JPH08174706A - 積層管におけるネジ形成方法 - Google Patents
積層管におけるネジ形成方法Info
- Publication number
- JPH08174706A JPH08174706A JP6325527A JP32552794A JPH08174706A JP H08174706 A JPH08174706 A JP H08174706A JP 6325527 A JP6325527 A JP 6325527A JP 32552794 A JP32552794 A JP 32552794A JP H08174706 A JPH08174706 A JP H08174706A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- prepreg
- woven fabric
- impregnated
- wound
- thermosetting resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Fishing Rods (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 積層管にネジを一体で形成する。
【構成】 熱硬化性樹脂を含浸させた不織布プリプレグ
9を積層管本体のプリプレグ7の外周又は内周に捲回
し、熱硬化性樹脂を含浸させた極薄織物プリプレグ10
を上記不織布プリプレグの外周又は内周に捲回し、雄ネ
ジ成形部を有する成形型を上記極薄織物プリプレグの外
周又は内周に配置し、しかる後加熱、焼成する。
9を積層管本体のプリプレグ7の外周又は内周に捲回
し、熱硬化性樹脂を含浸させた極薄織物プリプレグ10
を上記不織布プリプレグの外周又は内周に捲回し、雄ネ
ジ成形部を有する成形型を上記極薄織物プリプレグの外
周又は内周に配置し、しかる後加熱、焼成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣竿等の積層管にネジ
を一体に設けることができるネジ形成方法に関する。
を一体に設けることができるネジ形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】釣竿等の積層管にネジを一体に設けるネ
ジ形成方法として特開昭62−51939号公報に記載
されるようなものがある。これは、釣竿本体の外周に発
泡性合成樹脂からなる芯材を螺旋状に捲回し、その外周
へ高強度繊維からなる突部用プリプレグを捲回し、さら
にその外周へ型を装着し、しかる後、加熱して上記発泡
性合成樹脂を発泡させ、突出用プリプレグを型に押し付
けてネジ山を形成しようとするものである。
ジ形成方法として特開昭62−51939号公報に記載
されるようなものがある。これは、釣竿本体の外周に発
泡性合成樹脂からなる芯材を螺旋状に捲回し、その外周
へ高強度繊維からなる突部用プリプレグを捲回し、さら
にその外周へ型を装着し、しかる後、加熱して上記発泡
性合成樹脂を発泡させ、突出用プリプレグを型に押し付
けてネジ山を形成しようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法によ
り作られたネジ山は図6に示されるような構造になる。
すなわち、発泡性合成樹脂の発泡力は弱く、芯材1はネ
ジ山2を成形すべき型内面へと突部用プリプレグ3を適
正に押し上げることができない。また、突部用プリプレ
グ3内の繊維3aは長繊維のため型内面の凹部へ流動せ
ず、樹脂3bのみが凹部へ入り込むことになる。このた
め、ネジ山2に欠肉部4を生じ、樹脂3bさえも凹部内
に十分に充填できない場合も生ずる。このため、ネジ山
2としての使用に耐え得るネジを成形することは困難で
ある。更に、樹脂3bが繊維3aから分離するため気泡
5がネジ山2の下方に集中して発生し、積層管の層間剪
断強度を低下させるおそれがある。
り作られたネジ山は図6に示されるような構造になる。
すなわち、発泡性合成樹脂の発泡力は弱く、芯材1はネ
ジ山2を成形すべき型内面へと突部用プリプレグ3を適
正に押し上げることができない。また、突部用プリプレ
グ3内の繊維3aは長繊維のため型内面の凹部へ流動せ
ず、樹脂3bのみが凹部へ入り込むことになる。このた
め、ネジ山2に欠肉部4を生じ、樹脂3bさえも凹部内
に十分に充填できない場合も生ずる。このため、ネジ山
2としての使用に耐え得るネジを成形することは困難で
ある。更に、樹脂3bが繊維3aから分離するため気泡
5がネジ山2の下方に集中して発生し、積層管の層間剪
断強度を低下させるおそれがある。
【0004】従って、本発明は従来の問題点を解決する
ことができる手段を提供することを目的とする。
ことができる手段を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、熱硬化性樹脂を含浸させた不織布プリプ
レグ9を積層管本体のプリプレグ7上から捲回し、熱硬
化性樹脂を含浸させた極薄織物プリプレグ10を上記不
織布プリプレグ9の上から捲回し、雄ネジ成形部を有す
る成形型を上記極薄織物プリプレグ10の回りに配置
し、しかる後加熱、焼成する積層管におけるネジ形成方
法を採用し、また、水溶性樹脂からなる雌ネジ成形型1
2を芯金13に取り付け、熱硬化性樹脂を含浸させた極
薄織物プリプレグ10を上記雌ネジ成形型12の上から
捲回し、熱硬化性樹脂を含浸させた不織布プリプレグ9
を上記極薄織物プリプレグ10の上から捲回し、積層管
本体のプリプレグ7を上記不織布プリプレグ9の上から
捲回し、次いで加熱、焼成した後、上記雌ネジ成形型1
2を溶解除去する積層管におけるネジ形成方法を採用す
ることとした。
め、本発明は、熱硬化性樹脂を含浸させた不織布プリプ
レグ9を積層管本体のプリプレグ7上から捲回し、熱硬
化性樹脂を含浸させた極薄織物プリプレグ10を上記不
織布プリプレグ9の上から捲回し、雄ネジ成形部を有す
る成形型を上記極薄織物プリプレグ10の回りに配置
し、しかる後加熱、焼成する積層管におけるネジ形成方
法を採用し、また、水溶性樹脂からなる雌ネジ成形型1
2を芯金13に取り付け、熱硬化性樹脂を含浸させた極
薄織物プリプレグ10を上記雌ネジ成形型12の上から
捲回し、熱硬化性樹脂を含浸させた不織布プリプレグ9
を上記極薄織物プリプレグ10の上から捲回し、積層管
本体のプリプレグ7を上記不織布プリプレグ9の上から
捲回し、次いで加熱、焼成した後、上記雌ネジ成形型1
2を溶解除去する積層管におけるネジ形成方法を採用す
ることとした。
【0006】
【作用】請求項1の発明によれば、加熱により、不織布
プリプレグ9の熱硬化性樹脂の粘度が低下し、その短繊
維9aが流動し始める。この不織布プリプレグ9の樹脂
と短繊維9aは、極薄織物プリプレグ10の織物を型の
表面に押し付けなじませる。この後、不織布プリプレグ
9及び極薄織物プリプレグ10の樹脂がゲル化し、硬化
する。このようにして得られた成形物の内部には気泡は
残らず、また雄ネジ6の表面層は連続した織物の繊維で
覆われており、強度が高く、剥離も生じ難い。さらに、
表面も平滑であり、研削等の加工を必要としない。
プリプレグ9の熱硬化性樹脂の粘度が低下し、その短繊
維9aが流動し始める。この不織布プリプレグ9の樹脂
と短繊維9aは、極薄織物プリプレグ10の織物を型の
表面に押し付けなじませる。この後、不織布プリプレグ
9及び極薄織物プリプレグ10の樹脂がゲル化し、硬化
する。このようにして得られた成形物の内部には気泡は
残らず、また雄ネジ6の表面層は連続した織物の繊維で
覆われており、強度が高く、剥離も生じ難い。さらに、
表面も平滑であり、研削等の加工を必要としない。
【0007】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
におけると同様な強度等を有した雌ネジ11が得られ
る。また、雌ネジ成形型12は水等に溶解するので、成
形後の積層管を水中に浸漬する等により簡易に除去する
事ができる。
におけると同様な強度等を有した雌ネジ11が得られ
る。また、雌ネジ成形型12は水等に溶解するので、成
形後の積層管を水中に浸漬する等により簡易に除去する
事ができる。
【0008】
【実施例】実施例1 この実施例では釣竿用の積層管を作ることとし、その製
造と同時に所定箇所に図1に示されるようなリールシー
ト用の雄ネジ6を同時に形成した。以下にその手順を示
す。
造と同時に所定箇所に図1に示されるようなリールシー
ト用の雄ネジ6を同時に形成した。以下にその手順を示
す。
【0009】まず、芯金(図示せず)へ離型処理を施
し、積層管本体用プリプレグ7を所定層数捲回する。積
層管本体用プリプレグ7としては、釣竿に要求される剛
性、強さに適合するものであればよく、例えば炭素繊維
にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させたものを用
いることができる。
し、積層管本体用プリプレグ7を所定層数捲回する。積
層管本体用プリプレグ7としては、釣竿に要求される剛
性、強さに適合するものであればよく、例えば炭素繊維
にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させたものを用
いることができる。
【0010】この積層管本体用プリプレグ7の上から必
要に応じて所定長さの下巻きプリプレグ8を捲回する。
この下巻きプリプレグ8を巻く箇所はリールシートを設
けるべき箇所であり、図2に示されるような厚肉部とし
て形成される。下巻きプリプレグ8は積層管本体用プリ
プレグ7と同質材であってよい。
要に応じて所定長さの下巻きプリプレグ8を捲回する。
この下巻きプリプレグ8を巻く箇所はリールシートを設
けるべき箇所であり、図2に示されるような厚肉部とし
て形成される。下巻きプリプレグ8は積層管本体用プリ
プレグ7と同質材であってよい。
【0011】次に、熱硬化性樹脂を含浸させた不織布プ
リプレグ9を上記積層管本体用プリプレグ7及び下巻き
プリプレグ8の上から捲回する。不織布プリプレグは、
炭素繊維不織布120g/m2 に樹脂を180g/m2
含浸したものであり、例えば3層巻き付ける。不織布プ
リプレグの厚さは例えば0.64mm(片肉)であり、
成形すべきネジ山の高さよりも大きい。不織布として
は、炭素繊維、グラス繊維、無機繊維を用いることがで
きるが、その他樹脂との密着性が良ければ、有機繊維も
使用することができる。不織布の短繊維の長さは望まし
くは10mm〜100mmであるが、より好ましくは2
0〜30mmである。樹脂としては、この不織布プリプ
レグ上に巻かれる最外層織物プリプレグと同一材質であ
ることが望ましい。樹脂量は重量比40%〜80%が好
ましい。
リプレグ9を上記積層管本体用プリプレグ7及び下巻き
プリプレグ8の上から捲回する。不織布プリプレグは、
炭素繊維不織布120g/m2 に樹脂を180g/m2
含浸したものであり、例えば3層巻き付ける。不織布プ
リプレグの厚さは例えば0.64mm(片肉)であり、
成形すべきネジ山の高さよりも大きい。不織布として
は、炭素繊維、グラス繊維、無機繊維を用いることがで
きるが、その他樹脂との密着性が良ければ、有機繊維も
使用することができる。不織布の短繊維の長さは望まし
くは10mm〜100mmであるが、より好ましくは2
0〜30mmである。樹脂としては、この不織布プリプ
レグ上に巻かれる最外層織物プリプレグと同一材質であ
ることが望ましい。樹脂量は重量比40%〜80%が好
ましい。
【0012】さらに、熱硬化性樹脂を含浸させた極薄織
物プリプレグ10を上記不織布プリプレグ9の上から捲
回する。この場合の極薄織物プリプレグ10は、経糸T
300−1K、700本/m、緯糸T300−1K、5
00本/mの炭素繊維からなる織物に樹脂を40%含浸
したものであり、例えば1層捲回する。このプリプレグ
は繊維78g/m2 、樹脂52g/m2 であり、成形後
は0.09mmの厚さである。
物プリプレグ10を上記不織布プリプレグ9の上から捲
回する。この場合の極薄織物プリプレグ10は、経糸T
300−1K、700本/m、緯糸T300−1K、5
00本/mの炭素繊維からなる織物に樹脂を40%含浸
したものであり、例えば1層捲回する。このプリプレグ
は繊維78g/m2 、樹脂52g/m2 であり、成形後
は0.09mmの厚さである。
【0013】この織物としては、1)東レT300−
0.5K(8μ×500本単糸)を経糸、緯糸へ使用
し、平織りとしたもの、2)上記1)の経糸、緯糸を朱
子織りとしたもの、綾織りとしたもの、3)東レT30
0−1K(8μ×1000本の単糸)を経糸、緯糸へ使
用し、平織りとしたもの、4)上記3)の経糸、緯糸を
朱子織りとしたもの、綾織りとしたもの、5)経糸をT
300−1K、緯糸をT300−0.5Kとし、平織又
は朱子織としたもの、6)経糸をT300−1K又は
0.5Kとし緯糸をガラス繊維(例えばECG900-1
/0-1Z)とし、平織又は朱子織りとしたもの、綾織りと
したものを用いることができる。これらの織物は繊維目
付けが300g/m2 以下のものが望ましい。経糸、緯
糸の繊維の自付けの比率は90〜50:50〜10が好
ましく、この場合経糸を釣竿の周方向へ配置することが
好ましい。その他にガラス繊維等の無機繊維同士の織物
や、有機繊維と炭素繊維、有機繊維同士の織物を使用す
ることができる。
0.5K(8μ×500本単糸)を経糸、緯糸へ使用
し、平織りとしたもの、2)上記1)の経糸、緯糸を朱
子織りとしたもの、綾織りとしたもの、3)東レT30
0−1K(8μ×1000本の単糸)を経糸、緯糸へ使
用し、平織りとしたもの、4)上記3)の経糸、緯糸を
朱子織りとしたもの、綾織りとしたもの、5)経糸をT
300−1K、緯糸をT300−0.5Kとし、平織又
は朱子織としたもの、6)経糸をT300−1K又は
0.5Kとし緯糸をガラス繊維(例えばECG900-1
/0-1Z)とし、平織又は朱子織りとしたもの、綾織りと
したものを用いることができる。これらの織物は繊維目
付けが300g/m2 以下のものが望ましい。経糸、緯
糸の繊維の自付けの比率は90〜50:50〜10が好
ましく、この場合経糸を釣竿の周方向へ配置することが
好ましい。その他にガラス繊維等の無機繊維同士の織物
や、有機繊維と炭素繊維、有機繊維同士の織物を使用す
ることができる。
【0014】含浸する樹脂としては、エポキシ樹脂、ポ
リエステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を用
いることができ、樹脂量は40〜60重量%であること
が望ましい。
リエステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を用
いることができ、樹脂量は40〜60重量%であること
が望ましい。
【0015】この後、雄ネジ成形部を有する成形型(図
示せず)を上記極薄織物プリプレグ10の回りに配置す
る。成形型の雄ネジ成形部は、M20、ピッチ3mm、
ネジ山高さ0.25mmの雄ネジを成形することができ
るものであり、半割の型とされている。この成形型を上
記プリプレグ7,8,9,10上から被せ、仮止めした
後、積層管本体外周と同時にポリエステルテープ等から
なる巻締めテープ(図示せず)を捲回する。
示せず)を上記極薄織物プリプレグ10の回りに配置す
る。成形型の雄ネジ成形部は、M20、ピッチ3mm、
ネジ山高さ0.25mmの雄ネジを成形することができ
るものであり、半割の型とされている。この成形型を上
記プリプレグ7,8,9,10上から被せ、仮止めした
後、積層管本体外周と同時にポリエステルテープ等から
なる巻締めテープ(図示せず)を捲回する。
【0016】しかる後、加熱、加圧し、常法により上記
プリプレグ7,8,9,10の樹脂を加熱硬化させ、芯
金を分離し、テープ及び型を除去する。この実施例によ
れば、図1に示されるように、雄ネジ6がきれいに成形
されていた。この断面(積層管の中心軸と平行)を顕微
鏡で観察し、厚さを測定したところ、雄ネジ6の表面は
極薄炭素繊維織物プリプレグ10の織物で覆われ、その
下方は不織布プリプレグ9の短繊維9aで均一に満たさ
れ、気泡も発生していなかった。これは、不織布プリプ
レグ9が加熱によって軟化することにより流動性が向上
し、不織布の繊維が短繊維であり拘束されないため、該
繊維が雄ネジの谷部から山部へ樹脂と共に容易に移動す
ることに起因する。図3に示されるように上記厚肉部に
リールシート装置14を装着し、雄ネジ6にこれと同一
サイズの雌ネジを有するナット15を螺合したが、作動
状態、強度は良好であった。
プリプレグ7,8,9,10の樹脂を加熱硬化させ、芯
金を分離し、テープ及び型を除去する。この実施例によ
れば、図1に示されるように、雄ネジ6がきれいに成形
されていた。この断面(積層管の中心軸と平行)を顕微
鏡で観察し、厚さを測定したところ、雄ネジ6の表面は
極薄炭素繊維織物プリプレグ10の織物で覆われ、その
下方は不織布プリプレグ9の短繊維9aで均一に満たさ
れ、気泡も発生していなかった。これは、不織布プリプ
レグ9が加熱によって軟化することにより流動性が向上
し、不織布の繊維が短繊維であり拘束されないため、該
繊維が雄ネジの谷部から山部へ樹脂と共に容易に移動す
ることに起因する。図3に示されるように上記厚肉部に
リールシート装置14を装着し、雄ネジ6にこれと同一
サイズの雌ネジを有するナット15を螺合したが、作動
状態、強度は良好であった。
【0017】実施例2 この実施例では釣竿としての積層管を作ることとし、尻
栓を取り付けるための図4に示されるような雌ネジ11
を後端に同時に形成した。以下にその手順を示す。
栓を取り付けるための図4に示されるような雌ネジ11
を後端に同時に形成した。以下にその手順を示す。
【0018】まず、水溶性樹脂からなる雌ネジ成形型1
2を芯金13に取り付ける。芯金13は釣竿の元竿に該
当するものであり、その後端に雌ネジ成形型12を嵌合
する。水溶性樹脂としては、日本合成化学工業株式会社
製「エコマティAX(商品名)」が望ましい。
2を芯金13に取り付ける。芯金13は釣竿の元竿に該
当するものであり、その後端に雌ネジ成形型12を嵌合
する。水溶性樹脂としては、日本合成化学工業株式会社
製「エコマティAX(商品名)」が望ましい。
【0019】次に、熱硬化性樹脂を含浸させた極薄織物
プリプレグ10を上記雌ネジ成形型12の上から捲回
し、熱硬化性樹脂を含浸させた不織布プリプレグ9を上
記極薄織物プリプレグ10の上から捲回し、積層管本体
のプリプレグ7を上記不織布プリプレグ9の上から捲回
する。極薄織物プリプレグ10、不織布プリプレグ9、
積層管本体プリプレグ7は上記実施例1において使用し
たものと同様であるからその説明は省略する。
プリプレグ10を上記雌ネジ成形型12の上から捲回
し、熱硬化性樹脂を含浸させた不織布プリプレグ9を上
記極薄織物プリプレグ10の上から捲回し、積層管本体
のプリプレグ7を上記不織布プリプレグ9の上から捲回
する。極薄織物プリプレグ10、不織布プリプレグ9、
積層管本体プリプレグ7は上記実施例1において使用し
たものと同様であるからその説明は省略する。
【0020】次いで、巻締めテープ(図示せず)で加圧
し、加熱、焼成した後、芯金13、テープを除去する。
最後に、温水へ浸漬して、雌ネジ成形型11を溶解除去
する。
し、加熱、焼成した後、芯金13、テープを除去する。
最後に、温水へ浸漬して、雌ネジ成形型11を溶解除去
する。
【0021】かくして釣竿内面に雌ネジ11が一体に強
固に形成され、図5に示されるように、そこに尻栓16
を螺着したが、釣人の過酷な使用によっても破壊しなか
った。なお、符号17で示されるものはゴム製カバーで
ある。
固に形成され、図5に示されるように、そこに尻栓16
を螺着したが、釣人の過酷な使用によっても破壊しなか
った。なお、符号17で示されるものはゴム製カバーで
ある。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、加熱により不織布プリ
プレグの熱硬化性樹脂の粘度が低下し、その短繊維が流
動し、極薄織物プリプレグの織物を型の表面に押し付け
なじませるので、成形物に気泡が残らず、雄ネジ又は雌
ネジの表面層を連続した繊維で覆うことができる。従っ
て、強度が高く、剥離も生じ難い雄ネジ又は雌ネジを有
した積層管を得ることができる。また、雄ネジ又は雌ネ
ジの表面を成形当初より平滑にし、研削等の後加工を省
略することができる。
プレグの熱硬化性樹脂の粘度が低下し、その短繊維が流
動し、極薄織物プリプレグの織物を型の表面に押し付け
なじませるので、成形物に気泡が残らず、雄ネジ又は雌
ネジの表面層を連続した繊維で覆うことができる。従っ
て、強度が高く、剥離も生じ難い雄ネジ又は雌ネジを有
した積層管を得ることができる。また、雄ネジ又は雌ネ
ジの表面を成形当初より平滑にし、研削等の後加工を省
略することができる。
【図1】本発明に係るネジ形成方法により作られた積層
管における雄ネジ部分の模式断面図である。
管における雄ネジ部分の模式断面図である。
【図2】雄ネジが形成された積層管の部分切欠斜視図で
ある。
ある。
【図3】リールシート装置が取り付けられた積層管の部
分切欠斜視図である。
分切欠斜視図である。
【図4】本発明に係るネジ形成方法により作られた積層
管における雌ネジ部分の模式断面図である。
管における雌ネジ部分の模式断面図である。
【図5】尻栓が螺着された雌ネジ部分の断面図である。
【図6】従来の製法により作られた積層管の雄ネジ部分
の模式断面図である。
の模式断面図である。
7…積層管本体のプリプレグ 9…不織布プリプレグ 10…極薄織物プリプレグ 12…雌ネジ成形型 13…芯金
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法によ
り作られたネジ山は図6に示されるような構造になる。
すなわち、発泡性合成樹脂の発泡力は弱く、芯材1はネ
ジ山2を成形すべき型内面へと突部用プリプレグ3を適
正に押し付けることができない。また、突部用プリプレ
グ3内の高強度繊維3aは長繊維のため型内面の凹部へ
流動せず、樹脂3bのみが凹部へ入り込むことになる。
このため、ネジ山2に欠肉部4を生じ、樹脂3bさえも
凹部内に十分に充填できない場合も生ずる。このため、
ネジ山2としての使用に耐え得るネジを成形することは
困難である。更に、樹脂3bが繊維3aから分離するた
め気泡5がネジ山2の下方に集中して発生し、積層管の
層間剪断強度を低下させるおそれがある。
り作られたネジ山は図6に示されるような構造になる。
すなわち、発泡性合成樹脂の発泡力は弱く、芯材1はネ
ジ山2を成形すべき型内面へと突部用プリプレグ3を適
正に押し付けることができない。また、突部用プリプレ
グ3内の高強度繊維3aは長繊維のため型内面の凹部へ
流動せず、樹脂3bのみが凹部へ入り込むことになる。
このため、ネジ山2に欠肉部4を生じ、樹脂3bさえも
凹部内に十分に充填できない場合も生ずる。このため、
ネジ山2としての使用に耐え得るネジを成形することは
困難である。更に、樹脂3bが繊維3aから分離するた
め気泡5がネジ山2の下方に集中して発生し、積層管の
層間剪断強度を低下させるおそれがある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、芯金13に熱硬化性樹脂を含浸した高強
度繊維の積層管本体用プリプレグ7を捲回し、該積層管
本体用プリプレグ7の外周に熱硬化性樹脂を含浸した不
織布プリプレグ9を捲回し、該不織布プリプレグ9の外
周に、熱硬化性樹脂を含浸した極薄に織成した極薄織物
プリプレグ10を捲回し、該極薄織物プリプレグ10の
外周に雄ネジ成形部を有する成形型を配置し、しかる後
に定法により加圧、加熱によりプリプレグ7,9,10
を硬化させる積層管におけるネジ形成方法を採用し、ま
た、芯金13の外周に水溶性樹脂からなる雌ネジ成形部
を有する成形型12を取り付け、該成形型12の外周に
熱硬化性樹脂を含浸した極薄に織成した極薄織物プリプ
レグ10を捲回し、該極薄織物プリプレグ10の外周に
熱硬化性樹脂を含浸した不織布プリプレグ9を捲回し、
該不織布プリプレグ9の外周に、熱硬化性樹脂を含浸し
た高強度繊維の積層管本体のプリプレグ7を捲回し、し
かる後に定法により加圧、加熱によりプリプレグ7,
9,10の硬化の後に、上記雌ネジ成形部を有する成形
型を溶解除去する積層管におけるネジ形成方法を採用す
ることとした。
め、本発明は、芯金13に熱硬化性樹脂を含浸した高強
度繊維の積層管本体用プリプレグ7を捲回し、該積層管
本体用プリプレグ7の外周に熱硬化性樹脂を含浸した不
織布プリプレグ9を捲回し、該不織布プリプレグ9の外
周に、熱硬化性樹脂を含浸した極薄に織成した極薄織物
プリプレグ10を捲回し、該極薄織物プリプレグ10の
外周に雄ネジ成形部を有する成形型を配置し、しかる後
に定法により加圧、加熱によりプリプレグ7,9,10
を硬化させる積層管におけるネジ形成方法を採用し、ま
た、芯金13の外周に水溶性樹脂からなる雌ネジ成形部
を有する成形型12を取り付け、該成形型12の外周に
熱硬化性樹脂を含浸した極薄に織成した極薄織物プリプ
レグ10を捲回し、該極薄織物プリプレグ10の外周に
熱硬化性樹脂を含浸した不織布プリプレグ9を捲回し、
該不織布プリプレグ9の外周に、熱硬化性樹脂を含浸し
た高強度繊維の積層管本体のプリプレグ7を捲回し、し
かる後に定法により加圧、加熱によりプリプレグ7,
9,10の硬化の後に、上記雌ネジ成形部を有する成形
型を溶解除去する積層管におけるネジ形成方法を採用す
ることとした。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
におけると同様な強度等を有した雌ネジ11が得られ
る。また、水溶性樹脂からなる雌ネジ成形型12は水等
に溶解するので、成形後の積層管を水中に浸漬する等に
より簡易に除去する事ができる。
におけると同様な強度等を有した雌ネジ11が得られ
る。また、水溶性樹脂からなる雌ネジ成形型12は水等
に溶解するので、成形後の積層管を水中に浸漬する等に
より簡易に除去する事ができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【実施例】実施例1 この実施例では釣竿用の積層管を作ることとし、その製
造と同時に所定箇所に図1に示されるようなリールシー
ト用の雄ネジ6を形成した。以下にその手順を示す。
造と同時に所定箇所に図1に示されるようなリールシー
ト用の雄ネジ6を形成した。以下にその手順を示す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】この積層管本体用プリプレグ7の上から必
要に応じて所定長さの下巻きプリプレグ8を捲回する。
この下巻きプリプレグ8を巻く箇所はリールシートを設
けるべき箇所であり、図2に示されるような厚肉部とし
て形成される。下巻きプリプレグ8は積層管本体用プリ
プレグ7と同材質であることが望ましいがグラス繊維等
の異質材であってもよい。
要に応じて所定長さの下巻きプリプレグ8を捲回する。
この下巻きプリプレグ8を巻く箇所はリールシートを設
けるべき箇所であり、図2に示されるような厚肉部とし
て形成される。下巻きプリプレグ8は積層管本体用プリ
プレグ7と同材質であることが望ましいがグラス繊維等
の異質材であってもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】次に、熱硬化性樹脂を含浸させた不織布プ
リプレグ9を上記積層管本体用プリプレグ7及び下巻き
プリプレグ8の外周に捲回する。不織布プリプレグは、
炭素繊維不織布120g/m2 に樹脂を180g/m2
含浸したものであり、例えば3層巻き付ける。不織布プ
リプレグの厚さは例えば0.64mm(片肉)であり、
成形すべきネジ山の高さよりも大きい。不織布として
は、炭素繊維、グラス繊維、無機繊維を用いることがで
きるが、その他樹脂との密着性が良ければ、有機繊維も
使用することができる。不織布の短繊維の長さは望まし
くは10mm〜100mmであるが、より好ましくは2
0〜30mmである。樹脂としては、この不織布プリプ
レグ上に巻かれる最外層織物プリプレグと同一材質であ
ることが望ましい。樹脂量は重量比40%〜80%が好
ましい。
リプレグ9を上記積層管本体用プリプレグ7及び下巻き
プリプレグ8の外周に捲回する。不織布プリプレグは、
炭素繊維不織布120g/m2 に樹脂を180g/m2
含浸したものであり、例えば3層巻き付ける。不織布プ
リプレグの厚さは例えば0.64mm(片肉)であり、
成形すべきネジ山の高さよりも大きい。不織布として
は、炭素繊維、グラス繊維、無機繊維を用いることがで
きるが、その他樹脂との密着性が良ければ、有機繊維も
使用することができる。不織布の短繊維の長さは望まし
くは10mm〜100mmであるが、より好ましくは2
0〜30mmである。樹脂としては、この不織布プリプ
レグ上に巻かれる最外層織物プリプレグと同一材質であ
ることが望ましい。樹脂量は重量比40%〜80%が好
ましい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】さらに、熱硬化性樹脂を含浸させた極薄織
物プリプレグ10を上記不織布プリプレグ9の外周に捲
回する。この場合の極薄織物プリプレグ10は、経糸東
レ製T300−1K、700本/m、緯糸東レ製T30
0−1K、500本/mの炭素繊維からなる織物に樹脂
を40%含浸したものであり、例えば1層捲回する。こ
のプリプレグは繊維78g/m2 、樹脂52g/m2 で
あり、成形後は0.09mmの厚さである。
物プリプレグ10を上記不織布プリプレグ9の外周に捲
回する。この場合の極薄織物プリプレグ10は、経糸東
レ製T300−1K、700本/m、緯糸東レ製T30
0−1K、500本/mの炭素繊維からなる織物に樹脂
を40%含浸したものであり、例えば1層捲回する。こ
のプリプレグは繊維78g/m2 、樹脂52g/m2 で
あり、成形後は0.09mmの厚さである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】この織物としては、1)東レ製T300−
0.5K(8μ×500本単糸)を経糸、緯糸へ使用
し、平織りとしたもの、2)上記1)の経糸、緯糸を朱
子織りとしたもの、綾織りとしたもの、3)東レ製T3
00−1K(8μ×1000本の単糸)を経糸、緯糸へ
使用し、平織りとしたもの、4)上記3)の経糸、緯糸
を朱子織りとしたもの、綾織りとしたもの、5)経糸を
東レ製T300−1K、緯糸をT300−0.5Kと
し、平織又は朱子織としたもの、6)経糸を東レ製T3
00−1K又は0.5Kとし緯糸をガラス繊維(例えば
ECG900-1/0-1Z)とし、平織又は朱子織りとした
もの、綾織りとしたものを用いることができる。これら
の織物は繊維目付けが300g/m2 以下のものが望ま
しい。経糸、緯糸の繊維の目付けの比率は90〜50:
50〜10が好ましく、この場合経糸を釣竿の周方向へ
配置することが好ましい。その他にガラス繊維等の無機
繊維同士の織物や、有機繊維と炭素繊維、有機繊維同士
の織物を使用することができる。
0.5K(8μ×500本単糸)を経糸、緯糸へ使用
し、平織りとしたもの、2)上記1)の経糸、緯糸を朱
子織りとしたもの、綾織りとしたもの、3)東レ製T3
00−1K(8μ×1000本の単糸)を経糸、緯糸へ
使用し、平織りとしたもの、4)上記3)の経糸、緯糸
を朱子織りとしたもの、綾織りとしたもの、5)経糸を
東レ製T300−1K、緯糸をT300−0.5Kと
し、平織又は朱子織としたもの、6)経糸を東レ製T3
00−1K又は0.5Kとし緯糸をガラス繊維(例えば
ECG900-1/0-1Z)とし、平織又は朱子織りとした
もの、綾織りとしたものを用いることができる。これら
の織物は繊維目付けが300g/m2 以下のものが望ま
しい。経糸、緯糸の繊維の目付けの比率は90〜50:
50〜10が好ましく、この場合経糸を釣竿の周方向へ
配置することが好ましい。その他にガラス繊維等の無機
繊維同士の織物や、有機繊維と炭素繊維、有機繊維同士
の織物を使用することができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】この後、雄ネジ成形部を有する成形型(図
示せず)を上記極薄織物プリプレグ10の回りに配置す
る。成形型の雄ネジ成形部は、M20、ピッチ3mm、
ネジ山高さ0.25mmの雄ネジを成形することができ
るものであり、半割の型とされている。この成形型を上
記プリプレグ7,8,9,10上から被せ、仮止めした
後、積層管本体外周と共にポリエステルテープ等からな
る巻締めテープ(図示せず)を捲回する。
示せず)を上記極薄織物プリプレグ10の回りに配置す
る。成形型の雄ネジ成形部は、M20、ピッチ3mm、
ネジ山高さ0.25mmの雄ネジを成形することができ
るものであり、半割の型とされている。この成形型を上
記プリプレグ7,8,9,10上から被せ、仮止めした
後、積層管本体外周と共にポリエステルテープ等からな
る巻締めテープ(図示せず)を捲回する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】しかる後、加熱、加圧し、常法により上記
プリプレグ7,8,9,10の樹脂を加熱硬化させ、芯
金を分離し、巻締めテープ及び成形型を除去する。この
実施例によれば、図1に示されるように、雄ネジ6がき
れいに成形されていた。この断面(積層管の中心軸と平
行)を顕微鏡で観察し、厚さを測定したところ、雄ネジ
6の表面は極薄炭素繊維織物プリプレグ10の織物で覆
われ、その下方は不織布プリプレグ9の短繊維9aで均
一に満たされ、気泡も発生していなかった。これは、不
織布プリプレグ9が加熱によって軟化することにより流
動性が向上し、不織布の繊維が短繊維であり拘束されな
いため、該繊維が雄ネジの谷部から山部へ樹脂と共に容
易に移動することに起因する。図3に示されるように上
記厚肉部にリールシート装置14を装着し、雄ネジ6に
これと同一サイズの雌ネジを有するナット15を螺合し
たが、作動状態、強度は良好であった。
プリプレグ7,8,9,10の樹脂を加熱硬化させ、芯
金を分離し、巻締めテープ及び成形型を除去する。この
実施例によれば、図1に示されるように、雄ネジ6がき
れいに成形されていた。この断面(積層管の中心軸と平
行)を顕微鏡で観察し、厚さを測定したところ、雄ネジ
6の表面は極薄炭素繊維織物プリプレグ10の織物で覆
われ、その下方は不織布プリプレグ9の短繊維9aで均
一に満たされ、気泡も発生していなかった。これは、不
織布プリプレグ9が加熱によって軟化することにより流
動性が向上し、不織布の繊維が短繊維であり拘束されな
いため、該繊維が雄ネジの谷部から山部へ樹脂と共に容
易に移動することに起因する。図3に示されるように上
記厚肉部にリールシート装置14を装着し、雄ネジ6に
これと同一サイズの雌ネジを有するナット15を螺合し
たが、作動状態、強度は良好であった。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】次に、熱硬化性樹脂を含浸させた極薄織物
プリプレグ10を上記雌ネジ成形型12の外周に捲回
し、熱硬化性樹脂を含浸させた不織布プリプレグ9を上
記極薄織物プリプレグ10の外周に捲回し、積層管本体
のプリプレグ7を上記不織布プリプレグ9の外周に捲回
する。極薄織物プリプレグ10、不織布プリプレグ9、
積層管本体プリプレグ7は上記実施例1において使用し
たものと同様であるからその説明は省略する。
プリプレグ10を上記雌ネジ成形型12の外周に捲回
し、熱硬化性樹脂を含浸させた不織布プリプレグ9を上
記極薄織物プリプレグ10の外周に捲回し、積層管本体
のプリプレグ7を上記不織布プリプレグ9の外周に捲回
する。極薄織物プリプレグ10、不織布プリプレグ9、
積層管本体プリプレグ7は上記実施例1において使用し
たものと同様であるからその説明は省略する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】次いで、巻締めテープ(図示せず)で加圧
し、加熱、焼成した後、芯金13、巻締めテープを除去
する。最後に、温水へ浸漬して、雌ネジ成形型11を溶
解除去する。
し、加熱、焼成した後、芯金13、巻締めテープを除去
する。最後に、温水へ浸漬して、雌ネジ成形型11を溶
解除去する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、加熱により不織布プリ
プレグの熱硬化性樹脂の粘度が低下し、その短繊維が流
動し、極薄織物プリプレグの織物を型の表面に押し付け
なじませるので、成形物中に気泡が残らず、雄ネジ又は
雌ネジの表面層を連続した繊維で覆うことができる。従
って、強度が高く、剥離も生じ難い雄ネジ又は雌ネジを
有した積層管を得ることができる。また、雄ネジ又は雌
ネジの表面を成形当初より平滑にし、研削等の後加工を
省略することができる。
プレグの熱硬化性樹脂の粘度が低下し、その短繊維が流
動し、極薄織物プリプレグの織物を型の表面に押し付け
なじませるので、成形物中に気泡が残らず、雄ネジ又は
雌ネジの表面層を連続した繊維で覆うことができる。従
って、強度が高く、剥離も生じ難い雄ネジ又は雌ネジを
有した積層管を得ることができる。また、雄ネジ又は雌
ネジの表面を成形当初より平滑にし、研削等の後加工を
省略することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A01K 87/00 87/06 A01K 87/00 630 C 630 E
Claims (2)
- 【請求項1】 熱硬化性樹脂を含浸させた不織布プリプ
レグを積層管本体のプリプレグ上から捲回し、熱硬化性
樹脂を含浸させた極薄織物プリプレグを上記不織布プリ
プレグの上から捲回し、雄ネジ成形部を有する成形型を
上記極薄織物プリプレグの回りに配置し、しかる後加
熱、焼成することを特徴とする積層管におけるネジ形成
方法。 - 【請求項2】 水溶性樹脂からなる雌ネジ成形型を芯金
に取り付け、熱硬化性樹脂を含浸させた極薄織物プリプ
レグを上記雌ネジ成形型の上から捲回し、熱硬化性樹脂
を含浸させた不織布プリプレグを上記極薄織物プリプレ
グの上から捲回し、積層管本体のプリプレグを上記不織
布プリプレグの上から捲回し、次いで加熱、焼成した
後、上記雌ネジ成形型を溶解除去することを特徴とする
積層管におけるネジ形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6325527A JPH08174706A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 積層管におけるネジ形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6325527A JPH08174706A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 積層管におけるネジ形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08174706A true JPH08174706A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18177876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6325527A Pending JPH08174706A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 積層管におけるネジ形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08174706A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102187848A (zh) * | 2010-03-12 | 2011-09-21 | 株式会社岛野 | 钓竿 |
JP2013081411A (ja) * | 2011-10-07 | 2013-05-09 | Shimano Inc | 竿体とその製造方法 |
CN108437486A (zh) * | 2018-03-21 | 2018-08-24 | 珠海市磐石电子科技有限公司 | 复合螺母及其制作方法 |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP6325527A patent/JPH08174706A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102187848A (zh) * | 2010-03-12 | 2011-09-21 | 株式会社岛野 | 钓竿 |
JP2011188751A (ja) * | 2010-03-12 | 2011-09-29 | Shimano Inc | 釣り竿 |
JP2013081411A (ja) * | 2011-10-07 | 2013-05-09 | Shimano Inc | 竿体とその製造方法 |
CN108437486A (zh) * | 2018-03-21 | 2018-08-24 | 珠海市磐石电子科技有限公司 | 复合螺母及其制作方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5028464A (en) | Structure of golf club shaft and method of producing the shaft | |
JP2010514592A5 (ja) | ||
JPH08174706A (ja) | 積層管におけるネジ形成方法 | |
US4685241A (en) | Graphite fiber fishing rod | |
JPH0374903B2 (ja) | ||
JPH05168375A (ja) | 釣り竿用素材及びその製造方法 | |
JP2007089478A (ja) | 管状体 | |
JPH07329196A (ja) | 繊維で強化された合成樹脂管 | |
JP3278097B2 (ja) | 管状体 | |
JPH03161326A (ja) | 繊維強化複合材料製フランジ付パイプおよびその製造方法 | |
EP1322888B1 (de) | Rohrartige leitung oder behälter zum transport bzw. zum aufbewahren kryogener medien und verfahren zur herstellung | |
JPH0333045A (ja) | らせん状凹部付繊維強化樹脂線条体の製法 | |
JP3666743B2 (ja) | 管状体 | |
JPS5932504A (ja) | 繊維強化プラスチツク製車輪リム | |
JP6659320B2 (ja) | 圧力容器 | |
JPS60109628A (ja) | 中空コイルばね | |
JPH039861B2 (ja) | ||
JPH0320336B2 (ja) | ||
JPH0415731B2 (ja) | ||
JPS6228232A (ja) | 多角釣竿の製造法 | |
JPH0751639B2 (ja) | 紐状又は棒状プリプレグ中空体 | |
JPS58293B2 (ja) | 釣竿の製造法 | |
JPH0624791B2 (ja) | 釣竿等の積層管及びその製造方法 | |
JPS5855219A (ja) | 繊維強化プラスチツク製品の製造法 | |
JPS61242833A (ja) | 繊維強化樹脂製デイスクホイ−ルの製造方法 |