JPH08309256A - 塗工品形成装置および塗工品形成方法 - Google Patents
塗工品形成装置および塗工品形成方法Info
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- JPH08309256A JPH08309256A JP11576595A JP11576595A JPH08309256A JP H08309256 A JPH08309256 A JP H08309256A JP 11576595 A JP11576595 A JP 11576595A JP 11576595 A JP11576595 A JP 11576595A JP H08309256 A JPH08309256 A JP H08309256A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 塗工層の表面に、見た目に柔らかい質感の凹
凸模様を連続的に形成することができる塗工品形成装置
を提供すること。 【構成】 基材2を繰り出す繰出部3と、基材2の表面
に未硬化の塗工層5を形成する塗工部6と、未硬化の塗
工層5を中央にして基材2および剥離シート26を介し
て相互に当接可能とされた1対のロール体29,29を
具備する貼着部25と、塗工層5を硬化する硬化部11
と、硬化した塗工層31の表面から剥離シート26を剥
離する剥離部13と、硬化した塗工層31を具備する基
材2を巻き取る巻取部15とを有するとともに、貼着部
25を構成する1対のロール体29,29の少なくとも
剥離シート26を介して塗工層5と当接する一方のロー
ル体29がその外周面に所定形状の凹凸模様30を形成
したエンボスロール29Aであることを特徴とする。
凸模様を連続的に形成することができる塗工品形成装置
を提供すること。 【構成】 基材2を繰り出す繰出部3と、基材2の表面
に未硬化の塗工層5を形成する塗工部6と、未硬化の塗
工層5を中央にして基材2および剥離シート26を介し
て相互に当接可能とされた1対のロール体29,29を
具備する貼着部25と、塗工層5を硬化する硬化部11
と、硬化した塗工層31の表面から剥離シート26を剥
離する剥離部13と、硬化した塗工層31を具備する基
材2を巻き取る巻取部15とを有するとともに、貼着部
25を構成する1対のロール体29,29の少なくとも
剥離シート26を介して塗工層5と当接する一方のロー
ル体29がその外周面に所定形状の凹凸模様30を形成
したエンボスロール29Aであることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗工品形成装置および
塗工品形成方法に係り、特に、基材の表面に紫外線硬化
型または電子線硬化型の塗工剤を塗工した塗工層を連続
的に形成するとともに、この塗工層の表面に凹凸模様を
形成することのできる塗工品形成装置および塗工品形成
方法に関する。
塗工品形成方法に係り、特に、基材の表面に紫外線硬化
型または電子線硬化型の塗工剤を塗工した塗工層を連続
的に形成するとともに、この塗工層の表面に凹凸模様を
形成することのできる塗工品形成装置および塗工品形成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ウェブと称される樹脂、紙、
布、金属箔等からなる連続体状の基材の表面に種々の塗
工剤を塗工した塗工品が知られている。このような塗工
品においては、基材に塗工する塗工剤として、紫外線ま
たは電子線により硬化するとともに有機溶剤を含まない
無溶剤タイプの紫外線硬化型または電子線硬化型のもの
がが有機溶剤に起因する環境汚染、消防法上の問題等の
種々の問題点を克服することができ、無公害性、安全
性、取り扱い易さ等の理由により多用されている。
布、金属箔等からなる連続体状の基材の表面に種々の塗
工剤を塗工した塗工品が知られている。このような塗工
品においては、基材に塗工する塗工剤として、紫外線ま
たは電子線により硬化するとともに有機溶剤を含まない
無溶剤タイプの紫外線硬化型または電子線硬化型のもの
がが有機溶剤に起因する環境汚染、消防法上の問題等の
種々の問題点を克服することができ、無公害性、安全
性、取り扱い易さ等の理由により多用されている。
【0003】そして、紫外線硬化型の塗工剤または電子
線硬化型の塗工剤によって基材の表面に形成される塗工
層は、ハード性を有しており、この塗工層のハード性を
利用して塗工層の表面に凹凸模様を形成することによ
り、例えば壁紙や、窓ガラスの表面に貼着することによ
り室内に進入する紫外線のカットあるいはガラスのくも
り止め等に用いられる機能性フィルム等の各種の塗工品
が形成されている。
線硬化型の塗工剤によって基材の表面に形成される塗工
層は、ハード性を有しており、この塗工層のハード性を
利用して塗工層の表面に凹凸模様を形成することによ
り、例えば壁紙や、窓ガラスの表面に貼着することによ
り室内に進入する紫外線のカットあるいはガラスのくも
り止め等に用いられる機能性フィルム等の各種の塗工品
が形成されている。
【0004】ところで、塗工層の表面に凹凸模様を形成
した塗工品においては、塗工層がハード性を有している
ので、塗工層を硬化させた後にエンボス加工を施して塗
工層の表面に凹凸模様を形成するのは極めて困難であ
り、一般的には、塗工層を硬化させる前の未硬化の塗工
層の表面に凹凸模様を形成するようにされている。
した塗工品においては、塗工層がハード性を有している
ので、塗工層を硬化させた後にエンボス加工を施して塗
工層の表面に凹凸模様を形成するのは極めて困難であ
り、一般的には、塗工層を硬化させる前の未硬化の塗工
層の表面に凹凸模様を形成するようにされている。
【0005】図3は、塗工層の表面に凹凸模様を有する
塗工品を形成することのできる従来の塗工品形成装置1
を示すものであり、従来の塗工品形成装置1は、長尺で
幅広の樹脂、紙または布等から選択されたウェブと称さ
れる連続体状の基材2の図3において矢印Aにて示す走
行方向の上流側から順に、基材2を繰り出す繰出部3
と、図4(a)に示すように基材2の表面に紫外線硬化
型または電子線硬化型の何れか一方の塗工剤4を図示し
ない各種の塗工装置により塗工して基材2の表面に未硬
化の塗工層5を形成する塗工部6と、基材2の表面に形
成された未硬化の塗工層5の表面に連続体状の剥離シー
ト7を密着するように相互に当接可能とされた1対のロ
ール体8,8を具備する貼着部9と、基材2の表面に形
成された未硬化の塗工層5を図示しない紫外線照射体ま
たは電子線照射体を具備する乾燥機10を用いて硬化す
る硬化部11と、硬化した塗工層12の表面から剥離シ
ート7を剥離する剥離部13と、硬化した塗工層12を
具備する基材2からなる塗工品14を巻き取る巻取部1
5とを有している。
塗工品を形成することのできる従来の塗工品形成装置1
を示すものであり、従来の塗工品形成装置1は、長尺で
幅広の樹脂、紙または布等から選択されたウェブと称さ
れる連続体状の基材2の図3において矢印Aにて示す走
行方向の上流側から順に、基材2を繰り出す繰出部3
と、図4(a)に示すように基材2の表面に紫外線硬化
型または電子線硬化型の何れか一方の塗工剤4を図示し
ない各種の塗工装置により塗工して基材2の表面に未硬
化の塗工層5を形成する塗工部6と、基材2の表面に形
成された未硬化の塗工層5の表面に連続体状の剥離シー
ト7を密着するように相互に当接可能とされた1対のロ
ール体8,8を具備する貼着部9と、基材2の表面に形
成された未硬化の塗工層5を図示しない紫外線照射体ま
たは電子線照射体を具備する乾燥機10を用いて硬化す
る硬化部11と、硬化した塗工層12の表面から剥離シ
ート7を剥離する剥離部13と、硬化した塗工層12を
具備する基材2からなる塗工品14を巻き取る巻取部1
5とを有している。
【0006】そして、基材2は、繰出部3の一部を構成
する原反ロール16から繰り出され、途中適宜箇所に配
設された図示しない案内ロールによって所定経路を通る
ようにされつつ走行し、最後に巻取部15の一部を構成
する巻取ロール17に巻き取られる。
する原反ロール16から繰り出され、途中適宜箇所に配
設された図示しない案内ロールによって所定経路を通る
ようにされつつ走行し、最後に巻取部15の一部を構成
する巻取ロール17に巻き取られる。
【0007】また、剥離シート7は、図3において右方
上方に示す剥離シート7を繰り出すシート繰出部18の
一部を構成する供給ロール19から、図3において矢印
Bにて示すように繰り出され、貼着部9において貼着部
9を構成する1対のロール体8,8により基材2の表面
に形成された未硬化の塗工層5の表面に密着され、基材
2とともに硬化部11を通るようにされつつ走行し、剥
離部13において硬化した塗工層12の表面から剥離
(分離)され、最後に、図3において左方上方に示す剥
離シート7を回収するシート回収部20の一部を構成す
る回収ロール21に巻き取られるようになっている。
上方に示す剥離シート7を繰り出すシート繰出部18の
一部を構成する供給ロール19から、図3において矢印
Bにて示すように繰り出され、貼着部9において貼着部
9を構成する1対のロール体8,8により基材2の表面
に形成された未硬化の塗工層5の表面に密着され、基材
2とともに硬化部11を通るようにされつつ走行し、剥
離部13において硬化した塗工層12の表面から剥離
(分離)され、最後に、図3において左方上方に示す剥
離シート7を回収するシート回収部20の一部を構成す
る回収ロール21に巻き取られるようになっている。
【0008】このように構成された従来の塗工品形成装
置1においては、図4(b)に示すように、剥離シート
7の表面に予め形成した所定形状の凹凸模様22を、貼
着部9において未硬化の塗工層5の表面に密着させるこ
とにより、剥離シート7に形成した被凹凸模様22を未
硬化の塗工層5の表面に転写し、硬化部11において剥
離シート7を未硬化の塗工層5の表面に密着させた状態
で未硬化の塗工層5を紫外線または電子線を用いて硬化
させることにより、剥離シート7に形成した被凹凸模様
22が反転転写した凹凸模様23を硬化した塗工層の1
2の表面に具備する塗工品13を形成するようになって
いる。
置1においては、図4(b)に示すように、剥離シート
7の表面に予め形成した所定形状の凹凸模様22を、貼
着部9において未硬化の塗工層5の表面に密着させるこ
とにより、剥離シート7に形成した被凹凸模様22を未
硬化の塗工層5の表面に転写し、硬化部11において剥
離シート7を未硬化の塗工層5の表面に密着させた状態
で未硬化の塗工層5を紫外線または電子線を用いて硬化
させることにより、剥離シート7に形成した被凹凸模様
22が反転転写した凹凸模様23を硬化した塗工層の1
2の表面に具備する塗工品13を形成するようになって
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の塗工品形成装置1においては、硬化した塗工層
12の表面に所定形状の凹凸模様23を形成することは
できるものの、図4(b)に示すように、剥離シート7
に形成した凹凸模様22がそのまま未硬化の塗工層5の
表面に反転転写され、剥離シート7に形成されている凹
凸模様22の鋭利な角部22aがそのまま未硬化の塗工
層5の表面に反転転写され、この状態で未硬化の塗工層
5が硬化されるので、塗工品13の硬化した塗工層12
の表面の凹凸模様23には、図4(c)に示すように、
剥離シート7に形成されている凹凸模様22の鋭利な角
部22aがそのまま反転転写された、エッジと称される
鋭利な角部23aが形成され、塗工品14の表面に、見
た目に柔らかい質感を付与することができないという問
題点があった。
た従来の塗工品形成装置1においては、硬化した塗工層
12の表面に所定形状の凹凸模様23を形成することは
できるものの、図4(b)に示すように、剥離シート7
に形成した凹凸模様22がそのまま未硬化の塗工層5の
表面に反転転写され、剥離シート7に形成されている凹
凸模様22の鋭利な角部22aがそのまま未硬化の塗工
層5の表面に反転転写され、この状態で未硬化の塗工層
5が硬化されるので、塗工品13の硬化した塗工層12
の表面の凹凸模様23には、図4(c)に示すように、
剥離シート7に形成されている凹凸模様22の鋭利な角
部22aがそのまま反転転写された、エッジと称される
鋭利な角部23aが形成され、塗工品14の表面に、見
た目に柔らかい質感を付与することができないという問
題点があった。
【0010】また、従来の塗工品形成装置1において
は、剥離シート7に、例えばエンボス加工を施すことに
より所定形状の凹凸模様22を形成しなければならず、
凹凸模様22の種類に応じて、多種類の剥離シート7を
形成するための経済的負担が大きいという問題点があっ
た。そして、多種類の剥離シート7を保管するには、多
大な保管スペースを要するとともに、在庫管理に多大な
労力を要するという問題点もあった。
は、剥離シート7に、例えばエンボス加工を施すことに
より所定形状の凹凸模様22を形成しなければならず、
凹凸模様22の種類に応じて、多種類の剥離シート7を
形成するための経済的負担が大きいという問題点があっ
た。そして、多種類の剥離シート7を保管するには、多
大な保管スペースを要するとともに、在庫管理に多大な
労力を要するという問題点もあった。
【0011】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、塗工層の表面に、見た目に柔らかい質感の凹凸
模様を連続的に形成することができるとともに経済的負
担を低減することのできる塗工品形成装置および塗工品
形成方法を提供することを目的とする。
であり、塗工層の表面に、見た目に柔らかい質感の凹凸
模様を連続的に形成することができるとともに経済的負
担を低減することのできる塗工品形成装置および塗工品
形成方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明の塗工品形成装置は、連続
体状の基材を繰り出す繰出部と、この繰出部より基材の
走行方向下流側に配設され基材の表面に紫外線硬化型ま
たは電子線硬化型の塗工剤を塗工することにより未硬化
の塗工層を形成する塗工部と、この塗工部の基材の走行
方向下流側に配設され未硬化の塗工層の表面に連続体状
の剥離シートを密着せしめるために未硬化の塗工層を中
央にして基材および剥離シートを介して相互に当接可能
とされた1対のロール体を具備する貼着部と、この貼着
部の基材の走行方向下流側に配設され未硬化の塗工層を
紫外線または電子線を用いて硬化する硬化部と、この硬
化部の基材の走行方向下流側に配設され硬化した塗工層
の表面から剥離シートを剥離する剥離部と、この剥離部
の基材の走行方向下流側に配設され硬化した塗工層を具
備する基材を巻き取る巻取部とを有するとともに、前記
未硬化の塗工層の表面に凹凸模様を形成するために前記
貼着部を構成する1対のロール体の少なくとも剥離シー
トを介して塗工層と当接する一方のロール体がその外周
面に所定形状の凹凸模様を形成したエンボスロールであ
ることを特徴としている。
ため請求項1に記載の本発明の塗工品形成装置は、連続
体状の基材を繰り出す繰出部と、この繰出部より基材の
走行方向下流側に配設され基材の表面に紫外線硬化型ま
たは電子線硬化型の塗工剤を塗工することにより未硬化
の塗工層を形成する塗工部と、この塗工部の基材の走行
方向下流側に配設され未硬化の塗工層の表面に連続体状
の剥離シートを密着せしめるために未硬化の塗工層を中
央にして基材および剥離シートを介して相互に当接可能
とされた1対のロール体を具備する貼着部と、この貼着
部の基材の走行方向下流側に配設され未硬化の塗工層を
紫外線または電子線を用いて硬化する硬化部と、この硬
化部の基材の走行方向下流側に配設され硬化した塗工層
の表面から剥離シートを剥離する剥離部と、この剥離部
の基材の走行方向下流側に配設され硬化した塗工層を具
備する基材を巻き取る巻取部とを有するとともに、前記
未硬化の塗工層の表面に凹凸模様を形成するために前記
貼着部を構成する1対のロール体の少なくとも剥離シー
トを介して塗工層と当接する一方のロール体がその外周
面に所定形状の凹凸模様を形成したエンボスロールであ
ることを特徴としている。
【0013】また、請求項2に記載の本発明の塗工品形
成方法は、走行している連続体状の基材の表面に紫外線
硬化型または電子線硬化型の塗工剤を塗工することによ
り基材の表面に未硬化の塗工層を形成し、この未硬化の
塗工層の表面に剥離シートを密着し、その後前記未硬化
の塗工層に外周面に所定形状の凹凸模様を形成したエン
ボスロールを剥離シートを介して当接することにより未
硬化の塗工層の表面に鋭利な角部のない所定形状の凹凸
模様を形成し、その後未硬化の塗工層を紫外線または電
子線を用いて硬化し、その後硬化した塗工層の表面から
剥離シートを剥離することを特徴としている。
成方法は、走行している連続体状の基材の表面に紫外線
硬化型または電子線硬化型の塗工剤を塗工することによ
り基材の表面に未硬化の塗工層を形成し、この未硬化の
塗工層の表面に剥離シートを密着し、その後前記未硬化
の塗工層に外周面に所定形状の凹凸模様を形成したエン
ボスロールを剥離シートを介して当接することにより未
硬化の塗工層の表面に鋭利な角部のない所定形状の凹凸
模様を形成し、その後未硬化の塗工層を紫外線または電
子線を用いて硬化し、その後硬化した塗工層の表面から
剥離シートを剥離することを特徴としている。
【0014】
【作用】前述した構成からなる本発明の塗工品形成装置
を本発明の塗工品形成方法にしたがって動作させること
により、基材の表面に形成された紫外線硬化型または電
子線硬化型の塗工剤からなる未硬化の塗工層の表面に、
剥離シートを介してエンボスロールの凹凸模様を当接す
ることができる。そして、エンボスロールの凹凸模様を
剥離シートを介して未硬化の塗工層の表面に当接させる
ことにより、未硬化の塗工層の表面に鋭利な角部のない
凹凸模様を形成することができる。また、エンボスロー
ルを交換することにより凹凸模様を変更することができ
る。
を本発明の塗工品形成方法にしたがって動作させること
により、基材の表面に形成された紫外線硬化型または電
子線硬化型の塗工剤からなる未硬化の塗工層の表面に、
剥離シートを介してエンボスロールの凹凸模様を当接す
ることができる。そして、エンボスロールの凹凸模様を
剥離シートを介して未硬化の塗工層の表面に当接させる
ことにより、未硬化の塗工層の表面に鋭利な角部のない
凹凸模様を形成することができる。また、エンボスロー
ルを交換することにより凹凸模様を変更することができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。
する。
【0016】本実施例は、本発明に係る塗工品形成方法
を用いた塗工品形成装置を塗工品としての壁紙の製造に
適用したものであり、前述した従来のものと同一ないし
は相当する構成については、図面中に同一の符号を付
す。
を用いた塗工品形成装置を塗工品としての壁紙の製造に
適用したものであり、前述した従来のものと同一ないし
は相当する構成については、図面中に同一の符号を付
す。
【0017】図1は本発明に係る塗工品形成方法を適用
する塗工品形成装置の一実施例の全体の構成を示す概略
図である。
する塗工品形成装置の一実施例の全体の構成を示す概略
図である。
【0018】図1に示すように、本発明の塗工品形成方
法を適用する本実施例の塗工品形成装置24は、繰出部
3、塗工部6、シート繰出部18、貼着部25、硬化部
11、剥離部13、シート回収部20および巻取部15
を有している。
法を適用する本実施例の塗工品形成装置24は、繰出部
3、塗工部6、シート繰出部18、貼着部25、硬化部
11、剥離部13、シート回収部20および巻取部15
を有している。
【0019】各部の構成について更に説明する。
【0020】前記繰出部3は、基材2を塗工部6に向か
って繰り出すものであり、長尺で幅広の紙からなる連続
体状の基材2が巻回された原反ロール16を有してい
る。この原反ロール16は、図示しない送出ロール等に
より回転自在に支持されている。
って繰り出すものであり、長尺で幅広の紙からなる連続
体状の基材2が巻回された原反ロール16を有してい
る。この原反ロール16は、図示しない送出ロール等に
より回転自在に支持されている。
【0021】前記塗工部6は、紫外線硬化型または電子
線硬化型の塗工剤4から選択された塗工剤4を、原反ロ
ール16から繰り出された基材2の表面に塗工して、基
材2の表面に所定の厚さの未硬化の塗工層5を形成する
ものであり、前記繰出部3より図1において矢印Aにて
示す基材2の走行方向下流側に配設された図示しない塗
工装置を有している。この塗工装置としては、4本ロー
ルコータ、グラビアコータ、マイクログラビアコータ、
ダイコータ、ナイフコータ、リバースコータ、ワイヤー
バーコータ、キスコータ、デップコータ、スピンコー
タ、エアーナイフコータ、スプレーコータ等が例示さ
れ、基材2および塗工剤4の種類に応じて選択されるよ
うになっている。
線硬化型の塗工剤4から選択された塗工剤4を、原反ロ
ール16から繰り出された基材2の表面に塗工して、基
材2の表面に所定の厚さの未硬化の塗工層5を形成する
ものであり、前記繰出部3より図1において矢印Aにて
示す基材2の走行方向下流側に配設された図示しない塗
工装置を有している。この塗工装置としては、4本ロー
ルコータ、グラビアコータ、マイクログラビアコータ、
ダイコータ、ナイフコータ、リバースコータ、ワイヤー
バーコータ、キスコータ、デップコータ、スピンコー
タ、エアーナイフコータ、スプレーコータ等が例示さ
れ、基材2および塗工剤4の種類に応じて選択されるよ
うになっている。
【0022】前記シート繰出部18は、表面が平滑に形
成された剥離シート26を図1において矢印Bにて示す
ように貼着部25に向かって繰り出すものであり、前記
基材2と同様に長尺で幅広とされ、紫外線または電子線
の照射を受けた場合に変形および変質せず塗工剤4から
の離型性に優れた素材、例えばPET、PP等からなる
連続体状の薄い剥離シート26が巻回された供給ロール
27を有している。この供給ロール27は、基材2の走
行経路から離間するようにして配設されており、図示し
ない送出ロール等により回転自在に支持されている。
成された剥離シート26を図1において矢印Bにて示す
ように貼着部25に向かって繰り出すものであり、前記
基材2と同様に長尺で幅広とされ、紫外線または電子線
の照射を受けた場合に変形および変質せず塗工剤4から
の離型性に優れた素材、例えばPET、PP等からなる
連続体状の薄い剥離シート26が巻回された供給ロール
27を有している。この供給ロール27は、基材2の走
行経路から離間するようにして配設されており、図示し
ない送出ロール等により回転自在に支持されている。
【0023】前記貼着部25は、基材2の表面に形成さ
れた未硬化の塗工層5の表面に供給ロール27から繰り
出された表面が平滑な剥離シート26を連続して密着す
るとともに、未硬化の塗工層5の表面に鋭利な角のない
所定形状の凹凸模様28を形成するものであり、塗工部
6より基材2の走行方向下流側に配設された相互に平行
に延在する上下1対のロール体29,29を有してい
る。このロール体29,29は、基材2の表面に塗工さ
れた未硬化の塗工層5を中央にして基材2および剥離シ
ート26を介して相互に当接可能とされており、図1に
おいて上方に示す剥離シート26に当接する一方のロー
ル体29は、その外周面に所定形状の凹凸模様30(図
2(b)参照)を形成したエンボスロール29Aとさ
れ、図1において下方に示す基材2に当接する他方のロ
ール体29は、バックアップロール29Bとされてい
る。このエンボスロール29Aおよびバックアップロー
ル29Bとしては、鉄等の金属ロール、ゴムロール、樹
脂ロール、セラミックスロール等を例示することができ
る。
れた未硬化の塗工層5の表面に供給ロール27から繰り
出された表面が平滑な剥離シート26を連続して密着す
るとともに、未硬化の塗工層5の表面に鋭利な角のない
所定形状の凹凸模様28を形成するものであり、塗工部
6より基材2の走行方向下流側に配設された相互に平行
に延在する上下1対のロール体29,29を有してい
る。このロール体29,29は、基材2の表面に塗工さ
れた未硬化の塗工層5を中央にして基材2および剥離シ
ート26を介して相互に当接可能とされており、図1に
おいて上方に示す剥離シート26に当接する一方のロー
ル体29は、その外周面に所定形状の凹凸模様30(図
2(b)参照)を形成したエンボスロール29Aとさ
れ、図1において下方に示す基材2に当接する他方のロ
ール体29は、バックアップロール29Bとされてい
る。このエンボスロール29Aおよびバックアップロー
ル29Bとしては、鉄等の金属ロール、ゴムロール、樹
脂ロール、セラミックスロール等を例示することができ
る。
【0024】前記硬化部11は、基材2の表面に形成さ
れた未硬化の塗工層5を硬化するものであり、前記貼着
部25より図1において矢印Aにて示す基材2の走行方
向下流側に配設された図示しない紫外線照射体または電
子線照射体を具備する乾燥機10が塗工剤4の種類に応
じて配置されている。
れた未硬化の塗工層5を硬化するものであり、前記貼着
部25より図1において矢印Aにて示す基材2の走行方
向下流側に配設された図示しない紫外線照射体または電
子線照射体を具備する乾燥機10が塗工剤4の種類に応
じて配置されている。
【0025】前記剥離部13は、硬化した塗工層31
(図2(c)参照)の表面から剥離シート26を剥離
(分離)するものであり、前記硬化部11より図1にお
いて矢印Aにて示す基材2の走行方向下流側に配設され
た相互に平行に延在する1対の分離ロール32,32を
有している。
(図2(c)参照)の表面から剥離シート26を剥離
(分離)するものであり、前記硬化部11より図1にお
いて矢印Aにて示す基材2の走行方向下流側に配設され
た相互に平行に延在する1対の分離ロール32,32を
有している。
【0026】前記シート回収部20は、硬化した塗工層
31の表面から剥離した剥離シート26を回収するもの
であり、基材2の走行経路から離間するようにして配設
された回転駆動可能とされた回収ロール21を有してい
る。
31の表面から剥離した剥離シート26を回収するもの
であり、基材2の走行経路から離間するようにして配設
された回転駆動可能とされた回収ロール21を有してい
る。
【0027】前記巻取部15は、剥離シート26を硬化
した塗工層31の表面から剥離した後の塗工品33とし
ての壁紙(図2(d)参照)を巻き取るものであり、前
記剥離部13より図1において矢印Aにて示す基材2の
走行方向下流側に配設された回転駆動可能とされた巻取
ロール17を有している。
した塗工層31の表面から剥離した後の塗工品33とし
ての壁紙(図2(d)参照)を巻き取るものであり、前
記剥離部13より図1において矢印Aにて示す基材2の
走行方向下流側に配設された回転駆動可能とされた巻取
ロール17を有している。
【0028】そして、前記各部3,6,18,25,1
1,13,20,15は、本実施例においては、それぞ
れが個別のユニット化されたもので構成されており、基
材2および剥離シート26は、途中適宜箇所に配設され
た図示しない案内ロールにより所定経路を通るようにさ
れつつ走行するようになっている。なお、前記各部3,
6,18,25,11,13,20,15は、必要に応
じて図示しない一体のフレームの内部に配設する構成と
してもよく、特に、本実施例の構成に限定されるもので
はない。
1,13,20,15は、本実施例においては、それぞ
れが個別のユニット化されたもので構成されており、基
材2および剥離シート26は、途中適宜箇所に配設され
た図示しない案内ロールにより所定経路を通るようにさ
れつつ走行するようになっている。なお、前記各部3,
6,18,25,11,13,20,15は、必要に応
じて図示しない一体のフレームの内部に配設する構成と
してもよく、特に、本実施例の構成に限定されるもので
はない。
【0029】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について図1および図2により説明する。
作用について図1および図2により説明する。
【0030】図2は基材の表面に形成される塗工層の状
態を順に示す説明図である。
態を順に示す説明図である。
【0031】本実施例の塗工品形成装置24によれば、
基材2は、繰出部3の一部を構成する原反ロール16か
ら塗工部6に向かって繰り出され、塗工部6において、
紫外線硬化型または電子線硬化型から選択された塗工剤
4が、図示しない塗工装置により基材2の表面に塗工さ
れ、図2(a)に示すように、基材2の表面に必要に応
じた所定の厚さの未硬化の塗工層5が形成される。この
未硬化の塗工層5の厚さとしては、例えば5〜1000
μmの範囲から選択される。そして、塗工部6をユニッ
ト化することにより、基材2および塗工剤4の種類なら
びに基材2の表面に形成する未硬化の塗工層5の厚さ等
の必要に応じて適正な塗工装置を容易に選択することが
できる。
基材2は、繰出部3の一部を構成する原反ロール16か
ら塗工部6に向かって繰り出され、塗工部6において、
紫外線硬化型または電子線硬化型から選択された塗工剤
4が、図示しない塗工装置により基材2の表面に塗工さ
れ、図2(a)に示すように、基材2の表面に必要に応
じた所定の厚さの未硬化の塗工層5が形成される。この
未硬化の塗工層5の厚さとしては、例えば5〜1000
μmの範囲から選択される。そして、塗工部6をユニッ
ト化することにより、基材2および塗工剤4の種類なら
びに基材2の表面に形成する未硬化の塗工層5の厚さ等
の必要に応じて適正な塗工装置を容易に選択することが
できる。
【0032】つぎに、表面に未硬化の塗工層5が形成さ
れた基材2は、塗工部6から貼着部25に向かって送出
され、貼着部25において、エンボスロール29Aとバ
ックアップロール29Bとの当接部位でシート繰出部1
8の供給ロール27から繰り出された表面が平滑な剥離
シート26が未硬化の塗工層5の表面に密着されるとと
もに、エンボスロール29Aの外周面に形成された所定
形状の凹凸模様30が剥離シート24を介して未硬化の
塗工層5の表面に押圧され、未硬化の塗工層5の表面に
エンボスロール29Aの外周面に形成された所定形状の
凹凸模様30が転写されることになる。このとき、エン
ボスロール29Aの外周面に形成された所定形状の凹凸
模様30は、図2(b)に示すように、エンボスロール
29Aとバックアップロール29Bとの当接部位におい
て剥離シート26を介して未硬化の塗工層5の表面に反
転転写されるので、エンボスロール29Aの凹凸模様3
0の鋭利な角部30aはそのまま転写されずに、図2
(c)に示すように、鋭利な角部30aのない全体とし
て滑らかな凹凸模様28を未硬化の塗工層5の表面に形
成することができる。
れた基材2は、塗工部6から貼着部25に向かって送出
され、貼着部25において、エンボスロール29Aとバ
ックアップロール29Bとの当接部位でシート繰出部1
8の供給ロール27から繰り出された表面が平滑な剥離
シート26が未硬化の塗工層5の表面に密着されるとと
もに、エンボスロール29Aの外周面に形成された所定
形状の凹凸模様30が剥離シート24を介して未硬化の
塗工層5の表面に押圧され、未硬化の塗工層5の表面に
エンボスロール29Aの外周面に形成された所定形状の
凹凸模様30が転写されることになる。このとき、エン
ボスロール29Aの外周面に形成された所定形状の凹凸
模様30は、図2(b)に示すように、エンボスロール
29Aとバックアップロール29Bとの当接部位におい
て剥離シート26を介して未硬化の塗工層5の表面に反
転転写されるので、エンボスロール29Aの凹凸模様3
0の鋭利な角部30aはそのまま転写されずに、図2
(c)に示すように、鋭利な角部30aのない全体とし
て滑らかな凹凸模様28を未硬化の塗工層5の表面に形
成することができる。
【0033】すなわち、剥離シート26を介して未硬化
の塗工層5の表面にエンボスロール29Aの凹凸模様3
0を反転転写することにより、未硬化の塗工層5の表面
には、エッジと称される鋭利な角部30aのない滑らか
な凹凸模様28を形成することができる。
の塗工層5の表面にエンボスロール29Aの凹凸模様3
0を反転転写することにより、未硬化の塗工層5の表面
には、エッジと称される鋭利な角部30aのない滑らか
な凹凸模様28を形成することができる。
【0034】つぎに、未硬化の塗工層5の表面に凹凸模
様28が形成された基材2は、剥離シート26が未硬化
の塗工層5の表面に密着した状態で貼着部25から硬化
部11に向かって送出され、硬化部11において、塗工
剤4の種類に応じて、図示しない紫外線照射体または電
子線照射体を具備する乾燥機10をもって紫外線または
電子線を未硬化の塗工層5に照射することにより、未硬
化の塗工層5の表面に形成されている凹凸模様28の表
面に剥離シート26が密着した状態で未硬化の塗工層5
が硬化されて塗工品33としての壁紙が形成される。そ
して、硬化部11をユニット化することにより、塗工剤
4の種類等に応じて適正な乾燥機10を容易に選択する
ことができる。
様28が形成された基材2は、剥離シート26が未硬化
の塗工層5の表面に密着した状態で貼着部25から硬化
部11に向かって送出され、硬化部11において、塗工
剤4の種類に応じて、図示しない紫外線照射体または電
子線照射体を具備する乾燥機10をもって紫外線または
電子線を未硬化の塗工層5に照射することにより、未硬
化の塗工層5の表面に形成されている凹凸模様28の表
面に剥離シート26が密着した状態で未硬化の塗工層5
が硬化されて塗工品33としての壁紙が形成される。そ
して、硬化部11をユニット化することにより、塗工剤
4の種類等に応じて適正な乾燥機10を容易に選択する
ことができる。
【0035】つぎに、塗工品33は、剥離シート26が
硬化した塗工層31の表面に密着した状態で硬化部11
から剥離部13に向かって送出され、剥離部13におい
て、1対の分離ロール32,32を通過した直後に、剥
離シート26が硬化した塗工層31の表面から分離され
る。そして、硬化した塗工層31の表面から分離された
剥離シート26は、シート回収部20に送出され、シー
ト回収部20において回収ロール21に巻き取られる。
また、剥離シート26が分離された塗工品33は、巻取
部14に送出され、巻取部14において巻取ロール16
に巻き取られる。
硬化した塗工層31の表面に密着した状態で硬化部11
から剥離部13に向かって送出され、剥離部13におい
て、1対の分離ロール32,32を通過した直後に、剥
離シート26が硬化した塗工層31の表面から分離され
る。そして、硬化した塗工層31の表面から分離された
剥離シート26は、シート回収部20に送出され、シー
ト回収部20において回収ロール21に巻き取られる。
また、剥離シート26が分離された塗工品33は、巻取
部14に送出され、巻取部14において巻取ロール16
に巻き取られる。
【0036】したがって、本実施例によれば、基材2の
表面に形成された紫外線硬化型または電子線硬化型の塗
工剤4からなる未硬化の塗工層5を連続的に形成すると
ともに、未硬化の塗工層5の表面に、剥離シート26を
介してエンボスロール29Aの凹凸模様30を鋭利な角
部30aのない凹凸模様28として反転転写することが
できるので、図2(d)示すように、塗工品33とした
場合において、滑らかな凹凸模様28を確実に形成し、
見た目に柔らかい質感を確実に付与することができる。
表面に形成された紫外線硬化型または電子線硬化型の塗
工剤4からなる未硬化の塗工層5を連続的に形成すると
ともに、未硬化の塗工層5の表面に、剥離シート26を
介してエンボスロール29Aの凹凸模様30を鋭利な角
部30aのない凹凸模様28として反転転写することが
できるので、図2(d)示すように、塗工品33とした
場合において、滑らかな凹凸模様28を確実に形成し、
見た目に柔らかい質感を確実に付与することができる。
【0037】また、本実施例によれば、凹凸模様28の
異なる複数のエンボスロール29Aを形成し、エンボス
ロール29Aを交換することにより、塗工品33に形成
する凹凸模様28を変更することができるので、従来の
凹凸模様22を予め形成した剥離シート7を用いる場合
に比べて、経済的負担を確実に低減するとともに、スペ
ースの有効利用を確実に図ることができる。
異なる複数のエンボスロール29Aを形成し、エンボス
ロール29Aを交換することにより、塗工品33に形成
する凹凸模様28を変更することができるので、従来の
凹凸模様22を予め形成した剥離シート7を用いる場合
に比べて、経済的負担を確実に低減するとともに、スペ
ースの有効利用を確実に図ることができる。
【0038】なお、貼着部25の一部を構成する1対の
ロール体29,29としては、両者ともエンボスロール
29Aとしてもよい。そして、剥離シート26に当接す
る一方のロール体29の表面を平滑とし、基材2に当接
する他方のロール体29をエンボスロール29A、すな
わち本実施例のエンボスロール29Aとバックアップロ
ール29Bとを逆配設することにより、基材2の裏面に
凹凸模様28を形成することもできる。さらに、本発明
により形成される塗工品33としては、前記壁紙や窓ガ
ラスの表面に貼着することにより室内に進入する紫外線
のカットあるいはガラスのくもり止め等に用いられる機
能性フィルム等ばかりでなく、多種多様のものに用いる
ことができる。
ロール体29,29としては、両者ともエンボスロール
29Aとしてもよい。そして、剥離シート26に当接す
る一方のロール体29の表面を平滑とし、基材2に当接
する他方のロール体29をエンボスロール29A、すな
わち本実施例のエンボスロール29Aとバックアップロ
ール29Bとを逆配設することにより、基材2の裏面に
凹凸模様28を形成することもできる。さらに、本発明
により形成される塗工品33としては、前記壁紙や窓ガ
ラスの表面に貼着することにより室内に進入する紫外線
のカットあるいはガラスのくもり止め等に用いられる機
能性フィルム等ばかりでなく、多種多様のものに用いる
ことができる。
【0039】さらに、塗工品33の供給形態としては、
剥離シート26を剥がさずに巻き取って、硬化した塗工
層31の表面に剥離シート26を密着させた状態とし、
使用時に、剥離シート26を硬化した塗工層31の表面
から剥がすようにしてもよい。
剥離シート26を剥がさずに巻き取って、硬化した塗工
層31の表面に剥離シート26を密着させた状態とし、
使用時に、剥離シート26を硬化した塗工層31の表面
から剥がすようにしてもよい。
【0040】また、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の塗工品形成
装置および塗工品形成方法によれば、基材の表面に形成
された紫外線硬化型または電子線硬化型の塗工剤からな
る未硬化の塗工層の表面に、剥離シートを介してエンボ
スロールの凹凸模様を反転転写することにより、未硬化
の塗工層の表面に鋭利な角部のない凹凸模様を形成する
ことができるので、塗工品とした場合において、滑らか
な凹凸模様を確実に形成し、見た目に柔らかい質感を確
実に付与することができるという極めて優れた効果を奏
する。
装置および塗工品形成方法によれば、基材の表面に形成
された紫外線硬化型または電子線硬化型の塗工剤からな
る未硬化の塗工層の表面に、剥離シートを介してエンボ
スロールの凹凸模様を反転転写することにより、未硬化
の塗工層の表面に鋭利な角部のない凹凸模様を形成する
ことができるので、塗工品とした場合において、滑らか
な凹凸模様を確実に形成し、見た目に柔らかい質感を確
実に付与することができるという極めて優れた効果を奏
する。
【図1】本発明に係る塗工品形成方法を適用する本発明
に係る塗工品形成装置の一実施例の全体の構成を示す概
略図
に係る塗工品形成装置の一実施例の全体の構成を示す概
略図
【図2】(a)から(d)は本発明に係る塗工品形成方
法を適用する本発明に係る塗工品形成装置により基材の
表面に形成される塗工層の状態を順に示すものであり、
(a)は塗工部における基材に塗工剤を塗工した状態を
示す説明図、(b)は貼着部における剥離シートを介し
てエンボスロールが未硬化の塗工層と当接した模様形成
状態を示す説明図、(c)はエンボスロールの凹凸模様
を未硬化の塗工層に反転転写した転写状態を示す説明
図、(d)は硬化した塗工層から剥離シートを剥離した
状態を示す説明図
法を適用する本発明に係る塗工品形成装置により基材の
表面に形成される塗工層の状態を順に示すものであり、
(a)は塗工部における基材に塗工剤を塗工した状態を
示す説明図、(b)は貼着部における剥離シートを介し
てエンボスロールが未硬化の塗工層と当接した模様形成
状態を示す説明図、(c)はエンボスロールの凹凸模様
を未硬化の塗工層に反転転写した転写状態を示す説明
図、(d)は硬化した塗工層から剥離シートを剥離した
状態を示す説明図
【図3】従来の塗工品形成装置の全体の構成を示す概略
図
図
【図4】(a)から(c)は従来の塗工品形成装置によ
り基材の表面に形成される塗工層の状態を順に示すもの
であり、(a)は塗工部における基材に塗工剤を塗工し
た状態を示す説明図、(b)は貼着部における未硬化の
塗工層への模様形成状態を示す説明図、(c)は硬化し
た塗工層から剥離シートを剥離した状態を示す説明図
り基材の表面に形成される塗工層の状態を順に示すもの
であり、(a)は塗工部における基材に塗工剤を塗工し
た状態を示す説明図、(b)は貼着部における未硬化の
塗工層への模様形成状態を示す説明図、(c)は硬化し
た塗工層から剥離シートを剥離した状態を示す説明図
2 基材 3 繰出部 4 塗工剤 5 (未硬化の)塗工層 6 塗工部 10 乾燥機 11 硬化部 13 剥離部 15 巻取部 18 シート繰出部 20 シート回収部 24 塗工品形成装置 25 貼着部 26 剥離シート 28 (塗工品の)凹凸模様 29 ロール体 29A エンボスロール 30 (エンボスロールの)凹凸模様 30a (エンボスロールの凹凸模様の)角部 31 (硬化した)塗工層 33 塗工品
Claims (2)
- 【請求項1】 連続体状の基材を繰り出す繰出部と、こ
の繰出部より基材の走行方向下流側に配設され基材の表
面に紫外線硬化型または電子線硬化型の塗工剤を塗工す
ることにより未硬化の塗工層を形成する塗工部と、この
塗工部の基材の走行方向下流側に配設され未硬化の塗工
層の表面に連続体状の剥離シートを密着せしめるために
未硬化の塗工層を中央にして基材および剥離シートを介
して相互に当接可能とされた1対のロール体を具備する
貼着部と、この貼着部の基材の走行方向下流側に配設さ
れ未硬化の塗工層を紫外線または電子線を用いて硬化す
る硬化部と、この硬化部の基材の走行方向下流側に配設
され硬化した塗工層の表面から剥離シートを剥離する剥
離部と、この剥離部の基材の走行方向下流側に配設され
硬化した塗工層を具備する基材を巻き取る巻取部とを有
するとともに、前記未硬化の塗工層の表面に凹凸模様を
形成するために前記貼着部を構成する1対のロール体の
少なくとも剥離シートを介して塗工層と当接する一方の
ロール体がその外周面に所定形状の凹凸模様を形成した
エンボスロールであることを特徴とする塗工品形成装
置。 - 【請求項2】 走行している連続体状の基材の表面に紫
外線硬化型または電子線硬化型の塗工剤を塗工すること
により基材の表面に未硬化の塗工層を形成し、この未硬
化の塗工層の表面に剥離シートを密着し、その後前記未
硬化の塗工層に外周面に所定形状の凹凸模様を形成した
エンボスロールを剥離シートを介して当接することによ
り未硬化の塗工層の表面に鋭利な角部のない所定形状の
凹凸模様を形成し、その後未硬化の塗工層を紫外線また
は電子線を用いて硬化し、その後硬化した塗工層の表面
から剥離シートを剥離することを特徴とする塗工品形成
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11576595A JPH08309256A (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | 塗工品形成装置および塗工品形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11576595A JPH08309256A (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | 塗工品形成装置および塗工品形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08309256A true JPH08309256A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=14670499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11576595A Pending JPH08309256A (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | 塗工品形成装置および塗工品形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08309256A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001000908A (ja) * | 1999-06-18 | 2001-01-09 | Tootsuya:Kk | 紫外線照射表面加工装置 |
WO2004062816A1 (ja) * | 2003-01-16 | 2004-07-29 | Japan Absorbent Technology Institute | パターンコーティング方法および装置 |
-
1995
- 1995-05-15 JP JP11576595A patent/JPH08309256A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001000908A (ja) * | 1999-06-18 | 2001-01-09 | Tootsuya:Kk | 紫外線照射表面加工装置 |
JP4537513B2 (ja) * | 1999-06-18 | 2010-09-01 | 株式会社トーツヤ | 紫外線照射表面加工装置 |
WO2004062816A1 (ja) * | 2003-01-16 | 2004-07-29 | Japan Absorbent Technology Institute | パターンコーティング方法および装置 |
US7694644B2 (en) | 2003-01-16 | 2010-04-13 | Dsg International Limited | Method and device for pattern coating |
US8445067B2 (en) | 2003-01-16 | 2013-05-21 | Dsg International Limited | Method and apparatus for pattern-coating |
US8445068B2 (en) | 2003-01-16 | 2013-05-21 | Dsg International Limited | Method and apparatus for pattern-coating |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040302 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |