JPH0819608A - 呼吸同調型の呼吸補助装置 - Google Patents
呼吸同調型の呼吸補助装置Info
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- JPH0819608A JPH0819608A JP15346894A JP15346894A JPH0819608A JP H0819608 A JPH0819608 A JP H0819608A JP 15346894 A JP15346894 A JP 15346894A JP 15346894 A JP15346894 A JP 15346894A JP H0819608 A JPH0819608 A JP H0819608A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】呼吸開始時よりも早めに系内圧力を減少しはじ
めて、呼吸がスムーズに行なえるようにした改善された
呼吸同調型の補助装置を提供することを目的とする。 【構成】該マスク手段での内部圧力を調節するための該
導管手段の途中に具備された該圧力調節手段の上流側ま
たは下流側における系内圧力を検出するための圧力検出
手段と、該圧力検出手段により得られた系内圧力から△
P/△tを求めるための圧力変化演算手段と、該圧力変
化演算手段で得られた△P/△tが所定の第1基準値よ
り小さくなった時点で該圧力調節手段によりマスク手段
に供給する空気流量を増加して系内圧力を増大し所定時
間経過後に該圧力変化演算手段で得られた△P/△tが
所定の第2基準値より大きくなった時点で該系内圧力を
減少するための該圧力調節手段の制御手段とを有するこ
とを特徴とする呼吸同調型の気道陽圧式呼吸補助装置を
提供する。
めて、呼吸がスムーズに行なえるようにした改善された
呼吸同調型の補助装置を提供することを目的とする。 【構成】該マスク手段での内部圧力を調節するための該
導管手段の途中に具備された該圧力調節手段の上流側ま
たは下流側における系内圧力を検出するための圧力検出
手段と、該圧力検出手段により得られた系内圧力から△
P/△tを求めるための圧力変化演算手段と、該圧力変
化演算手段で得られた△P/△tが所定の第1基準値よ
り小さくなった時点で該圧力調節手段によりマスク手段
に供給する空気流量を増加して系内圧力を増大し所定時
間経過後に該圧力変化演算手段で得られた△P/△tが
所定の第2基準値より大きくなった時点で該系内圧力を
減少するための該圧力調節手段の制御手段とを有するこ
とを特徴とする呼吸同調型の気道陽圧式呼吸補助装置を
提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大気空気を昇圧して鼻
マスクを介して鼻孔部に供給する気道陽圧式の呼吸補助
装置に関する。更に詳細には、睡眠時無呼吸症候群の治
療手段の好適なものとして、睡眠時に昇圧空気を鼻孔部
を通して気道内に送気し、気道内を持続的に陽圧に維持
して気道部の閉塞に起因する呼吸停止を防止するための
装置を提供するものである。
マスクを介して鼻孔部に供給する気道陽圧式の呼吸補助
装置に関する。更に詳細には、睡眠時無呼吸症候群の治
療手段の好適なものとして、睡眠時に昇圧空気を鼻孔部
を通して気道内に送気し、気道内を持続的に陽圧に維持
して気道部の閉塞に起因する呼吸停止を防止するための
装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の非呼吸同調型の気道陽圧式呼吸補
助装置(CPAP装置とも言う)においては、呼気時に
おいても高い陽圧のままになっており呼気すなわち空気
の排出がしづらいという難点があった。また、これまで
に呼吸同調型の気道陽圧式呼吸補助装置も開発されては
いるが、従来のものは呼気介し時点での信号を検出し、
それに基づいて系内圧力を低下するためのリーク弁を開
くなどの方法によるために、系内圧力が低下し始める時
点に遅れが生じ、使用者にとって呼気開始時において不
快感が伴っていた。
助装置(CPAP装置とも言う)においては、呼気時に
おいても高い陽圧のままになっており呼気すなわち空気
の排出がしづらいという難点があった。また、これまで
に呼吸同調型の気道陽圧式呼吸補助装置も開発されては
いるが、従来のものは呼気介し時点での信号を検出し、
それに基づいて系内圧力を低下するためのリーク弁を開
くなどの方法によるために、系内圧力が低下し始める時
点に遅れが生じ、使用者にとって呼気開始時において不
快感が伴っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の呼吸同調型の
気道陽圧式呼吸補助装置においては、呼気開始前にリー
ク用弁を開くためのトリガーによりリーク用弁の開閉を
行うことによって、装置の使用者が呼気しづらいという
これまでの問題点を解消せしめるものである。さらに呼
吸パターンには個人差があり、通常は使用者の個々に合
わせて空気の供給パターンを手動で調節するようにして
いるが、本発明はその調節を自動で行うようにしたより
改善された同調型の気道陽圧式呼吸補助装置を提供しよ
うとするものである。
気道陽圧式呼吸補助装置においては、呼気開始前にリー
ク用弁を開くためのトリガーによりリーク用弁の開閉を
行うことによって、装置の使用者が呼気しづらいという
これまでの問題点を解消せしめるものである。さらに呼
吸パターンには個人差があり、通常は使用者の個々に合
わせて空気の供給パターンを手動で調節するようにして
いるが、本発明はその調節を自動で行うようにしたより
改善された同調型の気道陽圧式呼吸補助装置を提供しよ
うとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の呼
吸同調型の気道陽圧式呼吸補助装置における使用者の呼
気開始時の不快感を解決することを目的として、陽圧状
態にある人間の気道における呼吸時の圧力変動パターン
を鋭意研究した結果、吸気時から呼気に移行する直前に
ある特殊な圧力変動パターンを示すことを見出だし、こ
の特殊な圧力変動パターンをマイクロコンピューターに
よって呼気に移行するパターンと認識し、実質上使用者
が呼気に入る前にリーク弁を開くようにするなどの方法
を採用して、本発明に到達したものである。
吸同調型の気道陽圧式呼吸補助装置における使用者の呼
気開始時の不快感を解決することを目的として、陽圧状
態にある人間の気道における呼吸時の圧力変動パターン
を鋭意研究した結果、吸気時から呼気に移行する直前に
ある特殊な圧力変動パターンを示すことを見出だし、こ
の特殊な圧力変動パターンをマイクロコンピューターに
よって呼気に移行するパターンと認識し、実質上使用者
が呼気に入る前にリーク弁を開くようにするなどの方法
を採用して、本発明に到達したものである。
【0005】即ち本発明は、大気圧よりも高い圧縮空気
を送出する圧縮空気用の送風手段と、該送風手段の送出
側に連結された導管手段と、該導管手段の他端側に備え
られたマスク手段とを具備した呼吸補助装置であって、
該マスク手段での内部圧力を調節するための該導管手段
の途中に具備された圧力調節手段と、該圧力調節手段の
上流側または下流側における系内圧力を検出するための
圧力検出手段と、該圧力検出手段により得られた系内圧
力から△P/△tを求めるための圧力変化演算手段と、
該圧力変化演算手段で得られた△P/△tが所定の第1
基準値より小さくなった時点で該圧力調節手段によりマ
スク手段に供給する空気流量を増加して系内圧力を増大
し、所定時間経過後に該圧力変化演算手段で得られた△
P/△tが所定の第2基準値より大きくなった時点で該
系内圧力を減少するための該圧力調節手段の制御手段と
を有することを特徴とする呼吸同調型の呼吸補助装置を
提供する。
を送出する圧縮空気用の送風手段と、該送風手段の送出
側に連結された導管手段と、該導管手段の他端側に備え
られたマスク手段とを具備した呼吸補助装置であって、
該マスク手段での内部圧力を調節するための該導管手段
の途中に具備された圧力調節手段と、該圧力調節手段の
上流側または下流側における系内圧力を検出するための
圧力検出手段と、該圧力検出手段により得られた系内圧
力から△P/△tを求めるための圧力変化演算手段と、
該圧力変化演算手段で得られた△P/△tが所定の第1
基準値より小さくなった時点で該圧力調節手段によりマ
スク手段に供給する空気流量を増加して系内圧力を増大
し、所定時間経過後に該圧力変化演算手段で得られた△
P/△tが所定の第2基準値より大きくなった時点で該
系内圧力を減少するための該圧力調節手段の制御手段と
を有することを特徴とする呼吸同調型の呼吸補助装置を
提供する。
【0006】かかる本発明の呼吸同調型の呼吸補助装置
には、該制御手段による該圧力調節手段の作動によって
該系内圧力が減少し始める直前の系内最高圧力(Pmax
)と所定の圧力(Pe)の差(Pe−Pmax )を算出
記憶する手段を有し、該差(Pe−Pmax )が所定値よ
り大きい場合には該所定の第2基準値を大きくする第2
基準値修正手段を有するものが含まれる。
には、該制御手段による該圧力調節手段の作動によって
該系内圧力が減少し始める直前の系内最高圧力(Pmax
)と所定の圧力(Pe)の差(Pe−Pmax )を算出
記憶する手段を有し、該差(Pe−Pmax )が所定値よ
り大きい場合には該所定の第2基準値を大きくする第2
基準値修正手段を有するものが含まれる。
【0007】さらに上記の本発明には、該圧力調節手段
の制御手段が、該所定時間経過後における系内圧力が該
所定の圧力(Pe)を越えた場合には、△P/△tの大
きさにかかわらずマスク手段に供給する空気流量を減少
する機能を有するものである呼吸同調型の呼吸補助装置
が含まれる。
の制御手段が、該所定時間経過後における系内圧力が該
所定の圧力(Pe)を越えた場合には、△P/△tの大
きさにかかわらずマスク手段に供給する空気流量を減少
する機能を有するものである呼吸同調型の呼吸補助装置
が含まれる。
【0008】さらに上記の本発明には、該圧力変化演算
手段が、該圧力検出手段により得られた系内圧力検出値
に含まれるノイズ成分の影響を減少させるための機能を
有するものである呼吸同調型の呼吸補助装置が含まれ
る。
手段が、該圧力検出手段により得られた系内圧力検出値
に含まれるノイズ成分の影響を減少させるための機能を
有するものである呼吸同調型の呼吸補助装置が含まれ
る。
【0009】以下に、本発明の呼吸同調型の呼吸補助装
置について、必要に応じて図面を用いながら更に詳細に
説明する。
置について、必要に応じて図面を用いながら更に詳細に
説明する。
【0010】一般に呼吸補助装置を用いて空気供給を大
気圧から陽圧状態に切り替えた場合の人間の呼吸におけ
る系内の圧力変動パターンを模式的に示すと、図1のよ
うになる。即ち、呼気期間は大気圧に保ち吸気期間が開
始すると共に所定の流量の空気を気道に供給して陽圧状
態に切り替えた場合には、図1のように、呼気終了後で
あって吸気が開始する時点において、瞬間的に系内の
圧力が急激に低下しする現象が見られる。その後に空気
が供給されて陽圧状態になり始め、吸気量が少なくなる
と共に系内の圧力が徐々に上昇し、空気の供給量と吸気
量とのバランス上の部分から圧力上昇率が低下する。
吸気が終了し呼気に移行する直前では休止状態になっ
て系内の圧力が急激に立ち上がる現象が認められる。
尚、の後は陽圧状態が解放され系内の圧力が低下して
いく場合を示している。
気圧から陽圧状態に切り替えた場合の人間の呼吸におけ
る系内の圧力変動パターンを模式的に示すと、図1のよ
うになる。即ち、呼気期間は大気圧に保ち吸気期間が開
始すると共に所定の流量の空気を気道に供給して陽圧状
態に切り替えた場合には、図1のように、呼気終了後で
あって吸気が開始する時点において、瞬間的に系内の
圧力が急激に低下しする現象が見られる。その後に空気
が供給されて陽圧状態になり始め、吸気量が少なくなる
と共に系内の圧力が徐々に上昇し、空気の供給量と吸気
量とのバランス上の部分から圧力上昇率が低下する。
吸気が終了し呼気に移行する直前では休止状態になっ
て系内の圧力が急激に立ち上がる現象が認められる。
尚、の後は陽圧状態が解放され系内の圧力が低下して
いく場合を示している。
【0011】本発明は、圧力検出手段により系内の圧力
(P)を測定し、圧力変化演算手段によりその系内の圧
力(P)の時間に関する△P/△tを算出することによ
って、系内の圧力が急激に低下するの時点を正確に検
出して、リーク弁等の系内の圧力調節手段を制御手段に
より制御して吸気開始に合わせて確実に空気の供給を始
めるようにしたものである。即ち、△P/△tが予め設
定された所定の第1基準値よりも小さくなってが検出
された時点でリーク弁を閉じる等の圧力調節手段を制御
してマスク手段に供給する空気流量を増加して処方圧力
での吸気を確実に行わせるようにする。
(P)を測定し、圧力変化演算手段によりその系内の圧
力(P)の時間に関する△P/△tを算出することによ
って、系内の圧力が急激に低下するの時点を正確に検
出して、リーク弁等の系内の圧力調節手段を制御手段に
より制御して吸気開始に合わせて確実に空気の供給を始
めるようにしたものである。即ち、△P/△tが予め設
定された所定の第1基準値よりも小さくなってが検出
された時点でリーク弁を閉じる等の圧力調節手段を制御
してマスク手段に供給する空気流量を増加して処方圧力
での吸気を確実に行わせるようにする。
【0012】また本発明は、同様にして△P/△tを算
出することによって、系内の圧力が急激に立ち上がり始
める点の時点を正確に検出して、リーク弁等の系内の
圧力調節手段を制御して実質上呼気が開始される前に系
内の圧力が低下するようにしたものである。即ち、△P
/△tが予め設定された所定の第2基準値よりも大きく
なって系内の圧力が急激に立ち上がり始めるが検出さ
れた時点でリーク弁を開く等の圧力調節手段を制御して
系内の圧力を低下させて呼気が容易にできるようにした
ものである。
出することによって、系内の圧力が急激に立ち上がり始
める点の時点を正確に検出して、リーク弁等の系内の
圧力調節手段を制御して実質上呼気が開始される前に系
内の圧力が低下するようにしたものである。即ち、△P
/△tが予め設定された所定の第2基準値よりも大きく
なって系内の圧力が急激に立ち上がり始めるが検出さ
れた時点でリーク弁を開く等の圧力調節手段を制御して
系内の圧力を低下させて呼気が容易にできるようにした
ものである。
【0013】本発明における送風手段の具体例として
は、系内を例えば0〜300mmH2 Oの陽圧状態とする
ためのブロワー,ファン等が挙げられる。マスク手段と
しては、呼気が外部に排出出来るように小さな穴が設け
られたカバー手段で鼻のみを覆ったものからなり顔面に
密着し得るように固定バンドを有したものが挙げられ
る。系内の圧力検出手段の具体例としては、送風手段か
らマスク手段に至る導管手段の途中の分岐菅に設けられ
たダイヤフラム式の圧力センサーが挙げられる。尚この
圧力検出手段は圧力調節手段の上流側,下流側のどちら
でも良いが下流側の方が好ましい。また、本発明におけ
る圧力調節手段の具体例としては、リーク弁の他に導管
手段の途中に具備された開度が自動的に調節できる自動
開閉弁手段等が挙げられる。圧力変化演算手段の具体例
としては、マイクロプロセッサーユニット(MPU)等
のコンピューター手段が挙げられる。圧力調節手段の制
御手段の具体例としても、MPU等のコンピューター手
段が挙げられる。
は、系内を例えば0〜300mmH2 Oの陽圧状態とする
ためのブロワー,ファン等が挙げられる。マスク手段と
しては、呼気が外部に排出出来るように小さな穴が設け
られたカバー手段で鼻のみを覆ったものからなり顔面に
密着し得るように固定バンドを有したものが挙げられ
る。系内の圧力検出手段の具体例としては、送風手段か
らマスク手段に至る導管手段の途中の分岐菅に設けられ
たダイヤフラム式の圧力センサーが挙げられる。尚この
圧力検出手段は圧力調節手段の上流側,下流側のどちら
でも良いが下流側の方が好ましい。また、本発明におけ
る圧力調節手段の具体例としては、リーク弁の他に導管
手段の途中に具備された開度が自動的に調節できる自動
開閉弁手段等が挙げられる。圧力変化演算手段の具体例
としては、マイクロプロセッサーユニット(MPU)等
のコンピューター手段が挙げられる。圧力調節手段の制
御手段の具体例としても、MPU等のコンピューター手
段が挙げられる。
【0014】図1に示されるの時点での系内の圧力の
急激な立上がりには個人差があり、医師による処方圧力
等の所定の圧力に達する前にリーク弁等の圧力調節手段
が作動してしまい処方圧力に達しないまま系内の圧力が
低下し始める場合があり得る。この様な場合の対応策と
して本発明は、圧力調節手段の作動によって系内圧力が
減少し始める直前の系内圧力(Pmax )と所定の圧力
(Pe)の差(Pe−Pmax )を算出記憶する手段を有
し、その差(Pe−Pmax )が所定値より大きい場合に
は、所定の第2基準値をさらに大きくする第2基準値修
正手段を具備せしめた装置を提供する。
急激な立上がりには個人差があり、医師による処方圧力
等の所定の圧力に達する前にリーク弁等の圧力調節手段
が作動してしまい処方圧力に達しないまま系内の圧力が
低下し始める場合があり得る。この様な場合の対応策と
して本発明は、圧力調節手段の作動によって系内圧力が
減少し始める直前の系内圧力(Pmax )と所定の圧力
(Pe)の差(Pe−Pmax )を算出記憶する手段を有
し、その差(Pe−Pmax )が所定値より大きい場合に
は、所定の第2基準値をさらに大きくする第2基準値修
正手段を具備せしめた装置を提供する。
【0015】また、図1に示されるの時点での系内の
圧力の急激な立上がりの個人差のために、系内圧力が医
師による処方圧力等の所定の圧力を越えた状態になる場
合がある。この様な場合の対応策として本発明は、吸気
開始から所定時間経過後における系内圧力が所定の圧力
(Pe)を越えた場合には、△P/△tの大きさにかか
わらずマスク手段に供給する空気流量を減少する機能を
圧力調節手段の制御手段に備えたものを提供する。
圧力の急激な立上がりの個人差のために、系内圧力が医
師による処方圧力等の所定の圧力を越えた状態になる場
合がある。この様な場合の対応策として本発明は、吸気
開始から所定時間経過後における系内圧力が所定の圧力
(Pe)を越えた場合には、△P/△tの大きさにかか
わらずマスク手段に供給する空気流量を減少する機能を
圧力調節手段の制御手段に備えたものを提供する。
【0016】本発明ではこの様にして、吸気期間の系内
圧力が処方圧力である所定の圧力Peに出来るだけ近い
状態で装置を運転することが可能となり、例えば治療目
的である睡眠時の気動閉塞が確実に防止できるようにな
る。
圧力が処方圧力である所定の圧力Peに出来るだけ近い
状態で装置を運転することが可能となり、例えば治療目
的である睡眠時の気動閉塞が確実に防止できるようにな
る。
【0017】更に本発明では、系内の圧力検出手段によ
る圧力検出結果は電気信号に変換されるが、その信号に
はノイズが入りやすい為、ノイズ成分の影響を少なくす
るためのフィルター手段を具備することが好ましい。そ
のフィルター手段の具体例としては、例えばコンピュー
タ手段によるソフト的手段やハード的フィルター手段が
挙げられる。ソフト的手段の例としては、以前に検出し
たデータを少なくとも2個(時間的遅れを考慮すれば2
0個程度が好ましい)の加算を行い、ランダムノイズを
消去する方式が挙げられる。ハード的フィルター手段の
例としては、オペアンプ等によるローパスフィルターが
挙げられる。このようにして、本発明の装置ではノイズ
による誤動作が確実に防止できる。
る圧力検出結果は電気信号に変換されるが、その信号に
はノイズが入りやすい為、ノイズ成分の影響を少なくす
るためのフィルター手段を具備することが好ましい。そ
のフィルター手段の具体例としては、例えばコンピュー
タ手段によるソフト的手段やハード的フィルター手段が
挙げられる。ソフト的手段の例としては、以前に検出し
たデータを少なくとも2個(時間的遅れを考慮すれば2
0個程度が好ましい)の加算を行い、ランダムノイズを
消去する方式が挙げられる。ハード的フィルター手段の
例としては、オペアンプ等によるローパスフィルターが
挙げられる。このようにして、本発明の装置ではノイズ
による誤動作が確実に防止できる。
【0018】
【実施例】以下に実施例を挙げて更に具体的に本発明の
装置について説明するが、本発明はこの実施例によって
なんら限定されるものではない。
装置について説明するが、本発明はこの実施例によって
なんら限定されるものではない。
【0019】図2のように、ブロワー1を用いた圧空装
置と鼻マスク3を導管手段2で連結してその途中にリー
ク弁4を具備し、その下流側の分岐菅に圧力センサー5
を取り付けた。尚、圧力センサー5と鼻マスク3の間に
加湿器12を備えている。圧力センサー5からの電気信
号をアンプ6で増幅し、ノイズ除去の為100Hz程度
のローパスフィルターに通した後、サンプルホルド回路
7においてデータをホールドし、A/D変換機8によっ
てデジタル信号として、そのデジタル信号をコンピュー
タ手段であるMPU10の取り込むようにした。そのデ
ータのサンプリング時間は10msecとし、圧力の分解能
は250/256mmH2 Oとなるようにした。尚本発明
に言う圧力調節手段の制御手段および圧力変化演算手段
は11で示されたものに相当する。
置と鼻マスク3を導管手段2で連結してその途中にリー
ク弁4を具備し、その下流側の分岐菅に圧力センサー5
を取り付けた。尚、圧力センサー5と鼻マスク3の間に
加湿器12を備えている。圧力センサー5からの電気信
号をアンプ6で増幅し、ノイズ除去の為100Hz程度
のローパスフィルターに通した後、サンプルホルド回路
7においてデータをホールドし、A/D変換機8によっ
てデジタル信号として、そのデジタル信号をコンピュー
タ手段であるMPU10の取り込むようにした。そのデ
ータのサンプリング時間は10msecとし、圧力の分解能
は250/256mmH2 Oとなるようにした。尚本発明
に言う圧力調節手段の制御手段および圧力変化演算手段
は11で示されたものに相当する。
【0020】△P/△tのソフト的ノイズ除去処理とし
て、MPUにおいて前回測定によるデータつまり10ms
ec前のデータと今回測定のデータの差分を取ることを別
々に5回繰り返してその各々の差分変化を加算し、得ら
れた値を△P/△tの測定値として採用した。MPUに
よりその測定値△P/△tを第1基準値および第2基準
値である各々の設定値と比較して、第1基準値より測定
値△P/△tが小さくなった時点でリーク弁4を閉じて
鼻マスクに空気を供給し始め、例えば0.5秒経過後に
第2基準値より測定値△P/△tが大きくなった時点で
リーク弁4を開いて系内圧力を低下し始めるようにし
た。
て、MPUにおいて前回測定によるデータつまり10ms
ec前のデータと今回測定のデータの差分を取ることを別
々に5回繰り返してその各々の差分変化を加算し、得ら
れた値を△P/△tの測定値として採用した。MPUに
よりその測定値△P/△tを第1基準値および第2基準
値である各々の設定値と比較して、第1基準値より測定
値△P/△tが小さくなった時点でリーク弁4を閉じて
鼻マスクに空気を供給し始め、例えば0.5秒経過後に
第2基準値より測定値△P/△tが大きくなった時点で
リーク弁4を開いて系内圧力を低下し始めるようにし
た。
【0021】尚、リーク弁4の開、閉直後は、圧力の変
動が大きく、△P/△tが大きく変動することによりリ
ーク弁4において誤動作が発生することを防止するため
に、リーク弁開閉直後は例えば約50msecの間に限って
△P/△tの検出を行なわないいわゆるマスキング操作
を行なっている。
動が大きく、△P/△tが大きく変動することによりリ
ーク弁4において誤動作が発生することを防止するため
に、リーク弁開閉直後は例えば約50msecの間に限って
△P/△tの検出を行なわないいわゆるマスキング操作
を行なっている。
【0022】またMPUにおいて、△P/△tが第2基
準値よりも大きくなった直後の最高圧力Pmax を処方圧
力Peと比較して、(Pe−Pmax )が所定値よりも大
きいときには、第2基準値を所定量だけさらに大きく
し、あるいは系内圧力Pを処方圧力Peと比較してPが
Peを越えたときには自動的にリーク弁4を開くように
した。
準値よりも大きくなった直後の最高圧力Pmax を処方圧
力Peと比較して、(Pe−Pmax )が所定値よりも大
きいときには、第2基準値を所定量だけさらに大きく
し、あるいは系内圧力Pを処方圧力Peと比較してPが
Peを越えたときには自動的にリーク弁4を開くように
した。
【0023】
【発明の効果】本発明の呼吸同調型の呼吸補助装置によ
れば、呼気開始の直前から系内の圧力を低下し始めるの
で、使用者はスムースに呼気ができる実用上の優れた効
果が得られる。さらに場合によっては、使用者の個人差
による吸気時の空気の供給過剰や供給不足を無くして、
処方圧力に見合った空気の供給を確実に行うことを可能
にする優れた効果が得られる。
れば、呼気開始の直前から系内の圧力を低下し始めるの
で、使用者はスムースに呼気ができる実用上の優れた効
果が得られる。さらに場合によっては、使用者の個人差
による吸気時の空気の供給過剰や供給不足を無くして、
処方圧力に見合った空気の供給を確実に行うことを可能
にする優れた効果が得られる。
【図1】大気圧から陽圧状態に切替えた場合の人間の呼
吸時の圧力変動パターンの例示。
吸時の圧力変動パターンの例示。
【図2】本発明の呼吸同調型の呼吸補助装置の模式的例
示。
示。
Claims (4)
- 【請求項1】 大気圧よりも高い圧縮空気を送出する圧
縮空気用の送風手段と、該送風手段の送出側に連結され
た導管手段と、該導管手段の他端側に備えられたマスク
手段とを具備した呼吸補助装置であって、該マスク手段
での内部圧力を調節するための該導管手段の途中に具備
された圧力調節手段と、該圧力調節手段の上流側または
下流側における系内圧力を検出するための圧力検出手段
と、該圧力検出手段により得られた系内圧力から△P/
△tを求めるための圧力変化演算手段と、該圧力変化演
算手段で得られた△P/△tが所定の第1基準値より小
さくなった時点で該圧力調節手段によりマスク手段に供
給する空気流量を増加して系内圧力を増加し所定時間経
過後に該圧力変化演算手段で得られた△P/△tが所定
の第2基準値より大きくなった時点で該系内圧力を減少
するための該圧力調節手段の制御手段とを有することを
特徴とする呼吸同調型の呼吸補助装置。 - 【請求項2】 該制御手段による該圧力調節手段の作動
によって該系内圧力が減少し始める直前の系内最高圧力
(Pmax )と所定の圧力(Pe)の差(Pe−Pmax )
を算出記憶する手段を有し、該差(Pe−Pmax )が所
定値より大きい場合には該所定の第2基準値を大きくす
る第2基準値修正手段を有する請求項1の呼吸同調型の
呼吸補助装置。 - 【請求項3】 該圧力調節手段の制御手段が、該所定時
間経過後における系内圧力が該所定の圧力(Pe)を越
えた場合には、△P/△tの大きさにかかわらずマスク
手段に供給する空気流量を減少する機能を有するもので
ある請求項1の呼吸同調型の呼吸補助装置。 - 【請求項4】 該圧力変化演算手段が、該圧力検出手段
により得られた系内圧力検出値に含まれるノイズ成分の
影響を減少させるための機能を有するものである請求項
1の呼吸同調型の呼吸補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15346894A JPH0819608A (ja) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | 呼吸同調型の呼吸補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15346894A JPH0819608A (ja) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | 呼吸同調型の呼吸補助装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0819608A true JPH0819608A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=15563232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15346894A Pending JPH0819608A (ja) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | 呼吸同調型の呼吸補助装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0819608A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004344179A (ja) * | 2003-02-28 | 2004-12-09 | Teijin Ltd | 呼吸同調型気体供給装置 |
JP2010504842A (ja) * | 2006-09-28 | 2010-02-18 | アールアイシー・インベストメンツ・エルエルシー | 減圧バルブ |
JP2010207644A (ja) * | 2010-06-30 | 2010-09-24 | Teijin Ltd | 呼吸同調型気体供給装置 |
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-
1994
- 1994-07-05 JP JP15346894A patent/JPH0819608A/ja active Pending
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US9827386B2 (en) | 2009-06-03 | 2017-11-28 | Koninklijke Philips N.V. | System and method for controlling leakage of a circuit delivering a pressurized flow of breathable gas to a subject |
JP2010207644A (ja) * | 2010-06-30 | 2010-09-24 | Teijin Ltd | 呼吸同調型気体供給装置 |
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