JPH08330593A - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタの製造方法Info
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- JPH08330593A JPH08330593A JP13383695A JP13383695A JPH08330593A JP H08330593 A JPH08330593 A JP H08330593A JP 13383695 A JP13383695 A JP 13383695A JP 13383695 A JP13383695 A JP 13383695A JP H08330593 A JPH08330593 A JP H08330593A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 オフ特性の向上のための半導体膜の薄膜化に
伴うプロセスの安定性を確保し、ソース・ドレイン抵抗
の増大を防ぎ、高駆動能力を維持する。 【構成】 表面にベースコート膜2を成膜した絶縁性基
板1上に形成された薄膜トランジスタの製造方法におい
て、薄膜トランジスタのソース・ドレイン領域9のベー
スコート膜2上に凹部3を形成する工程と、ベースコー
ト膜2上に導電性膜若しくは半導性膜4を成膜する工程
と、導電性膜若しくは半導体膜4の全面をエッチバック
して凹部3以外の導電性膜若しくは半導体膜4を除去す
る工程とを有する。
伴うプロセスの安定性を確保し、ソース・ドレイン抵抗
の増大を防ぎ、高駆動能力を維持する。 【構成】 表面にベースコート膜2を成膜した絶縁性基
板1上に形成された薄膜トランジスタの製造方法におい
て、薄膜トランジスタのソース・ドレイン領域9のベー
スコート膜2上に凹部3を形成する工程と、ベースコー
ト膜2上に導電性膜若しくは半導性膜4を成膜する工程
と、導電性膜若しくは半導体膜4の全面をエッチバック
して凹部3以外の導電性膜若しくは半導体膜4を除去す
る工程とを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス等の絶縁性基板
上に設けられる薄膜トランジスタ(以下、TFTと言
う)に関し、特にアクティブマトリクス型の画像表示装
置やイメージセンサ等に利用できる薄膜トランジスタの
製造方法に関するものである。
上に設けられる薄膜トランジスタ(以下、TFTと言
う)に関し、特にアクティブマトリクス型の画像表示装
置やイメージセンサ等に利用できる薄膜トランジスタの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガラスなどの絶縁性基板上にTFTを有
する半導体装置としては、このTFTを画素スイッチン
グ素子に用いるアクティブマトリクス型液晶表示装置や
イメージセンサーなどが知られている。このTFTの半
導体層(活性層)には、薄膜状のシリコン半導体を用い
るのが一般的である。このシリコン半導体は、非晶質シ
リコン半導体(a−Si)からなるものと結晶性を有す
るシリコン半導体からなるものとの2つに大別される。
する半導体装置としては、このTFTを画素スイッチン
グ素子に用いるアクティブマトリクス型液晶表示装置や
イメージセンサーなどが知られている。このTFTの半
導体層(活性層)には、薄膜状のシリコン半導体を用い
るのが一般的である。このシリコン半導体は、非晶質シ
リコン半導体(a−Si)からなるものと結晶性を有す
るシリコン半導体からなるものとの2つに大別される。
【0003】上記薄膜状のシリコン半導体のうち非晶質
シリコン半導体は、成膜温度が低く、化学気相法で比較
的容易に作製することが可能で量産性に富むため、最も
一般的に用いられているが、導電性等の物性が結晶性を
有するシリコン半導体に比べて劣っている。従って、今
後、より高速特性を得るためには、結晶性を有するシリ
コン半導体からなるTFTの作製方法の確立が強く求め
られている。なお、この結晶性を有するシリコン半導体
としては、多結晶シリコン、微結晶シリコン、結晶成分
を含む非晶質シリコン、結晶性と非結晶性の中間状態を
有するセミアモルファスシリコン等が知られている。
シリコン半導体は、成膜温度が低く、化学気相法で比較
的容易に作製することが可能で量産性に富むため、最も
一般的に用いられているが、導電性等の物性が結晶性を
有するシリコン半導体に比べて劣っている。従って、今
後、より高速特性を得るためには、結晶性を有するシリ
コン半導体からなるTFTの作製方法の確立が強く求め
られている。なお、この結晶性を有するシリコン半導体
としては、多結晶シリコン、微結晶シリコン、結晶成分
を含む非晶質シリコン、結晶性と非結晶性の中間状態を
有するセミアモルファスシリコン等が知られている。
【0004】これらの結晶性を有する薄膜状のシリコン
半導体を得る方法としては、成膜時に結晶性を有する膜
を直接成膜する方法、非晶質半導体膜を成膜した後、熱
エネルギーを加えることにより結晶性を向上させる方
法、非晶質半導体膜を成膜した後、レーザー光のエネル
ギーにより結晶性を向上させる方法が用いられている。
半導体を得る方法としては、成膜時に結晶性を有する膜
を直接成膜する方法、非晶質半導体膜を成膜した後、熱
エネルギーを加えることにより結晶性を向上させる方
法、非晶質半導体膜を成膜した後、レーザー光のエネル
ギーにより結晶性を向上させる方法が用いられている。
【0005】次に従来のトップゲート型TFTの製造方
法について説明する。図2(a)、(b)は従来のトッ
プゲート型TFTの製造工程図を示す。図2(a)にお
いて、絶縁性基板(例えばガラス基板)21を洗浄後、
該絶縁性基板21の表面にベースコート膜22として二
酸化シリコン(SiO2)を化学的気相成長法(以下、
CVD法と言う)やスパッタリング法を用いて厚さ30
0nm程度堆積させる。
法について説明する。図2(a)、(b)は従来のトッ
プゲート型TFTの製造工程図を示す。図2(a)にお
いて、絶縁性基板(例えばガラス基板)21を洗浄後、
該絶縁性基板21の表面にベースコート膜22として二
酸化シリコン(SiO2)を化学的気相成長法(以下、
CVD法と言う)やスパッタリング法を用いて厚さ30
0nm程度堆積させる。
【0006】次に、ベースコート膜22上にCVD法や
スパッタリング法を用いて非晶質シリコン膜を厚さ30
nm程度堆積させ、固相成長法やレーザーアニール法に
より非晶質シリコン膜を多結晶シリコン膜に変化させ
る。該多結晶シリコン膜をフォトリソグラフィーとエッ
チングにより島状構造の半導体層26を形成後、ゲート
絶縁膜27、ゲート電極材料を堆積し、フォトリソグラ
フィーとエッチングによりゲート電極28をパターン形
成する。次にイオンドープ法によりソース・ドレイン領
域29に不純物を注入し、該ソース・ドレイン領域29
をレーザーアニール法や熱拡散法で活性化させ、更に上
記絶縁性基板21の領域上に層間絶縁膜30を堆積す
る。
スパッタリング法を用いて非晶質シリコン膜を厚さ30
nm程度堆積させ、固相成長法やレーザーアニール法に
より非晶質シリコン膜を多結晶シリコン膜に変化させ
る。該多結晶シリコン膜をフォトリソグラフィーとエッ
チングにより島状構造の半導体層26を形成後、ゲート
絶縁膜27、ゲート電極材料を堆積し、フォトリソグラ
フィーとエッチングによりゲート電極28をパターン形
成する。次にイオンドープ法によりソース・ドレイン領
域29に不純物を注入し、該ソース・ドレイン領域29
をレーザーアニール法や熱拡散法で活性化させ、更に上
記絶縁性基板21の領域上に層間絶縁膜30を堆積す
る。
【0007】次に、フォトリソグラフィーとエッチング
により、ソース・ドレイン領域29にコンタクトホール
を形成してトップゲート型TFTが作製されるものであ
る。
により、ソース・ドレイン領域29にコンタクトホール
を形成してトップゲート型TFTが作製されるものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】今後の技術として、例
えばアクティブマトリクス型液晶表示装置の周辺駆動回
路などを構成するような高速なTFTを、同一基板上に
同時に形成することが望まれている。しかしながら、従
来技術においては、結晶の粒界においてリーク電流が発
生してしまい、良好なオフ特性を得るのが困難であっ
た。
えばアクティブマトリクス型液晶表示装置の周辺駆動回
路などを構成するような高速なTFTを、同一基板上に
同時に形成することが望まれている。しかしながら、従
来技術においては、結晶の粒界においてリーク電流が発
生してしまい、良好なオフ特性を得るのが困難であっ
た。
【0009】良好なオフ特性を得るための方法の1つと
して、半導体層26の膜厚を薄膜化することが有効であ
ることが知られているが、この方法では、半導体層26
のソース・ドレイン領域29とソース・ドレイン電極と
を接続するためのコンタクトホール31を形成時に図2
(b)に示すように半導体層26のオーバーエッチが生
じ、コンタクト抵抗の増大を招くという問題点があっ
た。また、半導体層26を薄膜化することにより、ソー
ス・ドレイン抵抗が高くなり、高速動作が必要となる周
辺駆動回路の駆動周波数が、コンタクト抵抗及びソース
・ドレイン抵抗によって制限されるという問題点があっ
た。
して、半導体層26の膜厚を薄膜化することが有効であ
ることが知られているが、この方法では、半導体層26
のソース・ドレイン領域29とソース・ドレイン電極と
を接続するためのコンタクトホール31を形成時に図2
(b)に示すように半導体層26のオーバーエッチが生
じ、コンタクト抵抗の増大を招くという問題点があっ
た。また、半導体層26を薄膜化することにより、ソー
ス・ドレイン抵抗が高くなり、高速動作が必要となる周
辺駆動回路の駆動周波数が、コンタクト抵抗及びソース
・ドレイン抵抗によって制限されるという問題点があっ
た。
【0010】本発明の薄膜トランジスタの製造方法は上
記のような問題点を解決したもので、オフ特性の向上の
ためのTFTの半導体層の薄膜化に伴うプロセスの安定
性を確保し、ソース・ドレイン抵抗の増大を防ぎ、高駆
動能力を維持することができる薄膜トランジスタの製造
方法を提供することを目的とするものである。
記のような問題点を解決したもので、オフ特性の向上の
ためのTFTの半導体層の薄膜化に伴うプロセスの安定
性を確保し、ソース・ドレイン抵抗の増大を防ぎ、高駆
動能力を維持することができる薄膜トランジスタの製造
方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の発明は、表面にベースコートとして絶
縁膜を成膜した基板上に形成された薄膜トランジスタの
製造方法において、上記薄膜トランジスタのソース・ド
レイン領域部の上記絶縁膜上に凹部を形成する工程と、
上記絶縁膜上に導電性膜若しくは半導体膜を成膜する工
程と、上記凹部以外の導電性膜若しくは半導体膜を除去
する工程とを有する製造方法である。
の請求項1記載の発明は、表面にベースコートとして絶
縁膜を成膜した基板上に形成された薄膜トランジスタの
製造方法において、上記薄膜トランジスタのソース・ド
レイン領域部の上記絶縁膜上に凹部を形成する工程と、
上記絶縁膜上に導電性膜若しくは半導体膜を成膜する工
程と、上記凹部以外の導電性膜若しくは半導体膜を除去
する工程とを有する製造方法である。
【0012】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記導電性膜は、高融点金属又は不純
物をドープした半導体である。
の発明において、上記導電性膜は、高融点金属又は不純
物をドープした半導体である。
【0013】
【作用】本発明は上記のように、基板の表面にベースコ
ートとして絶縁膜を成膜後、TFTのソース・ドレイン
領域部の上記絶縁膜上に凹部を形成し、上記絶縁膜上に
導電性膜若しくは半導体膜を成膜し、上記凹部以外の導
電性膜若しくは半導体膜を除去することにより、TFT
の半導体層の膜厚を薄膜化したときに問題となっていた
コンタクトホール形成時にオーバーエッチが発生して
も、TFTのソース・ドレイン領域部の下層と導電性膜
が電気的に接続されているため、コンタクト抵抗及びソ
ース・ドレイン抵抗の増大を招くことがなく、オフ特性
の良好なトップゲート型TFTを作製することができ
る。
ートとして絶縁膜を成膜後、TFTのソース・ドレイン
領域部の上記絶縁膜上に凹部を形成し、上記絶縁膜上に
導電性膜若しくは半導体膜を成膜し、上記凹部以外の導
電性膜若しくは半導体膜を除去することにより、TFT
の半導体層の膜厚を薄膜化したときに問題となっていた
コンタクトホール形成時にオーバーエッチが発生して
も、TFTのソース・ドレイン領域部の下層と導電性膜
が電気的に接続されているため、コンタクト抵抗及びソ
ース・ドレイン抵抗の増大を招くことがなく、オフ特性
の良好なトップゲート型TFTを作製することができ
る。
【0014】また、大型基板、例えば300mm□のガ
ラス基板上に結晶性を有するシリコン薄膜で高性能なT
FTを形成することができれば、これまでのようにアク
ティブマトリクス型の画像表示装置の画素スイッチング
素子のみでなく、周辺駆動回路を組み込むことが容易と
なり、製品の低コスト化、モジュールのコンパクト化、
実装工程の簡略化などが可能となる。
ラス基板上に結晶性を有するシリコン薄膜で高性能なT
FTを形成することができれば、これまでのようにアク
ティブマトリクス型の画像表示装置の画素スイッチング
素子のみでなく、周辺駆動回路を組み込むことが容易と
なり、製品の低コスト化、モジュールのコンパクト化、
実装工程の簡略化などが可能となる。
【0015】さらに、1枚の基板上にディスプレイから
CPUやメモリ、イメージセンサ、タッチオペレーショ
ンなどの多くの機能を搭載したシステム・オン・パネル
も実現できる。
CPUやメモリ、イメージセンサ、タッチオペレーショ
ンなどの多くの機能を搭載したシステム・オン・パネル
も実現できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の薄膜トランジスタの製造方法
の一実施例を図1と共に説明する。図1(a)〜(d)
は本発明のトップゲート型TFTの製造工程図を示す。
図1(a)において、300mm□程度の絶縁性基板
(例えばガラス基板)1を洗浄後、該絶縁性基板1の表
面にベースコート膜2として二酸化シリコンをCVD法
やスパッタリング法を用いて厚さ300nm程度堆積さ
せる。
の一実施例を図1と共に説明する。図1(a)〜(d)
は本発明のトップゲート型TFTの製造工程図を示す。
図1(a)において、300mm□程度の絶縁性基板
(例えばガラス基板)1を洗浄後、該絶縁性基板1の表
面にベースコート膜2として二酸化シリコンをCVD法
やスパッタリング法を用いて厚さ300nm程度堆積さ
せる。
【0017】次に、ベースコート膜2上に感光性のフォ
トレジスト(図示せず)を塗布しておき、フォトマスク
(図示せず)を通して全面に光を照射してマスクのパタ
ーンをフォトレジストに書き写す(フォトリソグラフィ
ー)。そして、余分なフォトレジストを除去して後述す
るコンタクトホール11が形成されるベースコート膜2
の領域にエッチングにて深さ150nmの凹部3を形成
し、Ta(タンタル)やMo(モリブデン)やW(タン
グステン)と言った高融点金属あるいはリンがドープさ
れたポリシリコン等の導電性膜若しくは半導体膜4をス
パッタリング法やCVD法により500nm〜1μm程
度堆積する。
トレジスト(図示せず)を塗布しておき、フォトマスク
(図示せず)を通して全面に光を照射してマスクのパタ
ーンをフォトレジストに書き写す(フォトリソグラフィ
ー)。そして、余分なフォトレジストを除去して後述す
るコンタクトホール11が形成されるベースコート膜2
の領域にエッチングにて深さ150nmの凹部3を形成
し、Ta(タンタル)やMo(モリブデン)やW(タン
グステン)と言った高融点金属あるいはリンがドープさ
れたポリシリコン等の導電性膜若しくは半導体膜4をス
パッタリング法やCVD法により500nm〜1μm程
度堆積する。
【0018】さらに、導電性膜若しくは半導体膜4上に
平坦化膜5を成膜する。一般的に知られている方法とし
ては、レジスト等の有機膜やポリイミド膜をスピンコー
ト法にて成膜したり、ケイ素化合物を有機溶剤に溶解し
たものを塗布・焼成することにより二酸化シリコン膜を
成膜することが有効である。
平坦化膜5を成膜する。一般的に知られている方法とし
ては、レジスト等の有機膜やポリイミド膜をスピンコー
ト法にて成膜したり、ケイ素化合物を有機溶剤に溶解し
たものを塗布・焼成することにより二酸化シリコン膜を
成膜することが有効である。
【0019】次に、図1(b)において、平坦化膜5と
導電性膜4が同じエッチングレートになるような条件を
用いてエッチバックすることにより、形成された凹部3
以外の領域の導電性膜若しくは半導体膜4が除去される
が、平坦性が得られているため、形成された凹部3の導
電性膜若しくは半導体膜4がエッチングされずに残る。
導電性膜4が同じエッチングレートになるような条件を
用いてエッチバックすることにより、形成された凹部3
以外の領域の導電性膜若しくは半導体膜4が除去される
が、平坦性が得られているため、形成された凹部3の導
電性膜若しくは半導体膜4がエッチングされずに残る。
【0020】この後、周知の方法でトップゲート型TF
Tを以下の説明のように作製していく。図1(c)にお
いて、CVD法やスパッタリング法を用いて非晶質シリ
コン膜を厚さ30nm程度堆積させ、固相成長法やレー
ザーアニール法により非晶質シリコン膜を多結晶シリコ
ン膜に変化させる。該多結晶シリコン膜をフォトリソグ
ラフィーとエッチングにより島状構造の半導体層6を形
成し、ゲート絶縁膜7、ゲート電極材料を堆積し、フォ
トリソグラフィーとエッチングによりゲート電極8をパ
ターン形成する。次にイオンドープ法によりソース・ド
レイン領域9に不純物を注入し、該ソース・ドレイン領
域9をレーザーアニール法や熱拡散法で活性化させ、上
記絶縁性基板1の領域上に層間絶縁膜10を堆積する。
Tを以下の説明のように作製していく。図1(c)にお
いて、CVD法やスパッタリング法を用いて非晶質シリ
コン膜を厚さ30nm程度堆積させ、固相成長法やレー
ザーアニール法により非晶質シリコン膜を多結晶シリコ
ン膜に変化させる。該多結晶シリコン膜をフォトリソグ
ラフィーとエッチングにより島状構造の半導体層6を形
成し、ゲート絶縁膜7、ゲート電極材料を堆積し、フォ
トリソグラフィーとエッチングによりゲート電極8をパ
ターン形成する。次にイオンドープ法によりソース・ド
レイン領域9に不純物を注入し、該ソース・ドレイン領
域9をレーザーアニール法や熱拡散法で活性化させ、上
記絶縁性基板1の領域上に層間絶縁膜10を堆積する。
【0021】次に、図1(d)において、フォトリソグ
ラフィーとエッチングにより、ソース・ドレイン領域9
にコンタクトホール11を形成する。このとき、良好な
オフ特性を得るために活性層である半導体層6の膜厚を
30nm以下にすると、従来の図2(b)に示すよう
に、コンタクトホール11のエッチングの際にオーバー
エッチにより半導体層6を貫通していまい、充分なオー
ミックコンタクトが得られなくなってしまうという危険
性が生じる。特に今後開口率を得るために表示サイズ、
加工サイズを微細化いていくには、ドライエッチングを
用いることが不可欠であり、層間絶縁膜10と半導体層
6との選択比が得られにくくなった場合には、本問題の
解決は重要である。しかしながら、本発明では半導体層
6のソース・ドレイン領域9の下層に導電性膜若しくは
半導体膜4が埋設されているため、コンタクトホール1
1を形成時にオーバーエッチが発生しても、導電性膜若
しくは半導体膜4を介して充分なオーミックコンタクト
を得ることができるものである。
ラフィーとエッチングにより、ソース・ドレイン領域9
にコンタクトホール11を形成する。このとき、良好な
オフ特性を得るために活性層である半導体層6の膜厚を
30nm以下にすると、従来の図2(b)に示すよう
に、コンタクトホール11のエッチングの際にオーバー
エッチにより半導体層6を貫通していまい、充分なオー
ミックコンタクトが得られなくなってしまうという危険
性が生じる。特に今後開口率を得るために表示サイズ、
加工サイズを微細化いていくには、ドライエッチングを
用いることが不可欠であり、層間絶縁膜10と半導体層
6との選択比が得られにくくなった場合には、本問題の
解決は重要である。しかしながら、本発明では半導体層
6のソース・ドレイン領域9の下層に導電性膜若しくは
半導体膜4が埋設されているため、コンタクトホール1
1を形成時にオーバーエッチが発生しても、導電性膜若
しくは半導体膜4を介して充分なオーミックコンタクト
を得ることができるものである。
【0022】
【発明の効果】本発明の薄膜トランジスタは上記のよう
な製造方法であるから、オフ特性を向上させるためにT
FTの半導体層を薄膜化しようとしたときに問題となっ
ていたコンタクトエッチ時のオーバーエッチが発生して
も、TFTの半導体層と導電性膜若しくは半導体膜が電
気的に接続されているため、充分なオーミックコンタク
トを得ることができる。
な製造方法であるから、オフ特性を向上させるためにT
FTの半導体層を薄膜化しようとしたときに問題となっ
ていたコンタクトエッチ時のオーバーエッチが発生して
も、TFTの半導体層と導電性膜若しくは半導体膜が電
気的に接続されているため、充分なオーミックコンタク
トを得ることができる。
【0023】また、TFTの半導体層を薄膜化すること
ができるので、高性能でオフ特性に優れたTFTを作製
することができ、特に液晶表示装置において高精細で大
面積なアクティブマトリクス基板に要求される画素スイ
ッチングTFTのオフ特性の低減と、周辺駆動回路部を
構成するドライバモノリシック型アクティブ基板が実現
できるだけでなく、CPUなどの薄膜集積回路も同一基
板上に作製可能となり、モジュールのコンパクト化、高
性能化、低コスト化、更にシステム・オン・パネル化を
図ることができる。
ができるので、高性能でオフ特性に優れたTFTを作製
することができ、特に液晶表示装置において高精細で大
面積なアクティブマトリクス基板に要求される画素スイ
ッチングTFTのオフ特性の低減と、周辺駆動回路部を
構成するドライバモノリシック型アクティブ基板が実現
できるだけでなく、CPUなどの薄膜集積回路も同一基
板上に作製可能となり、モジュールのコンパクト化、高
性能化、低コスト化、更にシステム・オン・パネル化を
図ることができる。
【図1】(a)〜(d)は本発明の薄膜トランジスタの
製造方法の一実施例を示す製造工程図である。
製造方法の一実施例を示す製造工程図である。
【図2】(a)、(b)は従来の薄膜トランジスタの製
造方法の一実施例を示す製造工程図である。
造方法の一実施例を示す製造工程図である。
1、21 絶縁性基板 2、22 ベースコート膜 3 凹部 4 導電性膜若しくは半導体膜 5 平坦化膜 6、26 半導体層 7、27 ゲート絶縁膜 8、28 ゲート電極 9、29 ソース・ドレイン領域 10、30 層間絶縁膜 11、31 コンタクトホール
Claims (2)
- 【請求項1】 表面にベースコートとして絶縁膜を成膜
した基板上に形成された薄膜トランジスタの製造方法に
おいて、 上記薄膜トランジスタのソース・ドレイン領域部の上記
絶縁膜上に凹部を形成する工程と、上記絶縁膜上に導電
性膜若しくは半導体膜を成膜する工程と、上記凹部以外
の導電体膜若しくは半導体膜を除去する工程とを有する
ことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項2】 上記導電性膜は、高融点金属又は不純物
をドープした半導体であることを特徴とする請求項1記
載の薄膜トランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13383695A JPH08330593A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 薄膜トランジスタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13383695A JPH08330593A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 薄膜トランジスタの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08330593A true JPH08330593A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=15114185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13383695A Pending JPH08330593A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 薄膜トランジスタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08330593A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008252083A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-10-16 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置 |
WO2013039126A1 (en) * | 2011-09-16 | 2013-03-21 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device |
JP2013077815A (ja) * | 2011-09-16 | 2013-04-25 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置および半導体装置の作製方法 |
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