JPH0813407A - 透水性舗装構造体およびその施工法 - Google Patents
透水性舗装構造体およびその施工法Info
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- JPH0813407A JPH0813407A JP14674494A JP14674494A JPH0813407A JP H0813407 A JPH0813407 A JP H0813407A JP 14674494 A JP14674494 A JP 14674494A JP 14674494 A JP14674494 A JP 14674494A JP H0813407 A JPH0813407 A JP H0813407A
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- Japan
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- water
- pavement structure
- permeable pavement
- resin composition
- resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】低温下での硬化性に優れ、硬化時間および養生
時間が短く、耐候堅牢性および可撓性に優れた透水性舗
装構造体およびその施工法を提供する。 【構成】骨材2および下記の(A)成分〜(D)成分を
含有する樹脂組成物3とを混合して透水性舗装構造体用
組成物を調製し、この透水性舗装構造体用組成物を下地
基盤4に対して敷設し、上記樹脂組成物3を硬化させて
透水性舗装構造体1を作製する。 (A)重合性不飽和モノマー。 (B)ビニルエステル樹脂。 (C)空乾性成分含有樹脂組成物。 (D)揺変剤。
時間が短く、耐候堅牢性および可撓性に優れた透水性舗
装構造体およびその施工法を提供する。 【構成】骨材2および下記の(A)成分〜(D)成分を
含有する樹脂組成物3とを混合して透水性舗装構造体用
組成物を調製し、この透水性舗装構造体用組成物を下地
基盤4に対して敷設し、上記樹脂組成物3を硬化させて
透水性舗装構造体1を作製する。 (A)重合性不飽和モノマー。 (B)ビニルエステル樹脂。 (C)空乾性成分含有樹脂組成物。 (D)揺変剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐候堅牢性および可撓
性に優れ、かつ短期間施工が可能な透水性舗装構造体お
よびその施工法に関するものである。
性に優れ、かつ短期間施工が可能な透水性舗装構造体お
よびその施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】下地基盤に対し、粒径が大きい骨材およ
びバインダーとの混合物を敷設し、上記バインダーを硬
化させて作製される舗装構造体は、多数の空隙を有し、
雨水等の水をその表面から下地基盤へと透過させるた
め、一般に、透水性舗装構造体と呼ばれている。また、
上記骨材として、様々な色彩の自然石を用いた透水性舗
装構造体は、特に、自然石舗装と呼ばれ、その外観の美
しさから、公園景観道路や遊歩道だけでなく、バスレー
ン,サイクリングロード,アーケード道路等の道路舗装
にも賞用されている。
びバインダーとの混合物を敷設し、上記バインダーを硬
化させて作製される舗装構造体は、多数の空隙を有し、
雨水等の水をその表面から下地基盤へと透過させるた
め、一般に、透水性舗装構造体と呼ばれている。また、
上記骨材として、様々な色彩の自然石を用いた透水性舗
装構造体は、特に、自然石舗装と呼ばれ、その外観の美
しさから、公園景観道路や遊歩道だけでなく、バスレー
ン,サイクリングロード,アーケード道路等の道路舗装
にも賞用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記透水性舗装構造体
のバインダーとして、従来から、エポキシ系樹脂組成物
やエマルジョン系樹脂組成物が使用されている。しか
し、これらの樹脂組成物は、つぎのような問題がある。
すなわち、エポキシ系やエマルジョン系の樹脂組成物
は、硬化,養生に長時間を必要とする。このため、これ
を用いた従来の透水性舗装構造体の施工も、長時間施工
となるという問題がある。また、上記エポキシ系樹脂組
成物等は、低温下での硬化性が悪いため、透水性舗装構
造体の冬季の施工が困難であるという問題がある。そし
て、上記樹脂組成物を用いた透水性舗装構造体は、耐候
堅牢性が悪く、風雪や日光等の自然条件により脆化する
という問題がある。さらに、上記樹脂組成物を用いた従
来の透水性舗装構造体は、可撓性が悪いため、下地基盤
が熱膨張等しても、この動きに追従できず、亀裂や割れ
等の損傷が発生するという問題がある。
のバインダーとして、従来から、エポキシ系樹脂組成物
やエマルジョン系樹脂組成物が使用されている。しか
し、これらの樹脂組成物は、つぎのような問題がある。
すなわち、エポキシ系やエマルジョン系の樹脂組成物
は、硬化,養生に長時間を必要とする。このため、これ
を用いた従来の透水性舗装構造体の施工も、長時間施工
となるという問題がある。また、上記エポキシ系樹脂組
成物等は、低温下での硬化性が悪いため、透水性舗装構
造体の冬季の施工が困難であるという問題がある。そし
て、上記樹脂組成物を用いた透水性舗装構造体は、耐候
堅牢性が悪く、風雪や日光等の自然条件により脆化する
という問題がある。さらに、上記樹脂組成物を用いた従
来の透水性舗装構造体は、可撓性が悪いため、下地基盤
が熱膨張等しても、この動きに追従できず、亀裂や割れ
等の損傷が発生するという問題がある。
【0004】上記各種の問題を解決するために、床や壁
のコーティング材,道路マーキング材および舗装材料と
して用いられているアクリル系樹脂組成物の適用が提案
されている(特開昭58−196268号公報)。この
アクリル系樹脂組成物は、アクリル系樹脂を主成分とし
た重合体をアクリル酸エステルモノマーやメタクリル酸
エステルモノマーに溶解した溶液と、パラフィンワック
ス,可塑剤等とからなる樹脂組成物であり、液状で透明
であることから、アクリル系シラップと通称されてい
る。このアクリル系樹脂組成物は、硬化および養生に要
する時間が短く、また低温での硬化性も優れている。そ
して、このアクリル系樹脂組成物は、接着力が強いた
め、これを用いて得られる塗装体や舗装構造体は、アク
リル系樹脂の特性である耐摩耗性や耐候堅牢性に優れる
ようになる。このため、このアクリル系樹脂組成物を用
い、優れた耐摩耗性,耐候堅牢性および可撓性を備えた
透水性舗装構造体の短時間施工が期待されていた。しか
しながら、このアクリル系樹脂組成物は、嫌気硬化性で
あるため、空気(酸素)存在下では、硬化反応が悪くな
るという性質を有する。このため、上記のようにパラフ
ィンワックを添加し空気(酸素)接触を回避している
が、薄膜層では、空気遮断効果が不充分で硬化反応が悪
く、特に骨材の量が多くなると空気(酸素)の巻き込み
量が増大し硬化不良となる。したがって、透水性舗装構
造体の施工には、前述のように、粒径の大きい骨材を大
量に使用するため、アクリル系樹脂組成物(バインダ
ー)と空気(酸素)との接触面積が、一般道路の舗装構
造体に較べて著しく大きくなり、上記アクリル系樹脂組
成物と骨材との混合物を下地基盤に敷設しても、骨材間
のアクリル系樹脂組成物が充分に硬化せず透水性舗装構
造体を施工できないという重大な問題がある。この問題
を解決するために、ビニルエステル樹脂および空乾性不
飽和樹脂(空気酸化性不飽和樹脂)をアクリル酸エステ
ルモノマーやメタクリル酸エステルモノマーに溶解した
アクリル系樹脂組成物の適用が提案されている(特開平
5−9245号公報)。このアクリル系樹脂組成物は、
空乾性成分が導入されているため嫌気硬化性が非常に小
さく、空気(酸素)存在下でも完全に硬化するという優
れた性質のものである。したがって、このアクリル系樹
脂組成物を骨材のバインダーとして用いることにより、
耐候堅牢性,耐摩耗性,耐湿熱性,低温可撓性,耐久性
の問題が解決されるようになる。しかし、この方法は、
つぎの新たな問題が発生する。すなわち、このアクリル
系樹脂組成物と骨材(充填材類を含む,以下同じ)との
重量配合比を、骨材/アクリル系樹脂組成物=9以上、
特に9.5以上とすると、硬化性および敷設等の作業性
が悪くなる。この重量配合比を、9未満とすると、骨材
の粒径,形状,種類によっては、得られる舗装構造体の
透水性が、不充分となったり、施工当初充分な透水性が
あっても、砂,泥,ゴミ等が骨材間に詰まり、短期間で
透水性が低下したり耐久性が低下するようになる。
のコーティング材,道路マーキング材および舗装材料と
して用いられているアクリル系樹脂組成物の適用が提案
されている(特開昭58−196268号公報)。この
アクリル系樹脂組成物は、アクリル系樹脂を主成分とし
た重合体をアクリル酸エステルモノマーやメタクリル酸
エステルモノマーに溶解した溶液と、パラフィンワック
ス,可塑剤等とからなる樹脂組成物であり、液状で透明
であることから、アクリル系シラップと通称されてい
る。このアクリル系樹脂組成物は、硬化および養生に要
する時間が短く、また低温での硬化性も優れている。そ
して、このアクリル系樹脂組成物は、接着力が強いた
め、これを用いて得られる塗装体や舗装構造体は、アク
リル系樹脂の特性である耐摩耗性や耐候堅牢性に優れる
ようになる。このため、このアクリル系樹脂組成物を用
い、優れた耐摩耗性,耐候堅牢性および可撓性を備えた
透水性舗装構造体の短時間施工が期待されていた。しか
しながら、このアクリル系樹脂組成物は、嫌気硬化性で
あるため、空気(酸素)存在下では、硬化反応が悪くな
るという性質を有する。このため、上記のようにパラフ
ィンワックを添加し空気(酸素)接触を回避している
が、薄膜層では、空気遮断効果が不充分で硬化反応が悪
く、特に骨材の量が多くなると空気(酸素)の巻き込み
量が増大し硬化不良となる。したがって、透水性舗装構
造体の施工には、前述のように、粒径の大きい骨材を大
量に使用するため、アクリル系樹脂組成物(バインダ
ー)と空気(酸素)との接触面積が、一般道路の舗装構
造体に較べて著しく大きくなり、上記アクリル系樹脂組
成物と骨材との混合物を下地基盤に敷設しても、骨材間
のアクリル系樹脂組成物が充分に硬化せず透水性舗装構
造体を施工できないという重大な問題がある。この問題
を解決するために、ビニルエステル樹脂および空乾性不
飽和樹脂(空気酸化性不飽和樹脂)をアクリル酸エステ
ルモノマーやメタクリル酸エステルモノマーに溶解した
アクリル系樹脂組成物の適用が提案されている(特開平
5−9245号公報)。このアクリル系樹脂組成物は、
空乾性成分が導入されているため嫌気硬化性が非常に小
さく、空気(酸素)存在下でも完全に硬化するという優
れた性質のものである。したがって、このアクリル系樹
脂組成物を骨材のバインダーとして用いることにより、
耐候堅牢性,耐摩耗性,耐湿熱性,低温可撓性,耐久性
の問題が解決されるようになる。しかし、この方法は、
つぎの新たな問題が発生する。すなわち、このアクリル
系樹脂組成物と骨材(充填材類を含む,以下同じ)との
重量配合比を、骨材/アクリル系樹脂組成物=9以上、
特に9.5以上とすると、硬化性および敷設等の作業性
が悪くなる。この重量配合比を、9未満とすると、骨材
の粒径,形状,種類によっては、得られる舗装構造体の
透水性が、不充分となったり、施工当初充分な透水性が
あっても、砂,泥,ゴミ等が骨材間に詰まり、短期間で
透水性が低下したり耐久性が低下するようになる。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、施工の際の作業性に優れ、硬化時間および養生
時間が短く、耐候堅牢性,可撓性,低温硬化性の特性に
優れた透水性舗装構造体およびその施工法の提供をその
目的とする。
もので、施工の際の作業性に優れ、硬化時間および養生
時間が短く、耐候堅牢性,可撓性,低温硬化性の特性に
優れた透水性舗装構造体およびその施工法の提供をその
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の透水性舗装構造体およびその施工法は、下
地基盤に対し、骨材およびバインダーを含有する透水性
舗装構造体用組成物を敷設して形成される透水性舗装構
造体であって、上記透水性舗装構造体用組成物のバイン
ダーが、下記の(A)〜(D)成分を含有する樹脂組成
物である透水性舗装構造体を第1の要旨とする。 (A) 重合性不飽和モノマー。 (B) ビニルエステル樹脂。 (C) 空気酸化機能を有する成分。 (D) 揺変剤。
に、本発明の透水性舗装構造体およびその施工法は、下
地基盤に対し、骨材およびバインダーを含有する透水性
舗装構造体用組成物を敷設して形成される透水性舗装構
造体であって、上記透水性舗装構造体用組成物のバイン
ダーが、下記の(A)〜(D)成分を含有する樹脂組成
物である透水性舗装構造体を第1の要旨とする。 (A) 重合性不飽和モノマー。 (B) ビニルエステル樹脂。 (C) 空気酸化機能を有する成分。 (D) 揺変剤。
【0007】そして、下記の(A)〜(D)成分を含有
する樹脂組成物および骨材とを混合して透水性舗装構造
体用組成物を調製する工程と、この透水性舗装構造体用
組成物を下地基盤に対し塗工する工程とを備えた透水性
舗装構造体の施工法を本発明の第2の要旨とする。 (A) 重合性不飽和モノマー。 (B) ビニルエステル樹脂。 (C) 空気酸化機能を有する成分。 (D) 揺変剤。
する樹脂組成物および骨材とを混合して透水性舗装構造
体用組成物を調製する工程と、この透水性舗装構造体用
組成物を下地基盤に対し塗工する工程とを備えた透水性
舗装構造体の施工法を本発明の第2の要旨とする。 (A) 重合性不飽和モノマー。 (B) ビニルエステル樹脂。 (C) 空気酸化機能を有する成分。 (D) 揺変剤。
【0008】
【作用】上記課題を解決するために、本発明者らは、鋭
意研究を重ねた結果、ビニルエステル樹脂と、空気酸化
機能を有する成分と、特定の重合性不飽和モノマーから
なるアクリル系樹脂組成物に、揺変剤を配合することに
より、骨材とバインダーとの重量配合比を、9.5以上
としても、硬化性および作業性が優れることを突き止め
た。そして、この揺変剤を配合した特殊なアクリル系樹
脂組成物を用いて透水性舗装構造体を空気(酸素)存在
下で施工すると、施工時間が著しく短縮化されるととも
に、樹脂組成物液の液垂れ(流れ)が抑制され、骨材間
の空隙率が高くなり、透水性能が著しく向上することを
突き止めた。また、上記の特殊な樹脂組成物を用いて得
られる透水性舗装構造体は、アクリル系樹脂が具備して
いる優れた特性が発揮され、耐候堅牢性,耐摩耗性,湿
耐湿熱性,低温可撓性を有し、さらに、透水性舗装構造
体の耐久性が向上することを見出し、上記知見と併せて
本発明に到達した。本発明により、下地基盤の動きへの
追従性による亀裂発生の防止および耐候堅牢性に優れた
透水性舗装構造体を、冬季のような低温条件下でも短期
間で施工することができるようになる。
意研究を重ねた結果、ビニルエステル樹脂と、空気酸化
機能を有する成分と、特定の重合性不飽和モノマーから
なるアクリル系樹脂組成物に、揺変剤を配合することに
より、骨材とバインダーとの重量配合比を、9.5以上
としても、硬化性および作業性が優れることを突き止め
た。そして、この揺変剤を配合した特殊なアクリル系樹
脂組成物を用いて透水性舗装構造体を空気(酸素)存在
下で施工すると、施工時間が著しく短縮化されるととも
に、樹脂組成物液の液垂れ(流れ)が抑制され、骨材間
の空隙率が高くなり、透水性能が著しく向上することを
突き止めた。また、上記の特殊な樹脂組成物を用いて得
られる透水性舗装構造体は、アクリル系樹脂が具備して
いる優れた特性が発揮され、耐候堅牢性,耐摩耗性,湿
耐湿熱性,低温可撓性を有し、さらに、透水性舗装構造
体の耐久性が向上することを見出し、上記知見と併せて
本発明に到達した。本発明により、下地基盤の動きへの
追従性による亀裂発生の防止および耐候堅牢性に優れた
透水性舗装構造体を、冬季のような低温条件下でも短期
間で施工することができるようになる。
【0009】つぎに、本発明について詳しく説明する。
【0010】本発明の透水性舗装構造体は、骨材および
特殊な樹脂組成物を混合した透水性舗装構造体用組成物
を、下地面に対し敷設して硬化したものである。
特殊な樹脂組成物を混合した透水性舗装構造体用組成物
を、下地面に対し敷設して硬化したものである。
【0011】本発明の透水性舗装構造体の上記骨材は、
特に制限するものではなく、一般に、透水性舗装構造体
の分野で使用されている骨材を使用することができる。
このような骨材としては、天然骨材と人工骨材とに大別
される。
特に制限するものではなく、一般に、透水性舗装構造体
の分野で使用されている骨材を使用することができる。
このような骨材としては、天然骨材と人工骨材とに大別
される。
【0012】上記天然骨材としては、川砂利,海砂利,
山砂利等の自然石があげられ、採石地域等により、粒子
の形状,粒径,色等が異なった各種のものがある。例え
ば、大磯,那智黒,淡那智,大和五色,美浜,鳴門赤,
天草,桃山,鹿島があげられ、さらにこれらの粒径によ
り、それぞれ1〜3号および1分〜3分等に細分類され
ている。また、人工骨材としては、産業廃棄物を人工的
に加工したものや、ガラスビーズ,ガラス瓶やガラス板
の破砕片,セラミックボール,陶器の破砕片,アルミナ
等があげられる。このなかでも、外観が美しい、自然
石,ガラス破砕片,陶器破砕片が好ましい。
山砂利等の自然石があげられ、採石地域等により、粒子
の形状,粒径,色等が異なった各種のものがある。例え
ば、大磯,那智黒,淡那智,大和五色,美浜,鳴門赤,
天草,桃山,鹿島があげられ、さらにこれらの粒径によ
り、それぞれ1〜3号および1分〜3分等に細分類され
ている。また、人工骨材としては、産業廃棄物を人工的
に加工したものや、ガラスビーズ,ガラス瓶やガラス板
の破砕片,セラミックボール,陶器の破砕片,アルミナ
等があげられる。このなかでも、外観が美しい、自然
石,ガラス破砕片,陶器破砕片が好ましい。
【0013】上記骨材としては、その用途により各種粒
径のものが使用できるが、一般に、平均粒径2.5〜2
5mmのものが用いられる。しかし、透水性や舗装構造
体の表面平滑性等の見地から、骨材の粒径は、好ましく
は、3〜20mm、特に好ましくは、3.5〜18m
m、最適には、4〜15mmの範囲である。
径のものが使用できるが、一般に、平均粒径2.5〜2
5mmのものが用いられる。しかし、透水性や舗装構造
体の表面平滑性等の見地から、骨材の粒径は、好ましく
は、3〜20mm、特に好ましくは、3.5〜18m
m、最適には、4〜15mmの範囲である。
【0014】また、上記骨材の粒径は、均一であっても
不均一であってもよい。そして、骨材の形状も、特に制
限するものではなく、断面形状が、円,楕円,偏平状,
三角や四角の多角形状のものを使用することができる。
また、様々の形状の骨材を混ぜて使用してもよい。
不均一であってもよい。そして、骨材の形状も、特に制
限するものではなく、断面形状が、円,楕円,偏平状,
三角や四角の多角形状のものを使用することができる。
また、様々の形状の骨材を混ぜて使用してもよい。
【0015】そして、上記骨材には、充填材を併用する
ことができる。このような充填材としては、例えば、炭
酸カルシウム粉,クレー,タルク,硫酸バリウム粉,ア
ルミナ粉,硅砂粉,ガラスビーズ,ガラス粉,マイカ,
水酸化アルミニウム,シリカパウダー,ドライアッシ
ュ,プラスチックの粉砕粒子,細粒,粉等があげられ
る。
ことができる。このような充填材としては、例えば、炭
酸カルシウム粉,クレー,タルク,硫酸バリウム粉,ア
ルミナ粉,硅砂粉,ガラスビーズ,ガラス粉,マイカ,
水酸化アルミニウム,シリカパウダー,ドライアッシ
ュ,プラスチックの粉砕粒子,細粒,粉等があげられ
る。
【0016】上記骨材の配合割合は、用いる骨材の種
類,粒子径,充填量等により適宜決定されるものである
が、通常、上記樹脂組成物を1としたときの重量比で、
骨材/樹脂組成物=9.5〜20、好ましくは、骨材/
樹脂組成物=10〜18の範囲である。すなわち、配合
比率が、9.5未満であると、得られる透水性舗装構造
物の透水性が、3.0cc/cm3 ・sec以上となら
ず、透水性が低下するおそれがあるからである。また。
配合比率が20を超えると、得られる透水性舗装構造体
の強度が低下するおそれがあるからである。この透水性
は、耐久性の観点から、好ましくは、4.0cc/cm
3 ・sec以上、さらに好ましくは、4.5cc/cm
3 ・sec以上、最適には5.00cc/cm3 ・se
c以上である。
類,粒子径,充填量等により適宜決定されるものである
が、通常、上記樹脂組成物を1としたときの重量比で、
骨材/樹脂組成物=9.5〜20、好ましくは、骨材/
樹脂組成物=10〜18の範囲である。すなわち、配合
比率が、9.5未満であると、得られる透水性舗装構造
物の透水性が、3.0cc/cm3 ・sec以上となら
ず、透水性が低下するおそれがあるからである。また。
配合比率が20を超えると、得られる透水性舗装構造体
の強度が低下するおそれがあるからである。この透水性
は、耐久性の観点から、好ましくは、4.0cc/cm
3 ・sec以上、さらに好ましくは、4.5cc/cm
3 ・sec以上、最適には5.00cc/cm3 ・se
c以上である。
【0017】つぎに、上記特殊な樹脂組成物について説
明する。この樹脂組成物は、骨材相互を結合させるバイ
ンダーとして用いられるものであり、重合性不飽和モノ
マー(A成分),ビニルエステル樹脂(B成分),空気
酸化機能を有する成分(C成分),揺変剤(D成分)を
含有するものである。
明する。この樹脂組成物は、骨材相互を結合させるバイ
ンダーとして用いられるものであり、重合性不飽和モノ
マー(A成分),ビニルエステル樹脂(B成分),空気
酸化機能を有する成分(C成分),揺変剤(D成分)を
含有するものである。
【0018】上記A成分である重合性不飽和モノマーと
しては、上記B成分のビニルエステル樹脂と架橋反応可
能な不飽和モノマーがあげられる。なお、この不飽和モ
ノマーが数個重合した不飽和オリゴマーも用いることが
できる。したがって、本発明において、この不飽和オリ
ゴマーも、重合性不飽和モノマーに含める趣旨である。
また、上記不飽和モノマー等のなかでも、上記ビニルエ
ステル樹脂との共重合性や硬化性の見地から、アクロイ
ル基を有するモノマーを使用することが好ましい。この
ようなアクロイル基を有するモノマーとしては、アクリ
ル酸エステルモノマーおよびメタクリル酸エステルモノ
マーがあげられる。
しては、上記B成分のビニルエステル樹脂と架橋反応可
能な不飽和モノマーがあげられる。なお、この不飽和モ
ノマーが数個重合した不飽和オリゴマーも用いることが
できる。したがって、本発明において、この不飽和オリ
ゴマーも、重合性不飽和モノマーに含める趣旨である。
また、上記不飽和モノマー等のなかでも、上記ビニルエ
ステル樹脂との共重合性や硬化性の見地から、アクロイ
ル基を有するモノマーを使用することが好ましい。この
ようなアクロイル基を有するモノマーとしては、アクリ
ル酸エステルモノマーおよびメタクリル酸エステルモノ
マーがあげられる。
【0019】上記アクリロイル基を有するモノマーの具
体例としては、アクリル酸メチル,アクリル酸エチル,
アクリル酸n−ブチル,アクリル酸i−ブチル,アクリ
ル酸t−ブチル,アクリル酸2−エチルヘキシル,アク
リル酸n−オクチル,アクリル酸i−オクチル,アクリ
ル酸デシル,アクリル酸i−デシル,アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル,アクリル酸ジエチルアミノエチル,ア
クリル酸β−エトキシエチル,アクリル酸ラウリル,ア
クリル酸ジエチルアミノプロピル,メタクリル酸メチ
ル,メタクリル酸エチル,メタクリル酸ブチル,メタク
リル酸i−ブチル,メタクリル酸t−ブチル,メタクリ
ル酸プロピル,メタクリル酸ヘキシル,メタクリル酸2
−エチルヘキシル,メタクリル酸オクチル,メタクリル
酸i−オクチル,メタクリル酸デシル,メタクリル酸i
−デシル,メタクリル酸2−ハイドロキシルエチル,メ
タクリル酸2−ハイドロキシルプロピル,メタクリル酸
ジエチルアミノエチル,メタクリル酸β−エトキシエチ
ル,メタクリル酸2−シアノエチル,メタクリル酸ラウ
リル,メタクリル酸シクロヘキシル,フェニルカルビト
ールアクリレート,フェニルカルビトールメタクリレー
ト,ノニルフェニルカルビトールアクリレート,ノニル
フェニルカルビトールメタクリレート,ノニルフェノル
プロピルアクリレート,ノニルフェノキシプロピルメタ
クリレート,ポリカプロラクトンアクリレート,ポリカ
プロラクトンメタクリレート,アクリロイルオキシエチ
ルフタレート,メタクリロイルオキシエチルフタレー
ト,アクリロイルオキシサクシネート,メタクリロイル
オキシサクシネート等の炭素数1〜18のアルキル,ア
ラルキル,ヒドロキシアルキル,アミノアルキル,シア
ノアルキル等とアクリル酸,メタクリル酸とのエステル
があげられる。
体例としては、アクリル酸メチル,アクリル酸エチル,
アクリル酸n−ブチル,アクリル酸i−ブチル,アクリ
ル酸t−ブチル,アクリル酸2−エチルヘキシル,アク
リル酸n−オクチル,アクリル酸i−オクチル,アクリ
ル酸デシル,アクリル酸i−デシル,アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル,アクリル酸ジエチルアミノエチル,ア
クリル酸β−エトキシエチル,アクリル酸ラウリル,ア
クリル酸ジエチルアミノプロピル,メタクリル酸メチ
ル,メタクリル酸エチル,メタクリル酸ブチル,メタク
リル酸i−ブチル,メタクリル酸t−ブチル,メタクリ
ル酸プロピル,メタクリル酸ヘキシル,メタクリル酸2
−エチルヘキシル,メタクリル酸オクチル,メタクリル
酸i−オクチル,メタクリル酸デシル,メタクリル酸i
−デシル,メタクリル酸2−ハイドロキシルエチル,メ
タクリル酸2−ハイドロキシルプロピル,メタクリル酸
ジエチルアミノエチル,メタクリル酸β−エトキシエチ
ル,メタクリル酸2−シアノエチル,メタクリル酸ラウ
リル,メタクリル酸シクロヘキシル,フェニルカルビト
ールアクリレート,フェニルカルビトールメタクリレー
ト,ノニルフェニルカルビトールアクリレート,ノニル
フェニルカルビトールメタクリレート,ノニルフェノル
プロピルアクリレート,ノニルフェノキシプロピルメタ
クリレート,ポリカプロラクトンアクリレート,ポリカ
プロラクトンメタクリレート,アクリロイルオキシエチ
ルフタレート,メタクリロイルオキシエチルフタレー
ト,アクリロイルオキシサクシネート,メタクリロイル
オキシサクシネート等の炭素数1〜18のアルキル,ア
ラルキル,ヒドロキシアルキル,アミノアルキル,シア
ノアルキル等とアクリル酸,メタクリル酸とのエステル
があげられる。
【0020】上記アクリル酸エステルモノマーおよびメ
タクリル酸エステルモノマーは、単独でまたは2種類以
上併用することができる。もちろん、これら重合性不飽
和モノマーの選択は、目的や用途等により適宜決定され
るものであるが、通常、重合性不飽和モノマー単独(1
種類使用)でポリマー(ホモポリマー)を形成した場
合、このポリマーのガラス転移温度が高い(約60℃以
上)ものと低いもの(約10℃以下)を併用することが
好ましい。例えば、単独でポリマーを形成した場合のガ
ラス転移温度が高い、メタクリル酸メチル,メタクリル
酸エチルと上記転移温度が低い、アクリル酸メチル,ア
クリル酸ブチル,アクリル酸2−エチルヘキシル,メタ
クリル酸2−エチルヘキシル,メタクリル酸ラウリル等
との組合わせがあげられる。この組合わせにより、得ら
れる硬化物の可撓性や硬度を任意に調整することが可能
となる。
タクリル酸エステルモノマーは、単独でまたは2種類以
上併用することができる。もちろん、これら重合性不飽
和モノマーの選択は、目的や用途等により適宜決定され
るものであるが、通常、重合性不飽和モノマー単独(1
種類使用)でポリマー(ホモポリマー)を形成した場
合、このポリマーのガラス転移温度が高い(約60℃以
上)ものと低いもの(約10℃以下)を併用することが
好ましい。例えば、単独でポリマーを形成した場合のガ
ラス転移温度が高い、メタクリル酸メチル,メタクリル
酸エチルと上記転移温度が低い、アクリル酸メチル,ア
クリル酸ブチル,アクリル酸2−エチルヘキシル,メタ
クリル酸2−エチルヘキシル,メタクリル酸ラウリル等
との組合わせがあげられる。この組合わせにより、得ら
れる硬化物の可撓性や硬度を任意に調整することが可能
となる。
【0021】さらに、重合性不飽和モノマーとしては、
上記のモノマー以外に、得られる樹脂硬化物の表面乾燥
性を向上させるジシクロペンチニルアクリレート,ジシ
ロペンテニルオキシジエチレンアクリレート,トリシク
ロデカニルアクリレート,トリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌルアクリレート等があげられる。また、
得られる樹脂硬化物の耐熱水性および硬度を向上させる
目的で、スチレン,ビニルトルエン,クロルスチレン,
ジビニルベンゼン等を併用することができる。
上記のモノマー以外に、得られる樹脂硬化物の表面乾燥
性を向上させるジシクロペンチニルアクリレート,ジシ
ロペンテニルオキシジエチレンアクリレート,トリシク
ロデカニルアクリレート,トリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌルアクリレート等があげられる。また、
得られる樹脂硬化物の耐熱水性および硬度を向上させる
目的で、スチレン,ビニルトルエン,クロルスチレン,
ジビニルベンゼン等を併用することができる。
【0022】このような重合性不飽和モノマー(A成
分)の配合割合は、目的とする透水性舗装構造体施工時
の諸条件により適宜決定されるものであるが、一般に、
A成分〜C成分全体の20〜60重量%(以下「%」と
略す)、好ましくは、25〜50%、特に好ましくは、
30〜45%の範囲である。すなわち、重合性不飽和モ
ノマー(A成分)の配合割合が20%未満であると、ア
クリル系樹脂組成物の粘度が高くなり、作業性の低下や
舗装構造体の強度低下が発生するおそれがあり、逆に、
60%を超えるとアクリル系樹脂組成物の粘度が必要以
上に低下し、舗装構造体の下層部での樹脂膜化による透
水性の低下や構造強度の低下さらに硬化養生時間の長期
化するおそれがある。
分)の配合割合は、目的とする透水性舗装構造体施工時
の諸条件により適宜決定されるものであるが、一般に、
A成分〜C成分全体の20〜60重量%(以下「%」と
略す)、好ましくは、25〜50%、特に好ましくは、
30〜45%の範囲である。すなわち、重合性不飽和モ
ノマー(A成分)の配合割合が20%未満であると、ア
クリル系樹脂組成物の粘度が高くなり、作業性の低下や
舗装構造体の強度低下が発生するおそれがあり、逆に、
60%を超えるとアクリル系樹脂組成物の粘度が必要以
上に低下し、舗装構造体の下層部での樹脂膜化による透
水性の低下や構造強度の低下さらに硬化養生時間の長期
化するおそれがある。
【0023】つぎに、上記B成分であるビニルエステル
樹脂としては、下記に示す(a)および(b)の2種類
のビニルエステル樹脂をあげることができる。また、下
記の(a)および(b)で示される樹脂を2種類以上混
合したものも用いることができる。 (a)分子末端にアクリレート基およびメタクリレート
基の少なくとも一つの基を有するエポキシアクリレー
ト。 (b)分子末端にアクリレート基およびメタクリレート
基の少なくとも一つの基を有するポリエステルアクリレ
ート。
樹脂としては、下記に示す(a)および(b)の2種類
のビニルエステル樹脂をあげることができる。また、下
記の(a)および(b)で示される樹脂を2種類以上混
合したものも用いることができる。 (a)分子末端にアクリレート基およびメタクリレート
基の少なくとも一つの基を有するエポキシアクリレー
ト。 (b)分子末端にアクリレート基およびメタクリレート
基の少なくとも一つの基を有するポリエステルアクリレ
ート。
【0024】上記(a)の分子末端にアクリレート基お
よびメタクリレート基の少なくとも一つの基を有するエ
ポキシアクリレートは、エポキシ樹脂と不飽和一塩基酸
とをエステル化触媒の存在下で反応させて得られるエポ
キシビニルエステルである。上記エポキシ樹脂として
は、ビスフェノールタイプのエポキシ樹脂単独またはビ
スフェノールタイプのエポキシ樹脂とノボラックタイプ
のエポキシ樹脂とを混合した樹脂が使用される。このエ
ポキシ樹脂としては、平均エポキシ当量が、150〜4
50のものを使用することが好ましい。
よびメタクリレート基の少なくとも一つの基を有するエ
ポキシアクリレートは、エポキシ樹脂と不飽和一塩基酸
とをエステル化触媒の存在下で反応させて得られるエポ
キシビニルエステルである。上記エポキシ樹脂として
は、ビスフェノールタイプのエポキシ樹脂単独またはビ
スフェノールタイプのエポキシ樹脂とノボラックタイプ
のエポキシ樹脂とを混合した樹脂が使用される。このエ
ポキシ樹脂としては、平均エポキシ当量が、150〜4
50のものを使用することが好ましい。
【0025】上記ビスフェノールタイプのエポキシ樹脂
としては、例えば、以下の3種類のエポキシ樹脂があげ
られる。 エピクロルヒドリンとビスフェノールAもしくはビ
スフェノールFとの反応により得られる、1分子中に2
個以上のエポキシ基を有するグリシジルエーテル型のエ
ポキシ樹脂。 メチルエピクロルヒドリンとビスフェノールAもし
くはビスフェノールFとの反応により得られるジメチル
グリシジルエーテル型のエポキシ樹脂。 ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物と
エピクロルヒドリンもしくはメタエピクロルヒドリンと
を反応させて得られるエポキシ樹脂。
としては、例えば、以下の3種類のエポキシ樹脂があげ
られる。 エピクロルヒドリンとビスフェノールAもしくはビ
スフェノールFとの反応により得られる、1分子中に2
個以上のエポキシ基を有するグリシジルエーテル型のエ
ポキシ樹脂。 メチルエピクロルヒドリンとビスフェノールAもし
くはビスフェノールFとの反応により得られるジメチル
グリシジルエーテル型のエポキシ樹脂。 ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物と
エピクロルヒドリンもしくはメタエピクロルヒドリンと
を反応させて得られるエポキシ樹脂。
【0026】上記ノボラックタイプのエポキシ樹脂とし
ては、フェノールノボラックまたはクレゾールノボラッ
クとエピクロルヒドリンまたはメチルエピクロルヒドリ
ンとの反応により得られるエポキシ樹脂、臭素化フェノ
ールノボラックまたは臭素化クレゾールノボラックとエ
ピクロルヒドリンまたはメチルエピクロルヒドリンとの
反応により得られるエポキシ樹脂があげられる。これら
のエポキシ樹脂は、硬化収縮の低減,耐熱性,耐薬品性
に優れるため、目的,用途により、ビスフェノールタイ
プのエポキシ樹脂と適量で混合して用いられる。また、
この混合割合は、適宜選択して設定することが可能であ
る。
ては、フェノールノボラックまたはクレゾールノボラッ
クとエピクロルヒドリンまたはメチルエピクロルヒドリ
ンとの反応により得られるエポキシ樹脂、臭素化フェノ
ールノボラックまたは臭素化クレゾールノボラックとエ
ピクロルヒドリンまたはメチルエピクロルヒドリンとの
反応により得られるエポキシ樹脂があげられる。これら
のエポキシ樹脂は、硬化収縮の低減,耐熱性,耐薬品性
に優れるため、目的,用途により、ビスフェノールタイ
プのエポキシ樹脂と適量で混合して用いられる。また、
この混合割合は、適宜選択して設定することが可能であ
る。
【0027】上記不飽和一塩基酸としては、例えば、ア
クリル酸,メタクリル酸,クロトン酸,桂皮酸,ヒドロ
キシエチルアクリレート・マレート,ヒドロキシエチル
メタクリレート・マレート,ヒドロキシプロピルメタク
リレート・マレート,ヒドロキシプロピルアクリレート
・マレート,ジシクロペンタジエン・マレート,ソルビ
ン酸があげられる。これら不飽和一塩基酸は、単独であ
るいは2種類以上併用できる。
クリル酸,メタクリル酸,クロトン酸,桂皮酸,ヒドロ
キシエチルアクリレート・マレート,ヒドロキシエチル
メタクリレート・マレート,ヒドロキシプロピルメタク
リレート・マレート,ヒドロキシプロピルアクリレート
・マレート,ジシクロペンタジエン・マレート,ソルビ
ン酸があげられる。これら不飽和一塩基酸は、単独であ
るいは2種類以上併用できる。
【0028】上記不飽和一塩基酸として、経済性や物性
等の見地から、アクリル酸,メタクリル酸が好ましい。
また、上記エポキシ樹脂と不飽和一塩基酸との反応は、
通常,温度が60〜140℃,好ましくは80〜120
℃で、公知の触媒(例えば、「ビニルエステル樹脂,化
学工業日報社,1993年6月発行」の16頁記載のも
の)存在下で行うことが好ましい。また、この反応によ
り得られるエポキシアクリレートにおいて、数平均分子
量は、900〜2500、好ましくは1200〜230
0の範囲に調整する。すなわち、数平均分子量が、90
0未満であると、得られる樹脂硬化物の物性が低下する
おそれがあり、逆に、2500を超えると硬化時間が長
くなって作業性の低下を来すおそれがあるからである。
等の見地から、アクリル酸,メタクリル酸が好ましい。
また、上記エポキシ樹脂と不飽和一塩基酸との反応は、
通常,温度が60〜140℃,好ましくは80〜120
℃で、公知の触媒(例えば、「ビニルエステル樹脂,化
学工業日報社,1993年6月発行」の16頁記載のも
の)存在下で行うことが好ましい。また、この反応によ
り得られるエポキシアクリレートにおいて、数平均分子
量は、900〜2500、好ましくは1200〜230
0の範囲に調整する。すなわち、数平均分子量が、90
0未満であると、得られる樹脂硬化物の物性が低下する
おそれがあり、逆に、2500を超えると硬化時間が長
くなって作業性の低下を来すおそれがあるからである。
【0029】つぎに、他のビニルエステル樹脂である上
記(b)の分子末端にアクリレート基およびメタクリレ
ート基の少なくとも一つの基を有するポリエステルアク
リレートとしては、アクリレート基およびメタクリレー
ト基の少なくとも一つの基を1分子中に有する飽和ある
いは不飽和のポリエステルがあげられる。また、このポ
リエステルと、アクリル酸エステルモノマーやメタクリ
ル酸エステルモノマーの重合性不飽和モノマーとの混合
液があげられる。好ましくは、分子の両末端にカルボキ
シル基を有する飽和ポリエステルまたは不飽和ポリエス
テルに、不飽和グリシジル化合物を反応させて得られた
分子両末端にアクリレート基および/またはメタクリレ
ート基を有するポリエステルアクリレートである。
記(b)の分子末端にアクリレート基およびメタクリレ
ート基の少なくとも一つの基を有するポリエステルアク
リレートとしては、アクリレート基およびメタクリレー
ト基の少なくとも一つの基を1分子中に有する飽和ある
いは不飽和のポリエステルがあげられる。また、このポ
リエステルと、アクリル酸エステルモノマーやメタクリ
ル酸エステルモノマーの重合性不飽和モノマーとの混合
液があげられる。好ましくは、分子の両末端にカルボキ
シル基を有する飽和ポリエステルまたは不飽和ポリエス
テルに、不飽和グリシジル化合物を反応させて得られた
分子両末端にアクリレート基および/またはメタクリレ
ート基を有するポリエステルアクリレートである。
【0030】上記飽和ポリエステルあるいは不飽和ポリ
エステルは、グリコール成分あるいはトリオール成分
と、二塩基酸あるいは三塩基酸とのエステル反応により
得られるものである。なお、必要に応じて、モノエポキ
サイド化合物,エポキシ化合物,イソシアネート化合物
を併用してもよい。
エステルは、グリコール成分あるいはトリオール成分
と、二塩基酸あるいは三塩基酸とのエステル反応により
得られるものである。なお、必要に応じて、モノエポキ
サイド化合物,エポキシ化合物,イソシアネート化合物
を併用してもよい。
【0031】上記グリコール成分としては、以下のグリ
コール類があげられる。 エチレングリコール,プロピレングリコール,ブチ
レングリコール等のアルキレングリコール類。 ジエチレングリコール,ポリエチレングリコール,
ジプロピレングリコール,ポリプロピレングリコール等
のポリアルキレングリコール類。 ビスフェノールA,ビスフェノールF,ビスフェノ
ールS等の2価フェノールと、エチレンオキサイドやプ
ロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドとの付加
反応生成物。
コール類があげられる。 エチレングリコール,プロピレングリコール,ブチ
レングリコール等のアルキレングリコール類。 ジエチレングリコール,ポリエチレングリコール,
ジプロピレングリコール,ポリプロピレングリコール等
のポリアルキレングリコール類。 ビスフェノールA,ビスフェノールF,ビスフェノ
ールS等の2価フェノールと、エチレンオキサイドやプ
ロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドとの付加
反応生成物。
【0032】上記トリオールとしては、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、トリメチロールエタン、1,
2,6−ヘキサントリオール等があげられる。
リメチロールプロパン、トリメチロールエタン、1,
2,6−ヘキサントリオール等があげられる。
【0033】そして、二塩基酸には酸無水物も含まれ、
このような二塩基酸あるいは酸無水物としては、i−フ
タル酸,o−フタル酸,無水フタル酸,テトラヒドロ無
水フタル酸,ヘキサヒドロ無水フタル酸,テトラクロル
フタル酸,マロン酸,コハク酸,アジピン酸,マレイン
酸,無水マレイン酸等があげられる。
このような二塩基酸あるいは酸無水物としては、i−フ
タル酸,o−フタル酸,無水フタル酸,テトラヒドロ無
水フタル酸,ヘキサヒドロ無水フタル酸,テトラクロル
フタル酸,マロン酸,コハク酸,アジピン酸,マレイン
酸,無水マレイン酸等があげられる。
【0034】上記三塩基酸としては、トリメリット酸、
アコニット酸、ブタントリカルボン酸、6−カルボキシ
−3−メチル−1,2,3,6ヘキサヒドロフタル酸等
があげられる。
アコニット酸、ブタントリカルボン酸、6−カルボキシ
−3−メチル−1,2,3,6ヘキサヒドロフタル酸等
があげられる。
【0035】そして、これらグリコールおよびトリオー
ルと、二塩基酸および三塩基酸との好ましい組み合わせ
としては、グリコールと二塩基酸,グリコールと三塩基
酸,トリオールと二塩基酸,トリオールと三塩基酸,ま
たは、グリコールおよびトリオールと二塩基酸,グリコ
ールおよびトリオールと二塩基酸および三塩基酸の組合
わせがあげられる。このなかでも、グリコールおよびト
リオールと二塩基酸との組合わせが好ましい。この組合
わせにより得られるポリエステルアクリレートは、可撓
性,強靱性,耐薬品性等の特性が優れている。
ルと、二塩基酸および三塩基酸との好ましい組み合わせ
としては、グリコールと二塩基酸,グリコールと三塩基
酸,トリオールと二塩基酸,トリオールと三塩基酸,ま
たは、グリコールおよびトリオールと二塩基酸,グリコ
ールおよびトリオールと二塩基酸および三塩基酸の組合
わせがあげられる。このなかでも、グリコールおよびト
リオールと二塩基酸との組合わせが好ましい。この組合
わせにより得られるポリエステルアクリレートは、可撓
性,強靱性,耐薬品性等の特性が優れている。
【0036】このようなビニルエステル樹脂(B成分)
の配合割合は、透水性舗装構造体施工時の諸条件により
適宜決定されるものであるが、一般に、A成分〜C成分
全体の25〜75%、好ましくは30〜70%、特に好
ましくは40〜60%の範囲である。すなわち、ビニル
エステル樹脂(B成分)の配合割合が25%未満である
と、バインダー層の可撓性および硬化物性の低下の傾向
がみられ、また75%を超えると、作業性の低下や硬化
速度の低下の傾向がみられるからである。
の配合割合は、透水性舗装構造体施工時の諸条件により
適宜決定されるものであるが、一般に、A成分〜C成分
全体の25〜75%、好ましくは30〜70%、特に好
ましくは40〜60%の範囲である。すなわち、ビニル
エステル樹脂(B成分)の配合割合が25%未満である
と、バインダー層の可撓性および硬化物性の低下の傾向
がみられ、また75%を超えると、作業性の低下や硬化
速度の低下の傾向がみられるからである。
【0037】つぎに、上記C成分である空気酸化機能を
有する成分について説明する。この空気酸化機能を有す
る成分とは、空気存在下でも硬化反応を起こす成分をい
う。そして、本発明では、この空気酸化機能を有する成
分を導入した樹脂組成物(以下「空気酸化機能成分含有
樹脂」という)も、空気酸化機能を有する成分(C成
分)に含めるものである。この空気酸化機能を有する成
分(C成分)を配合したアクリル系樹脂組成物は、空気
存在下においても、優れた硬化性および養生性を発揮す
るようになる。この結果、この空気酸化機能を有する成
分(C成分)を配合した本発明の特殊な樹脂組成物をバ
インダーとして用いれば、空気存在下においても、優れ
た耐候堅牢性および可撓性を備えた透水性舗装構造体を
短時間で施工することが可能となる。
有する成分について説明する。この空気酸化機能を有す
る成分とは、空気存在下でも硬化反応を起こす成分をい
う。そして、本発明では、この空気酸化機能を有する成
分を導入した樹脂組成物(以下「空気酸化機能成分含有
樹脂」という)も、空気酸化機能を有する成分(C成
分)に含めるものである。この空気酸化機能を有する成
分(C成分)を配合したアクリル系樹脂組成物は、空気
存在下においても、優れた硬化性および養生性を発揮す
るようになる。この結果、この空気酸化機能を有する成
分(C成分)を配合した本発明の特殊な樹脂組成物をバ
インダーとして用いれば、空気存在下においても、優れ
た耐候堅牢性および可撓性を備えた透水性舗装構造体を
短時間で施工することが可能となる。
【0038】上記空気酸化機能成分含有樹脂(C成分)
は、飽和ポリエステル,不飽和ポリエステル樹脂,ビニ
ルエステル樹脂に空気酸化機能を有する成分を導入する
ことにより得ることができる。
は、飽和ポリエステル,不飽和ポリエステル樹脂,ビニ
ルエステル樹脂に空気酸化機能を有する成分を導入する
ことにより得ることができる。
【0039】上記飽和ポリエステル樹脂,不飽和ポリエ
ステル樹脂,ビニルエステル樹脂としては、上記B成分
のビニルエステル樹脂であげた樹脂等を使用することが
できる。
ステル樹脂,ビニルエステル樹脂としては、上記B成分
のビニルエステル樹脂であげた樹脂等を使用することが
できる。
【0040】そして、上記飽和ポリエステル樹脂,不飽
和ポリエステル樹脂,ビニルエステル等の樹脂に、空気
酸化機能を有する成分を導入する方法は、例えば、以下
の(1)〜(4)の4つの方法があげられる。
和ポリエステル樹脂,ビニルエステル等の樹脂に、空気
酸化機能を有する成分を導入する方法は、例えば、以下
の(1)〜(4)の4つの方法があげられる。
【0041】(1) グリコール成分に、アリルエーテ
ル基を含有する化合物を併用する。 (2) 酸成分に、環状脂肪族不飽和多塩基酸およびそ
の誘導体を含有する化合物を併用する。 (3) ジシクロペンタジエンを含有する化合物を用い
る。 (4) 乾性油およびエポキシ反応性希釈剤を併用す
る。
ル基を含有する化合物を併用する。 (2) 酸成分に、環状脂肪族不飽和多塩基酸およびそ
の誘導体を含有する化合物を併用する。 (3) ジシクロペンタジエンを含有する化合物を用い
る。 (4) 乾性油およびエポキシ反応性希釈剤を併用す
る。
【0042】上記(1)の方法で用いられるアリルエー
テル基は、下記の式で表されるものである。
テル基は、下記の式で表されるものである。
【0043】−O−CH2 −CH=CH2
【0044】そして、上記アリルエーテル基を含有する
化合物としては、例えば、エチレングリコールモノアリ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノアリルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノアリルエーテル、ポリ
エチレングリコールモノアリルエーテル、プロピレング
リコールモノアリルエーテル、ジプロピレングリコール
モノアリルエーテル、トリプロピレングリコールモノア
リルエーテル、ポリプロピレングリコールモノアリルエ
ーテル、1,2−ブチレングリコールモノアリルエーテ
ル、1,3−ブチレングリコールモノアリルエーテル、
ヘキシレングリコールモノアリルエーテル、オクチレン
グリコールモノアリルエーテル、トリメチロールプロパ
ンモノアリルエーテル、トリメチロールプロパンジアリ
ルエーテル、グリセリンモノアリルエーテル、グリセリ
ンジアリルエーテル、ペンタエリスリトールモノアリル
エーテル、ペンタエリストールトリアリルエーテル等の
多価アルコール類のアリルエーテル化合物や、アリルグ
リシジルエーテル等のオキシラン環を有するアリルエー
テル化合物があげられる。このなかでも、空気酸化機能
および経済性の見地から、トリエチレングリコールモノ
アリルエーテル,トリメチロールプロパンモノアリルエ
ーテル,トリメチロールプロパンジアリルエーテル,ア
リルグリシジルエーテル,グリセリンジアリルエーテル
が好ましく、特に好ましくは、トリメチロールプロパン
ジアリルエーテル,アリルグリシジルエーテルである。
そして、上記アリルエーテル化合物は、単独であるいは
2種類以上併用される。
化合物としては、例えば、エチレングリコールモノアリ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノアリルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノアリルエーテル、ポリ
エチレングリコールモノアリルエーテル、プロピレング
リコールモノアリルエーテル、ジプロピレングリコール
モノアリルエーテル、トリプロピレングリコールモノア
リルエーテル、ポリプロピレングリコールモノアリルエ
ーテル、1,2−ブチレングリコールモノアリルエーテ
ル、1,3−ブチレングリコールモノアリルエーテル、
ヘキシレングリコールモノアリルエーテル、オクチレン
グリコールモノアリルエーテル、トリメチロールプロパ
ンモノアリルエーテル、トリメチロールプロパンジアリ
ルエーテル、グリセリンモノアリルエーテル、グリセリ
ンジアリルエーテル、ペンタエリスリトールモノアリル
エーテル、ペンタエリストールトリアリルエーテル等の
多価アルコール類のアリルエーテル化合物や、アリルグ
リシジルエーテル等のオキシラン環を有するアリルエー
テル化合物があげられる。このなかでも、空気酸化機能
および経済性の見地から、トリエチレングリコールモノ
アリルエーテル,トリメチロールプロパンモノアリルエ
ーテル,トリメチロールプロパンジアリルエーテル,ア
リルグリシジルエーテル,グリセリンジアリルエーテル
が好ましく、特に好ましくは、トリメチロールプロパン
ジアリルエーテル,アリルグリシジルエーテルである。
そして、上記アリルエーテル化合物は、単独であるいは
2種類以上併用される。
【0045】上記アリルエーテル化合物ともに使用され
るグリコール成分としては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、トリエチレングリコール、テトラエチレン
グリコール、ビスフェノールA、水素化ビスフェノール
A、エチレングリコールカーボネート等があげられる。
このなかでも、経済的見地から工業的に量産される汎用
品が好ましく、特に好ましくは、プロピレングリコー
ル,トリエチレングリコール,ビスフェノール,ビスフ
ェノールA、1,4−ブタンジオールである。上記グリ
コール成分は、単独であるいは2種類以上併用される。
また、この他にも、エチレンオキサイド,プロピレンオ
キサイド等の酸化物も用いることができる。そして、ポ
リエチレンテレフタレート等の重縮合物も、上記不飽和
ポリエステル樹脂等の調製材料であるグリコール成分お
よび酸成分の一部として使用することができる。
るグリコール成分としては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、トリエチレングリコール、テトラエチレン
グリコール、ビスフェノールA、水素化ビスフェノール
A、エチレングリコールカーボネート等があげられる。
このなかでも、経済的見地から工業的に量産される汎用
品が好ましく、特に好ましくは、プロピレングリコー
ル,トリエチレングリコール,ビスフェノール,ビスフ
ェノールA、1,4−ブタンジオールである。上記グリ
コール成分は、単独であるいは2種類以上併用される。
また、この他にも、エチレンオキサイド,プロピレンオ
キサイド等の酸化物も用いることができる。そして、ポ
リエチレンテレフタレート等の重縮合物も、上記不飽和
ポリエステル樹脂等の調製材料であるグリコール成分お
よび酸成分の一部として使用することができる。
【0046】上記(2)の方法で用いられる環状脂肪族
不飽和多塩基酸およびその誘導体を含有する化合物とし
ては、テトラヒドロ無水フタル酸,エンドメチレンテト
ラヒドロ無水フタル酸,メチルテトラヒドロ無水フタル
酸,α−テルヒネン−無水マレイン酸付加物,ロジン,
エステルガム等があげられる。このなかで、産業的ある
いは物性,特に耐候性の見地からテトラヒドロ無水フタ
ル酸,エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸,メチ
ルテトラヒドロ無水フタル酸が好ましく、特に好ましく
はテトラヒドロ無水フタル酸である。そして、上記環状
脂肪族不飽和多塩基酸等は、単独であるいは2種類以上
併用される。これらの環状脂肪族不飽和多塩基酸を用い
る場合は、相手となるグリコール成分として、ジエチレ
ングリコール,トリエチレングリコールを用いることが
好ましい。
不飽和多塩基酸およびその誘導体を含有する化合物とし
ては、テトラヒドロ無水フタル酸,エンドメチレンテト
ラヒドロ無水フタル酸,メチルテトラヒドロ無水フタル
酸,α−テルヒネン−無水マレイン酸付加物,ロジン,
エステルガム等があげられる。このなかで、産業的ある
いは物性,特に耐候性の見地からテトラヒドロ無水フタ
ル酸,エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸,メチ
ルテトラヒドロ無水フタル酸が好ましく、特に好ましく
はテトラヒドロ無水フタル酸である。そして、上記環状
脂肪族不飽和多塩基酸等は、単独であるいは2種類以上
併用される。これらの環状脂肪族不飽和多塩基酸を用い
る場合は、相手となるグリコール成分として、ジエチレ
ングリコール,トリエチレングリコールを用いることが
好ましい。
【0047】上記環状脂肪族不飽和多塩基酸等とともに
用いる酸としては、先のB成分の箇所で述べたもの等が
あげられるが、具体的には、以下にあげる酸が使用され
る。すなわち、α、β−不飽和二塩基酸またはその酸無
水物としては、マレイン酸,無水マレイン酸,フマル
酸,イタコン酸,シトラコン酸,クロルマレイン酸や、
これらの酸あるいは酸無水物のエステル等があげられ
る。また、芳香族飽和二塩基酸またはその酸無水物とし
ては、フタル酸,無水フタル酸,イソフタル酸,テレフ
タル酸,ニトロフタル酸,ハロゲン化無水フタル酸や、
これらの酸あるいは酸無水物のエステル等があげられ
る。そして、脂肪族あるいは脂肪族飽和二塩基酸として
は、シュウ酸,マロン酸,コハク酸,アジピン酸,セバ
シン酸,アセライン酸,グルタル酸,ヘキサヒドナ無水
フタル酸や、これらの酸のエステル等があげられる。こ
のなかで、物性および経済的な見地から、無水マレイン
酸,マレイン酸,フタル酸,無水フタル酸,アジピン
酸,フマル酸が好ましく、特に好ましくは無水マレイン
酸,無水フタル酸である。これらの酸および酸無水物等
は、単独であるいは2種類以上併用される。
用いる酸としては、先のB成分の箇所で述べたもの等が
あげられるが、具体的には、以下にあげる酸が使用され
る。すなわち、α、β−不飽和二塩基酸またはその酸無
水物としては、マレイン酸,無水マレイン酸,フマル
酸,イタコン酸,シトラコン酸,クロルマレイン酸や、
これらの酸あるいは酸無水物のエステル等があげられ
る。また、芳香族飽和二塩基酸またはその酸無水物とし
ては、フタル酸,無水フタル酸,イソフタル酸,テレフ
タル酸,ニトロフタル酸,ハロゲン化無水フタル酸や、
これらの酸あるいは酸無水物のエステル等があげられ
る。そして、脂肪族あるいは脂肪族飽和二塩基酸として
は、シュウ酸,マロン酸,コハク酸,アジピン酸,セバ
シン酸,アセライン酸,グルタル酸,ヘキサヒドナ無水
フタル酸や、これらの酸のエステル等があげられる。こ
のなかで、物性および経済的な見地から、無水マレイン
酸,マレイン酸,フタル酸,無水フタル酸,アジピン
酸,フマル酸が好ましく、特に好ましくは無水マレイン
酸,無水フタル酸である。これらの酸および酸無水物等
は、単独であるいは2種類以上併用される。
【0048】上記(3)の方法で用いられるジシクロペ
ンタジエンを含有する化合物は、特に制限するものでは
ないが、例えば、ヒドロキシ化ジシクロペンタジエン,
ジシクロペンタジエンのアクリル酸誘導体があげられ
る。これらは、ビニルエステル樹脂成分(B成分)に共
重合させて導入してもよく、または重合性不飽和モノマ
ー(A成分)に混合してもよい。
ンタジエンを含有する化合物は、特に制限するものでは
ないが、例えば、ヒドロキシ化ジシクロペンタジエン,
ジシクロペンタジエンのアクリル酸誘導体があげられ
る。これらは、ビニルエステル樹脂成分(B成分)に共
重合させて導入してもよく、または重合性不飽和モノマ
ー(A成分)に混合してもよい。
【0049】上記(4)の方法で用いられる乾性油とし
ては、アマニ油,大豆油,綿実油,落花生油,やし油等
や、これらの脂肪油とグリセリン等の多価アルコールと
の反応物、またはシクロペンタジエンとの反応物があげ
られる。このなかでも、その効果の優劣から、シクロペ
ンタジエン化油が好ましい。
ては、アマニ油,大豆油,綿実油,落花生油,やし油等
や、これらの脂肪油とグリセリン等の多価アルコールと
の反応物、またはシクロペンタジエンとの反応物があげ
られる。このなかでも、その効果の優劣から、シクロペ
ンタジエン化油が好ましい。
【0050】また、上記(4)の方法で、乾性油ととも
に用いられるエポキシ反応性希釈剤としては、モノエポ
キシ化合物,ポリエポキシ化合物等があげられる。そし
て、モノエポキシ化合物の具体例としては、アリルグリ
シジルエーテル,n−ブチルグリシジルエーテル,フェ
ニルグリシジルエーテル,グリシジルメタアクリル酸エ
ステル等があげられる。そして、ポリエポキシ化合物の
具体例としては、ジグリシジルエーテル等があげられ
る。このなかでも、モノエポキシ化合物が好ましく、特
に好ましくは、グリシジルメタクリレート,フェニルグ
リシジルエーテル,アリルグリシジルエーテルである。
また、上記エポキシ反応性希釈剤は、単独であるいは2
種類以上併用される。
に用いられるエポキシ反応性希釈剤としては、モノエポ
キシ化合物,ポリエポキシ化合物等があげられる。そし
て、モノエポキシ化合物の具体例としては、アリルグリ
シジルエーテル,n−ブチルグリシジルエーテル,フェ
ニルグリシジルエーテル,グリシジルメタアクリル酸エ
ステル等があげられる。そして、ポリエポキシ化合物の
具体例としては、ジグリシジルエーテル等があげられ
る。このなかでも、モノエポキシ化合物が好ましく、特
に好ましくは、グリシジルメタクリレート,フェニルグ
リシジルエーテル,アリルグリシジルエーテルである。
また、上記エポキシ反応性希釈剤は、単独であるいは2
種類以上併用される。
【0051】このような空気酸化機能を有する成分(C
成分)の配合割合は、透水性舗装構造体施工時の諸条件
により適宜決定されるものであるが、一般に、A成分〜
C成分全体の0.1〜20%、好ましくは0.2〜15
%、特に好ましくは0.3〜10%の範囲である。すな
わち、空気酸化機能を有する成分(C成分)が0.1%
未満であると、薄膜層の硬化形成に時間がかかる、ある
いは未硬化となるおそれがあるからである。逆に、20
%を超えると、硬化物性および可撓性の低下の傾向があ
るからである。
成分)の配合割合は、透水性舗装構造体施工時の諸条件
により適宜決定されるものであるが、一般に、A成分〜
C成分全体の0.1〜20%、好ましくは0.2〜15
%、特に好ましくは0.3〜10%の範囲である。すな
わち、空気酸化機能を有する成分(C成分)が0.1%
未満であると、薄膜層の硬化形成に時間がかかる、ある
いは未硬化となるおそれがあるからである。逆に、20
%を超えると、硬化物性および可撓性の低下の傾向があ
るからである。
【0052】つぎに、本発明の特徴的成分である揺変剤
(D成分)による揺変性付与について説明する。先に述
べたように、透水性舗装構造体において、空気酸化機能
を有する成分を導入したビニルエステル樹脂や重合性不
飽和モノマー等からなる樹脂組成物をバインダーとして
用いても、骨材量が多くなると、硬化性不良が発生す
る。このため、充分な透水性能を備えた、あるい経時的
透水性の低下のない透水性舗装構造体を得ることができ
ない。この問題に対し、本発明は、樹脂組成物に揺変性
を付与するという技術で解決している。具体的には、樹
脂組成物中に揺変剤を配合している。すなわち、樹脂組
成物(バインダー)に揺変性を付与することにより、液
垂れが防止され、骨材の配合比率を大幅に高めても硬化
性が阻害されなくなる。この液垂れを防止すると硬化不
良が生じなくなる原因については、明らかではないが、
つぎのように推察される。すなわち、樹脂組成物(バイ
ンダー)の液垂れが発生すると、骨材間の樹脂組成物量
が低減し、超薄膜部が生じるようになり、空気(酸素)
の影響でこの超薄膜部分が硬化不充分あるいは未硬化と
なると考えられる。さらに、液垂れにより、得られる透
水性舗装構造体において、その厚み方向の樹脂組成物量
が不均一となり、強度のばらつきや空隙の少ない部分が
生じ、透水性能の不充分、あるいは、施工後、短期間で
の目詰まりにより透水性が低下するようになると考えら
れる。したがって、揺変性の付与により樹脂組成物の液
垂れを防止すると、これらの不都合が解決されて、要求
特性に優れた透水性舗装構造体が得られるものと推察さ
れる。
(D成分)による揺変性付与について説明する。先に述
べたように、透水性舗装構造体において、空気酸化機能
を有する成分を導入したビニルエステル樹脂や重合性不
飽和モノマー等からなる樹脂組成物をバインダーとして
用いても、骨材量が多くなると、硬化性不良が発生す
る。このため、充分な透水性能を備えた、あるい経時的
透水性の低下のない透水性舗装構造体を得ることができ
ない。この問題に対し、本発明は、樹脂組成物に揺変性
を付与するという技術で解決している。具体的には、樹
脂組成物中に揺変剤を配合している。すなわち、樹脂組
成物(バインダー)に揺変性を付与することにより、液
垂れが防止され、骨材の配合比率を大幅に高めても硬化
性が阻害されなくなる。この液垂れを防止すると硬化不
良が生じなくなる原因については、明らかではないが、
つぎのように推察される。すなわち、樹脂組成物(バイ
ンダー)の液垂れが発生すると、骨材間の樹脂組成物量
が低減し、超薄膜部が生じるようになり、空気(酸素)
の影響でこの超薄膜部分が硬化不充分あるいは未硬化と
なると考えられる。さらに、液垂れにより、得られる透
水性舗装構造体において、その厚み方向の樹脂組成物量
が不均一となり、強度のばらつきや空隙の少ない部分が
生じ、透水性能の不充分、あるいは、施工後、短期間で
の目詰まりにより透水性が低下するようになると考えら
れる。したがって、揺変性の付与により樹脂組成物の液
垂れを防止すると、これらの不都合が解決されて、要求
特性に優れた透水性舗装構造体が得られるものと推察さ
れる。
【0053】樹脂組成物に付与される揺変性は、チクソ
トロピックインデックス値(TI値)として、一般に、
2〜10、好ましくは、2.5〜9、特に好ましくは、
3〜7の範囲に調整される。TI値が、2未満であれ
ば、骨材と樹脂組成物(バインダー)との重量配合比
を、骨材/バインダー=9.5以上の高配合率にするこ
とができないおそれがある。これを、無理に、9.5以
上の高配合率にすると、得られる舗装構造体の透水性が
劣る傾向がみられ、また舗装構造体の強度低下およびば
らつき等の問題が発生するようになる。一方、TI値
が、10を超えると粘性が高くなりすぎて、施工作業性
が劣るという傾向がみられる。前述のように、この揺変
性の付与は、樹脂組成物への揺変剤(D成分)の配合に
より行われる。この配合は、施工前に予め配合してもよ
く、あるいは施工の際に配合してもよい。この揺変剤
(D成分)としては、特に制限するものではなく、例え
ば、アエロジルのようなシリカパウダー,表面処理微細
粒子シリカ,アスベストやカビオライト,ポリアミド系
有機揺変剤,アミノ処理クレー,フライアッシュ,カー
ボン粉末等があげられる。このなかでも、アエロジル,
表面処理微粒子シリカ,ポリアミド系有機揺変剤が好ま
しい。この揺変剤は、上記TI値の範囲となるような割
合で配合され、また、その種類等によっても配合割合が
適宜決定されるものである。一般的には、樹脂組成物全
体の0.5〜15%、好ましくは1〜12%、特に好ま
しくは3〜10%の範囲である。
トロピックインデックス値(TI値)として、一般に、
2〜10、好ましくは、2.5〜9、特に好ましくは、
3〜7の範囲に調整される。TI値が、2未満であれ
ば、骨材と樹脂組成物(バインダー)との重量配合比
を、骨材/バインダー=9.5以上の高配合率にするこ
とができないおそれがある。これを、無理に、9.5以
上の高配合率にすると、得られる舗装構造体の透水性が
劣る傾向がみられ、また舗装構造体の強度低下およびば
らつき等の問題が発生するようになる。一方、TI値
が、10を超えると粘性が高くなりすぎて、施工作業性
が劣るという傾向がみられる。前述のように、この揺変
性の付与は、樹脂組成物への揺変剤(D成分)の配合に
より行われる。この配合は、施工前に予め配合してもよ
く、あるいは施工の際に配合してもよい。この揺変剤
(D成分)としては、特に制限するものではなく、例え
ば、アエロジルのようなシリカパウダー,表面処理微細
粒子シリカ,アスベストやカビオライト,ポリアミド系
有機揺変剤,アミノ処理クレー,フライアッシュ,カー
ボン粉末等があげられる。このなかでも、アエロジル,
表面処理微粒子シリカ,ポリアミド系有機揺変剤が好ま
しい。この揺変剤は、上記TI値の範囲となるような割
合で配合され、また、その種類等によっても配合割合が
適宜決定されるものである。一般的には、樹脂組成物全
体の0.5〜15%、好ましくは1〜12%、特に好ま
しくは3〜10%の範囲である。
【0054】さらに、これらA成分〜D成分の樹脂組成
物に、紫外線吸収剤、酸化防止剤,重合禁止剤,セルフ
デベリング剤,着色剤,脱泡剤,パラフィンワックス等
の添加剤を適正量配合することができる。
物に、紫外線吸収剤、酸化防止剤,重合禁止剤,セルフ
デベリング剤,着色剤,脱泡剤,パラフィンワックス等
の添加剤を適正量配合することができる。
【0055】つぎに、アクリル系シラップ等において、
通常、重合開始剤が使用されるが、本発明においても、
上記A成分〜D成分からなる樹脂組成物を硬化させるた
めに、重合開始剤が使用される。
通常、重合開始剤が使用されるが、本発明においても、
上記A成分〜D成分からなる樹脂組成物を硬化させるた
めに、重合開始剤が使用される。
【0056】上記重合開始剤は、通常、硬化剤と硬化促
進剤からなるレドックス系触媒が使用される。また、こ
のレッドクス系触媒の種類は、特に制限するものではな
く、各種のものを使用することができる。そして、重合
開始剤の形態は、粉体状,ペースト状あるいは液体状の
いずれであってもよい。
進剤からなるレドックス系触媒が使用される。また、こ
のレッドクス系触媒の種類は、特に制限するものではな
く、各種のものを使用することができる。そして、重合
開始剤の形態は、粉体状,ペースト状あるいは液体状の
いずれであってもよい。
【0057】上記レドックス系触媒の構成成分である硬
化剤は、特に制限されないが、有機過酸化物を使用する
ことが好ましい。この有機過酸化物としては、ジアシル
パーオキサイド系,パーオキシエステル系,ハイドロパ
ーオキサイド系,ジアルキルパーオキサイド系,ケトン
パーオキサイド系,パーオキシケタール系,アルキルパ
ーエステル系,パーカーボネート系等があげられる。こ
れらの有機過酸化物は、混練条件や養生温度等の透水性
舗装構造体の施工時の種々条件によって適宜選択して使
用される。このなでも、結晶水を有する無機粉体で表面
処理された過酸化ベンゾイルを用いることが特に好まし
い。上記無機粉体としては、第二リン酸カルシウム,硫
酸カルシウム,炭酸マグネシウム,水酸化アルミニウム
等があげられる。なお、これら有機過酸化物の取扱の際
の危険を回避するために、不活性の液体あるいは粉体に
よって濃度が50%、好ましくは35%以下、特に好ま
しくは30%に希釈されたペースト状または粉体状のも
のを用いることが好ましい。
化剤は、特に制限されないが、有機過酸化物を使用する
ことが好ましい。この有機過酸化物としては、ジアシル
パーオキサイド系,パーオキシエステル系,ハイドロパ
ーオキサイド系,ジアルキルパーオキサイド系,ケトン
パーオキサイド系,パーオキシケタール系,アルキルパ
ーエステル系,パーカーボネート系等があげられる。こ
れらの有機過酸化物は、混練条件や養生温度等の透水性
舗装構造体の施工時の種々条件によって適宜選択して使
用される。このなでも、結晶水を有する無機粉体で表面
処理された過酸化ベンゾイルを用いることが特に好まし
い。上記無機粉体としては、第二リン酸カルシウム,硫
酸カルシウム,炭酸マグネシウム,水酸化アルミニウム
等があげられる。なお、これら有機過酸化物の取扱の際
の危険を回避するために、不活性の液体あるいは粉体に
よって濃度が50%、好ましくは35%以下、特に好ま
しくは30%に希釈されたペースト状または粉体状のも
のを用いることが好ましい。
【0058】また、上記レドックス系触媒の他の構成成
分である硬化促進剤としては、特に制限するものではな
いが、三級アミン,第四級アンモニウム塩や、コバル
ト,バナジウム,マンガン等の金属を有する金属石鹸等
があげられる。
分である硬化促進剤としては、特に制限するものではな
いが、三級アミン,第四級アンモニウム塩や、コバル
ト,バナジウム,マンガン等の金属を有する金属石鹸等
があげられる。
【0059】上記三級アミンとしては、窒素原子に、少
なくとも1個の芳香族残基が直接結合しているものを用
いるのが好ましい。特に好ましくは、N′−ジメチルア
ニリン、N,N′−ジメチル−p−トルイジン、N,
N′−ジヒドロキシエチル−p−トルイジン、N,N′
−ジ−2−ヒドロキシプロピル−p−トルイジン等があ
げられる。これらは、単独であるいは2種類以上併用さ
れる。
なくとも1個の芳香族残基が直接結合しているものを用
いるのが好ましい。特に好ましくは、N′−ジメチルア
ニリン、N,N′−ジメチル−p−トルイジン、N,
N′−ジヒドロキシエチル−p−トルイジン、N,N′
−ジ−2−ヒドロキシプロピル−p−トルイジン等があ
げられる。これらは、単独であるいは2種類以上併用さ
れる。
【0060】このような重合開始剤の配合割合は、透水
性舗装構造体施工時の諸条件、特に温度により適宜決定
されるものであるが、一般に、30%濃度に希釈したも
ので、A成分〜C成分全体の0.5〜15%、好ましく
は1〜12%、特に好ましくは2〜10%の範囲であ
る。すなわち、重合開始剤が、0.5%未満であると、
硬化時間に長時間を要して速硬化の目的を達成できなく
なる傾向があるからである。逆に、15%を超えると、
硬化が速すぎて施工作業が困難になったり、コスト高に
なる傾向があるからである。
性舗装構造体施工時の諸条件、特に温度により適宜決定
されるものであるが、一般に、30%濃度に希釈したも
ので、A成分〜C成分全体の0.5〜15%、好ましく
は1〜12%、特に好ましくは2〜10%の範囲であ
る。すなわち、重合開始剤が、0.5%未満であると、
硬化時間に長時間を要して速硬化の目的を達成できなく
なる傾向があるからである。逆に、15%を超えると、
硬化が速すぎて施工作業が困難になったり、コスト高に
なる傾向があるからである。
【0061】つぎに、本発明の透水性舗装構造体の施工
法について説明する。本発明の透水性舗装構造体の施工
法は、上記骨材,A成分〜D成分および必要に応じて重
合開始剤を用い、例えば、以下に示すようにして実施さ
れる。
法について説明する。本発明の透水性舗装構造体の施工
法は、上記骨材,A成分〜D成分および必要に応じて重
合開始剤を用い、例えば、以下に示すようにして実施さ
れる。
【0062】まず、上記A成分〜D成分を用いて樹脂組
成物を調製する。すなわち、ビニルエステル樹脂(B成
分)および空気酸化機能を有する成分(C成分)を、重
合性不飽和モノマー(A成分)に所定の割合で、温度2
0〜80℃、好ましくは温度25〜60℃の条件で溶解
させ、さらに揺変剤(D成分)を添加混合し、所定のT
I値の樹脂溶液を調製する。ついで、この樹脂溶液に、
重合開始剤を添加し、攪拌機で攪拌して均一に溶解させ
ることにより樹脂組成物を調製することができる。
成物を調製する。すなわち、ビニルエステル樹脂(B成
分)および空気酸化機能を有する成分(C成分)を、重
合性不飽和モノマー(A成分)に所定の割合で、温度2
0〜80℃、好ましくは温度25〜60℃の条件で溶解
させ、さらに揺変剤(D成分)を添加混合し、所定のT
I値の樹脂溶液を調製する。ついで、この樹脂溶液に、
重合開始剤を添加し、攪拌機で攪拌して均一に溶解させ
ることにより樹脂組成物を調製することができる。
【0063】一方、骨材を準備する。そして、この骨材
と上記樹脂組成物とを混合機を用いて混合する。そし
て、この混合物を下地基盤に塗工する。この塗工は、特
に制限するものではないが、例えば、金コテや塗工機械
を用いて展圧する方法があげられる。そして、塗工した
骨材と樹脂組成物との混合物を硬化、養生する。この硬
化,養生時間は、触媒,硬化促進剤,遅延剤の調整によ
り、雰囲気温度−10〜40℃の条件で、通常、10〜
90分の短時間である。このようにして、図1(A)に
示すような本発明の透水性舗装構造体を作製することが
できる。図において、(A)は、透水性舗装構造体の断
面図であり、(B)は、図(A)のY部の拡大断面図で
ある。また、1は透水性舗装構造体を、2は骨材を、3
は樹脂組成物を、4は下地基盤を、5は空隙部をそれぞ
れ示す。図(B)の拡大断面図に示すように、本発明の
透水性舗装構造体において、骨材2相互が、樹脂組成物
(バインダー)3により結合され、かつ空隙部5が形成
されている。この空隙部5により、雨水等が透水性舗装
構造体1内部を通り下地基盤へと浸透する。そして、こ
の透水性舗装構造体1の厚みは、その用途等により適宜
決定されるが、通常3〜20mm、好ましくは5〜15
mmの範囲である。
と上記樹脂組成物とを混合機を用いて混合する。そし
て、この混合物を下地基盤に塗工する。この塗工は、特
に制限するものではないが、例えば、金コテや塗工機械
を用いて展圧する方法があげられる。そして、塗工した
骨材と樹脂組成物との混合物を硬化、養生する。この硬
化,養生時間は、触媒,硬化促進剤,遅延剤の調整によ
り、雰囲気温度−10〜40℃の条件で、通常、10〜
90分の短時間である。このようにして、図1(A)に
示すような本発明の透水性舗装構造体を作製することが
できる。図において、(A)は、透水性舗装構造体の断
面図であり、(B)は、図(A)のY部の拡大断面図で
ある。また、1は透水性舗装構造体を、2は骨材を、3
は樹脂組成物を、4は下地基盤を、5は空隙部をそれぞ
れ示す。図(B)の拡大断面図に示すように、本発明の
透水性舗装構造体において、骨材2相互が、樹脂組成物
(バインダー)3により結合され、かつ空隙部5が形成
されている。この空隙部5により、雨水等が透水性舗装
構造体1内部を通り下地基盤へと浸透する。そして、こ
の透水性舗装構造体1の厚みは、その用途等により適宜
決定されるが、通常3〜20mm、好ましくは5〜15
mmの範囲である。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明は、アクリル系樹
脂組成物に、空気酸化機能を有する成分および揺変剤を
配合した特殊な樹脂組成物を用いる。すなわち、これら
空気酸化機能を有する成分および揺変剤の配合により、
施工時の液垂れが防止され、骨材の多い配合でも、短時
間硬化,養生性等の優れた特性を備えたアクリル系樹脂
組成物が、その特性が阻害されることなく、空気存在下
でも充分硬化,養生するようになる。したがって、この
特殊な樹脂組成物を用いた本発明の透水性舗装構造体の
施工により、空気存在下、充分に硬化養生した透水性舗
装構造体を短時間で作製することが可能となる。また、
上記特殊な樹脂組成物は、低温硬化性にも優れているた
め、これを用いた本発明の透水性舗装構造体の施工は、
冬季のような低温条件でも実施できるようになる。ま
た、上記特殊な樹脂組成物は、接着性等の特性に優れる
ため、これを用いて得られる本発明の透水性舗装構造体
は、耐候堅牢性や可撓性に優れるようになる。すなわ
ち、本発明の透水性舗装構造体は、風雪や日光等の苛酷
な自然条件に晒されても脆化しなくなり、また、下地基
盤の動きに充分追従することができるようになる。その
結果、本発明の透水性舗装構造体は、日光等や下地基盤
の熱膨張等に起因する亀裂や割れ等の損傷の発生が大幅
に低減されて、長寿命となる。したがって、本発明の透
水性舗装構造体を、例えば、公園景観道路等の自然石舗
装に適用すると、美しい外観を長期間維持することが可
能となる。
脂組成物に、空気酸化機能を有する成分および揺変剤を
配合した特殊な樹脂組成物を用いる。すなわち、これら
空気酸化機能を有する成分および揺変剤の配合により、
施工時の液垂れが防止され、骨材の多い配合でも、短時
間硬化,養生性等の優れた特性を備えたアクリル系樹脂
組成物が、その特性が阻害されることなく、空気存在下
でも充分硬化,養生するようになる。したがって、この
特殊な樹脂組成物を用いた本発明の透水性舗装構造体の
施工により、空気存在下、充分に硬化養生した透水性舗
装構造体を短時間で作製することが可能となる。また、
上記特殊な樹脂組成物は、低温硬化性にも優れているた
め、これを用いた本発明の透水性舗装構造体の施工は、
冬季のような低温条件でも実施できるようになる。ま
た、上記特殊な樹脂組成物は、接着性等の特性に優れる
ため、これを用いて得られる本発明の透水性舗装構造体
は、耐候堅牢性や可撓性に優れるようになる。すなわ
ち、本発明の透水性舗装構造体は、風雪や日光等の苛酷
な自然条件に晒されても脆化しなくなり、また、下地基
盤の動きに充分追従することができるようになる。その
結果、本発明の透水性舗装構造体は、日光等や下地基盤
の熱膨張等に起因する亀裂や割れ等の損傷の発生が大幅
に低減されて、長寿命となる。したがって、本発明の透
水性舗装構造体を、例えば、公園景観道路等の自然石舗
装に適用すると、美しい外観を長期間維持することが可
能となる。
【0065】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
明する。
【0066】実施例および比較例に先立って、ビニルエ
ステル樹脂(B成分)であるエポキシアクリレート,不
飽和ポリエステルアクリレート,飽和ポリエステルアク
リレート、および空気酸化機能成分含有樹脂(C成分)
である空気酸化機能性飽和ポリエステル,空気酸化機能
性不飽和ポリエステルを下記に示す方法で調製した。
ステル樹脂(B成分)であるエポキシアクリレート,不
飽和ポリエステルアクリレート,飽和ポリエステルアク
リレート、および空気酸化機能成分含有樹脂(C成分)
である空気酸化機能性飽和ポリエステル,空気酸化機能
性不飽和ポリエステルを下記に示す方法で調製した。
【0067】〔不飽和ポリエステルアクリレート(U−
1)〕攪拌機,温度計,加熱器,冷却器を備えた容器
に、イソフタル酸166重量部(以下「部」と略す)、
1,2−プロピレングリコール96.8部、触媒(テト
ラブチルチタネート)0.03部を投入し、不活性ガス
雰囲気下、220℃で10時間加熱脱水縮重合させた。
この際、1,2−プロピレングリコールの過剰部は軽減
圧下で留去させて、固形分の酸価が5の縮重合体を得
た。ついで、これを100℃に冷却し、無水マレイン酸
を49部添加し、再度200℃に加熱して5時間加熱脱
水縮合させて、固形分の酸価が254の縮重合体を得
た。そして、これに、ハイドロキノンを50ppmの割
合(重量割合、以下同じ)で添加し、140℃に温度を
調整して、さらにグリシジルメタクリレート142部を
添加した。そして、140℃で10時間反応させ、固形
分酸価10の不飽和ポリエステルアクリレート(U−
1)を調製した。
1)〕攪拌機,温度計,加熱器,冷却器を備えた容器
に、イソフタル酸166重量部(以下「部」と略す)、
1,2−プロピレングリコール96.8部、触媒(テト
ラブチルチタネート)0.03部を投入し、不活性ガス
雰囲気下、220℃で10時間加熱脱水縮重合させた。
この際、1,2−プロピレングリコールの過剰部は軽減
圧下で留去させて、固形分の酸価が5の縮重合体を得
た。ついで、これを100℃に冷却し、無水マレイン酸
を49部添加し、再度200℃に加熱して5時間加熱脱
水縮合させて、固形分の酸価が254の縮重合体を得
た。そして、これに、ハイドロキノンを50ppmの割
合(重量割合、以下同じ)で添加し、140℃に温度を
調整して、さらにグリシジルメタクリレート142部を
添加した。そして、140℃で10時間反応させ、固形
分酸価10の不飽和ポリエステルアクリレート(U−
1)を調製した。
【0068】〔飽和ポリエステル(U−2)〕ジエチレ
ングリコール318部,トリエチレングリコール105
0部,無水フタル酸1480部,モノメチルハイドロキ
ノン50ppmを200〜220℃で加熱縮合し、酸価
が28になった時点で140℃まで冷却した。ついで、
この縮合体にグリシジルメタアクリレート284部を配
合し、140℃で10時間反応させて飽和ポリエステル
(U−2)を調製した。
ングリコール318部,トリエチレングリコール105
0部,無水フタル酸1480部,モノメチルハイドロキ
ノン50ppmを200〜220℃で加熱縮合し、酸価
が28になった時点で140℃まで冷却した。ついで、
この縮合体にグリシジルメタアクリレート284部を配
合し、140℃で10時間反応させて飽和ポリエステル
(U−2)を調製した。
【0069】〔エポキシアクリレート(V−1)〕ビス
フェノールAとエピクロルヒドリンとの反応により得ら
れたエポキシ当量185のエポキシ樹脂(エピクロン8
50,大日本インキ工業社製)1850部,メタクリル
酸860部,ハイドキノン1.36部,トリエチレンア
ミン10.8部を、温度計,攪拌機,冷却機を備えた三
つ口フラスコに投入した。そして、これらを、120℃
で10時間反応させ、酸価3.5,エポキシ当量150
0以上の液状エポキシアクリレート(V−1)を得た。
フェノールAとエピクロルヒドリンとの反応により得ら
れたエポキシ当量185のエポキシ樹脂(エピクロン8
50,大日本インキ工業社製)1850部,メタクリル
酸860部,ハイドキノン1.36部,トリエチレンア
ミン10.8部を、温度計,攪拌機,冷却機を備えた三
つ口フラスコに投入した。そして、これらを、120℃
で10時間反応させ、酸価3.5,エポキシ当量150
0以上の液状エポキシアクリレート(V−1)を得た。
【0070】〔空気酸化機能性飽和ポリエステル(Q−
1)〕テレフタル酸2.0モル,ジエチレングリコール
1.5モル,ペンタエリスリトールトリアリルエーテル
1.0モルを用い、通常行われる条件および方法で、加
熱脱水縮合させて、酸価20の飽和ポリエステル(Q−
1)を得た。
1)〕テレフタル酸2.0モル,ジエチレングリコール
1.5モル,ペンタエリスリトールトリアリルエーテル
1.0モルを用い、通常行われる条件および方法で、加
熱脱水縮合させて、酸価20の飽和ポリエステル(Q−
1)を得た。
【0071】〔空気酸化機能性不飽和ポリエステル(Q
−2)〕シス−3−メチル−4−シクロヘキセン−シス
−1,2−ジカルボン酸およびこの酸無水物(β−PM
MA)の混合物1.0モル,イソフタル酸1.0モル,
フマル酸0.5モル,ビスフェノールAエチレンオキサ
イド10モル付加物1.5モル,ジエチレングリコール
1.3モルを一般の縮合法で加熱脱水縮合して、酸価1
8の不飽和ポリエステル(Q−2)を得た。
−2)〕シス−3−メチル−4−シクロヘキセン−シス
−1,2−ジカルボン酸およびこの酸無水物(β−PM
MA)の混合物1.0モル,イソフタル酸1.0モル,
フマル酸0.5モル,ビスフェノールAエチレンオキサ
イド10モル付加物1.5モル,ジエチレングリコール
1.3モルを一般の縮合法で加熱脱水縮合して、酸価1
8の不飽和ポリエステル(Q−2)を得た。
【0072】
【実施例1〜5,比較例1】上記各種のビニルエステル
樹脂(B成分)および空気酸化機能成分含有樹脂(C成
分)を、下記の表1および表2に示す重合性不飽和モノ
マーに、同表に示す割合で溶解し、また、表面処理微粒
子シリカ(アエロジルRX−200,日本アエロジル社
製)を配合して各種TI値の樹脂溶液を調製した。そし
て、この樹脂溶液を使用する際は、重合開始剤として、
6%ナフテン酸コバルト(Co)、ベンゾイルパーオキ
サイド30%希釈粉体(FB)を同表に示す割合で配合
して使用した。なお、比較例1では、揺変剤を配合しな
いため、その樹脂溶液のTI値は、適正値から外れた値
である。
樹脂(B成分)および空気酸化機能成分含有樹脂(C成
分)を、下記の表1および表2に示す重合性不飽和モノ
マーに、同表に示す割合で溶解し、また、表面処理微粒
子シリカ(アエロジルRX−200,日本アエロジル社
製)を配合して各種TI値の樹脂溶液を調製した。そし
て、この樹脂溶液を使用する際は、重合開始剤として、
6%ナフテン酸コバルト(Co)、ベンゾイルパーオキ
サイド30%希釈粉体(FB)を同表に示す割合で配合
して使用した。なお、比較例1では、揺変剤を配合しな
いため、その樹脂溶液のTI値は、適正値から外れた値
である。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
【比較例2,3】樹脂組成物として、比較例2は、下記
の表2に示すエポキシ系樹脂組成物〔ハードカラーEP
O(主剤/硬化剤=2/1),アトム化学社製〕を用
い、比較例3は、同表に示すアクリル系シラップ〔シリ
カルR−64,三井石油化学社製〕を用いた。
の表2に示すエポキシ系樹脂組成物〔ハードカラーEP
O(主剤/硬化剤=2/1),アトム化学社製〕を用
い、比較例3は、同表に示すアクリル系シラップ〔シリ
カルR−64,三井石油化学社製〕を用いた。
【0076】
【表3】
【0077】このようにして得られた実施例1〜5,比
較例1〜3の樹脂組成物を用いて、下記に示す方法で各
種試験を行った。この結果を下記の表5および表6に示
す。
較例1〜3の樹脂組成物を用いて、下記に示す方法で各
種試験を行った。この結果を下記の表5および表6に示
す。
【0078】〔アスファルト接着強度〕アスファルト舗
装要項(昭和36年度版,社団法人日本道路協会発行)
の第50頁目に記載の密粒度アスファルト混合物の試験
体(300mm×300mm×70mm)を作製した。
そして、重合開始剤を配合した樹脂溶液を、上記試験体
上に流してこれを硬化させ、さらに20℃,相対湿度6
5%の条件で一週間養生させて厚さ2mmの試験サンプ
ルを作製した。この試験サンプルの表面に切り込みを入
れて、この切り込み部に40mm×40mmの鋼製治具
をエポキシ系樹脂で接着した。上記接着剤が硬化した
後、油圧式接着試験機を用いて20℃で載荷重役(kg
f/cm2 /sec)で測定し、下記の式(1)に従
い、引張接着強度を算出した。
装要項(昭和36年度版,社団法人日本道路協会発行)
の第50頁目に記載の密粒度アスファルト混合物の試験
体(300mm×300mm×70mm)を作製した。
そして、重合開始剤を配合した樹脂溶液を、上記試験体
上に流してこれを硬化させ、さらに20℃,相対湿度6
5%の条件で一週間養生させて厚さ2mmの試験サンプ
ルを作製した。この試験サンプルの表面に切り込みを入
れて、この切り込み部に40mm×40mmの鋼製治具
をエポキシ系樹脂で接着した。上記接着剤が硬化した
後、油圧式接着試験機を用いて20℃で載荷重役(kg
f/cm2 /sec)で測定し、下記の式(1)に従
い、引張接着強度を算出した。
【0079】
【数1】
【0080】〔引張強度,引張伸度〕樹脂組成物を用い
て厚み2mmのシートを作製し、これをダンベル1号試
験体に打ち抜きまたは成形し、JIS K 6301に
準じて引張強度,引張伸度を測定した。
て厚み2mmのシートを作製し、これをダンベル1号試
験体に打ち抜きまたは成形し、JIS K 6301に
準じて引張強度,引張伸度を測定した。
【0081】〔硬化特性試験〕実施例1〜5,比較例1
は、重合開始剤として、上記重合開始剤の代わりに、ジ
メチルアニリン(DMA),ベンンゾイルパーオキサイ
ド(BPO)を用い、試験温度(60℃,5℃,−10
℃)に応じて下記の表4に示す割合で配合し、樹脂組成
物を調製した。また、比較例2,3は、上記の表3に示
す樹脂溶液を用いた。そして、これら樹脂組成物を、ガ
ラス板の上に厚さ2mmで塗工し、この樹脂組成物が粘
着性を喪失するまでの時間を測定して、これを硬化時間
とした。
は、重合開始剤として、上記重合開始剤の代わりに、ジ
メチルアニリン(DMA),ベンンゾイルパーオキサイ
ド(BPO)を用い、試験温度(60℃,5℃,−10
℃)に応じて下記の表4に示す割合で配合し、樹脂組成
物を調製した。また、比較例2,3は、上記の表3に示
す樹脂溶液を用いた。そして、これら樹脂組成物を、ガ
ラス板の上に厚さ2mmで塗工し、この樹脂組成物が粘
着性を喪失するまでの時間を測定して、これを硬化時間
とした。
【0082】
【表4】
【0083】〔耐候性試験〕上記引張強度,引張伸度試
験と同様のシートを用い、JIS K 5400.6.
17に準拠して3000時間テストを行った。また、耐
候性試験終了後、JIS Z 8722に準拠し、色差
試験機(カラーマシン,シグマー80,日本電色株式会
社製)を用いて色差(ΔE)を測定した。そして、上記
耐候性試験前後において、上記引張強度,引張伸度試験
と同様にして、引張強度,引張伸度試験を行った。この
耐候性試験前後の引張強度,引張伸度から、下記の式
(2)より保持率(%)を算出した。
験と同様のシートを用い、JIS K 5400.6.
17に準拠して3000時間テストを行った。また、耐
候性試験終了後、JIS Z 8722に準拠し、色差
試験機(カラーマシン,シグマー80,日本電色株式会
社製)を用いて色差(ΔE)を測定した。そして、上記
耐候性試験前後において、上記引張強度,引張伸度試験
と同様にして、引張強度,引張伸度試験を行った。この
耐候性試験前後の引張強度,引張伸度から、下記の式
(2)より保持率(%)を算出した。
【0084】
【数2】
【0085】〔耐湿熱性試験〕上記引張強度,引張伸度
試験と同様のシートを、50℃の恒温槽に3カ月間振盪
放置した。そして、上記耐候性試験と同様にして保持率
(%)を算出した。
試験と同様のシートを、50℃の恒温槽に3カ月間振盪
放置した。そして、上記耐候性試験と同様にして保持率
(%)を算出した。
【0086】〔低温撓み性および耐寒性試験〕上記引張
強度,引張伸度試験と同様のシートを用い、JIS K
67237.6の試験法に準じて、脆化温度を測定し
た。
強度,引張伸度試験と同様のシートを用い、JIS K
67237.6の試験法に準じて、脆化温度を測定し
た。
【0087】〔曲げ試験,圧縮強度試験〕上記アスファ
ルト接着強度と同様の樹脂組成物を用い、上記表1およ
び表2に示す骨材を同表に示す割合で混合した。これを
鉄製金型に充填して硬化させ、40mm×40mm×1
60mmの透水性舗装構造体を作製した。この舗装構造
体について、JIS K 6911に準じ、下記の式
(3),(4)に従って曲げ強度,圧縮強度を算出し
た。
ルト接着強度と同様の樹脂組成物を用い、上記表1およ
び表2に示す骨材を同表に示す割合で混合した。これを
鉄製金型に充填して硬化させ、40mm×40mm×1
60mmの透水性舗装構造体を作製した。この舗装構造
体について、JIS K 6911に準じ、下記の式
(3),(4)に従って曲げ強度,圧縮強度を算出し
た。
【0088】
【数3】
【0089】
【数4】
【0090】〔透水性試験〕上記曲げ試験,圧縮試験と
同様の樹脂組成物および骨材との混合物を、剥離剤を塗
布したアルミ板上に厚み40mm直径13mmの円盤状
に塗工した。そして、これを20℃で1週間硬化養生
し、ついでこれをアルミ板から剥離して試験サンプルを
作製した。そして、この円盤状の試験サンプルの表面中
央に、パテ状エポキシ樹脂を用い、内径33.3mm×
高さ100mmの円筒を垂直に起立させた状態で接着し
た。さらに、水が側面から漏出しないように、上記円筒
の全表面(底面を除く)に上記エポキシ樹脂を塗布硬化
した。そして、この円筒に水を入れ、円盤状試験サンプ
ルの下部から流出する水量を測定し、単位時間,単位体
積当たりに換算して透水率を算出し、透水性を評価し
た。
同様の樹脂組成物および骨材との混合物を、剥離剤を塗
布したアルミ板上に厚み40mm直径13mmの円盤状
に塗工した。そして、これを20℃で1週間硬化養生
し、ついでこれをアルミ板から剥離して試験サンプルを
作製した。そして、この円盤状の試験サンプルの表面中
央に、パテ状エポキシ樹脂を用い、内径33.3mm×
高さ100mmの円筒を垂直に起立させた状態で接着し
た。さらに、水が側面から漏出しないように、上記円筒
の全表面(底面を除く)に上記エポキシ樹脂を塗布硬化
した。そして、この円筒に水を入れ、円盤状試験サンプ
ルの下部から流出する水量を測定し、単位時間,単位体
積当たりに換算して透水率を算出し、透水性を評価し
た。
【0091】
【表5】
【0092】
【表6】
【0093】上記表5および表6から、実施例1〜5の
透水性舗装構造体あるいは試験サンプルは、各種特性の
全てに優れていることが分かる。これに対し、比較例1
は、硬化が不充分でタックが著しく透水性も劣ってい
た。また、比較例2においては、硬化性,耐候性,耐寒
性が悪く、また舗装構造体の強度も低かった。比較例3
においては、アスファルト接着性が低く、また硬化性,
耐候性,耐寒性が悪かった。さらに、比較例3では、硬
化性が悪いため、透水性舗装構造体を作製することがで
きなかった。
透水性舗装構造体あるいは試験サンプルは、各種特性の
全てに優れていることが分かる。これに対し、比較例1
は、硬化が不充分でタックが著しく透水性も劣ってい
た。また、比較例2においては、硬化性,耐候性,耐寒
性が悪く、また舗装構造体の強度も低かった。比較例3
においては、アスファルト接着性が低く、また硬化性,
耐候性,耐寒性が悪かった。さらに、比較例3では、硬
化性が悪いため、透水性舗装構造体を作製することがで
きなかった。
【図1】(a)は、本発明の透水性舗装構造体の一実施
例の断面図であり、(b)は、上記透水性舗装構造体の
拡大断面図である。
例の断面図であり、(b)は、上記透水性舗装構造体の
拡大断面図である。
1 透水性舗装構造体 2 骨材 3 樹脂組成物 4 下地基盤 5 空隙部
Claims (12)
- 【請求項1】 下地基盤に対し、骨材およびバインダー
を含有する透水性舗装構造体用組成物を敷設して形成さ
れる透水性舗装構造体であって、上記透水性舗装構造体
用組成物のバインダーが、下記の(A)〜(D)成分を
含有する樹脂組成物であることを特徴とする透水性舗装
構造体。 (A) 重合性不飽和モノマー。 (B) ビニルエステル樹脂。 (C) 空気酸化機能を有する成分。 (D) 揺変剤。 - 【請求項2】 骨材と樹脂組成物との重量配合比が、骨
材/樹脂組成物=9.5以上に設定され、かつ透水性舗
装構造体の透水率が、3.0cc/cm3 ・sec以上
に設定されている請求項1記載の透水性舗装構造体。 - 【請求項3】 上記(A)成分である重合性不飽和モノ
マーが、アクリル酸アルキルエステルおよびメタクリル
酸アルキルエステルの少なくとも一方である請求項1ま
たは2記載の透水性舗装構造体。 - 【請求項4】 上記(B)成分であるビニルエステル樹
脂が、下記の(a)および(b)の少なくとも一つのビ
ニルエステル樹脂である請求項1〜3のいずれか一項に
記載の透水性舗装構造体。 (a)分子末端にアクリレート基およびメタクリレート
基の少なくとも一つの基を有するエポキシアクリレー
ト。 (b)分子末端にアクリレート基およびメタクリレート
基の少なくとも一つの基を有するポリエステルアクリレ
ート。 - 【請求項5】 上記(C)成分である空気酸化機能を有
する成分が、飽和ポリエステル樹脂,不飽和ポリエステ
ル樹脂,ビニルエステル樹脂からなる群から選択された
少なくとも一つの樹脂に空気酸化機能を有する成分が導
入されてなる空気酸化機能成分含有樹脂である請求項1
〜4のいずれか一項に記載の透水性舗装構造体。 - 【請求項6】 上記(D)成分である揺変剤の配合によ
り、チクソトロピックインデスクが2〜10の範囲に設
定された樹脂組成物を用いて形成された請求項1〜5の
いずれか一項に記載の透水性舗装構造体。 - 【請求項7】 下記の(A)〜(D)成分を含有する樹
脂組成物および骨材とを混合して透水性舗装構造体用組
成物を調製する工程と、この透水性舗装構造体用組成物
を下地基盤に対し塗工する工程とを備えたことを特徴と
する透水性舗装構造体の施工法。 (A) 重合性不飽和モノマー。 (B) ビニルエステル樹脂。 (C) 空気酸化機能を有する成分。 (D) 揺変剤。 - 【請求項8】 骨材と樹脂組成物との重量配合比が、骨
材/樹脂組成物=9.5以上に設定され、かつ透水性舗
装構造体の透水率が、3.0cc/cm3 ・sec以上
に設定されている請求項7記載の透水性舗装構造体の施
工法。 - 【請求項9】 上記(A)成分である重合性不飽和モノ
マーが、アクリル酸アルキルエステルおよびメタクリル
酸アルキルエステルの少なくとも一方である請求項7ま
たは8記載の透水性舗装構造体の施工法。 - 【請求項10】 上記(B)成分であるビニルエステル
樹脂が、下記の(a)および(b)の少なくとも一つの
ビニルエステル樹脂である請求項7〜9のいずれか一項
に記載の透水性舗装構造体の施工法。 (a)分子末端にアクリレート基およびメタクリレート
基の少なくとも一つの基を有するエポキシアクリレー
ト。 (b)分子末端にアクリレート基およびメタクリレート
基の少なくとも一つの基を有するポリエステルアクリレ
ート。 - 【請求項11】 上記(C)成分である空気酸化機能を
有する成分が、飽和ポリエステル樹脂,不飽和ポリエス
テル樹脂,ビニルエステル樹脂からなる群から選択され
た少なくとも一つの樹脂に空気酸化機能を有する成分が
導入されてなる空気酸化機能成分含有樹脂である請求項
7〜10のいずれか一項に記載の透水性舗装構造体の施
工法。 - 【請求項12】 上記(D)成分である揺変剤の配合に
より、チクソトロピックインデスクが2〜10の範囲に
設定された樹脂組成物を用いる請求項7〜11のいずれ
か一項に記載の透水性舗装構造体の施工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14674494A JPH0813407A (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 透水性舗装構造体およびその施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14674494A JPH0813407A (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 透水性舗装構造体およびその施工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0813407A true JPH0813407A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15414618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14674494A Pending JPH0813407A (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 透水性舗装構造体およびその施工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0813407A (ja) |
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1994
- 1994-06-28 JP JP14674494A patent/JPH0813407A/ja active Pending
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