JPH08250558A - ウェーハプローバ - Google Patents
ウェーハプローバInfo
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- JPH08250558A JPH08250558A JP5091695A JP5091695A JPH08250558A JP H08250558 A JPH08250558 A JP H08250558A JP 5091695 A JP5091695 A JP 5091695A JP 5091695 A JP5091695 A JP 5091695A JP H08250558 A JPH08250558 A JP H08250558A
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- JP
- Japan
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- wafer
- linear synchronous
- synchronous motor
- axis
- motor
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- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
- Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高速高精度の位置決め制御性に優れると共に、
クリーンルーム設置に適したウェーハプローバを提供す
る。 【構成】検査対象となるウェーハを検査用テーブル16
の上面に吸着保持し、該検査用テーブル16をリニア同
期モータ52、60によって、X─Y方向に水平移動さ
せることにより、ウェーハの検査位置を変更・調整して
いる。リニア同期モータ52、60は、直線方向の推進
動力をダイレクトに発生・伝達することができるため、
従来の回転型モータ及びボールネジから成る駆動伝達機
構に比べて剛性が高く、高速応答制御が可能となる。ま
た、リニア同期モータは回転型モータの場合に比べて、
薄型に構成でき、可動質量中心と駆動中心とを近づける
ことができ、偶力による姿勢変化が低減され、位置決め
精度と高速追従性とが向上する。更に、リニア同期モー
タはボールネジのような消耗がなく給油も不要なため、
メンテナンス性にも優れ、クリーンな環境での使用に適
している。
クリーンルーム設置に適したウェーハプローバを提供す
る。 【構成】検査対象となるウェーハを検査用テーブル16
の上面に吸着保持し、該検査用テーブル16をリニア同
期モータ52、60によって、X─Y方向に水平移動さ
せることにより、ウェーハの検査位置を変更・調整して
いる。リニア同期モータ52、60は、直線方向の推進
動力をダイレクトに発生・伝達することができるため、
従来の回転型モータ及びボールネジから成る駆動伝達機
構に比べて剛性が高く、高速応答制御が可能となる。ま
た、リニア同期モータは回転型モータの場合に比べて、
薄型に構成でき、可動質量中心と駆動中心とを近づける
ことができ、偶力による姿勢変化が低減され、位置決め
精度と高速追従性とが向上する。更に、リニア同期モー
タはボールネジのような消耗がなく給油も不要なため、
メンテナンス性にも優れ、クリーンな環境での使用に適
している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウェーハプローバに係
り、特に半導体ウェーハの表面上に多数形成された電気
素子回路の電気特性を検査するウェーハプローバに関す
る。
り、特に半導体ウェーハの表面上に多数形成された電気
素子回路の電気特性を検査するウェーハプローバに関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェーハの表面には同一の電気素
子回路が多数形成され、この電気素子回路を各チップと
して切断する前に、各電気素子回路の形成品質を検査す
るために、ウェーハプローバと称されるウェーハ検査装
置によってその良・不良を判定している。
子回路が多数形成され、この電気素子回路を各チップと
して切断する前に、各電気素子回路の形成品質を検査す
るために、ウェーハプローバと称されるウェーハ検査装
置によってその良・不良を判定している。
【0003】前記ウェーハプローバは、カセットストッ
ク部、ウェーハ搬送部、検査用テーブル、及びウェーハ
検査部等から構成され、複数枚のウェーハを収納したカ
セットストック部からウェーハを1枚づつ取り出し、ウ
ェーハ搬送部によって検査用テーブルに搬送して検査を
行うものである。前記検査用テーブルは、ウェーハを吸
着保持するウェーハ吸着ステージとXYZ移動機構とか
ら成り、電気素子検査時にその素子配列に従ったX─Y
方向の水平方向とZ方向の上下移動を行う。一般に、X
─Y方向の移動機構は、回転型モータ及び回転運動を直
進変換するボールネジ等から構成されている。
ク部、ウェーハ搬送部、検査用テーブル、及びウェーハ
検査部等から構成され、複数枚のウェーハを収納したカ
セットストック部からウェーハを1枚づつ取り出し、ウ
ェーハ搬送部によって検査用テーブルに搬送して検査を
行うものである。前記検査用テーブルは、ウェーハを吸
着保持するウェーハ吸着ステージとXYZ移動機構とか
ら成り、電気素子検査時にその素子配列に従ったX─Y
方向の水平方向とZ方向の上下移動を行う。一般に、X
─Y方向の移動機構は、回転型モータ及び回転運動を直
進変換するボールネジ等から構成されている。
【0004】また、前記検査用テーブルの構成以外に
も、2軸同時リニアパルスモータを利用した検査用テー
ブルも知られている。この2軸同時リニアパルスモータ
は、1つの永久磁石と2つの電磁石で構成されたX軸フ
ォーサとY軸フォーサを直交して配置し、透磁率の高い
軟磁鉄板に凹凸の歯を形成したベースプレート上をX─
Yの2軸方向に自在に走らせるものであり、前記X軸フ
ォーサとY軸フォーサとの上に設けた吸着ステージをX
Y平面内で自在に水平移動可能である。尚、前記フォー
サと前記ベースプレートとの間はエアーベアリングによ
ってギャップが保たれている。
も、2軸同時リニアパルスモータを利用した検査用テー
ブルも知られている。この2軸同時リニアパルスモータ
は、1つの永久磁石と2つの電磁石で構成されたX軸フ
ォーサとY軸フォーサを直交して配置し、透磁率の高い
軟磁鉄板に凹凸の歯を形成したベースプレート上をX─
Yの2軸方向に自在に走らせるものであり、前記X軸フ
ォーサとY軸フォーサとの上に設けた吸着ステージをX
Y平面内で自在に水平移動可能である。尚、前記フォー
サと前記ベースプレートとの間はエアーベアリングによ
ってギャップが保たれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
回転型モータ並びにボールネジ等を使用するウェーハプ
ローバは、ボールネジの危険回転速度、振動等の問題か
ら、最高速度に限界があり、加えて駆動伝達系にカップ
リング、ナット等の種々の部品が介在しているために、
機構の剛性が低く、このため、高速応答制御が困難であ
るという問題がある。しかも、回転型モータとボールネ
ジとを含む構成は装置全体が大型となり、動かされるべ
きテーブルの重心(可動質量中心)と駆動力が加えられ
る点(駆動中心)とが比較的離れていることから、駆動
開始時及び停止時の偶力によってテーブルの姿勢変化が
生じ、位置決め精度が悪いという問題がある。このこと
は、位置決め制定時間が長くなり、電気素子回路を検査
するのに要する時間が長くなることにもつながる。
回転型モータ並びにボールネジ等を使用するウェーハプ
ローバは、ボールネジの危険回転速度、振動等の問題か
ら、最高速度に限界があり、加えて駆動伝達系にカップ
リング、ナット等の種々の部品が介在しているために、
機構の剛性が低く、このため、高速応答制御が困難であ
るという問題がある。しかも、回転型モータとボールネ
ジとを含む構成は装置全体が大型となり、動かされるべ
きテーブルの重心(可動質量中心)と駆動力が加えられ
る点(駆動中心)とが比較的離れていることから、駆動
開始時及び停止時の偶力によってテーブルの姿勢変化が
生じ、位置決め精度が悪いという問題がある。このこと
は、位置決め制定時間が長くなり、電気素子回路を検査
するのに要する時間が長くなることにもつながる。
【0006】また、高頻度に駆動されるボールネジは寿
命の点でも問題があるとともに、常時給油しなければな
らないので、メンテナンス性の観点からも問題がある。
更に、従来の給油を必要とする駆動系から成るウェーハ
プローバは発塵性の点でクリーンルーム設置には適さ
ず、また、クリーンルームという限られた空間に設置す
る装置としては大型であるという問題もある。
命の点でも問題があるとともに、常時給油しなければな
らないので、メンテナンス性の観点からも問題がある。
更に、従来の給油を必要とする駆動系から成るウェーハ
プローバは発塵性の点でクリーンルーム設置には適さ
ず、また、クリーンルームという限られた空間に設置す
る装置としては大型であるという問題もある。
【0007】他方、従来の2軸同時リニアパルスモータ
を用いた検査用テーブルは、磁力の吸引力とエアベアリ
ングのエアの浮力とで高さ方向のバランスを保つ構造に
なっている為、テーブルの上方から強い力が加わると、
そのバランスが崩れて傾いたり、Z方向に落ち込むとい
う問題がある。従って、特に近年の多ピン化と多数個同
時測定に対応してプローブ針の多針化が進み、プローブ
針に加わる力も大きくなっている関係上、この問題は顕
著となり、2軸同時リニアパルスモータの利用は適して
いない。
を用いた検査用テーブルは、磁力の吸引力とエアベアリ
ングのエアの浮力とで高さ方向のバランスを保つ構造に
なっている為、テーブルの上方から強い力が加わると、
そのバランスが崩れて傾いたり、Z方向に落ち込むとい
う問題がある。従って、特に近年の多ピン化と多数個同
時測定に対応してプローブ針の多針化が進み、プローブ
針に加わる力も大きくなっている関係上、この問題は顕
著となり、2軸同時リニアパルスモータの利用は適して
いない。
【0008】加えて、従来の2軸同時リニアパルスモー
タは開ループ制御なので位置決め精度が悪いという問題
もある。本発明はこのような事情に鑑みてなされたもの
で、高速高精度の位置決め制御性に優れると共に、クリ
ーンルーム設置に適したウェーハプローバを提供するこ
とを目的とする。
タは開ループ制御なので位置決め精度が悪いという問題
もある。本発明はこのような事情に鑑みてなされたもの
で、高速高精度の位置決め制御性に優れると共に、クリ
ーンルーム設置に適したウェーハプローバを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明は前記目的を達成す
るために、半導体ウェーハ上に形成された電気素子回路
の品質を検査するウェーハプローバにおいて、検査対象
のウェーハを吸着保持する検査用テーブルと、前記検査
用テーブルをX軸方向に水平移動させる第1のリニア同
期モータと、前記検査用テーブルをY軸方向に水平移動
させる第2のリニア同期モータと、を備えたことを特徴
としている。
るために、半導体ウェーハ上に形成された電気素子回路
の品質を検査するウェーハプローバにおいて、検査対象
のウェーハを吸着保持する検査用テーブルと、前記検査
用テーブルをX軸方向に水平移動させる第1のリニア同
期モータと、前記検査用テーブルをY軸方向に水平移動
させる第2のリニア同期モータと、を備えたことを特徴
としている。
【0010】
【作用】本発明によれば、検査対象となる半導体ウェー
ハをウェーハプローバの検査用テーブルの上面に吸着保
持し、該検査用テーブルをリニア同期モータによって、
X軸,Y軸それぞれの方向に水平移動させて、ウェーハ
の検査位置を変更・調整している。リニア同期モータ
は、直線方向の推進動力をダイレクトに発生・伝達する
ことができるため、従来の回転型モータ及びボールネジ
から成る駆動伝達機構に比べて剛性が高く、高速応答制
御が可能となる。しかも、回転体の場合のような危険速
度による最高速度の限界がなく、制御回路の周波数等に
応じて最高速度を飛躍的に向上させることができる。
ハをウェーハプローバの検査用テーブルの上面に吸着保
持し、該検査用テーブルをリニア同期モータによって、
X軸,Y軸それぞれの方向に水平移動させて、ウェーハ
の検査位置を変更・調整している。リニア同期モータ
は、直線方向の推進動力をダイレクトに発生・伝達する
ことができるため、従来の回転型モータ及びボールネジ
から成る駆動伝達機構に比べて剛性が高く、高速応答制
御が可能となる。しかも、回転体の場合のような危険速
度による最高速度の限界がなく、制御回路の周波数等に
応じて最高速度を飛躍的に向上させることができる。
【0011】また、リニア同期モータは回転型モータの
場合に比べて、薄型に構成できるため、検査用テーブル
の薄型化が可能となる。これにより、可動質量中心と駆
動中心とを近づけることができ、駆動開始時及び停止時
の偶力による姿勢変化が低減され、位置決め精度と高速
追従性とが向上すると共に、ウェーハプローバ装置全体
の小型化が可能となる。
場合に比べて、薄型に構成できるため、検査用テーブル
の薄型化が可能となる。これにより、可動質量中心と駆
動中心とを近づけることができ、駆動開始時及び停止時
の偶力による姿勢変化が低減され、位置決め精度と高速
追従性とが向上すると共に、ウェーハプローバ装置全体
の小型化が可能となる。
【0012】更に、リニア同期モータはボールネジのよ
うな消耗がなく給油も不要なため、メンテナンス性にも
優れ、クリーンな環境での使用に適している。また、本
発明によれば、リニア同期モータにより移動された前記
検査用テーブルの位置を位置検出手段で検出し、制御手
段でフィードバック又はフィードフォワード制御してい
るので、高速高精度の位置決めが可能となる。
うな消耗がなく給油も不要なため、メンテナンス性にも
優れ、クリーンな環境での使用に適している。また、本
発明によれば、リニア同期モータにより移動された前記
検査用テーブルの位置を位置検出手段で検出し、制御手
段でフィードバック又はフィードフォワード制御してい
るので、高速高精度の位置決めが可能となる。
【0013】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るウェーハ
プローバの好ましい実施例について詳説する。図1は本
発明に係るウェーハプローバの実施例を示す外観斜視図
である。同図に示すウェーハプローバ10は、主に、カ
セットストック部12、ウェーハ搬送ベルト14、1
4、検査用テーブル16、及び検査部18等から構成さ
れている。
プローバの好ましい実施例について詳説する。図1は本
発明に係るウェーハプローバの実施例を示す外観斜視図
である。同図に示すウェーハプローバ10は、主に、カ
セットストック部12、ウェーハ搬送ベルト14、1
4、検査用テーブル16、及び検査部18等から構成さ
れている。
【0014】カセットストック部12は、図示しないエ
レベータ機構を有し、このエレベータ機構の動作により
昇降移動するプレート20上にカセット22が載置され
ており、該カセット22にはウェーハ24が複数枚格納
されている。前記カセット22に格納されたウェーハ2
4は、ロードプッシャー26によって搬送ベルト14、
14に向けて押し出され、搬送ベルト14、14で前方
へ運ばれる。そして、該ウエーハ24は、搬送アーム2
8の先端部に設けられた吸着コレット29で吸着保持さ
れ、搬送アーム28によって検査用テーブル16上に移
動される。
レベータ機構を有し、このエレベータ機構の動作により
昇降移動するプレート20上にカセット22が載置され
ており、該カセット22にはウェーハ24が複数枚格納
されている。前記カセット22に格納されたウェーハ2
4は、ロードプッシャー26によって搬送ベルト14、
14に向けて押し出され、搬送ベルト14、14で前方
へ運ばれる。そして、該ウエーハ24は、搬送アーム2
8の先端部に設けられた吸着コレット29で吸着保持さ
れ、搬送アーム28によって検査用テーブル16上に移
動される。
【0015】検査用テーブル16は、XYZ移動機構上
に設けられており、このXYZ移動機構によってX─Y
方向に水平移動されると共に、Z方向に上下移動され
る。図2は図1のウェーハプローバに適用される検査用
テーブル16の構成を説明する為の斜視図である。同図
に示す検査用テーブル16は、Y軸定盤50、Y軸用リ
ニア同期モータ52、Y軸用リニアガイド55、55、
Y軸用スケールユニット56、X軸定盤58、X軸用リ
ニア同期モータ60、X軸用リニアガイド62、62、
X軸用スケールユニット64、及びウェーハ吸着ステー
ジ66等から構成されている。
に設けられており、このXYZ移動機構によってX─Y
方向に水平移動されると共に、Z方向に上下移動され
る。図2は図1のウェーハプローバに適用される検査用
テーブル16の構成を説明する為の斜視図である。同図
に示す検査用テーブル16は、Y軸定盤50、Y軸用リ
ニア同期モータ52、Y軸用リニアガイド55、55、
Y軸用スケールユニット56、X軸定盤58、X軸用リ
ニア同期モータ60、X軸用リニアガイド62、62、
X軸用スケールユニット64、及びウェーハ吸着ステー
ジ66等から構成されている。
【0016】Y軸用リニア同期モータ52は、複数の永
久磁石53a、53a…を上下対向して直線状に配置し
た固定子(ステータ)53と、前記上下の固定子53の
間隙に挿入される電磁石コイルから成る可動子(ムーバ
ー)54とから構成されている。こうした両面励磁構造
のリニア同期モータ52は、上下両側から磁気吸引力を
打ち消すことができるので支持構造に負担がかからず、
また推力リップル(可動子の移動により発生する推力分
布)も滑らかである。
久磁石53a、53a…を上下対向して直線状に配置し
た固定子(ステータ)53と、前記上下の固定子53の
間隙に挿入される電磁石コイルから成る可動子(ムーバ
ー)54とから構成されている。こうした両面励磁構造
のリニア同期モータ52は、上下両側から磁気吸引力を
打ち消すことができるので支持構造に負担がかからず、
また推力リップル(可動子の移動により発生する推力分
布)も滑らかである。
【0017】前記Y軸用リニア同期モータ52はY軸定
盤50の上に固着されており、該Y軸用リニア同期モー
タ52を挟んで両側に、これと平行にY軸用リニアガイ
ド55、55が配置されている。前記Y軸用リニア同期
モータ52の可動子54及びY軸用リニアガイド55、
55のベアリングガイド55a、55a上にはX軸用定
盤58が搭載されており、Y軸用リニア同期モータ52
を駆動することによって、リニアレール55b、55b
に沿ってY軸方向の位置を自在に移動できる。そして、
Y軸用スケールユニット56はY軸方向の位置を検出
し、その位置検出信号を後述するプローバ制御部(不図
示)へ出力している。
盤50の上に固着されており、該Y軸用リニア同期モー
タ52を挟んで両側に、これと平行にY軸用リニアガイ
ド55、55が配置されている。前記Y軸用リニア同期
モータ52の可動子54及びY軸用リニアガイド55、
55のベアリングガイド55a、55a上にはX軸用定
盤58が搭載されており、Y軸用リニア同期モータ52
を駆動することによって、リニアレール55b、55b
に沿ってY軸方向の位置を自在に移動できる。そして、
Y軸用スケールユニット56はY軸方向の位置を検出
し、その位置検出信号を後述するプローバ制御部(不図
示)へ出力している。
【0018】前記X軸用定盤58には、X軸用リニア同
期モータ60及びX軸用リニアガイド62、62とが、
前述したY軸の場合と同様に配設されており、X軸用リ
ニア同期モータ60の可動子61及びX軸用リニアガイ
ドのベアリングガイド62a、62a、62a上にはウ
ェーハ24を吸着保持するウェーハ吸着ステージ66が
搭載されている。尚、X軸用リニア同期モータ60の構
成は前述したY軸用リニア同期モータ52の構成と同等
である。
期モータ60及びX軸用リニアガイド62、62とが、
前述したY軸の場合と同様に配設されており、X軸用リ
ニア同期モータ60の可動子61及びX軸用リニアガイ
ドのベアリングガイド62a、62a、62a上にはウ
ェーハ24を吸着保持するウェーハ吸着ステージ66が
搭載されている。尚、X軸用リニア同期モータ60の構
成は前述したY軸用リニア同期モータ52の構成と同等
である。
【0019】そして、X軸用スケールユニット64はX
軸方向の位置を検出し、その位置検出信号を後述するプ
ローバ制御部へ出力している。前記プローバ制御部は、
前記X軸上リニア同期モータ52及びY軸用リニア同期
モータ60に励磁電流を加える駆動回路と、Y軸用スケ
ールユニット56及びX軸用スケールユニット64から
の位置検出信号を基に可動子54、61の位置を高い分
解能で検知するリニアスケール回路と、該リニアスケー
ルの位置情報と指令位置入力との差分をとって前記駆動
回路に誤差信号を印加するフィードバック回路とを含ん
でいる。こうして、検査用テーブル16は、X─Y方向
に任意に高精度に移動が可能である。尚、高速・高精度
位置決め制御には、フィードフォーワード制御を行うこ
とも考えられる。
軸方向の位置を検出し、その位置検出信号を後述するプ
ローバ制御部へ出力している。前記プローバ制御部は、
前記X軸上リニア同期モータ52及びY軸用リニア同期
モータ60に励磁電流を加える駆動回路と、Y軸用スケ
ールユニット56及びX軸用スケールユニット64から
の位置検出信号を基に可動子54、61の位置を高い分
解能で検知するリニアスケール回路と、該リニアスケー
ルの位置情報と指令位置入力との差分をとって前記駆動
回路に誤差信号を印加するフィードバック回路とを含ん
でいる。こうして、検査用テーブル16は、X─Y方向
に任意に高精度に移動が可能である。尚、高速・高精度
位置決め制御には、フィードフォーワード制御を行うこ
とも考えられる。
【0020】また、図2に示すように検査用テーブル1
6のチャックトップ66a中央部には、ウェーハ24を
真空吸着する吸引口67、67、67が形成されてお
り、この吸引口67、67、67内には真空吸着された
ウェーハ24を検査用テーブル16から押し上げるため
のロッド(不図示)が昇降自在に設けられている。図1
に戻って、前記ウェーハ検査部18は、顕微鏡30を有
し、この顕微鏡30の下方にはプローブステージ32が
形成されている。該プローブステージ32には、検査対
象となるウェーハ24に対応したプローブカード(不図
示)を選択して取り付けることができる。
6のチャックトップ66a中央部には、ウェーハ24を
真空吸着する吸引口67、67、67が形成されてお
り、この吸引口67、67、67内には真空吸着された
ウェーハ24を検査用テーブル16から押し上げるため
のロッド(不図示)が昇降自在に設けられている。図1
に戻って、前記ウェーハ検査部18は、顕微鏡30を有
し、この顕微鏡30の下方にはプローブステージ32が
形成されている。該プローブステージ32には、検査対
象となるウェーハ24に対応したプローブカード(不図
示)を選択して取り付けることができる。
【0021】検査を終了したウェーハ24は、アンロー
ドアーム36によって、検査用テーブル16上から搬送
ベルト14、14上に移動され、アンロードプッシャー
38によって、前記カセット22の元の棚に格納され
る。尚、ウェーハ24のロード、搬送及びアンロードに
ついては上述した方法、手段に限らず、他の方法、手段
で行ってもよい。
ドアーム36によって、検査用テーブル16上から搬送
ベルト14、14上に移動され、アンロードプッシャー
38によって、前記カセット22の元の棚に格納され
る。尚、ウェーハ24のロード、搬送及びアンロードに
ついては上述した方法、手段に限らず、他の方法、手段
で行ってもよい。
【0022】前記の如く構成されたウェーハプローバ1
0の作用について説明する。先ず、カセット22からウ
ェーハ24を取り出し、搬送ベルト14、14及び、搬
送アーム28によってウェーハ24を検査用テーブル1
6上に搬送し、該ウェーハを吸着ステージ66に吸着す
る。その後、図示しないCCDカメラによって撮像した
画像データに基づいて前記検査用テーブル16をプロー
ブカードの方向に移動させ、ファインアライメント調整
を行う。そしてウェーハ24の電極パッドにプローブカ
ードのプローブニードルを当接させ各素子回路の検査を
順次行うことができる。
0の作用について説明する。先ず、カセット22からウ
ェーハ24を取り出し、搬送ベルト14、14及び、搬
送アーム28によってウェーハ24を検査用テーブル1
6上に搬送し、該ウェーハを吸着ステージ66に吸着す
る。その後、図示しないCCDカメラによって撮像した
画像データに基づいて前記検査用テーブル16をプロー
ブカードの方向に移動させ、ファインアライメント調整
を行う。そしてウェーハ24の電極パッドにプローブカ
ードのプローブニードルを当接させ各素子回路の検査を
順次行うことができる。
【0023】図3は、従来の回転型モータとボールネジ
を用いた駆動系による検査用テーブルの位置決め精度
と、図2のリニア同期モータによる検査用テーブルの位
置決め精度とを示すグラフである。尚、同図の横軸は位
置決めに要する時間、縦軸は位置を示す。曲線(a)は
従来の回転型モータとボールネジを用いた駆動系によっ
て、初期位置P0 から指令位置P1 へ移動させた時のグ
ラフである。動力伝達機構による剛性の低下、及び駆動
開始時の偶力による姿勢変化のために、位置決め精度が
悪く、指令位置P1 に正確な位置決めを完了するには、
時間τa を要する。
を用いた駆動系による検査用テーブルの位置決め精度
と、図2のリニア同期モータによる検査用テーブルの位
置決め精度とを示すグラフである。尚、同図の横軸は位
置決めに要する時間、縦軸は位置を示す。曲線(a)は
従来の回転型モータとボールネジを用いた駆動系によっ
て、初期位置P0 から指令位置P1 へ移動させた時のグ
ラフである。動力伝達機構による剛性の低下、及び駆動
開始時の偶力による姿勢変化のために、位置決め精度が
悪く、指令位置P1 に正確な位置決めを完了するには、
時間τa を要する。
【0024】曲線(b)はリニア同期モータによって、
初期位置P0 から指令位置P1 へ移動させた時のグラフ
である。リニア同期モータは直線運動変換手段が不要な
ため剛性が高く、薄型の構成により、可動質量中心と駆
動中心とが近いため駆動開始時の偶力による姿勢変化が
小さい。このため位置決め精度が向上し、指令位置P1
に正確な位置決めを完了する時間τb は前記時間τa に
比べて極めて短くなる。これにより、ウェーハ検査時間
が大幅に短縮でき、高スループット化が可能となる。
初期位置P0 から指令位置P1 へ移動させた時のグラフ
である。リニア同期モータは直線運動変換手段が不要な
ため剛性が高く、薄型の構成により、可動質量中心と駆
動中心とが近いため駆動開始時の偶力による姿勢変化が
小さい。このため位置決め精度が向上し、指令位置P1
に正確な位置決めを完了する時間τb は前記時間τa に
比べて極めて短くなる。これにより、ウェーハ検査時間
が大幅に短縮でき、高スループット化が可能となる。
【0025】このように、検査用テーブル16の駆動系
にリニア同期モータ52、60を直接に組み込んだこと
により、従来の回転型モータのように回転力を推力に変
換する機構部(ボールネジ等)が省略でき、それに要す
るロスがなく、高速応答制御が可能で、部品点数も少な
くなり、信頼性が向上する。また、回転体の場合のよう
な危険速度によって制限される最高速度の限界がなく、
リニア同期モータの最高速度は、制御回路の周波数等に
依存している。従って、適切な制御回路によれば、従来
の数倍〜10倍の最高速度が可能となる。
にリニア同期モータ52、60を直接に組み込んだこと
により、従来の回転型モータのように回転力を推力に変
換する機構部(ボールネジ等)が省略でき、それに要す
るロスがなく、高速応答制御が可能で、部品点数も少な
くなり、信頼性が向上する。また、回転体の場合のよう
な危険速度によって制限される最高速度の限界がなく、
リニア同期モータの最高速度は、制御回路の周波数等に
依存している。従って、適切な制御回路によれば、従来
の数倍〜10倍の最高速度が可能となる。
【0026】しかも、リニア同期モータは薄型に構成で
きることから、移動テーブル全体が薄型に設計できる。
これにより、ウェーハ吸着ステージ66の重心(可動質
量中心)に近いところに駆動力を加えることができ、駆
動開始時及び停止時の偶力による姿勢変化が低減され、
位置決め精度と高速追従性とが向上する。
きることから、移動テーブル全体が薄型に設計できる。
これにより、ウェーハ吸着ステージ66の重心(可動質
量中心)に近いところに駆動力を加えることができ、駆
動開始時及び停止時の偶力による姿勢変化が低減され、
位置決め精度と高速追従性とが向上する。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るウェ
ーハプローバによれば、リニア同期モータによって、検
査用テーブルをX─Y方向に水平移動させているので、
位置決め精度と高速追従性とが向上し、高速応答制御が
可能となる。しかも、制御回路の周波数等に応じて最高
速度を飛躍的に向上させることができる。これにより、
高精度、高スループットを実現することができる。
ーハプローバによれば、リニア同期モータによって、検
査用テーブルをX─Y方向に水平移動させているので、
位置決め精度と高速追従性とが向上し、高速応答制御が
可能となる。しかも、制御回路の周波数等に応じて最高
速度を飛躍的に向上させることができる。これにより、
高精度、高スループットを実現することができる。
【0028】また、リニア同期モータはボールネジのよ
うな磨耗・消耗がなく、給油も不要なため、メンテナン
ス性にも優れ、クリーンな環境での使用に適用できる。
更に、リニア同期モータは従来の回転型モータの場合に
比べて薄型に構成できるため、ウェーハプローバ装置全
体の小型化にも貢献する。これにより、設備費の高いク
リーンルームの有効的利用を図ることができる。
うな磨耗・消耗がなく、給油も不要なため、メンテナン
ス性にも優れ、クリーンな環境での使用に適用できる。
更に、リニア同期モータは従来の回転型モータの場合に
比べて薄型に構成できるため、ウェーハプローバ装置全
体の小型化にも貢献する。これにより、設備費の高いク
リーンルームの有効的利用を図ることができる。
【図1】本発明に係るウェーハプローバの実施例を示す
外観斜視図
外観斜視図
【図2】図1のウェーハプローバの検査用テーブル16
の構成を説明する為の斜視図
の構成を説明する為の斜視図
【図3】従来の回転型モータとボールネジを用いた駆動
系による検査用テーブルの位置決め精度(曲線(a))
と、リニア同期モータによる検査用テーブルの位置決め
精度(曲線(b))とを比較するためのグラフ
系による検査用テーブルの位置決め精度(曲線(a))
と、リニア同期モータによる検査用テーブルの位置決め
精度(曲線(b))とを比較するためのグラフ
10…ウェーハプローバ 12…カセットストック部 14…搬送ベルト 16…検査用テーブル 18…検査部 24…ウェーハ 52…Y軸用リニア同期モータ 56…Y軸用リニアスケール 60…X軸用リニア同期モータ 64…X軸用リニアスケール
Claims (2)
- 【請求項1】 半導体ウェーハ上に形成された電気素子
回路の品質を検査するウェーハプローバにおいて、 検査対象のウェーハを吸着保持する検査用テーブルと、 前記検査用テーブルをX軸方向に水平移動させる第1の
リニア同期モータと、 前記検査用テーブルをY軸方向に水平移動させる第2の
リニア同期モータと、を備えたことを特徴とするウェー
ハプローバ。 - 【請求項2】 前記第1のリニア同期モータにより移動
された前記検査用テーブルのX軸方向の位置を検出する
第1の位置検出手段と、 前記第2のリニア同期モータにより移動された前記検査
用テーブルのY軸方向の位置を検出する第2の位置検出
手段と、 前記第1及び第2の位置検出手段と接続され、前記第1
及び第2のリニア同期モータの駆動をフィードバック又
はフィードフォワード制御する制御手段と、を備えたこ
とを特徴とする請求項1のウェーハプローバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5091695A JPH08250558A (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | ウェーハプローバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5091695A JPH08250558A (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | ウェーハプローバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08250558A true JPH08250558A (ja) | 1996-09-27 |
Family
ID=12872122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5091695A Pending JPH08250558A (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | ウェーハプローバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08250558A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003500854A (ja) * | 1999-05-21 | 2003-01-07 | リーハイトン エレクトロニクス インコーポレイテツド | シート状材料の試験方法および装置 |
EP1371994A2 (en) * | 2002-06-12 | 2003-12-17 | Gisulfo Baccini | Apparatus to measure and control large-size plane elements |
KR101008319B1 (ko) * | 2010-07-05 | 2011-01-13 | (주)앤앤아이테크 | 반도체 칩 검사장치 |
US7940065B2 (en) | 2008-01-31 | 2011-05-10 | Tokyo Electron Limited | Probe apparatus and method for measuring electrical characteristics of chips |
CN103576083A (zh) * | 2013-07-24 | 2014-02-12 | 昆山迈致治具科技有限公司 | 一种平板电脑home键灵活性测试仪 |
-
1995
- 1995-03-10 JP JP5091695A patent/JPH08250558A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003500854A (ja) * | 1999-05-21 | 2003-01-07 | リーハイトン エレクトロニクス インコーポレイテツド | シート状材料の試験方法および装置 |
JP4931280B2 (ja) * | 1999-05-21 | 2012-05-16 | リーハイトン エレクトロニクス インコーポレイテツド | シート状材料の試験方法および装置 |
EP1371994A2 (en) * | 2002-06-12 | 2003-12-17 | Gisulfo Baccini | Apparatus to measure and control large-size plane elements |
EP1371994A3 (en) * | 2002-06-12 | 2004-03-03 | Gisulfo Baccini | Apparatus to measure and control large-size plane elements |
US7940065B2 (en) | 2008-01-31 | 2011-05-10 | Tokyo Electron Limited | Probe apparatus and method for measuring electrical characteristics of chips |
KR101008319B1 (ko) * | 2010-07-05 | 2011-01-13 | (주)앤앤아이테크 | 반도체 칩 검사장치 |
CN103576083A (zh) * | 2013-07-24 | 2014-02-12 | 昆山迈致治具科技有限公司 | 一种平板电脑home键灵活性测试仪 |
CN103576083B (zh) * | 2013-07-24 | 2016-01-13 | 昆山迈致治具科技有限公司 | 一种平板电脑home键灵活性测试仪 |
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