JPH08310148A - 液体現像処理工程が不要のレーザーダイレクト製版用平版刷版材およびそれを用いる印刷方法 - Google Patents
液体現像処理工程が不要のレーザーダイレクト製版用平版刷版材およびそれを用いる印刷方法Info
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- JPH08310148A JPH08310148A JP11712595A JP11712595A JPH08310148A JP H08310148 A JPH08310148 A JP H08310148A JP 11712595 A JP11712595 A JP 11712595A JP 11712595 A JP11712595 A JP 11712595A JP H08310148 A JPH08310148 A JP H08310148A
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- Japan
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- printing plate
- lithographic printing
- laser
- plate material
- thermoplastic polymer
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41C—PROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
- B41C1/00—Forme preparation
- B41C1/10—Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
- B41C1/1041—Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme by modification of the lithographic properties without removal or addition of material, e.g. by the mere generation of a lithographic pattern
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
- Printing Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 市販のポリマー材料に、特定の波長のパルス
発振紫外レーザーを照射することにより、液体現像不要
なレーザーダイレクト製版平版刷版材を提供する。 【構成】 紫外部に吸収帯をもつ熱可塑性ポリマーフィ
ルム上に、発振波長がその吸収帯領域にあるパルス発振
紫外レーザーを画像形成態様で照射することによって、
照射部のポリマーに親水性が付与されることを特徴とす
る液体現像処理工程不要のレーザーダイレクト製版用平
版刷版材およびこれを用いる印刷方法。
発振紫外レーザーを照射することにより、液体現像不要
なレーザーダイレクト製版平版刷版材を提供する。 【構成】 紫外部に吸収帯をもつ熱可塑性ポリマーフィ
ルム上に、発振波長がその吸収帯領域にあるパルス発振
紫外レーザーを画像形成態様で照射することによって、
照射部のポリマーに親水性が付与されることを特徴とす
る液体現像処理工程不要のレーザーダイレクト製版用平
版刷版材およびこれを用いる印刷方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高いガラス転移温度と
紫外部に強い吸収帯をもつ熱可塑性ポリマーフィルム
に、発振波長が丁度その領域にあるパルス発振紫外レー
ザー(以下、UVパルスレーザーと略記する)を照射す
るだけで、照射部位ポリマーに親水性が付与される液体
現像処理工程(以下、現像工程と略記する)不要の平版
刷版材に関する。特に本発明の印刷材は水と油の反発を
利用するオフセット印刷に使用されるものである。
紫外部に強い吸収帯をもつ熱可塑性ポリマーフィルム
に、発振波長が丁度その領域にあるパルス発振紫外レー
ザー(以下、UVパルスレーザーと略記する)を照射す
るだけで、照射部位ポリマーに親水性が付与される液体
現像処理工程(以下、現像工程と略記する)不要の平版
刷版材に関する。特に本発明の印刷材は水と油の反発を
利用するオフセット印刷に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】印刷刷版を印刷方式で分類すると、凸版
印刷刷版、オフセット印刷に用いる平版印刷刷版、グラ
ビア印刷に代表される凹版印刷刷版、およびスクリーン
印刷刷版に大別される。これらの印刷方式は被印刷物の
種類、印刷品質、印刷部数、あるいは印刷会社の経営方
針・体質によって使い分けられている。このうち、オフ
セット印刷分野は写真製版のシステム技術、感光材料技
術の急速な進歩を背景に、一般商業印刷、新聞印刷、包
装材印刷などの分野で市場拡大・多様化しており、全印
刷産業の80%以上を占めるに至っている。
印刷刷版、オフセット印刷に用いる平版印刷刷版、グラ
ビア印刷に代表される凹版印刷刷版、およびスクリーン
印刷刷版に大別される。これらの印刷方式は被印刷物の
種類、印刷品質、印刷部数、あるいは印刷会社の経営方
針・体質によって使い分けられている。このうち、オフ
セット印刷分野は写真製版のシステム技術、感光材料技
術の急速な進歩を背景に、一般商業印刷、新聞印刷、包
装材印刷などの分野で市場拡大・多様化しており、全印
刷産業の80%以上を占めるに至っている。
【0003】このようなオフセット印刷市場の拡大、多
様化に伴い、種々の新しい印刷システムとそれに適合す
る平版印刷刷版材料が開発されている。すなわち、(1)
中間段階で製版用写真フィルムを使わないで、刷版や画
線担体をつくり被印刷物に印刷するコンピュータ・トウ
・プレートシステムと、(2)中間段階で製版用写真フィ
ルムや刷版を使わないで、被印刷物へ直接印刷する電子
写真、マグネトグラフィー、イオノグラフィー、インキ
ジェットなどのようなコンピュータ・トウ・プリントシ
ステムである。これら二つのシステムのうち、(1)は印
刷の主流である大部数印刷の領域に、(2)は比較的小部
数の印刷、ワープロ感覚での印刷、あるいは即納印刷
(オンデマンド印刷)に適しており、それぞれが多様化す
るオフセット印刷に対応して発展を遂げつつある。
様化に伴い、種々の新しい印刷システムとそれに適合す
る平版印刷刷版材料が開発されている。すなわち、(1)
中間段階で製版用写真フィルムを使わないで、刷版や画
線担体をつくり被印刷物に印刷するコンピュータ・トウ
・プレートシステムと、(2)中間段階で製版用写真フィ
ルムや刷版を使わないで、被印刷物へ直接印刷する電子
写真、マグネトグラフィー、イオノグラフィー、インキ
ジェットなどのようなコンピュータ・トウ・プリントシ
ステムである。これら二つのシステムのうち、(1)は印
刷の主流である大部数印刷の領域に、(2)は比較的小部
数の印刷、ワープロ感覚での印刷、あるいは即納印刷
(オンデマンド印刷)に適しており、それぞれが多様化す
るオフセット印刷に対応して発展を遂げつつある。
【0004】オフセット印刷では、従来、主にアルミを
ベースに感光剤を塗工してなる刷版材(PS版と称する)
が用いられている。PS版の製作方法は、水銀放電灯や
レーザーから発生する活性光線を印刷画線情報をもった
製版用写真フィルムを通じて版面に露光した後、現像液
で非露光部あるいは露光部の感光剤を除去(現像と称す
る)し、印刷用画線を形成させ、刷版を製作するもので
あって、製版コストの低減化、製版時間の短縮、現像廃
液の処理負担の軽減化など製版業界の要求には対応でき
にくい。
ベースに感光剤を塗工してなる刷版材(PS版と称する)
が用いられている。PS版の製作方法は、水銀放電灯や
レーザーから発生する活性光線を印刷画線情報をもった
製版用写真フィルムを通じて版面に露光した後、現像液
で非露光部あるいは露光部の感光剤を除去(現像と称す
る)し、印刷用画線を形成させ、刷版を製作するもので
あって、製版コストの低減化、製版時間の短縮、現像廃
液の処理負担の軽減化など製版業界の要求には対応でき
にくい。
【0005】一方、印刷業界は徐々に多品種小部数印
刷、カラー印刷化へ移行しつつあり、その動きに対応す
るシステムの開発が急務になってきている。システムと
してはすでに述べた上記(1)のコンピュータ・トウ・プ
レートシステムが先行している。このシステムを利用し
てPS版を製版することは不可能ではないが、感度が低
いことによる問題点、すなわち、製版に長時間を要する
こと、製版品質の低下が避けられないことなどにより、
システムの効果を十分に発揮することができない。
刷、カラー印刷化へ移行しつつあり、その動きに対応す
るシステムの開発が急務になってきている。システムと
してはすでに述べた上記(1)のコンピュータ・トウ・プ
レートシステムが先行している。このシステムを利用し
てPS版を製版することは不可能ではないが、感度が低
いことによる問題点、すなわち、製版に長時間を要する
こと、製版品質の低下が避けられないことなどにより、
システムの効果を十分に発揮することができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】コンピュータ・トウ・
プレートシステムに対応する刷版材の条件としては、
(1)低出力レーザーで画線形成が可能な製版用写真フィ
ルム級感度の感光層をもつこと、(2)現像処理工程が液
体を使用する湿式ではないこと、等があげられる。業界
は上述の条件を満足させた刷版材の出現を待ち望んでい
る。
プレートシステムに対応する刷版材の条件としては、
(1)低出力レーザーで画線形成が可能な製版用写真フィ
ルム級感度の感光層をもつこと、(2)現像処理工程が液
体を使用する湿式ではないこと、等があげられる。業界
は上述の条件を満足させた刷版材の出現を待ち望んでい
る。
【0007】ところが、現在開発中の技術は複層構成物
であったり、特殊な材料や製版装置を使用している。た
とえば、放電破壊方式刷版材はPETフィルム上にアル
ミ金属膜とシリコーン層からなる画像形成層を設けたも
のであって、画線信号で変調したマルチスタイラス放電
ヘッドで両層を破壊し、インキ受理層にすることにより
刷版を作製する。
であったり、特殊な材料や製版装置を使用している。た
とえば、放電破壊方式刷版材はPETフィルム上にアル
ミ金属膜とシリコーン層からなる画像形成層を設けたも
のであって、画線信号で変調したマルチスタイラス放電
ヘッドで両層を破壊し、インキ受理層にすることにより
刷版を作製する。
【0008】このような特殊な材料や製版装置を使用す
ることなく、汎用のポリマー材料や既存の装置を使用し
て、コンピュータ・トウ・プレートに適した刷版が得ら
れれば印刷業界の発展に大いに貢献できるものと考えら
れる。
ることなく、汎用のポリマー材料や既存の装置を使用し
て、コンピュータ・トウ・プレートに適した刷版が得ら
れれば印刷業界の発展に大いに貢献できるものと考えら
れる。
【0009】
【発明の完成までの過程】本発明者らは、ジャーナル・
オブ・フォトポリマー・サイエンス・アンド・テクノロ
ジー、第4冊、No.3(1991)、463−468およ
び同第7冊、No.2(1994)299−308頁におい
て、熱可塑性樹脂フィルムがレーザー照射によって親水
性を示す部分と疎水性を示す部分とに分けることができ
ることを開示する。
オブ・フォトポリマー・サイエンス・アンド・テクノロ
ジー、第4冊、No.3(1991)、463−468およ
び同第7冊、No.2(1994)299−308頁におい
て、熱可塑性樹脂フィルムがレーザー照射によって親水
性を示す部分と疎水性を示す部分とに分けることができ
ることを開示する。
【0010】しかしながら、本発明者らは、この2つの
文献に示す疎水性と親水性に分ける方法は非常に興味を
引くが、平版印刷に応用することは困難と考えていた。
なぜならば、レーザー照射によって親水性は示すことは
できても、平版印刷では親水性だけではなく、親水性と
ともに保水性がないと多数の印刷は不可能であると考え
られる。上記文献の中で、レーザー照射により得られる
腐食の深さは1μm前後なので、十分な保水性を持つと
は考えにくい。また保水性を上げるために、アブレーシ
ョンをもっと行なって、腐食深さを大きくすることも考
えられるが、その場合必要なエネルギーが数J/cm2と
なり、ダイレクト印刷の手軽さが損なわれる。
文献に示す疎水性と親水性に分ける方法は非常に興味を
引くが、平版印刷に応用することは困難と考えていた。
なぜならば、レーザー照射によって親水性は示すことは
できても、平版印刷では親水性だけではなく、親水性と
ともに保水性がないと多数の印刷は不可能であると考え
られる。上記文献の中で、レーザー照射により得られる
腐食の深さは1μm前後なので、十分な保水性を持つと
は考えにくい。また保水性を上げるために、アブレーシ
ョンをもっと行なって、腐食深さを大きくすることも考
えられるが、その場合必要なエネルギーが数J/cm2と
なり、ダイレクト印刷の手軽さが損なわれる。
【0011】本発明者らの上記懸念にも拘わらず、実際
に印刷に応用してみると、高い印刷性能が見出だされ、
親水性のほかに保水性も有していることがわかった。こ
のことは非常に驚くべきことである。その理由はまだ検
討中であり、わからないことが多いが、ポリマー表面が
多孔性になるためではないかと推測される。本発明は、
上記知見に基づいてなされたものである。
に印刷に応用してみると、高い印刷性能が見出だされ、
親水性のほかに保水性も有していることがわかった。こ
のことは非常に驚くべきことである。その理由はまだ検
討中であり、わからないことが多いが、ポリマー表面が
多孔性になるためではないかと推測される。本発明は、
上記知見に基づいてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は紫外
部に吸収帯をもつ熱可塑性ポリマーフィルム上に、発振
波長がその吸収帯領域にあるUVパルスレーザーを画像
形成態様で照射することによって、照射部のポリマーに
親水性が付与されることを特徴とする現像処理工程不要
のレーザーダイレクト製版用平版刷版材を提供する。
部に吸収帯をもつ熱可塑性ポリマーフィルム上に、発振
波長がその吸収帯領域にあるUVパルスレーザーを画像
形成態様で照射することによって、照射部のポリマーに
親水性が付与されることを特徴とする現像処理工程不要
のレーザーダイレクト製版用平版刷版材を提供する。
【0013】また本発明は、紫外部に吸収帯をもつ熱可
塑性ポリマーフィルム上に、発振波長がその吸収帯領域
にあるUVパルスレーザーを画像形成態様で照射し、次
いで平版印刷用インキを熱可塑性ポリマーフィルム上に
付与して、印刷を行なうオフセット印刷方法を提供す
る。
塑性ポリマーフィルム上に、発振波長がその吸収帯領域
にあるUVパルスレーザーを画像形成態様で照射し、次
いで平版印刷用インキを熱可塑性ポリマーフィルム上に
付与して、印刷を行なうオフセット印刷方法を提供す
る。
【0014】本発明は、ガラス転移温度(以下Tgと略記
する)および紫外線吸光度が高い汎用の熱可塑性ポリマ
ーフィルム上に直接レーザー描画するものであり、刷版
および製版コストの低減化、製版環境のクリーン化、材
料供給不安を皆無にする等の効果をもたらすものであ
る。すなわち、紫外領域に吸収帯をもつ高Tg、高吸光
性の熱可塑性ポリマーフィルムに、丁度その領域に発振
エネルギーをもつ紫外線パルスレーザーを照射すること
によって、被照射面の親水性を高め、インキの選択付着
性を発現させるものである。
する)および紫外線吸光度が高い汎用の熱可塑性ポリマ
ーフィルム上に直接レーザー描画するものであり、刷版
および製版コストの低減化、製版環境のクリーン化、材
料供給不安を皆無にする等の効果をもたらすものであ
る。すなわち、紫外領域に吸収帯をもつ高Tg、高吸光
性の熱可塑性ポリマーフィルムに、丁度その領域に発振
エネルギーをもつ紫外線パルスレーザーを照射すること
によって、被照射面の親水性を高め、インキの選択付着
性を発現させるものである。
【0015】紫外部に吸収帯のある熱可塑性ポリマーフ
ィルムとしては、ポリマーのTgが160℃以上で、か
つレーザーの発振波長における吸光度が1×102cm-1
以上あるものであればよい。具体的には、ポリイミド樹
脂、ポリフェニルキノザリン(PPQ)、ポリスルホン、
または、これらの骨格を分子内に有するポリマーが好ま
しい。ポリイミド樹脂の中では、特に、ポリ縮合によっ
て得られるフィルム、たとえば、デュポン社(米)のカプ
トンフィルム等がさらに好適である。膜厚は任意に設定
できるが、刷版として必要とされる機械的強度、物理的
要件を満足させるには膜厚50μm以上が好ましい。フ
ィルムは上記のように単体で刷版になるが、必要に応じ
て支持体(例えば、寸法安定性のよい各種プラスチック
シート、紙、金属板を単独であるいは貼り合わせた複合
板)上に熱可塑性フィルム層を形成してもよい。
ィルムとしては、ポリマーのTgが160℃以上で、か
つレーザーの発振波長における吸光度が1×102cm-1
以上あるものであればよい。具体的には、ポリイミド樹
脂、ポリフェニルキノザリン(PPQ)、ポリスルホン、
または、これらの骨格を分子内に有するポリマーが好ま
しい。ポリイミド樹脂の中では、特に、ポリ縮合によっ
て得られるフィルム、たとえば、デュポン社(米)のカプ
トンフィルム等がさらに好適である。膜厚は任意に設定
できるが、刷版として必要とされる機械的強度、物理的
要件を満足させるには膜厚50μm以上が好ましい。フ
ィルムは上記のように単体で刷版になるが、必要に応じ
て支持体(例えば、寸法安定性のよい各種プラスチック
シート、紙、金属板を単独であるいは貼り合わせた複合
板)上に熱可塑性フィルム層を形成してもよい。
【0016】熱可塑性ポリマーフィルムはこれらポリマ
ーの有機溶剤溶液を上記支持体に塗布した後、溶剤除去
して形成することもできる。または、これらのポリマー
の前駆体溶液を上記支持体に塗布した後、これを熱硬化
して形成することもできる。 1)有機溶剤溶液としては有機溶剤可溶性の芳香環をも
つポリイミド樹脂(商品名:マトリミド5218、チバ
ガイギー社製)を所定の有機溶剤に溶かした溶液などが
挙げられる。2)前駆体溶液としては有機溶剤可溶性の
芳香環をポリアミド樹脂(例えば、3,3',4−4'−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸無水物と3,3',−ジア
ミノベンゾフェノンとを溶剤中で溶液重合した物)、四
フッ化エチレンと2,2'−ビス(トリフルオロメチル)−
4,5−ジフルオロ−1,3−ジオキソレンの共重合体
(商品名テフロンAF)のフッ化炭化水素溶液などが挙げ
られる。上記ポリマーの塗膜を熱処理することにより熱
可塑性ポリマーフィルムになる。
ーの有機溶剤溶液を上記支持体に塗布した後、溶剤除去
して形成することもできる。または、これらのポリマー
の前駆体溶液を上記支持体に塗布した後、これを熱硬化
して形成することもできる。 1)有機溶剤溶液としては有機溶剤可溶性の芳香環をも
つポリイミド樹脂(商品名:マトリミド5218、チバ
ガイギー社製)を所定の有機溶剤に溶かした溶液などが
挙げられる。2)前駆体溶液としては有機溶剤可溶性の
芳香環をポリアミド樹脂(例えば、3,3',4−4'−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸無水物と3,3',−ジア
ミノベンゾフェノンとを溶剤中で溶液重合した物)、四
フッ化エチレンと2,2'−ビス(トリフルオロメチル)−
4,5−ジフルオロ−1,3−ジオキソレンの共重合体
(商品名テフロンAF)のフッ化炭化水素溶液などが挙げ
られる。上記ポリマーの塗膜を熱処理することにより熱
可塑性ポリマーフィルムになる。
【0017】光源となるレーザーはパルス型のUVレー
ザーである、多モードNd:YAGレーザー(第4同期モ
ード 266nm、および第3同期モード 358nm)、Ar
F(発振波長 193nm)エキシマレーザー、KrF(発振
波長 248nm)、XeCl(発振波長 308nm)エキシマ
レーザーが使用できる。メンテナンスの容易さからみ
て、エキシマレーザーよりもYAGレーザーの方が好ま
しい。親水性を高めるために必要なエネルギー密度(フ
ルーエンス)は10〜100mJ/cm2の範囲にある。10
0mJ/cm2を越えると、アブレーションは激しくなり表
面粗度は大きくなるが、印刷適性の改善には役立たな
い。被照射面に親水性を付与するためには、エネルギー
密度のしきい値がある。そのために、短い強力パルス放
電によって、尖頭出力の大きいパルスが必要である。連
続励起発振型のレーザーあるいは水銀ランプ光を照射し
ても、親水性を高めることはできない。効率よくエネル
ギーを吸収するために、フィルムの吸光度は1×102c
m-1以上、好ましくは5×102〜5×103cm-1でなけ
ればならない。
ザーである、多モードNd:YAGレーザー(第4同期モ
ード 266nm、および第3同期モード 358nm)、Ar
F(発振波長 193nm)エキシマレーザー、KrF(発振
波長 248nm)、XeCl(発振波長 308nm)エキシマ
レーザーが使用できる。メンテナンスの容易さからみ
て、エキシマレーザーよりもYAGレーザーの方が好ま
しい。親水性を高めるために必要なエネルギー密度(フ
ルーエンス)は10〜100mJ/cm2の範囲にある。10
0mJ/cm2を越えると、アブレーションは激しくなり表
面粗度は大きくなるが、印刷適性の改善には役立たな
い。被照射面に親水性を付与するためには、エネルギー
密度のしきい値がある。そのために、短い強力パルス放
電によって、尖頭出力の大きいパルスが必要である。連
続励起発振型のレーザーあるいは水銀ランプ光を照射し
ても、親水性を高めることはできない。効率よくエネル
ギーを吸収するために、フィルムの吸光度は1×102c
m-1以上、好ましくは5×102〜5×103cm-1でなけ
ればならない。
【0018】レーザー照射は大気中、水中、テトラメチ
ル水酸化アンモニウムのようなアルカリ性溶液中のいず
れで実施しても、親水性は高めることができる。親水性
は水との接触角の変化で表すことができる。40mJ/cm
2のレーザー照射をおこなうと、水との接触角は80度
から0度の範囲で変化する。印刷業界では、刷版の水に
対する接触角が20度以下であればオフセット印刷が可
能といわれている。本発明品はいずれもこの値を満足さ
せている。
ル水酸化アンモニウムのようなアルカリ性溶液中のいず
れで実施しても、親水性は高めることができる。親水性
は水との接触角の変化で表すことができる。40mJ/cm
2のレーザー照射をおこなうと、水との接触角は80度
から0度の範囲で変化する。印刷業界では、刷版の水に
対する接触角が20度以下であればオフセット印刷が可
能といわれている。本発明品はいずれもこの値を満足さ
せている。
【0019】親水性は、ポリエステル<ポリスルホン<
カプトン≒PPQの順に高くなる。ポリカーボナート、
ポリスチレン、ポリメチルメタクリラートは殆ど親水性
を示さない。これらのポリマーの親水性はTgが低くな
るにつれて低下していることがわかる。親水性は、レー
ザー照射によって、アブレーションが起こり、被照射部
位の多孔化、表面のプラス電荷発生、表面粗度の高まり
によるものと考えられる。Tgが高いと照射によって生
成した表面部位の多孔構造、表面粗度が維持できるため
と考えられる。親水性の発現と長期間保持のためには、
ポリマーのTgは少なくとも160℃以上でなければな
らない。照射部の親水性は少なくとも数カ月は保持でき
るが、刷版として実用化するには、親水性を半永久的に
持続させなければならない。そのためには、リン酸を主
成分とする従来の不感脂化法がそのまま適用できる。
カプトン≒PPQの順に高くなる。ポリカーボナート、
ポリスチレン、ポリメチルメタクリラートは殆ど親水性
を示さない。これらのポリマーの親水性はTgが低くな
るにつれて低下していることがわかる。親水性は、レー
ザー照射によって、アブレーションが起こり、被照射部
位の多孔化、表面のプラス電荷発生、表面粗度の高まり
によるものと考えられる。Tgが高いと照射によって生
成した表面部位の多孔構造、表面粗度が維持できるため
と考えられる。親水性の発現と長期間保持のためには、
ポリマーのTgは少なくとも160℃以上でなければな
らない。照射部の親水性は少なくとも数カ月は保持でき
るが、刷版として実用化するには、親水性を半永久的に
持続させなければならない。そのためには、リン酸を主
成分とする従来の不感脂化法がそのまま適用できる。
【0020】画像形成は、予め画線信号で変調したレー
ザーを走査照射することによって行われる。走査照射装
置は、レーザー光源を取り替えるだけで他のコンピュー
タ・トウ・プレート用に開発された装置が利用できる。
ザーを走査照射することによって行われる。走査照射装
置は、レーザー光源を取り替えるだけで他のコンピュー
タ・トウ・プレート用に開発された装置が利用できる。
【0021】画像形成のもう一つの方法は、画線情報を
もったマスクを上記記載の熱可塑性ポリマーフィルムに
重ね、その上から当該レーザーを照射するものである。
マスクとしては印刷用写真ネガチブ、金属マスク等が用
いられる。
もったマスクを上記記載の熱可塑性ポリマーフィルムに
重ね、その上から当該レーザーを照射するものである。
マスクとしては印刷用写真ネガチブ、金属マスク等が用
いられる。
【0022】
【実施例】本発明を実施例を用いて説明する。
【0023】
【実施例1】カプトンフィルム(デュポン社製;膜厚5
0μm)にNd:YAGレーザー(第4同期モード 26
6nm、スペクトラ・フィジックス(Spectra Physics)
社製、クォンタ・レイ(Quanta−Ray)GCR−4)で、
エネルギー密度14mJ/cm2、パルス幅15nsecを走査
露光した。ゴニオメータ式接触角測定器を使って試料に
水を滴下し接触角を測定すると、大気中で照射した場合
は、約0度であった。
0μm)にNd:YAGレーザー(第4同期モード 26
6nm、スペクトラ・フィジックス(Spectra Physics)
社製、クォンタ・レイ(Quanta−Ray)GCR−4)で、
エネルギー密度14mJ/cm2、パルス幅15nsecを走査
露光した。ゴニオメータ式接触角測定器を使って試料に
水を滴下し接触角を測定すると、大気中で照射した場合
は、約0度であった。
【0024】版面を軽オフセット用エッチ液(リコーフ
アックスエッチ液)を水で希釈して湿し水として用い、
プロセスインキ(大日本インキ社製 CAPS−G)でイ
ンキ付着性を調べると照射部はインキをはじき、非照射
部にはインキが付着した。
アックスエッチ液)を水で希釈して湿し水として用い、
プロセスインキ(大日本インキ社製 CAPS−G)でイ
ンキ付着性を調べると照射部はインキをはじき、非照射
部にはインキが付着した。
【0025】
【実施例2】カプトンフィルム(デュポン社製;膜厚5
0μm)にArFエキシマレーザー(発振波長=193nm,
ラムダ・フィジック(Lambda Physik社製)で、エネル
ギー密度20mJ/cm2、パルス幅15nsecで走査露光し
た。ゴニオメータ式接触角測定器を使って試料に水を滴
下し接触角を測定すると、大気中で照射した場合は、約
0度であった。
0μm)にArFエキシマレーザー(発振波長=193nm,
ラムダ・フィジック(Lambda Physik社製)で、エネル
ギー密度20mJ/cm2、パルス幅15nsecで走査露光し
た。ゴニオメータ式接触角測定器を使って試料に水を滴
下し接触角を測定すると、大気中で照射した場合は、約
0度であった。
【0026】版面を軽オフセット用エッチ液(リコーフ
ァックスエッチ液)を水で希釈して湿し水として用い、
プロセスインキ(大日本インキ社製 CAPS−G)でイ
ンキ付着性を調べると照射部はインキをはじき、非照射
部にはインキが付着した。
ァックスエッチ液)を水で希釈して湿し水として用い、
プロセスインキ(大日本インキ社製 CAPS−G)でイ
ンキ付着性を調べると照射部はインキをはじき、非照射
部にはインキが付着した。
【0027】
【実施例3】カプトンフィルムの代わりにPPQフィル
ム(CEMOTA社から市販;ポリフエニルキノザリン)にN
d:YAGレーザー(第4同期モード=266nm)で、エ
ネルギー密度14mJ/cm2,パルス幅15nsecで走査露光
した。ゴニオメータ式接触角測定器を使って試料に水を
滴下し接触角を測定すると、大気中で照射した場合は、
約0度であった。
ム(CEMOTA社から市販;ポリフエニルキノザリン)にN
d:YAGレーザー(第4同期モード=266nm)で、エ
ネルギー密度14mJ/cm2,パルス幅15nsecで走査露光
した。ゴニオメータ式接触角測定器を使って試料に水を
滴下し接触角を測定すると、大気中で照射した場合は、
約0度であった。
【0028】版面を軽オフセット用エッチ液(リコーフ
ァックスエッチ液)を水で希釈して湿し水として用い、
プロセスインキ(大日本インキ社製、CAPS−G)でイ
ンキ付着性を調べると照射部はインキをはじき、非照射
部にはインキが付着した。
ァックスエッチ液)を水で希釈して湿し水として用い、
プロセスインキ(大日本インキ社製、CAPS−G)でイ
ンキ付着性を調べると照射部はインキをはじき、非照射
部にはインキが付着した。
【0029】
【実施例4】カプトンフィルムの代わりにPPQフィル
ム(CEMOTA社から市販;ポリフエニルキノザリン)にAr
Fエキシマレーザー(発振波長=193nm)で、エネルギ
ー密度20mJ/cm2,パルス幅15nsecで走査露光した。
ゴニオメータ式接触角測定器を使って試料に水を滴下し
接触角を測定すると、大気中で照射した場合は、約0度
であった。
ム(CEMOTA社から市販;ポリフエニルキノザリン)にAr
Fエキシマレーザー(発振波長=193nm)で、エネルギ
ー密度20mJ/cm2,パルス幅15nsecで走査露光した。
ゴニオメータ式接触角測定器を使って試料に水を滴下し
接触角を測定すると、大気中で照射した場合は、約0度
であった。
【0030】版面を軽オフセット用エッチ液(リコーフ
ァックスエッチ液)を水で希釈して湿し水として用い、
プロセスインキ(大日本インキ社製、CAPS−G)でイ
ンキ付着性を調べると照射部はインキをはじき、非照射
部にはインキが付着した。
ァックスエッチ液)を水で希釈して湿し水として用い、
プロセスインキ(大日本インキ社製、CAPS−G)でイ
ンキ付着性を調べると照射部はインキをはじき、非照射
部にはインキが付着した。
【0031】
【実施例5】実施例1の刷版に軽オフセット用エッチ液
(リコーファックスエッチ液)を塗布し、不感脂化処理を
すると、半年経過後も接触角の変化は認められなかっ
た。上記のエッチ液を水で希釈して湿し水とし、印刷を
行った。インキはプロセスインキ(大日本インキ社製、
CAPS−G)で、上質紙(金鴎35Kg)を使用した。従
来のPS版と同等の画像再現性の良い印刷物が得られ
た。
(リコーファックスエッチ液)を塗布し、不感脂化処理を
すると、半年経過後も接触角の変化は認められなかっ
た。上記のエッチ液を水で希釈して湿し水とし、印刷を
行った。インキはプロセスインキ(大日本インキ社製、
CAPS−G)で、上質紙(金鴎35Kg)を使用した。従
来のPS版と同等の画像再現性の良い印刷物が得られ
た。
【0032】
【実施例6】カプトンフィルム(デュポン社製、 膜厚5
0μm)に画線情報をもったマスクを密着させ、Nd:Y
AGレーザー(第3同期モード=358nm、スペクトラ
・フィジックス社製、クォンタ・レイ GCR−4)で、
エネルギー密度14mJ/cm2、パルス幅15nsecを露光
した。
0μm)に画線情報をもったマスクを密着させ、Nd:Y
AGレーザー(第3同期モード=358nm、スペクトラ
・フィジックス社製、クォンタ・レイ GCR−4)で、
エネルギー密度14mJ/cm2、パルス幅15nsecを露光
した。
【0033】軽オフセット用エッチ液(リコーファック
スエッチ液)を水で希釈して湿し水とし、印刷を行っ
た。インキはプロセスインキ(大日本インキ社製、CA
PS−G)で、上質紙(金鴎35Kg)を使用した。マスク
の画線を再現する良好な印刷物が得られた。
スエッチ液)を水で希釈して湿し水とし、印刷を行っ
た。インキはプロセスインキ(大日本インキ社製、CA
PS−G)で、上質紙(金鴎35Kg)を使用した。マスク
の画線を再現する良好な印刷物が得られた。
【0034】
【実施例7】固形分30%のポリアミド酸のジエチレン
グリコールジメチルエーテル溶液(25℃での粘度20,
000cps)(3,3',4,4'−ベンゾフエノンテトラカル
ボン酸無水物と3,3'−ジアミノベンゾフエノンとを溶
剤中で溶液重合したもの)をアルミ板にスピンコーター
で塗布(ウエット膜厚が7μm)する。300℃で30分
間熱硬化させる。
グリコールジメチルエーテル溶液(25℃での粘度20,
000cps)(3,3',4,4'−ベンゾフエノンテトラカル
ボン酸無水物と3,3'−ジアミノベンゾフエノンとを溶
剤中で溶液重合したもの)をアルミ板にスピンコーター
で塗布(ウエット膜厚が7μm)する。300℃で30分
間熱硬化させる。
【0035】得られたコーティング板にNd:YAGレ
ーザー(第4同期モード=266nm、スペクトラ・フィ
ジックス社製、クォンタ・レイGCR−4)で、エネル
ギー密度14mJ/cm2、パルス幅15nsecで走査露光す
る。ゴニオメータ式接触角測定器を使って試料に水を滴
下し接触角を測定すると、大気中で照射した場合は、約
0度であった。
ーザー(第4同期モード=266nm、スペクトラ・フィ
ジックス社製、クォンタ・レイGCR−4)で、エネル
ギー密度14mJ/cm2、パルス幅15nsecで走査露光す
る。ゴニオメータ式接触角測定器を使って試料に水を滴
下し接触角を測定すると、大気中で照射した場合は、約
0度であった。
【0036】版面を軽オフセット用エッチ液(リコーフ
ァックスエッチ液)を水で希釈し湿し水として用い、プ
ロセスインキ(大日本インキ社製、CAPS−G)でイン
キ付着性を調べると照射部はインキをはじき、非照射部
にはインキが付着した。
ァックスエッチ液)を水で希釈し湿し水として用い、プ
ロセスインキ(大日本インキ社製、CAPS−G)でイン
キ付着性を調べると照射部はインキをはじき、非照射部
にはインキが付着した。
【0037】
【実施例8】可溶性ポリイミド(商品名:マトリミド5
218、チバガイギー社製)のN−メチルピロリドン溶
液(固形分20%)をアルミ板上にスピンコーターで塗
布、乾燥して溶剤除去した。
218、チバガイギー社製)のN−メチルピロリドン溶
液(固形分20%)をアルミ板上にスピンコーターで塗
布、乾燥して溶剤除去した。
【0038】得られたコーティング板にNd:YAGレ
ーザー(第4同期モード=266nm、スペクトラ・フィ
ジックス社製、クォンタ・レイGCR−4)で、エネル
ギー密度14mJ/cm2、パルス幅15nsecで走査露光す
る。ゴニオメータ式接触角測定器を使って試料に水を滴
下し接触角を測定すると、大気中で照射した場合は、約
0度であった。
ーザー(第4同期モード=266nm、スペクトラ・フィ
ジックス社製、クォンタ・レイGCR−4)で、エネル
ギー密度14mJ/cm2、パルス幅15nsecで走査露光す
る。ゴニオメータ式接触角測定器を使って試料に水を滴
下し接触角を測定すると、大気中で照射した場合は、約
0度であった。
【0039】版面を軽オフセット用エッチ液(リコーフ
ァックスエッチ液)を水で希釈し湿し水として用い、プ
ロセスインキ(大日本インキ社製、CAPS−G)でイン
キ付着性を調べると照射部はインキをはじき、非照射部
にはインキが付着した。
ァックスエッチ液)を水で希釈し湿し水として用い、プ
ロセスインキ(大日本インキ社製、CAPS−G)でイン
キ付着性を調べると照射部はインキをはじき、非照射部
にはインキが付着した。
【0040】
【実施例9】実施例1で得られた印刷版材にArFエキ
シマレーザー(発振波長=193nm)を、エネルギー
密度20mJ/cm2、パルス幅15nsecで走査露光す
る。ゴニオメータ式接触角測定器を使って試料に水を滴
下し接触角を測定すると、大気中で照射した場合は、約
0度であった。
シマレーザー(発振波長=193nm)を、エネルギー
密度20mJ/cm2、パルス幅15nsecで走査露光す
る。ゴニオメータ式接触角測定器を使って試料に水を滴
下し接触角を測定すると、大気中で照射した場合は、約
0度であった。
【0041】版面を軽オフセット用エッチ液(リコーフ
ァックスエッチ液)を水で希釈し湿し水として用い、プ
ロセスインキ(大日本インキ社製、CAPS−G)でイン
キ付着性を調べると照射部はインキをはじき、非照射部
にはインキが付着した。接触角を測定すると、大気中で
照射した場合は、約0度であった。
ァックスエッチ液)を水で希釈し湿し水として用い、プ
ロセスインキ(大日本インキ社製、CAPS−G)でイン
キ付着性を調べると照射部はインキをはじき、非照射部
にはインキが付着した。接触角を測定すると、大気中で
照射した場合は、約0度であった。
【0042】版面を軽オフセット用エッチ液(リコーフ
アックスエッチ液)を水で希釈し湿し水として用い、プ
ロセスインキ(大日本インキ社製、CAPS−G)でイン
キ付着性を調べると照射部はインキをはじき、非照射部
にはインキが付着した。
アックスエッチ液)を水で希釈し湿し水として用い、プ
ロセスインキ(大日本インキ社製、CAPS−G)でイン
キ付着性を調べると照射部はインキをはじき、非照射部
にはインキが付着した。
【0043】
【実施例10】有機溶剤可溶性の四フッ化エチレンと
2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4,5−ジフルオロ
−1,3−ジオキソレン共重合体をフッ化炭化水素溶解
させ、アルミ板にスピンコートする。加熱乾燥し溶剤を
蒸発させる。乾燥膜厚が10μmになるようにウエット
膜厚を予め調節しておく。コーティング膜は25重量%
のトリーC9F18置換トリアジンでドープした後、20
0℃で1時間加熱してから、遠紫外線を照射すると、紫
外線吸収性が向上(吸光度0.14、波長240nm)す
る。このコーティング膜を有する印刷版材を実施例1と
同様に処理すると、平版印刷版が得られる。
2,2−ビス(トリフルオロメチル)−4,5−ジフルオロ
−1,3−ジオキソレン共重合体をフッ化炭化水素溶解
させ、アルミ板にスピンコートする。加熱乾燥し溶剤を
蒸発させる。乾燥膜厚が10μmになるようにウエット
膜厚を予め調節しておく。コーティング膜は25重量%
のトリーC9F18置換トリアジンでドープした後、20
0℃で1時間加熱してから、遠紫外線を照射すると、紫
外線吸収性が向上(吸光度0.14、波長240nm)す
る。このコーティング膜を有する印刷版材を実施例1と
同様に処理すると、平版印刷版が得られる。
【0044】
【発明の効果】印刷業界では印刷産業の構造改善の一環
として、製版工程の簡素化、コスト低減が望まれてい
る。本発明は、この要求を満足させるために工夫された
ものであって、汎用のポリマーフィルムを使用し、その
表面にレーザーを照射するだけ刷版が作製できる。現像
処理工程の必要のない刷版材を提供するものである。印
刷産業の発展に大いに役立つものである。
として、製版工程の簡素化、コスト低減が望まれてい
る。本発明は、この要求を満足させるために工夫された
ものであって、汎用のポリマーフィルムを使用し、その
表面にレーザーを照射するだけ刷版が作製できる。現像
処理工程の必要のない刷版材を提供するものである。印
刷産業の発展に大いに役立つものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/038 504 G03F 7/038 504
Claims (14)
- 【請求項1】 紫外部に吸収帯をもつ熱可塑性ポリマー
フィルム上に、発振波長がその吸収帯領域にあるパルス
発振紫外レーザーを画像形成態様で照射することによっ
て、照射部のポリマーに親水性が付与されることを特徴
とする液体現像処理工程不要のレーザーダイレクト製版
用平版刷版材。 - 【請求項2】 パルス発振紫外レーザーが予め画線信号
で変調されて走査照射される請求項1記載の平版刷版
材。 - 【請求項3】 パルス発振紫外レーザーが画線情報をも
ったマスクを通して照射される請求項1記載の平版刷版
材。 - 【請求項4】 熱可塑性ポリマーのガラス転移温度が1
60℃以上で、かつレーザーの発振波長における吸光度
が1×102cm-1以上である請求項1記載の平版刷版
材。 - 【請求項5】 熱可塑性ポリマーが縮合型ポリイミド樹
脂、ポリフェニルキノザリン、ポリスルホンのうちから
選択された少なくとも一種、または、これらの骨格を分
子内に有するポリマーである請求項4記載の平版刷版
材。 - 【請求項6】 パルス発振紫外レーザーがパルス発振タ
イプのNd:YAGレーザー(発振波長266nm、35
8nm)、ArFエキシマレーザー(発振波長193nm)、K
rFエキシマレーザー(発振波長248nm)、XeClエキ
シマレーザー(発振波長308nm)である請求項1記載の
平版刷版材。 - 【請求項7】 熱可塑性ポリマーフィルムが寸法安定性
のよいプラスチックシート、紙または金属板に貼り合わ
された2層構造をとる請求項1記載の平版刷版材。 - 【請求項8】 熱可塑性フィルムが接着層を介してプラ
スチックシート、紙または金属板に貼り合わされた2層
構造をとる請求項7記載の平版刷版材。 - 【請求項9】 照射部を不感脂化した請求項1および7
記載の平版刷版材。 - 【請求項10】 熱可塑性ポリマーを含有する溶液をプ
ラスチックシート、紙または金属板からなる支持体に塗
布した後、溶剤除去して該ポリマーフィルムを形成する
請求項1記載の平版印刷材。 - 【請求項11】 熱可塑性ポリマーフィルムが、そのポ
リマーの前駆体溶液をプラスチックシート、紙または金
属板からなる支持体に塗布した後、熱処理をして熱可塑
性ポリマーフィルムを形成する請求項1記載の平版刷版
材。 - 【請求項12】 前駆体が有機溶剤可溶性の芳香環を持
つポリアミド樹脂であって、それを熱硬化することによ
りポリイミド樹脂になる請求項11記載の平版刷版材。 - 【請求項13】 前駆体が四フッ化エチレンと2,2−
ビス(トリフルオロメチル)−4,5−ジフルオロ−1,3
−ジオキソレンの共重合体のフッ化炭化水素溶液であ
り、熱可塑性ポリマーフィルムが上記溶液をパーフルオ
ロアルキル基置換トリアジンでドープし、紫外線を照射
することにより作製される請求項11記載の平版刷版
材。 - 【請求項14】 紫外部に吸収帯をもつ熱可塑性ポリマ
ーフィルム上に、発振波長がその吸収帯領域にあるパル
ス発振紫外レーザーを画像形成態様で照射し画像を形成
させ、次いで平版印刷用インキを熱可塑性ポリマーフィ
ルム上に付与して、印刷を行なうオフセット印刷方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11712595A JPH08310148A (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 液体現像処理工程が不要のレーザーダイレクト製版用平版刷版材およびそれを用いる印刷方法 |
EP96107779A EP0743177A1 (en) | 1995-05-16 | 1996-05-15 | Lithographic printing plate for laser direct plate making requiring no liquid developing treatment process and printing method using the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11712595A JPH08310148A (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 液体現像処理工程が不要のレーザーダイレクト製版用平版刷版材およびそれを用いる印刷方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08310148A true JPH08310148A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=14704063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11712595A Pending JPH08310148A (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 液体現像処理工程が不要のレーザーダイレクト製版用平版刷版材およびそれを用いる印刷方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0743177A1 (ja) |
JP (1) | JPH08310148A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0924102B1 (en) * | 1997-12-19 | 2003-07-02 | Agfa-Gevaert | A method for lithographic printing by use of a lithographic printing plate provided by a heat sensitive non-ablatable wasteless imaging element and a fountain containing water-insoluble compounds |
KR100256138B1 (ko) * | 1998-02-20 | 2000-05-15 | 이부호 | 건식석판인쇄용 인쇄판의 제조방법 |
DE19826377A1 (de) * | 1998-06-12 | 1999-12-16 | Heidelberger Druckmasch Ag | Druckmaschine und Druckverfahren |
JP2000275864A (ja) * | 1999-01-22 | 2000-10-06 | Kodak Polychrome Graphics Japan Ltd | 印刷刷版作製方法 |
DE10121561A1 (de) * | 2001-05-03 | 2002-11-07 | Heidelberger Druckmasch Ag | Bebilderung und Löschung einer Druckform aus Polymermaterial mit Imid-Gruppen |
EP1369230A1 (en) * | 2002-06-05 | 2003-12-10 | Kba-Giori S.A. | Method of manufacturing an engraved plate |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL222988A (ja) * | 1957-12-05 | |||
DD103977A1 (ja) * | 1973-04-11 | 1974-02-12 | ||
JPS5535278B2 (ja) * | 1974-03-18 | 1980-09-12 | ||
DE2524701A1 (de) * | 1975-06-04 | 1976-12-16 | Hoechst Ag | Verfahren zur herstellung von flachdruckformen mit laserstrahlen |
US4786358A (en) * | 1986-08-08 | 1988-11-22 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method for forming a pattern of a film on a substrate with a laser beam |
-
1995
- 1995-05-16 JP JP11712595A patent/JPH08310148A/ja active Pending
-
1996
- 1996-05-15 EP EP96107779A patent/EP0743177A1/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0743177A1 (en) | 1996-11-20 |
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