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JPH08112204A - 自動販売機の飲料抽出装置 - Google Patents

自動販売機の飲料抽出装置

Info

Publication number
JPH08112204A
JPH08112204A JP6248094A JP24809494A JPH08112204A JP H08112204 A JPH08112204 A JP H08112204A JP 6248094 A JP6248094 A JP 6248094A JP 24809494 A JP24809494 A JP 24809494A JP H08112204 A JPH08112204 A JP H08112204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
valve
vending machine
steam
steam generator
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6248094A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Chigira
登 千木良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP6248094A priority Critical patent/JPH08112204A/ja
Publication of JPH08112204A publication Critical patent/JPH08112204A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)
  • Apparatus For Making Beverages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原料と湯を混合した混合液に、過不足なくか
つ確実に蒸気を吹き込むことができる自動販売機の飲料
抽出装置を提供することをその目的とする。 【構成】 蒸気発生器30で発生した蒸気を、蒸気パイ
プ51を介して、原料と湯とを混合した混合液に吹き込
んで飲料を抽出する自動販売機の飲料抽出装置におい
て、蒸気パイプ51の内圧より高い圧力で水を加圧し、
加圧した水を給水パイプ12を介して蒸気発生器30に
供給する加圧供給手段13を備えて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原料と湯を混合した混
合液を濾過して飲料を抽出する自動販売機の飲料抽出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の飲料抽出装置として、特
開平4−354912号公報に記載のものが知られてい
る。この従来の飲料抽出装置は、挽き豆と湯を攪拌・混
合して、レギュラーコーヒーを抽出する抽出装置本体
と、攪拌・混合の際に、蒸気パイプを介して混合液に蒸
気を吹き込む蒸気発生器とを備えており、蒸気により販
売飲料の冷えを防止すると共に、抽出を促進して飲料の
味を向上させるようにしている。蒸気発生器には、その
上方の湯タンクから延びる供給パイプが接続されてお
り、湯タンク内の湯が、蒸気発生器との水頭圧差によ
り、供給パイプを介して湯タンクから供給され、蒸気発
生器で加熱されて蒸気となる。一方、蒸気パイプにはブ
ロワーが接続されており、蒸気発生器で発生した蒸気
は、このブロワーにより、蒸気パイプを介して抽出装置
本体に供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の飲料
抽出装置では、蒸気発生器に供給される湯の供給圧力
は、湯タンクと蒸気発生器との水頭圧差で決定されるた
め、一定の限界があり、例えば、自動販売機の高さに相
当する水頭圧以上にすることは不可能となる。このた
め、湯の供給圧力が、発生する蒸気の蒸気圧よりも極端
に低くなり、湯が蒸気発生器から湯タンクに逆流し、蒸
気発生器に送り込めなくなる場合がある。この結果、所
定の時間(混合時間)内に抽出装置本体に必要量の蒸気
を送り込むことができないという問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、原料と湯を混合した混合液に、過不足
なくかつ確実に蒸気を吹き込むことができる自動販売機
の飲料抽出装置を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の自動販売機の飲料抽出装置は、蒸気発生器
で発生した蒸気を、蒸気パイプを介して、原料と湯とを
混合した混合液に吹き込んで飲料を抽出する自動販売機
の飲料抽出装置において、蒸気パイプの内圧より高い圧
力で水を加圧し、加圧した水を給水パイプを介して蒸気
発生器に供給する加圧供給手段を備えたことを特徴とす
る。
【0006】請求項2記載の自動販売機の飲料抽出装置
は、請求項1に記載の自動販売機の飲料抽出装置におい
て、加圧供給手段は、シスターンの下流側に設けられ、
当該自動販売機の各部に水を供給するメインポンプであ
ることを特徴とする。
【0007】請求項3記載の自動販売機の飲料抽出装置
は、請求項1または2に記載の自動販売機の飲料抽出装
置において、給水パイプに設けられ、開弁作動により蒸
気発生器に水を供給する開閉弁と、飲料の抽出後、開閉
弁を開弁作動させる制御器とをさらに備えたことを特徴
とする。
【0008】請求項4記載の自動販売機の飲料抽出装置
は、請求項1または2に記載の自動販売機の飲料抽出装
置において、当該自動販売機のドアの開閉を検出するド
アセンサと、給水パイプに設けられ、開弁作動により蒸
気発生器に水を供給する開閉弁と、ドアセンサが前記ド
アの開放を検出したときに、開閉弁を閉弁作動させる制
御器とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項5記載の自動販売機の飲料抽出装置
は、請求項1または2に記載の自動販売機の飲料抽出装
置において、蒸気発生器内の温度を検出する第1温度セ
ンサと、給水パイプに設けられ、開弁作動により蒸気発
生器に水を供給する開閉弁と、第1温度センサの検出温
度が所定温度以下のときに開閉弁を閉弁作動させる制御
器とを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項6記載の自動販売機の飲料抽出装置
は、請求項1または2に記載の自動販売機の飲料抽出装
置において、外気温度を検出する第2温度センサと、給
水パイプに設けられ、開弁作動により蒸気発生器に水を
供給する開閉弁と、第2温度センサの検出温度が高い
程、開放弁の開放量が小さくなるように制御する制御器
とを備えたことを特徴とする。
【0011】請求項7記載の自動販売機の飲料抽出装置
は、請求項1または2に記載の自動販売機の飲料抽出装
置において、給水パイプに設けられ、開弁作動により蒸
気発生器に水を供給する開閉弁と、原料と湯とを混合す
る混合時間が長い程、開放弁の開放量が大きくなるよう
に制御する制御器とを備えたことを特徴とする。
【0012】請求項8記載の自動販売機の飲料抽出装置
は、請求項1または2に記載の自動販売機の飲料抽出装
置において、蒸気発生器が供給する蒸気の供給間隔時間
を検出するタイマと、給水パイプに設けられ、開弁作動
により蒸気発生器に水を供給する開閉弁と、検出した供
給間隔時間が長い程、開放弁の開放量が大きくなるよう
に制御する制御器とを備えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1に記載の自動販売機の飲料抽出装置で
は、加圧供給手段が、水を蒸気パイプの内圧よりも高く
加圧し、加圧した水を、給水パイプを介して蒸気発生器
に供給する。このため、蒸気発生器への水の供給圧力が
蒸気パイプの内圧よりも常に高く維持されるので、水が
給水パイプ内を逆流することがなく確実に蒸気発生器に
供給される結果、蒸気も確実に混合液に供給される。
【0014】請求項2に記載の自動販売機の飲料抽出装
置では、シスターンの下流側に設けられ、自動販売機の
各部に水を供給するメインポンプによって、蒸気発生器
に水が供給される。このため、メインポンプを、自動販
売機内の湯タンクなどの他の構成要素に用いられるポン
プと兼用することができ、この結果、コストアップが抑
えられる。
【0015】請求項3に記載の自動販売機の飲料抽出装
置では、制御器が、蒸気発生器に水を供給する開閉弁
を、飲料の抽出後、開弁作動させるので、抽出した飲料
が搬送される配管がリンスされる。この場合、蒸気は、
湯に比べ何十倍もの速さで配管経路を流れるため、配管
内の汚れが確実に落とされる。また、蒸気は、高温のた
め、配管内の汚れを蒸して軟化させるので、より確実に
汚れを落とし、また、殺菌も行う。
【0016】請求項4に記載の自動販売機の飲料抽出装
置では、原料の補給、修理および清掃などのため、自動
販売機のドアを開けた場合、ドアセンサがドアの開放状
態を検出したときに、制御器が、開閉弁を閉じる。この
ため、仮に、蒸気発生器が、修理時などに誤動作したと
しても、蒸気発生器に水が供給されないので、蒸気が噴
出してしまうような事態を避けることができる。
【0017】請求項5に記載の自動販売機の飲料抽出装
置では、第1温度センサが、蒸気発生器内の温度を検出
し、検出温度が所定温度以下のときに、制御器は開閉弁
を閉弁する。この結果、蒸気発生器のヒータの故障、停
電や電圧低下等に起因して、蒸気発生器内の温度が低下
すると、蒸気発生器に水が供給されない。したがって、
故障等のときに、蒸気発生器が所定量の水を気化させる
ことができず、抽出装置へ水が漏れ出して、飲料の品質
を低下させてしまうというような事態が防止される。
【0018】請求項6に記載の自動販売機の飲料抽出装
置では、第2温度センサが、外気温度を検出し、制御器
が、検出温度が高い程、開放弁の開放量が小さくなるよ
うに制御する。これにより、蒸気発生器から抽出装置に
送られる蒸気の量、つまり熱エネルギーが、外気温度に
基づいて制御されるので、外気温度が変化しても、その
変化に応じて、供給熱エネルギーが自動的に適切に調整
され、この結果、飲料を抽出する際の温度が、四季を通
じて一定になり、飲料の品質が一定に維持される。
【0019】請求項7に記載の自動販売機の飲料抽出装
置によれば、制御器が、原料と湯を混合する混合時間が
長くなる程、開閉弁の開放量が大きくなるように制御す
る。一般に、混合液を混合する時間は、原料の種類に応
じて異なっており、原料の種類に適した時間に設定され
ているので、混合温度も原料の種類によって適切な温度
に維持することが好ましい。したがって、混合時間に合
わせて蒸気を供給することにより、原料と湯が混合時間
内で過不足なく混合される結果、原料の必要な成分が溶
出する一方、不要な成分の溶出が防止される。また、混
合時間に必要な量だけの蒸気を発生させるので、熱エネ
ルギーの効率的利用が図られる。
【0020】請求項8に記載の自動販売機の飲料抽出装
置によれば、タイマが、蒸気の供給間隔時間を検出し、
制御器が、検出した供給間隔時間が長くなる程、開閉弁
の開放量が大きくなるように制御する。この結果、供給
間隔時間が長くなり、抽出装置や蒸気パイプの温度が低
下しても、その分を補うように蒸気が供給されるので、
混合時の飲料の温度が一定に維持される。これにより、
飲料の品質が一定に維持されると共に、不要な蒸気を発
生させることなく熱エネルギーの効率的利用が図られ
る。
【0021】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の一実施
例に係る自動販売機の飲料抽出装置をカップ式自動販売
機に適用した場合について説明する。この自動販売機
は、自動販売機内で調理したコーヒーを、商品購入者に
カップで提供するようにしたものであり、図1はそのコ
ーヒーの調理部の構造図である。同図に示すように、こ
の調理部1は、大別して給水部2と抽出販売部3から構
成されている。
【0022】給水部2は、水道の水を貯蔵するシスター
ン11と、シスターン11の下流側に設けられ、シスタ
ーン11の水を加圧して給水パイプ12を介して自動販
売機内の各部に供給する水ポンプ(メインポンプ)13
と、給水された水を冷却して希釈水としてカップCに供
給する冷却水タンク14と、給水された水を加熱して湯
を貯蔵する湯タンク15とを備えている。給水部2で
は、水道から給水された水を一旦シスターン11に貯水
した後、水ポンプ13が、貯水した水を加圧して、湯タ
ンク15、冷却水タンク14および後述する蒸気発生器
30に供給している。湯タンク15は、給水された水を
ヒータ15aで加熱して90度以上の湯を作り、これを
貯蔵する。湯タンク15に貯蔵された湯は、湯弁15b
を介して、後述する抽出装置(飲料抽出装置)24に給
湯される。また、冷却水タンク14は、図示しない冷凍
サイクルによって冷却した水を貯水すると共に、冷却水
内に蛇行状に配設した冷却水パイプ14aの中に、供給
された水を通過させることにより、希釈水弁14bを介
して、冷却した希釈水をカップCに供給する。
【0023】抽出販売部3は、カップCを供給するカッ
プ供給装置21と、コーヒーの粉末原料(飲料原料)を
貯蔵するコーヒーキャニスタ23と、粉末原料と湯を混
合してコーヒーを抽出する抽出装置24と、クリームを
貯蔵するクリームキャニスタ25と、砂糖を貯蔵する砂
糖キャニスタ26と、シロップを貯蔵するシロップキャ
ニスタ27と、砂糖キャニスタ26およびクリームキャ
ニスタ25から、販売命令に従ってそれぞれ供給された
砂糖およびクリームを、抽出されたコーヒーと混合する
ミキシングボール28と、水ポンプ13からフィルタ2
9を介して給水された水を蒸発させて抽出装置24に送
り込む蒸気発生器30と、カップCを置くためのカップ
受台31とを備えている。なお、フィルタ29は、給水
パイプ12内を流動する水に含まれるマグネシウムやカ
ルシウムなどを除去することにより、純水を生成して、
抽出装置24の後述する蓄熱体63の表面へのマグネシ
ウムなどの化合物が付着するのを防止する。
【0024】この抽出販売部3では、商品選択スイッチ
(図6参照)84が押されると、カップ供給装置21が
カップ受台31にカップCを供給する。同時に、コーヒ
ーキャニスタ23および湯タンク15から粉末原料およ
び湯が抽出装置24にそれぞれ供給され、抽出装置24
が、これらを混合・攪伴し、ここでコーヒーを抽出し、
抽出したコーヒーをミキシングボール28に供給する。
ミキシングボール28では、供給されたコーヒーとクリ
ームおよび砂糖とが混合され、その後、混合された混合
液がカップCに供給される。これと同時に、シロップキ
ャニスタ27および冷却水タンク14からシロップおよ
び希釈水がそれぞれカップCに供給され、コーヒーが販
売される。
【0025】次に、本発明の主要構成要素である抽出装
置24および蒸気発生器30について説明する。
【0026】抽出装置24は、図2〜4に示すように、
シリンダ41と、シリンダ41と分離可能な飲料受42
とを備えている。シリンダ41は、粉末原料と湯を混合
・攪拌する攪拌室43と、混合・攪拌された混合液から
コーヒーを抽出する抽出室44とを備えている。攪伴室
43は、上部開口部45を上部に、上部開口部45より
小径の取出口46を下部にそれぞれ備えると共に、取出
口46に向かって傾斜した傾斜部47を備えている。抽
出室44は、取出口46を介して攪拌室43に連なり、
図示しない抽出駆動モータにより駆動される飲料バルブ
48によって、攪拌室43との連通が制御される。
【0027】抽出室44は、下部が開口しており、飲料
受42との間にペーパーフィルタ49を挟み込めるよう
になっており、ペーパーフィルタ49によって混合液を
濾過することにより、コーヒーを抽出し、抽出したコー
ヒーを飲料受42に供給する。また抽出室44は、上部
に蒸気取入口50を備え、蒸気取入口50は、蒸気パイ
プ51を介して、蒸気発生器30に接続されており、蒸
気パイプ51にはエアバルブ52が設けられている。飲
料受42は、飲料排出口53を下部中央に備えている。
飲料排出口53は、飲料供給パイプ54を介してミキシ
ングボール28に接続されており、ミキシングボール2
8との連通は、飲料供給パイプ54の中間に設けられた
飲料バルブ55の開閉によって制御される。
【0028】蒸気発生器30は、図5に示すように、断
熱性に優れた断熱箱61と、凹部62が形成され、アル
ミ合金やステンレス鋼などの熱容量の大きい材質で構成
されたブロック状の蓄熱体63と、蓄熱体63の温度を
検出し、所定の温度でオン/オフする第1サーモスタッ
ト64と、第1サーモスタット64によってオン/オフ
制御されるヒータ65と、蒸気の供給量を調整するため
の第2サーモスタット(第1温度センサ)66と、凹部
62を覆う蓋67とを備えている。なお、ヒータ65
は、図7に示すように、第1サーモスタット64の接点
64aと直列に接続されており、接点64aのオープン
/ショートにより制御される。
【0029】蓋67には、水供給口71、空気供給口7
2および蒸気排出口73が形成されている。水供給口7
1および空気供給口72は、給水パイプ12およびエア
パイプ74を介して、給水ポンプ13およびエアポンプ
75にそれぞれ接続されている。給水パイプ12の中間
には給水量を制御するための水電磁弁(開閉弁)76が
取り付けられており、水電磁弁76は、後述する制御部
(制御器)81によって、その開閉が制御される。エア
ポンプ75は、水電磁弁76が開放されたときに作動す
るように、制御部81によって制御される。また、蒸気
排出口73は、蒸気パイプ51を介して、抽出装置24
およびエアバルブ52に接続されている。
【0030】この蒸気発生器30では、給水パイプ12
を介して供給された水が、凹部62に供給され、ここで
蓄熱体63に蓄積された熱によって蒸気に気化されると
共に、エアーポンプ75によって蒸気パイプ51の内圧
よりも高く加圧され、供給された加圧空気との混合体に
なり、蒸気パイプ51を介して、抽出装置24に供給さ
れる。
【0031】次に、蒸気発生器30および抽出装置24
などを制御する制御部81について、図6および7を参
照して説明する。制御部81は、主としてマイクロコン
ピュータ、第1制御リレーおよび第2制御リレーで構成
され、マイクロコンピュータの入力ポートには、扉スイ
ッチ(ドアセンサ)82、環境温度センサ(第2温度セ
ンサ)83、タイマ87、第2サーモスタット66、お
よび商品選択スイッチ84が接続されている。
【0032】図7に示すように、第1制御リレーの接点
85は、第2サーモスタット66、扉スイッチ82およ
び水電磁弁76のそれぞれの接点66a、82aおよび
76aと直列に接続されている。ここで、第2サーモス
タット66は、蒸気発生器30の蓄熱体63の温度が所
定の温度(本実施例では100度)以下になると、その
接点66aがオープンするようになっている。また、扉
スイッチ82は、自動販売機の図示しない扉に取り付け
られており、扉が開放されると、その接点82aがオー
プンになり、扉が閉まると、接点82aがショートする
ように構成されている。また、第2制御リレーの接点8
6は、水ポンプ13の接点13aと直列接続されてい
る。これにより、水ポンプ13は制御部81によって、
その作動が制御される。また、環境温度センサ83は、
自動販売機の本体外部に取り付けられ、外気温度を検出
する。タイマ87は、蒸気発生器30に水を供給し終わ
った時、つまり水電磁弁76が閉弁された時に、カウン
トを開始し、水電磁弁76の次の開弁時にカウントを停
止する。
【0033】次に、上記構成によるコーヒーの抽出動作
およびリンス(洗浄)動作について説明する。
【0034】まず、図示しない抽出駆動モータによりシ
リンダ41が下降して、シリンダ41の下端部がペーパ
ーフィルタ49を介して飲料受42に圧接する(図
2)。次いで、湯弁15b、コーヒーキャニスタ23お
よびエアポンプ75がほぼ同時に運転を開始する。湯弁
15bは所定量の湯を、コーヒーキャニスタ23は所定
量の粉末原料を、エアポンプ75は抽出室44を介して
加圧空気を、それぞれ攪拌室43内に供給する。これに
より攪拌室43では、粉末原料と湯が混合される。制御
部81は、これより若干時間が経過した後、水電磁弁7
6を開弁することにより、蒸気発生器30に所定量の水
を供給する。水は、直ちに気化して蒸気となり、加圧空
気と一緒にシリンダ41に供給され、攪拌室43の混合
液中に吹き込まれる。攪拌工程が終了すると、抽出駆動
モータにより飲料バルブ48が一度大きく下降して攪伴
室43の取出口46を開くことにより、粉末原料と湯の
混合液が攪拌室43から抽出室44に移される。
【0035】この混合液を攪拌室43から抽出室44に
移動させる工程では、エアバルブ52と飲料バルブ55
が共に抽出駆動モータによって開弁される。エアバルブ
52は、開弁状態になることにより、抽出室44内の残
留空気や蒸気を抜き、混合液の飲料供給パイプ54への
移動を容易にする。
【0036】その後、飲料バルブ48が上昇して取出口
46を閉じ、抽出装置24は図3の状態になる。この状
態になると、混合液は、エアポンプ75によって加圧さ
れ、ペーパーフィルタ49でコーヒーの滓とコーヒーに
分離された後、コーヒーは、飲料供給パイプ54を介し
てミキシングボール28に供給される。
【0037】ミキシングボール28では、必要に応じて
砂糖やクリームが付与される。その後、コーヒーがカッ
プCに注がれて販売される。コーヒーを供給した後、抽
出装置24のシリンダ41は、図4に示すように、抽出
駆動モータによって上昇する。ペーパーフィルタ49
は、ペーパーフィルタ送りモータ(図示せず)によりコ
ーヒー滓と共に、横に移動すると同時に、新しいペーパ
ーフィルタ40が用意される。
【0038】抽出装置24でコーヒーの抽出動作が終了
すると、制御部81は、抽出駆動モータを駆動して、図
3に示すように、シリンダ41を飲料受42に圧接す
る。この状態で、制御部81は、エアバルブ52を所定
時間だけ閉弁し、飲料バルブ55を開弁すると共にエア
ポンプ75を駆動し、次いで、水電磁弁76を一定時間
だけ開弁して蒸気発生器30に水を供給し、蒸気を生成
する。生成された蒸気は、加圧空気と共に抽出室44内
に供給され、飲料供給パイプ54を介してミキシングボ
ール28に注入される。次いで、制御部81は、飲料バ
ルブ55を閉弁すると共に湯弁15aを開弁して、湯を
抽出室44内に注入する。次に、制御部81は、エアバ
ルブ52を閉弁すると共に飲料バルブ55を開弁する。
この結果、加圧された湯が、抽出室44、飲料供給パイ
プ54およびミキシングボール28を介して、カップ受
台31に排出される。これにより、抽出室44、飲料供
給パイプ54およびミキシングボール28のリンスが行
われる。
【0039】この場合、湯だけでリンスする場合と比較
して、蒸気は、湯の何十倍もの速さで抽出室44および
飲料供給パイプ54内を流れるため、これらに付着した
汚れを確実に落とすことができる。また、蒸気は、高温
のため、抽出室44および飲料供給パイプ54の汚れを
蒸して軟化させるので、より確実に汚れを落とすことが
できると共に、殺菌することもできる。さらに、蒸気に
よるリンスの後に、湯によるリンスも行うため、軟化し
た汚れをより確実に落とすことができる。
【0040】また、原料の補給、修理および清掃などの
ため、自動販売機の扉が開けられた場合には、扉スイッ
チ82が扉の開放状態を検出したときに、制御部81が
水電磁弁76を閉弁させる。このため、仮に、蒸気発生
器30が、修理時などに誤動作したとしても、蒸気発生
器30に水が供給されないので、蒸気が噴出してしまう
ような事態を防止することができる。
【0041】さらに、第2サーモスタット66は、蒸気
発生器30内(蓄熱体63)の温度を検出し、検出温度
が所定温度よりも低いときには、接点66aを開放して
蒸気発生器30への水の供給を停止する。このような制
御を行うのは、次の理由による。つまり、蒸気発生器3
0でヒータの故障、停電、および電圧低下等が起きる
と、蒸気発生器30内の温度が低下するため、蒸気発生
器30が所定量の水を気化させることができず、抽出装
置24へ水が漏れ出し、飲料の品質を低下させてしま
う。このように蒸気発生器30内の温度が低下した場合
には、上記のように、蒸気発生器30への水の供給を停
止することにより、抽出装置24への水の漏れ出しを確
実に防止することができる。この結果、混合液中に水が
注入されて品質を低下させるという事態を防止すること
ができる。
【0042】さらに、制御部81は、環境温度センサ8
3が検出した外気温度に応じて水電磁弁76の開放時間
(開放量)を制御して、蒸気発生器30から抽出装置2
4に供給する蒸気の量、つまり熱エネルギーを制御す
る。これにより、外気温度が変化しても、その変化に応
じて供給熱エネルギーを自動的に適切に調整でき、抽出
装置24内で混合される飲料の温度を一定にすることが
できるので、四季を通じて、飲料の品質を一定に維持す
ることができる。
【0043】また、制御部81は、原料と湯とを混合す
る混合時間が長くなる程、水電磁弁76の開放時間(開
放量)が長くなるように制御する。このため、原料の種
類に応じて適切な混合時間で混合されている混合液の温
度も適切に維持される。このように、混合時間に合わせ
て蒸気を供給することにより、原料と湯が混合時間内で
過不足なく混合される結果、原料の必要な成分が溶出
し、かつ不要な成分の溶出が防止される。また、混合時
間に必要な量だけの蒸気を発生させるので、熱エネルギ
ーを効率的に利用することができる。
【0044】さらに、制御部81は、タイマ87によっ
て検出された、蒸気発生器30から抽出装置24への蒸
気の供給間隔時間が長くなる程、水電磁弁76の開放時
間(開放量)が大きくなるように制御する。つまり、連
続的に販売が行われず、蒸気の供給間隔時間が長くなっ
たときは、抽出装置24や蒸気パイプ51の温度が低下
するのに対して水電磁弁76の開弁時間をより長くする
ことにより、温度低下分の熱エネルギーを補うように蒸
気が供給される。一方、連続的に販売が行われ、蒸気の
供給間隔時間が短いときは、抽出装置24や蒸気パイプ
51の温度があまり低下しないので、この場合には、水
電磁弁76の開弁時間をより短くすることにより、より
少ない量の蒸気を供給する。この結果、混合時の飲料の
温度が一定に維持されるので、飲料の品質が一定に維持
されると共に、不要な蒸気を発生させることなく熱エネ
ルギーを効率的に利用することができる。
【0045】以上のように、本実施例によれば、蒸気発
生器30に供給する水を蒸気パイプ51の内圧よりも高
く加圧し、加圧した水を、蒸気パイプ51を介して蒸気
発生器30へ供給する。このため、蒸気発生器30への
水の供給圧力が蒸気パイプ51の内圧よりも常に高く維
持されるので、水が供給パイプ12内を逆流することが
なく、また、必要量の水が確実に蒸気発生器30に供給
されるので、蒸気を確実に攪伴室43内の混合液に供給
することができる。また、外気温度、混合液の混合時間
や蒸気の供給間隔時間などに応じて開閉弁76の開弁時
間を調整するため、蒸気を過不足なく蒸気発生器30に
供給することができる。
【0046】また、蒸気発生器30に水を供給する給水
ポンプ13を、冷却水タンク14や湯タンク15などの
自動販売機の他の構成要素に用いられるポンプと兼用す
ることができ、コストアップを抑えることができる。
【0047】なお、本実施例では、コーヒーの抽出装置
24について説明したが、緑茶など他の抽出飲料の抽出
装置に適用できることは、いうまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、水が給水
パイプ内を逆流することがなく確実に蒸気発生器に供給
される結果、蒸気も確実に混合液に供給される。また、
メインポンプを加圧供給手段と兼用することにより、コ
ストアップを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカップ式自動販売機の
調理部の構造図である。
【図2】実施例の抽出装置および周辺装置の動作を説明
するための図である。
【図3】実施例の抽出装置および周辺装置の動作を説明
するための図である。
【図4】実施例の抽出装置の動作を説明するための図で
ある。
【図5】実施例の蒸気発生器の一部を切り欠いた側面図
である。
【図6】実施例の制御部および周辺装置のブロック図で
ある。
【図7】実施例の制御系の電気回路図である。
【符号の説明】
12 給水パイプ 13 水ポンプ 24 抽出装置 30 蒸気発生器 51 蒸気パイプ 76 給水弁 81 制御部 82 扉スイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気発生器で発生した蒸気を、蒸気パイ
    プを介して、原料と湯とを混合した混合液に吹き込んで
    飲料を抽出する自動販売機の飲料抽出装置において、 前記蒸気パイプの内圧より高い圧力で水を加圧し、当該
    加圧した水を給水パイプを介して前記蒸気発生器に供給
    する加圧供給手段を備えたことを特徴とする自動販売機
    の飲料抽出装置。
  2. 【請求項2】 前記加圧供給手段は、シスターンの下流
    側に設けられ、当該自動販売機の各部に水を供給するメ
    インポンプであることを特徴とする請求項1に記載の自
    動販売機の飲料抽出装置。
  3. 【請求項3】 前記給水パイプに設けられ、開弁作動に
    より前記蒸気発生器に水を供給する開閉弁と、 前記飲料の抽出後、前記開閉弁を開弁作動させる制御器
    とをさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に
    記載の自動販売機の飲料抽出装置。
  4. 【請求項4】 当該自動販売機のドアの開閉を検出する
    ドアセンサと、 前記給水パイプに設けられ、開弁作動により前記蒸気発
    生器に水を供給する開閉弁と、 前記ドアセンサが前記ドアの開放を検出したときに、前
    記開閉弁を閉弁作動させる制御器とを備えたことを特徴
    とする請求項1または2に記載の自動販売機の飲料抽出
    装置。
  5. 【請求項5】 前記蒸気発生器内の温度を検出する第1
    温度センサと、 前記給水パイプに設けられ、開弁作動により前記蒸気発
    生器に水を供給する開閉弁と、 前記第1温度センサの検出温度が所定温度以下のときに
    前記開閉弁を閉弁作動させる制御器とを備えたことを特
    徴とする請求項1または2に記載の自動販売機の飲料抽
    出装置。
  6. 【請求項6】 外気温度を検出する第2温度センサと、 前記給水パイプに設けられ、開弁作動により前記蒸気発
    生器に水を供給する開閉弁と、 前記第2温度センサの検出温度が高い程、前記開閉弁の
    開放量が小さくなるように制御する制御器とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機の
    飲料抽出装置。
  7. 【請求項7】 前記給水パイプに設けられ、開弁作動に
    より前記蒸気発生器に水を供給する開閉弁と、 原料と湯とを混合する混合時間が長い程、前記開放弁の
    開放量が大きくなるように制御する制御器とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機の
    飲料抽出装置。
  8. 【請求項8】 前記蒸気発生器が供給する蒸気の供給間
    隔時間を検出するタイマと、 前記給水パイプに設けられ、開弁作動により前記蒸気発
    生器に水を供給する開閉弁と、 前記検出した供給間隔時間が長い程、開放弁の開放量が
    大きくなるように制御する制御器とを備えたことを特徴
    とする請求項1または2に記載の自動販売機の飲料抽出
    装置。
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