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JPH0838441A - 核磁気共鳴を用いた脳機能計測方法 - Google Patents

核磁気共鳴を用いた脳機能計測方法

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Publication number
JPH0838441A
JPH0838441A JP6177988A JP17798894A JPH0838441A JP H0838441 A JPH0838441 A JP H0838441A JP 6177988 A JP6177988 A JP 6177988A JP 17798894 A JP17798894 A JP 17798894A JP H0838441 A JPH0838441 A JP H0838441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
applying
gradient magnetic
image
echo signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6177988A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukari Onodera
由香里 小野寺
Etsuji Yamamoto
悦治 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6177988A priority Critical patent/JPH0838441A/ja
Publication of JPH0838441A publication Critical patent/JPH0838441A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 血管等流体部位を活性化部位と見誤ることの
ない脳機能計測方法を提供する。 【構成】 1回の励起でグラディエントエコー信号とス
ピンエコー信号を計測するパルスシーケンスを用いて時
刻の異なる複数組の信号を計測する。スピンエコー信号
から得られた画像Isの画素値がある閾値Th2よりも
小さい画素に対しては画素値を特定の範囲の値とし、そ
の他の画素に対してはグラディエントエコー信号から得
られる画像Tgの画素値あるいはTgの画素値に比例す
る値を代入して作成した新たな画像Tcを用いて活性化
部位の抽出を行ない、血管などの流体部位の影響を除去
する。特定の範囲の値は、活性化部位ではないことが識
別可能な値であり、たとえばゼロとする。 【効果】 特定の刺激に対する活性化部位の抽出能力が
低下しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は核磁気共鳴を用いた脳機
能計測方法に係り、特に静脈などの血管を活性化部位と
見誤る危険を回避する脳機能計測方法に係る。
【0002】
【従来の技術】MRI(核磁気共鳴イメージング装置)
は、静磁場中に置かれた核スピンが核磁気共鳴の共鳴条
件を満たす高周波磁場を吸収することを利用して、物質
の断層像等を得る装置である。最近、このようなMRI
画像を用いて脳機能計測を行うことがが可能になりつつ
あり、特定の刺激に反応する脳の活性化領域を抽出する
研究が行われている。検査対象に光等の刺激を与える
と、刺激に関連する脳の領野のMR信号が増加する。こ
の信号変化のメカニズムは血中ヘモグロビン(Hb)の
磁気的性質に依存している。反磁性である酸化Hbは磁
気的に無視できるが、還元Hbは常磁性であるため、周
辺の静磁場の均一性を乱しMR信号を減少させる性質が
ある。検査対象に特定の刺激を与えると、刺激に関連す
る領野において酸素代謝量が5%程度増加し、これを補
うために酸化Hbを多く含んだ血流が50%程度増加す
る。このような血流量の過剰な増大によって、活性化領
域の酸化Hbの比率が高まり、その結果MRI信号が増
加する。
【0003】このような脳の活性化領域の抽出を行うた
めには、マグネティック・レゾナンス・イン・メディス
ン、第25巻、390〜397頁(1992年)( Magnet
ic Resonance in Medicine, 25, p390-397(1992) )に記
載されているように、安静と刺激を繰返しながら連続的
に脳のMRI画像を計測し、刺激に同期して信号が増大
する部位を活性化領域として抽出する。従来、このよう
なMRI画像の計測には、磁場均一性の変化に対する信
号変化率が大きいグラディエントエコー(GE)系の計
測法が用いられてきた。しかし、GEで得られた信号に
は静脈などの血管による寄与が高く、上記のような従来
方法で信号変化を評価する場合に、組織と血管とを識別
することは難しいため、活性化領域を見誤る危険性が高
い。
【0004】しかし、プロシーディング・オブ・ソサイ
エティ・オブ・マグネティック・レゾナンス・イン・メ
ディスン、12−アニュアル・ミーティング、1400
頁(1993年)( Proceedings of the Society of Ma
gnetic Resonance in Medicine, 12th Annual Meeting,
p1400(1993) )に記載されているように、非対称スピン
エコー(ASE)を用いることにより、上記問題を回避
することができる。
【0005】上記文献では、ASEをエコープラナー法
に適用した非対称スピンエコーEPI法(ASE−EP
I)について述べられている。図1にASE−EPI法
に用いられるパルスシーケンスの例を示す。図1におい
て、1は励起高周波パルス、2はスライス傾斜磁場、3
は反転高周波パルス、4はスライス傾斜磁場、5はリー
ドアウト傾斜磁場、6は位相エンコード傾斜磁場、7は
エコー信号列である。励起高周波パルス1とスライス傾
斜磁場2を同時に印加して、特定のスライス内の核磁化
のみを励起する。その後、上記核磁化は静磁場不均一な
どの影響を受け、位相角のバラツキを生じるが、この位
相角のバラツキの程度は励起後の時間に比例する。次に
スライス傾斜磁場2と同方向にスライス傾斜磁場4を印
加しながら反転高周波パルス3を印加して、上記励起さ
れた核磁化の位相を反転させる。
【0006】これにより上記静磁場不均一などによる位
相角も反転するため、核磁化反転後の静磁場不均一の影
響は反転前の影響を相殺する方向に働く。続いて極性を
反転しながら周期的に強度が変化するリードアウト傾斜
磁場5を上記スライス傾斜磁場と垂直な方向に印加し、
リードアウト傾斜磁場方向の位置情報を有するエコー信
号列7を読みだす。この時、リードアウト傾斜磁場5の
極性反転に同期して、パルス状あるいは定常的な位相エ
ンコード傾斜磁場6を上記スライス傾斜磁場、リードア
ウト傾斜磁場のいずれにも垂直な方向に印加することに
より、エコー信号列7にエンコード傾斜磁場方向の位置
情報を与える。このような状況においては、励起高周波
パルス印加時に選択励起面にあった流体は、反転高周波
パルス印加時には上記面内から流出しているため、流体
部位からはエコー信号となる横磁化は発生しない。
【0007】さて、エンコード傾斜磁場の印加量の和が
ゼロとなるエコーをゼロエンコードエコーと呼ぶことに
する。ここで、印加量とは印加時間と印加強度の積であ
る。通常のスピンエコーEPI法(SE−EPI)で
は、ゼロエンコードエコーに及ぼす静磁場不均一の影響
をゼロとするため、励起高周波パルスと反転高周波パル
ス間の時間t1と、反転高周波パルスとゼロエンコード
エコー間の時間t2を等しくする。一方、ASE−EP
Iではt1≠t2とすることにより、大血管による信号
への寄与を低減したままで、静磁場不均一の影響を信号
に付加することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ASEを用いた脳機能
計測では、静脈などの血管による信号への寄与は抑制さ
れるが、GEに比べると静磁場均一の変化に対する信号
変化率が小さいため、活性化部位の抽出能力が犠牲にな
るという問題があった。本発明は、この問題を解決する
べく考案されたものであり、脳の活性化部位の抽出能力
を低下させずに、血管の影響を十分抑制可能な脳機能の
計測方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、励起高周波パルス印加後にグラディエントエコーを
計測し、その後反転高周波パルスを印加した後に非対称
スピンエコーを計測し、上記グラディエントエコーによ
り得られたMRI画像から、特定の刺激に対する相関画
像Aを求め、さらに上記非対称スピンエコーにより得ら
れたMRI画像から、特定の刺激に対する相関画像Bを
求め、相関画像Bにおいて一定の閾値に満たない画素に
対しては画素値をゼロとし、その他の画素については相
関画像Aの画素値を代入して、新たな相関画像を得る。
【0010】上記課題を解決する他の方法は、励起高周
波パルス印加後にグラディエントエコーを計測し、その
後反転高周波パルスを印加した後に非対称スピンエコー
を計測し、上記グラディエントエコーにより得られたM
RI画像から、特定の刺激に対する相関画像Aを求め、
さらに上記グラディエントエコーにより得られたMRI
画像と上記非対称スピンエコーにより得られたMRI画
像の減算から流体部位の画像を求め、流体部位の画像に
おいて一定の閾値を超える画素に対しては画素値をゼロ
とし、その他の画素については相関画像Aの画素値を代
入して、新たな相関画像を得る。
【0011】上記課題を解決するさらなる他の方法は、
励起高周波パルス印加後にグラディエントエコーを計測
し、その後反転高周波パルスを印加した後に非対称スピ
ンエコーを計測し、上記グラディエントエコーにより得
られたMRI画像から、特定の刺激に対する相関画像A
を求め、さらに上記非対称スピンエコーにより得られた
MRI画像から静止部位の画像を求め、静止部位の画像
において一定の閾値に満たない画素に対しては、相関画
像Aの画素値をゼロとして、新たな相関画像を得る。
【0012】
【作用】本発明の脳機能計測方法では、励起高周波パル
スを印加してから反転高周波パルスを印加するまでの間
に、流体が選択励起された平面内から流出する効果を利
用する。反転高周波パルスを印加する前に計測したグラ
ディエントエコー(GE)により得られたMRI画像
は、血管など流体部位と静止部位の画像の和であり、反
転高周波パルスを印加した後に計測したスピンエコー
(SE)により得られたMRI画像は静止部位の画像と
なる。従来技術の非対称スピンエコー(ASE)を用い
た場合にも、ほぼ同様の効果が得られる。つまり、AS
Eにより得られたMRI画像から特定の刺激に対する相
関画像Tsを求めると、活性化部位の抽出能力は低い
が、大血管による寄与はほとんど無いと考えられる。一
方、GEにより得られたMRI画像から特定の刺激に対
する相関画像Tgを求めると、大血管などの流体部位に
よる寄与が活性化部位と同程度以上になることも起こり
うる。
【0013】従って、相関画像Tgにおいて上記刺激と
の相関が高いと判断された画素であっても、相関画像T
sにおいて画素値が一定の閾値に達しない場合には、流
体部位であると見做して画素値をゼロとし、その他の画
素については相関画像Tgの画素値を代入して新たに作
成した相関画像Tcを用いて活性化領域の抽出を行うこ
とにより、活性化部位の抽出能力を低下させることな
く、血管などの影響を除去することができる。
【0014】また、GEにより得られたMRI画像とA
SEにより得られたMRI画像との減算から流体部位の
画像が得られるので、相関画像Tgにおいて上記刺激と
の相関が高いと判断された画素であっても、上記流体部
位の画像において画素値が一定の閾値を超える場合に
は、相関画像の画素値をゼロとし、その他の画素につい
ては相関画像Tgの画素値を代入して新たに作成した相
関画像Tcを用いて活性化領域の抽出を行うことによ
り、活性化部位の抽出能力を低下させることなく、血管
などの影響を除去することができる。
【0015】また、ASEにより得られたMRI画像
は、ほぼ静止部位の画像であると考えられるので、相関
画像Bにおいて上記刺激との相関が高いと判断された画
素であっても、上記静止部位の画像において画素値が一
定の閾値に達しない場合には、相関画像の画素値をゼロ
とし、その他の画素については相関画像Tgの画素値を
代入して新たに作成した相関画像Tcを用いて活性化領
域の抽出を行うことにより、活性化部位の抽出能力を低
下させることなく、血管などの影響を除去することがで
きる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は核磁気共鳴を用いた検査装置の一例を示す
構成図である。図2において、8は静磁場を発生するコ
イル、9は傾斜磁場を発生するコイル、10は検査対象
であり、この検査対象はコイル8および9内に配置され
る。シーケンサ11は傾斜磁場電源12、高周波発信器
13に命令を送り、傾斜磁場および高周波パルスを検査
対象に印加する。高周波パルスは、高周波変調器14、
高周波増幅器15を経て高周波送信器16により、検査
対象10に印加される。検査対象10から発生した信号
は受信器17によって受波され、増幅器18、位相検波
器19、AD変換器20を通ってCPU21に送られ、
ここで信号処理が行われる。必要に応じて、記憶媒体2
2に信号や測定条件を記憶させることもできる。
【0017】図3に、本発明を実施するためのパルスシ
ーケンスの一例を示す。図3において、23は励起高周
波パルス、24はスライス傾斜磁場、25はリードアウ
ト傾斜磁場、26は位相エンコード傾斜磁場、27はグ
ラディエントエコー信号系列、28は反転高周波パル
ス、29はスライス傾斜磁場、30はリードアウト傾斜
磁場、31は位相エンコード傾斜磁場、32はスピンエ
コー信号系列である。励起高周波パルス23とスライス
傾斜磁場24を同時に印加して、特定のスライス内の核
磁化のみを励起する。その後、上記の核磁化は静磁場不
均一などの影響を受け、位相角のバラツキを生じるが、
この位相角のバラツキの程度は励起から信号検出までの
時間に比例する。一定の時間の後に、極性を反転させな
がら周期的に強度が変化するリードアウト傾斜磁場25
をスライス傾斜磁場24と垂直方向に印加し、リードア
ウト傾斜磁場方向の位置情報を有するグラディエントエ
コー信号系列27を読みだす。この時、リードアウト傾
斜磁場25の極性反転に同期して、パルス状あるいは定
常的な位相エンコード傾斜磁場26をスライス傾斜磁場
とリードアウト傾斜磁場のいずれにも垂直な方向に印加
することにより、グラディエントエコー信号系列27に
位相エンコード傾斜磁場方向の位置情報を与える。グラ
ディエントエコー信号系列27の位相は、励起後の時間
に比例して静磁場不均一などの影響を受ける。従って、
特定の刺激に関連する脳の領野近傍で、酸化Hbと還元
Hbの比率が変化することにより静磁場分布が変化する
と、グラディエントエコー信号系列27から得られる画
像において信号量の変化として反映される。
【0018】次に反転高周波パルス28とスライス傾斜
磁場29を同時に印加して、上記の励起を行った領域と
同一の領域の核磁化の位相を反転させる。これにより上
記の静磁場不均一による位相角も反転するため、核磁化
反転後の静磁場不均一の影響は反転前の影響を相殺する
方向に働く。ただし、励起高周波パルス印加時に選択励
起面内にあった流体は、反転高周波パルス印加時には上
記の面内から流出しているため、流体部位からはエコー
信号となる横磁化は発生しない。続いて極性を反転させ
ながら周期的に強度が変化するリードアウト傾斜磁場3
0を印加し、リードアウト傾斜磁場方向の位置情報を有
するスピンエコー信号系列32を読みだす。この時、リ
ードアウト傾斜磁場30の極性反転に同期して、パルス
状あるいは定常的な位相エンコード傾斜磁場31を印加
することにより、スピンエコー信号系列32に位相エン
コード傾斜磁場方向の位置情報を与える。前述の理由に
より、上記のスピンエコー信号系列から得られる画像
は、静止部位のみを含んでいる。
【0019】励起高周波パルスと反転高周波パルス間の
時間t1と、反転高周波パルスとゼロエンコードエコー
間の時間t2は時間εだけ異なっており、この間に静磁
場不均一の影響を受けるため、特定の刺激に関連する脳
の領野近傍で、酸化Hbと還元Hbの比率が変化するこ
とにより静磁場不均一分布が変化すると、スピンエコー
信号系列32から得られる画像において信号量の変化と
して反映される。
【0020】図4に、本発明を実施するためのパルスシ
ーケンスの他の一例を示す。図4において、33は励起
高周波パルス、34はスライス傾斜磁場、35は位相エ
ンコード傾斜磁場、36はリードアウト傾斜磁場、37
はグラディエントエコー信号、38は反転高周波パル
ス、39はスライス傾斜磁場、40はリードアウト傾斜
磁場、41はスピンエコー信号である。励起高周波パル
ス33とスライス傾斜磁場34を同時に印加して、特定
のスライス内の核磁化のみを励起する。次に位相エンコ
ード傾斜磁場35を印加することにより、上記の核磁化
に位相エンコード傾斜磁場方向の位置情報を与える。そ
の後、上記の核磁化は静磁場不均一などの影響を受け、
位相角のバラツキを生じるが、この位相角のバラツキの
程度は励起後の時間に比例する。一定の時間の後に、リ
ードアウト傾斜磁場36を印加し、リードアウト傾斜磁
場方向の位置情報を有するグラディエントエコー信号3
7を読みだす。グラディエントエコー信号系列37の位
相は、励起から信号検出までの時間に比例して静磁場不
均一などの影響を受ける。
【0021】従って、特定の刺激に関連する脳の領野近
傍で、酸化Hbと還元Hbの比率が変化することにより
静磁場不均一分布が変化すると、グラディエントエコー
信号37から得られる画像において信号量の変化として
反映される。次に反転高周波パルス38とスライス傾斜
磁場39を同時に印加して、上記の励起を行った領域と
同一の領域の核磁化の位相を反転させる。これにより上
記の静磁場不均一による位相角も反転するため、核磁化
反転後の静磁場不均一の影響は反転前の影響を相殺する
方向に働く。ただし、励起高周波パルス印加時に選択励
起面内にあった流体は、反転高周波パルス印加時には上
記の面内から流出しているため、流体部位からはスピン
エコー信号となる横磁化は発生しない。続いてリードア
ウト傾斜磁場40を印加し、リードアウト傾斜磁場方向
の位置情報を有するスピンエコー信号41を読みだす。
この時、スピンエコー信号41に対する位相エンコード
傾斜磁場方向の位置情報は、上記の位相エンコード傾斜
磁場35により与えられている。
【0022】以上の操作を上記の位相エンコード傾斜磁
場の強度あるいは印加時間を変化させながら、所望の回
数繰り返し、グラディエントエコー画像およびスピンエ
コー画像の再構成に必要なエコー信号を取得する。前述
の事情により、上記のスピンエコー信号から得られる画
像は静止部位のみを含んでいる。励起高周波パルスと反
転高周波パルス間の時間t1と、反転高周波パルスとゼ
ロエンコードエコー間の時間t2は時間εだけ異なって
おり、この間に静磁場不均一の影響を受けるため、特定
の刺激に関連する脳の領野近傍で、酸化Hbと還元Hb
の比率が変化することにより静磁場分布が変化すると、
スピンエコー信号41から得られる画像において信号量
の変化として反映される。
【0023】図3のパルスシーケンスはエコープラナー
法を用いたもので、100ms程度で1枚ずつのグラデ
ィエントエコー画像およびスピンエコー画像の再構成に
必要なエコー信号を計測することができる。これに対
し、通常法を用いた図4のパルスシーケンスでは、1枚
ずつのグラディエントエコー画像およびスピンエコー画
像の再構成に必要なエコー信号を計測する時間は10s
程度である。
【0024】検査対象に光を見せるなどの刺激を与えな
がら、以上のパルスシーケンスを用いて複数の信号系列
を計測する。たとえば、最初の60秒間は安静状態と
し、次の60秒間で刺激を与え、次の60秒間は再び安
静状態として、その間に3秒毎に1セットのグラディエ
ントエコー信号系列と、スピンエコー信号系列とを計測
する。
【0025】図4のパルスシーケンスのように時間のか
かる計測法では、上記の計測間隔はさらに長くなる。こ
れらのエコー信号系列を像再構成して得られた時系列画
像を用いて、上記の刺激と同期して信号が増加する部位
を活性化部位として抽出する。このような抽出におい
て、t検定などの有意差検定法が用いられている。t検
定を用いた脳機能計測では、各画素毎に(数1)で表さ
れるt値を計算し、t値を画素値とする画像(t画像)
をもとに活性化部位の抽出を行う。
【0026】
【数1】 t=(ms(n)−mr(n))/{√〈(ss(n)+sr(n))/ (ns+nr−2)〉√〈1/ns+1/nr〉} …(数1) ここで、nは全画像枚数、nsは刺激時の画像枚数、n
rは安静時の画像枚数、ms(n)は刺激時の信号平均
値、mr(n)は安静時の信号平均値、ss(n)は刺
激時の信号偏差平方和、sr(n)は安静時の信号偏差
平方和である。t値が大きい部位は刺激による活性化部
位である可能性が高い。なお、(数1)において、√記
号はカッコ〈 〉内の平方根をとるものとする。
【0027】グラディエントエコー信号から得られる画
像では流体部位の寄与が大きいため、上記のt画像など
を用いて活性化部位を抽出する際に、大血管などの流体
部位を活性化部位として見誤る危険がある。一方、スピ
ンエコーでは刺激に由来する信号変化が小さいため、ノ
イズによる変動が大きい場合には活性化部位の抽出は困
難となる反面、血管などのような流体部分は原画像にお
ける信号強度が小さいため、スピンエコー信号から得ら
れるt画像(Tsとする)においても画素値が小さくな
るものと予想される。そこで図5に示すように、画像T
sの画素値がある閾値Th1よりも小さい画素に対して
は画素値を特定の範囲の値とし、その他の画素に対して
はグラディエントエコー信号から得られるt画像(Tg
とする)の画素値あるいはTgの画素値に比例する値を
代入して作成した新たなt画像(Tcとする)を用いて
活性化部位の抽出を行えば、血管などの流体部位の影響
を除去することができる。この場合、上記の特定の範囲
の値は、活性化部位ではないことが識別可能な値であ
り、たとえばゼロとする。
【0028】本発明を実現する他の実施例では、上記の
実施例と同様に図3あるいは図4のパルスシーケンスを
用いて、グラディエントエコー信号およびスピンエコー
信号を計測する。ただし、この場合は前記のεはゼロで
良い。さて、励起高周波パルス印加時に選択励起面内に
あった流体は、反転高周波パルス印加時には上記の面内
から流出しているため、流体部位からはエコー信号とな
る横磁化は発生しない。従って、上記の反転パルスによ
り生じたスピンエコー信号をフーリエ変換した結果得ら
れる画像は、静止部位の画像と言って良い。そこで図6
に示すように、上記の静止部位の画像Isの画素値があ
る閾値Th2よりも小さい画素に対しては画素値を特定
の範囲の値とし、その他の画素に対してはグラディエン
トエコー信号から得られる画像Tgの画素値あるいはT
gの画素値に比例する値を代入して作成した新たな画像
Tcを用いて活性化部位の抽出を行えば、血管などの流
体部位の影響を除去することができる。この場合、上記
の特定の範囲の値は、活性化部位ではないことが識別可
能な値であり、たとえばゼロとする。
【0029】本発明を実現する他の実施例では、上記の
実施例と同様に図3あるいは図4のパルスシーケンスを
用いて、グラディエントエコー信号およびスピンエコー
信号を計測する。ただし、この場合は前記のεはゼロで
良い。上記の実施例では、スピンエコー信号をフーリエ
変換した結果得られる画像が静止部位の画像であること
を利用したが、同様にして流体部位の画像を求め、これ
を用いて画像Tgから流体部位の影響を除去することが
できる。グラディエントエコー信号は流体部位の信号も
静止部位の信号も含んでいるため、グラディエントエコ
ー画像からスピンエコー画像を減算することにより、流
体部位の画像が得られる。ただし、図3あるいは図4の
パルスシーケンスでは、グラディエントエコー信号を計
測してからスピンエコー信号を計測するまでに100m
s程度の時間遅れがあるため、緩和の影響が異なる。縦
緩和による信号減衰は比較的遅いが、横緩和による信号
減衰の時定数(横緩和時間)は人体頭部で100ms程
度であるから、適当な補正を行った後に減算を行うこと
が望ましい。横緩和時間は組織により異なるが、ここで
は一様な値T2を持つものとすると、スピンエコー信号
の計測時ではグラディエントエコー信号の計測時に比
べ、横緩和による信号減衰が生じており、その係数はe
xp(−t/T2)で与えられる。ここで、tはグラデ
ィエントエコー信号とスピンエコー信号における、ゼロ
エンコードエコー間の時間である。
【0030】図7に示すように、上記の流体部位の画像
Ifの画素値がある閾値Th3以上である画素に対して
は画素値を特定の範囲の値とし、その他の画素に対して
はグラディエントエコー信号から得られる画像Tgの画
素値あるいはTgの画素値に比例する値を代入して作成
した新たな画像Tcを用いて活性化部位の抽出を行え
ば、血管などの流体部位の影響を除去することができ
る。この場合、上記の特定の範囲の値は、活性化部位で
はないことが識別可能な値であり、例えばゼロとする。
【0031】以上の実施例では有意差検定法として、t
検定を例に取って説明したが、z検定など他の検定法を
用いる場合にも本方法は有効である。
【0032】
【発明の効果】本発明では、刺激印加と安静を繰返しな
がら、複数枚のMRI画像を計測する脳機能計測におい
て、1回の励起でグラディエントエコー信号とスピンエ
コー信号を計測し、静磁場分布の変化に敏感なグラディ
エントエコー信号を用いて活性化部位を抽出するととも
に、スピンエコー信号を用いて静止部位の位置情報を検
出し、上記の活性化部位の抽出において血管などの流体
部位を活性化部位と見誤る危険を回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来法のパルスシーケンス。
【図2】本発明を実施するための検査装置の構成図。
【図3】本発明を実施するためのパルスシーケンス。
【図4】本発明を実施するためのパルスシーケンスの他
の例。
【図5】本発明による活性化部位抽出法を示すフロー
図。
【図6】本発明による他の活性化部位抽出法を示すフロ
ー図。
【図7】本発明による他の活性化部位抽出法を示すフロ
ー図。
【符号の説明】
1…励起高周波パルス、2…スライス傾斜磁場、3…、
反転高周波パルス、4…スライス傾斜磁場、5…リード
アウト傾斜磁場、6…位相エンコード傾斜磁場、7…エ
コー信号系列、8…静磁場を発生するコイル、9…傾斜
磁場を発生するコイル、10…検査対象、11…シーケ
ンサ、12…傾斜磁場電源、13…高周波発信器、14
…高周波変調器、15…高周波増幅器、16…高周波送
信器、17…受信器、18…増幅器、19…位相検波
器、20…AD変換器、21…CPU、22…記憶媒
体、23…励起高周波パルス、24…スライス傾斜磁
場、25…リードアウト傾斜磁場、26…位相エンコー
ド傾斜磁場、27…グラディエントエコー信号系列、2
8…反転高周波パルス、29…スライス傾斜磁場、30
…リードアウト傾斜磁場、31…位相エンコード傾斜磁
場、32…スピンエコー信号系列、33…励起高周波パ
ルス、34…スライス傾斜磁場、35…位相エンコード
傾斜磁場、36…リードアウト傾斜磁場、37…グラデ
ィエントエコー信号、38…反転高周波パルス、39…
スライス傾斜磁場、40…リードアウト傾斜磁場、41
…スピンエコー信号。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 24/08 510 Y G06F 15/62 390 C

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査対象に第1のスライス傾斜磁場を印加
    しながら励起高周波パルスを印加する第1のサブステッ
    プと、極性を反転しながらほぼ周期的に強度が変化する
    第1のリードアウト傾斜磁場を印加し、前記極性反転に
    同期して第1の位相エンコード傾斜磁場を印加すること
    により、前記検査対象から発生するエコー信号列E1を
    収集する第2のサブステップと、前記検査対象に第2の
    スライス傾斜磁場を印加しながら反転高周波パルスを印
    加し、極性を反転しながらほぼ周期的に強度が変化する
    第2のリードアウト傾斜磁場を印加し、前記極性反転に
    同期して第2の位相エンコード傾斜磁場を印加すること
    により、前記検査対象から発生するエコー信号列E2を
    収集する第3のサブステップからなるパルスシーケンス
    を、前記検査対象に特定の刺激を印加しながら複数回繰
    り返す第1のステップと、前記複数のエコー信号列E
    1、E2から時系列画像F1、F2を得る第2のステッ
    プと、前記時系列画像F1、F2における各画素の信号
    変化と前記特定の刺激との相関の大きさを示す相関画像
    S1、S2を得る第3のステップと、前記相関画像S2
    上で特定の閾値に満たない画素に対しては画素値を特定
    の範囲の値とし、その他の画素については前記相関画像
    S1の画素値あるいは該画素値に比例する値を代入して
    相関画像S3を得る第4のステップとからなることを特
    徴とする核磁気共鳴を用いた脳機能計測方法。
  2. 【請求項2】検査対象に第1のスライス傾斜磁場を印加
    しながら励起高周波パルスを印加する第1のサブステッ
    プと、位相エンコード傾斜磁場を印加し、第1のリード
    アウト傾斜磁場を印加することにより、前記検査対象か
    ら発生するエコー信号E1を収集する第2のサブステッ
    プと、第2のスライス傾斜磁場を印加しながら反転高周
    波パルスを印加し、第2のリードアウト傾斜磁場を印加
    することにより、前記検査対象から発生するエコー信号
    E2を収集する第3のサブステップを、第2のサブステ
    ップにおける前記位相エンコード傾斜磁場の強度あるい
    は印加時間を変化させながら、所定の回数繰り返すパル
    スシーケンスを、前記検査対象に特定の刺激を印加しな
    がら複数回繰り返す第1のステップと、前記複数のエコ
    ー信号E1、E2から時系列画像F1、F2を得る第2
    のステップと、前記時系列画像F1、F2における各画
    素の信号変化と前記特定の刺激との相関の大きさを示す
    相関画像S1、S2を得る第3のステップと、前記相関
    画像S2上で特定の閾値に満たない画素に対しては画素
    値を特定の範囲の値とし、その他の画素については前記
    相関画像S1の画素値あるいは該画素値に比例する値を
    代入して相関画像S3を得る第4のステップとからなる
    ことを特徴とする核磁気共鳴を用いた脳機能計測方法。
  3. 【請求項3】前記エコー信号列E2のうちで前記位相エ
    ンコード傾斜磁場の印加量の総和がゼロとなるエコー
    と、前記反転高周波パルスとの時間間隔と、前記励起高
    周波パルスと前記反転高周波パルスとの時間間隔とが異
    なることを特徴とする請求項1に記載の核磁気共鳴を用
    いた脳機能計測方法。
  4. 【請求項4】前記エコー信号E2と前記反転高周波パル
    スとの時間間隔が、前記励起高周波パルスと前記反転高
    周波パルスとの時間間隔とが異なることを特徴とする請
    求項2に記載の核磁気共鳴を用いた脳機能計測方法。
  5. 【請求項5】検査対象に第1のスライス傾斜磁場を印加
    しながら励起高周波パルスを印加する第1のサブステッ
    プと、極性を反転しながらほぼ周期的に強度が変化する
    第1のリードアウト傾斜磁場を印加し、前記反転に同期
    して第1の位相エンコード傾斜磁場を印加することによ
    り、前記検査対象から発生するエコー信号列E1を収集
    する第2のサブステップと、前記検査対象に第2のスラ
    イス傾斜磁場を印加しながら反転高周波パルスを印加
    し、極性を反転しながらほぼ周期的に強度が変化する第
    2のリードアウト傾斜磁場を印加し、前記極性反転に同
    期して第2の位相エンコード傾斜磁場を印加することに
    より、前記検査対象から発生するエコー信号列E2を収
    集する第3のサブステップからなるパルスシーケンス
    を、前記検査対象に特定の刺激を印加しながら複数回繰
    り返す第1のステップと、前記複数のエコー信号列E
    1、E2から時系列画像F1、F2を得る第2のステッ
    プと、前記時系列画像F1における各画素の信号変化と
    前記特定の刺激との相関の大きさを示す相関画像S1を
    得る第3のステップと、前記時系列画像F1の中の1枚
    あるは複数枚の平均画像F3と、前記時系列画像F2の
    中の1枚あるは複数枚の平均画像F4との減算から流体
    部位の画像F5を得る第4のステップと、該流体部位の
    画像F5上で特定の閾値を超える画素に対しては画素値
    を特定の範囲の値とし、その他の画素については前記相
    関画像S1の画素値あるいは該画素値に比例する値を代
    入して相関画像S3を得る第5のステップとからなるこ
    とを特徴とする核磁気共鳴を用いた脳機能計測方法。
  6. 【請求項6】検査対象に第1のスライス傾斜磁場を印加
    しながら励起高周波パルスを印加する第2のサブステッ
    プと、極性を反転しながら周期的に強度が変化する第1
    のリードアウト傾斜磁場を印加し、前記反転に同期して
    第1の位相エンコード傾斜磁場を印加することにより、
    前記検査対象から発生するエコー信号列E1を収集する
    第2のサブステップと、前記検査対象に第2のスライス
    傾斜磁場を印加しながら反転高周波パルスを印加し、極
    性を反転しながら周期的に強度が変化する第2のリード
    アウト傾斜磁場を印加し、前記極性反転に同期して第2
    の位相エンコード傾斜磁場を印加することにより、前記
    検査対象から発生するエコー信号列E2を収集する第3
    のサブステップからなるパルスシーケンスを、前記検査
    対象に特定の刺激を印加しながら複数回繰り返す第1の
    ステップと、前記複数のエコー信号列E1、E2から時
    系列画像F1、F2を得る第2のステップと、前記時系
    列画像F1における各画素の信号変化と前記特定の刺激
    との相関の大きさを示す相関画像S1を得る第3のステ
    ップと、前記時系列画像F2の中の1枚あるは複数枚の
    平均画像F4から静止部位の画像F6を得る第4のステ
    ップと、該静止部位の画像F6上で特定の閾値に満たな
    い画素に対しては画素値を特定の範囲の値とし、その他
    の画素については前記相関画像S1の画素値あるいは該
    画素値に比例する値を代入して相関画像S3を得る第5
    ステップとからなることを特徴とする核磁気共鳴を用い
    た脳機能計測方法。
  7. 【請求項7】検査対象に第1のスライス傾斜磁場を印加
    しながら励起高周波パルスを印加する第1のサブステッ
    プと、位相エンコード傾斜磁場を印加し、第1のリード
    アウト傾斜磁場を印加することにより、前記検査対象か
    ら発生するエコー信号E1を収集する第2のサブステッ
    プと、前記検査対象に第2のスライス傾斜磁場を印加し
    ながら反転高周波パルスを印加し、第2のリードアウト
    傾斜磁場を印加することにより、前記検査対象から発生
    するエコー信号E2を収集する第3のサブステップを、
    前記第2のサブステップにおける前記位相エンコード傾
    斜磁場の強度あるいは印加時間を変化させながら、所定
    の回数繰り返すパルスシーケンスを、前記検査対象に特
    定の刺激を印加しながら複数回繰り返す第1のステップ
    と、前記複数のエコー信号E1、E2から時系列画像F
    1、F2を得る第2のステップと、前記時系列画像F1
    における各画素の信号変化と前記特定の刺激との相関の
    大きさを示す相関画像S1を得る第3のステップと、前
    記時系列画像F1の中の1枚あるは複数枚の平均画像F
    3と、前記時系列画像F2の中の1枚あるは複数枚の平
    均画像F4との減算から流体部位の画像F5を得る第4
    のステップと、該静止部位の画像F6上で特定の閾値に
    満たない画素に対しては画素値を特定の範囲の値とし、
    その他の画素については前記相関画像S1の画素値ある
    いは該画素値に比例する値を代入して相関画像S3を得
    る第5のステップとからなることを特徴とする核磁気共
    鳴を用いた脳機能計測方法。
  8. 【請求項8】検査対象に第1のスライス傾斜磁場を印加
    しながら励起高周波パルスを印加する第1のサブステッ
    プと、位相エンコード傾斜磁場を印加し、第1のリード
    アウト傾斜磁場を印加することにより、前記検査対象か
    ら発生するエコー信号E1を収集する第2のサブステッ
    プと、前記検査対象に第2のスライス傾斜磁場を印加し
    ながら反転高周波パルスを印加し、第2のリードアウト
    傾斜磁場を印加することにより、前記検査対象から発生
    するエコー信号E2を収集する第3のサブステップを、
    前記第2のサブステップにおける前記位相エンコード傾
    斜磁場の強度あるいは印加時間を変化させながら、所定
    の回数繰り返すパルスシーケンスを、前記検査対象に特
    定の刺激を印加しながら複数回繰り返す第1のステップ
    と、前記複数のエコー信号E1、E2から時系列画像F
    1、F2を得る第2のステップと、前記時系列画像F1
    における各画素の信号変化と前記特定の刺激との相関の
    大きさを示す相関画像S1を得る第3のステップと、前
    記時系列画像F2の中の1枚あるは複数枚の平均画像F
    4から静止部位の画像F6を得る第4のステップと、該
    静止部位の画像F6上で特定の閾値に満たない画素に対
    しては画素値を特定の範囲の値とし、その他の画素につ
    いては前記相関画像S1の画素値あるいは該画素値に比
    例する値を代入して相関画像S3を得る第5のステップ
    とからなることを特徴とする核磁気共鳴を用いた脳機能
    計測方法。
  9. 【請求項9】反転高周波パルスが作用する領域は、前記
    励起高周波パルスにより励起される領域と同一であるこ
    とを特徴とする請求項1、2、5、6、7、8のいずれ
    かに記載の核磁気共鳴を用いた脳機能計測方法。
  10. 【請求項10】前記第4のステップにおける特定の範囲
    の値は、前記特定の刺激との相関が無いものと判断され
    る範囲の値であることを特徴とする請求項1、請求項2
    のいずれかにの記載核磁気共鳴を用いた脳機能計測方
    法。
  11. 【請求項11】前記第5のステップにおける特定の範囲
    の値は、前記特定の刺激との相関が無いものと判断され
    る範囲の値であることを特徴とする請求項5から請求項
    8のいずれかに記載の核磁気共鳴を用いた脳機能計測方
    法。
  12. 【請求項12】前記第4のステップにおいて流体部位の
    画像F5を得るステップは、前記時系列画像F1の中の
    1枚あるいは複数枚の平均画像F3と、前記時系列画像
    F2の中の1枚あるいは複数枚の平均画像F4におい
    て、横緩和等の影響を補正した後に減算を行うことを特
    徴とする請求項5、7のいずれかに記載の核磁気共鳴を
    用いた脳機能計測方法。
JP6177988A 1994-07-29 1994-07-29 核磁気共鳴を用いた脳機能計測方法 Pending JPH0838441A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006505878A (ja) * 2002-11-07 2006-02-16 本田技研工業株式会社 変化する照明条件下での物体の外観のクラスタリング

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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