JPH09126783A - 圧電振動ジャイロ - Google Patents
圧電振動ジャイロInfo
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- JPH09126783A JPH09126783A JP7280816A JP28081695A JPH09126783A JP H09126783 A JPH09126783 A JP H09126783A JP 7280816 A JP7280816 A JP 7280816A JP 28081695 A JP28081695 A JP 28081695A JP H09126783 A JPH09126783 A JP H09126783A
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Abstract
構成の圧電振動ジャイロ用振動子を提供することによ
り、量産性が良く、小型で高精度な圧電振動ジャイロを
得る。 【解決手段】 X方向に振動させている物体に回転角速
度が与えられると、その励振方向と直角なY方向にコリ
オリ力を生ずる力学現象を利用したジャイロスコープの
うち、圧電特性を用いて互いに直交するX方向及びY方
向の励振と検出が可能であるように構成された圧電振動
子1を用いて構成される圧電振動ジャイロにおいて、圧
電振動子1は、X方向又はY方向に平行な最低1つの面
を含む音叉型の圧電素子からなり、X方向又はY方向の
何れかに平行な一つの面3のみに帯状電極5,7,9,
11,13,15が設けられている。
Description
移動体自身及びこれに搭載される機器の姿勢制御や自動
車のナビゲーションシステムなどに用いられるジャイロ
スコープの内、特に圧電振動子の超音波振動を用いた、
いわゆる圧電振動ジャイロに関する。
に回転角速度が与えられると、その振動方向と直角な方
向にコリオリ力を生ずるという力学現象を利用したジャ
イロスコープである。互いに直交する二つの方向の励振
と検出が可能であるように構成した振動系において、一
方の振動を励振した状態で、振動子自身を二つの振動面
が交わる線を中心軸として回転させると、前述のコリオ
リ力の作用により、この振動と直角な方向に力が働き、
他方の振動が励振される。この振動の大きさは、入力側
の振動の大きさ及び回転角速度に比例するため、入力電
圧を一定にした状態では、この振動の大きさに比例した
出力電圧の大きさから回転角速度の大きさを求めること
ができる。
ている圧電振動子の構造の概略を図8に示す。
リンバー等の恒弾性金属で構成される音叉型の圧電振動
子100のX方向の面102及びY方向の面104に、
それぞれ圧電素子106,108が設けられ、これら圧
電素子106,108と駆動・検出部(図示せず)との
電気的な接続にはリード線110,112を用いてい
る。この圧電振動子においては、X方向の面102に設
けられている圧電素子106にリード線110を介して
電圧を印加し、X方向の振動を励振した状態で回転角速
度が加わると、コリオリ力によってY方向の振動が励起
され、このY方向の振動を、Y方向の面104に設けら
れた圧電素子108によって電圧の変化に変換し、リー
ド線112を介してこの検出電圧から回転角速度を検出
している。
動ジャイロに用いられている圧電振動子100において
は、X方向の面102及びY方向の面104それぞれに
圧電素子106,108を設けているため、圧電振動子
100に圧電素子106,108を接着する等の加工が
難しく、圧電振動子100を小型化することが困難であ
った。また、接着位置のずれ等の影響により精度が低下
し、更に、接着層の影響によって精度の低下を招くこと
もあった。一方、電気的な接続にリード線110,11
2を用いているので、組立が容易ではなく、安価な圧電
振動ジャイロを製造する妨げになっている。
振動ジャイロの欠点を除去し、圧電素子の接着による影
響を受けない簡易な構成の圧電振動ジャイロ用振動子を
提供することにより、量産性が良く、小型で高精度な圧
電振動ジャイロを得ることにある。
素子単体からなる音叉型振動子の一つの面のみに電極が
配置されている簡易な構成の圧電振動ジャイロ用振動子
を構成する。
に接続用ランドを設けることによって電気的な接続と固
定を同時に行える構成とした圧電振動ジャイロを提供す
る。
体(以後、この励振する振動の方向をX方向と記す)に
回転角速度が与えられると、その励振方向と直角な方向
(以後、この振動の方向をY方向と記す)にコリオリ力
を生ずるという力学現象を利用したジャイロスコープの
うち、圧電特性を用いて互いに直交するX,Y方向の励
振と検出が可能であるように振動子を構成される、いわ
ゆる圧電振動ジャイロにおいて、前記圧電振動ジャイロ
の振動子は、X方向又はY方向に平行な最低1つの面を
含む音叉型の形状を持つ圧電素子からなり、X方向又は
Y方向、何れかに平行な一つの面のみに、電極を設けら
れていることを特徴とする圧電振動ジャイロ用振動子が
得られる。
イロ用振動子は、音叉型振動子の双方の共振部にそれぞ
れ3本ずつの電極が形成されていることを特徴とする圧
電振動ジャイロ用振動子が得られる。
イロ用振動子の電極は、音叉型の振動子のベース部に振
動子を回路基板と電気的に接続及び固定に用いられるラ
ンドが設けられていることを特徴とする圧電振動ジャイ
ロ用振動子が得られる。
動子の3本の電極の内、真ん中の1本は駆動端子として
振動子駆動回路に接続され、第1の駆動端子と第2の駆
動端子には、逆位相の駆動電圧を印加する事を特徴とす
る圧電振動ジャイロ用駆動回路が得られる。
本の検出端子は、それぞれ電流検出回路を構成するオペ
アンプの反転端子に接続され、2本の検出端子の電位
は、オペアンプの仮想接地機能により駆動検出回路の基
準電位に固定されており、この基準電位と駆動端子の間
に電圧を印加することで振動子を駆動し、前記2本の検
出端子に接続された電流検出回路の出力を用いてX方向
及びY方向の振動を検出できるように構成したことを特
徴とする圧電振動ジャイロ駆動検出回路が得られる。
出端子のうち、振動子の外側にある検出端子同士及び内
側にある検出端子同士は、振動子のベース部又は接続す
る回路基板上で接続して用いられることを特徴とする圧
電振動ジャイロ用振動子の電極構造が得られる。
動子取り付け用ランドは、支持具やリード線等を用い
ず、回路基板に設けられたランドに直接半田付け等によ
って電気的接続及び固定を行うことを特徴とした振動ジ
ャイロの構造が得られる。
路基板の振動子部に、切り欠きが設けられ、振動子の振
動する部分と回路基板が接触しないようにされているこ
とを特徴とする振動ジャイロの回路基板構造が得られ
る。
出回路を用いて圧電振動ジャイロを構成した場合、本発
明の圧電振動ジャイロ用振動子は「振動体」という機械
的な機能と、振動の駆動と検出を行う「電気−機械変換
素子」としての機能を単一素子において実現できるか
ら、接着層を持たず、圧電振動子の構成は簡易となる。
電極の形成や分極処理が容易となり、小型で安価な圧電
振動ジャイロを得ることができる。
振動子と回路基板の電気的な接続は、リード線等を用い
ることなく、回路基板と圧電振動子の接続用ランド部を
直接半田付けすることによって行うことができ、同時に
半田によって回路基板と圧電振動子が固定されるから、
組立が非常に容易で、小型で安価な圧電振動ジャイロを
提供することができる。また、接着層を持たないので、
圧電素子の接着誤差や、接着層の影響を受けず、更にリ
ード線もないから従来よりも高精度で信頼性の高い圧電
振動ジャイロを得ることができる。
回路を用いれば、外乱等により二つの共振部に同相に発
生する振動に対しては、検出回路部で相殺されるから、
外乱の影響の少ない即ち高精度な圧電振動ジャイロを得
ることができる。
ロについて図面を参照して詳細に説明する。
ジャイロ用振動子を示す斜視図であり、図2は図1に示
した圧電振動子の電極配置及び分極方向を示す断面図で
ある。図2内の矢印は、圧電振動子の分極方向を示して
いる。
ZT等の圧電セラミックスからなる音叉型の圧電振動子
1のX方向の片面3にスクリーン印刷等により帯状電極
5,7,9,11,13,15が形成されており、ま
た、この圧電振動子の分極方向は、図2の矢印に示す方
向に分極処理が施されている。本実施例では帯状電極5
と15、帯状電極9と11は、振動子ベース部又は接続
される回路基板部で接続して用いる場合について示す
が、それぞれ独立して用いてもよい。
端部は、圧電振動子1のベース部に設けられたランド1
7に接続されている。圧電振動子1は、図5に示すよう
な切り欠き部19と圧電振動子取り付けランド21をも
つ回路基板23に半田付け等により電気的に接続され固
定される。
動ジャイロの駆動検出回路を示す。
5は振動子ベース部又は回路基板上で接続され、第1の
電流検出回路31に接続されており、同様に帯状電極9
と11は第2の電流検出回路32に接続されている。第
1及び第2の電流検出回路31と32の出力は差動回路
33に接続され、差動回路33の出力は同期検波回路3
4及び整流回路35に接続されている。
イロの動作について図面を用いて詳細に説明する。
状電極11,13間、帯状電極13,15間はそれぞれ
独立して電気−機械変換素子として動作する。帯状電極
5,7間と帯状電極7,9間に同相の電圧を加えれば、
圧電振動子1は、X方向に振動する。
動)に対しては、帯状電極5,7間と帯状電極7,9
間、帯状電極11,13間と帯状電極13,15間に
は、図3に示すように同相の電界が発生する。即ち、帯
状電極5,7間と帯状電極7,9間には−(マイナス)
の電界が発生し、帯状電極11,13間と帯状電極1
3,15間には+(プラス)の電界が発生する。
向の振動)に対しては、帯状電極5,7間と帯状電極
7,9間、帯状電極11,13間と帯状電極13,15
間には、図4に示すように逆相の電界が発生する。即
ち、帯状電極5,7間と帯状電極7,9間にはそれぞれ
プラスとマイナスの電界が発生し、帯状電極11,13
間と帯状電極13,15間にはそれぞれマイナスとプラ
スの電界が発生する。
第1及び第2の電流検出回路31と32の入力端子に接
続されている。これら第1及び第2の電流検出回路31
と32各々の入力端子は、それぞれ、図7に示すよう
に、オペアンプ41の反転端子に接続されており、オペ
アンプ41は抵抗器42で負帰還がかかっており、非反
転端子が第1及び第2の駆動回路36と37の基準電位
に接続されることで、上述した第1及び第2の電流検出
回路31と32を構成している。第1及び第2の電流検
出回路31と32それぞれの入力端子、即ちオペアンプ
41の反転端子の電位は、オペアンプ41の仮想接地機
能により非反転端子と同電位となり、基準電位に固定さ
れている。
れ、帯状電極13は第2の駆動回路37に接続されてい
る。帯状電極7及び帯状電極13には、それぞれ略逆位
相で圧電振動子1の共振周波数に略等しい周波数の交流
電圧が印加され、図3に矢印で示すようなX方向の振動
が励起される。
示すように、帯状電極5と15からは逆相の電流が出力
されるが、帯状電極5と15は接続されているため、こ
の逆相の電流は相殺されて、第1の電流検出回路31か
らは出力されない。同様に帯状電極9と11からも逆相
の電流が出力され、帯状電極9と11は接続されている
ため、この逆相の電流は相殺されて、第2の電流検出回
路32からは出力されない。
態でZ軸方向を軸として回転角速度が加わると、コリオ
リ力により図4に矢印で示すようなY方向の振動が励起
される。Y方向の振動に対して、図4の図中に示すよう
に帯状電極5と15からは同位相の電流が出力され、第
1の電流検出回路31には帯状電極5と15の出力電流
を足しあわせた(約2倍の)出力が得られる。同様に帯
状電極9と11には同位相の電流が出力されるから、第
2の電流検出回路32には帯状電極9と11の出力を足
しあわせた出力が得られる。ここで、図4図中に示すよ
うに、電極5,15と電極9,11は互いに逆相の出力
となるから、第1の電流検出回路31と第2の電流検出
回路32はそれぞれ逆相の出力となる。
出回路32の出力は差動回路33に入力され、同期検波
回路34及び整流回路35によって同期整流され、コリ
オリ力に比例した直流電圧、即ち回転角速度に比例した
出力電圧を得ることができる。
合、圧電振動ジャイロ用振動子は「振動体」という機械
的な機能と、振動の駆動と検出を行う「電気−機械変換
素子」としての機能を単一素子において実現できるか
ら、接着層を持たず、圧電振動子の構成は簡易となる。
電極の形成や分極処理が容易となり、小型で安価な圧電
振動ジャイロを得ることができる。
振動子と回路基板の電気的な接続は、リード線等を用い
ることなく、回路基板と圧電振動子の接続用ランド部を
直接半田付けすることによって行うことができる。同時
に半田によって回路基板と圧電振動子が固定されるか
ら、組立が非常に容易で、小型で安価な圧電振動ジャイ
ロを提供できる。
接着誤差や、接着層の影響を受けず、更にリード線もな
いから従来よりも高精度で信頼性の高い圧電振動ジャイ
ロを得ることができる。
ば、駆動検出回路において外乱等により二つの共振部に
同相に発生する振動に対しては、検出回路部で相殺され
るから、外乱の影響の少ない、即ち高精度な圧電振動ジ
ャイロを得ることができる。
精度な圧電振動ジャイロを得ることができるので、その
工業的価値は大である。
における圧電振動子を示す斜視図である。
示す断面図である。
用振動子の励振方向(X方向)の振動方向及びその振動
による電極の出力を示す断面図である。
用振動子の検出方向(X方向)の振動(コリオリ力によ
る振動)方向及びその振動による電極の出力を示す断面
図である。
の回路基板の形状と、圧電振動子と回路基板の接続状態
を示す斜視図である。
の駆動検出回路を示すブロック図である。
の電流検出回路の構成例を示す回路図である。
示す斜視図である。
ランド 23 回路基板 31 第1の電流検出回路 32 第2の電流検出回路 33 差動回路 34 同期検波回路 35 整流回路 36 第1の駆動回路 37 第2の駆動回路 41 オペアンプ 42 抵抗器
Claims (8)
- 【請求項1】 振動させている物体(以後、この励振す
る振動の方向をX方向と記す)に回転角速度が与えられ
ると、その励振方向と直角な方向(以後、この振動の方
向をY方向と記す)にコリオリ力を生ずる力学現象を利
用したジャイロスコープのうち、圧電特性を用いて互い
に直交する前記X方向及び前記Y方向の励振と検出が可
能であるように構成された振動子を用いて構成される圧
電振動ジャイロにおいて、前記振動子は、前記X方向又
は前記Y方向に平行な最低1つの面を含む音叉型の圧電
素子からなり、前記X方向又は前記Y方向の何れかに平
行な一つの面のみに電極を設けられていることを特徴と
する圧電振動ジャイロ。 - 【請求項2】 請求項1記載の圧電振動ジャイロにおい
て、前記振動子は、音叉型振動子の双方の共振部にそれ
ぞれ3本ずつの帯状電極が形成されていることを特徴と
する圧電振動ジャイロ。 - 【請求項3】 請求項1記載の圧電振動ジャイロにおい
て、前記振動子の電極は、音叉型の振動子のベース部に
振動子を回路基板と電気的に接続及び固定に用いられる
振動子取り付け用ランドが設けられていることを特徴と
する圧電振動ジャイロ。 - 【請求項4】 請求項2記載の圧電振動ジャイロにおい
て、前記振動子の3本の電極の内、真ん中の1本は駆動
端子として振動子駆動回路に接続され、第1の駆動端子
と第2の駆動端子には、逆位相の駆動電圧を印加するこ
とを特徴とする圧電振動ジャイロ。 - 【請求項5】 請求項2記載の圧電振動ジャイロにおい
て、前記2本の検出端子は、それぞれ電流検出回路を構
成するオペアンプの反転端子に接続され、2本の検出端
子の電位は、オペアンプの仮想接地機能により駆動検出
回路の基準電位に固定されており、この基準電位と駆動
端子の間に電圧を印加することで振動子を駆動し、前記
2本の検出端子に接続された電流検出回路の出力を用い
てX方向及びY方向の振動を検出できるように構成した
ことを特徴とする圧電振動ジャイロ。 - 【請求項6】 請求項2記載の圧電振動ジャイロにおい
て、前記検出端子のうち、振動子の外側にある検出端子
同士及び内側にある検出端子同士は、振動子のベース部
又は接続する回路基板上で接続して用いられることを特
徴とする圧電振動ジャイロ。 - 【請求項7】 請求項3記載の圧電振動ジャイロにおい
て、前記振動子取り付け用ランドは、支持具やリード線
等を用いず、回路基板に設けられたランドに直接半田付
け等によって電気的接続及び固定を行うことを特徴とす
る圧電振動ジャイロ。 - 【請求項8】 請求項7記載の圧電振動ジャイロにおい
て、前記回路基板の振動子部に、切り欠きが設けられ、
振動子の振動する部分と回路基板が接触しないようにさ
れていることを特徴とする圧電振動ジャイロ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28081695A JP3682664B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 圧電振動ジャイロ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28081695A JP3682664B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 圧電振動ジャイロ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09126783A true JPH09126783A (ja) | 1997-05-16 |
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ID=17630384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28081695A Expired - Fee Related JP3682664B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 圧電振動ジャイロ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3682664B2 (ja) |
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