JPH08264338A - 電磁装置 - Google Patents
電磁装置Info
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- JPH08264338A JPH08264338A JP7069364A JP6936495A JPH08264338A JP H08264338 A JPH08264338 A JP H08264338A JP 7069364 A JP7069364 A JP 7069364A JP 6936495 A JP6936495 A JP 6936495A JP H08264338 A JPH08264338 A JP H08264338A
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- coil
- coil bobbin
- terminal
- copper wire
- electromagnetic device
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】コイル端子間の絶縁性が充分確保できるととも
に汎用性が高く、組立が容易で小型化が可能な電磁装置
を提供する。 【構成】円筒状の本体2の略中央に矩形状の隔壁板3が
設けられ、この隔壁板3に本体2を挟んで互いに対向し
て短冊状の端子板101 ,102 が取着してある。この
端子板101 ,102 には、それぞれ隔壁板3を挟んだ
両側に各々2本ずの端子ピン11が取り付けてある。こ
れらの端子ピン11は端子板101 ,10 2 を幅方向に
貫通しており、端子板101 ,102 の両側に一部突出
している。コイルボビン1の本体2には平角銅線を巻回
して成る複数のコイル201 〜20 4 が取着され、コイ
ル201 …のコイル端子部21がそれぞれ端子ピン11
に接合される。端子ピン11が端子板101 ,102 に
よって保持されるため、端子ピン11のピッチを確定で
き、コイルボビン1の汎用性が高くなる。
に汎用性が高く、組立が容易で小型化が可能な電磁装置
を提供する。 【構成】円筒状の本体2の略中央に矩形状の隔壁板3が
設けられ、この隔壁板3に本体2を挟んで互いに対向し
て短冊状の端子板101 ,102 が取着してある。この
端子板101 ,102 には、それぞれ隔壁板3を挟んだ
両側に各々2本ずの端子ピン11が取り付けてある。こ
れらの端子ピン11は端子板101 ,10 2 を幅方向に
貫通しており、端子板101 ,102 の両側に一部突出
している。コイルボビン1の本体2には平角銅線を巻回
して成る複数のコイル201 〜20 4 が取着され、コイ
ル201 …のコイル端子部21がそれぞれ端子ピン11
に接合される。端子ピン11が端子板101 ,102 に
よって保持されるため、端子ピン11のピッチを確定で
き、コイルボビン1の汎用性が高くなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電灯点灯装置におけ
るイグナイタ回路などに用いられるトランスのような電
磁装置に関するものである。
るイグナイタ回路などに用いられるトランスのような電
磁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、厚さの薄い箔状の平角銅線を
その幅広の面が互いに対向するように巻回してコイルを
形成する技術が開発されており、このような平角銅線に
て形成されたコイルはエッジワイズコイルと呼ばれ、例
えば、特開平4−75303号公報に記載されているよ
うに、特殊な治具を用いて図39に示すように形成され
る。
その幅広の面が互いに対向するように巻回してコイルを
形成する技術が開発されており、このような平角銅線に
て形成されたコイルはエッジワイズコイルと呼ばれ、例
えば、特開平4−75303号公報に記載されているよ
うに、特殊な治具を用いて図39に示すように形成され
る。
【0003】上記コイル20は、小電力用電磁装置に応
用することが可能であって、隣合うターンの平角銅線同
士の密着性が高いために断面形状が略円形の通常の銅線
を使ったコイルに比較して小型化でき、且つ、上記通常
の銅線を単層巻した場合に比べ、その巻線間に生じる浮
遊容量が小さくなるため、高周波特性の良好な電磁装置
として期待されている。なお、コイル20においては、
巻線間の絶縁を確保するために、図40に示すように平
角銅線24の表面を絶縁被膜25で覆ってある。
用することが可能であって、隣合うターンの平角銅線同
士の密着性が高いために断面形状が略円形の通常の銅線
を使ったコイルに比較して小型化でき、且つ、上記通常
の銅線を単層巻した場合に比べ、その巻線間に生じる浮
遊容量が小さくなるため、高周波特性の良好な電磁装置
として期待されている。なお、コイル20においては、
巻線間の絶縁を確保するために、図40に示すように平
角銅線24の表面を絶縁被膜25で覆ってある。
【0004】上記のようなコイル20を用いて良好な高
周波特性を有するコモンモードチョークを形成した電磁
装置が種々提案されている(特開平5−36538号公
報、特開平6−231985号公報、特開平6−552
12号公報等参照)。図41はこのようなコモンモード
チョークの一例を示す図であり、特開平6−23198
5号公報に記載されているものである。このコモンモー
ドチョークは、1本の平角銅線を八の字状に巻回して形
成されたコイル60を絶縁板61によって分割し、コイ
ル60の内径に樹脂製のコイルボビン62とU字形のフ
ェライトコア63とを挿入して成り、コイル60の巻始
め、巻終りの引出線が両端に配設された絶縁板61に設
けられた溝64に係止されて端子60aが形成されてい
る。
周波特性を有するコモンモードチョークを形成した電磁
装置が種々提案されている(特開平5−36538号公
報、特開平6−231985号公報、特開平6−552
12号公報等参照)。図41はこのようなコモンモード
チョークの一例を示す図であり、特開平6−23198
5号公報に記載されているものである。このコモンモー
ドチョークは、1本の平角銅線を八の字状に巻回して形
成されたコイル60を絶縁板61によって分割し、コイ
ル60の内径に樹脂製のコイルボビン62とU字形のフ
ェライトコア63とを挿入して成り、コイル60の巻始
め、巻終りの引出線が両端に配設された絶縁板61に設
けられた溝64に係止されて端子60aが形成されてい
る。
【0005】また、他の従来例電磁装置としては、図4
2に示すようなものがある。これは照明装置、特に高圧
放電灯の点灯装置における放電灯始動のためのイグナイ
タ回路に用いられるパルストランスにエッジワイズコイ
ルを応用したものである。図42に示す電磁装置(パル
ストランス)は、一端に半円状の鍔65を有する円筒状
のコイルボビンの外周面にコイル66を巻設したものを
複数個(図42では4個)連結させて一体化し、各コイ
ルボビンの軸方向に沿った連通孔52aにU字形のコア
67を両側より挿通して形成されるものであり、各鍔6
5の底面よりコイル66の両端部に接続される端子ピン
68が突設されている。
2に示すようなものがある。これは照明装置、特に高圧
放電灯の点灯装置における放電灯始動のためのイグナイ
タ回路に用いられるパルストランスにエッジワイズコイ
ルを応用したものである。図42に示す電磁装置(パル
ストランス)は、一端に半円状の鍔65を有する円筒状
のコイルボビンの外周面にコイル66を巻設したものを
複数個(図42では4個)連結させて一体化し、各コイ
ルボビンの軸方向に沿った連通孔52aにU字形のコア
67を両側より挿通して形成されるものであり、各鍔6
5の底面よりコイル66の両端部に接続される端子ピン
68が突設されている。
【0006】さらに、図43に示すようにコイル70の
内径に円筒状のコイルボビン71を挿通することで、図
44に示すようにターン数の異なる2つのコイル7
01 ,702 とコア72を有するオートトランスを構成
した例もある。この場合、図44及び図45に示すよう
に、各コイル70の引出線73がオートトランスの端子
となり、互いに隣接する側の端子73が中間タップ用の
端子となっている。
内径に円筒状のコイルボビン71を挿通することで、図
44に示すようにターン数の異なる2つのコイル7
01 ,702 とコア72を有するオートトランスを構成
した例もある。この場合、図44及び図45に示すよう
に、各コイル70の引出線73がオートトランスの端子
となり、互いに隣接する側の端子73が中間タップ用の
端子となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記第1及
び第2の従来例(図41及び図42参照)においては、
コイル60,66の引出線73は絶縁板61や鍔65な
どのコイル60,66を仕切る板状の部材に固定されて
いた。このため、同じターン数のコイル60,66の全
長が不均一な巻方によってばらつく場合に、上記絶縁板
61や鍔65の位置が変化し、コイル60,66の端子
の位置がずれてしまうため、プリント基板上に電磁装置
を実装する場合にプリント基板に設けられた複数の端子
孔の位置に合わなくなるという問題があった。
び第2の従来例(図41及び図42参照)においては、
コイル60,66の引出線73は絶縁板61や鍔65な
どのコイル60,66を仕切る板状の部材に固定されて
いた。このため、同じターン数のコイル60,66の全
長が不均一な巻方によってばらつく場合に、上記絶縁板
61や鍔65の位置が変化し、コイル60,66の端子
の位置がずれてしまうため、プリント基板上に電磁装置
を実装する場合にプリント基板に設けられた複数の端子
孔の位置に合わなくなるという問題があった。
【0008】また、コイルボビン62と絶縁板61(あ
るいは鍔65)との固定が充分でないために絶縁板61
や鍔65が傾くような場合にも端子の位置がずれてしま
ったり、あるいは、コイル60の全長はターン数によっ
て決まるものであるから、ターン数に応じて端子間の距
離が変わってしまうため、コイルボビン62や絶縁板6
1の汎用性が低く、一定の端子ピッチを有する電磁装置
を実現することができず、しかも、ターン数が非常に少
ない場合には、端子間の距離が非常に短くなって端子間
の絶縁を充分に確保するのが難しくなる。例えば、高圧
放電灯の始動に用いるパルストランスの場合、100ボ
ルトあるいは200Vの商用電圧を入力電圧とし、数k
V〜数十kVまで昇圧したパルス電圧を出力するため、
2次側のターン数は1次側のターン数の20倍以上が必
要であり、一般には、1次側が5ターン程度、2次側が
数百ターン程度となり、図42に示す第2の従来例のよ
うな構造では、1次側のコイル20の全長が1mm程度
となり、端子ピン68の間隔も約1mm程度に短くな
る。
るいは鍔65)との固定が充分でないために絶縁板61
や鍔65が傾くような場合にも端子の位置がずれてしま
ったり、あるいは、コイル60の全長はターン数によっ
て決まるものであるから、ターン数に応じて端子間の距
離が変わってしまうため、コイルボビン62や絶縁板6
1の汎用性が低く、一定の端子ピッチを有する電磁装置
を実現することができず、しかも、ターン数が非常に少
ない場合には、端子間の距離が非常に短くなって端子間
の絶縁を充分に確保するのが難しくなる。例えば、高圧
放電灯の始動に用いるパルストランスの場合、100ボ
ルトあるいは200Vの商用電圧を入力電圧とし、数k
V〜数十kVまで昇圧したパルス電圧を出力するため、
2次側のターン数は1次側のターン数の20倍以上が必
要であり、一般には、1次側が5ターン程度、2次側が
数百ターン程度となり、図42に示す第2の従来例のよ
うな構造では、1次側のコイル20の全長が1mm程度
となり、端子ピン68の間隔も約1mm程度に短くな
る。
【0009】一方、図40に示すように、コイル20は
巻線同士が密着しているために、上記のパルストランス
のような高電圧に対する絶縁を確保するには、平角銅線
24の表面を覆う絶縁被膜25の耐圧性能のみで対処し
なければならず、そのために絶縁被膜25の厚みを厚く
する必要があった。しかしながら、平角銅線24の表面
を絶縁被膜25で覆う工程は非常にコストがかかり、し
かも、その厚みを厚くするとさらにコストアップにつな
がってしまう。あるいは、電磁装置を組み立てる際に何
らかの理由で絶縁被膜25に傷がついて剥がれてしまう
可能性があり、このような可能性をなくさなければ、充
分な信頼性を確保することができない。
巻線同士が密着しているために、上記のパルストランス
のような高電圧に対する絶縁を確保するには、平角銅線
24の表面を覆う絶縁被膜25の耐圧性能のみで対処し
なければならず、そのために絶縁被膜25の厚みを厚く
する必要があった。しかしながら、平角銅線24の表面
を絶縁被膜25で覆う工程は非常にコストがかかり、し
かも、その厚みを厚くするとさらにコストアップにつな
がってしまう。あるいは、電磁装置を組み立てる際に何
らかの理由で絶縁被膜25に傷がついて剥がれてしまう
可能性があり、このような可能性をなくさなければ、充
分な信頼性を確保することができない。
【0010】また、コイル20の端子間の沿面距離が短
くなるので、端子間の絶縁を確保するためにコイル20
の表面を樹脂で完全に覆い尽くす必要があったが、コイ
ル20への樹脂の充填を真空中で行なうなどの手間のか
かる工程が必要であった。さらに、コイル20の巻線同
士が非常に密着しているためにコイル20の放熱性が低
く、高温になりやすいという問題、図41に示すように
コイル60に円筒状のコイルボビン62を挿通するだけ
では、コイル60がコイルボビン62に対して固定され
ずに動いてしまい、コイル端子の処理がしずらいという
問題、あるいはコイル20には密着する部分が多く近接
効果の影響を受けやすいために高周波の電流が流れた場
合の渦電流損失や銅損が増加して特性が劣化するという
問題があった。
くなるので、端子間の絶縁を確保するためにコイル20
の表面を樹脂で完全に覆い尽くす必要があったが、コイ
ル20への樹脂の充填を真空中で行なうなどの手間のか
かる工程が必要であった。さらに、コイル20の巻線同
士が非常に密着しているためにコイル20の放熱性が低
く、高温になりやすいという問題、図41に示すように
コイル60に円筒状のコイルボビン62を挿通するだけ
では、コイル60がコイルボビン62に対して固定され
ずに動いてしまい、コイル端子の処理がしずらいという
問題、あるいはコイル20には密着する部分が多く近接
効果の影響を受けやすいために高周波の電流が流れた場
合の渦電流損失や銅損が増加して特性が劣化するという
問題があった。
【0011】また、図44のようなオートトランスを構
成する場合に、コイル70に直接中間タップを設けるの
が困難であるため、1次側と2次側とを別々のコイル7
01,702 を用いて構成しなければならなかった。請
求項1〜6の発明は上記問題に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、コイル端子間の絶縁性が
充分確保できるとともに汎用性が高く、組立が容易で小
型化が可能な電磁装置を提供することにある。
成する場合に、コイル70に直接中間タップを設けるの
が困難であるため、1次側と2次側とを別々のコイル7
01,702 を用いて構成しなければならなかった。請
求項1〜6の発明は上記問題に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、コイル端子間の絶縁性が
充分確保できるとともに汎用性が高く、組立が容易で小
型化が可能な電磁装置を提供することにある。
【0012】また、請求項7〜11の発明は上記問題に
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
コイル端子間の絶縁性が容易に確保できるとともに、コ
イルの放熱性が高く、近接効果による性能劣化が抑制さ
れ、組立が容易な電磁装置を提供することにある。
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
コイル端子間の絶縁性が容易に確保できるとともに、コ
イルの放熱性が高く、近接効果による性能劣化が抑制さ
れ、組立が容易な電磁装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、平角銅線をその幅広の面が互い
に対向するように筒状のコイルボビンの周面に巻回して
成るコイルを1乃至複数個設け、コイルボビンの軸と略
直交する鍔体をコイルボビンの両端部及び各コイル間に
それぞれ配設するとともに、少なくとも一部がコイルボ
ビンの内部に挿通されるコアと、各コイルを構成する平
角銅線の端部に形成されたコイル端子部にそれぞれ接続
される複数の端子ピンとを備えた電磁装置であって、こ
れら複数の端子ピンをコイルボビンの軸方向に沿って互
いに略平行に保持する端子板をコイルボビンの周面に対
向させて配設したことを特徴とする。
目的を達成するために、平角銅線をその幅広の面が互い
に対向するように筒状のコイルボビンの周面に巻回して
成るコイルを1乃至複数個設け、コイルボビンの軸と略
直交する鍔体をコイルボビンの両端部及び各コイル間に
それぞれ配設するとともに、少なくとも一部がコイルボ
ビンの内部に挿通されるコアと、各コイルを構成する平
角銅線の端部に形成されたコイル端子部にそれぞれ接続
される複数の端子ピンとを備えた電磁装置であって、こ
れら複数の端子ピンをコイルボビンの軸方向に沿って互
いに略平行に保持する端子板をコイルボビンの周面に対
向させて配設したことを特徴とする。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、複数の端子ピンの少なくともコイル端子部と接続さ
れる部分を平角状に形成したことを特徴とする。請求項
3の発明は、請求項1又は2の発明において、複数の端
子板をコイルボビンの周囲の全周に渡って所定の間隔を
置いて配設して成ることを特徴とする。請求項4の発明
は、請求項1又は2の発明において、少なくともコイル
端子部が挿入されるスリットを端子板に設けたことを特
徴とする。
て、複数の端子ピンの少なくともコイル端子部と接続さ
れる部分を平角状に形成したことを特徴とする。請求項
3の発明は、請求項1又は2の発明において、複数の端
子板をコイルボビンの周囲の全周に渡って所定の間隔を
置いて配設して成ることを特徴とする。請求項4の発明
は、請求項1又は2の発明において、少なくともコイル
端子部が挿入されるスリットを端子板に設けたことを特
徴とする。
【0015】請求項5の発明は、請求項1〜4の発明に
おいて、高圧側のコイル端子部と接続される端子ピンを
保持する端子ピン保持手段をコイルボビンの両端部に配
設される鍔体に設けたことを特徴とする。請求項6の発
明は、請求項1〜5の発明において、回路基板に取り付
ける取付手段をコイルボビンの両端に配設される鍔体に
設けたことを特徴とする。
おいて、高圧側のコイル端子部と接続される端子ピンを
保持する端子ピン保持手段をコイルボビンの両端部に配
設される鍔体に設けたことを特徴とする。請求項6の発
明は、請求項1〜5の発明において、回路基板に取り付
ける取付手段をコイルボビンの両端に配設される鍔体に
設けたことを特徴とする。
【0016】請求項7の発明は、上記目的を達成するた
めに、平角銅線をその幅広の面が互いに対向するように
コイルボビンの周面に巻回して成るコイルを1乃至複数
個具備した電磁装置であって、コイルの平角銅線が嵌合
する螺旋状の嵌合溝をコイルボビンの周面に設けたこと
を特徴とする。請求項8の発明は、請求項7の発明にお
いて、溝の深さ寸法が平角銅線の幅寸法の略半分よりも
大きい上記嵌合溝をコイルボビンの周面に設けたことを
特徴とする。
めに、平角銅線をその幅広の面が互いに対向するように
コイルボビンの周面に巻回して成るコイルを1乃至複数
個具備した電磁装置であって、コイルの平角銅線が嵌合
する螺旋状の嵌合溝をコイルボビンの周面に設けたこと
を特徴とする。請求項8の発明は、請求項7の発明にお
いて、溝の深さ寸法が平角銅線の幅寸法の略半分よりも
大きい上記嵌合溝をコイルボビンの周面に設けたことを
特徴とする。
【0017】請求項9の発明は、上記目的を達成するた
めに、平角銅線をその幅広の面が互いに対向するように
コイルボビンの周面に巻回して成るコイルを1乃至複数
個具備した電磁装置であって、コイルの軸方向において
少なくとも1ターン分の平角銅線を隣合う平角銅線と離
間させる螺旋状の突条をコイルボビンの周面に突設した
ことを特徴とする。
めに、平角銅線をその幅広の面が互いに対向するように
コイルボビンの周面に巻回して成るコイルを1乃至複数
個具備した電磁装置であって、コイルの軸方向において
少なくとも1ターン分の平角銅線を隣合う平角銅線と離
間させる螺旋状の突条をコイルボビンの周面に突設した
ことを特徴とする。
【0018】請求項10の発明は、上記目的を達成する
ために、平角銅線をその幅広の面が互いに対向するよう
にコイルボビンの周面に巻回して成るコイルを1乃至複
数個具備した電磁装置であって、コイルボビンを弧状に
形成するとともに、軸方向においてコイルの平角銅線の
隙間に介在して平角銅線を離間させる複数の突起をコイ
ルボビンの外側内周面に設けたことを特徴とする。
ために、平角銅線をその幅広の面が互いに対向するよう
にコイルボビンの周面に巻回して成るコイルを1乃至複
数個具備した電磁装置であって、コイルボビンを弧状に
形成するとともに、軸方向においてコイルの平角銅線の
隙間に介在して平角銅線を離間させる複数の突起をコイ
ルボビンの外側内周面に設けたことを特徴とする。
【0019】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、コイルボビンをトロイダル形状としたことを特
徴とする。
おいて、コイルボビンをトロイダル形状としたことを特
徴とする。
【0020】
【作用】請求項1の発明の構成では、平角銅線をその幅
広の面が互いに対向するように筒状のコイルボビンの周
面に巻回して成るコイルを1乃至複数個設け、コイルボ
ビンの軸と略直交する鍔体をコイルボビンの両端部及び
各コイル間にそれぞれ配設するとともに、少なくとも一
部がコイルボビンの内部に挿通されるコアと、各コイル
を構成する平角銅線の端部に形成されたコイル端子部に
それぞれ接続される複数の端子ピンとを備えた電磁装置
であって、これら複数の端子ピンをコイルボビンの軸方
向に沿って互いに略平行に保持する端子板をコイルボビ
ンの周面に対向させて配設したので、同一ターン数のコ
イルにおける全長のばらつきやコイルのターン数の変更
に対しても端子ピン間の間隔を略一定に保つことがで
き、端子ピン間の絶縁性を充分確保でき、且つ種々のタ
ーン数のコイルにも対応可能でコイルボビンとしての汎
用性を向上させることができる。しかも、端子ピンを保
持する端子板はコイルボビンに近接して配置させること
ができ、組立が容易になるとともにスペースを有効に利
用して小型化が図れる。
広の面が互いに対向するように筒状のコイルボビンの周
面に巻回して成るコイルを1乃至複数個設け、コイルボ
ビンの軸と略直交する鍔体をコイルボビンの両端部及び
各コイル間にそれぞれ配設するとともに、少なくとも一
部がコイルボビンの内部に挿通されるコアと、各コイル
を構成する平角銅線の端部に形成されたコイル端子部に
それぞれ接続される複数の端子ピンとを備えた電磁装置
であって、これら複数の端子ピンをコイルボビンの軸方
向に沿って互いに略平行に保持する端子板をコイルボビ
ンの周面に対向させて配設したので、同一ターン数のコ
イルにおける全長のばらつきやコイルのターン数の変更
に対しても端子ピン間の間隔を略一定に保つことがで
き、端子ピン間の絶縁性を充分確保でき、且つ種々のタ
ーン数のコイルにも対応可能でコイルボビンとしての汎
用性を向上させることができる。しかも、端子ピンを保
持する端子板はコイルボビンに近接して配置させること
ができ、組立が容易になるとともにスペースを有効に利
用して小型化が図れる。
【0021】請求項2の発明の構成では、複数の端子ピ
ンの少なくともコイル端子部と接続される部分を平角状
に形成したので、平角状のコイル端子部と端子ピンとを
面で密着させることができ、両者の接合を半田による場
合でもスポット溶接による場合であっても容易に行なう
ことができる。請求項3の発明の構成では、複数の端子
板をコイルボビンの周囲の全周に渡って所定の間隔を置
いて配設したので、鍔体によって区切られるコイルの個
数が多い場合にも容易に対応することができる。
ンの少なくともコイル端子部と接続される部分を平角状
に形成したので、平角状のコイル端子部と端子ピンとを
面で密着させることができ、両者の接合を半田による場
合でもスポット溶接による場合であっても容易に行なう
ことができる。請求項3の発明の構成では、複数の端子
板をコイルボビンの周囲の全周に渡って所定の間隔を置
いて配設したので、鍔体によって区切られるコイルの個
数が多い場合にも容易に対応することができる。
【0022】請求項4の発明の構成では、少なくともコ
イル端子部が挿入されるスリットを端子板に設けたの
で、スリットに挿入されたコイル端子部によってコイル
がコイルボビンに固定されるため、組立作業が容易にな
る。請求項5の発明の構成では、高圧側のコイル端子部
と接続される端子ピンを保持する端子ピン保持手段をコ
イルボビンの両端部に配設される鍔体に設けたので、高
圧側のコイル端子部と低圧側のコイル端子部との沿面距
離を確保することができ、絶縁性を向上させることがで
きる。
イル端子部が挿入されるスリットを端子板に設けたの
で、スリットに挿入されたコイル端子部によってコイル
がコイルボビンに固定されるため、組立作業が容易にな
る。請求項5の発明の構成では、高圧側のコイル端子部
と接続される端子ピンを保持する端子ピン保持手段をコ
イルボビンの両端部に配設される鍔体に設けたので、高
圧側のコイル端子部と低圧側のコイル端子部との沿面距
離を確保することができ、絶縁性を向上させることがで
きる。
【0023】請求項6の発明の構成では、回路基板に取
り付ける取付手段をコイルボビンの両端に配設される鍔
体に設けたので、回路基板への取付強度を上げることが
できる。請求項7の発明の構成では、平角銅線をその幅
広の面が互いに対向するようにコイルボビンの周面に巻
回して成るコイルを1乃至複数個具備した電磁装置であ
って、コイルの平角銅線が嵌合する螺旋状の嵌合溝をコ
イルボビンの周面に設けたので、コイルの平角銅線間の
間隔を嵌合溝の間隔分だけ拡げることができ、平角銅線
間の絶縁性や放熱性の向上が図れるとともに近接効果に
よる特性の劣化を抑制することができ、しかも、嵌合溝
との嵌合によってコイルがコイルボビンに固定され、作
業性の向上が図れる。
り付ける取付手段をコイルボビンの両端に配設される鍔
体に設けたので、回路基板への取付強度を上げることが
できる。請求項7の発明の構成では、平角銅線をその幅
広の面が互いに対向するようにコイルボビンの周面に巻
回して成るコイルを1乃至複数個具備した電磁装置であ
って、コイルの平角銅線が嵌合する螺旋状の嵌合溝をコ
イルボビンの周面に設けたので、コイルの平角銅線間の
間隔を嵌合溝の間隔分だけ拡げることができ、平角銅線
間の絶縁性や放熱性の向上が図れるとともに近接効果に
よる特性の劣化を抑制することができ、しかも、嵌合溝
との嵌合によってコイルがコイルボビンに固定され、作
業性の向上が図れる。
【0024】請求項8の発明の構成では、溝の深さ寸法
が平角銅線の幅寸法の略半分よりも大きい上記嵌合溝を
コイルボビンの周面に設けたので、嵌合溝と嵌合した平
角銅線は互いに略平行に固定されることで隣合う平角銅
線同士が接触するのを防止することができ、絶縁被膜で
覆われない平角銅線の素線を用いてコイルを形成しても
充分な絶縁性を確保することができる。
が平角銅線の幅寸法の略半分よりも大きい上記嵌合溝を
コイルボビンの周面に設けたので、嵌合溝と嵌合した平
角銅線は互いに略平行に固定されることで隣合う平角銅
線同士が接触するのを防止することができ、絶縁被膜で
覆われない平角銅線の素線を用いてコイルを形成しても
充分な絶縁性を確保することができる。
【0025】請求項9の発明の構成では、平角銅線をそ
の幅広の面が互いに対向するようにコイルボビンの周面
に巻回して成るコイルを1乃至複数個具備した電磁装置
であって、コイルの軸方向において少なくとも1ターン
分の平角銅線を隣合う平角銅線と離間させる螺旋状の突
条をコイルボビンの周面に突設したので、突条により離
間された平角銅線に容易に中間タップを設けることがで
きる。
の幅広の面が互いに対向するようにコイルボビンの周面
に巻回して成るコイルを1乃至複数個具備した電磁装置
であって、コイルの軸方向において少なくとも1ターン
分の平角銅線を隣合う平角銅線と離間させる螺旋状の突
条をコイルボビンの周面に突設したので、突条により離
間された平角銅線に容易に中間タップを設けることがで
きる。
【0026】請求項10の発明の構成では、平角銅線を
その幅広の面が互いに対向するようにコイルボビンの周
面に巻回して成るコイルを1乃至複数個具備した電磁装
置であって、コイルボビンを弧状に形成するとともに、
軸方向においてコイルの平角銅線の隙間に介在して平角
銅線を離間させる複数の突起をコイルボビンの外側内周
面に設けたので、コイルの平角銅線間の間隔を突起の間
隔分だけ拡げることができ、平角銅線間の絶縁性や放熱
性の向上が図れるとともに近接効果による特性の劣化を
抑制することができ、しかも、嵌合溝との嵌合によって
コイルがコイルボビンに固定され、作業性の向上が図れ
る。
その幅広の面が互いに対向するようにコイルボビンの周
面に巻回して成るコイルを1乃至複数個具備した電磁装
置であって、コイルボビンを弧状に形成するとともに、
軸方向においてコイルの平角銅線の隙間に介在して平角
銅線を離間させる複数の突起をコイルボビンの外側内周
面に設けたので、コイルの平角銅線間の間隔を突起の間
隔分だけ拡げることができ、平角銅線間の絶縁性や放熱
性の向上が図れるとともに近接効果による特性の劣化を
抑制することができ、しかも、嵌合溝との嵌合によって
コイルがコイルボビンに固定され、作業性の向上が図れ
る。
【0027】請求項11の発明の構成では、コイルボビ
ンをトロイダル形状としたので、漏れ磁束を低減するこ
とができる。
ンをトロイダル形状としたので、漏れ磁束を低減するこ
とができる。
【0028】
(実施例1)本実施例を図1〜図11を参照して詳細に
説明する。なお、本実施例では、コイルボビンに1次側
コイルと2次側コイルとをそれぞれ2個ずつ巻設して成
るトランスを例示して説明するが、本発明にかかる電磁
装置は上記トランスに限定されるものでないことは言う
までもない。
説明する。なお、本実施例では、コイルボビンに1次側
コイルと2次側コイルとをそれぞれ2個ずつ巻設して成
るトランスを例示して説明するが、本発明にかかる電磁
装置は上記トランスに限定されるものでないことは言う
までもない。
【0029】図2に示すように、絶縁性を有する円筒状
の本体2と、中央に本体2が挿通された絶縁性を有する
矩形板状の隔壁板3とでコイルボビン1が形成してあっ
て、隔壁板3は円筒状の本体2の略中央に位置させてあ
る。コイル201 は、従来例と同様の構成を有するエッ
ジワイズコイルであって、平角銅線をその幅広の面が互
いに対向するように同心円状に巻回して形成されるとと
もに平角銅線の両端が引き出されており、この引出線が
コイル端子部21となる。
の本体2と、中央に本体2が挿通された絶縁性を有する
矩形板状の隔壁板3とでコイルボビン1が形成してあっ
て、隔壁板3は円筒状の本体2の略中央に位置させてあ
る。コイル201 は、従来例と同様の構成を有するエッ
ジワイズコイルであって、平角銅線をその幅広の面が互
いに対向するように同心円状に巻回して形成されるとと
もに平角銅線の両端が引き出されており、この引出線が
コイル端子部21となる。
【0030】一方、コイルボビン1の隔壁板3には、絶
縁性を有する部材により短冊形に形成された端子板10
1 ,102 が、本体2を挟んで対向する位置に本体2の
軸方向に沿うように、且つ互いに略平行となるように取
着されている。なお、各端子板101 ,102 の長手方
向の寸法は本体2の軸方向の寸法と略等しくしてある。
縁性を有する部材により短冊形に形成された端子板10
1 ,102 が、本体2を挟んで対向する位置に本体2の
軸方向に沿うように、且つ互いに略平行となるように取
着されている。なお、各端子板101 ,102 の長手方
向の寸法は本体2の軸方向の寸法と略等しくしてある。
【0031】端子板101 ,102 の隔壁板3に取着さ
れた箇所を挟んだ両側には、それぞれ一対の端子ピン1
1が幅方向に貫通させてあり、端子板101 ,102 の
幅方向の両側から略等しい寸法分だけ突出させて各端子
板101 ,102 に計4本の端子ピン11が取り付けて
ある。端子ピン11は平角状の導体によって先端が尖っ
た棒状に形成されており、隔壁板3に対して同じ側にあ
る端子ピン11の間隔はそれぞれ等しくしてある。な
お、一方の端子板101 の隔壁板3に近い側の端子ピン
11については、先端側のみを端子板101 から突出さ
せ、後端側は突出させないようにしてある。
れた箇所を挟んだ両側には、それぞれ一対の端子ピン1
1が幅方向に貫通させてあり、端子板101 ,102 の
幅方向の両側から略等しい寸法分だけ突出させて各端子
板101 ,102 に計4本の端子ピン11が取り付けて
ある。端子ピン11は平角状の導体によって先端が尖っ
た棒状に形成されており、隔壁板3に対して同じ側にあ
る端子ピン11の間隔はそれぞれ等しくしてある。な
お、一方の端子板101 の隔壁板3に近い側の端子ピン
11については、先端側のみを端子板101 から突出さ
せ、後端側は突出させないようにしてある。
【0032】また、図3に示すように、コイル201 は
その内径にコイルボビン1の本体2が挿通されて片面を
隔壁板3に当接させてコイルボビン1に装着され、コイ
ル201 のコイル端子部21の間に端子板101 を位置
させてある。さらに、絶縁性を有する部材によって丸孔
4aを有する矩形板状に形成された鍔体41 がその丸孔
4aに本体2が挿通されることでコイルボビン1に装着
され、図4に示すように、コイルボビン1の隔壁板3と
鍔体41 とによってコイル201 が挟持される。この状
態から、図5に示すようにコイル201 の両コイル端子
部21が鍔体4 1 の方へ略直角に折り曲げられ、さら
に、コイル端子部21の先端部が折り曲げられてそれぞ
れ端子板101 から突出した端子ピン11に巻き付けら
れ、半田付けやスポット溶接などの方法で端子ピン11
とコイル端子部21とが接合される。したがって、コイ
ル201 のコイル端子部21は端子板101 を挟んで互
いに交差することなくそれぞれ対応する端子ピン11に
接合されるのである。
その内径にコイルボビン1の本体2が挿通されて片面を
隔壁板3に当接させてコイルボビン1に装着され、コイ
ル201 のコイル端子部21の間に端子板101 を位置
させてある。さらに、絶縁性を有する部材によって丸孔
4aを有する矩形板状に形成された鍔体41 がその丸孔
4aに本体2が挿通されることでコイルボビン1に装着
され、図4に示すように、コイルボビン1の隔壁板3と
鍔体41 とによってコイル201 が挟持される。この状
態から、図5に示すようにコイル201 の両コイル端子
部21が鍔体4 1 の方へ略直角に折り曲げられ、さら
に、コイル端子部21の先端部が折り曲げられてそれぞ
れ端子板101 から突出した端子ピン11に巻き付けら
れ、半田付けやスポット溶接などの方法で端子ピン11
とコイル端子部21とが接合される。したがって、コイ
ル201 のコイル端子部21は端子板101 を挟んで互
いに交差することなくそれぞれ対応する端子ピン11に
接合されるのである。
【0033】次に、図6及び図7に示すように、コイル
202 と鍔体41 とがコイルボビン1の同じ側に装着さ
れ、さらに、コイル202 のコイル端子部21がもう一
方の端子板102 の端子ピン11に接合される。なお、
本実施例では、コイルボビン1の本体2に対して中央寄
りに装着されたコイル201 は1次側コイルとなり、そ
れよりもターン数の多い外側のコイル202 が2次側コ
イルとなる。
202 と鍔体41 とがコイルボビン1の同じ側に装着さ
れ、さらに、コイル202 のコイル端子部21がもう一
方の端子板102 の端子ピン11に接合される。なお、
本実施例では、コイルボビン1の本体2に対して中央寄
りに装着されたコイル201 は1次側コイルとなり、そ
れよりもターン数の多い外側のコイル202 が2次側コ
イルとなる。
【0034】同じようにして、隔壁板3を挟んだ本体2
の反対側にも2つのコイル203 ,204 と鍔体43 ,
44 とを装着するとともに、各コイル203 ,204 の
コイル端子部21をそれぞれ端子板101 ,102 の残
った端子ピン11に接合してある(図8及び図9参
照)。そして、図10(a)に示すような略L形の基部
30aの内側面より円筒状の挿入部30bを突設して成
る一対のコア(例えば、フェライトコア)30を、図1
に示すように上記挿入部30bをそれぞれコイルボビン
1の軸方向両端より本体2の貫通孔2aに挿入すること
でコイルボビン1に取着し、本実施例の電磁装置である
トランスが組み立てられるのである。なお、コア30の
形状については、図10(b)に示すように、全体が略
コ字形に形成されたものであってもよい。
の反対側にも2つのコイル203 ,204 と鍔体43 ,
44 とを装着するとともに、各コイル203 ,204 の
コイル端子部21をそれぞれ端子板101 ,102 の残
った端子ピン11に接合してある(図8及び図9参
照)。そして、図10(a)に示すような略L形の基部
30aの内側面より円筒状の挿入部30bを突設して成
る一対のコア(例えば、フェライトコア)30を、図1
に示すように上記挿入部30bをそれぞれコイルボビン
1の軸方向両端より本体2の貫通孔2aに挿入すること
でコイルボビン1に取着し、本実施例の電磁装置である
トランスが組み立てられるのである。なお、コア30の
形状については、図10(b)に示すように、全体が略
コ字形に形成されたものであってもよい。
【0035】上述のようにして組み立てられたトランス
の回路図を図11に示す。すなわち、本実施例のトラン
スは、1次側コイルと2次側コイルとをそれぞれ2個ず
つ有するものであるが、コイル数については本実施例に
限定されるものではない。上記構成によれば、コイル2
01 …のコイル端子部21と接合される複数の端子ピン
11をコイルボビン1の軸方向に沿って互いに略平行に
保持する端子板101 ,102 を設け、この端子板10
1 ,102 をコイルボビン1の軸方向に沿ってその周面
に対向させて配設してあるため、複数の端子ピン11の
間隔(ピッチ)を常に所定の間隔に確定することができ
る。その結果、平角銅線の巻方によるコイル201 …の
全長のばらつきが生じてもコイルボビン1に対する端子
ピン11の位置や各端子ピン11間のピッチが変化せ
ず、上記のようなトランスをプリント基板に実装する際
にも端子ピン11の先端をプリント基板の端子孔に挿入
して実装することができ、コイルボビン1の汎用性を高
めることができる。
の回路図を図11に示す。すなわち、本実施例のトラン
スは、1次側コイルと2次側コイルとをそれぞれ2個ず
つ有するものであるが、コイル数については本実施例に
限定されるものではない。上記構成によれば、コイル2
01 …のコイル端子部21と接合される複数の端子ピン
11をコイルボビン1の軸方向に沿って互いに略平行に
保持する端子板101 ,102 を設け、この端子板10
1 ,102 をコイルボビン1の軸方向に沿ってその周面
に対向させて配設してあるため、複数の端子ピン11の
間隔(ピッチ)を常に所定の間隔に確定することができ
る。その結果、平角銅線の巻方によるコイル201 …の
全長のばらつきが生じてもコイルボビン1に対する端子
ピン11の位置や各端子ピン11間のピッチが変化せ
ず、上記のようなトランスをプリント基板に実装する際
にも端子ピン11の先端をプリント基板の端子孔に挿入
して実装することができ、コイルボビン1の汎用性を高
めることができる。
【0036】ところで、本実施例では図12(a)に示
すような平角状の端子ピン11を用いたが、例えば、図
13に示すような円柱状の端子ピン11’を用いること
もできる。しかしながら、円柱状の端子ピン11’に平
角銅線から成るコイル端子部21を巻き付けることは容
易ではなく、コイル端子部21と端子ピン11’とを密
着させることができない。それ故、端子ピン11には本
実施例のように平角状のものを用いるのが望ましいが、
是以外に、例えば、図12(b)(c)に示すように全
体を円柱状とし、コイル端子部21との接合部分に平角
状の接合板12aを設けた端子ピン12を用いてもよ
い。このような接合板12aを設けることによって端子
ピン12とコイル端子部21とを密着させることがで
き、端子ピン12とコイル端子部21との接合を半田接
合でもスポット溶接でも容易に行なえるだけでなく、端
子ピン12全体は円柱状に形成してあることから、端子
ピン12を端子板10に打ち込んで取り付ける場合に打
ち込み易いという利点がある。
すような平角状の端子ピン11を用いたが、例えば、図
13に示すような円柱状の端子ピン11’を用いること
もできる。しかしながら、円柱状の端子ピン11’に平
角銅線から成るコイル端子部21を巻き付けることは容
易ではなく、コイル端子部21と端子ピン11’とを密
着させることができない。それ故、端子ピン11には本
実施例のように平角状のものを用いるのが望ましいが、
是以外に、例えば、図12(b)(c)に示すように全
体を円柱状とし、コイル端子部21との接合部分に平角
状の接合板12aを設けた端子ピン12を用いてもよ
い。このような接合板12aを設けることによって端子
ピン12とコイル端子部21とを密着させることがで
き、端子ピン12とコイル端子部21との接合を半田接
合でもスポット溶接でも容易に行なえるだけでなく、端
子ピン12全体は円柱状に形成してあることから、端子
ピン12を端子板10に打ち込んで取り付ける場合に打
ち込み易いという利点がある。
【0037】(実施例2)図14に示すように、本実施
例は、実施例1におけるコイルボビン1、端子板1
01 ,102 及び端子ピン11の構造に対して、絶縁性
を有する部材により短冊形に形成された一対の端子板1
03 ,104 を本体2を挟んで対向する位置に本体2の
軸方向に沿うように、且つ互いに略平行となるように隔
壁板3の端子板101 ,102 が取着されていない端面
に取着し、複数の端子板101 〜104をコイルボビン
1の周囲の全周に渡って所定の間隔を置いて配設したも
のである。したがって、本実施例の基本構成は実施例1
と共通であるから、共通する部分については同一の符号
を付して説明は省略する。
例は、実施例1におけるコイルボビン1、端子板1
01 ,102 及び端子ピン11の構造に対して、絶縁性
を有する部材により短冊形に形成された一対の端子板1
03 ,104 を本体2を挟んで対向する位置に本体2の
軸方向に沿うように、且つ互いに略平行となるように隔
壁板3の端子板101 ,102 が取着されていない端面
に取着し、複数の端子板101 〜104をコイルボビン
1の周囲の全周に渡って所定の間隔を置いて配設したも
のである。したがって、本実施例の基本構成は実施例1
と共通であるから、共通する部分については同一の符号
を付して説明は省略する。
【0038】本実施例においてコイルボビン1の隔壁板
3に新たに取着された端子板103,104 は、その全
長が他の端子板101 ,102 の全長よりも充分に短く
形成されるとともに、隔壁板3に取着された箇所を挟ん
だ両側には、それぞれ一対の端子ピン13が幅方向に貫
通させてあり、端子板103 ,104 の幅方向の両側か
ら突出させて各端子板103 ,104 に計4本の端子ピ
ン13が取り付けてある。
3に新たに取着された端子板103,104 は、その全
長が他の端子板101 ,102 の全長よりも充分に短く
形成されるとともに、隔壁板3に取着された箇所を挟ん
だ両側には、それぞれ一対の端子ピン13が幅方向に貫
通させてあり、端子板103 ,104 の幅方向の両側か
ら突出させて各端子板103 ,104 に計4本の端子ピ
ン13が取り付けてある。
【0039】端子ピン13は平角状の導体により略L形
に形成されており、端子ピン13の一方の端部を順次交
互に逆方向からそれぞれ端子板103 ,104 に貫通さ
せることで端子板103 ,104 に取り付けてある。す
なわち、端子板103 ,10 4 を隔壁板3に取着した状
態では、各々の端子板103 ,104 から突出させた端
子ピン13の脚部13aを他の端子板101 ,102 の
端子ピン11と略平行となるように同一方向に、且つ本
体2の両側に交互に垂下させている。なお、コイルボビ
ン1の一方向に突出する複数の上記端子ピン11,13
は、各端子ピン11,13間の間隔(ピッチ)を略等し
く一定にしてある。
に形成されており、端子ピン13の一方の端部を順次交
互に逆方向からそれぞれ端子板103 ,104 に貫通さ
せることで端子板103 ,104 に取り付けてある。す
なわち、端子板103 ,10 4 を隔壁板3に取着した状
態では、各々の端子板103 ,104 から突出させた端
子ピン13の脚部13aを他の端子板101 ,102 の
端子ピン11と略平行となるように同一方向に、且つ本
体2の両側に交互に垂下させている。なお、コイルボビ
ン1の一方向に突出する複数の上記端子ピン11,13
は、各端子ピン11,13間の間隔(ピッチ)を略等し
く一定にしてある。
【0040】上記構成によれば、実施例1よりもさらに
多数のコイルをコイルボビン1に取り付ける場合にも、
複数の端子ピン11,13の間隔(ピッチ)を常に所定
の間隔に確定することができるため、平角銅線の巻方に
よるコイル201 …の全長のばらつきが生じてもコイル
ボビン1に対する端子ピン11の位置や各端子ピン11
間のピッチが変化せず、コイル201 …の個数に拘らず
にコイルボビン1の汎用性を高めることができる。
多数のコイルをコイルボビン1に取り付ける場合にも、
複数の端子ピン11,13の間隔(ピッチ)を常に所定
の間隔に確定することができるため、平角銅線の巻方に
よるコイル201 …の全長のばらつきが生じてもコイル
ボビン1に対する端子ピン11の位置や各端子ピン11
間のピッチが変化せず、コイル201 …の個数に拘らず
にコイルボビン1の汎用性を高めることができる。
【0041】(実施例3)図15は本実施例のコイルボ
ビン1、端子板14及び端子ピン15の構造を示す斜視
図である。同図に示すように、コイルボビン1について
は実施例1と共通であるから説明は省略し、本実施例の
特徴となる端子板14及び端子ピン15の構造について
のみ説明する。
ビン1、端子板14及び端子ピン15の構造を示す斜視
図である。同図に示すように、コイルボビン1について
は実施例1と共通であるから説明は省略し、本実施例の
特徴となる端子板14及び端子ピン15の構造について
のみ説明する。
【0042】本実施例では、絶縁性を有する部材により
短冊形に形成された端子板141 ,142 の幅寸法をコ
イルボビン1に取着されるコイル201 …の直径寸法よ
りも大きくするとともに、平角状の導体から成る端子ピ
ン15を端子板141 ,14 2 の幅方向に沿ってその外
側面に取着し、さらに、端子板141 ,142 にその幅
方向に沿った複数のスリット14aが形成してある。
短冊形に形成された端子板141 ,142 の幅寸法をコ
イルボビン1に取着されるコイル201 …の直径寸法よ
りも大きくするとともに、平角状の導体から成る端子ピ
ン15を端子板141 ,14 2 の幅方向に沿ってその外
側面に取着し、さらに、端子板141 ,142 にその幅
方向に沿った複数のスリット14aが形成してある。
【0043】端子板141 ,142 は実施例1,2と同
様に長手方向の略中央においてコイルボビン1の隔壁板
3の端面に本体2を挟んで互いに対向させて取り付けら
れる。そして、一方の端子板141 では、中央寄りに隔
壁板3を挟んで両側に2本ずつの計4本のスリット14
aが端子板141 の幅方向に沿って設けてあり、他方の
端子板142 おいては、端子板142 の両端近傍及び中
央寄りに同じく隔壁板3を挟んで両側に2本ずつの計4
本のスリット14aが設けてある。
様に長手方向の略中央においてコイルボビン1の隔壁板
3の端面に本体2を挟んで互いに対向させて取り付けら
れる。そして、一方の端子板141 では、中央寄りに隔
壁板3を挟んで両側に2本ずつの計4本のスリット14
aが端子板141 の幅方向に沿って設けてあり、他方の
端子板142 おいては、端子板142 の両端近傍及び中
央寄りに同じく隔壁板3を挟んで両側に2本ずつの計4
本のスリット14aが設けてある。
【0044】端子ピン15は平角導体によって棒状に形
成されており、その先端部を端子板141 ,142 の幅
方向の一方から突出させるようにして端子板141 ,1
42の外側面に取着してある。ただし、一方の端子板1
41 に取着された端子ピン15のうち中央寄りの2本は
その長さ寸法が他の2本の端子ピン15よりも短くなっ
ている。そして、隣合う長短一対の端子ピン15及びも
う一方の端子板142に取着された隔壁板3に対して同
じ側にある端子ピン15のそれぞれのピッチは略等しく
一定としてある。
成されており、その先端部を端子板141 ,142 の幅
方向の一方から突出させるようにして端子板141 ,1
42の外側面に取着してある。ただし、一方の端子板1
41 に取着された端子ピン15のうち中央寄りの2本は
その長さ寸法が他の2本の端子ピン15よりも短くなっ
ている。そして、隣合う長短一対の端子ピン15及びも
う一方の端子板142に取着された隔壁板3に対して同
じ側にある端子ピン15のそれぞれのピッチは略等しく
一定としてある。
【0045】次に、図16〜図19により上記コイルボ
ビン1にコイル201 …を取着して実施例1と同様にト
ランスを組み立てる工程について簡単に説明する。ま
ず、図16に示すように、ターン数の少ない1次側のコ
イル201 をコイルボビン1の本体2に装着し、その
後、コイル201 を図示時計回りに回転させてコイル2
0 1 から突出する一対のコイル端子部21をそれぞれ端
子板141 の中央寄りに設けたスリット14aに挿入す
る(図17参照)。そして、このコイル端子部14aを
外側へ折り曲げてその先端部を端子板141 の外側面に
取着されている端子ピン15と接合する(図18参
照)。それから、実施例1で説明したように鍔体41 を
介して2次側のコイル202 を本体2に装着し、同様に
コイル端子部21を端子板142 のスリット14aに挿
入し折り曲げて端子ピン15に接合する。このように、
コイルボビン1の本体2の隔壁板3を挟んだ両側にそれ
ぞれ1次側コイルと2次側コイルとを配設して実施例1
と同様にトランスが組み立てられる(図19参照)。
ビン1にコイル201 …を取着して実施例1と同様にト
ランスを組み立てる工程について簡単に説明する。ま
ず、図16に示すように、ターン数の少ない1次側のコ
イル201 をコイルボビン1の本体2に装着し、その
後、コイル201 を図示時計回りに回転させてコイル2
0 1 から突出する一対のコイル端子部21をそれぞれ端
子板141 の中央寄りに設けたスリット14aに挿入す
る(図17参照)。そして、このコイル端子部14aを
外側へ折り曲げてその先端部を端子板141 の外側面に
取着されている端子ピン15と接合する(図18参
照)。それから、実施例1で説明したように鍔体41 を
介して2次側のコイル202 を本体2に装着し、同様に
コイル端子部21を端子板142 のスリット14aに挿
入し折り曲げて端子ピン15に接合する。このように、
コイルボビン1の本体2の隔壁板3を挟んだ両側にそれ
ぞれ1次側コイルと2次側コイルとを配設して実施例1
と同様にトランスが組み立てられる(図19参照)。
【0046】上記構成によれば、組み立て時にコイル端
子部21が端子板141 …のスリット14aに挿入され
ることでコイル201 …が端子板141 …に固定される
ので、コイル端子部21を端子ピン15の方へ折り曲げ
る際やコイル端子部21を端子ピン15に接合する際
に、コイル201 …が本体2の軸方向に移動したり、あ
るいは本体2の回りで回動したりすることがなく、作業
性の向上を図ることができる。また、折り曲げられたコ
イル端子部21は端子板141 …によってコイル201
…と隔絶されるため、何らかの原因でコイル端子部21
に撓みが生じてもコイル端子部21がコイル201 …に
接近しすぎたり接触するようなことがなく、コイル端子
部21とコイル201 …との絶縁性が低下するのを防止
できる。
子部21が端子板141 …のスリット14aに挿入され
ることでコイル201 …が端子板141 …に固定される
ので、コイル端子部21を端子ピン15の方へ折り曲げ
る際やコイル端子部21を端子ピン15に接合する際
に、コイル201 …が本体2の軸方向に移動したり、あ
るいは本体2の回りで回動したりすることがなく、作業
性の向上を図ることができる。また、折り曲げられたコ
イル端子部21は端子板141 …によってコイル201
…と隔絶されるため、何らかの原因でコイル端子部21
に撓みが生じてもコイル端子部21がコイル201 …に
接近しすぎたり接触するようなことがなく、コイル端子
部21とコイル201 …との絶縁性が低下するのを防止
できる。
【0047】なお、端子板141 …に設けるスリット1
4aの数や位置及びピッチは本実施例に限定されるもの
ではなく、電磁装置に要求される仕様に応じて適宜設定
すればよい。 (実施例4)図20に本実施例の斜視図を示す。同図に
示すように、本実施例の基本構成は実施例1と共通であ
り、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
し、本実施例の特徴である端子板及び端子ピンの構造に
ついてのみ説明する。
4aの数や位置及びピッチは本実施例に限定されるもの
ではなく、電磁装置に要求される仕様に応じて適宜設定
すればよい。 (実施例4)図20に本実施例の斜視図を示す。同図に
示すように、本実施例の基本構成は実施例1と共通であ
り、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
し、本実施例の特徴である端子板及び端子ピンの構造に
ついてのみ説明する。
【0048】本実施例では、2次側のコイル202 のコ
イル端子部21が接合される端子板を3つの端子板16
a,16bに分割し、低圧側のコイル端子部21が接合
される端子ピン17aを保持する端子板16aをコイル
ボビン1の隔壁板3に取着するとともに、高圧側のコイ
ル端子部21が接合される端子ピン17bを保持する端
子板16bをコイルボビン1の両端に取着される鍔体4
2 ,44 の側端面に取着している。すなわち、本実施例
においては、端子板16bによって端子ピン保持手段を
構成している。なお、1次側のコイル201 のコイル端
子部21が接合される端子ピン21を保持する端子板1
01 については実施例1の構成と共通であるから説明は
省略する。
イル端子部21が接合される端子板を3つの端子板16
a,16bに分割し、低圧側のコイル端子部21が接合
される端子ピン17aを保持する端子板16aをコイル
ボビン1の隔壁板3に取着するとともに、高圧側のコイ
ル端子部21が接合される端子ピン17bを保持する端
子板16bをコイルボビン1の両端に取着される鍔体4
2 ,44 の側端面に取着している。すなわち、本実施例
においては、端子板16bによって端子ピン保持手段を
構成している。なお、1次側のコイル201 のコイル端
子部21が接合される端子ピン21を保持する端子板1
01 については実施例1の構成と共通であるから説明は
省略する。
【0049】3つの端子板16a,16bはそれぞれ絶
縁性を有する部材によって短冊形に形成されており、そ
れぞれに平角導体から成る端子ピン17a,17bを幅
方向に貫通させて取り付けてある。これらの端子板16
bに取り付けた端子ピン17bは端子板16bの幅方向
の両側にそれぞれ突出しており、突出した一方の端部を
端子板16bに沿ってコ字状に折り曲げるとともにその
先端部をさらにL字状に折り曲げてある。
縁性を有する部材によって短冊形に形成されており、そ
れぞれに平角導体から成る端子ピン17a,17bを幅
方向に貫通させて取り付けてある。これらの端子板16
bに取り付けた端子ピン17bは端子板16bの幅方向
の両側にそれぞれ突出しており、突出した一方の端部を
端子板16bに沿ってコ字状に折り曲げるとともにその
先端部をさらにL字状に折り曲げてある。
【0050】そして、図21に示すように、実施例1で
説明した組立工程にて1次側のコイル201 及び2次側
のコイル202 をそれぞれ隔壁板3を挟んでコイルボビ
ン1の両側に取り付け、コイルボビン1の両端に上記端
子板16bを備えた鍔体42,44 を装着し、2次側の
コイル202 の高圧側のコイル端子部21を端子板16
bより突出する端子ピン17bの折り曲げられていない
側に接合することで本実施例のトランスが組み立てられ
る。
説明した組立工程にて1次側のコイル201 及び2次側
のコイル202 をそれぞれ隔壁板3を挟んでコイルボビ
ン1の両側に取り付け、コイルボビン1の両端に上記端
子板16bを備えた鍔体42,44 を装着し、2次側の
コイル202 の高圧側のコイル端子部21を端子板16
bより突出する端子ピン17bの折り曲げられていない
側に接合することで本実施例のトランスが組み立てられ
る。
【0051】上記構成によれば、例えば、高圧放電灯の
始動に用いられるパルストランスのように2次側コイル
の高圧側端子に数十kVの電圧が発生しても、2次側の
コイル202 の低圧側コイル端子部21と高圧側コイル
端子部21との沿面距離を充分に確保することができ、
両者の絶縁性を向上させることができる。また、本実施
例では、高圧側のコイル端子部21と接合される端子ピ
ン17bはプリント基板にトランスを実装する場合にも
プリント基板と接触しないようになっているため、プリ
ント基板における絶縁も確保することができる。
始動に用いられるパルストランスのように2次側コイル
の高圧側端子に数十kVの電圧が発生しても、2次側の
コイル202 の低圧側コイル端子部21と高圧側コイル
端子部21との沿面距離を充分に確保することができ、
両者の絶縁性を向上させることができる。また、本実施
例では、高圧側のコイル端子部21と接合される端子ピ
ン17bはプリント基板にトランスを実装する場合にも
プリント基板と接触しないようになっているため、プリ
ント基板における絶縁も確保することができる。
【0052】(実施例5)図22に本実施例の斜視図を
示す。本実施例は、実施例4の構成において、コイルボ
ビン1の両端に取着される鍔体42 ,44 の下端面に図
23に示すような平板状の台座4bを設け、台座4bの
両端部に挿通孔4cを穿設した点に特徴を有するもので
あり、他の構成については実施例4と共通であるので説
明は省略する。
示す。本実施例は、実施例4の構成において、コイルボ
ビン1の両端に取着される鍔体42 ,44 の下端面に図
23に示すような平板状の台座4bを設け、台座4bの
両端部に挿通孔4cを穿設した点に特徴を有するもので
あり、他の構成については実施例4と共通であるので説
明は省略する。
【0053】台座4bは鍔体4の下端面に設けられ、鍔
体4が全体として略L字状に構成されている。なお、こ
の台座4bは端子板16bが取着されていない側に僅か
に突出させてある。そして、台座4bの両端部に穿設さ
れた挿通孔4cにねじ40を挿通することにより、本実
施例のトランスをプリント基板に固定するのである。す
なわち、本実施例においては、挿通孔4cが穿設された
台座4bによって取付手段を構成している。
体4が全体として略L字状に構成されている。なお、こ
の台座4bは端子板16bが取着されていない側に僅か
に突出させてある。そして、台座4bの両端部に穿設さ
れた挿通孔4cにねじ40を挿通することにより、本実
施例のトランスをプリント基板に固定するのである。す
なわち、本実施例においては、挿通孔4cが穿設された
台座4bによって取付手段を構成している。
【0054】上記構成によれば、端子ピン11,17の
みでプリント基板にトランスを固定する場合に比較して
堅固に固定することができ、振動に対する取付強度をア
ップさせることができる。 (実施例6)図24に本実施例の分解斜視図を示す。本
実施例は、実施例1の構成において、コイルボビン1の
両端に取着される鍔体42 ,44 の内側下端にトランス
が実装されるプリント基板41の端部と嵌合する嵌合凹
部5を設けた点に特徴を有するものであり、他の構成に
ついては実施例1と共通であるので説明は省略する。
みでプリント基板にトランスを固定する場合に比較して
堅固に固定することができ、振動に対する取付強度をア
ップさせることができる。 (実施例6)図24に本実施例の分解斜視図を示す。本
実施例は、実施例1の構成において、コイルボビン1の
両端に取着される鍔体42 ,44 の内側下端にトランス
が実装されるプリント基板41の端部と嵌合する嵌合凹
部5を設けた点に特徴を有するものであり、他の構成に
ついては実施例1と共通であるので説明は省略する。
【0055】嵌合凹部5は鍔体42 ,44 の下端に一対
の突条5aを並設することによって形成されている。そ
して、プリント基板41の端子孔に端子ピン11の先端
を挿通して半田付けするとともに、コイルボビン1の両
端部に鍔体42 ,44 を取着すると、鍔体42 ,44 の
嵌合凹部5がプリント基板41の端部と嵌合する。その
後、図24(b)に示すようにコア30をコイルボビン
1に装着し、略コ字形に形成されたかしめ金具42をコ
ア30に装着することでコア30を介して鍔体42 ,4
4 とプリント基板41との固定が行なわれる。
の突条5aを並設することによって形成されている。そ
して、プリント基板41の端子孔に端子ピン11の先端
を挿通して半田付けするとともに、コイルボビン1の両
端部に鍔体42 ,44 を取着すると、鍔体42 ,44 の
嵌合凹部5がプリント基板41の端部と嵌合する。その
後、図24(b)に示すようにコア30をコイルボビン
1に装着し、略コ字形に形成されたかしめ金具42をコ
ア30に装着することでコア30を介して鍔体42 ,4
4 とプリント基板41との固定が行なわれる。
【0056】(実施例7)図25に本実施例の斜視図を
示す。本実施例は、実施例4の構成において、コイルボ
ビン1の両端に取着される鍔体42 ,44 の内側下端に
プリント基板41に穿設された係合孔43の周縁に係止
される係止爪6を立設した点に特徴を有するものであ
り、他の構成については実施例4と共通であるから説明
は省略する。
示す。本実施例は、実施例4の構成において、コイルボ
ビン1の両端に取着される鍔体42 ,44 の内側下端に
プリント基板41に穿設された係合孔43の周縁に係止
される係止爪6を立設した点に特徴を有するものであ
り、他の構成については実施例4と共通であるから説明
は省略する。
【0057】係止爪6は、鍔体42 ,44 の下端両側よ
り端子ピン11と同じ方向に突設される。そして、本実
施例のトランスをプリント基板41に実装する際に、端
子ピン11をプリント基板41の端子孔41aに挿通し
て半田付けするとともに、鍔体42 ,44 の係止爪6を
プリント基板41の係止孔43に挿入し、プリント基板
41の裏面側において係止爪6を係止孔43の周縁に係
合させることでトランスをプリント基板41に係止固定
することができる。
り端子ピン11と同じ方向に突設される。そして、本実
施例のトランスをプリント基板41に実装する際に、端
子ピン11をプリント基板41の端子孔41aに挿通し
て半田付けするとともに、鍔体42 ,44 の係止爪6を
プリント基板41の係止孔43に挿入し、プリント基板
41の裏面側において係止爪6を係止孔43の周縁に係
合させることでトランスをプリント基板41に係止固定
することができる。
【0058】(実施例8)本実施例における電磁装置
は、図26に示すように、円筒状に形成されたコイルボ
ビン50に平角銅線を巻回して成るコイル20を巻設し
たものにおいて、コイルボビン50の外周面に、コイル
201 …の平角銅線が嵌合する螺旋状の嵌合溝51を軸
方向に沿って形成してある。
は、図26に示すように、円筒状に形成されたコイルボ
ビン50に平角銅線を巻回して成るコイル20を巻設し
たものにおいて、コイルボビン50の外周面に、コイル
201 …の平角銅線が嵌合する螺旋状の嵌合溝51を軸
方向に沿って形成してある。
【0059】図27に示すように、同心円状に巻回され
たコイル20の内径にコイルボビン50の一端を挿入
し、コイル20とコイルボビン50との両者を反対方向
に、あるいは何れか一方を一定の方向に回転させること
により、コイル20を端部より1ターンずつコイルボビ
ン50と螺合させてコイルボビン50にコイル20を取
着する。図28はコイル20をコイルボビン50に取り
付けた状態を示す断面図であり、コイル20をコイルボ
ビン50に取着することによって、コイル20の各巻線
はコイルボビン50の外周面に形成された螺旋状の嵌合
溝51のピッチに応じた間隔に離間されることになる。
たコイル20の内径にコイルボビン50の一端を挿入
し、コイル20とコイルボビン50との両者を反対方向
に、あるいは何れか一方を一定の方向に回転させること
により、コイル20を端部より1ターンずつコイルボビ
ン50と螺合させてコイルボビン50にコイル20を取
着する。図28はコイル20をコイルボビン50に取り
付けた状態を示す断面図であり、コイル20をコイルボ
ビン50に取着することによって、コイル20の各巻線
はコイルボビン50の外周面に形成された螺旋状の嵌合
溝51のピッチに応じた間隔に離間されることになる。
【0060】上記構成によれば、コイルボビン50の外
周面に形成された螺旋状の嵌合溝51にコイル20の各
巻線を嵌合させることで各巻線間の間隔を拡げることが
できるため、巻線間の絶縁性を向上させることで平角銅
線への絶縁被膜の形成などによるコストアップを抑える
ことができ、あるいは絶縁被膜の剥がれも防止すること
ができ、コイル20の放熱性も向上させることができ
る。また、コイル20のコイル端子部21の沿面距離を
大きくすることができることからコイル端子部21間の
絶縁性も向上させることができる。しかも、コイル20
の巻線間の間隔が拡がることで近接効果による損失の増
加などの特性劣化の防止や、浮遊容量の低減による周波
数特性の向上を図ることができる。また、嵌合溝51と
の嵌合によりコイル20をコイルボビン50に固定する
ことができるため、作業性や生産性を向上させることが
できる。
周面に形成された螺旋状の嵌合溝51にコイル20の各
巻線を嵌合させることで各巻線間の間隔を拡げることが
できるため、巻線間の絶縁性を向上させることで平角銅
線への絶縁被膜の形成などによるコストアップを抑える
ことができ、あるいは絶縁被膜の剥がれも防止すること
ができ、コイル20の放熱性も向上させることができ
る。また、コイル20のコイル端子部21の沿面距離を
大きくすることができることからコイル端子部21間の
絶縁性も向上させることができる。しかも、コイル20
の巻線間の間隔が拡がることで近接効果による損失の増
加などの特性劣化の防止や、浮遊容量の低減による周波
数特性の向上を図ることができる。また、嵌合溝51と
の嵌合によりコイル20をコイルボビン50に固定する
ことができるため、作業性や生産性を向上させることが
できる。
【0061】(実施例9)本実施例は、図29及び図3
0に示すように、実施例8の構成において、円筒状のコ
イルボビン50の外周面に形成される螺旋状の嵌合溝5
1の深さ寸法を、コイル20の平角銅線の幅寸法の2分
の1以上としたことに特徴を有するものであり、他の構
成については実施例8と共通であるので説明は省略す
る。
0に示すように、実施例8の構成において、円筒状のコ
イルボビン50の外周面に形成される螺旋状の嵌合溝5
1の深さ寸法を、コイル20の平角銅線の幅寸法の2分
の1以上としたことに特徴を有するものであり、他の構
成については実施例8と共通であるので説明は省略す
る。
【0062】図30は本実施例のコイルボビン50にコ
イル20を取着した状態を示す断面図である。本実施例
における嵌合溝51はそれぞれ略平行に形成されてお
り、コイル20をコイルボビン50に取着した場合に
は、コイル20の各巻線は嵌合溝51によって互いに略
平行に支持されることになる。
イル20を取着した状態を示す断面図である。本実施例
における嵌合溝51はそれぞれ略平行に形成されてお
り、コイル20をコイルボビン50に取着した場合に
は、コイル20の各巻線は嵌合溝51によって互いに略
平行に支持されることになる。
【0063】上記構成によれば、嵌合溝51の深さ寸法
をコイル20の平角銅線の幅寸法の2分の1以上にする
ことで、コイル20をコイルボビン50に取着した状態
ではコイル20の各巻線が互いに略平行して支持される
ため、隣合う巻線同士が接近したり接触したりすること
がなく、そのために絶縁被膜を有しない平角銅線の素線
を巻回してコイル20を形成しても充分な絶縁性を確保
することができ、平角銅線に絶縁被膜を形成する必要が
ないことから作業工程の簡素化とコストダウンを図るこ
とができる。
をコイル20の平角銅線の幅寸法の2分の1以上にする
ことで、コイル20をコイルボビン50に取着した状態
ではコイル20の各巻線が互いに略平行して支持される
ため、隣合う巻線同士が接近したり接触したりすること
がなく、そのために絶縁被膜を有しない平角銅線の素線
を巻回してコイル20を形成しても充分な絶縁性を確保
することができ、平角銅線に絶縁被膜を形成する必要が
ないことから作業工程の簡素化とコストダウンを図るこ
とができる。
【0064】(実施例10)本実施例における電磁装置
は、図31に示すように、円筒状に形成されたコイルボ
ビン50に平角銅線を巻回して成るコイル20を巻設し
たものにおいて、コイルボビン50の外周面に、螺旋状
の突条52を2ターン分だけコイルボビン50の軸方向
に沿って突設してある。
は、図31に示すように、円筒状に形成されたコイルボ
ビン50に平角銅線を巻回して成るコイル20を巻設し
たものにおいて、コイルボビン50の外周面に、螺旋状
の突条52を2ターン分だけコイルボビン50の軸方向
に沿って突設してある。
【0065】本実施例では、コイルボビン50にコイル
20を取着する際に、図32に示すように突条52に挟
まれた谷部52aにコイル20の1ターン分の巻線を螺
合させ、図33に示すようにコア30を配設して電磁装
置が組み立てられる。上記構成によれば、コイルボビン
50の外周面に突設された突条52によって1ターン分
のコイル20の巻線20aが隣合う巻線と離間されるた
め、この巻線20aに容易に中間タップを設けることが
でき、従来例のようにオートトランスを構成するのに2
つのコイル20を用いる必要がなく、1つのコイル20
によってオートトランスを構成することができる。
20を取着する際に、図32に示すように突条52に挟
まれた谷部52aにコイル20の1ターン分の巻線を螺
合させ、図33に示すようにコア30を配設して電磁装
置が組み立てられる。上記構成によれば、コイルボビン
50の外周面に突設された突条52によって1ターン分
のコイル20の巻線20aが隣合う巻線と離間されるた
め、この巻線20aに容易に中間タップを設けることが
でき、従来例のようにオートトランスを構成するのに2
つのコイル20を用いる必要がなく、1つのコイル20
によってオートトランスを構成することができる。
【0066】(実施例11)本実施例の電磁装置を図3
4〜37を参照して説明する。本実施例の電磁装置は、
円筒状に形成されたコイルボビン50に平角導線を巻回
して成るコイル20を巻設したものである。図34に示
すように、本実施例におけるコイルボビン50は円筒状
に形成され、その外周面に軸方向に沿って複数の突起5
3…が列設してある。突起53…は略三角形の板状に形
成されており、各突起53が互いに並行して隣合う突起
53…の間に隙間53aが形成されている。図35に示
すように、コイル20の内径にコイルボビン50を一端
側から挿入し、コイル20あるいはコイルボビン50を
回転させることで図36に示すようにコイル20の各巻
線が突起53…の隙間53aに螺合し、コイルボビン5
0にコイル20が螺着される。
4〜37を参照して説明する。本実施例の電磁装置は、
円筒状に形成されたコイルボビン50に平角導線を巻回
して成るコイル20を巻設したものである。図34に示
すように、本実施例におけるコイルボビン50は円筒状
に形成され、その外周面に軸方向に沿って複数の突起5
3…が列設してある。突起53…は略三角形の板状に形
成されており、各突起53が互いに並行して隣合う突起
53…の間に隙間53aが形成されている。図35に示
すように、コイル20の内径にコイルボビン50を一端
側から挿入し、コイル20あるいはコイルボビン50を
回転させることで図36に示すようにコイル20の各巻
線が突起53…の隙間53aに螺合し、コイルボビン5
0にコイル20が螺着される。
【0067】コイル20を取着したコイルボビン50
を、図37に示すように突起53…が列設されている側
を内側にして弧状に湾曲させて本実施例の電磁装置が構
成される。ここで、コイルボビン50を弧状に湾曲させ
た状態では、内周側においてコイル20の巻線が突起5
3…によって固定されるとともに隣合う巻線から絶縁さ
れ、外周側においては各巻線間の間隔が拡がることによ
って各巻線間の絶縁距離が確保されることになる。ま
た、図38に示すように、コイルボビン50の両端を結
合して、コイルボビン50全体をトロイダル形状に構成
してもよい。
を、図37に示すように突起53…が列設されている側
を内側にして弧状に湾曲させて本実施例の電磁装置が構
成される。ここで、コイルボビン50を弧状に湾曲させ
た状態では、内周側においてコイル20の巻線が突起5
3…によって固定されるとともに隣合う巻線から絶縁さ
れ、外周側においては各巻線間の間隔が拡がることによ
って各巻線間の絶縁距離が確保されることになる。ま
た、図38に示すように、コイルボビン50の両端を結
合して、コイルボビン50全体をトロイダル形状に構成
してもよい。
【0068】なお、上記実施例8〜11においてはコア
について説明していないが、コアの有無や材質、形状等
は本発明の要旨には関係がない。
について説明していないが、コアの有無や材質、形状等
は本発明の要旨には関係がない。
【0069】
【発明の効果】請求項1の発明は、平角銅線をその幅広
の面が互いに対向するように筒状のコイルボビンの周面
に巻回して成るコイルを1乃至複数個設け、コイルボビ
ンの軸と略直交する鍔体をコイルボビンの両端部及び各
コイル間にそれぞれ配設するとともに、少なくとも一部
がコイルボビンの内部に挿通されるコアと、各コイルを
構成する平角銅線の端部に形成されたコイル端子部にそ
れぞれ接続される複数の端子ピンとを備えた電磁装置で
あって、これら複数の端子ピンをコイルボビンの軸方向
に沿って互いに略平行に保持する端子板をコイルボビン
の周面に対向させて配設したので、同一ターン数のコイ
ルにおける全長のばらつきやコイルのターン数の変更に
対しても端子ピン間の間隔を略一定に保つことができ、
端子ピン間の絶縁性を充分確保でき、且つ種々のターン
数のコイルにも対応可能でコイルボビンとしての汎用性
を向上させることができ、しかも、端子ピンを保持する
端子板はコイルボビンに近接して配置させることがで
き、組立が容易になるとともにスペースを有効に利用し
て小型化が図れるという効果がある。
の面が互いに対向するように筒状のコイルボビンの周面
に巻回して成るコイルを1乃至複数個設け、コイルボビ
ンの軸と略直交する鍔体をコイルボビンの両端部及び各
コイル間にそれぞれ配設するとともに、少なくとも一部
がコイルボビンの内部に挿通されるコアと、各コイルを
構成する平角銅線の端部に形成されたコイル端子部にそ
れぞれ接続される複数の端子ピンとを備えた電磁装置で
あって、これら複数の端子ピンをコイルボビンの軸方向
に沿って互いに略平行に保持する端子板をコイルボビン
の周面に対向させて配設したので、同一ターン数のコイ
ルにおける全長のばらつきやコイルのターン数の変更に
対しても端子ピン間の間隔を略一定に保つことができ、
端子ピン間の絶縁性を充分確保でき、且つ種々のターン
数のコイルにも対応可能でコイルボビンとしての汎用性
を向上させることができ、しかも、端子ピンを保持する
端子板はコイルボビンに近接して配置させることがで
き、組立が容易になるとともにスペースを有効に利用し
て小型化が図れるという効果がある。
【0070】請求項2の発明は、複数の端子ピンの少な
くともコイル端子部と接続される部分を平角状に形成し
たので、平角状のコイル端子部と端子ピンとを面で密着
させることができ、両者の接合を半田による場合でもス
ポット溶接による場合であっても容易に行なうことがで
きるという効果がある。請求項3の発明は、複数の端子
板をコイルボビンの周囲の全周に渡って所定の間隔を置
いて配設したので、鍔体によって区切られるコイルの個
数が多い場合にも容易に対応することができるという効
果がある。
くともコイル端子部と接続される部分を平角状に形成し
たので、平角状のコイル端子部と端子ピンとを面で密着
させることができ、両者の接合を半田による場合でもス
ポット溶接による場合であっても容易に行なうことがで
きるという効果がある。請求項3の発明は、複数の端子
板をコイルボビンの周囲の全周に渡って所定の間隔を置
いて配設したので、鍔体によって区切られるコイルの個
数が多い場合にも容易に対応することができるという効
果がある。
【0071】請求項4の発明は、少なくともコイル端子
部が挿入されるスリットを端子板に設けたので、スリッ
トに挿入されたコイル端子部によってコイルがコイルボ
ビンに固定されるため、組立作業が容易になるという効
果がある。請求項5の発明は、高圧側のコイル端子部と
接続される端子ピンを保持する端子ピン保持手段をコイ
ルボビンの両端部に配設される鍔体に設けたので、高圧
側のコイル端子部と低圧側のコイル端子部との沿面距離
を確保することができ、絶縁性を向上させることができ
るという効果がある。
部が挿入されるスリットを端子板に設けたので、スリッ
トに挿入されたコイル端子部によってコイルがコイルボ
ビンに固定されるため、組立作業が容易になるという効
果がある。請求項5の発明は、高圧側のコイル端子部と
接続される端子ピンを保持する端子ピン保持手段をコイ
ルボビンの両端部に配設される鍔体に設けたので、高圧
側のコイル端子部と低圧側のコイル端子部との沿面距離
を確保することができ、絶縁性を向上させることができ
るという効果がある。
【0072】請求項6の発明は、回路基板に取り付ける
取付手段をコイルボビンの両端に配設される鍔体に設け
たので、回路基板への取付強度を上げることができると
いう効果がある。請求項7の発明は、平角銅線をその幅
広の面が互いに対向するようにコイルボビンの周面に巻
回して成るコイルを1乃至複数個具備した電磁装置であ
って、コイルの平角銅線が嵌合する螺旋状の嵌合溝をコ
イルボビンの周面に設けたので、コイルの巻線間の間隔
を嵌合溝の間隔分だけ拡げることができ、平角銅線の巻
線間の絶縁性や放熱性の向上が図れるとともに近接効果
による特性の劣化を抑制することができ、しかも、嵌合
溝との嵌合によってコイルがコイルボビンに固定され、
作業性の向上が図れるという効果がある。
取付手段をコイルボビンの両端に配設される鍔体に設け
たので、回路基板への取付強度を上げることができると
いう効果がある。請求項7の発明は、平角銅線をその幅
広の面が互いに対向するようにコイルボビンの周面に巻
回して成るコイルを1乃至複数個具備した電磁装置であ
って、コイルの平角銅線が嵌合する螺旋状の嵌合溝をコ
イルボビンの周面に設けたので、コイルの巻線間の間隔
を嵌合溝の間隔分だけ拡げることができ、平角銅線の巻
線間の絶縁性や放熱性の向上が図れるとともに近接効果
による特性の劣化を抑制することができ、しかも、嵌合
溝との嵌合によってコイルがコイルボビンに固定され、
作業性の向上が図れるという効果がある。
【0073】請求項8の発明は、溝の深さ寸法が平角銅
線の幅寸法の略半分よりも大きい上記嵌合溝をコイルボ
ビンの周面に設けたので、嵌合溝と嵌合した平角銅線は
互いに略平行に固定されることで隣合う巻線同士が接触
するのを防止することができ、絶縁被膜で覆われない平
角銅線の素線を用いてコイルを形成しても充分な絶縁性
を確保することができるという効果がある。
線の幅寸法の略半分よりも大きい上記嵌合溝をコイルボ
ビンの周面に設けたので、嵌合溝と嵌合した平角銅線は
互いに略平行に固定されることで隣合う巻線同士が接触
するのを防止することができ、絶縁被膜で覆われない平
角銅線の素線を用いてコイルを形成しても充分な絶縁性
を確保することができるという効果がある。
【0074】請求項9の発明は、平角銅線をその幅広の
面が互いに対向するようにコイルボビンの周面に巻回し
て成るコイルを1乃至複数個具備した電磁装置であっ
て、コイルの軸方向において少なくとも1ターン分の平
角銅線を隣合う平角銅線と離間させる螺旋状の突条をコ
イルボビンの周面に突設したので、突条により離間され
た平角銅線に容易に中間タップを設けることができると
いう効果がある。
面が互いに対向するようにコイルボビンの周面に巻回し
て成るコイルを1乃至複数個具備した電磁装置であっ
て、コイルの軸方向において少なくとも1ターン分の平
角銅線を隣合う平角銅線と離間させる螺旋状の突条をコ
イルボビンの周面に突設したので、突条により離間され
た平角銅線に容易に中間タップを設けることができると
いう効果がある。
【0075】請求項10の発明は、平角銅線をその幅広
の面が互いに対向するようにコイルボビンの周面に巻回
して成るコイルを1乃至複数個具備した電磁装置であっ
て、コイルボビンを弧状に形成するとともに、軸方向に
おいてコイルの平角銅線の隙間に介在して平角銅線を離
間させる複数の突起をコイルボビンの外側内周面に設け
たので、コイルの巻線間の間隔を突起の間隔分だけ拡げ
ることができ、平角銅線の巻線間の絶縁性や放熱性の向
上が図れるとともに近接効果による特性の劣化を抑制す
ることができ、しかも、嵌合溝との嵌合によってコイル
がコイルボビンに固定され、作業性の向上が図れるとい
う効果がある。
の面が互いに対向するようにコイルボビンの周面に巻回
して成るコイルを1乃至複数個具備した電磁装置であっ
て、コイルボビンを弧状に形成するとともに、軸方向に
おいてコイルの平角銅線の隙間に介在して平角銅線を離
間させる複数の突起をコイルボビンの外側内周面に設け
たので、コイルの巻線間の間隔を突起の間隔分だけ拡げ
ることができ、平角銅線の巻線間の絶縁性や放熱性の向
上が図れるとともに近接効果による特性の劣化を抑制す
ることができ、しかも、嵌合溝との嵌合によってコイル
がコイルボビンに固定され、作業性の向上が図れるとい
う効果がある。
【0076】請求項11の発明は、コイルボビンをトロ
イダル形状としたので、漏れ磁束を低減することができ
るという効果がある。
イダル形状としたので、漏れ磁束を低減することができ
るという効果がある。
【図1】実施例1を示す斜視図である。
【図2】同上の組立工程を説明するための斜視図であ
る。
る。
【図3】同上の組立工程を説明するための斜視図であ
る。
る。
【図4】同上の組立工程を説明するための斜視図であ
る。
る。
【図5】同上の組立工程を説明するための斜視図であ
る。
る。
【図6】同上の組立工程を説明するための斜視図であ
る。
る。
【図7】同上の組立工程を説明するための斜視図であ
る。
る。
【図8】同上の組立工程を説明するための斜視図であ
る。
る。
【図9】同上の組立工程を説明するための斜視図であ
る。
る。
【図10】(a)(b)は同上に用いられるコアを示す
斜視図である。
斜視図である。
【図11】同上の回路構成図である。
【図12】(a)〜(c)は同上における端子ピンを示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図13】同上の他の構成を示す斜視図である。
【図14】実施例2を示す斜視図である。
【図15】実施例3を示す斜視図である。
【図16】同上の組立工程を説明するための斜視図であ
る。
る。
【図17】同上の組立工程を説明するための斜視図であ
る。
る。
【図18】同上の組立工程を説明するための斜視図であ
る。
る。
【図19】同上の組立工程を説明するための斜視図であ
る。
る。
【図20】実施例4を示す分解斜視図である。
【図21】同上を示す斜視図である。
【図22】実施例5を示す斜視図である。
【図23】同上の要部を示す斜視図である。
【図24】(a)(b)は実施例6を示す分解斜視図で
ある。
ある。
【図25】実施例7を示す分解斜視図である。
【図26】実施例8を示すものであり、(a)はコイル
ボビンの斜視図、(b)はコイルボビンの断面図であ
る。
ボビンの斜視図、(b)はコイルボビンの断面図であ
る。
【図27】同上の組立工程を説明する斜視図である。
【図28】同上の断面図である。
【図29】実施例9を示す要部断面図である。
【図30】同上の要部断面図である。
【図31】実施例10を示すものであり、(a)はコイ
ルボビンの斜視図、(b)はコイルボビンの断面図であ
る。
ルボビンの斜視図、(b)はコイルボビンの断面図であ
る。
【図32】同上を示す要部断面図である。
【図33】同上の斜視図である。
【図34】実施例11を示すものであり、(a)(b)
はコイルボビンの断面図である。
はコイルボビンの断面図である。
【図35】同上のコイルボビンとコイルとを示す斜視図
である。
である。
【図36】同上の要部を示す断面図である。
【図37】同上の断面図である。
【図38】同上の別の構造を示す平面図である。
【図39】従来例のコイルを示す斜視図である。
【図40】(a)(b)は同上の断面図である。
【図41】従来例を示す斜視図である。
【図42】他の従来例を示す分解斜視図である。
【図43】別の従来例の要部を示す分解斜視図である。
【図44】同上の斜視図である。
【図45】同上の回路構成図である。
1 コイルボビン 3 隔壁板 41 〜44 鍔体 101 ,102 端子板 11 端子ピン 201 〜204 コイル 21 コイル端子部
Claims (11)
- 【請求項1】 平角銅線をその幅広の面が互いに対向す
るように筒状のコイルボビンの周面に巻回して成るコイ
ルを1乃至複数個設け、コイルボビンの軸と略直交する
鍔体をコイルボビンの両端部及び各コイル間にそれぞれ
配設するとともに、少なくとも一部がコイルボビンの内
部に挿通されるコアと、各コイルを構成する平角銅線の
端部に形成されたコイル端子部にそれぞれ接続される複
数の端子ピンとを備えた電磁装置であって、これら複数
の端子ピンをコイルボビンの軸方向に沿って互いに略平
行に保持する端子板をコイルボビンの周面に対向させて
配設したことを特徴とする電磁装置。 - 【請求項2】 複数の端子ピンの少なくともコイル端子
部と接続される部分を平角状に形成したことを特徴とす
る請求項1記載の電磁装置。 - 【請求項3】 複数の端子板をコイルボビンの周囲の全
周に渡って所定の間隔を置いて配設して成ることを特徴
とする請求項1又は2記載の電磁装置。 - 【請求項4】 少なくともコイル端子部が挿入されるス
リットを端子板に設けたことを特徴とする請求項1又は
2記載の電磁装置。 - 【請求項5】 高圧側のコイル端子部と接続される端子
ピンを保持する端子ピン保持手段をコイルボビンの両端
部に配設される鍔体に設けたことを特徴とする請求項1
〜4記載の電磁装置。 - 【請求項6】 回路基板に取り付ける取付手段をコイル
ボビンの両端に配設される鍔体に設けたことを特徴とす
る請求項1〜5記載の電磁装置。 - 【請求項7】 平角銅線をその幅広の面が互いに対向す
るようにコイルボビンの周面に巻回して成るコイルを1
乃至複数個具備した電磁装置であって、コイルの平角銅
線が嵌合する螺旋状の嵌合溝をコイルボビンの周面に設
けたことを特徴とする電磁装置。 - 【請求項8】 溝の深さ寸法が平角銅線の幅寸法の略半
分よりも大きい上記嵌合溝をコイルボビンの周面に設け
たことを特徴とする請求項7記載の電磁装置。 - 【請求項9】 平角銅線をその幅広の面が互いに対向す
るようにコイルボビンの周面に巻回して成るコイルを1
乃至複数個具備した電磁装置であって、コイルの軸方向
において少なくとも1ターン分の平角銅線を隣合う平角
銅線と離間させる螺旋状の突条をコイルボビンの周面に
突設したことを特徴とする電磁装置。 - 【請求項10】 平角銅線をその幅広の面が互いに対向
するようにコイルボビンの周面に巻回して成るコイルを
1乃至複数個具備した電磁装置であって、コイルボビン
を弧状に形成するとともに、軸方向においてコイルの平
角銅線の隙間に介在して平角銅線を離間させる複数の突
起をコイルボビンの外側内周面に設けたことを特徴とす
る電磁装置。 - 【請求項11】 コイルボビンをトロイダル形状とした
ことを特徴とする請求項10記載の電磁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7069364A JPH08264338A (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 電磁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7069364A JPH08264338A (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 電磁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08264338A true JPH08264338A (ja) | 1996-10-11 |
Family
ID=13400438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7069364A Withdrawn JPH08264338A (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 電磁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08264338A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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