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JPH08259777A - 肥大化ゴムラテックスおよびそれを用いたabs系樹脂組成物 - Google Patents

肥大化ゴムラテックスおよびそれを用いたabs系樹脂組成物

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Publication number
JPH08259777A
JPH08259777A JP8775695A JP8775695A JPH08259777A JP H08259777 A JPH08259777 A JP H08259777A JP 8775695 A JP8775695 A JP 8775695A JP 8775695 A JP8775695 A JP 8775695A JP H08259777 A JPH08259777 A JP H08259777A
Authority
JP
Japan
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weight
parts
latex
monomer
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8775695A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Nakai
義博 中井
Yasuaki Ii
康明 井伊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP8775695A priority Critical patent/JPH08259777A/ja
Publication of JPH08259777A publication Critical patent/JPH08259777A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐衝撃性、流動性、表面光沢およびフィッシ
ュアイに優れたABS系樹脂組成物の提供。 【構成】 固形分が35〜55重量%、重量平均粒子径
が0.03〜0.15μm、ゲル含有率が60〜95%
であるゴム状重合体ラテックスに、特定の酸基含有共重
合体ラテックス、または特定濃度の無機酸あるいは有機
酸の水溶液の特定量を添加して得られる重量平均粒子径
が0.15μmを超え0.40μm以下である肥大化ゴ
ムラテックス5〜80重量部(固形分として)の存在下
に、シアン化ビニル系単量体と芳香族ビニル系単量体を
含む単量体混合物95〜20重量部をグラフト重合して
得られるグラフト率が20〜100%のグラフト共重合
体5〜100重量部と、シアン化ビニル系単量体と芳香
族ビニル系単量体を含む単量体混合物を重合してなる共
重合体95〜0重量部との配合物からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐衝撃性、流動性、表
面光沢およびフィッシュアイに優れたABS系樹脂組成
物を得るのに適した肥大されたゴムラテックスおよびそ
れを用いたABS系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】AB
S樹脂は、シアン化ビニル系単量体および芳香族ビニル
系単量体、場合によっては他の共重合可能な単量体、例
えば不飽和カルボン酸エステル系単量体からなる単量体
混合物をゴム状重合体にグラフト重合してなる樹脂組成
物であり、その高い耐衝撃性、高い表面光沢、良好な流
動性等の多くの特徴を有することから広く使用されてい
る。
【0003】ABS樹脂の機械特性は、ゴム状重合体の
性状、そのマトリクス樹脂中での分散粒子径や粒子径分
布、ゴム状重合体へのグラフト共重合量やグラフト層の
厚み等に依存することは一般的によく知られたことであ
る。とりわけ、ABS樹脂の特徴である優れた耐衝撃性
は、これらの因子により大きく変動する性質であり、優
れた耐衝撃性を有するABS樹脂を得るにはこれら因子
を適切に設定することが重要である。
【0004】かかる観点から、従来よりABS樹脂原料
に供する適正なゴム状重合体に関して種々検討がなされ
ており、これらの知見に基き開発されたABS樹脂は広
く工業材料として用いられるに至っている。
【0005】一般的に、ABS系樹脂に用いられるゴム
重合体の分散粒子径としては、その耐衝撃性および外観
の面から平均粒子径として0.15〜0.40μmの範
囲のものが使用されることが広く行われている。
【0006】しかしながら、この様な粒子径範囲のゴム
状重合体を乳化重合法によりアグロメーションによって
製造するためには、非常に長時間を要した。その様な低
い生産性を改善する目的で行われたのが、0.15μm
未満の比較的小さなゴム状重合体を前もって製造し、こ
れを何らかの方法で平均粒子径で0.15〜0.40μ
mのゴム状重合体とする、いわゆる「肥大化」という手
法である(特公平4−79366号、特開昭59−93
701号、特開昭56−167704号)。
【0007】しかし、この様な手法によりゴム状重合体
の生産性は大きく向上したが、樹脂の耐衝撃性や流動性
の低下、特にフィッシュアイ、および光沢度の低下とい
う問題が発生し、さらなる改良が強く望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
現状に鑑み、耐衝撃性、流動性および外観、特に光沢お
よびフィッシュアイに優れたABS系樹脂について鋭意
検討した結果、その改良方法として、ゲル含有率が60
〜95%であり、なおかつ固形分が35〜55重量%で
あるゴム状重合体ラテックスを、適切な量の酸基含有共
重合ラテックス、または無機酸あるいは有機酸の水溶液
で肥大化することによって、上記の問題が解決できるこ
とを見い出し、本発明に到達した。
【0009】すなわち本発明は、固形分が35〜55重
量%、重量平均粒子径が0.03〜0.15μm、ゲル
含有率が60〜95%であるゴム状重合体ラテックス1
00重量部(固形分として)に対し、(1)酸基を含有
する単量体3〜40重量%、アルキル基の炭素数が1〜
12のアクリル酸アルキルエステルの1種以上35〜9
7重量%およびこれらと共重合可能な他のビニル系単量
体0〜48重量%(合計100重量%)を重合させるこ
とにより得られる酸基含有共重合体ラテックス0.1〜
10重量部(固形分として)、または(2)溶液濃度が
1〜10重量%である無機酸または有機酸の水溶液を
0.1〜5重量部(無機酸または有機酸の量として)、
を添加することにより得られる、重量平均粒子径が0.
15μmを超え0.40μm以下である肥大化ゴムラテ
ックス、および該肥大化ゴムラテックス5〜80重量部
(固形分として)の存在下に、シアン化ビニル系単量体
10〜40重量%、芳香族ビニル系単量体60〜90重
量%およびこれらと共重合可能な少なくとも1種の他の
ビニル系単量体0〜20重量%(合計100重量%)か
らなる単量体混合物95〜20重量部を重合して得られ
るグラフト率が20〜100%であるグラフト共重合体
5〜100重量部と、シアン化ビニル系単量体10〜4
0重量%、芳香族ビニル系単量体60〜90重量%およ
びこれらと共重合可能な少なくとも1種の他のビニル系
単量体0〜20重量%(合計100重量%)からなる単
量体混合物を重合してなる共重合体95〜0重量部とを
合計量が100重量部となるように配合してなることを
特徴とするABS系樹脂組成物にある。
【0010】以下、本発明をさらに詳しく説明する。
【0011】ゴム状重合体ラテックスの製造に用いられ
る単量体としては、脂肪族共役ジエン系単量体単独、も
しくは該脂肪族共役ジエン系単量体と他の共重合可能な
単量体との混合物が挙げられる。
【0012】脂肪族共役ジエン系単量体としては、例え
ば1,3−ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等が
挙げられ、耐衝撃性の面から1,3−ブタジエンの使用
が好ましい。
【0013】脂肪族共役ジエン系単量体と共重合可能な
他の単量体としては、例えばアクリロニトリル、メタク
リロニトリル等のシアン化ビニル系単量体;スチレン、
α−メチルスチレン、p−クロロスチレン、p−メチル
スチレン等の芳香族ビニル系単量体;アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−ヘキシル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等の不飽和カル
ボン酸エステル等が挙げられる。
【0014】ゴム状重合体ラテックスを得るのに使用さ
れる脂肪族共役ジエン系単量体と共重合可能な他の単量
体の使用割合は、脂肪族共役ジエン系単量体30〜10
0重量部に対し、共重合可能な他の単量体70〜0重量
部(合計100重量部)の範囲である。脂肪族共役ジエ
ン系単量体の使用量が30重量部未満の場合には、得ら
れる樹脂の耐衝撃性が低下するようになる。
【0015】このゴム状重合体ラテックスは、チーグラ
ー系の触媒を用いて溶液重合し、これを乳化剤と水でホ
モジナイズして乳化分散したものや、乳化重合により得
られるものを用いてもよく、その製造方法には限定され
ない。ゴム状重合体ラテックスの分散粒子径や分子量、
ゲル含有率、膨潤度の制御の容易さ、高性能なABS系
樹脂を製造するための自由度の大きさのため、乳化重合
が最適である。
【0016】本発明におけるゴム状重合体ラテックス
は、固形分が35〜55重量%、好ましくは37〜55
重量%の範囲にあることが必要である。固形分量が35
重量%未満では、樹脂の流動性が低下し、フィッシュア
イが多く発生するようになる。一方、固形分量が55重
量%を超える場合には、ゴム状重合体の粒子を肥大化さ
せる際にコアギュラムが多量に発生し製造プロセス上の
問題が生じるとともに、得られる樹脂成形品にフィッシ
ュアイが多く発生するようになる。
【0017】また、本発明で用いるゴム状重合体ラテッ
クスにおける粒子径は、重量平均粒子径として0.03
〜0.15μm、好ましくは0.05〜0.12μmの
範囲であることが必要である。重量平均粒子径が0.0
3μm未満では樹脂の流動性が低下し、フィッシュアイ
が多く発生し、一方、重量平均粒子径が0.15μmを
超える場合には、酸基含有共重合体ラテックスによるゴ
ム状重合体粒子の肥大化のコントロールが困難となる。
【0018】さらに、ゴム状重合体ラテックスにおける
ゲル含有率は60〜95%、好ましくは70〜90の範
囲にあることが必要である。ゲル含有率が60%未満で
は樹脂の耐衝撃性および表面光沢が低下し、一方、ゲル
含有率が95%を超えると耐衝撃性が低下するようにな
る。
【0019】本発明における上記のゴム状重合体を肥大
化するために用いられる酸基含有共重合体ラテックス
は、酸基含有単量体とアクリル酸アルキルエステルを必
須成分とすることが条件である。酸基含有単量体として
は、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸およびクロ
トン酸等が挙げられる。また、アクリル酸アルキルエス
テルとしては、アルキル基の炭素数が1〜12のアクリ
ル酸アルキルエステルの少なくとも1種が選ばれる。
【0020】アクリル酸アルキルエステルの代わりに、
例えばメタクリル酸エステル、スチレン、アクリロニト
リル等の単量体を用いても全く肥大化効果は見られな
い。しかし、アクリル酸アルキルエステルの半重量以下
を上記他の単量体で置換することは可能である。
【0021】酸基含有単量体は、酸基含有共重合体の構
成単量体の3〜40重量%となる範囲で使用される。3
重量%未満では肥大化能力が小さく、また40重量%を
超えると逆に肥大化能力が強すぎて、1.5μmを超え
る大きな粒子を生成させる傾向になり好ましくない。
【0022】また酸基含有単量体の最適構成量は、用い
るアクリル酸アルキルエステルの親水性の度合いによっ
ても変化する。アクリル酸アルキルエステルの親水性が
高い場合には、酸基含有単量体の量が少ない領域で肥大
化の効果が発揮されるが、酸基含有単量体の量が多くな
るとラテックスが破壊されるために好ましくない。逆に
アクリル酸アルキルエステルの親水性が低い場合には、
酸基含有単量体の量が低い領域では肥大化効果が少な
く、酸基含有単量体の量がある程度よりも多くならない
と充分効果が発揮できない。
【0023】例えば、親水性の高いアクリル酸アルキル
エステルであるアクリル酸メチルやアクリル酸エチルの
場合には、酸基含有単量体の量が5〜10重量%のとき
が最適であるのに対し、アルキル基の炭素数が4以上の
疎水性アクリル酸アルキルエステルであるアクリル酸ブ
チルやアクリル酸2−エチルヘキシルの場合には、酸基
含有単量体の量が13〜20重量%の場合に最適とな
る。
【0024】この酸基含有共重合体はラテックスの形で
使用されるが、その粒子の大きさは肥大化能力に大きな
影響を与え、好ましい重量平均粒子径は0.05〜0.
2μmの範囲である。0.05μm未満では、その肥大
化能力は著しく低下し、また0.2μmを超える場合に
は肥大化後のゴムラテックスの平均粒子径が大きくなり
すぎるので、引き続いてグラフト重合を行う場合にラテ
ックス粒子が不安定となり凝集し易くなる。
【0025】酸基含有共重合体ラテックスは、公知の乳
化重合法によって製造することができ、使用する触媒や
乳化剤等には特に制限はなく、各種のものを用いること
ができる。
【0026】酸基含有共重合体ラテックスの使用量は、
ゴム状重合体ラテックス100重量部(固形分として)
に対し、0.1〜10重量部(固形分として)、好まし
くは0.5〜5重量部であり、0.1重量部未満ではゴ
ムの肥大化効果が充分でなく、樹脂の耐衝撃性、流動性
が低下し、さらにフィッシュアイが発生するようにな
る。また、その使用量が10重量部を超える場合にはフ
ィッシュアイが発生するようになる。
【0027】また、肥大化ゴムラテックスを調製する場
合、ゴム状重合体ラテックスのpHは7以上に保持する
必要がある。pH値が酸性側にある場合には、酸基含有
共重合体ラテックスを添加しても肥大化効率が低く、樹
脂にフィッシュアイが多く発生するようになる。
【0028】また、本発明における上記のゴム状重合体
を肥大化するために用いられる無機酸または有機酸とし
ては、どの様なものでもよく、無機酸としては硫酸、塩
酸、硝酸、リン酸等が使用でき、リン酸がコアギュラム
の発生量が少ないために好ましい。また、有機酸として
は、例えば酢酸、プロピオン酸、安息香酸、オレイン酸
等が使用できるが、有機酸であればどの様なものでもよ
く、特に制限されない。さらに、無水酢酸や、無水マレ
イン酸等の酸無水物でも問題ない。肥大化時の安定性の
面から、酢酸または無水酢酸が好ましい。
【0029】これら無機酸または有機酸は水溶液として
使用され、その溶液濃度は1〜10重量%、好ましくは
2〜8重量%である。1重量%未満では肥大化の能力が
不足し、10重量%を超える場合には、コアギュラムが
多量に発生するようになる。
【0030】肥大化に使用される無機酸または有機酸の
水溶液の量としては、その酸の強さや水溶液の濃度にも
依存するが、ゴム状重合体ラテックス100重量部(固
形分として)に対し無機酸または有機酸の酸の実量とし
て0.1〜5重量部、好ましくは0.3〜3重量部であ
る。0.1重量部未満では、肥大化能力が不足し、5重
量部を超えるとコアギュラムが多量に発生するようにな
る。
【0031】無機酸または有機酸の水溶液の添加方法と
しては、一括で添加する方法、連続的に滴下する方法、
数回に分割して添加する方法等のどの様な方法でも構わ
ないが、コアギュラムの発生量の面から、一括または連
続的に滴下する方法が好ましい。
【0032】ゴム状重合体ラテックスは、上記酸基含有
共重合体ラテックスまたは無機酸または有機酸の水溶液
で肥大化されるが、どちらの方法で肥大化しても特に問
題はなく、本発明の要点である、ゴム状重合体ラテック
スの固形分を35〜55重量%に調整することが特に重
要である。
【0033】こうして得られた肥大化ゴムラテックスの
粒子径は、耐衝撃性、流動性、表面光沢、フィッシュア
イに優れた樹脂を得るために、重量平均粒子径として
0.15μmを超え0.40μm以下の範囲とすること
が重要である。0.15μm以下では、表面光沢は良好
であるが耐衝撃性と流動性が低下し、フィッシュアイの
発生が多くなる。また、0.40μmを超えた場合に
は、樹脂にフィッシュアイの発生がなく流動性も良好と
なるが、耐衝撃性および表面光沢が低下するようにな
る。
【0034】本発明のグラフト共重合体は、上記の方法
によって得られた肥大化ゴムラテックス5〜80重量部
(固形分として)の存在下に、シアン化ビニル単量体1
0〜40重量%、芳香族ビニル系単量体60〜90重量
%およびこれらと共重合可能な少なくとも1種の他のビ
ニル系単量体0〜20重量%からなる単量体混合物(合
計100重量%)95〜20重量部(合計100重量
部)をグラフト重合させることにより得られる。
【0035】グラフト重合に用いられるシアン化ビニル
系単量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、シアン化ビニリデン等が使用できるが、ABS系
樹脂の原料としてはアクリロニトリルが好適である。
【0036】グラフト重合に用いられる芳香族ビニル系
単量体としては、例えばスチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン等のビニルトルエン類、p−ク
ロルスチレン等のハロゲン化スチレン類、p−t−ブチ
ルスチレン、ジメチルスチレン、ビニルナフタレン類等
が使用でき、ABS系樹脂の原料としてはスチレンまた
はα−メチルスチレンが好ましい。これらビニル系単量
体は、1種または2種以上を併用することができる。
【0037】また、グラフト重合に用いることのできる
他のビニル系単量体としては、例えば、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−ヘキシル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等が挙げられ
る。これらの不飽和カルボン酸エステル系単量体は、1
種でまたは2種以上を併用することができる。
【0038】この乳化グラフト重合に際しては、通常公
知の乳化剤、触媒および開始剤が使用され、その種類や
添加量、添加方法については特に限定されない。
【0039】シアン化ビニル系単量体の使用量は、グラ
フト重合される単量体混合物中、10〜40重量%、好
ましくは15〜35重量%である。10重量%未満では
樹脂の耐衝撃性が低く、また40重量%を超える場合に
は樹脂にフィッシュアイが発生するようになる。
【0040】さらに、芳香族ビニル系単量体の使用量
は、共重合されるシアン化ビニルおよび不飽和カルボン
酸エステル量によって制限されるが、単量体混合物中、
60〜90重量%、好ましくは65〜85重量%であ
る。60重量%未満では樹脂の流動性が低下し、またフ
ィッシュアイが多く発生する。また90重量%を超える
場合には樹脂の耐衝撃性が低下する。
【0041】また、場合により用いられる他のビニル系
単量体の使用量は、単量体混合物中、0〜20重量%の
範囲で用いられる。20重量%を超えた場合には、樹脂
の耐衝撃性が低下するようになる。
【0042】肥大化ゴムにグラフトさせる単量体混合物
の割合は、肥大化ゴムラテックス5〜80重量部(固形
分として)に対して単量体混合物95〜20重量部(合
計100重量部)であり、好ましくは肥大化ゴムラテッ
クス10〜70重量部(固形分として)に対して単量体
混合物90〜30重量部(合計100重量部)の範囲で
ある。肥大化ゴムラテックスの量が5重量部未満では樹
脂の流動性は良好であるが、樹脂の耐衝撃性が低下し、
実用的でない。また、肥大化ゴムラテックスの量が80
重量部を超える場合には、樹脂の流動性が低下し、フィ
ッシュアイが多く発生するようになる。
【0043】肥大化ゴムラテックスに、単量体混合物を
グラフト重合させる場合、乳化重合法が用いられ、単量
体混合物を一度に加えても、また分割添加や連続的に滴
下しても良く、特にその添加方法には制限はない。
【0044】この様にして得られたグラフト共重合体
は、通常のラテックスからのポリマー回収方法である酸
または塩による凝固、乾燥工程により粉末状の固体とし
て回収される。
【0045】本発明におけるグラフト共重合体は、グラ
フト率が20〜100%になるように調整することが必
要である。グラフト率が20%未満では樹脂の耐衝撃性
と表面光沢が低下し、フィッシュアイが多く発生するよ
うになる。また、グラフト率が高くなると樹脂の流動性
が大きく低下するようになる。好ましいグラフト率は2
5〜80%である。
【0046】なお、本発明でいうグラフト率とは、
[(肥大化ゴムにグラフトした単量体混合物の重量)/
肥大化ゴムの重量)]×100(%)により求められる
値であり、一般的にはグラフト重合後に得られたグラフ
ト重合体のアセトン不溶分とアセトン可溶分との比率か
ら算出できる。
【0047】以上の構成からなる本発明のグラフト共重
合体は、そのままABS系樹脂として用いられるが、他
の共重合体と配合して樹脂組成物として用いることがで
きる。配合に用いられる他の共重合体としては、シアン
化ビニル系単量体10〜40重量%、芳香族ビニル系単
量体60〜90重量%およびこれらと共重合可能な少な
くとも1種の他のビニル系単量体0〜20重量%とから
なる単量体混合物(合計100重量%)を重合して得ら
れるものである。
【0048】その共重合体の例としては、シアン化ビニ
ル系単量体−芳香族ビニル系単量体の二元共重合体、シ
アン化ビニル系単量体−芳香族ビニル系単量体−不飽和
カルボン酸エステル系単量体の三元共重合体、シアン化
ビニル系単量体−芳香族ビニル系単量体−不飽和ジカル
ボン酸無水物の三元共重合体、シアン化ビニル系単量体
−芳香族ビニル系単量体−不飽和ジカルボン酸イミド化
合物の三元共重合体等が好適なものとして例示され、常
温で硬質のものであれば特に制限なく使用することがで
きる。
【0049】上記共重合体を製造するのに用いられるシ
アン化ビニル系単量体、芳香族ビニル系単量体およびそ
れらと共重合可能な他のビニル系単量体としては、グラ
フト共重合体を得るのに用いられたものと同様のものが
使用される。
【0050】この共重合体の製造方法としては、乳化重
合、懸濁重合、溶液重合、塊状重合等の方法が使用でき
る。
【0051】グラフト共重合体と共重合体との配合割合
は、グラフト共重合体5〜100重量部に対し、共重合
体95〜0重量部(合計100重量部)の範囲であり、
共重合体の配合量が95重量部を超えると樹脂組成物中
のゴム状重合体の含有量が少なくなり、得られる樹脂の
耐衝撃性が低下する。
【0052】本発明の上記グラフト共重合体および共重
合体からなるABS系樹脂組成物においては、必要に応
じてポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂、公
知の各種安定剤や可塑性、滑剤、金属石鹸、帯電防止
剤、染料、無機または有機の粒状、粉状または繊維状の
充填剤、発泡剤等を添加することができる。
【0053】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えな
い限り、以下の例に限定されるものではない。なお、以
下の例中の%および部数は明記しない限りは、重量基準
とする。また、以下の実施例および比較例中での、各種
物性の測定は以下の方法により測定した。
【0054】(1)ゴム状重合体の重量平均粒子径 透過型電子顕微鏡を用いて、重量平均粒子径を求めた。
【0055】(2)ゲル含有率 ゴム状重合体を乾燥させた後、その0.5gをトルエン
60mlに30℃で48時間浸漬させた後、100メッ
シュ金網で濾別し、不溶分を乾燥してその不溶分の重量
%を測定した。
【0056】(3)コアギュラム量 肥大化ゴムラテックスの製造時に発生したコアギュラム
を、乾燥した後に重量%で表わした。
【0057】(4)グラフト率 乾燥した粉末状のグラフト共重合体2.5gをアセトン
60mlに分散し、55℃で3時間加熱後、不溶分を遠
心分離法で分離した。これを乾燥後秤量し、不溶分重量
%を測定し、上記のグラフト率の計算式により求めた。
【0058】(5)アイゾット衝撃強度 ASTM D256に準拠して測定した。
【0059】(6)メルトフローレート JIS K7210に従って、温度200℃、荷重5k
gの条件で測定し、10分間あたりの流出量をg数で表
示した。
【0060】(7)表面光沢 ASTM D523に準拠して測定した。 (8)フィッシュアイ 表面光沢を測定した成形板について、ゲートから5cm
垂直に離れた1cm×1cmの部位について、直径0.
2mm以上のフィッシュアイの数をカウントし、2個以
下のものを○とし、3個以上のものを×とした。
【0061】[実施例1] (1)ゴム状重合体ラテックス(A−1)の製造 10リットルのステンレス製オートクレーブに、脱イオ
ン水(以下、単に水と略称する。)3650部、ロジン
酸カリウム25.0部、オレイン酸カリウム25.0
部、水酸化ナトリウム1.5部、芒硝12.5部および
t−ドデシルメルカプタン12.5部を仕込み、窒素置
換した後1,3−ブタジエン2500部を仕込み、50
℃に昇温した。硫酸第一鉄七水塩0.08部およびピロ
リン酸ナトリウム2.2部を水100部に溶解した水溶
液を圧入して重合を開始した。重合中、重合温度を55
℃にコントロールして、8時間重合させた後、内圧が
0.5kg/cm2 (ゲージ圧)となった時点で未反応
の1,3−ブタジエンを除去し、固形分が39.7%、
重合転化率が99%、重量平均粒子径が0.07μmお
よびゲル含有率が87%であるゴム状重合体ラテックス
(A−1)を得た。
【0062】(2)酸基含有共重合体ラテックス(B−
1)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水3000部、オレイ
ン酸カリウム30部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム35部およびナトリウムホルムアルデヒド・スルホ
キシレート4.5部を仕込み、60℃に昇温し、その時
点から、アクリル酸n−ブチル1275部、メタクリル
酸225部およびクメンハイドロパーオキシド6.0部
からなる混合物を120分かけて連続的に滴下した後、
さらに2時間熟成を行い、重合転化率が98%、重量平
均粒子径が0.08μmである酸基含有共重合体ラテッ
クス(B−1)を得た。
【0063】(3)肥大化ゴムラテックス(C−1)の
製造 5リットルのガラス反応器に、上記のゴム状重合体ラテ
ックス(A−1)2520部(固形分として1000
部)を入れ、次いで撹拌下で上記の酸基含有共重合体ラ
テックス(B−1)61部(固形分として20部)を添
加した後、続けて30分間撹拌して、重量平均粒子径が
0.28μm、固形分が39.5%の肥大化ゴムラテッ
クス(C−1)を得た。発生したコアギュラムの量は
0.12%であった。
【0064】(4)グラフト共重合体(D−1)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水1470部、上記の
肥大化ゴム重合体ラテックス(C−1)2530部(ゴ
ム状重合体として1000部)、デキストローズ6.0
部、ピロリン酸ナトリウム1.0部および硫酸第一鉄七
水塩0.1部を仕込み、窒素置換した後60℃に昇温
し、アクリロニトリル300部、スチレン700部、t
−ドデシルメルカプタン12.0部およびクメンハイド
ロパーオキシド3.0部からなる単量体混合物を、内温
が65℃になる様にコントロールし、200分かけて滴
下した。
【0065】滴下終了後、クメンハイドロパーオキシド
1.2部を添加し、さらに70℃で1時間保持し、老化
防止剤(川口化学工業(株)製、アンテージW−40
0)10部を添加した後、冷却した。このグラフト共重
合体ラテックスを5%硫酸水溶液で凝固し、洗浄、乾燥
して乳白色粉末のグラフト共重合体(D−1)を得た。
重合転化率は97%であり、グラフト率は48%であっ
た。
【0066】(5)ABS系樹脂組成物の製造 上記のグラフト共重合体(D−1)37部と、塊状重合
で製造したアクリロニトリル−スチレン共重合体(E−
1)(組成;アクリロニトリル/スチレン=30/70
(重量比)、メルトフロレート=3.6g/10分)
(以下、AS樹脂(E−1)と略称する。)63部とを
配合し、200℃の二軸押出機に供給してペレットとし
た後、射出成形機にて各試験片を作成し、物性を評価し
た。その結果を表1に示す。
【0067】[実施例2] (1)ゴム状重合体ラテックス(A−2)の製造 10リットルのステンレス製オートクレーブに、水24
00部、高級脂肪酸カリウム32.0部、水酸化ナトリ
ウム2.0部、芒硝16.0部、t−ドデシルメルカプ
タン9.6部、スチレン250部および過硫酸カリウム
7.5部を仕込み、窒素置換した後1,3−ブタジエン
2250部を仕込み、55℃に昇温し重合を開始した。
重合中、重合温度を60℃にコントロールして、10時
間重合させた後高級脂肪酸カリウム32.0部、水酸化
ナトリウム0.8部および水100部の混合液を添加
し、さらに重合を継続した。24時間後内圧が1.0k
g/cm2 (ゲージ圧)となった時点で未反応の1,3
−ブタジエンを除去し、その後内温を80℃で1時間保
持して固形分が49.3%、重合転化率が97%、重量
平均粒子径が0.12μmおよびゲル含有率が72%で
あるゴム状重合体ラテックス(A−2)を得た。
【0068】(2)酸基含有共重合体ラテックス(B−
2)の製造 実施例1(2)記載の酸基含有共重合ラテックス(B−
1)の製造において、使用するアクリル酸n−ブチルを
1275部から1320部に、そしてメタクリル酸を2
25部から180部に変更した他は、実施例1(2)と
同様にして重合を行い、重合転化率が99%、重量平均
粒子径が0.05μmである酸基含有共重合体ラテック
ス(B−2)を得た。
【0069】(3)肥大化ゴムラテックス(C−2)の
製造 5リットルのガラス反応器に、上記のゴム状重合体ラテ
ックス(A−2)2270部(固形分として1000
部)を入れ、次いで、撹拌下で上記の酸基含有共重合体
ラテックス(B−2)61部(固形分として20部)を
添加した後、続けて30分間撹拌して重量平均粒子径が
0.31μm、固形分が43.8%の肥大化ゴムラテッ
クス(C−2)を得た。発生したコアギュラムの量は
0.28%であった。
【0070】(4)グラフト共重合体(D−2)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(D−1)の
製造において、使用する肥大化ゴムラテックス(C−
1)を上記の肥大化ゴムラテックス(C−2)に変更
し、固形分換算で水量を調節した他は、実施例1(4)
と同様にして重合を行い、グラフト共重合体(D−2)
を得た。重合転化率は97%であり、グラフト率は37
%であった。
【0071】(5)ABS系樹脂組成物の製造 このグラフト共重合体(D−2)を実施例1と同様にA
S樹脂(E−1)と配合し、押出機に供給してペレット
とした後、射出成形機にて各試験片を作成し、実施例1
と同様に物性を評価した。その結果を表1に示す。
【0072】[実施例3] (1)肥大化ゴムラテックス(C−3)の製造 5リットルのガラス製反応器に、上記の実施例1(1)
のゴム状重合体ラテックス(A−1)2520部(固形
分として1000部)およびドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム3.0部を仕込み、これに5%リン酸水溶
液800部を3分かけて滴下し、滴下終了後10%水酸
化ナトリウム水溶液200部を添加して、重量平均粒子
径が0.26μm、固形分が30.0%である肥大化ゴ
ムラテックス(C−3)を得た。発生したコアギュラム
の量は0.38%であった。
【0073】(2)グラフト共重合体(D−3)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(D−1)の
製造において、使用する肥大化ゴムラテックス(C−
1)を上記の肥大化ゴムラテックス(C−3)に変更
し、固形分換算で水量を調節した他は、実施例1(4)
と同様にして重合を行い、グラフト共重合体(D−3)
を得た。重合転化率は96%であり、グラフト率は45
%であった。
【0074】(3)ABS系樹脂組成物の製造 このグラフト共重合体(D−3)を実施例1と同様にA
S樹脂(E−1)と配合し、押出機に供給してペレット
とした後、射出成形機にて各試験片を作成し、実施例1
と同様に物性を評価した。その結果を表1に示す。
【0075】[実施例4] (1)肥大化ゴムラテックス(C−4)の製造 実施例1(3)に記載の肥大化ゴムラテックス(C−
1)の製造において、使用する酸基含有共重合体ラテッ
クス(B−1)を上記の実施例2(2)の酸基含有共重
合体ラテックス(B−2)に変更した他は、実施例1
(3)と同様にして、重量平均粒子径が0.20μm、
固形分が39.3%である肥大化ゴムラテックス(C−
4)を得た。発生したコアギュラムの量は0.09%で
あった。
【0076】(2)グラフト共重合体(D−4)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(D−1)の
製造において、使用する肥大化ゴムラテックス(C−
1)を上記の肥大化ゴムラテックス(C−4)に変更し
た他は、実施例1(4)と同様にして重合を行い、グラ
フト共重合体(D−4)を得た。重合転化率は98%で
あり、グラフト率は74%であった。
【0077】(3)ABS系樹脂組成物の製造 このグラフト共重合体(D−4)を実施例1と同様にA
S樹脂(E−1)と配合し、押出機に供給してペレット
とした後、射出成形機にて各試験片を作成し、実施例1
と同様に物性を評価した。その結果を表1に示す。
【0078】[比較例1] (1)ゴム状重合体ラテックス(A−3)の製造 実施例1(1)のゴム状重合体ラテックス(A−1)2
520部(固形分として1000部)に水810部を添
加して、固形分量が30.0%であるゴム状重合体ラテ
ックス(A−3)を得た。
【0079】(2)肥大化ゴムラテックス(C−5)の
製造 5リットルのガラス製反応器に、上記の肥大化ゴムラテ
ックス(A−3)3330部(固形分として1000
部)を入れ、次いで撹拌下で上記の実施例1(2)の酸
基含有共重合体ラテックス(B−1)61部(固形分と
して20部)を添加した後、続けて30分間撹拌し、重
量平均粒子径が0.23μm、固形分が29.8%の肥
大化ゴムラテックス(C−5)を得た。コアギュラムは
全く発生しなかった。
【0080】(3)グラフト共重合体(D−5)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水850部、上記の肥
大化ゴムラテックス(C−5)2750部(ゴム状重合
体として600部)、デキストローズ8.0部、ピロリ
ン酸ナトリウム1.0部および硫酸第一鉄七水塩0.1
部を仕込み、窒素置換した後60℃に昇温し、アクリロ
ニトリル480部、スチレン920部、t−ドデシルメ
ルカプタン15.0部およびクメンハイドロパーオキシ
ド4.0部からなる単量体混合物を280分かけて滴下
した。その間内温が65℃になる様にコントロールし
た。
【0081】滴下終了後、クメンハイドロパーオキシド
1.6部を添加し、さらに70℃で1時間保持し、老化
防止剤(川口化学工業(株)製、アンテージW−40
0)15部を添加後、冷却した。このグラフト共重合体
ラテックスを実施例1と同様に5%硫酸水溶液で凝固
し、洗浄、乾燥して乳白色粉末のグラフト共重合体(D
−5)を得た。重合転化率は97%であり、グラフト率
は62%であった。
【0082】(4)ABS系樹脂組成物の製造 このグラフト共重合体(D−5)を実施例1と同様にA
S樹脂(E−1)と配合し、押出機に供給してペレット
とした後、射出成形機にて各試験片を作成し、実施例1
と同様に物性を評価した。その結果を表1に示す。
【0083】[比較例2] (1)ゴム状重合体ラテックス(A−4)の製造 10リットルのステンレス製オートクレーブに、水20
00部、ロジン酸カリウム60部、水酸化カリウム1.
0部、炭酸水素ナトリウム25.0部、t−ドデシルメ
ルカプタン9.0部、過硫酸カリウム9.0部および
1,3−ブタジエン3000部を仕込み、60℃で重合
を開始する。さらに重合転化率に応じて反応温度を上
げ、最終的には75℃で、23時間重合させた後、未反
応の1,3−ブタジエンを除去し、固形分が59.3
%、重合転化率が97%、重量平均粒子径が0.14μ
mおよびゲル含有率が84%である粘稠なゴム状重合体
ラテックス(A−4)を得た。
【0084】(2)肥大化ゴムラテックス(C−6)の
製造 5リットルのガラス製反応器に、上記のゴム状重合体ラ
テックス(A−4)1830部(固形分として1000
部)およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリム3.0
部を仕込み、これに5%リン酸水溶液600部を3分か
けて滴下した。滴下終了後、10%水酸化ナトリウム水
溶液150部を添加し、重量平均粒子径が0.31μ
m、固形分が40.4%である肥大化ゴムラテックス
(C−6)を得た。発生したコアギュラムの量は23.
5%であった。
【0085】(3)グラフト共重合体(D−6)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(D−1)の
製造において、使用する肥大化ゴムラテックス(C−
1)を上記の肥大化ゴムラテックス(C−6)に変更
し、固形分換算で水量を調節した他は、実施例1(4)
と同様にして重合を行い、グラフト共重合体(D−6)
を得た。重合転化率は95%であり、グラフト率は42
%であった。
【0086】(4)ABS系樹脂組成物の製造 このグラフト共重合体(D−6)を実施例1と同様にA
S樹脂(E−1)と配合し、押出機に供給してペレット
とした後、射出成形機にて各試験片を作成し、実施例1
と同様に物性を評価した。その結果を表1に示す。
【0087】[比較例3] (1)ゴム状重合体ラテックス(A−5)の製造 実施例1(1)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
1)の製造において、使用するt−ドデシルメルカプタ
ンの量を12.5部から20.0部に変更した他は、実
施例1(1)と同様に重合を行い、固形分が39.3
%、重合転化率が97%、重量平均粒子径が0.07μ
mおよびゲル含有率が51%であるゴム状重合体ラテッ
クス(A−5)を得た。
【0088】(2)肥大化ゴムラテックス(C−7)の
製造 実施例1(3)に記載の肥大化ゴムラテックス(C−
1)の製造において、使用するゴム状重合体ラテックス
(A−1)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−5)
に変更した他は、実施例1(3)と同様にして、平均粒
子径が0.29μm、固形分が39.1%である肥大化
ゴムラテックス(C−7)を得た。発生したコアギュラ
ムの量は0.18であった。
【0089】(3)グラフト共重合体(D−7)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(D−1)の
製造において、使用する肥大化ゴムラテックス(C−
1)を上記の肥大化ゴムラテックス(C−7)に変更し
た他は、実施例1(4)と同様にして、重合を行い、重
合転化率が97%であり、グラフト率が54%であるグ
ラフト共重合体(D−7)を得た。
【0090】(4)ABS系樹脂組成物の製造 このグラフト共重合体(D−7)を実施例1と同様にA
S樹脂(E−1)と配合し、押出機に供給してペレット
とした後、射出成形機にて各試験片を作成し、実施例1
と同様に物性を評価した。その結果を表1に示す。
【0091】[比較例4] (1)ゴム状重合体ラテックス(A−6)の製造 実施例1(1)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
1)の製造において、使用するt−ドデシルメルカプタ
ンの量を12.5部から0部に変更した他は、実施例1
(1)と同様にして重合を行い、固形分が39.4%、
重合転化率が98%、重量平均粒子径が0.07μmお
よびゲル含有率が98%であるゴム状重合体ラテックス
(A−6)を得た。
【0092】(2)肥大化ゴムラテックス(C−8)の
製造 実施例1(3)に記載の肥大化ゴムラテックスの製造に
おいて、使用するゴム状重合体ラテックス(A−1)を
上記のゴム状重合体ラテックス(A−6)に変更した他
は、実施例1(3)と同様にして、重量平均粒子径が
0.25μm、固形分が39.2%である肥大化ゴムラ
テックス(C−8)を得た。発生したコアギュラムの量
は0.10であった。
【0093】(3)グラフト共重合体(D−8)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(D−1)の
製造において、使用する肥大化ゴムラテックス(C−
1)を上記の肥大化ゴムラテックス(C−8)に変更し
た他は、実施例1(4)と同様にして重合を行い、グラ
フト共重合体(D−8)を得た。重合転化率は98%で
あり、グラフト率は50%であった。
【0094】(4)ABS系樹脂組成物の製造 このグラフト共重合体(D−8)を実施例1と同様にA
S樹脂(E−1)と配合し、押出機に供給してペレット
とした後、射出成形機にて各試験片を作成し、実施例1
と同様に物性を評価した。その結果を表1に示す。
【0095】[比較例5] (1)肥大化ゴムラテックス(C−9)の製造 5リットルのガラス製反応器に、上記の実施例1(1)
のゴム状重合体ラテックス(A−1)2520部(固形
分として1000部)およびドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム3.0部を仕込み、これに5%リン酸水溶
液100部を3分かけて滴下した。滴下終了後、10%
水酸化ナトリウム水溶液30部を添加し、重量平均粒子
径が0.12μm、固形分が38.0%である肥大化ゴ
ムラテックス(C−9)を得た。発生したコアギュラム
の量は0.20%であった。
【0096】(2)グラフト共重合体(D−9)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(D−1)の
製造において、使用する肥大化ゴムラテックス(C−
1)を上記の肥大化ゴムラテックス(C−9)に変更
し、その使用量は固形分換算で水量を変更した他は、実
施例1(4)と同様にして重合を行い、グラフト共重合
体(D−9)を得た。重合転化率は97%であり、グラ
フト率は63%であった。
【0097】(3)ABS系樹脂組成物の製造 このグラフト共重合体(D−9)を実施例1と同様にA
S樹脂(E−1)と配合し、押出機に供給してペレット
とした後、射出成形機にて各試験片を作成し、実施例1
と同様に物性を評価した。その結果を表1に示す。
【0098】[比較例6] (1)酸基含有重合体ラテックス(B−3)の製造 実施例1(2)に記載の酸基含有重合体ラテックス(B
−1)の製造において、使用するアクリル酸n−ブチル
の量を1275部から1125部に、そしてメタクリル
酸の量を225部から375部に変更した他は、実施例
1(2)と同様にして重合を行い、酸基含有重合体ラテ
ックス(B−3)を得た。重合転化率は99%で、重量
平均粒子径は0.16μmであった。
【0099】(2)肥大化ゴムラテックス(C−10)
の製造 実施例1(3)に記載の肥大化ゴムラテックス(C−
1)の製造において、使用する酸基含有重合体ラテック
ス(B−1)を上記の酸基含有重合体ラテックス(B−
3)に変更した他は、実施例1(3)と同様にして行
い、固形分が39.1%および重量平均粒子径が0.4
5μmである肥大化ゴムラテックス(C−10)を得
た。発生したコアギュラムの量は0.32%であった。
【0100】(3)グラフト共重合体(D−10)の製
造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(D−1)の
製造において、使用する肥大化ゴムラテックス(C−
1)を上記の肥大化ゴムラテックス(C−10)に変更
し、その使用量は固形分換算で水量を変更した他は、実
施例1(4)と同様にして重合を行い、グラフト共重合
体(D−10)を得た。重合転化率は96%であり、グ
ラフト率は41%であった。
【0101】(4)ABS系樹脂組成物の製造 このグラフト共重合体(D−10)を実施例1と同様に
AS樹脂(E−1)と配合し、押出機に供給してペレッ
トとした後、射出成形機にて各試験片を作成し、実施例
1と同様に物性を評価した。その結果を表1に示す。
【0102】[比較例7] (1)グラフト共重合体(D−11)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水540部、上記の実
施例1(3)の肥大化ゴムラテックス(C−1)406
0部(ゴム状重合体として1600部)、デキストロー
ズ3.0部、ピロリン酸ナトリウム1.0部および硫酸
第一鉄七水塩0.1部を仕込み、窒素置換した後60℃
に昇温し、アクリロニトリル120部、スチレン280
部、t−ドデシルメルカプタン4.8部およびクメンハ
イドロパーオキシド1.2部からなる単量体混合物を1
50分かけて滴下した。その間内温が65℃になる様に
コントロールした。
【0103】滴下終了後、クメンハイドロパーオキシド
0.5部を添加し、さらに70℃で1時間保持し、老化
防止剤(川口化学工業(株)製、アンテージW−40
0)10部を添加した後、冷却した。このグラフト共重
合体ラテックスを5%硫酸水溶液で凝固し、洗浄、乾燥
して乳白色粉末のグラフト共重合体(D−11)を得
た。重合転化率は99%であり、グラフト率は15%で
あった。
【0104】(2)ABS系樹脂組成物の製造 このグラフト共重合体(D−11)23部と、実施例1
のAS樹脂(E−1)77部とを配合し、実施例1と同
様に押出機に供給してペレットとした後、射出成形機に
て各試験片を作成し、実施例1と同様に物性を評価し
た。その結果を表1に示す。
【0105】[比較例8] (1)グラフト共重合体(D−12)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水2380部、上記の
実施例1(3)の肥大化ゴムラテックス(C−1)10
20部(ゴム状重合体として400部)、デキストロー
ズ16.0部、ピロリン酸ナトリウム4.0部および硫
酸第一鉄七水塩0.1部を仕込み、窒素置換した後60
℃に昇温し、アクリロニトリル480部、スチレン11
20部、t−ドデシルメルカプタン12.0部およびク
メンハイドロパーオキシド9.0部からなる単量体混合
物を300分かけて滴下した。その間内温が65℃にな
る様にコントロールした。
【0106】滴下終了後、クメンハイドロパーオキシド
2.5部を添加し、さらに70℃で1時間保持し、老化
防止剤(川口化学工業(株)製、アンテージW−40
0)10部を添加した後、冷却した。このグラフト共重
合体ラテックスを5%硫酸水溶液で凝固し、洗浄、乾燥
して乳白色粉末のグラフト共重合体(D−12)を得
た。重合転化率は96%であり、グラフト率は132%
であった。
【0107】(2)ABS系樹脂組成物の製造 このグラフト共重合体(D−12)93部と、実施例1
のAS樹脂(E−1)7部とを配合し、実施例1と同様
に押出機に供給してペレットとした後、射出成形機にて
各試験片を作成し、実施例1と同様に物性を評価した。
その結果を表1に示す。
【0108】
【表1】
【0109】表1に示す結果から明らかなように、本発
明で規定する諸構成要件を充足しないABS系樹脂組成
物はいずれかの特性、特に成形品の外観(表面光沢、フ
ィッシュアイ)が劣る。これに対し、本発明によるAB
S系樹脂組成物は、特に成形品の耐衝撃性、流動性、表
面光沢およびフィッシュアイにおいてバランスがとれて
優れていることがわかる。
【0110】
【発明の効果】本発明のABS系樹脂組成物は、射出成
形、押出成形などの成形方法により種々の形状の成形品
とすることができ、耐衝撃性、流動性、表面光沢および
フィッシュアイがともにすぐれているので、電気、電子
部品、自動車、家庭用品、その他工業用材料として有用
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形分が35〜55重量%、重量平均粒
    子径が0.03〜0.15μm、ゲル含有率が60〜9
    5%であるゴム状重合体ラテックス100重量部(固形
    分として)に対し、(1)酸基を含有する単量体3〜4
    0重量%、アルキル基の炭素数が1〜12のアクリル酸
    アルキルエステルの1種以上35〜97重量%およびこ
    れらと共重合可能な他のビニル系単量体0〜48重量%
    (合計100重量%)を重合させることにより得られる
    酸基含有共重合体ラテックス0.1〜10重量部(固形
    分として)、または(2)溶液濃度が1〜10重量%で
    ある無機酸または有機酸の水溶液0.1〜5重量部(無
    機酸または有機酸の量として)、を添加することにより
    得られる、重量平均粒子径が0.15μmを超え0.4
    0μm以下である肥大化ゴムラテックス。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の肥大化ゴムラテックス5
    〜80重量部(固形分として)の存在下に、シアン化ビ
    ニル系単量体10〜40重量%、芳香族ビニル系単量体
    60〜90重量%およびこれらと共重合可能な少なくと
    も1種の他のビニル系単量体0〜20重量%(合計10
    0重量%)からなる単量体混合物95〜20重量部を重
    合して得られるグラフト率が20〜100%であるグラ
    フト共重合体5〜100重量部と、シアン化ビニル系単
    量体10〜40重量%、芳香族ビニル系単量体60〜9
    0重量%およびこれらと共重合可能な少なくとも1種の
    他のビニル系単量体0〜20重量%(合計100重量
    %)からなる単量体混合物を重合してなる共重合体95
    〜0重量部とを合計量が100重量部となるように配合
    してなることを特徴とするABS系樹脂組成物。
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