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JPH08288581A - 発光素子の出力調整方法及び出力調整装置 - Google Patents

発光素子の出力調整方法及び出力調整装置

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Publication number
JPH08288581A
JPH08288581A JP9523595A JP9523595A JPH08288581A JP H08288581 A JPH08288581 A JP H08288581A JP 9523595 A JP9523595 A JP 9523595A JP 9523595 A JP9523595 A JP 9523595A JP H08288581 A JPH08288581 A JP H08288581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emitting element
light emitting
output
adjustment
monitor
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9523595A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Okada
知幸 岡田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9523595A priority Critical patent/JPH08288581A/ja
Publication of JPH08288581A publication Critical patent/JPH08288581A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光素子のモニタ出力光量に変動があっても
精度の良い発光出力の調整ができるようにする。 【構成】 発光素子であるレーザの出力光量をパワーメ
ータ6でモニタし、トリミング抵抗8をレーザトリミン
グしてレーザの駆動信号または駆動電流を制御すること
により上記モニタ出力光量が目標値となるように調整制
御する。その際、レーザのモニタ出力光量と調整経過時
間とからモニタ出力光量の変動分を予測して調整経過に
応じた調整補正値を求め、レーザのモニタ出力光量がそ
の調整補正値となるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に電子写真方式の複
写機,プリンタなどの光書き込み用光源として使用され
る発光素子、あるいはレーザディスクなどの光記録装置
に使用される発光素子の出射パワーを調整制御する発光
素子の出力調整方法及び出力調整装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、光記録装置、例えばレーザプリン
タなどはその高品質,多階調,高速印字の点から注目さ
れてきている。
【0003】また、電子写真方式の記録装置も広く利用
されており、この記録装置では、スキャナで読み込んだ
画像信号や、通信によって入手した画像信号や、外部コ
ンピュータから入力された画像信号などを、発光素子の
ON,OFFや強度、照射時間パルスなどにより変調し
て発光素子の駆動信号としている。発光素子としては、
レーザの代わりにLEDなどを用いる方法など、その方
法は幾つかある。
【0004】ところで、一般の電子写真方式の記録装置
は、画像形成の際に感光体ドラムを中心に幾つかのプロ
セスを持っている。すなわち、まずクリーニングステッ
プで感光体ドラム上の前回の印字の際の余りトナーをブ
レードなどで除去する。その後、前露光ステップで感光
体ドラム全体を露光し、前回の印字の際の電荷の余りを
除電する。次に、一次帯電ステップで感光体ドラム面上
に帯電ブラシや帯電ローラで一様に電荷を帯電させる。
【0005】露光ステップでは、上記一様に帯電した感
光体ドラムに画像信号に応じて変調したレーザ光などを
照射して露光する。このとき、露光された部分に帯電し
た感光体ドラム上の電荷は、光エネルギによって電位を
失い、感光体ドラムから露光量に比例した電流となって
アース線(ドラムアース線)を介して放電される。その
結果、感光体ドラム表面には露光されない部分と露光さ
れた部分で電荷の有無の違いが生じ、静電潜像が形成さ
れる。
【0006】現像ステップでは、上記静電潜像にあらか
じめ帯電したトナーを選択的にのせる。これにより、感
光体ドラム上にトナーによる画像が形成される。この感
光体ドラム上のトナーは転写ステップで紙などに転写さ
れ、分離ステップで感光体ドラムから分離される。そし
て、定着ステップで定着ローラや定着フィルムの熱や圧
力によって定着される。
【0007】ここで、高解像度の記録装置では、感光体
ドラムの上に高解像度の潜像を形成させることが必要で
あり、このような高解像度の潜像を形成させるために
は、半導体レーザのビーム径を小さくする必要がある。
最近のレーザビームプリンタの解像度は600dpiを
超えるものも多く、数十ミクロンのオーダーでドットを
潜像として表現するために、レーザのビーム径も数十ミ
クロンのオーダーを実現している製品も多くなってきて
いる。
【0008】またこれらの記録装置では、発光素子の発
光量を一定にするために、通常可変抵抗を取付け、発光
量を光−電気変換素子などを用いてモニタしながら、基
準となる発光量の調整を行っている。しかし、従来の2
値プリンタと異なる多値プリンタなどでは、出力光量に
は駆動信号または駆動電流の異なる複数のモードがあ
り、安定した多階調を実現するために複数の調整が必要
となっている。一般的には、最小発光量のモード、最大
発光量のモードなどの発光状態のモードを切り換えて、
そのモードにおいて定められた最適出力になるように調
整を行っている。
【0009】このように調整が複雑化し、光記録装置が
高品質,高速化するに伴い、調整に求められる精度は厳
しくなっている。このような要求に対し、レーザトリミ
ング技術をこの調整に用いることが行われている。この
レーザトリミング技術は、従来のボリュームをレーザで
トリミング可能な印刷抵抗などの可変抵抗に置き換えた
ものであり、トリミング装置から可変抵抗部にレーザを
照射して、印刷抵抗の幅を変化させることにより抵抗値
を変化させるものである。
【0010】このとき、出力光量を光−電気変換素子な
どを用いてモニタし、その出力モニタ値がそのモードの
所定の調整値になるまでレーザトリミングを行って調整
を行うようにしている。このレーザトリミング一連の制
御は、調整手順プログラムを用いたコンピュータで行う
ものがほとんどであり、このレーザトリミング技術によ
って自動調整化が実現され、高速な調整が行われるよう
になっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
発光素子の出力調整方法及び出力調整装置にあっては、
発光素子のモニタ出力光量が変動するので、精度の良い
発光出力を得ることができないという問題点があった。
【0012】すなわち、実際の発光素子のモニタ出力光
量は、時間的に安定するまでにその調整シーケンス固有
の時定数を持つ過渡特性によって、微小ではあるが変動
している。この変動は主に装置あるいはユニットの過渡
熱特性に因るところが大きく、装置あるいはユニットの
使用前状態や気温などによっても影響を受けやすいもの
である。また、発光素子の駆動回路,装置,ユニットな
ども過渡熱特性を持っており、さらには出力をモニタし
ている装置(光−電気変換器など)も過渡特性を持って
いる。
【0013】この変動に対する認識は、これまであまり
重視されていない。その理由としては、第一に従来の2
値プリンタなどの記録装置では微小な変動に対して問題
となる精度は要求されていなかったこと、第二に従来の
ボリューム調整では調整に時間がかかるのでモードを切
り換えてからの変動は調整の済むころには安定している
ために問題とならなかった点が挙げられる。
【0014】また、従来のレーザトリミングの制御は調
整値が一般に固定であり、レーザトリミングはモニタ出
力光量が目標とする調整値になるまで連続して実行され
るため、調整時間の経過による変動の影響を受けていて
も補正することができない。
【0015】しかし、このような変動の影響は、前述の
ように装置の性能が向上し複雑で精度を求められる調整
が必要となってくると無視することができない。例え
ば、図8及び図9に示すような変動があるときに、通常
のボリューム調整の時間を想定したt3とt4の時刻に
おいて、ある装置でt3の時刻に調整を行った場合、目
標とする調整値とはw3の誤差が生じてしまう。また、
別の装置での調整時刻がt4であった場合には、t3と
t4の時刻の時間差に対応するw4の誤差が調整時にお
ける誤差として装置間のばらつきとなる。
【0016】このような変動の影響による調整誤差は、
高速で高い精度を求める自動調整(レーザトリミングな
ど)を行う際には非常に問題となる。図8及び図9でレ
ーザトリミングの調整時間を想定したt1とt2の時刻
において、t1の時刻に自動調整が行われた場合、目標
とする調整値とはw1の誤差が生じてしまう。また、別
の装置での自動調整時刻がt2であった場合には、t1
とt2の時刻の時間差に対応するw2の誤差が自動調整
時における誤差として装置間のばらつきとなる。
【0017】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、発光素子のモニタ出力光量に変動があ
っても精度の良い発光出力を得ることが可能な発光素子
の出力調整方法及び出力調整装置を提供することを目的
としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る発光素子の
出力調整方法は、次のように構成したものである。
【0019】(1)発光素子の出力光量をモニタ手段に
よりモニタし、そのモニタ出力を前記発光素子の駆動信
号または駆動電流を制御することによって目標値となる
ように調整制御する発光素子の出力調整方法において、
前記発光素子のモニタ出力光量と調整経過時間とに基づ
いて該発光素子の駆動信号または駆動電流を制御するよ
うにした。
【0020】(2)上記(1)の出力調整方法におい
て、発光素子の駆動信号または駆動電流を、トリマブル
抵抗をレーザトリミングすることによって制御するよう
にした。
【0021】(3)発光素子の出力光量をモニタ手段に
よりモニタし、そのモニタ出力を前記発光素子の駆動信
号または駆動電流を制御することによって目標値となる
ように調整制御する発光素子の出力調整方法において、
前記発光素子の駆動信号または駆動電流を、トリマブル
抵抗をレーザトリミングすることによって制御し、かつ
そのトリマブル抵抗のレーザトリミングを、同一箇所の
トリミングで少なくとも一度その調整値を変えて行うよ
うにした。
【0022】(4)発光素子の出力光量をモニタ手段に
よりモニタし、そのモニタ出力を前記発光素子の駆動信
号または駆動電流を制御することによって目標値となる
ように調整制御する発光素子の出力調整方法において、
前記発光素子の駆動信号または駆動電流を、トリマブル
抵抗をレーザトリミングすることによって制御し、発光
素子のモニタ出力光量と調整経過時間をモニタしながら
該発光素子のモニタ出力光量の変動を予測して前記調整
経過時間に応じた調整補正値を求め、前記トリマブル抵
抗の同一箇所のレーザトリミングで少なくとも一度その
調整値を変えて前記発光素子のモニタ出力光量が前記求
めた調整補正値となるように制御するようにした。
【0023】(5)上記(4)の出力調整方法におい
て、発光素子のモニタ出力光量の変動を予測した調整補
正値は、調整経過時間を変数とする発光素子のモニタ出
力光量の変動分の近似式を用いて算出するようにした。
【0024】(6)上記(4)の出力調整方法におい
て、発光素子のモニタ出力光量の変動を予測した調整補
正値は、調整経過時間に対応した補正値テーブルの値か
ら求めるようにした。
【0025】また、本発明に係る発光素子の出力調整装
置は、次のように構成したものである。
【0026】(7)発光素子の出力光量をモニタするモ
ニタ手段と、このモニタ手段のモニタ出力を前記発光素
子の駆動信号または駆動電流を制御することによって目
標値となるように調整制御する制御手段とを備え、前記
制御手段は、発光素子のモニタ出力光量と調整経過時間
とに基づいて該発光素子の駆動信号または駆動電流を制
御するようにした。
【0027】(8)上記(7)の出力調整装置におい
て、制御手段は、発光素子の駆動信号または駆動電流
を、トリマブル抵抗をレーザトリミングすることによっ
て制御するようにした。
【0028】
【作用】本発明によれば、記録装置において、発光素子
のモニタ出力光量と調整経過時間をモニタしながら、発
光素子のモニタ出力光量の変動を予測して調整経過時間
に応じた調整補正値を求め、発光素子のモニタ出力光量
がその調整補正値となるように調整を行う。
【0029】
【実施例】 (実施例1)図1は本発明に係る発光素子の出力制御装
置の構成図であり、ここではトリマブル抵抗をレーザト
リミングすることによって発光素子の駆動信号または駆
動電流を制御する装置の構成を示している。
【0030】制御コンピュータ1とレーザトリミング装
置2は、GP−IBなどのインターフェースを用いて接
続され、これらはさらにモード切替信号発生部3とも接
続され、自由にあらゆるシーケンスを行うことが可能な
構成となっている。
【0031】上記モード切替信号発生部3は、レーザユ
ニット4に対してモードの切替信号及び発光信号などを
送る。レーザユニット4はこの信号を入力すると、レー
ザを駆動して外光遮光箱5の内部でパワーメータ(モニ
タ手段)6によりその発光出力光量をモニタ出力として
検出する。このモニタ出力はレーザトリミング装置2に
入力され、ここでレーザトリミングが制御され、これに
よりトリミングレーザ照射部7を駆動してレーザユニッ
ト4上のトリミング抵抗8をトリミングする。
【0032】なお、上記レーザトリミング装置2自体に
制御コンピュータを持つものは、制御コンピュータ1を
使用しない構成でも実施することができる。また、制御
コンピュータ1あるいはレーザトリミング装置2によ
り、レーザトリミングがプログラム制御される。9は電
源である。
【0033】図2は上記レーザユニット4を有したレー
ザプリンタの全体構成を示す図である。このレーザプリ
ンタは、前述のように感光体ドラムを中心に幾つかの画
像形成プロセスを持っている。
【0034】すなわち、同図中11は矢印方向に回転す
る感光体ドラムで、まずクリーニングユニット12によ
りこの感光体ドラム11上の前回の印字の際の余りトナ
ーをブレードなどで除去する。その後、前露光ランプ1
3により感光体ドラム11の全体を露光し、前回の印字
の際の電荷の余りを除電する。
【0035】次に、一次帯電器14により感光体ドラム
面上に、帯電ブラシや帯電ローラで一様に電荷を帯電さ
せる。そして露光プロセスでは、上記一様に帯電した感
光体ドラム11に図1のレーザユニット4を含むスキャ
ナユニット15から画像信号に応じて変調されたレーザ
光などを反射ミラー16を介して照射し露光する。この
とき、露光された部分に帯電した感光体ドラム11上の
電荷は光エネルギによって電位を失い、感光体ドラム1
1から露光量に比例した電流となってアース線(ドラム
アース線)を伝って放電される。その結果、感光体ドラ
ム11の表面には露光されない部分と露光された部分で
電荷の有無の違い(ドラム面電位の差)が生じ、静電潜
像が形成される。
【0036】次に、現像器17により上記の静電潜像に
あらかじめ帯電したトナーを選択的にのせる。これによ
り、感光体ドラム11上にトナーによる画像が形成され
る。この感光体ドラム11上のトナーは、転写器18に
より紙などに転写され、更に分離器19により感光体ド
ラム11から分離されて、定着器20で定着ローラや定
着フィルムの熱や圧力によって定着される。
【0037】図3は上記露光プロセスの光学系の詳細構
成を模式的に示したものである。レーザユニット4を含
むスキャナユニット15において、ホルダ21により固
定された半導体レーザ(発光素子)22は、レーザ駆動
回路23及びレーザ変調回路24にて画像信号に応じて
変調されたレーザ駆動信号によって駆動される。この半
導体レーザ22から出射されたレーザビームは、コリメ
ータレンズ25及びシリンドリカルレンズ26を経て、
スキャナモータ27により回転する回転多面体(ポリゴ
ンミラー)28によって偏向され、球面レンズ29及び
トーリックレンズから構成されるFΘレンズ30で結像
し、反射ミラー16を介して感光体ドラム11に照射さ
れる。
【0038】レーザビームは、感光体ドラム11上を一
定速度で所定タイミングにて主走査方向,副走査方向に
順次走査され、これにより感光体ドラム11に静電潜像
が形成される。また、レーザビームの一部は水平同期ミ
ラー31で反射し、これによりレーザビームの主走査の
タイミングを決定する同期信号がフォトダイオード32
を通して検出され、プリンタの各タイミングの基準信号
となる。このように、あらかじめ帯電された感光体ドラ
ム11にレーザビームを照射することにより、感光体ド
ラム11上の電荷が除電され、静電潜像が形成される。
【0039】このようなレーザプリンタにおいては、レ
ーザの光量を規定するため、通常自動出力制御(以下A
PCと呼ぶ)の調整を行う。また、2値レーザプリンタ
とは異なり、多値のレーザプリンタでは、図3のレーザ
ユニット4のレーザ変調回路24において、多階調のレ
ーザ出力光量をモードとして持つため、最小光量と最大
光量あるいはその中間光量の出力調整などを行う。一般
には、この調整はボリュームを複数個取付けて調整を行
うようになっている。
【0040】しかし、近年のレーザプリンタは、上記の
ボリューム調整の部分にレーザトリミング技術を採用し
て、APCの調整やレーザ変調部の調整を行っている。
本実施例ではこの調整方法を採用しており、この調整方
法はレーザトリミングなどの自動調整に好適であるが、
ボリュームを用いての調整を本実施例に用いても良い。
【0041】図1のレーザトリミング装置2は、発光素
子のモニタ出力光量、つまりモニタ手段であるパワーメ
ータ6のモニタ出力光量(レーザビーム出力光量)と調
整経過時間とに基づいて半導体レーザ22の駆動信号ま
たは駆動電流を制御する制御手段を構成しており、具体
的にはトリミング抵抗8をレーザトリミングすることに
よって発光素子の出力光量を目標値となるように調整制
御するようになっている。
【0042】また本実施例では、発光素子の出力光量の
変動が対数関数で近似できる場合を例にとって説明す
る。すなわち、図7に示すように、発光素子のモニタ出
力光量の変動が対数関数的な特性の場合、そのモニタ出
力光量を 出力光量(t)=Alog(t+B)+C ……(1) のような関数で近似する。
【0043】(1)式中、A,B,Cは任意の定数であ
り、モニタ出力光量の変化曲線に応じて決定するもので
ある。またtは調整経過時間であり、時間の経過ととも
に出力光量の値が求められる。図7ではt1,t2,t
3の調整経過時間には、出力光量が出力光量1,出力光
量2,出力光量3となるように調整補正値を決めて調整
を行う。
【0044】その結果、どの調整点で調整を行っても、
一つの特性曲線上で調整されるため、発光素子のモニタ
出力光量の変動の影響を受けず、また調整経過時間によ
らず調整の精度を著しく向上させることができる。この
方法によれば、発光素子のモニタ出力光量の変動の特性
によって近似式を任意に変えることにより、あらゆる変
動特性に対応することができる。
【0045】図4は上記の方法による本実施例の動作を
示すフローチャートである。まず、調整開始(ステップ
S1)と同時に調整経過時間測定用のタイマを起動する
(ステップS7)。そして、タイマを参照することで
(ステップS2)調整経過時間をモニタし(ステップS
8)、そのモニタ中に図7から予測される調整補正値の
算出を行い(ステップS3)、レーザトリミングを開始
する(ステップS4)。このレーザトリミングが終了し
(ステップS5)、上記タイマが終了するとなれば(ス
テップS9)、発光素子の出力調整が終了する(ステッ
プS6)。
【0046】ここで、図4から明らかなように、制御コ
ンピュータ1あるいはレーザトリミング装置2における
プログラムでは、積算タイマのルーチンをレーザトリミ
ング装置2の制御ルーチンとは別に設けて、調整が開始
する前のある時点から経過時間の計測を行うようになっ
ている。そして本実施例では、モニタ出力光量と調整の
経過時間とをモニタし、この2つのパラメータを用いて
レーザトリミングを行っている。
【0047】また、レーザトリミング装置2の制御ルー
チンは、調整の際にタイマのルーチンを参照して、経過
時間からあらかじめプログラムされた式(1)の変動近
似関数より調整補正値を求め、その補正によりレーザト
リミング装置2の制御を行うようにしている。
【0048】なお、発光素子の出力光量の変動は、ほと
んどの場合対数関数で近似できるが、変動が他の関数で
近似してもよい場合であっても上記の方法を同様に適用
することができる。
【0049】(実施例2)また、他の実施例として、発
光素子のモニタ出力光量の変動を予測した補正テーブル
を設け、そのテーブルから調整経過時間に応じた調整補
正値を求め、発光素子のモニタ出力光量の変動の影響を
受けず、また調整経過時間によらず調整の精度を著しく
向上させることができる。
【0050】図5は上記の方法を用いた本実施例の動作
を示すフローチャートである。また図6は補正テーブル
の内容の一例を示したもので、調整経過時間に対応した
補正値データが示されている。
【0051】図5のフローチャートで、図4と相違する
のは補正テーブルを参照して調整補正値の算出を行うス
テップS10の処理であり、他は図4と同じである。ま
た、この場合の装置構成は前述の実施例と同様であるの
で省略する。
【0052】本実施例においては、制御コンピュータ1
あるいはレーザトリミング装置2におけるプログラムで
参照可能な補正テーブルを設ける。図6に示す補正テー
ブルには、発光素子のモニタ出力光量の変動を予測して
調整経過時間に対応した補正データが格納されている。
そして、前述の実施例と同様積算タイマのルーチンをレ
ーザトリミング装置2の制御ルーチンとは別に設けて、
調整のある時点から経過時間の計測を行っている。また
モニタ出力光量と調整の経過時間とをモニタし、この2
つのパラメータを用いてレーザトリミングを行ってい
る。
【0053】また、レーザトリミング装置2の制御ルー
チンは、調整の際にタイマのルーチンを参照しながら調
整経過時間に対応した補正データを参照し、その調整補
正値を求めて発光素子のモニタ出力光量がその調整補正
値となるようにレーザトリミング装置2の制御を行う。
本実施例では、この補正テーブルは書き換え可能なソフ
トウエアでメモリ上に存在し、補正テーブルのプログラ
ムを発光素子のモニタ出力光量の変動のタイプに応じて
書き換えて用いることにより、あらゆる変動特性に対応
することができる。
【0054】なお、以上の各実施例において、発光素子
のモニタ出力光量と調整経過時間とをモニタしながら、
発光素子のモニタ出力光量の変動を予測して調整経過時
間に応じた調整補正値を求め、同一箇所のレーザトリミ
ングで、少なくとも一度そのレーザトリミングの調整値
を変えて、発光素子のモニタ出力光量がその調整補正値
となるように調整するようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発光素子のモニタ出力光量と調整経過時間とに基づいて
発光素子の駆動信号または駆動電流を制御するようにし
たため、発光素子のモニタ出力光量に変動があっても精
度の良い発光出力を得ることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る発光素子の出力制御装置の構成
【図2】 レーザプリンタの全体構成を示す断面図
【図3】 レーザプリンタの露光光学系の構成を模式的
に示す斜視図
【図4】 本発明の実施例1の動作を示すフローチャー
【図5】 本発明の実施例2の動作を示すフローチャー
【図6】 実施例2の補正テーブルの内容の一例を示す
【図7】 各実施例における調整補正の内容を示す説明
【図8】 モニタ出力光量の変動例を示す説明図
【図9】 モニタ出力光量の変動例を示す説明図
【符号の説明】
1 制御コンピュータ 2 レーザトリミング装置(制御手段) 4 レーザユニット 6 トリミングレーザ照射部 8 トリミング抵抗(トリマブル抵抗) 22 半導体レーザ(発光素子) 23 レーザ駆動回路 24 レーザ変調回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子の出力光量をモニタ手段により
    モニタし、そのモニタ出力を前記発光素子の駆動信号ま
    たは駆動電流を制御することによって目標値となるよう
    に調整制御する発光素子の出力調整方法において、前記
    発光素子のモニタ出力光量と調整経過時間とに基づいて
    該発光素子の駆動信号または駆動電流を制御することを
    特徴とする発光素子の出力調法方法。
  2. 【請求項2】 発光素子の駆動信号または駆動電流を、
    トリマブル抵抗をレーザトリミングすることによって制
    御することを特徴とする請求項1記載の発光素子の出力
    調整方法。
  3. 【請求項3】 発光素子の出力光量をモニタ手段により
    モニタし、そのモニタ出力を前記発光素子の駆動信号ま
    たは駆動電流を制御することによって目標値となるよう
    に調整制御する発光素子の出力調整方法において、前記
    発光素子の駆動信号または駆動電流を、トリマブル抵抗
    をレーザトリミングすることによって制御し、かつその
    トリマブル抵抗のレーザトリミングを、同一箇所のトリ
    ミングで少なくとも一度その調整値を変えて行うことを
    特徴とする発光素子の出力調整方法。
  4. 【請求項4】 発光素子の出力光量をモニタ手段により
    モニタし、そのモニタ出力を前記発光素子の駆動信号ま
    たは駆動電流を制御することによって目標値となるよう
    に調整制御する発光素子の出力調整方法において、前記
    発光素子の駆動信号または駆動電流を、トリマブル抵抗
    をレーザトリミングすることによって制御し、発光素子
    のモニタ出力光量と調整経過時間をモニタしながら該発
    光素子のモニタ出力光量の変動を予測して前記調整経過
    時間に応じた調整補正値を求め、前記トリマブル抵抗の
    同一箇所のレーザトリミングで少なくとも一度その調整
    値を変えて前記発光素子のモニタ出力光量が前記求めた
    調整補正値となるように制御することを特徴とする発光
    素子の出力調整方法。
  5. 【請求項5】 発光素子のモニタ出力光量の変動を予測
    した調整補正値は、調整経過時間を変数とする発光素子
    のモニタ出力光量の変動分の近似式を用いて算出するこ
    とを特徴とする請求項4記載の発光素子の出力調整方
    法。
  6. 【請求項6】 発光素子のモニタ出力光量の変動を予測
    した調整補正値は、調整経過時間に対応した補正値テー
    ブルの値から求めることを特徴とする請求項4記載の発
    光素子の出力調整方法。
  7. 【請求項7】 発光素子の出力光量をモニタするモニタ
    手段と、このモニタ手段のモニタ出力を前記発光素子の
    駆動信号または駆動電流を制御することによって目標値
    となるように調整制御する制御手段とを備え、前記制御
    手段は、発光素子のモニタ出力光量と調整経過時間とに
    基づいて該発光素子の駆動信号または駆動電流を制御す
    ることを特徴とする発光素子の出力調整装置。
  8. 【請求項8】 制御手段は、発光素子の駆動信号または
    駆動電流を、トリマブル抵抗をレーザトリミングするこ
    とによって制御することを特徴とする請求項7記載の発
    光素子の出力調整装置。
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