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JPH08129213A - レンズ交換式カメラ - Google Patents

レンズ交換式カメラ

Info

Publication number
JPH08129213A
JPH08129213A JP6267152A JP26715294A JPH08129213A JP H08129213 A JPH08129213 A JP H08129213A JP 6267152 A JP6267152 A JP 6267152A JP 26715294 A JP26715294 A JP 26715294A JP H08129213 A JPH08129213 A JP H08129213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens barrel
camera body
driving
camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6267152A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Katano
勇次 片野
Hiroshi Wakabayashi
央 若林
Hidenori Miyamoto
英典 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP6267152A priority Critical patent/JPH08129213A/ja
Publication of JPH08129213A publication Critical patent/JPH08129213A/ja
Priority to US08/938,965 priority patent/US6088535A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/02Bodies
    • G03B17/12Bodies with means for supporting objectives, supplementary lenses, filters, masks, or turrets
    • G03B17/14Bodies with means for supporting objectives, supplementary lenses, filters, masks, or turrets interchangeably

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 を提供する。 【構成】 カメラボディ1に対して複数種類のレンズ鏡
筒(一例として51)が着脱可能で、レンズ鏡筒51内
の駆動要素53の駆動力の発生源となる駆動機構21,
24,25がカメラボディ1に設けられたレンズ交換式
カメラにおいて、駆動要素53の駆動により実現される
機能がレンズ鏡筒の種類に応じて変化するように、駆動
機構21,24,25とレンズ鏡筒との連結構造をレン
ズ鏡筒の種類に応じて変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ鏡筒の交換が可
能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のカメラとして、カメラボディ内
の駆動機構(例えばモータと減速歯車列)の駆動力をレ
ンズ鏡筒側へ伝達して撮影レンズの焦点調節光学系を光
軸方向に駆動するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した種類のカメラ
では、カメラボディ内の駆動機構によりレンズ鏡筒を駆
動したときに実現される機能がレンズ鏡筒の種類に拘わ
りなく焦点調節という単一機能に限定されていた。とこ
ろが、レンズ鏡筒には焦点調節光学系以外の駆動要素
(例えばズームレンズの変倍光学系)が設けられること
もあり、それらの駆動要素に要求される駆動力はレンズ
鏡筒の種類に応じて種々変化する。一方、カメラボディ
側の駆動機構はレンズ鏡筒に拘わりなく同じであるた
め、レンズ鏡筒の種類によっては焦点調節光学系以外の
駆動要素をカメラボディ側の駆動機構で駆動した方が適
切な場合がある。
【0004】本発明の目的は、カメラボディ内の駆動機
構の駆動力を常に適切に使用できるレンズ交換式カメ
ラ、およびそれに使用されるカメラボディ、交換レンズ
群を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1、図
2および図8に対応付けて説明すると、請求項1の発明
は、カメラボディ1に対して複数種類のレンズ鏡筒5
1,151が着脱可能で、レンズ鏡筒51,151内の
駆動要素53,153の駆動力の発生源となる駆動機構
21,24,25がカメラボディ1に設けられたレンズ
交換式カメラに適用される。そして、駆動要素53,1
53の駆動により実現される機能がレンズ鏡筒51,1
51の種類に応じて変化するように、駆動機構21,2
4,25とレンズ鏡筒51,151との連結構造をレン
ズ鏡筒51,151の種類に応じて変化させて上述した
目的を達成する。請求項2の発明は請求項1記載のレン
ズ交換式カメラに適用され、レンズ鏡筒51,151の
種類を判別するために必要な情報をカメラボディ1側へ
提供する情報提供部58,158がレンズ鏡筒51,1
51に設けられている。請求項3の発明は、複数種類の
レンズ鏡筒51,151が着脱可能でレンズ鏡筒51,
151内の駆動要素53,153の駆動力の発生源とな
る駆動機構21,24,25を備えたカメラボディ1に
適用される。そして、所定の制御条件に従って駆動機構
21,24,25を動作させる制御手段と、装着された
レンズ鏡筒51,151の種類を判別する判別手段と、
駆動機構21,24,25の動作により実現される機能
がレンズ鏡筒51,151の種類に応じて変化するよう
に、判別手段の判別結果に基づいて制御条件を変化させ
る制御条件変更手段とを具備して上述した目的を達成す
る。請求項4の発明は、カメラボディ1に対して着脱可
能でカメラボディ1への装着時にカメラボディ1の駆動
機構21,24,25と連結される駆動要素53,15
3を内蔵した複数のレンズ鏡筒51,151から構成さ
れる交換レンズ群に適用される。そして、駆動要素5
3,153の駆動により実現される機能がレンズ鏡筒5
1,151の種類に応じて変化するように各レンズ鏡筒
51,151が構成されて上述した目的を達成する。請
求項5の発明は請求項4記載の交換レンズ群に適用さ
れ、レンズ鏡筒51,151の種類を判別するために必
要な情報をカメラボディ1側に提供する情報提供部5
8,158が各レンズ鏡筒51,151に設けられてい
る。請求項6の発明はカメラボディ1に対して複数種類
のレンズ鏡筒51,151が着脱可能で、レンズ鏡筒5
1,153内の駆動要素53,153の駆動力の発生源
となる駆動機構21,24,25がカメラボディ1に設
けられたレンズ交換式カメラに適用される。そして、レ
ンズ鏡筒51,151内の撮影レンズが単焦点のときは
駆動要素53の駆動により焦点調節動作が実行され、撮
影レンズが可変焦点のときは駆動要素の駆動153によ
り変倍動作が実行されるように、駆動機構21,24,
25とレンズ鏡筒51,151との連結構造をレンズ鏡
筒51,151の種類に応じて変化させて上述した目的
を達成する。請求項7の発明は請求項6記載のレンズ交
換式カメラに適用され、レンズ鏡筒51,151内の撮
影レンズが単焦点か可変焦点かを判別するための情報を
カメラボディ1側に提供する情報提供部58,158が
レンズ鏡筒51,151に設けられている。請求項8の
発明は請求項6記載のレンズ交換式カメラに適用され、
可変焦点の撮影レンズを有するレンズ鏡筒151内には
撮影レンズの焦点調節光学系181の駆動力の発生源と
なる焦点調節機構60,61が設けられている。請求項
9の発明は複数種類のレンズ鏡筒51,151が着脱可
能でレンズ鏡筒51,151内の駆動要素53,153
の駆動力の発生源となる駆動機構21,24,25を備
えたカメラボディ1に適用される。そして、所定の制御
条件に従って駆動機構21,24,25を動作させる制
御手段と、装着されたレンズ鏡筒51,151内の撮影
レンズが単焦点か可変焦点かを判別する判別手段と、撮
影レンズが単焦点のときは駆動機構21,24,25が
焦点調節のために動作し、撮影レンズが可変焦点のとき
は駆動機構21,24,25が変倍動作のために動作す
るように、判別手段の判別結果に基づいて制御条件を変
化させる制御条件変更手段とを具備して上述した目的を
達成する。請求項10の発明はカメラボディ1に対して
着脱可能でカメラボディ1への装着時にカメラボディ1
の駆動機構21,24,25と連結される駆動要素5
3,153を内蔵した複数のレンズ鏡筒51,151か
ら構成される交換レンズ群に適用される。そして、レン
ズ鏡筒51,151内の撮影レンズが単焦点のときは駆
動要素53の駆動により焦点調節動作が実行され、撮影
レンズが可変焦点のときは駆動要素153の駆動により
変倍動作が実行されるように各レンズ鏡筒51,151
が構成されて上述した目的を達成する。請求項11の発
明は請求項10記載の交換レンズ群に適用され、レンズ
鏡筒51,151内の撮影レンズが単焦点か可変焦点か
を判別するための情報をカメラボディ1側に提供する情
報提供部58,158が各レンズ鏡筒51,151に設
けられている。請求項12の発明は請求項10記載のレ
ンズ交換式カメラに適用され、可変焦点の撮影レンズを
有するレンズ鏡筒151内には、撮影レンズの焦点調節
光学系181の駆動力の発生源となる焦点調節機構6
0,61が設けられている。
【0006】
【作用】請求項1のカメラでは、レンズ鏡筒51,15
1の駆動要素53,153をカメラボディ1の駆動機構
21,24,25で駆動したときに実現される機能がレ
ンズ鏡筒51,151の種類に応じて変化する。レンズ
交換式カメラではレンズ鏡筒51,151の小型化の必
要から、レンズ鏡筒51,151よりもカメラボディ1
の方に駆動力の大きな駆動機構を設け易い。従って、レ
ンズ鏡筒151内の負荷の大きな駆動要素153をカメ
ラボディ1の駆動機構21,24,25で駆動し、レン
ズ鏡筒151内の他の駆動要素182をレンズ鏡筒15
1内の機構60,61で駆動すれば、カメラボディ1の
駆動機構21,24,25の駆動力を有効に利用しつつ
レンズ鏡筒151を小型化できる。レンズ鏡筒51内に
単一の駆動要素53しかないときは、それをカメラボデ
ィ1側の駆動機構21,24,25で駆動すればレンズ
鏡筒51側に駆動機構を設ける必要がない。請求項2の
カメラでは、レンズ鏡筒51,151の情報提供部5
8,158から提供される情報によりレンズ鏡筒51,
151の種類をカメラボディ1側で判別できる。請求項
3の発明では、レンズ鏡筒51,151の種類が判別手
段にて判別され、その判別結果に基づいて駆動機構2
1,24,25の制御条件が変更される。この結果、駆
動機構21,24,25の用途がレンズ鏡筒51,15
1の種類に応じて変更される。請求項4の発明では、レ
ンズ鏡筒51,151をカメラボディ1に装着すると、
レンズ鏡筒51,151側の駆動要素53,153がカ
メラボディ1の駆動機構21,24,25と連結され
る。駆動要素53,153の駆動により実現される機能
はレンズ鏡筒51,151の種類に応じて変化する。請
求項5の発明では、レンズ鏡筒51,151の情報提供
部58,158から提供される情報によりレンズ鏡筒5
1,151の種類がカメラボディ1側で判別可能とな
る。請求項6の発明では、単焦点レンズを備えたレンズ
鏡筒51がカメラボディ1に装着されると(図4)、カ
メラボディ1内の駆動機構21,24,25によりレン
ズ鏡筒51の焦点調節用の駆動要素53が駆動されて焦
点調節が行なわれる。可変焦点レンズを備えたレンズ鏡
筒151がカメラボディ1に装着されると(図9)、カ
メラボディ1内の駆動機構21,24,25によりレン
ズ鏡筒151の変倍用の駆動要素153が駆動されて変
倍動作が行なわれる。一般に、光学系の全体を移動させ
る変倍操作の方が光学系の一部を移動させる焦点調節操
作よりも駆動力が大きいので、可変焦点レンズのときは
カメラボディ1側の駆動機構21,24,25で変倍を
行なった方がレンズ鏡筒151の小型化に有利である。
単焦点レンズのときは変倍操作の必要がないので、カメ
ラボディ1側の駆動機構21,24,25で焦点調節を
行なえば焦点調整用の駆動機構をレンズ鏡筒51内に設
ける必要がない。請求項7の発明では、レンズ鏡筒5
1,151の情報提供部58,158から提供される情
報によりレンズ鏡筒51,151内の撮影レンズが単焦
点か可変焦点かをカメラボディ1側で判別できる。請求
項8の発明では、可変焦点レンズを備えたレンズ鏡筒1
51が装着されたとき、カメラボディ1側の駆動機構2
1,24,25により変倍が行なわれ、レンズ鏡筒15
1側の焦点調節機構60,61により焦点調節が行なわ
れる。請求項9の発明では、レンズ鏡筒51,151内
の撮影レンズが単焦点か可変焦点かが判別手段にて判別
され、その判別結果に基づいてカメラボディ1の駆動機
構21,24,25の制御条件が変更される。そして、
単焦点レンズのときはカメラボディ1の駆動機構21,
24,25により撮影レンズの焦点調節が行なわれ、可
変焦点レンズのときはカメラボディ1の駆動機構21,
24,25により変倍が行なわれる。請求項10の発明
では、単焦点レンズを備えたレンズ鏡筒51がカメラボ
ディ1に装着されるとその焦点調節用の駆動要素53と
カメラボディ1側の駆動機構21,24,25とが連結
される。可変焦点レンズを備えたレンズ鏡筒151がカ
メラボディ1に装着されるとその変倍用の駆動要素15
3とカメラボディ1側の駆動機構21,24,25とが
連結される。請求項11の発明では、レンズ鏡筒51,
151の情報提供部58,158から提供される情報に
よりレンズ鏡筒51,151内の撮影レンズが単焦点か
可変焦点かがカメラボディ1側で判別可能となる。請求
項12の発明では、可変焦点レンズを備えたレンズ鏡筒
151をカメラボディ1に装着したとき、カメラボディ
1側の駆動機構21,24,25により変倍を行ない、
レンズ鏡筒151側の焦点調節機構60,61により焦
点調節を行なうことができる。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図15を参照して本発明の一実
施例を説明する。図1は本実施例に係るレンズ交換式カ
メラの外観を示し、図中符号1はカメラボディである。
このカメラボディ1は、カメラの外観を規定するカバー
2と、それに覆われたフレーム3とを含む。フレーム3
は、例えば樹脂材料を射出成形して製造される。フレー
ム3は、カメラ内にパトローネ室やスプール室等を区画
するための構造体として利用され、かつカメラに内装さ
れる各種の装置(例えばフィルム給送装置、測距装置、
測光装置)の取り付け基台としても利用される。カバー
2の上面にはレリーズ釦4が取り付けられている。カバ
ー2の前面上部には窓5と閃光装置6とが配置されてい
る。窓5の内部には周知の測光装置、測距装置およびフ
ァインダ光学系が配置されている。カバー2の背面には
ズームレンズの変倍動作を指令するためのズームアップ
スイッチZUSおよびズームダウンスイッチZDSが設
けられている。MSWはカメラの電源スイッチである。
カメラの制御系の詳細は後述する。
【0009】カバー2の前面中央にはレンズ鏡筒51,
151(図2,図8参照)を受け入れる円形の開口部2
aが形成されている。フレーム3には開口部2aと同軸
の鏡筒受入孔3aが形成されている。鏡筒受入孔3aの
後部には着脱リング8が設けられている。鏡筒受入孔3
aの内周面および着脱リング8の内周面にはそれぞれ3
本(図では一部のみ示す。)の回転制限溝3bおよびカ
ム溝8aが形成されている。各溝3b,8aの詳細は後
述する。 鏡筒受入孔3aはカメラボディ1に装着され
るレンズ鏡筒の光軸と同軸である。以下では鏡筒受入孔
3aの軸線も光軸と呼ぶ。
【0010】図2〜図4は単焦点レンズ(例えば焦点距
離35mm)を有するレンズ鏡筒51をカメラボディ1に
装着して使用する際の過程を示す断面図である。これら
の図に示すように、着脱リング8は、フレーム3により
光軸回りに回転可能に支持されている。カバー2の底面
には鏡筒着脱レバー9が設けられている。レバー9は、
カメラの左右方向(図2〜5の紙面と直交する方向)に
スライド操作可能である。鏡筒着脱レバー9の内側には
ラック9aが形成され、着脱リング8の外周にはラック
9aと噛み合うピニオンギア8bが形成されている。従
って、鏡筒着脱レバー9をスライド操作すると着脱リン
グ8が光軸回りに回転する。着脱レバー9にはブラシ9
bが取り付けられている。鏡筒着脱レバー9のスライド
操作に伴ってブラシ9bがプリント基板10上を移動す
ると、プリント基板10に設けられた複数のパターン間
の導通状態が変化してレバー9の位置に応じた信号が出
力される。
【0011】フレーム3の背面側には、レンズ鏡筒51
との電気的接続を得るための接点ピン11が設けられて
いる。フレーム3には不図示のフィルムの露光面形状を
規定するアパーチャー12が形成されている。アパーチ
ャー12の前方にはアパーチャー12を遮光するための
遮光羽根13が設けられている。遮光羽根13は、周知
のフォーカルプレーン式シャッタと同様に、複数の羽根
部材を上下方向に連ねてアパーチャー12を覆うもので
ある。レンズ鏡筒51が装着されているとき、遮光羽根
13は、不図示の駆動機構により図4に示すようにアパ
ーチャー12の上方に折り畳まれる。14はカメラの裏
蓋である。不図示のフィルムは、裏蓋14に取り付けら
れた圧板15とフレーム3の内レール16とに挟まれて
光軸方向に位置決めされる。17はフィルムを幅方向
(図の上下方向)に位置決めするためにフレーム3に形
成された外レールである。
【0012】フレーム3の上部には鏡筒駆動用の鏡筒モ
ータ21が取り付けられている。鏡筒モータ21の一端
側の出力軸21aには羽根車22が取り付けられてい
る。羽根車22には周方向へ一定間隔でスリットが形成
されている。羽根車22の外周上にはフォトインタラプ
タ23が設けられている。鏡筒モータ21の回転に伴う
羽根車22のスリットの通過がフォトインタラプタ23
で読み取られ、鏡筒モータ21の回転量に対応したパル
ス信号がフォトインタラプタ23から出力される。
【0013】鏡筒モータ21の他端側の出力軸21bに
はピニオンギア24が取り付けられている。ピニオンギ
ア24はカップリングギア25と噛み合っている。カッ
プリングギア25は、フレーム3の支持軸部3cに回転
可能かつ光軸方向に移動可能に支持され、圧縮ばね26
によりカメラの前方(図2の左方)に付勢されている。
鏡筒受入孔3aの内周面には、弾性材料製の鏡筒保持部
材27が固着されている。なお、図1では鏡筒保持部材
27を省略した。図4において28は開口部2aを閉塞
するレンズバリアである。レンズバリア28は不図示の
駆動機構により開閉される。レンズバリア28の開閉制
御は後述する。
【0014】次にレンズ鏡筒51を説明する。レンズ鏡
筒51は、外筒52、駆動筒53および可動筒54を有
している。外筒52はレンズ鏡筒51の外周形状を規定
する。図1にも示すように、外筒52の外周面には、回
転制限ピン52aおよびカムピン52bが設けられてい
る。これらのピン52a,52bはカメラボディ1の回
転制限溝3bおよびカム溝8aと同数(実施例では3
本)設けられている。ピン52a,52bは、レンズ鏡
筒51をカメラボディ1に装着する際に溝3b,8aと
係合する。レンズ鏡筒51を周方向に関して常に一定の
位置でカメラボディ1に取り付けるため、図6に示すよ
うに3本の回転制限ピン52aの角度ピッチθ1,θ
2,θ3は不等分に設定されている。カムピン52b
は、回転制限ピン52aと周方向に位置を合わせて設け
られている。すなわち、回転制限ピン52aとカムピン
52bは光軸と平行な方向に並んでいる。
【0015】図2〜図5に示すように、駆動筒53は外
筒52の内周に回転自在に嵌め合わされ、光軸方向には
外筒52の後端に固定された飾り板56と外筒52とに
挟まれて単独移動不可能である。駆動筒53の後端の外
周には、カメラボディ1側のカップリングギア25と噛
み合う鏡筒ギア53aが設けられている。駆動筒53の
内周には雌ヘリコイドねじ53bが設けられている。可
動筒54の後端の外周には雌ヘリコイドねじ53bと噛
み合う雄ヘリコイドねじ54aが形成されている。可動
筒54の内周側には前群レンズ81およびシャッタ装置
55が固定されている。
【0016】シャッタ装置55のシャッタ羽根55aの
背後には後群レンズ83が配置されている。前群レンズ
81と後群レンズ83により単焦点の撮影レンズL1が
構成される。後群レンズ83は後群保持筒84に固定さ
れ、後群保持筒84は可動筒54に固定されている。後
群保持筒84の下部に形成されたキー溝84aと、飾り
板56に設けられた直進キー56aとが係合して可動筒
54の光軸回りの回転が阻止されている。従って、駆動
筒53が回転するとその回転がヘリコイドねじ53b,
54aにより可動筒54の直進運動に変換されて前群レ
ンズ81および後群レンズ84が光軸方向に一体に移動
する。これにより撮影レンズL1の焦点位置が変化す
る。可動筒54が飾り板56側へ最大限に後退したと
き、後群保持筒84の端面84bが鏡筒スイッチKYS
と当接して鏡筒スイッチKYSがオンとなる。
【0017】シャッタ装置55にはフレキシブルプリン
ト基板(以下、FPCと称する。)59が接続されてい
る。このFPC59には不揮発性メモリ(以下、EEP
ROMと称する。)58が実装されている。鏡筒スイッ
チKYSもFPC59と接続されている。EEPROM
58には、撮影レンズL1に関する情報、例えば焦点距
離、F値、繰り出し量が書き込まれている。FPC59
は直進キー56aに沿って引き回され、その端部には飾
り板56の表面に露出する接続パターン59aが設けら
れている。レンズ鏡筒51がカメラボディ1に装着され
ると、接続パターン59aと接点ピン11とが接触して
カメラボディ1とレンズ鏡筒51(シャッタ装置55、
EEPROM58および鏡筒スイッチKYS)との間の
信号伝達が可能となる。
【0018】次にレンズ鏡筒51の着脱を説明する。図
7はレンズ鏡筒51がカメラボディ1に装着される際の
ピン52a,52bと溝3b,8aとの関係を示してお
り、図7(a)は図2に、図7(b)は図3に、図7
(c)は図4にそれぞれ対応している。なお、鏡筒受入
孔3aおよび着脱リング8はそれぞれ展開した状態で示
している。図7(b)に示すように、カム溝8aは、光
軸方向に延びる直進部8cと、光軸の廻りに捩れる螺旋
部8dと、着脱リング8の円周方向に延びる係止部8e
とを有している。
【0019】レンズ鏡筒51がカメラボディ1から取り
外された状態では、図7(a)に示すように回転制限溝
3bと直進部8cとが連続する。ピン52a,52bを
溝3bに合わせてレンズ鏡筒51を開口部2aからカメ
ラボディ1内に挿入すると、図7(b)に示すようにカ
ムピン52bが直進部8cの終端に突き当った位置でレ
ンズ鏡筒51が停止し、回転制限ピン52aが回転制限
溝3bの入口端3dに入り込む。このとき、図3に示す
ように弾性材料製の鏡筒保持部材27がレンズ鏡筒51
に押し込まれて弾性変形し、その復元力でレンズ鏡筒5
1が保持される。従って、レンズ鏡筒51から手を離し
てもレンズ鏡筒51は脱落しない。なお、鏡筒保持部材
27の表面の摩擦係数を大きく設定するとよい。
【0020】図7(b)の状態から鏡筒着脱レバー9
(図3参照)を鏡筒装着方向にスライド操作すると、着
脱リング8が矢印A方向に回転する。これにより、図7
(c)に示すようにカムピン52bが螺旋部8dを経由
して係止部8eまで移動し、レンズ鏡筒51がカメラボ
ディ1内に繰り込まれる。このとき、回転制限ピン52
aが回転制限溝3bと係合しているのでレンズ鏡筒51
の回転が阻止される。カムピン52bが係止部8e内に
移動すると回転制限ピン52aが着脱リング8の端面8
fに突き当る。これにより、レンズ鏡筒51が光軸方向
に拘束される。
【0021】図4に示すように、レンズ鏡筒51が繰り
込まれる過程でカップリングギア25は鏡筒ギア53a
と噛み合う。ギア25,53aの歯先が干渉して噛み合
い不可能なときはカップリングギア25が圧縮ばね26
に抗して後方へ逃げる。この場合は、鏡筒モータ21に
よりカップリングギア25が駆動されたときに圧縮ばね
26の力でカップリングギア25が押し出されて両ギア
25,53aが噛み合う。レンズ鏡筒51を外す際に
は、鏡筒着脱レバー9を装着時と逆方向にスライド操作
して着脱リング8を図7(c)の矢印B方向に回転させ
る。
【0022】図8〜図11は可変焦点レンズ(例えば焦
点距離35〜70mm)を有するレンズ鏡筒151をカメ
ラボディ1に装着して使用する過程を示す断面図であ
る。これらの図から明らかなように、レンズ鏡筒151
は、外筒152および駆動筒153を有している。外筒
152はレンズ鏡筒151の外周形状を規定する。外筒
152の外周面には、回転制限ピン152aおよびカム
ピン152bが設けられている。これらのピン152
a,152bの形状および配置は、上述したレンズ鏡筒
51のピン52a,52bと同じである。外筒152の
外形も外筒52と同じである。
【0023】駆動筒153は外筒152の内周に回転自
在に嵌め合わされ、光軸方向には外筒152の後端に固
定された飾り板156と外筒152とに挟まれて単独移
動不可能である。駆動筒153の後端の外周には、カメ
ラボディ1側のカップリングギア25と噛み合う鏡筒ギ
ア153aが形成されている。鏡筒ギア153aの諸元
は鏡筒ギア53aと同じである。駆動筒153の内周に
は可動筒154および後群保持筒184が設けられてい
る。可動筒154と後群保持筒184とは相互に固定さ
れることなく、独立して運動可能である。
【0024】可動筒154の内周側にはシャッタ装置1
55が固定されている。シャッタ装置155の中心側に
は前群保持筒182が設けられ、その内周に前群レンズ
181が固定されている。シャッタ装置155のシャッ
タ羽根155aの背後には後群レンズ183が配置され
ている。後群レンズ183は後群保持筒184に固定さ
れている。前群レンズ181と後群レンズ183とによ
り可変焦点の撮影レンズL2が構成される。前群保持筒
182の外周には雄ヘリコイドねじ182aとギア18
2bとが設けられている。雄ヘリコイドねじ182aは
シャッタ装置155の雌ヘリコイドねじ155bと噛み
合っている。ギア182bは、シャッタ装置155に固
定されたフォーカシングモータ60のピニオンギア61
と噛み合っている。フォーカシングモータ60を起動す
ると前群保持筒182が回転し、その回転がヘリコイド
ねじ182a,155bにより前群保持筒182の直進
運動に変換される。これにより前群レンズ181が光軸
方向に移動して撮影レンズL2の焦点位置が変化する。
【0025】駆動筒153には光軸の回りに捩れる2条
のカム溝153b,153cが形成されている。カム溝
153b,153cの捩れ角は互いに異なる。可動筒1
54および後群保持筒184の外周にはそれぞれカムフ
ォロアピン154a,184aが設けられている。カム
フォロアピン154aはカム溝153bを貫いて外筒1
52の直進ガイド溝152aと嵌合し、カムフォロアピ
ン184aはカム溝153cを貫いて直進ガイド溝15
2aと嵌合する。直進ガイド溝152aは光軸方向と平
行である。駆動筒153が回転すると、カムフォロアピ
ン154a,184aがカム溝153b,153bの捩
れ角に応じて光軸方向に直進し、前群レンズ181と後
群レンズ183とが互いの間隔を変化させつつ光軸方向
に移動する。これにより、撮影レンズL2の焦点距離が
変化する。可動筒154および後群保持筒184が飾り
板156側へ最大限に後退したとき、後群保持筒184
の端面184bが鏡筒スイッチKYSと当接して鏡筒ス
イッチKYSがオンとなる。
【0026】シャッタ装置155にはフレキシブルプリ
ント基板(以下、FPCと称する。)159が接続され
ている。このFPC159にEEPROM158が実装
されている。鏡筒スイッチKYSおよびモータ60もF
PC159と接続されている。EEPROM158に
は、撮影レンズL2に関する情報、例えば焦点距離、F
値、繰り出し量が書き込まれている。FPC159の端
部には飾り板156の表面に露出する接続パターン15
9aが設けられている。レンズ鏡筒151がカメラボデ
ィ1に装着されると、接続パターン159aと接点ピン
11とが接触してカメラボディ1とレンズ鏡筒151
(シャッタ装置155、EEPROM158、鏡筒スイ
ッチKYSおよびモータ60)との間の信号伝達が可能
となる。
【0027】以上の構成のレンズ鏡筒151も、上述し
たレンズ鏡筒51と同じく、ピン152a,152bを
カメラボディ1側の溝3b,8aに嵌め合わせた上で着
脱リング8を回すことにより、図9に示すようにカメラ
ボディ1内に沈胴状態で取り付けられる。
【0028】図12は実施例のカメラの制御系のブロッ
ク図である。図中符号40はカメラボディ1内に設けら
れた制御回路であり、マイクロコンピュータを備えてい
る。制御回路40には、上述した鏡筒モータ21、フォ
トインタラプタ23が接続されるとともに、周知の測距
装置41、測光装置42およびフィルム給送装置43が
接続されている。測距装置41および測光装置42は図
1の窓5内に配置されたものである。また、制御回路4
0には、電源スイッチMSW、半押しスイッチS1、全
押しスイッチS2、鏡筒着脱スイッチLS、ズームアッ
プスイッチZUSおよびズームダウンスイッチZDSが
接続されている。半押しスイッチS1は図1のレリーズ
釦4の半押し操作でオンとなり、全押しスイッチS2は
レリーズ釦4の全押し操作でオンとなる。鏡筒着脱スイ
ッチLSは、鏡筒着脱レバー9のブラシ9bとプリント
基板10とで構成されるもので、レバー9が鏡筒取り外
し方向に操作されるとき、その操作の初期段階でオンと
なる。
【0029】レンズ鏡筒51がカメラボディ1に装着さ
れたときには、シャッタ装置55、EEPROM58お
よび鏡筒スイッチKYSが制御回路40と接続される。
レンズ鏡筒151がカメラボディ1に装着されたとき
は、シャッタ装置151、EEPROM158、鏡筒ス
イッチKYSおよびフォーカシングモータ60が制御回
路40と接続される。図12では説明の都合のため二種
類のレンズ鏡筒51,151が接続された状態を示す
が、実際には一つのレンズ鏡筒のみが装着される。
【0030】制御回路40は、上述した各種装置やスイ
ッチ類からの信号に基づいて撮影動作に必要な各種の演
算や制御を行なうが、特にレンズ鏡筒51,151の着
脱に関連した固有の処理として、図13〜図15の処理
を実行する。まず、電源スイッチMSWがオンされると
制御回路40はレンズ鏡筒の有無を判断し、レンズ鏡筒
がないときには図13の鏡筒装着処理を開始する。な
お、レンズ鏡筒の有無は鏡筒スイッチKYSがオンか否
かで判別する。その理由は、レンズ鏡筒が装着されてい
るときは後述するように電源スイッチMSWのオフに連
動してレンズ鏡筒がカメラボディ1内に沈胴し、その結
果として鏡筒スイッチKYSが必ずオンとなる一方、レ
ンズ鏡筒が取り外された状態では鏡筒スイッチKYSの
オン信号が得られないからである。その他にも、レンズ
鏡筒の装着が完了したときオンとなるスイッチをカメラ
ボディ1に設けてもよい。鏡筒着脱レバー9に鏡筒装着
完了に対応した位置を設け、その位置をブラシ9bとプ
リント基板10とで検出してもよい。
【0031】図13の処理では、まずステップS10に
てレンズバリア28(図4参照)を開く。これによりレ
ンズ鏡筒のカメラボディ1内への装着が可能となる。続
くステップS11では接点ピン11からレンズ情報が到
来したか否かによりレンズ鏡筒が装着されたか否かを判
別する。レンズ鏡筒が装着されたならばステップS12
へ進み、遮光羽根13を折り畳む。続くステップS13
ではレンズバリア28を閉じる。レンズ鏡筒51の装着
が完了した状態を図4に、レンズ鏡筒151の装着が完
了した状態を図9にそれぞれ示す。ステップS11で鏡
筒装着未了と判断したときは、ステップS14へ進んで
電源スイッチMSWがオフか否か判別する、オフであれ
ばステップS13へ進み、そうでなければステップS1
1へ戻る。
【0032】電源スイッチMSWがオンされた時点で鏡
筒スイッチKYSのオン信号が得られた場合、制御回路
40は図14に示すレンズ判別処理を実行する。この処
理ではまずステップS20でレンズバリア28を開き、
続くステップS21にてEEPROM58,158から
レンズ情報を読み取る。次のステップS21では装着さ
れたレンズ鏡筒内の撮影レンズが単焦点か否かを判別す
る。単焦点であればステップS23に進み、鏡筒モータ
21の制御モードとしてフォーカシングモードを設定す
る。単焦点でなければステップS24に進み、鏡筒モー
タ21の制御モードとしてズーミングモードを設定す
る。従って、レンズ鏡筒51のときはフォーカシングモ
ードが、レンズ鏡筒151のときはズーミングモードが
設定される。フォーカシングモードでは鏡筒モータ21
が撮影レンズの焦点調節用のモータとして制御され、ズ
ーミングモードでは鏡筒モータ21が撮影レンズの変倍
用のモータとして制御される。
【0033】鏡筒モータ21の制御モードを設定した後
はステップS25へ進み、鏡筒モータ21を所定量駆動
してレンズ鏡筒を撮影準備位置まで繰り出す。レンズ鏡
筒51の撮影準備位置を図6に、レンズ鏡筒151の撮
影準備位置を図10に示す。なお、図10の位置は撮影
レンズL2の焦点距離がワイド端(短焦点側の限界値)
に設定された状態と一致する。撮影準備位置に達したか
否かは、鏡筒スイッチKYSがオフになった時点からの
フォトインタラプタ23の出力パルス数をカウントして
判別する。以上によりレンズ判別処理を終了する。
【0034】レンズ判別処理の終了後は一般的な撮影制
御に移る。この撮影制御では、半押しスイッチS1がオ
ンされると測距装置41による被写体距離の測定を開始
し、測定結果に応じて撮影レンズの焦点を調節する。こ
こで、図14の処理により鏡筒モータ21の制御モード
としてフォーカシングモードが設定されているときは、
測距装置41の測距結果に応じて鏡筒モータ21が駆動
される。一方、ズーミングモードが設定されているとき
はレンズ鏡筒151内のフォーカシングモータ60が駆
動されて焦点調節が行なわれる。全押しスイッチS2が
オンされると測光装置42による被写体輝度の測定が開
始され、その結果に基づいて最適な露出量が演算され、
演算結果に基づいてシャッタ装置55,155が駆動さ
れてフィルム露光が行なわれる。フィルム露光終了後は
レンズ鏡筒が撮影準備位置に戻され、フィルム給送装置
43によりフィルムが一駒分巻き上げられる。電源スイ
ッチMSWがオフされるとレンズ鏡筒51,155が図
4,図9に示す沈胴位置まで繰り込まれ、レンズバリア
28が閉じられる。
【0035】上述したフォーカシングモードが設定され
た状態で、ズームダウンスイッチZUSまたはズームダ
ウンスイッチZDSからオン信号が出力されても制御回
路40はその信号を無視する。一方、ズーミングモード
が設定された状態でズームダウンスイッチZUSまたは
ズームダウンスイッチZDSからオン信号が出力された
ときには、そのオン信号が継続している間だけ制御回路
40が鏡筒モータ21をズームアップまたはズームダウ
ン方向に駆動する。従って、レンズ鏡筒151が装着さ
れているときには、ズーミングアップスイッチZUSま
たはズームダウンスイッチZDSの操作により撮影レン
ズL2の焦点距離を所望の値に設定できる。ズームアッ
プスイッチZUSを操作して撮影レンズL2の焦点距離
をテレ端(長焦点側の限界値)に設定した状態を図11
に示す。
【0036】鏡筒スイッチKYSがオンの状態で鏡筒着
脱レバー9が鏡筒取り外し方向に操作されて鏡筒着脱ス
イッチLSがオンすると、制御回路40は図15に示す
鏡筒取り外し処理を開始する。この処理ではまずステッ
プS30にてアパーチャー12を覆うように遮光羽根1
3を駆動する(図3参照)。その理由は、シャッタ装置
55,155がレンズ鏡筒51,151側に設けられて
いるので、レンズ鏡筒51,151を取り外したときに
別の部材でアパーチャー12を覆わないとフィルムが露
光するためである。遮光羽根13の駆動後は、ステップ
S31にてレンズバリア28を開放する。これにより、
レンズ鏡筒の取り外しが可能となるので、鏡筒着脱レバ
ー9を操作してレンズ鏡筒51,151をカメラボディ
1から引き抜く。制御回路40は、レンズバリア28の
開放後ステップS32て鏡筒取り外し完了操作の有無を
判別する。この操作は、カメラの使用者がレンズ鏡筒の
取り外し完了を制御回路40に知らせる操作であり、例
えば鏡筒着脱レバー9のスライド操作やレリーズ釦4の
押し込み操作を割り当てることができる。鏡筒取り外し
完了操作を受けるとステップS33へ進んでレンズバリ
ア28を閉じ、これにより鏡筒取り外し処理を終える。
【0037】以上の実施例では、鏡筒モータ21、ピニ
オンギア24およびカップリングギア25がカメラボデ
ィ側の駆動機構を、レンズ鏡筒51の駆動筒53、レン
ズ鏡筒151の駆動筒153がレンズ鏡筒の駆動要素
を、EEPROM58,158が情報提供部を、レンズ
鏡筒151のフォーカシングモータ60およびピニオン
ギア61がレンズ鏡筒内の焦点調節機構を、レンズ鏡筒
151の前群レンズ181が焦点調節光学系をそれぞれ
構成する。また、制御回路40が制御手段、判別手段お
よび制御条件変更手段をそれぞれ構成するが、より具体
的には図14のステップS22が判別手段を、ステップ
S23,S24が制御条件変更手段に相当する。
【0038】なお、実施例では二つのレンズ鏡筒51,
151を例示したが、レンズ鏡筒は三以上あってもよ
い。但し、カップリングギア25との噛み合い部分、鏡
筒外径、回転制限溝3bおよびカム溝8aとの係合部分
は全てのレンズ鏡筒において統一する必要がある。すべ
てのレンズ鏡筒をレンズバリア28の内側に完全に沈胴
できるよう構成する必要はない。カメラボディ1内の駆
動機構はモータを動力源とする例に限らず、使用者の手
動操作を受けてレンズ鏡筒用の駆動力を発生する機構で
もよい。情報提供部は、EEPROMに限らず、レンズ
鏡筒とカメラボディとの間に複数の接点を設け、それら
の導通パターンによりレンズ種類を判別してもよい。レ
ンズ鏡筒に設けた突起や切欠をカメラボディ側で検出し
てレンズ種類を判別してもよい。カメラボディ側の駆動
機構の使い分けも焦点調節と変倍操作とに限らず、それ
ら以外の機能を実現するための駆動系(例えばシャッタ
駆動系、シャッタチャージ系、絞り羽根の駆動系)との
間で使い分けてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のカメ
ラ、請求項3のカメラボディおよび請求項4の交換レン
ズ群によれば、レンズ鏡筒の種類に応じてカメラボディ
内の駆動機構を使い分けることができるので、駆動機構
からの駆動力を常に適切に使用してレンズ鏡筒を無駄な
く駆動でき、レンズ鏡筒の小型化を図ることもできる。
加えて、請求項2のカメラや請求項5の交換レンズ群で
は、レンズ鏡筒の種類をカメラボディ側で判別できるの
で、レンズ鏡筒の種類を判別するための特別な操作を使
用者に要求することがない。また、請求項6のカメラ、
請求項9のカメラボディおよび請求項10の交換レンズ
群によれば、カメラボディ側の駆動機構を単焦点レンズ
のときは焦点調節用、可変焦点レンズのときは変倍用に
切替えることができるので、単焦点レンズを備えたレン
ズ鏡筒へのモータ等の組み込みを不要とし、かつ可変焦
点レンズを備えたレンズ鏡筒内に設けるべき別の駆動機
構も小さくして、レンズ鏡筒の小型化を進めることがで
きる。加えて、請求項7のカメラや請求項11の交換レ
ンズ群では、レンズ鏡筒内の撮影レンズが単焦点か可変
焦点かをカメラボディ側で判別できるので、撮影レンズ
の種類を判別するための特別な操作を使用者に要求する
ことがない。請求項8のカメラや請求項12の交換レン
ズ群では、カメラボディ側の駆動機構とレンズ鏡筒側の
焦点調節機構とによって可変焦点レンズの変倍操作と焦
点調節操作を効率良く行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るレンズ交換式カメラの外
観を示す斜視図。
【図2】単焦点レンズを備えたレンズ鏡筒を図1のカメ
ラボディに取り付ける前の状態を示す縦断面図。
【図3】単焦点レンズを備えたレンズ鏡筒を図1のカメ
ラボディ内に取り付ける途中の状態を示す縦断面図。
【図4】単焦点レンズを備えたレンズ鏡筒を図1のカメ
ラボディ内に完全に取り付けた状態を示す縦断面図。
【図5】図4の状態からレンズ鏡筒を撮影準備位置まで
繰り出した状態を示す縦断面図。
【図6】レンズ鏡筒の外周に設けられたピンの配置を示
す図。
【図7】レンズ鏡筒をカメラボディに取り付ける際の鏡
筒側のピンとカメラボディ側の溝との関係を示す図。
【図8】可変焦点レンズを備えたレンズ鏡筒を図1のカ
メラボディに取り付ける前の状態を示す縦断面図。
【図9】可変焦点レンズを備えたレンズ鏡筒を図1のカ
メラボディ内に完全に取り付けた状態を示す縦断面図。
【図10】図9の状態からレンズ鏡筒を撮影準備位置ま
で繰り出した状態を示す縦断面図。
【図11】図10のレンズ鏡筒をテレ端までズーミング
したときの状態を示す縦断面図。
【図12】実施例に係るカメラの制御系のブロック図。
【図13】図12の制御回路にて実行される鏡筒装着処
理を示すフローチャート。
【図14】図12の制御回路にて実行されるレンズ判別
処理を示すフローチャート。
【図15】図12の制御回路にて実行される鏡筒取り外
し処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 カメラボディ 2 カバー 3 フレーム 3a 鏡筒受入孔 3b 回転制限溝 8 着脱リング 8a カム溝 9 鏡筒着脱レバー 11 接点ピン 12 アパーチャー 13 遮光羽根 21 鏡筒モータ 25 カップリングギア 51,151 レンズ鏡筒 53,153 駆動筒 53a,153a 鏡筒ギア 55,155 シャッタ装置 55a,155a シャッタ羽根 58,158 EEPROM 81,181 前群レンズ 83,183 後群レンズ MSW 電源スイッチ KYS 鏡筒スイッチ ZUS ズームアップスイッチ ZDS ズームダウンスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 3/10 13/34

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラボディに対して複数種類のレンズ
    鏡筒が着脱可能で、前記レンズ鏡筒内の駆動要素の駆動
    力の発生源となる駆動機構が前記カメラボディに設けら
    れたレンズ交換式カメラにおいて、 前記駆動要素の駆動により実現される機能がレンズ鏡筒
    の種類に応じて変化するように、前記駆動機構と前記レ
    ンズ鏡筒との連結構造を前記レンズ鏡筒の種類に応じて
    変化させたことを特徴とするレンズ交換式カメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズ交換式カメラにお
    いて、 前記レンズ鏡筒の種類を判別するために必要な情報を前
    記カメラボディ側へ提供する情報提供部が前記レンズ鏡
    筒に設けられていることを特徴とするレンズ交換式カメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 複数種類のレンズ鏡筒が着脱可能で前記
    レンズ鏡筒内の駆動要素の駆動力の発生源となる駆動機
    構を備えたカメラボディにおいて、 所定の制御条件に従って前記駆動機構を動作させる制御
    手段と、 装着されたレンズ鏡筒の種類を判別する判別手段と、 前記駆動機構の動作により実現される機能が前記レンズ
    鏡筒の種類に応じて変化するように、前記判別手段の判
    別結果に基づいて前記制御条件を変化させる制御条件変
    更手段と、を具備したことを特徴とするカメラボディ。
  4. 【請求項4】 カメラボディに対して着脱可能で前記カ
    メラボディへの装着時に当該カメラボディの駆動機構と
    連結される駆動要素を内蔵した複数のレンズ鏡筒から構
    成される交換レンズ群であって、 前記駆動要素の駆動により実現される機能がレンズ鏡筒
    の種類に応じて変化するように各レンズ鏡筒が構成され
    ていることを特徴とする交換レンズ群。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の交換レンズ群において、 前記レンズ鏡筒の種類を判別するために必要な情報を前
    記カメラボディ側に提供する情報提供部が各レンズ鏡筒
    に設けられていることを特徴とする交換レンズ群。
  6. 【請求項6】 カメラボディに対して複数種類のレンズ
    鏡筒が着脱可能で、前記レンズ鏡筒内の駆動要素の駆動
    力の発生源となる駆動機構が前記カメラボディに設けら
    れたレンズ交換式カメラにおいて、 前記レンズ鏡筒内の撮影レンズが単焦点のときは前記駆
    動要素の駆動により焦点調節動作が実行され、前記撮影
    レンズが可変焦点のときは前記駆動要素の駆動により変
    倍動作が実行されるように、前記駆動機構と前記レンズ
    鏡筒との連結構造を前記レンズ鏡筒の種類に応じて変化
    させたことを特徴とするレンズ交換式カメラ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のレンズ交換式カメラにお
    いて、 前記レンズ鏡筒内の撮影レンズが単焦点か可変焦点かを
    判別するための情報を前記カメラボディ側に提供する情
    報提供部が前記レンズ鏡筒に設けられていることを特徴
    とするレンズ交換式カメラ。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のレンズ交換式カメラにお
    いて、 可変焦点の撮影レンズを有するレンズ鏡筒には、前記撮
    影レンズの焦点調節光学系の駆動力の発生源となる焦点
    調節機構が設けられていることを特徴とするレンズ交換
    式カメラ。
  9. 【請求項9】 複数種類のレンズ鏡筒が着脱可能で前記
    レンズ鏡筒内の駆動要素の駆動力の発生源となる駆動機
    構を備えたカメラボディにおいて、 所定の制御条件に従って前記駆動機構を動作させる制御
    手段と、 装着されたレンズ鏡筒内の撮影レンズが単焦点か可変焦
    点かを判別する判別手段と、 前記撮影レンズが単焦点のときは前記駆動機構が焦点調
    節のために動作し、前記撮影レンズが可変焦点のときは
    前記駆動機構が変倍動作のために動作するように、前記
    判別手段の判別結果に基づいて前記制御条件を変化させ
    る制御条件変更手段と、を具備したことを特徴とするカ
    メラボディ。
  10. 【請求項10】 カメラボディに対して着脱可能で前記
    カメラボディへの装着時に当該カメラボディの駆動機構
    と連結される駆動要素を内蔵した複数のレンズ鏡筒から
    構成される交換レンズ群であって、 レンズ鏡筒内の撮影レンズが単焦点のときは前記駆動要
    素の駆動により焦点調節動作が実行され、前記撮影レン
    ズが可変焦点のときは前記駆動要素の駆動により変倍動
    作が実行されるように各レンズ鏡筒が構成されているこ
    とを特徴とする交換レンズ群。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の交換レンズ群におい
    て、 前記レンズ鏡筒内の撮影レンズが単焦点か可変焦点かを
    判別するための情報を前記カメラボディ側に提供する情
    報提供部が各レンズ鏡筒に設けられていることを特徴と
    する交換レンズ群。
  12. 【請求項12】 請求項10記載のレンズ交換式カメラ
    において、 可変焦点の撮影レンズを有するレンズ鏡筒内には、前記
    撮影レンズの焦点調節光学系の駆動力の発生源となる焦
    点調節機構が設けられていることを特徴とする交換レン
    ズ群。
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