JPH08224449A - 大気汚染防止用の合体された触媒と炭化水素トラップ - Google Patents
大気汚染防止用の合体された触媒と炭化水素トラップInfo
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- JPH08224449A JPH08224449A JP7324580A JP32458095A JPH08224449A JP H08224449 A JPH08224449 A JP H08224449A JP 7324580 A JP7324580 A JP 7324580A JP 32458095 A JP32458095 A JP 32458095A JP H08224449 A JPH08224449 A JP H08224449A
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- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D53/00—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
- B01D53/34—Chemical or biological purification of waste gases
- B01D53/92—Chemical or biological purification of waste gases of engine exhaust gases
- B01D53/94—Chemical or biological purification of waste gases of engine exhaust gases by catalytic processes
- B01D53/9481—Catalyst preceded by an adsorption device without catalytic function for temporary storage of contaminants, e.g. during cold start
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B1/00—Engines characterised by fuel-air mixture compression
- F02B1/02—Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
- F02B1/04—Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition with fuel-air mixture admission into cylinder
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エンジン排ガスの大気汚染を低減させるた
め、特にエンジンの始動時において、排ガス中の炭化水
素を効率よく吸着し、次いで触媒酸化によってその炭化
水素を処理する合体された触媒と炭化水素トラップを提
供する。 【解決手段】 (1)比較的低い温で排ガス中の炭化水
素を吸着し、その炭化水素を比較的高い温度で脱着する
吸着剤であって、300より大きいシリカ対アルミナの
重量比のゼオライトを含む吸着剤を有する下側層、
(2)前記下側層の上に配置された上側層であって、水
よりも炭化水素を優先的には吸着しない支持体に結合し
た触媒を含む上側層を含んでなり、比較的低い温度にお
いて下側層に炭化水素を吸着させるように排ガスが上側
層から下側層に通過し、その後比較的高い温度において
脱着された炭化水素が上側層に流れて戻るように前記上
側層と前記触媒層が配置される。
め、特にエンジンの始動時において、排ガス中の炭化水
素を効率よく吸着し、次いで触媒酸化によってその炭化
水素を処理する合体された触媒と炭化水素トラップを提
供する。 【解決手段】 (1)比較的低い温で排ガス中の炭化水
素を吸着し、その炭化水素を比較的高い温度で脱着する
吸着剤であって、300より大きいシリカ対アルミナの
重量比のゼオライトを含む吸着剤を有する下側層、
(2)前記下側層の上に配置された上側層であって、水
よりも炭化水素を優先的には吸着しない支持体に結合し
た触媒を含む上側層を含んでなり、比較的低い温度にお
いて下側層に炭化水素を吸着させるように排ガスが上側
層から下側層に通過し、その後比較的高い温度において
脱着された炭化水素が上側層に流れて戻るように前記上
側層と前記触媒層が配置される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン、特には
内燃機関エンジンの排ガスの大気汚染を減らすための備
品、及びその備品の製造方法と使用方法に関する。
内燃機関エンジンの排ガスの大気汚染を減らすための備
品、及びその備品の製造方法と使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】エンジ
ン排ガスの大気汚染を減らすため、排ガスを触媒の上に
導き、排ガス中の汚染成分を無害にすることによる処理
は周知である。具体的には、三元触媒がガソリンエンジ
ン車の排ガス処理に使用され、窒素酸化物を窒素に還元
する一方で、一酸化炭素と炭化水素を二酸化炭素と水に
酸化する。触媒による排ガス処理は、大気中に放出され
る汚染物質の量を顕著に減らしているが、触媒の効率的
な作用は、それが十分に加熱され、その着火温度を過ぎ
てからのみ発生する点において制約がある。即ち、エン
ジンが冷えた状態から始動した後、炭化水素を含む汚染
物質の抑制は、触媒がその作用温度まで加熱されるまで
は行われない。
ン排ガスの大気汚染を減らすため、排ガスを触媒の上に
導き、排ガス中の汚染成分を無害にすることによる処理
は周知である。具体的には、三元触媒がガソリンエンジ
ン車の排ガス処理に使用され、窒素酸化物を窒素に還元
する一方で、一酸化炭素と炭化水素を二酸化炭素と水に
酸化する。触媒による排ガス処理は、大気中に放出され
る汚染物質の量を顕著に減らしているが、触媒の効率的
な作用は、それが十分に加熱され、その着火温度を過ぎ
てからのみ発生する点において制約がある。即ち、エン
ジンが冷えた状態から始動した後、炭化水素を含む汚染
物質の抑制は、触媒がその作用温度まで加熱されるまで
は行われない。
【0003】この問題を解決するため、比較的低い温度
で炭化水素を吸着するトラップを採用し、次いで排ガス
がそのトラップと触媒を加熱したとき、下流の触媒で処
理するため、比較的高い温度で炭化水素を脱着する方式
が提案されている。この技術の短所は、触媒がその作用
温度まで加熱される前の炭化水素の脱着である。この短
所を克服するため、適当なバルブを備えたバイパス装置
が提案されている。
で炭化水素を吸着するトラップを採用し、次いで排ガス
がそのトラップと触媒を加熱したとき、下流の触媒で処
理するため、比較的高い温度で炭化水素を脱着する方式
が提案されている。この技術の短所は、触媒がその作用
温度まで加熱される前の炭化水素の脱着である。この短
所を克服するため、適当なバルブを備えたバイパス装置
が提案されている。
【0004】米国特許第5078979号明細書は、炭
化水素を水よりも優先的に吸着するモレキュラーシーブ
床の上にエンジン排ガス流を通し、最初の排ガス流を処
理し、次いでその最初の排ガス流を触媒の上に導き、最
初の排ガス流に含まれる全ての残存炭化水素と他の汚染
物質を無害な生成物に転化させ、その処理した排ガスを
大気に放出することからなる、炭化水素や他の汚染物質
を含む始動エンジン排ガス流の処理方法を開示してお
り、このモレキュラーシーブ床は、1)少なくとも2.
4のSi:Alの構成比、2)熱水的に安定、3)及び
1より大きい限定された炭化水素選択度( aHC−H2
O)、を有するモレキュラーシーブからなる群より選択
された少なくとも1種のモレキュラーシーブを含むこと
を特徴とする。
化水素を水よりも優先的に吸着するモレキュラーシーブ
床の上にエンジン排ガス流を通し、最初の排ガス流を処
理し、次いでその最初の排ガス流を触媒の上に導き、最
初の排ガス流に含まれる全ての残存炭化水素と他の汚染
物質を無害な生成物に転化させ、その処理した排ガスを
大気に放出することからなる、炭化水素や他の汚染物質
を含む始動エンジン排ガス流の処理方法を開示してお
り、このモレキュラーシーブ床は、1)少なくとも2.
4のSi:Alの構成比、2)熱水的に安定、3)及び
1より大きい限定された炭化水素選択度( aHC−H2
O)、を有するモレキュラーシーブからなる群より選択
された少なくとも1種のモレキュラーシーブを含むこと
を特徴とする。
【0005】カナダ特許第2110139号明細書は、
炭化水素吸着剤と、下流の1以上の床の中の三元触媒又
は酸化還元及び/又は三元触媒の組み合わせからなる触
媒系を備え、炭化水素転化用の酸化又は三元触媒の着火
温度TA と、直ぐ上流の吸着剤の脱着温度TD の温度差
が50℃未満、即ちTA −TD <50℃であることを特
徴とする、内燃機関エンジンの始動の際の炭化水素放出
を減らすための排ガス浄化装置を開示している。
炭化水素吸着剤と、下流の1以上の床の中の三元触媒又
は酸化還元及び/又は三元触媒の組み合わせからなる触
媒系を備え、炭化水素転化用の酸化又は三元触媒の着火
温度TA と、直ぐ上流の吸着剤の脱着温度TD の温度差
が50℃未満、即ちTA −TD <50℃であることを特
徴とする、内燃機関エンジンの始動の際の炭化水素放出
を減らすための排ガス浄化装置を開示している。
【0006】PCT第94/11623号明細書は、
(a)汚染物質の少なくとも一部を無害生成物に転化さ
せるに有効な第1触媒を中に備えた第1触媒ゾーンに排
ガス流を導き、(b)排ガス流中に残存する少なくとも
一部の炭化水素を一時的に吸着するに有効な吸着剤を含
む吸着剤ゾーンに第1触媒ゾーンの出口ガスを導き、
(c)炭化水素を無害生成物に転化させるに少なくとも
有効な第2触媒を含む第2触媒ゾーンに吸着剤ゾーン出
口ガスを導き、(d)少なくとも運転の始動期間の第2
触媒の効率を改良するため、第1触媒ゾーンから第2触
媒ゾーンに熱を伝える、過程を含む、少なくとも運転始
動の期間における炭化水素と他の汚染物質を含むエンジ
ン排ガスの処理方法を開示している。
(a)汚染物質の少なくとも一部を無害生成物に転化さ
せるに有効な第1触媒を中に備えた第1触媒ゾーンに排
ガス流を導き、(b)排ガス流中に残存する少なくとも
一部の炭化水素を一時的に吸着するに有効な吸着剤を含
む吸着剤ゾーンに第1触媒ゾーンの出口ガスを導き、
(c)炭化水素を無害生成物に転化させるに少なくとも
有効な第2触媒を含む第2触媒ゾーンに吸着剤ゾーン出
口ガスを導き、(d)少なくとも運転の始動期間の第2
触媒の効率を改良するため、第1触媒ゾーンから第2触
媒ゾーンに熱を伝える、過程を含む、少なくとも運転始
動の期間における炭化水素と他の汚染物質を含むエンジ
ン排ガスの処理方法を開示している。
【0007】米国特許第5244852号明細書は、排
ガスから炭化水素、一酸化炭素、及び窒素酸化物を除去
するために使用できる三元触媒系を開示しており、この
三元触媒系は、触媒を支持する基材を含み、この触媒は
次の成分からなる薄め塗膜を含み、 1.ZMSゼオライトとシリカライトからなる群より選
択され、高い表面積の酸化物と混合されたゼオライト、 2.白金のパラジウムからなる群より選択された貴金属
の塩溶液、この薄め塗膜は、貴金属とゼオライトの両者
がそれぞれの最も適切な特性において排ガス中の反応体
を触媒するに利用されるように、実質的に全ての貴金属
が高い表面積の酸化物の上に位置することを特徴とす
る。
ガスから炭化水素、一酸化炭素、及び窒素酸化物を除去
するために使用できる三元触媒系を開示しており、この
三元触媒系は、触媒を支持する基材を含み、この触媒は
次の成分からなる薄め塗膜を含み、 1.ZMSゼオライトとシリカライトからなる群より選
択され、高い表面積の酸化物と混合されたゼオライト、 2.白金のパラジウムからなる群より選択された貴金属
の塩溶液、この薄め塗膜は、貴金属とゼオライトの両者
がそれぞれの最も適切な特性において排ガス中の反応体
を触媒するに利用されるように、実質的に全ての貴金属
が高い表面積の酸化物の上に位置することを特徴とす
る。
【0008】特公平6−327978号明細書は、排ガ
ス放出物の浄化用触媒を開始しており、この触媒は、
(1)4%より大きくX線強度を高めるように再処方さ
れた特定の結晶質アルミノケイ酸塩、及び(2)セラミ
ック支持体、及びIb、VIIa、Fe族、Pt族の触媒
金属又は金属酸化物からなる触媒成分を含む。
ス放出物の浄化用触媒を開始しており、この触媒は、
(1)4%より大きくX線強度を高めるように再処方さ
れた特定の結晶質アルミノケイ酸塩、及び(2)セラミ
ック支持体、及びIb、VIIa、Fe族、Pt族の触媒
金属又は金属酸化物からなる触媒成分を含む。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明
は、大気汚染を減らすためのエンジン排ガス処理用の、
合体された触媒と炭化水素トラップを提供するものであ
り、この触媒・炭化水素トラップは、(1)比較的低い
温度で排ガスの炭化水素を吸着し、それを比較的高い温
度で脱着する吸着剤(この吸着剤はシリカ対アルミナの
重量比が300より大きいゼオライトを含む)を含む下
側層、及び(2)下側層の上に配置された上側層であっ
て、水よりも優先的には炭化水素を吸着しない支持体の
上の触媒を含み、この触媒は炭化水素から二酸化炭素と
水への転化について触媒活性であり、下側層と上側層
は、比較的低い温度において下側層が炭化水素を吸着す
るように排ガスが上側層から下側層に通過し、次いで比
較的高い温度において脱着された炭化水素が上側層に戻
って通過するように配置される。
は、大気汚染を減らすためのエンジン排ガス処理用の、
合体された触媒と炭化水素トラップを提供するものであ
り、この触媒・炭化水素トラップは、(1)比較的低い
温度で排ガスの炭化水素を吸着し、それを比較的高い温
度で脱着する吸着剤(この吸着剤はシリカ対アルミナの
重量比が300より大きいゼオライトを含む)を含む下
側層、及び(2)下側層の上に配置された上側層であっ
て、水よりも優先的には炭化水素を吸着しない支持体の
上の触媒を含み、この触媒は炭化水素から二酸化炭素と
水への転化について触媒活性であり、下側層と上側層
は、比較的低い温度において下側層が炭化水素を吸着す
るように排ガスが上側層から下側層に通過し、次いで比
較的高い温度において脱着された炭化水素が上側層に戻
って通過するように配置される。
【0010】また、本発明は、下側層に上側層をコーテ
ィングすることを含む触媒とトラップの調製方法を提供
する。また、本発明は、エンジン排ガスの大気汚染を抑
制する方法を提供し、この方法は排ガスを触媒とトラッ
プの上に導くことを含む。本発明の装置は、バイパス装
置や熱交換器を必要としないため、これらを備えた装置
よりはるかに構成が簡単である。吸着剤が触媒の上流に
ある構成において(例えば、前記に引用したカナダ特許
明細書に簡潔に言及された構成であり、吸着剤層が触媒
層の上に横たわる)、排ガスと最初に接触するのはこの
吸着剤である。このため、吸着剤は始動からの昇温の際
に放熱子として作用し、排ガスが上流の吸着剤に熱を奪
われるため触媒は低温の排ガスと接触する。従って、触
媒はその着火温度(light-off temperature)(触媒が炭化
水素の50重量%を転化させる温度と定義することがで
きる)への到達が遅れる。本発明においてはこのような
ことが起こらないことが理解でき、なぜなら排ガスは先
ず上側層に接触し、このため触媒をより迅速に加熱する
ためである。また、吸着剤が触媒の上流に存在する配置
において、排ガスは触媒に接触する前に吸着物質を含む
吸着剤を加熱し、従ってバイパス装置を使用しなけれ
ば、触媒がその作用温度に加熱される前に炭化水素を脱
着しやすい。これに対し、本発明においては、排ガスは
触媒を先ず加熱するためにその熱を使用し、このため吸
着炭化水素の脱着を遅らせる。本発明において触媒の着
火が起きると、発熱反応が下側層を加熱することがで
き、このため、この時点では触媒が有効に処理可能な蓄
えられた炭化水素の脱着を促進する。また、上側層の下
に存在する本発明の吸着剤は、吸着剤を害することがあ
る排ガス中の有害物質から触媒によって保護される。こ
のような有害物質の例は、ガソリンエンジンからの鉛又
は硫黄、デーゼルエンジンからの硫黄、エンジンの潤滑
剤として使用されるオイルからの亜鉛、燐、カルシウム
である。また、本発明者らは、吸着剤層の上に上側層が
存在しても、本発明の吸着剤は、ガスを通過する上側層
によって有意に損なわれることなく依然として炭化水素
を貯蔵・放出することが可能であることを見出してい
る。また、本発明の合体された触媒とトラップは、それ
らを別個にしたものよりも簡単で且つ小型である。本発
明において、エンジンを始動すると、排ガスは先ず触媒
に接触してその熱を最も有益に使い、次いでその触媒
が、脱着炭化水素を処理するために使用されることが理
解できる。この構成は、1つが吸着剤の上流にあっても
う1つが下流にある2つの別個な触媒を用い、その2つ
の触媒の間に熱交換手段を備えることが多い構成よりも
はるかに簡単である。本発明の吸着剤は、シリカ対アル
ミナの重量比が300より大きいゼオライトを使用す
る。本発明者らは、触媒層の下に存在する吸着剤を備え
たこの合体の特徴が、非常に有効な触媒・炭化水素トラ
ップをもたらすことを見出している。このゼオライト
は、通常のものよりも、アルミナに対するシリカの重量
が非常に多い。このゼオライトは、アルミナに対して低
いシリカの重量比を有するゼオライトに比較して、初期
の始動期間において、水の吸着以上に炭化水素を吸着す
る顕著な選択性を有し、このことは非常に有益である。
また、触媒層の下にあるこのゼオライトは、エンジンの
普通の走行の間に生じる排ガスの温度変化から保護さ
れ、また、このシリカ対アルミナの比のゼオライトを使
用することにより、運転条件下でその構造が特に耐久性
である。
ィングすることを含む触媒とトラップの調製方法を提供
する。また、本発明は、エンジン排ガスの大気汚染を抑
制する方法を提供し、この方法は排ガスを触媒とトラッ
プの上に導くことを含む。本発明の装置は、バイパス装
置や熱交換器を必要としないため、これらを備えた装置
よりはるかに構成が簡単である。吸着剤が触媒の上流に
ある構成において(例えば、前記に引用したカナダ特許
明細書に簡潔に言及された構成であり、吸着剤層が触媒
層の上に横たわる)、排ガスと最初に接触するのはこの
吸着剤である。このため、吸着剤は始動からの昇温の際
に放熱子として作用し、排ガスが上流の吸着剤に熱を奪
われるため触媒は低温の排ガスと接触する。従って、触
媒はその着火温度(light-off temperature)(触媒が炭化
水素の50重量%を転化させる温度と定義することがで
きる)への到達が遅れる。本発明においてはこのような
ことが起こらないことが理解でき、なぜなら排ガスは先
ず上側層に接触し、このため触媒をより迅速に加熱する
ためである。また、吸着剤が触媒の上流に存在する配置
において、排ガスは触媒に接触する前に吸着物質を含む
吸着剤を加熱し、従ってバイパス装置を使用しなけれ
ば、触媒がその作用温度に加熱される前に炭化水素を脱
着しやすい。これに対し、本発明においては、排ガスは
触媒を先ず加熱するためにその熱を使用し、このため吸
着炭化水素の脱着を遅らせる。本発明において触媒の着
火が起きると、発熱反応が下側層を加熱することがで
き、このため、この時点では触媒が有効に処理可能な蓄
えられた炭化水素の脱着を促進する。また、上側層の下
に存在する本発明の吸着剤は、吸着剤を害することがあ
る排ガス中の有害物質から触媒によって保護される。こ
のような有害物質の例は、ガソリンエンジンからの鉛又
は硫黄、デーゼルエンジンからの硫黄、エンジンの潤滑
剤として使用されるオイルからの亜鉛、燐、カルシウム
である。また、本発明者らは、吸着剤層の上に上側層が
存在しても、本発明の吸着剤は、ガスを通過する上側層
によって有意に損なわれることなく依然として炭化水素
を貯蔵・放出することが可能であることを見出してい
る。また、本発明の合体された触媒とトラップは、それ
らを別個にしたものよりも簡単で且つ小型である。本発
明において、エンジンを始動すると、排ガスは先ず触媒
に接触してその熱を最も有益に使い、次いでその触媒
が、脱着炭化水素を処理するために使用されることが理
解できる。この構成は、1つが吸着剤の上流にあっても
う1つが下流にある2つの別個な触媒を用い、その2つ
の触媒の間に熱交換手段を備えることが多い構成よりも
はるかに簡単である。本発明の吸着剤は、シリカ対アル
ミナの重量比が300より大きいゼオライトを使用す
る。本発明者らは、触媒層の下に存在する吸着剤を備え
たこの合体の特徴が、非常に有効な触媒・炭化水素トラ
ップをもたらすことを見出している。このゼオライト
は、通常のものよりも、アルミナに対するシリカの重量
が非常に多い。このゼオライトは、アルミナに対して低
いシリカの重量比を有するゼオライトに比較して、初期
の始動期間において、水の吸着以上に炭化水素を吸着す
る顕著な選択性を有し、このことは非常に有益である。
また、触媒層の下にあるこのゼオライトは、エンジンの
普通の走行の間に生じる排ガスの温度変化から保護さ
れ、また、このシリカ対アルミナの比のゼオライトを使
用することにより、運転条件下でその構造が特に耐久性
である。
【0011】本発明の合体された触媒とトラップは、炭
化水素を吸着する下側層と、その二酸化炭素と水への転
化を触媒する上側層を有する。両方の層はこれらの目的
を達成するに十分な厚さである。一般に、下側層は10
〜150μmの厚さである。一般に、上側層も10〜1
50μmの厚さである。一般に、下側層の厚さと上側層
き厚さの比は1:10〜5:1である。
化水素を吸着する下側層と、その二酸化炭素と水への転
化を触媒する上側層を有する。両方の層はこれらの目的
を達成するに十分な厚さである。一般に、下側層は10
〜150μmの厚さである。一般に、上側層も10〜1
50μmの厚さである。一般に、下側層の厚さと上側層
き厚さの比は1:10〜5:1である。
【0012】上側層と下側層に公知の材料を使用するこ
とができる。これらの材料のいくつかは、上記の従来技
術の明細書等に開示されている。下側層は、比較的低い
温度で排ガスの炭化水素を吸着し、それを比較的高い温
度で脱着する吸着剤を含む。このような吸着剤は、それ
自体は周知である。理解できるように、吸着剤は、多量
の炭化水素を吸着する必要があり、排ガス中に豊富に存
在する水蒸気に優先して炭化水素を吸着する必要があり
(即ち、吸着剤は疎水性であるべきで、生来そうである
か又は適当な処理によって与えてもよい)、且つ遭遇す
る比較的高い温度で安定なことが必要がある。本発明の
吸着剤は、シリカ対アルミナの重量比が300以上のゼ
オライトを使用する。この比は500より大きくてもよ
い。通常は1000までである。300より大きい本発
明のレベルにシリカ対アルミナの重量比を高めるため、
公知の方法でゼオライトを処理することができる。
とができる。これらの材料のいくつかは、上記の従来技
術の明細書等に開示されている。下側層は、比較的低い
温度で排ガスの炭化水素を吸着し、それを比較的高い温
度で脱着する吸着剤を含む。このような吸着剤は、それ
自体は周知である。理解できるように、吸着剤は、多量
の炭化水素を吸着する必要があり、排ガス中に豊富に存
在する水蒸気に優先して炭化水素を吸着する必要があり
(即ち、吸着剤は疎水性であるべきで、生来そうである
か又は適当な処理によって与えてもよい)、且つ遭遇す
る比較的高い温度で安定なことが必要がある。本発明の
吸着剤は、シリカ対アルミナの重量比が300以上のゼ
オライトを使用する。この比は500より大きくてもよ
い。通常は1000までである。300より大きい本発
明のレベルにシリカ対アルミナの重量比を高めるため、
公知の方法でゼオライトを処理することができる。
【0013】本発明のゼオライトは天然物又は合成物で
よい。好ましいゼオライトは、ZSM−5、ゼオライト
Y、ゼオライト11、ベータゼオライト、又はシリカラ
イト(silicalite)であり、特にはZSM−5である。ゼ
オライトYは、0.74nmの気孔直径、0.3ml/
gの気孔体積、及び700m2 /gより大きい比表面積
を有する気孔の大きいゼオライトである。ゼオライトZ
SM−5は、約0.55nmの気孔直径と約400m2
/gの比表面積を有する中程度の気孔を有するゼオライ
トである。シリカライトも、約0.55nmの気孔直径
と約400m2/gの比表面積を有する。ゼオライト
は、例えば酸侵出、スチーム処理、又はイオン交換のよ
うな公知技術で処理することができる。
よい。好ましいゼオライトは、ZSM−5、ゼオライト
Y、ゼオライト11、ベータゼオライト、又はシリカラ
イト(silicalite)であり、特にはZSM−5である。ゼ
オライトYは、0.74nmの気孔直径、0.3ml/
gの気孔体積、及び700m2 /gより大きい比表面積
を有する気孔の大きいゼオライトである。ゼオライトZ
SM−5は、約0.55nmの気孔直径と約400m2
/gの比表面積を有する中程度の気孔を有するゼオライ
トである。シリカライトも、約0.55nmの気孔直径
と約400m2/gの比表面積を有する。ゼオライト
は、例えば酸侵出、スチーム処理、又はイオン交換のよ
うな公知技術で処理することができる。
【0014】本発明の吸着剤は、少なくとも1種が本発
明のゼオライトである種々の材料の組み合わせであって
よい。例えば、下側層が、吸着剤材料を含む第1層を有
し、第1層は、別な吸着剤材料を含む第2層の上に配置
されることでもよい。あるいは、下側層が、吸着剤材料
を含む前方部分と、別な吸着剤材料を含む後方部分を有
してもよい。吸着剤が種々の吸着剤材料の組み合わせで
ある場合、これらの各々が300より大きいシリカ対ア
ルミナの重量比のゼオライトであってよく、又は1種以
上がそのようなゼオライトで1種以上でそうではない吸
着剤でもよい。これらゼオライトは、モレキュラーシー
ブの中への炭化水素の吸着と脱着が生じる少なくとも1
種の他のモレキュラーシーブ吸着剤と組み合わせて使用
することもできる。モレキュラーシーブとは、その気孔
が分子の寸法レベルであって高度に多孔質な結晶であ
る。このような吸着剤のこの他の例には、例えは活性
炭、アルミナ、シリカ、ジルコニア、ALPO、及びゼ
オライトがあり、例えば前記と同様であるがシリカ対ア
ルミナの重量比が300以下であるゼオライトが好まし
い。ここで、例えばイオン交換したゼオライトとイオン
交換していないゼオライトの混合物を採用することもで
きる。好ましくは、吸着剤の少なくとも50重量%が本
発明のゼオライトであり、特に好ましくは、その吸着剤
は本発明のゼオライトからなる。
明のゼオライトである種々の材料の組み合わせであって
よい。例えば、下側層が、吸着剤材料を含む第1層を有
し、第1層は、別な吸着剤材料を含む第2層の上に配置
されることでもよい。あるいは、下側層が、吸着剤材料
を含む前方部分と、別な吸着剤材料を含む後方部分を有
してもよい。吸着剤が種々の吸着剤材料の組み合わせで
ある場合、これらの各々が300より大きいシリカ対ア
ルミナの重量比のゼオライトであってよく、又は1種以
上がそのようなゼオライトで1種以上でそうではない吸
着剤でもよい。これらゼオライトは、モレキュラーシー
ブの中への炭化水素の吸着と脱着が生じる少なくとも1
種の他のモレキュラーシーブ吸着剤と組み合わせて使用
することもできる。モレキュラーシーブとは、その気孔
が分子の寸法レベルであって高度に多孔質な結晶であ
る。このような吸着剤のこの他の例には、例えは活性
炭、アルミナ、シリカ、ジルコニア、ALPO、及びゼ
オライトがあり、例えば前記と同様であるがシリカ対ア
ルミナの重量比が300以下であるゼオライトが好まし
い。ここで、例えばイオン交換したゼオライトとイオン
交換していないゼオライトの混合物を採用することもで
きる。好ましくは、吸着剤の少なくとも50重量%が本
発明のゼオライトであり、特に好ましくは、その吸着剤
は本発明のゼオライトからなる。
【0015】吸着剤の微細気孔直径は例えば3〜8Åで
よい。この吸着剤は通常200〜800m2 /g、好ま
しくは300〜500m2 /gの比表面積を有する。本
明細書において比表面積は窒素によるBET法を言う。
上側層は支持体の上に触媒を含む。この支持体は、水に
優先して炭化水素を吸着することはない。従って、本発
明の触媒とトラップは、水よりも炭化水素を優先的に吸
着する単なる触媒含浸吸着剤と区別される。本発明の支
持体は、通常モレキュラーシーブの気孔の中に炭化水素
を吸着しないが、一部の炭化水素をその気孔構造の中や
その表面上に吸着してもよい。支持体は通常の薄め塗膜
(washcoat)材料でよい。耐熱性金属酸化物が適切であ
り、例えばアルミナ、セリア、ジルコニアの1種以上で
ある。好ましくは、この支持体はアルミナ、特にはγ−
アルミナを含む。特に好ましくは、アルミナとセリアの
混合物を含む支持体であり、具体的には、例えばアルミ
ナ:セリア:ジルコニアが3〜10:2〜8:1の重量
比のアルミナ、セリア、ジルコニアの混合物を含む。支
持体と吸着剤の重量比は通常0.1〜2:1である。公
知なように、支持体は特定の安定剤を含むことができ
る。
よい。この吸着剤は通常200〜800m2 /g、好ま
しくは300〜500m2 /gの比表面積を有する。本
明細書において比表面積は窒素によるBET法を言う。
上側層は支持体の上に触媒を含む。この支持体は、水に
優先して炭化水素を吸着することはない。従って、本発
明の触媒とトラップは、水よりも炭化水素を優先的に吸
着する単なる触媒含浸吸着剤と区別される。本発明の支
持体は、通常モレキュラーシーブの気孔の中に炭化水素
を吸着しないが、一部の炭化水素をその気孔構造の中や
その表面上に吸着してもよい。支持体は通常の薄め塗膜
(washcoat)材料でよい。耐熱性金属酸化物が適切であ
り、例えばアルミナ、セリア、ジルコニアの1種以上で
ある。好ましくは、この支持体はアルミナ、特にはγ−
アルミナを含む。特に好ましくは、アルミナとセリアの
混合物を含む支持体であり、具体的には、例えばアルミ
ナ:セリア:ジルコニアが3〜10:2〜8:1の重量
比のアルミナ、セリア、ジルコニアの混合物を含む。支
持体と吸着剤の重量比は通常0.1〜2:1である。公
知なように、支持体は特定の安定剤を含むことができ
る。
【0016】触媒は、炭化水素から二酸化炭素と水への
転化を触媒する。触媒は通常のものでよい。好ましく
は、排ガス中の他の汚染物質を触媒し、特には一酸化炭
素から二酸化炭素又は窒素酸化物から窒素、又はその両
方を触媒する。触媒は、好ましくは白金族金属、具体的
には白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、及びイ
リジウムの1種以上を含み、好ましくは白金、パラジウ
ム、ロジウムの1種以上、特には白金及び/又はパラジ
ウムを含む。特に有用な触媒は白金とパラジウムをP
t:Pdが1:3〜1:20、例えば1:5〜1:10
の重量比で含む。この触媒は白金族金属を、通常ランタ
ン、イットリウム、セリウム、ジルコニウムの1種以上
の卑金属促進剤、I族、II族、及び遷移金属の促進剤、
例えばバリウム、ストロンチウム、カルシウムの1種以
上、例えばストロンチウムとの混合物として含むことが
できる。促進剤は触媒の着火温度を下げることができ
る。白金族金属と卑金属促進剤との重量比は通常1:2
〜1:100の範囲である。触媒と支持体の重量比は通
常1:4〜1:800の範囲である。
転化を触媒する。触媒は通常のものでよい。好ましく
は、排ガス中の他の汚染物質を触媒し、特には一酸化炭
素から二酸化炭素又は窒素酸化物から窒素、又はその両
方を触媒する。触媒は、好ましくは白金族金属、具体的
には白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、及びイ
リジウムの1種以上を含み、好ましくは白金、パラジウ
ム、ロジウムの1種以上、特には白金及び/又はパラジ
ウムを含む。特に有用な触媒は白金とパラジウムをP
t:Pdが1:3〜1:20、例えば1:5〜1:10
の重量比で含む。この触媒は白金族金属を、通常ランタ
ン、イットリウム、セリウム、ジルコニウムの1種以上
の卑金属促進剤、I族、II族、及び遷移金属の促進剤、
例えばバリウム、ストロンチウム、カルシウムの1種以
上、例えばストロンチウムとの混合物として含むことが
できる。促進剤は触媒の着火温度を下げることができ
る。白金族金属と卑金属促進剤との重量比は通常1:2
〜1:100の範囲である。触媒と支持体の重量比は通
常1:4〜1:800の範囲である。
【0017】上側層と下側層は、(a)比較的低い温度
で下側層が炭化水素を吸着するように上側層を通って下
側層に排ガスが流れる、(b)次いで比較的高い温度で
脱着された炭化水素が上側層に流れて戻る、ように配置
する。下側層は好ましくはキャリヤ−上に支持される
が、下側層がそれ自身でコア、例えばペレット、ビー
ズ、メッシュ、フォーム、ハニカムモノリスを形成する
こともできる。キャリヤ−は通常のキャリヤ−でよい。
これはペレット、ビーズ、フォーム、又はメッシュでよ
い。ここで、好ましくは、キャリヤ−はハニカムモノリ
スであり、下側層と上側層を含む触媒とトラップが、ハ
ニカムモノリスのチャンネルの中に支持される。このモ
ノリスは金属又はセラミックでよい。これは通常排ガス
が流れる断面の1平方インチにつき50〜1000個
(8〜155個/cm2 )のチャンネルを有する。
で下側層が炭化水素を吸着するように上側層を通って下
側層に排ガスが流れる、(b)次いで比較的高い温度で
脱着された炭化水素が上側層に流れて戻る、ように配置
する。下側層は好ましくはキャリヤ−上に支持される
が、下側層がそれ自身でコア、例えばペレット、ビー
ズ、メッシュ、フォーム、ハニカムモノリスを形成する
こともできる。キャリヤ−は通常のキャリヤ−でよい。
これはペレット、ビーズ、フォーム、又はメッシュでよ
い。ここで、好ましくは、キャリヤ−はハニカムモノリ
スであり、下側層と上側層を含む触媒とトラップが、ハ
ニカムモノリスのチャンネルの中に支持される。このモ
ノリスは金属又はセラミックでよい。これは通常排ガス
が流れる断面の1平方インチにつき50〜1000個
(8〜155個/cm2 )のチャンネルを有する。
【0018】このハニカムモノリスは、通常触媒を1m
3 あたり800〜40000gで含む。好ましくは、こ
のモノリスは1m3 あたり800〜12500gの白金
族金属を含む。通常このモノリスは、1m3 あたり60
00〜250000gの支持体を含む。通常このモノリ
スは、1m3 あたり5000〜200000gの吸着剤
を含む。
3 あたり800〜40000gで含む。好ましくは、こ
のモノリスは1m3 あたり800〜12500gの白金
族金属を含む。通常このモノリスは、1m3 あたり60
00〜250000gの支持体を含む。通常このモノリ
スは、1m3 あたり5000〜200000gの吸着剤
を含む。
【0019】下側層は、吸着剤をキャリヤ−に結合させ
るバインダーを一般に含む。このバインダーは通常のも
のでよい。これは例えばシリカ、アルミナ、セリア、及
びジルコニアの1種以上を含むことができる。シリカ、
特にコロイドシリカが好ましい。吸着剤とバインダーの
重量比は通常は1:5〜5:1である。下側層は、好ま
しくは吸着剤とバインダーから本質的になる。
るバインダーを一般に含む。このバインダーは通常のも
のでよい。これは例えばシリカ、アルミナ、セリア、及
びジルコニアの1種以上を含むことができる。シリカ、
特にコロイドシリカが好ましい。吸着剤とバインダーの
重量比は通常は1:5〜5:1である。下側層は、好ま
しくは吸着剤とバインダーから本質的になる。
【0020】本発明の合体された触媒・炭化水素トラッ
プは、下側層を上側層でコーティングすることによって
調製することができる。通常はキャリヤ−が、好ましく
はハニカムモノリスが下側層でコーティングされ、次い
で上側層でコーティングされる。このキャリヤ−は、例
えば固形分40〜80%の水中混合物のスラリーを施す
ことにより、吸着剤とバインダーの混合物でコーティン
グすることができる。例えば1回又は2回のコーティン
グでキャリヤ−上に吸着剤の所望の担持量が得られたと
き、このキャリヤ−を乾燥させ、このコーティングをキ
ャリヤ−に固定させるため乾燥させることができる。
プは、下側層を上側層でコーティングすることによって
調製することができる。通常はキャリヤ−が、好ましく
はハニカムモノリスが下側層でコーティングされ、次い
で上側層でコーティングされる。このキャリヤ−は、例
えば固形分40〜80%の水中混合物のスラリーを施す
ことにより、吸着剤とバインダーの混合物でコーティン
グすることができる。例えば1回又は2回のコーティン
グでキャリヤ−上に吸着剤の所望の担持量が得られたと
き、このキャリヤ−を乾燥させ、このコーティングをキ
ャリヤ−に固定させるため乾燥させることができる。
【0021】所望により、触媒又はその前駆体との混合
物である支持体材料のスラリーを下側層に施すことによ
り、下側層に上側層をコーティングすることができる。
次いでコーティングした材料を乾燥させることができ
る。支持体材料が触媒又は前駆体を含まずに施された場
合、次いで触媒又は前駆体を施す。触媒は、下側層に支
持体材料を施す前又は後に、通常の仕方で支持体材料の
上に形成させることができる。適切には触媒塩の水溶液
を支持体材料に施し、次いで乾燥させ、仮焼してその塩
を分解して触媒にする。触媒塩は、例えばテトラアミン
白金(II)アセテート、塩化白金酸、テトラアミンパラ
ジウム(II)ニトレート、ロジウム(III)ニトレート、
又はルテニウム(III)トリクロリドでよい。触媒の促進
剤部分も同様に形成することができ、例えばランタンニ
トレートを、別個に、あるいは好ましくは白金族金属塩
又は他の触媒主要部分と共に施すことができる。
物である支持体材料のスラリーを下側層に施すことによ
り、下側層に上側層をコーティングすることができる。
次いでコーティングした材料を乾燥させることができ
る。支持体材料が触媒又は前駆体を含まずに施された場
合、次いで触媒又は前駆体を施す。触媒は、下側層に支
持体材料を施す前又は後に、通常の仕方で支持体材料の
上に形成させることができる。適切には触媒塩の水溶液
を支持体材料に施し、次いで乾燥させ、仮焼してその塩
を分解して触媒にする。触媒塩は、例えばテトラアミン
白金(II)アセテート、塩化白金酸、テトラアミンパラ
ジウム(II)ニトレート、ロジウム(III)ニトレート、
又はルテニウム(III)トリクロリドでよい。触媒の促進
剤部分も同様に形成することができ、例えばランタンニ
トレートを、別個に、あるいは好ましくは白金族金属塩
又は他の触媒主要部分と共に施すことができる。
【0022】本発明の合体された触媒・炭化水素トラッ
プは、特に始動時の問題を回避するため、他の触媒の上
流又は下流で他の触媒と又は他の排ガス処理装置と併せ
て使用することもできる。例えば、触媒用に電気ヒータ
ーを使用することもできる。使用において、エンジンの
排ガスが、好ましくは合体された触媒・炭化水素トラッ
プを支持するハニカムモノリスキャリヤ−のチャンネル
を通過することにより、合体された触媒とトラップの上
を流れる。エンジンは好ましくは内燃機関エンジンであ
る。このエンジンはアルカノールを燃料とすることがで
きるが、好ましくは炭化水素を燃料とする。このエンジ
ンはデーゼルエンジンでよいが、好ましくはガソリンエ
ンジンである。エンジンは車両の、特には自動車のエン
ジンである。
プは、特に始動時の問題を回避するため、他の触媒の上
流又は下流で他の触媒と又は他の排ガス処理装置と併せ
て使用することもできる。例えば、触媒用に電気ヒータ
ーを使用することもできる。使用において、エンジンの
排ガスが、好ましくは合体された触媒・炭化水素トラッ
プを支持するハニカムモノリスキャリヤ−のチャンネル
を通過することにより、合体された触媒とトラップの上
を流れる。エンジンは好ましくは内燃機関エンジンであ
る。このエンジンはアルカノールを燃料とすることがで
きるが、好ましくは炭化水素を燃料とする。このエンジ
ンはデーゼルエンジンでよいが、好ましくはガソリンエ
ンジンである。エンジンは車両の、特には自動車のエン
ジンである。
【0023】エンジンが冷たい状態から始動するとき、
触媒は未だその作用温度に到達していない。排ガス中の
炭化水素が下側層の吸着剤によって吸着される。上側層
は排ガスから熱を吸収し、触媒を加熱する。下側層もま
た加熱される。触媒がその着火温度に到達し、炭化水素
を二酸化炭素と水に転化させる。吸着剤がその脱着温度
まで加熱されたとき、炭化水素が脱着される。吸着剤
は、触媒が炭化水素を転化させることが可能となるまで
炭化水素をトラップしており、炭化水素の放出が低減さ
れている。有利には、触媒が着火温度になったとき、発
熱反応が吸着剤中の吸着炭化水素の脱着を促進し、炭化
水素が上側層の触媒によって転化される。着火温度に到
達した後は、触媒は通常の仕方で汚染物質の転化を行う
ことができる。
触媒は未だその作用温度に到達していない。排ガス中の
炭化水素が下側層の吸着剤によって吸着される。上側層
は排ガスから熱を吸収し、触媒を加熱する。下側層もま
た加熱される。触媒がその着火温度に到達し、炭化水素
を二酸化炭素と水に転化させる。吸着剤がその脱着温度
まで加熱されたとき、炭化水素が脱着される。吸着剤
は、触媒が炭化水素を転化させることが可能となるまで
炭化水素をトラップしており、炭化水素の放出が低減さ
れている。有利には、触媒が着火温度になったとき、発
熱反応が吸着剤中の吸着炭化水素の脱着を促進し、炭化
水素が上側層の触媒によって転化される。着火温度に到
達した後は、触媒は通常の仕方で汚染物質の転化を行う
ことができる。
【0024】次に例によって本発明を例証する。
【0025】
【発明の実施の形態】例1 350のシリカ:アルミナの重量比を有するZMS−5
ゼオライトと同じ重さのコロイドシリカから水系スラリ
ーを作成し、55%の固形分を得た。このスラリーを、
400チャンネル/平方インチ(400個/6.5cm
2 )の普通のコージェライトハニカムモノリスの上に注
ぎ、そのキャリヤ−の中に流した。次いで加熱によって
水を除去し、次いでそのコーティングしたハニカムモノ
リスを仮焼した。このハニカムモノリスは、仮焼後にハ
ニカムモノリスの1立方インチ(16.4cm3 )あた
り2.0gのコーティングが存在するようにスラリーで
コーティングした。
ゼオライトと同じ重さのコロイドシリカから水系スラリ
ーを作成し、55%の固形分を得た。このスラリーを、
400チャンネル/平方インチ(400個/6.5cm
2 )の普通のコージェライトハニカムモノリスの上に注
ぎ、そのキャリヤ−の中に流した。次いで加熱によって
水を除去し、次いでそのコーティングしたハニカムモノ
リスを仮焼した。このハニカムモノリスは、仮焼後にハ
ニカムモノリスの1立方インチ(16.4cm3 )あた
り2.0gのコーティングが存在するようにスラリーで
コーティングした。
【0026】次いでこのモノリスを、固形分が40%の
γ−アルミナ、セリア、ジルコニア、及び水を含むスラ
リーで同様な仕方によってコーティングした。乾燥と仮
焼の後、このコーティングはアルミナ/セリア/ジルコ
ニアの支持体を提供した。このモノリスは、仮焼後にハ
ニカムモノリスの1立方インチ(16.4cm3 )あた
り1.0gのコーティングが存在するようにスラリーで
コーティングした。この第2のコーティングは、ゼオラ
イト/シリカの層の上に別な層を形成した。
γ−アルミナ、セリア、ジルコニア、及び水を含むスラ
リーで同様な仕方によってコーティングした。乾燥と仮
焼の後、このコーティングはアルミナ/セリア/ジルコ
ニアの支持体を提供した。このモノリスは、仮焼後にハ
ニカムモノリスの1立方インチ(16.4cm3 )あた
り1.0gのコーティングが存在するようにスラリーで
コーティングした。この第2のコーティングは、ゼオラ
イト/シリカの層の上に別な層を形成した。
【0027】このモノリスによる吸収の後、モノリスの
1立方フィート(0.028m3 )あたりそれぞれ30
0gと37.5gのパラジウムと白金の担持量となるよ
うな濃度で水中にパラジウムニトレートとテトラアミン
白金(II)アセテートを溶解させた。それを含浸させた
後、このモノリスを乾燥し、次いで仮焼した。例2 350のシリカ:アルミナの重量比を有するZMS−5
ゼオライトと同じ重さのコロイドシリカから水系スラリ
ーを作成し、55%の固形分を得た。このスラリーを、
400チャンネル/平方インチ(400個/6.5cm
2 )の普通のコージェライトハニカムモノリスの上に注
ぎ、そのキャリヤ−の中を流した。次いで加熱によって
水を除去し、次いでそのコーティングしたハニカムモノ
リスを仮焼した。このハニカムモノリスは、仮焼後にハ
ニカムモノリスの1立方インチ(16.4cm3 )あた
り2.0gのコーティングが存在するようにスラリーで
コーティングした。
1立方フィート(0.028m3 )あたりそれぞれ30
0gと37.5gのパラジウムと白金の担持量となるよ
うな濃度で水中にパラジウムニトレートとテトラアミン
白金(II)アセテートを溶解させた。それを含浸させた
後、このモノリスを乾燥し、次いで仮焼した。例2 350のシリカ:アルミナの重量比を有するZMS−5
ゼオライトと同じ重さのコロイドシリカから水系スラリ
ーを作成し、55%の固形分を得た。このスラリーを、
400チャンネル/平方インチ(400個/6.5cm
2 )の普通のコージェライトハニカムモノリスの上に注
ぎ、そのキャリヤ−の中を流した。次いで加熱によって
水を除去し、次いでそのコーティングしたハニカムモノ
リスを仮焼した。このハニカムモノリスは、仮焼後にハ
ニカムモノリスの1立方インチ(16.4cm3 )あた
り2.0gのコーティングが存在するようにスラリーで
コーティングした。
【0028】次いでこのモノリスを、固形分が40%で
γ−アルミナ、セリア、ジルコニア、及び水を含むスラ
リーで同様な仕方によってコーティングした。乾燥と仮
焼の後、このコーティングはアルミナ/セリア/ジルコ
ニアの支持体を提供した。このモノリスは、仮焼後にハ
ニカムモノリスの1立方インチ(16.4cm3 )あた
り1.0gのコーティングが存在するようにスラリーで
コーティングした。この第2のコーティングは、ゼオラ
イト/シリカの層の上に別な層を形成した。
γ−アルミナ、セリア、ジルコニア、及び水を含むスラ
リーで同様な仕方によってコーティングした。乾燥と仮
焼の後、このコーティングはアルミナ/セリア/ジルコ
ニアの支持体を提供した。このモノリスは、仮焼後にハ
ニカムモノリスの1立方インチ(16.4cm3 )あた
り1.0gのコーティングが存在するようにスラリーで
コーティングした。この第2のコーティングは、ゼオラ
イト/シリカの層の上に別な層を形成した。
【0029】このモノリスによる吸収の後、モノリスの
1立方フィート(0.028m3 )あたりそれぞれ15
0gと400gのパラジウムとランタンの担持量となる
ような濃度で水中にパラジウム(II)ニトレートとラン
タンニトレートを溶解させた。それを含浸させた後、こ
のモノリスを乾燥し、次いで仮焼した。例3 例1の方法を繰り返し、但しモノリスの1立方インチ
(16.4cm3 )あたり1.0gのゼオライト/シリ
カのコーティングが存在し、モノリスの1立方インチ
(16.4cm3 )あたり2.0gのアルミナ/セリア
/ジルコニアのコーティングが存在した。例4 例3の触媒・炭化水素トラップを、対応する触媒単独及
び対応するトラップ単独との比較で評価した。触媒は例
3を踏襲して調製し、但しモノリスをゼオライトとシリ
カでコーティングせずに、アルミナ/セリア/ジルコニ
アのコーティングをモノリスの1立方インチ(16.4
cm3 )あたり2.5gに増やした。炭化水素トラップ
は例3を踏襲して調製し、但しそのモノリスをアルミナ
/セリア/ジルコニアのコーティングで被覆せずまたパ
ラジウムと白金で含浸せず、代わりにゼオライトとシリ
カのコーティングを2.5g(16.4cm3 )に増や
した。
1立方フィート(0.028m3 )あたりそれぞれ15
0gと400gのパラジウムとランタンの担持量となる
ような濃度で水中にパラジウム(II)ニトレートとラン
タンニトレートを溶解させた。それを含浸させた後、こ
のモノリスを乾燥し、次いで仮焼した。例3 例1の方法を繰り返し、但しモノリスの1立方インチ
(16.4cm3 )あたり1.0gのゼオライト/シリ
カのコーティングが存在し、モノリスの1立方インチ
(16.4cm3 )あたり2.0gのアルミナ/セリア
/ジルコニアのコーティングが存在した。例4 例3の触媒・炭化水素トラップを、対応する触媒単独及
び対応するトラップ単独との比較で評価した。触媒は例
3を踏襲して調製し、但しモノリスをゼオライトとシリ
カでコーティングせずに、アルミナ/セリア/ジルコニ
アのコーティングをモノリスの1立方インチ(16.4
cm3 )あたり2.5gに増やした。炭化水素トラップ
は例3を踏襲して調製し、但しそのモノリスをアルミナ
/セリア/ジルコニアのコーティングで被覆せずまたパ
ラジウムと白金で含浸せず、代わりにゼオライトとシリ
カのコーティングを2.5g(16.4cm3 )に増や
した。
【0030】これら3種類のデバイスの評価を、ヨーロ
ッパ経済委員会(ECE)提案の1.3リットルのスコ
ダファボリット自動車に基づく段階3試験法を用いて行
い、それを段階2の要求に較正した(ヨーロッパ連盟の
94/12/EWG規制、1996年施行)。デバイス
の入口面の直ぐ前に熱電対を配置し、排ガス温度を正確
に測定した。2つの一定容積サンプリング(CVS)ガ
スラインをデバイスの直ぐ前と後に取り付けた。これら
デバイスは、新しい状態のものと、3.5リットルのエ
ンジンに固定して取り付けて900℃のリーンスパイク
エージング(即ち、燃料遮断状態)を40時間経た状態
のものの両方で実車試験した。
ッパ経済委員会(ECE)提案の1.3リットルのスコ
ダファボリット自動車に基づく段階3試験法を用いて行
い、それを段階2の要求に較正した(ヨーロッパ連盟の
94/12/EWG規制、1996年施行)。デバイス
の入口面の直ぐ前に熱電対を配置し、排ガス温度を正確
に測定した。2つの一定容積サンプリング(CVS)ガ
スラインをデバイスの直ぐ前と後に取り付けた。これら
デバイスは、新しい状態のものと、3.5リットルのエ
ンジンに固定して取り付けて900℃のリーンスパイク
エージング(即ち、燃料遮断状態)を40時間経た状態
のものの両方で実車試験した。
【0031】2つのガスサンプリングラインを使用し、
デバイスの前後においてエンジンから放出された炭化水
素の絶対濃度を測定した。このようにして、デバイスの
炭化水素の貯蔵と放出を測定した。2つのサンプリング
箇所での炭化水素(HC)濃度を用い、炭化水素効率を
計算した。この計算と次のようにした。 炭化水素効率%=(入口炭化水素濃度−出口炭化水素濃
度)/入口炭化水素濃度)×100 新しい状態のデバイスの評価結果を次の表1に示す。
デバイスの前後においてエンジンから放出された炭化水
素の絶対濃度を測定した。このようにして、デバイスの
炭化水素の貯蔵と放出を測定した。2つのサンプリング
箇所での炭化水素(HC)濃度を用い、炭化水素効率を
計算した。この計算と次のようにした。 炭化水素効率%=(入口炭化水素濃度−出口炭化水素濃
度)/入口炭化水素濃度)×100 新しい状態のデバイスの評価結果を次の表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】エージングしたデバイスの評価は非常によ
く似た結果であった。この表は、 (1)ECE(ヨーロッパ経済委員会)試験の第1部に
おいての時間 (2)入口面温度 (3)一定容積サンプリング(CVS)の実験的走行に
おける自動車速度 の関数として、触媒単独、炭化水素(HC)単独、及び
合体された触媒・炭化水素トラップデバイス間での相対
的な違いを示している。
く似た結果であった。この表は、 (1)ECE(ヨーロッパ経済委員会)試験の第1部に
おいての時間 (2)入口面温度 (3)一定容積サンプリング(CVS)の実験的走行に
おける自動車速度 の関数として、触媒単独、炭化水素(HC)単独、及び
合体された触媒・炭化水素トラップデバイス間での相対
的な違いを示している。
【0035】表1を解析すると次の如くである。触媒単独 表1は、触媒が一部の炭化水素を蓄積する非常に短い期
間(<10秒)を除き、触媒は有意な程度に炭化水素を
蓄積しないことを示す。この短い蓄積期間の後、炭化水
素が非常に迅速に再放出され、炭化水素の効率値はほぼ
0に落ちつく。約225℃の入口面温度で触媒が「着
火」をしたことが分かり、約280℃の温度でほぼ10
0%の炭化水素効率(又は炭化水素転化率%)に達して
いる。
間(<10秒)を除き、触媒は有意な程度に炭化水素を
蓄積しないことを示す。この短い蓄積期間の後、炭化水
素が非常に迅速に再放出され、炭化水素の効率値はほぼ
0に落ちつく。約225℃の入口面温度で触媒が「着
火」をしたことが分かり、約280℃の温度でほぼ10
0%の炭化水素効率(又は炭化水素転化率%)に達して
いる。
【0036】炭化水素トラップ単独 表1は、炭化水素トラップが約225℃の温度と約35
km/hの走行速度に対応する試験から65秒までは炭
化水素の放出を蓄積することを示している。60秒から
120秒までは、この炭化水素トラップは先に蓄えた炭
化水素を未処理の状態で排ガス流の中に再び放出する。
120秒を過ぎると、炭化水素トラップは、炭化水素の
放出に対して蓄積・放出にそれ以上の影響を及ぼさない
ことが分かる。合体された触媒・炭化水素トラップ 触媒・炭化水素トラップは、非常に効率的な排ガス処理
を提供する。表1は、単独の炭化水素トラップと同様な
初期炭化水素貯蔵期間を示すが、単独の炭化水素トラッ
プが炭化水素を排ガス流の中に再度放出するのに対し、
触媒・炭化水素トラップは吸着剤から炭化水素を、触媒
層の着火と合致した仕方で(重なり合うように設計す
る)放出し、炭化水素が二酸化炭素と水に転化される。
この結果、層状化プロセスを用いた吸着剤による炭化水
素の蓄積・放出特性と、触媒の着火特性の首尾よく組み
合わされた性能がもたらされる。この炭化水素放出と触
媒着火の重なりは、最新の放出試験法の最初の「始動」
期間における炭化水素放出の明確な低下に結びつく。
km/hの走行速度に対応する試験から65秒までは炭
化水素の放出を蓄積することを示している。60秒から
120秒までは、この炭化水素トラップは先に蓄えた炭
化水素を未処理の状態で排ガス流の中に再び放出する。
120秒を過ぎると、炭化水素トラップは、炭化水素の
放出に対して蓄積・放出にそれ以上の影響を及ぼさない
ことが分かる。合体された触媒・炭化水素トラップ 触媒・炭化水素トラップは、非常に効率的な排ガス処理
を提供する。表1は、単独の炭化水素トラップと同様な
初期炭化水素貯蔵期間を示すが、単独の炭化水素トラッ
プが炭化水素を排ガス流の中に再度放出するのに対し、
触媒・炭化水素トラップは吸着剤から炭化水素を、触媒
層の着火と合致した仕方で(重なり合うように設計す
る)放出し、炭化水素が二酸化炭素と水に転化される。
この結果、層状化プロセスを用いた吸着剤による炭化水
素の蓄積・放出特性と、触媒の着火特性の首尾よく組み
合わされた性能がもたらされる。この炭化水素放出と触
媒着火の重なりは、最新の放出試験法の最初の「始動」
期間における炭化水素放出の明確な低下に結びつく。
【0037】さらに、炭化水素トラップと触媒・炭化水
素トラップについて、触媒着火までの炭化水素効率の様
子が類似していることから、上側層と下側層の配置に触
媒と吸着剤を組み合わせることは、吸着剤層が触媒層で
コーティングされていることによって、炭化水素の蓄積
・放出のための吸着剤層の能力に有意な影響がないこと
が分かる。吸着剤層の上に触媒層を重ねることは、重要
な初期の「始動」期間において炭化水素に対する(拡
散)バリヤを与えず、合体された触媒・炭化水素トラッ
プがうまく働くことを可能にする。
素トラップについて、触媒着火までの炭化水素効率の様
子が類似していることから、上側層と下側層の配置に触
媒と吸着剤を組み合わせることは、吸着剤層が触媒層で
コーティングされていることによって、炭化水素の蓄積
・放出のための吸着剤層の能力に有意な影響がないこと
が分かる。吸着剤層の上に触媒層を重ねることは、重要
な初期の「始動」期間において炭化水素に対する(拡
散)バリヤを与えず、合体された触媒・炭化水素トラッ
プがうまく働くことを可能にする。
【0038】また、実車試験結果(新しい状態のものと
エージングした状態のもの)を下記の表2に示す。この
表のデータはCVSバッグ1の最後に採取した(120
0秒ECE段階3試験法に380秒)。
エージングした状態のもの)を下記の表2に示す。この
表のデータはCVSバッグ1の最後に採取した(120
0秒ECE段階3試験法に380秒)。
【0039】
【表3】
【0040】表2は、ECE試験の初期の「始動」期間
において、触媒・炭化水素トラップが触媒単独よりも良
好な炭化水素性能を達成することを明確に示している。
この触媒トラップは炭化水素をトラップすることがで
き、炭化水素の放出を開始したとき(表1参照)それを
燃焼させることができ、このことが、表2における完全
に処方された通常の三元触媒に比較して低い炭化水素放
出に結びつく。
において、触媒・炭化水素トラップが触媒単独よりも良
好な炭化水素性能を達成することを明確に示している。
この触媒トラップは炭化水素をトラップすることがで
き、炭化水素の放出を開始したとき(表1参照)それを
燃焼させることができ、このことが、表2における完全
に処方された通常の三元触媒に比較して低い炭化水素放
出に結びつく。
【0041】触媒と触媒・炭化水素トラップデバイスの
場合において、触媒処方は、貴金属と卑金属の組成と担
持量について同等である。表2に示すバッグ1の最後の
炭化水素放出において見られる低下は、従って、下側の
ゼオライトを基礎とする吸着剤層からの放出とと上側の
触媒層の着火との形成された適切な重なりに起因するは
ずである。例5 この例は、本発明の触媒・炭化水素トラップと、低いシ
リカ対アルミナの重量比を有する対応するトラップとを
比較する。本発明の触媒・炭化水素トラップは360の
シリカ対アルミナの比を有したが、比較用の触媒・炭化
水素トラップのその比は60であった。これら2つのデ
バイスと触媒単独を例4と同様にして作成し(シリカ対
アルミナの特定の比を除いて)、これら3つのデバイス
を例4と同様にして評価した。CVSバッグ1の終了時
(1200秒ECE段階3試験法に380秒)の全炭化
水素を下記の表3に示す。
場合において、触媒処方は、貴金属と卑金属の組成と担
持量について同等である。表2に示すバッグ1の最後の
炭化水素放出において見られる低下は、従って、下側の
ゼオライトを基礎とする吸着剤層からの放出とと上側の
触媒層の着火との形成された適切な重なりに起因するは
ずである。例5 この例は、本発明の触媒・炭化水素トラップと、低いシ
リカ対アルミナの重量比を有する対応するトラップとを
比較する。本発明の触媒・炭化水素トラップは360の
シリカ対アルミナの比を有したが、比較用の触媒・炭化
水素トラップのその比は60であった。これら2つのデ
バイスと触媒単独を例4と同様にして作成し(シリカ対
アルミナの特定の比を除いて)、これら3つのデバイス
を例4と同様にして評価した。CVSバッグ1の終了時
(1200秒ECE段階3試験法に380秒)の全炭化
水素を下記の表3に示す。
【0042】
【表4】
【0043】表3は、低いSiO2 :Al2 O3 の比の
材料を含む触媒・炭化水素トラップと高いSiO2 :A
l2 O3 の比の材料を含むそれとを比較した場合、新し
い状態のCVS試験については炭化水素放出の抑制に明
らかな効果は見られないが、エージングした後は、高い
比の材料を含む触媒・炭化水素トラップが顕著に優れる
ことを示している。また、その場合、低い比の材料を含
む触媒・炭化水素トラップは、触媒単独よりも悪いこと
が認められる。例6 350のシリカ:アルミナの重量比を有するZMS−5
ゼオライトとコロイドシリカの同じ重さから水中のスラ
リーを作成し、55%の固形分を得た。このスラリー
を、400チャンネル/平方インチ(400個/6.5
cm2 )の普通のコージェライトハニカムモノリスの上
に注ぎ、そのキャリヤ−の中を流した。次いで加熱によ
って水を除去し、次いでそのコーティングしたハニカム
モノリスを仮焼した。このハニカムモノリスは、仮焼後
にハニカムモノリスの1立方インチ(16.4cm3 )
あたり1.0gのコーティングが存在するようにスラリ
ーでコーティングした。
材料を含む触媒・炭化水素トラップと高いSiO2 :A
l2 O3 の比の材料を含むそれとを比較した場合、新し
い状態のCVS試験については炭化水素放出の抑制に明
らかな効果は見られないが、エージングした後は、高い
比の材料を含む触媒・炭化水素トラップが顕著に優れる
ことを示している。また、その場合、低い比の材料を含
む触媒・炭化水素トラップは、触媒単独よりも悪いこと
が認められる。例6 350のシリカ:アルミナの重量比を有するZMS−5
ゼオライトとコロイドシリカの同じ重さから水中のスラ
リーを作成し、55%の固形分を得た。このスラリー
を、400チャンネル/平方インチ(400個/6.5
cm2 )の普通のコージェライトハニカムモノリスの上
に注ぎ、そのキャリヤ−の中を流した。次いで加熱によ
って水を除去し、次いでそのコーティングしたハニカム
モノリスを仮焼した。このハニカムモノリスは、仮焼後
にハニカムモノリスの1立方インチ(16.4cm3 )
あたり1.0gのコーティングが存在するようにスラリ
ーでコーティングした。
【0044】次いでこのモノリスを、固形分が40%の
γ−アルミナ、セリア、ジルコニア、及び水を含むスラ
リーで同様な仕方によってコーティングした。乾燥と仮
焼の後、このコーティングはアルミナ/セリア/ジルコ
ニアの支持体を提供した。このモノリスは、仮焼後に1
立方インチ(16.4cm3 )あたり2.0gのコーテ
ィングが存在するようにスラリーでコーティングした。
この第2のコーティングは、ゼオライト/シリカの層の
上に別な層を形成した。
γ−アルミナ、セリア、ジルコニア、及び水を含むスラ
リーで同様な仕方によってコーティングした。乾燥と仮
焼の後、このコーティングはアルミナ/セリア/ジルコ
ニアの支持体を提供した。このモノリスは、仮焼後に1
立方インチ(16.4cm3 )あたり2.0gのコーテ
ィングが存在するようにスラリーでコーティングした。
この第2のコーティングは、ゼオライト/シリカの層の
上に別な層を形成した。
【0045】このモノリスによる吸収の後、モノリスの
1立方フィート(0.028m3 )あたりそれぞれ20
0gと200gのパラジウムとランタンの担持量となる
ような濃度で水中にパラジウムニトレートとランタンニ
トレートを溶解させた。それを含浸させた後、このモノ
リスを乾燥し、次いで仮焼した。例7 例6の触媒・炭化水素トラップを、例4と同様な方法で
作成した対応する触媒単独及び炭化水素トラップ単独と
比較した。この評価は例4で説明したと同様にして行
い、CVSバッグ1の終了時(1200秒ECE段階3
試験法に380秒)の全炭化水素を下記の表4に示す。
1立方フィート(0.028m3 )あたりそれぞれ20
0gと200gのパラジウムとランタンの担持量となる
ような濃度で水中にパラジウムニトレートとランタンニ
トレートを溶解させた。それを含浸させた後、このモノ
リスを乾燥し、次いで仮焼した。例7 例6の触媒・炭化水素トラップを、例4と同様な方法で
作成した対応する触媒単独及び炭化水素トラップ単独と
比較した。この評価は例4で説明したと同様にして行
い、CVSバッグ1の終了時(1200秒ECE段階3
試験法に380秒)の全炭化水素を下記の表4に示す。
【0046】
【表5】
【0047】表4の結果は、表2のそれと同等である。
このことは予想通りであり、なぜなら触媒・炭化水素ト
ラップが触媒を形成する貴金属と卑金属においてのみ異
なるからである。同様に、触媒単独と炭化水素トラップ
単独に比較した、合体された触媒・炭化水素トラップの
効果が理解できる。
このことは予想通りであり、なぜなら触媒・炭化水素ト
ラップが触媒を形成する貴金属と卑金属においてのみ異
なるからである。同様に、触媒単独と炭化水素トラップ
単独に比較した、合体された触媒・炭化水素トラップの
効果が理解できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01N 3/20 ZAB F01N 3/20 ZABD 3/24 ZAB 3/24 ZABE (72)発明者 ネイル ロバート コリンズ イギリス国,ケンブリッジシャー シービ ー1 1エイチエックス,ジェームス ス トリート 2 (72)発明者 ドナルド ロウ イギリス国,ハートフォードシャー エス ジー8 5キューゼット,エヌアール ロ イストン,オーアール ウェル,ヒルサイ ド 25
Claims (10)
- 【請求項1】 (1)比較的低い温で排ガス中の炭化水
素を吸着し、その炭化水素を比較的高い温度で脱着する
吸着剤であって、300より大きいシリカ対アルミナの
重量比のゼオライトを含む吸着剤を有する下側層、 (2)前記下側層の上に配置された上側層であって、水
よりも炭化水素を優先的には吸着しない支持体に結合し
た触媒を含む上側層、を含んでなり、前記触媒は、炭化
水素から二酸化炭素と水への転化に触媒活性であり、比
較的低い温度において下側層に炭化水素を吸着させるよ
うに排ガスが上側層から下側層に通過し、その後比較的
高い温度において脱着された炭化水素が上側層に流れて
戻るように前記上側層と前記触媒層が配置されたことを
特徴とする、大気汚染を低減させるための、エンジン排
ガス処理用の合体された触媒と炭化水素トラップ。 - 【請求項2】 ハニカムモノリスキャリヤ−のチャンネ
ルの中に支持されたことを特徴とする請求項1に記載の
触媒トラップ。 - 【請求項3】 前記下側層が、吸着剤をキャリヤ−に結
合させるコロイドシリカを含むことを特徴とする請求項
2に記載の触媒トラップ。 - 【請求項4】 下側層の厚さと上側層の厚さの比が1:
10〜5:1であることを特徴とする請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の触媒トラップ。 - 【請求項5】 前記触媒が、白金、パラジウム、ロジウ
ム、ルテニウム、及びイリジウムの1種以上の白金族金
属を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
に記載の触媒トラップ。 - 【請求項6】 支持体がアルミナを含むことを特徴とす
る請求項1〜5のいずれか1項に記載の触媒トラップ。 - 【請求項7】 支持体がアルミナ、セリア、及びジルコ
ニアの混合物を含むことを特徴とする請求項6に記載の
触媒トラップ。 - 【請求項8】 下側層に上側層をコーティングすること
を特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の触
媒トラップの製造方法。 - 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の合
体された触媒と炭化水素トラップに排ガスを導くことを
特徴とする、エンジン排ガスによる大気汚染を抑制する
方法。 - 【請求項10】 前記エンジンがガソリンエンジンであ
ることを特徴とする請求項9に記載の方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GBGB9425062.8A GB9425062D0 (en) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | Combatting air pollution |
GB9510066:5 | 1995-05-18 | ||
GBGB9510066.5A GB9510066D0 (en) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | Combatting air pollution |
GB9425062:8 | 1995-05-18 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08224449A true JPH08224449A (ja) | 1996-09-03 |
Family
ID=26306153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7324580A Pending JPH08224449A (ja) | 1994-12-13 | 1995-12-13 | 大気汚染防止用の合体された触媒と炭化水素トラップ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0716877A1 (ja) |
JP (1) | JPH08224449A (ja) |
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EP0976916A2 (en) | 1998-06-01 | 2000-02-02 | Nissan Motor Co., Ltd. | Emission control device for internal combustion engine |
JP2002045701A (ja) * | 2000-08-08 | 2002-02-12 | Cataler Corp | 排ガス浄化用触媒 |
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WO2012137937A1 (ja) | 2011-04-08 | 2012-10-11 | トヨタ自動車株式会社 | 排ガス浄化用触媒 |
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- 1995-12-13 JP JP7324580A patent/JPH08224449A/ja active Pending
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