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JPH0825237B2 - 製函機における折畳みシートの開函装置 - Google Patents

製函機における折畳みシートの開函装置

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Publication number
JPH0825237B2
JPH0825237B2 JP3289165A JP28916591A JPH0825237B2 JP H0825237 B2 JPH0825237 B2 JP H0825237B2 JP 3289165 A JP3289165 A JP 3289165A JP 28916591 A JP28916591 A JP 28916591A JP H0825237 B2 JPH0825237 B2 JP H0825237B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
sheet
cardboard sheet
corrugated cardboard
box
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP3289165A
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English (en)
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JPH0596664A (ja
Inventor
宜暉 梅田
篤也 余吾
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP3289165A priority Critical patent/JPH0825237B2/ja
Publication of JPH0596664A publication Critical patent/JPH0596664A/ja
Publication of JPH0825237B2 publication Critical patent/JPH0825237B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製函機の供給部に集積
された段ボールシート群から1枚づつ取出した折畳み状
態の段ボールシートを、箱状に確実に開函し得るように
した開函装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】段ボールシートの製函機では、供給部(シ
ートマガジン等)に折畳まれた状態の段ボールシートを
所定数集積しておき、このシート群から1枚づつ段ボー
ルシートを取出し、これを製函装置に供給して箱状に開
函するよう構成されている。この開函装置としては、例
えば特開昭55−64025号公報に開示される装置が
知られている。この装置は、折畳まれた段ボールシート
が所定数集積されるカートン供給部に近接して、真空パ
ッドを備えた支持アームが水平移動自在に配設されてお
り、真空パッドにより段ボールシートを吸着保持した状
態で、支持アームを水平移動させることによってシート
の取出しが行なわれる。また、支持アームの移動経路に
近接して偏向部材が配設され、吸着パッドで吸着保持し
た段ボールシートの端部を偏向部材に当接させつつ移動
することにより、該段ボールシートを折り目に沿って箱
状に開函するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の開函装
置では、支持アームを水平移動させるだけの簡単な構成
で、折畳まれている段ボールシートを開函することがで
きる。しかし、段ボールシートを偏向部材に当接させつ
つ移動することにより開函する場合、前記吸着パッドと
段ボールシートとの吸着位置によっては、段ボールシー
トの端部が偏向部材に適正な状態で当接しなくなり、該
シートを確実に開函することができなくなる難点があっ
た。また、段ボールシートが偏向部材に当接した際に、
該シートに所要の負荷が加わることにより吸着パッドが
段ボールシートから離れてしまい、シートの取出しおよ
び開函がなし得なくなる問題がある。更に、段ボールシ
ートと偏向部材とが摺接するために、該シート表面に擦
傷等が生ずる難点も指摘される。
【0004】
【発明の目的】この発明は、前述した開函装置に内在し
ている前記諸種の欠点に鑑み、これを好適に解決するべ
く提案されたものであって、段ボールシートを確実に開
函し得ると共に、その開函に際してシート表面に損傷を
与えることのない簡単な構成に係る開函装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の課題を克服し、所
期の目的を達成するため本発明は、供給部から1枚づつ
供給される折畳まれた段ボールシートを、箱状に開函す
る開函装置を備えた製函機において、前記段ボールシー
トの一側を吸着保持可能な第1吸着手段と、前記第1
吸着手段の側方に配設され、駆動手段により第1吸着手
段の前面に臨む作動位置と、第1吸着手段の前面から側
方に退避する待機位置との間を回動される支持部材と、
前記支持部材における回動中心から離間する部位に設け
れ、支持部材を作動位置に臨ませた際に、前記段ボ
ールシートの第1吸着手段により吸着される一側面と折
り目を介して連設されて対向的に臨む側面を吸着保持可
能な第2吸着手段とを備え前記第2吸着手段は、支持
部材に対してその回動中心に対する近接離間方向に摺動
自在で、かつ該支持部材の回動方向と平行な方向に回動
自在に配設されると共に、常には弾性部材により回動中
心から離間する方向に付勢され、前記段ボールシートの
側面に対する第2吸着手段の吸着位置が支持部材の回動
に伴って変位するのに応じて、該第2吸着手段が移動可
能に構成されており、前記供給部から供給された段ボー
ルシートの一側を第1吸着手段で吸着保持した状態
で、待機位置に臨む前記支持部材を正転方向に回動して
作動位置に臨ませることによって第2吸着手段により段
ボールシートの前記側面を吸着保持させた後、該支持部
材を逆転方向に回動することにより段ボールシートを開
函するよう構成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】供給部から供給された段ボールシートは、該シ
ートの一側面が第1吸着手段により吸着保持される。ま
た、第1吸着手段の側方における待機位置に臨む支持部
材を正転方向に回動することにより、該支持部材は段ボ
ールシートを挟んで第1吸着手段と対向する作動位置に
臨む。このとき、支持部材に配設した第2吸着手段が、
第1吸着手段により吸着保持された段ボールシートの対
向面を吸着保持する。次いで、支持部材を逆転方向に回
動することにより、第2吸着手段で吸着保持したシート
側面が、第1吸着手段により吸着保持したシート側面に
対して折り目に沿って開拡され、この結果、段ボールシ
ートは箱状に開函される。なお、支持部材の回動に伴っ
て該支持部材の回動中心から第2吸着手段によるシート
吸着位置までの離間距離が変位するのに伴ない、該第2
吸着手段が支持部材の長手方向に沿って対応的に移動す
ると共に、第2吸着手段自体が支持部材に対して回動す
ることにより、吸着位置の変位を許容する。
【0007】
【実施例】次に、本発明に係る製函機における折畳みシ
ートの開函装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図
面を参照しながら以下説明する。図1は、実施例に係る
開函装置を採用した製函機を示す概略斜視図である。な
お、説明の便宜上、「左右」とは段ボールシートの移送方
向と交差する方向を指称するものとする。
【0008】(製函機の全体構造について) 図1に示す如く、製函機10は、矩形状に形成した機枠
11の上部に配設され、平面的に折畳まれた複数の段ボ
ールシート12を移送する移送手段13,14および段
ボールシート群の前端側(移送方向下流側)からシートを
1枚づつ取出す取出し装置15とを備える供給部として
整列供給装置16と、機枠11の内部に配設され、前
記整列供給装置16から供給された段ボールシート12
を箱状に組立てる製函装置17と、該製函装置17によ
り組立てられた包装箱を下流側に向けて移送し、機械よ
り排出するための移送コンベヤ18および該コンベヤ1
8により包装箱が移送される間に、その底部を封函する
封函装置66とから基本的に構成される。
【0009】(整列供給装置の移送手段について)前記機
枠11の上部には、図5に示す如く、その長手方向(段
ボールシート12の移送方向)に沿って延在するチェン
コンベヤからなる一対の移送手段13,14が、短手方
向に所定間隔離間して平行に配設される。そして、チェ
ンコンベヤ13,14上に、平面的に折畳まれた複数の
段ボールシート12を、コンベヤ走行方向と交差しかつ
前傾するよう載置した状態で、該コンベヤ13,14を
駆動することにより、段ボールシート群を移送して前端
側の段ボールシート12をシート取出し位置(後述)に供
給するよう構成している。なおチェンコンベヤ13,1
4の構成は同一であるので、一方(図5において上側)の
チェンコンベヤ14の構造についてのみ説明し、他方の
チェンコンベヤ13に関しては同一部材に同一符号を付
して示す。
【0010】前記機枠11の長手方向両端に配設された
水平な上部ステー19,19間に、図2に示す如く、チ
ェンコンベヤ14を構成する移動フレーム20が架設さ
れ、該移動フレーム20は後述する機構により機枠11
の短手方向に移動自在に構成されている。この移動フレ
ーム20の長手方向両端部にスプロケット21,22が
回転自在に枢支されると共に、両スプロケット21,2
2間に無端チェン23が巻掛けられている。無端チェン
23の上部搬送面は、移動フレーム20の上面から突出
しており、該無端チェン23上に載置した段ボールシー
ト12をチェン23の走行により移送し得るよう設定し
てある。なおシート移送方向下流側のスプロケット22
は、前記機枠11に上部ステー19と平行に固定され
て、移動フレーム20,20に共通的に挿通される固定
軸24(後述)に枢支されるようになっている。
【0011】また、段ボールシート12の移送方向上流
側のスプロケット21は、図1に示す如く、移動フレー
ム20に配設した駆動モータ25により回転駆動される
よう構成してある。すなわち、左右のチェンコンベヤ1
3,14は、夫々独立した駆動モータ25,25により走
行駆動されるようになっている。これにより、チェンコ
ンベヤ13,14を同期的に走行させることにより、無
端チェン23,23に前傾状態で載置されている段ボー
ルシート群を、姿勢を変えることなく平行に移送するこ
とができる。また、左右何れか一方のチェンコンベヤ1
3(14)のみを走行させることにより、段ボールシート
群における一方の無端チェン23に載置されている端部
側のみを移送して、段ボールシート12の姿勢を変える
こともできる。
【0012】(移動フレームの間隔調節機構について)前
記各上部ステー19の上方には、図5に示す如く、該ス
テー19と平行な逆ねじ軸26が機枠11に回転自在に
枢支され、この逆ねじ軸26に軸方向中央を挟んで対称
的に形成した逆ねじ部が、対応の移動フレーム20,2
0に固定したナット27,27に螺挿されている。また
機枠11には、回転ハンドルやモータ等により駆動され
るスプロケット−チェンからなる連繋手段(何れも図示
せず)を介して両逆ねじ軸26,26を、同期的に正逆方
向に回転し得る調節手段が設けられている。従って、該
調節手段により逆ねじ軸26,26を回転させることに
より、逆ねじ軸26,26の逆ねじ作用下に、一対の移
動フレーム20,20は平行状態を保持したまま機枠1
1の短手方向に相互に近接および離間移動する。これに
より、段ボールシート12の幅方向(移送方向と交差す
る方向)の寸法が変わった場合は、両移動フレーム20,
20を移動させることにより、常に段ボールシート12
の左右の端部近傍に無端チェン23,23を臨ませるこ
とができる。
【0013】なお、移動フレーム20の外側(他方の移
動フレーム20から離間する側)に、該移動フレーム2
0と平行に延在する案内バー28が、無端チェン23の
搬送面より上方に臨むよう配設してある。この案内バー
28は、チェンコンベヤ13,14により移送される段
ボールシート群の左右端部を案内すると共に、段ボール
シート群の左右方向の不整列を規制するべく機能する。
また案内バー28の下流側端部に、図2に示す如く、ガ
イド29が垂設され、該ガイド29は、前記取出し装置
15により取出された段ボールシート12を、製函装置
17に垂直に案内するべく機能する。
【0014】(整列供給装置の取出し装置について)図3
に示す如く、シート移送方向下流側の機枠内に、左右に
対向的に配設された一対のリンク機構30,31と、該
リンク機構30,31により所要の動作が付与される複
数(実施例では2個)の吸着カップ32,33とからなる
取出し装置15が配設されている。なおリンク機構3
0,31の構造は左右対称であるので、一方(図3におい
て左側)のリンク機構30の構造についてのみ説明し、
他方のリンク機構31に関しては同一部材に同一符号を
付して示すものとする。
【0015】前記機枠11に、前記上部ステー19と平
行な固定軸24が配設され、該固定軸24は前記移動フ
レーム20,20における下流側のスプロケット22,2
2を支持する機能も兼ねるようになっている。すなわ
ち、各移動フレーム20内に臨む固定軸24にスプロケ
ット22が回転自在で、かつ軸方向に移動自在に配設さ
れ、移動フレーム20の移動に伴ってスプロケット22
も追従移動し得るよう構成される。
【0016】前記固定軸24の機枠内部に臨む端部に、
L字形に形成したレバー34の一方の腕部34aが回転
自在に枢支され、該レバー34の他方の腕部34bは揺
動板35の長手方向一端に枢支してある。また固定軸2
4に近接する機枠内面に突出軸36が突設され、該突出
軸36に連杆37の一端が枢支されると共に、該連杆3
7の他端が前記揺動板35の長手方向の他端に枢支して
ある。そして、リンク機構30,31の揺動板35,35
間に連結バー38が架設されると共に、左側のリンク機
構30のレバー34における腕部34b先端に、機枠1
1に直立的に配設したエアシリンダ39のピストンロッ
ド39aが接続されている。すなわち、該エアシリンダ
39を正逆付勢することにより、レバー34が固定軸2
4を支点として揺動し、これに伴って一対の揺動板3
5,35間に架設した連結バー38を、シート移送方向
に進退移動させるようになっている。
【0017】前記連結バー38には、段ボールシート1
2の移送中心を挟む左右に対称的に吸着カップ32,3
3が配設され、両吸着カップ32,33は、前記チェン
コンベヤ13,14により移送される段ボールシート群
を指向している。そして吸着カップ32,33は、前記
エアシリンダ39の正逆付勢により、段ボールシート1
2の取出し位置と放出位置とに位置決めされるよう設定
される(図8参照)。なお吸着カップ32,33は、連結
バー38の長手方向に移動調節自在に配設され、段ボー
ルシート12の寸法変更に対応し得るようになってい
る。また、放出位置は取出し位置より下方レベルとなる
よう設定されているので、後述する如く、吸着カップ3
2,33が取出し位置から放出位置に移動した際に、該
吸着カップ32,32で吸着保持した段ボールシート1
2の上端を、規制バー44(後述)から離脱させることが
できる。
【0018】(真空スイッチについて)前記吸着カップ3
2,33は、図3に示す如く、ホース40,40を介して
図示しない真空吸引源に接続され、該吸引源を適宜のタ
イミングでON−OFF制御することにより、各吸着カ
ップ32,33による段ボールシート12の吸着保持と
吸着解除とを行なうよう設定してある。またホース4
0,40の経路中には、真空スイッチ41,42が対応的
に配設され、該スイッチ41,42は、段ボールシート
12の取出しに際し、前記吸着カップ32,33に生ず
る負圧が予め設定された値に達した際にON作動するよ
う設定されている。従って、シート取出し位置に臨む吸
着カップ32,33に対して段ボールシート12が密着
当接した際に生ずる負圧の値を、前記設定値とすること
により、真空スイッチ41,42のON作動によって段
ボールシート12の吸着保持を確認することができるも
のである。
【0019】また段ボールシート12の取出しに際し、
前記真空スイッチ41,42がON作動しない場合は、
吸着カップ32,33と段ボールシート12とが密着当
接していないと判断し、前記チェンコンベヤ13,14
による段ボールシート12の移送を該真空スイッチ4
1,42がON作動するまで継続するよう設定されてい
る。これにより、吸着カップ32,33に段ボールシー
ト12を確実に吸着保持させることができるものであ
る。
【0020】なお、段ボールシート12の移送中心を挟
んで左側に配設された吸着カップ32および真空スイッ
チ41により、前記左側のチェンコンベヤ13の駆動制
御がなされ、また右側に配設された吸着カップ33およ
び真空スイッチ42により、右側のチェンコンベヤ14
の駆動制御が個別に行なわれるようになっている。すな
わち、例えば左右両側の吸着カップ32,33に対応す
る真空スイッチ41,42が何れもON作動しない場合
は、前記両チェンコンベヤ13,14を駆動して段ボー
ルシート群をシート取出し位置(吸着カップ32,33)
に向けて移送する。また例えば左側の吸着カップ32の
真空スイッチ41のみがON作動しない場合は、左側の
チェンコンベヤ13のみを駆動し、該コンベヤ13に載
置されている段ボールシート12の左側端部を吸着カッ
プ32に向けて移送するようになっている。
【0021】(規制バーについて)前記機枠11における
取出し装置15が配設される部位の左右両側に、図1に
示す如く、上方に延びる延出部43,43が対向的に形
成され、各延出部43に上方に向かうにつれてチェンコ
ンベヤ13,14から離間する傾斜をもって案内溝43
aが形成されている。そして両延出部43,43間に、
案内溝43a,43aに沿って昇降調節自在に規制バー
44が架設される。この規制バー44は、前記取出し装
置15の吸着カップ32,33をシート取出し位置から
放出位置に移動させる際に、該吸着カップ32,33で
吸着保持した段ボールシート12の上端部の移動を規制
することにより、該段ボールシート12の下端部の段ボ
ールシート群からの引き離しを確実に行なうべく機能す
る。また、チェンコンベヤ13,14に集積される段ボ
ールシート群の前端側に位置する段ボールシート12を
規制バー44に当接させることにより、チェンコンベヤ
13,14に、段ボールシート群を上端が移送方向に前
傾した状態で載置し得るよう構成される(図8参照)。
【0022】(製函装置について)前記取出し装置15の
下方に、図1に示す如く、該取出し装置15を介して落
下供給される折畳まれた段ボールシート12を開函する
開函装置70と、該開函装置70により開函された包装
箱の下部フラップを折込む折込み部材58,59,60と
を備える製函装置17が配設されている。なお製函装置
17では、箱状に開函された包装箱を所定方向に移送し
つつ下部フラップの折込みを行なうようになっている
が、この場合の包装箱移送方向は、前記チェンコンベヤ
13,14による段ボールシート12の移送方向とは逆
方向となるよう設定されている。
【0023】ここで、前記整列供給装置16から製函装
置17に供給される折畳まれた段ボールシート12は、
図10に示す如く、前面12a,後面12bおよび両側
面12c,12dからなる4面を夫々折り目12eによ
り画成することにより構成されている。また、前面12
aおよび後面12bの上下両端部に、上部フラップ12
fと下部フラップ12gとが夫々連設されると共に、両
側面12c,12dの上下両端部に、上部フラップ12
hと下部フラップ12iとが夫々連設される。なお、前
面12aおよび後面12bとは、製函装置17による包
装箱の移送方向に対して指称するものとする。また、シ
ート後面12bが後述する第1吸着カップ49で吸着さ
れる一側面となり、シート側面12cが第2吸着カップ
57で吸着される側面となる。
【0024】(開函装置における第1吸着カップについ
て)前記取出し装置15の下方に臨む機枠11には、図
6に示す如く、その左右両側に支持フレーム45,45
が平行に配設され、各支持フレーム45にスプロケット
−チェンからなる移送機構46が夫々配設されている。
両移送機構46,46は、前記チェンコンベヤ13,14
の走行方向と平行に走行するよう設定され、両支持フレ
ーム45,45間に移動自在に架設した移動台47を、
待機位置と送出位置との間を進退移動させるよう構成し
てある。
【0025】前記移動台47の一方の支持フレーム45
に近接する位置に取付け板71が立設され、該取付け板
71の後面側にエアシリンダ48が水平に配設され、そ
のピストンロッドを取付け板71の前面側に突出させて
いる。ピストンロッドにおける取付け板71の前面に臨
む先端にブラケット50が配設され、該ブラケット50
に、図示しない真空吸引源に連通接続した複数(実施例
では2個)の第1吸着手段としての第1吸着カップ49
が移動台47の移動方向と交差する方向に整列して配設
されている。この第1吸着カップ49は、移動台47の
移動方向前方を指向すると共に、該移動台47が待機位
置に臨む状態で、前記取出し装置15による段ボールシ
ート12の放出位置より後側(移動台47における移動
方向後側)に位置するよう位置決めされている。なおブ
ラケット50の後面側には、取付け板71に摺動自在に
挿通したガイドロッド50aが配設され、該ロッド50
aは、エアシリンダ48を付勢することにより開函した
包装箱を移送コンベヤ18に向けて押出す際に、ブラケ
ット50が回動するのを防止するべく機能する。
【0026】前記ブラケット50には、第1吸着カップ
49の前端面より僅かに後退した位置に、前記シート放
出位置から落下供給された段ボールシート12の後面1
2bと対向して平行に臨む支持板67が配設されてい
る。そしてこの支持板67は、第1吸着カップ49,4
9と第2吸着カップ57(後述)とによる段ボールシート
12の吸着に際し、該段ボールシート12の位置規制を
行なって吸着カップ49,49,57によるシート吸着を
確実に行なわせるようにすると共に、第1吸着カップ4
9,49にて吸着されたシート後面12bを所要面積で
支持するよう機能する。また前記エアシリンダ48は、
移動台47の長手方向に位置決め調節可能に配設され、
第1吸着カップ49,49を、段ボールシート12にお
ける後面12bの幅方向中央を挟んで対称的に臨ませる
ことができるよう構成されている。
【0027】(支持バーについて)前記移動台47の下方
に臨む機枠11に、図1および図6に示す如く、該機枠
11の短手方向に所定間隔離間して支持バー51,51
が水平に配設され、該支持バー51,51は待機位置に
臨む移動台47より前方に延出している。そして、この
支持バー51,51は、前記取出し装置15を介して落
下供給される段ボールシート12の下部フラップ12
g,12iを支持して、前記第1吸着カップ49,49の
前面に段ボールシート12を直立状態で臨ませるべく機
能する。また一方の支持バー51の適宜位置にシート検
知手段(図示せず)が配設され、支持バー51,51に段
ボールシート12の下端が当接し、該検知手段が第1吸
着カップ49,49の前面側に段ボールシート12が供
給されたことを検出した際に、前記真空吸引源をON作
動するよう設定されている。なお、支持バー51,51
は機枠11に対して昇降調節自在に構成され、段ボール
シート12の高さ寸法に応じて該支持バー51,51の
高さを調節することにより、第1吸着カップ49,49
による段ボールシート12の吸着位置を調節し得るよう
になっている。
【0028】(開函装置における第2吸着カップについ
て) 前記支持フレーム45とエアシリンダ48との間に臨む
移動台47に、図6および図7に示す如く、駆動手段と
してのロータリーアクチュエータ52が配設され、この
ロータリーアクチュエータ52により水平に旋回駆動さ
れる保持体53に、移動台47の移動方向前方に延出し
て、上下に所定間隔離間する支持部材としての一対の旋
回バー54,54が平行に配設されている。そしてこの
旋回バー54,54は、ロータリーアクチュエータ52
の正逆付勢によって、移動台47と直交する待機位置
(図9(a)に二点鎖線で示す位置)と、移動台47の前側
に略平行に臨む作動位置(図9(a)に実線で示す位置)と
に位置決めされるようになっている。なおロータリーア
クチュエータ52は、支持バー51に配設した前記シー
ト検知手段の検出作動により正転方向に付勢されて、旋
回バー54,54を作動位置に向けて旋回させるよう設
定してある。
【0029】前記旋回バー54,54には、該バー54,
54の回動中心となるロータリーアクチュエータ52か
ら離間する部位に可動体55が軸方向(ロータリーアク
チュエータ52に対する近接離間方向)に沿って摺動自
在に配設され、該可動体55は、図7に示す如く、旋回
バー54,54に巻装した弾性部材としての圧縮ばね5
6,56により常にはアクチュエータ52(回動中心)
ら離間する方向に付勢されている。また可動体55に、
ピン72を介してホルダ73が水平旋回自在に配設さ
れ、このホルダ73の機枠内側を指向する側に第2吸着
手段としての第2吸着カップ57が配設されると共に、
ホルダ73の他側に図示しない真空吸引源が連通接続さ
れて、第2吸着カップ57に吸引作用を付与し得るよう
構成されている。そして旋回バー54,54を作動位置
に移動した際に、該吸着カップ57は、前記第1吸着カ
ップ49,49の前面側に供給された段ボールシート1
2の側面12c(第1吸着カップ49,49に吸着保持さ
れる後面12bと折り目12eを介して連設されている
側面)に当接されるよう位置決めされている。そして、
段ボールシート12を第1吸着カップ49,49と第2
吸着カップ57とにより挟持した際に、各カップ49,
49,57がシート12に密着し、これにより前記真空
吸引源による吸引作用下にシート12を吸着保持する。
【0030】なお、第1吸着カップ49,49および第
2吸着カップ57の真空吸引源との接続吸引管路に真空
スイッチ(何れも図示せず)が夫々配設され、各真空スイ
ッチは、第1吸着カップ49,49および第2吸着カッ
プ57が段ボールシート12の後面12bおよび側面1
2cに密着当接した際に生じた負圧を検出してON作動
するよう設定される。そして、両真空スイッチが何れも
ON作動したタイミングで、前記ロータリーアクチュエ
ータ52が逆転方向に付勢されて、前記旋回バー54,
54を作動位置から待機位置に復帰させるよう構成して
ある。また前記保持体53には、旋回バー54が作動位
置に臨んだ際に、図9(a)に示す如く、段ボールシート
12を前記第1吸着カップ49に押付けるべく機能する
押圧部材68が配設されている。
【0031】すなわち開函装置70では、前記取出し装
置15を介してエアシリンダ48の前側面に段ボールシ
ート12が供給された際に、ロータリーアクチュエータ
52を付勢して旋回バー54,54を正転方向に旋回さ
せることにより、可動体55の第2吸着カップ57を、
段ボールシート12における移動台47の移動方向前側
に臨む側12cに当接させることができる。そして、
エアシリンダ48に配設した第1吸着カップ49,49
で段ボールシート12の後面12bを吸着保持すると共
に、可動体55に配設した第2吸着カップ57で段ボー
ルシート12の側面12cを吸着保持した後、ロータリ
ーアクチュエータ52を逆付勢することにより、旋回バ
ー54,54が逆転方向に旋回するにつれて段ボールシ
ート12は、後面12bと側面12cとの折り目12e
から開拡されて箱状に開函される(図9(b)参照)。なお
旋回バー54の回動手段としては、ロータリーアクチュ
エータに限定されるものでなく、例えば直線運動を回転
運動に変換し得る機構を設けることにより、エアシリン
ダ等のリニアアクチュエータも使用可能である。
【0032】(底部フラップの折込み部材について)前記
移動台47の底面には、図2および図7に示す如く、ロ
ータリーアクチュエータ69により移動台47の移動方
向に所要範囲で回動される後部折込み部材58が配設さ
れ、該後部折込み部材58は、常には前記第1吸着カッ
プ49,49の前端面と略同一位置に臨むよう設定され
る。そして、前記旋回バー54の往復旋回により段ボー
ルシート12が開函されたときに作動し、包装箱の後部
に垂下する下部フラップ12gを内側に折込むよう構成
される。また、移動台47の移動方向前方に臨む機枠1
1に、前部折込み部材59が配設固定され、該前部折込
み部材59は、移動台47により移送される包装箱の前
部に垂下する下部フラップ12gを内側に折込むべく機
能する。
【0033】前記前部折込み部材59が配設される機枠
11に、図6に示す如く、該折込み部材59を挟む両側
に臨む一対の側部折込み部材60,60が回動自在に枢
支されている。この側部折込み部材60,60は、駆動
手段61により正逆方向に回転駆動されて、その開放端
を相互に近接および離間し得るよう設定してある。そし
て、両側部折込み部材60,60を相互に近接移動した
際に、包装箱の両側部に垂下する下部フラップ12i,
12iを内側に折込むようになっている。すなわち前記
開函装置70により開函された包装箱は、移動台47が
待機位置から送出位置に移動する間に、底部に垂下する
4枚の下部フラップ12g,12iが折込まれるよう構
成される。なお、下部フラップ12g,12iが折込ま
れた包装箱は、前記第1吸着カップ49,49のエアシ
リンダ48をピストンロッドの延出方向に付勢すること
により、該吸着カップ49,49および支持板67を介
して前記移送コンベヤ18に供給される。
【0034】(移送コンベヤについて)前記製函装置17
における移動台47の移動方向前方に、図1および図6
に示す如く、搬送面が垂直となるよう設定した一対のベ
ルトコンベヤ62,62が左右に所定間隔離間して対向
的に配設されている。そして、製函装置17から供給さ
れた包装箱を、両ベルトコンベヤ62,62で挟持した
状態で移送するようにしている。なおベルトコンベヤ6
2,62は、適宜の手段により相互に近接および離間移
動自在に構成され、包装箱の外形寸法に応じて離間距離
を調節し得るよう構成してある。
【0035】前記ベルトコンベヤ62,62の間には、
両コンベヤ62,62により移送される包装箱の折畳ま
れた底部フラップが開拡するのを防止する案内部材63
が配設されている。またベルトコンベヤ62,62の間
に、図2に示す如く、供給源64から引出したテープ6
5を下部フラップ12i,12iに貼着し、該フラップ
12i,12iを包装箱本体に固定する封函装置66が
配設されている。
【0036】
【実施例の作用】次に、このように構成した実施例に係
る製函機の作用につき説明する。
【0037】前記製函機10の待機状態では、整列供給
装置16における取出し装置15は、その吸着カップ3
2,33が段ボールシート12の取出し位置に臨んでい
る。また製函装置17においては、移動台47が待機位
置に位置決めされると共に、旋回バー54,54は移動
台47と直交する待機位置に臨んでいる。そして、平面
的に折畳まれた複数の段ボールシート12を、前記一対
のチェンコンベヤ13,14に直交する状態で載置する
と共に、その前端の段ボールシート12を前記規制バー
44に当接させる。これにより、チェンコンベヤ13,
14には、上端部を移送方向に前傾させた状態で段ボー
ルシート群が載置される。
【0038】(段ボールシートの取出し工程について)こ
の状態で製函機10を稼動させると、前記吸着カップ3
2,33に接続される真空吸引源がON作動し、該吸着
カップ32,33に吸引作用が付与される。なお、この
とき図8(a)に示すように、吸着カップ32,33は段
ボールシート12に密着当接していないので、該吸着カ
ップ32,33に生ずる負圧は、予め設定された値(吸着
カップ32,33と段ボールシート12とが密着当接し
た際に生ずる負圧の値)に達しておらず、前記真空スイ
ッチ41,42は何れもOFF状態となっている。また
前記チェンコンベヤ13,14が、各駆動モータ25,2
5により走行駆動され、両コンベヤ13,14に載置さ
れている段ボールシート群がシート取出し位置に向けて
移送される。
【0039】段ボールシート群の移送が進行して、図8
(b)に示す如く、その前端の段ボールシート12がシー
ト取出し位置に臨む吸着カップ32,33に当接する
と、該吸着カップ32,33に生ずる負圧により段ボー
ルシート12は吸着保持される。そして、該負圧が前記
設定値に達したときに真空スイッチ41,42がON作
動し、これによりエアシリンダ39が付勢されて、図8
(c)に示す如く、一対のリンク機構30,31の作動に
より吸着カップ32,33は段ボールシート12を吸着
保持した状態で放出位置まで後退する。このとき、該段
ボールシート12の上端部近傍は前記規制バー44によ
り移動が規制されているので、段ボールシート12の吸
着カップ32,33で吸着される部位は、後続の段ボー
ルシート群から確実に分離される。また放出位置は取出
し位置に対して下方のレベルとなるよう設定してあるの
で、分離された段ボールシート12の上端部は規制バー
44から離脱する。なお、前記真空スイッチ41,42
がON作動した時点で、前記チェンコンベヤ13,14
の走行が停止して、段ボールシート群の移送は停止され
る。
【0040】前記吸着カップ32,33の放出位置への
到来を適宜の検知手段が検出すると、前記真空吸引源が
OFF作動し、該吸着カップ32,33による段ボール
シート12の吸着を解除する。これにより、該段ボール
シート12は自重により待機中に係る移動台47の前面
側に垂直に落下供給される。
【0041】なお、前記チェンコンベヤ13,14は、
シート取出し位置に臨む吸着カップ32,32に配設し
た真空スイッチ41,42がON作動するまでの間は走
行駆動されるようになっている。従って、例えばチェン
コンベヤ13,14に、段ボールシート12が移送方向
と交差する方向に対して傾いた状態で載置されている場
合であっても、該段ボールシート12を両吸着カップ3
2,33に確実に当接させることができる。
【0042】すなわち、例えば段ボールシート12の左
側(チェンコンベヤ13に対応する側)の端部が、右側
(チェンコンベヤ14に対応する側)の端部に対して移送
方向後方に位置するよう傾いている場合は、先ず右側の
吸着カップ33に段ボールシート12が当接し、該吸着
カップ33に接続される対応の真空スイッチ42がON
作動し、右側のチェンコンベヤ14の走行が停止する。
しかし、このとき左側の吸着カップ32には、段ボール
シート12が未だ当接していないので、該吸着カップ3
2に接続される対応の真空スイッチ41はON作動しな
い。このため、左側のチェンコンベヤ13のみが引続き
走行駆動され、該コンベヤ13に載置されている段ボー
ルシート12の左側の端部が吸着カップ32に向けて移
送される。これにより左側の吸着カップ32にも、段ボ
ールシート12が確実に当接して吸着保持される。そし
て、両真空スイッチ41,42が何れもON作動したこ
とを条件として、取出し装置15の前記エアシリンダ3
9が付勢され、吸着カップ32,33に吸着保持した段
ボールシート12が後続の段ボールシート群から分離さ
れて取出されるものである。
【0043】(製函工程について)前記取出し装置15に
より落下供給された段ボールシート12は、前記支持バ
ー51,51に載置された状態で、移動台47に配設し
た前記第1吸着カップ49,49の前面側に臨み、該吸
着カップ49,49および支持板67により略直立状態
で支持される。この状態を適宜の検知手段が検出する
と、前記移送機構46,46により移動台47が前進を
開始すると共に、第1吸着カップ49,49に接続され
た真空吸引源がON作動し、該吸着カップ49,49に
吸引作用が付与される。なお、このときには第1吸着カ
ップ49,49と段ボールシート12とは密着していな
いので、該シート12の吸着保持はなされない。
【0044】また、図9(a)に示す如く、前記ロータリ
ーアクチュエータ52が正転方向に付勢され、旋回バー
54,54を段ボールシート12に向けて旋回させるこ
とにより、該バー54,54に配設した第2吸着カップ
57が段ボールシート12の側面12cに当接する。こ
のとき、前記保持体53に配設した押圧部材68および
第2吸着カップ57により段ボールシート12を、前記
第1吸着カップ49,49に押付けることにより、シー
ト12の後面12bが第1吸着カップ49,49に吸着
保持される。また第2吸着カップ57も、該カップ57
に接続される真空吸引源の吸引作用により、段ボールシ
ート12の側面12cを吸着保持する。そして、第1吸
着カップ49,49および第2吸着カップ57によるシ
ート12の吸着保持を前記対応の真空スイッチが検出す
ると、全ての真空スイッチがON作動したことを条件と
して、ロータリーアクチュエータ52が逆付勢され、旋
回バー54,54が待機位置に復帰する。
【0045】このとき、段ボールシート12の後面12
bは、前記第1吸着カップ49,49により吸着保持さ
れているので、図9(b)に示す如く、旋回バー54,5
4の旋回に伴って段ボールシート12の側面12cは、
折り目12eを支点として後面12bから離間する方向
に開拡し、これにより段ボールシート12は箱状に開函
される。すなわち、実施例に係る開函装置70では、段
ボールシート12を第1吸着カップ49,49および第
2吸着カップ57により吸着保持した状態で開函するの
で、確実な開函を達成し得ると共に、シート表面が損傷
するおそれもない。
【0046】ここで、旋回バー54の旋回により開函さ
れる段ボールシート12の開函支点となる折り目12e
(後面12bと側面12cとを画成する折り目12e)
と、旋回バー54の旋回中心とは位置的にずれている。
このため、作動位置に臨む旋回バー54の第2吸着カッ
プ57が吸着する段ボールシート12(側面12c)の吸
着位置から旋回中心までの離間距離と、段ボールシート
12が開函した際の前記吸着位置から旋回中心までの離
間距離とは異なることとなる。そこで実施例では、旋回
バー54に対して可動体55を摺動自在に配設すると共
に、可動体55に対して第2吸着カップ57を旋回可能
に配設してある。これにより、前記吸着位置が変位する
場合は、図9(b)に示す如く、吸着位置の変位に伴って
可動体55および第2吸着カップ57が対応的に移動
し、段ボールシート12に対して第2吸着カップ57が
「こじれる」ことを防止し得る。従って、旋回バー54の
旋回中に段ボールシート12から第2吸着カップ57が
外れることはなく、該段ボールシート12を確実に開函
することができるものである。
【0047】次いで、段ボールシート12の開函が確認
されると、前記後部折込み部材58が作動し、包装箱の
後部に臨む下部フラップ12gを内側に折込むと共に、
移動台47の前進移動により前部に臨む下部フラップ1
2gが、機枠11に配設した前部折込み部材59に当接
することにより、該フラップ12gの折込みがなされ
る。そして、前記後部折込み部材58が待機位置に戻っ
たことを確認した後、前記側部折込み部材60,60に
よる包装箱の両側部に臨む下部フラップ12i,12i
の折込みが行なわれる。
【0048】前記移動台47が更に移動し、該移動台4
7が送出位置に到来したことを適宜の検知手段が検出す
ると、前記吸着カップ49,49,57による包装箱の吸
着が解除されると共に、前記エアシリンダ48がピスト
ンロッドを延出する方向に付勢され、第1吸着カップ4
9,49および支持板67を介して包装箱を移送コンベ
ヤ18に向けて押し出す。この包装箱は、一対のベルト
コンベヤ62,62の間に供給され、以後は該コンベヤ
62,62に挟持された状態で移送される。なお、ベル
トコンベヤ62,62による移送途中に、前記封函装置
66を介して包装箱底面にテープ65が貼着されること
により、その底部が封函される。
【0049】前記包装箱を移送コンベヤ18に向けて押
し出した移動台47は、前記移送機構46,46の逆転
駆動により待機位置に戻される。そして、該移動台47
の待機位置への復帰を確認すると、前記取出し装置15
による次の段ボールシート12の取出しが行なわれる。
【0050】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る製函機
における折畳みシートの開函装置によれば、段ボールシ
ートを第1吸着手段および第2吸着手段で吸着保持した
もとで、第2吸着手段を移動することにより該段ボール
シートを開函するよう構成したので、シート表面に擦傷
等の損傷を与えることなく確実に開函することができ
る。また第2吸着手段が配設される支持部材の回動中心
と、段ボールシートにおける開函時の支点となる折り目
とが一致していないと、シートの開函に伴って第2吸着
手段による吸着位置が変位することとなるが、本願では
支持部材に対して第2吸着手段を回動中心に対する近接
離間方向に摺動自在でかつ回動可能に配設したので、前
記吸着位置の変位に応じて第2吸着手段が移動する。す
なわち、段ボールシートにおける開函時の支点となる折
り目と、支持部材の回動中心とを一致させる必要がない
ので、支持部材の配設位置が限定されることはなく、装
置自体の小型化を図り得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る開函装置を採用した製函機を示す
概略斜視図である。
【図2】製函機の縦断側面図である。
【図3】整列供給装置の取出し装置を示す要部概略斜視
図である。
【図4】製函機を一部破断して示す側面図である。
【図5】製函機の平面図である。
【図6】製函機の横断平面図である。
【図7】製函装置における開函装置を示す要部概略斜視
図である。
【図8】取出し装置による段ボールシートの取出し工程
を示す説明図である。
【図9】開函装置による段ボールシートの開函工程を示
す説明図である。
【図10】折畳まれている段ボールシートの概略斜視図
である。
【符号の説明】
12 段ボールシート 12b 後面 12c 側面 49 第1吸着カップ 52 ロータリーアクチュエータ 54 旋回バー 57 第2吸着カップ 70 開函装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給部(16)から1枚づつ供給される折畳
    まれた段ボールシート(12)を、箱状に開函する開函装置
    (70)を備えた製函機において、 前記段ボールシート(12)の一側面(12b)を吸着保持可能
    な第1吸着手段(49)と、 前記第1吸着手段(49)の側方に配設され、駆動手段(52)
    により第1吸着手段(49)の前面に臨む作動位置と、第1
    吸着手段(49)の前面から側方に退避する待機位置との間
    を回動される支持部材(54)と、 前記支持部材(54)における回動中心から離間する部位に
    設けられ、支持部材(54)を作動位置に臨ませた際に、
    前記段ボールシート(12)の第1吸着手段(49)により吸着
    される一側面(12b)と折り目(12e)を介して連設されて対
    向的に臨む側面(12c)を吸着保持可能な第2吸着手段(5
    7)を備え前記第2吸着手段(57)は、支持部材(54)に対してその回
    動中心に対する近接離間方向に摺動自在で、かつ該支持
    部材(54)の回動方向と平行な方向に回動自在に配設され
    ると共に、常には弾性部材(56)により回動中心から離間
    する方向に付勢され、前記段ボールシート(12)の側面(1
    2c)に対する第2吸着手段(57)の吸着位置が支持部材(5
    4)の回動に伴って変位するのに応じて、該第2吸着手段
    (57)が移動可能に構成されており、 前記供給部(16)から供給された段ボールシート(12)の一
    面(12b)を第1吸着手段(49)で吸着保持した状態で、
    待機位置に臨む前記支持部材(54)を正転方向に回動して
    作動位置に臨ませることによって第2吸着手段(57)によ
    り段ボールシート(12)前記側面(12c)を吸着保持させ
    た後、該支持部材(54)を逆転方向に回動することにより
    段ボールシート(12)を開函するよう構成したことを特徴
    とする製函機における折畳みシートの開函装置。
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