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JPH09139891A - 光電変換装置およびこれを用いた固体撮像装置 - Google Patents

光電変換装置およびこれを用いた固体撮像装置

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Publication number
JPH09139891A
JPH09139891A JP7319522A JP31952295A JPH09139891A JP H09139891 A JPH09139891 A JP H09139891A JP 7319522 A JP7319522 A JP 7319522A JP 31952295 A JP31952295 A JP 31952295A JP H09139891 A JPH09139891 A JP H09139891A
Authority
JP
Japan
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photoelectric conversion
voltage
output
current
signal
Prior art date
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Pending
Application number
JP7319522A
Other languages
English (en)
Inventor
Juichi Yoneyama
寿一 米山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP7319522A priority Critical patent/JPH09139891A/ja
Publication of JPH09139891A publication Critical patent/JPH09139891A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 増幅型固体撮像装置の固定パターン雑音を的
確に除去しつつ、高品質かつ高速度の信号読出しを可能
にする。 【解決手段】 光電変換装置および固体撮像装置におい
て、増幅型の光電変換手段Pijと、位相反転型の電圧
・電流変換手段QHjと、制御信号に応じて電圧・電流
変換手段QHjの入出力端子間を短絡するスイッチ手段
SSjと、光電変換手段Pijの出力と電圧・電流変換
手段QHjの入力との間の回路に挿入された電荷蓄積手
段CTjとを備える。スイッチ手段SSjによって電圧
・電流変換手段QHjの入出力端子間を短絡して光電変
換手段Pijの読出しを行なうことによって電荷蓄積手
段CTjを充電した後、スイッチ手段SSjをオフとし
て再び光電変換手段Pijの読出しを行ない、電荷蓄積
手段CTjを介して読出し出力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換装置およ
びこれを用いた固体撮像装置に関し、特に画素からの信
号を効率的に読出し可能にすると共に、画素の読出し前
に従来行なわれていたリセット動作を不要とし、もって
高品質かつ高速度の信号読出しを可能にする技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光電変換素子からの信号を蓄積す
る蓄積手段を有し、暗信号のばらつきや駆動ノイズなど
の不要成分を除去することができる光電変換装置として
例えば特開昭64−39880号に示すものが知られて
いる。この従来例の光電変換装置では、光電変換セルの
読出し信号を蓄積する第1のコンデンサとリフレッシュ
後の残存信号を蓄積する第2のコンデンサとを有し、該
第1および第2のコンデンサの信号を重畳して出力する
ことにより読出し信号から残存信号を除去した出力信号
を得て、暗信号のばらつきや駆動ノイズなどの不要成分
を除去している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の光電変換
装置では、信号成分が蓄積されている蓄積手段すなわち
第1および第2のコンデンサからの電荷をスイッチを介
して水平読出しラインの寄生容量(C3)に伝達して電
荷を読出しており、したがって信号成分が蓄積されてい
る蓄積手段と水平読出しラインの寄生容量とで電荷を分
配して読出している。このため、光電変換素子の読出し
時に検出された全電荷を水平読出しラインに効率的に伝
達できず、蓄積手段に残った電荷は信号ロス成分とな
る。また、水平読み出しラインの電荷を電圧として読出
しているため、ある光電変換素子の読出し後次の光電変
換素子の信号を読み出す前に、水平読み出しラインの寄
生容量に残存している電荷をリセットすることが必要と
なる。このため、光電変換素子からの高速度の信号読出
しを行なうことができないという不都合を有している。
【0004】したがって、本発明の目的は、光電変換装
置およびこれを用いた固体撮像装置において、画素から
の信号電荷を電流モードで読み出すという構想に基づ
き、画素からの信号成分を効率的に読出すことができる
ようにして信号品質を向上させると共に、水平読出し時
のリセットを不要として高速読出しができるようにする
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の形態に係わる光電変換装置では、光
信号を電気信号に変換しかつ増幅する機能を有する光電
変換手段と、入力電圧に対応した出力電流を生成する位
相反転型の電圧・電流変換手段と、制御信号に応じて前
記電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡するスイッ
チ手段と、前記光電変換手段の出力と前記電圧・電流変
換手段の入力との間の回路に挿入された電荷蓄積手段と
を設け、前記スイッチ手段によって前記電圧・電流変換
手段の入出力端子間を短絡して前記光電変換手段の読出
しを行なうことによって前記電荷蓄積手段を充電した
後、前記スイッチ手段をオフとして再び前記光電変換手
段の読出しを行ない、前記電荷蓄積手段を介して読出し
出力を得る。
【0006】上記構成においては、電圧・電流変換手段
の入出力端子間を短絡して光電変換手段の第1の読出し
を行なうことによって電荷蓄積手段を充電する。この場
合は前記電荷蓄積手段には、光電変換手段の種類に応じ
て、固定パターン雑音成分または信号と暗出力成分との
合成信号が充電される。次に、前記スイッチ手段をオフ
として再び前記光電変換手段の読出しを行ない、使用さ
れる光電変換手段の種類に応じて、信号と暗出力との合
成信号または暗出力信号を得、前記電荷蓄積手段を介し
て読出しを行なうことにより、信号成分のみが電圧・電
流変換手段に伝達される。電圧・電流変換手段はこの信
号成分の電圧を電流に変換し出力する。
【0007】したがって、信号電荷を2つの容量の間で
分配して出力することがないから、全信号成分が効率的
に読出される。また、信号成分が電流信号として出力さ
れるから、水平読出しラインのリセットは不要となり、
高速度の読出しが行なわれる。
【0008】前記光電変換手段は、例えば、光電変換素
子と、増幅素子と、前記光電変換素子で検出および蓄積
された電荷を前記増幅素子の制御電極へ転送する転送素
子と、前記増幅素子の制御電極の電荷をリセットするリ
セットスイッチ素子とを具備するものとすることができ
る。この場合は前記スイッチ手段により前記電圧・電流
変換手段の入出力端子間を短絡した状態で、前記光電変
換手段のリセットスイッチ素子によって前記制御電極の
電荷をリセットした直後の前記増幅素子の出力を暗出力
成分として読出し前記電荷蓄積手段に固定パターン雑音
成分を充電した後に、前記スイッチ手段をオフとしかつ
前記光電変換手段の光電変換素子で検出された電荷を前
記転送素子を通じて前記増幅素子の制御電極へ転送した
後の出力を信号および暗出力成分を含む合成信号として
読出し、前記電荷蓄積手段を介して前記電圧・電流変換
手段に伝達する。
【0009】また、前記光電変換手段は、例えば、静電
誘導トランジスタ(SIT)から構成できる。この場合
は、前記スイッチ手段により前記電圧・電流変換手段の
入出力端子間を短絡して前記光電変換手段の信号および
暗出力成分の合成信号により前記電荷蓄積手段を充電
し、次に前記スイッチ手段をオフとしかつ前記光電変換
手段をリセットした後前記電荷蓄積手段を介して暗出力
の読出しを行なうことにより信号成分のみを前記電圧・
電流変換手段に伝達する。
【0010】また、本発明の別の態樣に係わる光電変換
装置では、光信号を電気信号に変換しかつ増幅する機能
を有する光電変換手段と、入力電圧に対応した出力電流
を生成する位相反転型の電圧・電流変換手段と、制御信
号に応じて前記電圧・電流変換手段の入出力端子間を短
絡する第1のスイッチ手段と、前記光電変換手段の出力
と前記電圧・電流変換手段の入力との間の回路に挿入さ
れた第1の電荷蓄積手段と、転送制御信号に応じてオン
とされ、前記光電変換手段の出力を前記第1の電荷蓄積
手段に接続する第2のスイッチ手段と、前記第1の電荷
蓄積手段の一方の端子と実質的にグランドとの間に接続
された第2の電荷蓄積手段とを設けて構成する。
【0011】このような構成では、前記第1のスイッチ
手段によって前記電圧・電流変換手段の入出力端子間を
短絡しかつ前記第2のスイッチ手段をオンとして前記光
電変換手段の第1の読出しを行なうことによって前記第
1の電荷蓄積手段を暗出力信号または信号と暗出力との
合成信号によって充電し、次に前記第1のスイッチ手段
をオフとし前記第2のスイッチ手段をオンとして前記光
電変換手段の第2の読出しを行なうことによって前記第
2の電荷蓄積手段を信号と暗出力との合成信号または暗
出力信号によって充電し、その後前記第2のスイッチ手
段をオフとして前記第2の電荷蓄積手段の蓄積電荷に対
応する信号を読出す。
【0012】この場合は、第1の電荷蓄積手段は、前記
第1の形態に係わる光電変換装置の電荷蓄積手段と同様
の働きをなし、電圧・電流変換手段に暗出力を除去した
信号成分を効率的に伝達する。また、電圧・電流変換手
段によって信号成分を電流モードで読出すことが可能に
なり、リセット動作が不要になるから高速度の動作が行
なわれる。さらに、第2の電荷蓄積手段を充電した後
は、前記第2のスイッチ手段をオフとして光電変換手段
側と出力回路側とを分離できるから、光電変換手段の読
出し時間の変動による暗電流の影響を除去することがで
き、特に周囲温度が高温である場合のように暗電流が大
きくなる環境においても読出しタイミングの変動による
悪影響は生じない。
【0013】このような構成においても、前記光電変換
手段は、光電変換素子と、増幅素子と、前記光電変換素
子で検出および蓄積された電荷を前記増幅素子の制御電
極へ転送する転送素子と、前記増幅素子の制御電極の電
荷をリセットするリセットスイッチ素子とを具備するも
のとすることができる。この場合は前記第1のスイッチ
手段により前記電圧・電流変換手段の入出力端子間を短
絡した状態で、前記光電変換手段のリセットスイッチ素
子によって前記制御電極の電荷をリセットした直後の前
記増幅素子の出力を暗出力成分として読出し前記第1の
電荷蓄積手段に固定パターン雑音成分を充電した後に、
前記第1のスイッチ手段をオフとしかつ前記光電変換手
段の光電変換素子で検出された電荷を前記転送素子を通
じて前記増幅素子の制御電極へ転送した後の出力を信号
および暗出力成分を含む合成信号として読出し、前記第
1の電荷蓄積手段を介して前記電圧・電流変換手段に伝
達する。
【0014】また、前記光電変換手段は、例えば、静電
誘導トランジスタ(SIT)から構成できる。この場合
は、前記第1のスイッチ手段により前記電圧・電流変換
手段の入出力端子間を短絡して前記光電変換手段の信号
および暗出力成分の合成信号により前記第1の電荷蓄積
手段を充電した後に、前記第1のスイッチ手段をオフと
しかつ前記光電変換手段をリセットした後前記第1の電
荷蓄積手段を介して暗出力の読出しを行なうことにより
信号成分のみを前記電圧・電流変換手段に伝達する。
【0015】また、前記第1の電荷蓄積手段と前記第2
の電荷蓄積手段とは互いに積層された構造とすることに
より、電荷蓄積手段の占有スペースを低減し、光電変換
装置を高密度で実装できる。
【0016】具体的には、前記第2の電荷蓄積手段は半
導体基板上に形成されたPN接合の容量であり、前記第
1の電荷蓄積手段は該PN接合の一方の半導体領域と、
該半導体領域の上に絶縁膜を介して形成された電極との
間で形成される容量とすることにより、光電変換装置を
効率よく集積回路化することができる。
【0017】あるいは、前記第2の電荷蓄積手段は前記
光電変換手段から前記電圧・電流変換手段に至る配線の
少なくとも一部によって形成される寄生容量としてもよ
い。この場合は、光電変換装置をさらに高密度で集積回
路化することができる。
【0018】次に、本発明によれば、上述のような光電
変換装置を使用した固体撮像装置が実現され、該固体撮
像装置は、行および列方向に2次元マトリクス状に配列
され、各々入射光に応じた電荷を蓄積しかつ増幅して出
力する光電流増幅手段からなる複数の画素と、前記画素
を前記マトリクス配列の各行毎に共通に順次列方向に走
査して各画素からの電流信号を列毎に取出すための複数
の垂直読出し線と、前記複数の垂直読出し線からの信号
を順次行方向に走査して各行毎の時系列的な信号を順次
取出すための水平読出し線とを備えたものであって、各
々の垂直読出し線に対応して設けられ、入力電圧に対応
した出力電流を生成する位相反転型の電圧・電流変換手
段と、制御信号に応じて前記電圧・電流変換手段の入出
力端子間を短絡するスイッチ手段と、各々の垂直読出し
線に対応して設けられ、各々の垂直読出し線と対応する
電圧・電流変換手段との間の回路に挿入された電荷蓄積
手段と、各々の垂直読出し線に対応して設けられ、対応
する前記電圧・電流変換手段の出力電流信号を各垂直読
出し線毎に順次前記水平読出し線に出力する複数の水平
読出しスイッチ回路とを備えている。
【0019】このような固体撮像装置では、各行毎に前
記スイッチ手段により前記電圧・電流変換手段の入出力
端子間を短絡して前記光電変換手段の読出しを行なうこ
とによって各列の前記電荷蓄積手段を充電した後、前記
スイッチ手段をオフとして再び前記光電変換手段の読出
しを行ない、前記電荷蓄積手段を介して読出し出力を得
る。
【0020】このような固体撮像装置においても、各列
の電荷蓄積手段によって暗信号成分が除去された読出し
信号が効率的に電圧・電流変換手段に入力される。そし
て、該電圧・電流変換手段によって読出し信号を電流に
変換して出力するから、水平読出し線のリセット動作な
どを必要とすることなく、高速度の読出しが可能とな
る。
【0021】このような固体撮像装置においても、前記
光電変換手段は、例えば、光電変換素子と、増幅素子
と、前記光電変換素子で検出および蓄積された電荷を前
記増幅素子の制御電極へ転送する転送素子と、前記増幅
素子の制御電極の電荷をリセットするリセットスイッチ
素子とを具備するものとすることができる。この場合
は、前記スイッチ手段により前記電圧・電流変換手段の
入出力端子間を短絡した状態で、前記光電変換手段のリ
セットスイッチ素子によって前記制御電極の電荷をリセ
ットした直後の前記増幅素子の出力を暗出力成分として
読出し前記電荷蓄積手段に固定パターン雑音成分を充電
した後に、前記スイッチ手段をオフとしかつ前記光電変
換手段の光電変換素子で検出された電荷を前記転送素子
を通じて前記増幅素子の制御電極へ転送した後の出力を
信号および暗出力成分を含む合成信号として読出し、前
記電荷蓄積手段を介して前記電圧・電流変換手段に伝達
する。
【0022】また、前記光電変換手段は、例えば、静電
誘導トランジスタ(SIT)から構成できる。この場合
は、前記スイッチ手段により前記電圧・電流変換手段の
入出力端子間を短絡して前記光電変換手段の信号および
暗出力成分の合成信号により前記電荷蓄積手段を充電し
た後に、前記スイッチ手段をオフとしかつ前記光電変換
手段をリセットした後前記電荷蓄積手段を介して暗出力
の読出しを行なうことにより信号成分のみを前記電圧・
電流変換手段に伝達する。
【0023】また、本発明の別の形態に係わる固体撮像
装置は、行および列方向に2次元マトリクス状に配列さ
れ、各々入射光に応じた電荷を蓄積し増幅して出力する
光電流増幅手段からなる複数の画素と、前記画素を前記
マトリクス配列の各行毎に共通に順次列方向に走査して
各画素からの電流信号を列毎に取出すための複数の垂直
読出し線と、前記複数の垂直読出し線からの信号を順次
行方向に走査して各行毎の時系列的な信号を順次取出す
ための水平読出し線とを備えたものであって、各々の垂
直読出し線毎に設けられ、入力電圧に対応した出力電流
を生成する位相反転型の電圧・電流変換手段と、各々の
垂直読出し線毎に設けられ、制御信号にの入出力端子間
を短絡する第1のスイッチ手段と、各々の垂直読出し線
と該垂直読出し線に対応する電圧・電流変換手段の入力
との間の回路に挿入された第1の電荷蓄積手段と、各々
の垂直読出し線毎に設けられ、転送制御信号に応じてオ
ンとなり、各々の垂直読出し線を前記第1の電荷蓄積手
段に接続する第2のスイッチ手段と、各々の垂直読出し
線毎に設けられ、前記第1の電荷蓄積手段の一方の端子
と実質的にグランド間に接続された第2の電荷蓄積手段
と、各々の垂直読出し線に対応して設けられ、前記電圧
・電流変換手段の出力電流信号を各垂直読出し線毎に順
次前記水平読出し線に出力する複数の水平読出しスイッ
チ回路と、を備えている。
【0024】このような固体撮像装置では、各行毎に、
前記第1のスイッチ手段によって前記電圧・電流変換手
段の入出力端子間を短絡しかつ前記第2のスイッチ手段
をオンとして前記画素の読出しを行なうことによって前
記第1の電荷蓄積手段を充電した後、かつ前記第1のス
イッチ手段をオフかつ前記第2のスイッチ手段をオンと
して画素の読出しを行ない前記第2の電荷蓄積手段を充
電し、その後前記第2のスイッチ手段をオフとして各垂
直読出し線の前記第2の電荷蓄積手段に蓄積された電荷
を各垂直読出し線毎に順次前記水平読出し線に読出す。
【0025】このような構成に係わる固体撮像装置で
は、水平帰線期間中に読出し出力電圧を前記第2の電荷
蓄積手段に蓄積した後は、前記第2のスイッチ回路をオ
フとして垂直読出し線と水平読出し回路とを分離するこ
とができる。したがって、選択行の全画素の信号を同時
に前記第2の電荷蓄積手段に充電した後、前記第2のス
イッチ手段をオフとする。
【0026】すなわち、前記第2のスイッチ手段を水平
帰線期間中はオンにし、水平読出し期間中はオフにす
る。これによって水平読出し期間中は前記第2の電荷蓄
積手段と垂直読出し線または画素とを切り離して各垂直
読出し線の第2の電荷蓄積手段に蓄積された電荷を順次
水平読出し線に読出すことができる。したがって、画素
の信号電荷転送後から読出しまでの時間が変動しても、
ゲート暗電流の影響を受けることがなくなり、ゲート暗
電流によるシェーディングを完全に防止できる。
【0027】このような固体撮像装置においても、前記
光電変換手段は、例えば、光電変換素子と、増幅素子
と、前記光電変換素子で検出および蓄積された電荷を前
記増幅素子の制御電極へ転送する転送素子と、前記増幅
素子の制御電極の電荷をリセットするリセットスイッチ
素子とを具備するものとすることができる。
【0028】この場合は、前記第1のスイッチ手段によ
り前記電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡した状
態で、前記光電変換手段のリセットスイッチ素子によっ
て前記第1の制御電極の電荷をリセットした直後の前記
増幅素子の出力を暗出力成分として読出し前記電荷蓄積
手段に固定パターン雑音成分を充電した後に、前記第1
のスイッチ手段をオフとしかつ前記光電変換手段の光電
変換素子で検出された電荷を前記転送素子を通じて前記
増幅素子の制御電極へ転送した後の出力を信号および暗
出力成分を含む合成信号として読出し、前記第1の電荷
蓄積手段を介して前記電圧・電流変換手段に伝達する。
【0029】また、前記光電変換手段は、例えば、静電
誘導トランジスタ(SIT)から構成できる。この場合
は、前記第1のスイッチ手段により前記電圧・電流変換
手段の入出力端子間を短絡して前記光電変換手段の信号
および暗出力成分の合成信号により前記第1の電荷蓄積
手段を充電した後に、前記第1のスイッチ手段をオフと
しかつ前記光電変換手段をリセットした後前記第1の電
荷蓄積手段を介して暗出力の読出しを行なうことにより
信号成分のみを前記電圧・電流変換手段に伝達する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
わる光電変換装置およびこれを用いた固体撮像装置につ
き説明する。図1は、本発明の第1の態様に係わる光電
変換装置を用いた固体撮像装置の構成を示す。図1で
は、説明および図示の簡略化のため3行×3列に画素を
配列して構成した二次元固体撮像装置の例を示してい
る。図1において、Pijはi行j列の画素を示してお
り(i=1,2,3;j=1,2,3)、これらの画素
が3行×3列のマトリクス状に配列されている。
【0031】各画素Pijは、光電変換素子であるフォ
トダイオードDij、例えば接合型FETからなる増幅
素子QAij、前記フォトダイオードDijの電荷を増
幅素子QAijのゲートに転送するMOSFETからな
る転送素子QTij、増幅素子QAijのゲート電極を
プリセットするためのMOSFETからなるスイッチ素
子SPijで構成されている。
【0032】各フォトダイオードDijのカソードは電
源VDDに接続され、アノードは転送素子QTijのソ
ースに接続されている。転送素子QTijのドレインは
増幅素子QAijのゲートおよびプリセット用スイッチ
素子SPijのソースに接続されている。増幅素子QA
ijのドレインは電源VDDに接続され、ソースはそれ
ぞれの列の垂直読出し線LVjに接続されている。転送
素子QTijのゲートは各行の転送制御ラインから転送
制御信号φTiを受ける。さらに、各プリセット用スイ
ッチ素子SPijのドレインは各行のプリセット信号線
からプリセット信号φDiを受ける。
【0033】また、図1において、LVjは前述のよう
にj列目の垂直読出し線であり(j=1,2,3)であ
り、QRSTVjは該垂直読出し線LVjのリセットを
行なうためのMOSFETからなるスイッチ素子であ
る。各列のスイッチ素子QRSTVjのゲートは共通に
接続されリセット制御信号φRSTVが供給できるよう
に構成されている。各垂直読出し線LVjと低レベル側
の電源VSSとの間には選択された増幅素子QAijの
負荷となる第1の定電流源CSVjが接続されている。
したがって、後述の垂直走査手段VSRで選択された画
素の増幅素子QAijはソースフォロアとして動作す
る。
【0034】次に、Hjはj列目の水平読出し回路であ
り、各列ごとに設けられ、それぞれ例えばMOSFET
からなる増幅素子QHj、該増幅素子QHjの直線性を
改善するため該増幅素子QHjのソースとグランド間に
接続された抵抗Rjを備えている。また、各水平読出し
回路Hjは、前記増幅素子QHjの負荷となり、前記増
幅素子QHjのドレインと電源VDD間に接続された第
2の定電流源CSHj、増幅素子QHjのゲートとドレ
イン間に接続され該ゲートとドレインとを制御信号φS
Hにより短絡させるためのサンプルスイッチ素子SS
j、そして前記増幅素子QHjのドレインと出力端子I
OUT間に接続された垂直読出しスイッチ素子SHjと
を備えている。
【0035】このような水平読出し回路の入力、すなわ
ち前記増幅素子QHjのゲートはそれぞれの垂直読出し
線LVjと蓄積手段を兼ねる結合容量CTjによって結
合されている。このCTjの機能動作については後に詳
細に説明する。
【0036】次に、VSRは垂直走査回路であり、選択
画素の転送素子QTijを選択行ごとに駆動する転送駆
動信号φTi、および各画素のプリセット素子SPij
を通じて選択画素の増幅素子QAijをプリセットため
の信号φDiを各行ごとに出力する。また、HSRは水
平走査回路であり、各列ごとに順次水平走査信号φHj
を出力して水平読出し回路Hjの水平読出しスイッチ素
子SHjのゲートに供給し、前記水平読出し回路Hjの
出力を順次出力端子IOUTに接続する働きをなす。
【0037】以上のような構成を有する固体撮像装置の
動作を図2のタイミングチャートを用いて説明する。こ
こで各画素はすでに図示しない被写体などからの光信号
に応じた電荷を蓄積しており、垂直走査回路VSRによ
って第1行目より順次選択して読出しを行なうものとす
る。
【0038】まず、第1行目の画素P1jの暗出力の読
出しを行なう。すなわち、期間T1において、プリセッ
ト制御信号φPGをローレベルにして1行目の前記画素
のプリセット用スイッチ素子SP1jをオンにした状態
で、垂直走査回路VSRから選択された画素、すなわち
第1行目の画素に対してプリセット信号φD1を印加す
る。プリセット信号φD1の電圧は、増幅素子QA1j
がオンになる電圧とする。この増幅素子QA1jがオン
になる電圧をVPDHとする。
【0039】なお、このとき非選択画素、すなわち第2
行目および第3行目の画素P2j,P3jのプリセット
用スイッチ素子SP2j,SP3jに加えられるプリセ
ット信号φD2,φD3は各画素の増幅素子QA2j,
QA3jが深くバイアスされてカットオフするような電
圧とする。この電圧をVPDLとする。このようにする
と選択された画素、この場合はP1j、のみの増幅素子
QA1jのみがオンになり、そのゲート電圧がVPDH
であるから、該増幅素子QA1jは入力電圧をVPDH
とし、定電流源CSVj(CSV1〜CSV3)を負荷
とするソースフォロアとして動作し出力電圧を発生して
各垂直読み出し線LVjに供給する。
【0040】なお、このとき各増幅素子QA11〜QA
13のゲート電圧は等しいから、もし各増幅素子QA1
1〜QA13の特性が完全に同じならばそれらの出力電
圧も等しくなるはずであるが、実際には各増幅素子のば
らつきにより、出力電圧は若干異なる電圧となるこれが
いわゆる固定パターン雑音である。このような固定パタ
ーン雑音を含めた各画素の増幅素子QAijの出力電圧
をVDijとする。
【0041】このとき、各水平読出し回路H1〜H3の
サンプルスイッチ素子SS1〜SS3は制御信号φSH
により閉じられている。したがって、水平読出し増幅素
子QH1〜QH3のドレインには電源VDDから定電流
素子CSH1〜CSH3を介して定電流IHが流れるよ
うに各増幅素子QH1〜QH3のゲートがバイアスされ
る。このバイアス電圧も各々の水平読出し増幅素子QH
1〜QH3などのばらつきにより若干異なってくる。し
たがって、このときの各増幅素子QH1〜QH3のゲー
ト電圧をVGH1〜VGH3とすると、各列の蓄積容量
CTjの一端には前記固定パターン雑音を含めた各画素
の増幅素子QA1jの出力電圧VD1jが印加され、他
端にはVGHjが印加される。したがって、各蓄積容量
CTjには電圧VD1j−VGHjが充電される。この
状態で制御信号φSHを例えばローレベルとしてサンプ
ルスイッチSSjをオフにすると、各蓄積容量CTjに
は充電された電圧(VD1j−VGHj)がそのまま保
持される。
【0042】期間T2の始めに前述のように制御信号φ
SHをローレベルとして各サンプルスイッチSS1〜S
S3をオフにした状態で、垂直走査回路VSRより選択
画素、この場合はP11〜P13、に対して転送パルス
φT1を加えると、例えばローレベルにすると、各転送
素子QT11〜QT13がオンとなる。なお、前記期間
T1の終りにすでにプリセット制御信号φPGはハイレ
ベルに戻っているから、プリセット用スイッチ素子SP
1jはカットオフしている。したがって、それまでフォ
トダイオードD11〜D13に蓄積されていた電荷が増
幅素子QA11〜QA13のゲートに転送され、各ゲー
ト電圧が上昇する。その結果、各増幅素子QA11〜Q
A13のソース電圧すなわち垂直読出し線LV1〜LV
3の電圧も信号分だけ上昇する。各増幅素子QA11〜
QA13はソースフォロアとして動作しているのでゲイ
ンはほぼ1でありばらつきは無視できる。したがって、
垂直読出し線LV1〜LV3の電圧の上昇分、すなわち
変化分、はフォトダイオードD1jに蓄積されていた電
荷すなわち信号成分に比例する。以上の動作は、水平帰
線期間に行なわれる。
【0043】このとき、各水平読出し回路H1〜H3の
サンプルスイッチSS1〜SS3がオフになっているの
で、結合容量CT1〜CT3には電流パスが形成されな
い。したがって、各結合容量CT1〜CT3の充放電は
なく、垂直読出し線LV1〜LV3の電圧変化分がその
まま垂直読出し増幅素子QH1〜QH3のゲートに伝達
される。したがって、各増幅素子QH1〜QH3のゲー
ト電圧は、固定パターン雑音の除去された信号電圧成分
だけ上昇する。すなわち、予め暗電圧成分を蓄積容量と
しても作用する結合容量CTjに充電しておき、その後
に信号成分を読出すと増幅素子QHjのゲートには信号
成分だけが伝達され固定パターン雑音が除去できる。
【0044】増幅素子QH1〜QH3は電圧・電流変換
手段として動作し、該増幅手段QH1〜QH3のゲート
には電圧変化分として上述のように固定パターン雑音の
除去された信号成分が印加される。したがって、各増幅
素子QH1〜QH3のドレイン電流も信号成分に相当す
る分だけ変化する。すなわち、各増幅素子QH1〜QH
3のドレイン電流は暗電圧成分の蓄積時に流れていた定
電流IHから信号成分だけ増加してIH+ISjにな
る。ここでISjはj列目の信号電流を示す。
【0045】図2の垂直読出し線の電圧VDijの波形
が一点鎖線、実線、および点線の3種類で示されている
のは、例えば各列の垂直読出し線の電圧がばらつきこれ
らの一点鎖線、実線、点線で示されるように若干異なる
場合を想定しているためである。
【0046】なお、増幅素子QH1〜QH3のゲート電
圧は、前記期間T1の場合と同様に、期間T2において
も図示の如くばらつきを有するものとしている。しかし
ながら、増幅素子QH1〜QH3のゲートに伝達される
信号成分は前述のように固定パターン雑音の除去された
ものとなる。
【0047】このような固定パターン雑音が除去された
信号成分電圧が増幅素子QH1〜QH3によって対応す
る信号電流に変換される。すなわち、信号成分転送後の
QHjのドレイン電流はIH+ISjになっているが、
定電流成分IHは常時定電流源CSHjより供給されて
いるので、図3のT3で示される期間中に水平走査回路
HSRを走査して水平読出しスイッチSHjを順番にオ
ンにすることにより、出力端子には、信号成分ISjの
みがIOUT1jとして順次得られる。
【0048】以上のようにして、1行目の画素の読出し
を終了した後、垂直走査回路VSRによって順次同様に
第2行目、第3行目の画素を走査して読出しを行なう。
【0049】以上のように、本発明に係わる固体撮像装
置においては、蓄積手段として動作している結合容量C
Tjと水平読出し線の寄生容量との間に電荷の分配が行
なわれることはないので、信号成分のロスがなくなり光
電変換した信号をきわめて有効に読出すことができる。
また、水平読出しごとに水平読出し線をリセットする必
要はないので高速度の読出しが可能となる。
【0050】図3は、本発明の第2の態様に係わる固体
撮像装置の構成を示す。同図の固体撮像装置では、各列
の垂直読出し線LV1〜LV3と結合容量CT1〜CT
3との間に転送スイッチST1〜ST3を接続し、かつ
転送スイッチST1〜ST3と結合容量CT1〜CT3
との接続点からグランドとの間に第2の蓄積容量CS1
〜CS3を設けたものである。各転送スイッチST1〜
ST3のゲートは共通に接続され転送制御信号φSTが
供給できるよう構成されている。その他の部分は、図1
の回路と同じ構成を有し、同じ部分には同じ参照符号が
付されている。
【0051】図1の構成では、水平走査回路HSRによ
って選択行の画素の信号を順次選択して読出す水平読出
し期間中は当該画素を動作状態に保つことが必要であっ
た。これに対し、図3の構成では、水平帰線期間中に転
送スイッチST1〜ST3をオンとして選択行の画素の
読出し出力電圧をそれぞれの列の第2の蓄積容量CS1
〜CS3に蓄積した後は、転送制御信号φSTによって
転送スイッチST1〜ST3をカットオフする。したが
って、以後は垂直読出し線、したがって画素、と水平読
出し回路H1〜H3とを分離することができる。各転送
スイッチST1〜ST3をカットオフした後、水平読出
し期間中は第2の蓄積容量CS1〜CS3に蓄積された
電圧を各垂直読出し線の電圧として図1の場合と同様に
読み出せばよい。
【0052】このようにした目的の1つは画素部の増幅
素子QAijのゲート暗電流によるシェーディングの防
止である。図1の構成では、水平読出しは例えば図の左
端から右端まで順に走査を行なうので、左端の画素は水
平読出し期間の始め、すなわち信号電荷を増幅素子QA
ijのゲートに転送した直後に読出されるのに対して、
右端の画素は最後すなわち信号電荷を該ゲートに転送後
しばらくおいて読出されるのでその間の増幅素子のゲー
ト電流が蓄積加算されて読出される。このゲート暗電流
は一般に微小であり、通常の用途ではあまり問題にはな
らないが、例えば周囲温度が高い場合には暗電流が増加
するので好ましくない影響を与える。
【0053】このため、図3の構成では各画素のフォト
ダイオードDijの信号電荷を増幅素子QAijに転送
した後に、選択行の全画素の信号をオンとなった転送ス
イッチST1〜ST3を介して同時に第2の蓄積容量C
S1〜CS3に蓄積し、その後に転送スイッチST1〜
ST3をカットオフするよう構成した。すなわち、転送
スイッチSTjを転送制御信号φSTにより水平帰線期
間中はオンにし、水平読出し期間中はオフにすればよ
い。このようにすると水平読出し期間には、画素部を切
り離して第2の蓄積容量CSjに充電した電荷を順次読
出すので前記問題は避けられる。
【0054】図4は、本発明の第3の態樣に係わる固体
撮像装置を示す。図4の固体撮像装置では、前記図3の
固体撮像装置における第2の蓄積容量CS1〜CS3を
第1の蓄積容量CT1〜CT3の後段に移したものであ
る。すなわち、第2の蓄積容量CS1〜CS3は第1の
蓄積容量CT1〜CT3とそれぞれの列の水平読み出し
回路H1〜H3の入力端との接続部とグランド間に接続
されている。その他の部分の構成は図3のものと同じで
ある。
【0055】図4の装置も図3の装置と同様に動作し、
転送スイッチST1〜ST3を転送制御信号φSHによ
り水平帰線期間中はオンにし、水平読出し期間中はオフ
にする。これによって、水平読出し期間には画素部を切
り離して第2の蓄積容量CS1〜CS3に充電した電荷
を順次読出す。ただし、図4の構成では、垂直読出し線
LV1〜LV3の電圧が容量CTjとCSjとで容量分
圧されて第2の蓄積容量CSjに蓄積される点が図3の
ものと異なっている。
【0056】したがって、前記図3の構成では、垂直読
出し線の電圧が直接第2の蓄積容量CS1〜CS3に充
電されて効率よく信号電荷の読出しを行なうことができ
る。これに対し、図4の構成では、垂直読出し線の電圧
が容量分圧されるから、若干の信号損失はあるものの、
例えば垂直読出し線LV1〜LV3の信号電圧変化があ
まりにも大きい場合には垂直読出し回路H1〜H3の増
幅素子QH1〜QH3が若干のひずみを生じることがあ
る。このような場合に、図4の回路構成を使用すること
により、信号ひずみを低減できる。
【0057】図5は、本発明の第4の態樣に係わる固体
撮像装置を示す。図5の固体撮像装置では、前記図1の
固体撮像装置における画素を異なる構造のものとして構
成している。すなわち、画素として光電変換と蓄積と増
幅とが単一の素子で可能な素子、例えば静電誘導トラン
ジスタ(SIT)を使用している。図5では、これらの
SITからなる画素を3行×3列のマトリクス状に配列
し、それぞれのSITに参照符号QS11,QS12,
QS13,QS21,…,QS33を付している。各S
IT QSij(i=1,2,3;i=1,2,3)の
ドレインは共通の電源VDDに接続されている。各列の
SIT QS1j,QS2j,QSjは共通に垂直読出
し線LVjに接続されている。各行のSIT QSi
1,QSi2,QSi3のゲートはそれぞれ垂直走査回
路VSRから行選択信号φViが供給できるよう構成さ
れている。その他の部分は図1の回路と同じ構成を有
し、同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0058】SITを画素として用いる場合には、前記
図1、図3および図4の固体撮像装置の場合と信号と暗
出力を読出す順序が異なる。すなわち、始めに信号を読
出して蓄積容量を兼ねる結合容量CTjに信号電荷を蓄
積した後に画素のリセットを行ない、続けて暗出力を読
出す必要がある。
【0059】すなわち、図6のタイミング図に示すよう
に、まず第1行目より読出すものとすると、期間T1に
おいて、垂直走査回路VSRより加えられる行選択信号
φV1として垂直読出し電圧VPRを加えると、選択行
すなわち第1行のSIT QS11,QS12,QS1
3がオンとなりそれまでに蓄積されていた信号に対応し
た出力が得られる。この出力は、ソースフォロアとして
動作する各SIT QS11,QS12,QS13から
対応する垂直読出し線LV1,LV2,LV3に信号電
圧として出力される。このとき、水平読出し回路Hjの
サンプルスイッチ素子SSjをオンにしておくと、蓄積
容量を兼ねる結合容量CTjには信号電圧が充電され
る。この充電後サンプルスイッチ素子SSjをオフにし
て、該信号電圧が結合容量CTjにホールドされるよう
にする。
【0060】次に、期間T2において、垂直リセット素
子QRSTVjに垂直リセット信号φRSTVを加えて
各水平読出し線LVjを接地し、さらに選択行、この場
合は第1行、のSIT QS1jのゲートに画素リセッ
ト信号VPCを加える。これによって、各SIT QS
1jのゲート電極下に反転層ができ蓄積されていた信号
がリセットされる。
【0061】次に、期間T3において、選択行、すなわ
ち第1行、のSIT QS1jのゲートに再度読出し電
圧VPRを加えると、各画素のSIT QS1jは再び
読出し動作を行なう。しかしながら、このときにはゲー
トはリセット直後であり該ゲートには信号電荷の蓄積が
ないので、暗出力の読出しを行なったことになり、垂直
読出し線LVjには暗出力電圧が出力される。
【0062】以上の2つの読出し動作において得られる
蓄積容量CTjの入力端の電圧の変化分は信号電圧と暗
電圧との差であり、この変化分が各水平読出し回路Hj
の増幅素子QHjのゲートに加えられるので、前記図1
に示す第1の態樣に係わる固体撮像装置とは信号の極性
が異なるが固定パターン雑音が除去された信号が得られ
る。期間T4における水平読出しの方法は図1の固体撮
像装置の場合と同様であり、詳細な説明は省略する。
【0063】図7は、本発明の第5の態樣に係わる固体
撮像装置の構成を示す。図7の固体撮像装置は、前記図
3の固体撮像装置の画素部を単一素子型の受光部、すな
わちSIT QS11,QS12,QS13,QS2
1,…,QS33に置き換えたものである。その他の部
分は図3のものと同じであり、同じ構成要素には同じ参
照符号が付されている。
【0064】また、図8は本発明の第6の態樣に係わる
固体撮像装置を示し、前記図4に示される固体撮像装置
の画素部を単一素子型の受光部、すなわちSIT QS
11,QS12,QS13,QS21,…,QS33に
置き換えたものである。その他の部分は図4の構成と同
じであり、同じ部分には同じ参照符号が付されている。
【0065】図7および図8の固体撮像装置では、前記
図5の固体撮像装置と同様に、水平帰線期間中に始めに
信号を読出して第1の蓄積容量CTjに信号電荷を蓄積
した後に、画素のリセットを行ない、続けて暗出力を読
出し第2の蓄積容量CSjに充電する。次に、水平読出
し期間中は転送スイッチ素子STjをオフにして第2の
蓄積容量CSjに充電された暗出力を第1の蓄積容量C
Tjを介して読出す。これによって、図5の場合と同様
に、図1などの固体撮像装置とは信号の極性が異なるが
固定パターン雑音が除去された信号が得られる。しか
も、水平読出し期間中は、画素と第2の蓄積容量CSj
とは分離されているから、画素の位置によってリセット
から読出し間での時間が異なることはなくなり、シェー
ディングの発生が防止できる。
【0066】以上のような、第1〜第6の態樣に係わる
固体撮像装置のうち、分離素子型の第1(図1)、第2
(図3)、および第3(図4)の態樣に係わる固体撮像
装置の場合には、水平読出し期間中は画素部の増幅素子
QAijは転送された電荷を保存しておくのみであり、
増幅素子QAijのゲートは暗電流成分のみを積分する
ので暗電流成分のシェーディングの影響を受けるのみで
ある。これに対し、単一素子型の第4(図5)、第5
(図7)、および第6(図8)の態樣に係わる固体撮像
装置の場合には、画素部のSIT QSijは、水平読
出し期間において画像信号の蓄積、すなわち積分、動作
を開始しており、リセットから読出しまでの時間が異な
ると信号成分のシェーディングを発生するため、明るい
画像ではシェーディングの影響が大きくなる。したがっ
て、単一素子型の場合には第5(図7)または第6(図
8)の態樣に係わる構成を基本とし、上記シェーディン
グが許容できる場合にのみ第4(図5)の態樣に係わる
構造を採用するのが望ましい。
【0067】図9は、上記第2(図3)、第3(図
4)、第5(図7)、および第6(図8)の態様に係わ
る固体撮像装置において第1および第2の蓄積容量CT
jおよびCSjを形成するための具体的な構造を示す。
一般に、半導体チップの中で使用できる容量は異なる導
電型の半導体の接合面で形成される接合容量と、酸化膜
のような絶縁膜をはさむ導体または半導体の間で形成さ
れる酸化膜容量の2種類がある。
【0068】図9の(a)はこれら2種類の容量を積層
して構成したもので、同図(b)はその等価回路を示
す。これらの図に示されるように、接合容量としては、
例えば、図示しない半導体基板の表面近くに形成された
第1の導電型、例えばP型、の拡散層2と、該拡散層2
の上に形成された第2の導電型、例えばN型、の拡散層
4との接合面にできる容量、すなわちPN容量を使用す
る。また、酸化膜容量は、第2の導電型の拡散層4など
の上面に形成された薄い酸化膜6の上に金属膜のような
導電膜8を設けることにより形成する。そして、例え
ば、導電膜8と拡散層4との間の酸化膜容量を前記第1
の蓄積容量とし、拡散層4と拡散層2との間に形成され
る接合容量を前記第2の蓄積容量として使用することが
できる。すなわち、このような導電膜8と拡散層4とで
形成される酸化膜容量の下部電極に使用される拡散層4
の下部には必ず寄生容量として拡散層2との間に接合容
量が存在し、回路的には直列接続された2つの容量が形
成される。しかしながら、これら2つの容量が占有する
表面積は単一の容量と変わらず、したがって2つの容量
を小さな占有面積で形成することができる。
【0069】なお、上記第2、第3、第5、第6の態樣
に係わる固体撮像装置で使用した容量は、一端が接地さ
れている方の容量、すなわち第2の蓄積容量CSjを接
合容量で構成し、両端とも接地されていない方の容量C
Tjを酸化膜容量で構成すれば、チップ上の占有面積を
大きくすることなく2つの容量を効率的に形成できる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来の
ように信号成分が蓄積されている蓄積手段と水平読出し
ラインの寄生容量とで電荷を分配して読出すものに対
し、画素の読出し時に検出された全電荷を水平読出しラ
インに伝達できるため、信号電荷の損失がなく、読出し
信号の信号対雑音比を改善し高品質の光電変換信号が得
られる。また、ある画素の読出し後次の画素の信号を読
出す前に水平読出しラインの寄生容量に残存している電
荷をリセットする必要がなくなるから、高速読出しが可
能となる。すなわち、本発明によれば、電流信号として
読出しを行なうため、比較的簡単な回路構成により、固
定パターン雑音成分が除去され、かつ高品質の信号成分
を高速度で読出すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態樣に係わる固体撮像装置の概
略の構成を示す電気回路図である。
【図2】図1の固体撮像装置の動作を説明するためのタ
イミング図である。
【図3】本発明の第2の態樣に係わる固体撮像装置の概
略の構成を示す電気回路図である。
【図4】本発明の第3の態樣に係わる固体撮像装置の概
略の構成を示す電気回路図である。
【図5】本発明の第4の態樣に係わる固体撮像装置の概
略の構成を示す電気回路図である。
【図6】図5の固体撮像装置の動作を説明するためのタ
イミング図である。
【図7】本発明の第5の態樣に係わる固体撮像装置の概
略の構成を示す電気回路図である。
【図8】本発明の第6の態樣に係わる固体撮像装置の概
略の構成を示す電気回路図である。
【図9】図3、図4、図7および図8の固体撮像装置に
使用される蓄積手段の構成例を示す部分断面図(a)、
および等価回路を示す電気回路図(b)である。
【符号の説明】
P11,…,P33 分離素子型画素 D11,…,D33 フォトダイオード QT11,…,QT33 転送素子 SP11,…,SP33 プリセット素子 QA11,…,QA33 増幅素子 QRSTV1,QRSTV2,QRSTV3 リセット
用スイッチ素子 CSV1,CSV2,CSV3 第1の定電流源 H1,H2,H3 水平読出し回路 SS1,SS2,SS3 サンプルスイッチ素子 QH1,QH2,QH3 反転増幅素子 R1,R2,R3 ソース抵抗 SH1,SH2,SH3 水平読出しスイッチ素子 CSH1,CSH2,CSH3 第2の定電流源 CT1,CT2,CT3 第1の蓄積容量 CS1,CS2,CS3 第2の蓄積容量 ST1,ST2,ST3 転送スイッチ VSR 垂直走査回路 HSR 水平走査回路 QS11,…,QS33 単一素子型画素 2 P+型半導体領域 4 N−型拡散層 6 酸化膜 8 導電膜

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光信号を電気信号に変換しかつ増幅する
    機能を有する光電変換手段と、 入力電圧に対応した出力電流を生成する位相反転型の電
    圧・電流変換手段と、 制御信号に応じて前記電圧・電流変換手段の入出力端子
    間を短絡するスイッチ手段と、 前記光電変換手段の出力と前記電圧・電流変換手段の入
    力との間の回路に挿入された電荷蓄積手段と、 を具備し、前記スイッチ手段によって前記電圧・電流変
    換手段の入出力端子間を短絡して前記光電変換手段の読
    出しを行なうことによって前記電荷蓄積手段を充電した
    後、前記スイッチ手段をオフとして再び前記光電変換手
    段の読出しを行ない、前記電荷蓄積手段を介して読出し
    出力を得ることを特徴とする光電変換装置。
  2. 【請求項2】 前記光電変換手段は、光電変換素子と、
    増幅素子と、前記光電変換素子で検出および蓄積された
    電荷を前記増幅素子の制御電極へ転送する転送素子と、
    前記増幅素子の制御電極の電荷をリセットするリセット
    スイッチ素子とを具備し、前記スイッチ手段により前記
    電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡した状態で、
    前記光電変換手段のリセットスイッチ素子によって前記
    制御電極の電荷をリセットした直後の前記増幅素子の出
    力を暗出力成分として読出し前記電荷蓄積手段に固定パ
    ターン雑音成分を充電した後に、前記スイッチ手段をオ
    フとしかつ前記光電変換手段の光電変換素子で検出され
    た電荷を前記転送素子を通じて前記増幅素子の制御電極
    へ転送した後の出力を信号および暗出力成分を含む合成
    信号として読出し、前記電荷蓄積手段を介して前記電圧
    ・電流変換手段に伝達することを特徴とする請求項1に
    記載の光電変換装置。
  3. 【請求項3】 前記光電変換手段は静電誘導トランジス
    タ(SIT)からなり、前記スイッチ手段により前記電
    圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡して前記光電変
    換手段の信号および暗出力成分の合成信号により前記電
    荷蓄積手段を充電し、次に前記スイッチ手段をオフとし
    かつ前記光電変換手段をリセットした後前記電荷蓄積手
    段を介して暗出力の読出しを行なうことにより信号成分
    のみを前記電圧・電流変換手段に伝達することを特徴と
    する請求項1に記載の光電変換装置。
  4. 【請求項4】 光信号を電気信号に変換しかつ増幅する
    機能を有する光電変換手段と、 入力電圧に対応した出力電流を生成する位相反転型の電
    圧・電流変換手段と、 制御信号に応じて前記電圧・電流変換手段の入出力端子
    間を短絡する第1のスイッチ手段と、 前記光電変換手段の出力と前記電圧・電流変換手段の入
    力との間の回路に挿入された第1の電荷蓄積手段と、 転送制御信号に応じてオンとされ、前記光電変換手段の
    出力を前記第1の電荷蓄積手段に接続する第2のスイッ
    チ手段と、 前記第1の電荷蓄積手段の一方の端子と実質的にグラン
    ドとの間に接続された第2の電荷蓄積手段と、 を具備し、前記第1のスイッチ手段によって前記電圧・
    電流変換手段の入出力端子間を短絡しかつ前記第2のス
    イッチ手段をオンとして前記光電変換手段の読出しを行
    なうことによって前記第1の電荷蓄積手段を充電し、次
    に前記第1のスイッチ手段をオフとし前記第2のスイッ
    チ手段をオンとして前記光電変換手段の読出しを行なう
    ことによって前記第2の電荷蓄積手段を充電し、その後
    前記第2のスイッチ手段をオフとして前記第2の電荷蓄
    積手段の蓄積電荷に対応する信号を読出すことを特徴と
    する光電変換装置。
  5. 【請求項5】 前記光電変換手段は、光電変換素子と、
    増幅素子と、前記光電変換素子で検出および蓄積された
    電荷を前記増幅素子の制御電極へ転送する転送素子と、
    前記増幅素子の制御電極の電荷をリセットするリセット
    スイッチ素子とを具備し、前記第1のスイッチ手段によ
    り前記電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡した状
    態で、前記光電変換手段のリセットスイッチ素子によっ
    て前記制御電極の電荷をリセットした直後の前記増幅素
    子の出力を暗出力成分として読出し前記第1の電荷蓄積
    手段に固定パターン雑音成分を充電した後に、前記第1
    のスイッチ手段をオフとしかつ前記光電変換手段の光電
    変換素子で検出された電荷を前記転送素子を通じて前記
    増幅素子の制御電極へ転送した後の出力を信号および暗
    出力成分を含む合成信号として読出し、前記第1の電荷
    蓄積手段を介して前記電圧・電流変換手段に伝達するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の光電変換装置。
  6. 【請求項6】 前記光電変換手段は静電誘導トランジス
    タ(SIT)からなり、前記第1のスイッチ手段により
    前記電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡して前記
    光電変換手段の信号および暗出力成分の合成信号により
    前記第1の電荷蓄積手段を充電した後に、前記第1のス
    イッチ手段をオフとしかつ前記光電変換手段をリセット
    した後前記第1の電荷蓄積手段を介して暗出力の読出し
    を行なうことにより信号成分のみを前記電圧・電流変換
    手段に伝達することを特徴とする請求項4に記載の光電
    変換装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の電荷蓄積手段と前記第2の電
    荷蓄積手段とは互いに積層されて構成されていることを
    特徴とする請求項4から6までのいずれか1項に記載の
    光電変換装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の電荷蓄積手段は半導体基板上
    に形成されたPN接合の容量であり、前記第1の電荷蓄
    積手段は該PN接合の一方の半導体領域と、該半導体領
    域の上に絶縁膜を介して形成された電極との間で形成さ
    れる容量であることを特徴とする請求項4から7までの
    いずれか1項に記載の光電変換装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の電荷蓄積手段は前記光電変換
    手段から前記電圧・電流変換手段に至る配線の少なくと
    も一部によって形成される寄生容量からなることを特徴
    とする請求項4から6までのいずれか1項に記載の光電
    変換装置。
  10. 【請求項10】 行および列方向に2次元マトリクス状
    に配列され、各々入射光に応じた電荷を蓄積しかつ増幅
    して出力する光電流増幅手段からなる複数の画素と、 前記画素を前記マトリクス配列の各行毎に共通に順次列
    方向に走査して各画素からの電流信号を列毎に取出すた
    めの複数の垂直読出し線と、 前記複数の垂直読出し線からの信号を順次行方向に走査
    して各行毎の時系列的な信号を順次取出すための水平読
    出し線とを備えた固体撮像装置であって、 各々の垂直読出し線に対応して設けられ、入力電圧に対
    応した出力電流を生成する位相反転型の電圧・電流変換
    手段と、 制御信号に応じて前記電圧・電流変換手段の入出力端子
    間を短絡するスイッチ手段と、 各々の垂直読出し線に対応して設けられ、各々の垂直読
    出し線と対応する電圧・電流変換手段との間の回路に挿
    入された電荷蓄積手段と、 各々の垂直読出し線に対応して設けられ、対応する前記
    電圧・電流変換手段の出力電流信号を各垂直読出し線毎
    に順次前記水平読出し線に出力する複数の水平読出しス
    イッチ回路と、 を具備し、各行毎に前記スイッチ手段により前記電圧・
    電流変換手段の入出力端子間を短絡して前記光電変換手
    段の読出しを行なうことによって各列の前記電荷蓄積手
    段を充電した後、前記スイッチ手段をオフとして再び前
    記光電変換手段の読出しを行ない、前記電荷蓄積手段を
    介して読出し出力を得ることを特徴とする固体撮像装
    置。
  11. 【請求項11】 前記光電変換手段は、光電変換素子
    と、増幅素子と、前記光電変換素子で検出および蓄積さ
    れた電荷を前記増幅素子の制御電極へ転送する転送素子
    と、前記増幅素子の制御電極の電荷をリセットするリセ
    ットスイッチ素子とを具備し、前記スイッチ手段により
    前記電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡した状態
    で、前記光電変換手段のリセットスイッチ素子によって
    前記制御電極の電荷をリセットした直後の前記増幅素子
    の出力を暗出力成分として読出し前記電荷蓄積手段に固
    定パターン雑音成分を充電した後に、前記スイッチ手段
    をオフとしかつ前記光電変換手段の光電変換素子で検出
    された電荷を前記転送素子を通じて前記増幅素子の制御
    電極へ転送した後の出力を信号および暗出力成分を含む
    合成信号として読出し、前記電荷蓄積手段を介して前記
    電圧・電流変換手段に伝達することを特徴とする請求項
    10に記載の固体撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記光電変換手段は静電誘導トランジ
    スタ(SIT)からなり、前記スイッチ手段により前記
    電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡して前記光電
    変換手段の信号および暗出力成分の合成信号により前記
    電荷蓄積手段を充電した後に、前記スイッチ手段をオフ
    としかつ前記光電変換手段をリセットした後前記電荷蓄
    積手段を介して暗出力の読出しを行なうことにより信号
    成分のみを前記電圧・電流変換手段に伝達することを特
    徴とする請求項10に記載の固体撮像装置。
  13. 【請求項13】 行および列方向に2次元マトリクス状
    に配列され、各々入射光に応じた電荷を蓄積し増幅して
    出力する光電流増幅手段からなる複数の画素と、 前記画素を前記マトリクス配列の各行毎に共通に順次列
    方向に走査して各画素からの電流信号を列毎に取出すた
    めの複数の垂直読出し線と、 前記複数の垂直読出し線からの信号を順次行方向に走査
    して各行毎の時系列的な信号を順次取出すための水平読
    出し線とを備えた固体撮像装置であって、 各々の垂直読出し線毎に設けられ、入力電圧に対応した
    出力電流を生成する位相反転型の電圧・電流変換手段
    と、 各々の垂直読出し線毎に設けられ、制御信号に応じて前
    記電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡する第1の
    スイッチ手段と、 各々の垂直読出し線と該垂直読出し線に対応する電圧・
    電流変換手段の入力との間の回路に挿入された第1の電
    荷蓄積手段と、 各々の垂直読出し線毎に設けられ、転送制御信号に応じ
    てオンとなり、各々の垂直読出し線を前記第1の電荷蓄
    積手段に接続する第2のスイッチ手段と、 各々の垂直読出し線毎に設けられ、前記第1の電荷蓄積
    手段の一方の端子と実質的にグランド間に接続された第
    2の電荷蓄積手段と、 各々の垂直読出し線に対応して設けられ、前記電圧・電
    流変換手段の出力電流信号を各垂直読出し線毎に順次前
    記水平読出し線に出力する複数の水平読出しスイッチ回
    路と、 を具備し、各行毎に、前記第1のスイッチ手段によって
    前記電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡しかつ前
    記第2のスイッチ手段をオンとして前記画素の読出しを
    行なうことによって前記第1の電荷蓄積手段を充電した
    後、かつ前記第1のスイッチ手段をオフかつ前記第2の
    スイッチ手段をオンとして画素の読出しを行ない前記第
    2の電荷蓄積手段を充電し、その後前記第2のスイッチ
    手段をオフとして各垂直読出し線の前記第2の電荷蓄積
    手段に蓄積された電荷を各垂直読出し線毎に順次前記水
    平読出し線に読出すことを特徴とする固体撮像装置。
  14. 【請求項14】 前記光電変換手段は、光電変換素子
    と、増幅素子と、前記光電変換素子で検出および蓄積さ
    れた電荷を前記増幅素子の制御電極へ転送する転送素子
    と、前記増幅素子の制御電極の電荷をリセットするリセ
    ットスイッチ素子とを具備し、前記第1のスイッチ手段
    により前記電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡し
    た状態で、前記光電変換手段のリセットスイッチ素子に
    よって前記第1の制御電極の電荷をリセットした直後の
    前記増幅素子の出力を暗出力成分として読出し前記電荷
    蓄積手段に固定パターン雑音成分を充電した後に、前記
    第1のスイッチ手段をオフとしかつ前記光電変換手段の
    光電変換素子で検出された電荷を前記転送素子を通じて
    前記増幅素子の制御電極へ転送した後の出力を信号およ
    び暗出力成分を含む合成信号として読出し、前記第1の
    電荷蓄積手段を介して前記電圧・電流変換手段に伝達す
    ることを特徴とする請求項13に記載の固体撮像装置。
  15. 【請求項15】 前記光電変換手段は静電誘導トランジ
    スタ(SIT)からなり、前記第1のスイッチ手段によ
    り前記電圧・電流変換手段の入出力端子間を短絡して前
    記光電変換手段の信号および暗出力成分の合成信号によ
    り前記第1の電荷蓄積手段を充電した後に、前記第1の
    スイッチ手段をオフとしかつ前記光電変換手段をリセッ
    トした後前記第1の電荷蓄積手段を介して暗出力の読出
    しを行なうことにより信号成分のみを前記電圧・電流変
    換手段に伝達することを特徴とする請求項13に記載の
    光電変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11103420A (ja) * 1997-09-26 1999-04-13 Sony Corp 固体撮像素子およびその駆動方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11103420A (ja) * 1997-09-26 1999-04-13 Sony Corp 固体撮像素子およびその駆動方法

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