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JPH0813759B2 - アルコキシベンゼン誘導体の製造方法 - Google Patents

アルコキシベンゼン誘導体の製造方法

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JPH0813759B2
JPH0813759B2 JP62218498A JP21849887A JPH0813759B2 JP H0813759 B2 JPH0813759 B2 JP H0813759B2 JP 62218498 A JP62218498 A JP 62218498A JP 21849887 A JP21849887 A JP 21849887A JP H0813759 B2 JPH0813759 B2 JP H0813759B2
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一義 山川
英俊 小林
勇 伊藤
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、アルコキシベンゼン誘導体の製造方法に関
するものである。
(従来の技術) 本発明の目的化合物としてのアルコキシベンゼン誘導
体は後記一般式(II)で表わされる。このアルコキシベ
ンゼン誘導体において、YとR2が閉環したものとして示
される、1−アルコキシ−8−アミドナフタレン誘導体
から得られる5−アミド−1,4−ナフトハイドロキノン
誘導体は置換基R1及びR2を変更することによりその還元
性を調整することができ種々の還元剤や酸化防止剤とし
ての用途があり、さらに1−アルコキシ−8−アミドナ
フタレン誘導体やこれから誘導される8−アミド−1−
ナフトール誘導体、8−アルコキシ−1−ナフチルアミ
ン誘導体、8−アミノ−1−ナフトール誘導体等は染料
や生理活性を有する化合物(医薬・農薬等)へ誘導する
合成中間体としての広い用途が期待されている。
さらに1−アルコキシ−8−アミドナフタレン誘導体
は写真化学分野においてシアン発色カプラーの合成中間
体として近年注目されつつある。5−アミド−1−ナフ
トール系シアン発色カプラーが、現像時の疲労現像液に
よる還元退色を受けにくく、しかも生成色素の暗熱堅牢
性にも優れていることが見出された(特開昭60−237448
号及び特開昭61−153640号)。
ところで、写真用カプラーはその発色色素の色相によ
って大別され(例えばイエロー発色カプラー、マゼンタ
発色カプラー、シアン発色カプラー等)、さらに発色反
応の化学量論から4当量カプラー及び2当量カプラーの
2種に大別される。4当量カプラーは理論的にはハロゲ
ン化銀4モルの消費によって色素1モルが生成するのに
対し、2当量カプラーはカプラーのカップリング位に離
脱基を有しており、ハロゲン化銀2モルの消費によって
色素1モルが生成するため省資源(節銀)の立場から有
利であることが知られている。さらに2当量カプラーは
その発色速度が大きいため写真感度の向上や現像時間の
短縮が可能となる(米国特許第3,476,563号、同第3,61
7,291号、同第3,880,661号、同第4,052,212号、同第4,1
47,766号、英国特許第1,531,927号、同第2,006,755号、
特開昭55−32071号、同56−1938号、同56−27147号など
参照)。
こうして近年のカラーネガフィルムの高感度化に伴っ
て、カップリング位に離脱基を導入した2当量カプラー
が多用されるようになってきており、前記5−アミド−
1−ナフトール系シアン発色カプラーについてもその例
外ではなく2当量カプラー化が望まれていた。1−ナフ
トール系シアン発色カプラーを2当量化する一般的な方
法はカップリング位すなわち4位にアルコキシ基を導入
するものであり、(特開昭52−18315号、同54−66129
号、同54−14736号、同55−32071号、同56−1938号、同
56−12643号、同56−27147号など参照)、5−アミド−
1−ナフトール系シアン発色カプラーでは4−アルコキ
シ−5−アミド−1−ナフトール誘導体すなわち1−ア
ルコキシ−8−アミドナフタレン誘導体となる。
また一般式(II)において、Yがカルボニル基である
として示される、1−アルコキシ−2−カルバモイルベ
ンゼン化合物は、生理活性物質{例えば下熱、鎮痛作用
(特開昭49−124043号)、抗消化性潰瘍作用(特開昭57
−62263号、特公昭58−33866号)、血糖降下作用(特開
昭58−69812号)など}、感熱記録材料用の非画像部の
光安定性改良剤(特開昭58−136490号)など、工業的に
極めて有用な化合物として知られている。
さらに一般式(II)において、Yがスルホニル基であ
るとして示される、1−アルコキシ−2−スルファモイ
ルベンゼン化合物は、除草剤として有用であることが知
られている(米国特許第4,661,146号参照)。
このように、一般式(II)で表わされるアルコキシベ
ンゼン誘導体が、工業的に有用な化合物であることは明
らかである。これらのアルコキシベンゼン誘導体の合成
法として、従来用いられている方法は下記スキーム1に
代表される。
すなわち、1−アルコキシ−2−カルバモイルベンゼ
ン化合物の場合を例にとって説明すると、その合成法と
しては、一般に下記スキーム1に示すように入手可能な
2−アルコキシ安息香酸誘導体の酸クロリドあるいは酸
無水物とアミンとの縮合反応が用いられる。
(上記各一般式中、R11はベンゼン環上に置換可能な基
を示し、R12、R13はアキル基などを示し、nは0〜4の
整数を示す。) しかし、入手可能な2−アルコキシ安息香酸誘導体
((IV)又は(V))は、単純な直鎖の2−アルコキシ
化合物がほとんどであり、アルコキシ基をさらに修飾
し、ポリマー等に担持させるのは不可能である。仮に、
2−ヒドロキシ安息香酸(サリチル酸)誘導体を出発原
料とし、修飾可能な2−(2−ヒドロキシエトキシ)安
息香酸誘導体等に変換したとしても、その酸クロリドあ
るいは酸無水物への変換、アミンとの縮合反応におい
て、さらに修飾可能な置換基(例えばヒドロキシ基)の
関与によって、反応が複雑になってしまう。
以上、述べた問題は、1−アルコキシ−2−カルバモ
イルベンゼン化合物に限られない。例えば、米国特許第
4,661,146号にあるように、1−アルコキシ−2−スル
ファモイルベンゼン類についても同様であり、アルコキ
シ基が、さらに修飾可能な2−ヒドロキシエトキシ基の
場合には、一旦、ヒドロキシ基を保護した後、縮合反応
を行っている。
そのため、下記スキーム2に示すような、アミド結合
を形成した後、アルコキシ基を導入するルートが検討さ
れている。
(上記各一般式中、X11はハロゲン原子などの置換基を
示し、R11、R12及びR13とnは前記と同じ意味をも
つ。) ここで、置換基X11がハロゲン原子の場合を考えてみ
ると、一般にハロゲノベンゼン類のハロゲン原子をアル
コキシ基に変換するには、アルコールと金属ナトリウム
から調製したナトリウムアルコキシドをアルコール及び
アミド(例えばジメチルホルムアミド)との混合溶媒中
で銅塩と共に加熱する方法が用いられている(例えば、
特開昭55−94329号参照)。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、このような従来の方法では、ナトリウムアル
コキシドなどのアルコキシドを必要とし、このものの調
製には、取扱いに注意を要するナトリウム金属などが用
いられている。そのため、その改良法として、より取扱
いの容易な酸化バリウムを用いる方法が提案されている
が(特開昭55−69536号、J.Org.Chem.,44,3305(197
9);アルコキシフェノール類の合成法)他の基質に対
してもそのまま適用できるわけではなく、化合物の種
類、求核剤の種類、反応条件によって異なるが、還元的
脱ハロゲン化反応が目的とする置換反応と競争的に進行
する場合が多く、アルコキシドを用いる従来法と比べて
大きなメリットを有する合成法ではない。さらに、触媒
としてギ酸エステルを第一銅塩とともに用いるという改
良法も提案されているが(特開昭57−150442号)、この
場合、完全に禁水の条件が必要なこと、さらに不活性ガ
スとして一酸化炭素を用いるのが望ましいなど、工業的
スケールではかなり高度な技術を必要とする。
さらに、これらの改良法を含めて、従来のウルマン
(U11mann)縮合反応において、導入されるアルコキシ
基(一般式(IX)における−OR13)は、その炭素鎖の短
い無置換のもの(例えばメトキシ基、エトキシ基など)
がほとんどであり、置換アルコキシ基(例えば2−ヒド
ロキシエトキシ基)が導入できた例はない(例えば、J.
Chem.Soc.(C)312(1969)参照)。
したがって本発明の目的は、アルコキシベンゼン誘導
体を対応するハロゲノベンゼン誘導体より、温和な条件
にて収率よく合成しうる方法を提供することにある。加
えて、導入後容易に修飾しうるような置換アルコキシ基
(例えば2−ヒドロキシエトキシ基、3−ヒドロキシエ
トキシ基等)を収率よく導入しうる合成法を確立するこ
とにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、こうした従来法の欠点を克服すべく、
種々の検討を重ねた結果、銅または銅塩とアミン類及び
塩基の存在下、ハロゲノベンゼン誘導体とアルコール類
とを反応させることにより、温和な条件下で収率よく、
かつ、高選択率で、目的とするアルコキシベンゼン誘導
体を得ることが可能であることを見出した。
すなわち本発明は、ハロゲノベンゼン誘導体とアルコ
ール類とを、銅もしくは銅化合物、アミン類及び塩基の
存在下で反応させることを特徴とするアルコキシベンゼ
ン誘導体の製造方法を提供するものである。
本発明の反応は次式で表わすことができる。
一般式(I)において、Xはハロゲン原子を表わし、
Yは−CO−、−SO2、R2と結合してナフタレン環を形成
する非金属原子群又はR1と結合して5員の含窒素ヘテロ
環基を形成する非金属原子群を表わし、R1は、アリール
基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、ア
ルコキシカルボニル基又はYと結合して5員の含窒素ヘ
テロ環基を形成する基を表わし、R2は芳香族環に置換可
能な基を表わし、mは0〜4の整数を表わす。mが2以
上の場合、R2は互いに同じであっても異なっていてもよ
い。ただし、YとR2が結合してナフタレン環を形成する
場合に限りmは0から6の整数を表わす。一般式(II)
において、R3は、アルキル基を表わす。
一般式(I)においてXは、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子、フッ素原子などであるが好ましくは塩素原子
又は臭素原子である。一般式(I)においてYは、好ま
しくは として表わされる、原子1個を介して連結する(Xが結
合している炭素原子から数えて、4番目にR1が結合する
窒素原子がある)二価の連結基を表わす。ここで、R6
水素原子、アルキル基又はアリール基を表わし、R7はR2
と結合してナフタレン環を形成する非金属原子群を表わ
し、R8は、R1と結合して5員の含窒素ヘテロ環を形成す
る非金属原子群を表わす。
R6は、より好ましくは、水素原子、炭素数1〜36のア
ルキル基、炭素数6〜36のアリール基を表わす。
R8は、R1と結合してイミダゾールのような5員含窒素
ヘテロ環を形成するがこれらはさらに芳香環、複素環と
縮合していてもよい。
一般式(I)において、R1は好ましくは、炭素数6〜
36のアリール基(例えば、フェニル、p−トリル、p−
アニシル、p−ニトロフェニル、2−クロロ−5−エト
キシカルボニルフェニル)、炭素数2〜36のアルキルカ
ルボニル基{例えば、アセチル、プロピオニル、ピバロ
イル、ドデカノイル、2−エチルヘキサノイル、2−
(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブタノイル、ト
リフルオロアセチル、トリクロロアセチル}、炭素数1
〜36のアルキルスルホニル基(例えばメタンスルホニ
ル、エタンスルホニル、n−ブタンスルホニル、ベンジ
ルスルホニル、トリフルオロメタンスルホニル、n−ド
デカンスルホニル、n−ヘキサデカンスルホニル)、又
は炭素数2〜36のアルコキシカルボニル基(例えばメト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、i−ブトキシカ
ルボニル、ベンジルオキシカルボニル、t−ブトキシカ
ルボニル、ドデシルオキシカルボニル)を表わす。一般
式(I)においてR2は好ましくは、ハロゲン原子(フッ
素原子、塩素原子、臭素原子)、炭素1〜18のアルキル
基(例えばメチル、エチル、i−プロピル、t−ブチ
ル、トリフルオロメチル、ベンジル、n−ドデシル)、
カルボキシル、スルホ、ヒドロキシル、シアノ、炭素数
1〜37のカルバモイル基{例えばカルバモイル、N,N−
ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、
N−メチルカルバモイル、N−ブチルカルバモイル、N
−シクロヘキシルカルバモイル、N,N−ジヘキシルカル
バモイル、N−ドデシルカルバモイル、N−(3−ドデ
シルオキシプロピル)カルバモイル、N−〔3−(2,4
−ジ−t−ペンチルフェノキシ)プロピル〕カルバモイ
ル、N−〔4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)
ブチル〕カルバモイル}、炭素数0〜36のスルフアモイ
ル基(例えばスルフアモイル、N−メチルスルフアモイ
ル、N−ブチルスルフアモイル、N,N−ジメチルスルフ
アモイル、N,N−ジエチルスルフアモイル、N−ドデシ
ルスルフアモイル)、炭素数1〜36のカルボンアミド基
(例えばホルムアミド、アセトアミド、トリフルオロア
セトアミド、プロパンアミド、ベンズアミド、p−ニト
ロベンズアミド、ドデカンアミド)、炭素数1〜36のス
ルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミド、エタン
スルホンアミド、ブタンスルホンアミド、トリフルオロ
メタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、p−
トルエンスルホンアミド、ベンジルスルホンアミド、n
−ヘキサデカンスルホンアミド)、炭素数1〜36のアル
コキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、メトキシエトキ
シ、ベンジルオキシ、n−ドデシルオキシ)、炭素数2
〜36のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル、n−ドデシルオキシカルボ
ニル)、アミノ基(例えばアミノ、メチルアミノ、ジメ
チルアミノ、モルホリノ)、ニトロ基又は炭素数1〜24
のアシル基(例えばホルミル、アセチル、ベンゾイル、
ドデカノイル)を表わす。
一般式(I)で表わされる化合物は、より好ましく
は、一般式(X)〜(XIII)で表わされる化合物から選
ばれる。(一般式(X)〜(XIII)において、X、R1
R2及びmは、前記と同じ意味をもつ。) 一般式(X) 一般式(XI) 一般式(XII) 一般式(XIII) (Zは、 とともに5員環の複素環を形成するに必要な非金属原子
群を表わす。) 一般式(XIII)において、 とZによって形成される5員環の複素環としてはピロー
ル、ピラゾール、イミダゾールなどが挙げられ、これら
は、さらに芳香環、複素環と縮合していてもよい。
一般式(I)で表わされる化合物は、さらに好ましく
は一般式(X)、(XI)、(XII)、(XIII)から選ば
れる。
一般式(II)において、R3はより好ましくは炭素数1
〜36の1級のアルキル基〔例えばメチル、エチル、プロ
ピル、ベンジル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキ
シプロピル、2−メトキシエチル、2−エチルヘキシ
ル、アリル、プロパルギル、フエネチル、2−フェノキ
シエチル、2−(p−ニトロフェノキシ)エチル、2−
クロロエチル、2−ブロモエチル、n−ヘキシル、2−
(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、p−ニトロベンジ
ル〕を表わす。
本発明の反応は銅もしくは銅化合物、アミン類及び塩
基の存在下で行われる。銅化合物は酸化数1価〜2価の
ものいずれも用いることができる。銅化合物として好ま
しくは銅塩が用いられる。
本発明において用いられる銅または銅塩としては既知
のものすべてが用いることができる。代表的なものは以
下の通りである。
(イ)銅 粉末状、粉状、板状、鎖状または線状の銅 (ロ)1価の銅(無水物または水和物) 塩化第一銅、臭化第一銅、シアン化第一銅、沃化第一
銅、酸化第一銅、チオシアン酸第一銅等 (ハ)2価の銅(無水物または水和物) 酢酸銅、銅アセチルアセトネート、臭化第二銅、塩化
第二銅、クエン酸第二銅、塩化二アンモニウム銅、4−
シクロヘキシル酪酸銅、ギ酸銅、グルコン酸銅、水酸化
第二銅、硝酸銅、オレイン酸銅、酸化第二銅、リン酸第
二銅、塩化第二銅カリウム、硫酸銅、硫化第二銅、炭酸
銅、ドデカン酸銅、エチルアセト酢酸銅、フッ化銅、し
ゅう酸銅、過塩素酸銅、ピロリン酸銅、セレン酸銅、ス
テアリン酸銅、酒石酸銅、キサントゲン酸銅等 これらの銅または銅塩のうち本発明において好ましく
用いられるのは2価の銅塩(例えば酢酸銅、塩化第二
銅、臭化第二銅等)である。
本発明に用いられるアミン類は、2,2′−ジピリジル
類又は1,10−フェナントロリン類から選ばれる少なくと
も1種であり、下記式で表わされるアミン類に包含さ
れ、2,2′−ジピリジル類として、例えば、2,2′−ジピ
リジル、2,2′−ジピリジルアミン、2,2′−ジピリジル
メタン、2,2′−ジピリジルケトンがあり、1,10−フェ
ナントロリン類としては、例えば、1,10−フェナントロ
リン、2,4−ジメチル−1,10−フェナントロリン、2,9−
ジメチル−1,10−フェナントロリン、2,4,7,9−テトラ
メチル−1,10−フェナントロリンがある。
一般式(XV) 式中R14、R15、R16及びR17はそれぞれ独立に水素原
子、炭素数0〜36のアミノ基(例えばアミノ基、N,N−
ジメチルアミノ基、ピロリジノ基、ピペリジノ基、モル
ホリノ基、N,N−ジエチルアミノ基、アニリノ基等)、
ヒドロキシ基、メルカプト基、炭素数1〜36のアルコキ
シ基(例えばメトキシ基、エトキシ基、メトキシエトキ
シ基、オクチルオキシ基等)、炭素数1〜36のアルキル
基(例えばメチル基、エチル基、i−プロピル基、t−
ブチル基、n−ドデシル基等)、炭素数2〜36のアルケ
ニル基(例えばビニル基、アリル基、オレイル基等)、
炭素数6〜36のアリール基(例えばフェニル基、ナフチ
ル基、p−トリル基、p−ヒドロキシフェニル基等)及
び炭素数1〜24の複素環基(例えばピリジル、キノリ
ル、フリル、チエニル、ピリミジル、イミダゾリル等)
を表わす。
R14、R15、R16及びR17はまたそれぞれ独立に炭素原子
またはヘテロ原子(例えば窒素原子、酸素原子、イオウ
原子、セレン原子等)であってR14とR15、R15とR16また
はR16とR17により置換もしくは無置換の5〜20員環の炭
化水素環(例えばベンゼン環、ナフタレン環、シクロヘ
キサン環、シクロペンタン環、シクロヘキセン環、シク
ロヘキサジエン環等)または複素環(例えばピリジン、
キノリン、ピリミジン、トリアジン、フラン、チオフェ
ン等)を構成する要素であってもよい。
本発明において用いられる塩基としては通常の有機反
応に用いられる塩基を用いることができる。塩基として
はその共役酸の水中での解離定数(pKa)が9以上のも
のが好ましい。塩基の例としては水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、炭酸リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素
化リチウム、ナトリウムアミド、酸化カルシウム、酸化
バリウム、t−ブトキシカリウムなどのアルカリ金属も
しくはアルカリ土類金属化合物並びにグアニジン、1,8
−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(DBU)、
1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)等
がある。本発明において好ましく用いられる塩基として
は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、DBU等がある。
本発明においてアミン類と銅もしくは銅化合物は別々
に反応系に添加してもよいが、あらかじめアミン類の銅
錯体を調製して銅錯体として同時に添加することもでき
る。本発明に用いる銅錯体としては1価または2価の銅
塩と一般式(XV)で表わされるアミン類との錯体が好ま
しく、特に好ましい錯体としては下記一般式(XVI)で
表わされる錯体を挙げることができる。
一般式(XVI) 〔Cu(L)〕(T) 一般式(XVI)においてはLは一般式(XV)で表わさ
れる化合物と同じ意味を示し、lは1〜4の整数を示
し、Tは錯体のアニオンまたは共有結合成分を示す。p
はCuとTのチャージバランスをとるために必要な数(例
えば1/2、1、2等)を示す。例えばCuが2価でTが1
価のアニオンのときpは2である。pが複数のときTは
同じであっても異なっていてもよい。本発明に用いる銅
錯体一般式(XVI)で表わされる銅錯体に他の異なる塩
が複合した複塩の形であってもよい。Tの例をアニオン
形で以下に示す。
F-、Cl-、Br-、I-、ClO4 -、BF4 -、CH3COO-、NO2 -、N
O3 -、N3 -、SCN-、OH-、CN-、SO4 2-、SO3 2-、HSO4 -、HSO
3 -、NaSO4 -、NaSO3 -、CO3 2- 本発明において用いられる銅錯体の例として以下のも
のを挙げることができる。
〔Cu(py)〕Cl2 〔Cu(py)〕Br2 〔Cu(bpy)〕Cl2 〔Cu(bpy)〕Br2 〔Cu(bpy)〕Cl2 〔Cu(bpy)〕Cl(ClO4 -) 〔Cu(bpy)〕I2 〔Cu(bpy)〕(NO3 〔Cu(bpy)〕(NO3 〔Cu(bpy)〕(NO3 〔Cu(bpy)〕(SCN) 〔CuCl2(terp)〕 〔Cu(phen)〕Cl2 〔Cu(phen)〕(ClO4) 〔Cu(phen)〕(ClO4 〔Cu(phen)〕NO3 〔Cu(phen)〕(NO3 (ただし、py=ピリジン、bpy=2,2′−ビピリジル、ph
en=1,10−フェナントロリン、terp=2,2′:6′,2″−
ターピリジル) これらの銅錯体は水またはアルコール系溶媒中対応す
る銅塩とピリジン類とを混合することにより容易に得る
ことができる。これらの銅錯体の合成法及び性質につい
ては新実験化学講座、第8巻、「無機化合物の合成II
I」(丸善株式会社)に詳しい。
次に本発明の反応の反応条件について詳細に述べる。
本発明におけるアルコール類の反応基質すなわちハロ
ゲノベンゼン化合物に対するモル比は0.1〜1000であ
り、好ましくは1.0〜200、さらに好ましくは10〜100で
ある。
本発明における銅、銅化合物または銅錯体の反応基質
に対するモル比は1.0×10-10〜10であり、好ましくは1.
0×10-6〜1.0、さらに好ましくは1.0×10-3〜0.1であ
る。
本発明におけるアミン類の反応基質に対するモル比は
1.0×10-10〜1000、好ましくは1.0×10-6〜200、さらに
好ましくは1.0×10-3〜100である。ただしアミン類が一
般式(XV)で表わされる化合物であるときは反応基質に
対するモル比は好ましくは1.0×10-6〜1.0、さらに好ま
しくは1.0×10-3〜0.1である。
本発明における塩基の反応基質に対するモル比は0.1
〜100、好ましくは0.5〜10、さらに好ましくは1.0〜3.0
である。
アミン類がDBU、DBN、グアニジン等の強塩基であると
きは、アミン類は塩基の代わりとして用いることがで
き、この時アミン類の反応基質に対するモル比は前記塩
基のそれに準じる。ここで強塩基とはその共役酸の水中
での解離定数(pKa)が9以上の塩基のことを言う。
本発明の反応における溶媒としてはアセトニトリル、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジ
グライム、エーテル、ヘキサメチルホスホリルトリアミ
ド、スルホラン、ジエチルカーボネート、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリドン等を挙げることができるが、反
応に用いられるアルコール類またはアミン類(例えばピ
リジン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、
キノリン、2,6−ルチジン、2,4,6−コリジン、N,N,N′,
N′−テトラメチルエチレンジアミン、DBU、DBN等)を
過剰量用いて溶媒としても作用させるのがより好まし
い。
反応温度は−78℃〜200℃、好ましくは−20℃〜100
℃、さらに好ましくは−10℃〜60℃である。
(化合物の具体例) 以下に本発明の反応を適用する化合物の具体例を一般
式(I)及び(II)で示される化合物の組合せで示す
が、これらに限定されるものではない。なお、化合物1
−17)、2−(14)、2−(15)、2−(16)、2−
(17)、2−(19)、2−(20)、2−(21)、3−
(15)、3−(18)、3−(20)、3−(21)、3−
(22)は参考化合物である。
(発明の効果) 本発明方法によれば、アルコキシベンゼン誘導体を温
和な条件で収率よく、かつ高選択率で得ることができ
る。また本発明方法によればアルコキシ基を好収率で導
入することができ、さらに修飾して使用されるアルコキ
シベンゼン誘導体の合成方法として好適である。
(実施例) 次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。
参考例1 1−アセトアミド−8−ヒドロキシエトキシナフタレ
ンの合成(例示化合物1−(8)の合成) L.H.Klemm,J.W.Sprague,E.Y.Mak,J.Org.Chem.,22,164
(1957)により8−ブロモ−1−ナフチルアミンを合成
した。すなわち、1,8−ジアミノナフタレン36gを2.4
の水に分散し、84mlの濃塩酸を加えスチームバス上で約
1時間加熱撹拌した。ろ過により不溶物を除去後氷−メ
タノール混合により冷却し、内温0〜5℃で亜硝酸ナト
リウム16gの水400ml溶液を約1時間で滴下した。さらに
1時間撹拌の後冷蔵庫にて1日静置した。生じたアズイ
ミノナフタレンの沈殿をろ過し、水洗し、次いで風乾
し、40gのアズイミノナフタレンを得た。
濃臭化水素酸240mlに110℃で加熱撹拌下銅粉末16gを
加え30分間加熱した。アズイミノナフタレン40gを徐々
に加え、発泡が収まってからさらに30分間加熱した。50
0mlの水を加え加熱後熱時ろ過した。ろ液を冷却し、水
酸化ナトリウムで中和し、析出した結晶をろ過、水洗、
乾燥することにより8−ブロモ−1−ナフチルアミンを
24g得た。
8−ブロモ−1−ナフチルアミン11.1gをN,N−ジメチ
ルホルムアミド50mlに溶解し、ピリジン8g及び無水酢酸
7.7gを加え80℃で3時間撹拌した。室温に冷却後500ml
の水を加え析出した結晶をろ過した。結晶を酢酸エチル
−トルエン混合溶媒より再結晶することにより1−アセ
トアミド−8−ブロモナフタレンを11.1g得た。
エチレングリコール15.5gに60%水素化ナトリウム0.9
g、ピリジン19.8g、塩化第1銅25mgを順次加え、次いで
1−アセトアミド−8−ブロモナフタレン2.64gを少し
ずつ加えた。添加後さらに5時間室温で撹拌の後200ml
の水を加え析出した結晶をろ過した。結晶をトルエンよ
り再結晶することにより目的とする1−アセトアミド−
8−ヒドロキシエトキシナフタレンを2.11g(収率80
%)、融点177〜180℃ 参考例2 1−ヒドロキシエトキシ−8−メタンスルホンアミド
ナフタレンの合成(例示化合物1−(9)の合成) 8−ブロモ−1−ナフチルアミン11.1gをピリジン50m
lに溶解し、室温でメチルスルホニルクロリド8.6gを滴
下した。50℃で5時間反応の後室温に冷却し、300mlの
水を加え濃塩酸で中和し、析出した結晶をろ過、水洗、
乾燥した。結晶をトルエンより再結晶することにより1
−ブロモ−8−メタンスルホンアミドナフタレンを10.8
g得た。
エチレングリコール15.5gに水酸化ナトリウム1gを加
えスチームバス上で加熱撹拌して均一溶液とし室温に冷
却し、ピリジン19.8g及び塩化第二銅二水和物34mgを加
え、さらに1−ブロモ−8−メタンスルホンアミドナフ
タレンを3.00g徐々に加えた。3時間撹拌の後300mlの水
を加え濃塩酸で中和し、析出した結晶をろ過した。結晶
をトルエンより再結晶することにより目的とする1−ヒ
ドロキシエトキシ−8−メタンスルホンアミドナフタレ
ンを2.56g(収率91%)得た。融点84〜85℃ 参考例3 1−ヒドロキシエトキシ−8−メタンスメホンアミド
ナフタレンの合成(合成例2と異なる反応条件による例
示化合物1−(9)の合成) エチレングリコール7.8にDBU1.9g及び塩化第二銅二水
和物21mgを加えさらに1−ブロモ−8−メタンスルホン
アミドナフタレン1.5gを徐々に加えた。8時間室温で撹
拌の後300mlの水を加え、濃塩酸で中和し、析出した結
晶をろ過した。結晶をトルエンより再結晶することによ
り目的とする1−ヒドロキシエトキシ−8−メタンスル
ホンアミドナフタレンを1.25g(収率89%)得た。融点8
4.5〜85℃ 実施例1 1−カルボエトキシアミノ−8−ヒドロキシエトキシ
ナフタレンの合成(例示化合物1−(10)の合成) 8−ブロモ−1−ナフチルアミン11.1gをN,N−ジメチ
ルアセトアミド50mlに溶解し、80℃で撹拌しながらクロ
ロ炭酸エチル5.5gを滴下した。5時間撹拌の後冷却し、
500mlの水を加え、200mlの酢酸エチルにより抽出した。
酢酸エチル溶液を300mlの水で2回水洗の後硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、濃縮した。残渣にチルエン−n−ヘキサ
ン混合溶媒を加え晶析することにより1−ブロモ−8−
カルボエトキシアミノナフタレンの結晶を12.1g(収率8
2%)得た。
DBU3.8gをエチレングリコール7.8gに溶解し、室温で
[Cu(bpy)]Cl245mgを加えた。次いで1−ブロモ−
8−カルボエトキシアミノナフタレン2.94gを徐々に加
え、さらに2時間撹拌した。反応液に100mlを加え濃塩
酸で中和し析出した結晶をろ過した。結晶をトルエより
再結晶することにより目的とする1−カルボエトキシア
ミノ−8−ヒドロキシエトキシナフタレンを2.56g(収
率93%)得た。融点122〜123℃ 実施例2 1−カルボエトキシアミノ−8−ヒドロキシエトキシ
ナフタレンの合成(実施例4と異なる反応条件による例
示化合物1−(10)の合成) エチレングリコール25gに炭酸カリウム3.5gを加え、
スチームバス上で加熱撹拌して溶解し室温に冷却した。
[Cu(bpy)]Cl245mgを加え、次いで1−ブロモ−8
−カルボエトキシアミノナフタレン2.94gを徐々に加
え、さらに2時間撹拌した。反応液に水200mlを加え析
出した結晶をろ過した。結晶をトルエンより再結晶する
ことにより目的とする1−カルボンエトキシアミノ−8
−ヒドロキシエトキシナフタレンを2.45g(収率89%)
得た。融点122〜123℃ 実施例3 1−メトキシ−8−メタンスルホンアミドナフタレン
の合成(例示化合物1−(3)の合成) 水酸化カリウム0.84をメタノール13gに加え、スチー
ムバス上で加熱撹拌して溶解し、室温に冷却した。2,
2′−ビピリジル31mg及び塩化第二銅二水和物17mgを加
え、次いで1−ブロモ−8−メタンスルホンアミドナフ
タレン3.00gを徐々に加え、さらに2時間撹拌した。反
応液に水100mlを加え、濃塩酸で中和し析出した結晶を
ろ過した。結晶をトルエンより再結晶することにより目
的とする1−メトキシ−8−メタンスルホンアミドナフ
タレンを2.16g(収率86%)得た。融点98〜100℃) 実施例4 1−メトキシ−8−メタンスルホンアミドナフタレン
の合成(実施例3と異なる反応条件による例示化合物1
−(3)の合成) t−ブトキシカリウム1.7gをメタノール8gに分散し室
温で撹拌しながら [Cu(phen)]Cl249mgを加えた。1−ブロモ−8−
メタンスルホンアミドナフタレン3.00gを徐々に加えさ
らに2時間撹拌の後水100mlを加え析出した結晶をろ過
した。結晶をトルエンより再結晶することにより目的と
する1−メトキシ−8−メタンスルホンアミドナフタレ
ンを2.06g(収率82%)得た。融点99〜100℃ 実施例5 種々の1.8−ジ置換ナフタレン類を用い、下記式によ
り下記第4表の反応条件でアルコール類を反応させた。
その結果を第4表にまとめた。
第4表から明らかなように反応基質の1−ハロゲノナ
フタレンにおいてハロゲン原子のペリ位のアミド基(一
般式(I)においてR2NH−と規定した)の存在が本発明
の反応において必須である。すなわち本反応は1−アミ
ド−8−ハロゲノフタレン誘導体について基質特異的で
ある。また本反応において塩基、アミン及び銅または銅
塩のいずれもが必須であることが第4表より明らかであ
る。
実施例6 5−カルボエトキシアミノ−2−[N−(3−ドデシ
ルオキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシエ
トキシ−1−ナフトール(特開昭61−153640号特許請求
の範囲に包含されるシアン色素形成カプラー、例示化合
物1−(29))の合成 5−カルボエトキシアミノ−2−[N−(3−ドデシ
ルオキシプロピル)カルバモイル]−1−ナフトール
(特開昭61−153640号明細書に記載の例示カプラー
(8))を同明細書に記載の方法に従って合成した。融
点79〜81℃ 次に5−カルボエトキシアミノ−2−[N−(3−ド
デシルオキシプロピル)カルバモイル]−1−ナフトー
ル50gをクロロホルム350mlに溶解し、水冷下撹拌しなが
ら臭素を16.4g約30分で滴下した。1時間撹拌の後反応
液を500mlの水で3回水洗し濃縮した。残渣にアセトニ
トリル400mlを加え溶解、晶析次いでろ過することによ
り4−ブロモ−5−カルボエトキシアミノ−2−[N−
(3−ドデシルオキシプロピル)カルバモイル]−1−
ナフトールを51.9g(収率90%)得た。融点94〜96℃ エチレングリコール120mlに水酸化ナトリウム2gを加
え、スチームバス上で加熱、溶解後水冷した。[Cu(dp
y)]Cl290mgを加え、次いで4−ブロモ−5−カルボ
エトキシアミノ−2−[N−(3−ドデシルオキシプロ
ピル)カルバモイル]−1−ナフトール11.6gを加え
た。3時間撹拌の後水240mlを加え濃塩酸で中和した。
酢酸エチル200mlを加えて抽出し酢酸エチル溶液を300ml
の水で2回水洗した。酢酸エチル溶液を硫酸ナトリウム
で乾燥後約1/5量に濃縮しアセトニトリルを加えて晶析
した。析出した結晶をろ過、アセトニトリル洗浄次いで
乾燥することにより目的とする5−カルボエトキシアミ
ノ−2−[N−(3−ドデシルオキシプロピル)カルバ
モイル]−4−ヒドロキシエトキシ−1−ナフトールを
9.9g(収率88%)得た。融点133〜134℃ 同様にして下記反応に従い合成した化合物群を第5表
に示した。
参考例4 1−ヒドロキシエトキシ−2−フェニルカルバモイル
ベンゼン(例示化合物2−(2))の合成 2−ブロモ安息香酸20.1gをトルエン200mlに分散し、
これに塩化チオニル14.5mlを加え、内温80〜90℃にて2
時間反応した。トルエンを留去して得られた油状物をア
ニリン8.4g、ジメチルアセトアミド120mlの溶液に滴下
し、室温にて1時間撹拌した。これに酢酸エチル300ml
を加え、2回水洗し、芒硝にて乾燥した。溶媒を留去し
た後、n−ヘキサン−酢酸エチル系で晶析を行い、1−
ブロモ−2−フェニルカルバモイルベンゼン22.0gを得
た。
エチレングリコール15.6gにDBU1.9g、塩化第一銅50m
g、1−ブロモ−2−フェニルカルバモイルベンゼン1.3
8g、さらにピリジン14mlを順次加え、室温にて30分撹拌
した。これに酢酸エチル、水を加え、塩酸にて酸性化し
た後、有機層を2回水洗した。芒硝乾燥後、溶媒を留去
し、これにn−ヘキサンを加えて晶析を行い、目的とす
る1−ヒドロキシエトキシ−2−フェニルカルバモイル
ベンゼンを1.05g(収率81%)得た。融点114〜116.5℃ 実施例7 1−ヒドロキシエトキシ−2−フェニルカルバモイル
ベンゼン(例示化合物2−(2))の合成 エチレングリコール15.6gに水酸化ナトリウム0.5gを
加え、スチームバス上で加熱撹拌して均一溶液とした
後、室温に冷却し、塩化第二銅二水和物21mg、2,2′−
ビピリジル20mg、さらに1−ブロモ−2−フェニルカル
バモイルベンゼン1.38gを順次加え、室温で3時間撹拌
した。その後、実施例10と同様の後処理を行い、目的と
する1−ヒドロキシエトキシ−2−フェニルカルバモイ
ルベンゼンを1.20g(収率93%)得た。融点114.5〜116
℃ 参考例5 例示化合物2−(16)の合成 2−ブロモ安息香酸20.1gをトルエン200mlに分散し、
これに塩化チオニル14.5mlを加え、内温80〜90℃にて2
時間反応した。トルエンを留去して得られた油状物を3
−アミノピリジン9.4g、ジメチルアセトアミド120mlの
溶液に滴下し、室温にて1時間撹拌した。これに酢酸エ
チル300mlを加え、2回水洗し、芒硝にて乾燥した。溶
媒を留去した後、ヘキサン−酢酸エチルにて晶析を行
い、1−ブロモ−2−ピリジカルバモイルベンゼン20.1
gを得た。
メタノール20mlに、DBU 1.9g、CuCl2(bpy)・2H2
O 44mg、1−ブロモ−2−ピリジルカルバモイルベン
ゼン1.39g、さらにピリジン10mlを順次加え、室温に
て、2時間撹拌した。これに酢酸エチル、水を加え、塩
酸にて中和した後、有機層を2回水洗した。芒硝乾燥
後、溶媒を留去し、メタノールから再結晶し、目的とす
る例示化合物2−(16)を0.92g(収率85%)得た。融
点112〜114℃ 実施例8 例示化合物2−(6)の合成 エチレングリコール15.6mlとピリジン15mlの混合溶媒
に金属銅310mg、炭酸カリウム3.5gを加え、スチームバ
ス上で30分加熱撹拌した。室温まで冷却した後1−ブロ
モ−2−(4−ニトロフェニルカルバモイル)ベンゼン
1.60g、2.2′−ビピリジル20mgを加え、室温にて30分間
撹拌した。これに酢酸エチル、水を加え、塩酸にて中和
した後、分液を行い、有機層を2回水洗した。芒硝乾燥
後、溶媒を留去し、ヘキサン−イソプロパノールより晶
析して、例示化合物2−(6)1.30g(収率87%)を得
た。融点185〜187℃ 参考例6〜14 2−カルバモイル−1−ハロゲンベンゼン化合物とア
ルコール類を第1表に示した化合物に代えた以外は参考
例5と同様にして1−アルコキシ−2−カルバモイルベ
ンゼン化合物を合成した。その結果を第6表に示した。
比較例1〜3 塩基(NaOH)、アミン(2,2′−ビピリジン)及び銅
塩(CuCl2・2H2O)のいずれかを省いた以外は実施例7
と同様にして反応を行わせて1ヒドロキシエトキシ−2
−フェニルカルバモイルベンゼンを合成した。その結果
を第7表に示した。
上記表の結果より、本反応において、塩基、アミン及
び銅または銅塩のいずれも必要であることがわかる。
実施例9 例示化合物3−(12)の合成 下記スキームに従い、原料を合成し、さらに銅塩を
用いる今回の反応を行った。
−1)原料の合成 o−ニトロアニリン()4.1gをジメチルアセトアミ
ド50mlに溶かし、これに、o−ブロモベンゾイルクロリ
ド()6.7gを滴下し、さらにアセトニトリル30mlを加
え、内温90℃にて3時間撹拌した。室温にもどし、酢酸
エチル200mlを加え、2回水洗した。少量残存するo−
ニトロアニリンを蒸留にて除去した後(b.p.85〜95℃/
0.3mmHg)、残渣をn−ヘキサン/i−プロパノールから
晶析して、化合物を7.0g得た。収率73% 還元鉄12.8g、塩化アンモニウム0.7gに酢酸0.7ml、水
16ml、i−プロパノール80mlを加え、窒素雰囲気下、1
時間加熱還流し、これに化合物6.4gを加えて、さらに
30分加熱還流した。熱時に鉄粉をろ別後、ろ液を濃縮
し、水を加えて、結晶化させ、化合物をろ取した。4.
8g(収率82%) 次いで化合物4.7g,p−トルエンスルホン酸0.3gをト
ルエン30mlに分散し、脱水しながら加熱還流を3時間行
った。室温にもどし、酢酸エチル100mlを加え、2回水
洗した。溶媒を留去後、カラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム)にて精製後、アセトニトリルより晶析し
て、化合物G2.8gを得た。収率64% −2)例示化合物3−(12)の合成 ジエチレングリコール50mlに水素化ナトリウム(40
%)1.0gを少量ずつ加え、これに、塩化第一銅1.0g、2.
2′−ビピリジル1.6g、化合物2.7gを順次加え、さら
にピリジン50mlを加え、12時間室温にて撹拌した。反応
混合物を、リン酸−カリウム水溶液に注ぎ、食塩を飽和
させた後、酢酸エチルで抽出した。溶媒留去後、カラム
クロマトグラフィー(クロロホルム/酢酸エチル=1/
3)にて精製し、化合物3−(12)1.6gを得た。収率54
%、融点143.5〜146℃ 実施例10 例示化合物3−(4)の合成 下記スキームに従い、原料を合成し、さらに銅塩を
用いる今回の反応を行った。
−1)原料の合成 p−ジブロモベンゼン()80gにクロロスルホン酸9
0mlを加え、内温60℃にて1時間撹拌後、室温にもど
し、氷水に少量ずつ加えた。析出した結晶を水洗後、送
風乾燥を行い、化合物を90.1g得た。化合物3.34g、
3,4−ジクロロアニリン1.62gをアセトニトリル30mlに分
散し、これにピリジン0.8mlを加えた後、2時間加熱還
流した。室温にもどし、酢酸エチル100mlを加え、水洗
を2回行った後、芒硝にて乾燥した。溶媒を留去後、n
−ヘキサン/酢酸エチルにて晶析を行い、化合物3.2g
を得た。融点176〜179℃ −2)例示化合物3−(4)の合成 ジエチレングリコール10mlに水素化ナトリウム0.1gを
加え、さらに塩化第一銅10mg、1,10−フェナントロリン
18mg、化合物460mgを順次加えた後、ピリジン5mlを加
え、室温にて15時間撹拌した。酢酸エチル100mlを加
え、2回水洗後、溶媒を留去して得られた油状物をシリ
カゲル分取用薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:クロ
ロホルム/酢酸エチル=1/3)にて精製し、例示化合物
3−(4)を油状物として85mg得た。精製前の油状物中
に副生成物は検出されなかった。n−ヘキサン−酢酸エ
チルにて結晶化し、例示化合物3−(4)を結晶として
67mg得た。融点111.5〜114℃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 213/81 // B01J 31/02 102 X C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で表わされるハロゲノベ
    ンゼン誘導体とR3OHで表わされるアルコール類とを、銅
    もしくは銅化合物、2,2′−ジピリジル類及び1,10−フ
    ェナントロリン類から選ばれるアミン類並びに塩基の存
    在下で反応させ、下記一般式(II)で表わされるアルコ
    キシベンゼン誘導体を得ることを特徴とするアルコキシ
    ベンゼン誘導体の製造方法。 一般式(I) (式中、Xはハロゲン原子を表わし、Yは−CO−、SO2
    −、R2と結合してナフタレン環を形成するのに必要な原
    子群又はR1と結合して5員の含窒素ヘテロ環基を形成す
    る非金属原子群を表わし、R1はアリール基、アルキルカ
    ルボニル基、アルキルスルホニル基、アルコキシカルボ
    ニル基又はYと結合して5員の含窒素ヘテロ環基を形成
    する非金属原子群を表わし、R2は芳香族環に置換可能な
    基を表わし、mは0〜4の整数を表わす。mが2以上の
    場合、R2は互いに同じであっても異なっていてもよい。
    ただし、YとR2が結合してナフタレン環を形成する場合
    に限り、mは0〜6の整数を表わす。) 一般式(II) (式中、R3はアルキル基を表わし、R1、R2、Y、mはそ
    れぞれ一般式(I)におけるものと同義である。
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