Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JPH09143274A - 新規含フッ素ポリエーテル - Google Patents

新規含フッ素ポリエーテル

Info

Publication number
JPH09143274A
JPH09143274A JP30730695A JP30730695A JPH09143274A JP H09143274 A JPH09143274 A JP H09143274A JP 30730695 A JP30730695 A JP 30730695A JP 30730695 A JP30730695 A JP 30730695A JP H09143274 A JPH09143274 A JP H09143274A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
formula
represented
general formula
fluorine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30730695A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Nanbu
博美 南部
Tsuyoshi Amiya
毅之 網屋
Akihiro Kondo
昭裕 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP30730695A priority Critical patent/JPH09143274A/ja
Publication of JPH09143274A publication Critical patent/JPH09143274A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撥水性、撥油性という特異な性質を有し、か
つ他の材料との相溶性が良好な含フッ素化合物の提供。 【解決手段】 式A−Q−B で表される新規含フッ素
ポリエーテル。〔Aは Y-Rf1-又は D-O-Rf2-、Bは -Rf
1'-Y又は -Rf2'-0-D、Qは -Z-、-Z'-O-Rf1-Z-又は-Z-R
f2'-O-Rf2-Z'-で表される基で、-Rf1-は-CF2-、-CF2O
-、-C2F4O-、-C3F6O- 又は-CF(CF3)CF2O-を2〜10000
個有する基、-Rf2-は -CH2CH(CF3)O-を2〜5000個有す
る基、-Rf1'- は-CF2- 、-OCF2-、-OC2F4-、-OC3F6-又
は-OCF2CF(CF3)-を2〜10000 個有する基、-Rf2'- は-O
CH(CF3)CH2-を2〜5000個有する基、Y はH 又はF 、D
はC1-22 のアルキル基等、-Z- は-C2F4CO-、-CF2CO- 又
は-CF(CF3)CO- 、-Z'-は-COC2F4-、-COCF2- 又は -COC
F(CF3)- を示す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧品原料等に有
用な新規含フッ素ポリエーテルに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】含フッ
素化合物は一般にその表面自由エネルギーが非常に低い
ため、撥水性、撥油性、防汚性、非粘着性、低摩擦性を
有し、液状物はその低い表面張力により高い濡れ性、浸
透性といった特異な性質を示すことが知られている(参
考文献;ふっ素樹脂ハンドブック,里川孝臣編,日刊工
業新聞社,1990年)。
【0003】中でも、フッ素系ポリエーテルは、さまざ
まな物質の表面改質等に用いられており、例えば、化粧
品、磁気記録材料や、精密機械用の潤滑剤、繊維処理剤
などの用途が挙げられる。現在、そのようなフッ素系ポ
リエーテルとして、何種類かが開発されている(アウジ
モント社製;商品名フォンブリン、デュポン社製;商品
名クライトックス、ダイキン(株)製;商品名デムナ
ム)。しかしながら、これらはいずれも他の材料との相
溶性に乏しいため、それらを配合物とすることが困難で
あるという問題点があった。
【0004】従って、本発明の課題は、撥水性、撥油性
等の特異な性質を有し、かつ他の材料との相溶性が良好
な含フッ素化合物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究した結果、極めて特定の構造
を有する含フッ素化合物が、他の材料(例えば化粧品原
料等)との相溶性に優れ、且つフッ素化合物の本来の特
性、即ち撥水性、撥油性、防汚性、非粘着性、低摩擦性
等の優れた物性を有する化合物であることを見いだし、
本発明を完成するに到った。
【0006】即ち、本発明は、一般式(1) で表される新
規含フッ素ポリエーテルを提供するものである。
【0007】A−Q−B (1) 〔式中、 A:式 Y-Rf1- 又は D-O-Rf2- で表される基を示す。こ
こで -Rf1-は-CF2- 、-CF2O-、-C2F4O- 、-C3F6O- 及び
-CF(CF3)CF2O-からなる群より選択される少なくとも1
種の繰り返し単位を有し、その繰り返し単位の平均合計
数が2〜10000 である基を示す。-Rf2- は -CH2CH(CF3)
O-で表される繰り返し単位を有し、その繰り返し単位の
平均合計数が2〜5000である基を示す。Y 基は水素原子
又はフッ素原子を示す。D 基は直鎖又は分岐鎖の炭素数
1〜22のアルキル基もしくはアルケニル基を示すか、又
はアルキル基で置換されていてもよい総炭素数6〜24の
アリール基を示す。
【0008】B:式 -Rf1'-Y又は -Rf2'-O-Dで表される
基を示す。ここで -Rf1'- は-CF2- 、-OCF2-、-OC2F4-
、-OC3F6-及び-OCF2CF(CF3)-からなる群より選択され
る少なくとも1種の繰り返し単位を有し、その繰り返し
単位の平均合計数が2〜10000 である基を示す。-Rf2'-
は -OCH(CF3)CH2-で表される繰り返し単位を有し、そ
の繰り返し単位の平均合計数が2〜5000である基を示
す。Y 基及び D基は前記の意味を示す。
【0009】Q:式 -Z-、-Z'-O-Rf1-Z-又は -Z-Rf2'-O
-Rf2-Z'-で表される基を示す。ここで -Z-は -C2F4CO-
、-CF2CO- 又は-CF(CF3)CO- で表される基を示す。-Z'
-は -COC2F4-、-COCF2- 又は -COCF(CF3)- で表される
基を示す。但し、Q=-Z- の場合、A=Y-Rf1-、B= -
Rf2'-O-Dであり、Q=-Z'-O-Rf1-Z-の場合、A=D-O-Rf
2-、B= -Rf2'-O-Dであり、Q= -Z-Rf2'-O-Rf2-Z'-の
場合、A=Y-Rf1-、B=-Rf1'-Yである。この場合にお
いて、-Rf1- 、-Rf2- 、 -Rf1'- 、-Rf2'-、Y 基及び D
基は前記の意味を示す。〕
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0011】一般式(1) で表される含フッ素ポリエーテ
ルの具体例として、一般式(2) で表される化合物が例示
される。 F(CF(CF3)CF2O)mCF(CF3)COO(CH(CF3)CH2O)nD (2) 〔式中、 m:平均値を示す2〜50、好ましくは2〜30の数であ
る。 n:平均値を示す2〜1000、好ましくは5〜500 の数で
ある。 D:前記の意味を示す。〕 上記一般式(2) おいて、D 基は直鎖又は分岐鎖の炭素数
1〜22のアルキル基もしくはアルケニル基を示すか、又
はアルキル基で置換されていてもよい総炭素数6〜24の
アリール基を示すが、好ましくは、直鎖又は分岐鎖の炭
素数1〜18のアルキル基、オレイル基、又は炭素数6〜
18のアルキル基1個で置換されたフェニル基であり、特
に好ましくは炭素数1〜8のアルキル基である。
【0012】一般式(2) で表される化合物は、下記反応
式に示すように、一般式(10)で表される化合物と一般式
(11)で表される化合物とを塩基性化合物又は酸性化合物
の存在下に反応させることにより得られる。
【0013】
【化1】
【0014】〔式中、m, n, D :前記の意味を示す。 X :水酸基もしくはF、Cl、Br、I等のハロゲン原
子を示す。〕 この場合において、一般式(10)で表される化合物と一般
式(11)で表される化合物のモル比、〔化合物(10)/化合
物(11)〕は1/3〜3/1が好ましく、1/1.5 〜 1.5
/1が更に好ましい。
【0015】また、この反応に用いられる塩基性化合物
又は酸性化合物としては、 Xがハロゲン原子の場合は、
ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、テト
ラメチル尿素などの有機塩基や、水酸化カリウム、水酸
化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物が例示され、
Xが水酸基の場合は、硫酸、塩酸などの鉱酸、芳香族ス
ルホン酸などの有機酸、あるいはフッ化ホウ素エノラー
トなどのルイス酸が例示される。これらの塩基性化合物
又は酸性化合物の添加量は、 Xがハロゲン原子の場合
は、一般式(10)で表される酸ハロゲン化物に対して1〜
5倍当量であり、Xが水酸基の場合は、一般式(10)で表
されるカルボン酸に対して0.05〜2倍当量である。
【0016】また、この一般式(10)で表される化合物と
一般式(11)で表される化合物の反応に用いられる溶媒と
しては、ジエチルエーテル、THF、1,2−ジメトキ
シエタンなどのエーテル系溶媒;クロロホルム、塩化メ
チレン、フロン113などのハロゲン系溶媒;トルエ
ン、キシレン等の芳香族系溶媒等が挙げられる。更にこ
の反応温度は−10℃〜 150℃が好ましく、0〜100 ℃が
更に好ましい。反応時間は1〜10時間が好ましい。
【0017】一般式(1) で表される含フッ素ポリエーテ
ルの別の具体例として、一般式(3)で表される化合物が
例示される。 F(C3F6O)mC2F4COO(CH(CF3)CH2O)nD (3) 〔式中、m, n, D :前記の意味を示す。〕 一般式(3) で表される化合物は、下記反応式に示すよう
に、一般式(12) で表される化合物と、一般式(11)で表
される化合物とを塩基性化合物又は酸性化合物の存在下
に反応させることにより得られる。
【0018】
【化2】
【0019】〔式中、m, n, D, X:前記の意味を示
す。〕 この場合における反応条件は、前記一般式(2) で表され
る化合物を得る場合と同様の条件が採用され得る。
【0020】一般式(1) で表される含フッ素ポリエーテ
ルの更に別の具体例として、一般式(4) で表される化合
物が例示される。 Y(CFCFCOO(CH(CF)CH
O)D (4) 〔式中、 n,D, Y:前記の意味を示す。 q:平均値を示す0〜9の数である。〕 一般式(4) で表される化合物は、下記反応式に示すよう
に、一般式(13) で表される化合物と、一般式(11)で表
される化合物とを塩基性化合物又は酸性化合物の存在下
に反応させることにより得られる。
【0021】
【化3】
【0022】〔式中、n, q, D, X, Y :前記の意味を示
す。〕 この場合における反応条件は、前記一般式(2) で表され
る化合物を得る場合と同様の条件が採用され得る。
【0023】一般式(1) で表される含フッ素ポリエーテ
ルの更に別の具体例として、一般式(5) で表される化合
物が例示される。 F(CF(CF3)CF2O)mCF(CF3)CO-(OCH(CF3)CH2)n- -O-(CH2CH(CF3)O)n-COCF(CF3)(OCF2CF(CF3))mF (5) (式中、m, n:前記の意味を示す。〕 一般式(5) で表される化合物は、下記反応式に示すよう
に、一般式(10)で表される化合物と、一般式(14)で表さ
れる化合物とを反応させることにより得られる。
【0024】
【化4】
【0025】〔式中、m, n, X :前記の意味を示す。〕 この場合における反応条件は、前記一般式(2) で表され
る化合物を得る場合と同様の条件が採用され得るが、使
用される一般式(10)で表される化合物と一般式(14)で表
される化合物のモル比、〔化合物(10)/化合物(14)〕は
2/1〜6/1が好ましい。
【0026】一般式(1) で表される含フッ素ポリエーテ
ルの更に別の具体例として、一般式(6) で表される化合
物が例示される。 D(OCH2CH(CF3))nOCOCF2O(CF(CF3)CF2O)p(CF2O)rCF2COO(CH(CF3)CH2O)nD (6) 〔式中、 n, D :前記の意味を示す。 p:平均値を示す1〜40、好ましくは4〜20の数であ
る。 r:平均値を示す1〜10、好ましくは1〜5の数であ
る。但し p+r =2〜50である。〕 一般式(6) で表される化合物は、下記反応式に示すよう
に、一般式(15)で表される化合物と一般式(11)で表され
る化合物とを反応させることにより得られる。
【0027】
【化5】
【0028】〔式中、n, p, r, D, X :前記の意味を示
す。〕 この場合における反応条件は、前記一般式(2) で表され
る化合物を得る場合と同様の条件が採用され得るが、使
用される一般式(15) で表される化合物と一般式(11)で
表される化合物のモル比、〔化合物(15)/化合物(11)〕
は1/2〜1/6が好ましい。
【0029】一般式(1) で表される含フッ素ポリエーテ
ルの更に別の具体例として、一般式(7) で表される化合
物が例示される。 D(OCH2CH(CF3))nOCOCF2O(C2F4O)p(CF2O)rCF2COO(CH(CF3)CH2O)nD (7) 〔式中、n, p, r, D:前記の意味を示す。〕 一般式(7) で表される化合物は、下記反応式に示すよう
に、一般式(16)で表される化合物と一般式(11)で表され
る化合物とを反応させることにより得られる。
【0030】
【化6】
【0031】〔式中、n, p, r, D, X :前記の意味を示
す。〕 この場合における反応条件は、前記一般式(2) で表され
る化合物を得る場合と同様の条件が採用され得るが、使
用される一般式(16)で表される化合物と一般式(11)で表
される化合物のモル比、〔化合物(16)/化合物(11)〕は
1/2〜1/6が好ましい。
【0032】
【発明の効果】従来の含フッ素ポリエーテルは他の材料
への親和性が乏しかったが、本発明の含フッ素ポリエー
テルにより、フッ素化合物特有の性質を損なうことな
く、他の材料との親和性を改善することができた。従っ
て、本発明の含フッ素ポリエーテルは化粧品、磁気記録
材料や、精密機械用の潤滑剤、繊維処理剤、自動車用塗
装面仕上げ剤をはじめとする広い用途に使用できる。
【0033】
【実施例】以下に実施例を挙げ更に詳しく本発明を説明
するが、本発明はこれらによってなんら限定されるもの
ではない。
【0034】実施例1 式(a)
【0035】
【化7】
【0036】で表される含フッ素オリゴマー(特公平7
−2837号記載の方法により合成することができる)
10.0g(5.5mmol) 及びモレキュラーシーブス4Aで乾燥
したピリジン0.44g(5.5mmol) をモレキュラーシーブス
4Aで乾燥したフロン113(50ml)に溶かし、かき混
ぜながら、式(b)
【0037】
【化8】
【0038】で表される含フッ素カルボン酸フロリド
(ダイキン化成販売(株)製、商標C−2404) 5.5 g
(6.6mmol) のフロン113(20ml)溶液を、10℃にて10
分間で滴下した。滴下後2時間攪拌した。なお、反応の
終了は、IR分析により酸フロリドの吸収(1880cm-1)
が消失し、エステル結合の吸収(1800cm-1) が出現した
ことにより確認した。反応終了後、1Nの硫酸で2回洗
浄した。フロン113で抽出し、芒硝で乾燥した後、溶
媒を減圧にて留去し、粗生成物を得た(14.9g)。粗生
成物をシリカゲルカラムにて精製することにより、下記
式(c) で表される無色透明の生成物を得た(12.6g、収
率87%)。
【0039】
【化9】
【0040】生成物のIRチャートを図1に、 1H−N
MRチャートを図2に示す。IR分析値及び 1H−NM
R分析値は以下の通りである。 IR:2950、2900、1800、1460、1370、1260、1100、98
0 、850 、820 、7001 H−NMR:4.4〜3.9 及び3.75〜3.55ppm(CH,CH2) 、
3.4ppm(OCH3)。
【0041】実施例2 実施例1において式(a) で表される含フッ素オリゴマー
の代わりに、式(d)
【0042】
【化10】
【0043】で表される含フッ素オリゴマーを用いる以
外はほぼ同様にして、目的とする式(e) で表される生成
物を得た(11.6g、収率75%)。
【0044】
【化11】
【0045】生成物のIR分析値及び 1H−NMR分析
値は以下の通りである。 IR:2960、2900、1800、1450、1370、1300、1250、12
00、1140、980 、810 、820 、740 、7001 H−NMR:4.4〜3.9 及び3.75〜3.55ppm(CH,CH2) 、
3.4ppm(OCH3)。
【0046】実施例3 前記式(a) で表される含フッ素オリゴマー 10.0g(5.5mm
ol) に、式(f) F(CF2CF2CF2O)mCF2CF2CO2H (f) (m=30(平均値))で表される含フッ素カルボン酸34.0g
(6.6mmol)を加えて混合した。次いで濃硫酸5mlを加
え、攪拌下、1000℃で6時間反応を行った。なお、反応
の終了は、IR分析によりカルボン酸の1780cm-1の吸収
が消失し、1800cm-1のエステル結合の吸収が出現したこ
とにより確認した。反応終了後、2%NaHCO3 の水
溶液で洗浄した。フロン113で抽出し、芒硝で乾燥し
た後、溶媒を減圧にて留去し、粗生成物を得た(43.2
g)。粗生成物をシリカゲルカラムにて精製することに
より、下記式(g) で表される無色透明の生成物を得た
(27.5g、収率72%) 。
【0047】
【化12】
【0048】生成物のIR分析値及び 1H−NMR分析
値は以下の通りである。 IR:2950、2900、1800、1460、1360、1300、1200、11
00、1010、1000、980 、850 、820 、7001 H−NMR:4.4〜3.9 及び3.75〜3.55ppm(CH,CH2) 、
3.4ppm(OCH3)。
【0049】実施例4 実施例1において、式(b) で表される含フッ素カルボン
酸フロリドの代わりに、式(h)
【0050】
【化13】
【0051】で表される含フッ素カルボン酸フロリドを
用いる以外はほぼ同様にして、目的とする下記式(i) で
表される生成物を得た(12.0g、収率71%)。
【0052】
【化14】
【0053】生成物のIR分析値及び 1H−NMR分析
値は以下の通りである。 IR:2950、2900、1800、1450、1400、1350〜1100、98
0 、850 、820 、700 、6801 H−NMR:4.4〜3.9 及び3.75〜3.55ppm(CH,CH2) 、
3.4ppm(OCH3)。
【0054】実施例5 実施例3において、式(f) で表される含フッ素カルボン
酸の代わりに、式(j)
【0055】
【化15】
【0056】で表される含フッ素カルボン酸(アウジモ
ント(Ausimont)社製、商標フォンブリンZDIAC)を
用いる以外はほぼ同様にして、目的とする下記(k) で表
される生成物を得た(9.8g、収率68%)。
【0057】
【化16】
【0058】生成物のIR分析値及び 1H−NMR分析
値は以下の通りである。 IR:2940、2900、1800、1450、1400、1350〜1100、98
0 、840 、820 、700 、6801 H−NMR:4.4〜3.9 及び3.75〜3.55ppm(CH,CH2) 、
3.4ppm(OCH3)。
【0059】実施例6 実施例1において、式(b) で表される含フッ素カルボン
酸フロリドの代わりに式(l) C7F15COF (l) で表される含フッ素カルボン酸フロリド(セントラル薬
品(株)製、商標F06161)を用いる以外はほぼ同様にし
て、目的とする下記式(m) で表される生成物を得た(9.9
g、収率81%)。
【0060】
【化17】
【0061】生成物のIR分析値及び 1H−NMR分析
値は以下の通りである。 IR:2950、2900、1800、1460、1430、1320〜1100、10
80、1050、1000、980 、900 、880 、850 、800 、700
、660 、560 、5201 H−NMR:4.4〜3.9 及び3.75〜3.55ppm(CH,CH2) 、
3.4ppm(OCH3) 試験例 上記実施例1〜6で得られた含フッ素ポリエーテル、表
1に示す比較例1及び2の含フッ素ポリエーテルについ
て、下記方法により接触角及び溶解性を測定した。結果
を表1に示す。
【0062】<接触角の測定法>含フッ素ポリエーテル
のクロロホルム溶液を、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム表面に塗布し、デシケータ内にて常圧で一日以上
放置することにより乾燥したものを試料とし、協和界面
科学(株)製CA−D型接触角計を用いて水及びスクア
レンに対する接触角を測定した。
【0063】<溶解性の測定法>含フッ素ポリエーテル
を表1に示す各種溶剤に対して10重量%加え、その溶解
性を、以下の評価基準で目視評価した。 ○:透明溶解 △:乳化 ×:不溶(分層)
【0064】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で得られた生成物のIRチャートで
ある。
【図2】 実施例1で得られた生成物の 1H−NMRチ
ャートである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) で表される新規含フッ素ポリ
    エーテル。 A−Q−B (1) 〔式中、 A:式 Y-Rf1- 又は D-O-Rf2- で表される基を示す。こ
    こで -Rf1-は-CF2- 、-CF2O-、-C2F4O- 、-C3F6O- 及び
    -CF(CF3)CF2O-からなる群より選択される少なくとも1
    種の繰り返し単位を有し、その繰り返し単位の平均合計
    数が2〜10000 である基を示す。-Rf2- は -CH2CH(CF3)
    O-で表される繰り返し単位を有し、その繰り返し単位の
    平均合計数が2〜5000である基を示す。Y 基は水素原子
    又はフッ素原子を示す。D 基は直鎖又は分岐鎖の炭素数
    1〜22のアルキル基もしくはアルケニル基を示すか、又
    はアルキル基で置換されていてもよい総炭素数6〜24の
    アリール基を示す。 B:式 -Rf1'-Y又は -Rf2'-O-Dで表される基を示す。こ
    こで -Rf1'- は-CF2- 、-OCF2-、-OC2F4- 、-OC3F6-及
    び-OCF2CF(CF3)-からなる群より選択される少なくとも
    1種の繰り返し単位を有し、その繰り返し単位の平均合
    計数が2〜10000 である基を示す。-Rf2'- は -OCH(C
    F3)CH2-で表される繰り返し単位を有し、その繰り返し
    単位の平均合計数が2〜5000である基を示す。Y 基及び
    D基は前記の意味を示す。 Q:式 -Z-、-Z'-O-Rf1-Z-又は -Z-Rf2'-O-Rf2-Z'-で表
    される基を示す。ここで -Z-は -C2F4CO- 、-CF2CO- 又
    は-CF(CF3)CO- で表される基を示す。-Z'-は -COC2F4-
    、-COCF2- 又は -COCF(CF3)- で表される基を示す。
    但し、Q=-Z- の場合、A=Y-Rf1-、B= -Rf2'-O-Dで
    あり、Q=-Z'-O-Rf1-Z-の場合、A=D-O-Rf2-、B= -
    Rf2'-O-Dであり、Q= -Z-Rf2'-O-Rf2-Z'-の場合、A=
    Y-Rf1-、B=-Rf1'-Yである。この場合において、-Rf1-
    、-Rf2- 、 -Rf1'- 、-Rf2'-、Y 基及び D基は前記の
    意味を示す。〕
  2. 【請求項2】 一般式(2) で表される新規含フッ素ポリ
    エーテル。 F(CF(CF3)CF2O)mCF(CF3)COO(CH(CF3)CH2O)nD (2) 〔式中、 m:平均値を示す2〜50の数である。 n:平均値を示す2〜1000の数である。 D:前記の意味を示す。〕
  3. 【請求項3】 一般式(3) で表される新規含フッ素ポリ
    エーテル。 F(C3F6O)mC2F4COO(CH(CF3)CH2O)nD (3) 〔式中、m, n, D :前記の意味を示す。〕
  4. 【請求項4】 一般式(4) で表される新規含フッ素ポリ
    エーテル。 Y(CF2)qCF2COO(CH(CF3)CH2O)nD (4) 〔式中、 n,D, Y:前記の意味を示す。 q:平均値を示す0〜9の数である。〕
  5. 【請求項5】 一般式(5) で表される新規含フッ素ポリ
    エーテル。 F(CF(CF3)CF2O)mCF(CF3)CO-(OCH(CF3)CH2)n- -O-(CH2CH(CF3)O)n-COCF(CF3)(OCF2CF(CF3))mF (5) (式中、m, n:前記の意味を示す。〕
  6. 【請求項6】 一般式(6) で表される新規含フッ素ポリ
    エーテル。 D(OCH2CH(CF3))nOCOCF2O(CF(CF3)CF2O)p(CF2O)rCF2COO(CH(CF3)CH2O)nD (6) 〔式中、 n, D :前記の意味を示す。 p:平均値を示す1〜40の数である。 r:平均値を示す1〜10の数である。但し p+r =2〜5
    0である。〕
  7. 【請求項7】 一般式(7) で表される新規含フッ素ポリ
    エーテル。 D(OCHCH(CF))OCOCFO(CO)(CF
    O)CFCOO(CH(CF)CHO)D (7) 〔式中、n, p, r, D:前記の意味を示す。〕
JP30730695A 1995-11-27 1995-11-27 新規含フッ素ポリエーテル Pending JPH09143274A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30730695A JPH09143274A (ja) 1995-11-27 1995-11-27 新規含フッ素ポリエーテル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30730695A JPH09143274A (ja) 1995-11-27 1995-11-27 新規含フッ素ポリエーテル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09143274A true JPH09143274A (ja) 1997-06-03

Family

ID=17967568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30730695A Pending JPH09143274A (ja) 1995-11-27 1995-11-27 新規含フッ素ポリエーテル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09143274A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107129557A (zh) * 2017-04-21 2017-09-05 中科院广州化学有限公司南雄材料生产基地 一种含氟自清洁聚合物及其在疏水抗污涂料中的应用

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107129557A (zh) * 2017-04-21 2017-09-05 中科院广州化学有限公司南雄材料生产基地 一种含氟自清洁聚合物及其在疏水抗污涂料中的应用
CN107129557B (zh) * 2017-04-21 2019-03-22 中科院广州化学有限公司南雄材料生产基地 一种含氟自清洁聚合物及其在疏水抗污涂料中的应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4501111B2 (ja) ペルフルオロポリエーテル誘導体
US5237108A (en) Perfluoropolyethers and processes for their preparation
TWI656144B (zh) Fluoropolyether-containing polymer
DE3751104T2 (de) Polyfluorpolyäther mit Perfluoralkoxy-Seitengruppen.
US8946136B2 (en) Hydrofluoroalcohols with improved thermal and chemical stability
CS272774B2 (en) Method of perflupropolyether production
JP6769304B2 (ja) ペルフルオロポリエーテル基含有ホスフェート化合物を含む基材用の表面処理剤
CN118307391A (zh) 含氟醚化合物、含氟醚组合物、涂布液、物品、物品的制造方法和含氟化合物的制造方法
US5539059A (en) Perfluorinated polyethers
JP3302399B2 (ja) 高粘度と低ペルオキシド酸素含量を有するペルフルオロポリオキシアルキレンおよびその製造法
JP2015164908A (ja) パーフルオロ(ポリ)エーテル基含有カルボン酸化合物の分離方法
JP6196970B2 (ja) (パー)フルオロポリエーテルブロックコポリマー
JP2005350404A (ja) シランカップリング基含有含フッ素エーテル化合物、溶液組成物、コーティング膜および物品
JP2023546571A (ja) 新規な(パー)フルオロポリエーテルポリマー及びそれの使用
JP5110944B2 (ja) 新規な架橋性のエーテル系含フッ素化合物およびその製造方法
US4904417A (en) Fluorine-containing polyether and process for preparing the same
US5506309A (en) Perfluorinates polyethers
JPH09143274A (ja) 新規含フッ素ポリエーテル
JP6658932B2 (ja) (ポリ)エーテル基含有モノカルボン酸化合物の製造方法
JP2006045159A (ja) 含フッ素エーテルおよびその用途
JP5309622B2 (ja) 表面処理剤
EP2254931B1 (en) Process for the purification of polyol pfpe derivative
JP2528861B2 (ja) 含フツ素アジド化合物
JP7365086B1 (ja) パーフルオロポリエーテル基含有ホスホネート化合物、表面処理剤、及び該表面処理剤で処理された物品
JP6020546B2 (ja) ハロゲン化パーフルオロポリエーテル基含有化合物およびその製造方法