JPH08102991A - 受話器用音響再生装置 - Google Patents
受話器用音響再生装置Info
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- JPH08102991A JPH08102991A JP26455394A JP26455394A JPH08102991A JP H08102991 A JPH08102991 A JP H08102991A JP 26455394 A JP26455394 A JP 26455394A JP 26455394 A JP26455394 A JP 26455394A JP H08102991 A JPH08102991 A JP H08102991A
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- Japan
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- receiver
- sound
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 受話器の耳へのあて方が変わっても、一定の
音質で聴くことのできる受話器用音響再生装置を提供す
ること。 【構成】 受話器筐体５の音響放射面６の近傍に圧力セ
ンサ４を取り付け、受聴者の耳との当接状態を検出す
る。制御手段３は圧力センサ４の値によって信号処理手
段２の周波数特性を制御する。そして例え受話器と耳の
当接状態が変化しても、耳から聞こえる音の周波数特性
が変化しないように制御する。
音質で聴くことのできる受話器用音響再生装置を提供す
ること。 【構成】 受話器筐体５の音響放射面６の近傍に圧力セ
ンサ４を取り付け、受聴者の耳との当接状態を検出す
る。制御手段３は圧力センサ４の値によって信号処理手
段２の周波数特性を制御する。そして例え受話器と耳の
当接状態が変化しても、耳から聞こえる音の周波数特性
が変化しないように制御する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、受話器の耳への当接状
態が変化しても一定の音質で受聴することができる受話
器用音響再生装置に関するものである。
態が変化しても一定の音質で受聴することができる受話
器用音響再生装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の受話器用音響再生装置について図
面を参照しながら説明する。図７は従来の受話器用音響
再生装置の構成図である。信号出力手段１から出力され
た音声信号は、増幅器７により増幅され、受話器筐体５
に取り付けた受話器用のスピーカ８で再生される。ここ
で、受話器を耳にあてた状態では、受話器用スピーカ８
の振動板と外耳道及び耳の鼓膜によって閉じた小空間が
形成される。このように完全な密閉状態においては、ス
ピーカ８の振動系インピーダンスを適当に設定すること
によって、受話器の感度をある周波数以下において一定
にすることができる。
面を参照しながら説明する。図７は従来の受話器用音響
再生装置の構成図である。信号出力手段１から出力され
た音声信号は、増幅器７により増幅され、受話器筐体５
に取り付けた受話器用のスピーカ８で再生される。ここ
で、受話器を耳にあてた状態では、受話器用スピーカ８
の振動板と外耳道及び耳の鼓膜によって閉じた小空間が
形成される。このように完全な密閉状態においては、ス
ピーカ８の振動系インピーダンスを適当に設定すること
によって、受話器の感度をある周波数以下において一定
にすることができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような構成では、受話器の試聴条件、例えば受話器筐体
５を耳に強く密着させて聞く場合や、多少ゆるめて聞く
場合によって、音響特性が大きく異なってくる。図８
は、受話器を音響カップラに装着した場合の音圧周波数
特性の実測値を示したものである。Ａ１は密閉特性、Ａ
２は音の漏れが小さい際のリーク特性、Ａ３は音の漏れ
が大きい際のリーク特性である。このように密閉特性と
リーク特性とでは、特に低域の音圧周波数特性が異な
る。従って、受話器の耳へのあて方によって音質が大き
く変化し、違和感が生じることになる。
ような構成では、受話器の試聴条件、例えば受話器筐体
５を耳に強く密着させて聞く場合や、多少ゆるめて聞く
場合によって、音響特性が大きく異なってくる。図８
は、受話器を音響カップラに装着した場合の音圧周波数
特性の実測値を示したものである。Ａ１は密閉特性、Ａ
２は音の漏れが小さい際のリーク特性、Ａ３は音の漏れ
が大きい際のリーク特性である。このように密閉特性と
リーク特性とでは、特に低域の音圧周波数特性が異な
る。従って、受話器の耳へのあて方によって音質が大き
く変化し、違和感が生じることになる。
【０００４】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、受話器の耳へのあて方に依存せ
ず、一定の音質を再生できる受話器用音響再生装置を提
供することを目的とする。
なされたものであって、受話器の耳へのあて方に依存せ
ず、一定の音質を再生できる受話器用音響再生装置を提
供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本願の請求項１の発明
は、音声信号を出力する信号出力手段と、信号出力手段
から出力された音声信号の振幅周波数特性を補正する信
号処理手段と、受話器の音響放射面近傍に取り付けら
れ、受話器と受聴者の耳との当接状態を検出する少なく
とも１つ以上のセンサと、センサで測定された値に応じ
て信号処理手段の振幅周波数特性の補正を制御する制御
手段と、を具備することを特徴とするものである。
は、音声信号を出力する信号出力手段と、信号出力手段
から出力された音声信号の振幅周波数特性を補正する信
号処理手段と、受話器の音響放射面近傍に取り付けら
れ、受話器と受聴者の耳との当接状態を検出する少なく
とも１つ以上のセンサと、センサで測定された値に応じ
て信号処理手段の振幅周波数特性の補正を制御する制御
手段と、を具備することを特徴とするものである。
【０００６】本願の請求項５の発明は、音声信号を出力
する信号出力手段と、信号出力手段から出力された音声
信号の振幅周波数特性を補正する信号処理手段と、受話
器の音響放射面近傍に取り付けられたマイクロホンと、
マイクロホンで収音された音声信号と信号出力手段の音
声信号とを比較し、非類似度を演算する信号比較手段
と、信号比較手段の出力する非類似度の値に応じて信号
処理手段の振幅周波数特性の補正を制御する制御手段
と、を具備することを特徴とするものである。
する信号出力手段と、信号出力手段から出力された音声
信号の振幅周波数特性を補正する信号処理手段と、受話
器の音響放射面近傍に取り付けられたマイクロホンと、
マイクロホンで収音された音声信号と信号出力手段の音
声信号とを比較し、非類似度を演算する信号比較手段
と、信号比較手段の出力する非類似度の値に応じて信号
処理手段の振幅周波数特性の補正を制御する制御手段
と、を具備することを特徴とするものである。
【０００７】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項１〜４の
発明によれば、受話器筐体に取り付けられたセンサの値
より受話器のリーク量の度合いを推定する。そしてリー
ク量の度合いに応じて低域の振幅周波数特性を補正する
ことによって、試聴条件によらず一定の音質を出力す
る。
発明によれば、受話器筐体に取り付けられたセンサの値
より受話器のリーク量の度合いを推定する。そしてリー
ク量の度合いに応じて低域の振幅周波数特性を補正する
ことによって、試聴条件によらず一定の音質を出力す
る。
【０００８】また本願の請求項５〜７の発明によれば、
スピーカで再生された信号と入力音声信号との非類似度
を演算し、その結果に応じて低域の振幅周波数特性を補
正する。こうして受話器の耳へのあて方等の試聴条件に
よらず、一定の音質を再生するようにしている。
スピーカで再生された信号と入力音声信号との非類似度
を演算し、その結果に応じて低域の振幅周波数特性を補
正する。こうして受話器の耳へのあて方等の試聴条件に
よらず、一定の音質を再生するようにしている。
【０００９】
【実施例】本発明の第１実施例における受話器用音響再
生装置について、図１〜図３を参照しつつ説明する。図
１は第１実施例の受話器用音響再生装置の構成図であ
る。本図において信号出力手段１は音声信号を出力する
回路で、その出力は信号処理手段２に与えられる。信号
処理手段２は音声信号の振幅周波数特性を補正する回路
で、その制御信号は制御手段３によって与えられる。制
御手段３はセンサ４で測定された値に応じて制御信号を
出力する回路である。増幅器７は信号処理手段２の出力
する音声信号を増幅する回路で、その出力はスピーカ８
に与えられる。
生装置について、図１〜図３を参照しつつ説明する。図
１は第１実施例の受話器用音響再生装置の構成図であ
る。本図において信号出力手段１は音声信号を出力する
回路で、その出力は信号処理手段２に与えられる。信号
処理手段２は音声信号の振幅周波数特性を補正する回路
で、その制御信号は制御手段３によって与えられる。制
御手段３はセンサ４で測定された値に応じて制御信号を
出力する回路である。増幅器７は信号処理手段２の出力
する音声信号を増幅する回路で、その出力はスピーカ８
に与えられる。
【００１０】スピーカ８は受話部に取付けられたスピー
カである。受話部には音響放射面６が設けられ、スピー
カ８から発せられた音声が受聴者の耳に入射される。そ
してスピーカ８の外周部に圧力センサ４が取り付けられ
ている。圧力センサは受話部と受聴者の耳との当接状態
を検出するセンサであり、その出力は制御手段３に与え
られる。このように受話部を含む受話器筐体５は電話器
の一部を構成している。
カである。受話部には音響放射面６が設けられ、スピー
カ８から発せられた音声が受聴者の耳に入射される。そ
してスピーカ８の外周部に圧力センサ４が取り付けられ
ている。圧力センサは受話部と受聴者の耳との当接状態
を検出するセンサであり、その出力は制御手段３に与え
られる。このように受話部を含む受話器筐体５は電話器
の一部を構成している。
【００１１】本実施例において、受話器を耳にあてて受
聴している状態を考える。受話器の音響放射面６のまわ
りに取り付けられた圧力センサ４は、人の耳と受話器と
の間の圧力値を出力する。耳にかるく受話器をあててい
る場合には圧力値が小さくなり、リーク量は大きいと推
定できる。逆に耳に強く受話器を当てている場合には圧
力値が大きくなり、リーク量は小さいこととなる。そし
て制御手段３では、圧力センサ４で測定された圧力値に
基づいて信号処理手段２に制御信号を与え、信号処理手
段２の周波数補正特性を制御する。
聴している状態を考える。受話器の音響放射面６のまわ
りに取り付けられた圧力センサ４は、人の耳と受話器と
の間の圧力値を出力する。耳にかるく受話器をあててい
る場合には圧力値が小さくなり、リーク量は大きいと推
定できる。逆に耳に強く受話器を当てている場合には圧
力値が大きくなり、リーク量は小さいこととなる。そし
て制御手段３では、圧力センサ４で測定された圧力値に
基づいて信号処理手段２に制御信号を与え、信号処理手
段２の周波数補正特性を制御する。
【００１２】図２は第１実施例におけるリーク量と補正
特性（その１）の関係を示したものである。本図におい
て、Ｂ１はリーク量が大きいときの補正特性、Ｂ２はリ
ーク量が中間のときの補正特性、Ｂ３はリーク量が小さ
いときの補正特性である。つまりリーク量が大きくなる
に従って、信号出力手段１から入力された音声信号は低
域をより増強するように信号処理手段２で補正されるこ
とになる。このように補正することによって、リーク量
に関わらず密閉特性の場合と同じ音圧周波数特性が得ら
れることになる。
特性（その１）の関係を示したものである。本図におい
て、Ｂ１はリーク量が大きいときの補正特性、Ｂ２はリ
ーク量が中間のときの補正特性、Ｂ３はリーク量が小さ
いときの補正特性である。つまりリーク量が大きくなる
に従って、信号出力手段１から入力された音声信号は低
域をより増強するように信号処理手段２で補正されるこ
とになる。このように補正することによって、リーク量
に関わらず密閉特性の場合と同じ音圧周波数特性が得ら
れることになる。
【００１３】また、図３は第１実施例におけるリーク量
と補正特性（その２）の関係を示したものである。本図
において、Ｃ１はリーク量が大きいときの補正特性、Ｃ
２はリーク量が中間のときの補正特性、Ｃ３はリーク量
が小さいときの補正特性である。つまり、リーク量が小
さくなるに従って、低域をより減衰するように音声信号
が信号処理手段２で補正されることになる。このように
補正することによって、リーク量に関わらずリーク量が
大きい場合と同じ音圧周波数特性が得られることにな
る。
と補正特性（その２）の関係を示したものである。本図
において、Ｃ１はリーク量が大きいときの補正特性、Ｃ
２はリーク量が中間のときの補正特性、Ｃ３はリーク量
が小さいときの補正特性である。つまり、リーク量が小
さくなるに従って、低域をより減衰するように音声信号
が信号処理手段２で補正されることになる。このように
補正することによって、リーク量に関わらずリーク量が
大きい場合と同じ音圧周波数特性が得られることにな
る。
【００１４】図２、図３ではリーク量に対応した補正特
性として３種類を示したが、音質変化をなるべく小さく
するためには、補正特性の数は多いほど良い。また、振
幅周波数特性を補正する信号処理手段２は、アナログ回
路によるイコライザやトーンコントロール（バス／トレ
ブル）を用いてもよいし、ＦＩＲ、ＩＩＲ型のディジタ
ルフィルタを用いてもよい。そして、入力された音声信
号は信号処理手段２で振幅周波数特性が補正され、増幅
器７を通じてスピーカ８で再生される。
性として３種類を示したが、音質変化をなるべく小さく
するためには、補正特性の数は多いほど良い。また、振
幅周波数特性を補正する信号処理手段２は、アナログ回
路によるイコライザやトーンコントロール（バス／トレ
ブル）を用いてもよいし、ＦＩＲ、ＩＩＲ型のディジタ
ルフィルタを用いてもよい。そして、入力された音声信
号は信号処理手段２で振幅周波数特性が補正され、増幅
器７を通じてスピーカ８で再生される。
【００１５】次に本発明の第２実施例における受話器用
音響再生装置について図４〜図６を参照しつつ説明す
る。図４は第２実施例の受話器用音響再生装置の構成図
である。図４において受話器用音響再生装置は第１実施
例と同様に、信号出力手段１、信号処理手段２、制御手
段３、受話器筐体５、音響放射面６、増幅器７、スピー
カ８、マイクロホン９、信号比較手段１０を含んで構成
される。マイクロホン９は、第１実施例の圧力センサ４
に代わってスピーカ８の外周部に設けられたもので、受
聴者の耳と受話部によって構成される音響空間の音圧を
検出するものである。信号比較手段１０はマイクロホン
９で吸音された音声信号と、信号出力手段１の音声信号
とを比較し、その非類似度を演算する回路である。ここ
での演算値は第１実施例と同様の制御手段３に与えられ
る。
音響再生装置について図４〜図６を参照しつつ説明す
る。図４は第２実施例の受話器用音響再生装置の構成図
である。図４において受話器用音響再生装置は第１実施
例と同様に、信号出力手段１、信号処理手段２、制御手
段３、受話器筐体５、音響放射面６、増幅器７、スピー
カ８、マイクロホン９、信号比較手段１０を含んで構成
される。マイクロホン９は、第１実施例の圧力センサ４
に代わってスピーカ８の外周部に設けられたもので、受
聴者の耳と受話部によって構成される音響空間の音圧を
検出するものである。信号比較手段１０はマイクロホン
９で吸音された音声信号と、信号出力手段１の音声信号
とを比較し、その非類似度を演算する回路である。ここ
での演算値は第１実施例と同様の制御手段３に与えられ
る。
【００１６】本実施例において、受話器を耳にあてて受
聴している状態を考える。受話器の音響放射面６の近傍
取り付けられたマイクロホン９は、スピーカ８で再生さ
れた音の一部を収音する。そして収音された信号は信号
比較手段１０で入力信号と比較され、非類似度が演算さ
れる。耳に軽く受話器をあてている場合には、スピーカ
８で受聴される音声の低域成分が少ないため、非類似度
は大きくなる。逆に耳に強く受話器を当てている場合に
は、入力音声信号とほぼ同じ低域成分が再生されるた
め、非類似度は小さくなる。つまり、リーク量が大きい
ときには非類似度は大きくなり、リーク量が小さいとき
には非類似度は小さくなる。
聴している状態を考える。受話器の音響放射面６の近傍
取り付けられたマイクロホン９は、スピーカ８で再生さ
れた音の一部を収音する。そして収音された信号は信号
比較手段１０で入力信号と比較され、非類似度が演算さ
れる。耳に軽く受話器をあてている場合には、スピーカ
８で受聴される音声の低域成分が少ないため、非類似度
は大きくなる。逆に耳に強く受話器を当てている場合に
は、入力音声信号とほぼ同じ低域成分が再生されるた
め、非類似度は小さくなる。つまり、リーク量が大きい
ときには非類似度は大きくなり、リーク量が小さいとき
には非類似度は小さくなる。
【００１７】そして制御手段３では、演算された非類似
度より信号処理手段２で実現する補正特性を制御する。
図５は非類似度と補正特性の関係（その１）を示したも
のである。図５において、Ｄ１は非類似度が大きいとき
の補正特性、Ｄ２は非類似度が中間のときの補正特性、
Ｄ３は非類似度が小さいときの補正特性である。つま
り、非類似度が大きくなるに従って、低域をより増強す
るように信号処理手段２で補正されることになる。この
ように補正することによって、リーク量に関わらず密閉
特性の場合と同じ音圧周波数特性が得られることにな
る。
度より信号処理手段２で実現する補正特性を制御する。
図５は非類似度と補正特性の関係（その１）を示したも
のである。図５において、Ｄ１は非類似度が大きいとき
の補正特性、Ｄ２は非類似度が中間のときの補正特性、
Ｄ３は非類似度が小さいときの補正特性である。つま
り、非類似度が大きくなるに従って、低域をより増強す
るように信号処理手段２で補正されることになる。この
ように補正することによって、リーク量に関わらず密閉
特性の場合と同じ音圧周波数特性が得られることにな
る。
【００１８】また、図６は非類似度と補正特性の関係
（その２）を示したものである。図６において、Ｅ１は
非類似度が大きいときの補正特性、Ｅ２は非類似度が中
間のときの補正特性、Ｅ３は非類似度が小さいときの補
正特性である。つまり、非類似度が小さくなるに従っ
て、低域をより減衰するように信号処理手段２で補正さ
れることになる。このように補正することによって、リ
ーク量に関わらず、リーク量が大きい場合と同じ音圧周
波数特性が得られることになる。
（その２）を示したものである。図６において、Ｅ１は
非類似度が大きいときの補正特性、Ｅ２は非類似度が中
間のときの補正特性、Ｅ３は非類似度が小さいときの補
正特性である。つまり、非類似度が小さくなるに従っ
て、低域をより減衰するように信号処理手段２で補正さ
れることになる。このように補正することによって、リ
ーク量に関わらず、リーク量が大きい場合と同じ音圧周
波数特性が得られることになる。
【００１９】図５、図６において、非類似度に対応した
補正特性として３種類を示したが、音質変化をなるべく
小さくするためには、補正特性の数は多いほど良い。ま
た、振幅周波数特性を補正する信号処理手段２は、アナ
ログ回路によるイコライザやトーンコントロール（バス
／トレブル）を用いてもよいし、ＦＩＲ、ＩＩＲ型のデ
ィジタルフィルタを用いてもよい。そして、入力された
音声信号は、信号処理手段２で振幅周波数特性が補正さ
れ、増幅器７を通じてスピーカ８で再生される。
補正特性として３種類を示したが、音質変化をなるべく
小さくするためには、補正特性の数は多いほど良い。ま
た、振幅周波数特性を補正する信号処理手段２は、アナ
ログ回路によるイコライザやトーンコントロール（バス
／トレブル）を用いてもよいし、ＦＩＲ、ＩＩＲ型のデ
ィジタルフィルタを用いてもよい。そして、入力された
音声信号は、信号処理手段２で振幅周波数特性が補正さ
れ、増幅器７を通じてスピーカ８で再生される。
【００２０】
【発明の効果】以上のように本願の請求項１〜４の発明
によれば、受話器筐体に取り付けられたセンサにより、
受話器での音圧のリーク量の度合いを推定し、その度合
いに応じて低域の振幅周波数特性を補正する。こうする
と受話器の耳へのあて方等の試聴条件によらず一定の音
質の音を再生することでき、受話器の使い勝手が向上す
る。
によれば、受話器筐体に取り付けられたセンサにより、
受話器での音圧のリーク量の度合いを推定し、その度合
いに応じて低域の振幅周波数特性を補正する。こうする
と受話器の耳へのあて方等の試聴条件によらず一定の音
質の音を再生することでき、受話器の使い勝手が向上す
る。
【００２１】また本願の請求項５〜７の発明によれば、
受話器筐体に取り付けられたマイクロホンにより、受話
器の音圧と入力音声信号との非類似度を演算し、その結
果に応じて低域の振幅周波数特性を補正する。こうする
と、受話器の耳へのあて方等の試聴条件によらず一定の
音質の音を再生でき、受話器の使い勝手が向上する。
受話器筐体に取り付けられたマイクロホンにより、受話
器の音圧と入力音声信号との非類似度を演算し、その結
果に応じて低域の振幅周波数特性を補正する。こうする
と、受話器の耳へのあて方等の試聴条件によらず一定の
音質の音を再生でき、受話器の使い勝手が向上する。
【図１】本発明の第１実施例の受話器用音響再生装置の
構成図である。
構成図である。
【図２】第１実施例の音圧対周波数補正の特性図（その
１）である。
１）である。
【図３】第１実施例の音圧対周波数補正の特性図（その
２）である。
２）である。
【図４】本発明の第２実施例の受話器用音響再生装置の
構成図である。
構成図である。
【図５】第２実施例の音圧対周波数補正の特性図（その
１）である。
１）である。
【図６】第２実施例の音圧対周波数補正の特性図（その
２）である。
２）である。
【図７】従来の受話器用音響再生装置の構成図である。
【図８】音響カップラーによる音圧対周波数の特性図で
ある。
ある。
１ 信号出力手段 ２ 信号処理手段 ３ 制御手段 ４ 圧力センサ ５ 受話器筐体 ６ 音響放射面 ７ 増幅器 ８ スピーカ ９ マイクロホン １０ 信号比較手段
Claims (7)
- 【請求項１】 音声信号を出力する信号出力手段と、 前記信号出力手段から出力された音声信号の振幅周波数
特性を補正する信号処理手段と、 受話器の音響放射面近傍に取り付けられ、前記受話器と
受聴者の耳との当接状態を検出する少なくとも１つ以上
のセンサと、 前記センサで測定された値に応じて前記信号処理手段の
振幅周波数特性の補正を制御する制御手段と、を具備す
ることを特徴とする受話器用音響再生装置。 - 【請求項２】 前記センサは、 受話器と受聴者の耳との接触圧力値を測定する圧力セン
サであることを特徴とする請求項１記載の受話器用音響
再生装置。 - 【請求項３】 前記制御手段は、 前記圧力センサの圧力値が小さいときには、前記信号処
理手段の振幅周波数特性の低域を増強させるように制御
することを特徴とする請求項１記載の受話器用音響再生
装置。 - 【請求項４】 前記制御手段は、 前記圧力センサの圧力値が大きいときには、前記信号処
理手段の振幅周波数特性の低域を減衰させるように制御
することを特徴とする請求項１記載の受話器用音響再生
装置。 - 【請求項５】 音声信号を出力する信号出力手段と、 前記信号出力手段から出力された音声信号の振幅周波数
特性を補正する信号処理手段と、 受話器の音響放射面近傍に取り付けられたマイクロホン
と、 前記マイクロホンで収音された音声信号と前記信号出力
手段の音声信号とを比較し、非類似度を演算する信号比
較手段と、 前記信号比較手段の出力する非類似度の値に応じて前記
信号処理手段の振幅周波数特性の補正を制御する制御手
段と、を具備することを特徴とする受話器用音響再生装
置。 - 【請求項６】 前記制御手段は、 前記信号比較手段の非類似度が大きいときは、前記信号
処理手段の振幅周波数特性の低域を増強させるように制
御することを特徴とする請求項５記載の受話器用音響再
生装置。 - 【請求項７】 前記制御手段は、 前記信号比較手段の非類似度が小さいときは、前記信号
処理手段の振幅周波数特性の低域を減衰させるように制
御することを特徴とする請求項５記載の受話器用音響再
生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26455394A JPH08102991A (ja) | 1994-10-03 | 1994-10-03 | 受話器用音響再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26455394A JPH08102991A (ja) | 1994-10-03 | 1994-10-03 | 受話器用音響再生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08102991A true JPH08102991A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=17404878
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26455394A Pending JPH08102991A (ja) | 1994-10-03 | 1994-10-03 | 受話器用音響再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08102991A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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1994
- 1994-10-03 JP JP26455394A patent/JPH08102991A/ja active Pending
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