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JPH08243160A - 注入用具 - Google Patents

注入用具

Info

Publication number
JPH08243160A
JPH08243160A JP7053952A JP5395295A JPH08243160A JP H08243160 A JPH08243160 A JP H08243160A JP 7053952 A JP7053952 A JP 7053952A JP 5395295 A JP5395295 A JP 5395295A JP H08243160 A JPH08243160 A JP H08243160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tip
plug
injection
tube
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7053952A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsumi Shibuya
睦 澁谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Yakuhin Kako Co Ltd
Original Assignee
Showa Yakuhin Kako Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Yakuhin Kako Co Ltd filed Critical Showa Yakuhin Kako Co Ltd
Priority to JP7053952A priority Critical patent/JPH08243160A/ja
Publication of JPH08243160A publication Critical patent/JPH08243160A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】シリンダ本体の先端に設けられ、外周面にネジ
山を備え、軸線に沿って延びる貫通孔を有するプラグ
と、前記プラグに螺着でき、先端に固定されたチューブ
を備え、軸線に沿って延びる貫通孔を有するチップとを
有する注入用具。 【効果】粘性の高いペースト状の薬剤を患部に注入する
際にもチューブの脱落の恐れがなく、シリンダ先端部分
が嵩張らず、口腔内などにおいても良好な操作性が確保
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医科及び歯科領域にお
いて治療や予防処置に用いられる注入用具に関するもの
であり、より具体的には、医科及び歯科領域、特に口腔
内における治療や予防処置に用いることができ、液体や
ペースト状の薬剤を安全に局所に投与又は塗布すること
のできる注入用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医科及び歯科の領域では、液体やペース
ト状の薬剤を局所(患部)に投与又は塗布するような治
療や予防処置が頻繁に行われる。例えば、皮下注射や静
脈内注射などには薬剤を充填した注射針付きの注射用シ
リンジを注入用具として用いるのが一般的である。通常
の場合、注射針は一回毎の処置に際して容易に交換でき
るように、着脱可能な状態でシリンジ先端部のヘッドに
嵌合されている。しかしながら、単に嵌合による装着で
は、ピストンを押し込んだ際の薬剤の圧力で注射針が脱
落する可能性があることが指摘されていた。特に、ペー
スト状あるいは粘性の高い薬剤を注入する際には脱落の
可能性が非常に高くなるので、このようなシリンジを使
用することはできない。
【0003】このような問題を解決するために、シリン
ジの先端外周面にネジ山を設けて、そのネジ山に螺合す
るナット様の固定部材により注射針を固定して脱落を防
止したラウンドロック方式のシリンジが提案されている
(例えば、ラウンドロックシリンジ:テルモ株式会社
製)。このようなシリンジは注射針の脱落がないので、
歯科用のペースト組成物などの薬剤の注入処置にも使用
できるものの、脱落防止のために用いる金属またはプラ
スチック製の固定部材が嵩高いので、シリンジの操作性
が悪くなるという問題があった。
【0004】特に、歯科領域において、小児の口腔内に
薬剤を注入したり成人の臼歯の根管または歯周ポケット
に薬剤を注入する処置にラウンドロック方式のシリンジ
(例えば、根管洗浄針:藤沢薬品工業株式会社製)を用
いると、シリンジ先端部の嵩高さゆえに、口腔内でのシ
リンジの可動範囲が狭くなり細かな処置が行えないとい
う問題があった。このため、ペースト状の薬剤を用いた
場合にも注射針が脱落することがなく、かつ、シリンジ
先端部が嵩張らないシリンジの提供が求められていた。
【0005】一方、外径の細いプラスチック製のシリン
ジの先端を溶融化工して、一体型のキャピラリー状に引
き延ばし成型したシリンジが歯科治療に用いられている
(例えば、ルートキャナルシリンジ、ビタペックス:ネ
オ製薬株式会社)。この歯科用シリンジは約 2 ml の歯
科用ペースト剤が予め充填された形態で提供されてお
り、ペースト剤の注入に際して先端のキャピラリー(注
射針に相当する)が脱落することがないうえ、先端部に
も嵩高い部材が用いられておらず良好な操作性を有する
という特徴を有するものである。
【0006】しかしながら、この歯科用シリンジは、衛
生上の観点から一回の使用毎に使い捨てることを前提と
して提供されており、未だ相当量の薬剤が残存している
シリンジを使い捨てざるを得ないので、医療費の抑制と
いう観点から好ましいものではなかった。また、歯科領
域の治療では一回に極小量(約10〜100 μリットル程
度)の薬剤しか使用しない場合が多いので、歯科医師が
シリンジを一回の使用で使い捨てず、同一のシリンジで
何人もの患者の処置を行う傾向があることが指摘されて
いた。このような処置は衛生面で極めて危険である。従
って、歯科用のペースト剤の注入にも安全に使用でき、
良好な操作性を有するとともに、一回毎の使用に際して
容易かつ安価に注射針を交換できるような注入用具を提
供することは重要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、一回毎の使
用に際して容易かつ安価に注射針を交換することができ
るような着脱可能な注射針をシリンジの先端部に備えた
注入用具を提供することを目的としている。本発明の別
の目的は、ペースト状あるいは粘性の高い薬剤の注入に
用いた場合にも、注入に際して注射針が脱落することの
ない注入用具を提供することにある。さらに本発明の別
の目的は、上記の特徴を有し、かつ、シリンジ先端部が
嵩張らず、口腔内などにおいても良好な操作性を確保で
きる注入用具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の課題を
解決すべく鋭意努力した結果、シリンダ本体の先端部に
設けられ外周面にネジ山を備えたプラグに対して、チュ
ーブを備えたチップを螺着させるという構成を採用する
ことにより、上記の特徴を有する注入用具を提供できる
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち本発明は、シリンダ本体の先端に
設けられ、外周面にネジ山を備え、軸線に沿って延びる
貫通孔を有するプラグと、前記プラグに螺着でき、先端
に固定されたチューブを備え、軸線に沿って延びる貫通
孔を有するチップとを有する注入用具を提供するもので
ある。別の観点からは、本発明により、シリンダ本体の
先端に設けられ、外周面にネジ山を備え、軸線に沿って
延びる貫通孔を有するプラグ;前記プラグに螺着でき、
軸線に沿って延びる貫通孔を有するチップ;及び、前記
チップの先端に固定されたチューブを有する注入用具が
提供される。
【0010】上記各発明の好ましい態様によれば、前記
チップの螺着脱により前記チューブが交換可能な注入用
具;前記チップと前記チューブとが同一材質で一体成型
された前記注入用具;前記シリンダ本体と前記プラグと
が同一材質で一体成型された前記注入用具;前記チップ
の貫通孔の容積が前記チューブの中空部全容積に対して
1〜50倍の範囲である前記注入用具;前記チップの貫通
孔の容積が前記チューブの中空部全容積に対して5〜10
倍の範囲である前記注入用具が提供される。
【0011】さらに本発明の別の態様によれば、前記チ
ップの貫通孔に充填された薬剤によって、前記シリンジ
本体及び前記プラグの貫通孔に充填された薬剤と、前記
チューブの内部に貯留した汚染薬剤との接触を防止する
ことを特徴とする、前記の各注入用具;及び、ペースト
状薬剤が充填された前記の各注入用具;前記プラグと螺
着できる保存用チップと前記注入用具を含む注入用具キ
ット;交換用の前記チップと前記注入用具とを含む薬剤
注入キット;さらに保存用チップを含む前記薬剤注入キ
ットが提供される。
【0012】本発明の注入用具は、上記の構成を採用し
た結果、粘性の高いペースト状の薬剤を患部に注入する
際、ピストンを介して薬剤に非常に高い圧力を加えても
チューブの脱落の恐れがなく、極めて安全に医科および
歯科の治療を行うことができるという特徴がある。ま
た、チューブがチップによってシリンダ本体に固定され
るので、シリンダ先端部分が嵩張らず、口腔内などにお
いても良好な操作性が確保できるという特徴を有してい
る。
【0013】さらに、チップを緩めることにより容易に
チューブを交換することができるので、患者毎にチュー
ブを交換したり、種々の診療目的に応じて先端形状の異
なるチューブを用いるのに便利である。また、チップの
内部には一定量の薬剤が貯留されるようになっており、
唾液などの逆流により汚染されたチューブ内部の薬剤と
本体内部に充填された薬剤とが直接接触することがな
い。従って、繰り返し使用する場合にも、チップを交換
することによって、本体内部の薬剤を常に非汚染状態に
保つことができるので、衛生面から非常に好ましいもの
である。
【0014】
【実施例】以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好
ましい態様についてより具体的に説明するが、本発明の
範囲はこれらの実施例に限定されることはない。なお、
図1は、実施例の注入用具Aの一部を断面して示す分解
図である。図2は、実施例の注入用具Aの使用状態にお
ける要部断面図である。
【0015】注入用具Aは、手元端にフランジ1aを備え
たシリンダ状本体1(外径 7.0 mm×全長 90.0 mm×内
径 5.0 mm)を有し、本体1の先端には、その外周部にネ
ジ山を有するプラグ2が設けられている。プラグ2には
外部に向けて徐々に狭径するような円錐台形の貫通孔2a
が中央の軸線に沿って設けられており、プラグ2は先端
部において直径2.0 mmの開口を有している。注入用具A
の本体1とプラグ2とはポリプロピレンを用いて一体成
型により製造されている。
【0016】また、3.0 mmの貫通孔3a (全長 12.0 mm)
と、貫通孔3aに連続し貫通孔3aと同一径から先端部に向
けて徐々に狭径する貫通孔3dとを中央に有し、プラグ2
に螺合するように内部3bにネジ山が設けられたポリプロ
ピレン製のチップ3がプラグ2の外周に螺着されてい
る。チップの先端には、外径および内径がその先端部に
向けて徐々に狭径する中空のチューブ3c(先端部:外径
0.5 mm, 内径 0.3 mm;手元部:外径 2.0 mm, 内径 1.5
mm ;全長 35 mm)が設けられている。注入用具Aのチ
ップ3とチューブ3cとは、ポリプロピレンを用いて一体
成型により製造されている。
【0017】本体1内部に充填された薬剤7は、先端に
シリコン製パッキング9を有するピストン6により加圧
されて、貫通孔2a、貫通孔3a、及び貫通孔3dを経て、チ
ューブの内部3eを移動し、チューブの先端より吐出され
る。使用後には、チップを緩めてチップを取り外し、新
たなチップ3を螺着して別の患者の治療に用いる。使用
後に暫時保存する場合には、チップ3の貫通孔3a及び貫
通孔3dをシリコンゴム製の充填材5で密封した保存用チ
ップ8を螺着することによって本体1を密閉する。
【0018】本体1の形状は、内部に薬剤7を充填でき
ピストン6によって薬剤の加圧ができるような内部の中
空構造と、ピストン6の押圧を容易にするフランジ1aと
を有するものあれば特に限定されない。本体1の材質
は、先端に設けられるプラグ2の機械的強度を担保で
き、かつ、生物学的および化学的に不活性な材質であれ
ば特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、金属、ガラス、アクリル系樹脂、ポリスチレ
ン、又はフッ素樹脂等の材質が好適である。プラグ2の
形状はチップ3と螺合可能な形状であれば特に限定され
ず、その材質は本体1と同様な材質であれば特に限定さ
れないが、本体1と同一の材質であることが好ましい。
例えば、注入用具Aのように、本体1とプラグ2とを同
一の材質(例えば、ポリプロピレン)を用いて一体成型
することは本発明の好ましい態様である。
【0019】チューブおよびチップの材質は、機械的強
度を担保でき、かつ、生物学的および化学的に不活性な
材質であれば特に限定されない。例えば、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ステンレス等の金属、ガラス、アク
リル系樹脂、ポリスチレン、又はテフロン等のフッ素樹
脂等の材質により製造することが可能である。チューブ
を焼きなましたステンレスにより製造すると、治療の目
的に応じてチューブを容易に曲げることができるので好
ましい。
【0020】チップ3の形状は、プラグ2と螺合可能で
あって、かつ、チューブ3cの固定に十分な機械的強度を
担保できるものであれば特に限定されることはない。も
っとも、チップ3の外径が本体1の外径より大きくなる
と、注入用具先端が嵩高くなって注入用具の操作性が悪
化する場合があるので、チップ3の外径が本体1の外径
より大きくなることは好ましくない。また、チップ3の
外径が本体1の外径と著しく異なると、本発明の注入用
具を口腔内などの治療に用いる際にチップ3と本体1と
の境界面が口腔内粘膜を傷つける場合がある。従って、
チップ3の外径は本体1の外径とほぼ同一径かあるいは
若干小径にし、チップ3と本体1との境界部外周に段差
ができないようにすることが好ましい。
【0021】チューブは、治療の目的や患部の状態など
に応じた適宜の外形と、薬剤の移動が可能な内部の中空
構造とを備えていれば特に限定されないが、例えば、先
端に向けて徐々に外径と内径が狭径するような中空のパ
イプ状に成型されていることが好ましい。チューブの先
端の形状は特に限定されないが、皮下注射や静脈内注射
などの注射を目的として使用する場合には、通常の注射
針の先端のように、斜裁された先端を有しているべきで
ある。また、単に患部に薬剤を塗布する場合や、歯科領
域において根管または歯周ポケットに薬剤を注入するよ
うな場合には、直裁した先端形状を有するものが好適で
ある。
【0022】チップとチューブとは、ピストン6の押圧
によってチューブが脱落することがないように、例え
ば、螺着、嵌着、接着など適宜の手段によって、十分な
機械的強度を担保できるように、好ましくは着脱不可能
な程度に固着されるべきである。十分な機械的強度を担
保し、かつ製造コストを軽減するためには、注入用具A
のように、チップ3とチューブ3cとを同一の材質(例え
ば、ポリプロピレン)により一体成型することが好まし
い。なお、チップ3とチューブ3cの境界部が口腔内粘膜
を傷つけることのないように、チップ3とチューブ3cと
の境界部外周に段差ができないようにすることが好まし
い。また、チップ3をプラグ2に対して容易に螺合させ
ることができるように、チップ3の外周に滑り止めなど
の加工がなされていることも好適である。
【0023】プラグ2およびチップ3にそれぞれ設けら
れる貫通孔の形状は、ピストン6の押圧により薬剤がチ
ューブの中空部3eに効率的に移動することができるよう
に選択すべきである。一般的には、プラグ2及びチップ
3のそれぞれの中央に、軸線に沿った円筒形または先細
りの円錐台形、あるいは円筒形及び先細りの円錐台形を
組み合わせた中空形状となるように貫通孔を形成すれば
よい。例えば、注入用具Aのプラグ2に設けられた先細
り円錐台形の貫通孔2a、及び注入用具Aのチップ3に設
けられた円筒形の貫通孔3a及び先細り円錐台形の貫通孔
3dの組み合わせは、本発明の好ましい態様である。
【0024】本発明の注入用具の特徴の一つは、チップ
3の内部の貫通孔に一定量の薬剤を貯留させ、唾液など
の逆流により汚染されたチューブ内部3eの薬剤と本体1
の内部に充填された薬剤とが直接接触することがない点
にある。このような構成を採用すると、治療中にピスト
ンを若干引き戻すような誤操作をした場合にも、本体1
(およびプラグ2の貫通孔)内部の薬剤を常に非汚染状
態で保つことができる。従って、チップ3に設けられる
貫通孔3a及び3dは、チューブの中空部3eの全容積に対し
て数倍ないし数十倍の容積を有していることが好まし
い。また、汚染された薬剤の逆流を防止する別の手段と
して、プラグ2先端部の開口の直径をチップ3の貫通孔
3aの直径とほぼ同径ないし若干小径にしておくこと、及
び/又は、貫通孔2aを開口部に向けて徐々に狭径になる
ように円錐台形状に成型しておくことが好ましい。
【0025】保存用チップ8は、チップ3の貫通孔をシ
リコンゴム、フッ素ゴム、塩化ゴム、天然ゴムなど弾性
に富む材質により形成された充填材5で密封することに
より製造すればよい。あるいは、貫通孔を設けないよう
にしてチップ3と同一の形状に一体成型したものを保存
用チップ8として用いてもよい。このような態様は生産
コストの点から好ましいものである。ピストン6の材質
は本体1の材質と同じであることが好ましい。また、パ
ッキング9の材質としては、シリコンゴム、フッ素ゴ
ム、塩化ゴム、天然ゴムなど弾性に富む材質を用いるこ
とができる。
【0026】本発明の注入用具は、医科あるいは歯科の
領域の治療や予防処置において、溶液剤や懸濁剤などの
注射用製剤、あるいはペースト状の半固形製剤などを局
所に注入投与する際に用いることができる。例えば、歯
科用ペースト組成物の根管充填術に好適に使用すること
ができる。本発明の注入用具の使用に際しては、薬剤7
を本体1内部に充填し、チップ3をプラグ2に螺着した
後にピストン6を押し込み、必要な量の薬剤をチューブ
3cの先端から吐出させる。処置後、直ちに別の患者の治
療を行う場合には、チップ3を緩めてチップ3を取り除
きいた後、新たなチップ3を螺着させて薬剤がチューブ
3cの先端に至るまでピストン6を押し込むことにより次
の処置の準備を行う。暫時保存する場合には、チップ3
を緩めてチップ3を取り除き、保存用チップ8を螺着す
る。
【0027】
【発明の効果】本発明の注入用具は、粘性の高いペース
ト状の薬剤を患部に注入する際にもチューブの脱落の恐
れがなく、シリンダ先端部分が嵩張らず、口腔内などに
おいても良好な操作性が確保できる。また、一回の処置
毎にチューブを交換したり、種々の診療目的に応じて先
端形状の異なるチューブを用いるのに便利である。さら
に、チップの内部には一定量の薬剤が貯留されるように
なっているので、唾液などの逆流により汚染されたチュ
ーブ内部の薬剤と本体内部に充填された薬剤とが直接接
触することがなく、繰り返しの使用によっても本体内部
の薬剤を常に非汚染状態に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の注入用具の構成要素を断面して示す
分解図である。
【図2】 実施例の注入用具の使用状態における縦断面
図である。
【符号の説明】
A 注入用具 1 シリンダ本体 1a シリンダ本体に設けられたフランジ 2 プラグ 2a プラグに設けられた貫通孔 3 チップ 3a チップに設けられた第一貫通孔 3c チューブ 3d チップに設けられた第二貫通孔 5 充填材 6 ピストン 7 薬剤 8 保存用チップ 9 パッキング

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ本体の先端に設けられ、外周面
    にネジ山を備え、軸線に沿って延びる貫通孔を有するプ
    ラグと、前記プラグに螺着でき、先端に固定されたチュ
    ーブを備え、軸線に沿って延びる貫通孔を有するチップ
    とを有する注入用具。
  2. 【請求項2】 シリンダ本体の先端に設けられ、外周面
    にネジ山を備え、軸線に沿って延びる貫通孔を有するプ
    ラグ、前記プラグに螺着でき、軸線に沿って延びる貫通
    孔を有するチップ、及び、前記チップの先端に固定され
    たチューブを有する注入用具。
  3. 【請求項3】 前記チップの螺着脱により前記チューブ
    が交換可能な請求項1または2に記載の注入用具。
  4. 【請求項4】 前記チップと前記チューブとが同一材質
    で一体成型された請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載の注入用具。
  5. 【請求項5】 前記チップの貫通孔の全容積が前記チュ
    ーブの中空部の全容積に対して1〜50倍の範囲である請
    求項1ないし4のいずれか1項に記載の注入用具。
  6. 【請求項6】 前記チップの貫通孔に充填された薬剤に
    よって、前記シリンジ本体及び前記プラグの貫通孔に充
    填された薬剤と前記チューブの内部に貯留した汚染薬剤
    との接触を防止することを特徴とする、請求項1ないし
    5のいずれか1項に記載の注入用具。
  7. 【請求項7】 ペースト状薬剤が充填された請求項1な
    いし6のいずれか1項に記載の注入用具。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    の注入用具のプラグと螺着できる保存用チップと、請求
    項1ないし7のいずれか1項に記載の注入用具とを含
    む、注入用具キット。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    の注入用具と、交換用チップとして請求項1ないし7の
    いずれか1項に記載の注入用具のチップとを含む、薬剤
    注入用キット。
  10. 【請求項10】 さらに請求項8に記載の保存用チップ
    を含む請求項9に記載の薬剤注入用キット。
JP7053952A 1995-03-14 1995-03-14 注入用具 Pending JPH08243160A (ja)

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