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JPH08208581A - N,N′−ジ置換されたp−キノンジイミンの製造方法、該ジイミンからなる安定剤、オルガノシラン組成物、その安定化法、および相転移触媒法 - Google Patents

N,N′−ジ置換されたp−キノンジイミンの製造方法、該ジイミンからなる安定剤、オルガノシラン組成物、その安定化法、および相転移触媒法

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JPH08208581A
JPH08208581A JP7269814A JP26981495A JPH08208581A JP H08208581 A JPH08208581 A JP H08208581A JP 7269814 A JP7269814 A JP 7269814A JP 26981495 A JP26981495 A JP 26981495A JP H08208581 A JPH08208581 A JP H08208581A
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Margret Haas
ハース マルグレート
Heinz Kragl
クラーグル ハインツ
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Huels AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C249/00Preparation of compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton
    • C07C249/02Preparation of compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton of compounds containing imino groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/18Compounds having one or more C—Si linkages as well as one or more C—O—Si linkages
    • C07F7/1804Compounds having Si-O-C linkages

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 経済的なかつ環境に問題のないN,N′−ジ
置換されたp−キノンジイミンおよび該ジイミンを含有
するメタクリルオキシ基またはアクリルオキシ基を含有
するオルガノシラン組成物を提供する。 【解決手段】 上記ジイミンは、一般式I: 【化1】 で表され、相当するN,N′−ジ置換されたp−フェニ
レンジアミンをアルカリ/アルコール溶液中で酸化する
ことにより製造され、上記オルガノシラン組成物は、一
般式II: 【化2】 で表され、安定剤として一般式Iのジイミンを含有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式I:
【0002】
【化16】
【0003】[式中、R1およびR2は同じかまたは異な
り、かつフェニル基および/または3〜8個のC原子を
有する直鎖および/または分枝鎖状のアルキル基および
/またはシクロヘキシル基を表す]で表されるN,N′
−ジ置換されたp−キノンジイミンの製造方法およびそ
の使用に関する。
【0004】更に本発明は、一般式II:
【0005】
【化17】
【0006】[式中、R3は水素原子またはメチル基を
表し、R4およびR5は同じかまたは異なる1〜4個のC
原子を有するアルキル基を表し、mは0、1または2で
ある]で表されるメタクリルオキシ基またはアクリルオ
キシ基を含有するオルガノシランおよびその製造方法お
よびその安定化法に関する。一般式IIのオルガノシラ
ンは以下にアクリルシランと記載する。
【0007】
【従来の技術】一般式IのN,N′−ジ置換されたp−
キノンジイミンは市販の製品でないが、それにもかかわ
らず有利な化学的および物理的特性を有する化合物であ
る。
【0008】N,N′−ジ置換されたp−キノンジイミ
ン(以下にジイミンと記載する)の公知の製造方法のた
めに、出発物質として相当するN,N′−ジ置換された
p−フェニレンジアミンを使用し、これに酸化剤を作用
させて相当するジイミンに移行する。以下にN,N′−
ジ置換されたp−フェニレンジアミンをジアミンと記載
する。ジイミンの製造方法は技術水準によりごくわずか
の収率または不純な生成物を生じるかまたは不経済であ
り、またはきわめて有毒な化合物を使用する。
【0009】たとえば、希釈した酢酸溶液中でクロム酸
で酸化することにより相当するジアミンからN,N′−
ジフェニル−p−キノンジイミンを製造することが記載
されている(Chem.Ber.46(1913)S.
1853)。この場合に形成されるジイミンは無定形の
精製されにくい形で沈殿し、数回の再結晶により精製し
なければならない。副生成物としてかなり多くの量のク
ロムを含有する酢酸水溶液が生じ、これを除去するため
に経費がかかる。
【0010】更に、N,N′−ジフェニル−p−フェニ
レンジアミンのベンゼン溶液をフェリシアン化カリウム
水溶液と振出することによりN,N′−ジフェニル−p
−キノンジイミンを製造することは公知である(F.Feic
htmayr u.F.Wuerstlin,Berichte der Bunsengesellscha
ft Bd.67(1963)S.435)。反応成分が別々の相に存在す
るために、反応がきわめて緩慢に進行し、かつ収率が不
十分である。
【0011】同様の方法がN−フェニル−N′−イソプ
ロピル−p−キノンジイミンおよびN−フェニル−N′
−シクロヘキシル−p−キノンジイミンを製造するため
に記載されている(L.Kotulak et al.Collect.Czech.Ch
em.Commun.48(1983)12,S.3384〜3395)。
【0012】酸化剤としてフェリシアン化カリウムの代
りに酸化銀を使用することが提案されている(L.Kotula
k et al.Collect.Czech.Chem.Commun.48(1983)12,S.338
4〜3395)。しかしながら酸化銀はきわめて高価であ
り、処理しにくい化学製品である。
【0013】相当するジアミンの空気酸化によりN,
N′−ジ置換されたp−キノンジイミンを製造すること
は公知である。
【0014】たとえばN,N′−ジフェニル−p−フェ
ニレンジアミンを大過剰のアゾイソ酪酸ジニトリル(A
IBN)の存在下で空気酸素によりジイミンに変換する
(C.E.Boozer et al.,Journ.Amer.Chem.Soc.77(1955)S.
3233)。使用されるAIBNの毒性、溶剤としてクロロ
ベンゼンの使用およびこの方法での低い収率が欠点であ
る。
【0015】米国特許第2118826号明細書には、
N,N′−ジ置換されたp−アリーレンジアミンを固体
のアルカリ金属酸化物またはアルカリ土類金属酸化物、
−水酸化物、−炭酸塩または−アミドの存在下で空気と
酸化することにより相当するp−キノンジイミンを製造
することが記載されている。固体反応、130〜180
℃の高い反応温度および8時間までの長い反応時間が欠
点であり、その際形成されるジイミンのかなりの分解が
起こりうる。
【0016】触媒として重金属塩の付加的な使用により
反応温度を低下することができるが、この塩は得られた
N,N′−ジ置換された−p−キノンジイミンから除去
しにくい。
【0017】欧州特許第0437653号明細書には、
メタクリル酸またはアクリル酸のアルカリ金属塩をテト
ラアルキルアンモニウムタイプの相転移触媒の存在下で
一般式III:
【0018】
【化18】
【0019】[R4,R5およびmは前記のものを表す]
で表されるクロロプロピルシランと反応させることによ
る一般式IIのオルガノシランの製造が記載されてお
り、この場合に好ましくないポリマー形成、特に“ポッ
プコーン”ポリマーの形成を阻止するために安定剤とし
て前記の例のN,N′−ジフェニル−p−フェニレンジ
アミンを使用する。たとえば重金属塩が好ましくないア
クリルシランの重合を引き起こし、かつアルコキシシラ
ン官能基のシロキサン形成を促進しうることは公知であ
る。アクリルシランの精製は蒸留による手段により行
う。
【0020】相転移触媒法(以下にPTC法と記載す
る)によるアクリルシランの製造は一般に4つの個々の
工程からなる。
【0021】工程1:アルカリ金属メタクリレートまた
はアクリレートの製造、 工程2:前記塩を相転移触媒の存在下でクロロプロピル
アルコキシシランと反応させることによるアクリルシラ
ンの製造、 工程3:随伴生成物アルカリ金属塩化物の分離、 工程4:粗製生成物の蒸留による処理、 安定剤系の添加は、一般に第1工程、アルカリ金属アク
リレートの製造後に行う。
【0022】前記の安定剤が第四工程、一般式IIの粗
製のオルガノシランの蒸留による処理においてその揮発
しにくさのために気相にならないことはPTC法ではあ
まり有利でない。これは特に連続的に方法を実施する場
合に蒸留カラムまたは管系において“ポップコーン”ポ
リマーの形成を生じ、それにより運転障害または装置の
損失を生じることがある。
【0023】ドイツ特許第3832621号明細書にお
いては、触媒としてH2PtCl6を使用してトリアルキ
ルシランをアリルメタクリレートに付加する方法により
製造したアクリルシランの安定化を改良するために、
N,N′−ジ置換されたp−フェニレンジアミンおよび
立体障害フェノールからなる安定剤の組合せが記載され
ており、この場合にジアミンが粗製のアクリルシランの
蒸留による後処理の際に底部生成物を安定化させ、揮発
性のフェノールが気相を安定化させる。この方法の工業
的な実施には製造工程の前または終了後に安定剤の添加
が用意されている。しかしながら達成可能なアクリルシ
ランの収率は不十分である。
【0024】更にN,N′−ジ置換されたジアミンおよ
び立体障害フェノールからなる安定剤の組合せはPTC
法によりアクリルシランの製造を実施する場合に有効で
ないと示された。この場合に、第1工程、アルコールの
アルカリ金属アルコラート溶液およびメタクリル酸また
はアクリル酸からアルカリ金属メタクリレートまたはア
クリレートを一般的な方法で製造する工程の経過中また
は終了後の安定剤組合せの添加により、フェノール成分
を非揮発性のアルカリ金属フェノラートに移行し、しか
も塩を製造する場合に酸またはアルコラートが存在する
かどうかに無関係である。従って粗製のアクリルシラン
を蒸留により後処理する場合に遊離した揮発性のフェノ
ールを使用せず、それによりカラム中に“ポップコー
ン”ポリマーの形成を生じ、生成物の収率を劣化させ
る。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、N,N′−ジ置換されたp−キノンジイミンの経済
的なかつ環境に問題のない製造方法を提供し、製造工程
中に、特に蒸留による生成物の後処理の際に一般式II
のオルガノシランの重合を阻止する安定剤系を提供する
ことである。
【0026】
【課題を解決するための手段】意想外にも、アルカリ/
アルコール溶液中で適当な酸化剤の存在下で相当する
N,N′−ジ置換されたジアミンからp−キノンジイミ
ンの形成が特に良好に行われることが判明した。ここで
相当するジアミンとは、一般式IV:
【0027】
【化19】
【0028】[式中、R1およびR2は、一般式IのN,
N′−ジ置換されたp−キノンジイミンにおけるような
同一の有機基である]で表されるN,N′−ジ置換され
たp−フェニレンジアミンのことである。適当な酸化剤
としてたとえば分子の酸素が挙げられる。これに対して
酸性または中性媒体中では酸化は行われないかまたは十
分に行われない。更にアルカリ/アルコール媒体として
ジアミンの酸化の際にアルカリ金属アルコラート溶液が
特に適していることが判明した。好ましくはアルコール
をベースとするアルカリ金属水酸化物溶液を使用するこ
とができる。
【0029】更に、一般式IのN,N′−ジ置換された
p−キノンジイミンがアクリルシランの安定化をその製
造中に、特に蒸留による後処理の際に底部および気相に
おいて同じように引き起こし、改良された収率を生じる
ことが判明した。
【0030】N,N′−ジ置換されたp−キノンジイミ
ンをPTC法の間に一般式IVのN,N′−ジ置換され
たp−フェニレンジアミンの適当な酸化により製造する
ことができ、方法の実施およびアクリルシランの製造に
その他の点で不利に影響しないことは特に意想外であ
る。従って、簡単かつ経済的な方法でPTC法をなお明
らかに改良することができる。
【0031】従って、本発明の対象は、一般式I:
【0032】
【化20】
【0033】[式中、R1およびR2は同じかまたは異な
り、かつフェニル基および/または3〜8個のC原子を
有する直鎖および/または分枝鎖状のアルキル基および
/またはシクロヘキシル基を表す]で表されるN,N′
−ジ置換されたp−キノンジイミンの製造方法であり、
該方法は相当するN,N′−ジ置換されたp−フェニレ
ンジアミンをアルカリ/アルコール溶液中で酸化するこ
とを特徴とする。
【0034】更に、本発明の対象は、一般式I:
【0035】
【化21】
【0036】[式中、R1およびR2は同じかまたは異な
り、かつフェニル基および/または3〜8個のC原子を
有する直鎖および/または分枝鎖状のアルキル基および
/またはシクロヘキシル基を表す]で表されるN,N′
−ジ置換されたp−キノンジイミンを、一般式II:
【0037】
【化22】
【0038】[式中、R3は水素原子またはメチル基を
表し、R4およびR5は同じかまたは異なる1〜4個のC
原子を有するアルキル基を表し、mは0、1または2で
ある]で表されるメタクリルオキシ基またはアクリルオ
キシ基を含有するオルガノシランを安定化するために使
用することである。
【0039】本発明の対象は、更に安定剤として一般式
I:
【0040】
【化23】
【0041】[式中、R1およびR2は同じかまたは異な
り、かつフェニル基および/または3〜8個のC原子を
有する直鎖および/または分枝鎖状のアルキル基および
/またはシクロヘキシル基を表す]で表される1種以上
のN,N′−ジ置換されたp−キノンジイミンを含有す
る一般式II:
【0042】
【化24】
【0043】[式中、R3は水素原子またはメチル基を
表し、R4およびR5は同じかまたは異なる1〜4個のC
原子を有するアルキル基を表し、mは0、1または2で
ある]で表されるメタクリルオキシ基またはアクリルオ
キシ基を含有するオルガノシランである。
【0044】更に、本発明の対象は、一般式II:
【0045】
【化25】
【0046】[式中、R3は水素原子またはメチル基を
表し、R4およびR5は同じかまたは異なる1〜4個のC
原子を有するアルキル基を表し、mは0、1または2で
ある]で表されるメタクリルオキシ基またはアクリルオ
キシ基を含有するオルガノシランを安定化する方法であ
り、該方法は、安定剤として一般式I:
【0047】
【化26】
【0048】[式中、R1およびR2は同じかまたは異な
り、かつフェニル基および/または3〜8個のC原子を
有する直鎖および/または分枝鎖状のアルキル基および
/またはシクロヘキシル基を表す]で表されるN,N′
−ジ置換されたp−キノンジイミンを使用することを特
徴とする。
【0049】本発明のほかの対象は、一般式II:
【0050】
【化27】
【0051】[式中、R3は水素原子またはメチル基を
表し、R4およびR5は同じかまたは異なる1〜4個のC
原子を有するアルキル基を表し、mは0、1または2で
ある]で表されるメタクリルオキシ基またはアクリルオ
キシ基を含有するオルガノシランを製造するための相転
移触媒法(PTC法)であり、該方法は、一般式IIの
粗製のオルガノシランをPTC法の間に、一般式I:
【0052】
【化28】
【0053】[式中、R1およびR2は同じかまたは異な
り、かつフェニル基および/または3〜8個のC原子を
有する直鎖および/または分枝鎖状のアルキル基および
/またはシクロヘキシル基を表す]で表されるN,N′
−ジ置換されたp−キノンジイミンにより安定化するこ
とを特徴とする。
【0054】本発明による一般式Iのp−キノンジイミ
ンの製造方法においては、相当するジアミンの酸化の際
にアルカリ/アルコール溶液のアルカリ成分としてアル
カリ金属アルコラートおよび/またはアルカリ金属水酸
化物を使用することができる。
【0055】アルカリ/アルコール溶液は有利にはアル
カリ金属アルコラートを5〜15重量%含有する。これ
より高いまたは低いアルコラート濃度を使用することが
できるが、15重量%より高い濃度では増加する程度で
副生成物としてN,N′−ジ置換された2,5−ジアル
コキシ−p−キノンジイミンを生じ、5重量%より低い
濃度では酸化がますます緩慢に進行する。アルカリ金属
アルコラートは有利にはナトリウムおよびカリウムのメ
チラートおよびエチラートである。
【0056】この場合にアルコールとして、たとえば炭
素骨格中に1〜6個のC原子を有する一級、二級または
三級アルコールを使用することができ、メタノールおよ
びエタノールが有利である。
【0057】酸化のために、使用される一般式IVのジ
アミンは完全にまたは一部分だけ使用されるアルコラー
ト溶液に溶けて存在してもよい。
【0058】副生成物の形成を少なく維持するために、
急速な酸化が有利である。酸化は有利には10〜60℃
の温度で、より有利には20〜40℃の温度で、特に有
利には25〜35℃の温度で実施する。
【0059】酸化剤として分子の酸素を使用することが
できる。酸化剤として有利には窒素との混合物の酸素を
使用する。その際、酸化剤として有利には0.1容量%
以上および21容量%以下の酸素、特に有利には0.1
容量%以上および8.4容量%以下の酸素を含有する酸
素/窒素混合物を使用する。有利には放圧で作動する。
しかしながら高圧で、好ましくは5バールで作動するこ
とができる。
【0060】本発明により製造されるまたは使用される
ジイミンは純粋でない形で存在してもよく、その際酸化
反応の生成物はN,N′−ジ置換されたp−フェニレン
ジアミンおよびN,N′−ジ置換されたp−キノンジイ
ミンの混合物を含有することができる。すでにジアミン
からジイミンへの10%の転化率において一般式IIの
オルガノシランへの添加は安定化作用することができる
が、ジアミン転化率は30%以上でなければならない。
【0061】本発明により製造されるジイミンは、通常
の後処理法、たとえば減圧下の蒸留による後処理、再結
晶またはカラムクロマトグラフィーにより、純粋の形で
製造することができる。しかしながら分析による純粋の
形の使用は本発明によるジイミンの使用の前提条件でな
い。本発明による一般式IIのオルガノシランのために
は、一般式Iのp−キノンジイミン含量は、有利には
0.0005重量%以上1.5重量%まで、より有利に
は0.01〜1.0重量%、特に有利には0.1〜0.
5重量%である。
【0062】付加的な安定剤として、本発明によるオル
ガノシランは、一般式IV:
【0063】
【化29】
【0064】[式中、R1およびR2は同じかまたは異な
り、かつフェニル基および/または3〜8個のC原子を
有する直鎖および/または分枝鎖状のアルキル基および
/またはシクロヘキシル基を表す]で表されるN,N′
−ジ置換されたp−フェニレンジアミンおよび/または
一般式V:
【0065】
【化30】
【0066】[式中、R6は1〜4個のC原子を有する
アルキル基またはアルコキシ基を表す]で表される揮発
性の立体障害フェノールを含有することができる。
【0067】冒頭に記載のPTC法においては、一般式
IIのオルガノシランはアルカリ金属メタクリレートま
たはアルカリ金属アクリレートおよび一般式III:
【0068】
【化31】
【0069】[式中、R4およびR5は同じかまたは異な
る1〜4個のC原子を有するアルキル基を表し、mは
0,1または2である]で表されるクロロプロピルアル
コキシシランから得られる。
【0070】本発明による一般式IIのメタクリルオキ
シ基またはアクリルオキシ基を含有するオルガノシラン
の安定化法により、安定剤として使用される一般式Iの
p−キノンジイミンを一般式IIのオルガノシランの製
造工程中に添加することができる。
【0071】しかしながら、安定剤として使用される一
般式Iのp−キノンジイミンを一般式IIのオルガノシ
ランの製造工程中に製造することもできる。この場合は
一般式Iのp−キノンジイミンを相当する一般式IVの
p−フェニレンジアミンの酸化により製造することがで
きる。酸化剤として、有利には窒素との混合物の酸素を
使用する。酸化は有利には10〜60℃の温度で、より
有利には20〜40℃の温度で、特に有利には25〜3
5℃の温度で実施する。
【0072】一般式Iのp−キノンジイミンはたとえば
PTC法の第1工程の反応媒体中で相当する一般式IV
のp−フェニレンジアミンの酸化により製造することが
できる。
【0073】従って、まず装入したアルカリ金属アルコ
ラート量をメタクリル酸またはアクリル酸の添加により
中和し、たとえばメタノール溶液中に生じた塩量を取り
去った後に残った、溶けたアルカリ金属アルコラートの
重量割合が5〜15重量%であるように実施することが
できる。
【0074】一般式IVのN,N′−ジ置換されたジア
ミンを導入後、適当なO2酸化によりジアミンからジイ
ミンへの所望の転化を生じることができる。酸化剤とし
て使用される分子の酸素を、前記の系に存在する成分の
いずれとも爆発可能の混合物を生じないように不活性ガ
ス、有利には窒素により希釈することができる。
【0075】引き続き、化学量論的な塩の形成のために
更に酸を加えることができる。しかしながら、わずかに
過剰のアルコラートが残留してもよく、従って水で1:
1の比に混合した均一のアルコール塩試料は8〜11の
pH値に達する。
【0076】このアルカリ/アルコール媒体中で本発明
により製造されたジイミンは長時間にわたって安定であ
ると示された。
【0077】第2工程の相転移触媒作用した反応の実施
後にまたは第3工程の塩の分離後に今や一般式IIの粗
製のオルガノシランが存在する。本発明によりここで安
定化した一般式IIの粗製のオルガノシランは、一般式
Iのp−キノンジイミンを有利には0.0005重量%
より多く1.5重量%まで、より有利には0.01〜
1.0重量%、特に有利には0.1〜0.5重量%含有
する。
【0078】有利にはN,N′−ジ置換されたp−キノ
ンジイミンは、安定化すべきアクリルシランの沸点より
高くない揮発性を有するものである。有利にはジイミン
の揮発性はアクリルシランの沸点よりわずかに低い。
【0079】実際に示されるように、PTC工程中に安
定剤として使用される一般式Iのp−キノンジイミンを
添加および/または製造することができる。
【0080】しかしながら、一般式IIのオルガノシラ
ンを安定化する本発明による方法のために、付加的な安
定剤として、一般式IV:
【0081】
【化32】
【0082】[式中、R1およびR2は同じかまたは異な
り、かつフェニル基および/または3〜8個のC原子を
有する直鎖および/または分枝鎖状のアルキル基および
/またはシクロヘキシル基を表す]で表されるN,N′
−ジ置換されたp−フェニレンジアミンおよび/または
一般式V:
【0083】
【化33】
【0084】[式中、R6は1〜4個のC原子を有する
アルキル基またはアルコキシ基を表す]で表される揮発
性の立体障害フェノールを使用することもできる。好ま
しくはフェノール安定剤は一般式IIのアクリルシラン
に匹敵する沸点を有する。
【0085】一般式IIのオルガノシランの精製は一般
に蒸留処理により行う。これは簡単な蒸発または薄層蒸
発および/または精留塔蒸留により行うことができる。
【0086】一般式Iのp−キノンジイミンを含有する
一般式IIの粗製のオルガノシランは高沸点物を分離す
るために有利にはフラッシュ蒸留する。フラッシュ蒸留
とはたとえば薄層蒸発機による蒸留による前精製のこと
である。
【0087】アクリルシランの粗製生成物の蒸留による
後処理の有利な構成はフラッシュ蒸留(前工程)と精留
塔蒸留の組合せである。前工程で触媒、未反応のジアミ
ン、残留塩およびわずかの量のポリマーを分離すること
ができる。
【0088】フラッシュ留出物は、有利には5重量pp
mより多く15000重量ppmまで、より有利には1
0〜3000重量ppmおよび特に有利には50〜10
00重量ppmの量の一般式Iのp−キノンジイミンを
用いて安定化する。
【0089】引き続きフラッシュ留出物を好ましくは分
別蒸留する。
【0090】本発明により製造されるおよび使用される
ジイミンの利点は、該ジイミンが高い揮発性を有し、ア
クリルシランの蒸留の際に気相になり、更にそこで安定
化する、すなわち重合阻止作用をすることである。その
際カラムの頭部を介して蒸留したメタクリルオキシ基ま
たはアクリルオキシ基を含有するオルガノシランが、有
利には一般式Iのp−キノンジイミンを含まずに得られ
る。
【0091】一般式IIのメタクリルオキシ基またはア
クリルオキシ基を含有するオルガノシランに、有利には
分別蒸留後に、一般式Vの無色の、立体障害フェノール
を更に安定化するために添加する。有利には2,6−ジ
−t−ブチル−4−メチルフェノールを添加する。蒸留
による後処理はバッチ法でおよび連続法で実施可能であ
る。
【0092】N,N′−ジ置換されたジイミンの濃度測
定は好ましくは光度測定法により行う。
【0093】本発明によるPTC法においては、一般式
Iのp−キノンジイミンおよび一般式IV:
【0094】
【化34】
【0095】[式中、R1およびR2は同じかまたは異な
り、かつフェニル基および/または3〜8個のC原子を
有する直鎖および/または分枝鎖状のアルキル基および
/またはシクロヘキシル基を表す]で表されるN,N′
−ジ置換されたp−フェニレンジアミンをエダクト混合
物におよび/または反応混合物におよび/または一般式
IIの粗製のオルガノシランにおよび/またはフラッシ
ュ留出物におよび/または蒸留による後処理のほかの箇
所に添加することができる。更に一般式IIの粗製のオ
ルガノシランにおよび/またはフラッシュ留出物におよ
び/または蒸留による後処理のほかの箇所におよび/ま
たは純粋留出物に、一般式V:
【0096】
【化35】
【0097】[式中、R6は1〜4個のC原子を有する
アルキル基またはアルコキシ基を表す]の揮発性の、立
体障害フェノールを添加することができる。
【0098】すべての蒸留は好ましくは減圧下で実施
し、有利には作動圧は0.01〜50ミリバールであ
る。
【0099】適当なN,N′−ジ置換されたジイミン
は、たとえばN,N′−ジフェニル−p−キノンジイミ
ン、N,N′−ジ−(1−メチルヘプチル)−p−キノ
ンジイミン、N,N′−ジ−(1−エチル−3−メチル
ペンチル)−p−キノンジイミン、N,N′−ジ−
(1,4−ジメチルペンチル)−p−キノンジイミン、
N,N′−ジ−s−ブチル−p−キノンジイミン、N−
フェニル−N′−シクロヘキシル−p−キノンジイミ
ン、N−フェニル−N′−イソプロピル−キノンジイミ
ンである。
【0100】適当なN,N′−ジ置換されたジアミン
は、たとえばN,N′−ジフェニル−p−フェニレンジ
アミン、N,N′−ジナフチル−p−フェニレンジアミ
ン、N,N′−ジ−(1−メチルヘプチル)−p−フェ
ニレンジアミン、N,N′−ジ−(1−エチル−3−メ
チルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N′−
ジ−(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジ
アミン、N,N′−ジ−s−ブチル−p−フェニレンジ
アミン、N−フェニル−N′−シクロヘキシル−p−フ
ェニレンジアミンまたはN−フェニル−N′−イソプロ
ピル−p−フェニレンジアミンである。
【0101】適当な立体障害フェノールは、たとえば
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,
6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−
ジ−t−ブチル−4−メトキシフェノールである。
【0102】N,N′−ジ置換されたp−キノンジイミ
ンを製造する本発明による方法は、特にPTC法で一般
式IIのメタクリルオキシ基またはアクリルオキシ基を
含有するオルガノシランを製造する場合に、簡単なやり
方で“ポップコーン”重合を阻止し、アクリルシランを
高い純度で無色の外観で得ることを可能にする。特にポ
リマーを製造するために使用される一般式IIのオルガ
ノシランは、前記の高い品質要求に相当する。
【0103】本発明による方法のほかの重要な利点は、
本発明に定義したアクリルシランの収率およびこれによ
りPTC法の経済効率を更になお向上できることであ
る。
【0104】
【実施例】本発明を以下の実施例により詳細に説明す
る。
【0105】例 例1 N,N′−ジフェニル−p−キノンジイミンの製造 溶融範囲134〜140℃を有する工業的に製造した
N,N′−ジフェニル−p−フェニレンジアミン(Ak
zo社の市販の製品 Permanax DPPD
(R))57gを窒素下で0.1ミリバールで蒸留し
た。196〜200℃で留出するフラクションを収集し
た。収量44.5g、ほぼ理論値の78.1%、融点1
35〜138℃。留出物33gをアセトン/メタノール
から再結晶した。収率、理論値の82.0%、融点14
9〜150℃。
【0106】8%カリウムメチラート/−メタノール溶
液5l中のN,N′−ジフェニル−p−フェニレンジア
ミン22gの溶液中に、撹拌しながらほぼ30℃の温度
で、O2およびN2(1:11)からなる強いガス流を導
入した。3時間後N,N′−ジフェニル−p−キノンジ
イミン収率は78%であった。この収率は吸収最大44
2nmでの吸光から光度測定法により測定した。沈殿し
た固形物を濾過した。融点はアセトン/メタノールから
再結晶後に決定した。181〜183℃。
【0107】例2 25.4%カリウムメチラート溶液926.1gに撹拌
および冷却しながらメタクリル酸289.0gを加え
た。例1により製造したN,N′−ジフェニル−p−キ
ノンジイミン4.2g、テトラブチルアンモニウムブロ
ミド15.2gおよび3−クロロプロピルトリメトキシ
シラン680.3gを加え、短いカラムを介して、場合
により真空に設定して、115℃で発熱反応が開始する
までメタノールを留去した。鎮静した後で120℃で更
に2時間加熱した。冷却した混合物から沈殿した塩化カ
リウムを濾過し、これをメタノールで洗浄した。メタノ
ールを分離した濾液を0.4ミリバールでクライゼン橋
を介してフラッシュした。沸点88〜90℃。留出物量
766.8g、ほぼ理論値の92.1%。黄色−オレン
ジ色に着色した留出物は光度測定法によりN,N′−ジ
フェニル−p−キノンジイミン80mg/kgを含有し
た。
【0108】ラッシヒリングを装備した充填体カラムを
介した分別蒸留により、3−メタクリルオキシプロピル
トリメトキシシラン722.3g、ほぼ理論値の86.
7%が得られた。沸点81〜82℃/0.2ミリバー
ル。GC純度99.7%。
【0109】純粋蒸留の開始前に、蒸留受け器に2,6
−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール(Shell
社の市販の製品IonolCP)144mgを装入し
た。フラッシュ蒸留および純粋蒸留の間にカラム底部に
2:N2の比1:11.5を有するわずかの量のO2
2混合物を導入した。
【0110】蒸留後利用した装置、留出物および底部に
“ポップコーン”ポリマーが確認されなかった。
【0111】例3 撹拌反応器中で、メタノールの25.7%カリウムメチ
ラート溶液13.613kgに冷却しながら水不含のメ
タクリル酸2.868kgを加え、N,N′−ジフェニ
ル−p−フェニレンジアミン62.5gを添加後、ほぼ
20〜30℃で酸素/窒素1:12の量の混合物からな
る強いガス流を、光度測定可能なN,N′−ジフェニル
−p−キノンジイミンに関して55%のジアミン転化率
が示されるまで貫流させた。更にメタクリル酸1.43
2kgを添加後、再びカリウムメチラート溶液を、水で
1:1の比に希釈後、取り出された均一化されたメタノ
ール/塩混合物がpH値9.5を有するまで加えた。
【0112】テトラブチルアンモニウムブロミド22
5.8gおよび3−クロロプロピルトリメトキシシラン
10.0kgを添加後、短いカラムを介して118℃で
発熱反応が開始するまでメタノールを留去し、反応混合
物を冷却することにより120℃未満の温度に保った。
発熱反応が鎮静した後で120℃でなお2時間加熱し
た。冷却した反応混合物から形成された塩化カリウムを
遠心分離し、メタノールで洗浄した。メタノール不含の
濾液中に、光度測定法によりジイミン含量2.8g/k
gを測定した。
【0113】毎時1750mlの酸素/窒素流(量比
1:12)下で、蒸発温度94℃および作動圧0.4ミ
リバールで簡単な蒸発機(Leybold−Herae
us社の形式KD10)を介して蒸留した後で、蒸留収
量11.557kg、ほぼ93.2%が達成された。光
度測定法により測定したジイミン含量は留出物1kg当
り92mgであった。
【0114】2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ノール3.467gを添加後、長さ40cmのカラム
(充填体V4A金網)を介して毎時150lのO2/N2
流(量比1:11.9)下で分別蒸留した。3−メタク
リルオキシプロピルトリメトキシシラン、収量11.1
46kg、理論値の90.0%、沸点76〜77℃/
0.25ミリバール、GC純度99.6%。
【0115】蒸留残留物にも簡単な蒸発機にも蒸留カラ
ムにも“ポップコーン”ポリマーが確認されなかった。
【0116】例4 撹拌反応器中で25.7%のメタノールのカリウムメチ
ラート溶液9.807kgに冷却しながらアクリル酸
1.711kgを加え、粉末状のN,N′−ジフェニル
−p−フェニレンジアミン45gを添加後ほぼ30〜4
0℃で2時間、酸素/窒素混合物(1:11.5)から
なる強いガス流が反応混合物を貫流した。この時間後、
光度測定法により測定したジアミン転化率は63%であ
った。更にアクリル酸0.882kgを添加し、試料を
取り出した後でこの試料は水で1:1の比に希釈後pH
値8.5を示した。
【0117】テトラブチルアンモニウムブロミド163
gおよび3−クロロプロピルトリメトキシシラン7.1
90kgを添加後、115℃で発熱反応が開始するまで
短いカラムを介してメタノールを留去した。鎮静した後
で120℃で1.5時間更に加熱した。冷却後、形成さ
れた塩化カリウムを遠心分離し、メタノールで洗浄し
た。メタノールを分離した濾液中で、光度測定法により
濾液1kg当りジイミン含量3.2gが測定された。
【0118】簡単な蒸発機(Leybold−Hera
eus社の形式KD10)を介して蒸留した後で、蒸発
機温度95℃および作動圧0.4ミリバールで、毎時1
050mlの酸素/窒素混合物(量比1:15)を導入
して理論値の94.3%の蒸留収率が達成された。光度
測定法により測定したジイミン含量は留出物1kg当り
80mgであった。
【0119】2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ノール1.9gを添加後、高さ40cmの充填体カラム
を介して前記の酸素/窒素比および導入されるガス量毎
時100mlで分別蒸留した。3−アクリルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン、純収量、7.991kg、ほ
ぼ89.5%。沸点63〜64℃/0.1〜0.15ミ
リバール。GC純度99.3%。
【0120】蒸留残留物にも簡単な蒸発機にも蒸留カラ
ムにも“ポップコーン”ポリマーが含まれていなかっ
た。
【0121】例5 撹拌器、滴下漏斗、温度計および冷却器を有する多口フ
ラスコ中でアリルメタクリレート255gおよび2,6
−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール3gを装入
し、弱い酸素/窒素混合物(量比1:11.9)を貫流
させて105℃に加熱した。滴下漏斗からトリメトキシ
シラン240gを滴加した。シランの1/4の添加後、
1/2の添加後および3/4の添加後およびシラン添加
終了後に、H2PtCl6の10%アセトン溶液それぞれ
250mgを加えた。反応中に温度を100〜105℃
に保った。2時間の反応時間後に得られた粗製生成物を
真空下でフラッシュした。
【0122】N−フェニル−N′−イソプロピル−p−
キノンジイミン4.5gを添加後、残留物を減圧下で短
い充填体カラムを介して蒸留し、その際主要フラクショ
ンとして110〜112℃(3ミリバール)で3−メタ
クリルオキシプロピルトリメトキシシラン417.6g
を留出し、これは使用されるアリルメタクリレートに対
して85.6%の収率に相当した。
【0123】カラム中に“ポップコーン”ポリマーが存
在せず、蒸留残留物は希溶液状であり、留出物は10以
下のハーゼン数を有した。
【0124】比較例A 例2と異なり、ここではN,N′−ジフェニル−p−キ
ノンジイミンの代りにN,N′−ジフェニル−p−フェ
ニレンジアミン4.2gを十分に酸素を排除して使用し
た。フラッシュ留出物はほとんど無色であり、留出物1
kg当りジイミン5mg以下を含有した。酸素を含有す
る保護ガスを使用しないカラムを介した純粋蒸留におい
てはカラムおよび底部にかなりの量の“ポップコーン”
ポリマー形成を生じた。収率は42%であった。
【0125】比較例B 例2と異なり、N,N′−ジフェニル−p−キノンジイ
ミンの代りにN,N′−ジフェニル−p−フェニレンジ
アミン4.2gおよび2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノール0.23gをカリウムメタクリレートの
形成後すぐに添加した。反応を十分に酸素を排除して実
施した。
【0126】フラッシュ留出物は実際に無色であり、留
出物1kg当りジイミン5mg以下を有した。GC分析
によりフラッシュ留出物中に2,6−ジ−t−ブチル−
4−メチルフェノールは確認されなかった。
【0127】酸素を含有する保護ガスを使用しないカラ
ムを介した純粋蒸留においてはカラムおよび底部にかな
りの量の“ポップコーン”ポリマー形成を生じた。収率
は39%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 249/02 C07F 7/18 K (72)発明者 マルグレート ハース ドイツ連邦共和国 ケーニヒスヴィンター アウフ デム エアリング 28 (72)発明者 ハインツ クラーグル ドイツ連邦共和国 トロイスドルフ アイ ヒェンドルフシュトラーセ 25

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I: 【化1】 [式中、R1およびR2は同じかまたは異なり、かつフェ
    ニル基および/または3〜8個のC原子を有する直鎖お
    よび/または分枝鎖状のアルキル基および/またはシク
    ロヘキシル基を表す]で表されるN,N′−ジ置換され
    たp−キノンジイミンの製造方法において、相当する
    N,N′−ジ置換されたp−フェニレンジアミンをアル
    カリ/アルコール溶液中で酸化することを特徴とする、
    N,N′−ジ置換されたp−キノンジイミンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 酸化剤として分子の酸素を使用する請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 酸化剤として窒素との混合物の酸素を使
    用する請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 酸化剤として0.1容量%以上および2
    1容量%以下の酸素を含有する酸素/窒素混合物を使用
    する請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 酸化剤として0.1容量%以上および
    8.4容量%以下の酸素を含有する酸素/窒素混合物を
    使用する請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 アルカリ/アルコール溶液のアルカリ成
    分としてアルカリ金属アルコラートおよび/またはアル
    カリ金属水酸化物を使用する請求項1から5までのいず
    れか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 アルカリ/アルコール溶液がアルカリ金
    属アルコラートを5〜15重量%含有する請求項1から
    6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 酸化を10〜60℃の温度で実施する請
    求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 酸化を20〜40℃の温度で実施する請
    求項8項記載の方法。
  10. 【請求項10】 酸化を25〜35℃の温度で実施する
    請求項9項記載の方法。
  11. 【請求項11】 一般式I: 【化2】 [式中、R1およびR2は同じかまたは異なり、かつフェ
    ニル基および/または3〜8個のC原子を有する直鎖お
    よび/または分枝鎖状のアルキル基および/またはシク
    ロヘキシル基を表す]で表されるN,N′−ジ置換され
    たp−キノンジイミンからなる一般式II: 【化3】 [式中、R3は水素原子またはメチル基を表し、R4およ
    びR5は同じかまたは異なる1〜4個のC原子を有する
    アルキル基を表し、mは0、1または2である]で表さ
    れるメタクリルオキシ基またはアクリルオキシ基を含有
    するオルガノシランの安定剤。
  12. 【請求項12】 安定剤として、一般式I: 【化4】 [式中、R1およびR2は同じかまたは異なり、かつフェ
    ニル基および/または3〜8個のC原子を有する直鎖お
    よび/または分枝鎖状のアルキル基および/またはシク
    ロヘキシル基を表す]で表される1種以上のN,N′−
    ジ置換されたp−キノンジイミンを含有する一般式I
    I: 【化5】 [式中、R3は水素原子またはメチル基を表し、R4およ
    びR5は同じかまたは異なる1〜4個のC原子を有する
    アルキル基を表し、mは0、1または2である]で表さ
    れるメタクリルオキシ基またはアクリルオキシ基を含有
    するオルガノシラン組成物。
  13. 【請求項13】 一般式Iのp−キノンジイミン含量が
    0.0005重量%より多く1.5重量%までである請
    求項12記載の一般式IIのオルガノシラン組成物。
  14. 【請求項14】 一般式Iのp−キノンジイミン含量が
    0.01〜1.0重量%である請求項13記載の一般式
    IIのオルガノシラン組成物。
  15. 【請求項15】 一般式Iのp−キノンジイミン含量が
    0.1〜0.5重量%である請求項14記載の一般式I
    Iのオルガノシラン組成物。
  16. 【請求項16】 付加的な安定剤として、一般式IV: 【化6】 [式中、R1およびR2は同じかまたは異なり、かつフェ
    ニル基および/または3〜8個のC原子を有する直鎖お
    よび/または分枝鎖状のアルキル基および/またはシク
    ロヘキシル基を表す]で表されるN,N′−ジ置換され
    たp−フェニレンジアミンおよび/または一般式V: 【化7】 [式中、R6は1〜4個のC原子を有するアルキル基ま
    たはアルコキシ基を表す]で表される揮発性の立体障害
    フェノールが含有されている請求項12から15までの
    いずれか1項記載の一般式IIのオルガノシラン組成
    物。
  17. 【請求項17】 一般式II: 【化8】 [式中、R3は水素原子またはメチル基を表し、R4およ
    びR5は同じかまたは異なる1〜4個のC原子を有する
    アルキル基を表し、mは0、1または2である]で表さ
    れるメタクリルオキシ基またはアクリルオキシ基を含有
    するオルガノシランを安定化する方法において、安定剤
    として一般式I: 【化9】 [式中、R1およびR2は同じかまたは異なり、かつフェ
    ニル基および/または3〜8個のC原子を有する直鎖お
    よび/または分枝鎖状のアルキル基および/またはシク
    ロヘキシル基を表す]で表されるN,N′−ジ置換され
    たp−キノンジイミンを使用することを特徴とするオル
    ガノシランの安定化法。
  18. 【請求項18】 安定剤として使用される一般式Iのp
    −キノンジイミンを一般式IIのオルガノシランの製造
    工程中に添加する請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 安定剤として使用される一般式Iのp
    −キノンジイミンを一般式IIのオルガノシランの製造
    工程中に製造する請求項17記載の方法。
  20. 【請求項20】 一般式Iのp−キノンジミンを相当す
    る一般式IVのp−フェニレンジアミンの酸化により製
    造する請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 酸化剤として窒素との混合物の酸素を
    使用する請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 酸化を10〜60℃の温度で実施する
    請求項19から21までのいずれか1項記載の方法。
  23. 【請求項23】 酸化を20〜40℃の温度で実施する
    請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 酸化を25〜35℃の温度で実施する
    請求項23記載の方法。
  25. 【請求項25】 一般式Iのp−キノンジイミンを相転
    移触媒法(PTC法)の第1工程の反応媒体中で相当す
    る一般式IVのp−フェニレンジアミンの酸化により製
    造する請求項19から24までのいずれか1項記載の方
    法。
  26. 【請求項26】 一般式IIの粗製のオルガノシランが
    一般式Iのp−キノンジイミンを0.0005重量%よ
    り多く1.5重量%まで含有する請求項17から25ま
    でのいずれか1項記載の方法。
  27. 【請求項27】 一般式IIの粗製のオルガノシランが
    一般式Iのp−キノンジイミンを0.01〜1.0重量
    %含有する請求項26記載の方法。
  28. 【請求項28】 一般式IIの粗製のオルガノシランが
    一般式Iのp−キノンジイミンを0.1〜0.5重量%
    含有する請求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】 付加的な安定剤として、一般式IV: 【化10】 [式中、R1およびR2は同じかまたは異なり、かつフェ
    ニル基および/または3〜8個のC原子を有する直鎖お
    よび/または分枝鎖状のアルキル基および/またはシク
    ロヘキシル基を表す]で表されるN,N′−ジ置換され
    たp−フェニレンジアミンおよび/または一般式V: 【化11】 [式中、R6は1〜4個のC原子を有するアルキル基ま
    たはアルコキシ基を表す]で表される揮発性の立体障害
    フェノールを使用する請求項17から28までのいずれ
    か1項記載の方法。
  30. 【請求項30】 一般式II: 【化12】 [式中、R3は水素原子またはメチル基を表し、R4およ
    びR5は同じかまたは異なる1〜4個のC原子を有する
    アルキル基を表し、mは0、1または2である]で表さ
    れるメタクリルオキシ基またはアクリルオキシ基を含有
    するオルガノシランを製造する相転移触媒法(PTC
    法)において、一般式IIの粗製のオルガノシランをP
    TC法の間に一般式I: 【化13】 [式中、R1およびR2は同じかまたは異なり、かつフェ
    ニル基および/または3〜8個のC原子を有する直鎖お
    よび/または分枝鎖状のアルキル基および/またはシク
    ロヘキシル基を表す]で表されるN,N′−ジ置換され
    たp−キノンジイミンにより安定化することを特徴とす
    る相転移触媒法。
  31. 【請求項31】 PTC法の間に安定剤として使用され
    る一般式Iのp−キノンジイミンを添加および/または
    製造する請求項30記載の方法。
  32. 【請求項32】 一般式Iのp−キノンジイミンを含有
    する一般式IIの粗製のオルガノシランを高沸点物を分
    離するためにフラッシュ蒸留する請求項30または31
    記載の方法。
  33. 【請求項33】 フラッシュ留出物を5重量ppmより
    多く15000重量ppmまでの量の一般式Iのp−キ
    ノンジイミンを用いて安定化する請求項32記載の方
    法。
  34. 【請求項34】 フラッシュ留出物を10〜3000重
    量ppmの量の一般式Iのp−キノンジイミンを用いて
    安定化する請求項33記載の方法。
  35. 【請求項35】 フラッシュ留出物を50〜1000重
    量ppmの量の一般式Iのp−キノンジイミンを用いて
    安定化する請求項34記載の方法。
  36. 【請求項36】 フラッシュ留出物を分別蒸留する請求
    項30から35までのいずれか1項記載の方法。
  37. 【請求項37】 カラムの頭部を介して蒸留したメタク
    リルオキシ基またはアクリルオキシ基を含有するオルガ
    ノシランを一般式Iのp−キノンジイミンを含まずに収
    得する請求項36記載の方法。
  38. 【請求項38】 一般式Iのp−キノンジイミンおよび
    一般式IV: 【化14】 [式中、R1およびR2は同じかまたは異なり、かつフェ
    ニル基および/または3〜8個のC原子を有する直鎖お
    よび/または分枝鎖状のアルキル基および/またはシク
    ロヘキシル基を表す]で表されるN,N′−ジ置換され
    たp−フェニレンジアミンをエダクト混合物におよび/
    または反応混合物におよび/または一般式IIの粗製の
    オルガノシランにおよび/またはフラッシュ留出物にお
    よび/または蒸留による後処理のほかの箇所に添加する
    請求項30から37までのいずれか1項記載の方法。
  39. 【請求項39】 一般式IIの粗製のオルガノシランに
    および/またはフラッシュ留出物におよび/または蒸留
    による後処理のほかの箇所におよび/または純粋留出物
    に、一般式V: 【化15】 [式中、R6は1〜4個のC原子を有するアルキル基ま
    たはアルコキシ基を表す]で表される揮発性の立体障害
    フェノールを添加する請求項38記載の方法。
  40. 【請求項40】 一般式IIのメタクリルオキシ基また
    はアクリルオキシ基を含有するオルガノシランに分別蒸
    留後、一般式Vの無色の立体障害フェノールを更に安定
    化するために添加する請求項30から39までのいずれ
    か1項記載の方法。
  41. 【請求項41】 2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル
    フェノールを添加する請求項39または40記載の方
    法。
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