JPH09140486A

JPH09140486A - 家具用脚の折り曲げ装置

Info

Publication number: JPH09140486A
Application number: JP30237695A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Tanaka; 康夫田中
Original assignee: Iwatani International Corp
Current assignee: Iwatani Corp
Priority date: 1995-11-21
Filing date: 1995-11-21
Publication date: 1997-06-03
Anticipated expiration: 2015-11-21
Also published as: JP3057417B2

Abstract

(57)【要約】【課題】組みつけが容易な脚の折り曲げ装置を提供す
る。【解決手段】天板面に固定した受具(１)と、この受具
(１)に水平軸回りに揺動可能に枢支した脚本体(２)とか
らなり、脚本体(２)の天井壁(５)の上面に回動ガイドブ
ロック(８)を固定する。回動ガイドブロック(８)に枢支
ピン支持ブロック(７)を昇降移動可能に係合させる。回
動ガイドブロック(８)は枢支ピン支持ブロック(７)の上
方に位置するオーバーハング部を有する。枢支ピン支持
ブロック(７)に一対の枢支ピン(10)を対向して出退可能
に装着する。枢支ピン(10)の進出姿勢において枢支ピン
(10)同士間に突入して両枢支ピン(10)の近接移動を抑制
するストッパー(11)を枢支ピン支持ブロック(７)の上面
に配置する。ストッパー(11)と回動ガイドブロック(８)
のオーバーハング部とにわたって圧縮コイルバネ(13)を
装着する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する分野】本発明は、ホームこたつや卓袱台
等の家具に装着されている脚の折り曲げ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ホームこたつや卓袱台は、収納時等での
嵩を低くするために、脚を折り曲げ可能に構成してい
る。この脚折り曲げ構造として、従来、例えば図８及び
図９に示すものが提供されている。この従来のものは、
こたつ枠や天板下面に固定される受具(51)と、この受具
(51)に水平軸回りで回動可能に支持された脚本体(52)と
で構成してあり、受具（５１）は、筒蓋体の内部に枢支
ピン（５３）の支持部(54)を形成するとともに、脚本体
(52)の上端部を案内するガイド溝(55)を一体形成した構
造になっており、脚本体(52)は筒状脚部材(56)の上部に
ガイド部(57)を一体に突出形成するとともに、筒状脚部
材(56)の内側上部に受台(58)を挿入固定し、受台(58)の
上部に枢支ピン支持ブロック(59)を昇降可能に装着し、
枢支ピン支持ブロック(59)に一対の枢支ピン(53)を対向
方向に出退可能に装着し、枢支ピン(53)の進出姿勢で枢
支ピン(53)同士間に進出して両枢支ピン(53)の近接移動
を抑制するストッパー(60)を枢支ピン支持ブロック(59)
の上面に配置し、このストッパー(60)とガイド部(57)で
の天井内面との間に圧縮コイルバネ(61)を装着し、この
圧縮コイルバネ(61)の弾発力で脚本体(52)のガイド部(5
7)の外面頂部に突出形成した突起(62)を受具(51)の上部
内面に形成した受凹部(63)に嵌着することにより直立姿
勢を保持する構成になっていた。

【０００３】そして、直立姿勢から折り畳み姿勢への姿
勢変更は、脚本体(52)を圧縮コイルバネ(61)の弾発力に
抗して引き下げることにより、脚本体(52)のガイド部(5
7)の頂部に突出した突起(62)が受具(51)の内面上部に形
成した受凹部(63)から離脱する。そして、突起(62)と受
凹部(63)との係合を解除した状態で脚本体(52)を横移動
させることにより、脚本体(52)は枢支ピン(53)を中心に
回動して、折り畳み姿勢になる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
折り曲げ構造は、筒状脚体の奥端部に圧縮コイルバネや
ストッパー、枢支ピン支持ブロック、受台を挿入して装
着しなければならないことから、これらの部品の組みつ
け作業が面倒で、熟練を要することになる。この結果、
作業性が低くコストアップの要因になっている。本発明
は、このような点に着目し、折り曲げ機構の部品を脚本
体の外部から組み込むことのできる脚折り曲げ構造を提
供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、脚本体の天井壁の上面に回動ガイドブロ
ックを固定し、この回動ガイドブロックに枢支ピン支持
ブロックを昇降移動可能に係合させ、回動ガイドブロッ
クは枢支ピン支持ブロックの上方に位置するオーバーハ
ング部を有し、枢支ピン支持ブロックに一対の枢支ピン
を対向して出退可能に装着し、この枢支ピンの進出姿勢
において枢支ピン同士間に突入して両枢支ピンの近接移
動を抑制するストッパーを枢支ピン支持ブロックの上面
に配置し、このストッパーと回動ガイドブロックのオー
バーハング部とにわたって圧縮コイルバネを装着したこ
とを特徴としている。

【０００６】

【発明の作用】本発明では、脚本体の天井壁の上面に回
動ガイドブロックを固定し、この回動ガイドブロックに
枢支ピン支持ブロックを昇降移動可能に係合させ、回動
ガイドブロックは枢支ピン支持ブロックの上方に位置す
るオーバーハング部を有し、枢支ピン支持ブロックに一
対の枢支ピンを対向して出退可能に装着し、この枢支ピ
ンの進出姿勢において枢支ピン同士間に突入して両枢支
ピンの近接移動を抑制するストッパーを枢支ピン支持ブ
ロックの上面に配置し、このストッパーと回動ガイドブ
ロックのオーバーハング部とにわたって圧縮コイルバネ
を装着しているので、折り曲げ機構の構成部品を脚本体
の外部から組み込むことができ、作業性が向上すること
になる。

【０００７】

【発明の実施の形態】図は本発明をホームこたつの脚に
適用した場合の実施態様を示し、図１は要部の分解斜視
図、図２は要部の縦断側面図、図３は図２のIII−III線
に対応する横断平面図、図４は全体の縦断正面図、図５
は要部の縦断正面図である。このホームこたつ用脚は、
図示を省略したこたつ枠の下面四隅に取付固定されるも
ので、こたつ枠に固定する受具(１)とこの受具(１)に対
して折畳み揺動可能に構成した脚本体(２)とで構成して
ある。

【０００８】脚本体(２)は、出退移動可能な状態に挿嵌
した内筒(３)と外筒(４)とで構成してあり、この内筒
(３)と外筒(４)とはいずれも僅かに下拡がりとなるテー
パー筒で構成してある。内筒(３)の上端には天井壁(５)
が一体に形成してあり、外筒(４)の下端開口部には底蓋
(６)が嵌着してある。

【０００９】内筒(３)の天井壁(５)には、受具(１)に対
して脚本体(２)を折曲揺動させるための折曲げ機構が組
みつけてある。この折曲げ機構は、内筒(３)の天井壁
(５)に昇降移動可能な状態で組みつけた枢支ピン支持ブ
ロック(７)と、一側面を円弧状に形成した回動ガイドブ
ロック(８)と、枢支ピン支持ブロック(７)に水平方向に
透設したピン挿入孔(９)の内部に出退移動可能に装着し
た一対の枢支ピン(10)と、枢支ピン支持ブロック(７)の
上面からこのピン挿入孔(９)に向かって形成した縦穴に
装着されるストッパー(11)と、このストッパー(11)と回
動ガイドブロック(８)に形成したスプリング係合ピン(1
2)との間に配置した圧縮コイルスプリング(13)とで形成
してあり、回動ガイドブロック(８)は枢支ピン支持ブロ
ック(７)を昇降移動可能に保持した状態で内筒(３)の天
井壁(５)にビス(14)で固定してある。また、回動ガイド
ブロック(８)の上端部分は枢支ピン支持ブロック(７)の
上方にオーバーハング状に突出しており、このオーバー
ハング部分の下面にスプリング係合ピン(12)が突出形成
してある。

【００１０】受具(１)は内筒(３)の天井壁(５)に組付け
た折曲げ機構に套嵌する筒体で構成してあり、図６に示
すように、その上部にこたつ枠への連結固定部を形成
し、下部の内周面での対向する部分に前記枢支ピン(10)
が嵌り込むピン係合溝(15)が上下に形成してある。ま
た、受具(１)の内面には脚本体(２)が直立状態の際に回
動ガイドブロック(８)の上端に形成した突起(16)を受け
入れる受止係合部(17)が形成してあり、この受止係合部
(17)に連続する状態で円弧状のリブ(18)が形成してあ
る。なお、この受具(１)のリブ(18)と対向する壁面に
は、脚本体(１)の折曲げ機構部分が回動した際に入り込
む係合切欠き(19)が下端縁から切り欠き形成してある。
さらに、受具(１)の下端内面には金属製の補強板(20)が
内嵌固定してある。

【００１１】上述の構成からなる折曲げ機構では、枢支
ピン(10)を退入させた状態で脚本体(２)の上端に形成さ
れている折曲げ機構を受具(１)内に突入させ、枢支ピン
(10)を進出させて、この枢支ピン(10)の先端部をピン係
合溝(15)に係合させることにより、脚本体(２)を受具
(１)に連結する。このとき、枢支ピン(10)が進出する
と、両ピン(10)の対向面同士に間隙が生じるが、この間
隙に圧縮コイルスプリング(13)で弾圧付勢されているス
トッパー(11)が突入し、枢支ピン(10)の退入を抑制する
ようになっている。

【００１２】そして、折り曲げ作業時には、脚本体(２)
を下向きに引くと、回動ガイドブロック(８)が圧縮コイ
ルスプリング(13)の弾性力に抗して引き出され、回動ガ
イドブロック(８)の上端部に突出形成した突起(16)が受
具(１)の内面上部に形成されている受止係合部(17)から
外れ、回動が可能となるから、その状態で脚本体(２)を
折り曲げるようにすると、枢支ピン(10)を回動中心とし
て回動することになり、直立姿勢から折畳み姿勢に姿勢
変更する。一方、折畳み姿勢から直立姿勢への姿勢変更
時には、脚本体(２)を枢支ピン(10)を回動中心として起
こすことにより、脚本体(１)が直立姿勢に姿勢変更し、
回動ガイドブロック(８)の上端に形成した突起(16)が受
止係合部(17)の形成部に達すると、圧縮コイルスプリン
グ(13)の弾発力で突起(16)が受止係合部(17)に嵌まり込
んで直立姿勢を保持することになる。

【００１３】脚本体(２)の内部に組み込んだ伸縮機構
は、図４及び図７に示すように底蓋(６)の底壁(21)から
脚本体内面側に突出形成したリブ(22)と、このリブ(22)
に垂直面内で揺動可能に支持された揺動杆(23)と、内筒
(３)の対向する壁面間にわたった架着した連結ピン(24)
とで構成してある。そして、底蓋(６)の底壁(21)は、そ
のほぼ中央部を上方に湾曲形成してある。揺動杆(23)は
その枢支部(25)よりも下側部分を底蓋(６)の底壁(21)を
貫通して底壁(21)の湾曲部分で形成されている指挿入部
(26)内に突入させてある。また、揺動杆(23)の枢支部(2
5)よりも上側部分は僅かに屈曲形成して「く」字型をな
しており、その屈曲部分より上側に位置する腕部分に平
行な３本のピン係合溝(27)が所定間隔へだてて、その腕
部分の軸線と直交する状態に貫通形成してある。そし
て、各ピン係合溝(27)の一端部分同士を腕部分の軸線方
向に伸びる連結溝(28)で連結してある。したがって、腕
部分は略Ｅ字状の貫通溝を有することになる。

【００１４】この揺動杆(23)に形成したピン係合溝(27)
と連結溝(28)を移動可能な状態に前記連結ピン(24)が配
置してある。なお、この連結ピン(24)の支持部となるピ
ン挿通孔(29)が透設されている個所における内筒(３)の
肉壁は僅かに厚肉に形成してあり、この厚肉部分(30)は
ピン挿通孔(29)の上側が下側よりも上下方向に長く形成
してあり、上方から作用する荷重によりピン挿通孔(29)
の上周縁部分に作用する力を受けるようにしてある。

【００１５】また、揺動杆(23)と底蓋(６)から突出形成
した枢支リブ(22)との間には引っ張りバネ(31)が架設し
てあり、このバネ(31)で揺動杆(23)を内筒(３)の対向壁
面間に架着している連結ピン(24)にピン係合溝(27)の奥
端側が係合する状態に弾性付勢してある。なお、揺動杆
(23)の揺動枢支部(25)は連結ピン(24)を通る垂直線から
枢支リブ(22)での引っ張りバネ(31)の係合部とは反対側
に偏位させて位置させてある。このため、衝撃的な力が
伸縮脚本体(２)に作用しても、揺動杆(23)は連結ピン(2
4)をピン係合溝(27)の奥部に取り込む側に揺動すること
になるから、伸縮脚本体(２)が不測に短縮されることを
確実に防止することができることになる。

【００１６】底蓋(６)は底壁(21)の外周縁から周壁(32)
を上向きに突出形成するとともに、この周壁(32)の内側
に縦向きリブ(33)が周方向に適当間隔置き形成してあ
り、この縦向きリブ(33)と周壁(32)の内面とは外筒(４)
の下端部での肉厚の寸法を隔てて対向している。また、
縦向きリブ(33)と対向していない周壁(32)の内面には係
合用突起(34)が突出形成してある。したがって、この底
蓋(６)を外筒(４)の下端開口部に装着した状態では、外
筒(４)の肉壁を周壁(32)の内面と、縦向きリブ(33)の外
面とで挟持する状態となり、周壁(32)の内面に形成した
突起(34)が外筒(４)の下端部分に形成した係合凹部には
嵌まり込むことにより、しっかりと保持される。また、
衝撃が作用しても底蓋(６)が外れないようにするため、
縦向きリブ(33)の少なくとも１つを長く形成し、この長
く形成した縦向きリブ(33)に外筒(４)の周面をビスで固
定するようにしてある。

【００１７】なお上記実施例では、伸縮可能な折畳みこ
たつ脚に付いて説明したが、伸縮しない折畳み脚であっ
てもよい。また、卓袱台等の家具に使用することもでき
る。

【００１８】

【発明の効果】本発明は、脚本体の天井壁の上面に回動
ガイドブロックを固定し、この回動ガイドブロックに枢
支ピン支持ブロックを昇降移動可能に係合させ、回動ガ
イドブロックは枢支ピン支持ブロックの上方に位置する
オーバーハング部を有し、枢支ピン支持ブロックに一対
の枢支ピンを対向して出退可能に装着し、この枢支ピン
の進出姿勢において枢支ピン同士間に突入して両枢支ピ
ンの近接移動を抑制するストッパーを枢支ピン支持ブロ
ックの上面に配置し、このストッパーと回動ガイドブロ
ックのオーバーハング部とにわたって圧縮コイルバネを
装着しているので、折り曲げ機構の構成部品を脚本体の
外部から組み込むことができ、この組付け作業に熟練を
要しないことから作業性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】要部の分解斜視図である。

【図２】要部の縦断側面図である。

【図３】図２のIII-III線に対応する横断面平面図であ
る。

【図４】全体の縦断正面図である。

【図５】受具を装着した状態での縦断正面図である。

【図６】受具の縦断側面図である。

【図７】伸縮機構を示す取り出し斜視図である。

【図８】従来の折畳み構造を示す要部の縦断側面図であ
る。

【図９】従来の折畳み構造での要部縦断正面図である。

【符号の説明】

１…受具、２…脚本体、３…内筒、４…外筒、５…脚本
体の天井壁、７…枢支ピン支持ブロック、８…回動ガイ
ドブロック、10…枢支ピン、11…ストッパー、13…圧縮
コイルバネ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】天板面に固定した受具(１)と、この受具
(１)に水平軸回りに揺動可能に枢支した脚本体(２)とを
有する家具用脚の折り曲げ機構において、脚本体(２)の天井壁(５)の上面に回動ガイドブロック
(８)を固定し、この回動ガイドブロック(８)に枢支ピン
支持ブロック(７)を昇降移動可能に係合させ、回動ガイ
ドブロック(８)は枢支ピン支持ブロック(７)の上方に位
置するオーバーハング部を有し、枢支ピン支持ブロック
(７)に一対の枢支ピン(10)を対向して出退可能に装着
し、この枢支ピン(10)の進出姿勢において枢支ピン(10)
同士間に突入して両枢支ピン(10)の近接移動を抑制する
ストッパー(11)を枢支ピン支持ブロック(７)の上面に配
置し、このストッパー(11)と回動ガイドブロック(８)の
オーバーハング部とにわたって圧縮コイルバネ(13)を装
着したことを特徴とする家具用脚の折り曲げ装置。
【請求項２】脚本体(１)を天井面に回動ガイドブロッ
ク(８)を固定した内筒(３)と、この内筒(３)に出退可能
に外嵌装着した外筒(４)とで構成した請求項１に記載し
た家具用脚の折り曲げ装置。