JPH09159231A - 氷蓄熱装置 - Google Patents
氷蓄熱装置Info
- Publication number
- JPH09159231A JPH09159231A JP31658095A JP31658095A JPH09159231A JP H09159231 A JPH09159231 A JP H09159231A JP 31658095 A JP31658095 A JP 31658095A JP 31658095 A JP31658095 A JP 31658095A JP H09159231 A JPH09159231 A JP H09159231A
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- antifreeze liquid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高さ寸法が短い蓄熱槽でも不凍液噴射ノズルの
ノズル噴射口での氷結が確実に防止でき、万一何等かの
原因で同部位に氷結が生じても即座に対処でき、安定的
な製氷運転が行える氷蓄熱装置を提供する。 【解決手段】蓄熱槽21の底部から不凍液を取出して0
℃以下に冷却し蓄熱槽上部の不凍液噴射ノズル30に還
流させる不凍液冷熱供給系統A1と、蓄熱槽底部から不
凍液を取出し不凍液を蓄熱槽上部の不凍液噴射ノズルに
非冷却状態で還流させる不凍液バイパス系統B1とを備
える。不凍液噴射ノズルは不凍液冷熱供給系統の不凍液
を水24に噴射させて氷を生成する内管と、これを覆い
不凍液バイパス系統を経由した不凍液を水に噴射させて
不凍液の膜を形成する外管とからなる。不凍液バイパス
系統の配管29に、不凍液噴射ノズルの外管のノズル噴
射口部位が異常低温となる状態を検出する検出手段39
と、異常低温状態が検出された場合に不凍液バイパス系
統を流動する不凍液をノズル噴射口部位で加温する温熱
源40を設ける。
ノズル噴射口での氷結が確実に防止でき、万一何等かの
原因で同部位に氷結が生じても即座に対処でき、安定的
な製氷運転が行える氷蓄熱装置を提供する。 【解決手段】蓄熱槽21の底部から不凍液を取出して0
℃以下に冷却し蓄熱槽上部の不凍液噴射ノズル30に還
流させる不凍液冷熱供給系統A1と、蓄熱槽底部から不
凍液を取出し不凍液を蓄熱槽上部の不凍液噴射ノズルに
非冷却状態で還流させる不凍液バイパス系統B1とを備
える。不凍液噴射ノズルは不凍液冷熱供給系統の不凍液
を水24に噴射させて氷を生成する内管と、これを覆い
不凍液バイパス系統を経由した不凍液を水に噴射させて
不凍液の膜を形成する外管とからなる。不凍液バイパス
系統の配管29に、不凍液噴射ノズルの外管のノズル噴
射口部位が異常低温となる状態を検出する検出手段39
と、異常低温状態が検出された場合に不凍液バイパス系
統を流動する不凍液をノズル噴射口部位で加温する温熱
源40を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄熱槽内でシャー
ベット状の氷を生成して冷熱を蓄熱し、昼間等に解氷し
て冷房等に利用する氷蓄熱装置に係り、特に冷熱媒体と
して不凍液を使用するとともに、その不凍液を蓄熱槽内
の水中に直接噴射する製氷運転を行う氷蓄熱装置の改良
に関する。
ベット状の氷を生成して冷熱を蓄熱し、昼間等に解氷し
て冷房等に利用する氷蓄熱装置に係り、特に冷熱媒体と
して不凍液を使用するとともに、その不凍液を蓄熱槽内
の水中に直接噴射する製氷運転を行う氷蓄熱装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、氷蓄熱装置として、主に夜間の電
力を利用して蓄熱槽内でシャーベット状の氷を生成し、
この生成した氷の冷熱を蓄熱槽内に蓄熱し、昼間等の冷
熱使用時にこの氷を急速解氷して冷熱を電力の冷却装置
や冷房装置等に供給するようにしたものが知られてい
る。この氷蓄熱装置によると、氷の生成を安価な深夜電
力を利用して行うことで、昼間に集中する冷房用電力需
要を低減することができるとともに、氷の解ける潜熱を
利用することにより熱源機器の負荷を軽減することがで
きるため、空気調和分野、特にビルディング用空気調和
システムや、地域熱供給システムのような比較的大容量
のシステムにおいて大きな期待が持たれている。
力を利用して蓄熱槽内でシャーベット状の氷を生成し、
この生成した氷の冷熱を蓄熱槽内に蓄熱し、昼間等の冷
熱使用時にこの氷を急速解氷して冷熱を電力の冷却装置
や冷房装置等に供給するようにしたものが知られてい
る。この氷蓄熱装置によると、氷の生成を安価な深夜電
力を利用して行うことで、昼間に集中する冷房用電力需
要を低減することができるとともに、氷の解ける潜熱を
利用することにより熱源機器の負荷を軽減することがで
きるため、空気調和分野、特にビルディング用空気調和
システムや、地域熱供給システムのような比較的大容量
のシステムにおいて大きな期待が持たれている。
【0003】図5は、このような氷蓄熱装置の従来例を
示すシステム構成図である。
示すシステム構成図である。
【0004】この氷蓄熱装置は、例えば水よりも比重が
大きい不凍液を冷熱媒体として使用している。すなわ
ち、一定の上下高さを有する蓄熱槽1の底部が不凍液貯
溜部2とされており、この不凍液貯溜部2内に冷熱媒体
として水よりも比重が大きい不凍液3が貯溜され、その
上方に蓄熱媒体としての水4が貯溜されている。
大きい不凍液を冷熱媒体として使用している。すなわ
ち、一定の上下高さを有する蓄熱槽1の底部が不凍液貯
溜部2とされており、この不凍液貯溜部2内に冷熱媒体
として水よりも比重が大きい不凍液3が貯溜され、その
上方に蓄熱媒体としての水4が貯溜されている。
【0005】この蓄熱槽1の底部に不凍液を流出するた
めの第1不凍液配管5が接続され、この第1不凍液配管
5に不凍液ポンプ6が設けられている。第1不凍液配管
5は不凍液ポンプ6の下流側で二手に分岐しており、一
方の分岐管は第2不凍液配管7とされ、不凍液冷却用の
冷凍機8に接続された後、還流配管部7aにより蓄熱槽
1の上部の不凍液噴射ノズル10に導かれ、不凍液冷熱
供給系統Aを構成している。他方の分岐管は、冷凍機8
を迂回するバイパス配管9とされ、不凍液噴射ノズル1
0に導かれて不凍液バイパス系統Bを構成している。
めの第1不凍液配管5が接続され、この第1不凍液配管
5に不凍液ポンプ6が設けられている。第1不凍液配管
5は不凍液ポンプ6の下流側で二手に分岐しており、一
方の分岐管は第2不凍液配管7とされ、不凍液冷却用の
冷凍機8に接続された後、還流配管部7aにより蓄熱槽
1の上部の不凍液噴射ノズル10に導かれ、不凍液冷熱
供給系統Aを構成している。他方の分岐管は、冷凍機8
を迂回するバイパス配管9とされ、不凍液噴射ノズル1
0に導かれて不凍液バイパス系統Bを構成している。
【0006】なお冷凍機8は、不凍液冷熱供給系統Aと
別の閉ループ状の冷却水配管11に接続されており、こ
の冷却水配管11に冷却塔12および冷却水ポンプ13
が設けられ、不凍液冷却用の冷却水が冷凍機8に循環す
るようになっている。
別の閉ループ状の冷却水配管11に接続されており、こ
の冷却水配管11に冷却塔12および冷却水ポンプ13
が設けられ、不凍液冷却用の冷却水が冷凍機8に循環す
るようになっている。
【0007】運転時には、蓄熱槽1の底部に貯溜された
不凍液が、不凍液ポンプ6の運転によって第1不凍液配
管5に流出した後、不凍液冷熱供給系統Aでは冷凍機8
により冷却されて低温となり、蓄熱槽1の上部の不凍液
噴射ノズル10に供給される一方、不凍液バイパス系統
Bでは冷却されないまま不凍液噴射ノズル10に供給さ
れる。
不凍液が、不凍液ポンプ6の運転によって第1不凍液配
管5に流出した後、不凍液冷熱供給系統Aでは冷凍機8
により冷却されて低温となり、蓄熱槽1の上部の不凍液
噴射ノズル10に供給される一方、不凍液バイパス系統
Bでは冷却されないまま不凍液噴射ノズル10に供給さ
れる。
【0008】図6は、不凍液ノズル10の構成およびそ
の作用を示している。この不凍液ノズル10は、不凍液
冷熱供給系統Aの第2不凍液配管7に接続された小径な
内管14と、この内管14を覆う配置で設けられ不凍液
バイパス系統Bのバイパス配管9に接続された大径な外
管15とを有している。そして内管14には、冷凍機8
にて0℃以下に冷却された不凍液3aが供給され、この
低温の不凍液3aがノズル噴射口16から蓄熱槽1の水
4中に噴射されることにより、その不凍液3aと蓄熱槽
1内の水4とが直接接触して熱交換され、これにより水
4が流動状態で凍結してシャーベット状の氷17が生成
される。熱交換により冷熱を失った不凍液は、蓄熱槽1
の内底部の不凍液貯溜部2に戻る。このサイクルが連続
的に繰り返される。
の作用を示している。この不凍液ノズル10は、不凍液
冷熱供給系統Aの第2不凍液配管7に接続された小径な
内管14と、この内管14を覆う配置で設けられ不凍液
バイパス系統Bのバイパス配管9に接続された大径な外
管15とを有している。そして内管14には、冷凍機8
にて0℃以下に冷却された不凍液3aが供給され、この
低温の不凍液3aがノズル噴射口16から蓄熱槽1の水
4中に噴射されることにより、その不凍液3aと蓄熱槽
1内の水4とが直接接触して熱交換され、これにより水
4が流動状態で凍結してシャーベット状の氷17が生成
される。熱交換により冷熱を失った不凍液は、蓄熱槽1
の内底部の不凍液貯溜部2に戻る。このサイクルが連続
的に繰り返される。
【0009】一方、外管15には不凍液バイパス系統B
からの温かい不凍液3bが供給され、この不凍液3bは
ノズル噴射口16において、内管14から噴射された0
℃以下の不凍液3aの外側に噴射されて外周膜18を形
成しながら、蓄熱槽1内に噴射される。
からの温かい不凍液3bが供給され、この不凍液3bは
ノズル噴射口16において、内管14から噴射された0
℃以下の不凍液3aの外側に噴射されて外周膜18を形
成しながら、蓄熱槽1内に噴射される。
【0010】この外周膜16により、内管14から噴射
された0℃以下の不凍液3aは、ノズル噴射口16から
の噴射直後位置で直接水4と接することなく水中に噴射
されることになり、ノズル噴射口16での氷着の発生が
防止される。通常、温かい不凍液3bは0℃以下の不凍
液3aに比べて流量を少なくしており、ノズル噴射口1
6直後の位置では外周膜を形成するが、ノズル噴射口1
6から十分離れた位置に達すると拡散するので、0℃以
下の不凍液による氷生成を妨げることがない。
された0℃以下の不凍液3aは、ノズル噴射口16から
の噴射直後位置で直接水4と接することなく水中に噴射
されることになり、ノズル噴射口16での氷着の発生が
防止される。通常、温かい不凍液3bは0℃以下の不凍
液3aに比べて流量を少なくしており、ノズル噴射口1
6直後の位置では外周膜を形成するが、ノズル噴射口1
6から十分離れた位置に達すると拡散するので、0℃以
下の不凍液による氷生成を妨げることがない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の氷蓄熱装置においては、蓄熱槽1の設置スペースが
十分広く、蓄熱槽1の高さ寸法が十分にとれる場合には
問題ないが、蓄熱槽1の設置スペースが不十分であるな
ど、蓄熱槽1の高さ寸法が小さくなる場合には問題が生
じる。
来の氷蓄熱装置においては、蓄熱槽1の設置スペースが
十分広く、蓄熱槽1の高さ寸法が十分にとれる場合には
問題ないが、蓄熱槽1の設置スペースが不十分であるな
ど、蓄熱槽1の高さ寸法が小さくなる場合には問題が生
じる。
【0012】すなわち、蓄熱槽1の高さ寸法が小さい場
合には、蓄熱槽1に設置する不凍液噴射ノズル10の取
付け高さが低くなり、不凍液蓄熱槽1の0℃以下の水中
に噴射されてから水4と熱交換しながら落下していく距
離が短くなるため、0℃以下のままで蓄熱槽1の底部の
不凍液貯溜部2に回収されることが有り得る。
合には、蓄熱槽1に設置する不凍液噴射ノズル10の取
付け高さが低くなり、不凍液蓄熱槽1の0℃以下の水中
に噴射されてから水4と熱交換しながら落下していく距
離が短くなるため、0℃以下のままで蓄熱槽1の底部の
不凍液貯溜部2に回収されることが有り得る。
【0013】この場合、不凍液液貯溜部2から取り出さ
れて不凍液バイパス配管9から蓄熱槽1に循環する不凍
液3bが、0℃以下のままで不凍液噴射ノズル10の外
管15に送水されると、不凍液バイパス配管9内の不凍
液自体が氷生成能力を有することになり、ノズル噴射口
16で氷結が生じ、製氷運転に支承をきたす可能性があ
る。
れて不凍液バイパス配管9から蓄熱槽1に循環する不凍
液3bが、0℃以下のままで不凍液噴射ノズル10の外
管15に送水されると、不凍液バイパス配管9内の不凍
液自体が氷生成能力を有することになり、ノズル噴射口
16で氷結が生じ、製氷運転に支承をきたす可能性があ
る。
【0014】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、高さ寸法が短い蓄熱槽でも不凍液噴射ノズルの
ノズル噴射口での氷結が確実に防止でき、万一何等かの
原因で同部位に氷結が生じても即座に対処でき、安定的
な製氷運転を行うことができる氷蓄熱装置を提供するこ
とを目的とする。
もので、高さ寸法が短い蓄熱槽でも不凍液噴射ノズルの
ノズル噴射口での氷結が確実に防止でき、万一何等かの
原因で同部位に氷結が生じても即座に対処でき、安定的
な製氷運転を行うことができる氷蓄熱装置を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、蓄熱媒体としての水とこれよ
りも比重が大きい冷熱媒体としての不凍液とが貯溜され
た蓄熱槽と、この蓄熱槽の底部から不凍液を取出し、そ
の不凍液を冷凍機で0℃以下に冷却した後、前記蓄熱槽
の上部に設けた不凍液噴射ノズルに還流させる不凍液冷
熱供給系統と、前記蓄熱槽の底部から不凍液を取出し、
その不凍液を前記冷凍機を迂回させて前記蓄熱槽の上部
に設けた不凍液噴射ノズルに非冷却状態で還流させる不
凍液バイパス系統とを備え、前記不凍液噴射ノズルは、
前記不凍液冷熱供給系統を経由した0℃以下の不凍液を
前記蓄熱槽内の水に噴射させて熱交換によりシャーベッ
ト状の氷を生成する小径な内管と、この内管を覆う配置
で設けられ、前記不凍液バイパス系統を経由した非冷却
の不凍液を前記蓄熱槽内の水に噴射させて前記内管から
噴出される0℃以下の不凍液の外周側に温かな不凍液の
膜を形成する外管とからなるものにおいて、前記不凍液
バイパス系統の配管に、前記不凍液噴射ノズルの外管の
ノズル噴射口部位が異常低温となる状態を検出する検出
手段と、この検出手段によって異常低温状態が検出され
た場合に前記不凍液バイパス系統を流動する不凍液を当
該ノズル噴射口部位で非凍結となる温度まで加温する温
熱源を設けたことを特徴とする。
めに、請求項1の発明は、蓄熱媒体としての水とこれよ
りも比重が大きい冷熱媒体としての不凍液とが貯溜され
た蓄熱槽と、この蓄熱槽の底部から不凍液を取出し、そ
の不凍液を冷凍機で0℃以下に冷却した後、前記蓄熱槽
の上部に設けた不凍液噴射ノズルに還流させる不凍液冷
熱供給系統と、前記蓄熱槽の底部から不凍液を取出し、
その不凍液を前記冷凍機を迂回させて前記蓄熱槽の上部
に設けた不凍液噴射ノズルに非冷却状態で還流させる不
凍液バイパス系統とを備え、前記不凍液噴射ノズルは、
前記不凍液冷熱供給系統を経由した0℃以下の不凍液を
前記蓄熱槽内の水に噴射させて熱交換によりシャーベッ
ト状の氷を生成する小径な内管と、この内管を覆う配置
で設けられ、前記不凍液バイパス系統を経由した非冷却
の不凍液を前記蓄熱槽内の水に噴射させて前記内管から
噴出される0℃以下の不凍液の外周側に温かな不凍液の
膜を形成する外管とからなるものにおいて、前記不凍液
バイパス系統の配管に、前記不凍液噴射ノズルの外管の
ノズル噴射口部位が異常低温となる状態を検出する検出
手段と、この検出手段によって異常低温状態が検出され
た場合に前記不凍液バイパス系統を流動する不凍液を当
該ノズル噴射口部位で非凍結となる温度まで加温する温
熱源を設けたことを特徴とする。
【0016】請求項2の発明は、請求項1記載の氷蓄熱
装置において、検出手段は不凍液噴射ノズルのノズル噴
射口に設けられた温度センサであり、温熱源は外気との
熱交換により不凍液バイパス系統の不凍液温度を加温す
る外気熱交換器であることを特徴とする。
装置において、検出手段は不凍液噴射ノズルのノズル噴
射口に設けられた温度センサであり、温熱源は外気との
熱交換により不凍液バイパス系統の不凍液温度を加温す
る外気熱交換器であることを特徴とする。
【0017】請求項3の発明は、請求項1記載の氷蓄熱
装置において、検出手段は不凍液バイパス系統の配管温
度を検出する温度センサまたは圧力を検出する圧力セン
サであり、温熱源は外気との熱交換により不凍液バイパ
ス系統の不凍液温度を加温する外気熱交換器であること
を特徴とする。
装置において、検出手段は不凍液バイパス系統の配管温
度を検出する温度センサまたは圧力を検出する圧力セン
サであり、温熱源は外気との熱交換により不凍液バイパ
ス系統の不凍液温度を加温する外気熱交換器であること
を特徴とする。
【0018】請求項4の発明は、請求項2または3記載
の氷蓄熱装置において、不凍液バイパス系統の温熱源を
外気熱交換器に代え、不凍液冷熱供給系統の不凍液を冷
却するための冷凍機で使用される冷媒との熱交換を行う
熱交換器としたことを特徴とする。
の氷蓄熱装置において、不凍液バイパス系統の温熱源を
外気熱交換器に代え、不凍液冷熱供給系統の不凍液を冷
却するための冷凍機で使用される冷媒との熱交換を行う
熱交換器としたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る氷蓄熱装置の
第1〜第3実施形態について、図1〜図4を参照して説
明する。
第1〜第3実施形態について、図1〜図4を参照して説
明する。
【0020】図1は第1実施形態による氷蓄熱装置のシ
ステム構成を示す系統図であり、図2は同装置に設けら
れる不凍液噴射ノズルの構成を示す図である。
ステム構成を示す系統図であり、図2は同装置に設けら
れる不凍液噴射ノズルの構成を示す図である。
【0021】図1に示すように、本実施形態では、一定
の上下高さを有する蓄熱槽21の底部が不凍液貯溜部2
2とされており、この不凍液貯溜部22内に冷熱媒体と
して水よりも比重が大きい不凍液23が貯溜され、その
上方に蓄熱媒体としての水24が貯溜されている。
の上下高さを有する蓄熱槽21の底部が不凍液貯溜部2
2とされており、この不凍液貯溜部22内に冷熱媒体と
して水よりも比重が大きい不凍液23が貯溜され、その
上方に蓄熱媒体としての水24が貯溜されている。
【0022】この蓄熱槽21の底部に不凍液を流出する
ための第1不凍液配管25が接続され、この第1不凍液
配管25に不凍液ポンプ26が設けられている。第1不
凍液配管25は不凍液ポンプ26の下流側で二手に分岐
しており、一方の分岐管は第2不凍液配管27とされ、
不凍液冷却用の冷凍機28に接続された後、還流配管部
27aにより蓄熱槽21の上部の不凍液噴射ノズル30
に導かれ、不凍液冷熱供給系統A1を構成している。他
方の分岐管は、冷凍機28を迂回するバイパス配管29
とされ、不凍液噴射ノズル30に導かれて不凍液バイパ
ス系統B1を構成している。
ための第1不凍液配管25が接続され、この第1不凍液
配管25に不凍液ポンプ26が設けられている。第1不
凍液配管25は不凍液ポンプ26の下流側で二手に分岐
しており、一方の分岐管は第2不凍液配管27とされ、
不凍液冷却用の冷凍機28に接続された後、還流配管部
27aにより蓄熱槽21の上部の不凍液噴射ノズル30
に導かれ、不凍液冷熱供給系統A1を構成している。他
方の分岐管は、冷凍機28を迂回するバイパス配管29
とされ、不凍液噴射ノズル30に導かれて不凍液バイパ
ス系統B1を構成している。
【0023】冷凍機28は、不凍液冷熱供給系統A1と
別の閉ループ状の冷却水配管31に接続されており、こ
の冷却水配管31に冷却塔32および冷却水ポンプ33
が設けられ、不凍液冷却用の冷却水が冷凍機28に循環
するようになっている。
別の閉ループ状の冷却水配管31に接続されており、こ
の冷却水配管31に冷却塔32および冷却水ポンプ33
が設けられ、不凍液冷却用の冷却水が冷凍機28に循環
するようになっている。
【0024】不凍液噴射ノズル30は図2に示すよう
に、不凍液冷熱供給系統A1の第2不凍液配管27に接
続された小径な内管34と、この内管34を覆う配置で
設けられ不凍液バイパス系統B1のバイパス配管29に
接続された大径な外管35とを有している。そして内管
34には、冷凍機28にて0℃以下に冷却された不凍液
23aが供給され、この低温の不凍液23aがノズル噴
射口36から蓄熱槽21の水24中に噴射されることに
より、その不凍液23aと蓄熱槽21内の水24とが直
接接触して熱交換され、これにより水24が流動状態で
凍結してシャーベット状の氷37が生成される。熱交換
により冷熱を失った不凍液は、蓄熱槽21の内底部の不
凍液貯溜部22に戻る。このサイクルが連続的に繰り返
される。
に、不凍液冷熱供給系統A1の第2不凍液配管27に接
続された小径な内管34と、この内管34を覆う配置で
設けられ不凍液バイパス系統B1のバイパス配管29に
接続された大径な外管35とを有している。そして内管
34には、冷凍機28にて0℃以下に冷却された不凍液
23aが供給され、この低温の不凍液23aがノズル噴
射口36から蓄熱槽21の水24中に噴射されることに
より、その不凍液23aと蓄熱槽21内の水24とが直
接接触して熱交換され、これにより水24が流動状態で
凍結してシャーベット状の氷37が生成される。熱交換
により冷熱を失った不凍液は、蓄熱槽21の内底部の不
凍液貯溜部22に戻る。このサイクルが連続的に繰り返
される。
【0025】一方、外管35には不凍液バイパス系統B
1からの温かい不凍液23bが供給され、この不凍液2
3bはノズル噴射口36において、内管34から噴射さ
れた0℃以下の不凍液23aの外側に噴射されて外周膜
38を形成しながら、蓄熱槽21内に噴射される。そし
て、この外周膜36により、内管34から噴射された0
℃以下の不凍液23aは、ノズル噴射口36からの噴射
直後位置で直接水24と接することなく水中に噴射され
ることになり、ノズル噴射口36での氷着を発生するこ
となく、氷が生成されるようになっている。
1からの温かい不凍液23bが供給され、この不凍液2
3bはノズル噴射口36において、内管34から噴射さ
れた0℃以下の不凍液23aの外側に噴射されて外周膜
38を形成しながら、蓄熱槽21内に噴射される。そし
て、この外周膜36により、内管34から噴射された0
℃以下の不凍液23aは、ノズル噴射口36からの噴射
直後位置で直接水24と接することなく水中に噴射され
ることになり、ノズル噴射口36での氷着を発生するこ
となく、氷が生成されるようになっている。
【0026】このものにおいて、図1に示すように、不
凍液バイパス系統B1のバイパス配管29に、不凍液噴
射ノズル30の外管35のノズル噴射口36部位が異常
低温となる状態を検出する検出手段39と、この検出手
段39によって異常低温状態が検出された場合に不凍液
バイパス系統B1を流動する不凍液23bをノズル噴射
口36部位で非凍結となる温度まで加温する温熱源40
とが設けられている。
凍液バイパス系統B1のバイパス配管29に、不凍液噴
射ノズル30の外管35のノズル噴射口36部位が異常
低温となる状態を検出する検出手段39と、この検出手
段39によって異常低温状態が検出された場合に不凍液
バイパス系統B1を流動する不凍液23bをノズル噴射
口36部位で非凍結となる温度まで加温する温熱源40
とが設けられている。
【0027】検出手段39は、本実施形態においては不
凍液噴出ノズル30のノズル噴出口36部位の温度を検
出する温度センサ39aとされている。そして、この温
度センサ39aでの検出信号S1が制御器41に入力さ
れるようになっている。
凍液噴出ノズル30のノズル噴出口36部位の温度を検
出する温度センサ39aとされている。そして、この温
度センサ39aでの検出信号S1が制御器41に入力さ
れるようになっている。
【0028】また、温熱源40は、外気との熱交換によ
ってバイパス配管29に流れる不凍液を加温する外気熱
交換器40aとされている。この外気熱交換器40a
は、制御器41から出力される制御信号S2によってオ
ン,オフ制御されるようになっている。そして、例えば
温度センサ39aによって、不凍液噴出ノズル30の噴
出口36部位の温度が0℃以下となったことが検出され
た場合に、制御器41から出力される起動指令に基づい
て外気熱交換器40aが起動し、外気との熱交換によ
り、バイパス配管29に流れる不凍液を加温するように
なっている。
ってバイパス配管29に流れる不凍液を加温する外気熱
交換器40aとされている。この外気熱交換器40a
は、制御器41から出力される制御信号S2によってオ
ン,オフ制御されるようになっている。そして、例えば
温度センサ39aによって、不凍液噴出ノズル30の噴
出口36部位の温度が0℃以下となったことが検出され
た場合に、制御器41から出力される起動指令に基づい
て外気熱交換器40aが起動し、外気との熱交換によ
り、バイパス配管29に流れる不凍液を加温するように
なっている。
【0029】このような本実施形態の構成によると、運
転時には、蓄熱槽21の底部に貯溜された不凍液23
が、不凍液ポンプ26の運転によって第1不凍液配管2
5に流出した後、不凍液冷熱供給系統A1では冷凍機2
8により冷却されて0℃以下の低温となり、蓄熱槽21
の上部の不凍液噴射ノズル30に供給される一方、不凍
液バイパス系統B1では冷却されないまま不凍液噴射ノ
ズル30に供給される。この場合、外管35から噴出さ
れる不凍液23bが十分に温かい状態である時は、外気
熱交換器40aがオフ状態とされているが、不凍液噴射
ノズル30のノズル噴射口36に設けられた温度センサ
39aが0℃以下の温度検出を行うようになっているの
で、不凍液噴射ノズル30のノズル噴射口36で氷結が
生じ、かつ氷結が成長した場合には、ノズル噴射口30
に設けられた温度センサ39aが成長した氷に覆われ、
これによって0℃の温度が検される。
転時には、蓄熱槽21の底部に貯溜された不凍液23
が、不凍液ポンプ26の運転によって第1不凍液配管2
5に流出した後、不凍液冷熱供給系統A1では冷凍機2
8により冷却されて0℃以下の低温となり、蓄熱槽21
の上部の不凍液噴射ノズル30に供給される一方、不凍
液バイパス系統B1では冷却されないまま不凍液噴射ノ
ズル30に供給される。この場合、外管35から噴出さ
れる不凍液23bが十分に温かい状態である時は、外気
熱交換器40aがオフ状態とされているが、不凍液噴射
ノズル30のノズル噴射口36に設けられた温度センサ
39aが0℃以下の温度検出を行うようになっているの
で、不凍液噴射ノズル30のノズル噴射口36で氷結が
生じ、かつ氷結が成長した場合には、ノズル噴射口30
に設けられた温度センサ39aが成長した氷に覆われ、
これによって0℃の温度が検される。
【0030】そこで、温度センサ39aからの検出信号
S1に基づいて制御器41からの制御信号S2が起動指
令として出力され、外気熱交換器40aが起動して不凍
液バイパス配管29内の不凍液23bが加温される。こ
れにより、暖められた不凍液23bが不凍液噴射ノズル
に供給され、ノズル噴射口36の氷が解氷される。その
後、ノズル噴射口36部位の解氷が進んで周辺の温度が
0℃を超えた場合には、温度センサ39aからの検出信
号S1に基づいて制御器41から停止指令が出力され、
外気熱交換器40aの運転が停止する。
S1に基づいて制御器41からの制御信号S2が起動指
令として出力され、外気熱交換器40aが起動して不凍
液バイパス配管29内の不凍液23bが加温される。こ
れにより、暖められた不凍液23bが不凍液噴射ノズル
に供給され、ノズル噴射口36の氷が解氷される。その
後、ノズル噴射口36部位の解氷が進んで周辺の温度が
0℃を超えた場合には、温度センサ39aからの検出信
号S1に基づいて制御器41から停止指令が出力され、
外気熱交換器40aの運転が停止する。
【0031】以上の第1実施形態によれば、外気熱交換
器40aでの外気と不凍液23bとの熱交換作用によ
り、蓄熱槽21内の水24および不凍液23よりも高温
の不凍液23bを不凍液噴射ノズル30の外管35に供
給することができ、不凍液噴射ノズル30のノズル噴射
口36で生成される氷をより効果的に解氷させることが
できる。
器40aでの外気と不凍液23bとの熱交換作用によ
り、蓄熱槽21内の水24および不凍液23よりも高温
の不凍液23bを不凍液噴射ノズル30の外管35に供
給することができ、不凍液噴射ノズル30のノズル噴射
口36で生成される氷をより効果的に解氷させることが
できる。
【0032】また、不凍液噴射ノズル30のノズル噴射
口36に温度センサ39aを設けることによって、氷結
が生じた時のみ不凍液の温熱作用が働き、氷を解氷させ
ることができ、ノズル噴射口36の内管34から噴射さ
れる不凍液23aによる氷37の生成作用を妨げること
なく、効率的に蓄熱槽21内に氷37を貯蔵することが
できる。
口36に温度センサ39aを設けることによって、氷結
が生じた時のみ不凍液の温熱作用が働き、氷を解氷させ
ることができ、ノズル噴射口36の内管34から噴射さ
れる不凍液23aによる氷37の生成作用を妨げること
なく、効率的に蓄熱槽21内に氷37を貯蔵することが
できる。
【0033】図3は本発明の第2実施形態のシステム構
成を示す系統図である。
成を示す系統図である。
【0034】本実施形態による氷蓄熱装置が前記第1実
施形態のものと異なる点は、検出手段39を不凍液バイ
パス系統B1のバイパス配管29内の圧力を検出する圧
力センサ39bとした点にある。すなわち、冷凍機28
の手前で分岐している不凍液バイパス配管29は外気と
の熱交換を行う外気熱交換器40aに接続され、冷凍機
28を通さずに直接不凍液噴射ノズル30に通水できる
ように配管構成されている。この圧力センサ39bの検
出信号S3が制御器41に入力され、制御器41から熱
交換器40aに制御信号S4が出力されるようになって
いる。その他の構成は第1実施形態と略同様であるか
ら、図3に図1と同一符号を付し、説明を省略する。な
お、図2は本実施形態でもそのまま参照する。
施形態のものと異なる点は、検出手段39を不凍液バイ
パス系統B1のバイパス配管29内の圧力を検出する圧
力センサ39bとした点にある。すなわち、冷凍機28
の手前で分岐している不凍液バイパス配管29は外気と
の熱交換を行う外気熱交換器40aに接続され、冷凍機
28を通さずに直接不凍液噴射ノズル30に通水できる
ように配管構成されている。この圧力センサ39bの検
出信号S3が制御器41に入力され、制御器41から熱
交換器40aに制御信号S4が出力されるようになって
いる。その他の構成は第1実施形態と略同様であるか
ら、図3に図1と同一符号を付し、説明を省略する。な
お、図2は本実施形態でもそのまま参照する。
【0035】このような第2実施形態の構成によると、
製氷運転時には第1実施形態と同様の作用で蓄熱槽21
内で氷が生成され、貯蔵される。一方、不凍液噴射ノズ
ル30のノズル噴射口36で氷結が生じ、かつ氷結が成
長した場合には、成長した氷がノズル噴射口36を塞ぐ
ため、不凍液バイパス配管29内の圧力が異常に上昇す
る。
製氷運転時には第1実施形態と同様の作用で蓄熱槽21
内で氷が生成され、貯蔵される。一方、不凍液噴射ノズ
ル30のノズル噴射口36で氷結が生じ、かつ氷結が成
長した場合には、成長した氷がノズル噴射口36を塞ぐ
ため、不凍液バイパス配管29内の圧力が異常に上昇す
る。
【0036】そこで、不凍液バイパス配管29内に設け
られた圧力センサ39bが作動して、制御器41を介し
て外気熱交換器40aが起動し、不凍液バイパス配管2
9内の不凍液23bへの温熱供給量が増加する。そこ
で、暖められた不凍液が供給されることによって、ノズ
ル噴射口36の氷が解氷される。ノズル噴射口36の氷
が解氷した後は、不凍液バイパス配管29内の圧力は正
常に戻るので、外気熱交換器40aの運転が停止する。
られた圧力センサ39bが作動して、制御器41を介し
て外気熱交換器40aが起動し、不凍液バイパス配管2
9内の不凍液23bへの温熱供給量が増加する。そこ
で、暖められた不凍液が供給されることによって、ノズ
ル噴射口36の氷が解氷される。ノズル噴射口36の氷
が解氷した後は、不凍液バイパス配管29内の圧力は正
常に戻るので、外気熱交換器40aの運転が停止する。
【0037】なお、ノズル噴射口36で氷結が生じる条
件は、不凍液バイパス配管29内の不凍液温度が0℃以
下となることであるから、第2実施形態では圧力センサ
39bに代えて、温度センサ(図示せず)を設けてもよ
い。これにより不凍液バイパス配管29内の不凍液温度
が0℃以下である時のみ、その温度センサを作動させ、
制御器41を介して熱交換器40aを運転させて不凍液
バイパス配管29内の不凍液への温熱供給量を増加さ
せ、不凍液温度を0℃以上とする一方、不凍液温度が0
℃を超えた場合には、熱交換器40を停止させることが
できる。
件は、不凍液バイパス配管29内の不凍液温度が0℃以
下となることであるから、第2実施形態では圧力センサ
39bに代えて、温度センサ(図示せず)を設けてもよ
い。これにより不凍液バイパス配管29内の不凍液温度
が0℃以下である時のみ、その温度センサを作動させ、
制御器41を介して熱交換器40aを運転させて不凍液
バイパス配管29内の不凍液への温熱供給量を増加さ
せ、不凍液温度を0℃以上とする一方、不凍液温度が0
℃を超えた場合には、熱交換器40を停止させることが
できる。
【0038】以上の第2実施形態によれば、不凍液バイ
パス配管29内に圧力センサ39aを設けることによっ
て、氷結による不凍液バイパス配管29内の圧力上昇時
にのみ不凍液の温熱作用が働き、効率的に氷を解氷させ
ることができる。これにより、不凍液配管29の異常圧
力上昇を防止することができ、不凍液噴射ノズル30お
よび不凍液配管29の破損を未然に防止することができ
る。なお、圧力センサ39aに代えて温度センサを設け
た場合には、不凍液バイパス配管29内の不凍液温度を
常に0℃より高く保つことができ、ノズル噴射口36で
の氷結を未然に防ぐことができる。
パス配管29内に圧力センサ39aを設けることによっ
て、氷結による不凍液バイパス配管29内の圧力上昇時
にのみ不凍液の温熱作用が働き、効率的に氷を解氷させ
ることができる。これにより、不凍液配管29の異常圧
力上昇を防止することができ、不凍液噴射ノズル30お
よび不凍液配管29の破損を未然に防止することができ
る。なお、圧力センサ39aに代えて温度センサを設け
た場合には、不凍液バイパス配管29内の不凍液温度を
常に0℃より高く保つことができ、ノズル噴射口36で
の氷結を未然に防ぐことができる。
【0039】図4は本発明の第3実施形態のシステム構
成を示す系統図である。
成を示す系統図である。
【0040】本実施形態による氷蓄熱装置が前記第1,
第2実施形態のものと異なる点は、不凍液バイパス系統
B1の温熱源40としての外気熱交換器40aに代え、
不凍液冷熱供給系統A1の不凍液22aを冷却するため
の冷凍機28で使用される冷媒としての冷却水42と熱
交換を行う系内の熱交換器40bを使用する構成とした
点にある。
第2実施形態のものと異なる点は、不凍液バイパス系統
B1の温熱源40としての外気熱交換器40aに代え、
不凍液冷熱供給系統A1の不凍液22aを冷却するため
の冷凍機28で使用される冷媒としての冷却水42と熱
交換を行う系内の熱交換器40bを使用する構成とした
点にある。
【0041】すなわち本実施形態においても、不凍液冷
熱供給系統A1の不凍液22aを冷却するための冷凍機
28は、その不凍液冷熱供給系統A1と別の閉ループ状
の冷却水配管31に接続されており、この冷却水配管3
1に冷却塔32および冷却水ポンプ33が設けられ、不
凍液冷却用の冷却水が冷凍機28に循環するようになっ
ている。
熱供給系統A1の不凍液22aを冷却するための冷凍機
28は、その不凍液冷熱供給系統A1と別の閉ループ状
の冷却水配管31に接続されており、この冷却水配管3
1に冷却塔32および冷却水ポンプ33が設けられ、不
凍液冷却用の冷却水が冷凍機28に循環するようになっ
ている。
【0042】この冷却水配管31の冷却水ポンプ33下
流側に電動式の三方弁43が設けられ、この三方弁43
がモータ44で駆動されるようになっている。この三方
弁43に冷却水バイパス配管45が接続され、この冷却
水バイパス配管45は冷却水配管31と異なるルートで
冷却塔32の上流側に接続されている。そして、三方弁
43の弁路が冷却水バイパス配管45側で開となった場
合には、冷凍器28で不凍液22aと熱交換されて昇温
された冷却水42が冷却水バイパス配管45を介して冷
却塔32に還流するようになっている。
流側に電動式の三方弁43が設けられ、この三方弁43
がモータ44で駆動されるようになっている。この三方
弁43に冷却水バイパス配管45が接続され、この冷却
水バイパス配管45は冷却水配管31と異なるルートで
冷却塔32の上流側に接続されている。そして、三方弁
43の弁路が冷却水バイパス配管45側で開となった場
合には、冷凍器28で不凍液22aと熱交換されて昇温
された冷却水42が冷却水バイパス配管45を介して冷
却塔32に還流するようになっている。
【0043】本実施形態では、この冷却水バイパス配管
45が不凍液バイパス配管29の熱交換器40bの二次
側に接続され、冷却水42との熱交換によって不凍液が
加温されるようになっている。
45が不凍液バイパス配管29の熱交換器40bの二次
側に接続され、冷却水42との熱交換によって不凍液が
加温されるようになっている。
【0044】そして、例えば第1実施形態と同様に、不
凍液噴出ノズル30の噴出口36部位の温度を検出する
温度センサ39a、およびこの温度センサ39aからの
検出信号S1を入力して制御動作を行う制御器41が設
けられている。この制御器41から出力される制御信号
S2が三方弁43の動作用モータ44に入力され、これ
によって三方弁43が駆動されるようになっている。
凍液噴出ノズル30の噴出口36部位の温度を検出する
温度センサ39a、およびこの温度センサ39aからの
検出信号S1を入力して制御動作を行う制御器41が設
けられている。この制御器41から出力される制御信号
S2が三方弁43の動作用モータ44に入力され、これ
によって三方弁43が駆動されるようになっている。
【0045】例えば、不凍液噴射ノズル30の外管35
のノズル噴射口36部位が0℃以下の異常低温となり、
ノズル噴射口36部位で氷結が生じたような場合には、
温度センサ39aによる温度検出および制御器41から
の指令出力によってモータ44が駆動され、三方弁43
の弁路が冷却水バイパス配管45側で開となる。これに
より、冷却水バイパス配管45に暖かい冷却水42が流
通し、熱交換器40bで不凍液23bとの熱交換によ
り、この不凍液23bを加温するようになっている。加
温によりノズル噴射口36の氷が解氷された後は、三方
弁43が弁路を切り換え、冷却水バイパス配管45への
冷却水供給は停止し、冷却水配管31側での本来の冷却
水循環となる。
のノズル噴射口36部位が0℃以下の異常低温となり、
ノズル噴射口36部位で氷結が生じたような場合には、
温度センサ39aによる温度検出および制御器41から
の指令出力によってモータ44が駆動され、三方弁43
の弁路が冷却水バイパス配管45側で開となる。これに
より、冷却水バイパス配管45に暖かい冷却水42が流
通し、熱交換器40bで不凍液23bとの熱交換によ
り、この不凍液23bを加温するようになっている。加
温によりノズル噴射口36の氷が解氷された後は、三方
弁43が弁路を切り換え、冷却水バイパス配管45への
冷却水供給は停止し、冷却水配管31側での本来の冷却
水循環となる。
【0046】なお、他の構成は前記第1実施形態と略同
様であるから、図4に図1と同符号を付して、説明を省
略する。また、図2は本実施形態でもそのまま参照す
る。
様であるから、図4に図1と同符号を付して、説明を省
略する。また、図2は本実施形態でもそのまま参照す
る。
【0047】以上の第3実施形態によると、前記各実施
形態と同様の作用効果が奏されるのは勿論であるが、熱
交換器40bで不凍液バイパス配管29内の不凍液22
bと冷凍器28の二次側冷却系の冷却水42とを熱交換
させることによって、外部温熱を取り込む必要なく、高
温の不凍液22bを不凍液噴射ノズル30に供給するこ
とができ、不凍液噴射ノズル30のノズル噴射口36部
位で生じる氷結をより効果的に解氷させることができ
る。また、同一システム内での熱の供給作用によるもの
であるため、システム系内の冷熱損失がなく、蓄熱効率
を低下させることがないという利点も得られる。しか
も、不凍液噴射ノズル30のノズル噴射口36部位で温
度センサ39aを用いた直接的な温度検出を行うことに
よって、氷結が生じた時のみ不凍液の温熱作用が働き、
過不足ない動作で氷を確実に解氷することができる。
形態と同様の作用効果が奏されるのは勿論であるが、熱
交換器40bで不凍液バイパス配管29内の不凍液22
bと冷凍器28の二次側冷却系の冷却水42とを熱交換
させることによって、外部温熱を取り込む必要なく、高
温の不凍液22bを不凍液噴射ノズル30に供給するこ
とができ、不凍液噴射ノズル30のノズル噴射口36部
位で生じる氷結をより効果的に解氷させることができ
る。また、同一システム内での熱の供給作用によるもの
であるため、システム系内の冷熱損失がなく、蓄熱効率
を低下させることがないという利点も得られる。しか
も、不凍液噴射ノズル30のノズル噴射口36部位で温
度センサ39aを用いた直接的な温度検出を行うことに
よって、氷結が生じた時のみ不凍液の温熱作用が働き、
過不足ない動作で氷を確実に解氷することができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、不凍液
バイパス配管内に熱交換器を設け、かつ不凍液噴射ノズ
ルの外管から噴射される不凍液を熱交換器で暖めること
によって、蓄熱槽内で0℃以下の不凍液と水との直接接
触熱交換による氷生成作用を損なうことなく、ノズル噴
射口での氷結を防止することができ、安定的な製氷運転
が可能となる。また、不凍液噴射ノズルのノズル噴射口
に温度センサを設け、または不凍液バイパス配管に温度
センサもしくは圧力センサを設けてノズル噴射口で氷結
を検出し、制御器を介して熱交換器への温熱供給量を制
御することによって、氷結が生じた時のみ熱交換器へ温
熱源を供給することができ、氷蓄熱装置の高効率化が図
れるようになる。しかも、不凍液バイパス配管内の熱交
換器の温熱源として、冷凍器の二次側冷却系の冷却水を
用いて不凍液を暖めることによって、蓄熱効率を低下さ
せることなく、さらに高効率の氷蓄熱を行うことができ
る。
バイパス配管内に熱交換器を設け、かつ不凍液噴射ノズ
ルの外管から噴射される不凍液を熱交換器で暖めること
によって、蓄熱槽内で0℃以下の不凍液と水との直接接
触熱交換による氷生成作用を損なうことなく、ノズル噴
射口での氷結を防止することができ、安定的な製氷運転
が可能となる。また、不凍液噴射ノズルのノズル噴射口
に温度センサを設け、または不凍液バイパス配管に温度
センサもしくは圧力センサを設けてノズル噴射口で氷結
を検出し、制御器を介して熱交換器への温熱供給量を制
御することによって、氷結が生じた時のみ熱交換器へ温
熱源を供給することができ、氷蓄熱装置の高効率化が図
れるようになる。しかも、不凍液バイパス配管内の熱交
換器の温熱源として、冷凍器の二次側冷却系の冷却水を
用いて不凍液を暖めることによって、蓄熱効率を低下さ
せることなく、さらに高効率の氷蓄熱を行うことができ
る。
【図1】本発明に係る氷蓄熱装置の第1実施形態を示す
系統構成図。
系統構成図。
【図2】図1で示す不凍液噴射ノズルの構成を拡大して
示す断面図。
示す断面図。
【図3】本発明に係る氷蓄熱装置の第2実施形態を示す
系統構成図。
系統構成図。
【図4】本発明に係る氷蓄熱装置の第3実施形態を示す
系統構成図。
系統構成図。
【図5】従来の氷蓄熱装置を示す系統構成図。
【図6】図5で示す不凍液噴射ノズルの構成を拡大して
示す断面図。
示す断面図。
21 蓄熱槽 22 不凍液貯溜部 23 不凍液 23a 不凍液 23b 不凍液 24 水 25 第1不凍液配管 26 不凍液ポンプ 27 第2不凍液配管 27a 還流配管部 28 冷凍機 29 バイパス配管 30 不凍液噴射ノズル 31 冷却水配管 32 冷却塔 33 冷却水ポンプ 34 内管 35 外管 36 ノズル噴射口 37 氷 38 外周膜 39 検出手段 39a 温度センサ 39b 圧力センサ 40 温熱源 40a 外気熱交換器 40b 熱交換器 41 制御器 42 冷却水 43 三方弁 44 モータ 45 冷却水バイパス配管 A1 凍液冷熱供給系統 B1 不凍液液バイパス系統 S1 検出信号 S2 制御信号 S3 検出信号 S4 制御信号
Claims (4)
- 【請求項1】 蓄熱媒体としての水とこれよりも比重が
大きい冷熱媒体としての不凍液とが貯溜された蓄熱槽
と、この蓄熱槽の底部から不凍液を取出し、その不凍液
を冷凍機で0℃以下に冷却した後、前記蓄熱槽の上部に
設けた不凍液噴射ノズルに還流させる不凍液冷熱供給系
統と、前記蓄熱槽の底部から不凍液を取出し、その不凍
液を前記冷凍機を迂回させて前記蓄熱槽の上部に設けた
不凍液噴射ノズルに非冷却状態で還流させる不凍液バイ
パス系統とを備え、前記不凍液噴射ノズルは、前記不凍
液冷熱供給系統を経由した0℃以下の不凍液を前記蓄熱
槽内の水に噴射させて熱交換によりシャーベット状の氷
を生成する小径な内管と、この内管を覆う配置で設けら
れ、前記不凍液バイパス系統を経由した非冷却の不凍液
を前記蓄熱槽内の水に噴射させて前記内管から噴出され
る0℃以下の不凍液の外周側に温かな不凍液の膜を形成
する外管とからなるものにおいて、前記不凍液バイパス
系統の配管に、前記不凍液噴射ノズルの外管のノズル噴
射口部位が異常低温となる状態を検出する検出手段と、
この検出手段によって異常低温状態が検出された場合に
前記不凍液バイパス系統を流動する不凍液を当該ノズル
噴射口部位で非凍結となる温度まで加温する温熱源を設
けたことを特徴とする氷蓄熱装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の氷蓄熱装置において、検
出手段は不凍液噴射ノズルのノズル噴射口に設けられた
温度センサであり、温熱源は外気との熱交換により不凍
液バイパス系統の不凍液温度を加温する外気熱交換器で
あることを特徴とする氷蓄熱装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の氷蓄熱装置において、検
出手段は不凍液バイパス系統の配管温度を検出する温度
センサまたは圧力を検出する圧力センサであり、温熱源
は外気との熱交換により不凍液バイパス系統の不凍液温
度を加温する外気熱交換器であることを特徴とする氷蓄
熱装置。 - 【請求項4】 請求項2または3記載の氷蓄熱装置にお
いて、不凍液バイパス系統の温熱源を外気熱交換器に代
え、不凍液冷熱供給系統の不凍液を冷却するための冷凍
機で使用される冷媒との熱交換を行う熱交換器としたこ
とを特徴とする氷蓄熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31658095A JPH09159231A (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 氷蓄熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31658095A JPH09159231A (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 氷蓄熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09159231A true JPH09159231A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18078677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31658095A Pending JPH09159231A (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 氷蓄熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09159231A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107062953A (zh) * | 2017-05-27 | 2017-08-18 | 马鞍山市博浪热能科技有限公司 | 一种防冻系统、防冻换热器及应用 |
CN110186135A (zh) * | 2019-03-27 | 2019-08-30 | 曾庆维 | 一种冷水扇和移动式空调一体机 |
-
1995
- 1995-12-05 JP JP31658095A patent/JPH09159231A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107062953A (zh) * | 2017-05-27 | 2017-08-18 | 马鞍山市博浪热能科技有限公司 | 一种防冻系统、防冻换热器及应用 |
CN110186135A (zh) * | 2019-03-27 | 2019-08-30 | 曾庆维 | 一种冷水扇和移动式空调一体机 |
CN110186135B (zh) * | 2019-03-27 | 2022-11-29 | 曾庆维 | 一种冷水扇和移动式空调一体机 |
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