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JPH08244441A - 空気通路切換装置 - Google Patents

空気通路切換装置

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Publication number
JPH08244441A
JPH08244441A JP5423595A JP5423595A JPH08244441A JP H08244441 A JPH08244441 A JP H08244441A JP 5423595 A JP5423595 A JP 5423595A JP 5423595 A JP5423595 A JP 5423595A JP H08244441 A JPH08244441 A JP H08244441A
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JP
Japan
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seal member
wall
duct
wall portion
rotary door
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Application number
JP5423595A
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English (en)
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JP3584525B2 (ja
Inventor
Yukio Kamimura
上村  幸男
Kazufumi Yomo
四方  一史
Koji Nonoyama
浩司 野々山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP05423595A priority Critical patent/JP3584525B2/ja
Publication of JPH08244441A publication Critical patent/JPH08244441A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール材の不規則の撓みを防止することで、
ロータリードアの操作力を低減させると共に、シール性
を確保できる空気通路切換装置の提供。 【構成】 傾斜面108は、支持軸とこの支持軸の軸方
向と直交する方向の距離が小さい第1の内壁部108a
と、この第1の内壁部108bよりその距離が大きい第
2の内壁部108bとからなる。そして、この第1の内
壁部108が第1のシール部材11cと圧着すること
で、第1のシール部材11cの突出先端部109が第2
の内壁部108b側にたわませられる。つまり、ロータ
リードアが回動するに伴って、第1のシール部材11c
に図9中左方向に力が作用した場合、第1の内壁部10
8aによって、第1のシール部材11cの突出先端部1
09が図9中左方向に歪むことが規制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気通路切換装置であ
って、特にロータリードアと空調ケースとのシール構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空調ケースに設けられた開口部
(吹出口)を開閉する手段として、略円筒状のロータリ
ドアを使用しているものがある。そして、例えばロータ
リードアがこの開口部を開口する際において、必要に応
じてロータリードアの開口側面には、空調ケースの内壁
とロータリドアの開口側面との間をシールするためにロ
ータリードアの軸方向と回動方向に沿ってゴム等からな
るシール材が配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たシール材は、シール状態においては若干圧縮された状
態で使用されるため、ロータリドアの回動時における摩
擦抵抗が大きくなってしまい、ロータリドアの操作力が
大きくなってしまうという問題がある。また、圧縮状態
を緩めると、シール性が悪くなるという問題がある。
【0004】一般的にロータリドアの操作力およびシー
ル性を両立させる方法として、シール材と空調ケースの
内壁との接触面積を小さくすることが分かっている。そ
して、本発明者が実際に試作検討した結果、特にロータ
リドアの回動方向に沿って配設されたシール材がこの回
動に伴って軸方向へ不規則に撓み、その結果、逆にロー
タリドアの操作力が大きくなり、シール性も悪化すると
いう問題が発生することが分かった。
【0005】そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて
シール材の不規則の撓みを防止することで、ロータリド
アの操作力を低減させると共に、シール性を確保できる
空気通路切換装置を提供すること目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載の発明では、、空気通路をなし下流
側に吹出開口部(101、102、104、105)を
有するダクト(1)と、このダクト内に設けられ、略円
弧状の周壁部(6c、6d)を有すると共に、この周壁
部が前記ダクトの内壁に沿って回動することで前記吹出
開口部の開口面積を調節するロータリードア(6)と、
このロータリードアを前記周壁部の周方向に回動自在に
支持する支持軸(6e)と、前記周壁部の外周面から前
記ダクトの内壁に向かって突出すると共に、前記周壁部
の周方向に延在した第1のシール部材(11c)と、前
記周壁部の外周面から前記ダクトの内壁に向かって突出
すると共に、前記支持軸の軸方向に延在した第2のシー
ル部材(11b)とを備え、前記吹出開口部を前記周壁
部が開口もしくは閉口するどちらか一方において、前記
第1のシール部材と前記第2のシール部材とが協働し、
前記吹出開口部の開口周縁部(102a、110〜11
4)と全周にいたって密着し、前記第1のシール部材の
突出先端部(109)と対向する前記ダクトの内壁周辺
部(107)は、前記支持軸の軸方向において、この内
壁周辺部と前記支持軸との軸方向と直交する方向の距離
が異なる第1の内壁部(108a)と、この第1の内壁
部よりこの距離が大きい第2の内壁部(108b)とを
有し、少なくとも前記第1のシール部材とこの第1の内
壁部とが圧接し、前記突出先端部が第2の内壁部側に撓
むように構成されていることを技術的手段として採用す
る。
【0007】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の発明において、前記第1の内壁部および前記第2
の内壁部は、前記内壁周辺部と前記第1のシール部材と
がシール状態において、前記第1のシール部材と前記内
壁周辺部との接触面が前記回動軸の軸方向に対して傾斜
する傾斜面(108)にて構成されていると良い。
【0008】また、請求項3記載の発明では、請求項1
または請求項2記載の発明において、前記第2のシール
部材と対向し密着する前記ダクトの内壁は、前記ロータ
リードアが前記吹出開口部を閉口する部位(102a)
と、もしくは前記ロータリードアが前記開口部を開口す
る部位(102b)とのどちらか一方が、前記支持軸の
軸方向と直交する方向の距離が他方に比べ短くなるよう
に構成されていると良い。
【0009】また、請求項4記載の発明では、請求項3
記載の発明において、前記ダクトの内壁は、前記支持軸
の軸方向と直交する方向の距離が小さい部位(102
a)では、前記第2のシール部材と接触し、前記支持軸
の軸方向と直交する方向の距離が大きい部位(102
b)では、第2のシール部材と非接触となるように構成
されていると良い。
【0010】また、請求項5記載の発明では、請求項1
ないし請求項4いずれかに記載の発明において、前記第
1のシール材は、前記ダクトの内壁に突出する方向にお
ける幅に対して、前記ロータリードアの回動方向におけ
る幅が十分短くなっていると良い。また、請求項6記載
の発明では、請求項1ないし請求項5いずれかに記載の
発明において、前記第2のシール材は、前記ダクトの内
壁に突出する方向における幅に対して、前記支持軸の軸
方向における幅が十分短くなっていると良い。
【0011】また、請求項7記載の発明では、請求項1
ないし請求項6いずれかに記載の発明において、前記ダ
クトは、車両用空調装置における車室内に空気を導くた
めの空気通路であると良い。
【0012】
【作用および発明の効果】以上に述べた発明の構成によ
ると、請求項1および請求項2記載の発明では、第1の
シール部材の突出先端部と対向するダクトの内壁周辺部
は、支持軸の軸方向において、この内壁周辺部と前記支
持軸との軸方向と直交する方向の距離が異なる第1の内
壁部と、この第1の内壁部よりこの距離が大きい第2の
内壁部とを有し、少なくとも第1のシール部材とこの第
1の内壁部とが圧接し、突出先端部が第2の内壁部側に
撓むように構成されている。
【0013】すなわち、第1の内壁部が第1のシール部
材と圧接することで、突出先端部が第2の内壁部側にた
わませられ、突出先端部に第1の内壁部側への力が作用
したとしても、第1の内壁部よって規制され、常に突出
先端部が第2の内壁部側に位置することになる。これに
よって、第1のシール部材材がロータリドアの回動に伴
って軸方向に不規則に撓むことが無くなり、ロータリド
アの操作力を低減させることと、シール性を確保するこ
とを両立することが可能となる。
【0014】また、請求項3記載の発明では、前記第2
のシール部材と対向し密着する前記ダクトの内壁は、前
記ロータリードアが前記吹出開口部を閉口する部位と、
もしくは前記ロータリードアが前記開口部を開口する部
位とのどちらか一方が、前記支持軸の軸方向と直交する
方向の距離が他方に比べ短くなるように構成されてい
る。
【0015】つまり、第2のシール部材が、この距離が
大きいダクトの内壁と密着するときと、この距離が小さ
いダクトの内壁と密着する時では、前者の方が第2のシ
ール部材の圧縮による復元力が小さく、ロータリドアの
操作力をさらに低減させることができる。例えば、吹出
開口部を完全に閉口したい場合は、この吹出開口部の開
口周縁部と支持軸との距離を小さくしてやれば良い。
【0016】また、請求項4記載の発明では、上記請求
項3記載の発明において、この距離が大きいダクト内壁
は、第2のシール部材と非接触となるため、さらにロー
タリードアの操作力を低減させることができる。また、
請求項5記載の発明では、前記第1のシール材は、前記
ダクトの内壁に突出する方向における幅に対して、前記
ロータリードアの回動方向における幅が十分短くなって
いるため、突出先端部とダクトの内壁との接触面積を小
さくすることが可能となり、シール性を向上させること
が可能となると共に、摩擦抵抗が減少しロータリードア
の操作力をさらに低減できる。
【0017】また、請求項6記載の発明では、前記第2
のシール材は、前記ダクトの内壁に突出する方向におけ
る幅に対して、前記支持軸の軸方向における幅が十分短
くなっているため、第2のシール部材とダクトの内壁と
の接触面積を小さくすることが可能となり、シール性を
向上させることが可能となると共に、摩擦抵抗が減少し
ロータリードアの操作力をさらに低減できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を車両用空調装置として適用し
た第1実施例について図面に基づいて説明する。図1は
本実施例の通風系の全体構成を示す図である。ダクト1
は、車室内に空気を導く空気通路をなすものである。ダ
クト1の空気上流側には送風機2が配設されている。こ
の送風機2は図示しない駆動手段により回転駆動され
る。また、ダクト1の送風機2よりも上流側(図1紙面
手前側)部位には、空気を吸入するための吸入口3が形
成されている。そして、この吸入口3には、図示しない
圧縮機、凝縮器、減圧手段とともに周知の冷凍サイクル
を構成する蒸発器を収納したクーラーユニットが接続さ
れている。
【0019】ダクト1内のうち送風機2よりも空気下流
側部位にはヒータコア4が設けられている。このヒータ
コア4は、内部をエンジン冷却水が流れる熱交換器であ
り、ダクト1内の空気を加熱する。ヒータコア4の空気
上流側部位には、ダクト1に対して回転自在に支持され
たシャフト5aを中心に回転するエアミックスドア5が
配設されている。このエアミックスドア5は、自身の位
置(開度)によって送風機2からの冷風をヒータコア4
に通す量と、送風機からの冷風をバイパス通路(ヒータ
コア4をバイパスする通路)に通す量とを調節する手段
である。
【0020】次に、本発明の要部である空気通路切換装
置100について説明する。図2に図1のA矢視図を示
す。図3は図2のB矢視図であり、このうち上記ダクト
7、9、10部分のみを図示している。また、図4に空
気通路切換装置100の単体図を示す。ダクト1の下流
側部位は、車室内に配設された各吹出口のどの吹出口か
ら空調風を吹き出させるかを選択する空気通路切換装置
100を構成している。そして、この空気通路切換装置
100は、図1中ではダクト上流側部位(ヒータコア4
より上流側)と一体的に形成されているように図示され
ているが、実際には図4に示すように別体となってい
る。
【0021】空気通路切換装置100は、断面略円形状
の円筒部1a、1aが図1紙面手前側と奥側(図2左側
と右側)とにそれぞれ突出して形成されており、この部
分1aに形成された突出部1bに後述するロータリード
ア6の支持軸6eが遊嵌されることによって、ロータリ
ードア6が上記円筒部1aと1aとの間に空調ケース1
に対して回転自在に支持される。
【0022】この円筒部1aの一端側(図2および図4
中上方側)は、その周面に沿って開口した略長方形状の
サイドフェイス開口部101、101が形成されてい
る。この二つのサイドフェイス開口部101には、運転
席乗員および助手席乗員の上半身のサイドガラス側部位
またはサイドガラスに空調空気を導くサイドフェイスダ
クト7、7が接続されている。一方、円筒部1aの他端
側(図1および図2中下方側)にも、上述のサイド開口
部101と同様な2つのフット開口部102が形成され
ている。そして、この2つのフット開口部102には、
運転席乗員足元および助手席乗員足元に空調空気を導く
フットダクト8、8とが接続されている。
【0023】サイドフェイスダクト7と7との間には、
仕切部103を挟み、センターフェイス開口部104、
デフロスタ開口部105と連通する運転席乗員および助
手席乗員の上半身中央部に空調空気を導くセンターフェ
イスダクト9と、フロントガラス内面に空調空気を導く
デフロスタダクト10とが形成されている(図3参
照)。
【0024】そして、上記エアミックスドア5によって
温調された空気は、後述するロータリードア6内に導か
れ、このロータリドア6が上述した各開口部101〜1
05に沿うようにして上記支持軸6eを中心に回動し、
停止した位置によって、上記各ダクト7〜10からの空
気吹出量が調節される。次に、上記ロータリドア6の形
状について説明する。
【0025】ロータリドア6は図5に示すように、外縁
にリング状部分を有する2つの円板部6aと、リング状
に形成された2つのリング部6bと、上記円板部6aと
リング部6bとを連結する4枚(うち2枚は図4では隠
れて図示されていない)の連結板6cと、上記リング部
6bと6bとを連結する1枚の連結板6dのそれぞれ
が、図示しない所定の型によって樹脂で一体形成されて
いる。また、円板部6a、6aの中心部には、円板部6
aに対して突出した2つの円筒状の支持軸6e(うち1
つは隠れて図示されていない)が形成されている。な
お、連結板6c、6dにて本発明の周壁部を構成する。
【0026】また、上記各連結板6c、6dのそれぞれ
の上面に、弾性体よりなるシール部材(具体的にはゴ
ム)11が固着(具体的には接着材によって接着)され
ている。このシール部材11には、自身を接着した連結
板に対して垂直方向(ロータリードア6をダクト1内に
配設した後においては、ダクト1の内壁面側に突出する
方向)に突出する可撓性部分11aが形成されている。
この可撓性部分11aは、連結部6cの上面部位を囲う
ように突出して形成されている。
【0027】この可撓性部分11aの囲い形状は、略長
方形状を呈しており、支持軸6eの軸方向に向かって延
在した第2のシール部材11bと、ロータリドア6の回
動方向に向かって延在した第1のシール部材11cとか
らなる。次に、上記ロータリドア6の回動位置と吹出モ
ードとの関係を図6〜図8に基づいて説明する。なお、
図6〜図8はフェイスモード、フットモード、およびデ
フロスタモード時における図を示し、各図の(a)は図
2のC─C矢視断面図、各図の(b)は図2のD─D断
面図である。
【0028】先ず、図6に、センターフェイスダクト9
およびサイドフェイスダクト7から空調風を吹き出すフ
ェイスモードを示す。このフェイスモード時には、図6
(a)に示すようにロータリードア6の連結板6dによ
って、デフロスタ開口部105が閉口されると共に、セ
ンターフェイス開口部104が全開される。この時、連
結板6dに接着された略長方形状を構成する第1のシー
ル部材11bおよび第2のシール部材11cが、デフロ
スタ開口部105の開口周縁部110(第1および第2
シール部材と対向するダクト1の内壁)に接触押圧され
てシールされる。
【0029】また、図6(b)に示すように、ロータリ
ドア6の連結板6cによって、フット開口部102が閉
口されると共に、サイドフェイス開口部101がほぼ全
開に近い状態で開口される。この時連結板6cに接着さ
れた第2のシール部材11b、第1のシール部材11c
がフット開口部102の開口周縁部111(第2のシー
ル部材11b、第1のシール部材11cと対向するダク
ト1の内壁部)に接触押圧されてシールされる。
【0030】次に、図7にサイドフェイスダクト7およ
びフットダクト8から空調風を吹き出すと共に、デフロ
スタダクト10からも若干量の空調風を吹き出すフット
モードを示す。このフットモード時には、図7(a)に
示すようにロータリードア6の連結板6dによって、セ
ンターフェイス開口部104が閉口されると共に、デフ
ロスタ開口部105が若干開口される。この時、連結板
6dに接着された略長方形状を構成する第2のシール部
材11bおよび第1のシール部材11cが、センターフ
ェイス開口部104の開口周縁部112(第1のシール
部材11b、第2のシール部材11cと対向するダクト
1の内壁部)に接触押圧されてシールされる。
【0031】また、図7(b)に示すように、ロータリ
ドア6の連結板6cではどの開口部も閉口されない。次
に、図8にデフロスタダクト10およびサイドフェイス
ダクト7から空調風を吹き出すデフロスタモードを示
す。このデフロスタモード時には、図8(a)に示すよ
うにロータリードア6の連結板6dによって、センタフ
ェイス開口部104が全閉されると共に、デフロスタ開
口部105が全開される。この時、連結板6dに接着さ
れた略長方形状を構成する第2のシール部材11bおよ
び第1のシール部材11cが、センタフェイス開口部1
04の開口周縁部113(第2のシール部材11b、第
1のシール部材11cと対向するダクト1の内壁部)に
接触押圧されてシールされる。
【0032】また、図8(b)に示すように、ロータリ
ドア6の連結板6cによって、フット開口部102が全
閉されると共に、サイドフェイス開口部101が全開さ
れる。この時、連結板6cに接着された第2のシール部
材11b、第1のシール部材11cがフット開口部10
2の開口周縁部114(第1のシール部材11c、第2
のシール部材11bと対向するダクト1の内壁部)に接
触押圧されてシールされる。
【0033】なお、図示しなかったが、上記各連結板6
c、6dが図6と図7の中間位置になるときにセンタフ
ェイスダクト9サイドフェイスダクト7およびフットダ
クト8から空調風を吹き出すバイレベルモードとなり、
上記各連結板6c、6dが図7と図8の中間位置になる
ときにサイドフェイス7、フットダクト8およびデフロ
スタダクト10から空調風を吹き出すフットデフモード
となる。
【0034】ところで、本実施例において第1のシール
部材11cと対向するダクト1の内壁周辺部107は、
図9(図4のE−E断面図)に示すように支持軸6eの
軸方向に沿って、この支持軸6eとこの軸方向と直交す
る方向の距離が異なるように構成されている。つまり、
本実施例においてはダクト1の内壁と回動軸6eとの距
離が、図9中右方向へ向かって支持軸6eからの距離が
大きくなるように構成されており、内壁周辺部107
は、円筒部分1aの径方向外方に向かって傾斜した傾斜
面108となっている。
【0035】すなわち、傾斜面108は、支持軸6eと
この軸方向と直交する方向の距離が小さい第1の内壁部
108aと、この第1の内壁部108aより距離が大き
い第2の内壁部108bとからなり、この第1の内壁部
108aが第1のシール部材11cと圧着することで第
1のシール部材11cの突出先端部109が、第2の内
壁部108b側にたわませられる。つまり、ロータリー
ドア6が回動するに伴って、第1のシール部材11cに
図9中左方向に力が作用した場合、第1の内壁部108
aによって、第1のシール部材11cの突出先端部10
9が図9中左方向に歪むこが規制される。
【0036】これによって、内壁周辺部107によって
第1のシール部材11cの突出先端部109が図9中左
方向に規制されるため、ロータリードア6の回動時にお
いても第2のシール部材11cの突出先端部109が軸
方向に不規則に撓むことが無くなる。これによって、ロ
ータリードア6の操作力を低減できると共に、シール性
を向上させることができる。
【0037】また、第1のシール部材11cは、その突
出方向における幅が軸方向における幅に比べ十分大き
い、つまり第1のシール部材11cが突起形状をなして
いると共に、第1のシール部材11cのうち撓む部分
(ここでは、突出先端部109)の長さをできる限り小
さくすることで、第1のシール部材11cと内壁周辺部
107との接触面積と小さくすることができる。これに
よって、従来のような面接触から線接触に近い状態にて
シール可能となり、摩擦抵抗を小さくでき、さらにロー
タリードア6の操作力を低減させることができる。
【0038】なお、ここでは図4中の一部分の断面図に
基づいて説明したが、ロータリドア6の回動に伴い、第
1のシール部材11cが対向するダクト1の内壁は、上
述した構成と同じようになっている。また、本実施例で
は、さらにロータリードア6の操作力を低減させるため
に、ダクト1を以下に述べるような構成とした。
【0039】一例として、図7(b)、図8(b)に基
づいて説明すると、第2のシール部材11bと対向する
ダクト1の内壁は、フット開口部102の開口周縁部1
02a(フット開口部102を連結板6cが閉口する
際、第2のシール部材11bと対向し接触する部位)
と、この開口周縁部102aからさらにフット開口部1
02より遠方に位置する部位102b(フット開口部1
02を連結板6dが開口する際、第2のシール部材11
bと対向し接触する部位)とでは、支持軸6eとからの
距離(支持軸6eとこの支持軸6eの軸方向と直交する
方向の距離)が異なり、後者の方が長くなっている。
【0040】つまり、例えば図8(b)に示すように連
結板6cがフット開口部102を閉口している状態で
は、第2のシール部材11bは開口周縁部102aと対
向配置されると共に、第2のシール部材11bの先端部
ががこの開口周縁部102aに接触押圧することで、完
全にフット開口部102を閉口する。そして、この状態
では、もう一つの連結板6cはどの開口部を閉口する必
要が無いため、この連結板6cに固着された第2のシー
ル部材11bは対向する部位102bと非接触状態とな
る。
【0041】要するに回動軸6eと開口周縁部102a
との距離が、回動軸6eと部位102bとのそれより大
きいため、この部位102bと対向するように連結板6
cが回動する場合は、第2のシール部材11bと部位1
02bとが非接触状態となり、摩擦抵抗を0とすること
ができ、ロータリードア6の操作力をさらに低減させる
ことができる。
【0042】なお、ここではフット開口部102にて説
明を進めたが、他の開口部101、103〜105につ
いても同様な空調ケース1の構成となっている。以上の
ように、第1のシール部材11bに対向する内壁周辺部
107を傾斜させることで、第1のシール部材11cが
不規則に撓むことが無くなり、ロータリドア6の操作力
を低減させることができ、シール性も向上させることが
できる。
【0043】また、第2のシール部材11bに対向する
開口周縁部102aと部位102bとの回動軸6eから
の距離を異なるようにしたため、さらにロータリードア
6の操作力を低減させることができる。なお、上記実施
例において、連結板6c、6dの上面全てにシール部材
11を配設したが、シールに必要な部分だけに配設すれ
ば良く、例えば図10に示すように断面四角形状のシー
ル部材11としても良い。また、第2のシール部材11
cを突起形状としたが、どのような形状でも良い。
【0044】また、連結板6c、6dにシール部材11
を配設することが困難な場合、図11に示すように、連
結板6cまたは連結板6dに複数の穴60cまたは60
dを形成し、この連結板6cまたは6dを所定の型の中
に入れてゴムのようなシール部材を流し込み、このシー
ル部材を固めることによって、連結板6cまたは連結板
6dの上面にシール部材11を固着させるようにしても
良い。
【0045】また、上記実施例では、第1のシール部材
11cは、突起形状としたが、軸方向に撓み可能な形状
であればどのようなものでも良い。また、上記実施例で
は、第2のシール部材11bは部位102bと非接触で
あったが、部位102bと回動軸6eとの距離を、周壁
部102aと回動軸6eとの距離より大きくする構成と
すれば、第2のシール部材11bと部位102bとは接
触しても良い。
【0046】また、例えば、図8(b)に示す状態に
て、第1のシール部材11cと第2のシール部材11b
とに囲まれる部位(連結板6c)に開口部を設け、この
開口部を介してフット吹出口102に送風するようにし
ても良い。なお、この場合、他の吹出口を閉口するた
め、他の連結板がこの吹出口に対向配置されるようにロ
ータリードア6を構成にすると良い。
【0047】また、図12に示すようにダクト1の内壁
に連結板6cに向かって突出した突出部115を設け、
この突出部115によって第1のシール部材11c図1
0中右側にたわませるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における空調系の全体構成を示
す図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】図2のB矢視図である。
【図4】図1中吹出口切換手段100の単体図である。
【図5】上記実施例におけるロータリードア6の全体構
成を示す斜視図である。
【図6】フェイスモードにおけるロータリドア6の位置
関係を示す図である。
【図7】フットモードにおけるロータリドア6の位置関
係を示す図である。
【図8】デフロスタモードにおけるロータリドア6の位
置関係を示す図である。
【図9】図5のE−E断面図である。
【図10】他の例を示す図である。
【図11】他の例を示す図である。
【図12】他の例を示す図である。
【符号の説明】 1 ダクト 6 ロータリードア 6c 連結板(周壁部) 6d 連結板(周壁部) 6e 支持軸 11c 第1のシール部材 11b 第2のシール部材 102a 開口周壁部 107 内壁周壁部 108a 第1の内壁部 108b 第2の内壁部 109 突出先端部 110〜114 開口周縁部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気通路をなし下流側に吹出開口部を有
    するダクトと、 このダクト内に設けられ、略円弧状の周壁部を有すると
    共に、この周壁部が前記ダクトの内壁に沿って回動する
    ことで前記吹出開口部の開口面積を調節するロータリー
    ドアと、 このロータリードアを前記周壁部の周方向に回動自在に
    支持する支持軸と、 前記周壁部の外周面から前記ダクトの内壁に向かって突
    出すると共に、前記周壁部の周方向に延在した第1のシ
    ール部材と、 前記周壁部の外周面から前記ダクトの内壁に向かって突
    出すると共に、前記支持軸の軸方向に延在した第2のシ
    ール部材とを備え、 前記吹出開口部を前記周壁部が開口もしくは閉口するど
    ちらか一方において、前記第1のシール部材と前記第2
    のシール部材とが協働し、前記吹出開口部の開口周縁部
    と全周にいたって圧着し、 前記第1のシール部材の突出先端部と対向する前記ダク
    トの内壁周辺部は、前記支持軸の軸方向において、この
    内壁周辺部と前記支持軸との軸方向と直交する方向の距
    離が異なる第1の内壁部と、この第1の内壁部よりこの
    距離が大きい第2の内壁部とを有し、少なくとも前記第
    1のシール部材とこの第1の内壁部とが圧接し、前記突
    出先端部が第2の内壁部側に撓むように構成されている
    ことを特徴とする空気通路切換装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の内壁部および前記第2の内壁
    部は、前記内壁周辺部と前記第1のシール部材とがシー
    ル状態において、前記第1のシール部材と前記内壁周辺
    部との接触面が前記回動軸の軸方向に対して傾斜する傾
    斜面にて構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の空気通路切換装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のシール部材と対向し密着する
    前記ダクトの内壁は、前記ロータリードアが前記吹出開
    口部を閉口する部位と、もしくは前記ロータリードアが
    前記開口部を開口する部位とのどちらか一方が、前記支
    持軸の軸方向と直交する方向の距離が他方に比べ短くな
    るように構成されていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の空気通路切換装置。
  4. 【請求項4】 前記ダクトの内壁は、前記支持軸の軸方
    向と直交する方向の距離が小さい部位では、前記第2の
    シール部材と接触し、前記支持軸の軸方向と直交する方
    向の距離が大きい部位では、第2のシール部材と非接触
    となるように構成されていることを特徴とする請求項3
    記載の空気通路切換装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のシール材は、前記ダクトの内
    壁に突出する方向における幅に対して、前記ロータリー
    ドアの回動方向における幅が十分短くなっていることを
    特徴とする請求項1ないし請求項4いずれか記載の空気
    通路切換通路。
  6. 【請求項6】 前記第2のシール材は、前記ダクトの内
    壁に突出する方向における幅に対して、前記支持軸の軸
    方向における幅が十分短くなっていることを特徴とする
    請求項1ないし請求項5いずれか記載の空気通路切換通
    路。
  7. 【請求項7】 前記ダクトは、車両用空調装置における
    車室内に空気を導くための空気通路であることを特徴と
    する請求項1ないし請求項5いずれかに記載の空気通路
    切換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140112684A (ko) * 2013-03-14 2014-09-24 한라비스테온공조 주식회사 차량용 공조장치
JPWO2021100689A1 (ja) * 2019-11-20 2021-05-27

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