JPH089592A - 電動モータ - Google Patents
電動モータInfo
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- JPH089592A JPH089592A JP6139176A JP13917694A JPH089592A JP H089592 A JPH089592 A JP H089592A JP 6139176 A JP6139176 A JP 6139176A JP 13917694 A JP13917694 A JP 13917694A JP H089592 A JPH089592 A JP H089592A
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- heat
- refrigerant
- electric motor
- air
- storage tank
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/64—Electric machine technologies in electromobility
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
- Motor Or Generator Cooling System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 パワー素子冷却のための十分な冷却風量を得
ることができる電動モータを提供することにある。 【構成】 電気自動車に電動モータ2が搭載され、電動
モータ2にはインバータ5と冷却装置9が搭載されてい
る。IGBT素子はインバータ5の構成部品をなし、駆
動に伴い熱を発生する。冷却装置9を構成する冷媒貯留
槽13には冷媒が貯留され、冷媒貯留槽13の上面には
放熱チューブ14が上方に延びるように設けられ、放熱
チューブ14の下端が冷媒貯留槽13と連通し、上端が
閉塞されている。電動モータ2には放熱チェーブ14に
冷却風を送る冷却ファン21が搭載されている。空気導
入路Rは、モータハウジング2aの外郭部を利用して形
成され、モータハウジング2aの外郭部に沿った走行風
を放熱チェーブ14に導く。
ることができる電動モータを提供することにある。 【構成】 電気自動車に電動モータ2が搭載され、電動
モータ2にはインバータ5と冷却装置9が搭載されてい
る。IGBT素子はインバータ5の構成部品をなし、駆
動に伴い熱を発生する。冷却装置9を構成する冷媒貯留
槽13には冷媒が貯留され、冷媒貯留槽13の上面には
放熱チューブ14が上方に延びるように設けられ、放熱
チューブ14の下端が冷媒貯留槽13と連通し、上端が
閉塞されている。電動モータ2には放熱チェーブ14に
冷却風を送る冷却ファン21が搭載されている。空気導
入路Rは、モータハウジング2aの外郭部を利用して形
成され、モータハウジング2aの外郭部に沿った走行風
を放熱チェーブ14に導く。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動モータに係り、
詳しくは、電気自動車や電車等の電動車に搭載され、イ
ンバータにて回転数が制御される電動モータに関するも
のである。
詳しくは、電気自動車や電車等の電動車に搭載され、イ
ンバータにて回転数が制御される電動モータに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、電動車においては走行用電動モー
タ(主機モータ)が搭載され、搭載バッテリもしくは外
部からの電力により走行用電動モータが駆動して車両の
駆動輪を回転させるようになっている。又、走行用電動
モータの回転数を可変速制御するためにインバータが用
いられており、インバータと走行用電動モータを直結す
ることが考えられている。このようにすることにより、
出力ケーブルを用いずに済みコストダウンを図ることが
できる。これを実現するためには、各種の工夫が必要と
なる。例えば、インバータの構成部品をなすIGBT等
のパワー素子は大きな発熱量を有し、この大発熱量を大
気中に放熱するための冷却構造が必要となる。このパワ
ー素子の冷却方式として強制空冷方式を用いることが考
えられる。つまり、パワー素子の発する熱が伝導される
放熱板に対しファンにより強制的に冷却風を送り放熱板
の熱と冷却風との間で熱交換させるものである。しか
し、この構造では大型化を招いてしまう。そこで、パワ
ー素子の発する熱を冷媒貯留槽内の冷媒に吸収してその
熱によって気化させ、その気化した冷媒を放熱チューブ
に導き冷却ファンによる冷却風との間で熱交換させて冷
媒を冷却液化して冷媒貯留槽に戻すことが考えられる。
この方式では、熱抵抗が小さいために小型化を図ること
ができ、インバータ及びその冷却装置を走行用電動モー
タに搭載することができる。
タ(主機モータ)が搭載され、搭載バッテリもしくは外
部からの電力により走行用電動モータが駆動して車両の
駆動輪を回転させるようになっている。又、走行用電動
モータの回転数を可変速制御するためにインバータが用
いられており、インバータと走行用電動モータを直結す
ることが考えられている。このようにすることにより、
出力ケーブルを用いずに済みコストダウンを図ることが
できる。これを実現するためには、各種の工夫が必要と
なる。例えば、インバータの構成部品をなすIGBT等
のパワー素子は大きな発熱量を有し、この大発熱量を大
気中に放熱するための冷却構造が必要となる。このパワ
ー素子の冷却方式として強制空冷方式を用いることが考
えられる。つまり、パワー素子の発する熱が伝導される
放熱板に対しファンにより強制的に冷却風を送り放熱板
の熱と冷却風との間で熱交換させるものである。しか
し、この構造では大型化を招いてしまう。そこで、パワ
ー素子の発する熱を冷媒貯留槽内の冷媒に吸収してその
熱によって気化させ、その気化した冷媒を放熱チューブ
に導き冷却ファンによる冷却風との間で熱交換させて冷
媒を冷却液化して冷媒貯留槽に戻すことが考えられる。
この方式では、熱抵抗が小さいために小型化を図ること
ができ、インバータ及びその冷却装置を走行用電動モー
タに搭載することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、単に走行風
を放熱部にあてるだけでは十分な冷却風を放熱チューブ
に供給することが難しかった。
を放熱部にあてるだけでは十分な冷却風を放熱チューブ
に供給することが難しかった。
【0004】そこで、この発明の目的は、パワー素子冷
却のための十分な冷却風量を得ることができる電動モー
タを提供することにある。
却のための十分な冷却風量を得ることができる電動モー
タを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、電動車に搭載され、当該電動車の駆動輪を回転させ
るモータハウジングを有する電動モータであって、駆動
に伴い熱を発生するパワー素子を構成部品とし、モータ
回転数を制御するインバータと、前記パワー素子の発す
る熱を吸収してその熱によって気化する冷媒が貯留され
た冷媒貯留槽と、管状をなし、その一端が前記冷媒貯留
槽と連通するとともに他端が閉塞され、前記冷媒貯留槽
内で気化した冷媒を空気との熱交換により冷却液化して
前記冷媒貯留槽に戻す放熱部と、前記モータハウジング
の外郭部を利用して形成され、前記モータハウジングの
外郭部に沿った走行風を前記放熱部に導く空気導入路と
を設けた電動モータをその要旨とする。
は、電動車に搭載され、当該電動車の駆動輪を回転させ
るモータハウジングを有する電動モータであって、駆動
に伴い熱を発生するパワー素子を構成部品とし、モータ
回転数を制御するインバータと、前記パワー素子の発す
る熱を吸収してその熱によって気化する冷媒が貯留され
た冷媒貯留槽と、管状をなし、その一端が前記冷媒貯留
槽と連通するとともに他端が閉塞され、前記冷媒貯留槽
内で気化した冷媒を空気との熱交換により冷却液化して
前記冷媒貯留槽に戻す放熱部と、前記モータハウジング
の外郭部を利用して形成され、前記モータハウジングの
外郭部に沿った走行風を前記放熱部に導く空気導入路と
を設けた電動モータをその要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における前記空気導入路に、前記モータハウジン
グの外郭部近傍に開口すると共に前記放熱部に延設され
た空気ダクトを設けた電動モータをその要旨とする。
の発明における前記空気導入路に、前記モータハウジン
グの外郭部近傍に開口すると共に前記放熱部に延設され
た空気ダクトを設けた電動モータをその要旨とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における前記インバータと、冷媒貯留槽と、放熱
部と、前記放熱部に冷却風を送るための冷却ファンとを
前記モータハウジングの外郭部の側方に配置した電動モ
ータをその要旨とする。
の発明における前記インバータと、冷媒貯留槽と、放熱
部と、前記放熱部に冷却風を送るための冷却ファンとを
前記モータハウジングの外郭部の側方に配置した電動モ
ータをその要旨とする。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明は、インバータにより電
動モータの回転数が制御され、同モータの駆動により駆
動輪が回転して電動車が走行し、その走行に伴い走行風
が発生する。モータハウジングの円弧部に沿った走行風
がモータハウジングの外郭部に沿って形成される空気導
入路を通り放熱部に導かれる。一方、インバータのパワ
ー素子が駆動されると、同パワー素子から熱が発せられ
る。その熱は冷媒貯留槽内の冷媒に吸収され、その熱に
よって冷媒が気化する。気化した冷媒は放熱部において
モータハウジング外郭部に沿った走行風との間で熱交換
され冷媒が冷却液化されて冷媒貯留槽に戻される。この
ように、放熱部には走行風が供給される。
動モータの回転数が制御され、同モータの駆動により駆
動輪が回転して電動車が走行し、その走行に伴い走行風
が発生する。モータハウジングの円弧部に沿った走行風
がモータハウジングの外郭部に沿って形成される空気導
入路を通り放熱部に導かれる。一方、インバータのパワ
ー素子が駆動されると、同パワー素子から熱が発せられ
る。その熱は冷媒貯留槽内の冷媒に吸収され、その熱に
よって冷媒が気化する。気化した冷媒は放熱部において
モータハウジング外郭部に沿った走行風との間で熱交換
され冷媒が冷却液化されて冷媒貯留槽に戻される。この
ように、放熱部には走行風が供給される。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用に加え、空気導入路に空気ダクトを設ける
ことにより走行風を積極的に取り込むことができ、より
多くの走行風を放熱部に供給することができる。
の発明の作用に加え、空気導入路に空気ダクトを設ける
ことにより走行風を積極的に取り込むことができ、より
多くの走行風を放熱部に供給することができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用に加え、インバータと冷媒貯留槽と放熱部
と冷却ファンとがモータハウジングの外郭部の側方に配
置される。よって、電動モータの高さ方向のかさばりが
少なくなる。
の発明の作用に加え、インバータと冷媒貯留槽と放熱部
と冷却ファンとがモータハウジングの外郭部の側方に配
置される。よって、電動モータの高さ方向のかさばりが
少なくなる。
【0011】
(第1実施例)以下、この発明を具体化した第1実施例
を図面に従って説明する。
を図面に従って説明する。
【0012】図1には電気自動車の斜視図を示し、図2
には車両の前側の断面図を示す。図1に示すように、電
気自動車にはバッテリ1と走行用電動モータ(主機モー
タ)2が搭載されている。バッテリ1は車両の後方寄り
の位置に配置されている。又、走行用電動モータ2は車
両の前側、即ち、車両における車室より前方に配置され
ている。そして、走行用電動モータ2の駆動により駆動
輪3を回転させるようになっている。
には車両の前側の断面図を示す。図1に示すように、電
気自動車にはバッテリ1と走行用電動モータ(主機モー
タ)2が搭載されている。バッテリ1は車両の後方寄り
の位置に配置されている。又、走行用電動モータ2は車
両の前側、即ち、車両における車室より前方に配置され
ている。そして、走行用電動モータ2の駆動により駆動
輪3を回転させるようになっている。
【0013】図3には走行用電動モータ2を拡大した斜
視図を示す。走行用電動モータ2のモータハウジング2
aは筒形状をなし、その一方の端面の中心から出力軸
(回転軸)2bが突出している。この出力軸2bが車両
の駆動輪3と駆動連結されている。図4に示すように、
モータハウジング2aの上面にはインバータ収納ケース
4が取り付けられ、そのインバータ収納ケース4にイン
バータ5が収納されている。インバータ5は走行用電動
モータ2の回転数を制御するためのものであり、IGB
Tモジュール(パワーモジュール)6とコンデンサ7と
制御回路基板8とを構成部品としている。IGBTモジ
ュール6はその駆動に伴い熱を発生する。
視図を示す。走行用電動モータ2のモータハウジング2
aは筒形状をなし、その一方の端面の中心から出力軸
(回転軸)2bが突出している。この出力軸2bが車両
の駆動輪3と駆動連結されている。図4に示すように、
モータハウジング2aの上面にはインバータ収納ケース
4が取り付けられ、そのインバータ収納ケース4にイン
バータ5が収納されている。インバータ5は走行用電動
モータ2の回転数を制御するためのものであり、IGB
Tモジュール(パワーモジュール)6とコンデンサ7と
制御回路基板8とを構成部品としている。IGBTモジ
ュール6はその駆動に伴い熱を発生する。
【0014】図5にはIGBTモジュール6とこのIG
BTモジュール6を冷却するための冷却装置9を示す。
図6には図5のA−A断面を示す。図5に示すように、
IGBTモジュール6は放熱板10とIGBT素子(パ
ワー素子)11とキャップ12とからなる。銅製の放熱
板10の下面にはIGBT素子11が絶縁基板31を介
して接合され、このIGBT素子11がキャップ12に
てパッケージされている。IGBT素子11はその駆動
に伴い熱を発生する。そして、IGBT素子11の発す
る熱は絶縁基板31を介して放熱板10に伝えられる。
キャップ12の下面にはIGBTモジュール6の出力端
子6aが設けられ、IGBTモジュール6の出力端子6
aと、その制御対象である走行用電動モータ2の入力端
子とが直接結合されている。
BTモジュール6を冷却するための冷却装置9を示す。
図6には図5のA−A断面を示す。図5に示すように、
IGBTモジュール6は放熱板10とIGBT素子(パ
ワー素子)11とキャップ12とからなる。銅製の放熱
板10の下面にはIGBT素子11が絶縁基板31を介
して接合され、このIGBT素子11がキャップ12に
てパッケージされている。IGBT素子11はその駆動
に伴い熱を発生する。そして、IGBT素子11の発す
る熱は絶縁基板31を介して放熱板10に伝えられる。
キャップ12の下面にはIGBTモジュール6の出力端
子6aが設けられ、IGBTモジュール6の出力端子6
aと、その制御対象である走行用電動モータ2の入力端
子とが直接結合されている。
【0015】冷却装置9は冷媒貯留槽13と放熱チュー
ブ14とを備えている。アルミ製の冷媒貯留槽13は鉛
直方向の高さに比べ水平方向の幅が大きな容器となって
いる。冷媒貯留槽13内には液状の冷媒15が封入され
ている。この冷媒15としては、本実施例では、エチレ
ングリコールの水溶液が使用され、同エチレングリコー
ル水溶液は冷媒貯留槽13内に0.1気圧に減圧した状
態で封入されている。
ブ14とを備えている。アルミ製の冷媒貯留槽13は鉛
直方向の高さに比べ水平方向の幅が大きな容器となって
いる。冷媒貯留槽13内には液状の冷媒15が封入され
ている。この冷媒15としては、本実施例では、エチレ
ングリコールの水溶液が使用され、同エチレングリコー
ル水溶液は冷媒貯留槽13内に0.1気圧に減圧した状
態で封入されている。
【0016】冷媒貯留槽13の底部には開口部16が形
成されている。この開口部16を下側から塞ぐようにI
GBTモジュール6の放熱板10が当接され、Oリング
17を介してボルト18により密封状態で冷媒貯留槽1
3に固定されている。この放熱板10の上面が放熱面1
0aとなり、この放熱面10aはIGBT素子11と熱
的に接合されるとともに、冷媒15と接触している。そ
して、IGBT素子11の発する熱は冷媒15に吸収さ
れ、その熱によって気化する。
成されている。この開口部16を下側から塞ぐようにI
GBTモジュール6の放熱板10が当接され、Oリング
17を介してボルト18により密封状態で冷媒貯留槽1
3に固定されている。この放熱板10の上面が放熱面1
0aとなり、この放熱面10aはIGBT素子11と熱
的に接合されるとともに、冷媒15と接触している。そ
して、IGBT素子11の発する熱は冷媒15に吸収さ
れ、その熱によって気化する。
【0017】冷媒貯留槽13の上面には多数のアルミ製
の放熱チューブ14が取り付けられており、同放熱チュ
ーブ14が上方に延設されている。この放熱チューブ1
4は、図6に示すように、偏平形状をなしている。即
ち、放熱チューブ14は、平行部14aとその先端の半
円部14bとからなる。又、各放熱チューブ14は、長
軸Lが平行となるように並設されている。図5に示すよ
うに、放熱チューブ14の下端は冷媒貯留槽13と連通
し、上端は閉塞されている。そして、冷媒貯留槽13内
で気化した冷媒が放熱チューブ14内を上昇して空気と
の熱交換により冷却液化して冷媒貯留槽13に戻される
ようになっている。この放熱チューブ14にて、管状を
なす放熱部が構成されている。さらに、放熱チューブ1
4の平行部14aでの外周面にはアルミ製のコルゲート
フィン(放熱フィン)19が設けられている。つまり、
各放熱チューブ14の間にコルゲートフィン19が固定
されている。
の放熱チューブ14が取り付けられており、同放熱チュ
ーブ14が上方に延設されている。この放熱チューブ1
4は、図6に示すように、偏平形状をなしている。即
ち、放熱チューブ14は、平行部14aとその先端の半
円部14bとからなる。又、各放熱チューブ14は、長
軸Lが平行となるように並設されている。図5に示すよ
うに、放熱チューブ14の下端は冷媒貯留槽13と連通
し、上端は閉塞されている。そして、冷媒貯留槽13内
で気化した冷媒が放熱チューブ14内を上昇して空気と
の熱交換により冷却液化して冷媒貯留槽13に戻される
ようになっている。この放熱チューブ14にて、管状を
なす放熱部が構成されている。さらに、放熱チューブ1
4の平行部14aでの外周面にはアルミ製のコルゲート
フィン(放熱フィン)19が設けられている。つまり、
各放熱チューブ14の間にコルゲートフィン19が固定
されている。
【0018】尚、冷媒貯留槽13はその内部圧力による
変形に耐え得る圧力容器に準ずる構造とし、放熱チュー
ブ14とは洩れの無い結合方法(例えば、ロウ付け)に
て結合されている。
変形に耐え得る圧力容器に準ずる構造とし、放熱チュー
ブ14とは洩れの無い結合方法(例えば、ロウ付け)に
て結合されている。
【0019】又、図3,4に示すように、冷媒貯留槽1
3と放熱チューブ14とコルゲートフィン19とは電動
モータ2の真上に配置されている。放熱チューブ14と
コルゲートフィン19とは放熱器用枠体20内に配置さ
れている。この放熱器用枠体20がインバータ収納ケー
ス4の上面に固定されている。図4において放熱器用枠
体20の左側開口部には冷却ファン21が設けられ、同
冷却ファン21の駆動により空気が放熱チューブ14の
外周面およびコルゲートフィン19を通過していくよう
になっている。本実施例では、冷却ファン21としてク
ロスフローファンを用いている。そして、車両が走行す
ると、図2に示すように、走行風が車両前面の空気取り
入れ口23を通してモータハウジング2aに沿って放熱
器用枠体20内に案内される。即ち、図4に示すよう
に、モータハウジング2aの外郭部を利用して空気導入
路Rが形成され、空気導入路Rによりモータハウジング
2aの外郭部に沿った走行風が放熱器用枠体20内に導
かれる。本実施例では、インバータ収納ケース4の一部
をなす曲面部4aが、空気導入路Rの形成のためのガイ
ド部となっている。この走行風が、図2に示すように、
放熱器用枠体20内の放熱チューブ14およびコルゲー
トフィン19を通過して車両のボンネット部に形成した
空気排出口24から車外に排出されるようになってい
る。つまり、放熱器用枠体20内を冷却ファン21によ
る冷却風に加え走行風を通過させ、これらの空気と放熱
チューブ14およびコルゲートフィン19とを熱交換さ
せる。
3と放熱チューブ14とコルゲートフィン19とは電動
モータ2の真上に配置されている。放熱チューブ14と
コルゲートフィン19とは放熱器用枠体20内に配置さ
れている。この放熱器用枠体20がインバータ収納ケー
ス4の上面に固定されている。図4において放熱器用枠
体20の左側開口部には冷却ファン21が設けられ、同
冷却ファン21の駆動により空気が放熱チューブ14の
外周面およびコルゲートフィン19を通過していくよう
になっている。本実施例では、冷却ファン21としてク
ロスフローファンを用いている。そして、車両が走行す
ると、図2に示すように、走行風が車両前面の空気取り
入れ口23を通してモータハウジング2aに沿って放熱
器用枠体20内に案内される。即ち、図4に示すよう
に、モータハウジング2aの外郭部を利用して空気導入
路Rが形成され、空気導入路Rによりモータハウジング
2aの外郭部に沿った走行風が放熱器用枠体20内に導
かれる。本実施例では、インバータ収納ケース4の一部
をなす曲面部4aが、空気導入路Rの形成のためのガイ
ド部となっている。この走行風が、図2に示すように、
放熱器用枠体20内の放熱チューブ14およびコルゲー
トフィン19を通過して車両のボンネット部に形成した
空気排出口24から車外に排出されるようになってい
る。つまり、放熱器用枠体20内を冷却ファン21によ
る冷却風に加え走行風を通過させ、これらの空気と放熱
チューブ14およびコルゲートフィン19とを熱交換さ
せる。
【0020】次に、このように構成した走行用電動モー
タ2の作用を説明する。走行用電動モータ2に搭載され
たインバータ5により走行用電動モータ2の回転数が可
変制御され、走行用電動モータ2の出力軸2bと駆動連
結された車両の駆動輪3が回転される。この際、インバ
ータ5のIGBT素子11がスイッチング駆動され、バ
ッテリ1から電流が走行用電動モータ2に供給される。
このようにして、走行用電動モータ2の回転数が制御さ
れて、車両の走行が行われる。
タ2の作用を説明する。走行用電動モータ2に搭載され
たインバータ5により走行用電動モータ2の回転数が可
変制御され、走行用電動モータ2の出力軸2bと駆動連
結された車両の駆動輪3が回転される。この際、インバ
ータ5のIGBT素子11がスイッチング駆動され、バ
ッテリ1から電流が走行用電動モータ2に供給される。
このようにして、走行用電動モータ2の回転数が制御さ
れて、車両の走行が行われる。
【0021】このとき、図5のIGBT素子11が通電
されることによりIGBT素子11が発熱すると、その
熱は熱的に結合された放熱板10の放熱面10aに伝達
され、さらに、冷媒貯留槽13内の冷媒15へと伝わ
る。冷媒15が沸点に達すると、沸騰が発生し蒸気流
(ガス冷媒)となって放熱チューブ14内を上昇してい
く。そして、冷却ファン21の駆動による冷却風と車両
の走行に伴う走行風が放熱チューブ14とコルゲートフ
ィン19を通過しているので、空気と放熱チューブ14
およびコルゲートフィン19との間で熱交換が行われ、
放熱チューブ14内の蒸気流(ガス冷媒)は冷却され凝
縮して液冷媒となって放熱チューブ14の内壁面を沿っ
て冷媒貯留槽13に落下する。一方、放熱チューブ14
およびコルゲートフィン19で熱交換され温度が上昇し
た空気は車両のボンネット部に形成した空気排出口24
から車外に排出される。このように、IGBT素子11
に発生する熱は、放熱チューブ14およびコルゲートフ
ィン19を通じて冷却ファン21の駆動にて発生する冷
却風および走行風によって車外に放出される。
されることによりIGBT素子11が発熱すると、その
熱は熱的に結合された放熱板10の放熱面10aに伝達
され、さらに、冷媒貯留槽13内の冷媒15へと伝わ
る。冷媒15が沸点に達すると、沸騰が発生し蒸気流
(ガス冷媒)となって放熱チューブ14内を上昇してい
く。そして、冷却ファン21の駆動による冷却風と車両
の走行に伴う走行風が放熱チューブ14とコルゲートフ
ィン19を通過しているので、空気と放熱チューブ14
およびコルゲートフィン19との間で熱交換が行われ、
放熱チューブ14内の蒸気流(ガス冷媒)は冷却され凝
縮して液冷媒となって放熱チューブ14の内壁面を沿っ
て冷媒貯留槽13に落下する。一方、放熱チューブ14
およびコルゲートフィン19で熱交換され温度が上昇し
た空気は車両のボンネット部に形成した空気排出口24
から車外に排出される。このように、IGBT素子11
に発生する熱は、放熱チューブ14およびコルゲートフ
ィン19を通じて冷却ファン21の駆動にて発生する冷
却風および走行風によって車外に放出される。
【0022】つまり、車両が走行中であると図3,4の
矢印で示すように、モータハウジング2aの外郭部に沿
って走行風が流れ、モータハウジング2aの外郭部に沿
って形成される空気導入路Rを通り、放熱チューブ14
およびコルゲートフィン19を通過するため冷却ファン
21の能力が小さくても十分な風量を得ることができ
る。そして、走行用電動モータ2が低負荷でIGBT素
子11の発熱量が小さい時においては走行風だけで冷却
可能となる。本実施例においては、冷媒貯留槽13内の
液冷媒温度を検出するセンサが設けられ、そのセンサ信
号はコントローラに入力されるようになっている。そし
て、コントローラはセンサによる液冷媒温度が予め定め
た温度以上になると冷却ファン21を駆動させるように
なっている。このような構成をとっているので、走行用
電動モータ2が低負荷でIGBT素子11の発熱量が小
さく液冷媒温度が低い場合には走行風のみで放熱チュー
ブ14およびコルゲートフィン19を冷却することとな
る。このように、低負荷時において走行風だけで冷却可
能となるので、冷却ファン21のモータの耐久性を大幅
に向上させることができる。
矢印で示すように、モータハウジング2aの外郭部に沿
って走行風が流れ、モータハウジング2aの外郭部に沿
って形成される空気導入路Rを通り、放熱チューブ14
およびコルゲートフィン19を通過するため冷却ファン
21の能力が小さくても十分な風量を得ることができ
る。そして、走行用電動モータ2が低負荷でIGBT素
子11の発熱量が小さい時においては走行風だけで冷却
可能となる。本実施例においては、冷媒貯留槽13内の
液冷媒温度を検出するセンサが設けられ、そのセンサ信
号はコントローラに入力されるようになっている。そし
て、コントローラはセンサによる液冷媒温度が予め定め
た温度以上になると冷却ファン21を駆動させるように
なっている。このような構成をとっているので、走行用
電動モータ2が低負荷でIGBT素子11の発熱量が小
さく液冷媒温度が低い場合には走行風のみで放熱チュー
ブ14およびコルゲートフィン19を冷却することとな
る。このように、低負荷時において走行風だけで冷却可
能となるので、冷却ファン21のモータの耐久性を大幅
に向上させることができる。
【0023】このように本実施例においては、IGBT
素子11がその駆動に伴い熱を発生すると、IGBT素
子11の発する熱が冷媒貯留槽13内の冷媒15に吸収
されてその熱によって冷媒15が気化して放熱チューブ
14内を上昇し空気との熱交換により冷却液化して冷媒
貯留槽13に戻る。このような冷媒貯留槽13と放熱チ
ューブ14を備えた冷却装置9、即ち、沸騰冷却システ
ムを採用した。よって、IGBT素子11の冷却装置9
は強制空冷方式に比較して大幅に小型化できるので、電
動モータ2に搭載することが可能となる。そして、イン
バータ5と、冷媒貯留槽13および放熱チューブ14を
備えた冷却装置9と、冷却ファン21とを電動モータ2
に搭載し、さらに、電動モータ2にモータハウジング2
aの外郭部を利用して形成され、モータハウジング2a
の外郭部に沿った走行風を放熱チューブ14に導く空気
導入路Rを設けた。その結果、モータハウジング2aの
外郭部に沿った走行風を放熱チューブ14およびコルゲ
ートフィン19に導くので、走行風により放熱部を冷却
できパワー素子冷却のための十分な冷却風量を得ること
ができる。換言すれば、従来方式のように走行風を利用
しない場合には冷却ファンを常時作動させて冷却風を送
る必要があり、冷却ファンの耐久性が問題となっていた
が、本実施例では、走行風を利用することにより冷却フ
ァン21の負荷が低減でき、耐久性の向上と消費電力の
低減を図ることができる。
素子11がその駆動に伴い熱を発生すると、IGBT素
子11の発する熱が冷媒貯留槽13内の冷媒15に吸収
されてその熱によって冷媒15が気化して放熱チューブ
14内を上昇し空気との熱交換により冷却液化して冷媒
貯留槽13に戻る。このような冷媒貯留槽13と放熱チ
ューブ14を備えた冷却装置9、即ち、沸騰冷却システ
ムを採用した。よって、IGBT素子11の冷却装置9
は強制空冷方式に比較して大幅に小型化できるので、電
動モータ2に搭載することが可能となる。そして、イン
バータ5と、冷媒貯留槽13および放熱チューブ14を
備えた冷却装置9と、冷却ファン21とを電動モータ2
に搭載し、さらに、電動モータ2にモータハウジング2
aの外郭部を利用して形成され、モータハウジング2a
の外郭部に沿った走行風を放熱チューブ14に導く空気
導入路Rを設けた。その結果、モータハウジング2aの
外郭部に沿った走行風を放熱チューブ14およびコルゲ
ートフィン19に導くので、走行風により放熱部を冷却
できパワー素子冷却のための十分な冷却風量を得ること
ができる。換言すれば、従来方式のように走行風を利用
しない場合には冷却ファンを常時作動させて冷却風を送
る必要があり、冷却ファンの耐久性が問題となっていた
が、本実施例では、走行風を利用することにより冷却フ
ァン21の負荷が低減でき、耐久性の向上と消費電力の
低減を図ることができる。
【0024】又、IGBT素子11は放熱板10に接合
され、この放熱板10を、冷媒貯留槽13に形成された
開口部16を塞ぐように冷媒貯留槽13に固定した。よ
って、IGBT素子11の発する熱は放熱板10に伝え
られ、さらに放熱板10から冷媒貯留槽13内の冷媒1
5に直接伝えられ、IGBT素子11からの熱が冷媒1
5に伝わりやすくなる。
され、この放熱板10を、冷媒貯留槽13に形成された
開口部16を塞ぐように冷媒貯留槽13に固定した。よ
って、IGBT素子11の発する熱は放熱板10に伝え
られ、さらに放熱板10から冷媒貯留槽13内の冷媒1
5に直接伝えられ、IGBT素子11からの熱が冷媒1
5に伝わりやすくなる。
【0025】さらに、放熱チューブ14にコルゲートフ
ィン19を設けたので、冷却ファン21からの冷却風お
よびモータハウジング2aに沿って案内される走行風と
の間で熱交換を行う際に放熱面積が大きくなり、熱を伝
えやすくなる。
ィン19を設けたので、冷却ファン21からの冷却風お
よびモータハウジング2aに沿って案内される走行風と
の間で熱交換を行う際に放熱面積が大きくなり、熱を伝
えやすくなる。
【0026】又、図4に示すように、放熱チューブ14
およびコルゲートフィン19の下部に冷媒貯留槽13を
設け、冷媒貯留槽13の下部にIGBTモジュール6を
配置した。よって、IGBTモジュール6の出力端子6
aがモータ2に接近した位置に配置されるので、IGB
Tモジュール6の出力端子6aとモータ2の入力端子を
容易に直結することができ、IGBTモジュール6の出
力端子6aとモータ2の入力端子をケーブルにて接続し
た場合に発生するノイズを抑制することができ、かつ、
コストを抑制することができる。
およびコルゲートフィン19の下部に冷媒貯留槽13を
設け、冷媒貯留槽13の下部にIGBTモジュール6を
配置した。よって、IGBTモジュール6の出力端子6
aがモータ2に接近した位置に配置されるので、IGB
Tモジュール6の出力端子6aとモータ2の入力端子を
容易に直結することができ、IGBTモジュール6の出
力端子6aとモータ2の入力端子をケーブルにて接続し
た場合に発生するノイズを抑制することができ、かつ、
コストを抑制することができる。
【0027】尚、上記実施例においては、冷却ファン2
1を設置したが、設置しなくてもよい。 (第2実施例)次に、第2実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
1を設置したが、設置しなくてもよい。 (第2実施例)次に、第2実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0028】本実施例では、図7,8に示すように、空
気ダクト22が電動モータ2に搭載され、この空気ダク
ト22内が空気導入路Rの一部となっている。詳細に説
明すると、図8において放熱器用枠体20の右側開口部
には空気ダクト22が取り付けられている。空気ダクト
22は放熱器用枠体20が配置されたモータハウジンク
2aの真上位置からモータハウジンク2aの円弧部に沿
って下方に延びモータハウジンク2aの真上(鉛直方
向)からほぼ50度回転した位置において開口してい
る。そして、車両が走行すると、走行風が空気ダクト2
2の開口部から導入されて放熱器用枠体20内に案内さ
れる。
気ダクト22が電動モータ2に搭載され、この空気ダク
ト22内が空気導入路Rの一部となっている。詳細に説
明すると、図8において放熱器用枠体20の右側開口部
には空気ダクト22が取り付けられている。空気ダクト
22は放熱器用枠体20が配置されたモータハウジンク
2aの真上位置からモータハウジンク2aの円弧部に沿
って下方に延びモータハウジンク2aの真上(鉛直方
向)からほぼ50度回転した位置において開口してい
る。そして、車両が走行すると、走行風が空気ダクト2
2の開口部から導入されて放熱器用枠体20内に案内さ
れる。
【0029】このように本実施例では、空気導入路R
に、モータハウジング2aの外郭部近傍に開口すると共
に放熱部(放熱チューブ14およびコルゲートフィン1
9)に延設された空気ダクト22を設けた。その結果、
空気ダクト22を用いてモータハウジング2aの外郭部
に沿った走行風を放熱部に導くことができ、走行風をよ
り積極的に取り込むことができ、より多くの走行風を放
熱部(放熱チューブ14およびコルゲートフィン19)
に供給できる。 (第3実施例)次に、第3実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
に、モータハウジング2aの外郭部近傍に開口すると共
に放熱部(放熱チューブ14およびコルゲートフィン1
9)に延設された空気ダクト22を設けた。その結果、
空気ダクト22を用いてモータハウジング2aの外郭部
に沿った走行風を放熱部に導くことができ、走行風をよ
り積極的に取り込むことができ、より多くの走行風を放
熱部(放熱チューブ14およびコルゲートフィン19)
に供給できる。 (第3実施例)次に、第3実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0030】図9には、本実施例の走行用電動モータ2
の斜視図を示し、図10は走行用電動モータ2に搭載さ
れたIGBTモジュール6と冷却装置9と空気ダクト2
8を示す断面図である。
の斜視図を示し、図10は走行用電動モータ2に搭載さ
れたIGBTモジュール6と冷却装置9と空気ダクト2
8を示す断面図である。
【0031】走行用電動モータ2の上には冷媒貯留槽2
5が固定され、冷媒貯留槽25はその断面が直角三角形
状をなしている。つまり、水平なる底面25aに対し垂
直な側面25bが形成されるとともに斜状面25cが形
成されている。斜状面25cには開口部26が形成さ
れ、この開口部26を塞ぐようにIGBTモジュール6
の放熱板10が固定されている。このように、IGBT
モジュール6の放熱板10の放熱面10aと冷媒15と
が直接接している。又、垂直な側面25bの上部には複
数の放熱チューブ14が水平または僅かに斜め上方に延
びている。さらに、この放熱チューブ14の外周面には
コルゲートフィン19が設けられている。又、放熱チュ
ーブ14とコルゲートフィン19とは放熱器用枠体27
にて囲われている。このように放熱器用枠体27にて囲
われた放熱チューブ14とコルゲートフィン19とは、
モータハウジング2aの外郭部の傾斜面の上方に位置し
ている。即ち、筒形状をなすモータハウジング2aの中
心Mを通る鉛直軸L1から距離W1だけズレた位置にお
いてモータハウジング2aの上方に所定の間隔を隔てて
配置されている。つまり、コルゲートフィン19を備え
た放熱チューブ14とモータハウジング2aとの間に隙
間が形成されている。
5が固定され、冷媒貯留槽25はその断面が直角三角形
状をなしている。つまり、水平なる底面25aに対し垂
直な側面25bが形成されるとともに斜状面25cが形
成されている。斜状面25cには開口部26が形成さ
れ、この開口部26を塞ぐようにIGBTモジュール6
の放熱板10が固定されている。このように、IGBT
モジュール6の放熱板10の放熱面10aと冷媒15と
が直接接している。又、垂直な側面25bの上部には複
数の放熱チューブ14が水平または僅かに斜め上方に延
びている。さらに、この放熱チューブ14の外周面には
コルゲートフィン19が設けられている。又、放熱チュ
ーブ14とコルゲートフィン19とは放熱器用枠体27
にて囲われている。このように放熱器用枠体27にて囲
われた放熱チューブ14とコルゲートフィン19とは、
モータハウジング2aの外郭部の傾斜面の上方に位置し
ている。即ち、筒形状をなすモータハウジング2aの中
心Mを通る鉛直軸L1から距離W1だけズレた位置にお
いてモータハウジング2aの上方に所定の間隔を隔てて
配置されている。つまり、コルゲートフィン19を備え
た放熱チューブ14とモータハウジング2aとの間に隙
間が形成されている。
【0032】放熱器用枠体27の下側開口部には冷却フ
ァン21が設けられている。本実施例では冷却ファン2
1として軸流ファンを用いている。さらに、放熱器用枠
体27の下側開口部には空気ダクト28が設けられてい
る。空気ダクト28は放熱器用枠体27が配置された位
置からモータハウジンク2aに向かって真下に延びモー
タハウジンク2aの外郭部に当たって位置から図10に
おいて右側に開口している。そして、車両の走行に伴い
モータハウジンク2aの外郭部に沿った走行風がこの空
気ダクト28を通して放熱チューブ14およびコルゲー
トフィン19に案内される。
ァン21が設けられている。本実施例では冷却ファン2
1として軸流ファンを用いている。さらに、放熱器用枠
体27の下側開口部には空気ダクト28が設けられてい
る。空気ダクト28は放熱器用枠体27が配置された位
置からモータハウジンク2aに向かって真下に延びモー
タハウジンク2aの外郭部に当たって位置から図10に
おいて右側に開口している。そして、車両の走行に伴い
モータハウジンク2aの外郭部に沿った走行風がこの空
気ダクト28を通して放熱チューブ14およびコルゲー
トフィン19に案内される。
【0033】本実施例では第1実施例と比較して、放熱
チューブ14の長さが長くなったとしても、高さ方向の
かさばりを少なくでき搭載性を向上することができる。 (第4実施例)次に、第4実施例を第3実施例との相違
点を中心に説明する。
チューブ14の長さが長くなったとしても、高さ方向の
かさばりを少なくでき搭載性を向上することができる。 (第4実施例)次に、第4実施例を第3実施例との相違
点を中心に説明する。
【0034】図11には、本実施例の走行用電動モータ
2の斜視図を示し、図12は走行用電動モータ2に搭載
されたIGBTモジュール6と冷却装置9と空気ダクト
28を示す断面図である。本実施例では第3実施例での
冷却ファン21として、軸流ファンの代わりにクロスフ
ローファンを用いている。これにより、同じファン仕様
(同じ風量)であるときには軸流ファンよりも高さ方向
に小型化を図ることができる。 (第5実施例)次に、第5実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
2の斜視図を示し、図12は走行用電動モータ2に搭載
されたIGBTモジュール6と冷却装置9と空気ダクト
28を示す断面図である。本実施例では第3実施例での
冷却ファン21として、軸流ファンの代わりにクロスフ
ローファンを用いている。これにより、同じファン仕様
(同じ風量)であるときには軸流ファンよりも高さ方向
に小型化を図ることができる。 (第5実施例)次に、第5実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0035】図13には、本実施例の走行用電動モータ
2の斜視図を示し、図14は走行用電動モータ2に搭載
されたインバータ5と冷却装置9と冷却ファン21と空
気ダクト29を示す断面図である。
2の斜視図を示し、図14は走行用電動モータ2に搭載
されたインバータ5と冷却装置9と冷却ファン21と空
気ダクト29を示す断面図である。
【0036】モータハウジング2aの外郭部の側方
(横)にはケース30が固定されている。このケース3
0内には冷媒貯留槽13とインバータ5(IGBTモジ
ュール6、コンデンサ7、制御回路基板8)が収納され
ている。冷媒貯留槽13は縦にされ水平方向の幅に比べ
鉛直方向の高さを大きくした状態で、モータハウジング
2aに近接する位置に配置されている。又、冷媒貯留槽
13の側面に開口部16が形成され、この開口部16を
IGBTモジュール6の放熱板10にて塞いでいる。
(横)にはケース30が固定されている。このケース3
0内には冷媒貯留槽13とインバータ5(IGBTモジ
ュール6、コンデンサ7、制御回路基板8)が収納され
ている。冷媒貯留槽13は縦にされ水平方向の幅に比べ
鉛直方向の高さを大きくした状態で、モータハウジング
2aに近接する位置に配置されている。又、冷媒貯留槽
13の側面に開口部16が形成され、この開口部16を
IGBTモジュール6の放熱板10にて塞いでいる。
【0037】冷媒貯留槽13の上に放熱チューブ14お
よびコルゲートフィン19が配置されている。この放熱
チューブ14とコルゲートフィン19とは放熱器用枠体
20内に配置されている。図14において放熱器用枠体
20の左側開口部には冷却ファン21が固定されてい
る。本実施例においては冷却ファン21としてクロスフ
ローファンが用いられている。この冷却ファン21と放
熱チューブ14およびコルゲートフィン19はモータハ
ウジング2aの側方(横)においてモータハウジング2
aの外郭部の頂部よりも低い位置に配置されている。
よびコルゲートフィン19が配置されている。この放熱
チューブ14とコルゲートフィン19とは放熱器用枠体
20内に配置されている。図14において放熱器用枠体
20の左側開口部には冷却ファン21が固定されてい
る。本実施例においては冷却ファン21としてクロスフ
ローファンが用いられている。この冷却ファン21と放
熱チューブ14およびコルゲートフィン19はモータハ
ウジング2aの側方(横)においてモータハウジング2
aの外郭部の頂部よりも低い位置に配置されている。
【0038】図14において放熱器用枠体20の右側開
口部には空気ダクト29が設けられ、空気ダクト29は
放熱器用枠体20が配置されたモータハウジンク2aの
側方からモータハウジンク2aの外郭部に沿って延びモ
ータハウジンク2aの上面において開口している。そし
て、車両の走行に伴いモータハウジンク2aの外郭部に
沿った走行風がこの空気ダクト29を通して放熱チュー
ブ14およびコルゲートフィン19に案内され冷却を行
う。
口部には空気ダクト29が設けられ、空気ダクト29は
放熱器用枠体20が配置されたモータハウジンク2aの
側方からモータハウジンク2aの外郭部に沿って延びモ
ータハウジンク2aの上面において開口している。そし
て、車両の走行に伴いモータハウジンク2aの外郭部に
沿った走行風がこの空気ダクト29を通して放熱チュー
ブ14およびコルゲートフィン19に案内され冷却を行
う。
【0039】一方、IGBT素子11が通電されること
によりIGBT素子11が発熱すると、その熱が放熱板
10の放熱面10aに伝熱され、さらに、冷媒貯留槽1
3内の冷媒15へと伝わる。冷媒15が沸点に達する
と、沸騰が発生し蒸気流(ガス冷媒)となって、放熱チ
ューブ14内を上昇していく。そして、放熱チューブ1
4およびコルゲートフィン19を通じて冷却ファン21
の発生する冷却風および走行風によって外部に放出され
る。
によりIGBT素子11が発熱すると、その熱が放熱板
10の放熱面10aに伝熱され、さらに、冷媒貯留槽1
3内の冷媒15へと伝わる。冷媒15が沸点に達する
と、沸騰が発生し蒸気流(ガス冷媒)となって、放熱チ
ューブ14内を上昇していく。そして、放熱チューブ1
4およびコルゲートフィン19を通じて冷却ファン21
の発生する冷却風および走行風によって外部に放出され
る。
【0040】このように本実施例では、インバータ5と
冷媒貯留槽13と放熱チューブ14およびコルゲートフ
ィン19と冷却ファン21とをモータハウジング2aの
外郭部の側方に配置した。その結果、走行用電動モータ
2の高さ方向のかさばりが少なくなる。換言すると、走
行用電動モータ2の上部にインバータ5と冷媒貯留槽1
3と放熱チューブ14およびコルゲートフィン19と冷
却ファン21の設置スペースを確保できない場合にも走
行風を放熱チューブ14およびコルゲートフィン19に
十分に取り込むことができる。
冷媒貯留槽13と放熱チューブ14およびコルゲートフ
ィン19と冷却ファン21とをモータハウジング2aの
外郭部の側方に配置した。その結果、走行用電動モータ
2の高さ方向のかさばりが少なくなる。換言すると、走
行用電動モータ2の上部にインバータ5と冷媒貯留槽1
3と放熱チューブ14およびコルゲートフィン19と冷
却ファン21の設置スペースを確保できない場合にも走
行風を放熱チューブ14およびコルゲートフィン19に
十分に取り込むことができる。
【0041】尚、この発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、例えば、冷媒としては、アルコールやア
ンモニア等を用いてもよい。又、パワー素子としてはI
GBTの他にも、パワーMOSトランジスタやパワーバ
イポーラトランジスタやパワーサイリスタでもよい。
ものではなく、例えば、冷媒としては、アルコールやア
ンモニア等を用いてもよい。又、パワー素子としてはI
GBTの他にも、パワーMOSトランジスタやパワーバ
イポーラトランジスタやパワーサイリスタでもよい。
【0042】さらに、電気自動車の他にも、電車等の電
動車に具体化してもよい。
動車に具体化してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、パワー素子冷却のための十分な冷却風量を
得ることができる優れた効果を発揮する。又、請求項2
に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に
加え、より多くの冷却風量を得ることができる。請求項
3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果
に加え、電動モータの高さ方向のかさばりを少なくでき
る。
明によれば、パワー素子冷却のための十分な冷却風量を
得ることができる優れた効果を発揮する。又、請求項2
に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に
加え、より多くの冷却風量を得ることができる。請求項
3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果
に加え、電動モータの高さ方向のかさばりを少なくでき
る。
【図1】第1実施例の電気自動車の斜視図である。
【図2】第1実施例の電気自動車の前側の断面図であ
る。
る。
【図3】第1実施例の走行用電動モータを拡大した斜視
図である。
図である。
【図4】第1実施例の走行用電動モータの上部における
断面図である。
断面図である。
【図5】第1実施例のIGBTモジュールと冷却装置の
斜視図である。
斜視図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】第2実施例の走行用電動モータの斜視図であ
る。
る。
【図8】第2実施例の縦断面図である。
【図9】第3実施例の走行用電動モータの斜視図であ
る。
る。
【図10】第3実施例の縦断面図である。
【図11】第4実施例の走行用電動モータの斜視図であ
る。
る。
【図12】第4実施例の縦断面図である。
【図13】第5実施例の走行用電動モータの斜視図であ
る。
る。
【図14】第5実施例の縦断面図である。
2…走行用電動モータ、2a…モータハウジング、3…
駆動輪、11…放熱板、5…インバータ、11…IGB
T素子、13…冷媒貯留槽、14…放熱チューブ、15
…冷媒、16…開口部、19…コルゲートフィン、21
…冷却ファン、22…空気ダクト、28…空気ダクト、
29…空気ダクト、R…空気導入路
駆動輪、11…放熱板、5…インバータ、11…IGB
T素子、13…冷媒貯留槽、14…放熱チューブ、15
…冷媒、16…開口部、19…コルゲートフィン、21
…冷却ファン、22…空気ダクト、28…空気ダクト、
29…空気ダクト、R…空気導入路
Claims (3)
- 【請求項1】 電動車に搭載され、当該電動車の駆動輪
を回転させるモータハウジングを有する電動モータであ
って、 駆動に伴い熱を発生するパワー素子を構成部品とし、モ
ータ回転数を制御するインバータと、 前記パワー素子の発する熱を吸収してその熱によって気
化する冷媒が貯留された冷媒貯留槽と、 管状をなし、その一端が前記冷媒貯留槽と連通するとと
もに他端が閉塞され、前記冷媒貯留槽内で気化した冷媒
を空気との熱交換により冷却液化して前記冷媒貯留槽に
戻す放熱部と、 前記モータハウジングの外郭部を利用して形成され、前
記モータハウジングの外郭部に沿った走行風を前記放熱
部に導く空気導入路とを設けたことを特徴とする電動モ
ータ。 - 【請求項2】 前記空気導入路に、前記モータハウジン
グの外郭部近傍に開口すると共に前記放熱部に延設され
た空気ダクトを設けた請求項1に記載の電動モータ。 - 【請求項3】 前記インバータと、冷媒貯留槽と、放熱
部と、前記放熱部に冷却風を送るための冷却ファンとを
前記モータハウジングの外郭部の側方に配置した請求項
1に記載の電動モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6139176A JPH089592A (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 電動モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6139176A JPH089592A (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 電動モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH089592A true JPH089592A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15239347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6139176A Pending JPH089592A (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 電動モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH089592A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005333782A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Toyota Motor Corp | インバータ一体型回転電機 |
JP2012144227A (ja) * | 2011-01-14 | 2012-08-02 | Toyota Motor Corp | 電力制御装置の搭載構造 |
-
1994
- 1994-06-21 JP JP6139176A patent/JPH089592A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005333782A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Toyota Motor Corp | インバータ一体型回転電機 |
JP2012144227A (ja) * | 2011-01-14 | 2012-08-02 | Toyota Motor Corp | 電力制御装置の搭載構造 |
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