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JPH08508152A - 多数の信号を受信することができるシステムにおける復調素子割当て方法 - Google Patents

多数の信号を受信することができるシステムにおける復調素子割当て方法

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JPH08508152A
JPH08508152A JP7512880A JP51288094A JPH08508152A JP H08508152 A JPH08508152 A JP H08508152A JP 7512880 A JP7512880 A JP 7512880A JP 51288094 A JP51288094 A JP 51288094A JP H08508152 A JPH08508152 A JP H08508152A
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Abstract

(57)【要約】 複数の復調素子(204A,204B,204C)を有する受信機において、1組の有効な信号に複数の復調素子を割当てる方法である。第1の方法は、電力制御が最適であるように送信装置のダイバーシティを改善する。第2の方法は、集合最大信号強度を生成するのに有効な最大信号強度を改善する。両方法は、過剰のデータが再割当てプロセス中に失われないように再割当て数を制御する。装置は、複数の復調素子(204A,204B,204C)、1以上の探索素子(202)および制御装置(200)を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】 多数の信号を受信することができるシステムにおける復調素子割当て方法 発明の背景 I.発明の分野 本発明は通信システムに関し、特に多数の信号を受信することができる通信シ ステムの復調素子割当て方法に関する。 II.関連技術の説明 符号分割多重アクセス(CDMA)セル電話システムにおいて、共通の周波数 帯域はシステム中の全てのベースステーションとの通信のために使用される。共 通の周波数帯域は、モービルステーションと1以上のベースステーションとの間 の同時的な通信を可能にする。共通の周波数帯域を占有する信号は、高速疑似雑 音(PN)コードの使用に基づいて拡散スペクトルCDMA波形特性を通して受 信ステーションで弁別される。高速PNコードは、ベースステーションおよびモ ービルステーションから送信された信号を変調するために使用される。異なるP Nコードまたは時間的にオフセットされたPNコードを使用する送信ステーショ ンは、受信ステーションで別々に受信されることができる信号を生成する。高速 PN変調はまた受信ステーションが信号送信ステーションから信号を受信するこ とを可能にし、この場合信号はいくつかの異なる伝播路を介して進行する。 いくつかの異なる伝播路を進行する信号は、セルチャンネルの多通路特性によ って発生される。多通路チャンネルの1つの特性は、チャンネルを通って伝送さ れた信号において導入される時間的な拡散である。例えば、理想的なパルスが多 通路チャンネルにわたって伝送された場合、受信された信号はパルス流として現 れる。多通路チャンネルの別の特性は、チャンネルを通る各通路が異なる減衰係 数を生じさせる可能性があることである。例えば、理想的なパルスが多通路チャ ンネルを介して伝送された場合、受信されたパルス流の各パルスは一般に他の受 信されたパルスとは異なる信号強度を有する。多通路チャンネルのさらに別の特 性は、チャンネルを通る各通路が信号に異なる位相を生じさせることである。例 えば、理想的なパルスが多通路チャンネルにわたって送信された場合、受信され たパルス流の各パルスは一般に他の受信されたパルスと異なる位相を有する。 モービル無線チャンネルにおいて、多通路はビルディング、樹木、車および人 等の障害物からの信号の反射によって生成される。一般に、モービル無線チャン ネルは、多通路を生成する構造物の相対運動により時間的に変化する多通路チャ ンネルである。例えば、理想的なパルスが時間的に変化する多通路チャンネルを 介して送信された場合、受信されたパルス流は、理想的なパルスが送信された時 間の関数として時間的な位置、減衰率および位相において変化する。 チャンネルの多通路特性は、結果的に信号のフェーディングを生じさせる可能 性が高い。フェーディングは、多通路チ ャンネルの位相(phasing)特性の結果である。フェードは、多通路ベクトルが 破壊的に加算されて、個々のベクトルのいずれかより小さい受信信号を生成した ときに発生する。例えば、正弦波が第1の通路がXdBの減衰係数およびθラジ アンの位相シフトを持つδの時間遅延を有し、第2の通路がXdBの減衰係数お よびθ+πラジアンの位相シフトを持つδの時間遅延を有する2つの通路を有す る多通路チャンネルを通って伝送された場合、チャンネルの出力で受信される信 号はない。 通常の無線電話システムによって使用されるアナログFM変調等の狭帯域の変 調システムにおいて、無線チャンネルにおける多通路の存在は、結果的に深刻な 多通路フェーディングを生じさせる。しかしながら、広帯域CDMAに関して上 述されたように、異なる通路は復調プロセスにおいて弁別される。この弁別は、 多通路フェーディングの深刻な問題を大幅に軽減するだけでなく、CDMAシス テムに対して利点を提供する。 フェーディングの悪影響は、CDMAシステムにおいて送信電力を制御するこ とによって軽減されることができる。ベースステーションおよびモービルステー ションの電力制御用のシステムは、本発明の出願人に譲渡された米国特許第5,05 6,109号明細書(1991年10月8日)に記載されている。さらに、多通路フェーディ ングの影響は、ソフトハンドオフ(soft handoff)プロセスを使用して多数のベ ースステーションとの通信において減少されることができる。ハンドオフプ ロセスは、本発明の出願人に譲渡された米国特許第5,101,501号明細書(1991年1 0月8日)に記載されている。 セル電話システムにおいて、処理可能な同時的な電話の呼びの数に関してシス テム容量を最大化することは非常に重要である。拡散スペクトルシステムのシス テム容量は、各送信された信号が同じレベルでベースステーション受信機に到着 するように各モービルステーションの送信機電力が制御された場合に最大化され る。実際のシステムにおいて、各モービルステーションは、許容可能なデータ回 復を可能にする信号対雑音比を生成する最小の信号レベルを送信する。モービル ステーションによって送信された信号が低過ぎる電力レベルでベースステーショ ン受信機に到着した場合、ビット対エラー率は高過ぎて、別のモービルステーシ ョンからの干渉のために高品質の通信を行うことができない。他方において、モ ービルステーション送信信号が、ベースステーションで受信されたときに非常に 高い電力レベルである場合、特定のモービルステーションとの通信は許容可能で あるが、この高い電力信号は、他のモービルステーションに対する干渉として作 用する。この干渉は、別のモービルステーションとの通信に悪影響を与える可能 性がある。 したがって、例示的なCDMA拡散スペクトルシステムの容量を最大にするた めに、ベースステーションのカバレージ領域内の各モービルステーションの送信 電力は、ベースステーションで同じ公称受信信号電力を生成するようにベースス テーションによって制御される。理想的な場合では、ベース ステーションで受信された合計信号電力は、ベースステーションのカバレージ領 域内において送信しているモービルステーションの数により乗算された各モービ ルステーションから受信される公称電力プラス隣接したベースステーションのカ バレージ領域においてモービルステーションからベースステーションで受信され た電力に等しい。 モービル無線チャンネルにおける通路損失は、2つの別個の現象:平均通路損 失およびフェーディングによって特徴付けられることができる。ベースステーシ ョンからモービルステーションへの順方向リンクは、モービルステーションから ベースステーションへの逆方向リンクとは異なる周波数で動作する。しかしなが ら、順方向リンクおよび逆方向リンク周波数は同じ周波数帯域内にあるため、2 つのリンクの平均通路損失間の相関は顕著である。他方において、フェーディン グは順方向リンクおよび逆方向リンクに対して独立した現象であり、時間の関数 として変化する。 例示的なCDMAシステムにおいて、各モービルステーションは、モービルス テーションへの入力における合計電力に基づいて順方向リンクの通路損失を評価 する。合計電力は、モービルステーションによって認識された同じ周波数割当て で動作している全てのベースステーションからの電力の和である。時間にわたっ て平均された順方向リンクの通路損失の評価から、モービルステーションは逆方 向リンクの信号の送信レベルを設定する。1つのモービルステーションに対する 逆方向リンクのチャンネルが同じモービルステーションに対 する順方向リンクのチャンネルに比較して突然改善された場合、このモービルス テーションからベースステーションで受信された信号は電力が増加する。この電 力の増加は、同じ周波数割当てを共有する全ての信号に対する付加的な干渉を生 じさせる。したがって、モービルステーション送信電力のチャンネルにおける突 然の改善に対する迅速な応答は、システム特性を改善する。 モービルステーションの送信電力はまた1以上のベースステーションによって 制御される。モービル装置が通信している各ベースステーションは、モービル装 置から受信された信号の強度を測定する。測定された信号強度は、その特定のモ ービルステーションに対して所望の信号強度レベルと比較される。電力調節命令 は、各ベースステーションによって発生され、順方向リンクでモービル装置に送 られる。ベースステーション電力調節命令に応答して、モービル装置は予め定め られた量だけモービル装置送信電力を増加または減少する。この方法によって、 チャンネルの変化に対する迅速な応答が行われ、平均システム特性が改善される 。 モービルステーションが1以上のベースステーションと通信している場合、電 力調節命令は各ベースステーションから提供される。モービルステーションは他 のモービルステーションの通信に悪影響するように干渉する可能性のある送信電 力レベルを回避し、さらにモービルステーションから少なくとも1つのベースス ステーションへの通信を支持するために十分な電力を供給するようにこれら多数 のベースステーショ ン電力制御命令で動作する。この電力制御機構は、モービルステーションが通信 している全てのベースステーションが電力レベルの増加を要求した場合にのみ、 モービルステーションにその送信信号レベルを増加させることによって達成され る。モービルステーションは、モービルステーションが通信している任意のベー スステーションが電力の減少を要求した場合にその送信信号レベルを低下させる 。 多通路の存在は、広帯域拡散スペクトルシステムに通路ダイバーシティを生じ させる。拡散スペクトルシステムは、疑似雑音(PN)コードにより情報信号を 変調することによって拡散情報信号を発生させる。一般に、PNコードは情報信 号の速度で何回もラン(run)する。PNコードが発生される速度をチップ速度 と呼び、PNコードの1データビットの期間をチップ時間と呼ぶ。2以上の通路 がチップ時間より大きい通路遅延の差により利用可能である場合、復調素子と呼 ばれる2以上の処理素子はこれらの信号を別々に復調するために使用されること ができる。これらの信号は、典型的に多通路フェーディングにおいて独立性を示 す。すなわち、それらは通常一緒にはフェードしない。したがって、2以上の復 調素子の出力は通路ダイバーシティを得るために組合せられることができる。信 号の損失は、全ての復調素子からの信号が同時にフェードした場合にのみ発生す る。理想的なシステムにおいて、ベースステーションおよびモービルステーショ ンの両者は、多数の復調素子を使用する。 モービルステーションが物理的な環境を通って移動すると、 信号通路の数およびこれらの通路上の信号の強度は、モービルステーションにお いて受信されたときおよびベースステーションにおいて受信されたときに一定し て変化する。したがって、本発明を含む受信機は、時間領域でチャンネルを連続 的に走査する探索素子と呼ばれる特別な処理素子を使用して、多通路環境におけ る信号の存在、時間オフセットおよび信号強度を決定する。探索素子の出力は、 復調素子が最も有効な通路を追跡することを確実にするための情報を提供する。 本発明は、探索素子情報に基づいて多数の受信された信号に多数の復調素子を割 当てる方法を提供する。 例示的なCDMAセル電話システムにおいて、各ベースステーションは拡散ス ペクトル“パイロット”基準信号を送信する。このパイロット信号は、初期シス テム同期を獲得して、ベースステーション送信信号の大体の時間、周波数を提供 し、また位相追跡を行うためにモービルステーションによって使用される。シス テムにおいて各ベースステーションによって送信されるパイロット信号は、同じ PNコードであるが異なるコード位相オフセットを有するものを使用し、これは 隣接したベースステーションによって送信されたPNコードが互いに関して同一 であるが、時間的に非同期である(skew)ことを意味する。位相オフセットは、 パイロット信号が生じたベースステーションに応じてそれらが互いに区別される ことを可能にする。モービルステーションの探索素子は、呼び不活性モードの間 に隣接したベースステーションの送信パイロット信号に対応したコードオフセッ トで受信された信号を連続 的に走査する。呼びが開始されたとき、PNコードアドレスがこの呼び期間中の 使用のために決定される。コードアドレスはベースステーションによって割当て られるか、或はモービルステーションの識別子に基づいたプレアレンジメント( prearrangement)によって決定されるかのいずれかである。呼びが開始された後 、モービルステーションの探索素子は隣接したベースステーションによって送信 されたパイロット信号を連続的に走査する。隣接したベースステーションによっ て送信されたパイロット信号が通信を設定するのに十分に強くなったとき、モー ビルステーションは制御メッセージを発生して、現在呼びをサービスしているベ ースステーションに送信する。現在のベースステーションは、セルシステム制御 装置に制御メッセージを提供する。 セルシステム制御装置は、ベースステーションダイバーシティまたはいわゆる “ソフトハンドオフ”プロセスを開始する。セルシステム制御装置は、新しいベ ースステーションに配置されたモデムをその呼びに割当てることによって始まる 。このモデムは、モービルステーションと現在のベースステーションモデムとの 間に呼びと関連したPNアドレスを与えられている。呼びをサービスするために 割当てられた新しいべースステーションモデムは、モービルステーション送信信 号を探索して発見する。新しいベースステーションモデムはまたモービルステー ションに順方向のリンク信号を送信し始める。モービルステーションの探索素子 は、古いベースステーションによって提供された信号情報にしたがってこの順方 向 リンク信号を探索する。モービルステーションが新しいベースステーションモデ ム送信信号を獲得したとき、モービルステーションは2つのベースステーション を通って連続的に通信する。別のベースステーションは、上記の第1の新しいベ ースステーションと同じ方法で付加されることができる。この場合、モービルス テーションは3つのベースステーションを通って連続的に通信する。このプロセ スは、モービルステーションがそれが含んでいる以上の各復調素子に対して1つ のベースステーションと通信するまで連続することができる。 モービルステーションにおけるダイバーシティの組合せは、セル電話システム における通信の品質および信頼性を著しく進歩させる。ある形態の最大の比の組 合せは、信号対雑音比が各通路に対して決定される利点を増大するために使用さ れる。その後、各通路は信号対雑音比にしたがって加重された別の通路からの影 響力と組合せられる。組合せは、パイロット信号の復調により各通路の位相が決 定されることができるためコヒーレントである。 モービルステーションからベースステーションまでの通路において、通路ダイ バーシティ受信は類似した方法で行われる。ベースステーションは、探索素子が 複数の復調素子を割当てるべきデータを提供することにおいてモービルステーシ ョンと類似する組の処理素子を含んでいてもよい。本発明は、ベースステーショ ンにおいて多通路信号に復調素子を割当てる方法を限定する。 末端利用者との通信中、ベースステーションの復調された データ信号は、信号品質の指標と共にセルシステム制御装置に送られる。セルシ ステム制御装置は、末端利用者にこれらの信号を中継する。モービルステーショ ンが2つの独立したベースステーションによりベースステーションダイバーシテ ィモードである場合、両ベースステーションの復調されたデータ信号は、信号品 質の指標と共にセルシステム制御装置に送られる。その後、セルシステム制御装 置は2つの形態のモービルステーション信号を結合するか、或は最良品質指標を 有する信号を選択する。別のシステム構造は、良好なダイバーシティ組合せプロ セスが使用されることを可能にするために、セルシステム制御装置に復号化され ていない信号を送信し、或は復調されていない信号さえ送信する。 典型的なベースステーション構造は、多数のセクタを含んでいてもよい。多数 のセクタに区分されたベースステーションは、多数の独立した送信および受信ア ンテナを含んでいる。モービルステーションがベースステーションダイバーシテ ィモードであり、同じベースステーションの2つのセクタと通信している場合、 両セクタの復調されたデータ信号は、信号がセルシステム制御装置に送られる前 に、ベースステーション内における組合せのために利用可能である。事実、多数 のセクタに区分されたベースステーション内において、システムは、各復調素子 が信号の受信されたセクタにかかわらず任意の到着信号に割当てられるように構 成されてもよい。このシステム構造はよりソフトなハンドオフと呼ばれるプロセ スを可能にし、本発明はこの構造に対して復調素子を割当てる 方法を限定する。 したがって、本発明の目的はモービルステーションにおいて多数の復調素子を 割当てる方法を提供することである。 本発明の別の目的はベースステーションにおいて多数の復調素子を割当てる方 法を提供することである。 発明の要約 本発明は、拡散スペクトルシステムにおいて多数の復調素子を割当てる方法を 定める。モービルステーション内の本発明において、探索素子は、活動的な通信 が設定される各ベースステーションの各信号の公称到着時間の近傍で時間オフセ ットのウインドウを走査する調査(survey)を実行する。各調査は、パイロット 信号強度、時間オフセットおよび対応したベースステーションパイロットオフセ ットを含む調査路のリストを生成する。探索素子は制御装置に情報を送る。制御 装置は、復調素子によって現在復調されている通路の時間オフセットに各調査路 の時間オフセットを整合させようとする。1つの調査路に整合する多数の復調路 が存在している場合、最も強い信号強度指示を有する復調素子を除き、その通路 に割当てられた全ての復調素子は“フリー”とラベル付けされる。調査路に対応 しない復調路が存在している場合、復調路情報に基づいた調査路エントリィは調 査路のリストに付加される。 次に、制御装置は信号強度順に調査路を考慮し、最も強い信号強度の調査路が 最初である。考慮されている調査路の対応したセクタ中の任意の通路に割当てら れる復調素子がない 場合、制御装置は次の順番の調査路に復調素子を割当てようとする。割当てられ ていない、または“フリー”とラベル付けされた復調素子が存在している場合、 その復調素子は調査路に割当てられる。フリーの復調素子がない場合、そのベー スステーションのセクタからの唯一の復調路ではない最も弱い通路を有する復調 素子は、もし存在するならば、調査路に再度割当てられる。最後に、最初の2つ の場合が調査路に復調素子を割当てない場合、最も弱い通路に割当てられた復調 素子は、信号強度が最も弱い復調路の信号強度より強ければ調査路に再度割当て られる。このプロセスは、再割当てが1度発生するまで、或は最後の基準が検討 されている調査路に復調素子を再度割当てることができなくなるまで連続する。 上記のルールのいずれも現在の調査に対して復調素子を再度割当てない場合、 制御装置は、最も強い信号強度の調査路が最初である信号強度順に調査路を再度 考慮する。調査路が復調素子に現在割当てられていない場合、制御装置は割当て られていない、または“フリー”とラベル付けされた復調素子を考慮されている 調査路に割当ててもよい。割当てられていない、または“フリー”とラベル付け された復調素子がない場合、制御装置はまた調査路が復調路より強ければ、調査 路として同じベースステーションセクタに割当てられた復調素子を再度割当てて もよい。制御装置はまた調査路が復調路より強ければ、2以上の割当てられた復 調素子を有する任意のベースステーションセクタに対して割当てられた最も弱い 復調素子を再度割当ててもよい。上記の2つのルールのいず れかが一度再割当てを行うか、或は上記の再割当てに対する両ルールが考慮され ている調査路に対して失敗すると、プロセスが再び始まる。 本発明は、ベースステーションおよびセクタダイバーシティを確実にするため にこれらのステップを使用する。復調素子が再度割当てられる度に、データが復 調されない有限時間が経過する。したがって、本発明は1調査当りの復調素子再 割当ての数を制限する。比較率は、割当てのヒステリシスを生成して、復調素子 の過剰な再割当てを減少するために使用される。 ベースステーションは、類似しているがより簡単な復調素子割当て方法を使用 する。各ベースステーションセクタは単一のモービルステーションから同じ情報 を受信するため、ダイバーシティを促進するために最大信号レベルの通路を犠牲 にする必要はない。したがって、ベースステーション方法はさらに厳密に信号レ ベルに基づき、一方でモービルステーション方法と同様に1調査当りの割当て数 を制限する。ベースステーションはまた復調素子の過剰な再割当てを減少するた めのヒステリシスを生成するためにモービルステーションに類似した比率を使用 する。 図面の簡単な説明 本発明の特徴、目的および利点は、以下の詳細な説明および同じ参照符号が一 貫して対応している添付図面からさらに明らかになるであろう。 図1は、多数の独立した復調素子を含む一例のモービルス テーションの図である。 図2は、図1の例示的モービルステーションの復調素子の詳細なブロック図で ある。 図3A乃至3Cは、3つの異なるベースステーションまたはベースステーショ ンセクタに対するパイロット信号強度対時間を示す。 図4は、本発明によるモービルステーションに対する復調素子割当て方法の要 約図である。 図5A乃至5Dは、本発明によるモービルステーションに対する復調素子割当 て方法の詳細な例である。 図6は、多数の独立した復調素子を含む例示的なベースステーションの図であ る。 図7は、図6の例示的なベースステーションの復調素子の詳細なブロック図で ある。 図8は、本発明によるベースステーションに対する復調素子割当て方法の概略 図である。 図9A乃至9Dは、本発明によるベースステーションに対する復調素子割当て 方法の詳細な例である。 図10Aおよび10Bは、2つの異なるベースステーションセクタに対する単 一のモービルステーションの信号強度対時間を示す。 好ましい実施例の詳細な説明 本発明は、拡散スペクトルシステムにおける多数の復調素子を割当てる方法を 定める。ここにおいて、2つの方法が開発され、1つはベースステーション動作 に関するものであり、 1つはモービルステーション動作に関するものである。両アルゴリズムは、本発 明の一般的な原理を示す特定の構造を与えることによって生成される。 モービルステーションによって使用される方法は、モービルステーションが多 数の独立した復調素子を含むと仮定している。図1は、このようなモービルステ ーションの1実施例を示す。素子は、相互接続部212を通って制御装置200によっ て制御される。モービルステーションによって受信された入力信号210は、RF /アナログ処理され、探索素子202および復調素子204A乃至204Nに供給される 。探索素子202は時間領域を連続的に走査し、ベースステーションの近くからパ イロット信号を探索する。探索素子202はまた発生した多通路信号を探索して各 ベースステーションからの信号の公称到着時間の近傍で1組の時間オフセットを 走査する。 探索素子202は、制御装置200に生成されたデータを送る。探索素子202は、相 互接続部212を通ってデータを送信してもよい。その代りとして、探索素子212は 直接メモリアクセスを通って制御装置200にデータを送信してもよい。直接メモ リアクセスは、探索素子202が制御装置の機能を中断せずに制御装置メモリ218に 情報を直接的に転送することを可能にする。直接メモリアクセス動作は、制御装 置200内において探索素子212からメモリ218に直接接続された破線のデータライ ン216によって示されている。制御装置200は、入力信号210に含まれてもよい複 数の情報信号の1つに復調素子204A乃至204Nを割当てるためにメモリ218に記 憶された データを使用する。 復調素子204A乃至204Nは入力信号210を処理して、シンボル結合器208におい て組合せられるソフト決定データビット220A乃至220Nを生成する。シンボル結 合器208の出力(示されていない)は、ビタビ(Viterbi)復号に適した集合ソフ ト決定データである。復調素子204A乃至204Nはまた割当てプロセスで使用され る相互接続部212を通って制御装置200にいくつかの出力制御信号を供給する。 各復調素子204A乃至204Nは、構造が他のものに非常に類似している。図2は 、図1の例示的な復調素子204をさらに詳細に示す。図2において、入力信号210 は同位相(I)および直角位相(Q)の信号サンプルを有する直角位相偏移変調 (QPSK)信号であると仮定される。多ビット値をそれぞれ有するIおよびQ 信号サンプルは、QPSKデスプレッダ230および250に入力される。 QPSKデスプレッダ230はまたパイロットPNシーケンス発生器232からパイ ロットPNシーケンスPNIおよびPNQを受信する。パイロットPNシーケンス 発生器232は、図1の制御装置200から供給されるシーケンスタイミングおよび状 態入力(示されていない)にしたがってベースステーションにおいて使用された ものと同じPNシーケンスPNIおよびPNQを発生する。QPSKデスプレッダ 230はIおよびQ原信号サンプル上のPN拡散を除去して、露出された(uncover ed)IおよびQ成分サンプルを抽出する。 露出されたIおよびQ成分サンプルは、QPSKデスプレ ッダ230からデジタルフィルタ234および236にそれぞれ出力される。フィルタ234 および236は、典型的に簡単な第1のオーダーのローパスデジタルフィルタとし て構成されている。フィルタ234および236から出力されたフィルタ処理されたI およびQ成分サンプルは、パイロット信号のIおよびQ成分のサンプルであり、 パイロットIおよびパイロットQサンプルと呼ぶ。パイロットIおよびパイロッ トQサンプルは、データスケールおよび位相回転装置238、ロック指示装置258お よびベクトル積装置256に供給される。 この例において考慮されている変調方式において、パイロット信号は全てゼロ のウォルシュ(Walsh)コードを使用する。全てゼロのウォルシュコードを使用 する時、PN拡散パイロット信号は、IおよびQ PN拡散シーケンス自身と同 じものである。したがって、IおよびQ信号サンプル上で拡散しているPNを除 去し、その結果をフィルタ処理することによって、パイロット信号が再生される 。 データを再生するために、露出されたIおよびQ成分サンプルはまたQPSK デスプレッダ230から出力され、デジタルミキサ240および242にそれぞれ出力さ れる。デジタルミキサ240および242は、ウォルシュシーケンス発生器244からウ ォルシュシーケンスを受取る。このウォルシュシーケンスは、ベースステーショ ン中のこのチャンネルに割当てられたウォルシュシーケンスと同じであり、制御 装置200(示されていない)からのシーケンス割当て入力にしたがって選択され る。 露出され、復号化されたIおよびQ成分サンプルはデジタルミキサ240および2 42から出力され、これらミキサにおいてそれらは累算器246および248に供給され る。累算器246および248は、シンボル時間にわたって露出され、復号化されたI およびQ成分サンプルをそれぞれ累算する。累算器246および248からの出力は、 データIおよびデータQサンプルと呼ばれるシンボルデータIおよびQである。 データIおよびデータQサンプルは、データスケールおよび位相回転装置238に 供給される。累算器246および248はデータを出力するのに続いて消去またはリセ ットされ、次の組のサンプルを累算する。 データスケールおよび位相回転装置238は、フィルタ234および236からのパイ ロットIおよびパイロットQ並びに累算器246および248からのデータIおよびデ ータQ上についてドット積動作を実行する。パイロットと同位相であるデータベ クトルの成分の大きさを発見するために、データIおよびデータQサンプルのド ット積、並びにパイロットIおよびパイロットQサンプルベクトルが計算 される。最後に、結果的なデータは先入れ先出し(FIFO)記憶レジスタ260 に出力される。 先入れ先出し(FIFO)記憶レジスタ260はデスキュー(de-skew)機能を実 行する。デスキュー機能は、データが他の復調素子からのデータと整列すること ができるように特定の復調素子からデータ220の出力を遅延する。例えば図1を 再度参照して、復調素子204Aが第1のベースステーション からモービルステーションまでの直通路を取ったデータを復調していると仮定す る。さらに、復調素子204Bは、やはり第1のベースステーションからの多通路 信号を復調していると仮定する。多通路信号はモービルステーションへの間接的 なルートを取っており、したがって直通路に比較して遅延される。シンボル結合 器208において2つのデータ路を組合せるために、復調素子204Aの出力は遅延さ れ、復調素子204Bの出力に整列されなければならない。FIFO260Aは、復調 素子204Bの出力と一致するように復調素子204Aからのデータの出力を遅延する 。復調素子240C(示されていない)は、モービルステーションから非常に遠く に配置された第2のベースステーションからの信号を復調しており、したがって 第1のベースステーションからの間接的な通路信号より大きい遅延を示すと仮定 する。復調素子204Aおよび204Bの出力は、シンボル結合器208の信号入力が時 間整列されるように、FIFO260AおよびFIFO260Bによってそれぞれ遅延 されなければならない。 復調素子204は、復調路受信信号強度指示信号(RSSI)262および制御装置 へのロック/非ロック信号264を生成する。エネルギ累算器およびロック検出器2 58は、パイロットIおよびパイロットQサンプルの平均信号強度を計算する。復 調路RSSI262は、計算されたパイロット信号強度の値を示す。ロック指示装 置258は、計算されたパイロット信号強度値をしきい値と比較する。この強度値 がしきい値を越えた場合、復調素子はロックされている。計算されたパイロッ ト信号強度値がしきい値より下である場合、復調素子はロックされていない。復 調素子がロックされていない場合、データ出力220は低い信号レベルのために雑 音により劣化される可能性がある。制御装置は、ロックされていない指示信号を 使用して、データ出力220が集合結果を計算するために使用されないようにそれ を無効と示す。ロック機能は、ロックしきい値を越えると、信号強度が第2の低 いしきい値より下になるまで、復調素子がロックされていない状態を示さないよ うにヒステリシスを有するように設計されてもよい。制御装置は、復調素子がア イドル状態になるように、ロックされていない復調素子の“割当てを解除(de-a ssign)”してもよい。その代りとして、制御装置は、復調素子に“フリー”と ラベル付けして、復調素子が再割当ての候補であることを示し、一方においてロ ックされていない状態からの復帰が可能であるように信号を復調することを試み る活動状態に復調素子を置いておいてもよい。 各復調素子は、搬送波周波数エラーの評価を行う。ベクトル積装置256は、シ ンボル間のパイロット位相の変化を測定することによって周波数エラー評価268 を生成する。ベクトル積装置256は、パイロットIおよびパイロットQサンプル からなる現在のパイロットベクトルの初期のパイロットベクトルに対する交差( cross)積を計算する。周波数エラー評価は、搬送波追跡ループ(示されていな い)において使用される。 復調素子204は、それが復調している信号の時間ドリフト を追跡する。IおよびQ信号サンプルを有する入力信号210は、QPSKデスプ レッダ250に入力される。QPSKデスプレッダ250はまたパイロットPNシーケ ンス発生器232から時間スキュー252を通ってパイロットPNシーケンスPNIお よびPNQを受信する。時間スキュー252は、パイロットPNシーケンスPNIお よびPNQを進め、遅延する。QPSKデスプレッダ250は、IおよびQ信号サン プル上で拡散しているPNを除去し、進められたまたは遅延された露出されたI およびQ成分サンプルを抽出する。I&Q合計(Σ)252は、1組のPNサンプ ルにわたって結果を加算し、時間追跡装置254に出力を供給する。時間追跡装置2 54は、合計された進められおよび遅延されたIおよびQ成分サンプルを比較して 、入来した信号の時間位置の現在の評価を反映した復調路時間270を供給する。 復調素子が新しい信号に割当てられる度に、復調素子は依然として復調路内に ある古いデータを排出して、新しい信号上にロックするために若干の時間を必要 とする。このプロセスは、復調素子が有効な出力データを生成しない限定された 時間を生成する。本発明は、1調査当りの再割当て数を制限する(以下説明する ように)ため、データの大きいブロックは失われない。またこの方法は、2つの 同様に有効な信号間における過度の再割当てを制限するヒステリシス的比較動作 も含んでいる。 入力信号210は、探索素子および復調素子に信号を供給する。入力信号210は、 多数のベースステーションからのパイロット信号を含んでいてもよい。それはま た現在のモービルステーションだけでなく別のモービルステーションに意図され た種々のベースステーションからの情報信号を含んでいてもよい。図3A乃至3 Cは、本発明の方法を実行するために必要とされる入力信号210の成分を示すた めのフォーマット例を示す。以下、実行される特定の方法は、3つの復調素子が 割当てに利用可能であると仮定する。図3Aは、第1のベースステーションまた はセクタに対するパイロット信号強度対時間を示す。図3Bおよび3Cは、第2 および第3のベースステーションまたはセクタに対するパイロット信号強度対時 間をそれぞれ示す。図3A乃至3Cにおいて、水平軸は時間位置を有し、垂直軸 はエネルギ位置をdBで有する。図3Aにおいて、4つの通路は雑音フロアより 高く、通路300、302、304および306とラベルを付けられている。通路300は、時 間的に最初に到着し、ベースステーションからモービルステーションまで利用可 能な最も直接的な通路であると仮定することができる。通路302、304および306 は、時間的に逐次的に後続し、通路300と同じ信号の多通路信号である。ライン3 20は、信号対雑音比がそれより下では信頼できるデータを生成しないしきい値を 表す。 図3Bおよび3Cは、2つの他のベースステーションまたはベースステーショ ンセクタから入来した信号を表わす。3つのベースステーションの中の時間オフ セットは、明瞭に示 されていない。図3Bおよび3Cは、説明のために図3Aの遅延に対して正規化 されていると考えることができる。図3Bにおいて、2つの通路は雑音フロアよ り高く、通路308および310とラベル付けされている。通路308は時間的に最初に 到着し、通路310は時間的に後続する。再度ライン320は、信号対雑音比がそれよ り下で信頼できるデータを生成しないしきい値を表す。図3Cにおいて、2つの 通路は雑音フロアより高く、通路312および314とラベル付けされている。通路31 2は時間的に最初に到着し、通路314はある時間の後それに続く。再度ライン320 は、信号対雑音比がそれより下で信頼できるデータを生成しないしきい値を表す 。 上記に説明したように、モービルステーション電力制御は全体的なシステム特 性にとって重要である。各モービルステーションは、高いシステム容量を得るた めに信頼できる通信が可能な最小の信号を送信しなければならない。モービルス テーションが通信する各ベースステーションはモービルステーションの送信電力 を独立的に命令しているため、その方法には高度のベースステーションまたはベ ースステーションセクタダイバーシティが有効である。最大システム容量のため に、任意のベースステーションがモービルステーションにその送信電力を減少す るように命令した場合、モービルステーションはそのようにしなければならない 。モービルステーションは、それが通信している全てのベースステーションが送 信電力の増加を命令した場合にのみ、送信電力を増加する。この方法には、特定 のベースステーションからの電力制御情 報がモービルステーションに達することのできないためベースステーションのダ イバーシティが有効である。 ここに説明されたシステムの例において、モービルステーションがアイドル状 態のときに(例えば、モービルステーションはオンであるがベースステーション との連続的な双方向通信に関与していない場合)、1つの活動的なベースステー ションだけがモービルステーションにとって必要である。上述のように、モービ ルステーションが電話機の呼びの間等の延長通信モードに入った場合、通信は複 数のベースステーションにより設定されてもよい。以下に説明する割当て方法は 、アイドルモード動作および延長した通信中に適用される。本発明の方法は、モ ービルステーションがアイドル状態のとき等の1つのベースステーションだけが 活動的であるときにそれ自身を簡単化する。本発明は、この方法で動作するシス テムに限定されない。 図4は、本発明によるモービルステーションに対する復調素子割当て方法の一 例の要約である。この方法は循環的に実行される。各サイクルの第1のステップ において、探索素子は図4のブロック350によって示されたように各活動ベース ステーションに対してパイロット信号強度対時間の調査を行う。活動ベースステ ーションとは、通信がそれを通って設定されたベースステーションである。これ らのベースステーションは、集合的に活動ベースステーションの組と呼ばれる。 探索素子は各ベースステーションからの信号の予測到着時間の近傍で時間ウイン ドウを走査し、多通路信号が発見される。 探索素子は、時間オフセットおよび信号強度を含む1組の調査路データを生成す る。 制御装置は、ブロック352によって示されているように復調路に調査路を整合 する。復調路は、復調素子に現在割当てられている通路である。各復調素子から の対応した通路情報(時間オフセットおよび信号強度)は、制御装置によって収 集される。 上述のように、通路に復調素子を割当てるために主として考慮する事項は、現 在復調素子に割当てられた同じベースステーションまたはセクタからの別の通路 の数である。調査路が任意の復調素子によって現在復調されていない信号を有す るベースステーションからのものである場合、調査路は復調素子の割当ての候補 になる。復調素子がブロック354において通路の割当てを解除され、調査路に再 度割当てられなければならない場合、この方法はブロック356によって示されて いるように1サイクル当り1以上の復調素子の再割当てを回避するためにブロッ ク350に戻る。復調素子が再割当てられなかった場合、復調素子はブロック358に よって示されているように信号強度にしたがって割当てられてもよい。その後、 方法はブロック350に戻り、次のサイクルが開始される。 図5A乃至5Dは、図4の復調素子割当て方法の概略の詳細な一例である。図 5A乃至5Dにおいて、割当てに利用できる3つの復調素子が存在していると仮 定する。しかしながら、本発明のその他多数の実施例は、図5A乃至5Dの実施 例を考慮した時に容易に明らかになるであろう。例えば、復 調素子の数は3個より多くても少なくてもよい。したがって、図5A乃至5Dは 本発明を制限するものではなく、好ましい1実施例に過ぎない。 図5Aはそのサイクルを開始し、図4のブロック350にほぼ等しい。ブロック1 0は、この方法の開始機能を示す。ブロック12は、最後のサイクルで発見された 調査路のリストを消去する。ブロック14は、探索プロセスに対して考慮されてい る第1のセクタであるように通信が設定された第1のベースステーションセクタ を設定する。ブロック16は、考慮しているセクタからの信号の予測到着時間の近 傍で時間ウインドウを探索するように探索素子に命令する。ブロック18は、考慮 されているセクタの探索から最も強い局部的極大を3つだけ発見する。この例に おいて、3つのより多くの最も強い局部的極大を発見することは、3個の復調素 子しか割当てに利用できないため非効率的であり、復調素子が単一のベースステ ーションセクタから第4の最大調査路に割当てられる場合はない。 実施例において、局部的極大は、0.5チップ時間的に間隔を隔てられた調査サ ンプルの使用に基づいて探索ウインドウ内で発見される。もっと小さい調査サン プルの分解能が使用された場合、単一の信号路は1以上の異なるピークを生成す る。このようなシステムでは、異なるピークは復調素子割当てのために単一の局 部的極大を生成するために使用されることが可能である。 ブロック20は、最小の信号レベルしきい値を越えた3つの 各極大の情報を調査路のリストに付加する。探索されていない活動的な組中のあ るセクタが存在する場合、ブロック22はブロック26にこの方法を導く。ブロック 26は、考慮されている次のセクタを選択し、ブロック16乃至22が考慮されている 次のセクタに対して反復される。考慮されているセクタが探索されるべき最後の セクタである場合、調査リストは終了する。ブロック22は、接続ブロック24を通 ってこの方法の次の部分に流れを導く。 1組の調査路を獲得すると、この方法は、図4のブロック352にほぼ等しい図 5Bに続く。接続ブロック24は、ブロック32に流れを導く。ブロック32は、復調 素子によって現在復調されている通路の1つに考慮されている復調路を設定する 。ブロック34は、考慮されている復調路に対応した復調素子のロック/非ロック 状態をチェックする。復調素子がロックされていない場合、制御装置は復調素子 の割当てを解除するか、或はそれはブロック50によって示されているように復調 素子に“フリー”とラベルを付けしてもよい。このような場合、調査路に整合す るのに有効なデータは存在しない。考慮されている復調路に対応した動作は、終 了し、ブロック50はブロック46に流れを導く。 考慮されている復調路が現在ロック状態である場合、ブロック36は調査路のリ スト中の類似した情報に時間オフセットを整合しようとする。一般に、各復調路 は1以上の調査路と一致する。換言すると、ベースステーションからの通路が復 調される程十分に強い場合、それは探索素子によって検出可 能でなければならない。時々、探索素子は通路を見失い、したがって調査路リス ト上の復調路に対応した通路に入らない可能性がある。復調素子は、通路の信号 レベルおよび時間オフセットを探索素子より正確に評価する。したがって、この 方法において復調素子は正確であり、このような通路が存在すると見なされる。 それ故、復調路に対して調査路エントリィが存在しない場合、ブロック52は復調 路に対応した調査路エントリィを生成する。考慮されている復調路に対応した動 作は終了し、ブロック52はブロック46に流れを導く。 考慮されている復調路に対応した調査路が存在している場合、ブロック38は、 考慮されている復調路が特定の調査路に整合すべき第1の復調路であるか否かを 質問する。考慮されている復調路が第1のものである場合、考慮されている復調 路に対応した動作は終了し、ブロック38はブロック46に流れを導く。 考慮されている復調路が特定の調査路に整合すべき第1の復調路でない場合、 2つの復調素子が実質的に同じ通路を復調している。このシナリオは、共通の出 来事である可能性が高い。各復調素子は、それが元来割当てられていた信号を追 跡する。一般に、2つの多通路信号は時間の経過と共に1つの通路またはほぼ同 じ通路に融合(merge)する。ブロック38は、このような状況を識別する。考慮 されている復調路が特定の調査路に整合すべき第1の復調路でない場合、ブロッ ク40は、どの復調路が強い信号レベルを有するかを決定する。考慮されている復 調路が強い信号レベルを有する場合、ブロ ック24は割当てを解除するか、或はこの同じ調査路に整合した通路を有する前の 復調素子にフリーのラベルを付ける。考慮されている復調路が前の通路より弱い 場合、ブロック44は考慮されている復調路に対応した復調素子の割当てを解除す るか、或はそれにフリーのラベルを付ける。考慮されている復調路に対応した動 作は終了する。 まだ考慮されたことのない復調路が存在している場合、ブロック46はブロック 48にこの方法を導く。ブロック48は、考慮されている次の復調路を選択し、ブロ ック34はその復調路のためにプロセスを反復し始める。考慮されている復調路が 考慮されるべき最後の復調路である場合、ブロック46は接続ブロック54を通って この方法の次の部分に流れを導く。 1組の調査路を獲得し、調査路に復調路を整合すると、この方法は、図4のブ ロック354および356にほぼ等しい図5Cに続く。接続ブロック54はブロック60に 流れを導く。ブロック60は、最も強い信号レベルを有する調査路に考慮されてい る調査路を設定する。ブロック60はまた調査路が対応しているベースステーショ ンセクタを書留める。図5の方法は、セクタダイバーシティが特定のシステム構 造の場合に電力制御に最も有効なものであることを強調している。本発明による 方法は、ベースステーションダイバーシティを強化することが可能である。ベー スステーションダイバーシティをセクタダイバーシティより強調することは別の システムにおいて有効であるかもしれない。 セクタダイバーシティを最大にするために、ブロック62は、 復調素子が考慮されている調査路のセクタからの任意の通路を復調するために割 当てられるか否かを質問する。そうであるならば、考慮されている調査路に対応 した動作は終了する。考慮されている調査路のセクタからの任意の通路に割当て られた復調素子がない場合、流れはブロック64に続く。ブロック64は、フリーで あるか、或は割当てられていない復調素子があるかを質問する。割当てられてい ない、またはフリーの復調素子が存在している場合、ブロック72は考慮されてい る復調路に割当てられていない、またはフリーの復調素子を割当て、考慮されて いる調査路に対応した動作が終了する。 図5Cのプロセスは、次の調査路に対して連続する。したがって、方法はブロ ック62からおよびブロック72からブロック74まで連続する。ブロック74は、調査 路が残っているか否かを質問する。調査路が残っている場合、ブロック70は2番 目に強い調査路を考慮されている調査路であると選出し、流れはブロック62に続 く。付加的な調査路がない場合、流れは接続ブロック78を通って図5Dに連続す る。 ブロック64に続いて、割当てられていない、またはフリーの復調素子がない場 合、ブロック66は、多数の復調素子が任意の1つのセクタに割当てられるか否か を質問する。1以上の復調路を有するセクタが存在する場合、この再割当てはこ のサイクルの唯一の再割当てであり、流れは接続ブロック80を通って図5Aの新 しいサイクルの始めに続く。 ブロック66から連続して、1以上の復調路を有するセクタが存在しない場合、 ブロック68は復調路が考慮されている調 査路の信号強度より少なくとも3dB弱い信号強度を有するか否かを質問する。 3dBのオフセットは、2つの同様に有効な通路間における過剰な再割当てを阻 止するヒステリシスウインドウである。もっと大きいまたはもっと小さいヒステ リシスウインドウは、システムの適用条件に応じて使用されることが可能である 。このような3dB弱い通路が存在する場合、ブロック76は最も弱いこのような 復調路に対応した復調素子を調査路に再度割当てる。この再割当ては、このサイ クルに対する唯一の再割当てであり、流れは接続ブロック80を通って図5Aの新 しいサイクルの始めに続く。このような3dB弱い通路が存在しない場合、残り の調査路は考慮されている復調路と同様に図5Cを通って流れる。したがって、 このような通路が存在せず、このサイクル中に再割当てが発生しないことを意味 した場合、流れはブロック68から接続ブロック78を通って図5Dに続く。 1組の調査路を獲得し、調査路に復調路を整合したとき、再割当てがこのサイ クル中まで発生していない場合、この方法は図5Dにおいて連続する。図5Dは 、図4のブロック358にほぼ等しい。接続ブロック78は、ブロック84に流れを導 く。ブロック84は、最も強い信号レベルを有する調査路に考慮されている調査路 を設定する。ブロック84はまた考慮されている調査路が対応するベースステーシ ョンセクタを書留める。図5Dの方法では、セクタダイバーシティが電力制御に 対して最も有効なことが強調されている。しかしながら、上記に説明されたよう に、本発明の別の構成ではセクタと無関 係のベースステーションダイバーシティを強調することができる。 ブロック86は、復調素子が考慮されている調査路に割当てられるか否かを質問 する。復調素子が考慮されている調査路に対応した復調路を有する場合、ブロッ ク104はさらに調査路が存在しているか否かを質問する。別の調査路が存在して いる場合、ブロック100は2番目に高い信号レベルを有する調査路を考慮されて いる調査路であると設定し、考慮されている新しい調査路に対応したセクタを書 留める。プロセスはブロック86で再び始まる。考慮されている調査路が考慮され るべき最後の調査路である場合、流れは接続ブロック80を通って図5Aの新しい サイクルの始めに続く。 考慮されている調査路に対応した復調路を有する復調素子が存在しない場合、 ブロック88は割当てられていないまたはフリーの復調素子が存在しているか否か を質問する。割当てられていないまたはフリーの復調素子が存在している場合、 ブロック102は割当てられていないまたはフリーの復調素子を考慮されている調 査路に割当てる。流れは上記に説明されたようにブロック104を通って連続する 。割当てられていないまたはフリーの復調素子が存在しない場合、ブロック90は 考慮されている調査路との比較のために最も弱い復調路を選択する。 ブロック92は、比較用の復調路が考慮されている調査路のセクタに対応するか 否かを質問する。比較用の復調路が考慮されている調査路と同じセクタからのも のである場合、ブロ ック106は、比較用の復調路の信号レベルが考慮されている調査路の信号レベル より3dB以上弱いか否かを質問する。3dBデルタは、2つの類似の有効な通 路間における過剰な再割当てを阻止するヒステリシスウインドウである。もっと 大きいまたはもっと小さいヒステリシスウインドウは、システムの適用に応じて 使用されることができる。調査路信号レベルが比較用の復調路より3dB以上大 きくない場合、サイクルは接続ブロック80によって示されているように始まる。 調査路の信号レベルが比較用の復調路の信号レベルより3dB以上大きい場合、 比較用の復調路に対応した復調素子は、ブロック108によって示されているよう に考慮されている調査路に再度割当てられる。この再割当ては、このサイクルに 対する唯一の再割当てであり、サイクルは接続ブロック80によって示されたよう に図5Aで再開する。 ブロック92から連続して、比較用の復調路が考慮されている調査路と同じセク タからのものでない場合、ブロック94は比較用の復調路が比較用の復調路に対応 したセクタからの唯一の復調路であるか否かを質問する。比較用の復調路がその セクタからの唯一の復調路でない場合、流れは上記に示されたようにブロック10 6を通って連続する。 比較用の復調路がそのセクタからの唯一の復調路である場合、ブロック96は残 りの復調路が存在するか否かを質問する。残りの復調路が存在しない場合、サイ クルは接続ブロック80によって示されているように図5Aで再開する。残りの復 調路が存在する場合、比較用の復調路はブロック98によって2 番目に弱い信号強度を有する復調路に対して設定される。流れはブロック92で連 続する。 一例として、図5A乃至図5Dの方法は、図3A乃至3Cに示された信号に基 づいて実行されると仮定する。他のベースステーションセクタはモービルステー ションに利用できるものはないと仮定する。3つの復調素子は次のように割当て られると仮定する: ここにおいて、セクタは図3A乃至3Cの図面番号に対応する。流れは図5Aに おいて始まる。調査リストは消去され、図3Aのセクタは考慮されている第1の セクタとして設定される(ブロック10乃至14)。探索素子は、図3Aに示され、 次のようにラベル付けされた多通路信号の探索を開始する。 通路304は4つのレベルのうちの最も小さいものであり、しきい値ライン320に よって示されているようにしきい値レベルより下である。探索素子は、3つの極 大を発見する(ブロック16乃至20)。したがって、このサイクルに対して調査路 のリストに付加される最終的なデータは次の通りである: セクタ3Bは、考慮されている次のセクタとして設定される(ブロック22およ び26)。さらに2つのエントリィが次のように調査路のリストに付加される(ブ ロック16乃至20): セクタ3Cは、考慮されている次のセクタとして設定される(ブロック22およ び26)。さらに2つのエントリィが次のように調査路のリストに付加される(ブ ロック16乃至20): このようにして、調査路のリストは終了し、流れは図5Bに続く。 図5Bは、復調素子1の通路を考慮されている第1の通路であると設定するこ とによって始まる。復調路1はロックされているため、復調路は調査路に整合さ れる(ブロック34乃至36)。この例において、t1はt10にほぼ等しく、したが って復調路1は調査路300に整合すると仮定する。復調路1は調査路300に整合す べき第1の復調路であるため、プロセスは次の復調路のために続く(ブロック38 および46)。 復調路2は、考慮されている復調路として設定される(ブロック48)。復調路 2はロックされていないため、復調路2はフリーとラベル付けされる(ブロック 34および50)。プロセスは、次の復調路のために続く(ブロック46)。 復調路3は、考慮されている復調路として設定される(ブロック48)。復調路 3はロックされるため、復調路は調査路に整合される(ブロック34乃至36)。こ の例において、t3はまたt10にほぼ等しく、したがって復調路3は復調路1の ように調査路300に整合すると仮定する。復調路3は調査路300に整合すべき第2 の復調路であるため、プロセスは2つ の通路の振幅を比較する(ブロック38および40)。この例において、A3<A1と 仮定し、したがって復調素子3はフリーとラベル付けされる(ブロック44)。復 調路3は最後の復調路であるため、図5Bの機能は終了し、流れは次の復調路の リストおよび調査路の次のリストにより図5Cに続く: 14が最も強い信号レベルであると仮定すると、図5Cは考慮されている調査 路として調査路308を設定し、その通路 を含むセクタとして3Bを設定することによってスタートする(ブロック60)。 この場合、復調素子はセクタ3Bに割当てられず、また復調素子2はフリーであ る(ブロック62および64)。したがって、復調素子2は調査路308に割当てられ 、復調路の新しいリストは以下の通りである: 11が2番目に強い信号レベルであると仮定すると、調査路302は考慮されて いる次の調査路であり、3Aはその通路を含むセクタである(ブロック74および 70)。セクタ3Aに割当てられた復調路は既に存在しているため、A15が2番目 に強い信号レベルであると仮定すると、調査路310は考慮されている次の調査路 として設定され、3Bは通路を含むセクタとして設定される(ブロック62,74お よび70)。A10およびA13が信号強度の順番で後続すると仮定すると、このプロ セスは調査路300および306を通って連続する。調査路314が考慮されている通路 であり、3Cがその通路を含むセクタである場合、前にフリーの復調素子3は調 査路314に割当てられる(ブロック62,64および72)。調査路312は考慮されてい る調査路として設定され(ブロック74および70)、復調路3はセクタ3Cに割当 てられるため、図5Cの機能は終了し(ブロック62および74)、復調路のリスト は次の通りであ る: このシナリオにおいて、復調素子はこの時点まで再割当されておらず、したが って流れは図5Dに続く。調査路308は考慮されている調査路として再び設定さ れる。調査路308は復調素子2に割当てられるため、プロセスは考慮されている 調査路として調査路302で連続する(ブロック86,104および100)。調査路302は 復調素子によって現在復調されておらず、したがって復調路3は、最も弱い復調 路であるため考慮されている復調路として設定される(ブロック86,88および90 )。復調路3は調査路302と同じセクタのものではなく、他の復調路はセクタ3 Cに割当てられないため、復調路1は2番目に弱い復調路であるので、考慮され ている復調路として設定される(ブロック92,94,96および98)。復調路1は、 調査路3Aと同じセクタに含まれる(ブロック92)。A11がA1より3dB以上 大きいと仮定すると、復調素子1は調査路302に再度割当てられる。この再割当 は、このサイクルのプロセスを終了させる。調査路は次のサイクルのために消去 され(ブロック12)、復調路のリストは次の通りである: ベースステーション方法は、モービルステーション方法より複雑さが少い。モ ービルステーションとは異なり、多数のセクタを有するベースステーションは、 類似した電力制御情報がモービルステーションから送られないためセクタダイバ ーシティとは無関係である。ベースステーション方法は、全ての利用可能な復調 素子を最も強い通路に割当て、一方過剰な再割当てを阻止することに集中してい る。 ベースステーションによって使用された方法は、ベースステーションが多数の 独立した復調素子を含んでいると仮定する。図6は、このようなベースステーシ ョンの1実施例を示す。図6は3つのセクタに区分されたベースステーションを 表し、ここにおいて各アンテナ422A乃至422Cは1つのセクタに対するアンテナ である。各アンテナ422A´乃至422C´は、各アンテナ422A乃至422Cに対応し 、同じ参照符号のアンテナに対応したセクタに対するダイバーシティアンテナで ある。各アンテナ422A乃至422Cは、アンテナ422A´乃至422C´の対応したア ンテナと同じカバレージ領域をカバーする。典型的なベースステーションにおい て、アンテナ422A乃至422Cは、ベースステーションを3つのセクタに細分割す る重複したカバレージ領域を有し、ここにおい て各アンテナはベースステーションの合計集合カバレージ領域の1/3以上をカ バーする。したがって、単一のモービルステーションからの信号は、一時に1以 上のアンテナに存在する可能性がある。セクタの数および各セクタに割当てられ たアンテナの数は変化してもよい。このタイプの変化は、本発明の一般的な原理 に影響を与えない。 アンテナ422A,422B,422C,422A´,422B´および422C´は、RF処理 およびデジタル変換器424A,424B,424C,424A´,424B´および424C´に 受信された信号をそれぞれ供給する。RF処理およびデジタル変換器424A,424 B,424C,424A´,424B´および424C´はRF信号を処理し、デジタルビッ トに信号を変換する。RF処理およびデジタル変換器424A,424B,424C,424 A´,424B´および424C´はデジタルビットをフィルタ処理し、インターフェ イスポート426に結果的なデジタルビットを供給する。インターフェイスポート4 26は、相互接続部412を介して制御装置400の制御の下で探索素子または復調素子 のいずれかに6つの入来信号路のいずれかを接続することができる。 探索および復調素子はまた相互接続部412を通って制御装置400によって制御さ れる。探索素子402A乃至402Nは、システム制御装置400によって制御される特 定のモービルステーションの情報信号を探索するのに時間領域ウインドウを連続 的に走査する。探索素子402A乃至402Nはまた発生した多通路信号の探索におい て信号の公称到着時間の近傍の1組の時間オフセットを走査する。 探索素子402A乃至402Nは、メモリ418に記憶するために制御装置400に発生さ れたデータを送る。探索素子402A乃至402Nは標準方式のバスを通ってデータを 送るか、或は探索素子402A乃至402Nは図1を参照して前に説明されたように直 接メモリアクセス(示されていない)を通ってメモリ418にデータを送ってもよ い。制御装置400は、単一のモービルからの複数の情報信号の1つに復調素子404 A乃至404Nを割当てるためにメモリ418に記憶されたデータを使用する。 この実施例において、高いシステム容量を維持するためにシステム中の各モー ビルステーションはパイロット信号を連続的に送信しない。逆方向リンクにおけ るパイロット信号の欠如は、モービルステーション信号が受信される可能性のあ る全ての時間オフセットの調査を単一の探索素子により実行するために必要な時 間を増加させる。したがって、迅速な探索プロセスを行うために、1以上の探索 素子は全探索を行うために使用される。各探索素子402A乃至402Nは、1組の時 間オフセットを探索するために制御装置によって割当てら れる。各探索素子402A乃至402Nは、それが実行した探索の結果を制御装置400 に戻す。制御装置400は、割当て方法で使用するためにこれらの結果を表にする 。 復調素子404A乃至404Nは、シンボル結合器408において組合せられるデータ ビット420A乃至420Nを生成する。シンボル結合器408の出力(示されていない )は、ビタビ復号に適切な集合ソフト決定データである。シンボル結合器408は 1つのセクタからの信号を組合せて出力を生成することができ、或はそれはイン ターフェイスポート426によって選択された多数のセクタからのシンボルを組合 せることが可能であることに留意されたい。シンボル結合器408が1以上のセク タを通って通信しているモービルステーションからの信号を組合せているとき、 この状態はよりソフトなハンドオフ(softer handoff)と呼ばれる。ベースステ ーションは、セルシステム制御装置にシンボル結合器408の出力を送り、この制 御装置において共通のモービルステーションからのシンボルが別のベースステー ションからの信号と結合されて単一の出力を生成する。このプロセスをソフトハ ンドオフと呼ぶ。復調素子404A乃至404Nはまた割当てプロセスで使用される相 互接続部412を通って制御装置400にいくつかの出力制御信号を供給する。 各復調素子404A乃至404Nは、他のものに構造的に非常に類似している。図7 は、図6の復調素子404をさらに詳細に示す。図7において、デジタル化された 入力信号は、同位相(I)および直角位相(Q)信号サンプルを有する直角位 相偏移変調(QPSK)信号であると仮定する。それぞれ多ビット値であるIお よびQ信号サンプルは、デシメータおよびデスプレッダ430に入力される。典型 的に、IおよびQ信号サンプルは過剰にサンプルされ、入力がチップ速度より高 いデータ速度で受信される。デシメータおよびデスプレッダ430において、デー タは過剰にサンプルされたデータ速度からPNチップ速度にデシメートされる。 その後、データは、モービルステーションにおいてこの信号を変調するために使 用された同じPNシーケンスを使用してデシメータおよびデスプレッダ430によ ってデスプレッドされる。 デシメータおよびデスプレッダ430は、デスプレッドされたIおよびQ信号成 分を累算器438に出力する。累算器438は、ウォルシュチップ期間にわたってデス プレッドIおよびQ信号成分を累算して、累算されたIおよびQチップデータを 生成する。その後、累算されたIおよびQチップデータは高速アダマール変換器 (FHT)および選択装置440によって処理される。FHTおよび選択装置440の FHT部分は、全ての可能性のあるウォルシュシーケンスによって累算されたI およびQチップデータを相関する。その後、各IおよびQ相関結果は、対応した ウォルシュシンボルの大きさを評価するために使用される。各IおよびQ相関結 果からの大きさ評価は互いに比較される。最大の大きさを有するIおよびQ相関 結果に対応したウォルシュシンボルは、FHTおよび選択装置440の選択装置部 分によって復調されたウォルシュシンボルとして選択される。復調されたウォル シュシンボルは、 対応したウォルシュシンボルの評価された大きさと共に出力される。 モービルステーションの場合のように、異なる復調素子に割当てられた信号路 の異なる到着時間のために、復調素子404はまたシンボルのデスキュー(de-skew )を実行する。時間デスキュー442は、各復調素子が他の復調素子に関連して同 期されたデータを供給するように出力を遅延する。 エネルギ累算器およびロック検出器444は、一連の連続したウォルシュシンボ ルの大きさを合計する。結果的な和は、割当て方法における使用のために制御装 置に信号強度464として出力される。結果的な和はまたしきい値と比較され、ロ ックまたは非ロック状態を指示する。 復調素子404に割当てられた信号路の到着時間は、モービルステーションの移 動またはモービルステーションの周囲の変化のために時間にわたって変化する可 能性がある。したがって、モービルステーションのものと同様に、ベースステー ション復調素子は時間追跡回路を含む。デシメータおよびデスプレッダ430は、 時間追跡プロセスにおいて使用されるべきデスプレッドIおよびQ信号成分の早 期および後期の変化を出力する。累算器432はウォルシュチップ期間にわたって 早期および後期のデスプレッドIおよびQ信号成分を累算して、累算された早期 および後期のIおよびQチップデータを生成する。早期および後期メトリック発 生器434は、復調されたウォルシュシンボルに対応したウォルシュシーケンスに より累算された早期および後期のIおよびQチップデータを 乗算し、その結果を累算して、早期および後期のIおよびQウォルシュシンボル を生成する。早期のウォルシュシンボルの大きさは、早期のIおよびQウォルシ ュシンボルに基づいて発見される。後期のシンボルの大きさは、後期のシンボル の大きさから減算され、エラーメトリックを生成する。エラーメトリックは、時 間追跡装置436に出力される。時間追跡装置436は、デシメータおよび選択装置43 0におけるデスプレッド動作が早く、遅れて、または時間丁度にランしているか 否かを決定するためにエラーメトリックを使用する。時間追跡装置436はまた制 御装置への出力のために復調素子の絶対復調路時間470の追跡を維持する。 探索素子は、探索素子が時間追跡およびロック検出回路を有しないことを除い て復調素子に類似している。時間追跡は、探索プロセスがチャンネルのコヒーレ ンスに関して迅速に行われるため探索素子において不要である。換言すると、時 間ドリフトは、単一の探索を行なうために使用される時間中無視できる。 図8は、本発明によるセクタに区分されたベースステーションに対する復調素 子割当て方法の1例の要約である。この方法は周期的に行われる。各サイクルの 第1のステップにおいて、探索素子は、図8のブロック450によって示されてい るように通信が設定される単一のモービルステーションに対するモービルステー ション信号強度対時間の調査を行う。各探索素子は、多通路信号を発見するため にモービルステーションからの信号の予測到着時間の近傍の時間ウインドウを走 査する。制御装置は、時間オフセットおよび信号強度を含む探索素子のデータに 基づいて1組の調査路データを生成する。 制御装置は、ブロック452によって示されているように復調路に調査路を整合 する。復調路は、復調素子に現在割当てられた通路である。各復調素子からの対 応した通路情報(時間オフセットおよび信号強度)は、制御装置によって収集さ れる。 上記のように、ベースステーションにおいて復調素子を割当てるための主要な 考慮事項は、最も高い可能性のある集合信号レベルを獲得することである。全て のフリーでロックされていない復調素子は、ブロック454において復調路に対応 しない最も高い信号強度の調査路に割当てられる。また各サイクルにおいてある 固定数までの復調素子がブロック456において元の復調路より強い信号強度を有 する調査路に再度割当てられてもよい。サイクルは、ブロック456からブロック4 50に続く。 図9A乃至9Dは、図8の方法をさらに詳細に示す。この例示的なフローチャ ートは、4個の復調素子および8個の探索素子を有するシステムを仮定している 。開発された方法は本発明による好ましい実施例として示されている。この実施 例において、再割当て数は1サイクル当り2に制限されている。その他の最大数 は、本発明の技術的範囲を逸脱することなく選択されることができる。さらに、 図9A乃至9Dの実施例を検討することにより本発明のその他多数の実施例が容 易に明らかになるであろう。したがって、図9A乃至9Dは 本発明を制限するものではなく、好ましい1実施例に過ぎない。 図9Aはこのサイクルを開始し、図8のブロック450にほぼ等しい。ブロック5 10は方法の開始機能を示す。ブロック512は最後のサイクルで発見された調査路 のリストを消去する。ブロック516は、通信が設定されるモービルステーション からの信号の予測到着時間の近傍の時間ウインドウを探索するように探索素子に 命令する。ブロック518は最も強い局部的極大を4つだけ受信する。この例にお いて、5つ以上の最も強い局部的極大を受信することは、4個の復調素子しか割 当てに利用できないため非効率的であり、復調素子が最も強い第5の調査路に割 当てられる場合はない。ブロック520は、最小の信号レベルしきい値を越える各 局部的極大の情報を調査路のリストに付加する。ブロック520は、接続ブロック5 24を通ってこの方法の次の部分に流れを導く。 この方法は1組の調査路を獲得すると、図8のブロック452にほぼ等しい図9 Bに連続する。接続ブロック524は、ブロック532に流れを導く。ブロック532は 、復調素子によって現在復調されている通路の1つに考慮されている復調路を設 定する。ブロック534は、考慮されている復調路に対応した復調素子のロック/ 非ロック状態をチェックする。復調素子がロックされていない場合、制御装置は 復調素子の割当てを解除するか、或はブロック550によって示されているように 復調素子に“フリー”とラベルを付ける。このような場合、調査路に整合する有 効なデータは存在しない。考慮され ている復調路に対応した動作は終了する。 考慮されている復調路に対応した復調素子が現在ロック状態である場合、ブロ ック536は調査路のリスト中の類似した情報に復調路の時間オフセットを整合し ようとする。考慮されている復調路に対応した調査路が存在している場合、ブロ ック538は考慮されている復調路が特定の調査路に整合すベき第1の復調路であ るか否かを質問する。考慮されている復調路が第1のものである場合、考慮され ている復調路に対応した動作は終了する。 考慮されている復調路が特定の調査路に整合すべき第1の復調路でない場合、 2個の復調素子は実質的に同じ通路を復調している。このシナリオは、共通の出 来事である可能性が高い。各復調素子は、それが元来割当てられていた信号を追 跡する。一般に、2つの多通路信号は時間の経過と共に1つの通路またはほぼ同 じ通路に融合する。ブロック538は、このような状況を識別する。考慮されてい る復調路が特定の調査路に整合すべき第1の復調路でない場合、ブロック540は 、どの復調路がより強い信号レベルを有するかを決定する。考慮されている復調 路がより強い信号レベルを有する場合、ブロック524は割当てを解除するか、或 はこの同じ調査路に整合した前の復調素子にフリーのラベルを付ける。考慮され ている復調路が前の通路より弱い場合、ブロック544は考慮されている復調路に 対応した復調素子の割当てを解除するか、或はそれにフリーのラベルを付ける。 考慮されている復調路に対応した動作は終了する。 まだ考慮されたことのない復調路が存在している場合、ブロック546はブロッ ク548にこの方法を導く。ブロック548は、考慮されている次の復調路を選択し、 ブロック534は考慮されている次の復調路のためにプロセスを反復し始める。考 慮されている復調路が整合されるべき最後の復調路である場合、ブロック546は 接続ブロック554を通ってこの方法の次の部分に流れを導く。 1組の調査路を獲得し、調査路に復調路を整合すると、この方法は、図8のブ ロック454にほぼ等しい図9Cに続く。接続ブロック554はブロック560に流れを 導く。ブロック560は、最も強い信号レベルを有する調査路に考慮されている調 査路を設定する。 ブロック562は、復調素子が考慮されている調査路を復調するために割当てら れるか否かを質問する。そうであるならば、考慮されている調査路に対応した動 作は終了する。考慮されている調査路に割当てられた復調素子がない場合、流れ はブロック564に続く。ブロック564は、復調素子が何等割当てられていないか、 或はフリーであるかを質問する。割当てられていない、またはフリーの復調素子 が存在している場合、ブロック572は考慮されている調査路に割当てられていな い、またはフリーの復調素子を割当て、考慮されている調査路に対応した動作が 終了する。 図9Cのプロセスは、ブロック562からおよびブロック572からブロック574に 続く。ブロック574は、残っている調査路が存在するか否かを質問する。調査路 が残っている場 合、ブロック570は2番目に強い調査路を考慮されている調査路であるとして選 出し、流れはブロック562に続く。付加的な調査路がなく、復調素子の数が発見 された調査路数以上である場合、流れは接続ブロック580を通って図9Aに続い て、このサイクルが再び始まる。反対に、復調素子より多い調査路が存在してい る場合、流れは、割当てられていないまたはフリーの復調素子が存在しなくなる まで調査路を通ってステップを連続する。ブロック564から続いて、流れは接続 ブロック578を通って図9Dに連続する。 この方法は図9Dで連続し、それは図8のブロック456にほぼ等しい。接続ブ ロック578は図9Cからブロック590に流れを導く。接続ブロック578に達したと き、図9Cの考慮されている調査路は依然として図9Dが開始されるとき考慮さ れる調査路である。 ブロック590は、考慮されている調査路と比較するために最も弱い復調路を選 択する。ブロック592は、比較用の復調路の信号レベルが考慮されている調査路 の信号レベルより3dB以上弱いか否かを質問する。3dBの差は、2つの同様 に有効な通路間における過剰な再割当てを阻止するためのヒステリシスウインド ウである。より大きいまたはより小さいヒステリシスウインドウがシステムの適 用に応じて使用されることができる。調査路信号レベルが比較用の復調路より3 dBを越えずに大きい場合、接続ブロック580によって示されているようにサイ クルが再び始まる。調査路信号レベルが比較用の復調路より3dB以上大きい場 合、比較用の復調路 に対応した復調素子はブロック594によって示されているように考慮されている 調査路に再度割当てられる。この再割当てはこのサイクルの第1の再割当てであ るため、流れはブロック576に続く。2度目にブロック596に達した場合には、こ のサイクルの最大数の再割当てが発生し、接続ブロック580によって示されてい るように図9Aによりサイクルが再開する。 ブロック576は、調査路が存在しているか否かを質問する。別の調査路が存在 している場合、ブロック564は2番目に高い信号レベルを有する調査路を考慮さ れている調査路であるように設定する。ブロック586は、復調素子が考慮されて いる調査路に割当てられるか否かを質問する。それにしたがって、プロセスはブ ロック590またはブロック576に連続する。考慮されている調査路が考慮されてい る最後の調査路である場合、流れは接続ブロック580を通って続き、図9Aで新 しいサイクルを始める。 図10Aおよび10Bは、単一のモービルステーションからの入力信号の成分 を示したフォーマットの一例である。一般に、システムにおける、またはその近 くの腹数のモービルステーションからの多数の信号が各アンテナに存在している 。図10Aおよび10Bは、通信が設定された単一のモービルステーションの信 号だけを示す。図10Aは、第1のベースステーションセクタで受信されたモー ビルステーションに対する信号強度対時間を示す。図10Bは、第2のベースス テーションセクタで受信された同じモービルステーションに対 する信号強度対時間を示す。図10Aおよび10Bにおいて、水平軸は時間の単 位であり、垂直軸はエネルギの単位をdBで示す。図10Aにおいて、4つの通 路が雑音フロアより高く、ラベルを付けられた通路462、464、466および468であ る。通路462が時間的に最初に到着し、モービルステーションからベースステー ションまで有効な最も直接的な通路であると仮定することができる。通路464、4 66および468が順次続き、通路462と同じ信号の多通路信号である。ライン460は 、信号強度がそれより下では信頼できるデータを生成しないしきい値を表す。 図10Aのセクタと図10Bのセクタとの間の時間オフセットは、明示的に示 されていない。図10Bは、説明のために図10Aの遅延に正規化されたもので あると考えることができる。図10Bにおいて、6つの通路が雑音フロアより高 く、ラベルを付けられた通路470、472、474、476、478および480である。再び、 ライン460はしきい値を信号強度がそれより下では信頼できるデータを生成しな いしきい値を表す。 一例として、図9A乃至9Dの方法は図10Aおよび10Bに示された信号に 基づいて行われると仮定する。4つの復調素子は次のように割当てられると仮定 する: ここにおいて、セクタは図10Aおよび10Bの図面番号に対応する。流れは図 9Aで始まる。調査リストは消去され、探索素子は適切なセクタに割当てられ、 時間ウインドウを探索するように命令される(ブロック510乃至516)。探索デー タは各探索素子から受信され、4つの最も強い局部的極大が次のように信号強度 の高いものから低いものの順に記録される(ブロック520および524): 図9Bは、復調素子1の通路を考慮されている第1の通路であるように設定す ることによって始まる。復調素子1はロックされているため、調査路に復調路を 整合する試みがなされる(ブロック534乃至536)。この例において、t1は比較 的低い信号強度を有している図10Aの通路466の到着時間にほぼ等しいと仮定 し、調査路リストに対応したエントリィを有しない。プロセスは次の復調路のた めに連続する(ブロック546)。 復調路2は、考慮されている復調路として設定される(ブロック548)。復調 路2はロックされているため、調査路に復調路を整合する試みがなされる(ブロ ック534乃至536)。この例において、t2は比較的低い信号強度を有しているた め、調査路リストに対応したエントリィを有しない図10Aの通路468の到着時 間にほぼ等しいと仮定する。プロセスは次の復調路のために連続する(ブロック 546)。 復調路3は、考慮されている復調路として設定される(ブロック548)。復調 路3はロックされているため、調査路に復調路を整合する試みがなされる(ブロ ック534乃至536)。この例において、t3は通路470のt10に対応する。復調路3 は調査路470に整合する第1の復調路であるため、プロセスは次の復調路のため に連続する(ブロック538乃至546)。 復調路4は、考慮されている復調路として設定される(ブロック548)。復調 路4はロックされているため、調査路に復調路を整合する試みがなされる(ブロ ック534乃至536)。この例において、t4は比較的低い信号強度を有しているた め、調査路リストに対応したエントリィを有しない図10Aの通路480の到着時 間にほぼ等しいと仮定する。復調路4は最後の復調路であるため、図5Bの機能 は終了し、以下の調査路のリストにより図5Cに続く: 10は最も強い信号レベルであると仮定すると、図9Cは考慮されている調査 路として通路470を設定することによってスタートする(ブロック560)。この場 合、復調素子3は調査路470に割当てられる(ブロック562)。したがって、調査 路476は考慮されている次の調査路として設定される(ブロック574および570) 。調査路476に割当てられている復調素子がなく、また割当てられていないまた はフリーの復調素子は存在しないため、流れは図5Dに続く(ブロック562,564 および578)。 復調路1(図10Aの通路466に対応した)は最も弱い復調路であるため、 考慮されている復調路であるように設定される(ブロック590)。A11はA1より 3dB以上大きいと仮定すると、復調路1は調査路476に再度割当てられる(ブ ロック592および594)。この再割当ては、この探索サイクルの第1の再割当てで あり、したがってどの復調素子も割当てられない調査路472が考慮されている次 の調査路として設定される(ブロック596,576,564および586)。 復調路2(図10Aの通路468に対応した)は、ここで最も弱い復調路なの で、考慮されている復調路であるように設定される(ブロック590)。A12はA2 より3dB以上大きいと仮定すると、復調路2は調査路472に再度割当てられる (ブロック592および594)。この再割当ては、この探索サ イクルの第2の再割当てであるため、流れは別のサイクルを開始するために図9 Aに続く。復調素子の割当てリストは、以下の通りである: 上記のベースステーション割当て例の結果において認識すべき興味深い点は、 通信が1以上のセクタを通って設定されても、復調素子が全て同じセクタに割当 てられることである。この結果は、セクタダイバーシティを重視するモービルス テーション割当て方法から得られる結果と対照的である。4個の復調素子は、図 10Bに示されているように4つの最も強い通路に割当てられないことが認めら れることも興味深い。復調素子4は、セクタ10Bの6番目に強い通路である通路 480に割当てられる。しかしながら、上記の例ではこの復調素子が可能性のある 再割当てのために調査路に比較される前に、1サイクル当り最大の再割当て数は 達せられている。上記の方法は、1つのセクタしか有しないベースステーション に対して同様に適用できることを認識しなければならない。 本発明の実施例の多数の明瞭な形態が存在する。前記の好ましい実施例の説明 は、当業者が本発明を製造または使用す ることを可能にするように与えられている。これらの実施例に対する種々の修正 は当業者に容易に明らかになるであろう。また、ここに限定された一般的な原理 は、発明能力を使用せずにその他の実施例に適用されることが可能である。した がって、本発明はここに示された実施例に限定されるものではなく、ここに記載 された原理および新しい特徴と適合する広い技術範囲で実現可能なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,N L,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SI,SK,TJ,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 ジブ、ノアム・エー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 92124、サン・ディエゴ、コルテ・プラ ヤ・バルセロナ 10968 (72)発明者 ウイリアムソン、ポール・ティー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 92117 ― 3206、サン・ディエゴ、チャ ニング・ストリート 5331 (72)発明者 パドバニ、ロベルト アメリカ合衆国、カリフォルニア州 92130、サン・ディエゴ、ペンフィール ド・ポイント 13593

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.複数の復調素子を有する受信機において1組の有効な信号に前記複数の復調 素子を割当てる方法において、 有効な信号の調査を行って、前記有効な信号のそれぞれの到着時間、信号強度 および送信機インデクスからなる調査路のリストを生成し、 受信機によって復調されている信号に対応した到着時間、信号強度および送信 機インデクスからなる復調路のリストを前記調査路のリストに整合し、 割当てられていない復調素子が存在する場合には、前記復調路のリストにおけ る全ての各送信機インデクスと異なる対応した送信機インデクスを有する特定の 調査路に前記割当てられていない復調素子を割当てるステップを含んでいる複数 の復調素子の割当て方法。 2.前記割当てられていない復調素子を割当てる前記ステップにおいて、前記特 定の調査路は、前記対応した送信機インデクスを有する調査路のうち最も強い信 号強度を有する調査路に対応している請求項1記載の方法。 3.さらに、割当てられていない復調素子が存在しない場合には、特定の調査路 に特定の復調素子を再度割当てるステップを含み、このステップが、 前記特定の復調素子を割当てず、 前記特定の調査路に前記特定の復調素子を割当てるステップを含んでいる請 求項1記載の方法。 4.前記特定の復調素子は、どの復調素子の信号強度より弱 い信号強度を有する復調路に対応している請求項3記載の方法。 5.前記特定の復調素子は、前記特定の調査路の信号強度より弱い信号強度を有 する復調路に対応している請求項3記載の方法。 6.前記特定の復調素子は、前記特定の調査路の信号強度より少なくともある比 率だけ弱い信号強度を有する復調路に割当てられる請求項3記載の方法。 7.前記特定の復調素子は、前記特定の調査路の信号強度より3dB弱い信号強 度を有する復調路に割当てられる請求項3記載の方法。 8.前記特定の復調素子は、少なくとも1つの他の復調路の送信機インデクスと 同じ送信機インデクスを有する特定の復調路に割当てられる請求項3記載の方法 。 9.前記特定の復調路は、前記復調路リスト中にこのような通路の最も弱い信号 強度を有している請求項8記載の方法。 10.前記送信機インデクスはベースステーションを表している請求項1記載の 方法。 11.前記送信機インデクスはベースステーションのセクタを表している請求項 1記載の方法。 12.各送信機は疑似雑音変調を使用して拡散スペクトル信号を送信し、前記送 信機インデクスは送信された拡散スペクトル信号のコードオフセットを表す請求 項1記載の方法。 13.前記調査路のリストに前記復調路のリストを整合する前記ステップは、前 記復調路のリスト中の各エントリィを前 記調査路のリスト中の各エントリィに対応させる請求項1記載の方法。 14.前記調査路のリストに前記復調路のリストを整合する前記ステップは、 第1の信号強度を有する第1の復調路を第1の調査路に整合し、 前記第1の信号強度より大きい第2の信号強度を有する第2の復調路を前記第 1の調査路に整合し、 前記第1の復調路に対応した第1の復調素子の割当てを解除するステップを含 んでいる請求項1記載の方法。 15.復調路に割当てられた前記複数の復調素子の各復調素子は、成功的または 危険な復調の状態を示し、さらに前記特定の復調素子が危険な復調を示した場合 には、特定の復調素子の割当てを解除するステップを含んでいる請求項1記載の 方法。 16.前記受信機は1以上の探索素子を有し、有効な信号の調査を行って、調査 路のリストを生成する前記ステップは、 到着時間、信号強度および送信機インデクスを有する局部的極大データ点を前 記1以上の探索素子から受信し、 前記局部的極大データ点の前記信号強度が予め定められたレベルを越えた場合 、前記局部的極大データ点を前記調査路のリストに付加するステップを含んでい る請求項1記載の方法。 17.前記受信機は1以上の探索素子を有し、有効な信号の調査を行って、調査 路のリストを生成する前記ステップは、 それぞれ到着時間、信号強度および共通の送信機インデクスを有する1組の局 部的極大データ点を前記1以上の探索素子から受信し、 付加される前記定められた数の各局部的極大データ点の前記信号強度が予め定 められたレベルを越えた場合、前記定められた数の前記局部的極大データ点を前 記調査路のリストに付加するステップを含んでいる請求項1記載の方法。 18.前記定められた数の各局部的極大データ点は、前記複数の復調素子の復調 素子数に等しい請求項17記載の方法。 19.さらに前記復調路のリストを前記調査路のリストに整合する前記ステップ は、 前記調査路のリストのどの調査路にも整合しない復調路を発見し、 前記整合しない復調路に対応した前記調査路のリスト中のエントリィを付加す るテップを含んでいる請求項1記載の方法。 20.前記調査路のリスト中の各送信機インデクスは、前記復調路のリスト中の 各送信機インデクスと同じであり、さらに割当てられていない復調素子が存在す る場合には前記割当てられていない復調素子を第2の特定の調査路に割当てるス テップを含んでいる請求項1記載の方法。 21.前記割当てられていない復調素子を割当てる前記ステップにおいて、前記 第2の特定の調査路は、前記復調路のリストの任意の復調路と同じ到着時間およ び送信機インデクスを有しない請求項20記載の方法。 22.前記第2の特定の調査路は、このような通路の最も強い信号強度を有して いる請求項21記載の方法。 23.さらに、特定の復調素子を再度割当てるステップを含み、このステップは 、 特定の復調路に割当てられた前記特定の復調素子の割当てを解除し、 第2の特定の調査路に前記特定の復調素子を割当てるステップを含んでいる請 求項1記載の方法。 24.前記特定の復調路は、前記第2の特定の調査路と同じ送信機インデクスを 有している請求項23記載の方法。 25.前記特定の復調路は、前記第2の特定の調査路の信号強度より弱い信号強 度を有している請求項24記載の方法。 26.前記特定の復調路は、前記第2の特定の調査路の信号強度より少なくとも ある比率だけ弱い信号強度を有している請求項24記載の方法。 27.前記特定の復調路は、前記第2の特定の調査路の信号強度より3dB弱い 信号強度を有している請求項24記載の方法。 28.前記特定の復調路は、前記復調路のリストの1以上の他のエントリィと同 じ送信機インデクスを有する請求項23記載の方法。 29.前記特定の復調路は、前記特定の復調路と同じ送信機インデクスを有する 復調路の最も弱い信号強度を有している請求項23記載の方法。 30.さらに前記調査路リストに前記復調路リストを整合す る前記ステップは、前記復調路リスト中の各復調路の前記到着時間を前記調査路 の対応したエントリィの前記到着時間に整合するステップを含んでいる請求項1 記載の方法。 31.さらに前記調査路リストに前記復調路リストを整合する前記ステップは、 予め定められた時間オフセット内で前記復調路リスト中の各復調路の前記到着時 間を前記調査路の対応したエントリィの到着時間に整合するステップを含んでい る請求項1記載の方法。 32.各送信機は、コード値のシーケンスからなる疑似雑音コードを使用して疑 似雑音変調信号を送信し、前記到着時間は疑似雑音コードのコード値オフセット に対応する請求項1記載の方法。 33.各送信機は、コード値のシーケンスからなる疑似雑音コードを使用して疑 似雑音変調信号を送信し、前記到着時間は疑似雑音コードのコード値オフセット の近傍の時間ウインドウに対応している請求項1記載の方法。 34.前記コード値のシーケンスの各コード値は期間を有し、前記時間ウインド ウは前記期間の1/2である請求項33記載の方法。 35.各送信機は、コード値のシーケンスからなる共通の疑似雑音コードを使用 して共通の疑似雑音変調信号を送信し、各送信機は前記送信機の他の全てのもの と異なる時間オフセットで送信を行い、前記送信機インデクスは前記異なる時間 オフセットに対応している請求項1記載の方法。 36.前記有効な信号の調査を行う前記ステップは、時間に わたって組織的に反復される請求項1記載の方法。 37.1組の受信機からなる受信機システムにおいて、1以上のソースからの1 組の既存の信号に前記受信機を割当てる方法において、 前記既存の信号のリストを生成し、前記既存の信号のリストの各既存の信号が 信号強度指標、時間指標および対応したソース指標を有し、 信号強度指標、時間指標および対応したソース指標を有する前記受信機に現在 割当てられている信号のリストと前記既存の信号の前記リストを比較し、 最大数の異なる対応したソース指標が前記受信機に現在割当てられている信号 の前記リストに存在するように前記既存の信号に前記受信機を割当てるステップ を含んでいる割当て方法。 38.前記最大数の異なる対応したソース指標が前記受信機に現在割当てられて いる信号の前記リストに存在するように受信機を再度割当てるステップをさらに 含み、 特定の受信機の割当てを解除し、 既存の信号の前記リストの前記既存の信号の1つに前記特定の受信機を割当て るステップを含んでいる請求項37記載の方法。 39.前記再度割当てるステップの発生率は、時間にわたって制限されている請 求項37記載の方法。 40.前記再度割当てるステップは、前記既存の信号の前記リストを生成する前 記各ステップに対して予め定められた回 数しか発生しない請求項37記載の方法。 41.前記既存の信号の前記リストを生成する前記ステップは、時間にわたって 組織的に反復される請求項37記載の方法。 42.前記既存の信号の前記リストを生成する前記ステップは、時間にわたって 組織的に反復される請求項37記載の方法。 43.さらに、第1の信号に割当てられた第1の受信機を有効にするステップを 含み、第1の信号の信号強度指示が予め定められたレベルより下である請求項3 7記載の方法。 44.前記有効な受信機はアイドル状態になる請求項33記載の方法。 45.前記有効な受信機は、前記第1の信号を連続的に受信する請求項43記載 の方法。 46.前記有効な受信機は、前記受信機を既存の信号に割当てる前記ステップに おいて特定の既存の信号を割当てられることができる請求項43記載の方法。 47.さらに、第1の信号に割当てられた第1の受信機を有効にするステップを 含み、前記第1の信号の対応した信号強度指標が予め定められた期間の間予め定 められたレベルより下である請求項37記載の方法。 48.前記有効な受信機はアイドル状態である請求項47記載の方法。 49.前記有効な受信機は、前記第1の信号を連続的に受信する請求項47記載 の方法。 50.前記有効な受信機は、既存の信号に前記受信機を割当てる前記ステップに おいて特定の既存の信号を割当てられることができる請求項47記載の方法。 51.前記受信機に割当てられた前記信号の前記信号強度指示は、前記受信機の 受信信号強度インジケータ出力から生成される請求項37記載の方法。 52.前記受信機の受信信号強度インジケータ出力は、反復的に測定される請求 項51記載の方法。 53.さらに、第1の信号に割当てられた第1の受信機を有効にするステップを 含み、前記第1の信号の対応した信号強度指示が予め定められた回数の前記測定 の間予め定められたレベルより下である請求項37記載の方法。
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