JPH0890651A - 被覆発泡樹脂チューブのシボ付け方法及び保温筒 - Google Patents
被覆発泡樹脂チューブのシボ付け方法及び保温筒Info
- Publication number
- JPH0890651A JPH0890651A JP25843394A JP25843394A JPH0890651A JP H0890651 A JPH0890651 A JP H0890651A JP 25843394 A JP25843394 A JP 25843394A JP 25843394 A JP25843394 A JP 25843394A JP H0890651 A JPH0890651 A JP H0890651A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foamed resin
- resin tube
- tube
- coated
- coating layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 樹脂被覆層を有する被覆発泡樹脂チューブに
連続的にシボ付け加工し、且つその表面に樹脂被覆層な
どがはみだすことによるひれが発生しない被覆発泡樹脂
チューブのシボ付け方法、及び被覆する管を挿入する際
に破裂することなく、銅管の保温に使用しても銅管を腐
食することのない保温筒を提供する。 【構成】 下方へ搬送される被覆発泡樹脂チューブ4
を、樹脂被覆層の外径よりもやや小さい直径の円を4つ
の弧状に分割した断面形状を有し、その外周表面にシボ
型面6、6、・・・が形成されてなる4個のシボロール
1、1、1、1で囲み、隣接するロールとロールとの合
わせ目7の直前に配置した押えロール2、2、2によ
り、合わせ目7を通過する直前の被覆発泡樹脂チューブ
4表面を内方へ向けて押圧する。
連続的にシボ付け加工し、且つその表面に樹脂被覆層な
どがはみだすことによるひれが発生しない被覆発泡樹脂
チューブのシボ付け方法、及び被覆する管を挿入する際
に破裂することなく、銅管の保温に使用しても銅管を腐
食することのない保温筒を提供する。 【構成】 下方へ搬送される被覆発泡樹脂チューブ4
を、樹脂被覆層の外径よりもやや小さい直径の円を4つ
の弧状に分割した断面形状を有し、その外周表面にシボ
型面6、6、・・・が形成されてなる4個のシボロール
1、1、1、1で囲み、隣接するロールとロールとの合
わせ目7の直前に配置した押えロール2、2、2によ
り、合わせ目7を通過する直前の被覆発泡樹脂チューブ
4表面を内方へ向けて押圧する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被覆発泡樹脂チューブ
の表面にシボ付け加工する方法、及びそれによって得ら
れる保温筒に関する。
の表面にシボ付け加工する方法、及びそれによって得ら
れる保温筒に関する。
【0002】
【従来の技術】給排水管や空調機器の配管等の断熱や保
護のために、ポリエチレン等の発泡樹脂からなるチュー
ブ成形品が使用されている。このようなチューブ成形品
を製造するには熱分解型発泡剤を用いて発泡したポリオ
レフィン系樹脂発泡シートの側縁同士を熱融着等により
筒状に接合する。更にこの発泡体を施工する際にしわが
できたり、傷ついても目立たないように、又、高級感を
備えた外観を得るため表面にシボ付け加工が施される。
表面がエンボス加工されたチューブ成形品とするには、
エンボス加工した発泡シートの側縁同士を熱融着で接合
していた。
護のために、ポリエチレン等の発泡樹脂からなるチュー
ブ成形品が使用されている。このようなチューブ成形品
を製造するには熱分解型発泡剤を用いて発泡したポリオ
レフィン系樹脂発泡シートの側縁同士を熱融着等により
筒状に接合する。更にこの発泡体を施工する際にしわが
できたり、傷ついても目立たないように、又、高級感を
備えた外観を得るため表面にシボ付け加工が施される。
表面がエンボス加工されたチューブ成形品とするには、
エンボス加工した発泡シートの側縁同士を熱融着で接合
していた。
【0003】筒状の発泡チューブのシボ付け加工の方法
として特開平3−207639号公報には、押出し成形
後に発泡した被覆発泡樹脂チューブの外径よりもやゝ小
さい直径の円を2以上の弧状に分割した断面形状のロー
ル面にシボ模様を形成してなる2以上のロールで押出す
という模様付け加工方法が開示されている。
として特開平3−207639号公報には、押出し成形
後に発泡した被覆発泡樹脂チューブの外径よりもやゝ小
さい直径の円を2以上の弧状に分割した断面形状のロー
ル面にシボ模様を形成してなる2以上のロールで押出す
という模様付け加工方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のように、エンボ
ス加工した発泡シートを筒状に加工したものは、この中
に管体を挿入し易いように空気に圧力をかけて筒内に送
り込むと、熱融着した発泡シートの合わせ目が破裂する
ことがある。又、上記公報記載の方法でシボ付け加工す
ると、隣接するロールとロールとの間に生じる僅かの隙
間の部分に樹脂被覆層がはみだして、図7に示す被覆発
泡樹脂チューブ4のように発泡樹脂チューブ40表面の
シボ付け加工された被覆層41にテープ状のひれ43、
43、・・・が形成される。このため商品価値が低下す
るという問題がある。
ス加工した発泡シートを筒状に加工したものは、この中
に管体を挿入し易いように空気に圧力をかけて筒内に送
り込むと、熱融着した発泡シートの合わせ目が破裂する
ことがある。又、上記公報記載の方法でシボ付け加工す
ると、隣接するロールとロールとの間に生じる僅かの隙
間の部分に樹脂被覆層がはみだして、図7に示す被覆発
泡樹脂チューブ4のように発泡樹脂チューブ40表面の
シボ付け加工された被覆層41にテープ状のひれ43、
43、・・・が形成される。このため商品価値が低下す
るという問題がある。
【0005】又、熱分解型発泡剤を用いて製造した発泡
チューブを銅管の保温用に使用すると、発泡剤の分解に
より発生し、発泡体内に残留するアンモニアや有機酸な
どが徐々に銅管を侵すという問題がある。
チューブを銅管の保温用に使用すると、発泡剤の分解に
より発生し、発泡体内に残留するアンモニアや有機酸な
どが徐々に銅管を侵すという問題がある。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解消し、樹脂
被覆層を有する被覆発泡樹脂チューブに連続的にシボ付
け加工し、且つその表面に樹脂被覆層などがはみだすこ
とによるひれが発生しない被覆発泡樹脂チューブのシボ
付け方法、及び被覆する管を挿入する際に破裂すること
なく、銅管の保温に使用しても銅管を腐食することのな
い保温筒を提供することを目的とする。
被覆層を有する被覆発泡樹脂チューブに連続的にシボ付
け加工し、且つその表面に樹脂被覆層などがはみだすこ
とによるひれが発生しない被覆発泡樹脂チューブのシボ
付け方法、及び被覆する管を挿入する際に破裂すること
なく、銅管の保温に使用しても銅管を腐食することのな
い保温筒を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明被
覆発泡樹脂チューブのシボ付け方法は、樹脂被覆層を表
面に有する被覆発泡樹脂チューブを、該樹脂被覆層の外
径よりもやや小さい直径の円を2以上の弧状に分割した
断面形状を有し、表面にシボ模様を形成してなる2個以
上の押圧部材で押圧する被覆発泡樹脂チューブのシボ付
け方法であって、隣接する上記押圧部材の合わせ目の直
前に配置した押さえロールにより、上記合わせ目を通過
する直前もしくは直後の少なくとも一方の被覆発泡樹脂
チューブ表面を押圧することを特徴とするものである。
覆発泡樹脂チューブのシボ付け方法は、樹脂被覆層を表
面に有する被覆発泡樹脂チューブを、該樹脂被覆層の外
径よりもやや小さい直径の円を2以上の弧状に分割した
断面形状を有し、表面にシボ模様を形成してなる2個以
上の押圧部材で押圧する被覆発泡樹脂チューブのシボ付
け方法であって、隣接する上記押圧部材の合わせ目の直
前に配置した押さえロールにより、上記合わせ目を通過
する直前もしくは直後の少なくとも一方の被覆発泡樹脂
チューブ表面を押圧することを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の被覆発泡樹脂チューブのシ
ボ付け方法は、請求項1記載の発明において、押圧部材
としてエンドレスのベルトを使用するものである。
ボ付け方法は、請求項1記載の発明において、押圧部材
としてエンドレスのベルトを使用するものである。
【0009】請求項3記載の被覆発泡樹脂チューブのシ
ボ付け方法は、樹脂被覆層を表面に有する被覆発泡樹脂
チューブを、該樹脂被覆層の外径よりもやや小さい直径
の円を2以上の弧状に分割した断面形状を有し、表面に
シボ模様を形成してなる2個以上の押圧部材で押圧する
被覆発泡樹脂チューブのシボ付け方法であって、隣接す
る上記押圧部材の合わせ目の直後に配置した加熱具によ
り、上記合わせ目を通過した直後の被覆発泡樹脂チュー
ブ表面を溶融し、上記加熱具に続いて配置された押さロ
ールにより上記軟化もしくは溶融した部分を押圧するこ
とを特徴とするものである。
ボ付け方法は、樹脂被覆層を表面に有する被覆発泡樹脂
チューブを、該樹脂被覆層の外径よりもやや小さい直径
の円を2以上の弧状に分割した断面形状を有し、表面に
シボ模様を形成してなる2個以上の押圧部材で押圧する
被覆発泡樹脂チューブのシボ付け方法であって、隣接す
る上記押圧部材の合わせ目の直後に配置した加熱具によ
り、上記合わせ目を通過した直後の被覆発泡樹脂チュー
ブ表面を溶融し、上記加熱具に続いて配置された押さロ
ールにより上記軟化もしくは溶融した部分を押圧するこ
とを特徴とするものである。
【0010】又、請求項4記載の保温筒は、揮発性発泡
剤を用いて筒状に押出し発泡成形された架橋ポリオレフ
ィン系樹脂発泡体の外周面にポリオレフィン系樹脂が溶
融押出しにより積層されてなる被覆層が設けられ、該被
覆層表面にシボ加工が施されてなり、該シボ加工が、請
求項1乃至請求項3記載のいずれかのシボ付け方法によ
り行われたものであることを特徴とするものである。
剤を用いて筒状に押出し発泡成形された架橋ポリオレフ
ィン系樹脂発泡体の外周面にポリオレフィン系樹脂が溶
融押出しにより積層されてなる被覆層が設けられ、該被
覆層表面にシボ加工が施されてなり、該シボ加工が、請
求項1乃至請求項3記載のいずれかのシボ付け方法によ
り行われたものであることを特徴とするものである。
【0011】本発明の発泡樹脂チューブに使用する樹脂
はポリオレフィン系樹脂であり、例えば、エチレン単独
重合体、エチレンを主成分とするエチレン−αオレフィ
ン共重合体、プロピレン単独重合体、プロピレンを主成
分とする共重合体、あるいはこれらの混合物等が挙げら
れる。上記αオレフィンとしては、例えば、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−ブ
テン、1−ペンテン等が挙げられる。プロピレン共重合
体としては、例えば、エチレン等とのブロック共重合
体、ランダム共重合体、エチレン、ブテン等との三元共
重合体等が挙げられる。
はポリオレフィン系樹脂であり、例えば、エチレン単独
重合体、エチレンを主成分とするエチレン−αオレフィ
ン共重合体、プロピレン単独重合体、プロピレンを主成
分とする共重合体、あるいはこれらの混合物等が挙げら
れる。上記αオレフィンとしては、例えば、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−ブ
テン、1−ペンテン等が挙げられる。プロピレン共重合
体としては、例えば、エチレン等とのブロック共重合
体、ランダム共重合体、エチレン、ブテン等との三元共
重合体等が挙げられる。
【0012】本発明で使用する被覆発泡樹脂チューブ
は、押出し発泡成形されたチューブの表面に被覆用樹脂
を連続して押出しながら被覆されたものである。上記被
覆用樹脂は上記と同じポリオレフィン系樹脂であり、発
泡樹脂チューブと同質のものが発泡樹脂チューブとの接
着性にすぐれるので特に好ましい。この被覆用樹脂は無
発泡又は3倍以下に発泡された低発泡樹脂として用いら
れる。
は、押出し発泡成形されたチューブの表面に被覆用樹脂
を連続して押出しながら被覆されたものである。上記被
覆用樹脂は上記と同じポリオレフィン系樹脂であり、発
泡樹脂チューブと同質のものが発泡樹脂チューブとの接
着性にすぐれるので特に好ましい。この被覆用樹脂は無
発泡又は3倍以下に発泡された低発泡樹脂として用いら
れる。
【0013】請求項1記載の発明に使われる押圧部材は
前記特開平3−207639号公報に記載のものと同様
のものであって、樹脂被覆層の外径よりもやや小さい直
径の円周を2以上の弧に分割した断面形状を有し、その
内面にシボ模様が刻まれたロールである。押出しにより
被覆された樹脂が溶融状態のまゝで上記押圧部材を通過
させてシボ付け加工するか、又は、樹脂が冷却固化した
場合には該被覆樹脂層をその溶融温度以上に加熱して押
圧部材を通過させるとシボ加工される。
前記特開平3−207639号公報に記載のものと同様
のものであって、樹脂被覆層の外径よりもやや小さい直
径の円周を2以上の弧に分割した断面形状を有し、その
内面にシボ模様が刻まれたロールである。押出しにより
被覆された樹脂が溶融状態のまゝで上記押圧部材を通過
させてシボ付け加工するか、又は、樹脂が冷却固化した
場合には該被覆樹脂層をその溶融温度以上に加熱して押
圧部材を通過させるとシボ加工される。
【0014】請求項1記載の方法では、被覆発泡樹脂チ
ューブが押圧部材を通過する直前、もしくは通過した直
後に、隣接する押圧部材の合わせ目にあたる被覆発泡樹
脂チューブの表面を押さえロールの外周面で押圧する。
押さえロールは押圧部材の直前と直後との両方に設けて
もよい。これにより、押圧部材の合わせ目の隙間から被
覆層である樹脂が外へはみ出すのを防止する。押さえロ
ールは押圧部材の直前と直後との両方に設けるとひれの
発生を一層確実に防止することができる。押さえロール
は、例えば外周が凸状に膨らんだ形状の断面を有する円
板が軸受けにより回転自在に支持されたものが好適に用
いられる。
ューブが押圧部材を通過する直前、もしくは通過した直
後に、隣接する押圧部材の合わせ目にあたる被覆発泡樹
脂チューブの表面を押さえロールの外周面で押圧する。
押さえロールは押圧部材の直前と直後との両方に設けて
もよい。これにより、押圧部材の合わせ目の隙間から被
覆層である樹脂が外へはみ出すのを防止する。押さえロ
ールは押圧部材の直前と直後との両方に設けるとひれの
発生を一層確実に防止することができる。押さえロール
は、例えば外周が凸状に膨らんだ形状の断面を有する円
板が軸受けにより回転自在に支持されたものが好適に用
いられる。
【0015】押さえロールを押圧部材の合わせ目よりも
やや深い部分まで樹脂被覆層を押し込むように配置する
と、被覆発泡樹脂チューブの通過により押さえロールは
回転されながら、盛り上がろうとする、もしくは盛り上
がった樹脂被覆層を内方へ押し込むのでひれは発生しな
い。押さえロールを通過した後で上記押し込まれて凹ん
だ樹脂被覆層はやや復元するが、被覆発泡樹脂チューブ
の表面には樹脂被覆層のひれは形成されない。
やや深い部分まで樹脂被覆層を押し込むように配置する
と、被覆発泡樹脂チューブの通過により押さえロールは
回転されながら、盛り上がろうとする、もしくは盛り上
がった樹脂被覆層を内方へ押し込むのでひれは発生しな
い。押さえロールを通過した後で上記押し込まれて凹ん
だ樹脂被覆層はやや復元するが、被覆発泡樹脂チューブ
の表面には樹脂被覆層のひれは形成されない。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の方
法で用いる押さえロールとしてエンドレスベルトを用い
るものである。エンドレスのベルトとは、例えば、図4
に示すように2個の鼓型のプーリー25、25間にシボ
模様を有するベルト27を懸架してなるもので、このよ
うなものを用いると被覆発泡樹脂チューブの表面を押圧
する時間が長くなり、シボ付け効果がより大となる。2
6は回転軸を挿入するための軸孔である。
法で用いる押さえロールとしてエンドレスベルトを用い
るものである。エンドレスのベルトとは、例えば、図4
に示すように2個の鼓型のプーリー25、25間にシボ
模様を有するベルト27を懸架してなるもので、このよ
うなものを用いると被覆発泡樹脂チューブの表面を押圧
する時間が長くなり、シボ付け効果がより大となる。2
6は回転軸を挿入するための軸孔である。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明の中で、被覆樹脂チューブが押圧部材の合わせ
目から出てきた部分を、そこに配置した加熱具により被
覆樹脂の溶融温度以上に加熱し、加熱具に続いて配置し
た押さえロールにより、溶融状態にある被覆樹脂を押圧
することにより、形成された樹脂被覆層のひれをなくす
ものである。従って、押さえロールは押圧部材直後にだ
け設けられる。押圧部材としては請求項2記載のような
エンドレスのベルトであってもよい。
載の発明の中で、被覆樹脂チューブが押圧部材の合わせ
目から出てきた部分を、そこに配置した加熱具により被
覆樹脂の溶融温度以上に加熱し、加熱具に続いて配置し
た押さえロールにより、溶融状態にある被覆樹脂を押圧
することにより、形成された樹脂被覆層のひれをなくす
ものである。従って、押さえロールは押圧部材直後にだ
け設けられる。押圧部材としては請求項2記載のような
エンドレスのベルトであってもよい。
【0018】上記加熱具は特に限定するものではない
が、押圧部材の合わせ目から出てきた部分だけを加熱で
きるものであればよく、細いチューブから熱風を吹き出
すものや、小さい発熱ヒーターの輻射熱で加熱してもよ
い。加熱温度は被覆発泡樹脂チューブの移動速度により
調節する。
が、押圧部材の合わせ目から出てきた部分だけを加熱で
きるものであればよく、細いチューブから熱風を吹き出
すものや、小さい発熱ヒーターの輻射熱で加熱してもよ
い。加熱温度は被覆発泡樹脂チューブの移動速度により
調節する。
【0019】次に、請求項4記載の保温筒として使用す
る発泡体は、化学架橋剤を含む架橋性ポリオレフィン系
樹脂が筒状に押出し成形されると同時に揮発性発泡剤に
より発泡されたものである。このポリオレフィン系樹脂
は請求項1で用いたものと同様のものであるが、筒状に
押出し発泡すると同時に架橋を進行させるために放射線
照射による架橋方法は適さず、化学架橋剤により架橋さ
れる。
る発泡体は、化学架橋剤を含む架橋性ポリオレフィン系
樹脂が筒状に押出し成形されると同時に揮発性発泡剤に
より発泡されたものである。このポリオレフィン系樹脂
は請求項1で用いたものと同様のものであるが、筒状に
押出し発泡すると同時に架橋を進行させるために放射線
照射による架橋方法は適さず、化学架橋剤により架橋さ
れる。
【0020】化学架橋剤としては有機過酸化物、縮重合
性反応物等が挙げられ、有機過酸化物としてはケトンパ
ーオキサイド、パーオキシケタル、ハイドロパーオキサ
イド、アルキルパーオキサイド、アシルパーオキサイ
ド、パーオキシカーボネート、パーオキシエステル等が
ある。縮重合性反応物としてはカップリング剤が挙げら
れ、ビニルシランが代表的であり、加水分解基としては
メトキシ、エトキシ、アシロキシ、アミン、クロロ基等
が挙げられる。
性反応物等が挙げられ、有機過酸化物としてはケトンパ
ーオキサイド、パーオキシケタル、ハイドロパーオキサ
イド、アルキルパーオキサイド、アシルパーオキサイ
ド、パーオキシカーボネート、パーオキシエステル等が
ある。縮重合性反応物としてはカップリング剤が挙げら
れ、ビニルシランが代表的であり、加水分解基としては
メトキシ、エトキシ、アシロキシ、アミン、クロロ基等
が挙げられる。
【0021】揮発性発泡剤としては、従来オレフィン系
樹脂発泡体の製造に使用されてきたものが使用可能であ
り、例えば、ブタン、プロパン、ペンタンなどの脂肪族
炭化水素、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフル
オロメタン、クロロジフルオロメタン、トリクロロフル
オロエタン、クロロジフルオロエタン、ハイドロフルオ
ロカーボンなどのフッ素化脂肪族炭化水素、塩化メチ
ル、塩化メチレンなどの塩素化脂肪族炭化水素などが挙
げられる。
樹脂発泡体の製造に使用されてきたものが使用可能であ
り、例えば、ブタン、プロパン、ペンタンなどの脂肪族
炭化水素、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフル
オロメタン、クロロジフルオロメタン、トリクロロフル
オロエタン、クロロジフルオロエタン、ハイドロフルオ
ロカーボンなどのフッ素化脂肪族炭化水素、塩化メチ
ル、塩化メチレンなどの塩素化脂肪族炭化水素などが挙
げられる。
【0022】保温筒の表面には請求項1に記載の樹脂被
覆層と同様のポリオレフィン系樹脂からなる被覆層が溶
融押出しにより積層され、該被覆層表面には請求項1乃
至3記載のいずれかの方法によるシボ加工が施されたも
のである。
覆層と同様のポリオレフィン系樹脂からなる被覆層が溶
融押出しにより積層され、該被覆層表面には請求項1乃
至3記載のいずれかの方法によるシボ加工が施されたも
のである。
【0023】
【作用】本発明で用いる発泡樹脂チューブは、筒状に押
出し発泡したものであるから筒状に成形するための合わ
せ目がなく、そのため管を挿入する際に送り込む空気圧
によって合わせ目が破れることもない。
出し発泡したものであるから筒状に成形するための合わ
せ目がなく、そのため管を挿入する際に送り込む空気圧
によって合わせ目が破れることもない。
【0024】請求項1記載の発明においては、隣接する
押圧部材の合わせ目の直前もしくは直後の少なくとも一
方に配置した押さえロールで、該合わせ目を通過する直
前もしくは直後の少なくとも一方で被覆発泡樹脂チュー
ブ表面を押圧することにより、押圧部材の合わせ目の僅
かな隙間で盛り上がる樹脂被覆層を内方へ押し込むの
で、押圧部材の合わせ目の隙間から被覆樹脂が外へはみ
出してひれが生ずるのを防止する。
押圧部材の合わせ目の直前もしくは直後の少なくとも一
方に配置した押さえロールで、該合わせ目を通過する直
前もしくは直後の少なくとも一方で被覆発泡樹脂チュー
ブ表面を押圧することにより、押圧部材の合わせ目の僅
かな隙間で盛り上がる樹脂被覆層を内方へ押し込むの
で、押圧部材の合わせ目の隙間から被覆樹脂が外へはみ
出してひれが生ずるのを防止する。
【0025】請求項2記載の発明では、押さえロールと
してエンドレスベルトを用いるので、被覆発泡樹脂チュ
ーブの表面を押圧する時間が長くなり、シボ付け効果が
より大となる。
してエンドレスベルトを用いるので、被覆発泡樹脂チュ
ーブの表面を押圧する時間が長くなり、シボ付け効果が
より大となる。
【0026】請求項3記載の発明では、被覆発泡樹脂チ
ューブが押圧部材の合わせ目を通過した直後に、該合わ
せ目にあたる部分を局部的に加熱溶融し、続いて押さえ
ロールで押圧するので、ひれが発生しても完全に消滅さ
せることができる。
ューブが押圧部材の合わせ目を通過した直後に、該合わ
せ目にあたる部分を局部的に加熱溶融し、続いて押さえ
ロールで押圧するので、ひれが発生しても完全に消滅さ
せることができる。
【0027】請求項4記載の発明においては、保温筒を
構成する発泡体を揮発性発泡剤を用いて製造したもので
あるから、発泡の際に発生するアンモニアや有機酸等が
発泡体内に残ることがなく、銅管の保温用として用いて
も銅管が腐食しない。更に、本発明の保温筒は表面にエ
ンボス加工が施され、押さえロール又は押さえロールと
加熱具との併用により、ひれがなく外観のよいものであ
る。
構成する発泡体を揮発性発泡剤を用いて製造したもので
あるから、発泡の際に発生するアンモニアや有機酸等が
発泡体内に残ることがなく、銅管の保温用として用いて
も銅管が腐食しない。更に、本発明の保温筒は表面にエ
ンボス加工が施され、押さえロール又は押さえロールと
加熱具との併用により、ひれがなく外観のよいものであ
る。
【0028】
【実施例】次に本発明被覆発泡樹脂チューブのシボ付け
方法の実施例を図面を参照して説明する。 (実施例1)図1は請求項1記載の本発明の実施例を示
す斜視図であり、押さえロール2を押圧部材20の合わ
せ目の直前にのみ配置した場合である。図2は図1の平
面図である。図1及び図2において、矢印即ち下方へ搬
送される被覆発泡樹脂チューブ4を、樹脂被覆層の外径
よりもやや小さい直径の円を4つの弧状に分割した断面
形状を有し、その外周表面にシボ型面6、6、・・・が
形成されてなる4個のシボロール1、1、1、1で囲
み、隣接するロールとロールとの合わせ目7の直前に配
置した押さえロール2、2、2により、合わせ目7を通
過する直前の被覆発泡樹脂チューブ4表面を内方へ向け
て押圧する。
方法の実施例を図面を参照して説明する。 (実施例1)図1は請求項1記載の本発明の実施例を示
す斜視図であり、押さえロール2を押圧部材20の合わ
せ目の直前にのみ配置した場合である。図2は図1の平
面図である。図1及び図2において、矢印即ち下方へ搬
送される被覆発泡樹脂チューブ4を、樹脂被覆層の外径
よりもやや小さい直径の円を4つの弧状に分割した断面
形状を有し、その外周表面にシボ型面6、6、・・・が
形成されてなる4個のシボロール1、1、1、1で囲
み、隣接するロールとロールとの合わせ目7の直前に配
置した押さえロール2、2、2により、合わせ目7を通
過する直前の被覆発泡樹脂チューブ4表面を内方へ向け
て押圧する。
【0029】上記押さえロール2は図3に示すように、
外周の断面が凸状に膨らんだ形状の円板21が柄23の
先端に設けられた支持部22に軸支され、柄23の他端
部は取付け孔24、24により構造体(図示せず)に取
付けられる。
外周の断面が凸状に膨らんだ形状の円板21が柄23の
先端に設けられた支持部22に軸支され、柄23の他端
部は取付け孔24、24により構造体(図示せず)に取
付けられる。
【0030】図5は本発明の方法を実施する加工装置を
示す。この加工装置3は発泡樹脂チューブ材料の押出機
31の出口側に発泡金型32が設けられ、押出し発泡さ
れた発泡樹脂チューブ40に押出機33から押出された
被覆用樹脂41を被覆金型34で被覆することにより、
樹脂被覆層41を有する被覆発泡樹脂チューブ4が製造
される。
示す。この加工装置3は発泡樹脂チューブ材料の押出機
31の出口側に発泡金型32が設けられ、押出し発泡さ
れた発泡樹脂チューブ40に押出機33から押出された
被覆用樹脂41を被覆金型34で被覆することにより、
樹脂被覆層41を有する被覆発泡樹脂チューブ4が製造
される。
【0031】図6は上記樹脂被覆金型34の内部を示す
断面図であり、溶融した被覆用樹脂41が樹脂流路を通
じて発泡樹脂チューブ40の周囲に形成されている環状
出口42から吐出され、被覆される。次いで該被覆発泡
樹脂チューブ4は図1及び図2に示した構成を有するシ
ボ付け加工機5でシボ付け加工される。44はシボ模様
である。
断面図であり、溶融した被覆用樹脂41が樹脂流路を通
じて発泡樹脂チューブ40の周囲に形成されている環状
出口42から吐出され、被覆される。次いで該被覆発泡
樹脂チューブ4は図1及び図2に示した構成を有するシ
ボ付け加工機5でシボ付け加工される。44はシボ模様
である。
【0032】上記の方法によりシボ付け加工された被覆
発泡樹脂チューブ4の表面は全面にシボ付けされ、且
つ、樹脂被覆層41の変形によるひれは全く形成されて
ず、商品価値の高いものが得られた。
発泡樹脂チューブ4の表面は全面にシボ付けされ、且
つ、樹脂被覆層41の変形によるひれは全く形成されて
ず、商品価値の高いものが得られた。
【0033】(実施例2)図7は請求項3記載の本発明
の実施例を示す斜視図である。この実施例では図1に示
したシボ付け加工機5において、隣接するシボロール
1、1の合わせ目から被覆発泡樹脂チューブ4が10m
/分の速度で出てきた直後に配置した熱風吹き出し機8
の細いノズル81から吹き出す300℃の熱風で被覆発
泡樹脂チューブ4表面を局部的に溶融し、これに続いて
配置した押さえロール2で溶融部分を押さえながら送り
出す。このようにすることにより、シボロール1、1の
合わせ目の僅かな隙間で盛り上がって生じたひれは溶融
され、押し潰されて完全に消滅した。
の実施例を示す斜視図である。この実施例では図1に示
したシボ付け加工機5において、隣接するシボロール
1、1の合わせ目から被覆発泡樹脂チューブ4が10m
/分の速度で出てきた直後に配置した熱風吹き出し機8
の細いノズル81から吹き出す300℃の熱風で被覆発
泡樹脂チューブ4表面を局部的に溶融し、これに続いて
配置した押さえロール2で溶融部分を押さえながら送り
出す。このようにすることにより、シボロール1、1の
合わせ目の僅かな隙間で盛り上がって生じたひれは溶融
され、押し潰されて完全に消滅した。
【0034】(実施例3)次に、請求項4記載の保温筒
の実施例を説明する。架橋性低密度ポリエチレン(19
0℃におけるメルトインデックス2.0,密度0.92
5)100重量部に、架橋触媒としてジブチル錫ジラウ
レート0.1重量部、気泡核剤としてタルク0.2重量
部を配合し、単軸押出機(口径70mm,L/D=3
0)に供給し溶融混練した後、押出機中央に設けられた
発泡剤注入口から揮発性発泡剤(モノクロロテトラフル
オロエタン)を注入して発泡倍率が30倍となるように
設定し、再度溶融混練した後押出機先端に装着したダイ
(内径4mm,外径13mmの円形スリット)から大気
中に押出すと同時に発泡及び架橋させ、内径8mm、外
径24mmの架橋発泡体を成形した。
の実施例を説明する。架橋性低密度ポリエチレン(19
0℃におけるメルトインデックス2.0,密度0.92
5)100重量部に、架橋触媒としてジブチル錫ジラウ
レート0.1重量部、気泡核剤としてタルク0.2重量
部を配合し、単軸押出機(口径70mm,L/D=3
0)に供給し溶融混練した後、押出機中央に設けられた
発泡剤注入口から揮発性発泡剤(モノクロロテトラフル
オロエタン)を注入して発泡倍率が30倍となるように
設定し、再度溶融混練した後押出機先端に装着したダイ
(内径4mm,外径13mmの円形スリット)から大気
中に押出すと同時に発泡及び架橋させ、内径8mm、外
径24mmの架橋発泡体を成形した。
【0035】次に、上記保温筒の被覆層として低密度ポ
リエチレン(190℃におけるメルトインデックス3.
5,密度0.925)100重量部に顔料0.05重量
部を配合したものを、単軸押出機(口径40mm,L/
D=26)に供給し溶融混練した後、押出機先端に装着
したクロスヘッドダイから厚み150μmのチューブ状
で押出し、上記架橋発泡体表面に被覆して保温筒を作成
した。
リエチレン(190℃におけるメルトインデックス3.
5,密度0.925)100重量部に顔料0.05重量
部を配合したものを、単軸押出機(口径40mm,L/
D=26)に供給し溶融混練した後、押出機先端に装着
したクロスヘッドダイから厚み150μmのチューブ状
で押出し、上記架橋発泡体表面に被覆して保温筒を作成
した。
【0036】上記保温筒表面に熱風を当てて被覆樹脂を
溶融温度以上に加熱し、図1に示すシボ付け加工機を用
いてシボ加工を施した。
溶融温度以上に加熱し、図1に示すシボ付け加工機を用
いてシボ加工を施した。
【0037】(比較例1)実施例1の発泡体に用いたも
のと同じ低密度ポリエチレンにアゾジカルボンアミド
(熱分解型発泡剤)を配合し、これを押出機内で発泡剤
の分解温度以下で溶融混練した後、押出機先端に装着し
たスリットダイからシート状に押出し、これに電子線を
照射して架橋したた発泡性シートを発泡剤の分解温度以
上に加熱して発泡及び架橋させ、発泡倍率30倍、厚み
4mmの常圧発泡法による架橋発泡シートを得た。
のと同じ低密度ポリエチレンにアゾジカルボンアミド
(熱分解型発泡剤)を配合し、これを押出機内で発泡剤
の分解温度以下で溶融混練した後、押出機先端に装着し
たスリットダイからシート状に押出し、これに電子線を
照射して架橋したた発泡性シートを発泡剤の分解温度以
上に加熱して発泡及び架橋させ、発泡倍率30倍、厚み
4mmの常圧発泡法による架橋発泡シートを得た。
【0038】上記厚み4mmの発泡シートを2枚熱融着
により貼り合わせて厚み8mmのものとした後、発泡シ
ートの片面に、実施例1で用いた被覆層と同じ低密度ポ
リエチレンを別途押出成形した厚み100μmのフイル
ムを熱ラミネートにより積層したものを、フイルム側を
外側にして筒状に丸め、端縁同士を熱融着して保温筒を
得た。
により貼り合わせて厚み8mmのものとした後、発泡シ
ートの片面に、実施例1で用いた被覆層と同じ低密度ポ
リエチレンを別途押出成形した厚み100μmのフイル
ムを熱ラミネートにより積層したものを、フイルム側を
外側にして筒状に丸め、端縁同士を熱融着して保温筒を
得た。
【0039】(比較例2)実施例1で成形した架橋発泡
体と同じものを使用し、別途製造した電子線架橋の発泡
ポリエチレンシート(発泡倍率30倍、厚み3mm)の
片面に、厚み100μmのポリエチレンフイルムを重
ね、加圧加熱と同時にシボ付け加工した被覆材を上記筒
状の架橋発泡体の周囲に熱融着しながら被覆し、該被覆
材の端部同士を熱シールして保温筒を得た。
体と同じものを使用し、別途製造した電子線架橋の発泡
ポリエチレンシート(発泡倍率30倍、厚み3mm)の
片面に、厚み100μmのポリエチレンフイルムを重
ね、加圧加熱と同時にシボ付け加工した被覆材を上記筒
状の架橋発泡体の周囲に熱融着しながら被覆し、該被覆
材の端部同士を熱シールして保温筒を得た。
【0040】上記実施例3及び比較例2〜3で得た保温
筒につき性能評価を行った。その結果を表1に示す。
筒につき性能評価を行った。その結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】※:銅管腐食評価法 熱媒体を通せるように銅管をセットし、銅管表面に被覆
発泡樹脂チューブを被覆し、90〜100℃に昇温した
媒体を銅管内に流し、経時的に被覆発泡樹脂チューブを
被覆した部分の銅管の変色及び腐食状態を観察した。
発泡樹脂チューブを被覆し、90〜100℃に昇温した
媒体を銅管内に流し、経時的に被覆発泡樹脂チューブを
被覆した部分の銅管の変色及び腐食状態を観察した。
【0043】表1から明らかなとおり、実施例3の保温
筒は変形がないので銅管を挿入しても隙間がなく、押出
し発泡により筒状に製造されたものであるから発泡体に
合わせ目がなく破れることがない。又、揮発性発泡剤を
使用したものであるから銅管を腐食せず長期間使用でき
る。しかし、比較例1のものは分解型発泡剤を用いたの
で銅管の腐食がはげしく、発泡体に合わせ目があるので
破れ易い。更に、比較例2のものは別途成形した被覆材
を被覆するのでその際に変形し易く、このため銅管を挿
入する作業性がよくない。
筒は変形がないので銅管を挿入しても隙間がなく、押出
し発泡により筒状に製造されたものであるから発泡体に
合わせ目がなく破れることがない。又、揮発性発泡剤を
使用したものであるから銅管を腐食せず長期間使用でき
る。しかし、比較例1のものは分解型発泡剤を用いたの
で銅管の腐食がはげしく、発泡体に合わせ目があるので
破れ易い。更に、比較例2のものは別途成形した被覆材
を被覆するのでその際に変形し易く、このため銅管を挿
入する作業性がよくない。
【0044】
【発明の効果】本発明被覆発泡樹脂チューブのシボ付け
方法は以上の構成であり、請求項1乃至4の発明で用い
る発泡樹脂チューブは筒状に押出し発泡したものである
から、筒状に成形するための合わせ目がなく、そのため
管を挿入する際に合わせ目が破れることもない。
方法は以上の構成であり、請求項1乃至4の発明で用い
る発泡樹脂チューブは筒状に押出し発泡したものである
から、筒状に成形するための合わせ目がなく、そのため
管を挿入する際に合わせ目が破れることもない。
【0045】請求項1記載の発明によると、樹脂被覆層
を有する被覆発泡樹脂チューブの表面に被覆された樹脂
などがはみだすことによるひれが発生することなく連続
的にシボ付け加工することができ、それにより商品価値
の高い被覆発泡樹脂チューブを得ることができる。
を有する被覆発泡樹脂チューブの表面に被覆された樹脂
などがはみだすことによるひれが発生することなく連続
的にシボ付け加工することができ、それにより商品価値
の高い被覆発泡樹脂チューブを得ることができる。
【0046】請求項2記載の発明では、押さえロールと
してエンドレスベルトを用いるので、被覆発泡樹脂チュ
ーブの表面を押圧する時間が長くなり、シボ付け効果が
より大となる。
してエンドレスベルトを用いるので、被覆発泡樹脂チュ
ーブの表面を押圧する時間が長くなり、シボ付け効果が
より大となる。
【0047】請求項3記載の発明では、被覆発泡樹脂チ
ューブが押圧部材の合わせ目を通過した直後に、該合わ
せ目にあたる部分を加熱具で加熱溶融し、続いて押さえ
ロールで押圧するので、ひれが発生しても完全に消滅さ
せることができる。
ューブが押圧部材の合わせ目を通過した直後に、該合わ
せ目にあたる部分を加熱具で加熱溶融し、続いて押さえ
ロールで押圧するので、ひれが発生しても完全に消滅さ
せることができる。
【0048】又、請求項4記載の本発明保温筒において
は、保温筒を構成する発泡体を揮発性発泡剤を用いて製
造したものであるから、発泡の際に発生するアンモニア
や有機酸等が発泡体内に残ることがなく、銅管の保温用
として用いても銅管が腐食しない。更に、表面がエンボ
ス加工され、ひれがなく外観のよいものである。
は、保温筒を構成する発泡体を揮発性発泡剤を用いて製
造したものであるから、発泡の際に発生するアンモニア
や有機酸等が発泡体内に残ることがなく、銅管の保温用
として用いても銅管が腐食しない。更に、表面がエンボ
ス加工され、ひれがなく外観のよいものである。
【0049】
【図1】本発明被覆発泡樹脂チューブのシボ付け方法の
実施例を示す斜視図。
実施例を示す斜視図。
【図2】図1の平面図。
【図3】押さえロールの一例を示す斜視図。
【図4】押圧部材の他の例を示す斜視図。
【図5】本発明方法の実施例を説明するための説明図。
【図6】樹脂被覆金型の内部を示す断面図。
【図7】本発明被覆発泡樹脂チューブのシボ付け方法の
他の実施例を示す斜視図。
他の実施例を示す斜視図。
【図8】従来の被覆発泡樹脂チューブを示す断面図。
1 :シボロール 2 :押さえロール 3 :加工装置 4 :被覆発泡樹脂チューブ 5 :シボ付け加工機 6 :シボ型面 7 :合わせ目 8 :加熱具 9 :巻取りロール 20:押圧部材 21:円板 22:支持部 23:柄 24:取付け孔 25:プーリー 27:ベルト 34:被覆金型 40:発泡樹脂チューブ 41:樹脂被覆層 44:シボ模様 81:ノズル
Claims (4)
- 【請求項1】 樹脂被覆層を表面に有する被覆発泡樹脂
チューブを、該樹脂被覆層の外径よりもやや小さい直径
の円を2以上の弧状に分割した断面形状を有し、表面に
シボ模様を形成してなる2個以上の押圧部材で押圧する
被覆発泡樹脂チューブのシボ付け方法であって、隣接す
る上記押圧部材の合わせ目の直前もしくは直後の少なく
とも一方に配置した押さえロールにより、上記合わせ目
を通過する直前もしくは直後の少なくとも一方の被覆発
泡樹脂チューブ表面を押圧することを特徴とする被覆発
泡樹脂チューブのシボ付け方法。 - 【請求項2】 押圧部材がエンドレスベルトである請求
項1記載の被覆発泡樹脂チューブのシボ付け方法。 - 【請求項3】 樹脂被覆層を表面に有する被覆発泡樹脂
チューブを、該樹脂被覆層の外径よりもやや小さい直径
の円を2以上の弧状に分割した断面形状を有し、表面に
シボ模様を形成してなる2個以上の押圧部材で押圧する
被覆発泡樹脂チューブのシボ付け方法であって、隣接す
る上記押圧部材の合わせ目の直後に配置した加熱具によ
り、上記合わせ目を通過した直後の被覆発泡樹脂チュー
ブ表面を溶融し、上記加熱具に続いて配置された押さえ
ロールにより上記軟化もしくは溶融した部分を押圧する
ことを特徴とする被覆発泡樹脂チューブのシボ付け方
法。 - 【請求項4】 揮発性発泡剤を用いて筒状に押出し発泡
成形された架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の外周面
に、ポリオレフィン系樹脂が溶融押出しにより1層され
てなる被覆層が設けられ、該被覆層表面にシボ加工が施
されてなり、該シボ加工が、請求項1乃至請求項3記載
のいずれかのシボ付け方法により行われたものであるこ
とを特徴とする保温筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25843394A JPH0890651A (ja) | 1994-07-27 | 1994-10-24 | 被覆発泡樹脂チューブのシボ付け方法及び保温筒 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-175157 | 1994-07-27 | ||
JP17515794 | 1994-07-27 | ||
JP25843394A JPH0890651A (ja) | 1994-07-27 | 1994-10-24 | 被覆発泡樹脂チューブのシボ付け方法及び保温筒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0890651A true JPH0890651A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=26496511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25843394A Pending JPH0890651A (ja) | 1994-07-27 | 1994-10-24 | 被覆発泡樹脂チューブのシボ付け方法及び保温筒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0890651A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014153664A1 (en) * | 2013-03-28 | 2014-10-02 | Shawcor Ltd. | Method for providing features to a pipe surface |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP25843394A patent/JPH0890651A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014153664A1 (en) * | 2013-03-28 | 2014-10-02 | Shawcor Ltd. | Method for providing features to a pipe surface |
EP2979019A4 (en) * | 2013-03-28 | 2016-11-30 | Shawcor Ltd | PROCESS FOR PROVIDING PERFORMANCE FEATURES FOR A RAW SURFACE |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20010043823A (ko) | 열성형성 폴리프로필렌 발포 시이트 | |
WO1999028111A1 (fr) | Mousse moulee par soufflage et procede de fabrication | |
KR100686406B1 (ko) | 발포된 배향가능한 열가소성 폴리머로 되는 2축 배향성 필름 및 그 제조방법 | |
US3823211A (en) | Synthetic resin laminate and its manufacturing process | |
WO2018123090A1 (ja) | 発泡樹脂チューブの製造装置及び製造方法、発泡樹脂チューブ | |
KR19990063608A (ko) | 중합체의 가열 및/또는 가교방법과 그 장치 | |
JPH1142747A (ja) | 熱成形用発泡スチレン系樹脂積層シートとその製造方法及び成形品 | |
JP2005138508A (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡シートの製造方法 | |
JPH0890651A (ja) | 被覆発泡樹脂チューブのシボ付け方法及び保温筒 | |
JP3654697B2 (ja) | スキン層を有する熱可塑性樹脂発泡シートの製造方法 | |
JPH08174622A (ja) | 被覆管及びその製造用成形ダイ | |
JPH09141772A (ja) | 熱成形用スチレン系樹脂積層発泡シート | |
JP3667101B2 (ja) | 無架橋ポリプロピレン系樹脂製押出発泡シートの製造方法 | |
JP2000154267A (ja) | 発泡シートの製造装置 | |
JPH0639946A (ja) | ゴムロールの製造方法および装置 | |
JP2000229344A (ja) | 多層管の製造方法 | |
JP3927044B2 (ja) | 樹脂シートの製造装置 | |
JPS5810220B2 (ja) | 熱可塑性樹脂波型発泡シ−トの製造方法 | |
JP3568655B2 (ja) | ポリカーボネート系樹脂押出発泡積層シート | |
JP3701299B2 (ja) | 容器 | |
JP3273487B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂発泡パイプの製造方法 | |
JP2749670B2 (ja) | 熱発泡性樹脂組成物からなるパイプ状物の製造方法 | |
JP3206588B2 (ja) | 凹凸を有する発泡壁紙 | |
JP2001347560A (ja) | ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法 | |
JPH09109279A (ja) | 紋模様付き発泡樹脂チューブの製造方法 |