動作する。
【0012】ところが、図30に示すように、キャリア
LOの位相とキャリアLO0 の位相とが逆相になる場合
には、図31のSSBスペクトラム波形に示すように、
出力信号MFのキャリアリークCLの電力レベルは大き
くなり、変調器11の動作モードは悪化する。
LOの位相とキャリアLO0 の位相とが逆相になる場合
には、図31のSSBスペクトラム波形に示すように、
出力信号MFのキャリアリークCLの電力レベルは大き
くなり、変調器11の動作モードは悪化する。
【0013】また、図32は従来の別の変調器21を示
す。この変調器21も直交変調方式であり、周波数逓倍
器22、フリップフロップよりなる位相シフタ23、及
び前記と同様の直交変調器14を備える。
す。この変調器21も直交変調方式であり、周波数逓倍
器22、フリップフロップよりなる位相シフタ23、及
び前記と同様の直交変調器14を備える。
【0014】周波数逓倍器22は図28に示すキャリア
LOを入力してキャリアLOの周波数を2逓倍した相補
の信号2LO,2LOXを位相シフタ23に出力する。
位相シフタ23は、信号2LO,2LOXの周波数を2
分の1に分周することにより、位相が互いに90度ずつ
ずれたキャリアLO0 ,LO90,LO180 ,LO270を
前記直交変調器14に出力する。
LOを入力してキャリアLOの周波数を2逓倍した相補
の信号2LO,2LOXを位相シフタ23に出力する。
位相シフタ23は、信号2LO,2LOXの周波数を2
分の1に分周することにより、位相が互いに90度ずつ
ずれたキャリアLO0 ,LO90,LO180 ,LO270を
前記直交変調器14に出力する。
【0015】変調器21においてもキャリアLOの位相
とキャリアLO0 の位相とが同相になるか、逆相になる
かは決まらない。従って、キャリアLOの位相とキャリ
アLO0 の位相とが逆相になる場合には、前記変調器1
1と同様に出力信号MFのキャリアリークCLの電力レ
ベルは大きくなり、変調器21の動作モードは悪化す
る。
とキャリアLO0 の位相とが同相になるか、逆相になる
かは決まらない。従って、キャリアLOの位相とキャリ
アLO0 の位相とが逆相になる場合には、前記変調器1
1と同様に出力信号MFのキャリアリークCLの電力レ
ベルは大きくなり、変調器21の動作モードは悪化す
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するためになされたものであって、その目的は、位
相シフタから出力されるキャリアの位相に係わらず、キ
ャリアリークを抑制できる変調器を提供することにあ
る。
解決するためになされたものであって、その目的は、位
相シフタから出力されるキャリアの位相に係わらず、キ
ャリアリークを抑制できる変調器を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、キャリアの周波数を2逓倍した
相補の信号を出力する周波数逓倍器と、周波数逓倍器の
出力信号を2分の1に分周して位相が90度ずつずれた
複数のキャリアを出力する位相シフタと、入力信号と位
相シフタから出力されるキャリアとを入力し、該入力信
号とキャリアとを合成した信号を出力する直交変調器と
を備えた変調器において、周波数逓倍器の入力部を差動
とし、該差動入力部には相補のキャリアを入力した。
め、請求項1の発明は、キャリアの周波数を2逓倍した
相補の信号を出力する周波数逓倍器と、周波数逓倍器の
出力信号を2分の1に分周して位相が90度ずつずれた
複数のキャリアを出力する位相シフタと、入力信号と位
相シフタから出力されるキャリアとを入力し、該入力信
号とキャリアとを合成した信号を出力する直交変調器と
を備えた変調器において、周波数逓倍器の入力部を差動
とし、該差動入力部には相補のキャリアを入力した。
【0018】請求項2の発明は、直交変調器の出力部を
差動とした。請求項3の発明は、周波数逓倍器の入力部
を差動とし、該差動入力部には相補のキャリアを入力
し、直交変調器の出力部を差動とした。
差動とした。請求項3の発明は、周波数逓倍器の入力部
を差動とし、該差動入力部には相補のキャリアを入力
し、直交変調器の出力部を差動とした。
【0019】請求項4の発明は、請求項2又は3に記載
の変調器と、変調器の出力信号と第2のキャリアとを入
力し、第2のキャリアと変調器の出力信号とを合成した
信号を出力する送信ミキサとを備えた間接変調型変調器
において、変調器と送信ミキサとを差動結合するととも
に、送信ミキサの出力部を差動とした。
の変調器と、変調器の出力信号と第2のキャリアとを入
力し、第2のキャリアと変調器の出力信号とを合成した
信号を出力する送信ミキサとを備えた間接変調型変調器
において、変調器と送信ミキサとを差動結合するととも
に、送信ミキサの出力部を差動とした。
【0020】請求項5の発明は、入力された電圧信号の
周波数を2逓倍した信号を出力するための周波数逓倍器
であって、電圧信号を位相差が互いに90度となる第1
及び第2の信号に変換する信号変換回路と、第1の信号
に基づいて動作する一対の第1の差動回路と、第2の信
号に基づいて一対の第1の差動回路を交互に活性化する
ための第2の差動回路とを有し、第1の信号と第2の信
号とを掛け合わせることにより電圧信号の周波数を2逓
倍した信号を出力するアナログ乗算器とを設けた。
周波数を2逓倍した信号を出力するための周波数逓倍器
であって、電圧信号を位相差が互いに90度となる第1
及び第2の信号に変換する信号変換回路と、第1の信号
に基づいて動作する一対の第1の差動回路と、第2の信
号に基づいて一対の第1の差動回路を交互に活性化する
ための第2の差動回路とを有し、第1の信号と第2の信
号とを掛け合わせることにより電圧信号の周波数を2逓
倍した信号を出力するアナログ乗算器とを設けた。
【0021】請求項6の発明は、信号変換回路を、電圧
信号を第1の信号として出力するとともに、電圧信号を
該電圧信号よりもほぼ90度位相が進んだ電流信号に変
換して第2の信号として出力するものとした。
信号を第1の信号として出力するとともに、電圧信号を
該電圧信号よりもほぼ90度位相が進んだ電流信号に変
換して第2の信号として出力するものとした。
【0022】請求項7の発明は、信号変換回路を、電圧
信号を入力するダイオードと、ダイオードと第2の差動
回路との間に接続され、かつ、ダイオードから出力され
る電圧信号を該電圧信号よりもほぼ90度位相が進んだ
電流信号に変換するためのコンデンサとを備えるものと
した。
信号を入力するダイオードと、ダイオードと第2の差動
回路との間に接続され、かつ、ダイオードから出力され
る電圧信号を該電圧信号よりもほぼ90度位相が進んだ
電流信号に変換するためのコンデンサとを備えるものと
した。
【0023】請求項8の発明は、電圧信号は相補の信号
であり、信号変換回路は相補の電圧信号を該相補の電圧
信号よりも位相がそれぞれ進んだ相補の電流信号に変換
し、各第1の差動回路には第1の信号として相補の電圧
信号を入力し、第2の差動回路には第2の信号として相
補の電流信号を入力した。
であり、信号変換回路は相補の電圧信号を該相補の電圧
信号よりも位相がそれぞれ進んだ相補の電流信号に変換
し、各第1の差動回路には第1の信号として相補の電圧
信号を入力し、第2の差動回路には第2の信号として相
補の電流信号を入力した。
【0024】請求項9の発明は、信号変換回路を、相補
の電圧信号をそれぞれ入力する2つのダイオードと、2
つのダイオードと第2の差動回路の2つの入力部との間
に接続され、かつ、各ダイオードから出力される電圧信
号を該電圧信号よりもほぼ90度位相が進んだ電流信号
に変換するための2つのコンデンサとを備えるものとし
た。
の電圧信号をそれぞれ入力する2つのダイオードと、2
つのダイオードと第2の差動回路の2つの入力部との間
に接続され、かつ、各ダイオードから出力される電圧信
号を該電圧信号よりもほぼ90度位相が進んだ電流信号
に変換するための2つのコンデンサとを備えるものとし
た。
【0025】請求項10の発明は、ダイオードを、エミ
ッタホロワ回路とした。請求項11の発明は、ダイオー
ドの出力インピーダンスを調整するための調整回路を設
けた。
ッタホロワ回路とした。請求項11の発明は、ダイオー
ドの出力インピーダンスを調整するための調整回路を設
けた。
【0026】請求項12の発明は、請求項5〜11のい
ずれか一項に記載の周波数逓倍器と、周波数逓倍器の出
力信号を2分の1に分周して位相が90度ずつずれた複
数のキャリアを出力する位相シフタと、変調用の信号と
位相シフタのキャリアとを入力し、該変調用信号とキャ
リアとを合成した信号を出力する直交変調器とを備え
る。
ずれか一項に記載の周波数逓倍器と、周波数逓倍器の出
力信号を2分の1に分周して位相が90度ずつずれた複
数のキャリアを出力する位相シフタと、変調用の信号と
位相シフタのキャリアとを入力し、該変調用信号とキャ
リアとを合成した信号を出力する直交変調器とを備え
る。
【0027】(作用)請求項1の発明では、周波数逓倍
器は相補のキャリアを入力し、相補の信号を出力する。
位相シフタは周波数逓倍器の相補の出力信号に基づいて
複数のキャリアを作り出している。従って、変調器の全
体に潜在する相補のキャリアのリークの一部は互いに相
殺され、キャリアリークが抑制され、変調器は良好なモ
ードで動作する。
器は相補のキャリアを入力し、相補の信号を出力する。
位相シフタは周波数逓倍器の相補の出力信号に基づいて
複数のキャリアを作り出している。従って、変調器の全
体に潜在する相補のキャリアのリークの一部は互いに相
殺され、キャリアリークが抑制され、変調器は良好なモ
ードで動作する。
【0028】請求項2の発明では、直交変調器は相補の
信号を出力するため、変調器の全体に潜在する相補のキ
ャリアのリークの相殺作用によってキャリアリークが抑
制され、変調器は良好なモードで動作する。
信号を出力するため、変調器の全体に潜在する相補のキ
ャリアのリークの相殺作用によってキャリアリークが抑
制され、変調器は良好なモードで動作する。
【0029】請求項3の発明では、直交変調器は相補の
信号を出力するため、変調器の全体に潜在する相補のキ
ャリアのリークの相殺作用によってキャリアリークがよ
り抑制され、変調器はより良好なモードで動作する。
信号を出力するため、変調器の全体に潜在する相補のキ
ャリアのリークの相殺作用によってキャリアリークがよ
り抑制され、変調器はより良好なモードで動作する。
【0030】請求項4の発明では、送信ミキサは変調器
に差動結合されるとともに、送信ミキサは相補の信号を
出力するため、間接変調型変調器の全体に潜在する相補
のキャリアのリークの相殺作用によってキャリアリーク
が抑制され、間接変調型変調器は良好なモードで動作す
る。
に差動結合されるとともに、送信ミキサは相補の信号を
出力するため、間接変調型変調器の全体に潜在する相補
のキャリアのリークの相殺作用によってキャリアリーク
が抑制され、間接変調型変調器は良好なモードで動作す
る。
【0031】請求項5の発明では、信号変換回路によっ
て、電圧信号は位相差が互いに90度となる第1及び第
2の信号に変換される。第1の信号が第1の差動回路に
入力され、第2の信号が第2の差動回路に入力されるた
め、低スプリアスの周波数逓倍動作が行われる。
て、電圧信号は位相差が互いに90度となる第1及び第
2の信号に変換される。第1の信号が第1の差動回路に
入力され、第2の信号が第2の差動回路に入力されるた
め、低スプリアスの周波数逓倍動作が行われる。
【0032】請求項6の発明では、電圧信号が第1の信
号として出力され、電圧信号を該電圧信号よりもほぼ9
0度位相が進んだ電流信号に変換して第2の信号として
出力される。電圧信号が第1の差動回路に入力され、電
流信号が第2の差動回路に入力されるため、広帯域の周
波数の電圧信号に関して低スプリアスの周波数逓倍動作
が行われる。
号として出力され、電圧信号を該電圧信号よりもほぼ9
0度位相が進んだ電流信号に変換して第2の信号として
出力される。電圧信号が第1の差動回路に入力され、電
流信号が第2の差動回路に入力されるため、広帯域の周
波数の電圧信号に関して低スプリアスの周波数逓倍動作
が行われる。
【0033】請求項7の発明では、電圧信号はコンデン
サによってほぼ90度位相が進んだ電流信号に変換され
る。このとき、電流信号の進んだ位相による電圧信号の
位相の影響はダイオードによって遮断される。
サによってほぼ90度位相が進んだ電流信号に変換され
る。このとき、電流信号の進んだ位相による電圧信号の
位相の影響はダイオードによって遮断される。
【0034】請求項8の発明では、相補の電圧信号は相
補の電流信号に変換される。そのため、電圧信号の振幅
を小さくしても周波数逓倍器は効率よく動作する。請求
項9の発明では、相補の電圧信号は2つのコンデンサに
よってほぼ90度位相が進んだ相補の電流信号に変換さ
れる。このとき、相補の電流信号の進んだ位相による相
補の電圧信号の位相の影響は2つのダイオードによって
遮断される。
補の電流信号に変換される。そのため、電圧信号の振幅
を小さくしても周波数逓倍器は効率よく動作する。請求
項9の発明では、相補の電圧信号は2つのコンデンサに
よってほぼ90度位相が進んだ相補の電流信号に変換さ
れる。このとき、相補の電流信号の進んだ位相による相
補の電圧信号の位相の影響は2つのダイオードによって
遮断される。
【0035】請求項10の発明では、ダイオードがエミ
ッタホロワ回路であるため、出力インピーダンスが小さ
くなり、電圧信号の位相の遅れが小さくなる。請求項1
1の発明では、調整回路によってダイオードの出力イン
ピーダンスを低下させることができ、電圧信号の位相の
遅れがより小さくなる。
ッタホロワ回路であるため、出力インピーダンスが小さ
くなり、電圧信号の位相の遅れが小さくなる。請求項1
1の発明では、調整回路によってダイオードの出力イン
ピーダンスを低下させることができ、電圧信号の位相の
遅れがより小さくなる。
【0036】請求項12の発明では、広帯域の周波数の
電圧信号に関して良好な直交変調を行うことができる。
電圧信号に関して良好な直交変調を行うことができる。
【0037】
[第1の実施の形態]以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜7に従って説明する。
実施の形態を図1〜7に従って説明する。
【0038】図1はデジタル移動体通信機に用いられる
変調器31を示す。変調器31は直交変調方式であり、
周波数逓倍器32、フリップフロップよりなる位相シフ
タ33、及び直交変調器34を備える。
変調器31を示す。変調器31は直交変調方式であり、
周波数逓倍器32、フリップフロップよりなる位相シフ
タ33、及び直交変調器34を備える。
【0039】周波数逓倍器32は、図6に示す相補のキ
ャリアLO,LOXを入力してキャリアLOの周波数を
2逓倍した相補の信号2LO,2LOXを位相シフタ3
3に出力する。
ャリアLO,LOXを入力してキャリアLOの周波数を
2逓倍した相補の信号2LO,2LOXを位相シフタ3
3に出力する。
【0040】図2は周波数逓倍器32の原理を示す。周
波数逓倍器32は、入力用の差動回路41、エミッタフ
ォロワ回路42、アナログ乗算器43、及び出力用バッ
ファ44を備える。
波数逓倍器32は、入力用の差動回路41、エミッタフ
ォロワ回路42、アナログ乗算器43、及び出力用バッ
ファ44を備える。
【0041】差動回路41はエミッタ結合された一対の
npnトランジスタのベースに相補のキャリアLO,L
OXを入力している。差動回路41はキャリアLO,L
OXを増幅した相補の増幅信号をエミッタフォロワ回路
42及びアナログ乗算器43に出力する。
npnトランジスタのベースに相補のキャリアLO,L
OXを入力している。差動回路41はキャリアLO,L
OXを増幅した相補の増幅信号をエミッタフォロワ回路
42及びアナログ乗算器43に出力する。
【0042】エミッタフォロワ回路42は一対のnpn
トランジスタのエミッタから前記キャリアLO,LOX
と同一の周波数を持つ相補の信号をアナログ乗算器43
に出力する。
トランジスタのエミッタから前記キャリアLO,LOX
と同一の周波数を持つ相補の信号をアナログ乗算器43
に出力する。
【0043】アナログ乗算器43は第1及び第2の差動
回路45,46と、第3の差動回路47とを備える。差
動回路47の一対のnpnトランジスタはエミッタフォ
ロワ回路42の相補出力を入力している。差動回路47
はエミッタフォロワ回路42の相補出力に基づいて第1
及び第2の差動回路45,46を交互に活性化させる。
回路45,46と、第3の差動回路47とを備える。差
動回路47の一対のnpnトランジスタはエミッタフォ
ロワ回路42の相補出力を入力している。差動回路47
はエミッタフォロワ回路42の相補出力に基づいて第1
及び第2の差動回路45,46を交互に活性化させる。
【0044】第1及び第2の差動回路45,46は差動
回路47によって活性化されている時、差動回路41の
相補の増幅信号に基づいて動作し、相補の信号を出力用
バッファ44に出力する。
回路47によって活性化されている時、差動回路41の
相補の増幅信号に基づいて動作し、相補の信号を出力用
バッファ44に出力する。
【0045】出力用バッファ44は第1及び第2の差動
回路45,46の出力信号に基づく相補の信号2LO,
2LOXを出力する。位相シフタ33は、出力信号2L
O,2LOXに基づいて出力信号2LOの周波数を2分
の1に分周することにより、位相が互いに90度ずつず
れたキャリアLO0 ,LO90,LO180 ,LO270 を直
交変調器34に出力する。キャリアLO0 ,LO90,L
O180 ,LO270 の周波数はキャリアLOと同一とな
る。キャリアLO0 ,LO180 は互いに相補となり、キ
ャリアLO90,LO270 は互いに相補となる。
回路45,46の出力信号に基づく相補の信号2LO,
2LOXを出力する。位相シフタ33は、出力信号2L
O,2LOXに基づいて出力信号2LOの周波数を2分
の1に分周することにより、位相が互いに90度ずつず
れたキャリアLO0 ,LO90,LO180 ,LO270 を直
交変調器34に出力する。キャリアLO0 ,LO90,L
O180 ,LO270 の周波数はキャリアLOと同一とな
る。キャリアLO0 ,LO180 は互いに相補となり、キ
ャリアLO90,LO270 は互いに相補となる。
【0046】図3に示すように、位相シフタ33は、バ
イアス発生回路51と分周回路56とを備える。バイア
ス発生回路51は、npnトランジスタ52と、カレン
トミラー回路を構成するnpnトランジスタ53,54
とを備える。
イアス発生回路51と分周回路56とを備える。バイア
ス発生回路51は、npnトランジスタ52と、カレン
トミラー回路を構成するnpnトランジスタ53,54
とを備える。
【0047】npnトランジスタ52は電源VCCに接続
されたコレクタと、抵抗を介してnpnトランジスタ5
3のコレクタに接続されたエミッタと、基準信号VB1
が入力されたベースとを備える。
されたコレクタと、抵抗を介してnpnトランジスタ5
3のコレクタに接続されたエミッタと、基準信号VB1
が入力されたベースとを備える。
【0048】npnトランジスタ53はそのコレクタに
接続されたベースと、抵抗を介してグランドGNDに接
続されたエミッタとを備える。npnトランジスタ54
は抵抗を介して電源VCCに接続されたコレクタと、抵抗
を介してグランドGNDに接続されたエミッタと、前記
npnトランジスタ53のコレクタに接続されたベース
とを備える。
接続されたベースと、抵抗を介してグランドGNDに接
続されたエミッタとを備える。npnトランジスタ54
は抵抗を介して電源VCCに接続されたコレクタと、抵抗
を介してグランドGNDに接続されたエミッタと、前記
npnトランジスタ53のコレクタに接続されたベース
とを備える。
【0049】基準信号VB1に基づいてnpnトランジ
スタ53,54には等しい電流が流れる。npnトラン
ジスタ53はその電流に基づく基準信号VB2をバイア
スとして分周回路56に出力する。npnトランジスタ
54はその電流に基づく基準信号VB3をバイアスとし
て分周回路56に出力する。
スタ53,54には等しい電流が流れる。npnトラン
ジスタ53はその電流に基づく基準信号VB2をバイア
スとして分周回路56に出力する。npnトランジスタ
54はその電流に基づく基準信号VB3をバイアスとし
て分周回路56に出力する。
【0050】分周回路56は4つの差動回路57,5
8,59,60と、活性化回路61と、エミッタフォロ
ワ回路64と、npnトランジスタよりなる活性化トラ
ンジスタ67,68,69とを備える。活性化トランジ
スタ69は複数(図3では4個)設けられている。
8,59,60と、活性化回路61と、エミッタフォロ
ワ回路64と、npnトランジスタよりなる活性化トラ
ンジスタ67,68,69とを備える。活性化トランジ
スタ69は複数(図3では4個)設けられている。
【0051】活性化回路61は2つの差動回路62,6
3を備え、各差動回路62,63における一方のnpn
トランジスタのベースには基準信号VB3及び前記出力
信号2LOが入力され、各差動回路62,63における
他方のnpnトランジスタのベースには基準信号VB3
及び前記出力信号2LOXが入力されている。
3を備え、各差動回路62,63における一方のnpn
トランジスタのベースには基準信号VB3及び前記出力
信号2LOが入力され、各差動回路62,63における
他方のnpnトランジスタのベースには基準信号VB3
及び前記出力信号2LOXが入力されている。
【0052】活性化トランジスタ67,68,69は基
準信号VB2に基づいてオンすると、分周回路56が活
性化する。すると、活性化回路61は出力信号2LO,
2LOXに基づいて差動回路57,60と、差動回路5
8,59とを交互に活性化させる。
準信号VB2に基づいてオンすると、分周回路56が活
性化する。すると、活性化回路61は出力信号2LO,
2LOXに基づいて差動回路57,60と、差動回路5
8,59とを交互に活性化させる。
【0053】エミッタフォロワ回路64は4つのnpn
トランジスタ71,72,73,74を備える。npn
トランジスタ71〜74は前記4つの差動回路57〜6
0の動作に基づいてオンオフし、前記出力信号2LO,
2LOXの周波数の2分の1の周波数を持つキャリアL
O0 ,LO90,LO180 ,LO270 をそれぞれ出力す
る。
トランジスタ71,72,73,74を備える。npn
トランジスタ71〜74は前記4つの差動回路57〜6
0の動作に基づいてオンオフし、前記出力信号2LO,
2LOXの周波数の2分の1の周波数を持つキャリアL
O0 ,LO90,LO180 ,LO270 をそれぞれ出力す
る。
【0054】直交変調器34は一対の変調用ミキサ3
5,36と加算回路37とを備える。変調用ミキサ35
はデジタル信号よりなる入力信号としてのベースバンド
信号IとキャリアLO0 ,LO180 とを掛け合わせるこ
とにより、キャリアLO0 ,LO180 とベースバンド信
号Iとを合成した変調信号V1を出力する。
5,36と加算回路37とを備える。変調用ミキサ35
はデジタル信号よりなる入力信号としてのベースバンド
信号IとキャリアLO0 ,LO180 とを掛け合わせるこ
とにより、キャリアLO0 ,LO180 とベースバンド信
号Iとを合成した変調信号V1を出力する。
【0055】変調用ミキサ26はデジタル信号よりなる
入力信号としてのベースバンド信号QとキャリアL
O90,LO270 とを掛け合わせることにより、キャリア
LO90,LO270 とベースバンド信号Qとを合成した変
調信号V2を出力する。
入力信号としてのベースバンド信号QとキャリアL
O90,LO270 とを掛け合わせることにより、キャリア
LO90,LO270 とベースバンド信号Qとを合成した変
調信号V2を出力する。
【0056】すなわち、図4に示すように、変調用ミキ
サ35は差動回路81,82と活性化回路83を備え
る。活性化回路83は抵抗を介してエミッタ結合された
一対のnpnトランジスタを備える。一方のnpnトラ
ンジスタはベースにベースバンド信号Iを入力し、他方
のnpnトランジスタはベースに基準信号VB4を入力
している。活性化回路83はベースバンド信号Iと基準
信号VB4とに基づいて差動回路81,82を交互に活
性化させる。
サ35は差動回路81,82と活性化回路83を備え
る。活性化回路83は抵抗を介してエミッタ結合された
一対のnpnトランジスタを備える。一方のnpnトラ
ンジスタはベースにベースバンド信号Iを入力し、他方
のnpnトランジスタはベースに基準信号VB4を入力
している。活性化回路83はベースバンド信号Iと基準
信号VB4とに基づいて差動回路81,82を交互に活
性化させる。
【0057】各差動回路81,82における一方のnp
nトランジスタのベースにはキャリアLO0 が入力さ
れ、各差動回路81,82における他方のnpnトラン
ジスタのベースにはキャリアLO180 が入力されてい
る。差動回路81,82は活性化回路83によって活性
化されている時、相補のキャリアLO0 ,LO180 に基
づいて動作し、変調信号V1を出力する。
nトランジスタのベースにはキャリアLO0 が入力さ
れ、各差動回路81,82における他方のnpnトラン
ジスタのベースにはキャリアLO180 が入力されてい
る。差動回路81,82は活性化回路83によって活性
化されている時、相補のキャリアLO0 ,LO180 に基
づいて動作し、変調信号V1を出力する。
【0058】変調用ミキサ36も変調用ミキサ35と同
様の構成であり、前記活性化回路83の一方のnpnト
ランジスタはベースにベースバンド信号Qを入力し、他
方のnpnトランジスタはベースに基準信号を入力して
いる。
様の構成であり、前記活性化回路83の一方のnpnト
ランジスタはベースにベースバンド信号Qを入力し、他
方のnpnトランジスタはベースに基準信号を入力して
いる。
【0059】各差動回路81,82における一方のnp
nトランジスタのベースにはキャリアLO90が入力さ
れ、各差動回路81,82における他方のnpnトラン
ジスタのベースにはキャリアLO270 が入力される。変
調用ミキサ36において、差動回路81,82は活性化
回路83によって活性化されている時、相補のキャリア
LO90,LO270 に基づいて動作し、変調信号V2を出
力する。
nトランジスタのベースにはキャリアLO90が入力さ
れ、各差動回路81,82における他方のnpnトラン
ジスタのベースにはキャリアLO270 が入力される。変
調用ミキサ36において、差動回路81,82は活性化
回路83によって活性化されている時、相補のキャリア
LO90,LO270 に基づいて動作し、変調信号V2を出
力する。
【0060】加算回路37は両変調用ミキサ35,36
の変調信号V1,V2を加算し、出力信号MFを出力す
る。図5に示すように、加算回路37は差動回路85,
86と、出力部としてのエミッタフォロワ回路87とを
備える。
の変調信号V1,V2を加算し、出力信号MFを出力す
る。図5に示すように、加算回路37は差動回路85,
86と、出力部としてのエミッタフォロワ回路87とを
備える。
【0061】差動回路85は抵抗を介してエミッタ結合
された一対のnpnトランジスタを備えており、一方の
npnトランジスタのベースに変調信号V1を入力し、
他方のnpnトランジスタのベースに基準信号VB5を
入力している。差動回路85は変調信号V1を基準信号
VB5に基づいて増幅した増幅信号をエミッタフォロワ
回路87に出力する。
された一対のnpnトランジスタを備えており、一方の
npnトランジスタのベースに変調信号V1を入力し、
他方のnpnトランジスタのベースに基準信号VB5を
入力している。差動回路85は変調信号V1を基準信号
VB5に基づいて増幅した増幅信号をエミッタフォロワ
回路87に出力する。
【0062】差動回路86は抵抗を介してエミッタ結合
された一対のnpnトランジスタを備えており、一方の
npnトランジスタのベースに変調信号V2を入力し、
他方のnpnトランジスタのベースに基準信号VB5を
入力している。差動回路86は変調信号V2を基準信号
VB5に基づいて増幅した増幅信号をエミッタフォロワ
回路87に出力する。
された一対のnpnトランジスタを備えており、一方の
npnトランジスタのベースに変調信号V2を入力し、
他方のnpnトランジスタのベースに基準信号VB5を
入力している。差動回路86は変調信号V2を基準信号
VB5に基づいて増幅した増幅信号をエミッタフォロワ
回路87に出力する。
【0063】エミッタフォロワ回路87は一つのnpn
トランジスタを備え、npnトランジスタのエミッタか
ら差動回路85,86の出力信号に基づく出力信号MF
を出力する。
トランジスタを備え、npnトランジスタのエミッタか
ら差動回路85,86の出力信号に基づく出力信号MF
を出力する。
【0064】さて、本実施の形態は以下の効果がある。 (1)変調器31において、周波数逓倍器32は相補の
キャリアLO,LOXを入力し、キャリアLO,LOX
に基づいて相補の出力信号2LO,2LOXを出力す
る。位相シフタ33は周波数逓倍器32の相補の出力信
号2LO,2LOXに基づいてキャリアLO0 ,L
O90,LO180 ,LO270 の位相差を作り出している。
従って、変調器31の全体に潜在するキャリアLOのリ
ークの一部とキャリアLOXのリークの一部とが相殺さ
れ、図6に示すように、キャリアリークCLの振幅レベ
ルは小さくなる。そのため、キャリアLOの位相に係わ
らず、図7のSSBスペクトラム波形に示すように、出
力信号MFにおけるキャリアリークCLの電力レベルを
抑制することができ、変調器31は良好なモードで動作
することができる。
キャリアLO,LOXを入力し、キャリアLO,LOX
に基づいて相補の出力信号2LO,2LOXを出力す
る。位相シフタ33は周波数逓倍器32の相補の出力信
号2LO,2LOXに基づいてキャリアLO0 ,L
O90,LO180 ,LO270 の位相差を作り出している。
従って、変調器31の全体に潜在するキャリアLOのリ
ークの一部とキャリアLOXのリークの一部とが相殺さ
れ、図6に示すように、キャリアリークCLの振幅レベ
ルは小さくなる。そのため、キャリアLOの位相に係わ
らず、図7のSSBスペクトラム波形に示すように、出
力信号MFにおけるキャリアリークCLの電力レベルを
抑制することができ、変調器31は良好なモードで動作
することができる。
【0065】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態を図8〜10に従って説明する。なお、重
複説明を避けるため、図1,4,5において説明したも
のと同じ要素については、同じ参照番号が付されてい
る。また、前述した変調器31との相違点を中心に説明
する。
の実施の形態を図8〜10に従って説明する。なお、重
複説明を避けるため、図1,4,5において説明したも
のと同じ要素については、同じ参照番号が付されてい
る。また、前述した変調器31との相違点を中心に説明
する。
【0066】図8は本形態の変調器91を示す。変調器
91も直交変調方式であり、前記周波数逓倍器32、前
記位相シフタ33、及び直交変調器92を備える。直交
変調器92は一対の変調用ミキサ93,94と加算回路
95とを備える。
91も直交変調方式であり、前記周波数逓倍器32、前
記位相シフタ33、及び直交変調器92を備える。直交
変調器92は一対の変調用ミキサ93,94と加算回路
95とを備える。
【0067】図9に示すように、変調用ミキサ93は差
動回路81,82の一対のnpnトランジスタのコレク
タから相補となる変調信号V1,V1Xを出力する点に
おいて、前記変調用ミキサ35(図4参照)の構成と異
なり、他の構成は変調用ミキサ35と同様である。変調
用ミキサ94も変調用ミキサ93と同様の構成であり、
差動回路81,82の一対のnpnトランジスタのコレ
クタから相補となる変調信号V2,V2Xを出力する。
動回路81,82の一対のnpnトランジスタのコレク
タから相補となる変調信号V1,V1Xを出力する点に
おいて、前記変調用ミキサ35(図4参照)の構成と異
なり、他の構成は変調用ミキサ35と同様である。変調
用ミキサ94も変調用ミキサ93と同様の構成であり、
差動回路81,82の一対のnpnトランジスタのコレ
クタから相補となる変調信号V2,V2Xを出力する。
【0068】図10に示すように、加算回路95は差動
回路96,97と、出力部としてのエミッタフォロワ回
路98とを備える。差動回路96は一対のnpnトラン
ジスタのベースに相補の変調信号V1,V1Xを入力し
ている点において前記差動回路85の構成と異なってお
り、差動回路97は一対のnpnトランジスタのベース
に相補の変調信号V2,V2Xを入力している点におい
て前記差動回路86の構成と異なっている。
回路96,97と、出力部としてのエミッタフォロワ回
路98とを備える。差動回路96は一対のnpnトラン
ジスタのベースに相補の変調信号V1,V1Xを入力し
ている点において前記差動回路85の構成と異なってお
り、差動回路97は一対のnpnトランジスタのベース
に相補の変調信号V2,V2Xを入力している点におい
て前記差動回路86の構成と異なっている。
【0069】エミッタフォロワ回路98は一対のnpn
トランジスタを備える差動出力構成となっており、一対
のnpnトランジスタのエミッタから差動回路96,9
7の出力信号に基づく相補の出力信号MF,MFXを出
力する。
トランジスタを備える差動出力構成となっており、一対
のnpnトランジスタのエミッタから差動回路96,9
7の出力信号に基づく相補の出力信号MF,MFXを出
力する。
【0070】さて、本実施の形態の変調器91において
は、周波数逓倍器32は相補のキャリアLO,LOXを
入力し、直交変調器92の加算回路95は相補の出力信
号MF,MFXを出力する。従って、変調器91の全体
に潜在するキャリアLOのリークとキャリアLOXのリ
ークとの相殺作用によって、出力信号MF,MFXのキ
ャリアリークをより抑制することができ、変調器91は
より良好なモードで動作することができる。
は、周波数逓倍器32は相補のキャリアLO,LOXを
入力し、直交変調器92の加算回路95は相補の出力信
号MF,MFXを出力する。従って、変調器91の全体
に潜在するキャリアLOのリークとキャリアLOXのリ
ークとの相殺作用によって、出力信号MF,MFXのキ
ャリアリークをより抑制することができ、変調器91は
より良好なモードで動作することができる。
【0071】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施の形態を図11〜13に従って説明する。なお、
重複説明を避けるため、図1,2,5,10において説
明したものと同じ要素については、同じ参照番号が付さ
れている。また、前述した変調器31との相違点を中心
に説明する。
の実施の形態を図11〜13に従って説明する。なお、
重複説明を避けるため、図1,2,5,10において説
明したものと同じ要素については、同じ参照番号が付さ
れている。また、前述した変調器31との相違点を中心
に説明する。
【0072】本形態の変調器101も直交変調方式であ
り、周波数逓倍器102、前記位相シフタ33、直交変
調器103及びバルーンコイル105を備える。図12
は周波数逓倍器102の原理を示す。周波数逓倍器10
2は、入力用の差動回路107、前記エミッタフォロワ
回路42、アナログ乗算器43、及び出力用バッファ4
4を備える。
り、周波数逓倍器102、前記位相シフタ33、直交変
調器103及びバルーンコイル105を備える。図12
は周波数逓倍器102の原理を示す。周波数逓倍器10
2は、入力用の差動回路107、前記エミッタフォロワ
回路42、アナログ乗算器43、及び出力用バッファ4
4を備える。
【0073】差動回路107はエミッタ結合された一対
のnpnトランジスタを備え、その一方のnpnトラン
ジスタのベースにキャリアLOが入力され、他方のnp
nトランジスタのベースはコンデンサ108を介してグ
ランドGNDに接続されている点において、前記差動回
路41(図2参照)の構成と異なる。差動回路107は
キャリアLOを増幅した相補の増幅信号をエミッタフォ
ロワ回路42及びアナログ乗算器43に出力する。
のnpnトランジスタを備え、その一方のnpnトラン
ジスタのベースにキャリアLOが入力され、他方のnp
nトランジスタのベースはコンデンサ108を介してグ
ランドGNDに接続されている点において、前記差動回
路41(図2参照)の構成と異なる。差動回路107は
キャリアLOを増幅した相補の増幅信号をエミッタフォ
ロワ回路42及びアナログ乗算器43に出力する。
【0074】エミッタフォロワ回路42、アナログ乗算
器43及び出力用バッファ44は上記と同様に動作す
る。従って、出力用バッファ44からはキャリアLOの
周波数を2逓倍した相補の信号2LO,2LOXが出力
される。
器43及び出力用バッファ44は上記と同様に動作す
る。従って、出力用バッファ44からはキャリアLOの
周波数を2逓倍した相補の信号2LO,2LOXが出力
される。
【0075】直交変調器103は前記一対の変調用ミキ
サ35,36と加算回路104とを備える。図13に示
すように、加算回路104は前記差動回路85,86
と、出力部としてのエミッタフォロワ回路110とを備
える。エミッタフォロワ回路110は一対のnpnトラ
ンジスタを備える差動出力構成となっており、一対のn
pnトランジスタのエミッタから差動回路85,86の
出力信号に基づく相補の出力信号MF,MFXを出力す
る。
サ35,36と加算回路104とを備える。図13に示
すように、加算回路104は前記差動回路85,86
と、出力部としてのエミッタフォロワ回路110とを備
える。エミッタフォロワ回路110は一対のnpnトラ
ンジスタを備える差動出力構成となっており、一対のn
pnトランジスタのエミッタから差動回路85,86の
出力信号に基づく相補の出力信号MF,MFXを出力す
る。
【0076】バルーンコイル105は一次側及び二次側
のコイルを備える。一次側コイルの両端に相補の出力信
号MF,MFXが入力され、二次側コイルの一端はグラ
ンドGNDに接続され、他端は出力端子となっている。
バルーンコイル105は相補の出力信号MF,MFXを
合成することにより、二次側コイルから出力信号MFを
出力する。
のコイルを備える。一次側コイルの両端に相補の出力信
号MF,MFXが入力され、二次側コイルの一端はグラ
ンドGNDに接続され、他端は出力端子となっている。
バルーンコイル105は相補の出力信号MF,MFXを
合成することにより、二次側コイルから出力信号MFを
出力する。
【0077】さて、本実施の形態の変調器101におい
ては、周波数逓倍器102はキャリアLOを入力して相
補の出力信号2LO,2LOXを出力し、直交変調器1
03の加算回路104は相補の出力信号MF,MFXを
出力する。従って、変調器101の全体に潜在するキャ
リアLOのリークとキャリアLOXのリークとの相殺作
用によって、出力信号MF,MFXのキャリアリークを
より抑制することができ、変調器101はより良好なモ
ードで動作することができる。
ては、周波数逓倍器102はキャリアLOを入力して相
補の出力信号2LO,2LOXを出力し、直交変調器1
03の加算回路104は相補の出力信号MF,MFXを
出力する。従って、変調器101の全体に潜在するキャ
リアLOのリークとキャリアLOXのリークとの相殺作
用によって、出力信号MF,MFXのキャリアリークを
より抑制することができ、変調器101はより良好なモ
ードで動作することができる。
【0078】[第4の実施の形態]次に、本発明の第4
の実施の形態を図14に従って説明する。なお、重複説
明を避けるため、図2において説明したものと同じ要素
については、同じ参照番号が付されている。また、前述
した周波数逓倍器32との相違点を中心に説明する。
の実施の形態を図14に従って説明する。なお、重複説
明を避けるため、図2において説明したものと同じ要素
については、同じ参照番号が付されている。また、前述
した周波数逓倍器32との相違点を中心に説明する。
【0079】本形態は前記直交変調器101に使用され
る別の周波数逓倍器112の原理を示す。この周波数逓
倍器112は、入力回路113、アナログ乗算器11
4、及び前記出力用バッファ44を備える。
る別の周波数逓倍器112の原理を示す。この周波数逓
倍器112は、入力回路113、アナログ乗算器11
4、及び前記出力用バッファ44を備える。
【0080】入力回路113は、npnトランジスタ1
14,115を備える。npnトランジスタ114は電
源VCCに接続されたコレクタと、定電流源を介してグラ
ンドGNDに接続されたエミッタと、前記キャリアLO
を入力するベースとを備える。npnトランジスタ11
5は電源VCCに接続されたコレクタと、定電流源を介し
てグランドGNDに接続されたエミッタと、前記npn
トランジスタ114のコレクタに接続されたベースとを
備える。
14,115を備える。npnトランジスタ114は電
源VCCに接続されたコレクタと、定電流源を介してグラ
ンドGNDに接続されたエミッタと、前記キャリアLO
を入力するベースとを備える。npnトランジスタ11
5は電源VCCに接続されたコレクタと、定電流源を介し
てグランドGNDに接続されたエミッタと、前記npn
トランジスタ114のコレクタに接続されたベースとを
備える。
【0081】入力回路113はnpnトランジスタ11
5,116によってキャリアLOの電位を変換した信号
をアナログ乗算器114に出力する。アナログ乗算器1
14は、前記第1〜第3の差動回路45,46,47を
備えている。各差動回路45,46における一方のnp
nトランジスタのベースには基準信号が入力されるとと
もに、コンデンサ118を介してnpnトランジスタ1
16の出力信号が入力され、各差動回路45,46にお
ける他方のnpnトランジスタのベースには基準信号が
入力されるとともに、コンデンサ119を介してグラン
ドGNDに接続されている。
5,116によってキャリアLOの電位を変換した信号
をアナログ乗算器114に出力する。アナログ乗算器1
14は、前記第1〜第3の差動回路45,46,47を
備えている。各差動回路45,46における一方のnp
nトランジスタのベースには基準信号が入力されるとと
もに、コンデンサ118を介してnpnトランジスタ1
16の出力信号が入力され、各差動回路45,46にお
ける他方のnpnトランジスタのベースには基準信号が
入力されるとともに、コンデンサ119を介してグラン
ドGNDに接続されている。
【0082】差動回路47の一方のnpnトランジスタ
は直列に接続された抵抗120及びコンデンサ121を
介してnpnトランジスタ116の出力信号を入力し、
他方のnpnトランジスタのベースには基準信号が入力
されるとともに、コンデンサ122を介してグランドG
NDに接続されている。
は直列に接続された抵抗120及びコンデンサ121を
介してnpnトランジスタ116の出力信号を入力し、
他方のnpnトランジスタのベースには基準信号が入力
されるとともに、コンデンサ122を介してグランドG
NDに接続されている。
【0083】アナログ乗算器43及び出力用バッファ4
4は上記と同様に動作する。従って、出力用バッファ4
4からはキャリアLOに基づいてキャリアLOの周波数
を2逓倍した相補の信号2LO,2LOXを出力するこ
とができる。
4は上記と同様に動作する。従って、出力用バッファ4
4からはキャリアLOに基づいてキャリアLOの周波数
を2逓倍した相補の信号2LO,2LOXを出力するこ
とができる。
【0084】[第5の実施の形態]次に、本発明の第5
の実施の形態を図15に従って説明する。なお、重複説
明を避けるため、図8において説明したものと同じ要素
については、同じ参照番号が付されている。また、前述
した直交変調器91との相違点を中心に説明する。
の実施の形態を図15に従って説明する。なお、重複説
明を避けるため、図8において説明したものと同じ要素
については、同じ参照番号が付されている。また、前述
した直交変調器91との相違点を中心に説明する。
【0085】本形態は、前記変調器91の出力側に送信
ミキサ125を組み合わせた間接変調型変調器である。
送信ミキサ125は差動構成の入力部と、差動構成の出
力部とを備えている。送信ミキサ125の入力部は相補
の出力信号MF,MFXを出力する変調器91に対して
差動結合されている。送信ミキサ125は出力信号M
F,MFXと第2のキャリアLO2とを掛け合わせるこ
とにより、出力信号MF,MFXとキャリアLO2とを
合成した相補の信号を出力するようになっている。
ミキサ125を組み合わせた間接変調型変調器である。
送信ミキサ125は差動構成の入力部と、差動構成の出
力部とを備えている。送信ミキサ125の入力部は相補
の出力信号MF,MFXを出力する変調器91に対して
差動結合されている。送信ミキサ125は出力信号M
F,MFXと第2のキャリアLO2とを掛け合わせるこ
とにより、出力信号MF,MFXとキャリアLO2とを
合成した相補の信号を出力するようになっている。
【0086】さて、本形態は、変調器91及び送信ミキ
サ125にて構成される間接変調型変調器の全体に潜在
するキャリアLOのリークとキャリアLOXのリークと
の相殺作用によって、送信ミキサ125の出力信号にお
けるキャリアリークを抑制することができ、間接変調型
変調器は良好なモードで動作することができる。
サ125にて構成される間接変調型変調器の全体に潜在
するキャリアLOのリークとキャリアLOXのリークと
の相殺作用によって、送信ミキサ125の出力信号にお
けるキャリアリークを抑制することができ、間接変調型
変調器は良好なモードで動作することができる。
【0087】[第6の実施の形態]次に、本発明の第6
の実施の形態を図16に従って説明する。本形態は、デ
ジタル移動通信機としてのPDC(personal digital c
ellular)方式のデジタル携帯電話のフロントエンド部
を示す。このフロントエンド部は前記変調器31(図1
参照)を使用している。
の実施の形態を図16に従って説明する。本形態は、デ
ジタル移動通信機としてのPDC(personal digital c
ellular)方式のデジタル携帯電話のフロントエンド部
を示す。このフロントエンド部は前記変調器31(図1
参照)を使用している。
【0088】モデム(modulator-demodulator )131
は音声信号をアナログ−デジタル変換した後、パラレル
のデジタル信号をシリアル変換することにより、90度
位相がずれたベースバンド信号I,Qを変調器31に出
力する。
は音声信号をアナログ−デジタル変換した後、パラレル
のデジタル信号をシリアル変換することにより、90度
位相がずれたベースバンド信号I,Qを変調器31に出
力する。
【0089】PLLシンセサイザ144は図示しない水
晶発振器から出力される発振信号OSCと電圧制御発振
器(VCO)146から出力されるキャリアLO,LO
Xとに基づいてキャリアLOの周波数を所定の値にすべ
く電圧信号DO1を出力する。
晶発振器から出力される発振信号OSCと電圧制御発振
器(VCO)146から出力されるキャリアLO,LO
Xとに基づいてキャリアLOの周波数を所定の値にすべ
く電圧信号DO1を出力する。
【0090】ローパスフィルタ(LPF)145はPL
Lシンセサイザ144から出力される電圧信号DO1を
平滑化することにより制御電圧信号VT1を発振周波数
の補正値としてVCO146に出力する。VCO146
は制御電圧信号VT1の電圧値に応じた周波数の相補の
キャリアLO,LOXを変調器31及び受信ミキサ13
8に出力する。
Lシンセサイザ144から出力される電圧信号DO1を
平滑化することにより制御電圧信号VT1を発振周波数
の補正値としてVCO146に出力する。VCO146
は制御電圧信号VT1の電圧値に応じた周波数の相補の
キャリアLO,LOXを変調器31及び受信ミキサ13
8に出力する。
【0091】変調器31はキャリアLOとベースバンド
信号I,Qとを合成した出力信号MFを出力する。バン
ドパスフィルタ(BPF)132は、変調器31の出力
信号MFにおける所定の周波数帯域の信号を通過させ
る。
信号I,Qとを合成した出力信号MFを出力する。バン
ドパスフィルタ(BPF)132は、変調器31の出力
信号MFにおける所定の周波数帯域の信号を通過させ
る。
【0092】ドライバアンプ133はBPF132の出
力信号を増幅し、パワーアンプ134はドライバアンプ
133の出力信号をさらに増幅する。パワーアンプ13
4の出力信号はスイッチ135の送信側TXを経てアン
テナ143を介して送信される。
力信号を増幅し、パワーアンプ134はドライバアンプ
133の出力信号をさらに増幅する。パワーアンプ13
4の出力信号はスイッチ135の送信側TXを経てアン
テナ143を介して送信される。
【0093】アンテナ143を介して受信された信号
は、スイッチ135の受信側RXを経てローノイズアン
プ(LA)136に伝えられる。受信信号はLA136
によって増幅される。BPF137はLA136の出力
信号における所定の周波数帯域の信号を通過させる。
は、スイッチ135の受信側RXを経てローノイズアン
プ(LA)136に伝えられる。受信信号はLA136
によって増幅される。BPF137はLA136の出力
信号における所定の周波数帯域の信号を通過させる。
【0094】受信ミキサ138はBPF137の出力信
号からキャリアLOを引くことにより、受信信号の周波
数を低下させる。BPF139は受信ミキサ138の出
力信号における所定の周波数帯域の信号を通過させるこ
とにより、ノイズを除去する。
号からキャリアLOを引くことにより、受信信号の周波
数を低下させる。BPF139は受信ミキサ138の出
力信号における所定の周波数帯域の信号を通過させるこ
とにより、ノイズを除去する。
【0095】PLLシンセサイザ147は前記発振信号
OSCとVCO149から出力される発振信号LO3と
に基づいて発振信号LO3の周波数を所定の値にすべく
電圧信号DO3を出力する。
OSCとVCO149から出力される発振信号LO3と
に基づいて発振信号LO3の周波数を所定の値にすべく
電圧信号DO3を出力する。
【0096】LPF148はPLLシンセサイザ147
から出力される電圧信号DO3を平滑化することにより
制御電圧信号VT3を発振周波数の補正値としてVCO
149に出力する。VCO149は制御電圧信号VT3
の電圧値に応じた周波数の発振信号LO3を受信中間ミ
キサ140に出力する。
から出力される電圧信号DO3を平滑化することにより
制御電圧信号VT3を発振周波数の補正値としてVCO
149に出力する。VCO149は制御電圧信号VT3
の電圧値に応じた周波数の発振信号LO3を受信中間ミ
キサ140に出力する。
【0097】受信中間ミキサ140はBPF139の出
力信号の周波数から発振信号LO3の周波数を引くこと
により受信信号の周波数をさらに低下させる。BPF1
41は受信中間ミキサ140の出力信号における所定の
周波数帯域の信号を通過させる。
力信号の周波数から発振信号LO3の周波数を引くこと
により受信信号の周波数をさらに低下させる。BPF1
41は受信中間ミキサ140の出力信号における所定の
周波数帯域の信号を通過させる。
【0098】アンプ142はBPF141の出力信号を
増幅してモデム131に出力する。モデム131はアン
プ142の出力信号を復調することにより、90度位相
がずれたベースバンド信号I,Qを出力する。
増幅してモデム131に出力する。モデム131はアン
プ142の出力信号を復調することにより、90度位相
がずれたベースバンド信号I,Qを出力する。
【0099】さて、本形態のPDC方式のデジタル携帯
電話は、出力信号MFにおけるキャリアリークCLを抑
制できる変調器31を使用しているので、良好な通話を
行うことができる。
電話は、出力信号MFにおけるキャリアリークCLを抑
制できる変調器31を使用しているので、良好な通話を
行うことができる。
【0100】[第7の実施の形態]次に、本発明の第7
の実施の形態を図17に従って説明する。なお、重複説
明を避けるため、図16において説明したものと同じ要
素については、同じ参照番号が付されている。また、前
述したPDC方式のデジタル携帯電話との相違点を中心
に説明する。
の実施の形態を図17に従って説明する。なお、重複説
明を避けるため、図16において説明したものと同じ要
素については、同じ参照番号が付されている。また、前
述したPDC方式のデジタル携帯電話との相違点を中心
に説明する。
【0101】本形態は、デジタル移動通信機としてのP
HS(personal handyphone system)方式の携帯電話の
フロントエンド部を示す。このフロントエンド部は前記
間接変調型変調器(図15参照)を使用している。
HS(personal handyphone system)方式の携帯電話の
フロントエンド部を示す。このフロントエンド部は前記
間接変調型変調器(図15参照)を使用している。
【0102】フロントエンド部はPLLシンセサイザ1
44,LPF145及びVCO146を備え、VCO1
46は相補のキャリアLO,LOXを変調器91に出力
する。変調器91はキャリアLOとベースバンド信号
I,Qとを合成した相補の出力信号MF,MFXを出力
する。
44,LPF145及びVCO146を備え、VCO1
46は相補のキャリアLO,LOXを変調器91に出力
する。変調器91はキャリアLOとベースバンド信号
I,Qとを合成した相補の出力信号MF,MFXを出力
する。
【0103】PLLシンセサイザ151は図示しない水
晶発振器の発振信号OSCとVCO153から出力され
る第2のキャリアLO2とに基づいてキャリアLO2の
周波数を所定の値にすべく電圧信号DO2を出力する。
晶発振器の発振信号OSCとVCO153から出力され
る第2のキャリアLO2とに基づいてキャリアLO2の
周波数を所定の値にすべく電圧信号DO2を出力する。
【0104】LPF152はPLLシンセサイザ151
から出力される電圧信号DO2を平滑化することにより
制御電圧信号VT2を発振周波数の補正値としてVCO
153に出力する。
から出力される電圧信号DO2を平滑化することにより
制御電圧信号VT2を発振周波数の補正値としてVCO
153に出力する。
【0105】VCO153は制御電圧信号VT2の電圧
値に応じた周波数の第2のキャリアLO2を送信ミキサ
125に出力するとともに、キャリアLO2をBPF1
54を介して受信ミキサ155に出力する。
値に応じた周波数の第2のキャリアLO2を送信ミキサ
125に出力するとともに、キャリアLO2をBPF1
54を介して受信ミキサ155に出力する。
【0106】送信ミキサ125は出力信号MF,MFX
と第2のキャリアLO2とを合成した相補の出力信号を
出力する。BPF132は、送信ミキサ125の出力信
号における所定の周波数帯域の信号を通過させる。BP
F132の出力信号はドライバアンプ133及びパワー
アンプ134によって増幅され、その増幅された信号は
スイッチ135の送信側TXを経てアンテナ143を介
して送信される。
と第2のキャリアLO2とを合成した相補の出力信号を
出力する。BPF132は、送信ミキサ125の出力信
号における所定の周波数帯域の信号を通過させる。BP
F132の出力信号はドライバアンプ133及びパワー
アンプ134によって増幅され、その増幅された信号は
スイッチ135の送信側TXを経てアンテナ143を介
して送信される。
【0107】アンテナ143を介して受信された信号
は、スイッチ135の受信側RXを経てLA136に伝
えられ、LA136によって増幅される。BPF137
はLA136の出力信号における所定の周波数帯域の信
号を通過させる。
は、スイッチ135の受信側RXを経てLA136に伝
えられ、LA136によって増幅される。BPF137
はLA136の出力信号における所定の周波数帯域の信
号を通過させる。
【0108】受信ミキサ155はBPF137の出力信
号からBPF154の出力信号LO2を引くことによ
り、受信信号の周波数を低下させる。BPF139は受
信ミキサ155の出力信号における所定の周波数帯域の
信号を通過させることにより、ノイズを除去する。
号からBPF154の出力信号LO2を引くことによ
り、受信信号の周波数を低下させる。BPF139は受
信ミキサ155の出力信号における所定の周波数帯域の
信号を通過させることにより、ノイズを除去する。
【0109】受信中間ミキサ156はBPF139の出
力信号から発振信号LO4を引くことにより、受信信号
の周波数をさらに低下させる。受信中間ミキサ140の
出力信号における所定の周波数帯域の信号はBPF14
1を通過し、BPF141の出力信号はアンプ142に
よって増幅されてモデム131に出力される。
力信号から発振信号LO4を引くことにより、受信信号
の周波数をさらに低下させる。受信中間ミキサ140の
出力信号における所定の周波数帯域の信号はBPF14
1を通過し、BPF141の出力信号はアンプ142に
よって増幅されてモデム131に出力される。
【0110】モデム131はアンプ142の出力信号を
復調することにより、90度位相がずれたベースバンド
信号I,Qを出力する。さて、本形態のPHS方式のデ
ジタル携帯電話は、出力信号MF,MFXのキャリアリ
ークをより抑制できる変調器91を使用しているので、
より良好な通話を行うことができる。
復調することにより、90度位相がずれたベースバンド
信号I,Qを出力する。さて、本形態のPHS方式のデ
ジタル携帯電話は、出力信号MF,MFXのキャリアリ
ークをより抑制できる変調器91を使用しているので、
より良好な通話を行うことができる。
【0111】[第8の実施の形態]次に、本発明の第8
の実施の形態を図18,19に従って説明する。図18
はデジタル移動体通信機に使用される変調器161を示
す。変調器161は直交変調方式であり、周波数逓倍器
162、フリップフロップよりなる位相シフタ163、
及び直交変調器164を備える。
の実施の形態を図18,19に従って説明する。図18
はデジタル移動体通信機に使用される変調器161を示
す。変調器161は直交変調方式であり、周波数逓倍器
162、フリップフロップよりなる位相シフタ163、
及び直交変調器164を備える。
【0112】周波数逓倍器162は、信号変換回路16
6とアナログ乗算器167とを備える。信号変換回路1
66は電圧信号としてのキャリアLを入力して、キャリ
アLの周波数と同一の周波数を持ち、かつ、位相差が互
いに90度となる第1及び第2の信号をアナログ乗算器
167に出力する。
6とアナログ乗算器167とを備える。信号変換回路1
66は電圧信号としてのキャリアLを入力して、キャリ
アLの周波数と同一の周波数を持ち、かつ、位相差が互
いに90度となる第1及び第2の信号をアナログ乗算器
167に出力する。
【0113】アナログ乗算器167は信号変換回路16
6から出力される第1及び第2の信号に基づいて前記キ
ャリアLの周波数を2逓倍した相補の信号D,Dバーを
位相シフタ163に出力する。
6から出力される第1及び第2の信号に基づいて前記キ
ャリアLの周波数を2逓倍した相補の信号D,Dバーを
位相シフタ163に出力する。
【0114】位相シフタ163は、出力信号Dの周波数
を2分の1に分周することにより、位相が互いに90度
ずつずれたキャリアL0 ,L90,L180 ,L270 を直交
変調器164に出力する。キャリアL0 ,L180 は互い
に相補となり、キャリアL90,L270 は互いに相補とな
る。
を2分の1に分周することにより、位相が互いに90度
ずつずれたキャリアL0 ,L90,L180 ,L270 を直交
変調器164に出力する。キャリアL0 ,L180 は互い
に相補となり、キャリアL90,L270 は互いに相補とな
る。
【0115】直交変調器164は一対の変調用ミキサ1
69,170と加算回路171とを備える。変調用ミキ
サ169は変調用信号としてのベースバンド信号Iとキ
ャリアL0,L180 とを掛け合わせることにより、ベー
スバンド信号IとキャリアL0 ,L 180 とを合成した変
調信号V11を出力する。変調用ミキサ170は変調用
信号としてのベースバンド信号QとキャリアL90,L
270 とを掛け合わせることにより、ベースバンド信号Q
とキャリアL90,L270 とを合成した変調信号V12を
出力する。
69,170と加算回路171とを備える。変調用ミキ
サ169は変調用信号としてのベースバンド信号Iとキ
ャリアL0,L180 とを掛け合わせることにより、ベー
スバンド信号IとキャリアL0 ,L 180 とを合成した変
調信号V11を出力する。変調用ミキサ170は変調用
信号としてのベースバンド信号QとキャリアL90,L
270 とを掛け合わせることにより、ベースバンド信号Q
とキャリアL90,L270 とを合成した変調信号V12を
出力する。
【0116】加算回路171は両変調用ミキサ169,
170の変調信号V11,V12を加算し、出力信号M
F1を出力する。図19は上記周波数逓倍器162とし
て用いられる周波数逓倍器201を示す。この周波数逓
倍器201は、信号変換回路としてのハイパスフィルタ
(以下、HPFという)202及びローパスフィルタ
(以下、LPFという)203と、アナログ乗算器20
4(ギルバートセルミキサ)とを備える。周波数逓倍器
201は電圧信号としてのキャリアL1の周波数を2逓
倍した相補の出力信号D1,D1バーを出力する。
170の変調信号V11,V12を加算し、出力信号M
F1を出力する。図19は上記周波数逓倍器162とし
て用いられる周波数逓倍器201を示す。この周波数逓
倍器201は、信号変換回路としてのハイパスフィルタ
(以下、HPFという)202及びローパスフィルタ
(以下、LPFという)203と、アナログ乗算器20
4(ギルバートセルミキサ)とを備える。周波数逓倍器
201は電圧信号としてのキャリアL1の周波数を2逓
倍した相補の出力信号D1,D1バーを出力する。
【0117】すなわち、HPF202はコンデンサC1
及び抵抗R1からなる微分回路であり、そのカットオフ
周波数は1/(2π・C1・R1)ヘルツとなる。LP
F203は抵抗R2及びコンデンサC2からなる積分回
路であり、そのカットオフ周波数は1/(2π・C2・
R2)ヘルツとなる。HPF202及びLPF203の
カットオフ周波数が等しくなるように、コンデンサC
1,C2の値及び抵抗R1,R2の値が設定されてい
る。
及び抵抗R1からなる微分回路であり、そのカットオフ
周波数は1/(2π・C1・R1)ヘルツとなる。LP
F203は抵抗R2及びコンデンサC2からなる積分回
路であり、そのカットオフ周波数は1/(2π・C2・
R2)ヘルツとなる。HPF202及びLPF203の
カットオフ周波数が等しくなるように、コンデンサC
1,C2の値及び抵抗R1,R2の値が設定されてい
る。
【0118】HPF202はカットオフ周波数以上のキ
ャリアL1を通過させ、キャリアL1の位相よりも位相
が進んだ電圧信号L11をアナログ乗算器204に入力
する。LPF203はカットオフ周波数以下のキャリア
L1を通過させ、キャリアL1の位相よりも位相が遅れ
た電圧信号L12をアナログ乗算器204に入力する。
ャリアL1を通過させ、キャリアL1の位相よりも位相
が進んだ電圧信号L11をアナログ乗算器204に入力
する。LPF203はカットオフ周波数以下のキャリア
L1を通過させ、キャリアL1の位相よりも位相が遅れ
た電圧信号L12をアナログ乗算器204に入力する。
【0119】今、キャリアL1の周波数がHPF202
及びLPF203のカットオフ周波数であるとすると、
電圧信号L11の位相はキャリアL1の位相よりも45
度進み、電圧信号L12の位相はキャリアL1の位相よ
りも45度遅れる。従って、電圧信号L11の位相と電
圧信号L12の位相との位相差は90度となる。
及びLPF203のカットオフ周波数であるとすると、
電圧信号L11の位相はキャリアL1の位相よりも45
度進み、電圧信号L12の位相はキャリアL1の位相よ
りも45度遅れる。従って、電圧信号L11の位相と電
圧信号L12の位相との位相差は90度となる。
【0120】アナログ乗算器204は一対の第1の差動
回路205,206、第2の差動回路207、定電流回
路208、及び抵抗R3,R4を備える。各第1の差動
回路205,206のnpnトランジスタT1,T4は
そのベースに電圧信号L11を入力するとともに、抵抗
R1を介して基準信号VB11を入力している。npn
トランジスタT2,T3はそのベースに抵抗R5を介し
て基準信号VB11を入力している。
回路205,206、第2の差動回路207、定電流回
路208、及び抵抗R3,R4を備える。各第1の差動
回路205,206のnpnトランジスタT1,T4は
そのベースに電圧信号L11を入力するとともに、抵抗
R1を介して基準信号VB11を入力している。npn
トランジスタT2,T3はそのベースに抵抗R5を介し
て基準信号VB11を入力している。
【0121】第2の差動回路207のnpnトランジス
タT5はそのベースにコンデンサC3を介して電圧信号
L12を入力するとともに、抵抗R7を介して基準信号
VB12を入力している。npnトランジスタT6はそ
のベースに抵抗R6を介して基準信号VB12を入力し
ている。
タT5はそのベースにコンデンサC3を介して電圧信号
L12を入力するとともに、抵抗R7を介して基準信号
VB12を入力している。npnトランジスタT6はそ
のベースに抵抗R6を介して基準信号VB12を入力し
ている。
【0122】第2の差動回路207は電圧信号L12に
基づいて第1及び第2の差動回路205,206を交互
に活性化させる。第1の差動回路205のnpnトラン
ジスタT1,T2は電圧信号L11に基づいて交互に動
作し、第1の差動回路206のnpnトランジスタT
3,T4は電圧信号L11に基づいて交互に動作する。
基づいて第1及び第2の差動回路205,206を交互
に活性化させる。第1の差動回路205のnpnトラン
ジスタT1,T2は電圧信号L11に基づいて交互に動
作し、第1の差動回路206のnpnトランジスタT
3,T4は電圧信号L11に基づいて交互に動作する。
【0123】その結果、npnトランジスタT2,T4
のコレクタから電圧信号L11と電圧信号L12とを掛
け合わせた、すなわちキャリアL1の周波数を2逓倍し
た信号D1が出力される。また、npnトランジスタT
1,T3のコレクタから電圧信号L11と電圧信号L1
2とを掛け合わせた、すなわちキャリアL1の周波数を
2逓倍した信号D1が出力される。
のコレクタから電圧信号L11と電圧信号L12とを掛
け合わせた、すなわちキャリアL1の周波数を2逓倍し
た信号D1が出力される。また、npnトランジスタT
1,T3のコレクタから電圧信号L11と電圧信号L1
2とを掛け合わせた、すなわちキャリアL1の周波数を
2逓倍した信号D1が出力される。
【0124】[第9の実施の形態]次に、本発明の第9
の実施の形態を図20〜23に従って説明する。図20
は上記変調器161に用いられる、より好ましい周波数
逓倍器211の原理を示す。この周波数逓倍器211も
信号変換回路212と、アナログ乗算器213とを備え
る。
の実施の形態を図20〜23に従って説明する。図20
は上記変調器161に用いられる、より好ましい周波数
逓倍器211の原理を示す。この周波数逓倍器211も
信号変換回路212と、アナログ乗算器213とを備え
る。
【0125】信号変換回路212は、電圧信号としての
所定の周波数を持つキャリアL2を第1の信号として出
力するとともに、キャリアL2を該キャリアよりも位相
が進んだ第2の信号としての電流信号L22に変換する
ものである。
所定の周波数を持つキャリアL2を第1の信号として出
力するとともに、キャリアL2を該キャリアよりも位相
が進んだ第2の信号としての電流信号L22に変換する
ものである。
【0126】信号変換回路212は、ダイオード217
とコンデンサ218とを備える。ダイオード217はキ
ャリアL2を該キャリアL2よりもベース・エミッタ間
電圧分だけ電位の低い電圧信号L21を出力する。
とコンデンサ218とを備える。ダイオード217はキ
ャリアL2を該キャリアL2よりもベース・エミッタ間
電圧分だけ電位の低い電圧信号L21を出力する。
【0127】コンデンサ218はAC(交流)的な電圧
信号L21をその位相よりも90度位相が進んだ電流信
号L22に変換してアナログ乗算器24に出力する。ア
ナログ乗算器213は、キャリアL2に基づいて動作す
る一対の第1の差動回路214,215と、電流信号L
22に基づいて一対の差動回路214,215を交互に
活性化するための第2の差動回路216とを有する。ア
ナログ乗算器213は電圧信号L2と電流信号L22と
を掛け合わせることにより電圧信号の周波数を2逓倍し
た相補の信号D2,D2バーを出力する。
信号L21をその位相よりも90度位相が進んだ電流信
号L22に変換してアナログ乗算器24に出力する。ア
ナログ乗算器213は、キャリアL2に基づいて動作す
る一対の第1の差動回路214,215と、電流信号L
22に基づいて一対の差動回路214,215を交互に
活性化するための第2の差動回路216とを有する。ア
ナログ乗算器213は電圧信号L2と電流信号L22と
を掛け合わせることにより電圧信号の周波数を2逓倍し
た相補の信号D2,D2バーを出力する。
【0128】次に、図20の周波数逓倍器211をより
詳細にした周波数逓倍器221を図21〜23に従って
説明する。周波数逓倍器221は信号変換回路223
と、アナログ乗算器224とを備える。信号変換回路2
23は、電圧信号としてのキャリアL2を第1の信号と
して出力するとともに、キャリアL2を該キャリアより
も位相が進んだ第2の信号としての電流信号L22に変
換するものである。信号変換回路223は、エミッタホ
ロワ回路としてのnpnトランジスタT11と、npn
トランジスタT12と、コンデンサC11と、抵抗R1
1とを備える。
詳細にした周波数逓倍器221を図21〜23に従って
説明する。周波数逓倍器221は信号変換回路223
と、アナログ乗算器224とを備える。信号変換回路2
23は、電圧信号としてのキャリアL2を第1の信号と
して出力するとともに、キャリアL2を該キャリアより
も位相が進んだ第2の信号としての電流信号L22に変
換するものである。信号変換回路223は、エミッタホ
ロワ回路としてのnpnトランジスタT11と、npn
トランジスタT12と、コンデンサC11と、抵抗R1
1とを備える。
【0129】npnトランジスタT11は高電位電源V
CCに接続されたコレクタと、コンデンサC11に接続さ
れたエミッタと、信号源228に接続されたベースとを
備える。npnトランジスタT11のエミッタはnpn
トランジスタT12のコレクタにも接続されている。n
pnトランジスタT11は信号源228から出力される
キャリアL2をベースに入力している。信号源228は
低電位電源としてのグランドGNDに接続されている。
CCに接続されたコレクタと、コンデンサC11に接続さ
れたエミッタと、信号源228に接続されたベースとを
備える。npnトランジスタT11のエミッタはnpn
トランジスタT12のコレクタにも接続されている。n
pnトランジスタT11は信号源228から出力される
キャリアL2をベースに入力している。信号源228は
低電位電源としてのグランドGNDに接続されている。
【0130】npnトランジスタT11はダイオードと
して動作し、そのエミッタからキャリアL2よりもベー
ス・エミッタ間電圧分だけ電位の低い電圧信号L21を
出力する。なお、npnトランジスタT11には出力イ
ンピーダンスが存在するため、図23に示すように、電
圧信号L21のベクトルの位相はキャリアL2のベクト
ルの位相よりも遅れたものとなる。
して動作し、そのエミッタからキャリアL2よりもベー
ス・エミッタ間電圧分だけ電位の低い電圧信号L21を
出力する。なお、npnトランジスタT11には出力イ
ンピーダンスが存在するため、図23に示すように、電
圧信号L21のベクトルの位相はキャリアL2のベクト
ルの位相よりも遅れたものとなる。
【0131】npnトランジスタT12は抵抗R11を
介して低電位電源GNDに接続されたエミッタと、基準
信号VB13を入力するベースとを備える。本形態にお
いて、npnトランジスタT12と抵抗R11とにより
調整回路が構成されている。調整回路は基準信号VB1
3の電圧を増減させてnpnトランジスタT12のコレ
クタ電流を増減させることにより、npnトランジスタ
T11の出力インピーダンスを調整し、キャリアL2に
対する電圧信号L21の遅れを調整できる。npnトラ
ンジスタT12のコレクタ電流を増加させることによ
り、npnトランジスタT11の出力インピーダンスを
低下させることができる。逆に、npnトランジスタT
12のコレクタ電流を減少させることにより、npnト
ランジスタT11の出力インピーダンスは増加する。
介して低電位電源GNDに接続されたエミッタと、基準
信号VB13を入力するベースとを備える。本形態にお
いて、npnトランジスタT12と抵抗R11とにより
調整回路が構成されている。調整回路は基準信号VB1
3の電圧を増減させてnpnトランジスタT12のコレ
クタ電流を増減させることにより、npnトランジスタ
T11の出力インピーダンスを調整し、キャリアL2に
対する電圧信号L21の遅れを調整できる。npnトラ
ンジスタT12のコレクタ電流を増加させることによ
り、npnトランジスタT11の出力インピーダンスを
低下させることができる。逆に、npnトランジスタT
12のコレクタ電流を減少させることにより、npnト
ランジスタT11の出力インピーダンスは増加する。
【0132】コンデンサC11はAC(交流)的な電圧
信号L21をその位相よりも90度位相が進んだ電流信
号L22に変換してアナログ乗算器224に出力する。
図22(a),(b)に示すように、コンデンサC11
は半導体基板245上に絶縁層246を介して形成され
た第1の電極247と、第1の電極247上に絶縁層2
46を介して形成された第2の電極248とからなる。
第1及び第2の電極247,248はポリシリコン又は
アルミニウムにより形成される。
信号L21をその位相よりも90度位相が進んだ電流信
号L22に変換してアナログ乗算器224に出力する。
図22(a),(b)に示すように、コンデンサC11
は半導体基板245上に絶縁層246を介して形成され
た第1の電極247と、第1の電極247上に絶縁層2
46を介して形成された第2の電極248とからなる。
第1及び第2の電極247,248はポリシリコン又は
アルミニウムにより形成される。
【0133】コンデンサC11は半導体基板上に集積化
された場合には、電流I1の流れる方向において長さL
N1を持つため、寄生抵抗が存在する。そのため、図2
3に示すように、電流信号L22のベクトルの位相は、
電圧信号L21のベクトルの位相よりも90度位相が進
んだ破線で示すベクトルの位相よりも若干遅れたものと
なり、電流信号L22のベクトルの位相はキャリアL2
のベクトルの位相に対してほぼ90度進んだものとな
る。
された場合には、電流I1の流れる方向において長さL
N1を持つため、寄生抵抗が存在する。そのため、図2
3に示すように、電流信号L22のベクトルの位相は、
電圧信号L21のベクトルの位相よりも90度位相が進
んだ破線で示すベクトルの位相よりも若干遅れたものと
なり、電流信号L22のベクトルの位相はキャリアL2
のベクトルの位相に対してほぼ90度進んだものとな
る。
【0134】電流信号L22の遅れを低減するために
は、図22(c)に示すように第1及び第2の電極24
9,250とを備え、第2の電極250の電流I1の流
れる方向の長さをLN2(<LN1)としたコンデンサ
C111を用いればよい。
は、図22(c)に示すように第1及び第2の電極24
9,250とを備え、第2の電極250の電流I1の流
れる方向の長さをLN2(<LN1)としたコンデンサ
C111を用いればよい。
【0135】また、第1及び第2の電極247,248
をアルミニウムにて形成すれば、コンデンサC11の寄
生抵抗を低減でき、電流信号L22の遅れを低減でき
る。なお、コンデンサC111の容量をコンデンサC1
1と等しくしたければ、第2の電極250の面積を第2
の電極248と等しくすればよい。
をアルミニウムにて形成すれば、コンデンサC11の寄
生抵抗を低減でき、電流信号L22の遅れを低減でき
る。なお、コンデンサC111の容量をコンデンサC1
1と等しくしたければ、第2の電極250の面積を第2
の電極248と等しくすればよい。
【0136】アナログ乗算器224は、キャリアL2に
基づいて動作する一対の第1の差動回路225,226
と、電流信号L22に基づいて第1の差動回路225,
226を交互に活性化させるための第2の差動回路22
7と、npnトランジスタT19と、抵抗R12,R1
3,R14とを備える。
基づいて動作する一対の第1の差動回路225,226
と、電流信号L22に基づいて第1の差動回路225,
226を交互に活性化させるための第2の差動回路22
7と、npnトランジスタT19と、抵抗R12,R1
3,R14とを備える。
【0137】第1の差動回路225はエミッタ結合され
た一対のnpnトランジスタT13,T14を備える。
npnトランジスタT13,T14はそれぞれ抵抗R1
3,R14を介して電源Vccに接続されたコレクタを有
する。
た一対のnpnトランジスタT13,T14を備える。
npnトランジスタT13,T14はそれぞれ抵抗R1
3,R14を介して電源Vccに接続されたコレクタを有
する。
【0138】第1の差動回路226はエミッタ結合され
た一対のnpnトランジスタT15,T16を備える。
npnトランジスタT15,T16はそれぞれ抵抗R1
3,R14を介して電源Vccに接続されたコレクタを有
する。
た一対のnpnトランジスタT15,T16を備える。
npnトランジスタT15,T16はそれぞれ抵抗R1
3,R14を介して電源Vccに接続されたコレクタを有
する。
【0139】npnトランジスタT13,T16はそれ
らのベースに第1の信号としてキャリアL2を入力して
いる。npnトランジスタT14,T15はコンデンサ
C12を介してグランドGNDに接続されたベースを備
え、それらのベースに抵抗R15を介して基準信号VB
11を入力している。
らのベースに第1の信号としてキャリアL2を入力して
いる。npnトランジスタT14,T15はコンデンサ
C12を介してグランドGNDに接続されたベースを備
え、それらのベースに抵抗R15を介して基準信号VB
11を入力している。
【0140】第2の差動回路227はエミッタ結合され
た一対のnpnトランジスタT17,T18を備える。
npnトランジスタT17は第1の差動回路225に接
続されたコレクタと、npnトランジスタT19のコレ
クタに接続されたエミッタと、抵抗R17及びコンデン
サC13を介してグランドGNDに接続されたベースと
を有する。npnトランジスタT18は第1の差動回路
226に接続されたコレクタと、npnトランジスタT
19のコレクタに接続されたエミッタと、コンデンサC
13を介してグランドGNDに接続されたベースとを有
する。
た一対のnpnトランジスタT17,T18を備える。
npnトランジスタT17は第1の差動回路225に接
続されたコレクタと、npnトランジスタT19のコレ
クタに接続されたエミッタと、抵抗R17及びコンデン
サC13を介してグランドGNDに接続されたベースと
を有する。npnトランジスタT18は第1の差動回路
226に接続されたコレクタと、npnトランジスタT
19のコレクタに接続されたエミッタと、コンデンサC
13を介してグランドGNDに接続されたベースとを有
する。
【0141】npnトランジスタT17はそのベースに
電流信号L22を入力するとともに、抵抗R17を介し
て基準信号VB12を入力している。npnトランジス
タT18はそのベースに抵抗R16を介して基準信号V
B12を入力している。
電流信号L22を入力するとともに、抵抗R17を介し
て基準信号VB12を入力している。npnトランジス
タT18はそのベースに抵抗R16を介して基準信号V
B12を入力している。
【0142】npnトランジスタT19は抵抗R12を
介してグランドGNDに接続されたエミッタと、基準信
号VB13を入力するベースとを備える。本形態におい
て、npnトランジスタT19と抵抗R12とにより定
電流回路が構成されている。npnトランジスタT19
は基準信号VB13に基づいてオンし、第2の差動回路
227を活性化する。
介してグランドGNDに接続されたエミッタと、基準信
号VB13を入力するベースとを備える。本形態におい
て、npnトランジスタT19と抵抗R12とにより定
電流回路が構成されている。npnトランジスタT19
は基準信号VB13に基づいてオンし、第2の差動回路
227を活性化する。
【0143】第2の差動回路227は活性化されると、
電流信号L22と基準信号VB12に基づく電流との差
に基づいて一対の第1の差動回路225,226を交互
に活性化させる。
電流信号L22と基準信号VB12に基づく電流との差
に基づいて一対の第1の差動回路225,226を交互
に活性化させる。
【0144】第1の差動回路225のnpnトランジス
タT13,T14はキャリアL2の電圧と基準信号VB
11の電圧との高低に基づいて交互にオンオフ動作す
る。第1の差動回路226のnpnトランジスタT1
4,T16もキャリアL2の電圧と基準信号VB11の
電圧との高低に基づいて交互にオンオフ動作する。
タT13,T14はキャリアL2の電圧と基準信号VB
11の電圧との高低に基づいて交互にオンオフ動作す
る。第1の差動回路226のnpnトランジスタT1
4,T16もキャリアL2の電圧と基準信号VB11の
電圧との高低に基づいて交互にオンオフ動作する。
【0145】その結果、npnトランジスタT14,T
16のコレクタからキャリアL2と電流信号L22とを
掛け合わせて合成された信号D2が出力されるととも
に、npnトランジスタT13,T15のコレクタから
キャリアL2と電流信号L22とを掛け合わせて合成さ
れた信号D2バーが出力される。これらの出力信号D
2,D2バーはスプリアス成分が少なく、キャリアL2
の周波数をほぼ2逓倍したものとなる。
16のコレクタからキャリアL2と電流信号L22とを
掛け合わせて合成された信号D2が出力されるととも
に、npnトランジスタT13,T15のコレクタから
キャリアL2と電流信号L22とを掛け合わせて合成さ
れた信号D2バーが出力される。これらの出力信号D
2,D2バーはスプリアス成分が少なく、キャリアL2
の周波数をほぼ2逓倍したものとなる。
【0146】さて、本実施の形態は、以下の効果があ
る。 (1)信号変換回路223は、キャリアL2を入力して
電圧信号L21を出力するnpnトランジスタT11
と、電圧信号L21を電流信号L22に変換するコンデ
ンサC11と設けた。電圧信号L21の位相はキャリア
L2の位相よりも遅れはするものの、コンデンサC11
は電圧信号L21の周波数に係わらず、電圧信号L21
をその位相よりもほぼ90度位相が進んだ電流信号L2
2に変換でき、電流信号L22の位相はキャリアL2の
位相に対してほぼ90度進んだものとすることができ
る。従って、周波数逓倍器221の出力信号D2は若干
のスプリアス成分を含むが、広帯域のキャリアL2に関
して安定度の高い周波数逓倍動作を行うことができる。
る。 (1)信号変換回路223は、キャリアL2を入力して
電圧信号L21を出力するnpnトランジスタT11
と、電圧信号L21を電流信号L22に変換するコンデ
ンサC11と設けた。電圧信号L21の位相はキャリア
L2の位相よりも遅れはするものの、コンデンサC11
は電圧信号L21の周波数に係わらず、電圧信号L21
をその位相よりもほぼ90度位相が進んだ電流信号L2
2に変換でき、電流信号L22の位相はキャリアL2の
位相に対してほぼ90度進んだものとすることができ
る。従って、周波数逓倍器221の出力信号D2は若干
のスプリアス成分を含むが、広帯域のキャリアL2に関
して安定度の高い周波数逓倍動作を行うことができる。
【0147】(2)npnトランジスタT12のコレク
タ電流を増加させることによってnpnトランジスタT
11の出力インピーダンスを低減でき、キャリアL2の
位相に対する電圧信号L21の遅れを低減できる。よっ
て、電流信号L22の位相とキャリアL2の位相との差
をより90度に近づけることにより出力信号D2のスプ
リアス成分をより低減でき、広帯域のキャリアL2に関
してより安定度の高い周波数逓倍動作を行うことができ
る。
タ電流を増加させることによってnpnトランジスタT
11の出力インピーダンスを低減でき、キャリアL2の
位相に対する電圧信号L21の遅れを低減できる。よっ
て、電流信号L22の位相とキャリアL2の位相との差
をより90度に近づけることにより出力信号D2のスプ
リアス成分をより低減でき、広帯域のキャリアL2に関
してより安定度の高い周波数逓倍動作を行うことができ
る。
【0148】(3)信号変換回路223のコンデンサC
11はその容量値に関係なく電圧信号L21をその位相
よりもほぼ90度位相が進んだ電流信号L22に変換で
きるので、製造プロセスのばらつきによりコンデンサの
素子定数にばらつきが生じても、広帯域のキャリアL2
に関して安定度の高い周波数逓倍動作を行うことができ
る。
11はその容量値に関係なく電圧信号L21をその位相
よりもほぼ90度位相が進んだ電流信号L22に変換で
きるので、製造プロセスのばらつきによりコンデンサの
素子定数にばらつきが生じても、広帯域のキャリアL2
に関して安定度の高い周波数逓倍動作を行うことができ
る。
【0149】(4)安定度の高い周波数逓倍器221を
用いた変調器161は、広帯域のキャリアL2に関して
良好な直交変調を行うことができる。 (5)信号変換回路223はnpnトランジスタT11
とコンデンサC11という簡単な構成とすることができ
るため、デジタル移動通信用ICの集積度を向上でき
る。
用いた変調器161は、広帯域のキャリアL2に関して
良好な直交変調を行うことができる。 (5)信号変換回路223はnpnトランジスタT11
とコンデンサC11という簡単な構成とすることができ
るため、デジタル移動通信用ICの集積度を向上でき
る。
【0150】[第10の実施の形態]次に、第10の実
施の形態を図24に従って説明する。なお、重複説明を
避けるため、図21において説明したものと同じ要素に
ついては、同じ参照番号が付されている。また、前述し
た周波数逓倍器221との相違点を中心に説明する。
施の形態を図24に従って説明する。なお、重複説明を
避けるため、図21において説明したものと同じ要素に
ついては、同じ参照番号が付されている。また、前述し
た周波数逓倍器221との相違点を中心に説明する。
【0151】本形態は、前記変調器161に使用される
別の周波数逓倍器231を示す。信号源228は低電位
電源GNDに接続されておらず、信号源228は電圧信
号として相補のキャリアL2,L2バーを出力する。
別の周波数逓倍器231を示す。信号源228は低電位
電源GNDに接続されておらず、信号源228は電圧信
号として相補のキャリアL2,L2バーを出力する。
【0152】周波数逓倍器231は、信号変換回路23
2と、前記アナログ乗算器224とを備え、相補のキャ
リアL2,L2バーを入力してキャリアL2の周波数を
2逓倍した相補の信号D2,D2バーを出力する。
2と、前記アナログ乗算器224とを備え、相補のキャ
リアL2,L2バーを入力してキャリアL2の周波数を
2逓倍した相補の信号D2,D2バーを出力する。
【0153】信号変換回路232は、エミッタホロワ回
路としてのnpnトランジスタT11,T21と、np
nトランジスタT12,T22と、コンデンサC11,
C16と、抵抗R11,R19とを備える。
路としてのnpnトランジスタT11,T21と、np
nトランジスタT12,T22と、コンデンサC11,
C16と、抵抗R11,R19とを備える。
【0154】npnトランジスタT21は高電位電源V
CCに接続されたコレクタと、コンデンサC16に接続さ
れたエミッタと、信号源228に接続されたベースとを
備える。npnトランジスタT21のエミッタはnpn
トランジスタT22のコレクタにも接続されている。n
pnトランジスタT21は信号源228から出力される
キャリアL2バーをベースに入力している。
CCに接続されたコレクタと、コンデンサC16に接続さ
れたエミッタと、信号源228に接続されたベースとを
備える。npnトランジスタT21のエミッタはnpn
トランジスタT22のコレクタにも接続されている。n
pnトランジスタT21は信号源228から出力される
キャリアL2バーをベースに入力している。
【0155】npnトランジスタT21はダイオードと
して動作し、そのエミッタからキャリアL2バーよりも
ベース・エミッタ間電圧分だけ電位の低い電圧信号L2
1バーを出力する。なお、npnトランジスタT21に
は出力インピーダンスが存在するため、図23に示すよ
うに、電圧信号L21バーのベクトルの位相はキャリア
L2バーのベクトルの位相よりも遅れたものとなる。
して動作し、そのエミッタからキャリアL2バーよりも
ベース・エミッタ間電圧分だけ電位の低い電圧信号L2
1バーを出力する。なお、npnトランジスタT21に
は出力インピーダンスが存在するため、図23に示すよ
うに、電圧信号L21バーのベクトルの位相はキャリア
L2バーのベクトルの位相よりも遅れたものとなる。
【0156】npnトランジスタT22は抵抗R19を
介して低電位電源GNDに接続されたエミッタと、基準
信号VB13を入力するベースとを備える。本形態にお
いて、npnトランジスタT22と抵抗R19とにより
npnトランジスタT21用の調整回路が構成されてい
る。この調整回路も基準信号VB13の電圧を増減させ
てnpnトランジスタT22のコレクタ電流を増減させ
ることにより、npnトランジスタT21の出力インピ
ーダンスを調整し、キャリアL2バーに対する電圧信号
L21バーの遅れを調整できる。
介して低電位電源GNDに接続されたエミッタと、基準
信号VB13を入力するベースとを備える。本形態にお
いて、npnトランジスタT22と抵抗R19とにより
npnトランジスタT21用の調整回路が構成されてい
る。この調整回路も基準信号VB13の電圧を増減させ
てnpnトランジスタT22のコレクタ電流を増減させ
ることにより、npnトランジスタT21の出力インピ
ーダンスを調整し、キャリアL2バーに対する電圧信号
L21バーの遅れを調整できる。
【0157】コンデンサC16はAC(交流)的な電圧
信号L21バーをその位相よりも90度位相が進んだ電
流信号L22バーに変換してアナログ乗算器224に出
力する。コンデンサC16もコンデンサC11と同様に
構成されている。
信号L21バーをその位相よりも90度位相が進んだ電
流信号L22バーに変換してアナログ乗算器224に出
力する。コンデンサC16もコンデンサC11と同様に
構成されている。
【0158】第1の差動回路225のnpnトランジス
タT14及び第1の差動回路226のnpnトランジス
タT15はそれらのベースに第1の信号としてキャリア
L2バーを入力している。
タT14及び第1の差動回路226のnpnトランジス
タT15はそれらのベースに第1の信号としてキャリア
L2バーを入力している。
【0159】第2の差動回路227のnpnトランジス
タT18はそのベースに第2の信号として電流信号L2
2バーを入力するとともに、抵抗R16を介して基準信
号VB12を入力している。
タT18はそのベースに第2の信号として電流信号L2
2バーを入力するとともに、抵抗R16を介して基準信
号VB12を入力している。
【0160】第2の差動回路227は活性化されると、
電流信号L22,L22バーの電流差に基づいて一対の
第1の差動回路225,226を交互に活性化させる。
第1の差動回路225のnpnトランジスタT13,T
14はキャリアL2,L2バーの電圧の高低に基づいて
交互にオンオフ動作する。第1の差動回路226のnp
nトランジスタT15,T16もキャリアL2,L2バ
ーの電圧の高低に基づいて交互にオンオフ動作する。
電流信号L22,L22バーの電流差に基づいて一対の
第1の差動回路225,226を交互に活性化させる。
第1の差動回路225のnpnトランジスタT13,T
14はキャリアL2,L2バーの電圧の高低に基づいて
交互にオンオフ動作する。第1の差動回路226のnp
nトランジスタT15,T16もキャリアL2,L2バ
ーの電圧の高低に基づいて交互にオンオフ動作する。
【0161】その結果、npnトランジスタT14,T
16のコレクタからキャリアL2と電流信号L22とを
掛け合わせて合成された信号D2が出力されるととも
に、npnトランジスタT13,T15のコレクタから
キャリアL2と電流信号L22とを掛け合わせて合成さ
れた信号D2バーが出力される。これらの出力信号D
2,D2バーはスプリアス成分が少なく、キャリアL2
の周波数をほぼ2逓倍したものとなる。
16のコレクタからキャリアL2と電流信号L22とを
掛け合わせて合成された信号D2が出力されるととも
に、npnトランジスタT13,T15のコレクタから
キャリアL2と電流信号L22とを掛け合わせて合成さ
れた信号D2バーが出力される。これらの出力信号D
2,D2バーはスプリアス成分が少なく、キャリアL2
の周波数をほぼ2逓倍したものとなる。
【0162】さて、本実施の形態は、第9の実施の形態
の効果に加えて、以下の効果がある。 (1)各第1の差動回路225,226への入力を相補
のキャリアL2,L2バーとし、第2の差動回路227
への入力を相補の電流信号L22,L22バーとした。
そのため、キャリアL2,L2バーの振幅を小さくして
も周波数逓倍器231を効率よく動作させることができ
るとともに、周波数逓倍器231の出力側へのキャリア
L2のリークを抑制できる。
の効果に加えて、以下の効果がある。 (1)各第1の差動回路225,226への入力を相補
のキャリアL2,L2バーとし、第2の差動回路227
への入力を相補の電流信号L22,L22バーとした。
そのため、キャリアL2,L2バーの振幅を小さくして
も周波数逓倍器231を効率よく動作させることができ
るとともに、周波数逓倍器231の出力側へのキャリア
L2のリークを抑制できる。
【0163】[第11の実施の形態]次に、第11の実
施の形態を図25に従って説明する。本形態は、前記変
調器161に使用される別の周波数逓倍器235を示
す。信号源241は低電位電源GNDに接続されておら
ず、信号源241は電圧信号として相補のキャリアL
3,L3バーを出力する。
施の形態を図25に従って説明する。本形態は、前記変
調器161に使用される別の周波数逓倍器235を示
す。信号源241は低電位電源GNDに接続されておら
ず、信号源241は電圧信号として相補のキャリアL
3,L3バーを出力する。
【0164】周波数逓倍器235は、pnpトランジス
タにより構成された信号変換回路236と、pnpトラ
ンジスタにより構成されたアナログ乗算器237とを備
え、相補のキャリアL3,L3バーを入力してキャリア
L3の周波数を2逓倍した相補の信号D3,D3バーを
出力する。
タにより構成された信号変換回路236と、pnpトラ
ンジスタにより構成されたアナログ乗算器237とを備
え、相補のキャリアL3,L3バーを入力してキャリア
L3の周波数を2逓倍した相補の信号D3,D3バーを
出力する。
【0165】信号変換回路232は、エミッタホロワ回
路としてのpnpトランジスタT31,T33と、pn
pトランジスタT32,T34と、コンデンサC17,
C18と、抵抗R26,R27とを備える。
路としてのpnpトランジスタT31,T33と、pn
pトランジスタT32,T34と、コンデンサC17,
C18と、抵抗R26,R27とを備える。
【0166】pnpトランジスタT31,T33はダイ
オードとして動作し、それらのエミッタからキャリアL
3,L3バーよりもベース・エミッタ間電圧分だけ電位
の高い電圧信号L31,L31バーを出力する。
オードとして動作し、それらのエミッタからキャリアL
3,L3バーよりもベース・エミッタ間電圧分だけ電位
の高い電圧信号L31,L31バーを出力する。
【0167】pnpトランジスタT32,T34及び抵
抗R26,R27によりpnpトランジスタT31,T
33用の調整回路が構成されている。基準信号VB15
の電圧を増減させてpnpトランジスタT32,T34
のコレクタ電流を増減させることにより、pnpトラン
ジスタT31,T33の出力インピーダンスを調整し、
キャリアL3,L3バーに対する電圧信号L31,L3
1バーの遅れを調整できる。
抗R26,R27によりpnpトランジスタT31,T
33用の調整回路が構成されている。基準信号VB15
の電圧を増減させてpnpトランジスタT32,T34
のコレクタ電流を増減させることにより、pnpトラン
ジスタT31,T33の出力インピーダンスを調整し、
キャリアL3,L3バーに対する電圧信号L31,L3
1バーの遅れを調整できる。
【0168】コンデンサC17,C18はAC(交流)
的な電圧信号L31,L31バーをその位相よりも90
度位相が進んだ電流信号L32,L32バーに変換して
アナログ乗算器237に出力する。コンデンサC17,
C18も前記コンデンサC11と同様に構成されてい
る。
的な電圧信号L31,L31バーをその位相よりも90
度位相が進んだ電流信号L32,L32バーに変換して
アナログ乗算器237に出力する。コンデンサC17,
C18も前記コンデンサC11と同様に構成されてい
る。
【0169】アナログ乗算器237は、第1の信号とし
てのキャリアL3,L3バーに基づいて動作する一対の
第1の差動回路238,239と、第2の信号としての
電流信号L32,L32バーに基づいて第1の差動回路
238,239を交互に活性化させるための第2の差動
回路240と、pnpトランジスタT41と、抵抗R2
1,R22,R28とを備える。
てのキャリアL3,L3バーに基づいて動作する一対の
第1の差動回路238,239と、第2の信号としての
電流信号L32,L32バーに基づいて第1の差動回路
238,239を交互に活性化させるための第2の差動
回路240と、pnpトランジスタT41と、抵抗R2
1,R22,R28とを備える。
【0170】第1の差動回路238の一対のpnpトラ
ンジスタT35,T36はそれらのベースにキャリアL
3,L3バーをそれぞれ入力している。第1の差動回路
239の一対のpnpトランジスタT37,T38はそ
れらのベースにキャリアL3バー,L3をそれぞれ入力
している。
ンジスタT35,T36はそれらのベースにキャリアL
3,L3バーをそれぞれ入力している。第1の差動回路
239の一対のpnpトランジスタT37,T38はそ
れらのベースにキャリアL3バー,L3をそれぞれ入力
している。
【0171】第2の差動回路240のpnpトランジス
タT39はそのベースに電流信号L32を入力するとと
もに、抵抗R24を介して基準信号VB14を入力して
いる。pnpトランジスタT40はそのベースに電流信
号L32バーを入力するとともに、抵抗R23を介して
基準信号VB14を入力している。
タT39はそのベースに電流信号L32を入力するとと
もに、抵抗R24を介して基準信号VB14を入力して
いる。pnpトランジスタT40はそのベースに電流信
号L32バーを入力するとともに、抵抗R23を介して
基準信号VB14を入力している。
【0172】pnpトランジスタT41は高電位電源V
ccに接続されたエミッタと、基準信号VB15を入力す
るベースとを備える。本形態において、pnpトランジ
スタT41及び抵抗R28により定電流回路が構成され
ている。pnpトランジスタT41は基準信号VB15
に基づいてオンし、第2の差動回路240を活性化す
る。
ccに接続されたエミッタと、基準信号VB15を入力す
るベースとを備える。本形態において、pnpトランジ
スタT41及び抵抗R28により定電流回路が構成され
ている。pnpトランジスタT41は基準信号VB15
に基づいてオンし、第2の差動回路240を活性化す
る。
【0173】第2の差動回路240は活性化されると、
電流信号L32,L32バーの電流差に基づいて一対の
第1の差動回路238,239を交互に活性化させる。
第1の差動回路238のpnpトランジスタT35,T
36はキャリアL3,L3バーの電圧の高低に基づいて
交互にオンオフ動作する。第1の差動回路239のpn
pトランジスタT37,T38もキャリアL3,L3バ
ーの電圧の高低に基づいて交互にオンオフ動作する。
電流信号L32,L32バーの電流差に基づいて一対の
第1の差動回路238,239を交互に活性化させる。
第1の差動回路238のpnpトランジスタT35,T
36はキャリアL3,L3バーの電圧の高低に基づいて
交互にオンオフ動作する。第1の差動回路239のpn
pトランジスタT37,T38もキャリアL3,L3バ
ーの電圧の高低に基づいて交互にオンオフ動作する。
【0174】その結果、pnpトランジスタT36,T
38のコレクタからキャリアL3と電流信号L32とを
掛け合わせて合成された信号D3が出力されるととも
に、pnpトランジスタT35,T37のコレクタから
キャリアL3と電流信号L32とを掛け合わせて合成さ
れた信号D3バーが出力される。これらの出力信号D
3,D3バーはスプリアス成分が少なく、キャリアL3
の周波数をほぼ2逓倍したものとなる。
38のコレクタからキャリアL3と電流信号L32とを
掛け合わせて合成された信号D3が出力されるととも
に、pnpトランジスタT35,T37のコレクタから
キャリアL3と電流信号L32とを掛け合わせて合成さ
れた信号D3バーが出力される。これらの出力信号D
3,D3バーはスプリアス成分が少なく、キャリアL3
の周波数をほぼ2逓倍したものとなる。
【0175】さて、本実施の形態も、第10の実施の形
態と同様の効果がある。なお、本発明は次のように任意
に変更して具体化することも可能である。 (1)第5の実施の形態の間接変調型変調器において
は、変調器91の周波数逓倍器22の入力部を差動とす
るとともに直交変調器92の出力部を差動としたが、直
交変調器92の出力部のみを差動とし周波数逓倍器の入
力部はキャリアLOのみを入力する間接変調型変調器に
実施してもよい。この場合にも、キャリアリークを抑制
でき、間接変調型変調器は良好なモードで動作すること
ができる。
態と同様の効果がある。なお、本発明は次のように任意
に変更して具体化することも可能である。 (1)第5の実施の形態の間接変調型変調器において
は、変調器91の周波数逓倍器22の入力部を差動とす
るとともに直交変調器92の出力部を差動としたが、直
交変調器92の出力部のみを差動とし周波数逓倍器の入
力部はキャリアLOのみを入力する間接変調型変調器に
実施してもよい。この場合にも、キャリアリークを抑制
でき、間接変調型変調器は良好なモードで動作すること
ができる。
【0176】(2)デジタル移動通信機としてのGSM
(global system for mobile communication)方式のデ
ジタル自動車電話に具体化してもよい。 (3)第10の実施の形態の周波数逓倍器231におけ
る信号変換回路232に代えて、pnpトランジスタよ
りなる信号変換回路236を用いるようにしてもよい。
また、第11の実施の形態の周波数逓倍器235におけ
る信号変換回路236に代えて、npnトランジスタよ
りなる信号変換回路232を用いるようにしてもよい。
(global system for mobile communication)方式のデ
ジタル自動車電話に具体化してもよい。 (3)第10の実施の形態の周波数逓倍器231におけ
る信号変換回路232に代えて、pnpトランジスタよ
りなる信号変換回路236を用いるようにしてもよい。
また、第11の実施の形態の周波数逓倍器235におけ
る信号変換回路236に代えて、npnトランジスタよ
りなる信号変換回路232を用いるようにしてもよい。
【0177】上記の各実施の形態から把握できる請求項
以外の技術的思想について、以下に記載する。 (イ)前記アナログ乗算器の第1及び第2の差動回路
は、npnトランジスタによって構成されている請求項
5〜11のいずれか一項に記載の周波数逓倍器。
以外の技術的思想について、以下に記載する。 (イ)前記アナログ乗算器の第1及び第2の差動回路
は、npnトランジスタによって構成されている請求項
5〜11のいずれか一項に記載の周波数逓倍器。
【0178】(ロ)前記アナログ乗算器の第1及び第2
の差動回路は、pnpトランジスタによって構成されて
いる請求項5〜11のいずれか一項に記載の周波数逓倍
器。
の差動回路は、pnpトランジスタによって構成されて
いる請求項5〜11のいずれか一項に記載の周波数逓倍
器。
【0179】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び2の
発明は、変調器の全体に潜在する相補のキャリアのリー
クの一部を互いに相殺して、キャリアリークを抑制する
ことができる。
発明は、変調器の全体に潜在する相補のキャリアのリー
クの一部を互いに相殺して、キャリアリークを抑制する
ことができる。
【0180】請求項3の発明は、変調器のキャリアリー
クをより抑制することができる。請求項4の発明は、間
接変調型変調器のキャリアリークを抑制することができ
る。
クをより抑制することができる。請求項4の発明は、間
接変調型変調器のキャリアリークを抑制することができ
る。
【0181】請求項5の発明は、位相差が互いに90度
となる第1及び第2の信号によって低スプリアスの周波
数逓倍動作を行うことができる。請求項6の発明は、電
圧信号と該電圧信号よりもほぼ90度位相が進んだ電流
信号とによって、広帯域の周波数の電圧信号に関して低
スプリアスの周波数逓倍動作を行うことができる。
となる第1及び第2の信号によって低スプリアスの周波
数逓倍動作を行うことができる。請求項6の発明は、電
圧信号と該電圧信号よりもほぼ90度位相が進んだ電流
信号とによって、広帯域の周波数の電圧信号に関して低
スプリアスの周波数逓倍動作を行うことができる。
【0182】請求項7の発明は、コンデンサによって電
圧信号をほぼ90度位相が進んだ電流信号に変換でき、
電流信号による電圧信号の位相の影響をダイオードによ
って遮断できる。
圧信号をほぼ90度位相が進んだ電流信号に変換でき、
電流信号による電圧信号の位相の影響をダイオードによ
って遮断できる。
【0183】請求項8の発明は、相補の電圧信号を用い
ているため、電圧信号の振幅を小さくしても周波数逓倍
器を効率よく動作させることができる。請求項9の発明
は、2つのコンデンサによって相補の電圧信号をほぼ9
0度位相が進んだ相補の電流信号に変換でき、相補の電
流信号による相補の電圧信号の位相の影響を2つのダイ
オードによって遮断できる。
ているため、電圧信号の振幅を小さくしても周波数逓倍
器を効率よく動作させることができる。請求項9の発明
は、2つのコンデンサによって相補の電圧信号をほぼ9
0度位相が進んだ相補の電流信号に変換でき、相補の電
流信号による相補の電圧信号の位相の影響を2つのダイ
オードによって遮断できる。
【0184】請求項10の発明は、ダイオードがエミッ
タホロワ回路であるため、電圧信号の位相の遅れを小さ
くすることができる。請求項11の発明は、ダイオード
の出力インピーダンスを低下させて電圧信号の位相の遅
れをより小さくすることができる。
タホロワ回路であるため、電圧信号の位相の遅れを小さ
くすることができる。請求項11の発明は、ダイオード
の出力インピーダンスを低下させて電圧信号の位相の遅
れをより小さくすることができる。
【0185】請求項12の発明は、広帯域の周波数の電
圧信号に関して良好な直交変調を行うことができる。
圧信号に関して良好な直交変調を行うことができる。
【図1】第1の形態の変調器を示す回路図
【図2】図1の周波数逓倍器の原理を示す回路図
【図3】図1の位相シフタを示す回路図
【図4】図1の変調用ミキサを示す回路図
【図5】図1の加算回路を示す回路図
【図6】図1の変調器の作用を示す各波形図
【図7】図1の変調器の出力のSSBスペクトラム波形
図
図
【図8】第2の形態の変調器を示す回路図
【図9】図8の変調用ミキサを示す回路図
【図10】図8の加算回路を示す回路図
【図11】第3の形態の変調器を示す回路図
【図12】図11の周波数逓倍器の原理を示す回路図
【図13】図11の加算回路を示す回路図
【図14】第4の形態の周波数逓倍器の原理を示す回路
図
図
【図15】第5の形態の間接変調型変調器を示す回路図
【図16】第6の形態のデジタル携帯電話のフロントエ
ンド部の回路図
ンド部の回路図
【図17】第7の形態のデジタル携帯電話のフロントエ
ンド部の回路図
ンド部の回路図
【図18】第8の形態の変調器を示す回路図
【図19】図18の周波数逓倍器を示す回路図
【図20】第9の形態の周波数逓倍器の原理を示す回路
図
図
【図21】図19の周波数逓倍器の詳細な回路図
【図22】図21の周波数逓倍器に用いられるコンデン
サを示す説明図であって、(a)はコンデンサの平面
図、(b)は図22(a)におけるA−A断面図、
(c)は別のコンデンサを示す平面図
サを示す説明図であって、(a)はコンデンサの平面
図、(b)は図22(a)におけるA−A断面図、
(c)は別のコンデンサを示す平面図
【図23】図21の周波数逓倍器の作用を示すベクトル
図
図
【図24】第10の形態の周波数逓倍器を示す回路図
【図25】第11の形態の周波数逓倍器を示す回路図
【図26】従来の変調器を示す回路図
【図27】一般的な変調器の出力のSSBスペクトラム
波形図
波形図
【図28】図26の変調器の作用を示す各波形図
【図29】図28の波形図に対応するSSBスペクトラ
ム波形図
ム波形図
【図30】図26の変調器の作用を示す各波形図
【図31】図30の波形図に対応するSSBスペクトラ
ム波形図
ム波形図
【図32】従来の別の変調器を示す回路図
32,102,112,162,211,221,23
1,235 周波数逓倍器 33 位相シフタ 34,92 直交変調器 41 入力用の差動回路 87 出力部としてのエミッタフォロワ回路 125 送信ミキサ 163 位相シフタ 164 直交変調器 166,212,223,232,236 信号変換回
路 167,213,224,237 アナログ乗算器 214,215,225,226 第1の差動回路 216,227,240 第2の差動回路 217 ダイオード 218 コンデンサ C11,C16,C17,C18 コンデンサ I 入力信号及び変調用信号としてのベースバンド信号 L2,L2バー,L3,L3バー 電圧信号としてのキ
ャリア(第1の信号) L22,L22バー,L3,L3バー 電流信号(第2
の信号) LO,LOX,LO0 ,LO90,LO180 ,LO270
キャリア LO2 第2のキャリア 2LO,2LOX 出力信号 Q 入力信号及び変調用信号としてのベースバンド信号 R11,R19,R26,R27 調整回路を構成する
抵抗 T11,T21 ダイオードとしてのnpnトランジス
タ T12,T22 調整回路を構成するpnpトランジス
タ T31,T33 ダイオードとしてのpnpトランジス
タ T32,T34 調整回路を構成するpnpトランジス
タ
1,235 周波数逓倍器 33 位相シフタ 34,92 直交変調器 41 入力用の差動回路 87 出力部としてのエミッタフォロワ回路 125 送信ミキサ 163 位相シフタ 164 直交変調器 166,212,223,232,236 信号変換回
路 167,213,224,237 アナログ乗算器 214,215,225,226 第1の差動回路 216,227,240 第2の差動回路 217 ダイオード 218 コンデンサ C11,C16,C17,C18 コンデンサ I 入力信号及び変調用信号としてのベースバンド信号 L2,L2バー,L3,L3バー 電圧信号としてのキ
ャリア(第1の信号) L22,L22バー,L3,L3バー 電流信号(第2
の信号) LO,LOX,LO0 ,LO90,LO180 ,LO270
キャリア LO2 第2のキャリア 2LO,2LOX 出力信号 Q 入力信号及び変調用信号としてのベースバンド信号 R11,R19,R26,R27 調整回路を構成する
抵抗 T11,T21 ダイオードとしてのnpnトランジス
タ T12,T22 調整回路を構成するpnpトランジス
タ T31,T33 ダイオードとしてのpnpトランジス
タ T32,T34 調整回路を構成するpnpトランジス
タ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚原 正大 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 (72)発明者 水野 守明 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 (72)発明者 ▲高▼木 稔 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内
Claims (12)
- 【請求項1】 キャリアの周波数を2逓倍した相補の信
号を出力する周波数逓倍器と、 前記周波数逓倍器の出力信号を2分の1に分周して位相
が90度ずつずれた複数のキャリアを出力する位相シフ
タと、 入力信号と前記位相シフタから出力されるキャリアとを
入力し、該入力信号とキャリアとを合成した信号を出力
する直交変調器とを備えた変調器において、 前記周波数逓倍器の入力部を差動とし、該差動入力部に
は相補のキャリアを入力した変調器。 - 【請求項2】 キャリアの周波数を2逓倍した相補の信
号を出力する周波数逓倍器と、 前記周波数逓倍器の出力信号を2分の1に分周して位相
が90度ずつずれた複数のキャリアを出力する位相シフ
タと、 入力信号と前記位相シフタから出力されるキャリアとを
入力し、該入力信号とキャリアとを合成した信号を出力
する直交変調器とを備えた変調器において、 前記直交変調器の出力部を差動とした変調器。 - 【請求項3】 キャリアの周波数を2逓倍した相補の信
号を出力する周波数逓倍器と、 前記周波数逓倍器の出力信号を2分の1に分周して位相
が90度ずつずれた複数のキャリアを出力する位相シフ
タと、 入力信号と前記位相シフタから出力されるキャリアとを
入力し、該入力信号とキャリアとを合成した信号を出力
する直交変調器とを備えた変調器において、 前記周波数逓倍器の入力部を差動とし、該差動入力部に
は相補のキャリアを入力し、 前記直交変調器の出力部を差動とした変調器。 - 【請求項4】 請求項2又は3に記載の変調器と、 前記変調器の出力信号と第2のキャリアとを入力し、第
2のキャリアと前記変調器の出力信号とを合成した信号
を出力する送信ミキサとを備えた間接変調型変調器にお
いて、 前記変調器と送信ミキサとを差動結合するとともに、前
記送信ミキサの出力部を差動とした間接変調型変調器。 - 【請求項5】 入力された電圧信号の周波数を2逓倍し
た信号を出力するための周波数逓倍器であって、 前記電圧信号を位相差が互いに90度となる第1及び第
2の信号に変換する信号変換回路と、 前記第1の信号に基づいて動作する一対の第1の差動回
路と、前記第2の信号に基づいて前記一対の第1の差動
回路を交互に活性化するための第2の差動回路とを有
し、前記第1の信号と第2の信号とを掛け合わせること
により前記電圧信号の周波数を2逓倍した信号を出力す
るアナログ乗算器とを備える周波数逓倍器。 - 【請求項6】 前記信号変換回路は、前記電圧信号を第
1の信号として出力するとともに、前記電圧信号を該電
圧信号よりもほぼ90度位相が進んだ電流信号に変換し
て第2の信号として出力する請求項5に記載の周波数逓
倍器。 - 【請求項7】 前記信号変換回路は、前記電圧信号を入
力するダイオードと、 前記ダイオードと前記第2の差動回路との間に接続さ
れ、かつ、前記ダイオードから出力される電圧信号を該
電圧信号よりもほぼ90度位相が進んだ電流信号に変換
するためのコンデンサとを備える請求項6に記載の周波
数逓倍器。 - 【請求項8】 前記電圧信号は相補の信号であり、 前記信号変換回路は前記相補の電圧信号を該相補の電圧
信号よりも位相がそれぞれ進んだ相補の電流信号に変換
し、 前記各第1の差動回路には前記第1の信号として相補の
電圧信号を入力し、前記第2の差動回路には前記第2の
信号として前記相補の電流信号を入力した請求項6に記
載の周波数逓倍器。 - 【請求項9】 前記信号変換回路は、前記相補の電圧信
号をそれぞれ入力する2つのダイオードと、 前記2つのダイオードと前記第2の差動回路の2つの入
力部との間に接続され、かつ、前記各ダイオードから出
力される電圧信号を該電圧信号よりもほぼ90度位相が
進んだ電流信号に変換するための2つのコンデンサとを
備える請求項8に記載の周波数逓倍器。 - 【請求項10】 前記ダイオードは、エミッタホロワ回
路である請求項7又は9に記載の周波数逓倍器。 - 【請求項11】 前記ダイオードの出力インピーダンス
を調整するための調整回路を備える請求項7,9,10
のいずれか一項に記載の周波数逓倍器。 - 【請求項12】 請求項5〜11のいずれか一項に記載
の周波数逓倍器と、 前記周波数逓倍器の出力信号を2分の1に分周して位相
が90度ずつずれた複数のキャリアを出力する位相シフ
タと、 変調用の信号と前記位相シフタのキャリアとを入力し、
該変調用信号とキャリアとを合成した信号を出力する直
交変調器とを備えた変調器。
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