JPH084889Y2

JPH084889Y2 - 液体化粧料等の収納容器

Info

Publication number: JPH084889Y2
Application number: JP1990009761U
Authority: JP
Inventors: 浩二杉岡; 剛弘奥田; 和幸高田; 誠弘岡田
Original assignee: ポーラ化成工業株式会社; 竹内工業株式会社
Priority date: 1990-02-02
Filing date: 1990-02-02
Publication date: 1996-02-14
Anticipated expiration: 2005-02-02
Also published as: JPH03103014U

Description

【考案の詳細な説明】「産業上の利用分野」本考案はアイライナー、マスカラ、マニキュア等の液
体化粧料等を収納する収納容器に関する。

「従来の技術」従来のマスカラ容器は、開口部の外周部にキャップ嵌
合部が形成されたマスカラ収納容器本体と、このマスカ
ラ収納容器本体の開口部を開閉するキャップ嵌合部に嵌
合するキャップと、このキャップに固定された前記マス
カラ収納容器本体内に収納される塗布具と、前記マスカ
ラ収納容器本体の開口部に取付けられた前記塗布具を扱
くこのとできる円錐台形状の扱き部を有する扱き部材と
から構成されていた。

「本考案が解決しようとする課題」従来のマスカラ容器は、マスカラ収納容器本体よりキ
ャップを外して塗布具を抜取り使用している間、マスカ
ラが収納されたマスカラ収納容器本体は開放状態になっ
ており、マスカラに含まれている揮発成分が蒸発してし
まい、最後まで使用できなくなるという欠点があった。

本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、収納容器本
体内に収納された液体化粧料等の揮発成分の蒸発を確実
に防止して、最後まで経済的に使用することのできる液
体化粧料等の収納容器を提供することを目的としてい
る。

「課題を解決するための手段」上記目的を達成するために、本考案は液体化粧料等が
収納される上部が開口された収納容器体およびこの収納
容器体の開口部に嵌合固定された上部外周部にキャップ
嵌合部が形成された口部材とからなる収納容器本体と、
この収納容器本体の開口部を開閉するキャップと、この
キャップに取付けられた前記収納容器本体内に収納され
る塗布具と、前記収納容器本体の口部材に取付けられた
前記塗布具を扱くことのできる扱き部を有する扱き部材
とからなる液体化粧料等の収納容器において、前記扱き
部材を筒状の扱き部材本体と、この扱き部材本体の上部
に一体成形された前記口部材の上部嵌合片と嵌合する上
部嵌合部と、前記扱き部材本体の内壁面に一体成形され
た前記塗布具を扱くことのできる扱き部と、前記扱き部
材本体の下端部に一体成形された成型時には該扱き部材
本体の軸心方向に突出し、前記収納容器本体に取付けら
れた場合には前記扱き部材本体の塗布具通路を閉じる複
数個の閉塞片とからなるバルブと、前記扱き部材本体の
下部寄りの外周部に成形された前記収納容器体と口部材
とによって嵌合固定された場合に前記バルブを常時閉塞
方向に弾性力を付与する下部嵌合部とで液体化粧料等の
収納容器を構成している。

「本考案の実施例」以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細に説明
する。

第１図ないし第６図の実施例において、１は内部にア
イライナー、マニキュア、マスカラ等の液体化粧料２が
収納される収納容器本体で、この収納容器本体１は上部
に開口部３が形成された収納容器体４と、この収納容器
体４の開口部３に嵌合固定された上部外周部にキャップ
嵌合部５が形成された口部材６とから構成されている。

７は前記収納容器本体１の口部材６のキャップ嵌合部
５と嵌合される嵌合部８を有するキャップである。

９は前記キャップ７に取付けられた前記収納容器本体
１内に収納される塗布具で、この塗布具９は前記キャッ
プ７に固定された塗布軸10と、この塗布軸10の先端部に
取付けられた塗布ブラシ11とから構成されている。

12は前記収納容器本体１の口部材６に取付けられたゴ
ム等の弾性材で成型された扱き部材で、この扱き部材12
は、第４図ないし第６図に示すように前記口部材６内に
挿入される筒状の扱き部材本体13と、この扱き部材本体
13の上部に一体成形された前記口部材６の上部嵌合片6a
と嵌合される上部嵌合部14と、前記扱き部材本体13のほ
ぼ中央部の内壁面に一体成形された前記塗布具９を扱く
ことができる扱き部15と、前記扱き部材本体13の下端部
に一体成形された成形時には該扱き部材本体13の軸心方
向に突出し、前記収納容器本体１に取付けられた場合に
は前記扱き部材本体13の塗布具通路16を閉じる薄肉の複
数個の閉塞片17とからなるバルブ18と、前記扱き部材本
体13の下部寄りの外周部に一体成形された前記収納容器
体４と口部材６とによって嵌合固定されかつ前記バルブ
18を常時閉塞方向に弾性力を付与する弾性力付与片19を
有する下部嵌合部20とから構成されている。

上記構成の液体化粧料等の収納容器21は口部材６に扱
き部材12を取付けた後、口部材６を収納容器体４の開口
部３に押込み嵌合させると、扱き部材12のバルブ18は閉
塞状態となる。

なお、収納容器本体１内への液体化粧料２の充填は口
部材６の嵌合固定前に収納容器体４内に充填しても良
く、あるいは収納容器本体１を形成してから収納容器体
４内に充填しても良い。

このように構成された液体化粧料等の収納容器21は、
収納容器本体１よりキャップ７を外し、塗布具９を抜取
ると、塗布具９の塗布軸10および塗布ブラシ11はバルブ
18や扱き部15によって扱かれ、余分な液体化粧料２が付
着しない状態で取出すことができる。

また、塗布具９が収納容器本体１より抜取られると、
バルブ18によって塗布具通路16を閉塞し、収納容器本体
１内に収納された液体化粧料２の揮発成分の蒸発を防止
することができる。

「本考案の異なる実施例」次に第７図ないし第29図に示す本考案の異なる実施例
につき説明する。なお、これらの実施例の説明に当っ
て、前記本考案の実施例と同一構成部分には同一符号を
付して重複する説明を省略する。

第７図ないし第13図の実施例において、前記本考案の
実施例と主に異なる点は、下端部に複数個の突片23が形
成された折曲げ片24を有する口部材6Aを用いるととも
に、扱き部材12Aの下部嵌合部20Aを長く形成し、収納容
器本体１に取付けた場合に、口部材6Aの折曲げ片24の突
片23および下部嵌合部20Aの押し圧によってバルブ18を
閉塞状態にできるようにした点で、このように構成され
た扱き部材12Aを用いて液体化粧料等の収納容器21Aを形
成しても前記本考案の実施例と同様な作用効果が得られ
る。

第14図ないし第16図の実施例において、前記本考案の
実施例と主に異なる点は、弾性力付与片のない扱き部材
12Bを用いるとともに、収納容器体４の開口部３寄りの
部位に複数個の閉塞片17を閉塞状態にする付勢部材22を
固定した点で、このように構成した液体化粧料等の収納
容器21Bにしても前記本考案の実施例と同様な作用効果
が得られる。

第17図ないし第19図の実施例において、前記第１図な
いし第６図の実施例と主に異なる点は、口部材6Bの下端
部に弾性力付与片19を形成した点で、このように液体化
粧料等の収納容器21Cを構成しても前記本考案の実施例
と同様な作用効果が得られる。

第20図および第21図の実施例において、前記本考案の
実施例と主に異なる点は、バルブ18が常時閉塞状態とな
るようにロストワックス法等で成形した扱き部材12Cを
用いた点で、このように成形された扱き部材12Cを用い
て液体化粧料の収納容器21Dを構成しても前記本考案の
実施例と同様な作用効果が得られる。

第22図および第23図の実施例において、前記第20図お
よび第21図の実施例と主に異なる点は、収納容器体４と
口部材６とを一体成型した収容容器本体1Aを用いた点
で、このように形成された収納容器本体1Aを用いて液体
化粧料の収納容器21Eを構成しても前記本考案の実施例
と同様な作用効果が得られる。

なお、この実施例では口部材６を有する底面の無い収
納容器体４を形成した後、扱き部材12Cを取付け、溶着
等に寄って底面を形成して、収納容器本体1Aを形成す
る。

第24図ないし第26図の実施例において、前記本考案の
実施例と主に異なる点は、口部材６の上部寄りの内壁面
に扱き部材12Dの上部嵌合部14が挿入される挿入溝25を
形成した点で、このように形成された口部材６や扱き部
材12Dを用いて液体化粧料の収納容器21Fを構成しても前
記本考案の実施例と同様な作用効果が得られる。

第27図ないし第29図の実施例において、前記本考案の
実施例と主に異なる点は、納容器体4Aの上部寄りの部位
に口部材６に取付けられた扱き部材12Bを嵌合させた場
合に、閉塞片17を閉じるように付勢する付勢部1aを形成
した点で、このように形成した収納容器本体1Bを用いて
液体化粧料の収納容器21Hにしても前記本考案の実施例
と同様な作用効果が得られる。

「本考案の効果」以上の説明から明らかなように、本考案にあっては次
に列挙する効果が得られる。

（１）液体化粧料等が収納される上部が開口された収納
容器体およびこの収納容器体の開口部に嵌合固定された
上部外周部にキャップ嵌合部が形成された口部材とから
なる収納容器本体と、この収納容器本体の開口部を開閉
するキャップと、このキャップに取付けられた前記収納
容器本体内に収納される塗布具と、前記収納容器本体の
口部材に取付けられた前記塗布具を扱くことのできる扱
き部を有する扱き部材とからなる液体化粧料等の収納容
器において、前記扱き部材を筒状の扱き部材本体と、こ
の扱き部材本体の上部に一体成型された前記扱き部材の
上部嵌合片と嵌合する上部嵌合部と、前記扱き部材本体
の内壁面に一体成形された前記塗布具を扱くことのでき
る扱き部と、前記扱き部材本体の下端部に一体成形され
た成型時には該扱き部材本体の軸心方向に突出し、前記
収納容器本体に取付けられた場合には前記扱き部材本体
の塗布具通路を閉じる複数個の閉塞片とからなるバルブ
と、前記扱き部材本体の下部寄りの外周部に形成された
前記収納容器体と口部材とによって嵌合固定されかつ前
記バルブを常時閉塞方向に弾性力を付与する下部嵌合部
とで構成されているので、収納容器本体より塗布具を抜
取った場合、扱き部材のバルブによって塗布具通路を閉
塞することができる。したがって、使用時や不使用時の
いずれの場合でも収納容器本体の開口部を閉塞すること
ができ、収納容器本体内に収納された揮発成分を含む液
体化粧料の揮発成分の蒸発を確実に防止することができ
る。よって、収納容器本体内に収納された液体化粧料を
最後まで使用でき、経済的に使用できる。

（２）前記（１）によって、塗布具を抜取った塗布具通
路をバルブによって自動的に閉塞できるので、閉塞操作
が不用で、従来と同様に使用することができる。

（３）前記（１）によって、従来と同様な部品点数で良
いので、コストアップすることなく製造することができ
る。

（４）請求項２〜４も前記（１）〜（３）と同様な効果
が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す収納状態の断面図、第
２図は本考案の一実施例を示す使用状態の断面図、第３
図は第２図の３−３線に沿う拡大断面図、第４図ないし
第６図は扱き部材の断面図、平面図、底面図、第７図な
いし第13図、第14図ないし第16図、第17図ないし第19
図、第20図および第21図、第22図および第23図、第24図
ないし第26図、第27図ないし第29図、はそれぞれ本考案
の異なる実施例を示す説明図である。１、1A、1B:収納容器本体、2:液体化粧料、3:開口部、
4:収納容器体、5:キャップ嵌合部、６、6A、6B:口部
材、7:キャップ、8:嵌合部、9:塗布具、10:塗布軸、11:
塗布ブラシ、12、12A〜12E:扱き部材、13:扱き部材本
体、14:上部嵌合部、15:扱き部、16:塗布具通路、17:閉
塞片、18、18A:バルブ、19:弾性力付与片、20、20A:下
部嵌合部、21、21A〜21H:液体化粧料の収納容器、22:付
勢部材、23:突片、14:折曲げ片、25:挿入溝。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者岡田誠弘神奈川県川崎市川崎区東門前３丁目４番24 号 (56)参考文献実開昭61−45016（ＪＰ，Ｕ) 実開平２−18316（ＪＰ，Ｕ)

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】液体化粧料等が収納される上部が開口され
た収納容器体およびこの収納容器体の開口部に嵌合固定
された上部外周部にキャップ嵌合部が形成された口部材
とからなる収納容器本体と、この収納容器本体の開口部
を開閉するキャップと、このキャップに取付けられた前
記収納容器本体内に収納される塗布具と、前記収納容器
本体の口部材に取付けられた前記塗布具を扱くことので
きる扱き部を有する扱き部材とからなる液体化粧料等の
収納容器において、前記扱き部材を筒状の扱き部材本体
と、この扱き部材本体の上部に一体成形された前記口部
材の上部嵌合片と嵌合する上部嵌合部と、前記扱き部材
本体の内壁面に一体成形された前記塗布具を扱くことの
できる扱き部と、前記扱き部材本体の下端部に一体成形
された成型時には該扱き部材本体の軸心方向に突出し、
前記収納容器本体に取付けられた場合には前記扱き部材
本体の塗布具通路を閉じる複数個の閉塞片とからなるバ
ルブと、前記扱き部材本体の下部寄りの外周部に一体成
形された前記収納容器本体と前記口部材とによって嵌合
固定された場合の変形によって前記バルブを常時閉塞方
向に弾性力を付与することができる下部嵌合部とで構成
したことを特徴とする液体化粧料等の収納容器。
【請求項２】液体化粧料等が収納される上部が開口され
た収納容器体およびこの収納容器体の開口部に嵌合固定
された上部外周部にキャップ嵌合部が形成された口部材
とからなる収納容器本体と、この収納容器本体の開口部
を開閉するキャップと、このキャップに取付けられた前
記収納容器本体内に収納される塗布具と、前記収納容器
本体の口部材に取付けられた前記塗布具を扱くことので
きる扱き部を有する扱き部材とからなる液体化粧料等の
収納容器において、前記扱き部材を筒状の扱き部材本体
と、この扱き部材本体の上部に一体成形された前記口部
材の上部寄りの内壁面と嵌合する上部嵌合部と、前記扱
き部材本体の内壁面に一体成形された前記塗布具を扱く
ことのできる扱き部と、前記扱き部材本体の下端部に一
体成形された成型時には該扱き部材本体の軸心方向に突
出し、前記収納容器本体に取付けられた場合には前記扱
き部材本体の塗布具通路を閉じる複数個の閉塞片とから
なるバルブと、前記扱き部材本体の下部寄りの外周部に
一体成形された前記収納容器本体と前記口部材とによっ
て嵌合固定された場合の変形によって前記バルブを常時
閉塞方向に弾性力を付与することができる下部嵌合部と
で構成したことを特徴とする液体化粧料等の収納容器。
【請求項３】液体化粧料等が収納される上部が開口され
た収納容器体およびこの収納容器体の開口部に嵌合固定
された上部外周部にキャップ嵌合部が形成された口部材
とからなる収納容器本体と、この収納容器本体の開口部
を開閉するキャップと、このキャップに取付けられた前
記収納容器本体内に収納される塗布具と、前記収納容器
本体の口部材に取付けられた前記塗布具を扱くことので
きる扱き部を有する扱き部材とからなる液体化粧料等の
収納容器において、前記扱き部材を筒状の扱き部材本体
と、この扱き部材本体の上部に一体成形された前記口部
材の上部嵌合片と嵌合する上部嵌合部と、前記扱き部材
本体の内壁面に一体成形された前記塗布具を扱くことの
できる扱き部と、前記扱き部材本体の下端部に一体成形
された成型時には該扱き部材本体の軸心方向に突出し、
前記収納容器本体に取付けた場合には前記収納容器体に
取付けられた付勢部材によって前記扱き部材本体の塗布
具通路を閉じる複数個の閉塞片とからなるバルブと、前
記扱き部材本体の下部寄りの外周部に形成された前記収
納容器体と口部材とによって嵌合固定される下部嵌合部
とで構成したことを特徴とする液体化粧料等の収納容
器。
【請求項４】液体化粧料等が収納される上部が開口され
た収納容器体およびこの収納容器体の開口部に嵌合固定
された上部外周部にキャップ嵌合部が形成された口部材
とからなる収納容器本体と、この収納容器本体の開口部
を開閉するキャップと、このキャップに取付けられた前
記収納容器本体内に収納される塗布具と、前記収納容器
本体の口部材に取付けられた前記塗布具を扱くことので
きる扱き部を有する扱き部材とからなる液体化粧料等の
収納容器において、前記扱き部材を筒状の扱き部材本体
と、この扱き部材本体の上部に一体成形された前記口部
材の上部嵌合片と嵌合する上部嵌合部と、前記扱き部材
本体の内壁面に一体成形された前記塗布具を扱くことの
できる扱き部と、前記扱き部材本体の下端部に一体成形
された成型時には該扱き部材本体の軸心方向に突出し、
前記収納容器本体に取付けた場合には前記収納容器体に
形成された付勢部によって前記扱き部材本体の塗布具通
路を閉じる複数個の閉塞片とからなるバルブと、前記扱
き部材本体の下部寄りの外周部に形成された前記収納容
器体と口部材とによって嵌合固定される下部嵌合部とで
構成したことを特徴とする液体化粧料等の収納容器。