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JPH0915357A - 月データ表示時計 - Google Patents

月データ表示時計

Info

Publication number
JPH0915357A
JPH0915357A JP7189812A JP18981295A JPH0915357A JP H0915357 A JPH0915357 A JP H0915357A JP 7189812 A JP7189812 A JP 7189812A JP 18981295 A JP18981295 A JP 18981295A JP H0915357 A JPH0915357 A JP H0915357A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moon
time
data
display
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7189812A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sato
宏 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP7189812A priority Critical patent/JPH0915357A/ja
Publication of JPH0915357A publication Critical patent/JPH0915357A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、任意の時刻の月の月相及びその時
刻における時角を直ちに認識できる月データ表示時計を
提供する。 【解決手段】 本発明の月データ表示時計は、針式のア
ナログ時計機能を備えるとともに、文字盤に月の時角に
対応する配置で配置された新月から満月に亘る月相状態
を表示可能な複数個の月相表示体31a乃至31lと、
現在時刻を計時する分周回路と、地球上の位置情報を記
憶するRAMと、分周回路により計時する時刻情報とR
AMに記憶した位置情報とからその時刻における月の時
角データ及び月の月齢データを演算する制御部と、この
制御部により演算した月の時角データ及び月齢データを
基にこの時角データに対応した位置の月相表示体31a
乃至31lを前記月齢データに対応する月相状態で表示
させる手段とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、月データ表示時計に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アナログ時計の文字盤上に月の朔
望運動に伴って変化する月相を表示する月相表示盤を設
け、この月相表示盤を回転させることで月の満ち欠けを
表示するようにしたものが知られている。
【0003】また、上述した朔望運動の他に月の日周運
動に伴う月の天球状の位置を示す時角データのみを表示
するようにした時計も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては月の月相を表示するアナログ時計は月の月相の
みを、また、月の時角データを表示する時計は時角デー
タのみを各々表示できるだけであり、両者の関係を知る
には別々に表示される月の月相、時角データを比較しな
ければならず、月の月相及び時角データを同時に表示
し、両者の関係を直感的に認識できるようにした時計は
存在しないのが実情である。
【0005】そこで、本発明は、任意の時刻の月の月相
及びその時刻における時角を直ちに認識できる月データ
表示時計を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の月データ表示時
計は、針式のアナログ時計機能を備えるとともに、文字
盤に月の時角に対応する配置で配置された新月から満月
に亘る月相状態を表示可能な複数個の月相表示体と、現
在時刻を計時する時刻計時手段と、地球上の位置情報を
記憶する位置情報記憶手段と、時刻計時手段により計時
する時刻情報と位置情報記憶手段に記憶した位置情報と
からその時刻における月の時角データ及び月の月齢デー
タを演算する演算手段と、この演算手段により演算した
月の時角データ及び月齢データを基にこの時角データに
対応した位置の月相表示体を前記月齢データに対応する
月相状態で表示させる表示駆動手段とを有するものであ
る。
【0007】請求項2記載の月データ表示時計において
は、前記月相表示体を、液晶表示素子を用いた2個の弓
形状の表示パターンを突き合わせるとともに、この両表
示パターンのそれぞれの外側に液晶表示素子を用いた2
個の三日月状の表示パターンを配置して全体として円形
状に形成したものである。
【0008】以下に、本発明の作用を説明する。
【0009】請求項1記載の月データ表示時計における
時刻計時手段は、現在時刻を計時する。演算手段は、時
刻計時手段により計時する時刻情報と位置情報記憶手段
に記憶した位置情報とからその時刻における月の時角デ
ータ及び月の月齢データを演算する。表示駆動手段は、
前記演算手段により演算した月の時角データ及び月齢デ
ータを基に、文字盤上の時角データに対応した位置の月
相表示体を前記月齢データに対応する月相状態で表示さ
せる。これにより、文字盤を見るだけで任意の時刻の月
の月相及びその時刻における時角を一目で認識できる。
【0010】請求項2記載の月データ表示時計において
は、前記月相表示体を、液晶表示素子を用いた2個の弓
形状の表示パターンを突き合わせるとともに、この両表
示パターンのそれぞれの外側に液晶表示素子を用いた2
個の三日月状の表示パターンを配置して全体として円形
状に形成したので、月齢データに応じた2個の弓形状の
表示パターン、2個の三日月状の表示パターンの点灯の
組み合わせにより、個々の月相表示体により各々満月か
ら新月に至る月の月相の変化を表示できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0012】本実施の形態は、本発明を針式のアナログ
時計に適用した場合を示しており、図1は本実施の形態
の月データ表示時計である。時計本体1には分針21が
取り付けられる分針軸(図示せず)及び時針22が取り
付けられる時針軸(図示せず)の貫通孔(図示せず)が
形成された円形の液晶表示装置からなる文字盤30が配
置されている。この文字盤30の外周部に、月の時角0
時乃至22時に対応する位置に配置された新月から満月
に亘る月相状態を表示可能な液晶表示素子を用いた12
個の月相表示体31a乃至31lを設けてあり、また文
字盤30の中央部には年.月.日.時分秒のデジタル表
示部31mを設けてあり、上記31a乃至31mで後述
する表示部2を形成している。
【0013】上記、12個の月相表示体31a乃至31
lは、文字盤30の中心に関して隣りあうもの同士が3
0度の中心角を形成する配置で、かつ、アナログ時計の
1時乃至12時に相当する位置に各々配置されている。
尚、デジタル表示部31mは年.月.日.時分秒の時刻
設定時のみ表示され、通常状態では表示されない様にな
っている。また、時刻設定に関しては以下、説明を省略
してある。
【0014】前記時計本体1の外周部には、前記分針2
1,時針22を修正するリューズ35a、時計モード、
月データ表示モードを設定する操作キー35b、データ
入力用のキー35c,35dを設け、キー入力部6とし
て機能させるようになっている。
【0015】図2は、前記月相表示体31aの具体的構
成例を示すものであり、液晶表示素子を用いた2個の弓
形状の表示パターン32a、32bを突き合わせるとと
もに、表示パターン32a、32bのそれぞれの外側に
三日月状の表示パターン33a、33bを配置して全体
として円形状とし、各表示パータン32a、32b、表
示パターン33a、33bを選択的に点灯又は消灯して
新月から満月に至る月の月相を表示可能としている。他
の月相表示体31b乃至31lも前記月相表示体31a
と同一の構成となっている。
【0016】図3は、本実施の形態の月データ表示時計
の回路構成を示すものであり、発振器3一定周期、例え
ば32768Hzのクロック信号を生成し、分周回路4
及びタイミング信号作成回路5に出力するようになって
いる。分周回路4は、前記クロック信号を分周し、制御
部(CPU)7の計時動作の基準となる計時信号を生成
する。また、タイミング信号作成回路5は、制御部7内
の図示しない回路各部を動作させるタイミング信号を作
成する。
【0017】キー入力部6は前記操作キー35b乃至3
5dからの操作信号を制御部7に送るようになってい
る。
【0018】また、本実施の形態の月データ表示時計
は、各種の動作プログラム、例えば、時刻計時プログラ
ム、表示プログラム、月の時角演算プログラム、月の月
齢演算プログラム等を格納したプログラムROM(リー
ド・オンリ・メモリ)8と、各種データを記憶するRA
M(ランダム・アクセス・メモリ)9と、制御部7にお
ける各種演算に必要な定数データ等を記憶しているデー
タROM11と、表示部2における各月相表示体31a
乃至31lの表示駆動を行うデコーダ・ドライバ10と
を具備している。
【0019】前記制御部7は、プログラムROM8に記
憶されている各種の動作プログラムに基づき、現在時刻
の算出、月の時角演算、月の月齢演算等を行い、演算結
果をRAM9の後述するレジスタに格納し、RAM9か
ら表示すべきデータを読み出して、デコーダ・ドライバ
10に出力するようになっている。デコーダ・ドライバ
10は、RAM9からのデータに基づき前記各月相表示
体31a乃至31lの表示駆動を行う。
【0020】図4は、前記RAM9のレジスタの構成を
示すものであり、このRAM9には、月相表示体31a
乃至31lのいずれを点灯させるかを示すデータを記憶
するレジスタA0 、表示パータン31a、31b、32
a、32bに対応して設けられた夫々対応する表示パタ
ーンを点灯させるか否かを示すデータを記憶するレジス
タA1 〜A4 、時刻や時差、経度等後述するデータのう
ち表示すべきデータを記憶する表示レジスタA5 が設け
られている。
【0021】モードレジスタYは、動作モードに対応し
た数値Mを記憶するものであり、例えば、通常状態では
M=0、時刻設定モードの時はM=1が、月データ設定
モードの時はM=2が記憶される。現在時刻レジスタX
は、計時された年、日、曜日、時、分、秒からなる現在
時刻を記憶する。レジスタBは、現在時刻レジスタXに
記憶される時刻とグリニッジ時刻との時差データを記憶
する。レジスタCは、位置情報である経度データを記憶
するレジスタであり、レジスタDは位置情報である緯度
データを記憶するレジスタである。尚、上記時差、経
度、緯度の各データは上記M=2の月データ設定モード
で操作キー35b,35cにより予め設定されるもので
ある。
【0022】レジスタEは、後述する月齢計算により求
められる月齢データを記憶するレジスタであり、レジス
タGは、後述する時角計算により求められる時角データ
を記憶するレジスタである。また、フラグレジスタf1
は、1時間毎に発生する時キャリー信号によりセットさ
れるフラグF00を記憶するレジスタであり、フラグF0
=1がセットされたときは時角演算が実行される。フラ
グレジスタf2 は、1日毎に発生する日キャリー信号に
よりセットされるフラグF1 を記憶するレジスタであ
り、フラグF1 =1がセットされたときは月齢演算が実
行される。
【0023】レジスタZは、演算途中のデータを一時記
憶するレジスタであり、複数のメモリエリアZ0 、Z1
…Zn を有している。
【0024】次に、上記構成の本実施の形態の作用を説
明する。図5は、本実施の形態の全体的な処理内容を説
明するフローチャートである。
【0025】本実施の形態の月データ表示時計は通常、
図5のステップS1のホルト(HALT)状態にあり、
キー入力が無ければ、例えば16Hz毎にステップS2の
分単位以下の計時単位の計時処理を実行する。この分以
下計時処理では、1/16秒、秒及び分単位での時刻の
を計時を行い分が60分になった際には時キャリー信号
を出力する。そして、次のステップS3で時キャリー信
号の有無を判別する。時キャリー信号が発生されたとき
には、RAM9のフラグF0 に「1」がセットされる
(S4)。ここで、フラグF0 に「1」をセットするの
は、後述する月の時角演算を1時間単位で行う為であ
る。
【0026】その後、ステップS5の時単位計時処理を
実行する。この時単位計時処理ではステップS2の分以
下計時処理の結果、時キャリー信号が発生していれば時
単位のデータに1を加算し、加算した時刻が24時を超
えたときにはさらに日キャリー信号を出力する。
【0027】その後、ステップS6で日キャリー信号の
有無を判別する。日キャリー信号が発生したときには、
ステップS7でRAM9のフラグF1 に「1」がセット
される。ここでフラグF1 に「1」をセットするのは、
後述する月齢演算を1日単位で行う為である。
【0028】そして、次のステップS8で日、月、曜
日、年の計時処理を実行する。この日、月、曜日、年の
計時処理では、日キャリー信号が発生していれば曜日を
変更するとともに、日単位のデータに1を加算する。そ
して、その加算の結果、月単位、あるいは年単位のキャ
リーが発生したなら、さらに月、年単位の時刻データの
更新を行い、更新した時刻データをRAM9の現在時刻
レジスタXに転送する。
【0029】以上のようにして時刻計時処理が終了した
後、ステップS9に進み、フラグレジスタf0 にフラグ
0 がセットされているか否かを判別する。フラグF0
=0であれば、すなわち時キャリー信号が発生していな
ければ、ステップS15の表示処理に進む。一方、フラ
グF0 =1であれば1時間毎の月の時角を算出する演算
タイミングであり、ステップS10の月の時角演算処理
を実行する。
【0030】このステップS10の月の時角演算処理を
以下に詳しく説明する。先ず上述した計時処理により計
時され、現在時刻レジスタXに記憶された時刻を、レジ
スタBに記憶されている時差データに基づいてグリニッ
ジ時刻に変換し、そのグリニッジ時刻をRAM9のレジ
スタZ0 に格納する。
【0031】次に、グリニッジ恒星時、月の視赤経を求
める為の変数Tを算出しRAM9のレジスタZ1 に格納
する。ここで変数Tとは、西暦2000年1月1日0時
(グリニッジ時刻:GMT=UT時)からの経過日数を
ユルウス世紀(36525日)で割ったものであり、年
=YE、月=MN、日=DAとおくと、W=(YE−1
900)/4、F=FRAC(W)、A=INT(14
61×W)、B=INT[(MN+7)/10]、C=
INT(1−F)、D=INT[0.44×(MN+
4.4)]、Z=A+31×MN+DA+(B−1)×
C−B×D+HO/24としたときに、変数TはT=
(Z−36556.5)/36525で表せる。このよ
うにして変数Tを算出し、算出した値をRAM9のレジ
スタZ1 に格納する。
【0032】次に、UT=0時におけるグリニッジ恒星
時Kを求める。即ち、Y=Z−25012としたときグ
リニッジ恒星時Kは、K=24×FRAC(0.002
7379×Y)で求めることができる。このようにして
グリニッジ恒星時を算出し、算出した値をRAM9のレ
ジスタZ2 に格納する。
【0033】次にUT=0時における月の視赤経を計算
する。
【0034】数1 α=32084.52539×T +14.55441 +0.41925×COS(477198.868×T+44.963) +0.16358×COS(962535.762×T+166.633) +0.08494×COS(413335.350×T+10.740) +0.07104×COS(1934.140×T+324.960) +0.07048×COS(964469.900×T+41.590) +0.04389×COS(890534.220×T+145.700)
【0035】とすると、月の視赤経:α(m)は、α
(m)=24×FRAC(α/24)で表される。
【0036】上記の式からUT=0時の月の視赤経を算
出し、その値をRAM9のレジスタZ3 に格納する。
【0037】次に、以上のようにして求めたグリニッジ
恒星時と月の視赤経とから、グリニッジにおけるUT=
0時の月の時角JKを算出する。月の時角JKは下記数
2で求めることができる。
【0038】数2 JK= K−α(m) ;(K−α(m)A>0) K−α+24 ;(K−α(m)A<0)
【0039】上記の数2から求めた月の時角JKのデー
タをRAM9のレジスタZ4 に格納する。
【0040】以上のようにして当日のグリニッジにおけ
るUT=0時の月の時角のデータが得られたので、次に
翌日の月の時角を求める演算を行う。先ず、前記レジス
タZ1 に記憶された時刻の日付データに+1してレジス
タZn に記憶すると共に、+1された翌日の変数Tを算
出し、RAM9のレジスタZ5 に格納する。
【0041】次に、翌日のUT=0時におけるグリニッ
ジ恒星時及び月の視赤経を計算し、それらの値をRAM
9のレジスタZ6 及びZ7 に格納する。そして、上記の
翌日のグリニッジ恒星時と月の視赤経から、翌日のグリ
ニッジにおけるUT=0時の月の時角を求め、その値を
RAM9のレジスタZ6 に格納する。
【0042】以上の演算によりグリニッジにおけるUT
=0時の当日の月の時角と、翌日の月の時角が求められ
たので、次に月の太陰日周期を計算する。太陰日周期と
は、月の時角が0hとなったときから次に月の時角が0
hとなるまでの時間であり、月の日周運動の一周期の時
間を示している。
【0043】いま、DJK=(翌日のUT=0時の月の
時角)−(当日のUT=0時の月の時角)とすると、太
陰日周期LNRは、数3で表せる。
【0044】数3 LNR= 576/DJK DJK>0 576/(DJK+24) DJK<0
【0045】上記の数3から太陰日周期LNRを求め、
その値をRAM9のレジスタZ7 に格納する。
【0046】次に、月の時角が0時となる時刻(UT
時)を計算する。時角0時となる時刻、即ち、UT時
は、UT=(当日のUT=0時の月の時角)−(太陰日
周期LNR/24)で求める事ができる。このようにし
て求めたグリニッジにおいて月の時角が0時となる時刻
を求め、その値をRAM9のレジスタZ8 に格納する。
【0047】次に、上述した演算で求めたグリニッジに
おける月の時角が0時となる時刻から、計時中の地点又
は指定された地点で月の時角が0時となる時刻を計算す
る。任意地点で月の時角が0時となる時刻tは、t=
(グリニッジにおける時角=0hとなる時刻)+(UT
時との時差)−(太陰日周期LNR/24)+(経度/
15)で求める事ができる。
【0048】上記の計算式に、計時中又は指定された地
点の経度及びグリニッジとの時差とを代入し、その地点
で月の時角が0時となる時刻を求め、その時刻をRAM
9のレジスタZ9 に格納する。
【0049】例えば、東経139.75°の東京におい
て月の時角が0時となる時刻tは、東京とグリニッジと
の時差(+9時間)と、数3から求められる太陰日周期
LNR(24.7時)、UT=(当日のUT=0時の月
の時角)−(太陰日周期LNR/24)の計算式で求め
時角=0時となるUT時(20.79時)から次のよう
にして求めることができる。
【0050】数4 t=20.79時+9時−(24.7/24)×139.75/15 =20.20時=20時12分
【0051】以上の演算で任意地点で月の時角が0時と
なる時刻が求まったなら、計時中の現在時刻又は指定さ
れた時刻の月の時角を計算し、RAM9のレジスタGに
格納する。
【0052】上述した演算により求めた太陰日周期=2
4.7時と、東京において月の時角が0hとなる時刻=
20時12分と、求める現在時刻(例えば11時35
分)との時刻差(8.62時)から、比例計算により両
時刻における月の時角差を求めることができる。
【0053】比例計算により時角差を求めると、時角差
=24×8.62÷24.7=8.38h、となる。こ
の時角差を月の時角0h(=24h)から減算すれば、
11時35分における月の時角=15.62hを求める
ことができる。
【0054】即ち、任意地点の経度及びグリニッジとの
時差を指定することで、上述した演算によりその地点で
の任意時刻での月の時角を簡単に求めることができる。
【0055】このようにして月の時角演算が終了したな
ら、次に図5のステップS11で、フラグF0 を「0」
にリセットする。そして、次のステップS12でフラグ
F1=1がどうかを判別する。フラグF1 =1のとき、
即ち24時間が経過して日付が替わったときには、ステ
ップS13に進み月齢演算を実行する。
【0056】月齢演算においては、当日と西暦2000
年1月1日正午(GMT=12:00)との差をTP、
基準の新月となる日をTLとし、TL=TP+365.
5、G=TL/29.53とする。すると、月齢は簡易
的に数5で表すことができる。
【0057】数5 月齢 =(Gの少数部)×29.53 (GMT=12:00) =(Gの少数部)×29.53+0.5−時差/24 (LST=正午)
【0058】図6は、上述した月齢演算により求められ
る月の月齢とムーングラフ(月相)との関係を説明する
図である。上述した月齢演算により求めた月齢のデータ
が0.0〜1.8日、又は、27.8〜29.53の範
囲の何れかの値であれば、ムーングラフは新月に相当す
る。このとき求めた月齢のデータをRAM9のレジスタ
Eに書き込む。
【0059】また、同様に、上述した月齢演算により求
めた月齢のデータが13.0〜16.6日の範囲の何れ
かの値であれば、月相は満月に相当する。このとき求め
た月齢のデータをレジスタEに書き込む。演算により求
められる月齢のデータが他の角度範囲にある場合にも同
様であり、月齢と月相との関係は、図16の図表に示す
ようになる。
【0060】上述したステップS13の月齢演算が終了
したら、ステップS14に進み、フラグF1 を0にセッ
トし、次に、ステップS15の表示処理を実行する。こ
の表示処理では、上述した月の時角演算、月齢演算で求
めたデータを基に図7乃至図10に示すような月相表示
体31a乃至31lの表示処理を行う。
【0061】図7に示す例は、現在時刻が午後10時
で、RAM9のレジスタGに記憶した月の時角のデータ
20時、レジスタEに記憶した月齢のデータが13.0
〜16.6日の範囲の場合である。即ち、この場合に
は、レジスタGに記憶した月の時角のデータ20時を基
に表示レジスタAのレジスタA0 に対して月相表示体3
1kを点灯させるデータが書き込まれ、また、レジスタ
Eに記憶した月齢のデータ13.0〜16.6日を基に
レジスタA1 に各表示パータン31a、31b、32
a、32bの全てを点灯させるデータが書き込まれ、こ
の結果、図7に示すように、時角20時の位置の月相表
示体31kが満月のように点灯した状態で表示され、こ
のときの月の時角及び月相を一目で認識できる。
【0062】図8に示す例は、現在時刻が午後8時で、
RAM9のレジスタGに記憶した月の時角のデータが2
時、レジスタEに記憶した月齢のデータが20.3〜2
4.0日の範囲の場合である。即ち、この場合には、レ
ジスタGに記憶した月の時角のデータ2時を基に表示レ
ジスタAのレジスタA0 に対して月相表示体31bを点
灯させるデータが書き込まれ、また、レジスタEに記憶
した月齢のデータ20.3〜24.0日を基にレジスタ
1 に表示パータン31a、32bを点灯させるデータ
が書き込まれ、この結果、図8に示すように、時角2時
の位置の月相表示体31bが半月のように点灯した状態
で表示され、このときの月の時角及び月相を一目で認識
できる。尚、月相表示体31bの非点灯部分は黒塗りで
示す。
【0063】図9に示す例は、現在時刻が午後6時で、
RAM9のレジスタGに記憶した月の時角のデータが4
時、レジスタEに記憶した月齢のデータが1.9〜5.
6日の範囲の場合である。即ち、この場合には、レジス
タGに記憶した月の時角のデータ4時を基に表示レジス
タAのレジスタA0 に対して月相表示体31cを点灯さ
せるデータが書き込まれ、また、レジスタEに記憶した
月齢のデータ1.9〜5.6日を基にレジスタA1 に表
示パータン32bのみを点灯させるデータが書き込ま
れ、この結果、図9に示すように、時角4時の位置の月
相表示体31cが三日月のように点灯した状態で表示さ
れ、このときの月の時角及び月相を一目で認識できる。
【0064】同様に、図10に示す例は、現在時刻が午
前10時で、RAM9のレジスタGに記憶した月の時角
のデータが22時、レジスタEに記憶した月齢のデータ
が27.8〜19.53日の範囲の場合である。即ち、
この場合には、レジスタGに記憶した月の時角のデータ
22時を基に表示レジスタAのレジスタA0 に対して月
相表示体31kを点灯させるデータが書き込まれ、ま
た、レジスタEに記憶した月齢のデータ27.8〜1
9.53日を基にレジスタA1 に表示パータン31a、
31b、32a、32bの全てを消灯させるデータが書
き込まれ、この結果、図10に示すように、時角22時
の位置の月相表示体31kが非点灯状態(黒塗りで示
す)で表示され、このときの月の時角と月相が新月であ
ることを一目で認識できる。
【0065】上述したステップS1のホルト状態で、前
記操作キー35が操作されると、ステップS17のキー
処理に進み、モードレジスタYにM=0がセットされ、
時刻表示モードとなって前記月相表示体31a乃至31
lは全て消灯して長針21、短針22のみの時計表示と
なる。
【0066】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、以下の効
果を奏する。
【0067】請求項1記載の発明によれば、文字盤を見
るだけで任意の時刻の月の月相及びその時刻における時
角を一目で認識できる月データ表示時計を提供すること
ができる。
【0068】請求項2記載の発明によれば、月齢データ
に応じた2個の弓形状の表示パターン、2個の三日月状
の表示パターンの点灯の組み合わせにより、個々の月相
表示体により各々満月から新月に至る月の月相の変化を
表示できる月データ表示時計を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の月データ表示時計を示す正面図
である。
【図2】本実施の形態の月データ表示時計の月相表示体
を示す拡大図である。
【図3】本実施の形態の月データ表示時計の回路構成を
示すブロック図である。
【図4】本実施の形態の月データ表示時計のRAMの構
成図である。
【図5】本実施の形態の全体の動作を示すフローチャー
トである。
【図6】本実施の形態におけるムーングラフ(月相)、
月齢及び文字盤上の表示位置の関係を示す図である。
【図7】本実施の形態の月データ表示時計の午後10時
における時角、月相の表示例を示す図である。
【図8】本実施の形態の月データ表示時計の午後8時に
おける時角、月相の表示例を示す図である。
【図9】本実施の形態の月データ表示時計の午後6時に
おける時角、月相の表示例を示す図である。
【図10】本実施の形態の月データ表示時計の午前10
時における時角、月相の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 時計本体 2 表示部 3 発振器 4 分周回路 5 タイミング信号作成回路 6 キー入力部 7 制御部 8 プログラムROM 9 RAM 10 データ・ドライバ 11 データROM 21 長針 22 短針 31a乃至31l 月相表示体 32a、32b 表示パターン 33a、33b 表示パターン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針式のアナログ時計機能を備えるととも
    に、文字盤に月の時角に対応する配置で配置された新月
    から満月に亘る月相状態を表示可能な複数個の月相表示
    体と、 現在時刻を計時する時刻計時手段と、 地球上の位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、 時刻計時手段により計時する時刻情報と位置情報記憶手
    段に記憶した位置情報とからその時刻における月の時角
    データ及び月の月齢データを演算する演算手段と、 この演算手段により演算した月の時角データ及び月齢デ
    ータを基にこの時角データに対応した位置の月相表示体
    を前記月齢データに対応する月相状態で表示させる手段
    と、 を有することを特徴とする月データ表示時計。
  2. 【請求項2】 前記月相表示体は、液晶表示素子を用い
    た2個の弓形状の表示パターンを突き合わせ、この両表
    示パターンのそれぞれの外側に液晶表示素子を用いた2
    個の三日月状の表示パターンを配置して全体として円形
    状に形成したことを特徴とする請求項1記載の月データ
    表示時計。
JP7189812A 1995-07-03 1995-07-03 月データ表示時計 Pending JPH0915357A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001519912A (ja) * 1997-04-14 2001-10-23 アイディーティー−エルシーディー ホールディングス(ビーブイアイ)リミテッド クロノメータ
CN106773593A (zh) * 2016-11-02 2017-05-31 袁子濠 一种带有即时月相像图的表盘
JP2018004385A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 カシオ計算機株式会社 電子機器、表示制御方法及びプログラム
KR20180106985A (ko) * 2017-03-20 2018-10-01 불랑패인쏘시에떼아노님 루나 페이즈 디스플레이 디바이스

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