JPH08324563A - 液体紙容器 - Google Patents
液体紙容器Info
- Publication number
- JPH08324563A JPH08324563A JP7160199A JP16019995A JPH08324563A JP H08324563 A JPH08324563 A JP H08324563A JP 7160199 A JP7160199 A JP 7160199A JP 16019995 A JP16019995 A JP 16019995A JP H08324563 A JPH08324563 A JP H08324563A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ribs
- side wall
- paper container
- rib
- upper folded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D5/00—Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper
- B65D5/02—Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper by folding or erecting a single blank to form a tubular body with or without subsequent folding operations, or the addition of separate elements, to close the ends of the body
- B65D5/06—Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper by folding or erecting a single blank to form a tubular body with or without subsequent folding operations, or the addition of separate elements, to close the ends of the body with end-closing or contents-supporting elements formed by folding inwardly a wall extending from, and continuously around, an end of the tubular body
- B65D5/067—Gable-top containers
- B65D5/068—Gable-top containers with supplemental means facilitating the opening, e.g. tear lines, tear tabs
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)
- Cartons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ゲーベルトップカートンに使用する両面熱可塑
性樹脂コートの板紙だけで切妻型屋根部に注出口が容易
に、清潔に開口するようにした液体紙容器を提供する。 【構成】ゲーベルトップカートン20おいて、開口側の
上部折込み側壁1Gの上端のリブ1Tとそれが対向する
リブの双方か、あるいはいずれか一方の内面に凹部処理
パターンが形成されて、リブ同志接着しない領域を一部
設けることにより、さらに前記上部折込み側壁1G上に
プルタブPUをハーフカット法で取り付けることにより
易開封性を付与したことを特徴とするゲーベルトップカ
ートンタイプの液体紙容器。
性樹脂コートの板紙だけで切妻型屋根部に注出口が容易
に、清潔に開口するようにした液体紙容器を提供する。 【構成】ゲーベルトップカートン20おいて、開口側の
上部折込み側壁1Gの上端のリブ1Tとそれが対向する
リブの双方か、あるいはいずれか一方の内面に凹部処理
パターンが形成されて、リブ同志接着しない領域を一部
設けることにより、さらに前記上部折込み側壁1G上に
プルタブPUをハーフカット法で取り付けることにより
易開封性を付与したことを特徴とするゲーベルトップカ
ートンタイプの液体紙容器。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は牛乳、果汁飲料等の易開
封性のゲーベルトップ液体紙容器に関する。
封性のゲーベルトップ液体紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】牛乳、果汁飲料、乳製飲料、清涼飲料
水、ミネラルウオーター等の液体紙容器として定着して
いるゲーベルトップカートン(切妻屋根型カートン)の
注出口を開封し易くするために、注出口を構成するトッ
プパネル(以下リブと称する)の内面に抗ヒートシール
剤が部分コートされて、リブ部分のヒートシール強度を
弱めることにより、開封し易くしたゲーベルトップカー
トンが使用されている。またカートンとは別に用意され
たプラスチック製のスパウトを屋根部に外側から突き刺
して固定し、中身の液体をスパウトから注出させる方法
も提案されている。さらに屋根部に設けられた開口部を
カバーするようにキャップ付きのプラスチックの注出口
がヒートシールで取り付けられたもの、さらに実公平3
−1380では注出口がワンピースのプラスチック成形
品であって、一体成形されたプルタブを手前に引くと弱
め線から成形品が破れて開口するエコノミータイプのも
のも提案されている。
水、ミネラルウオーター等の液体紙容器として定着して
いるゲーベルトップカートン(切妻屋根型カートン)の
注出口を開封し易くするために、注出口を構成するトッ
プパネル(以下リブと称する)の内面に抗ヒートシール
剤が部分コートされて、リブ部分のヒートシール強度を
弱めることにより、開封し易くしたゲーベルトップカー
トンが使用されている。またカートンとは別に用意され
たプラスチック製のスパウトを屋根部に外側から突き刺
して固定し、中身の液体をスパウトから注出させる方法
も提案されている。さらに屋根部に設けられた開口部を
カバーするようにキャップ付きのプラスチックの注出口
がヒートシールで取り付けられたもの、さらに実公平3
−1380では注出口がワンピースのプラスチック成形
品であって、一体成形されたプルタブを手前に引くと弱
め線から成形品が破れて開口するエコノミータイプのも
のも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、リブ部分に
抗ヒートシール剤を設ける場合は、カートン内面のリブ
の所定の位置に抗ヒートシール剤を部分コートする手間
が掛かり、また抗ヒートシール剤そのものを必要とし、
その分だけコストが掛かるだけでなく、所定の位置に正
確にコートされない場合に液漏れの原因となるという問
題がある。また、カートンとは別に用意されたスパウト
を外側から突き刺す方法は、スパウトを繰返し使用すれ
ばトータルコストは安くなるが、液体紙容器入り商品の
使用時点に必ずスパウトがなければならないという不便
さがあり、同じスパウトを続けて異なる液体飲料にその
まま使用すると中身の液が混合するという問題があり、
またその洗浄なしの繰返し使用は衛生的にも問題があ
る。さらに、プラスチックの注出口を個々のゲーベルト
ップカートンの屋根部に取り付けたものは、たとえそれ
がエコノミータイプのものであってもコストアップに繋
がるという問題があり、さらに紙とプラスチックの分別
廃棄を難しくするという問題もある。今日、小売り業界
の要求によって液体紙容器の流通段階での液漏れを少な
くする為に、成形充填機におけるヒートシール時の圧力
を高める傾向にあり、このようにして成形された液体紙
容器はエンドユーザーによって開けにくくなってきてい
る。一方において、エンドユーザーの清潔で開け易い液
体紙容器への要求は強まるばかりである。業界はこのよ
うな二律背反的問題をかかえている。本発明はこのよう
な問題に鑑みてなされたもので、ゲーベルトップカート
ンに使用される両面熱可塑性樹脂コートの板紙だけで易
開口性を持たせた液体紙容器の提供を目的とする。
抗ヒートシール剤を設ける場合は、カートン内面のリブ
の所定の位置に抗ヒートシール剤を部分コートする手間
が掛かり、また抗ヒートシール剤そのものを必要とし、
その分だけコストが掛かるだけでなく、所定の位置に正
確にコートされない場合に液漏れの原因となるという問
題がある。また、カートンとは別に用意されたスパウト
を外側から突き刺す方法は、スパウトを繰返し使用すれ
ばトータルコストは安くなるが、液体紙容器入り商品の
使用時点に必ずスパウトがなければならないという不便
さがあり、同じスパウトを続けて異なる液体飲料にその
まま使用すると中身の液が混合するという問題があり、
またその洗浄なしの繰返し使用は衛生的にも問題があ
る。さらに、プラスチックの注出口を個々のゲーベルト
ップカートンの屋根部に取り付けたものは、たとえそれ
がエコノミータイプのものであってもコストアップに繋
がるという問題があり、さらに紙とプラスチックの分別
廃棄を難しくするという問題もある。今日、小売り業界
の要求によって液体紙容器の流通段階での液漏れを少な
くする為に、成形充填機におけるヒートシール時の圧力
を高める傾向にあり、このようにして成形された液体紙
容器はエンドユーザーによって開けにくくなってきてい
る。一方において、エンドユーザーの清潔で開け易い液
体紙容器への要求は強まるばかりである。業界はこのよ
うな二律背反的問題をかかえている。本発明はこのよう
な問題に鑑みてなされたもので、ゲーベルトップカート
ンに使用される両面熱可塑性樹脂コートの板紙だけで易
開口性を持たせた液体紙容器の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
になされた本発明の要旨は次の通りである。 (1)両面に熱可塑性樹脂をコートした板紙あるいは板
紙を中心とする積層体を用いて、4枚の胴部側壁パネル
からなる4角柱状の胴部の上端に折線を介して連接され
た切妻形屋根部が、対向する上部折込み側壁をそれぞれ
斜め折線に沿って内方に折り込み、残りの対向する上部
側壁を内側に折り曲げてその上端リブにより上部折込み
側壁の上端折合わせリブを挟むようにして重合させ、こ
の重合部をヒートシールして成形されてなる紙容器にお
いて、開口側の前記上部折込み側壁上端のリブとそれが
対向するリブの双方か、あるいはいずれか一方の内面に
所定のパターンに従って凹部が形成されていることを特
徴とする液体紙容器。 (2)開口側の上部折込み側壁上に、あるいは該上部折
込み側壁と折線を介して連接する胴部側壁パネルの最上
部にまたがって、下部が閉じ上部が開放した形状のプル
タブ領域を区画するようにして紙容器積層材の表側から
ハーフカットが形成され、該プルタブ領域の下部より剥
離可能であるプルタブが形成されていること。
になされた本発明の要旨は次の通りである。 (1)両面に熱可塑性樹脂をコートした板紙あるいは板
紙を中心とする積層体を用いて、4枚の胴部側壁パネル
からなる4角柱状の胴部の上端に折線を介して連接され
た切妻形屋根部が、対向する上部折込み側壁をそれぞれ
斜め折線に沿って内方に折り込み、残りの対向する上部
側壁を内側に折り曲げてその上端リブにより上部折込み
側壁の上端折合わせリブを挟むようにして重合させ、こ
の重合部をヒートシールして成形されてなる紙容器にお
いて、開口側の前記上部折込み側壁上端のリブとそれが
対向するリブの双方か、あるいはいずれか一方の内面に
所定のパターンに従って凹部が形成されていることを特
徴とする液体紙容器。 (2)開口側の上部折込み側壁上に、あるいは該上部折
込み側壁と折線を介して連接する胴部側壁パネルの最上
部にまたがって、下部が閉じ上部が開放した形状のプル
タブ領域を区画するようにして紙容器積層材の表側から
ハーフカットが形成され、該プルタブ領域の下部より剥
離可能であるプルタブが形成されていること。
【0005】
【作用】本発明によれば、ゲーベルトップカートンの基
材だけの加工で、容易にしかも清潔に開口することがで
きる注出口を設けることができ、材料コスト、製造コス
トの低減を図ることが可能である。さらに、液漏れの要
因を少なくすることが出来る。
材だけの加工で、容易にしかも清潔に開口することがで
きる注出口を設けることができ、材料コスト、製造コス
トの低減を図ることが可能である。さらに、液漏れの要
因を少なくすることが出来る。
【0006】
【実施例】以下,本発明を図面を用いてさらに詳しく説
明する。図1は本発明による液体紙容器のカートンブラ
ンク10の展開図である。図1に示すように、まず本液
体紙容器の胴部は側壁パネル1〜4と糊代5が折線15
〜17を介して連接し、その上部に切妻型屋根を形成す
る屋根部2G,3Gと切妻(切妻屋根の両端の山形の壁
の部分)に相当する上部折込み側壁1G、4Gが折線1
1を介して連接され、さらに折線14を介して、折り畳
みリブ1T,4Tそれを包み込んで合掌シールするリブ
2T,3Tが設けられている。また上部折込み側壁1
G,4Gには該側壁を斜めに折り込む折線12、18が
設けられている。本発明による液体紙容器の充填後のト
ップシールは全てリブ同志のヒートシールによって行わ
れる。特に本発明において重要な部分は上部折込み側壁
1Gの上部のリブ1Tとそれが折り畳まれて対向する2
T,3Tの部分である。なお、底部Bは胴部Dの下側に
折線19を介して連接する部分で構成され、これらがヒ
ートシールされて平らな液洩れのない底部が形成される
ようになっている。
明する。図1は本発明による液体紙容器のカートンブラ
ンク10の展開図である。図1に示すように、まず本液
体紙容器の胴部は側壁パネル1〜4と糊代5が折線15
〜17を介して連接し、その上部に切妻型屋根を形成す
る屋根部2G,3Gと切妻(切妻屋根の両端の山形の壁
の部分)に相当する上部折込み側壁1G、4Gが折線1
1を介して連接され、さらに折線14を介して、折り畳
みリブ1T,4Tそれを包み込んで合掌シールするリブ
2T,3Tが設けられている。また上部折込み側壁1
G,4Gには該側壁を斜めに折り込む折線12、18が
設けられている。本発明による液体紙容器の充填後のト
ップシールは全てリブ同志のヒートシールによって行わ
れる。特に本発明において重要な部分は上部折込み側壁
1Gの上部のリブ1Tとそれが折り畳まれて対向する2
T,3Tの部分である。なお、底部Bは胴部Dの下側に
折線19を介して連接する部分で構成され、これらがヒ
ートシールされて平らな液洩れのない底部が形成される
ようになっている。
【0007】以上のブランク10から本液体紙容器20
を成形するには、まず折線15(右)と折線17によっ
てブランクを縦に三つ折りし、糊代パネル5と胴部4、
上部折込み側壁4G,リブ4Tをヒートシールして筒貼
りし、フラットな折り畳みカートンとする。これを成形
充填機に供給して、角柱状に起こし、まず底部を成形
し、内容物を充填後切妻型屋根を成形し、最後にトップ
のリブをヒートシールで密封する。このトップシール
は、まず最初に上部折込み側壁1G,4Gが、斜めの折
線12、18と折線11によって内側に折り込まれる
と、その上部のリブ1T,4Tは中央の折り線27、2
8で二つに折れ、それと連動して、残るリブ2T,3T
も同時に内側に倒れ込み、2重に折り畳まれたリブ1
T、4Tを間に挟みこんだ状態で合掌シールされて、ト
ップシールが完結し、ゲーベルトップカートンに仕上が
る。この場合、重合される4枚のリブ間は熱可塑性樹脂
層によって溶着する。
を成形するには、まず折線15(右)と折線17によっ
てブランクを縦に三つ折りし、糊代パネル5と胴部4、
上部折込み側壁4G,リブ4Tをヒートシールして筒貼
りし、フラットな折り畳みカートンとする。これを成形
充填機に供給して、角柱状に起こし、まず底部を成形
し、内容物を充填後切妻型屋根を成形し、最後にトップ
のリブをヒートシールで密封する。このトップシール
は、まず最初に上部折込み側壁1G,4Gが、斜めの折
線12、18と折線11によって内側に折り込まれる
と、その上部のリブ1T,4Tは中央の折り線27、2
8で二つに折れ、それと連動して、残るリブ2T,3T
も同時に内側に倒れ込み、2重に折り畳まれたリブ1
T、4Tを間に挟みこんだ状態で合掌シールされて、ト
ップシールが完結し、ゲーベルトップカートンに仕上が
る。この場合、重合される4枚のリブ間は熱可塑性樹脂
層によって溶着する。
【0008】図2はゲーベルトップカートンの開封説明
図である。図2(a)は開口前の状態を示す斜視図であ
る。上部折込み側壁1Gと2G、1Gと3Gの折り重な
った屋根部を両手で左右に開いて4重にヒートシールさ
れて重合されているリブの中間から剥離すると図2
(b)に示すようにリブはT字型となる。この左右を矢
印のように指で押さえ込みながら手前に引くとリブ1T
の5本の折線が交わる点から剥離が始まり、その剥離は
上方と左右に広がって最終的に図2(c)に示すように
注出口Mを開口させることができる。以下剥離が開始す
るこの点をK点と称する。また図2(b)に示すような
状態から、図2(b)あるいは図5に示すように上部折
込み側壁1Gに予め設けられている引っ張り用のプルタ
ブPUを剥離し,これを手前にまっすぐ引き出すことに
よって図2(c)のように開口させてもよい。さらに以
上述べた開口方法を組み合わせて開封すればより容易
に、リブの内側には手を触れずに清潔に注出口を形成で
きる。前記プルタブPUはカートン基材をハーフカット
することによって形成されたもので、その上部には余分
な剥離を起こさないよう剥離ストップ手段が設けられて
いる。従ってリクローズした屋根部を再度開口する場合
にまた使用することができる。
図である。図2(a)は開口前の状態を示す斜視図であ
る。上部折込み側壁1Gと2G、1Gと3Gの折り重な
った屋根部を両手で左右に開いて4重にヒートシールさ
れて重合されているリブの中間から剥離すると図2
(b)に示すようにリブはT字型となる。この左右を矢
印のように指で押さえ込みながら手前に引くとリブ1T
の5本の折線が交わる点から剥離が始まり、その剥離は
上方と左右に広がって最終的に図2(c)に示すように
注出口Mを開口させることができる。以下剥離が開始す
るこの点をK点と称する。また図2(b)に示すような
状態から、図2(b)あるいは図5に示すように上部折
込み側壁1Gに予め設けられている引っ張り用のプルタ
ブPUを剥離し,これを手前にまっすぐ引き出すことに
よって図2(c)のように開口させてもよい。さらに以
上述べた開口方法を組み合わせて開封すればより容易
に、リブの内側には手を触れずに清潔に注出口を形成で
きる。前記プルタブPUはカートン基材をハーフカット
することによって形成されたもので、その上部には余分
な剥離を起こさないよう剥離ストップ手段が設けられて
いる。従ってリクローズした屋根部を再度開口する場合
にまた使用することができる。
【0009】図2(b)に示す状態までは若干力を要す
るが、誰にでも容易に開くことできる。図2(b)の状
態からの開封を抗ヒートシール剤等の付加的なコーティ
ング剤、別に用意して取り付けるプルタブ部材等を使用
しないで、いかに容易に開封を行い、注出口を形成する
かが、本発明の課題である。以下その説明をするが、そ
の前に従来の抗ヒートシール剤方式について説明してお
く。従来の抗ヒートシール剤は図3(c)に示すパター
ンと殆ど同じ3か所にスポットコートされている。リブ
1Tは中央で折り込まれて対向する2T,3Tの内面同
志で熱圧着されるが、抗ヒートシール剤が介在すると接
着せず、仮に接着したとしても弱接着の状態を保ってい
る。従って、この部分の剥離強度は小さく、抗ヒートシ
ール剤層の界面で容易に剥離する。
るが、誰にでも容易に開くことできる。図2(b)の状
態からの開封を抗ヒートシール剤等の付加的なコーティ
ング剤、別に用意して取り付けるプルタブ部材等を使用
しないで、いかに容易に開封を行い、注出口を形成する
かが、本発明の課題である。以下その説明をするが、そ
の前に従来の抗ヒートシール剤方式について説明してお
く。従来の抗ヒートシール剤は図3(c)に示すパター
ンと殆ど同じ3か所にスポットコートされている。リブ
1Tは中央で折り込まれて対向する2T,3Tの内面同
志で熱圧着されるが、抗ヒートシール剤が介在すると接
着せず、仮に接着したとしても弱接着の状態を保ってい
る。従って、この部分の剥離強度は小さく、抗ヒートシ
ール剤層の界面で容易に剥離する。
【0010】本発明における第1のポイントは、抗ヒー
トシール剤に代わって、リブ1〜3Tの内面に図3に示
すような所定の位置に凹部処理パターンPを形成するこ
とである。図3(a)、(b)の場合は、対向するリブ
同志の内面のいずれか一方に矩形状のパターンFを設け
る方法であるが、図3(c)に示すように、対向する面
の双方に設けてもよい。またパターン形状は必ずしも矩
形にこだわる必要ない。開封のきっかけを与えるだけで
あるならば、図3(a)で示すようにリブ1Tの中央部
にスポット的な凹部SPを設けるだけでよい。このよう
に、所定のパターンに従って設けられた凹部における板
紙の厚みは通常の厚みよりも薄くなっているので、対向
するリブ1Tと2T,1Tと3T同志でヒートシールが
行われても、凹部の熱可塑性樹脂層同志は接触しないの
でヒートシールはされない。しかし凹部以外は従来どお
りのヒートシールがなされて、熱可塑性樹脂層は溶着し
て一体化する。以上のような凹部加工を施すことによっ
て、従来の抗ヒートシール剤を施した場合と同様に、対
向するリブ1Tと2T,1Tと3T間を容易に剥離して
注出口を開口できる。剥離のメカニズムは従来と同様で
凹部はそのまま剥離するが、凹部以外は、熱可塑性樹脂
同志が完全に溶着して一体化しているので、対向するリ
ブのいずれかの側の紙層における層間剥離によって剥離
せざるを得ない。そして一旦起こった層間剥離は周辺に
伝播し、折線15でとまる。なお、従来と同様である
が、剥離が凹部から非凹部に移る段階で、対向している
リブのいずれかの熱可塑性樹脂層が破壊される必要があ
り、そのための剥離抵抗が生じる。
トシール剤に代わって、リブ1〜3Tの内面に図3に示
すような所定の位置に凹部処理パターンPを形成するこ
とである。図3(a)、(b)の場合は、対向するリブ
同志の内面のいずれか一方に矩形状のパターンFを設け
る方法であるが、図3(c)に示すように、対向する面
の双方に設けてもよい。またパターン形状は必ずしも矩
形にこだわる必要ない。開封のきっかけを与えるだけで
あるならば、図3(a)で示すようにリブ1Tの中央部
にスポット的な凹部SPを設けるだけでよい。このよう
に、所定のパターンに従って設けられた凹部における板
紙の厚みは通常の厚みよりも薄くなっているので、対向
するリブ1Tと2T,1Tと3T同志でヒートシールが
行われても、凹部の熱可塑性樹脂層同志は接触しないの
でヒートシールはされない。しかし凹部以外は従来どお
りのヒートシールがなされて、熱可塑性樹脂層は溶着し
て一体化する。以上のような凹部加工を施すことによっ
て、従来の抗ヒートシール剤を施した場合と同様に、対
向するリブ1Tと2T,1Tと3T間を容易に剥離して
注出口を開口できる。剥離のメカニズムは従来と同様で
凹部はそのまま剥離するが、凹部以外は、熱可塑性樹脂
同志が完全に溶着して一体化しているので、対向するリ
ブのいずれかの側の紙層における層間剥離によって剥離
せざるを得ない。そして一旦起こった層間剥離は周辺に
伝播し、折線15でとまる。なお、従来と同様である
が、剥離が凹部から非凹部に移る段階で、対向している
リブのいずれかの熱可塑性樹脂層が破壊される必要があ
り、そのための剥離抵抗が生じる。
【0011】本発明における開口側のリブに凹部を加工
するには、ブランクの罫押しと同時に行うことができ
る。すなわち所定のパターンに従って上磐に雄型をセッ
トし、ブランクを強力に加圧すれば加圧部の板紙は圧縮
されて凹部が形成される。カートン成形時にリブの凹部
同志があるいは凹部と平面が対向するが、ヒートシール
時に非凹部にかかる圧力が高すぎると、圧縮が起こり、
凹部においてもヒートシールが行われるので凹部を加工
した意味が全くなくなる。通常ヒートシール時にかかる
圧力は約1.2ton/cm2 にも及ぶので、出来るか
ぎり小さくするように、リブ部をヒートシールの直前に
ホットエアーで余熱してから圧を軽くしてヒートシール
することが望ましい。さらに、凹部加圧処理は、図3に
示すように、各リブ低部の折線14と凹部処理パターン
エッジ間に1〜2mmの間隔を設けて行い、この間は完
全にヒートシールが行われて液漏れを完全に防止するこ
とが望ましい。前述のよう凹部加工は押し罫と同時に行
われるので、得られる凹部の折線等に対する位置精度は
極めて優れたものである。
するには、ブランクの罫押しと同時に行うことができ
る。すなわち所定のパターンに従って上磐に雄型をセッ
トし、ブランクを強力に加圧すれば加圧部の板紙は圧縮
されて凹部が形成される。カートン成形時にリブの凹部
同志があるいは凹部と平面が対向するが、ヒートシール
時に非凹部にかかる圧力が高すぎると、圧縮が起こり、
凹部においてもヒートシールが行われるので凹部を加工
した意味が全くなくなる。通常ヒートシール時にかかる
圧力は約1.2ton/cm2 にも及ぶので、出来るか
ぎり小さくするように、リブ部をヒートシールの直前に
ホットエアーで余熱してから圧を軽くしてヒートシール
することが望ましい。さらに、凹部加圧処理は、図3に
示すように、各リブ低部の折線14と凹部処理パターン
エッジ間に1〜2mmの間隔を設けて行い、この間は完
全にヒートシールが行われて液漏れを完全に防止するこ
とが望ましい。前述のよう凹部加工は押し罫と同時に行
われるので、得られる凹部の折線等に対する位置精度は
極めて優れたものである。
【0012】図2(b)に示す半開封状態から、前述の
開封操作でさらにヒートシールされているリブ1Tを手
前に引き剥がそうとすると、容器の構造から剪断応力が
K点に集中する。従って、少なくともK点の近くに剥離
を起こし易い点を設けることが肝要である。図4は図3
(a)に示す凹部処理パターンPが施された場合のK点
付近からの剥離状況を示す断面模式図である。図4にお
いて斜線は板紙層あるいは内側に板紙層を有する積層体
層21、透明部分は熱可塑性樹脂層22を示している。
図4(a)は剥離前の状態で、凹部がK点付近で対向す
るリブ同志の接着を妨げていることを示している。次に
図4(b)に示すようにK点に作用する矢印方向の力は
凹部処理パターンPの存在下ではリブ1Tを対向するリ
ブ内面から容易に剥離させるが、非処理面部に入ると紙
の層間剥離に変わって剥離は水平方向に伝播する。図4
(b)には示されないが、剥離は縦方向にも伝播して、
最終的にリブ1T,2Tおよび1T,3T同志が引き離
されて図2(c)に示すように注出口が全開する。
開封操作でさらにヒートシールされているリブ1Tを手
前に引き剥がそうとすると、容器の構造から剪断応力が
K点に集中する。従って、少なくともK点の近くに剥離
を起こし易い点を設けることが肝要である。図4は図3
(a)に示す凹部処理パターンPが施された場合のK点
付近からの剥離状況を示す断面模式図である。図4にお
いて斜線は板紙層あるいは内側に板紙層を有する積層体
層21、透明部分は熱可塑性樹脂層22を示している。
図4(a)は剥離前の状態で、凹部がK点付近で対向す
るリブ同志の接着を妨げていることを示している。次に
図4(b)に示すようにK点に作用する矢印方向の力は
凹部処理パターンPの存在下ではリブ1Tを対向するリ
ブ内面から容易に剥離させるが、非処理面部に入ると紙
の層間剥離に変わって剥離は水平方向に伝播する。図4
(b)には示されないが、剥離は縦方向にも伝播して、
最終的にリブ1T,2Tおよび1T,3T同志が引き離
されて図2(c)に示すように注出口が全開する。
【0013】本発明の第2のポイントは、ゲーベルトッ
プカートンの初回の開封のみならず2回目以降の再開封
を容易な、また清潔な開封手段として、図2(b)、
(c)、図5に示すようなプルタブPUを設けることで
ある。このプルタブPUは上記K点近くを外側に引っ張
るように、上部折込み側壁1Gの中央部かあるいは上部
折込み側壁1Gと胴部1の上端にわたって設けることが
好ましい。このプルタブPUは、下部が閉じ、上部が開
放している形状にプルタブ領域を区画するようにして、
図5に示すように、紙容器積層材の表面からハーフカッ
ト24が加えられており、初回の開口時に、その下端か
ら容易に層間剥離された紙と熱可塑性樹脂からなる薄い
皮膜を剥離することができ、それを手前に引っ張るだけ
でよい。このプルタブPUの上部での剥離を止めるスト
ッパー手段として、ポリテープ25を貼り込んだり、ま
たハーフカット24の上部にアールを持たせた形状の剥
離ストップ部26を設けている。プルタブPUのハーフ
カット24は、板紙が中間層から剥離するだけの深さが
あればよい。またこのハーフカット24の加工はカート
ンブランク打ち抜き時に同時に行うことができる。また
成型充填機にハーフカット装置を取り付け、本液体紙容
器一個づつにハーフカット24の加工を行うようにして
もよい。
プカートンの初回の開封のみならず2回目以降の再開封
を容易な、また清潔な開封手段として、図2(b)、
(c)、図5に示すようなプルタブPUを設けることで
ある。このプルタブPUは上記K点近くを外側に引っ張
るように、上部折込み側壁1Gの中央部かあるいは上部
折込み側壁1Gと胴部1の上端にわたって設けることが
好ましい。このプルタブPUは、下部が閉じ、上部が開
放している形状にプルタブ領域を区画するようにして、
図5に示すように、紙容器積層材の表面からハーフカッ
ト24が加えられており、初回の開口時に、その下端か
ら容易に層間剥離された紙と熱可塑性樹脂からなる薄い
皮膜を剥離することができ、それを手前に引っ張るだけ
でよい。このプルタブPUの上部での剥離を止めるスト
ッパー手段として、ポリテープ25を貼り込んだり、ま
たハーフカット24の上部にアールを持たせた形状の剥
離ストップ部26を設けている。プルタブPUのハーフ
カット24は、板紙が中間層から剥離するだけの深さが
あればよい。またこのハーフカット24の加工はカート
ンブランク打ち抜き時に同時に行うことができる。また
成型充填機にハーフカット装置を取り付け、本液体紙容
器一個づつにハーフカット24の加工を行うようにして
もよい。
【0014】本発明の液体紙容器の基材の積層構成は従
来から使用されている板紙層の両面をポリオレフィン系
樹脂でコートしたものが好適に使用され、ポリオレフィ
ン系樹脂としては低密度ポリエチレン、線状低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、ポリプロピレン、アイ
オノマー、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・
アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル、
エチレン・ビニルアルコール共重合体等の中から選択す
ればよい。さらに板紙単体に代わって、紙/ポリエチレ
ン/アルミニウム箔、紙/エチレン・アクリル酸共重合
体/アルミニウム箔、紙/ポリエチレン/アルミニウム
箔/二軸延伸ポリエステル等の積層体を用いてもよい。
来から使用されている板紙層の両面をポリオレフィン系
樹脂でコートしたものが好適に使用され、ポリオレフィ
ン系樹脂としては低密度ポリエチレン、線状低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、ポリプロピレン、アイ
オノマー、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・
アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル、
エチレン・ビニルアルコール共重合体等の中から選択す
ればよい。さらに板紙単体に代わって、紙/ポリエチレ
ン/アルミニウム箔、紙/エチレン・アクリル酸共重合
体/アルミニウム箔、紙/ポリエチレン/アルミニウム
箔/二軸延伸ポリエステル等の積層体を用いてもよい。
【0015】(実施例)本発明による液体紙容器を牛乳
に適用し、内容量1000mlのカートンブランクを作
製した。カートン基材には、現在牛乳用に使用されてい
るウエアーハウザー社製の次の積層構成からなるものを
そのまま流用した。すなわち、表面から順に、ポリエチ
レン16g/m2 /晒クラフト紙313g/m2 /ポリ
エチレン27g/m2 の層構成からなるもので、全体の
坪量は356g/m2 である。この積層材からなるカー
トンブランクのリブ1Tの裏面に図3(c)のような凹
部処理パターンPを形成すべく加圧成形した。以上の加
工を施して得られた本発明によるブランク10を従来と
同一の筒貼り機で筒貼りした後、従来と同一のミルク用
成形充填機によって、従来と同じ条件で成形、充填、シ
ールを行った。このようにして得られた製品の中から無
作為に20個のサンプルを抽出し、5人のパネラーで開
口のテストを行ったところ、従来の抗ヒートシール剤を
使用している製品との違和感はなく容易に開口すること
が判明した。さらにプッシュプルスケール(今田製作所
(株)製)で開口時の剥離抵抗値をリブ部に何も加工を
しない比較例サンプルを加えてテストし、次の結果を得
た。 抗ヒートシール剤使用のカートン 1.7 Kg 凹部加工処理によるカートン 2.0 Kg 比較例(加工の全くないカートン) 3.0 Kg なお、図3に示した他のフレーム処理パターンFの位置
によっては、初期の抵抗値,途中の抵抗値に多少の違い
はあるが、感覚的には殆ど同じ力で開封可能であった。
に適用し、内容量1000mlのカートンブランクを作
製した。カートン基材には、現在牛乳用に使用されてい
るウエアーハウザー社製の次の積層構成からなるものを
そのまま流用した。すなわち、表面から順に、ポリエチ
レン16g/m2 /晒クラフト紙313g/m2 /ポリ
エチレン27g/m2 の層構成からなるもので、全体の
坪量は356g/m2 である。この積層材からなるカー
トンブランクのリブ1Tの裏面に図3(c)のような凹
部処理パターンPを形成すべく加圧成形した。以上の加
工を施して得られた本発明によるブランク10を従来と
同一の筒貼り機で筒貼りした後、従来と同一のミルク用
成形充填機によって、従来と同じ条件で成形、充填、シ
ールを行った。このようにして得られた製品の中から無
作為に20個のサンプルを抽出し、5人のパネラーで開
口のテストを行ったところ、従来の抗ヒートシール剤を
使用している製品との違和感はなく容易に開口すること
が判明した。さらにプッシュプルスケール(今田製作所
(株)製)で開口時の剥離抵抗値をリブ部に何も加工を
しない比較例サンプルを加えてテストし、次の結果を得
た。 抗ヒートシール剤使用のカートン 1.7 Kg 凹部加工処理によるカートン 2.0 Kg 比較例(加工の全くないカートン) 3.0 Kg なお、図3に示した他のフレーム処理パターンFの位置
によっては、初期の抵抗値,途中の抵抗値に多少の違い
はあるが、感覚的には殆ど同じ力で開封可能であった。
【0016】本発明による液体紙容器は上述した実施例
に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内で種々の変形が可能である。たとえば、本実施例のゲ
ーベルトップカートンのブランクはピュアーパック型で
描かれているが他の種類のゲーベルトップカートンにも
有効である。また本発明による液体紙容器の水平断面は
正方形であるが、矩形であってもよい。
に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内で種々の変形が可能である。たとえば、本実施例のゲ
ーベルトップカートンのブランクはピュアーパック型で
描かれているが他の種類のゲーベルトップカートンにも
有効である。また本発明による液体紙容器の水平断面は
正方形であるが、矩形であってもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、ゲーベルトップカート
ンの基材である両面熱可塑性樹脂コートの板紙あるいは
板紙を中心とする積層体だけの加工で、清潔に、容易に
注出口を開口させることができ、従来の抗ヒートシール
剤方式に較べて、液漏れの不安要因を少なくでき、材料
コスト、製造コストの低減を図ることが可能である。さ
らに、板紙に両面ポリエチレンコートした基材は、使用
後も、燃えるゴミとして焼却廃棄が可能であり、リサイ
クルも可能となるので環境負荷を少なくすることができ
る。
ンの基材である両面熱可塑性樹脂コートの板紙あるいは
板紙を中心とする積層体だけの加工で、清潔に、容易に
注出口を開口させることができ、従来の抗ヒートシール
剤方式に較べて、液漏れの不安要因を少なくでき、材料
コスト、製造コストの低減を図ることが可能である。さ
らに、板紙に両面ポリエチレンコートした基材は、使用
後も、燃えるゴミとして焼却廃棄が可能であり、リサイ
クルも可能となるので環境負荷を少なくすることができ
る。
【図1】カートンブランク展開図
【図2】注出口の開口手順説明図
【図3】凹部処理パターン説明図
【図4】剥離開始点(K点)付近の模式断面図
【図5】プルタブの説明図
【符号の説明】 1〜4 カートン胴部側壁 5 筒貼り用糊代 1G,4G 上部折込み側壁 2G,3G 屋根部 1T〜4T リブ(トップパネル) 11 折線 12、13 斜め折線 14〜17 折線 18 斜め折線 19 折線 20 本発明による液体紙容器 21 紙層 22 熱可塑性樹脂層 23 凹部処理面 24 ハーフカット 25 ポリテープ 26 剥離ストップ部 27、28 折線 29 紙層における層間剥離部 B 底成形部 K 剥離開始点 M 開口部 P 凹部処理パターン PU プルタブ SP スポット的凹部
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明における第1のポイントは、抗ヒー
トシール剤に代わって、リブ1〜3Tの内面に図3に示
すような所定の位置に凹部処理パターンPを形成するこ
とである。図3(a)、(b)の場合は、対向するリブ
同志の内面のいずれか一方に矩形状のバターンPを設け
る方法であるが、図3(c)に示すように、対向する面
の双方に設けてもよい。またパターン形状は必ずしも矩
形にこだわる必要ない。開封のきっかけを与えるだけで
あるならば、図3(a)で示すようにリブ1Tの中央部
にスポット的な凹部SPを設けるだけでよい。このよう
に、所定のパターンに従って設けられた凹部における板
紙の厚みは通常の厚みよりも薄くなっているので、対向
するリブ1Tと2T,1Tと3T同志でヒートシールが
行われても、凹部の熱可塑性樹脂層同志は接触しないの
でヒートシールはされない。しかし凹部以外は従来どお
りのヒートシールがなされて、熱可塑性樹脂層は溶着し
て一体化する。以上のような凹部加工を施すことによっ
て、従来の抗ヒートシール剤を施した場合と同様に、対
向するリブ1Tと2T,1Tと3T間を容易に剥離して
注出口を開口できる。剥離のメカニズムは従来と同様で
凹部はそのまま剥離するが、凹部以外は、熱可塑性樹脂
同志が完全に溶着して一体化しているので、対向するリ
ブのいずれかの側の紙層における層間剥離によって剥離
せざるを得ない。そして一旦起こった層間剥離は周辺に
伝播し、折線15でとまる。なお、従来と同様である
が、剥離が凹部から非凹部に移る段階で、対向している
リブのいずれかの熱可塑性樹脂層が破壊される必要があ
り、そのための剥離抵抗が生じる。
トシール剤に代わって、リブ1〜3Tの内面に図3に示
すような所定の位置に凹部処理パターンPを形成するこ
とである。図3(a)、(b)の場合は、対向するリブ
同志の内面のいずれか一方に矩形状のバターンPを設け
る方法であるが、図3(c)に示すように、対向する面
の双方に設けてもよい。またパターン形状は必ずしも矩
形にこだわる必要ない。開封のきっかけを与えるだけで
あるならば、図3(a)で示すようにリブ1Tの中央部
にスポット的な凹部SPを設けるだけでよい。このよう
に、所定のパターンに従って設けられた凹部における板
紙の厚みは通常の厚みよりも薄くなっているので、対向
するリブ1Tと2T,1Tと3T同志でヒートシールが
行われても、凹部の熱可塑性樹脂層同志は接触しないの
でヒートシールはされない。しかし凹部以外は従来どお
りのヒートシールがなされて、熱可塑性樹脂層は溶着し
て一体化する。以上のような凹部加工を施すことによっ
て、従来の抗ヒートシール剤を施した場合と同様に、対
向するリブ1Tと2T,1Tと3T間を容易に剥離して
注出口を開口できる。剥離のメカニズムは従来と同様で
凹部はそのまま剥離するが、凹部以外は、熱可塑性樹脂
同志が完全に溶着して一体化しているので、対向するリ
ブのいずれかの側の紙層における層間剥離によって剥離
せざるを得ない。そして一旦起こった層間剥離は周辺に
伝播し、折線15でとまる。なお、従来と同様である
が、剥離が凹部から非凹部に移る段階で、対向している
リブのいずれかの熱可塑性樹脂層が破壊される必要があ
り、そのための剥離抵抗が生じる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】本発明における開口側のリブに凹部を加工
するには、ブランクの罫押しと同時に行うことができ
る。すなわち所定のパターンに従って上磐に雄型をセッ
トし、ブランクを強力に加圧すれば加圧部の板紙は圧縮
されて凹部が形成される。カートン成形時にリブの凹部
同志があるいは凹部と平面が対向するが、ヒートシール
時に非凹部にかかる圧力が高すぎると、圧縮が起こり、
凹部においてもヒートシールが行われるので凹部を加工
した意味が全くなくなる。通常ヒートシール時にかかる
圧力は約1.2ton/cm2にも及ぶので、出来るか
ぎり小さくするように、リブ部をヒートシールの直前に
ホットエアーで予熱してから圧を軽くしてヒートシール
することが望ましい。さらに、凹部加圧処理は、図3に
示すように、各リブ低部の折線14と凹部処理パターン
エッジ間に1〜2mmの間隔を設けて行い、この間は完
全にヒートシールが行われて液漏れを完全に防止するこ
とが望ましい。前述のように凹部加工は押し罫と同時に
行われるので、得られる凹部の折線等に対する位置精度
は極めて優れたものである。
するには、ブランクの罫押しと同時に行うことができ
る。すなわち所定のパターンに従って上磐に雄型をセッ
トし、ブランクを強力に加圧すれば加圧部の板紙は圧縮
されて凹部が形成される。カートン成形時にリブの凹部
同志があるいは凹部と平面が対向するが、ヒートシール
時に非凹部にかかる圧力が高すぎると、圧縮が起こり、
凹部においてもヒートシールが行われるので凹部を加工
した意味が全くなくなる。通常ヒートシール時にかかる
圧力は約1.2ton/cm2にも及ぶので、出来るか
ぎり小さくするように、リブ部をヒートシールの直前に
ホットエアーで予熱してから圧を軽くしてヒートシール
することが望ましい。さらに、凹部加圧処理は、図3に
示すように、各リブ低部の折線14と凹部処理パターン
エッジ間に1〜2mmの間隔を設けて行い、この間は完
全にヒートシールが行われて液漏れを完全に防止するこ
とが望ましい。前述のように凹部加工は押し罫と同時に
行われるので、得られる凹部の折線等に対する位置精度
は極めて優れたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】(実施例)本発明による液体紙容器を牛乳
に適用し、内容量1000mlのカートンブランクを作
製した。カートン基材には、現在牛乳用に使用されてい
るウエアーハウザー社製の次の積層構成からなるものを
そのまま流用した。すなわち、表面から順に、ポリエチ
レン16g/m2/晒クラフト紙313g/m2/ポリ
エチレン27g/m2の層構成からなるもので、全体の
坪量は356g/m2である。この積層材からなるカー
トンブランクのリブ1Tの裏面に図3(c)のような凹
部処理パターンPを形成すべく加圧成形した。以上の加
工を施して得られた本発明によるブランク10を従来と
同一の筒貼り機で筒貼りした後、従来と同一のミルク用
成形充填機によって、従来と同じ条件で成形、充填、シ
ールを行った。このようにして得られた製品の中から無
作為に20個のサンプルを抽出し、5人のパネラーで開
口のテストを行ったところ、従来の抗ヒートシール剤を
使用している製品との違和感はなく容易に開口すること
が判明した。さらにプッシュプルスケール(今田製作所
(株)製)で開口時の剥離抵抗値をリブ部に何も加工を
しない比較例サンプルを加えてテストし、次の結果を得
た。 抗ヒートシール剤使用のカートン 1.7 Kg 凹部加工処理によるカートン 2.0 Kg 比較例(加工の全くないカートン) 3.0 Kg なお、図3に示した他の凹部処理パターンPの位置によ
っては、初期の抵抗値,途中の抵抗値に多少の違いはあ
るが、感覚的には殆ど同じ力で開封可能であった。
に適用し、内容量1000mlのカートンブランクを作
製した。カートン基材には、現在牛乳用に使用されてい
るウエアーハウザー社製の次の積層構成からなるものを
そのまま流用した。すなわち、表面から順に、ポリエチ
レン16g/m2/晒クラフト紙313g/m2/ポリ
エチレン27g/m2の層構成からなるもので、全体の
坪量は356g/m2である。この積層材からなるカー
トンブランクのリブ1Tの裏面に図3(c)のような凹
部処理パターンPを形成すべく加圧成形した。以上の加
工を施して得られた本発明によるブランク10を従来と
同一の筒貼り機で筒貼りした後、従来と同一のミルク用
成形充填機によって、従来と同じ条件で成形、充填、シ
ールを行った。このようにして得られた製品の中から無
作為に20個のサンプルを抽出し、5人のパネラーで開
口のテストを行ったところ、従来の抗ヒートシール剤を
使用している製品との違和感はなく容易に開口すること
が判明した。さらにプッシュプルスケール(今田製作所
(株)製)で開口時の剥離抵抗値をリブ部に何も加工を
しない比較例サンプルを加えてテストし、次の結果を得
た。 抗ヒートシール剤使用のカートン 1.7 Kg 凹部加工処理によるカートン 2.0 Kg 比較例(加工の全くないカートン) 3.0 Kg なお、図3に示した他の凹部処理パターンPの位置によ
っては、初期の抵抗値,途中の抵抗値に多少の違いはあ
るが、感覚的には殆ど同じ力で開封可能であった。
Claims (2)
- 【請求項1】 両面に熱可塑性樹脂をコートした板紙あ
るいは板紙を中心とする積層体を用いて、4枚の胴部側
壁パネルからなる4角柱状の胴部の上端に折線を介して
連接された切妻形屋根部が、対向する上部折込み側壁を
それぞれ斜め折線に沿って内方に折り込み、残りの対向
する上部側壁を内側に折り曲げてその上端リブにより上
部折込み側壁の上端折合わせリブを挟むようにして重合
させ、この重合部をヒートシールして成形されてなる紙
容器において、開口側の前記上部折込み側壁上端のリブ
とそれが対向するリブの双方か、あるいはいずれか一方
の内面に所定のパターンに従って凹部が形成されている
ことを特徴とする液体紙容器。 - 【請求項2】 開口側の上部折込み側壁上に、あるいは
該上部折込み側壁と折線を介して連接する胴部側壁パネ
ルの最上部にまたがって、下部が閉じ上部が開放した形
状のプルタブ領域を区画するようにして紙容器積層材の
表側からハーフカットが形成され、該プルタブ領域の下
部より剥離可能であるプルタブが形成されていることを
特徴とする請求項1記載の液体紙容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7160199A JPH08324563A (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 液体紙容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7160199A JPH08324563A (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 液体紙容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08324563A true JPH08324563A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15709951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7160199A Withdrawn JPH08324563A (ja) | 1995-06-05 | 1995-06-05 | 液体紙容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08324563A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006111314A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 紙容器 |
WO2010062545A3 (en) * | 2008-10-27 | 2010-07-22 | Graphic Packaging International, Inc. | Carton with pour spout |
EP3865414A1 (en) * | 2020-02-14 | 2021-08-18 | Tetra Laval Holdings & Finance S.A. | Gable-top carton comprising an embossed pattern |
US11198533B2 (en) | 2017-02-08 | 2021-12-14 | Tetra Laval Holdings & Finance S.A. | Packaging material and a method for providing a packaging material |
-
1995
- 1995-06-05 JP JP7160199A patent/JPH08324563A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006111314A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 紙容器 |
WO2010062545A3 (en) * | 2008-10-27 | 2010-07-22 | Graphic Packaging International, Inc. | Carton with pour spout |
US11198533B2 (en) | 2017-02-08 | 2021-12-14 | Tetra Laval Holdings & Finance S.A. | Packaging material and a method for providing a packaging material |
EP3865414A1 (en) * | 2020-02-14 | 2021-08-18 | Tetra Laval Holdings & Finance S.A. | Gable-top carton comprising an embossed pattern |
WO2021160456A1 (en) * | 2020-02-14 | 2021-08-19 | Tetra Laval Holdings & Finance S.A. | Gable-top carton comprising an embossed pattern |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020806 |