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JPH08289837A - リサイクル可能なパイルカーペットおよびパイルカーペットのリサイクル方法 - Google Patents

リサイクル可能なパイルカーペットおよびパイルカーペットのリサイクル方法

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Publication number
JPH08289837A
JPH08289837A JP9877495A JP9877495A JPH08289837A JP H08289837 A JPH08289837 A JP H08289837A JP 9877495 A JP9877495 A JP 9877495A JP 9877495 A JP9877495 A JP 9877495A JP H08289837 A JPH08289837 A JP H08289837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carpet
pile
sealing layer
base material
recyclable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9877495A
Other languages
English (en)
Inventor
Konosuke Kida
幸之助 木田
Isoo Saito
磯雄 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP9877495A priority Critical patent/JPH08289837A/ja
Publication of JPH08289837A publication Critical patent/JPH08289837A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Polyamides (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)
  • Carpets (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カーペット基材を目止め層から容易に剥離回
収可能にするリサイクル可能なパイルカーペットと、そ
れからパイル糸の素原料を高収率で回収するリサイクル
方法の提供。 【構成】 カーペット基材1の裏面側に合成樹脂の目止
め層4を積層したパイルカーペットの目止め層4を少な
くともパイル糸3よりも低融点の熱可塑性重合体で構成
する。又は、少なくともパイル糸3を60℃以上の温水
に不溶な熱可塑性重合体で構成し、目止め層4を60℃
以上の温水に可溶な非晶性多次元共重合ナイロンまたは
60℃以上の温水に可溶なケン化度98%以下のポリビ
ニルアルコールで構成する。又は、目止め層4を少なく
ともパイル糸に対して不活性な溶剤に対して可溶な高分
子重合体で構成する。これらパイルカーペットの目止め
層を加熱融解、温水による溶解または溶剤による溶解し
て、カーペット基材を分離し、そのカーペット基材をケ
ミカルリサイクル工程に供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーペット基材を目止
め層から容易に剥離回収可能にするリサイクル可能なパ
イルカーペットおよびこのパイルカーペットのリサイク
ル方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球の環境保護と資源の効率利用
の観点から産業廃棄物の処理問題がクローズアップされ
ている。しかし、カーペットの分野においては、使用済
みのカーペットのほとんどは埋め立て処分されており、
実用的なリサイクル技術はいまだに開発段階にあるのが
現状である。
【0003】従来、カーペットのリサイクル方法として
はいくつかの提案があるが、合成重合体が主たる構成材
料であるパイルカーペットの場合は、その合成重合体を
分解解重合して素原料(モノマ)として回収する所謂ケ
ミカルリサイクル法の提案がある(例えば、特開平5−
117441号公報)。この特開平5−117441号
公報による提案は、パイルカーペットを小片化し、セパ
レーターによりパイル糸の素材であるナイロン6を含む
小片と、それ以外の素材を含む小片とに分離し、ナイロ
ン6を含む小片を解重合システムに供給することによ
り、ナイロン6の素原料であるε−カプロラクタムを回
収するというものである。
【0004】しかし、パイルカーペットはタフト刺基布
にパイル糸を植設したカーペット基材を作り、このカー
ペット基材の裏面側に合成樹脂の目止め層や裏打ち層を
塗布する構成になっていて、カーペット基材のみを分離
することが非常に困難になっている。したがって、いか
にサイクロンなどのセパレーターを用いたとしても、解
重合に供される小片中にナイロン6以外の素材、具体的
には目止め層や裏打ち層のポリ塩化ビニル、ネオプレン
ゴム、ポリエチレンなどが多く混入するようになって解
重合が困難になるばかりか、ε−カプロラクタムの回収
率も低いという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、カー
ペット基材を目止め層から容易に剥離回収可能にするリ
サイクル可能なパイルカーペットを提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、パイル糸の素原料を高
収率で回収することができるパイルカーペットのリサイ
クル方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、基布にパイル糸が植設されたカーペット基材の裏
面側に目止め層を積層したパイルカーペットにおいて、
前記目止め層を少なくとも前記パイル糸よりも低融点の
熱可塑性重合体で構成したことを特徴とするものであ
る。
【0007】また、同目的を達成する他の本発明は、基
布にパイル糸が植設されたカーペット基材の裏面側に目
止め層を積層したパイルカーペットにおいて、少なくと
も前記パイル糸を60℃以上の温水に不溶な熱可塑性重
合体で構成すると共に、前記目止め層を60℃以上の温
水に可溶な非晶性多次元共重合ナイロンまたは60℃以
上の温水に可溶なケン化度98%以下のポリビニルアル
コールで構成したことを特徴とするものである。
【0008】さらに他の本発明は、基布にパイル糸が植
設されたカーペット基材の裏面側に合成樹脂の目止め層
を積層したパイルカーペットにおいて、前記目止め層を
少なくとも前記パイル糸に対して不活性な溶剤に対して
可溶な高分子重合体で構成したことを特徴とするもので
ある。上記構成により、それぞれのパイルカーペットに
対して、本発明の方法により目止め層を加熱溶解させ、
或いは60℃以上の温水で溶解させ、或いは溶剤で溶解
させることにより、カーペット基材を目止め層から容易
に剥離回収することができ、さらにこれをケミカルリサ
イクル工程に供することによりパイル糸の素原料を高収
率で回収することができる。
【0009】また、パイル糸がナイロン6繊維である場
合には、カーペット基材を解重合工程に供することによ
りε−カプロラクタムを回収することができる。以下
に、本発明について具体的に説明する。図1は、本発明
からなるパイルカーペットの一例を示す。パイルカーペ
ットのカーペット基材1は、タフト刺基布2を基布とし
て、それにパイル糸3をループ状に植設して構成され、
かつその裏面側に合成樹脂の目止め層4が塗布され、さ
らにその外側に同じく合成樹脂の裏打ち層5が積層され
ている。裏打ち層5はパイルカーペットにクッション性
や重量感を付与するためのものであって必ずしも必要と
するものではなく、必要に応じて設ければよい。
【0010】パイル糸3はパイルカーペットの基本性能
を決定するもので、これに使用する繊維は、家庭用、オ
フィス用、ホテル・劇場用、自動車マット用および店舗
用などの用途に応じて選択される。特にナイロン6繊
維、ナイロン66繊維などはパイル糸として優れた材料
である。タフト刺基布2としては、天然ジュートやポリ
エステルスパンボンドが一般的であるが、現在ではポリ
エステルスパンボンドが主流になっている。
【0011】上述したパイルカーペットにおいて、目止
め層には少なくともパイル糸との関係で次の特性を有す
る合成重合体が使用される。 少なくともパイル糸よりも低融点の熱可塑性重合体
を使用。例えば、パイル糸にナイロン6繊維またはポリ
エチレンテレフタレート繊維を使用した場合、目止め層
の熱可塑性重合体には、非晶性低融点ポリオレフィン、
なかでも低密度ポリエチレンが実用的である。
【0012】このような組合せとすることにより、使用
済み後のパイルカーペットを目止め層の非晶性低融点ポ
リオレフィンの融点以上に加熱すれば、目止め層を融解
させてカーペット基材から容易に剥離することができ
る。 60℃以上の温水に対し少なくともパイル糸には不
溶であるが、目止め層には可溶な非晶性多次元共重合ナ
イロンを使用。
【0013】このように60℃以上の温水に可溶な非晶
性多次元共重合ナイロンとしては、特開昭63−219
285号公報で知られているものが使用可能である。 60℃以上の温水に対し少なくともパイル糸には不
溶であるが、目止め層には可溶なケン化度98%以下の
ポリビニルアルコールを使用。これらまたはのよう
に、非晶性多次元共重合ナイロンまたはポリビニルアル
コールを目止め層に使用した場合、その使用済み後のパ
イルカーペットを60℃以上の温水中で処理すれば、目
止め層が溶解してカーペット基材を容易に分離させるこ
とができる。
【0014】 少なくともパイル糸には不活性な溶剤
であるが、目止め層には可溶である合成重合体を使用。
例えば、パイル糸にナイロン6繊維を使用した場合、目
止め層にポリエチレンテレフタレートを使用することが
できる。このポリエチレンテレフタレートは苛性ソーダ
水溶液に溶解するので、使用済み後に回収されたパイル
カーペットを苛性ソーダ水溶液で処理することにより、
目止め層を溶解して、カーペット基材と裏打ち層とに容
易に分離することができる。
【0015】また、タフト刺基布がポリエチレンテレフ
タレートのスパンボンドである場合には、目止め層とタ
フト刺基布とを同時に溶解除去することができ、溶解後
にパイル糸のみを回収することが可能になる。また、パ
イル糸にナイロン6繊維を使用した場合は、剥離後のカ
ーペット基材を例えば特公昭42−18476号公報に
記載の方法により解重合すれば、ナイロン6の素原料で
あるε−カプロラクタムを、目止め層や裏打ち層の構成
成分による回収の困難性を排除しながら高収率で回収す
ることができる。
【0016】溶剤としては苛性ソーダ水溶液に限定され
るものではなく、パイル糸は溶解せず、目止め層は溶解
するものであればいずれでもよい。次に、本発明のカー
ペットのリサイクル方法について説明する。本発明のカ
ーペットのリサイクル方法は、上述した方法によってカ
ーペット基材を目止め層から剥離した後、このカーペッ
ト基材をケミカルリサイクル工程に供する。このケミカ
ルリサイクル工程によりカーペット基材素材の素原料が
回収される。なかでもパイル糸がナイロン6繊維からな
る場合には、剥離したパイル糸を分解解重合することに
よって、ナイロンの素原料であるε−カプロラクタムを
高収率で回収することができる。
【0017】この場合には、上記したように目止め層と
して溶剤に可溶な高分子重合体、特にポリエチレンテレ
フタレートを使用し、またタフト刺基布としてポリエチ
レンテレフタレートのスパンボンドを使用したパイルカ
ーペットが有効である。このパイルカーペットをポリエ
チレンテレフタレートの溶剤(例えばカセイソーダ)で
処理すると、目止め層とスパンボンドとを同時に溶解除
去し、パイル糸のみを回収することができる。
【0018】したがって、これを例えば特公昭42−1
8476号公報に記載の方法、具体的には解重合触媒と
共にナイロン6の融点以上の温度で過熱水蒸気処理し、
留出液中のε−カプロラクタムを分離精製する方法で解
重合することにより、ナイロン6の素原料であるε−カ
プロラクタムを、目止め層や裏打ち層の回収困難性を排
除しながら高収率で回収することができる。
【0019】また、上記溶媒、またはを使用して
回収したカーペット基材については、そのままで、また
はタフト刺基布から分離したナイロン6のパイル糸のみ
を解重合に供し、前者の場合には特願平6−12746
号公報に記載の方法、後者の場合には特公昭42−18
476号公報に記載の方法て解重合することにより、ナ
イロン6の素原料であるε−カプロラクタムを、高収率
で回収することができる。
【0020】従来のパイルカーペットは、カーペット基
材と目止め層との剥離がきわめて困難であったため、パ
イルカーペット全体の細断およびサイクロンなどによる
各構成素材の分離工程を必要とし、例えばパイル糸のみ
を主体に回収しようとしても、パイル糸中にタフト刺基
布、目止め層および裏打ち層が同時に高割合で混入す
る。したがって、この回収物をケミカルリサイクル工程
に供しても、パイル糸からの素原料回収率は低下してい
たが、上記本発明によれば、これら諸問題を解消するこ
とができる。
【0021】
【実施例】
実施例1 硫酸相対粘度2.80のナイロン6チップを、紡糸、延
伸、巻縮加工することにより、繊度2600デニール、
フィラメント数160、断面田型中空で中空率13±3
%、巻縮伸長率24±7%の捲縮糸を製造した。
【0022】一方、ポリエチレンテレフタレートを溶
融、高速噴射、積層することにより目付120g/m2
のポリエステルスパンボンド基布を製造した。このポリ
エステルスパンボンド基布をタフト刺基布として用い、
これに上記ナイロン6捲縮糸をタフティングすることに
より、パイル長さ5.5mm、ステッチ12、目付100
0g/m2 のカーペット基材を得た。
【0023】このカーペット基材を通常の連続染色法に
供して染色し、仕上げ加工したのち、カーペット基材の
裏面に低密度ポリエチレンの目止め層を形成して、最終
カーペット製品(長さ:500m、幅:2m)に仕上げ
た。このパイルカーペットを3ケ月間実用使用した後回
収し、加熱処理機により150℃で10分間熱処理する
ことにより目止め層を溶融させて目止め層からカーペッ
ト基材を分離した。
【0024】このようにして分離したカーペット基材
を、特願平6−12746号に記載の方法で分解解重合
し、留出液を精製した結果、ε−カプロラクタムを70
0kgを回収することができた。この結果、カーペット全
体に使用されたパイル糸のナイロン6を基準とするε−
カプロラクタムの回収率は70.0%であった。
【0025】一方、比較のために、上記カーペット構成
において、目止め層をポリ塩化ビニルに置き換えたパイ
ルカーペットを製造した。このパイルカーペットに対し
て上記と同じ熱処理を行ったが、目止め層からカーペッ
ト基材を分離することはできなかった。そのため、機械
的に目止め層を剥離し、多量の目止め層が付着した状態
のままのカーペット基材を得、これを上記と同様の解重
合に供した。
【0026】その結果、100%純度のε−カプロラク
タムを回収することができなかった。 実施例2 実施例1において、目止め層として分子量1000のポ
リエチレングリコールから得られるジアミン、アミノエ
チルピペラジン、ビスアミノプロピペラジンのアジピン
酸塩と、ε−カプロラクタムとの共重合体を用い、さら
にポリ塩化ビニルの裏打ち層を形成した以外は同様にし
たパイルカーペットを製造し。
【0027】このパイルカーペットを実施例1と同様に
3ケ月間実使用した後回収し、この回収パイルカーペッ
トを温水処理機に供し、60℃,10分間連続処理する
ことによりカーペット基材を目止め層から剥離分離し
た。このようにして分離したカーペット基材を、特願平
6−12746号に記載の方法で分解解重合し、留出液
を精製したところ、ε−カプロラクタム750kgを回収
することができた。
【0028】この結果、カーペット全体に使用されたパ
イル糸のナイロン6を基準とするε−カプロラクタムの
回収率は75.0%であった。 実施例3 実施例1において、目止め層として重合度1800、ケ
ン化度90%のポリビニルアルコールを使用し、さらに
ポリ塩化ビニルで裏打ち層を形成した以外は同様のパイ
ルカーペットを製造した。
【0029】このパイルカーペットを実施例1と同様に
3ケ月間実用使用した後回収し、この回収カーペットを
温水処理機に供し、60℃,20分間連続処理すること
によりカーペット基材を目止め層から剥離分離した。こ
のようにして分離したカーペット基材を、特願平6−1
2746号に記載の方法で分解解重合し、留出液を精製
したところ、ε−カプロラクタム650kgを回収するこ
とができた。
【0030】この結果、カーペット全体に使用されたパ
イル糸のナイロン6を基準とするε−カプロラクタムの
回収率は65.0%であった。 実施例4 実施例1において、目止め層としてポリエチレンテレフ
タレートを使用し、さらにポリ塩化ビニルで裏打ち層を
形成した以外は同様のパイルカーペットを製造した。
【0031】このパイルカーペットを実施例1と同様に
3ケ月間実用使用した後回収し、この回収カーペットを
溶剤処理機に供し、15%苛性ソーダ水溶液で100
℃,60分間処理することによりポリエステルスパンボ
ンド基布と目止め層とを溶解除去し、パイル糸のみを分
離した。このようにして分離したパイル糸を、特公昭4
2−18476号公報に記載の方法で分解解重合し、留
出液を精製したところ、ε−カプロラクタム950kgを
回収することができた。この結果、カーペット全体に使
用されたパイル糸のナイロン6を基準とするε−カプロ
ラクタムの回収率は95.0%であった。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カーペット基材と目止め層とを容易に剥離分離すること
ができるため、以降のケミカルリサイクル工程を効率的
に行うことができる。また、本発明のカーペットのリサ
イクル方法によれば、パイル糸を効率的にケミカルリサ
イクルすることができる。なかでもパイル糸がナイロン
6繊維からなる場合には、剥離したパイル糸を分解解重
合することによって、ナイロンの素原料であるε−カプ
ロラクタムを高収率で回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のリサイクル可能なカーペットの
一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 カーペット基材 2 タフト刺基布(基布) 3 パイル糸 4 目止め層 5 裏打ち層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // D01F 6/14 D01F 6/14 Z 6/60 341 6/60 341C B29K 77:00 105:26 C08L 77:02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布にパイル糸が植設されたカーペット
    基材の裏面側に目止め層を積層したパイルカーペットに
    おいて、前記目止め層を少なくとも前記パイル糸よりも
    低融点の熱可塑性重合体で構成したリサイクル可能なパ
    イルカーペット。
  2. 【請求項2】 基布にパイル糸が植設されたカーペット
    基材の裏面側に目止め層を積層したパイルカーペットに
    おいて、少なくとも前記パイル糸を60℃以上の温水に
    不溶な熱可塑性重合体で構成すると共に、前記目止め層
    を60℃以上の温水に可溶な非晶性多次元共重合ナイロ
    ンまたは60℃以上の温水に可溶なケン化度98%以下
    のポリビニルアルコールで構成したリサイクル可能なパ
    イルカーペット。
  3. 【請求項3】 基布にパイル糸が植設されたカーペット
    基材の裏面側に合成樹脂の目止め層を積層したパイルカ
    ーペットにおいて、前記目止め層を少なくとも前記パイ
    ル糸に対して不活性な溶剤に対して可溶な高分子重合体
    で構成したリサイクル可能なパイルカーペット。
  4. 【請求項4】 前記パイル糸がナイロン6繊維からなる
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のリサイクル可能な
    パイルカーペット。
  5. 【請求項5】 前記パイル糸がポリエチレンテレフタレ
    ート繊維からなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    リサイクル可能なパイルカーペット。
  6. 【請求項6】 前記基布がポリエステルスパンボンドで
    ある請求項1〜5のいずれか1項に記載のリサイクル可
    能なパイルカーペット。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6に記載のいずれか1項に記
    載のパイルカーペットの前記目止め層の加熱融解、温水
    による溶解または溶剤による溶解により該目止め層から
    前記カーペット基材を剥離し、このカーペット基材をケ
    ミカルリサイクル工程に供するパイルカーペットのリサ
    イクル方法。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載のパイルカーペットの前
    記目止め層の加熱融解、温水による溶解または溶剤によ
    る溶解により該目止め層から前記カーペット基材を剥離
    し、このカーペット基材を解重合工程に供してε−カプ
    ロラクタムを回収するパイルカーペットのリサイクル方
    法。
JP9877495A 1995-04-24 1995-04-24 リサイクル可能なパイルカーペットおよびパイルカーペットのリサイクル方法 Pending JPH08289837A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010509490A (ja) * 2006-11-13 2010-03-25 シャウ インダストリーズ グループ, インコーポレイテッド カーペットの再生するための方法およびシステム、ならびに再生された材料から製造されたカーペット

Cited By (3)

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