JPH0828435A - 斜板型液圧回転機 - Google Patents
斜板型液圧回転機Info
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- JPH0828435A JPH0828435A JP6186416A JP18641694A JPH0828435A JP H0828435 A JPH0828435 A JP H0828435A JP 6186416 A JP6186416 A JP 6186416A JP 18641694 A JP18641694 A JP 18641694A JP H0828435 A JPH0828435 A JP H0828435A
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- casing
- swash plate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 一側の軸受近傍で油液を流動させて軸受を冷
却、潤滑し、軸受の寿命を延ばして信頼性を向上する。 【構成】 回転軸21に油通路22を設け、該油通路2
2は、回転軸21の他端面に開口し、該回転軸21の軸
心と同軸に伸びた軸方向油路23と、該軸方向油路23
の他端部に連通し、斜板14の近傍で回転軸21の周面
に開口するように径方向に形成された径方向油路24と
から構成した。従って、油圧モータの運転により回転軸
21が回転駆動されると、油通路22は、前記径方向油
路24で負圧を発生して前記軸方向油路23を介して油
溜り部19から油を吸引し、切換弁板5とシリンダブロ
ック10との間から漏れ出た油を軸受8側に流動させ
る。
却、潤滑し、軸受の寿命を延ばして信頼性を向上する。 【構成】 回転軸21に油通路22を設け、該油通路2
2は、回転軸21の他端面に開口し、該回転軸21の軸
心と同軸に伸びた軸方向油路23と、該軸方向油路23
の他端部に連通し、斜板14の近傍で回転軸21の周面
に開口するように径方向に形成された径方向油路24と
から構成した。従って、油圧モータの運転により回転軸
21が回転駆動されると、油通路22は、前記径方向油
路24で負圧を発生して前記軸方向油路23を介して油
溜り部19から油を吸引し、切換弁板5とシリンダブロ
ック10との間から漏れ出た油を軸受8側に流動させ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、斜板型油圧ポンプ,モ
ータ等に用いられる斜板型液圧回転機に関する。
ータ等に用いられる斜板型液圧回転機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、斜板型液圧回転機は、軸方向両
端が閉塞部によって閉塞され、内部に油液が充填された
ケーシングと、該ケーシングの一側閉塞部に固着され、
給排ポートが形成された切換弁板と、前記ケーシング内
を軸方向に伸長し、軸方向両端の閉塞部に軸受を介して
回転自在に支持された回転軸と、前記ケーシング内に位
置して該回転軸と一体的に回転するように設けられ、前
記切換弁板の給排ポートと連通する複数のシリンダ穴が
穿設されたシリンダブロックと、該シリンダブロックの
各シリンダ穴内にそれぞれ摺動可能に挿嵌された複数の
ピストンと、該各ピストンの突出端側にそれぞれ揺動自
在に設けられた複数のシューと、前記ケーシングの他側
に設けられ、前記シリンダブロックとの対向面が該各シ
ューの摺動する傾斜面となった斜板とから構成されたも
のが広く知られている。
端が閉塞部によって閉塞され、内部に油液が充填された
ケーシングと、該ケーシングの一側閉塞部に固着され、
給排ポートが形成された切換弁板と、前記ケーシング内
を軸方向に伸長し、軸方向両端の閉塞部に軸受を介して
回転自在に支持された回転軸と、前記ケーシング内に位
置して該回転軸と一体的に回転するように設けられ、前
記切換弁板の給排ポートと連通する複数のシリンダ穴が
穿設されたシリンダブロックと、該シリンダブロックの
各シリンダ穴内にそれぞれ摺動可能に挿嵌された複数の
ピストンと、該各ピストンの突出端側にそれぞれ揺動自
在に設けられた複数のシューと、前記ケーシングの他側
に設けられ、前記シリンダブロックとの対向面が該各シ
ューの摺動する傾斜面となった斜板とから構成されたも
のが広く知られている。
【0003】そして、このように構成された斜板型液圧
回転機は、切換弁板の給排ポートを介してシリンダブロ
ックの各シリンダ穴内に順次油液を供給することによ
り、斜板を介して回転軸を回転駆動する斜板型液圧モー
タとして作動し、一方、エンジンやモータによって回転
軸を回転駆動することにより、切換弁板の給排ポートを
介して各シリンダ穴内に吸込んだ油液を順次吐出する斜
板型液圧ポンプとして作動するようになっている。
回転機は、切換弁板の給排ポートを介してシリンダブロ
ックの各シリンダ穴内に順次油液を供給することによ
り、斜板を介して回転軸を回転駆動する斜板型液圧モー
タとして作動し、一方、エンジンやモータによって回転
軸を回転駆動することにより、切換弁板の給排ポートを
介して各シリンダ穴内に吸込んだ油液を順次吐出する斜
板型液圧ポンプとして作動するようになっている。
【0004】そこで、図4に従来技術による斜板型液圧
回転機として斜板型油圧モータを例に挙げて説明する。
回転機として斜板型油圧モータを例に挙げて説明する。
【0005】図において、1は油圧モータの外殻をなす
ケーシングを示し、該ケーシング1は、後述する本体ケ
ーシング2と該本体ケーシング2の一側に設けられたリ
ヤケーシング3とから軸方向両端側が閉塞された筒体状
に形成され、内部には後述の軸受8,9等を冷却、潤滑
する油が滞留している。
ケーシングを示し、該ケーシング1は、後述する本体ケ
ーシング2と該本体ケーシング2の一側に設けられたリ
ヤケーシング3とから軸方向両端側が閉塞された筒体状
に形成され、内部には後述の軸受8,9等を冷却、潤滑
する油が滞留している。
【0006】2はケーシング1の本体を構成する本体ケ
ーシングを示し、該本体ケーシング2は、段付筒状に形
成された筒状部2Aと、該筒状部2Aの他側を閉塞する
ように一体に設けられた他側閉塞部としてのフロント部
2Bとから一側に向けて開口する有底筒状に形成され、
該フロント部2Bの中央には、後述する回転軸7が挿着
される軸穴2Cが軸方向に貫通するように形成されてい
る。
ーシングを示し、該本体ケーシング2は、段付筒状に形
成された筒状部2Aと、該筒状部2Aの他側を閉塞する
ように一体に設けられた他側閉塞部としてのフロント部
2Bとから一側に向けて開口する有底筒状に形成され、
該フロント部2Bの中央には、後述する回転軸7が挿着
される軸穴2Cが軸方向に貫通するように形成されてい
る。
【0007】3は本体ケーシング2の一側に設けられた
一側閉塞部としてのリヤケーシングを示し、該リヤケー
シング3の中央には、本体ケーシング2のフロント部2
Bに形成された軸穴2Cと同軸に位置し、他側に向けて
開口する有底状の軸穴3Aが形成されている。また、該
リヤケーシング3には、後述する切換弁板5の給排ポー
ト6を介して各シリンダ穴11に圧油を給,排する一対
の給排通路4(一方のみ図示)が形成されている。
一側閉塞部としてのリヤケーシングを示し、該リヤケー
シング3の中央には、本体ケーシング2のフロント部2
Bに形成された軸穴2Cと同軸に位置し、他側に向けて
開口する有底状の軸穴3Aが形成されている。また、該
リヤケーシング3には、後述する切換弁板5の給排ポー
ト6を介して各シリンダ穴11に圧油を給,排する一対
の給排通路4(一方のみ図示)が形成されている。
【0008】5はリヤケーシング3の内面側に固着され
た切換弁板を示し、該切換弁板5の他端面は後述するシ
リンダブロック10との摺動面5Aとなっている。ま
た、該切換弁板5には、各ピストン12の上死点位置と
下死点位置とを挟むように眉形状の一対の給排ポート6
(片方のみ図示)が形成され、該給排ポート6はリヤケ
ーシング3に形成された給排通路4に常時連通してい
る。
た切換弁板を示し、該切換弁板5の他端面は後述するシ
リンダブロック10との摺動面5Aとなっている。ま
た、該切換弁板5には、各ピストン12の上死点位置と
下死点位置とを挟むように眉形状の一対の給排ポート6
(片方のみ図示)が形成され、該給排ポート6はリヤケ
ーシング3に形成された給排通路4に常時連通してい
る。
【0009】7はケーシング1内に位置して軸方向に配
設された回転軸を示し、該回転軸7は、基端側がリヤケ
ーシング3の軸穴3Aに軸受8を介して回転自在に支持
され、出力側となる先端側が本体ケーシング2の軸穴2
Cに軸受9を介して回転自在に支持されている。また、
該回転軸7の外周側には、軸方向中間部に位置してシリ
ンダブロック10の雌スプライン10A等と係合する雄
スプライン7Aが形成されている。
設された回転軸を示し、該回転軸7は、基端側がリヤケ
ーシング3の軸穴3Aに軸受8を介して回転自在に支持
され、出力側となる先端側が本体ケーシング2の軸穴2
Cに軸受9を介して回転自在に支持されている。また、
該回転軸7の外周側には、軸方向中間部に位置してシリ
ンダブロック10の雌スプライン10A等と係合する雄
スプライン7Aが形成されている。
【0010】10はケーシング1内に位置して回転軸7
の外周側に設けられた円筒状のシリンダブロックで、該
シリンダブロック10は、内周側に形成された雌スプラ
イン10Aを介して回転軸7と一体的に回転するように
なっている。また、該シリンダブロック10には、周方
向に離間して複数のシリンダ穴11,11(2個のみ図
示)が形成され、該各シリンダ穴11の一端側は、切換
弁板5に形成された給排ポート6に間欠的に連通可能な
シリンダポート11Aとなっている。
の外周側に設けられた円筒状のシリンダブロックで、該
シリンダブロック10は、内周側に形成された雌スプラ
イン10Aを介して回転軸7と一体的に回転するように
なっている。また、該シリンダブロック10には、周方
向に離間して複数のシリンダ穴11,11(2個のみ図
示)が形成され、該各シリンダ穴11の一端側は、切換
弁板5に形成された給排ポート6に間欠的に連通可能な
シリンダポート11Aとなっている。
【0011】12,12は各シリンダ穴11内に摺動可
能に挿嵌された複数個のピストン(2個のみ図示)で、
該各ピストン12の突出端側(他端側)にはそれぞれシ
ュー13が揺動自在に取付けられ、該各シュー13は、
後述する斜板14の傾斜面14Bに沿って摺動すること
により、各ピストン12をシリンダ穴11内で往復動さ
せるものである。
能に挿嵌された複数個のピストン(2個のみ図示)で、
該各ピストン12の突出端側(他端側)にはそれぞれシ
ュー13が揺動自在に取付けられ、該各シュー13は、
後述する斜板14の傾斜面14Bに沿って摺動すること
により、各ピストン12をシリンダ穴11内で往復動さ
せるものである。
【0012】14は本体ケーシング2のフロント部2B
内面に固着して設けられた円板状の斜板で、該斜板14
の中央には、回転軸7が挿通される挿通穴14Aが形成
されている。また、該斜板14の一端面、即ちシリンダ
ブロック10との対向面は各シュー13が摺動する傾斜
面14Bとなっている。
内面に固着して設けられた円板状の斜板で、該斜板14
の中央には、回転軸7が挿通される挿通穴14Aが形成
されている。また、該斜板14の一端面、即ちシリンダ
ブロック10との対向面は各シュー13が摺動する傾斜
面14Bとなっている。
【0013】15は各シュー13を各シリンダ穴11等
に対して位置決めするリング状のシュー押え、16はシ
リンダブロック10の他端側に位置して該シリンダブロ
ック10と共に回転軸7の雄スプライン7Aに係合した
リテーナボールをそれぞれ示し、該リテーナボール16
は、回転軸7の雄スプライン7Aにスプライン結合さ
れ、外周面は球面状となってシュー押え15の内周面に
嵌合している。
に対して位置決めするリング状のシュー押え、16はシ
リンダブロック10の他端側に位置して該シリンダブロ
ック10と共に回転軸7の雄スプライン7Aに係合した
リテーナボールをそれぞれ示し、該リテーナボール16
は、回転軸7の雄スプライン7Aにスプライン結合さ
れ、外周面は球面状となってシュー押え15の内周面に
嵌合している。
【0014】17はシリンダブロック10とリテーナボ
ール16との間に配設された押圧ばねで、該押圧ばね1
7は、リテーナボール16,シュー押え15を介して各
シュー13を斜板14の傾斜面14Bに向けて押圧する
と共に、シリンダブロック10を切換弁板5の摺動面5
Aに向けて押圧するものである。
ール16との間に配設された押圧ばねで、該押圧ばね1
7は、リテーナボール16,シュー押え15を介して各
シュー13を斜板14の傾斜面14Bに向けて押圧する
と共に、シリンダブロック10を切換弁板5の摺動面5
Aに向けて押圧するものである。
【0015】一方、18は回転軸7の外周側に位置して
本体ケーシング2の軸穴2C内に嵌着されたシール部材
で、該シール部材18は回転軸7の回転を許しつつ、ケ
ーシング1内の油が外部に漏れるのを防止している。
本体ケーシング2の軸穴2C内に嵌着されたシール部材
で、該シール部材18は回転軸7の回転を許しつつ、ケ
ーシング1内の油が外部に漏れるのを防止している。
【0016】従来技術による斜板型油圧モータは上述の
如く構成されるが、次にその作動について説明する。
如く構成されるが、次にその作動について説明する。
【0017】図示しない液圧ポンプから吐出された圧油
は、リアケーシング3に形成された給排通路4,切換弁
板5の給排ポート6,シリンダポート11Aを介して順
次シリンダ穴11内に供給される。これにより、シリン
ダ穴11内に供給された圧油の液圧はピストン12をシ
リンダ穴11内から伸長(突出)させる方向に作用し、
該ピストン12を軸方向に押動せしめる結果、シュー1
3は斜板14の傾斜面14Bに押付けられる。そして、
斜板14の傾斜面14Bはピストン12の軸線に対して
傾斜しているから、シュー13は傾斜面14B上を摺動
し、押付け力の反力によってシリンダブロック10を回
転させ、該シリンダブロック10と共に回転軸7を回転
させるようになっている。
は、リアケーシング3に形成された給排通路4,切換弁
板5の給排ポート6,シリンダポート11Aを介して順
次シリンダ穴11内に供給される。これにより、シリン
ダ穴11内に供給された圧油の液圧はピストン12をシ
リンダ穴11内から伸長(突出)させる方向に作用し、
該ピストン12を軸方向に押動せしめる結果、シュー1
3は斜板14の傾斜面14Bに押付けられる。そして、
斜板14の傾斜面14Bはピストン12の軸線に対して
傾斜しているから、シュー13は傾斜面14B上を摺動
し、押付け力の反力によってシリンダブロック10を回
転させ、該シリンダブロック10と共に回転軸7を回転
させるようになっている。
【0018】また、斜板型油圧モータの運転時には、シ
リンダブロック10等がケーシング1内で回転すること
により該ケーシング1内で油を流動させ、この油で各軸
受8,9や各摺動部位等を冷却、潤滑するようにしてい
る。そして、各軸受8,9等を冷却、潤滑した油はドレ
ン配管を介してタンクに戻される。
リンダブロック10等がケーシング1内で回転すること
により該ケーシング1内で油を流動させ、この油で各軸
受8,9や各摺動部位等を冷却、潤滑するようにしてい
る。そして、各軸受8,9等を冷却、潤滑した油はドレ
ン配管を介してタンクに戻される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による斜板型油圧モータでは、ケーシング1内に
切換弁板5とシリンダブロック10との間、シリンダ穴
11とピストン12との間、およびシュー13と斜板1
4との間等から漏洩した油を滞留させ、運転時にこの油
を流動させることによって発熱源となる各軸受8,9等
を冷却、潤滑するようにしている。
来技術による斜板型油圧モータでは、ケーシング1内に
切換弁板5とシリンダブロック10との間、シリンダ穴
11とピストン12との間、およびシュー13と斜板1
4との間等から漏洩した油を滞留させ、運転時にこの油
を流動させることによって発熱源となる各軸受8,9等
を冷却、潤滑するようにしている。
【0020】しかし、各軸受8,9のうち、回転軸7の
一端側を回転自在に支持する軸受8は、リヤケーシング
3に形成された軸穴3Aに取付けられており、この軸穴
3A(軸受8)はシリンダブロック10の奥所に位置
し、スプライン7A,10A等によってシリンダブロッ
ク10の外部に対してほぼ閉塞された状態となっている
から、シリンダブロック10等によりケーシング1内で
油を流動させても、この油を軸受8近傍に流通させるこ
とができない。
一端側を回転自在に支持する軸受8は、リヤケーシング
3に形成された軸穴3Aに取付けられており、この軸穴
3A(軸受8)はシリンダブロック10の奥所に位置
し、スプライン7A,10A等によってシリンダブロッ
ク10の外部に対してほぼ閉塞された状態となっている
から、シリンダブロック10等によりケーシング1内で
油を流動させても、この油を軸受8近傍に流通させるこ
とができない。
【0021】そこで、シリンダブロック10と切換弁板
5との間から漏れ出す油を利用し、この油を軸受8に供
給することが考えられるが、軸穴3Aは有底状に形成さ
れているから回転軸7の一端面側に油溜り部19を有し
ており、この油溜り部19によって油が行き詰まって流
動せず、漏れ出た油は回転軸7の雄スプライン7Aとシ
リンダブロック10の雌スプライン10Aとの間隙から
流出してしまう。
5との間から漏れ出す油を利用し、この油を軸受8に供
給することが考えられるが、軸穴3Aは有底状に形成さ
れているから回転軸7の一端面側に油溜り部19を有し
ており、この油溜り部19によって油が行き詰まって流
動せず、漏れ出た油は回転軸7の雄スプライン7Aとシ
リンダブロック10の雌スプライン10Aとの間隙から
流出してしまう。
【0022】この結果、軸受8を低温の油で冷却、潤滑
することができず、温度上昇によって該軸受8の寿命が
大幅に低下するばかりか、油が流通しないと摩耗粉等の
異物が堆積し易くなり、この異物の噛み込みによって軸
受8が異常摩耗等を生じるという問題がある。
することができず、温度上昇によって該軸受8の寿命が
大幅に低下するばかりか、油が流通しないと摩耗粉等の
異物が堆積し易くなり、この異物の噛み込みによって軸
受8が異常摩耗等を生じるという問題がある。
【0023】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、一側の軸受近傍で油液を流動させて軸受
を冷却、潤滑し、軸受の寿命を延ばして信頼性を向上で
きるようにした斜板型液圧回転機を提供することを目的
としている。
されたもので、一側の軸受近傍で油液を流動させて軸受
を冷却、潤滑し、軸受の寿命を延ばして信頼性を向上で
きるようにした斜板型液圧回転機を提供することを目的
としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する斜軸型液圧回転機の構成は、
軸方向両端が閉塞部によって閉塞され、内部に油液が滞
留するケーシングと、該ケーシングの一側閉塞部に固着
され、給排ポートが形成された切換弁板と、前記ケーシ
ング内を軸方向に伸長し、軸方向両端の閉塞部に軸受を
介して回転自在に支持された回転軸と、前記ケーシング
内に位置して該回転軸と一体的に回転するように設けら
れ、前記切換弁板の給排ポートと連通する複数のシリン
ダ穴が穿設されたシリンダブロックと、該シリンダブロ
ックの各シリンダ穴内にそれぞれ摺動可能に挿嵌された
複数のピストンと、該各ピストンの突出端側にそれぞれ
揺動自在に設けられた複数のシューと、前記ケーシング
の他側に設けられ、前記シリンダブロックとの対向面が
該各シューの摺動する傾斜面となった斜板とからなる。
ために、本発明が採用する斜軸型液圧回転機の構成は、
軸方向両端が閉塞部によって閉塞され、内部に油液が滞
留するケーシングと、該ケーシングの一側閉塞部に固着
され、給排ポートが形成された切換弁板と、前記ケーシ
ング内を軸方向に伸長し、軸方向両端の閉塞部に軸受を
介して回転自在に支持された回転軸と、前記ケーシング
内に位置して該回転軸と一体的に回転するように設けら
れ、前記切換弁板の給排ポートと連通する複数のシリン
ダ穴が穿設されたシリンダブロックと、該シリンダブロ
ックの各シリンダ穴内にそれぞれ摺動可能に挿嵌された
複数のピストンと、該各ピストンの突出端側にそれぞれ
揺動自在に設けられた複数のシューと、前記ケーシング
の他側に設けられ、前記シリンダブロックとの対向面が
該各シューの摺動する傾斜面となった斜板とからなる。
【0025】そして、本発明が採用する斜板型液圧回転
機の特徴は、前記回転軸には軸方向に延びる油通路を設
け、該油通路は一方が一側の軸受近傍の油溜り部に開口
し、他方が前記斜板の近傍でケーシング内に開口する構
成としたことにある。
機の特徴は、前記回転軸には軸方向に延びる油通路を設
け、該油通路は一方が一側の軸受近傍の油溜り部に開口
し、他方が前記斜板の近傍でケーシング内に開口する構
成としたことにある。
【0026】また、前記油通路は、回転軸と同軸に伸び
る軸方向油路と、該回転軸の他方側に位置して径方向に
形成され、回転軸の回転による遠心力で該軸方向油路内
の油液を吐出する径方向油路とから構成するのが好まし
い。
る軸方向油路と、該回転軸の他方側に位置して径方向に
形成され、回転軸の回転による遠心力で該軸方向油路内
の油液を吐出する径方向油路とから構成するのが好まし
い。
【0027】さらに、前記ケーシングの一側閉塞部と弁
板との間には、ケーシング内の油液を一側の軸受近傍に
流通させる油供給路を設けてもよい。
板との間には、ケーシング内の油液を一側の軸受近傍に
流通させる油供給路を設けてもよい。
【0028】
【作用】上記構成により、一側の軸受近傍の油液は、油
通路を介して斜板近傍のケーシング内に排出され、切換
弁板とシリンダブロックとの間から漏れ出た油液は該軸
受側に流動し、該軸受を冷却、潤滑する。
通路を介して斜板近傍のケーシング内に排出され、切換
弁板とシリンダブロックとの間から漏れ出た油液は該軸
受側に流動し、該軸受を冷却、潤滑する。
【0029】また、油通路を回転軸と同軸に伸びる軸方
向油路と、該回転軸の他方側に位置して径方向に形成さ
れ、回転軸の回転による遠心力で該軸方向油路内の油液
を吐出する径方向油路とから構成することにより、回転
軸の回転時には、前記径方向油路による吸引力で他側の
油溜り部の油液が吸引されて流動し、軸受近傍で油液が
積極的に流通する。
向油路と、該回転軸の他方側に位置して径方向に形成さ
れ、回転軸の回転による遠心力で該軸方向油路内の油液
を吐出する径方向油路とから構成することにより、回転
軸の回転時には、前記径方向油路による吸引力で他側の
油溜り部の油液が吸引されて流動し、軸受近傍で油液が
積極的に流通する。
【0030】さらに、ケーシングの一側閉塞部と切換弁
板との間にケーシング内の油液を一側の軸受側に流通さ
せる油供給路を設けることにより、該油供給路を介して
低温の油液が軸受近傍に直接的に供給される。
板との間にケーシング内の油液を一側の軸受側に流通さ
せる油供給路を設けることにより、該油供給路を介して
低温の油液が軸受近傍に直接的に供給される。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例による斜板型油圧モー
タを図1ないし図3に基づいて説明する。
タを図1ないし図3に基づいて説明する。
【0032】まず、図1および図2に本発明の第1の実
施例を示す。なお、実施例では、前述した図4に示す従
来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
施例を示す。なお、実施例では、前述した図4に示す従
来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0033】図において、21は従来技術の回転軸7に
代えて用いられる本実施例による回転軸を示し、該回転
軸21は、従来技術の回転軸7とほぼ同様に、基端側が
リヤケーシング3の軸穴3Aに軸受8を介して回転自在
に支持され、出力側となる先端側が本体ケーシング2の
軸穴2Cに軸受9を介して回転自在に支持されると共
に、その外周側には、軸方向中間部に位置してシリンダ
ブロック10の雌スプライン10A等と係合する雄スプ
ライン21Aが形成されている。しかし、該回転軸21
は、内部に後述する油通路22が形成されている点で、
従来技術の回転軸7と相違している。
代えて用いられる本実施例による回転軸を示し、該回転
軸21は、従来技術の回転軸7とほぼ同様に、基端側が
リヤケーシング3の軸穴3Aに軸受8を介して回転自在
に支持され、出力側となる先端側が本体ケーシング2の
軸穴2Cに軸受9を介して回転自在に支持されると共
に、その外周側には、軸方向中間部に位置してシリンダ
ブロック10の雌スプライン10A等と係合する雄スプ
ライン21Aが形成されている。しかし、該回転軸21
は、内部に後述する油通路22が形成されている点で、
従来技術の回転軸7と相違している。
【0034】22は回転軸21内に形成された油通路を
示し、該油通路22は、図2に示す如く、回転軸21の
他端面に開口し、該回転軸21の軸心と同軸に伸びた軸
方向油路23と、該軸方向油路23の他端部に連通し、
斜板14の近傍で回転軸21の周面に開口するように径
方向に形成された径方向油路24とからT字状に構成さ
れている。これにより、該油通路22は、リヤケーシン
グ3の軸穴3Aに形成された油溜り部19とシリンダブ
ロック10の外側とを連通している。
示し、該油通路22は、図2に示す如く、回転軸21の
他端面に開口し、該回転軸21の軸心と同軸に伸びた軸
方向油路23と、該軸方向油路23の他端部に連通し、
斜板14の近傍で回転軸21の周面に開口するように径
方向に形成された径方向油路24とからT字状に構成さ
れている。これにより、該油通路22は、リヤケーシン
グ3の軸穴3Aに形成された油溜り部19とシリンダブ
ロック10の外側とを連通している。
【0035】そして、該油通路22は、回転軸21が回
転駆動されることにより、径方向油路24内の油を遠心
力によってケーシング1内に吐出して該径方向油路24
内に負圧を発生させ、この負圧によって軸方向油路23
を介して油溜り部19内の油を吸引する。これにより、
切換弁板5とシリンダブロック10との間から漏れ出る
油は、図2中の矢示の如く、油通路22(径方向油路2
4)の遠心力によるポンプ作用によって軸受8側に流動
し、該軸受8近傍を流通して冷却、潤滑するようになっ
ている。
転駆動されることにより、径方向油路24内の油を遠心
力によってケーシング1内に吐出して該径方向油路24
内に負圧を発生させ、この負圧によって軸方向油路23
を介して油溜り部19内の油を吸引する。これにより、
切換弁板5とシリンダブロック10との間から漏れ出る
油は、図2中の矢示の如く、油通路22(径方向油路2
4)の遠心力によるポンプ作用によって軸受8側に流動
し、該軸受8近傍を流通して冷却、潤滑するようになっ
ている。
【0036】本実施例による斜板型油圧モータは上述の
如き構成を有するもので、その基本的作動については従
来技術によるものと格別差異はない。
如き構成を有するもので、その基本的作動については従
来技術によるものと格別差異はない。
【0037】然るに、本実施例では、回転軸21に油通
路22を設け、該油通路22は、回転軸21の他端面に
開口し、該回転軸21の軸心と同軸に伸びた軸方向油路
23と、該軸方向油路23の他端部に連通し、斜板14
の近傍で回転軸21の周面に開口するように径方向に形
成された径方向油路24とから構成し、油圧モータの運
転により回転軸21が回転駆動されたときには、前記径
方向油路24から遠心力によって油を吐出することによ
り負圧を発生させ、前記軸方向油路23を介して軸穴3
A内の油溜り部19から油を吸引することができるか
ら、切換弁板5とシリンダブロック10との間から漏れ
出る油を軸受8側に流通させることができる。
路22を設け、該油通路22は、回転軸21の他端面に
開口し、該回転軸21の軸心と同軸に伸びた軸方向油路
23と、該軸方向油路23の他端部に連通し、斜板14
の近傍で回転軸21の周面に開口するように径方向に形
成された径方向油路24とから構成し、油圧モータの運
転により回転軸21が回転駆動されたときには、前記径
方向油路24から遠心力によって油を吐出することによ
り負圧を発生させ、前記軸方向油路23を介して軸穴3
A内の油溜り部19から油を吸引することができるか
ら、切換弁板5とシリンダブロック10との間から漏れ
出る油を軸受8側に流通させることができる。
【0038】かくして、本実施例によれば、切換弁板5
とシリンダブロック10との間から漏れ出る油を油通路
22によって軸受8に供給することができるから、流通
する油で軸受8を効果的に冷却、潤滑することができ、
該軸受8の寿命を延ばすことができる。
とシリンダブロック10との間から漏れ出る油を油通路
22によって軸受8に供給することができるから、流通
する油で軸受8を効果的に冷却、潤滑することができ、
該軸受8の寿命を延ばすことができる。
【0039】また、軸受8の周囲で油を流動させること
により、該軸受8近傍(軸穴3A内)の摩耗粉等の異物
を油によって排出することができ、異物の噛み込みによ
って軸受8が異常摩耗等を生じるのを防止でき、回転軸
21の回転不良や軸受8の早期摩耗等を防止して斜板型
油圧モータの信頼性を向上することができる。
により、該軸受8近傍(軸穴3A内)の摩耗粉等の異物
を油によって排出することができ、異物の噛み込みによ
って軸受8が異常摩耗等を生じるのを防止でき、回転軸
21の回転不良や軸受8の早期摩耗等を防止して斜板型
油圧モータの信頼性を向上することができる。
【0040】次に、図3は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は、切換弁板に径方向に貫通する油
供給路を設け、ケーシング内の油を一側の軸受に直接的
に供給するようにしたことにある。なお、実施例では、
前述した図1および図2に示す第1の実施例と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものと
する。
し、本実施例の特徴は、切換弁板に径方向に貫通する油
供給路を設け、ケーシング内の油を一側の軸受に直接的
に供給するようにしたことにある。なお、実施例では、
前述した図1および図2に示す第1の実施例と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものと
する。
【0041】図中、31はリヤケーシング3の内面側に
固着された本実施例による切換弁板を示し、該切換弁板
31は、従来技術で述べた切換弁板5とほぼ同様に、そ
の他端面がシリンダブロック10との摺動面31Aとな
り、また、各ピストン12の上死点位置と下死点位置と
を挟むように眉形状の一対の給排ポート32(片方のみ
図示)が形成されている。しかし、該切換弁板31は、
その一端面(リヤケーシング3との当接面)側に位置し
て後述の油供給溝33が形成されている点で、従来技術
の切換弁板5と相違している。
固着された本実施例による切換弁板を示し、該切換弁板
31は、従来技術で述べた切換弁板5とほぼ同様に、そ
の他端面がシリンダブロック10との摺動面31Aとな
り、また、各ピストン12の上死点位置と下死点位置と
を挟むように眉形状の一対の給排ポート32(片方のみ
図示)が形成されている。しかし、該切換弁板31は、
その一端面(リヤケーシング3との当接面)側に位置し
て後述の油供給溝33が形成されている点で、従来技術
の切換弁板5と相違している。
【0042】33は切換弁板31の一端面側に形成され
た油供給路としての油供給溝で、該油供給溝33は、切
換弁板31の内周から外周に亘って径方向に貫通するよ
うに形成されている。そして、該油供給溝33は、回転
軸21の回転によって油通路22を介して油溜り部19
から油が吸引されたときに、ケーシング1内に充填され
た油のうち、シリンダブロック10外周に位置する比較
的低温の油を軸受8側に直接的に供給するものである。
た油供給路としての油供給溝で、該油供給溝33は、切
換弁板31の内周から外周に亘って径方向に貫通するよ
うに形成されている。そして、該油供給溝33は、回転
軸21の回転によって油通路22を介して油溜り部19
から油が吸引されたときに、ケーシング1内に充填され
た油のうち、シリンダブロック10外周に位置する比較
的低温の油を軸受8側に直接的に供給するものである。
【0043】かくして、このように構成される本実施例
においても、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を
得ることができるものの、特に、本実施例では、油供給
溝33によって軸受8近傍に低温の油を直接的に大量に
供給することができるから、軸受8を効果的に冷却、潤
滑することができ、軸受8の寿命をより一層延ばすこと
ができる。
においても、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を
得ることができるものの、特に、本実施例では、油供給
溝33によって軸受8近傍に低温の油を直接的に大量に
供給することができるから、軸受8を効果的に冷却、潤
滑することができ、軸受8の寿命をより一層延ばすこと
ができる。
【0044】なお、前記各実施例では、斜板型液圧回転
機として斜板型油圧モータを用いた場合を例に挙げて説
明したが、本発明は斜板型油圧モータに限るものではな
く、斜板型油圧ポンプ等に用いてもよい。一方、斜板の
傾転角を可変とした容量可変式の液圧回転機としてもよ
い。
機として斜板型油圧モータを用いた場合を例に挙げて説
明したが、本発明は斜板型油圧モータに限るものではな
く、斜板型油圧ポンプ等に用いてもよい。一方、斜板の
傾転角を可変とした容量可変式の液圧回転機としてもよ
い。
【0045】また、前記各実施例では、油通路22の径
方向油路24を径方向に貫通するようにし、該油通路2
2を全体としてT字状に形成した場合を例に挙げて説明
したが、例えば、径方向油路を軸心位置から径方向外向
きに伸長させ、油通路を全体としてL字状に形成しても
よく、また、径方向油路を3本以上設け、該各径方向油
路を放射状に配設するようにしてもよい。
方向油路24を径方向に貫通するようにし、該油通路2
2を全体としてT字状に形成した場合を例に挙げて説明
したが、例えば、径方向油路を軸心位置から径方向外向
きに伸長させ、油通路を全体としてL字状に形成しても
よく、また、径方向油路を3本以上設け、該各径方向油
路を放射状に配設するようにしてもよい。
【0046】さらに、前記第2の実施例では、切換弁板
31の一端面側に油供給路としての油供給溝33を形成
した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限ら
ず、例えば、油供給溝33をリヤケーシング3に形成し
てもよく、また、油供給路を油供給穴として切換弁板等
に穿設して形成するようにしてもよい。
31の一端面側に油供給路としての油供給溝33を形成
した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限ら
ず、例えば、油供給溝33をリヤケーシング3に形成し
てもよく、また、油供給路を油供給穴として切換弁板等
に穿設して形成するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、回
転軸に軸方向に延びる油通路を設け、該油通路を一方が
一側の軸受近傍の油溜り部に開口し、他方が前記斜板の
近傍でケーシング内に開口する構成とすることにより、
油溜り部内の油液をケーシング内に流出させることがで
きるから、切換弁板とシリンダブロックとの間から漏れ
出た油液を一側の軸受側に流動させて該一側の軸受を冷
却、潤滑することができ、該軸受の寿命を延ばすことが
できる。しかも、軸受近傍で油液を流通させることによ
り摩耗粉等の異物の堆積を防止できるから、異物による
軸受の異常摩耗を防止でき、軸受の寿命を延ばすことが
できる上に、軸受の摩耗による回転軸の回転不良を防止
して斜板型液圧回転機に対する信頼性を向上することが
できる。
転軸に軸方向に延びる油通路を設け、該油通路を一方が
一側の軸受近傍の油溜り部に開口し、他方が前記斜板の
近傍でケーシング内に開口する構成とすることにより、
油溜り部内の油液をケーシング内に流出させることがで
きるから、切換弁板とシリンダブロックとの間から漏れ
出た油液を一側の軸受側に流動させて該一側の軸受を冷
却、潤滑することができ、該軸受の寿命を延ばすことが
できる。しかも、軸受近傍で油液を流通させることによ
り摩耗粉等の異物の堆積を防止できるから、異物による
軸受の異常摩耗を防止でき、軸受の寿命を延ばすことが
できる上に、軸受の摩耗による回転軸の回転不良を防止
して斜板型液圧回転機に対する信頼性を向上することが
できる。
【0048】また、油通路を回転軸と同軸に伸びる軸方
向油路と、該回転軸の他方側に位置して径方向に形成さ
れ、回転軸の回転による遠心力で該軸方向油路内の油液
を吐出する径方向油路とから構成することにより、前記
径方向油路による吸引力で油溜り部内の油液を吸引し
て、漏れ出た油液を一側の軸受側に積極的に流通させる
ことができ、軸受の冷却、潤滑効率をより向上させるこ
とができる。
向油路と、該回転軸の他方側に位置して径方向に形成さ
れ、回転軸の回転による遠心力で該軸方向油路内の油液
を吐出する径方向油路とから構成することにより、前記
径方向油路による吸引力で油溜り部内の油液を吸引し
て、漏れ出た油液を一側の軸受側に積極的に流通させる
ことができ、軸受の冷却、潤滑効率をより向上させるこ
とができる。
【0049】さらに、ケーシングの一側閉塞部と切換弁
板との間にケーシング内の油液を一側の軸受側に流通さ
せる油供給路を設けることにより、ケーシング内の低温
の油液を該油供給路を介して軸受近傍に直接的に供給す
ることができ、軸受を低温かつ大量の油液でより一層確
実に冷却、潤滑することができる。
板との間にケーシング内の油液を一側の軸受側に流通さ
せる油供給路を設けることにより、ケーシング内の低温
の油液を該油供給路を介して軸受近傍に直接的に供給す
ることができ、軸受を低温かつ大量の油液でより一層確
実に冷却、潤滑することができる。
【図1】本発明の第1の実施例による斜板型油圧モータ
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図2】図1中の回転軸,各軸受等を示す要部拡大縦断
面図である。
面図である。
【図3】本発明の第2の実施例による斜板型油圧モータ
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図4】従来技術による斜板型油圧モータを示す縦断面
図である。
図である。
1 ケーシング 2 本体ケーシング 2B フロント部(一側閉塞部) 3 リヤケーシング(他側閉塞部) 5,31 切換弁板 6,32 給排ポート 8,9 軸受 10 シリンダブロック 11 シリンダ穴 12 ピストン 13 シュー 14 斜板 14B 傾斜面 19 油溜り部 21 回転軸 22 油通路 23 軸方向油路 24 径方向油路 33 油供給溝(油供給路)
Claims (3)
- 【請求項1】 軸方向両端が閉塞部によって閉塞され、
内部に油液が滞留するケーシングと、該ケーシングの一
側閉塞部に固着され、給排ポートが形成された切換弁板
と、前記ケーシング内を軸方向に伸長し、軸方向両端の
閉塞部に軸受を介して回転自在に支持された回転軸と、
前記ケーシング内に位置して該回転軸と一体的に回転す
るように設けられ、前記切換弁板の給排ポートと連通す
る複数のシリンダ穴が穿設されたシリンダブロックと、
該シリンダブロックの各シリンダ穴内にそれぞれ摺動可
能に挿嵌された複数のピストンと、該各ピストンの突出
端側にそれぞれ揺動自在に設けられた複数のシューと、
前記ケーシングの他側に設けられ、前記シリンダブロッ
クとの対向面が該各シューの摺動する傾斜面となった斜
板とからなる斜板型液圧回転機において、前記回転軸に
は軸方向に延びる油通路を設け、該油通路は一方が一側
の軸受近傍の油溜り部に開口し、他方が前記斜板の近傍
でケーシング内に開口する構成としたことを特徴とする
斜板型液圧回転機。 - 【請求項2】 前記油通路は、回転軸と同軸に伸びる軸
方向油路と、該回転軸の他方側に位置して径方向に形成
され、回転軸の回転による遠心力で該軸方向油路内の油
液を吐出する径方向油路とから構成してなる請求項1に
記載の斜板型液圧回転機。 - 【請求項3】 前記ケーシングの一側閉塞部と弁板との
間には、ケーシング内の油液を一側の軸受近傍に流通さ
せる油供給路を設けてなる請求項1に記載の斜板型液圧
回転機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6186416A JPH0828435A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 斜板型液圧回転機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6186416A JPH0828435A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 斜板型液圧回転機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0828435A true JPH0828435A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=16188047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6186416A Pending JPH0828435A (ja) | 1994-07-15 | 1994-07-15 | 斜板型液圧回転機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0828435A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002039047A (ja) * | 2000-07-25 | 2002-02-06 | Toshiba Mach Co Ltd | 斜板式ピストンモータ |
JP2005139937A (ja) * | 2003-11-05 | 2005-06-02 | Marol Ltd | 手動油圧ポンプ装置 |
JP2010203457A (ja) * | 2010-06-23 | 2010-09-16 | Toshiba Mach Co Ltd | 斜板式ピストンモータ |
KR101468999B1 (ko) * | 2013-05-28 | 2014-12-04 | 김세진 | 헬름 펌프 |
CN112032016A (zh) * | 2020-07-08 | 2020-12-04 | 河北华本机械有限公司 | 一种新能源车用全无油空气压缩机 |
CN112555117A (zh) * | 2019-09-10 | 2021-03-26 | 纳博特斯克有限公司 | 流体机械和施工机械 |
-
1994
- 1994-07-15 JP JP6186416A patent/JPH0828435A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002039047A (ja) * | 2000-07-25 | 2002-02-06 | Toshiba Mach Co Ltd | 斜板式ピストンモータ |
JP2005139937A (ja) * | 2003-11-05 | 2005-06-02 | Marol Ltd | 手動油圧ポンプ装置 |
JP4536356B2 (ja) * | 2003-11-05 | 2010-09-01 | マロール株式会社 | 手動油圧ポンプ装置 |
JP2010203457A (ja) * | 2010-06-23 | 2010-09-16 | Toshiba Mach Co Ltd | 斜板式ピストンモータ |
KR101468999B1 (ko) * | 2013-05-28 | 2014-12-04 | 김세진 | 헬름 펌프 |
CN112555117A (zh) * | 2019-09-10 | 2021-03-26 | 纳博特斯克有限公司 | 流体机械和施工机械 |
CN112555117B (zh) * | 2019-09-10 | 2024-05-28 | 纳博特斯克有限公司 | 流体机械和施工机械 |
CN112032016A (zh) * | 2020-07-08 | 2020-12-04 | 河北华本机械有限公司 | 一种新能源车用全无油空气压缩机 |
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