JPH0892856A - 柔軟性の優れた不織布の製造方法 - Google Patents
柔軟性の優れた不織布の製造方法Info
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- JPH0892856A JPH0892856A JP22340494A JP22340494A JPH0892856A JP H0892856 A JPH0892856 A JP H0892856A JP 22340494 A JP22340494 A JP 22340494A JP 22340494 A JP22340494 A JP 22340494A JP H0892856 A JPH0892856 A JP H0892856A
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Abstract
ン・エチレンブロック共重合体を多数の吐出孔を有する
紡糸口金より溶融押出して得た溶融紡糸群を風冷装置に
導き冷却し、これを吸引搬出装置を通過させて表面にコ
ブのあるフィラメント群を得、さらにこれらを平板間の
スリットに導き、これをコロナ放電処理後、傾斜した衝
突板に衝突させて得た連続したフィラメントよりなるウ
ェブをロールコンベアで導き、ついでこのウェブを加熱
ロールで熱圧着して不織布を得る。 【効果】 本発明の不織布の製法によれば、柔軟性、隠
蔽性に富み、肌触り性が良好で、ぬめり感のない不織布
が得られる。
Description
用ナプキン等の表面被覆材として適した連続フィラメン
トウェブ表面に凸凹のエンボス模様を付した柔軟性、肌
触り性、隠蔽性の良好な不織布の製法に関する。
ンド不織布は、セパレータ、服の裏地等様々な分野に用
いられている。その中でも、ポリプロピレン連続フィラ
メントに構成されたスパンボンド不織布は、その比重が
小さいこと及び、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の
衛生材料の表面被覆材として広く用いられている。
織布の連続フィラメント自体が短繊維よりなる不織布に
比較して柔軟性、弾力性等に劣るという欠点があった。
このスパンボンド法による不織布に柔軟性・弾力性を付
与する方法として、特開昭48−1471号公報および
特開昭63−2823号公報は熱収縮性の異なる2種類
の樹脂を用いてサイドバイサイド型又は偏心芯鞘型の潜
在捲縮性複合連続フィラメントを集積して不織布ウェブ
を得、このウェブに熱を付与して連続フィラメントに捲
縮を発現させうる方法が提案されている。
べて柔軟性及び弾力性に優れており、好ましいものであ
る。しかし、このスパンボンド不織布を製造する際に
は、複合連続フィラメントを形成しなければならず、こ
の形成のためには2種類の樹脂を同時に溶融させ、そし
て複雑な構造の紡糸孔を有するダイ(紡糸口金)を用い
なければならなかった。従って、不織布の生産コストが
高価になりすぎ、このスパンボンド不織布を使い捨てお
むつや生理用ナプキン等の衛生材料の表面被覆材として
用いるのには、採算性が合わなかった。
を単独で用い、これを円形又は異形の紡糸孔を持つ紡糸
口金から溶融紡糸し、次いで、これを冷却、延伸固化す
る際に、この連続フィラメントの一方側面のみを冷却す
ることによって、冷却部分は結晶化度を小さくし、非冷
却部分では結晶化度を大きくして連続フィラメントの横
断面において密度を異ならしめ、これによって連続フィ
ラメントに捲縮を顕現させた後、この捲縮性連続フィラ
メントを集積させて不織布を製造する方法を開示する。
を使用した場合、繊維径の細い連続フィラメントよりな
るスパンボンド不織布を高速度で紡糸すると、紡糸口金
直下でフィラメント切れが多発し、連続フィラメントを
安定して製造することができなかった。また、低速度で
紡糸すると、フィラメント切れは発生しないものの、生
産効率が低下する。更にプロピレン単独重合体の吐出量
を高速度で紡糸する場合と同量で行おうとすると、連続
フィラメントの繊度が大きくなり、柔軟性に欠けた不織
布しかできない。
縮を発現させて不織布ウェブに柔軟性及び弾力性を付与
する従来の方法では、使い捨ておむつや生理用ナプキン
等の衛生材の表面被覆材としては肌触り性、ぬめり感、
隠蔽性の面で改善の要求が出されている。本発明は、肌
触り性、ぬめり感のない寸法安定性の優れた連続フィラ
メントよりなる不織布の製法の提供を目的とする。
が0.5〜8重量%のプロピレン・エチレンブロック共
重合体を多数の吐出孔を有する紡糸口金より溶融押出し
て得た溶融紡糸群を風冷装置に導き冷却し、これを吸引
搬出装置を通過させて表面にコブのあるフィラメント群
を得、さらにこれらを平板間のスリットに導き、これを
コロナ放電処理後、傾斜した衝突板に衝突させて得た連
続したフィラメントよりなるウェブをロールコンベアで
導き、ついでこのウェブを加熱ロールで熱圧着して不織
布を得ることを特徴とする柔軟性の優れた不織布の製造
方法を提供するものである。
合体は、エチレン含量が0.5〜8重量%、好ましくは
1〜6重量%のエチレン・プロピレンブロック共重合体
である。このもののメルトフローレート(230℃、
2.16kg荷重)は、10〜80g/10分、好まし
くは20〜60g/10分、結晶化度が25〜55%の
ものが好ましい。エチレン含量が0.5重量%未満で
は、連続フィラメント製造時に、後述するコブの発生が
フィラメントに見受けられず、不織布の柔軟性、弾力性
に欠ける。8重量%を越えては紡糸切れが発生しやす
い。
図1において、1は多数の吐出孔(孔径は0.3〜0.
5mmφ)を備える紡糸口金(ダイ)、2は溶融紡糸、
3は風冷装置、4は吸引搬出装置(エアーサッカー)、
5,5は平板、5′はスリット、6は針電極、7はター
ゲット電極で6と7によりコロナ放電装置は形成され
る。8は傾斜された衝突板、9は帯電したフィラメント
の群、10は不織布ウェブ、11はネットコンベアーベ
ルト、12は流体(空気)吸引装置、13は除電器、1
4は加熱エンボスロール、15は不織布である。
00〜250℃の温度に溶融混練され、紡糸口金1へ供
給され断面が円形状の紡糸口金1の多数の吐出孔より押
出されてフィラメントの連続した群となる。このフィラ
メント群は横方向において円形の分布を示している。
メント進行方向に垂直(横方向)に吹出される10〜2
5℃の冷却空気により強制冷却される。 ついで、冷却されたフィラメント群は、吸引搬出装置
4の円筒状のノズル内に導かれ、これを通過する。その
際フィラメントは溶融紡糸される。紡糸口金1直下のフ
ィラメントの引取速度(a1 )に対し、この吸引搬出装
置4直下のフィラメントの速度(a2 )の比(a2 /a
1 )をドラフト比と言い、このドラフト比は100〜5
00、好ましくは200〜400である。
さく、フィラメント表面にコブの発生が見受けられず、
一方、500をこえると変形が大きく、紡糸切れが発生
しやすい。このコブの発生は不織布に弾力性を付与する
のに役立つ。このコブの高さHと、フィラメントの径D
との比(H/D)は、1/30〜1/5、好ましくは1
/20〜1/7である。1/5を越えると紡糸切れが発
生しやすい。1/30未満ではコブの発生がなく、フィ
ラメント表面の凹凸がなく、不織布は柔軟性に欠け、肌
触り性も悪く、ぬめり感が出る。
にコブのある連続フィラメント群は平板5,5で形成さ
れるスリット5a間を通過させ、衝突板8に当接させて
フィラメント群での横幅を拡げる。衝突板8にフィラメ
ントが当接する傾斜角αは、15〜60度が好ましい。 このスリット5aを通過し、衝突板8に当接する間に
連続したフィラメント群2,2…は、針電極6、ターゲ
ット電極7との間でのコロナ放電にて強制帯電される。
衝突させ、ネットコンベアー11上にウェブを堆積す
る。 堆積したウェブ10は交流、直流除電器13で除電し
た後、加熱エンボスロール14,14で熱圧着して不織
布15とし、これを巻き取る。加熱エンボスロールの温
度は130〜155℃が好ましい。
エチレン含量が3.6重量%、MFR 30g/10
分、結晶化度36%のエチレン・プロピレンブロック共
重合体を用い、0.4mmφの小孔を100個有する2
00mmφの断面円形状の1錘の紡糸口金より吐出量1
00g/分の条件で押し出した。紡糸口金の下方1.5
mの位置にエアーサッカー(吸引搬出装置)を設置し、
5kg/cm2 Gの圧力でフィラメント速度3,500
m/分で牽引した。
ト径(D)とコブ径(H)の比率(H/D)は1/20
〜1/10の範囲内であり、フィラメント表面にコブが
発現した(図2参照)。エアーサッカーのノズルより出
た直後のフィラメント群は、1対の平板で形成されるス
リットを通過し、このスリット通過直後にコロナ放電
0.2mmAの電流を流してフィラメントを開繊させ傾
斜した衝突板に衝突させて拡幅し、これを回動(30m
/分)しているネットコンベヤーベルト上に導きウェブ
となし、ついで除電し、140℃のエンボスロールで熱
圧着して繊度2.5デニールの不織布を得た。
合体の代りに、MFRが30g/10分、結晶化度が6
0%のプロピレン単独重合体を用いることと、エンボス
ロールの温度を155℃とする他は同様にして不織布を
得た。この製造の際、エアーサッカーのノズルを通過直
後の連続フィラメントの表面にはコブの発生が見受けら
れなかった(図3)。
合体の代りに、エチレン含量が3.9重量%、MFRが
30g/10分のエチレン・プロピレンランダム共重合
体を用いる他は同様にして不織布を得た。
し、繊度1.9デニールのフィラメントとする他は同様
にして不織布を得た。
の1/30〜1/20の範囲となるようにした他は同様
にして不織布を得た。
る他は同様にして4.2デニールの不織布を得た。
レン含有率が0.4重量%、結晶化度が55%のエチレ
ン・プロピレンブロック共重合体を用いた外は同様にし
て不織布を得た。
Rが38g/10分のエチレン・プロピレンブロック共
重合体を用いて溶融紡糸をしようとしたところ、変形が
大きく、紡糸口金直下で紡糸切れが発生し、連続フィラ
メントを得ることは出きなかった。
について、フィラメント表面のコブの発生の有無、不織
布の柔軟性、肌触り感、ぬめり感、隠蔽性を調べた。結
果を表1に示す。
性、隠蔽性に富み、肌触り性が良好で、ぬめり感のない
不織布が得られる。
面構造を示す図(3,000倍)である。
メントの表面構造を示す図(3,000倍)である。
Claims (1)
- 【請求項1】 エチレン含量が0.5〜8重量%のプロ
ピレン・エチレンブロック共重合体を多数の吐出孔を有
する紡糸口金より溶融押出して得た溶融紡糸群を風冷装
置に導き冷却し、これを吸引搬出装置を通過させて表面
にコブのあるフィラメント群を得、さらにこれらを平板
間のスリットに導き、これをコロナ放電処理後、傾斜し
た衝突板に衝突させて得た連続したフィラメントよりな
るウェブをロールコンベアで導き、ついでこのウェブを
加熱ロールで熱圧着して不織布を得ることを特徴とする
柔軟性の優れた不織布の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22340494A JP3510345B2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 柔軟性の優れた不織布の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP22340494A JP3510345B2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 柔軟性の優れた不織布の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP3510345B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100501421B1 (ko) * | 1996-11-22 | 2006-01-12 | 유니챰 가부시키가이샤 | 일회용 체액흡수성 물품의 표면층 |
JP2008156766A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 不織布製造装置、不織布製造方法 |
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CN107245811A (zh) * | 2017-06-16 | 2017-10-13 | 山东康洁非织造布有限公司 | 一种纺粘法非织造布生产工艺 |
WO2019065836A1 (ja) * | 2017-09-28 | 2019-04-04 | 東レ株式会社 | スパンボンド不織布 |
-
1994
- 1994-09-19 JP JP22340494A patent/JP3510345B2/ja not_active Expired - Fee Related
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TWI746892B (zh) * | 2017-09-28 | 2021-11-21 | 日商東麗股份有限公司 | 紡黏不織布 |
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